JP2000183765A - Agc装置 - Google Patents

Agc装置

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JP2000183765A
JP2000183765A JP10357748A JP35774898A JP2000183765A JP 2000183765 A JP2000183765 A JP 2000183765A JP 10357748 A JP10357748 A JP 10357748A JP 35774898 A JP35774898 A JP 35774898A JP 2000183765 A JP2000183765 A JP 2000183765A
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agc amplifier
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 突発的・一時的に入力信号レベルが相当大幅
に増減したときのAGCアンプのAGC機能をより適切
に制御し得るAGC装置を提供する。 【解決手段】 この発明はAGC装置(60)を提供す
るものである。AGC装置(60)は、ディジタル変調
された受信信号の受信周波数帯域内に発生した妨害波を
検出する妨害波検出器(62)と、AGC増幅器(6
1)のゲインを一時ホールドするラッチ(65)と、妨
害波検出器(62)によって妨害波が検出されたときラ
ッチ(65)に所定時間のゲインホールドを指示するゲ
インホールド制御部(63)とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディジタル放送波
などを受信する装置において、広帯域ディジタル変調さ
れたマルチキャリア信号波(以下、「OFDM波」とい
う)を受信する場合、一時的な妨害波または無信号状態
に基づくAGCゲインの自動調整による悪影響を減少す
る手段を備えたAGC装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、放送波をディジタル化し、高音
質、高画質化、多チャネル化、データ放送への展開な
ど、サービスの高度化を目指した開発が盛んである。現
在検討されている国内の放送方式はOFDM(直交周波
数分割多重通信方式)と称されるマルチキャリアの多重
方式が有力である。この方式はそれぞれ入力ディジタル
信号で変調された数百〜数千本のキャリアをまとめて送
信するもので、妨害排除能力や周波数利用効率が高い多
重化方式として知られている。
【0003】OFDM波はスペクトラムが矩形状にな
り、帯域が拡散する。そのため、妨害波があっても全体
のOFDM波に対する妨害波の占有率が低下し、誤り訂
正などで妨害を排除しやすいという利点がある。しか
し、OFDM波は広帯域なので妨害波を受ける確率自体
は多くなる。妨害波はフェージングなど、種々の原因で
発生するが、一般的には既存のアナログ放送波のように
周波数が固定していて連続したものと、ノイズやスプリ
アスなどの時間の短い突発的なものがある。一般に放送
波などの無線受信機はアンテナからの入力信号が非常に
微少で、フェージングやマルチパスなどの伝搬途中での
振幅の変動が大きい。そこで受信機側で局部発振器信号
との混合などの信号処理を行うためには、受信信号を一
定の振幅に揃える必要がある。そのため受信機のRF部
(無線周波数受信部)には入力の振幅変動を吸収して一
定の出力振幅を得るAGC増幅器(AGCアンプ)が配
置される。このAGCアンプには一定の応答時定数が設
定されている。
【0004】このAGCアンプに前記のような妨害波が
重畳すると、その重畳信号は振幅増加となって現れ、そ
のため、受信機のAGC増幅器は出力振幅を規定値内に
抑制するため、ゲインを下げて対処する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】放送波受信機への到来
妨害波には、大別して、周波数が固定していて連続した
ものと、ノイズやスプリアスなどの周波数が不特定で時
間的に短い突発的なものがある。
【0006】AGCアンプにその応答時定数より時間的
に短い突発的な妨害波が重畳した場合、ゲイン制御の開
始が遅れるばかりでなく、妨害波が無くなった後も時定
数に対応する一定時間はゲインを下げたままの状態が継
続しゲイン回復が遅れる。そのため、本来の信号に対す
