JP2003234317A - ユニバ−サルチャック用ウエハ取付板 - Google Patents
ユニバ−サルチャック用ウエハ取付板Info
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- JP2003234317A JP2003234317A JP2002030411A JP2002030411A JP2003234317A JP 2003234317 A JP2003234317 A JP 2003234317A JP 2002030411 A JP2002030411 A JP 2002030411A JP 2002030411 A JP2002030411 A JP 2002030411A JP 2003234317 A JP2003234317 A JP 2003234317A
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- Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)
- Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
- Mechanical Treatment Of Semiconductor (AREA)
- Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 極薄のデバイスウエハを裏面研削あるいは裏
面研磨する際に使用する、ウエハの破損を引き起こさな
いユニバ−サルチャック用ウエハ取付板の提供。 【解決手段】 非通気性セラミックを素材とした環状体
の環状部101aに上下方向に多数の通気孔101bを
穿孔した通気性環状体101の中央に設けられた凹部空
所101cの101d段内に、該通気性環状体101と
軸心を同一とし、かつ、表面高さを同一とした通気性ポ
−ラスセラミック製円板102を嵌挿した構造のユニバ
−サルチャック用ウエハ取付板100。通気性環状体1
01部は高圧ジェット噴水ブラシ洗浄で容易に洗浄でき
るので、目詰りが防止でき、ウエハ加工時のウエハ破損
が防止される。加工されたウエハに加圧純水を噴射して
ユニバ−サルチャックから剥離する際、通気性環状体1
01の通気孔101bの方がポ−ラスセラミック製円板
102の気孔よりも大きく通気性に富むので、大きい径
の極薄ウエハであってもウエハは外周縁部より剥離し、
ウエハ中央部に噴射圧力が集中することが防止され、ウ
エハの破損が防止される。
面研磨する際に使用する、ウエハの破損を引き起こさな
いユニバ−サルチャック用ウエハ取付板の提供。 【解決手段】 非通気性セラミックを素材とした環状体
の環状部101aに上下方向に多数の通気孔101bを
穿孔した通気性環状体101の中央に設けられた凹部空
所101cの101d段内に、該通気性環状体101と
軸心を同一とし、かつ、表面高さを同一とした通気性ポ
−ラスセラミック製円板102を嵌挿した構造のユニバ
−サルチャック用ウエハ取付板100。通気性環状体1
01部は高圧ジェット噴水ブラシ洗浄で容易に洗浄でき
るので、目詰りが防止でき、ウエハ加工時のウエハ破損
が防止される。加工されたウエハに加圧純水を噴射して
ユニバ−サルチャックから剥離する際、通気性環状体1
01の通気孔101bの方がポ−ラスセラミック製円板
102の気孔よりも大きく通気性に富むので、大きい径
の極薄ウエハであってもウエハは外周縁部より剥離し、
ウエハ中央部に噴射圧力が集中することが防止され、ウ
エハの破損が防止される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シリコンウエハ、
ゲルマニウムウエハ、アルミニウムウエハ、ガラス基
板、デバイスウエハ等の基板を砥石で研削する、または
研磨パッドで研磨する際にバキュ−ムで基板を吸着する
チャックに用いるウエハ取付板の構造に関するものであ
り、特に、8インチ径のウエハと12インチウエハの2
種、12インチ径のウエハと18インチウエハの2種の
ように直径の異なる基板に兼用して用いることができる
ユニバ−サルチャック用ウエハ取付板に関する。このユ
ニバ−サルチャック用ウエハ取付板は、厚みが20〜1
20μmと極薄のスマ−トカ−ド、あるいはメモリ−カ
−ド用デバイスウエハの裏面を研削または研磨するのに
適している。
ゲルマニウムウエハ、アルミニウムウエハ、ガラス基
板、デバイスウエハ等の基板を砥石で研削する、または
研磨パッドで研磨する際にバキュ−ムで基板を吸着する
チャックに用いるウエハ取付板の構造に関するものであ
り、特に、8インチ径のウエハと12インチウエハの2
種、12インチ径のウエハと18インチウエハの2種の
ように直径の異なる基板に兼用して用いることができる
ユニバ−サルチャック用ウエハ取付板に関する。このユ
ニバ−サルチャック用ウエハ取付板は、厚みが20〜1
20μmと極薄のスマ−トカ−ド、あるいはメモリ−カ
−ド用デバイスウエハの裏面を研削または研磨するのに
適している。
【0002】
【従来の技術】半導体基板の裏面研削には、基板のチャ
ック機構とスピンドルに軸承されたカップホイ−ル型砥
石および研削液供給機構を備える平面研削装置が使用さ
れている(特開平11−254318号、同11−30
7489号、同11−309664号、特開2000−
94342号公報)。
ック機構とスピンドルに軸承されたカップホイ−ル型砥
石および研削液供給機構を備える平面研削装置が使用さ
れている(特開平11−254318号、同11−30
7489号、同11−309664号、特開2000−
94342号公報)。
【0003】かかる平面研削装置の一例として、例え
ば、図4に示す平面研削装置が挙げられる(特開平11
−254318号公報、特願平2001−13136号
明細書)。図中、下方側の基板を取り付けるチャック機
構を構成する部材は次のとおりである。32は中空スピ
ンドル、33はデバイスウエハ、33aはデバイスパタ
−ン、33bはダイサ−ストリ−ト、33cはシリコン
基板、33dはエッジ部、Oはデバイスウエハの中心
点、34はバキュ−ムチャックのウエハ取付板である8
0番または100番のポ−ラスセラミック板、80は保
護フィルム、93は研削液供給ノズルである。
ば、図4に示す平面研削装置が挙げられる(特開平11
−254318号公報、特願平2001−13136号
明細書)。図中、下方側の基板を取り付けるチャック機
構を構成する部材は次のとおりである。32は中空スピ
ンドル、33はデバイスウエハ、33aはデバイスパタ
−ン、33bはダイサ−ストリ−ト、33cはシリコン
基板、33dはエッジ部、Oはデバイスウエハの中心
点、34はバキュ−ムチャックのウエハ取付板である8
0番または100番のポ−ラスセラミック板、80は保
護フィルム、93は研削液供給ノズルである。
【0004】中空スピンドル32は、図示されていない
モ−タにより回転される。また、中空スピンドルの中空
管は、図示されていない切り替え弁を介して真空ポンプ
と純水供給ポンプに接続されている。
モ−タにより回転される。また、中空スピンドルの中空
管は、図示されていない切り替え弁を介して真空ポンプ
と純水供給ポンプに接続されている。
【0005】図4に示す上方側の砥石ヘッドHの構成は
次のとおりである。38はスピンドル、9は軸受、10
はスピンドルケ−シング、11はカップホイ−ル型砥石
を取り付けるヘッド、12はスピンドルケ−シングを昇
降機構に据え付ける取付部材、13は傾斜調整ボルト駆
動用モ−タ−、14はスピンドル軸を回転駆動させるビ
ルド・イン・モ−タ−、15はX軸方向の傾斜調整ボル
ト、15aは皿バネ、16はスライド板、18はスピン
ドル軸ケ−シングに設けられた半球状凸部、19はスラ
イド板16の前面に前記半球状凸部と若干の隙間を持っ
て嵌合できるように形成された半球状凹部、21はロッ
ド、22は空気軸受、23は空気供給管、24はヘッド
