JP2003235348A - キノコ栽培用培地 - Google Patents

キノコ栽培用培地

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JP2003235348A JP2003028636A JP2003028636A JP2003235348A JP 2003235348 A JP2003235348 A JP 2003235348A JP 2003028636 A JP2003028636 A JP 2003028636A JP 2003028636 A JP2003028636 A JP 2003028636A JP 2003235348 A JP2003235348 A JP 2003235348A
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    • A01GHORTICULTURE; CULTIVATION OF VEGETABLES, FLOWERS, RICE, FRUIT, VINES, HOPS OR SEAWEED; FORESTRY; WATERING
    • A01G18/00Cultivation of mushrooms
    • A01G18/20Culture media, e.g. compost
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C05FERTILISERS; MANUFACTURE THEREOF
    • C05GMIXTURES OF FERTILISERS COVERED INDIVIDUALLY BY DIFFERENT SUBCLASSES OF CLASS C05; MIXTURES OF ONE OR MORE FERTILISERS WITH MATERIALS NOT HAVING A SPECIFIC FERTILISING ACTIVITY, e.g. PESTICIDES, SOIL-CONDITIONERS, WETTING AGENTS; FERTILISERS CHARACTERISED BY THEIR FORM
    • C05G5/00Fertilisers characterised by their form
    • C05G5/20Liquid fertilisers

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 培地調製時における熱処理工程を省略若しく
は簡略化することができる結果、エネルギーの浪費を防
止し得、特に栄養分の破壊といった問題も生じず、良質
なキノコを効率よく栽培することが可能な、新規なキノ
コ栽培用培地の提供を目的とする。 【解決手段】 培地原料成分として、トウモロコシの実
を除去した茎部、おが屑、及び米糠を合計で96〜98
重量%;並びに添加剤として、タバコの粉、卵の殻、及
び炭を合計で2〜4重量%含有するキノコ栽培用培地で
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はキノコ栽培用培地に
関し、詳細には、通常のキノコ栽培用培地中に、殺菌成
分を有するタバコの粉、カルシウムを高度に含有する卵
の殻、及び中和作用を有する炭からなる添加剤が少量添
加されたキノコ栽培用培地に関するものである。本発明
のキノコ栽培用培地を使用すれば、タバコの粉による培
地及び種菌の殺菌作用、卵の殻によるカルシウムの補
給、炭による培地の中和作用により、良質なキノコを生
産性良く栽培できるという利点がある。特に米糠を含有
しないキノコ栽培用培地の場合、原料の熱処理工程を省
略することができるので培地の調製工程を簡略化でき、
エネルギーの浪費を防止し得ると共に、殺菌処理をしな
い為に栄養分の破壊も起こらない等、キノコ栽培用培地
として非常に有用である。
【0002】
【従来の技術】一般にキノコ栽培に当たっては、種子と
して用いられる菌体(種菌)を培地で一定期間培養して
増殖させた後、この増殖した種菌を培養室に移し、大量
の子実体、即ち、キノコを生産するという方法がとられ
ている。
【0003】ここで、キノコの種子として用いられる種
菌には、培養初期の増殖過程では、有害な菌が種菌に侵
入するのを阻止しながら必要な栄養源を充分供給する作
用の他、キノコ栽培土壌となる培地を中和(酸性化若し
くはアルカリ性化としないこと)させて培養条件を最適
化するという作用も要求されており、これにより、キノ
コの発芽率が高められ、良質なキノコの大量生産が可能
となる。
