JP2003234977A - Agc機能付き受信装置 - Google Patents

Agc機能付き受信装置

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JP2003234977A
JP2003234977A JP2002033443A JP2002033443A JP2003234977A JP 2003234977 A JP2003234977 A JP 2003234977A JP 2002033443 A JP2002033443 A JP 2002033443A JP 2002033443 A JP2002033443 A JP 2002033443A JP 2003234977 A JP2003234977 A JP 2003234977A
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signal
gain
reception
circuit
intermediate frequency
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JP2002033443A
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Hirotsune Hoshino
浩恒 星野
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Pioneer Corp
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Pioneer Electronic Corp
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    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03GCONTROL OF AMPLIFICATION
    • H03G3/00Gain control in amplifiers or frequency changers
    • H03G3/20Automatic control
    • H03G3/30Automatic control in amplifiers having semiconductor devices
    • H03G3/3052Automatic control in amplifiers having semiconductor devices in bandpass amplifiers (H.F. or I.F.) or in frequency-changers used in a (super)heterodyne receiver
    • H03G3/3068Circuits generating control signals for both R.F. and I.F. stages

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  • Circuits Of Receivers In General (AREA)
  • Control Of Amplification And Gain Control (AREA)
  • Television Receiver Circuits (AREA)
  • Superheterodyne Receivers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 アナログ放送電波とデジタル放送電波との帯
域が近接して混在する場合でも、デジタル放送の選局を
確実に為し得る受信装置を提供する。 【解決手段】 利得を自在に調整し得る高周波増幅回路
と中間周波増幅回路とを設け、受信レベルが十分である
にも関わらずデジタル放送受信信号の同期が取れない場
合は、高周波増幅回路の利得を減少させ中間周波増幅回
路の利得を増大させることにより、受信レベルを一定に
保ちつつ、高周波増幅回路におけるアナログ放送電波か
らの強入力を低減させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、AGC(Automatic
Gain Control;自動利得調整)機能を有する放送受信装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】ISDB−T放送(Integrated Services
Digital Broadcasting-Terrestrial;地上波統合デジ
タル放送)は、デジタル信号方式による地上波放送サー
ビスの一種である。ISDB−T放送は、通常の放送サ
ービスで取り扱う映像、音声、文字及び、データなど種
々のコンポーネント信号を一元的に扱い、これらを1つ