る実効的な振幅が減少してADコンバータなどのサンプ
リング精度が低下する時間が長くなるといった問題が生
じる。
【0007】これに対処してAGCアンプの応答時定数
をいたずらに短くしてしまうと、断続的な無信号の放送
波を受信したときの応答が遅れるという新たな問題が生
じてしまう。従って、両者の折衷案をとる形で一定の応
答時定数が決められていた。
【0008】他方、AGCループにはローパスフィルタ
(LPF)のカットオフ周波数を調整することによって
AGCループに一定の応答時定数を設定している。この
時定数が長いと、周波数成分の高い入力信号を制御でき
ずに飽和を起こしたり、振幅が小さくてサンプリング精
度の低下を招いたりする。逆に、この時定数が短すぎる
と、前記の問題はなくなるが、フェージングなどで一時
的に入力信号レベルが低下し無信号に近い状態になった
時は、急にゲインが増大して信号レベルが回復したと
き、ゲインが大きすぎて飽和してしまい、正常な信号受
信をすることができなくなる。
【0009】そのため、フェージングシミュレータなど
で実験し、両者の折衷案相当の時定数を設定するのが一
般的である。しかし、より速い応答でフェージングに対
処する一方、受信不能時間を確実に減少させるために
は、どちらの時定数でも不足である。
【0010】従って本発明は、突発的・一時的に入力信
号レベルが相当大幅に増減したときのAGCアンプのA
GC機能をより適切に制御し得るAGC装置を提供する
ことを目的とする。
【0011】さらに本発明は、妨害波対策として、AG
Cアンプの応答時定数を一定に決定するものの、前記の
ようにAGCアンプの時定数より短い妨害波で一時的に
振幅が増加してもAGCアンプのゲインを若干減少させ
るだけで一時的にゲインをホールドし、ゲインが長い時
間下がり続けることによる回復遅れを回避し得るAGC
装置を提供することを目的とする。
【0012】さらにまた本発明は、無信号対策として、
AGCアンプの応答時定数を短く設定するものの、無信
号状態から正常状態に回復した時のゲインの急増を防止
し得るAGC装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、ディジタル変調された受信信号の受信周波
数帯域内に発生した妨害波を検出する妨害波検出手段
と、AGC増幅器のゲインを一時ホールドするホールド
手段と、妨害波検出手段によって妨害波が検出されたと
きホールド手段に所定時間のゲインホールドを指示する
制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0014】さらに本発明は、AGC増幅器に動作時定
数を調整する手段を備えるとともに、ディジタル変調さ
れた受信信号が所定レベル以下に低下したときそれを検
出して無信号検出信号を出力する無信号検出手段と、こ
の無信号検出手段から無信号検出信号が出力されたとき
AGC増幅器のゲインを一時的にホールドするホールド
手段とを備えたことを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】図1は一般的なOFDM波WOの
スペクトラムを示すものである。横軸は周波数fであ
り、縦軸は振幅Aである。複数のディジタル変調された
ディジタル信号が数百から数千個のキャリアに分散して
多重化されている。キャリアは相互干渉を生じない周波
数間隔に設定配置されており、シンボル単位の短時間
(ミクロ)観測では線スペクトルがバラバラに現れる
が、そのような線スペクトルは連続して出現するので、
長時間(マクロ)観測では図1に示すように広帯域の矩
形状のスペクトラムWOになる。この受信波に人工的な
雑音やスプリアスなどの妨害波NSが重畳すると、周波
数f軸上では図1のように現れる。この妨害波NSを時
間t軸上で見ると、図2に示すように時間的に短い妨害
波NSが重畳され、振幅の一時的な増加となって現れ
る。
【0016】図3は一般的なOFDMディジタル信号受
信機のブロック図である。アンテナ2で受信された放送
波はRF(無線周波数)アンプ4を介してAGC(自動
ゲイン調整)増幅器(AGCアンプ)6に入力される。
AGCアンプ6は、後段の信号処理を確実にするため、
入力信号の変動を吸収して一定振幅の信号を出力するた
めに設けられているものである。AGCアンプ6の出力
信号は、局部発振器(OSC)9を有する混合器(MI
X)8を介して、IF(中間周波数)アンプ10に導入
