JP4918020B2 - 放送受信機、および放送受信方法 - Google Patents

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Description

本発明は、放送受信機および放送受信方法に関連し、特にIBOC(In Band On Channel)方式のラジオ放送を受信するIBOC放送受信機および放送受信方法に関するものである。
近年、音響機器や映像機器等において音声や映像をデジタル形式で処理、管理することが一般化している。このような音響機器等における音声や映像のデジタル符号化の趨勢はラジオ放送の分野にも波及している。例えば米国では、IBOCと呼ばれるデジタルラジオ放送方式がiBiquity(アイビクイティ)社によって提案され、実用化されている。
ところで、従来のアナログラジオ放送は、各放送局に割り当てられた周波数帯域(以下、「チャネル」という)内に周波数分布をもつ搬送波(以下、「アナログ搬送波」という)によって放送される。実際には、隣接するチャネルのアナログ搬送波同士の干渉を避けるために、割り当てられた周波数帯域のうちの中心部分のみがアナログ搬送波の伝送に使用され、それ以外の部分は使用されていない。
IBOC方式は、従来のアナログラジオ放送に割り当てられた周波数帯域を使用してデジタルラジオ放送を行う方式である。IBOC方式には、既存のアナログラジオ放送の信号にデジタルラジオ放送の信号を重畳させたハイブリッドフォーマットや、デジタル信号のみからなるオールデジタルフォーマットなど、複数の信号フォーマットが規定されており、既存のアナログラジオ放送から多機能・高品位なオールデジタルフォーマット放送へと段階的に移行できるようにデザインされている。
IBOC方式では、アナログ放送からオールデジタル放送への過渡期において、ハイブリッドフォーマットという信号フォーマットが利用される。ハイブリッドフォーマットでは、アナログ搬送波が配置される帯域中心部分に隣接する従来使用されていなかった周波数帯(以下、「サイドバンド」という)にデジタル放送のサブキャリアが配置される。すなわち、IBOC方式のハイブリッドフォーマットによれば、既存のアナログラジオ放送に割り当てられた周波数帯を有効に活用して、アナログラジオ放送とデジタルラジオ放送が同一チャネルを使用して同時に伝送される。
このようなIBOC方式のラジオ放送を受信可能に構成されたHD(High Definition)ラジオが、例えば特許文献1に開示されている。当該特許文献1に記載のHDラジオは、電波の受信状態が良好であるときには高品位なデジタルラジオ放送を再生し、電波の受信状態が悪化してデジタルラジオ放送信号のデコードが困難になると、同一チャンネルのアナログラジオ放送を再生するように構成されている。
ところで、HDラジオは、選局チャンネルを変更するとき、先ず、放送信号の出力に一定時間ミュートをかけ、ミュート中にチューニングを行って、変更後のチャンネルが何れの信号フォーマットの放送であるかを検知する。そして、変更後のチャンネルの信号フォーマットがハイブリッドフォーマットである場合には、デジタルラジオ放送信号のデコードに時間が掛かることから、HDラジオは、ミュート解除とともにデジタルラジオ放送に先立ってアナログラジオ放送を再生し、デコードが完了した時点でデジタルラジオ放送の再生に切り替える。
しかしながら、変更された選局チャンネルがオールデジタルフォーマット放送である場合、当該チャネルの周波数帯域の中心部分にはアナログ搬送波の代わりにサブキャリアが配置されているため、HDラジオは、アナログ搬送波に対応する周波数領域の信号を復調しても有効なアナログ放送信号を得ることができない。この場合、一定時間経過してミュートが解除されると、デコード処理が完了してデジタルラジオ放送が再生されるまでの間、アナログラジオ放送用の信号ラインを通じてスピーカからノイズ(サブキャリアをアナログ搬送波として処理した結果得られた電気信号をそのまま音声に変換したもの)が出力される弊害がある。この弊害を回避するために、従来のHDラジオは、放送信号の出力に更に所定時間(デコードに必要と予想される時間)だけミュートをかけ、デジタルラジオ放送が再生されるまでの間にアナログラジオ放送用の信号ラインからノイズが出力されるのを防止するように構成されている。
特開2004−135219号公報