のデジタル放送波に統合して放送する方式である。一
方、ISDB−T放送は、現行のVHFやUHFの帯域
を利用したアナログテレビ放送と同じ放送帯域を使用す
るので、アナログテレビ放送からISDB−T放送への
移行期間中は、両者の電波が同一の放送帯域内に混在す
ることになる。
【0003】ISDB−T放送等のデジタル放送受信機
(以下、単に“受信機”と称する)が所望のデジタル放
送を選局する場合の手順は次のようになる。先ず、受信
機は、受信した高周波信号を所定の中間周波数にダウン
コンバートした後、これにアナログ/デジタル変換(以
下、単に“A/D変換”と称する)を施す。その後、得
られたデジタル信号について同期の確立を図り、同期確
立の結果を参照してデジタル放送の有無を検出した後に
選局処理を行うのである。そして、受信した信号レベル
の値が所定の値以上であるにも関わらず同期が取れない
ときは、当該帯域内にはデジタル放送が存在しないもの
と判断する。
【0004】しかしながら、アナログ放送による電波
は、映像信号や音声信号の搬送波の周波数帯域に電力が
集中している。それ故、特定の周波数においては、デジ
タル放送電波に比較して高い受信レベルを有する場合が
多い。従って、デジタル放送電波の近傍にアナログ放送
電波が存在する場合、受信機内の高周波増幅回路の利得
をデジタル放送の受信レベルに合わせて調整するとアナ
ログ放送の受信信号は強入力となってしまうおそれがあ
る。これによって、高周波増幅回路において相互変調歪
が生じ、また、高周波増幅回路の後段に接続された周波
数変換用のミクサ回路においても混変調歪が生ずるおそ
れもある。これらの歪みが発生すると、デジタル放送か
らの受信信号が妨害を受けるので上記の同期確立が困難
となり、受信機は、当該周波数帯域内にデジタル放送が
無いものと判断してしまう。
【0005】従来、かかる誤判断を回避すべく、例え
ば、強入力信号の有無を検知するS(Signal-strength)
メーター回路を高周波増幅回路の出力部に設けて同回路
の利得制御を行っていたが、回路構成が煩雑となり受信
装置のコストアップにも繋がっていた。また、強入力の
アナログ放送に同回路の利得を合わせるため、デジタル
放送における信号対雑音比が低下して、デジタル放送の
受信に支障を来すおそれもあった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
問題を解決するために為されたものであり、アナログ放
送電波とデジタル放送電波との帯域が近接して混在する
場合においても、デジタル放送の選局を確実になし得る
受信装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、第1の制御信
号により調整される利得によって、受信した高周波信号
を増幅する高周波信号増幅手段と、第2の制御信号によ
り調整される利得によって、前記高周波信号増幅手段を
経て周波数変換が施された中間周波信号を増幅する中間
周波信号増幅手段と、前記中間周波信号増幅手段からの
出力信号のレベルを検出してレベル検出信号を生成する
レベル検出手段と、前記出力信号の復調時における受信
信号の状態を判定して、受信状態が所定の条件を満たす
際に受信良好信号を生成する受信状態判定手段と、前記
レベル検出信号及び前記受信良好信号に基づいて、前記
第1及び第2の制御信号を生成する利得制御手段とを含
むAGC機能付き受信装置であって、前記利得制御手段
は、前記出力信号のレベルが所定値以上であるにも関わ
らず前記受信良好信号が得られないとき、前記高周波信
号増幅手段の利得を減少させ、前記中間周波信号増幅手
段の利得を増大させる利得調整制御を為すことを特徴と
する。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明によるAGC機能を有する
受信装置の実施例を図1のブロック図に示す。先ず、図
1に基づいて受信装置の構成を説明する。同図におい
て、高周波帯域フィルタ10は、所望のデジタル放送チ
ャンネルを含む周波数帯域からの高周波信号を抽出する
ためのフィルタである。
【0009】高周波増幅回路11は、高周波帯域フィル
タ10によって抽出された高周波信号を所定のレベルま
で増幅する増幅回路であり、後述する高周波増幅回路利
得制御信号(以下、単に“RF−AGC信号”と称す
る)によってその利得が自在に調整されるものとする。
ミクサ回路12は、例えば、ダイオード等を利用した周
波数混合回路であり、高周波増幅回路11からの出力信
号と、受信機内部に設けられた局部発振回路13からの
信号を乗積混合するものである。つまり、ミクサ回路1
2の出力には、高周波増幅回路11からの信号が前記両
信号周波数の整数倍の和若しくは差の周波数に変換さ
れ、いわゆる中間周波信号となって出力される。
【0010】中間周波帯域フィルタ14は、かかる中間
周波信号から不要波を除去する帯域フィルタであり、中