11とスピンドル軸を軸承する固定板25との連結軸、
26はスピンドル軸ケ−シング10冷却液供給管、27
は空気軸受22と該空気軸受の周壁下に設けた囲板(砥
石カバ−)28とからなるヘッドH内に設けられた空間
部、50はカップホイ−ル型砥石、51は周壁、52は
底壁、53はカップ状台金、55は砥石刃、56は環状
溝、57は研削液導入孔、59は研削液供給ノズル、6
0は研削液供給管、61は研削液取入口であり、この研
削液供給管は図示されていないが、昇降機構の取付部材
に固定されており、研削液タンクと可撓性ホ−スで接続
されている。
次のとおりである。38はスピンドル、9は軸受、10
はスピンドルケ−シング、11はカップホイ−ル型砥石
を取り付けるヘッド、12はスピンドルケ−シングを昇
降機構に据え付ける取付部材、13は傾斜調整ボルト駆
動用モ−タ−、14はスピンドル軸を回転駆動させるビ
ルド・イン・モ−タ−、15はX軸方向の傾斜調整ボル
ト、15aは皿バネ、16はスライド板、18はスピン
ドル軸ケ−シングに設けられた半球状凸部、19はスラ
イド板16の前面に前記半球状凸部と若干の隙間を持っ
て嵌合できるように形成された半球状凹部、21はロッ
ド、22は空気軸受、23は空気供給管、24はヘッド
11とスピンドル軸を軸承する固定板25との連結軸、
26はスピンドル軸ケ−シング10冷却液供給管、27
は空気軸受22と該空気軸受の周壁下に設けた囲板(砥
石カバ−)28とからなるヘッドH内に設けられた空間
部、50はカップホイ−ル型砥石、51は周壁、52は
底壁、53はカップ状台金、55は砥石刃、56は環状
溝、57は研削液導入孔、59は研削液供給ノズル、6
0は研削液供給管、61は研削液取入口であり、この研
削液供給管は図示されていないが、昇降機構の取付部材
に固定されており、研削液タンクと可撓性ホ−スで接続
されている。
【0006】90は液切り堰で、ボルト92で支持部材
91に固定され、支持部材は砥石ヘッドHの囲板28に
固定される。この液切り堰90は、カップホイ−ル型砥
石50の砥石刃55に付着した研削屑を除く。
91に固定され、支持部材は砥石ヘッドHの囲板28に
固定される。この液切り堰90は、カップホイ−ル型砥
石50の砥石刃55に付着した研削屑を除く。
【0007】カップホイ−ル型砥石50は、ビルド・イ
ン・モ−タ−14の回転駆動をスピンドル軸38、固定
板25、連結軸24、ヘッド11を経て伝達し、回転さ
せる。ヘッドは取付部材12に固定されているので砥石
50が回転しても、ヘッド自身は回転駆動しない。従っ
て、研削液供給ノズル59と研削液供給タンクを連結す
る可撓性ホ−スが捻れて破損することはない。研削液供
給ノズル59より砥石50の環状溝56に供給された研
削液は、導入孔57,57…を経て砥石周壁内56面に
導かれ、さらに砥石刃55間のスリットを通過して砥石
の周壁外側へ排出される。
ン・モ−タ−14の回転駆動をスピンドル軸38、固定
板25、連結軸24、ヘッド11を経て伝達し、回転さ
せる。ヘッドは取付部材12に固定されているので砥石
50が回転しても、ヘッド自身は回転駆動しない。従っ
て、研削液供給ノズル59と研削液供給タンクを連結す
る可撓性ホ−スが捻れて破損することはない。研削液供
給ノズル59より砥石50の環状溝56に供給された研
削液は、導入孔57,57…を経て砥石周壁内56面に
導かれ、さらに砥石刃55間のスリットを通過して砥石
の周壁外側へ排出される。
【0008】前記スライド板16は、図示されていない
サ−ボモ−タにより回転駆動されるボ−ル送りネジで上
下に昇降可能に本体基台に備えられている。
サ−ボモ−タにより回転駆動されるボ−ル送りネジで上
下に昇降可能に本体基台に備えられている。
【0009】バキュ−ムチャックのウエハ取付板34上
に載せられたウエハ33の表面にスピンドル38を昇降
装置により下降させてカップホイ−ル型砥石をウエハ面
に圧接し、両スピンドル軸32,38を同一方向または
逆方向に回転させることによりウエハ表面に砥石を摺動
させてウエハ表面を研削する。
に載せられたウエハ33の表面にスピンドル38を昇降
装置により下降させてカップホイ−ル型砥石をウエハ面
に圧接し、両スピンドル軸32,38を同一方向または
逆方向に回転させることによりウエハ表面に砥石を摺動
させてウエハ表面を研削する。
【0010】バキュ−ムチャックは、研磨パッドで基板
を研磨する際にも使用される。(特開2000−254
857号、特開2001−351884号)例えば、特
開2000−254857号公報には、デバイス面を下
方にしてバキュ−ムチャックにデバイスウエハを保持す
るロ−ディングステ−ジと、チャックに保持されたデバ
イスウエハの基板面を砥石で基板裏面を粗研削加工する
第1研削ステ−ジおよび精研削する第2研削ステ−ジ
と、該研削された基板面を研磨パッドで研磨する研磨ス
テ−ジをインデックステ−ブルに配置した平面加工装置
が提案されている。
を研磨する際にも使用される。(特開2000−254
857号、特開2001−351884号)例えば、特
開2000−254857号公報には、デバイス面を下
方にしてバキュ−ムチャックにデバイスウエハを保持す
るロ−ディングステ−ジと、チャックに保持されたデバ
イスウエハの基板面を砥石で基板裏面を粗研削加工する
第1研削ステ−ジおよび精研削する第2研削ステ−ジ
と、該研削された基板面を研磨パッドで研磨する研磨ス
テ−ジをインデックステ−ブルに配置した平面加工装置
が提案されている。
【0011】これらベアウエハ、半導体ウエハ等の研削
や研磨に用いる基板の表面加工装置に用いるバキュ−ム
チャックとしては、従来はウエハ径に応じて径の異なる
ウエハ吸着取付板を用いていた。従って、径の異なるウ
エハを研削するときはチャックのウエハ吸着板を取り替
える必要があり、研削作業や研磨作業が中断される。
や研磨に用いる基板の表面加工装置に用いるバキュ−ム
チャックとしては、従来はウエハ径に応じて径の異なる
ウエハ吸着取付板を用いていた。従って、径の異なるウ
エハを研削するときはチャックのウエハ吸着板を取り替
える必要があり、研削作業や研磨作業が中断される。
【0012】かかる欠点をなくすチャックとして、径の
異なるウエハでも1台のバキュ−ムチャックでウエハを
吸着し、研削または研磨を行えるユニバ−サルチャック
が提案され、実用化されている。(特公平2−4633
1号、特開平3−32537号、同8−1464号、同
8−148548号、同9−174364号、特開20
00−158268号、同2000−232083
号)。これらユニバ−サルチャックは、小径のウエハに
応じた径を有する円板状のポ−ラスセラミック板と、こ
の円板状ポ−ラスセラミック板の外周縁に大きい径のウ
エハ径に応じた径の環状のポ−ラスセラミック板を1個
または複数配設し、円板状ポ−ラスセラミック板と環状
のポ−ラスセラミック板との間、および環状のポ−ラス
セラミック板同志の間に金属環または液状ガラス接着
剤、溶射セラミックで不通気性膜を形成し、円板状ポ−
ラスセラミック板と環状のポ−ラスセラミック板の面を
面一に研削したウエハ取付板を備え、所望とするウエハ
径に応じて仕切られた部室の通気切り替え弁を作動させ
るものである。
異なるウエハでも1台のバキュ−ムチャックでウエハを
吸着し、研削または研磨を行えるユニバ−サルチャック
が提案され、実用化されている。(特公平2−4633
1号、特開平3−32537号、同8−1464号、同
8−148548号、同9−174364号、特開20
00−158268号、同2000−232083
号)。これらユニバ−サルチャックは、小径のウエハに
応じた径を有する円板状のポ−ラスセラミック板と、こ
の円板状ポ−ラスセラミック板の外周縁に大きい径のウ
エハ径に応じた径の環状のポ−ラスセラミック板を1個
または複数配設し、円板状ポ−ラスセラミック板と環状
のポ−ラスセラミック板との間、および環状のポ−ラス
セラミック板同志の間に金属環または液状ガラス接着