され、ここで中間周波数にされ、さらにバンドパスフィ
ルタ(BPF)12およびIFアンプ14を介してA/
Dコンバータ16に導かれ、ここでディジタル化され
る。A/Dコンバータ16とAGCアンプ6との間にゲ
イン調整のためのフィードバック回路7が形成されてい
る。A/Dコンバータ16の出力ディジタル信号はFF
T19の助けを借りて周波数領域に変換された上で復調
器18で復調され、エラー訂正器(FEC)20でエラ
ー訂正されて、トランスポートストリームになり、図示
していないMPEG復号器等へ出力され、そこで画像や
音声に復号され再生される。
【0017】図4はAGCアンプ6の入力対出力特性を
示すものである。これは、受信信号がフェージングやマ
ルチパスなどの原因で時間的に振幅が変動した時、図3
の混合器8以降の信号処理にはほぼ一定振幅の信号を入
力しないと正常に動作しないことを考慮して、入力レベ
ルが変動しても出力レベルを可及的に一定にするため
に、図4に示すようにある値以上の入力信号に対しては
出力が飽和するような特性を持たせているものである。
図3の受信機ではこのような特性を得るため、A/Dコ
ンバータ16の出力データを監視し、その信号の大小を
前段のRFアンプ6にゲイン制御信号としてフィードバ
ックして実現している。
【0018】図5(a)は図3のAGCアンプ6に、希
望波に妨害波が重畳した形の到来波が入力されて、過渡
的に振幅が増加した様子を、時間tの関数として表した
ものである。この妨害波はAGCアンプ6の時定数より
短い時間で、文字通りパルス状に発生するものとする。
この場合、一次的にはAGCアンプ6の出力は妨害波の
分だけ増大するので、AGCアンプ6はフィードバック
回路7の作用によりゲインGを下げ、出力を一定にしよ
うとする。その様子を同図(b)に示す。前記のように
妨害波はAGCアンプ6の時定数より短いので、AGC
アンプ6の出力は妨害波に対しゲインを下げるのが遅
れ、振幅AおよびゲインGの回復も遅れる。そのため、
模式的に図3のA/Dコンバータ16が最も精度良く動
作する振幅をAeとすると、図5(b)のAGCアンプ
6の出力は妨害波のため振幅AとゲインGの回復が遅
れ、振幅Aeを下回る時間が長くなって、変換精度が低
下してしまう。
【0019】そのため、通常のフェージングなどのゆっ
くりした(振幅変動の周期がAGCアンプ6の時定数よ
り十分長い)振幅変動には図4に示すような従来の特性
のAGC入出力特性で対処し、短時間の妨害波の場合
は、AGCアンプのゲインを一定時間ホールドし、ゲイ
ンの低下が長く続くことを防止することができる。
【0020】図6は本発明のAGC増幅回路60のブロ
ック図を示すものである。アンテナ2から入った信号は
RFアンプ4を通じて増幅され、AGC増幅回路60に
入力される。RFアンプ4の出力信号は、一方でAGC
アンプ61に入力されるとともに、他方でバンドパスフ
ィルタなどで実現される妨害波検出器62にも入力さ
れ、ここで比較的短時間の振幅変動をもたらす妨害波が
検出される。フェージングなどの比較的長時間の振幅変
動はここでは検出されない。妨害波検出器62で検出さ
れた妨害波信号はゲインホールド制御部(GHC)63
に伝達される。GHC63には後述のごとくホールド時
間を調整するためのタイマ64が付設されている。AG
Cアンプ61には、A/Dコンバータ16(図3参照)
の出力ディジタル信号がフィードバック回路7を介して
フィードバックされ、ラッチ65およびD/Aコンバー
タ66を介してアナログ信号に変換され、さらにローパ
スフィルタ(LPF)67を介して適当な時定数を持た
せた後、AGCアンプ61のゲイン制御端子に入力され
る。
【0021】GHC63は、妨害波検出器62から妨害
波検出信号を受け取ると、一定時間(タイマ64で設定
された時間)ラッチ65にラッチ信号を送って、一時的
にゲインをホールドする。
【0022】図7(a)は図6のアンテナ2の到来波に
妨害波が重畳された場合の、AGCアンプ61のゲイン
調整動作を説明するものである。既に述べたように、A
GCアンプ61は、従来装置の場合、t1時点で妨害波
が到来すると実線で示すように振幅を抑制すべくゲイン
Gを低下させる。しかしながら、図6に示す本発明装置
の場合、妨害波が到来した時点t1から遅延時間tdだ
け遅れた時点t2で妨害波検出器62によって妨害波が
検出され、それにより振幅Aが増加するのでゲインGが
Gdだけ減少する。この時点t2でGHC63はラッチ