ところが、上記のように放送信号の出力に更に所定時間ミュートをかける場合、以下の不都合が生じ得る。すなわち、電波の受信状態が良好であるためデジタルラジオ放送のデコードが予想以上に早く(上記所定時間未満で)完了した場合、HDラジオは、デジタルラジオ放送を再生可能であるにも拘わらず、ミュートが解除されるまでは当該デジタルラジオ放送を再生することができない。また、電波の受信状態が悪くデジタルラジオ放送のデコードに予想以上の(上記所定時間を上回る)時間が掛かる場合、デジタルラジオ放送のデコードが完了する前にミュートが解除されてしまう。従って、ミュートが解除されてからデコードが完了してデジタルラジオ放送が再生されるまでの間、アナログラジオ放送用の信号ラインを通じてスピーカからノイズが出力されてしまう。すなわちHDラジオは、前者の場合にはデジタルラジオ放送の音声をユーザに迅速に提供することができず、後者の場合には不快なノイズ音をユーザに聞かせることとなる。
本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、デジタルラジオ放送のデコード中にノイズが出力されることを防止しつつ、該デコードが完了した後速やかにデジタルラジオ放送を再生することができる放送受信機および放送受信方法を提供することにある。
上記の課題を解決する本発明の一形態に係る放送受信機は、IBOC方式の信号フォーマットにより伝送される放送信号を受信するのに適し、受信する放送信号の信号フォーマットを検知する信号フォーマット検知手段と、検知された信号フォーマットがオールデジタルフォーマットである場合、アナログ放送信号の出力のみをミュートするミュート制御手段と、を備えたことを特徴としたものである。
このように構成された放送受信機によれば、検知された信号フォーマットがオールデジタルフォーマットである場合、アナログ放送信号の出力のみをミュートするため、デジタル放送信号のデコード完了前にアナログ放送信号の信号ラインからノイズが出力されることがなく、かつ、当該デコード完了とともにデジタル放送信号が出力されるようになる。
ここで、放送受信機は、受信チャンネルを変更するチャンネル変更手段を更に備えた構成としてもよい。この場合、ミュート制御手段は、受信チャンネルが変更されたとき、全ての放送信号の出力を所定時間ミュートする。ここでいう所定時間は、例えば放送信号の信号フォーマットを検知するまでに必要な時間である。
また、放送受信機は、デジタル放送信号をデコードするデコード手段を更に備えた構成としてもよい。この場合、上記の所定時間は、信号フォーマット検知手段による検知処理に掛かる時間よりも長く、デコード手段によるデコード処理に掛かる時間よりも短い。
また、放送受信機は、例えば移動体に取り付けられたものである。
また、上記の課題を解決する本発明の一形態に係る放送受信方法は、IBOC方式の信号フォーマットにより伝送される放送信号を受信するのに適した方法であり、受信する放送信号の信号フォーマットを検知する信号フォーマット検知ステップと、検知された信号フォーマットがオールデジタルフォーマットである場合、アナログ放送信号の出力のみをミュートするミュート制御ステップとを含む。
このような放送受信方法によれば、検知された信号フォーマットがオールデジタルフォーマットである場合、アナログ放送信号の出力のみをミュートするため、デジタル放送信号のデコード完了前にアナログ放送信号の信号ラインからノイズが出力されることがなく、かつ、当該デコード完了とともにデジタル放送信号が出力されるようになる。
ここで、放送受信方法は、受信チャンネルを変更するチャンネル変更ステップを更に含む方法としてもよい。この場合、ミュート制御ステップにおいて、受信チャンネルが変更されたとき、全ての放送信号の出力を所定時間ミュートする。所定時間は、例えば検知ステップが完了するまでに必要な時間である。
また、放送受信方法は、デジタル放送信号をデコードするデコードステップを更に含む方法としてもよい。この場合、所定時間は、例えば信号フォーマット検知ステップでの検知処理に掛かる時間よりも長く、デコードステップでのデコード処理に掛かる時間よりも短い。
本発明に係る放送受信機および放送受信方法によれば、検知された信号フォーマットがオールデジタルフォーマットである場合、アナログ放送信号の出力のみをミュートするため、デジタル放送信号のデコード完了前にアナログ放送信号の信号ラインからデジタル放送のサブキャリアをアナログ搬送波として処理した結果得られるノイズが出力されることがなく、かつ、当該デコード完了とともにデジタル放送信号が出力されるようになる。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態のHDラジオについて説明する。