【0004】従って、種菌を培養する培地は、最適の培
養条件を備えていることが好ましく、かかる観点から、
キノコ栽培を行なう農家や研究所の間では、キノコ栽培
用培地に関する多くの研究や実験がなされている。
【0005】従来のキノコ種菌栽培用培地は、キノコの
種類に応じて様々な培地が提案されており、例えば稲藁
を主成分とするもの、稲藁及び米糠を主成分とするも
の、稲藁及びおが屑を主成分とするもの等がある。最近
になって、トウモロコシの実を除去したトウモロコシの
茎部(コーンコ部と呼ばれる)、おが屑、米糠を主成分
として含有する培地中に、綿、砂糖黍、炭酸カルシウ
ム、貝の殻及び豆等の添加剤を添加したキノコ栽培用培
地が量産されている。
【0006】しかしながら、上述したキノコ栽培用培地
を調製するに当たっては、キノコの種菌を接種する前に
予め、その内部に存在する有害な菌を殺菌すると共に、
米糠中に含まれるカタラーゼ酵素を活性化させる目的で
所定の熱処理工程が施されている。
【0007】例えばエノキ茸の種菌栽培用培地では、1
00℃の蒸気状態で2時間程度殺菌した後、40〜50
分かけて温度を更に124℃まで上昇させ、当該温度に
て約1時間30分殺菌するという熱処理工程が施されて
いる。また、平茸用種菌栽培用培地では、70〜80℃
で10〜12時間殺菌した後、更に50℃で3日間殺菌
する熱処理工程が施されている。
【0008】ところが上述した熱処理工程はいずれも、
長時間にわたる熱処理を余儀なくされる為、種菌の培養
工程が長くなって生産性が低下したり、燃料の消耗が多
くなってキノコの生産コストが上昇する等の弊害がある
他、当該熱処理は高温で行われる為、種菌に必要な栄養
分が破壊されて良質の種菌を培養することができないと
いった問題も抱えている。
【0009】その他の問題点として、上述した熱処理工
程を施したとしても培地を充分殺菌することができず、
仮に殺菌できたとしても、培養中に外部から様々な有害
菌が種菌に浸透する等し、これら様々な原因によって種
菌培養の発芽率はせいぜい約80〜90重量%程度にと
どまっていることが挙げられる。即ち、残りの約10〜
20重量%の種菌は有害菌に感染する等し、キノコ栽培
の成功を妨げている。
【0010】その為、最近では、キノコ栽培用培地を殺
菌するに当たり、上述した熱処理方式の代わりに、培地
中に抗菌剤を添加してキノコを栽培する方法が提案され
ている。しかしながら、この方法では、使用する抗菌剤
が、キノコの種菌には無害であるが、キノコ栽培に有害
な菌には殺菌作用を有しているという前提条件を満足す
ることが必要である。
【0011】この様な方法として、例えば特許文献1に
は、米糠を燃焼した灰中に、脈斑岩(elvan)及び炭酸
カルシウムを添加した抗菌剤組成物が開示されている。
しかしながら、この方法では、米糠を燃やして灰を得る
為の設備が別途必要となること;また、原料として、高
価な脈斑岩及び炭酸カルシウムを使用する為、コストが
高くなるという不具合がある。
【0012】そこで、キノコ栽培に有害な菌には優れた
抗菌作用を有するが、キノコの種菌には無害である、新
規な抗菌剤を配合したキノコ栽培用培地の提供が切望さ
れている。
【0013】
【特許文献1】大韓民国特公第95−45145号
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した従
来技術の問題点を解決する為になされたものであり、そ
の目的は、キノコ栽培に有害な菌に対しては優れた抗菌
作用を発揮するが、キノコの種菌には抗菌作用を発揮せ
ず無害である、新規な抗菌剤を配合したキノコ栽培用培
地を提供することにある。
【0014】
【課題を解決する為の手段】上記課題を解決し得た本発
明のキノコ栽培用培地は、(1)培地原料成分として、
トウモロコシの実を除去した茎部(コーンコ部)、おが
屑、及び米糠を合計で96〜98重量%;並びに添加剤
として、タバコの粉、卵の殻、及び炭を合計で2〜4重
量%混合(好ましくは上記添加剤として、タバコの粉を
1.2〜1.6重量%、卵の殻を0.6〜1重量%、炭
を0.6〜1重量%混合する)した後、殺菌処理する
(好ましくは、100℃の蒸気で1時間殺菌する)とこ
ろに要旨を有するものであるか、(2)培地原料成分と
して、トウモロコシの実を除去した茎部(コーンコ
部)、おが屑、砂糖黍、及び綿の種を合計で96〜98
重量%;並びに添加剤として、タバコの粉、卵の殻、及
び炭を合計で2〜4重量%含有する(好ましくは上記添
加剤として、タバコの粉を1.2〜1.6重量%、卵の
殻を0.6〜1重量%、炭を0.6〜1重量%含有す