65にラッチ信号を一定時間送り、図7(a)に波線で
示すように時間thだけ一定ゲインをホールドする。そ
の結果、AGCアンプ61の出力は図7(b)に波線で
示すように、時間thの期間はゲインGをわずかな値G
dだけ減少した状態で一定にホールドされるため、妨害
波の入力波形がほぼそのままの波形で出力される。その
ため、適正な振幅Aeを超える期間が生じ、その期間は
正常に受信できないが、時間的には短いので後処理で訂
正を施すことができる。本発明によれば、図7(b)に
実線で示すように振幅Ae(A/Dコンバータ16が正
常に動作できる振幅)を下回る時間が長く続く事態を回
避することができる。
【0023】ところで、図8はゲインフィードバック回
路7に設けられているLPF67の周波数特性を示すも
のである。カットオフ周波数fcを設定することによっ
てループ全体の時定数を自由に決定することができる。
これによってAGCループの過渡応答などの動特性を決
定することができる。このことを図9を参照して説明す
る。
【0024】一般的にAGCアンプ61によって図9
(a)に示すように多少の振幅変動を伴う程度の入力信
号ならAGCアンプ61のAGC機能によって図9
(b)に示すようにほぼ一定振幅の出力信号を得ること
ができる。ここでLPF67の時定数tcを大きくして
みる(図8のカットオフ周波数fcを低くすることに相
当)と、応答速度が遅くなり、図9(a)の入力信号に
対し、同図(c)のように細かい(高い周波数の)信号
成分を一定に制御することができないままに出力されて
しまう。そのため、突発的ノイズやマルチパスで高周波
が重畳されたとき応答できないので出力の歪みやA/D
コンバータ16のサンプリング精度の低下を引き起こ
す。
【0025】そこで、LPF67の時定数tcを小さく
してみる(図8のカットオフ周波数fcを高くしてみ
る)と、応答速度が早くなり、図9(a)の入力信号に
対し、同図(b)のように細かい(高い周波数成分)信
号成分に応答して一定化して出力される。しかし。同図
(d)のQ部のようにフェージングなどの原因で一時的
に極端に振幅が小さくなり、無信号の状態になったと
き、素早く振幅を回復するように応答するため、無信号
の回復直後の方でアンプゲインGが急増し、信号振幅A
が回復したときにはゲインGが最大になって図9(e)
に示すように信号が一時的に大きくなり、やがてAGC
ループが働き振幅が収束する。図9(e)の場合は無信
号直後の信号が大き過ぎ、AGCアンプ61の飽和が起
きて、後段のA/Dコンバータ16で正しくサンプリン
グすることができないため、その期間中は受信できな
い。
【0026】以上により、AGCアンプ61の時定数は
大きくても小さくても問題であることがわかる。そのた
め、現実的な設計では両者の折衷的な時定数を実験で求
めるなどしていた。しかし、より高速な応答と、受信不
能時間の減少を図るため、本発明では図10に示すよう
なゲイン調整回路を構成したものである。ここでは、ラ
ッチ65に入力するラッチ信号を作り出すために、RF
アンプ61の出力信号を整流器71で整流し、さらにロ
ーパスフィルタ(LPF)72を介してコンパレータ7
3の比較信号入力端子に入力する。コンパレータ73の
他方の基準信号入力端子には基準信号源74から基準値
Vtが入力される。回路要素71,72,73によっ
て、上述の無信号状態を検出し、その検出結果に従って
ゲインデータをラッチし、ゲインをホールドすることが
できるようにしたものである。
【0027】図11(a)に示すように無信号区間Tf
を伴う信号が入力したとき、整流器71は信号レベルに
応じた同図(b)の信号を出力する。この整流出力には
まだ高周波性のノイズが多く含まれているのでLPF7
2でそれを減衰させ同図(c)に示すように信号を得
る。この信号はコンパレータ73で基準値すなわちしき
い値Vtと比較され、Vt以下であれば同図(d)に示
すようなディジタル出力SMが出力される。このように
無信号状態が一時的でも存在するとそれをディジタル出
力SMとして検出することができる。
【0028】図10の装置の動作を、図12を参照して
説明する。まず図12(a)に示すような一時的に無信
号状態SFの入力信号がAGCアンプ61に入力された
時、図10のコンパレータ73によって無信号状態を検
出し、図12(d)に示すように時間Thだけ無信号検
出を行う。この検出出力を受け取ったラッチ65はディ
ジタルデータでのゲインを時間Thだけラッチし、ゲイ