間周波増幅回路15は、中間周波帯域フィルタ14を経
た中間周波信号を所定のレベルまで増幅する増幅回路で
ある。なお、中間周波増幅回路15は、後述する中間周
波増幅回路利得制御信号(以下、単に“IF−AGC信
号”と称する)によってその利得が自在に調整されるも
のとする。
【0011】A/D変換回路16は、中間周波増幅回路
15からの出力信号を所定のサンプリング周波数で、例
えば、12ビットや16ビット等の所定のビット長を有
するデジタル信号に変換する回路である。同期検出回路
18は、デジタル放送からの受信情報の復調・再生時に
不可欠な受信信号の同期処理を担う回路である。受信信
号に対して同期が確立された場合は、同回路からその旨
を示す“同期検出信号”が後述のAGC制御回路19に
出力される。
【0012】同期検出回路18を経たデジタル信号は、
復調回路20に供給されて、誤り訂正処理や、デインタ
ーリーブ処理等のデータの復調・再生処理が施され、デ
ジタル放送による受信情報が再生される。一方、A/D
変換回路16からの出力は、上記の同期検出回路18に
供給されると共に受信レベル検出回路17にも供給され
る。受信レベル検出回路17は、A/D変換回路16か
らのデジタル信号に含まれる情報の中から、A/D変換
回路16に入力する信号(中間周波信号)レベルの絶対
値を検出する回路である。受信レベル検出回路17によ
って検出された検出値は“受信レベル検出信号”として
同回路からAGC制御回路19に出力される。
【0013】AGC制御回路19は、主に、マイクロプ
ロセッサー(以下、単に“μCPU”と称する)や、R
OM或いはRAM等のメモリ回路、及びこれらの周辺回
路から構成されている(各構成要素は何れも図示せ
ず)。AGC制御回路19は、前述の同期検出信号及び
受信レベル検出信号に基づいて、RF−AGC信号及び
IF−AGC信号を生成し、これらの信号を高周波増幅
回路11及び中間周波増幅回路15に供給する。
【0014】次に、図1に示す受信装置の動作を、図2
のフローチャートに示すサブルーチンプログラムに基づ
いて説明する。なお、同サブルーチンプログラムは、A
GC制御回路19内部の、例えばROMなどのメモリ回
路に、受信装置全体の動きを制御するメインルーチンプ
ログラム(図示せず)の一部として常駐されているもの
とする。そして、同サブルーチンプログラムが起動され
ると、AGC制御回路19内部のμCPUが内部クロッ
クパルスに同期して、同プログラムを1ステップずつ実
行する。
【0015】図1の受信装置において、ユーザーが所望
のデジタル放送チャンネルを受信すべく当該チャンネル
の設定指令を、例えば、受信装置のコントロールパネル
(図示せず)から入力することにより、図2に示すサブ
ルーチンプログラムが起動される。なお、かかる設定指
令の入力に伴い、図1の回路では、各種帯域フィルタ回
路の中心周波数及び局部発振周回路の発振周波数等が、
所望のデジタル放送チャンネルが含まれている帯域の信
号を抽出すべく、所定の値に設定されることは言うまで
もない。
【0016】図2のサブルーチンプログラムが起動され
ると、先ず、AGC制御回路19内部のμCPU(以
下、単に“制御CPU”と称する)は、受信信号レベル
が予め定めた適正値の範囲内に有るか否かを判定する
(ステップ10)。ここで受信信号レベルとは、A/D
変換回路16に入力する信号(即ち中間周波信号)の絶
対値を表す値である。また、予め定めた適正値とは、受
信装置が良好な受信状態を担保し得る受信信号のレベル
をいうものである。かかる判定は、前述の如く、受信レ
ベル検出回路17から出力された受信レベル検出信号に
基づいて行われる。
【0017】ステップ10において、受信信号レベルの
値が適正ではないと判断された場合、制御CPUはステ
ップ11に移り、今度は、受信信号レベルの値が所定の
適正値よりも小さいか否かを判定する。受信レベルが適
正値よりも小さいと判定された場合は、図1の受信装置
において現在受信中の信号に対する増幅利得が不十分で
あることを意味している。このため、制御CPUは、高
周波増幅回路11の利得を増加させるRF−AGC信号
を生成して、これを高周波増幅回路11に供給する(ス
テップ12)。その後、制御CPUはステップ10に戻
り、再び受信信号レベルの監視・判定のループ処理を繰
り返す。
【0018】一方、ステップ11において、受信信号レ
ベルが適正値よりも大きいと判定された場合、制御CP
Uはステップ13に移る。そして、中間周波増幅回路1
5の利得を減少させるIF−AGC信号を生成して、こ
れを中間周波増幅回路15に供給する。なお、ステップ
13において、高周波増幅回路11ではなく中間周波増
幅回路15の利得を減少させたのは以下の理由による。
すなわち、受信電波の電界強度は一般に微弱であり、受
信信号のレベルを下げる場合であっても、受信装置の初
段増幅回路(高周波増幅回路11)の利得を担保するこ