る)ところに要旨を有するものである。上記(2)のキ
ノコ栽培用培地を調製するに当たっては、前述した培地
原料成分及び添加剤を混合するだけでよく、上記(1)
のキノコ栽培用培地の様に殺菌処理を施さなくともよい
というメリットがある。
【0015】
【発明の実施の形態】まず、上記(1)のキノコ栽培用
培地を構成する成分について説明する。上記のキノコ栽
培用培地は、培地原料成分として、トウモロコシの実を
除去した茎部(コーンコ部)、おが屑、及び米糠を合計
で96〜98重量%;並びに添加剤として、タバコの
粉、卵の殻、及び炭を合計で添加剤2〜4重量%含有す
るところに特徴がある。
【0016】このうち培地原料成分は、トウモロコシの
実を除去した茎部(コーンコ部)、おが屑、及び米糠か
ら構成されており、これは、キノコ栽培用培地として通
常用いられているものである。まず、上記「コーンコ
部」は上述した通り、トウモロコシの実を除去した茎部
を意味する。このコーンコ部には、キノコの発育に必要
な栄養分が含まれており、キノコ栽培に使用する際に
は、培地中に酸素供給用の空間を確保する目的で、当該
茎部を約0.5cm以下の大きさに細かく裁断する。
【0017】また、上記「おが屑」には、フェノールや
樹脂成分等の有害物質が含まれていない為、培地成分と
して有用である。尚、使用に当たっては、前述したコー
ンコ部の場合と同様、培地内部に酸素供給用の空間を提
供する目的で、1〜3mmのサイズに細断する。
【0018】更に本発明発明に用いられる「米糠」に
は、多種多様で豊富な栄養分が非常に多く含まれている
為、主な栄養供給源として用いられる。尚、培地全体に
占める上記培地原料成分(コーンコ部、おが屑、及び米
糠)の合計含有比率は、96〜98重量%である。次に
本発明の培地を特徴付ける添加剤について説明する。本
発明の培地に用いられる添加剤は、タバコの粉、卵の殻
及び炭を合計で2〜4重量%含有するものである。
【0019】このうち「タバコの粉」には周知の通り、
タール、ニコチンを始めとして殺虫剤の原料に用いられ
るDDT等、優れた殺菌作用を有する成分が種々含まれ
ている。これらの成分は、喫煙時の煙の中に多く存在し
ている為、特に喫煙者に対して有害であると言われてお
り、タバコを吸うと身体の内部に直ちに取り込まれるこ
とから、その有害性は極めて深刻なものである。
【0020】しかしながら、タバコの粉は燃焼しなけれ
ばタバコの葉の様な状態であり、毒性はあるが、その有
害性の程度が燃焼するときに比べて、さほど大きくはな
い。殺虫剤、殺菌剤、抗菌剤等はどの様なタイプのもの
であれ、毒性を有しており、タバコの粉もそのうちの一
つであるが、本発明では、人体に無害な量をキノコ栽培
用培地に配合するというものである。本発明では、上記
タバコの粉を、培地全体に対して1.2〜1.6重量%
(最も好ましくは1.4重量%)含有することが推奨さ
れる。
【0021】上記タバコの粉には、他の殺菌剤と同様に
殺菌成分が含まれている為、1.6重量%を超えて添加
すると、種菌の培養が抑制されてしまう恐れがあり、一
方、1.2重量%未満では、所望の殺菌作用が得られな
いからである。
【0022】また、上記「卵の殻」には、カルシウムを
多量に含有するカルシウムカーボネート、及び細胞を培
養するときに用いられるコラーゲン等が含まれており、
キノコの種菌に対してカルシウム供給源として作用し、
キノコの培養促進に寄与する成分である。上記卵の殻
は、培地全体に対して0.6〜1重量%(最も好ましく
は0.8重量%)含有することが推奨される。
【0023】また、上記「炭」は概ね、炭素85重量
%、水分10重量%、ミネラル4重量%、揮発粉2重量
%から構成されている。炭の内部には複数の穴が多数形
成されており、この穴が微生物等をトラップする空間と
して作用し、有害菌や臭いを吸着・除去する作用を果た
していると言われている。更に炭は、マイナスイオンを
発生して酸素濃度を高める為、キノコの増殖が促進され
る他、このマイナスイオンが、培地中の水を酸性化若し
くはアルカリ性化させずに中和させる(中和作用)こと
で水を活性化していることも知られている。この様な効
能を有する炭は、従来のキノコ栽培用培地にも少量では
あるが添加されていたが、本発明では培地中に、好まし
くは0.6〜1重量%(最も好ましくは0.8重量%)
と、非常に多く配合している。
【0024】尚、上述したタバコの粉、卵の殻、及び炭
といった添加剤の含有比率は、栽培対象となるキノコの
種類や栽培条件等に応じ、最大の効果が得られる様に適
宜調節することが好ましい。
【0025】本発明のキノコ栽培用培地は、上述した培
