JP2003235477A - 製菓用トッピング - Google Patents

製菓用トッピング

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JP2003235477A
JP2003235477A JP2002039714A JP2002039714A JP2003235477A JP 2003235477 A JP2003235477 A JP 2003235477A JP 2002039714 A JP2002039714 A JP 2002039714A JP 2002039714 A JP2002039714 A JP 2002039714A JP 2003235477 A JP2003235477 A JP 2003235477A
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JP
Japan
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confectionery
fatty acid
topping
acid ester
polyglycerin fatty
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JP2002039714A
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Inventor
Tomoaki Umezawa
智明 梅沢
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Mitsubishi Chemical Corp
Mitsubishi Chemical Foods Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
Mitsubishi Chemical Foods Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】和洋菓子に振りかけて使用される糖類粉末をト
ッピング素材とする製菓用トッピングであって、「泣き
防止」効果のより高い製菓用トッピングを提供する。 【解決手段】糖類粉末を平均エステル化率70%以上の
ポリグリセリン脂肪酸エステルでコーティングして成る
製菓用トッピング。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、製菓用トッピング
に関し、詳しくは、和洋菓子に振りかけて使用される製
菓用トッピングであって、トッピング素材として糖類粉
末を使用した、所謂「泣き防止」効果の高い低湿性の製
菓用トッピングに関する。なお、ここで、「泣き」と
は、菓子表面の水分を吸湿したり油分を吸油し、トッピ
ングが固まり、光沢がない様になる現象を言う。従っ
て、「泣き防止」効果が高いとは、吸湿性や吸油性が低
く、菓子に振り掛けた場合に、振り掛けたままの状態を
保持することが出来ることを意味する。
【0002】
【従来の技術】菓子に使用されるトッピングは、菓子の
美観維持の観点から低湿性であることが望まれる。そこ
で、特開平7−75501号公報には、「構成脂肪酸の
炭素数が8〜22で平均置換度が2以上のショ糖脂肪酸
エステルで製菓用トッピング素材をコーティングしたこ
とを特徴とする非吸湿性製菓用トッピング」が提案され
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、和洋
菓子に振りかけて使用される糖類粉末をトッピング素材
とする製菓用トッピングであって、「泣き防止」効果の
より高い製菓用トッピングを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意検討
を重ねた結果、糖類粉末の「泣き防止」に対しては、特
定のポリグリセリン脂肪酸エステルが顕著な効果を発揮
するとの知見を得、本発明の完成に至った。
【0005】すなわち、本発明の要旨は、糖類粉末を平
均エステル化率70%以上のポリグリセリン脂肪酸エス
テルでコーティングして成ることを特徴とする製菓用ト
ッピングに存する。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明においては製菓用トッピング素材として糖類粉末
を使用する。その具体例としては、高純度のショ糖であ
るグラニュー糖の他、ブドウ糖、果糖、各種オリゴ糖な
どの従来から製菓用に使用されている糖、エリスリトー
ル、マンニトール、ソルビトール等の糖アルコール、更
には、これらの糖類を微粉化した粉糖などが挙げられ
る。
【0007】上記の中では、ショ糖が好ましく、特にシ
ョ糖を微粉化した粉糖が好ましい。粉糖は、60メッシ
ュ〜325メッシュ間が90重量%程度で50重量%目
は概略200〜250メッシュの間であり、平均粒子径
としては、通常30〜250μm、好ましくは50〜1
50μmの範囲である。
【0008】本発明においてはコーティング剤として平
均エステル化率70%以上のポリグリセリン脂肪酸エス
テルを使用する。平均エステル化率が70%未満では、
本発明の効果を発揮させることが難しい。ポリグリセリ
ン脂肪酸エステルの好ましい平均エステル化率は80〜
90%の範囲である。
【0009】ポリグリセリン脂肪酸エステルを構成する
ポリグリセリンの平均重合度は、通常4〜12、好まし
くは8〜10である。構成脂肪酸の炭素数は、通常8〜
22、好ましくは16〜22の脂肪酸であり、また、不
飽和脂肪酸よりも飽和脂肪酸が好適に使用される。
【0010】上記の様なポリグリセリン脂肪酸エステル
の市販品としては、例えば、三菱化学フーズ社製の「リ
ョートーポリグリエステル DS3」(構成ポリグリセ
リンの平均重合度10、構成脂肪酸がステアリン酸で平
均エステル化率83%)、「リョートーポリグリエステ
ル B−100D」(構成ポリグリセリンの平均重合度
10、構成脂肪酸がベヘン酸で平均エステル化率83
%)等が挙げられる。
【0011】本発明の製菓用トッピングは、前記の様な
糖類粉末をポリグリセリン脂肪酸エステルでコーティン
グして成る。
【0012】コーティング方法として、例えば、糖類粉
末とポリグリセリン脂肪酸エステルの粉末とを直接混合
する方法(粉粉混合)を採用することが出来る。なお、
この場合、粉粉混合された混合物に、物理的に剪断力を
加えたり、ポリグリセリン脂肪酸エステルの融点未満の
温度で加熱して攪拌混合する等の方法が好ましい。な
お、ポリグリセリン脂肪酸エステルの粒子径は、糖類粉
末の粒子径と同等以下の粒子径のものが好適に使用され
る。
【0013】本発明において、「コーティングして成
る」とは、コーティングされた状態を意味する。従っ
て、上記の粉粉混合(コーティング操作)の他、例え
ば、粉糖類の微細化の工程でポリグリセリン脂肪酸エス
テルを添加し、糖類粉末をポリグリセリン脂肪酸エステ
ルでコーティングして成る場合も包含される。
【0014】ポリグリセリン脂肪酸エステルの使用割合
は、特に制限されないが、糖類粉末100重量部当た
り、通常1〜10重量部、好ましくは2〜5重量部であ
る。ポリグリセリン脂肪酸エステルの使用割合が余りに
少ない場合は「泣き防止」効果が不十分であり、余りに
多い場合は糖類の濃度が低下すると共にその味なども損
なわれる。
【0015】本発明の製菓用トッピングは、各種の和洋
菓子、例えば、団子、餅、パン、ドーナツ、ケーキ等に
使用され、菓子表面の水分(又は油分)を吸湿(又は吸
油)し難いため、商品の外観の劣化を防止することが出
来る。
【0016】
【実施例】以下、本発明を実施例により更に詳細に説明
するが、本発明は、その要旨を超えない限り、以下の実
施例に限定されるものではない。以下の諸例において、
「泣き防止」(吸油性防止および吸湿性防止)の評価は
次の様に行った。
【0017】<吸油湿性防止の評価法>20℃のサラダ
油150mlを入れた200mlガラスビーカーに5g
の試料を落とし、その後、試料の沈降度合いを経時的に
観察する。吸油性の大きい試料は早い時間で沈降する。
【0018】<吸湿性防止の評価法>24℃の脱塩水1
50mlを入れた200mlガラスビーカーに5gの試
料を落とし、その後、試料の沈降度合いを経時的に観察
する。吸湿性の大きい試料は早い時間で沈降する。
【0019】実施例1 粉糖12g、ポリグリセリン脂肪酸エステル(リョート
ーポリグリエステルDS−3)0.6gを秤取り、ポリ
エチレンの袋中で1分間粉粉混合し、その後、乳鉢で2
分間粉砕混合を行った。吸油性防止の評価結果を表1に
示す。
【0020】比較例1 実施例1と同様の方法で、平均置換度4のショ糖ステア
リン酸エステル(リョートーシュガーエステル「S−2
70」)に代えて行った。吸油性防止の評価結果を表1
に示す。
【0021】比較例2 実施例1において、ポリグリセリン脂肪酸エステルを混
合しなかった他は、実施例1と同様にして、粉糖を乳鉢
で2分間粉砕した。吸油性の評価結果を表1に示す。
【0022】実施例2 実施例1で得られた試料について、50℃のサラダ油を
使用して吸油性防止効果の評価を行った他は、実施例1
と同様に行なった。なお、室温放冷による温度低下によ
りサラダ油の温度は30分後で31℃であった。評価結
果を表1に示す。
【0023】
【表1】
【0024】実施例3 実施例1で得られた試料について、吸水性防止効果を評
価した。評価結果を表2に示す。
【0025】実施例4 粉糖12g、ポリグリセリン脂肪酸エステル(リョート
ーポリグリエステルB−100D)0.6gを秤取り、
ポリエチレンの袋中で1分間粉粉混合し、その後、乳鉢
で2分間粉砕混合を行った。吸水性防止の評価結果を表
2に示す。
【0026】比較例3 比較例1で得られた試料について、吸水性の評価を行っ
た。評価結果を表2に示す。
【0027】
【表2】
【0028】
【発明の効果】以上説明した本発明によれば、和洋菓子
に振りかけて使用される糖類粉末をトッピング素材とす
る製菓用トッピングであって、「泣き防止」効果のより
高い製菓用トッピングが提供され、本発明は、製菓分野
に寄与するところが大きい。
フロントページの続き Fターム(参考) 4B041 LC07 LE01 LK08 LK10 LK11 LK12 LP09 4B047 LB08 LE06 LF09 LG08 LG22 LG23 LG24 LG25 LP20