図1は、本発明の実施の形態のHDラジオ100の構成を示したブロック図である。HDラジオ100は、例えば移動体である車両に取り付けられている。HDラジオ100は、IBOC方式のラジオ放送に適合して設計され、当該方式の信号フォーマットによる放送信号を受信して処理するように構成されている。
HDラジオ100は、アンテナ1、チューナ2、IF(Intermediate Frequency)アンプ6、セパレータSEP、IFフィルタ7、A/Dコンバータ8、DSP(Digital Signal Processor)9、オーディオ信号処理部10、D/Aコンバータ11、パワーアンプ12、スピーカ13、PLL(Phase Locked Loop)回路14、マイクロコンピュータ15、IDM(IBOC Digital Module)16、受光部17、リモート・コントローラ(以下、「リモコン」という)18、表示制御回路19、およびディスプレイ20を備えている。
リモコン18にはHDラジオ100を操作するための操作キーが設けられている。ユーザがリモコン18を操作すると、その操作に応じた制御パルスがリモコン18から出力される。このとき出力される制御パルスは、例えばIrDA規格に準拠した信号である。受光部17は、リモコン18が出力したこの制御パルスを受信すると、それをマイクロコンピュータ15に渡す。
マイクロコンピュータ15は、HDラジオ100全体の統括的な制御を司る。マイクロコンピュータ15には様々な制御プログラムが実装されており、受光部17から受け取った制御パルスに基づいてそれらの制御プログラムを実行して、HDラジオ100内の各要素を制御する。
HDラジオ100は、以下のようにしてラジオ放送を再生する。すなわち、アンテナ1が電波を受信してチューナ2に出力すると、チューナ2は、マイクロコンピュータ15によるPLL回路14を介した制御により、受信した電波から選局チャネルのRF(Radio Frequency)信号を抽出して、フィルタリング等の信号処理に適した中間周波数への周波数変換を行う。RF信号の周波数変換によって得られたIF信号は、次にIFアンプ6に入力される。
なお、上記の選局チャネルは、リモコン18等を用いたユーザによる選局操作に従って決定される。また、最後に選局されたチャネル(以下、「ラストチャネル」という)の情報は、マイクロコンピュータ15の内部メモリ又は図示しないフラッシュROM等に保存される。HDラジオ100に電源が投入された直後は、マイクロコンピュータ15は、内部メモリ等に保存されたラストチャンネルがチューニングされるようにチューナ2を制御する。
IFアンプ6は、入力されたIF信号を増幅してセパレータSEPに出力する。なお、IFアンプ6の増幅率は、IFアンプ6への入力信号の強度に関係なく、IFアンプ6からの出力信号が設定された強度となるようにフィードバック制御によって調節されている。セパレータSEPは、入力されたIF信号を2つの信号成分に分離する。分離される信号成分の1つは、アナログ搬送波をIF信号に変換することで得られる信号成分であり、もう1つは、サイドバンドのサブキャリアをIF信号に変換することで得られる信号成分である。なお、説明の便宜上、前者の信号成分を「アナログIF信号」、後者の信号成分を「デジタルIF信号」と記す。セパレータSEPは、アナログIF信号をIFフィルタ7に、デジタルIF信号をA/Dコンバータ8に出力する。
なお、上記は、選局チャンネルがハイブリッドフォーマットのチャンネルであることを前提とした説明である。当然ながら、選局チャンネルでアナログラジオ放送(又はデジタルラジオ放送)だけが放送されている場合、セパレータSEPが分離するデジタルIF信号(又はアナログIF信号)は有効な信号成分を含まず、ノイズに過ぎない。
IFフィルタ7は、入力されるアナログIF信号にフィルタリング処理を施して不要な周波数成分を除去し、該アナログIF信号をA/Dコンバータ8に出力する。A/Dコンバータ8は、アナログIF信号用とデジタルIF信号用に別々のA/D変換処理回路を備えている。そして、入力されたアナログIF信号およびデジタルIF信号をそれぞれに対応したA/D変換処理回路によってA/D変換してDSP9に出力する。
DSP9は、検波回路9a、ノイズキャンセラー9b、および弱電界処理回路9cを備えている。そして、DSP9に入力されたアナログIF信号は検波回路9aに、デジタルIF信号はIDM16にそれぞれ出力される。
アナログIF信号は、検波回路9aによりオーディオ信号に復調され、次いで、ノイズキャンセラー9bによってノイズが除去される。そして、ノイズ除去後の信号は、弱電界処理回路9cにより選局チャネルの受信状態に応じた処理(ミュート、ハイカット、セパレーション制御等)が施されて、アナログオーディオ信号としてオーディオ信号処理部10に出力される。