とが合理的と考えられる為である。制御CPUは、ステ
ップ13の処理を終了するとステップ10に戻り、再度
受信信号レベルの監視・判定処理を繰り返す。
【0019】以上のステップ11→12→10、若しく
はステップ11→13→10のループ処理を繰り返すこ
とによって、受信信号レベルは適正値に漸近していくこ
とになる。次に、前述のステップ10において、受信信
号レベルが適正値であると判定された場合、制御CPU
はステップ14に進む。そして、同期検出回路18から
の同期検出信号をチェックして受信信号に対する同期が
確立されたか否かを判定する。
【0020】ステップ14において、受信信号に対する
同期の確立が検出された場合、制御CPUは、ユーザー
から設定指令のあったチャンネルにデジタル放送が存在
するものと判定する(ステップ15)。そして、かかる
判定結果を受信装置全体をコントロールするメインルー
チンプログラム(図示せず)に通知すると、図2のフロ
ーチャートに示すサブルーチンプログラムの処理を終了
させる。
【0021】一方、ステップ14において、受信信号に
対する同期の確立が検出されなかった場合、制御CPU
はステップ16に移行する。前述のように、所望するデ
ジタル放送電波の近傍に、強電力のアナログ放送の電波
が存在すると、かかる電波からの入力信号が受信装置に
とって強入力となり、デジタル放送の受信信号に妨害を
与える。従って、前記ステップ10及び14において、
受信信号レベルが適正であるにも関わらず、デジタル放
送からの受信信号について同期が取れなかった理由は、
アナログ電波による強入力信号が原因となっていること
も考えられる。
【0022】そこで、制御CPUは、ステップ16にお
いてかかる強入力信号の影響を是正すべく、高周波増幅
回路11の利得を減少させる制御を為す。即ち、高周波
増幅回路11の利得を減少させるRF−AGC信号を生
成し、これを高周波増幅回路11に供給する。かかる処
置を講ずることによって、高周波増幅回路11の利得が
減少し、強入力となっているアナログ放送電波の影響を
軽減することができるのである。
【0023】しかし、高周波増幅回路11の利得を減少
させると、当然中間周波増幅回路15の出力信号レベル
も低下し、A/D変換回路16への入力信号の絶対値を
示す受信信号レベルが所定の適正値を下回るおそれがあ
る。そのため、制御CPUはステップ16において、高
周波増幅回路11の利得を減少させると同時に中間周波
増幅回路15の利得を増大させ、受信信号レベルが所定
の適正値を保つ制御を為す。かかる制御処理を図3に示
す増幅利得のレベルダイヤグラムの表示に基づいて説明
する。
【0024】いま、高周波増幅回路11の利得をα(d
B)、中間周波増幅回路15の利得をβ(dB)とすると、図
1に示す受信装置において高周波増幅部から中間周波増
幅部までを含む、いわゆるフロントエンド部全体の総合
利得γ(dB)は次式のように表すことができる。 γ(dB)=α(dB)+β(dB) 従って、制御CPUは、高周波増幅回路11の利得をΔ
(dB)減少させると同時に中間周波増幅回路15の利得を
Δ(dB)増大させ、次式に示す如くフロントエンド部の総
合利得γ(dB)を一定値に保つのである。
【0025】γ(dB)=(α−Δ)(dB)+(β+Δ)(dB) =α(dB)+β(dB) なお、図1からも明らかなように、フロントエンド部に
は、周波数の変換回路や各種のフィルタ回路が含まれて
おり、実際の総合利得γ(dB)を上式に示すような単純な
形で表現することは困難である。しかしながら、本明細
書では、本実施例の動作原理を説明することが目的であ
るため、上式に示すような単純化した総合利得γをもっ
て説明を行うものとする。
【0026】制御CPUは、以上の処理を行うとステッ
プ17に移り、再度、同期検出回路18からの同期検出
信号をチェックして、受信信号に対する同期が確立され
たか否かを判定する。そして、同期の確立が検出された
場合は、ユーザーから設定指令されたチャンネルにデジ
タル放送が存在するものと判定する(ステップ15)。
その後、制御CPUは、かかる判定結果をメインルーチ
ンプログラムに通知すると、図2に示すサブルーチンプ
ログラムの処理を終了させる。
【0027】一方、ステップ17において、同期の確立
が検出されなかった場合、制御CPUはステップ18に
移行して、高周波増幅回路11の利得が最小値α(min)
(dB)まで低下しているか否かを判定する。そして、最小
値まで到っていないと判定された場合は、ステップ16
に戻り、高周波増幅回路11と中間周波増幅回路15の
利得調整処理、及びステップ17の同期確立チェック処
理を繰り返す。
【0028】以上の処理を繰り返すことによって、最終
的に高周波増幅回路11の利得が最小値α(min)(dB)ま
で低下すると制御CPUはステップ19に移り、ユーザ
ーが設定指令したチャンネルには、受信可能なデジタル
