JP2003235429A - 薬液噴霧装置 - Google Patents
薬液噴霧装置Info
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Abstract
長く伸びた長尺のサイドブ−ムは、重いため、振れが大
きく安定性に欠け、基部の昇降リンクが捻れたりして噴
霧作業中にサイドブ−ムの水平が保ち難い課題があっ
た。 【解決手段】 本発明は、トラクタ車体1の前部両側に
設けた昇降リンク3、3’は、その前部の左右両側を一
体に連結した連結支持杆4にセンタブ−ム5を支持して
設けた。該センタブ−ム5は、その左右両側にそれぞれ
サイドブ−ム6、6’を折り曲げ自由に連結して設け
た。前記昇降リンク3、3’は、その外側において、基
部を前記車体1側の支持ブラケット2、2’に連結支持
し、先端部をリンク中間部に連結した油圧式の昇降シリ
ンダ7、7’によって昇降可能に構成した薬液噴霧装置
としている。
Description
するもので、農業機械の技術分野に属する。
−84552号公報に示されているように、走行車体の
前部に左右横方向に長く突出させて設けられた支持枠
に、噴霧口を配置した噴霧管を支持して構成されてい
る。そして、この種の防除作業機は、上述の如き構成で
あるから一度に広い範囲の噴霧ができる効率の高いもの
となっている。また、特殊な防除機としては、例えば、
特開平7−203826号公報に示されているように、
正面視ア−チ形状に噴霧口が配置され、畝を跨いで作物
に噴霧する構成のものや、また、特開平8−38016
号公報に示されているように、作物の畝の中に噴口を挿
入状態に降ろして、両側の作物の葉茎部(葉の裏側ま
で)に噴霧できる構成のものが知られている。
ける噴霧装置は、上記した特開平8−84552号公報
に示されているように、左右両側に突出している薬液噴
霧管を支持している平行リンク41の内側に伸縮シリン
ダ42を配置して構成している。したがって、従来の長
尺の薬液噴霧管は、車体前部に取り付けたセンタブ−ム
から左右横方向に長く突出したサイドブ−ム部分の振れ
が大きく、重量があるために不安定となり、基部の昇降
リンク(平行リンク41)が捻れたり、噴霧作業中には
サイドブ−ム部分の水平が保ち難い課題があった。
を解決するために、次の如き技術手段を講ずるものであ
る。まず、請求項1の発明は、トラクタ車体1は、その
前部両側に設けた左右の支持ブラケット2、2’に、上
下回動自由に取り付けた左右の昇降リンク3、3’を前
方に延長して設け、該昇降リンク3、3’は、その前部
の左右両側を一体に連結した連結支持杆4にセンタブ−
ム5を支持して設け、該センタブ−ム5は、その左右両
側にそれぞれサイドブ−ム6、6’を折り曲げ自由に連
結して設け、前記昇降リンク3、3’は、その外側にお
いて、基部を前記車体1側の支持ブラケット2、2’に
連結支持し、先端部をリンク中間部に連結した油圧式の
昇降シリンダ7、7’によって昇降可能に構成した薬液
噴霧装置であって、昇降シリンダを、昇降リンクの左右
両方の外側に設けて昇降自由に支えているから、支持が
極めて安定している。特に、サイドブ−ムは、長尺で重
量があるから、振れが大きく昇降リンクが捻れるおそれ
があるが、両側の昇降シリンダががっちり支持し、作業
中にもブ−ムを水平状態に保持して適確な噴霧を行なう
ことができるものとなった。
6、6’は、センタブ−ム5の両端部に縦方向の回動支
持軸8を介して開閉可能に枢着して設け、該サイドブ−
ム6、6’は、車体1側の開閉シリンダ9から回動ア−
ム10と緩衝装置11とを介して開閉動力が伝動される
構成とし、該緩衝装置11は、一方を前記回動ア−ム1
0に他方をサイドブ−ム6、6’にそれぞれ連結した摺
動ピン12に緩衝スプリング13を巻き付けて構成した
請求項1記載の薬液噴霧装置であって、サイドブ−ムが
作業中に押圧力を受けて回動支持軸を支点に、後方、又
は前方に揺れても、その荷重を適確に受け止めることが
でき、更に、緩衝スプリングの設定荷重を変更調節でき
るものとなっている。
から、まず、請求項1の発明は、昇降シリンダを、昇降
リンクの左右両方の外側に設けて昇降自由に支えている
から、支持が極めて安定している。特に、サイドブ−ム
は、長尺で重量があるために、振れが大きく昇降リンク
が捻れるおそれがあるが、両側の昇降シリンダががっち