剤、溶射セラミックで不通気性膜を形成し、円板状ポ−
ラスセラミック板と環状のポ−ラスセラミック板の面を
面一に研削したウエハ取付板を備え、所望とするウエハ
径に応じて仕切られた部室の通気切り替え弁を作動させ
るものである。
【0013】具体的には、特開平2000−23208
3号公報は、図7に示すように、(A)円盤形状のフレ
−ム本体4を不通気性部材で形成し、該フレ−ム本体の
中心部に中央凹陥部4fを形成し、該中央凹陥部より外
方へ向って兼用されるウエハ径に応じた同心の複数環状
溝4a,4b,4c,4dをフレ−ム表面部に形成し、
かつ、フレ−ム本体の上下方向に後述する自動切替機構
5の上面壁に設けられた複数環状溝5b,5c,5dと
連通する複数の流体通路4b',4c',4d'を有する
フレ−ム本体4、(B)前記フレ−ム本体の同心の複数
環状溝4a,4b,4c,4dに接する部分は通気性部
材で形成され、かつ兼用されるウエハ径に応じて円筒状
の不通気性壁で前記通気性部材が仕切られている、前記
フレ−ム本体4の上面に積載された円盤状のウエハ取付
板3、(C)フレ−ム本体4の中心部の中央凹陥部4f
と軸を同軸とする中央凹陥部5fを有し、上面壁にはウ
エハ径に応じた同心の複数環状溝5b,5c,5dが設
けられ、この各々の環状溝5b,5c,5dの底部に球
状弁5x,5y,または5zの弁座5sを備える中空状
の連通管5hを各々起立させ、かつ、この連通管5h内
部には上方の圧縮スプリング5jと下方の圧縮スプリン
グ5iで挟持した遊動自在な球状弁を球状弁が前記弁座
よりも上の位置に浮いて存在するように介在させ、か
つ、下方の圧縮スプリングが存在する連通管の場所に水
平方向に一端が封栓5gされ、他端が中央凹陥部5fに
連通する通気管5l,5m,5nを備える前記フレ−ム
本体の下面に設けられる自動切替機構5、(D)これら
フレ−ム本体4および自動切替機構5を軸承する中空管
8、および(E)上端が自動切替機構5の中央凹陥部5
fに連通し、下端がバキュ−ム機器に連通されている前
記中空軸8の内部に設けられた中空軸7、を備える半導
体ウエハのユニバ−サルチャック機構を開示する。
3号公報は、図7に示すように、(A)円盤形状のフレ
−ム本体4を不通気性部材で形成し、該フレ−ム本体の
中心部に中央凹陥部4fを形成し、該中央凹陥部より外
方へ向って兼用されるウエハ径に応じた同心の複数環状
溝4a,4b,4c,4dをフレ−ム表面部に形成し、
かつ、フレ−ム本体の上下方向に後述する自動切替機構
5の上面壁に設けられた複数環状溝5b,5c,5dと
連通する複数の流体通路4b',4c',4d'を有する
フレ−ム本体4、(B)前記フレ−ム本体の同心の複数
環状溝4a,4b,4c,4dに接する部分は通気性部
材で形成され、かつ兼用されるウエハ径に応じて円筒状
の不通気性壁で前記通気性部材が仕切られている、前記
フレ−ム本体4の上面に積載された円盤状のウエハ取付
板3、(C)フレ−ム本体4の中心部の中央凹陥部4f
と軸を同軸とする中央凹陥部5fを有し、上面壁にはウ
エハ径に応じた同心の複数環状溝5b,5c,5dが設
けられ、この各々の環状溝5b,5c,5dの底部に球
状弁5x,5y,または5zの弁座5sを備える中空状
の連通管5hを各々起立させ、かつ、この連通管5h内
部には上方の圧縮スプリング5jと下方の圧縮スプリン
グ5iで挟持した遊動自在な球状弁を球状弁が前記弁座
よりも上の位置に浮いて存在するように介在させ、か
つ、下方の圧縮スプリングが存在する連通管の場所に水
平方向に一端が封栓5gされ、他端が中央凹陥部5fに
連通する通気管5l,5m,5nを備える前記フレ−ム
本体の下面に設けられる自動切替機構5、(D)これら
フレ−ム本体4および自動切替機構5を軸承する中空管
8、および(E)上端が自動切替機構5の中央凹陥部5
fに連通し、下端がバキュ−ム機器に連通されている前
記中空軸8の内部に設けられた中空軸7、を備える半導
体ウエハのユニバ−サルチャック機構を開示する。
【0014】このユニバ−サルチャック機構では、ウエ
ハの径に応じていちいち作業者が切替弁を切り替える作
業が不要であるが、作業者の切替弁の切り替え作業を必
要とするユニバ−サルチャック機構も提案されている
(特公平2−46331号、特開平9−174364
号、特開2000−158268号)。
ハの径に応じていちいち作業者が切替弁を切り替える作
業が不要であるが、作業者の切替弁の切り替え作業を必
要とするユニバ−サルチャック機構も提案されている
(特公平2−46331号、特開平9−174364
号、特開2000−158268号)。
【0015】近年、薄肉のスマ−トカ−ドが金融決済カ
−ド、鉄道の定期券、遊園地入場決済カ−ドとして利用
されるようになり、半導体ウエハのシリコン基板として
厚みが120〜220μmの基板が実用されている。さ
らに薄い基板が求められるようになり、セミコン ジャ
パン 2000年やセミコン ジャパン 2001年の
展示場では40〜80μmのシリコン基板が展示される
ようになり、厚み50〜100μmのシリコン基板につ
いては、経済性のある研削スピ−ドで加工できる段階に
入りつつある。
−ド、鉄道の定期券、遊園地入場決済カ−ドとして利用
されるようになり、半導体ウエハのシリコン基板として
厚みが120〜220μmの基板が実用されている。さ
らに薄い基板が求められるようになり、セミコン ジャ
パン 2000年やセミコン ジャパン 2001年の
展示場では40〜80μmのシリコン基板が展示される
ようになり、厚み50〜100μmのシリコン基板につ
いては、経済性のある研削スピ−ドで加工できる段階に
入りつつある。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】市場では、次々世代の
スマ−トカ−ドとして20μm〜50μmと極薄の基板
の登場が望まれている。また、裏面研削、研磨されるデ
バイスウエハ径として300mm、450mm径の基板
を加工できる研削装置または研磨装置の出現が望まれて
いる。かかる大きい径であって、極薄のデバイスウエハ
を経済性のある研削スピ−ド、または研磨スピ−ドで加
工するには、従来のユニバ−サルチャックのウエハ吸着
板構造では、環状ポ−ラスセラミックの方が円板状ポ−
ラスセラミックよりも目詰まりし易く、セラミック製チ
ャッククリ−ナまたは高圧洗浄水噴射ブラッシングクリ
−ナでウエハ吸着板を洗浄する機会が増える。
スマ−トカ−ドとして20μm〜50μmと極薄の基板
の登場が望まれている。また、裏面研削、研磨されるデ
バイスウエハ径として300mm、450mm径の基板
を加工できる研削装置または研磨装置の出現が望まれて
いる。かかる大きい径であって、極薄のデバイスウエハ
を経済性のある研削スピ−ド、または研磨スピ−ドで加
工するには、従来のユニバ−サルチャックのウエハ吸着
板構造では、環状ポ−ラスセラミックの方が円板状ポ−
ラスセラミックよりも目詰まりし易く、セラミック製チ
ャッククリ−ナまたは高圧洗浄水噴射ブラッシングクリ
−ナでウエハ吸着板を洗浄する機会が増える。
【0017】すなわち、小さい径のウエハを研削または
研磨する際、ユニバ−サルチャックの円板状のポ−ラス
セラミック板はウエハにより覆われているが、ウエハ径
より大きい環状のポ−ラスセラミックはウエハにより覆
われていない。この環状のポ−ラスセラミックに研削屑
または研磨屑、あるいは研磨剤スラリ−が浸透し、環状
ポ−ラスセラミックの方が円板状ポ−ラスセラミックよ
りも目詰まりし易くなる。
研磨する際、ユニバ−サルチャックの円板状のポ−ラス
セラミック板はウエハにより覆われているが、ウエハ径
より大きい環状のポ−ラスセラミックはウエハにより覆
われていない。この環状のポ−ラスセラミックに研削屑
または研磨屑、あるいは研磨剤スラリ−が浸透し、環状
ポ−ラスセラミックの方が円板状ポ−ラスセラミックよ
りも目詰まりし易くなる。
【0018】砥粒や加工屑により目詰まりの生じたウエ