放送が存在しないものと判定する。その後、制御CPU
は、かかる判定結果をメインルーチンプログラムに通知
すると、図2に示すサブルーチンプログラムの処理を終
了させる。
【0029】以上説明したように、本実施例によれば、
受信レベルは最適であるがアナログ放送電波による強入
力の影響によって、デジタル放送からの受信信号の同期
が取れないときでも、受信装置の高周波増幅部の利得を
下げることにより同期の確立を図ることができる。な
お、一旦、同期が確立してしまえば、ISDB−T放送
のACキャリア内に含まれる、例えば、TMCC(Trans
mission and Multiplexing Configuration Control)情
報などの信号を利用して、受信信号を比較的容易に再生
することができる。
【0030】また、本実施例において、前述のステップ
16以降の利得調整処理の実行により同期が取れた場
合、設定チャンネルの中にデジタル放送が在ることとも
に、デジタル放送電波の強度が比較的に小さいこともユ
ーザーに通知することが可能となる。従って、かかる情
報を基にユーザーに受信状況の改善し得る場所への移動
を促することもできる。
【0031】なお、本実施例では、信号レベルの高いア
ナログ放送電波と、信号レベルの低いデジタル放送電波
が混在する放送帯域において、デジタル放送を受信する
際の隣接するアナログ放送による妨害の救済を事例とし
て取り上げたが、本実施例はかかる事例に限定されるも
のではない。すなわち、アナログ放送電波同士やデジタ
ル放送電波同士においても隣接する放送電波による生ず
る場合がある。従って、本実施例は、隣接デジタル放送
によるアナログ放送への妨害の救済、隣接アナログ放送
によるアナログ放送への妨害の救済、若しくは、隣接デ
ジタル放送によるデジタル放送への妨害の救済をその対
象としても良い。
【0032】また、本実施例では、所望する放送電波の
受信信号レベルを一定に保ちつつ、高周波増幅回路、或
いは中間周波増幅回路の利得を調整して、相互変調歪や
混変調歪の影響を低減し、受信信号の同期確立を図る構
成とした。しかしながら、例えば、所望する放送電波に
妨害を与える電波が2波の場合、各々の信号レベルが1
dB増加すると相互変調歪3dB増加することになる。
従って、本実施例における利得調整処理において受信信
号の同期が採れないない場合は、受信信号レベルの値を
下げて、つまり、さらに高周波増幅回路の利得を下げて
利得調整処理を継続する構成としても良い。
【0033】次に、本発明による第2の実施例について
説明する。第2の実施例は、前述した利得調整処理(図
2に示すフローチャートのステップ16以降の処理)を
実行する周波数帯域と、実行しない周波数帯域を予め定
めておくものである。すなわち、現実の運用において
は、地域的或いは時期的理由などによってデジタル放送
が実施されていない周波数帯域が存在する。先の実施例
では、このように元々デジタル放送が存在しない帯域に
ついてまで、一律に図2のステップ16以降に示した利
得調整処理を実行する。このため、ユーザーが複数のチ
ャンネルに渡ってデジタル放送の検出を行う、いわゆる
シーク処理を受信機に指令した場合に処理時間が増加す
るおそれがある。つまり、かかる問題を回避する構成と
したものが以下に示す第2の実施例である。
【0034】第2の実施例の前提として、図1に示す受
信機の受信帯域を複数の帯域に分割し、各々の帯域毎に
前述の利得調整処理を実行するか否かを指定する“利得
調整処理フラグ”設けるものとする。そして、当該フラ
グが「ON」の場合には、前述した利得調整処理(図2
のステップ16以降)が実行されるものとし、「OF
F」の場合には実行されないものとする。なお、かかる
フラグは、AGC制御回路19に含まれるメモリ回路内
の、例えば不揮発性RAM領域上に設けるようにしても
良いし、その他の書込み可能な記憶媒体上に設けるよう
にしても良い。
【0035】さらに、第2実施例の前提として上記フラ
グの設定を予め行う必要がある。つまり、受信帯域内の
各々の分割帯域毎に、前述の利得調整処理を実行するか
否かを予め定めるものであり、実行する場合は上記フラ
グを「ON」、実行しない場合は「OFF」に設定す
る。かかる設定は、例えば、受信装置のコントロールパ
ネル上のキーボード等(図示せず)からユーザーが行う
ようにしても良いし、メモリースティックのような可搬
記録媒体に予め記録された地域毎のフラグデータを受信
装置のデータ読取部(図示せず)から読み取らせるよう
にしても良い。
【0036】以上の前提要件が整ったことを条件とし
て、第2の実施例の説明を行う。なお、第2の実施例に
おける受信装置の構成、及び基本的な動作サブルーチン
プログラムは先の実施例で示した図1及び図2の場合と
同様である。従って、動作サブルーチンプログラムにお
いて、先の実施例と異なる部分のみを図4のフローチャ
ートに示すものとする。