り支持し、作業中にもブ−ムを水平状態に保持して適確
な噴霧を行なうことができる特徴がある。
が作業中に押圧力を受けて回動支持軸を支点に前、又は
後側に揺れても、その荷重を適確に受け止めることがで
きるものであって、更に、緩衝スプリングの設定荷重を
ねじ操作で変更調節できる特徴もある。
図面に基づいて説明する。まず、トラクタは、図1、乃
至図3に示すように、車体1の前部に、操縦席15のハ
ンドル16によって操作される前輪17が設けられ、後
部には駆動輪となる後輪18を設けて構成されている。
そして、エンジン19は、ハンドル16の前側にあるボ
ンネットカバ−20によって覆われたエンジンル−ムに
内装されており、回転各部を伝動する構成とされてい
る。
2の平面視で解るように、上記操縦座15の左右両側か
ら背後を囲んで着脱可能に取り付けられ、限られた狭い
スペ−スに極力多量の噴霧用の薬液が充填できるように
構成されている。そして、溶液タンク21は、実施例の
場合、樹脂を素材として成形加工されており、単体での
持ち運びが楽にできるように比較的軽く構成されてい
る。そして、送液ホ−ス22は、図3に示すように、基
端部を送液ポンプ23や調圧装置24を介して前記溶液
タンク21に連通して設けられ、先端部をトラクタ車体
1の前部に設けている噴霧装置25に連通して薬液を圧
送できる構成になっている。
まず、昇降リンク3、3’は、図面から解るように、ト
ラクタ車体1の前部両側から左右横方向に突出させて設
けた支持ブラケット2、2’に、基部を上下回動自由に
取り付けて前方に延長して構成している。そして、該昇
降リンク3、3’は、リンク部材を四点リンク機構に枠
組して、その前部の左右両側(上下リンクも一体)を連
結支持杆4によって連結した一体構成としている。
液ホ−ス22に連通した複数の噴霧ノズルを配置したセ
ンタブ−ム5と、該センタブ−ム5の左右両側にそれぞ
れ前後、上下に折り曲げ自由に接続したサイドブ−ム
6、6’とから構成している。そして、センタブ−ム5
は、図6、及び図7に示す実施例の場合、上記連結支持
杆(下)4にスイング支点となる前後方向の支点軸26
に枢着して支持し、左右が上下にスイング自由に構成し
ている。そして、バランススプリング27、27’は、
図面に示すように、上記支点軸26の両側において、連
結支持杆(上)4に上部を取り付け、下部をセンタブ−
ム5に取り付けて弾性的に吊下げた状態に支持してい
る。そして、バランススプリング27、27’は、実施
例の場合、上述の通り支点軸26の両側に配置した一対
が左右のバランスを取ってセンタブ−ム5を吊下げた状
態に支持しており、過度のスイングを吸収して復元調整
する構成としている。
は、図8の正面視で解るように、上下の昇降リンク3、
3’と連結支持杆4とを連結する縦方向のチャンネル状
の支持杆29、29’の内部にボルトねじにより上下調
節自由に形成して装備し、センタブ−ム5のスイング上
限を規制する構成としている。
イドブ−ム6、6’は、予め、圃場面の畝(凸部)の高
さに応じてストッパ−ボルト28、28’の高さ位置を
調整しておくことにより、上下スイングの幅が規制さ
れ、畝等の凸状個所への衝突を未然に避けることができ
ると共に、異常な上動(逆側は下働)をストップできる
利点がある。
及び図2に示すように、前記昇降リンク3、3’の左右
両外側に配置して、基部のシリンダ側を前記車体1側の
支持ブラケット2、2’に連結支持し、先端部のピスト
ン側をリンク中間部の外側に連結して構成している。そ
して、この実施例の場合、昇降シリンダ7、7’は、油
圧式であって、スイッチ操作による電動機構を介して作
動油を送り込んで伸縮し、昇降リンク3、3’を車体1
に対して昇降する構成としている。
及び図5に示すように、センタブ−ム5の端部に縦方向
の回動支持軸8を介して前後方向の開閉できるように枢
着して設けており、開閉シリンダ9により開閉自由に構
成している。そして、この実施例の場合、回動ア−ム1
0は、図面に示すように、中間部を上記回動支持軸8の
上部(頭部)に溶接により固着し、基部側(センタブ−
ム5側)に開閉シリンダ9の先端部を連結し、先端側に
摺動ピン12を介してサイドブ−ム6、6’を連結して
いる。そして、緩衝装置11は、図4、及び図5に示す
ように、緩衝スプリング13からなり、上記摺動ピン1