ハ吸着板を備えるユニバ−サルチャックを用いて径が3
00mm以上と大きく、極薄のウエハを製造しようと裏
面研削または研磨するとウエハの加工時、または搬送時
に目詰まりした砥粒や加工屑のエッジ作用により極薄ウ
エハが破損し易い。
ハ吸着板を備えるユニバ−サルチャックを用いて径が3
00mm以上と大きく、極薄のウエハを製造しようと裏
面研削または研磨するとウエハの加工時、または搬送時
に目詰まりした砥粒や加工屑のエッジ作用により極薄ウ
エハが破損し易い。
【0019】本発明者等は、ユニバ−サルチャックの吸
着板の洗浄を容易とするため、ポ−ラスセラミックに代
えて不通気性の円板状セラミックに0.5〜1mm直径
の穿孔を多数施した通気性の吸着板を備えたユニバ−サ
ルチャックを製作し、これを用いて300mm径、厚み
40μmのデバイスウエハを30μmの厚みに研磨しよ
うと試みたところ、デバイスウエハ33の研磨終了後、
ユニバ−サルチャックの中空管32よりデバイスウエハ
のデバイス面に向けて圧力水を逆噴射させてユニバ−サ
ルチャックからのデバイスウエハの剥離を容易に行なお
うとしたところ、デバイスウエハが中央部で破損してし
まった。デバイスウエハの中央部は、中空管32に近
く、デバイスウエハ33のウエハ外周部が吸着板より剥
がれる前に中空管32より供給された加圧純水の圧力が
極薄デバイアスウエハ中央部に集中し、破損に繋がった
ものと推測される。
着板の洗浄を容易とするため、ポ−ラスセラミックに代
えて不通気性の円板状セラミックに0.5〜1mm直径
の穿孔を多数施した通気性の吸着板を備えたユニバ−サ
ルチャックを製作し、これを用いて300mm径、厚み
40μmのデバイスウエハを30μmの厚みに研磨しよ
うと試みたところ、デバイスウエハ33の研磨終了後、
ユニバ−サルチャックの中空管32よりデバイスウエハ
のデバイス面に向けて圧力水を逆噴射させてユニバ−サ
ルチャックからのデバイスウエハの剥離を容易に行なお
うとしたところ、デバイスウエハが中央部で破損してし
まった。デバイスウエハの中央部は、中空管32に近
く、デバイスウエハ33のウエハ外周部が吸着板より剥
がれる前に中空管32より供給された加圧純水の圧力が
極薄デバイアスウエハ中央部に集中し、破損に繋がった
ものと推測される。
【0020】本発明は、基板の加工時または搬送時に基
板が破損することなく、かつ、基板のユニバ−サルチャ
ックからの剥離が容易であって、ユニバ−サルチャック
の洗浄が容易なユニバ−サルチャックの用ウエハ取付板
の提供を目的とする。
板が破損することなく、かつ、基板のユニバ−サルチャ
ックからの剥離が容易であって、ユニバ−サルチャック
の洗浄が容易なユニバ−サルチャックの用ウエハ取付板
の提供を目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1は、非
通気性セラミックを素材とした環状体の環状部に上下方
向に多数の通気孔を穿孔した通気性環状体(a)の中央
に設けられた凹部空所の段内に、該通気性環状体と軸心
を同一とし、かつ、表面高さを同一とした通気性ポ−ラ
スセラミック製円板(b)を嵌挿した構造のユニバ−サ
ルチャック用ウエハ取付板を提供するものである。
通気性セラミックを素材とした環状体の環状部に上下方
向に多数の通気孔を穿孔した通気性環状体(a)の中央
に設けられた凹部空所の段内に、該通気性環状体と軸心
を同一とし、かつ、表面高さを同一とした通気性ポ−ラ
スセラミック製円板(b)を嵌挿した構造のユニバ−サ
ルチャック用ウエハ取付板を提供するものである。
【0022】ユニバ−サルチャックのウエハ取付板の目
詰まりが生じ易い通気性環状体は、非通気性セラミック
を素材とした環状体の環状部に上下方向に多数の通気孔
を穿孔した通気性環状体(a)を用いることにより、ウ
エハ取付板の洗浄を容易とする。また、ウエハ取付板の
通気性環状体を非通気性セラミック素材とし、通気性中
央円板を従来通りポ−ラスセラミック製とすることによ
り、圧力空気の通気性を中央のポ−ラスセラミック円板
の通気性より高くすることができ、中空管からの加圧純
水の噴射供給によりウエハ外周部の剥離がウエハ中央部
の剥離と同時か、または速くすることができ、ウエハ取
付板からの極薄ウエハ剥離時の破損が防止される。
詰まりが生じ易い通気性環状体は、非通気性セラミック
を素材とした環状体の環状部に上下方向に多数の通気孔
を穿孔した通気性環状体(a)を用いることにより、ウ
エハ取付板の洗浄を容易とする。また、ウエハ取付板の
通気性環状体を非通気性セラミック素材とし、通気性中
央円板を従来通りポ−ラスセラミック製とすることによ
り、圧力空気の通気性を中央のポ−ラスセラミック円板
の通気性より高くすることができ、中空管からの加圧純
水の噴射供給によりウエハ外周部の剥離がウエハ中央部
の剥離と同時か、または速くすることができ、ウエハ取
付板からの極薄ウエハ剥離時の破損が防止される。
【0023】本発明の請求項2は、上記ユニバ−サルチ
ャック用ウエハ取付板において、通気性環状体(a)の
セラミック素材と通気性ポ−ラスセラミック製円板
(b)のセラミック素材とが共にα−アルミナであり、
通気性ポ−ラスセラミック製円板(b)は、80番また
は100番のJIS篩を通過したα−アルミナ粒を燒結
したものであり、通気性環状体(a)の通気孔の直径は
0.3〜1.0mmであることを特徴とする。
ャック用ウエハ取付板において、通気性環状体(a)の
セラミック素材と通気性ポ−ラスセラミック製円板
(b)のセラミック素材とが共にα−アルミナであり、
通気性ポ−ラスセラミック製円板(b)は、80番また
は100番のJIS篩を通過したα−アルミナ粒を燒結
したものであり、通気性環状体(a)の通気孔の直径は
0.3〜1.0mmであることを特徴とする。
【0024】得られる加工基板の表面平坦性から、ウエ
ハ取付板のセラミック素材は同質のα−アルミナが好ま
しく、加圧純水の供給によるウエハ取付板からのウエハ
剥離時の破損防止の面から円板(b)は、80番または
100番のJIS篩を通過したα−アルミナ粒を燒結し
たものを、通気性環状体(a)の通気孔の直径は0.3
〜1.0mmとする。
ハ取付板のセラミック素材は同質のα−アルミナが好ま
しく、加圧純水の供給によるウエハ取付板からのウエハ
剥離時の破損防止の面から円板(b)は、80番または
100番のJIS篩を通過したα−アルミナ粒を燒結し
たものを、通気性環状体(a)の通気孔の直径は0.3
〜1.0mmとする。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明をさら
に詳細に説明する。図1は、本発明のユニバ−サルチャ
ックのウエハ取付板を上方側より見た平面図、図2は該
ウエハ取付板の底面側から見た平面図、図3は該ウエハ
取付板を備えたチャック機構の断面図である。図3にお
いて、ウエハ取付板の断面は図2でA−A切り取り線で
示す断面を表す。また、図2のウエハ取付板の底面図
は、図3のB−B矢印方向から見た図である。
に詳細に説明する。図1は、本発明のユニバ−サルチャ
ックのウエハ取付板を上方側より見た平面図、図2は該
ウエハ取付板の底面側から見た平面図、図3は該ウエハ
取付板を備えたチャック機構の断面図である。図3にお
いて、ウエハ取付板の断面は図2でA−A切り取り線で
示す断面を表す。また、図2のウエハ取付板の底面図
は、図3のB−B矢印方向から見た図である。
【0026】図1、図2および図3において、100は
ウエハ取付板で、該ウエハ取付板は非通気性セラミック
を素材とした環状体の環状部101aに上下方向に多数
の通気孔101bを穿孔した通気性環状体101と、該
通気性環状体と軸心を同一とする通気性ポ−ラスセラミ
ック製円板102とから成る。該通気性ポ−ラスセラミ
ック製円板102は前記通気性環状体の中央に設けられ
た凹部空所101cを設ける段101d内に嵌挿され、
通気性環状体101の表面と通気性ポ−ラスセラミック