【0037】先ず、第2実施例の動作において、その起
動からステップ14までの処理に関しては図1のフロー
チャートに示したものと同様である。即ち、同期検出回
路18において同期の確立が検出された場合、AGC制
御回路19内の制御CPUは、ステップ15に移行して
図4の処理を終了する。一方、ステップ14において、
同期の確立が検出できなかった場合、制御CPUはステ
ップ21に移り、チャンネル設定指令のあった帯域、つ
まり現在処理中の周波数帯域における利得調整処理フラ
グをメモリ領域から検索して、当該フラグの状態をチェ
ックする。そして、当該フラグが「ON」の場合、ステ
ップ16へ移行して図2のフローチャートにおけるステ
ップ16以下の処理を行う。つまり、この場合は、先の
実施例と同じく当該帯域についてデジタル放送の有無を
チェックすべく、高周波増幅回路11及び中間周波増幅
回路15についての利得調整処理が行われることにな
る。
【0038】一方、ステップ21において、当該帯域に
ついての利得調整処理フラグが「OFF」と判定された
場合、制御CPUはステップ22に移り、チャンネル設
定指令のあった帯域における利得調整処理を行わず、当
該設定チャンネルには受信可能なデジタル放送が存在し
ない旨の判断を行って、図4に示すサブルーチンプログ
ラムを終了させる。
【0039】以上説明した処理を行うことによって、元
々デジタル放送が存在しない帯域における利得調整処理
を省略することができるため、受信装置におけるシーク
処理を迅速に行うことが可能となる。
【0040】
【発明の効果】以上詳述した如く、本発明によれば、ア
ナログ放送電波とデジタル放送電波との帯域が近接して
混在する場合においても、デジタル放送からの信号を復
調・再生することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の実施例であるAGC機能付き
受信装置の概略構成を示すブロック図である。
【図2】図2は、図1のAGC機能付き受信装置におけ
る処理動作を表すフローチャートである。
【図3】図3は、図1のAGC機能付き受信装置のフロ
ントエンド部におけるレベルダイヤグラムである。
【図4】図4は、本発明の第2の実施例における処理動
作を表すフローチャートである。
【符号の説明】
10 … 高周波帯域フィルタ 11 … 高周波増幅回路 12 … ミクサ回路 13 … 局部発振回路 14 … 中間周波帯域フィルタ 15 … 中間周波増幅回路 16 … アナログ/デジタル変換回路 17 … 受信レベル検出回路 18 … 同期検出回路 19 … AGC制御回路 20 … 復調回路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の制御信号により調整される利得に
    よって、受信した高周波信号を増幅する高周波信号増幅
    手段と、 第2の制御信号により調整される利得によって、前記高
    周波信号増幅手段を経て周波数変換が施された中間周波
    信号を増幅する中間周波信号増幅手段と、 前記中間周波信号増幅手段からの出力信号のレベルを検
    出してレベル検出信号を生成するレベル検出手段と、 前記出力信号の復調時における受信信号の状態を判定し
    て、受信状態が所定の条件を満たす際に受信良好信号を
    生成する受信状態判定手段と、 前記レベル検出信号及び前記受信良好信号に基づいて、
    前記第1及び第2の制御信号を生成する利得制御手段と
    を含むAGC機能付き受信装置であって、 前記利得制御手段は、前記出力信号のレベルが良好な受
    信状態を担保し得る信号レベルであるにも関わらず前記
    受信良好信号が得られないとき、前記高周波信号増幅手
    段の利得を減少させ、前記中間周波信号増幅手段の利得
    を増大させる利得調整制御を為すことを特徴とするAG
    C機能付き受信装置。
  2. 【請求項2】 前記受信状態判定手段は、前記出力信号
    の復調時における同期の確立を検出し、該同期検出信号
    を以て前記受信良好信号とすることを特徴とする請求項
    1に記載のAGC機能付き受信装置。
  3. 【請求項3】 前記利得制御手段は、前記出力信号のレ
    ベルを前記所定値に保ちつつ前記利得調整制御を為すこ
    とを特徴とする請求項1に記載のAGC機能付き受信装
    置。
  4. 【請求項4】 前記利得制御手段は、現在の選局モード
    に応じて前記利得調整制御の実施又は不実施を択一的に
    選択し得ることを特徴とし、 設定指令に応じて、前記高周波信号の受信帯域を分割し
    た各々の帯域毎に、前記選局モードを自在に設定し得る
    選局モード設定手段をさらに有することを特徴とする請
    求項1に記載のAGC機能付き受信装置。
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