2に巻き付けた状態に設け、開閉時の衝撃を吸収して緩
和する構成としている。この場合、摺動ピン12は、開
閉のたびごとに軸方向に摺動して、緩衝スプリング13
に荷重をかけて伸縮して対応する構成である。更に、摺
動ピン12は、螺合している調節ナットの操作によって
軸方向に移動調節して緩衝スプリング13の設定荷重を
変更調節できる構成としている。
図4、及び図5で解るように、上下2本からなるばね材
であって、一方を回動ア−ム10に連結し、他方をサイ
ドブ−ム6、6’の基部金具31に連結して設け、回動
ア−ム10の開閉力を、上記緩衝装置11と共同してサ
イドブ−ム6、6’側に弾性的に伝える構成となってい
る。
6’は、図2、図3に示すように、車体1に沿わせて後
方に折り畳んで収納したとき、平面視において、前輪1
7、及び後輪18より外側の位置に保持できるように後
部支持具33を配置して設けた構成にしている。
6’は、作業終了後、図面のように車体1に沿わせた状
態でありながら、車輪17、18の真上から外れた位置
に収納して走行することができるから、車輪17、18
に付着している泥土を回転に伴って上方に跳ね上げても
噴霧ノズルに付着することが避けられ、余分な清掃等の
作業が不要となり作業効率を高めることができる。
ンク21は、図面に示すように、その外側面に畦畔ノズ
ル34(オペレ−タ、又は補助作業者が手で握って防除
作業をするノズル)をひっかけて保持するフック35を
設けて構成している。したがって、畦畔ノズル34は、
防除作業中に必要に応じて補助作業者が取り出して手操
作で防除作業ができ、例えば、トラクタが圃場の角部に
達したときにフック35から外して引き出し、畔際など
に噴霧することができる利点がある。従来は、このよう
な引っ掛けるフックがなかった。
防除装置の制御手段を採用し、圃場における散布幅
(m)の設定値と、単位面積あたりの散布量(l/a)
の設定値とを情報として入力すると、制御手段が車速を
算出して操縦席15のオペレ−タに変速位置を表示する
装置を設けている。
ムや基準デ−タ等を内蔵したメモリを有するマイクロコ
ンピュ−タの演算制御部であって、算術、論理および比
較演算等を行なう構成となっている。そして、コントロ
−ラ35は、図11に示すように、入力側に各種のスイ
ッチ類、検出センサとともに散布量設定スイッチ36と
散布幅設定スイッチ37とを接続し、出力側に表示部3
8や制御信号に基づいて制御作動する流量制御モ−タ3
9とが接続されている。図10は、操縦席15のパネル
を示す。
に、縦に散布幅(8m、10m、15m)欄を設け、横
に散布量(25l/a〜170l/a)欄を設けて両方
の設定値の交差位置に車速(変速位置)を表示してい
る。表において、Hは高速を示し、Lは低速を表示して
いる。又、数値は、1速、2速、3速を表している。
タは、防除作業にあたり、予め、散布幅(m)と散布量
(l/a)との値を設定して散布量設定スイッチ36と
散布幅設定スイッチ37とによってコントロ−ラ35に
入力すると、操縦席15の表示部38に変速位置(図1
2参照、L1〜L3、又はH1)が表示される。したが
って、オペレ−タは、その表示された変速位置に従って
トラクタの変速レバ−を操作すればよい。なお、表示部
38の表示手段は、画面表示を念頭においているが、そ
の他の表示でもよく、例えば、音声表示でも実用化でき
る。
っても車速の選定(決定)、判断が難しく難儀している
が、本案実施例のように構成すれば楽に防除作業ができ
る特徴がある。以上のように構成した防除作業機の作用
を説明する。
調合した薬液を溶液タンク21に充填してトラクタ車体
1に搭載して準備を行なう。つぎに、噴霧装置25は、
送液ホ−ス22の先端をカプラ(図示省略)に接続した
後、左右両側のサイドブ−ム6、6’を、図1に平面視
で示すように、中央のセンタブ−ム5と一直線状になる
ように開閉シリンダ9により横側に広げて、トラクタ車
体1の前部に広い噴霧幅が取れるように準備する。それ
と同時に、昇降リンク3、3’は、対象となる作物の葉
茎の丈に応じて高さ調節をして噴霧高さを設定する。な
お、噴霧高さは、噴霧作業中に対象とする作物の丈に応
じて、昇降シリンダ7、7’を利用して調節を行なうこ
とが多い。
ラクタ車体1は、エンジン19を始動して機体の回転各
部を駆動しながら前進させて、防除作業を開始する。す