IDM16は、IBOC方式のデジタルラジオ放送信号処理専用に設計されたモジュールである。IDM16は、DSP9から入力されたデジタルIF信号を復調し、復調して得られた信号をデコードして所定の誤り訂正処理を行い、その結果得られたデータを番組音声データと付随データ(PSD(Program Service Data)、SIS(Station Information Service)等)に分離する。そして、分離された番組音声データ、すなわちデジタルラジオ放送のオーディオ信号(以下、「デジタルオーディオ信号」)はオーディオ信号処理部10に出力される。また、付随データはマイクロコンピュータ15に出力される。
また、IDM16は、デジタルIF信号を復調することによりプライマリサービスモードの情報を取得する。プライマリサービスモードの情報は、選局チャンネルがハイブリッドフォーマット又はオールデジタルフォーマットの何れの信号フォーマットで放送されているかを示す情報である。IDM16は、取得したプライマリサービスモードの情報を、デジタルラジオ放送のステータスを示すステータス情報としてマイクロコンピュータ15に出力する。マイクロコンピュータ15は、入力されたプライマリサービスモードの情報を後述するミュート制御処理で利用する。
また、IDM16は、復調処理で得られる信号のCN比やSN比、デコード処理で得られるデータのエラービットレート等に基づいて受信信号(デジタルラジオ放送)の品質を測定し、当該品質に基づいてブレンド信号を生成する。そして、生成されたブレンド信号はオーディオ信号処理部10に出力される。
オーディオ信号処理部10は、ブレンド回路10aおよびオーディオ処理回路10bを備えている。ブレンド回路10aは、入力されたブレンド信号に基づいて、DSP9からのアナログオーディオ信号と、IDM16からのデジタルオーディオ信号に対するブレンド処理を行う。
ところで、ハイブリッドフォーマットの放送では、デジタルラジオ放送がアナログラジオ放送よりも高品質である。このため、受信信号の品質レベルが所定レベル以上であるとき、ブレンド回路10aは、ブレンド信号に基づいて、実質的にデジタルオーディオ信号のみが出力されるようにアナログオーディオ信号を減衰する。また、受信信号の品質レベルが所定レベルに満たないとき、或いは、ユーザによってアナログラジオ放送のみを再生するように設定されているとき、ブレンド信号に基づいて、実質的にアナログオーディオ信号のみが出力されるようにデジタルオーディオ信号を減衰する。また、受信信号の品質レベルが所定レベルを跨いで変化するときには、ブレンド回路10aは、ブレンド信号に基づいて、アナログオーディオ信号とデジタルオーディオ信号との遅延量、品質差等を考慮した補正を行いながら信号のミキシングを行いつつ、切替前後の音声がスムーズにつながるように、出力するオーディオ信号を切り替える。ブレンド回路10aが出力したオーディオ信号は、オーディオ処理回路10bに入力され、当該オーディオ処理回路10bにより所定の処理が施された後、D/Aコンバータ11に出力される。
そして、D/Aコンバータ11に入力されたオーディオ信号は、D/A変換された後、パワーアンプ12に入力される。パワーアンプ12に入力されたオーディオ信号は、ユーザのボリューム操作に応じて増幅されてスピーカ13から出力される。以上の信号処理を経て、選局チャンネルのラジオ放送が再生される。
また、マイクロコンピュータ15は、IDM16からの付随データ(ID3タグで記述されたデータ)を解釈し、その解釈結果を表示制御回路19に出力する。そして、表示制御回路19は、入力された解釈結果に所定の処理を施してディスプレイ20に出力する。これにより、付随データに対応する情報がディスプレイ20に表示される。
マイクロコンピュータ15は、選局チャンネル変更のユーザ・オペレーションを受け付けた時、或いはHDラジオ100の電源投入などを契機に、図2に示されるミュート制御処理を実行開始する。なお、以下のミュート制御処理は、受信信号が高品質であることを前提に説明する。
図2によれば、マイクロコンピュータ15は、先ずオーディオ信号処理部10の出力を(すなわちデジタルおよびアナログオーディオ信号の何れの出力も)ミュートする(ステップ1、以下の明細書および図面においてステップを「S」と略記)。次いで、S1の処理におけるミュートが有効になるまで所定時間ウェイトし(S2)、チューナ2において、新たに選局されたチャンネル(以下、「希望チャンネル」という)のRF信号が抽出されるようにPLL回路14を制御する(S3)。そして、マイクロコンピュータ15は、オーディオ信号処理部10のミュートを解除するまでの時間(以下、「ミュート解除タイム」という)をセットする(S4)。ミュート解除タイムには、希望チャネルが有局であるかどうかが判定され、更に希望チャネルが有局の場合に何れの信号フォーマットで放送されているかが判定されるまでに必要かつ十分な時間が設定される。