製円板102の表面が面一となるように同一表面高さと
した構造を採る。面一とするには、通気性環状体101
に通気性ポ−ラスセラミック製円板102を嵌挿したウ
エハ取付板100の表面をダイヤモンド砥石で研削また
は研磨するのが好ましい。
ウエハ取付板で、該ウエハ取付板は非通気性セラミック
を素材とした環状体の環状部101aに上下方向に多数
の通気孔101bを穿孔した通気性環状体101と、該
通気性環状体と軸心を同一とする通気性ポ−ラスセラミ
ック製円板102とから成る。該通気性ポ−ラスセラミ
ック製円板102は前記通気性環状体の中央に設けられ
た凹部空所101cを設ける段101d内に嵌挿され、
通気性環状体101の表面と通気性ポ−ラスセラミック
製円板102の表面が面一となるように同一表面高さと
した構造を採る。面一とするには、通気性環状体101
に通気性ポ−ラスセラミック製円板102を嵌挿したウ
エハ取付板100の表面をダイヤモンド砥石で研削また
は研磨するのが好ましい。
【0027】前記通気性環状体101の上下方向に多数
の通気孔101bを穿孔した環状部101aの底面に
は、環状の流体室用窪み101eが設けられ、通気性環
状体101の段101d上面には複数の環状の流体室用
窪み101f,101g,101hが設けられ、これら
流体室用窪み101f,101g,101h同志は連絡
通路用窪み101iと101jで、および流体室用窪み
101hと凹部空所101cは連絡通路用窪み101k
で連結されている。
の通気孔101bを穿孔した環状部101aの底面に
は、環状の流体室用窪み101eが設けられ、通気性環
状体101の段101d上面には複数の環状の流体室用
窪み101f,101g,101hが設けられ、これら
流体室用窪み101f,101g,101h同志は連絡
通路用窪み101iと101jで、および流体室用窪み
101hと凹部空所101cは連絡通路用窪み101k
で連結されている。
【0028】前記通気性ポ−ラスセラミック製円板10
2の内側面と通気性環状体101の外周側面間には、幅
が0.1〜0.8mm、高さが前記円板と同一の非通気
性薄膜環状仕切壁3aが設けられる。該非通気性薄膜環
状仕切壁3aの素材は、液状のガラス接着剤やエポキシ
樹脂接着剤等の液状接着剤の硬化物であっても、通気性
ポ−ラスセラミック製円板102の外周側面にセラミッ
クを溶射し、硬化させ、これを幅0.1〜0.8mmの
非通気性薄膜環状体に研削した溶射セラミックであって
もよい。更に、通気性ポ−ラスセラミック製円板102
の底面に液状樹脂接着剤を点在して通気性環状体の段1
01dに接着させて両者の結合を高めてもよい。
2の内側面と通気性環状体101の外周側面間には、幅
が0.1〜0.8mm、高さが前記円板と同一の非通気
性薄膜環状仕切壁3aが設けられる。該非通気性薄膜環
状仕切壁3aの素材は、液状のガラス接着剤やエポキシ
樹脂接着剤等の液状接着剤の硬化物であっても、通気性
ポ−ラスセラミック製円板102の外周側面にセラミッ
クを溶射し、硬化させ、これを幅0.1〜0.8mmの
非通気性薄膜環状体に研削した溶射セラミックであって
もよい。更に、通気性ポ−ラスセラミック製円板102
の底面に液状樹脂接着剤を点在して通気性環状体の段1
01dに接着させて両者の結合を高めてもよい。
【0029】取付板の通気性円板102のポ−ラスセラ
ミックは、窒化珪素、窒化硼素、炭化珪素、珪石、カ−
ボランダム、アルミナ、チタンカ−バイト等のセラミッ
ク粉末を、メタクリル酸n−ブチル・メタクリル酸共重
合体、メタクリル酸n−ブチル・メタクリル酸・スチレ
ン共重合体、メタクリル酸n−ブチル・メタクリル酸・
メタクリル酸メチル共重合体等のアクリル系水性エマル
ジョンをバインダ−としてシ−ト状に形成したグリ−ン
シ−トを円板状に成型し、これを先に600〜900℃
で仮焼し、ついで1000〜1300℃で焼成して得た
焼成物を円筒形研削盤や平面研削盤を用いて外周面、表
裏面を平坦に研削することにより製造される。
ミックは、窒化珪素、窒化硼素、炭化珪素、珪石、カ−
ボランダム、アルミナ、チタンカ−バイト等のセラミッ
ク粉末を、メタクリル酸n−ブチル・メタクリル酸共重
合体、メタクリル酸n−ブチル・メタクリル酸・スチレ
ン共重合体、メタクリル酸n−ブチル・メタクリル酸・
メタクリル酸メチル共重合体等のアクリル系水性エマル
ジョンをバインダ−としてシ−ト状に形成したグリ−ン
シ−トを円板状に成型し、これを先に600〜900℃
で仮焼し、ついで1000〜1300℃で焼成して得た
焼成物を円筒形研削盤や平面研削盤を用いて外周面、表
裏面を平坦に研削することにより製造される。
【0030】通気性環状体は、グリ−ンシ−ト環状体型
物の環状体部に穿孔を施し、これを800〜1020℃
に仮焼し、ついで、1100〜1350℃に焼成して通
気性セラミック製環状体を形成する。ユニバ−サルチャ
ック用ウエハ付板100の通気性ポ−ラスセラミック製
円板102が占める表面積割合は、12〜18%であ
る。
物の環状体部に穿孔を施し、これを800〜1020℃
に仮焼し、ついで、1100〜1350℃に焼成して通
気性セラミック製環状体を形成する。ユニバ−サルチャ
ック用ウエハ付板100の通気性ポ−ラスセラミック製
円板102が占める表面積割合は、12〜18%であ
る。
【0031】本発明のユニバ−サルチャック用ウエハ付
板100は、例えば図3に示すチャック機構のように、
モ−タ110で回転駆動されるクラッチ板111aと、
このクラッチ板に接合したり離れたりするクラッチ板1
11bに備え付けた中空スピンドル32に軸承された中
央に円筒状空所113を有するフランジ112に固定さ
れる。
板100は、例えば図3に示すチャック機構のように、
モ−タ110で回転駆動されるクラッチ板111aと、
このクラッチ板に接合したり離れたりするクラッチ板1
11bに備え付けた中空スピンドル32に軸承された中
央に円筒状空所113を有するフランジ112に固定さ
れる。
【0032】フランジ112の円筒状空所113の上方
は、前記ウエハ付板100の通気性環状体101の凹部
空所101cに通じている。また、この円筒状空所11
3の上方右側面には連絡通路用窪み101iに通路11
6で連絡する流体室114と、その流体室114の下に
設けられた流体室115が設けられる。流体室115
は、中空管118が構成する弁座117を介して連通さ
れ、中空管118内にはドライバ−等によりロッドが回
転されるネジ頭121を供える開閉弁119が内装さ
れ、中空管118内の流体は環状ゴム栓120によりネ
ジ頭121側へは漏れない構造となっている。122は
オイルリングである。中空管118内の右上側には、通
気性環状体101の穿孔101bの下側に設けられた流
体窪み101eに連通する円筒状流体通路123が設け
られている。
は、前記ウエハ付板100の通気性環状体101の凹部
空所101cに通じている。また、この円筒状空所11
3の上方右側面には連絡通路用窪み101iに通路11
6で連絡する流体室114と、その流体室114の下に
設けられた流体室115が設けられる。流体室115
は、中空管118が構成する弁座117を介して連通さ
れ、中空管118内にはドライバ−等によりロッドが回
転されるネジ頭121を供える開閉弁119が内装さ
れ、中空管118内の流体は環状ゴム栓120によりネ
ジ頭121側へは漏れない構造となっている。122は
オイルリングである。中空管118内の右上側には、通
気性環状体101の穿孔101bの下側に設けられた流
体窪み101eに連通する円筒状流体通路123が設け
られている。
【0033】ユニバ−サルチャックの取付板100上に
基板を載せ、径が小さいウエハを研削砥石で研削または
研磨パッドで研磨する際は、ネジ頭121を回転してロ
ッドをフランジの中心方向に移動させ、開閉弁119が
弁座117と当接させて流体室115との連絡を遮断す
ると、流体室115内の流体は中空管118内への侵入