ると、薬液は、駆動されている送液ポンプ23によって
吸引されて溶液タンク21から調圧装置24に達する。
そして、薬液は、バルブを開くと送液ホ−ス22を圧送
されてそれぞれのホ−スに送り込まれ、各ノズルの噴口
から作物に噴霧される。
ンダ7、7は、昇降リンク3、3’の左右両方の外側に
設けて昇降自由に支えているから、支持が極めて安定し
ている。特に、サイドブ−ム6、6’は、長尺で重量が
あるために、振れが大きく昇降リンク3、3’が捻れる
おそれがあるが、両側の昇降シリンダ7、7’が外側か
らがっちり支持し、作業中にもブ−ム6、6’を水平状
態に保持して適確な噴霧を行なうことができる。
に前側から押されて圧力を受けて回動支持軸を支点に後
方側に揺れても、緩衝スプリング13や連結スプリング
30、30’によってその荷重が適確に受け止められ
る。そして、緩衝スプリング13は、摺動ピン12に螺
合している調節ナットを軸方向に移動調節して設定荷重
を変更調節することができる実用的なものとなってい
る。
る。
る。
ある。
である。
図である。
ク図である。
る。
ット 3、3’ 昇降リンク 4 連結支持杆 5 センタブ−ム 6、6’ サイドブ−
ム 7、7’ 昇降シリンダ 8 回転支持軸 9 開閉シリンダ 10 回動ア−ム 11 緩衝装置 12 摺動ピン 13 緩衝スプリング。
Claims (2)
- 【請求項1】 トラクタ車体1は、その前部両側に設け
た左右の支持ブラケット2、2’に、上下回動自由に取
り付けた左右の昇降リンク3、3’を前方に延長して設
け、該昇降リンク3、3’は、その前部の左右両側を一
体に連結した連結支持杆4にセンタブ−ム5を支持して
設け、該センタブ−ム5は、その左右両側にそれぞれサ
イドブ−ム6、6’を折り曲げ自由に連結して設け、前
記昇降リンク3、3’は、その外側において、基部を前
記車体1側の支持ブラケット2、2’に連結支持し、先
端部をリンク3、3’の中間部に連結した油圧式の昇降
シリンダ7、7’によって昇降可能に構成した薬液噴霧
装置。 - 【請求項2】 サイドブ−ム6、6’は、センタブ−ム
5の両端部に縦方向の回動支持軸8を介して開閉可能に
枢着して設け、該サイドブ−ム6、6’は、車体1側の
開閉シリンダ9から回動ア−ム10と緩衝装置11とを
介して開閉動力が伝動される構成とし、該緩衝装置11
は、一方を前記回動ア−ム10に他方をサイドブ−ム6
にそれぞれ連結した摺動ピン12に緩衝スプリング13
を巻き付けて構成した請求項1記載の薬液噴霧装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002043501A JP4192474B2 (ja) | 2002-02-20 | 2002-02-20 | トラクタ |
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JP2002043501A JP4192474B2 (ja) | 2002-02-20 | 2002-02-20 | トラクタ |
Publications (2)
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JP2003235429A true JP2003235429A (ja) | 2003-08-26 |
JP4192474B2 JP4192474B2 (ja) | 2008-12-10 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
2002
- 2002-02-20 JP JP2002043501A patent/JP4192474B2/ja not_active Expired - Fee Related
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CN109663689B (zh) * | 2019-02-28 | 2020-10-16 | 山东农业工程学院 | 一种用于喷雾车的可伸缩喷雾机构 |
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JP4192474B2 (ja) | 2008-12-10 |
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