地原料に前記の添加剤を添加して混合した後、キノコの
種菌に水分を提供する目的で水を加える。次いで、これ
らの混合原料を約100℃の蒸気で1時間加熱処理し、
キノコの生育に有害な菌を死滅させると共に、おが屑、
及び米糠中に含まれるカタラーゼ酵素を変性させて当該
酵素の活性を失活させることにより、米糠とおが屑から
高熱が発生することを防止する。
【0026】上記熱処理法は、従来法に比べて熱処理温
度が約100℃と低く、且つ、熱処理時間も1時間と短
い為、エネルギーの浪費を大幅に低減することができ
る。更に熱処理温度が従来法よりも低い為、米糠に含ま
れる栄養分等が熱等によって殆ど破壊されず、キノコの
種菌に必要な栄養分を充分供給することができる為、キ
ノコの収穫期間を従来法に比べて約10〜12日程度短
縮できるというメリットもある。最後に、上述した熱処
理を施した後の混合原料を約12〜24時間かけて冷却
すれば本発明のキノコ栽培用培地が得られる。この培地
を用いてキノコを栽培する際には、当該培地にキノコの
種菌を接種し、約14〜18℃の温度に維持された培養
室で約22〜24日間培養した後、培養したキノコの種
菌を分離し、生育室で生育させれば所望のキノコを収穫
することができる。
【0027】次に、前述した(2)のキノコ栽培用培地
を構成する成分について説明する。前述した通り、上記
(2)のキノコ栽培用培地は、培地原料成分として、ト
ウモロコシの実を除去した茎部、おが屑、砂糖黍、及び
綿の種を合計で96〜98重量%;並びに添加剤とし
て、タバコの粉、卵の殻、及び炭を合計で2〜4重量%
含有するところに特徴がある。ここで、前述した(1)
のキノコ栽培用培地と相違するのは、培地原料成分とし
て、「米糠」の代わりに「砂糖黍、及び綿の種」を使用
した点のみであり、それ以外の培地原料成分及び添加剤
については、前記(1)の培地と同じであるので、説明
を省略する。尚、上記培地原料成分(コーンコ部、おが
屑、砂糖黍及び綿の種)の合計含有比率は、96〜98
重量%である。この様に本発明のキノコ栽培用培地に
は、米糠を含まない培地も包含される。米糠を含有しな
い培地の場合、米糠中に含まれるカタラーゼ酵素を失活
させる為の熱処理が不要になる為、前述した熱処理を省
略できるというメリットがある。その結果、熱処理に伴
う設備(熱処理装置及び冷却装置)を別途備えなくても
良い為、費用が低減される他、キノコの発育を従来法に
比べて約10日余り短縮することができ、歩留まりの向
上、消費エネルギーの節約等の点で極めて有用である。
【0028】以下実施例に基づいて本発明を詳述する。
ただし、下記実施例は本発明を制限するものではなく、
前・後記の趣旨を逸脱しない範囲で変更実施することは
全て本発明の技術範囲に包含される。
【実施例】実施例1(上記(1)のキノコ栽培用培地を
用いた実験) 本実施例で使用した培地の組成は以下の通りである。ま
ず、培地原料として、コーンコ部380kg、おが屑4
80kg、及び米糠500kg(重量比率に換算する
と、コーンコ部28重量%、おが屑35重量%、及び米
糠37重量%となる)を使用し、これに添加剤として、
タバコの粉、卵の殻、炭を2〜4重量%添加(各添加剤
の比率は、タバコの粉1.2〜1.6重量%、卵の殻
0.6〜1重量%、炭0.6〜1重量%である)し、混
合機で混合した。この様にして得られる培地原料及び添
加剤を含有する混合原料を、スチーム装置を用いて約1
00℃蒸気下で約1時間殺菌し、おが屑及び米糠中に含
まれるカタラーゼ酵素を変性させ、米糠及びおが屑から
高熱が発生しない様にする。
【0029】次に、この様にして調製した培地を850
CC容量の瓶に入れ、キノコの種菌を接種した後、空気
通用口の付いた栓で瓶の入口を塞ぐ。この瓶を約14〜
18℃の培養室で約22〜24日間培養すると、培地の
色は茶色からクリーム色に変わり、培養が完了したこと
を示した。尚、この様にして培養したキノコの種菌及び
培地中には、菌の生育は認められなかった。次に、この
培地で培養した元菌を分離し、生育室で生育させたとこ
ろ、そのうちの約98重量%をキノコ子実体として収穫
することができた。
【0030】従来の培地を用いたときには培養期間が約
32〜35日と長期間要していたことを考慮すると、本
実施例では、培養期間を約10〜12日程度短縮できる
ことが分かった。この様に培養期間を短縮できた理由
は、本発明法では、培地の熱処理温度が従来法に比べて
低く、且つ、熱処理時間も短い為、培地原料中に含まれ
ている栄養分が熱処理によって破壊されず、この栄養分
と、添加剤中に含まれる栄養分が、キノコの元菌(種
菌)に充分に供給される結果、キノコの培養が促進され