が妨げられる。即ち、真空ポンプにより通気性環状体1
01の凹部空所101c、フランジ112の円筒状空所
113が減圧されると、ポ−ラスセラミック製円板10
2は減圧されるが、環状体101には減圧が作用しな
い。
基板を載せ、径が小さいウエハを研削砥石で研削または
研磨パッドで研磨する際は、ネジ頭121を回転してロ
ッドをフランジの中心方向に移動させ、開閉弁119が
弁座117と当接させて流体室115との連絡を遮断す
ると、流体室115内の流体は中空管118内への侵入
が妨げられる。即ち、真空ポンプにより通気性環状体1
01の凹部空所101c、フランジ112の円筒状空所
113が減圧されると、ポ−ラスセラミック製円板10
2は減圧されるが、環状体101には減圧が作用しな
い。
【0034】大きい径のウエハを研削または研磨する際
は、ネジ頭121を逆回転してロッドを弁座117から
後退移動させ、開閉弁119が弁座117から離れると
流体室115と中空管118が連通し、流体室115内
の流体は中空管118内へ侵入する。即ち、真空ポンプ
により通気性環状体101の凹部空所101c、フラン
ジ112の円筒状空所113が減圧されると、ポ−ラス
セラミック製円板102および環状体101共に減圧さ
れる。
は、ネジ頭121を逆回転してロッドを弁座117から
後退移動させ、開閉弁119が弁座117から離れると
流体室115と中空管118が連通し、流体室115内
の流体は中空管118内へ侵入する。即ち、真空ポンプ
により通気性環状体101の凹部空所101c、フラン
ジ112の円筒状空所113が減圧されると、ポ−ラス
セラミック製円板102および環状体101共に減圧さ
れる。
【0035】通気性環状体101の凹部空所101c、
フランジ112の円筒状空所113への流体(純水、バ
キュ−ム空気)の供給は、前記中空スピンドル32内に
挿入したパイプ124を介し、このパイプにロ−タリ−
ジョイント126a,126bを介して接続されるパイ
プ125を介して行なう。パイプ125の途中には切り
替え弁127があり、図示されてはいないが一方はタン
ク内に貯蔵される純水をポンプによりパイプ125に供
給するパイプ128と、図示されていないバキュ−ムポ
ンプに接続されているパイプ129に分岐している。
フランジ112の円筒状空所113への流体(純水、バ
キュ−ム空気)の供給は、前記中空スピンドル32内に
挿入したパイプ124を介し、このパイプにロ−タリ−
ジョイント126a,126bを介して接続されるパイ
プ125を介して行なう。パイプ125の途中には切り
替え弁127があり、図示されてはいないが一方はタン
ク内に貯蔵される純水をポンプによりパイプ125に供
給するパイプ128と、図示されていないバキュ−ムポ
ンプに接続されているパイプ129に分岐している。
【0036】研削装置は、前述の図4に示した研削装置
は勿論、市販の裏面研削装置、例えば株式会社 岡本工
作機械製作所のGNX(商品名)シリ−ズ、GNX−P
(商品名)シリ−ズ(特開平11−307489号、株
式会社東京精密のPG(商品名)シリ−ズ等のように、
インデックステ−ブルに3基乃至4基のチャックテ−ブ
ルを備え、このチャックテ−ブル上に第1研削ヘッドと
第二研削ヘッドを設け、インデックステ−ブルを基板ロ
−ディングゾ−ン、第1研削ゾ−ン、第二研削ゾ−ンお
よびアンロ−ディングゾ−ンに振り分けたインデックス
タイプの研削装置のチャックテ−ブルを本発明のウエハ
取付板を備えたユニバ−サルチャックに変更したものも
使用できる。
は勿論、市販の裏面研削装置、例えば株式会社 岡本工
作機械製作所のGNX(商品名)シリ−ズ、GNX−P
(商品名)シリ−ズ(特開平11−307489号、株
式会社東京精密のPG(商品名)シリ−ズ等のように、
インデックステ−ブルに3基乃至4基のチャックテ−ブ
ルを備え、このチャックテ−ブル上に第1研削ヘッドと
第二研削ヘッドを設け、インデックステ−ブルを基板ロ
−ディングゾ−ン、第1研削ゾ−ン、第二研削ゾ−ンお
よびアンロ−ディングゾ−ンに振り分けたインデックス
タイプの研削装置のチャックテ−ブルを本発明のウエハ
取付板を備えたユニバ−サルチャックに変更したものも
使用できる。
【0037】上記に述べたユニバ−サルチャック機構
は、弁座を弁により開閉する構造のユニバ−サルチャク
であるが、ウエハ取付板の構造が本発明の非通気性セラ
ミックを素材とした環状体の環状部に上下方向に多数の
通気孔を穿孔した通気性環状体(a)の中央に設けられ
た凹部空所の段内に、該通気性環状体と軸心を同一と
し、かつ、表面高さを同一とした通気性ポ−ラスセラミ
ック製円板(b)を嵌挿した構造のユニバ−サルチャッ
ク用ウエハ取付板であれば、流体の切り替え機構は前述
した特許公報(特公平2−46331号、特開平3−3
2537号、同8−1464号、同8−148548
号、同9−174364号、特開2000−15826
8号、同2000−232083号)に開示されるよう
に、所望とするウエハ径に応じて仕切られた部室の通気
切り替え弁を作業者が作動させる構造のチャック機構に
しても、所望とするウエハ径に応じて仕切られた部室の
通気切り替え弁が自動的に作動する構造のチャック機構
であってもよい。
は、弁座を弁により開閉する構造のユニバ−サルチャク
であるが、ウエハ取付板の構造が本発明の非通気性セラ
ミックを素材とした環状体の環状部に上下方向に多数の
通気孔を穿孔した通気性環状体(a)の中央に設けられ
た凹部空所の段内に、該通気性環状体と軸心を同一と
し、かつ、表面高さを同一とした通気性ポ−ラスセラミ
ック製円板(b)を嵌挿した構造のユニバ−サルチャッ
ク用ウエハ取付板であれば、流体の切り替え機構は前述
した特許公報(特公平2−46331号、特開平3−3
2537号、同8−1464号、同8−148548
号、同9−174364号、特開2000−15826
8号、同2000−232083号)に開示されるよう
に、所望とするウエハ径に応じて仕切られた部室の通気
切り替え弁を作業者が作動させる構造のチャック機構に
しても、所望とするウエハ径に応じて仕切られた部室の
通気切り替え弁が自動的に作動する構造のチャック機構
であってもよい。
【0038】基板の裏面研削は、基板33の裏面を上向
きとしてチャック機構のウエハ取付板100上に載せ、
ウエハ径に応じて開閉弁119の開閉を行ない、ウエハ
取付板を軸承する中空スピンドル32を減圧して基板を
取付板100に保持し、中空スピンドル32をモ−タ1
0で水平方向に回転させることにより前記取付板100
2に保持された基板を水平方向に回転させつつ、研削液
を研削液供給管59または供給ノズル93より基板表面
に供給しつつカップホイ−ル型砥石50を該砥石の刃先
55が前記基板の略中心点を通過するようにスピンドル
38を回転させてカップホイ−ル型砥石50を基板面上
で摺動させて基板表面を研削する。
きとしてチャック機構のウエハ取付板100上に載せ、
ウエハ径に応じて開閉弁119の開閉を行ない、ウエハ
取付板を軸承する中空スピンドル32を減圧して基板を
取付板100に保持し、中空スピンドル32をモ−タ1
0で水平方向に回転させることにより前記取付板100
2に保持された基板を水平方向に回転させつつ、研削液
を研削液供給管59または供給ノズル93より基板表面
に供給しつつカップホイ−ル型砥石50を該砥石の刃先
55が前記基板の略中心点を通過するようにスピンドル
38を回転させてカップホイ−ル型砥石50を基板面上
で摺動させて基板表面を研削する。
【0039】中空スピンドル32の回転数は、30〜3
00rpm、スピンドル38の回転数は1,000〜
4,000rpmが好ましい。
00rpm、スピンドル38の回転数は1,000〜
4,000rpmが好ましい。
【0040】基板の研磨のときは、加工具としてカップ
ホイ−ル型砥石50の替わりにスピンドルに研磨パッド
を軸承した研磨装置を用いる。研磨パッドに用いる研磨
布素材としては、ポリウレタン、ポリエステル、ポリビ