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 糖類粉末を平均エステル化率70%以上
    のポリグリセリン脂肪酸エステルでコーティングして成
    ることを特徴とする製菓用トッピング。
  2. 【請求項2】 ポリグリセリン脂肪酸エステルの構成ポ
    リグリセリンの平均重合度が4〜12であり、構成脂肪
    酸の炭素数が8〜22である請求項1に記載の製菓用ト
    ッピング。
  3. 【請求項3】 糖類粉末が粉糖である請求項2又は3に
    記載の製菓用トッピング。
  4. 【請求項4】 ポリグリセリン脂肪酸エステルの使用割
    合が糖類粉末100重量部当たり1〜10重量部である
    請求項1〜3の何れかに記載の製菓用トッピング。
JP2002039714A 2002-02-18 2002-02-18 製菓用トッピング Pending JP2003235477A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011087491A (ja) * 2009-10-21 2011-05-06 Nippon Flour Mills Co Ltd ドーナツシュガー及びその製造方法
JP2013201990A (ja) * 2012-03-29 2013-10-07 Fuji Oil Co Ltd 製菓製パン用上掛け材及びその製造方法
JP2020103217A (ja) * 2018-12-28 2020-07-09 日油株式会社 呈味付与食品

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JP2011087491A (ja) * 2009-10-21 2011-05-06 Nippon Flour Mills Co Ltd ドーナツシュガー及びその製造方法
JP2013201990A (ja) * 2012-03-29 2013-10-07 Fuji Oil Co Ltd 製菓製パン用上掛け材及びその製造方法
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