マイクロコンピュータ15は、ミュート解除タイムセット後、IDM16からの信号入力の有無に基づいて希望チャンネルがIBOC形式の信号フォーマットでデジタルラジオ放送を行うチャンネルであるか否かを判定する(S5)。具体的には、IDM16からステータス情報の信号入力がない場合(S5:NO)、マイクロコンピュータ15は、希望チャンネルがIBOC形式のチャンネルでないと判断し、ミュート解除タイムがタイムオーバになると同時にオーディオ信号処理部10のミュートを解除して(S8:YES、S9)、ミュート制御処理を終了する。
この場合、IDM16は、デコード可能な信号が無く、ブレンド信号を生成することもできないため、ブレンド回路10aに入力される信号はアナログオーディオ信号だけとなる。従って、アナログオーディオ信号は、ブレンド回路10aでブレンド処理されることなく、そのままの信号レベルでオーディオ処理回路10bに出力され、オーディオ処理回路10b、D/Aコンバータ11、およびパワーアンプ12の処理を経てスピーカ13から出力される。すなわち、この場合、希望チャンネルのアナログラジオ放送が再生される。
また、S5の処理においてIDM16からステータス情報の信号入力がある場合(S5:YES)、マイクロコンピュータ15は、希望チャンネルがIBOC形式のチャンネルであると判断する。そして、マイクロコンピュータ15は、当該ステータス情報に含まれるプライマリサービスモードの情報を参照し、希望チャンネルがオールデジタルフォーマット信号で放送が行われているチャンネルであるか否かを更に判定する(S6)。
S6の処理において希望チャンネルがハイブリッドフォーマット信号の放送に対応したチャンネルである場合(S6:NO)、マイクロコンピュータ15は、ミュート解除タイムがタイムオーバになると同時にオーディオ信号処理部10のミュートを解除して(S8:YES、S9)、ミュート制御処理を終了する。
この場合、ミュート制御処理が終了した時点ではIDM16でのデコードが完了しておらず、ブレンド回路10aに入力される信号はアナログオーディオ信号だけである。従って、希望チャンネルのアナログラジオ放送が再生されることとなる。しかし、RDラジオ100は、上述のように、高品位なデジタルラジオ放送を優先して再生するように設計されている。従って、IDM16でのデコードが完了してブレンド信号とデジタルオーディオ信号がブレンド回路10aに入力されると、ブレンド回路10aは、ブレンド処理により出力する信号をアナログオーディオ信号からデジタルオーディオ信号に切り替える。すなわちこの場合、IDM16によるデコードが完了すると、スピーカ13から出力される放送信号がアナログラジオ放送信号からデジタルラジオ放送信号に切り替わることとなる。
なお、ミュート解除タイムは、本実施形態の例では500msであり、S5とS6の処理の所要時間の合計よりも僅かに長く、IDM16でのデコード処理に要する時間と比較して十分に短い。このため、オーディオ信号処理部10は、S6の判定処理が終わると直ぐさまミュートが解除される。従って、アナログラジオ放送はS6の信号フォーマットの判定処理後、迅速に再生されることとなる。
また、S6の処理において希望チャンネルがオールデジタルフォーマット信号の放送に対応したチャンネルである場合(S6:YES)、マイクロコンピュータ15は、DSP9からオーディオ信号処理部10に何れのオーディオ信号も入力されないよう、DSP9の出力をミュートする(S7)。そして、ミュート解除タイムがタイムオーバになると同時にオーディオ信号処理部10のミュートを解除して(S8:YES、S9)、ミュート制御処理を終了する。
この場合、ミュート制御処理が終了した時点ではIDM16でのデコードが完了しておらず、かつ、DSP9の出力もミュートされている。このため、ブレンド回路10aを含めブレンド回路10a後段の回路には何れのオーディオ信号も入力せず、スピーカ13からは音声が全く出力されない。従って、例えばアナログラジオ放送用の信号ライン(DSP9とオーディオ信号処理部10を接続するライン)を通じたノイズがD/Aコンバータ11等を介してスピーカ13から出力されることもない。そして、IDM16でのデコードが完了すると、当該デコードによって得られたデジタルオーディオ信号は、オーディオ信号処理部10、D/Aコンバータ11、およびパワーアンプ12の処理を経てスピーカ13から出力される。すなわち、IDM16でのデコードが完了すると、それまで無音であったスピーカ13からデジタルラジオ放送が再生される。