ニルアルコ−ル、ポリアミド、セルロ−ス系繊維等の不
織布、フェルト、樹脂発泡シ−ト状物が用いられる。
ホイ−ル型砥石50の替わりにスピンドルに研磨パッド
を軸承した研磨装置を用いる。研磨パッドに用いる研磨
布素材としては、ポリウレタン、ポリエステル、ポリビ
ニルアルコ−ル、ポリアミド、セルロ−ス系繊維等の不
織布、フェルト、樹脂発泡シ−ト状物が用いられる。
【0041】
【実施例】実施例1
半導体基板として、厚みが約220μm、直径が300
mm(12インチ)のシリコンウエハ表面に、縦20m
m、横20mm角のデバイスパタ−ン複数をダイサ−幅
200μm、ダイサ−溝深さ10μmで格子状に仕切っ
たデバイスパタ−ンを有する半導体基板の前記デバイス
パタ−ン面に保護フィルムを貼着したものを用いた。
mm(12インチ)のシリコンウエハ表面に、縦20m
m、横20mm角のデバイスパタ−ン複数をダイサ−幅
200μm、ダイサ−溝深さ10μmで格子状に仕切っ
たデバイスパタ−ンを有する半導体基板の前記デバイス
パタ−ン面に保護フィルムを貼着したものを用いた。
【0042】裏面研削装置として、図1〜図3に示す8
インチと12インチ兼用のユニバ−サルチャック機構
(高さ14mmの円板102は80番α−アルミナを主
体とするポ−ラスセラミックチャック、高さ34mmの
環状体101は0.5mmの穿孔を多数施したα−アル
ミナを主体とするセラミック製)と、図4に示す砥石ヘ
ッド構造を持つ株式会社 岡本工作機械製作所の裏面研
削盤GNX300(商品名)の砥石カバ−に取り付けた
支持部材にアルミナ粒子素焼きのセラミック製液切り堰
90をボルトで固定した研削装置を用いた。液切り堰の
弧状溝の寸法は、裏面研削当初、該溝の側壁がカップホ
イ−ル型砥石の刃先の側面より100μm、溝の底部が
刃先の下面より200μm離れている寸法で、弧状溝幅
は15mmである。半導体基板の裏面シリコン層の取り
代は、170μmと設定した。
インチと12インチ兼用のユニバ−サルチャック機構
(高さ14mmの円板102は80番α−アルミナを主
体とするポ−ラスセラミックチャック、高さ34mmの
環状体101は0.5mmの穿孔を多数施したα−アル
ミナを主体とするセラミック製)と、図4に示す砥石ヘ
ッド構造を持つ株式会社 岡本工作機械製作所の裏面研
削盤GNX300(商品名)の砥石カバ−に取り付けた
支持部材にアルミナ粒子素焼きのセラミック製液切り堰
90をボルトで固定した研削装置を用いた。液切り堰の
弧状溝の寸法は、裏面研削当初、該溝の側壁がカップホ
イ−ル型砥石の刃先の側面より100μm、溝の底部が
刃先の下面より200μm離れている寸法で、弧状溝幅
は15mmである。半導体基板の裏面シリコン層の取り
代は、170μmと設定した。
【0043】前記半導体基板を、該保護フィルムがユニ
バ−サルチャックの取付板面に当接するように半導体基
板を載せ、開閉弁を弁座から離し、中空スピンドル32
を減圧して半導体基板をチャック固定した。ついで、中
空スピンドルを100rpmで回転させることにより半
導体基板を水平方向に回転させ、直径300mm径のカ
ップホイ−ル型砥石を軸承するスピンドル38を300
0rpmで回転させつつ、下降させてカップホイ−ル型
砥石の刃先が半導体基板の中心点を通過する位置で半導
体基板のシリコン基板に当接させ、半導体基板表面に研
削液を外部研削液供給機構93より4リットル/分の割
合で供給しつつ、液切り堰で刃先に付着した液を切りな
がら基板の裏面研削を行なった。
バ−サルチャックの取付板面に当接するように半導体基
板を載せ、開閉弁を弁座から離し、中空スピンドル32
を減圧して半導体基板をチャック固定した。ついで、中
空スピンドルを100rpmで回転させることにより半
導体基板を水平方向に回転させ、直径300mm径のカ
ップホイ−ル型砥石を軸承するスピンドル38を300
0rpmで回転させつつ、下降させてカップホイ−ル型
砥石の刃先が半導体基板の中心点を通過する位置で半導
体基板のシリコン基板に当接させ、半導体基板表面に研
削液を外部研削液供給機構93より4リットル/分の割
合で供給しつつ、液切り堰で刃先に付着した液を切りな
がら基板の裏面研削を行なった。
【0044】約170μm厚のシリコン層剥離の裏面研
削が終了したら、スピンドルを上昇させてカップホイ−
ル砥石を半導体基板面より遠ざけ、ついで、中空スピン
ドルの回転ならびに減圧を止め、中空スピンドル32に
加圧純水を供給して半導体基板のチャック離れを容易と
した。
削が終了したら、スピンドルを上昇させてカップホイ−
ル砥石を半導体基板面より遠ざけ、ついで、中空スピン
ドルの回転ならびに減圧を止め、中空スピンドル32に
加圧純水を供給して半導体基板のチャック離れを容易と
した。
【0045】チャック上の半導体基板を搬送パッドに吸
着し、洗浄機構に搬送し、洗浄機構でスピン洗浄、スピ
ン乾燥し、ついで搬送ロボットで研磨装置に付属の図2
に示すユニバ−サルチャック機構のウエハ取付板上に搬
送した。開閉弁を弁座から離し、中空スピンドル32を
減圧して50μm厚の半導体基板をチャック固定した。
着し、洗浄機構に搬送し、洗浄機構でスピン洗浄、スピ
ン乾燥し、ついで搬送ロボットで研磨装置に付属の図2
に示すユニバ−サルチャック機構のウエハ取付板上に搬
送した。開閉弁を弁座から離し、中空スピンドル32を
減圧して50μm厚の半導体基板をチャック固定した。
【0046】ついで、中空スピンドルを100rpmで
回転させることにより半導体基板を水平方向に回転さ
せ、直径200mm径の研磨パッドを軸承するスピンド
ルを100rpmで回転させつつ下降させて研磨パッド
を半導体基板のシリコン基板に100g/cm2の圧力
で当接させ、研磨パッドを22mm幅円弧状にオシレ−
ション揺動させつつ、半導体基板表面に研磨液をノズル
より10リットル/分の割合で供給しつつ研磨を行な
い、厚み20μm基板より取り去った。
回転させることにより半導体基板を水平方向に回転さ
せ、直径200mm径の研磨パッドを軸承するスピンド
ルを100rpmで回転させつつ下降させて研磨パッド
を半導体基板のシリコン基板に100g/cm2の圧力
で当接させ、研磨パッドを22mm幅円弧状にオシレ−
ション揺動させつつ、半導体基板表面に研磨液をノズル
より10リットル/分の割合で供給しつつ研磨を行な
い、厚み20μm基板より取り去った。
【0047】研磨後、スピンドルを上昇させて研磨パッ
ドを半導体基板面より遠ざけ、ついで、中空スピンドル
の回転ならびに減圧を止め、切替弁を廻し、中空スピン
ドル32に加圧純水を供給して半導体基板のチャック離
れを容易とした。得られた厚み30μmの半導体基板を
ロボットで洗浄装置に搬送し、純水で洗浄、ついでスピ
ン乾燥した。
ドを半導体基板面より遠ざけ、ついで、中空スピンドル
の回転ならびに減圧を止め、切替弁を廻し、中空スピン
ドル32に加圧純水を供給して半導体基板のチャック離
れを容易とした。得られた厚み30μmの半導体基板を
ロボットで洗浄装置に搬送し、純水で洗浄、ついでスピ
ン乾燥した。
【0048】上記の半導体基板100枚の裏面研削・裏
面研磨を同様にして200枚連続して行なったが、半導
体基板が破損したものは皆無であった。また、研削条痕
は見受けられなく、いずれも鏡面であった。
面研磨を同様にして200枚連続して行なったが、半導
体基板が破損したものは皆無であった。また、研削条痕
は見受けられなく、いずれも鏡面であった。
【0049】実施例2
半導体基板として、厚みが約150μm、直径が200
mmのシリコンウエハ表面に、縦20mm、横20mm
角のデバイスパタ−ン複数をダイサ−幅200μm、ダ
イサ−溝深さ10μmで格子状に仕切ったデバイスパタ
−ンを有する半導体基板の前記デバイスパタ−ン面に保
護フィルムを貼着したものを用いた。
mmのシリコンウエハ表面に、縦20mm、横20mm
角のデバイスパタ−ン複数をダイサ−幅200μm、ダ
イサ−溝深さ10μmで格子状に仕切ったデバイスパタ