ること;及び、添加剤として添加されるタバコの粉が優
れた抗菌作用を発揮することに起因するものと考えられ
る。
【0031】実施例2(上記(2)のキノコ栽培用培地
を用いた実験) 本実施例では、キノコ栽培用培地中に米糠を含有しない
培地を用いて実験を行なった。
【0032】本実施例で使用した培地の組成は以下の通
りである。まず、培地原料として、コーンコ部380k
g、おが屑480kg、砂糖黍250kg、及び綿の種
250kg(重量比率に換算すると、は夫々、コーンコ
部28重量%、おが屑35重量%、砂糖黍18.5重量
%、及び綿の種18.5重量%となる)を使用し、これ
に添加剤として、タバコの粉、卵の殻、炭を2〜4重量
%添加(各添加剤の比率は、タバコの粉1.2〜1.6
重量%、卵の殻0.6〜1重量%、炭0.6〜1重量%
である)し、混合機で混合した。
【0033】この様な組成からなる培地中には米糠が含
まれていない為、タバコの粉による抗菌作用(キノコの
種菌成長を阻害する有害菌を殺菌する作用)が充分に発
揮されるものと予想される為、混合後に熱処理は施さな
かった。
【0034】次に、以下に示す〜の培養条件下に
て、キノコの種菌を培養した。 上記の様にして調製した混合培地を850cc容量の
瓶に入れ、キノコの種菌を接種した後、約22〜25℃
の培養室で約20〜22日間培養した(瓶培養)。
【0035】上記の様にして調製した混合培地を50
cm×50cmの大きさのポートに入れ、キノコの種菌
を接種した後、蓋で覆い、同温度にて培養した(ポート
培養)。
【0036】上記の様にして調製した混合培地を、板
上に取り付けられたビニールに蒔いた後、キノコの種菌
を接種し、同温度にて培養した。その結果、これら〜
のいずれの培養条件下においても、キノコの種菌及び
キノコ栽培用培地には菌の生育は認められず、タバコの
粉を添加するだけで優れた抗菌作用が発揮されることが
分かった。更に上記培地で培養したキノコの種菌を分離
し、生育室で生育させると、実施例1と同様、その約9
8重量%がキノコの子実体として収穫できた。
【0037】
【発明の効果】本発明のキノコ栽培用培地は上記の様に
構成されているので、以下の利点がある。
【0038】まず、本発明のキノコ栽培用培地には、添
加剤としてタバコの粉を使用している為、キノコ培養の
際、外部から混入する菌等を効果的に殺菌することが可
能であり、キノコ栽培の歩留まりを向上させることがで
きる。また、米糠を含有するキノコ栽培用培地の場合、
従来法に比べて熱処理工程を低温且つ短時間とすること
ができる為、当該熱処理工程に伴う時間及び費用を削減
でき、培地の調製時間を短縮すること可能となる。
【0039】一方、米糠を含有しないキノコ栽培用培地
では、米糠を使用しない為、熱処理工程が不要となって
培地の調製工程を簡略化することができ、熱処理に伴う
栄養分の破壊といった問題も発生しない。従って、前述
したタバコの粉による抗菌作用、卵の殻によるカルシウ
ム供給作用、炭の添加による培地の中和作用が効果的に
発揮される結果、良質なキノコの種菌を効率よく栽培す
ることが可能である。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 培地原料成分として、トウモロコシの実
    を除去した茎部、おが屑、及び米糠を合計で96〜98
    重量%;並びに添加剤として、タバコの粉、卵の殻、及
    び炭を合計で2〜4重量%混合した後、殺菌処理するこ
    とを特徴とするキノコ栽培用培地。
  2. 【請求項2】 前記添加剤として、タバコの粉を1.2
    〜1.6重量%、卵の殻を0.6〜1重量%、炭を0.
    6〜1重量%混合するものである請求項1に記載のキノ
    コ栽培用培地。
  3. 【請求項3】 前記殺菌処理は、100℃の蒸気で1時
    間殺菌するものである請求項1または2に記載のキノコ
    栽培用培地。
  4. 【請求項4】 培地原料成分として、トウモロコシの実
    を除去した茎部、おが屑、砂糖黍、及び綿の種を合計で
    96〜98重量%;並びに添加剤として、タバコの粉、
    卵の殻、及び炭を合計で2〜4重量%含有することを特
    徴とするキノコ栽培用培地。
  5. 【請求項5】 前記添加剤として、タバコの粉を1.2
    〜1.6重量%、卵の殻を0.6〜1重量%、炭を0.
    6〜1重量%含有するものである請求項4に記載のキノ
    コ栽培用培地。
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