すなわち本実施形態のHDラジオ100は、希望チャンネルがオールデジタルフォーマット放送である場合、DSP9をミュートするとともにオーディオ信号処理部10のミュートを解除する。これにより、デジタル放送のサブキャリアをアナログ搬送波として処理した結果得られるノイズがデジタルラジオ放送信号の再生前にスピーカ13から出力される弊害が無くなるとともに、IDM16でのデコードが完了すると直ぐにデジタルラジオ放送が再生されるようになっている。HDラジオ100は、デジタルラジオ放送再生前に不快なノイズ音をユーザに聞かせることなく、デジタルラジオ放送をデコード完了とともに再生することができる。
以上が本発明の実施形態である。本発明は、これらの実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲において様々な変形が可能である。例えば図2のミュート制御処理においてオーディオ信号処理部10に代替して、パワーアンプ12にミュートをかけるようにしてもよい。
本発明の実施の形態のHDラジオの構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態で実行されるミュート制御処理を示すフローチャートである。
符号の説明
1 アンテナ
2 チューナ
6 IFアンプ
7 IFフィルタ
8 A/Dコンバータ
9 アナログ用信号処理回路
10 オーディオ信号処理部
11 D/Aコンバータ
12 パワーアンプ
13 スピーカ
14 PLL回路
15 マイクロコンピュータ
16 IDM
17 受光部
18 リモコン
19 表示制御回路
20 ディスプレイ
100 HDラジオ
SEP セパレータ

Claims (7)

  1. IBOC(In Band On Channel)方式の信号フォーマットにより伝送される放送信号を受信するのに適した放送受信機において、
    受信チャンネルを変更するチャンネル変更手段と、
    前記受信チャンネルが変更されたとき、全ての放送信号の出力を所定時間ミュートするミュート制御手段と、
    受信する放送信号の信号フォーマットを検知する信号フォーマット検知手段と、
    を備え、
    前記ミュート制御手段は、前記検知された信号フォーマットがオールデジタルフォーマットである場合、前記所定時間経過後、デジタル放送信号出力のミュートを解除し、アナログ放送信号出力のミュートを継続することを特徴とする放送受信機。
  2. 前記所定時間は、前記放送信号の信号フォーマットを検知するまでに必要な時間であることを特徴とする請求項に記載の放送受信機。
  3. デジタル放送信号をデコードするデコード手段を更に備え、
    前記所定時間は、前記信号フォーマット検知手段による検知処理に掛かる時間よりも長く、前記デコード手段によるデコード処理に掛かる時間よりも短いことを特徴とする請求項に記載の放送受信機。
  4. 移動体に取り付けられたことを特徴とする請求項1から請求項の何れか一項に記載の放送受信機。
  5. IBOC方式の信号フォーマットにより伝送される放送信号を受信するのに適した放送受信方法において、
    受信チャンネルを変更するチャンネル変更ステップと、
    前記受信チャンネルが変更されたとき、全ての放送信号の出力を所定時間ミュートするミュート制御ステップと、
    受信する放送信号の信号フォーマットを検知する信号フォーマット検知ステップと、
    前記検知された信号フォーマットがオールデジタルフォーマットである場合、前記所定時間経過後、デジタル放送信号出力のミュートを解除し、アナログ放送信号出力のミュートを継続するステップと、
    を含む放送受信方法。
  6. 前記所定時間は、前記信号フォーマット検知ステップにて、前記放送信号の信号フォーマットを検知するまでに必要な時間である請求項に記載の放送受信方法
  7. デジタル放送信号をデコードするデコードステップ
    を更に含み、
    前記所定時間は、前記信号フォーマット検知ステップでの検知処理に掛かる時間よりも長く、前記デコードステップでのデコード処理に掛かる時間よりも短い請求項に記載の放送受信方法。
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