ンをホールドする。図12(c)の実線はその様子を示
している。そのため、AGCアンプ61の出力は図12
(b)に示すように無信号時直前のゲインGをホールド
するので、入力信号の振幅が回復してもゲインGが急増
することがなく、図12(b)に実線で示すように急激
な信号振幅の増大を伴うことなく継続する振幅の信号で
AGCループが働き正常な振幅制御に入ることができ
る。因みに無信号検出によるアンプゲイン調整を行わな
い従来のAGCアンプの構成であると、図12(c)に
波線で示すようにゲインが急増し、図12(b)の波線
のように振幅が過大になってアンプが飽和してしまう事
態を引き起こす。
【0029】
【発明の効果】以上述べた本発明によれば、突発的・一
時的に入力信号レベルが相当大幅に増減したとき、AG
CアンプのAGC機能をより適切に制御し、正常受信の
ための回復時間の短縮を図ることができる。
【0030】OFDM波信号にAGCアンプの時定数よ
り短い妨害波が重畳したとき、一定時間AGCアンプの
ゲインをホールドすることにより、振幅が過剰になって
いる時間を短くすることができ、後処理で誤り訂正など
を行って信号の正常受信のための回復処理を容易かつ迅
速にすることができる。
【0031】また、AGCアンプの時定数を短く設定す
ることにより高い周波数の入力信号に対しての応答がよ
くなり、受信品質が向上する。またこのような設定でも
無信号時、またはその連続入力があって時でも、ゲイン
をその直前の値にホールドすることにより信号レベルが
回復した後で出力が過大になる事態を防止し、受信不能
時間を減少させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】OFDM波と妨害波のスペクトラムを示す線図
である。
【図2】OFDM波と妨害波の重畳波形を示す波形図で
ある。
【図3】一般的なOFDM波受信機のブロック図であ
る。
【図4】AGCアンプの入出力特性を示す線図である。
【図5】(a),(b)は本発明と従来のAGCアンプ
の出力特性を示す線図である。
【図6】本発明によるAGC装置の第1の実施形態を示
すブロック図である。
【図7】(a),(b)は本発明と従来のAGCゲイン
特性を示す線図およびAGCアンプの出力特性を示す線
図である。
【図8】一般的なLPFの周波数特性を示す線図であ
る。
【図9】(a)〜(e)は従来のAGCアンプの入出力
特性を説明するための線図である。
【図10】本発明によるAGC装置の第2の実施形態を
示すブロック図である。
【図11】(a)〜(d)は本発明の無信号検出装置の
動作特性を説明するための線図である。
【図12】(a)〜(d)は図10のAGCアンプの動
作特性を説明するための線図である。
【符号の説明】
2 アンテナ 4 RF増幅器(RFアンプ) 6 AGC増幅器(AGCアンプ) 8 混合器(MIX) 9 局部発振器(OSC) 10 IF増幅器 12 バンドパスフィルタ(BPF) 14 IF増幅器 16 A/Dコンバータ 60 AGC装置 61 AGCアンプ 62 妨害波検出器(妨害波検出手段) 63 ゲインホールド制御部(ゲインホールド制御手
段) 64 タイマ 65 ラッチ(ホールド手段) 66 D/Aコンバータ 67 ローパスフィルタ(LPF) 70 AGC装置 71 整流器 72 ローパスフィルタ(LPF) 73 コンパレータ(無信号検出手段)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ディジタル変調された受信信号の受信周波
    数帯域内に発生した妨害波を検出する妨害波検出手段
    と、 AGC増幅器のゲインを一時ホールドするホールド手段
    と、 前記妨害波検出手段によって妨害波が検出されたとき前
    記ホールド手段に所定時間のゲインホールドを指示する
    制御手段とを備えたことを特徴とするAGC装置。
  2. 【請求項2】AGC増幅器に動作時定数を調整する手段
    を備えるとともに、 ディジタル変調された受信信号が所定レベル以下に低下
    したときそれを検出して無信号検出信号を出力する無信
    号検出手段と、 この無信号検出手段から無信号検出信号が出力されたと
    き前記AGC増幅器のゲインを一時的にホールドするホ
    ールド手段とを備えたことを特徴とするAGC装置。
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