−ンを有する半導体基板の前記デバイスパタ−ン面に保
護フィルムを貼着したものを用いた。
【0050】裏面研削装置および研磨装置として、実施
例1で用いた研削装置のカップホイ−ル型砥石として直
径200mmのカップホイ−ル型砥石を用い、直径12
0mmの研磨パッドを用いる外、およびユニバ−サルチ
ャック機構の弁を弁座に当接させる外は同様にして半導
体基板の裏面シリコン層を研削および研磨した。研削の
取り代は110μm、研磨の取り代は、10μmと設定
した。得られた厚み30μmの半導体基板に破損はなか
った。
例1で用いた研削装置のカップホイ−ル型砥石として直
径200mmのカップホイ−ル型砥石を用い、直径12
0mmの研磨パッドを用いる外、およびユニバ−サルチ
ャック機構の弁を弁座に当接させる外は同様にして半導
体基板の裏面シリコン層を研削および研磨した。研削の
取り代は110μm、研磨の取り代は、10μmと設定
した。得られた厚み30μmの半導体基板に破損はなか
った。
【0051】上記の半導体基板100枚の裏面研削・研
磨を同様にして100枚連続して行なったが、半導体基
板が破損したものは皆無であり、加工面には研削条痕が
見受けられなく、いずれも鏡面であった。
磨を同様にして100枚連続して行なったが、半導体基
板が破損したものは皆無であり、加工面には研削条痕が
見受けられなく、いずれも鏡面であった。
【0052】
【発明の効果】本発明のユニバ−サルチャック用ウエハ
取付板は、非通気性セラミックを素材とした環状体の環
状部に上下方向に多数の通気孔を穿孔した通気性環状体
(a)の中央に設けられた凹部空所の段内に、該通気性
環状体と軸心を同一とし、かつ、表面高さを同一とした
通気性ポ−ラスセラミック製円板(b)を嵌挿した構造
とすることにより、ウエハ取付板の洗浄が容易であり、
また、圧力流体の通気性を中央のポ−ラスセラミック円
板の通気性より高くすることができ、中空管からの加圧
純水の噴射供給によりウエハ外周部の剥離がウエハ中央
部の剥離と同時か、または速くすることができ、ウエハ
取付板からの極薄ウエハ剥離時の破損が防止される。
取付板は、非通気性セラミックを素材とした環状体の環
状部に上下方向に多数の通気孔を穿孔した通気性環状体
(a)の中央に設けられた凹部空所の段内に、該通気性
環状体と軸心を同一とし、かつ、表面高さを同一とした
通気性ポ−ラスセラミック製円板(b)を嵌挿した構造
とすることにより、ウエハ取付板の洗浄が容易であり、
また、圧力流体の通気性を中央のポ−ラスセラミック円
板の通気性より高くすることができ、中空管からの加圧
純水の噴射供給によりウエハ外周部の剥離がウエハ中央
部の剥離と同時か、または速くすることができ、ウエハ
取付板からの極薄ウエハ剥離時の破損が防止される。
【図1】本発明のユニバ−サルチャックのウエハ取付板
を上方側より見た平面図である。
を上方側より見た平面図である。
【図2】ウエハ取付板の底面側から見た平面図である。
【図3】ウエハ取付板を備えたチャック機構の断面図で
ある。
ある。
【図4】平面研削装置の部分正面図である。
【図5】ユニバ−サルチャックの部分断面図である。
(公知)
(公知)
100 ユニバ−サルチャック用ウエハ取付板
101 通気性環状体
101a 環状体の環状部
101b 通気孔
101c 環状体の凹部空所
101d 環状体の段
102 通気性ポ−ラスセラミック製円板
Claims (2)
- 【請求項1】 非通気性セラミックを素材とした環状体
の環状部に上下方向に多数の通気孔を穿孔した通気性環
状体(a)の中央に設けられた凹部空所の段内に、該通
気性環状体と軸心を同一とし、かつ、表面高さを同一と
した通気性ポ−ラスセラミック製円板(b)を嵌挿した
構造のユニバ−サルチャック用ウエハ取付板。 - 【請求項2】 通気性環状体(a)のセラミック素材と
通気性ポ−ラスセラミック製円板(b)のセラミック素
材とがα−アルミナであり、通気性ポ−ラスセラミック
製円板(b)は、80番または100番のJIS篩を通
過したα−アルミナ粒を燒結したものであり、通気性環
状体(a)の通気孔の直径は0.3〜1.0mmである
ことを特徴とする、請求項1に記載のユニバ−サルチャ
ック用ウエハ取付板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002030411A JP2003234317A (ja) | 2002-02-07 | 2002-02-07 | ユニバ−サルチャック用ウエハ取付板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002030411A JP2003234317A (ja) | 2002-02-07 | 2002-02-07 | ユニバ−サルチャック用ウエハ取付板 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003234317A true JP2003234317A (ja) | 2003-08-22 |
Family
ID=27774171
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002030411A Pending JP2003234317A (ja) | 2002-02-07 | 2002-02-07 | ユニバ−サルチャック用ウエハ取付板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003234317A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007027591A (ja) * | 2005-07-21 | 2007-02-01 | Okamoto Machine Tool Works Ltd | 半導体基板用バキュ−ムチャックおよび半導体基板の搬送方法 |
JP2008132562A (ja) * | 2006-11-28 | 2008-06-12 | Kyocera Corp | 真空チャックおよびこれを用いた真空吸着装置 |
JP2009088067A (ja) * | 2007-09-28 | 2009-04-23 | Okamoto Machine Tool Works Ltd | 半導体基板ホルダー機構およびそれを用いて基板を研削する方法 |
WO2011087213A1 (en) * | 2010-01-15 | 2011-07-21 | Lg Siltron Inc. | Wafer unloading system and wafer processing equipment including the same |
JP2016013585A (ja) * | 2014-07-01 | 2016-01-28 | 株式会社ディスコ | 板状ワークの搬出方法 |
CN113517192B (zh) * | 2021-07-14 | 2023-10-20 | 长江存储科技有限责任公司 | 晶圆处理方法和制造半导体器件的方法 |
-
2002
- 2002-02-07 JP JP2002030411A patent/JP2003234317A/ja active Pending
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007027591A (ja) * | 2005-07-21 | 2007-02-01 | Okamoto Machine Tool Works Ltd | 半導体基板用バキュ−ムチャックおよび半導体基板の搬送方法 |
JP4559317B2 (ja) * | 2005-07-21 | 2010-10-06 | 株式会社岡本工作機械製作所 | 半導体基板の搬送方法 |
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WO2011087213A1 (en) * | 2010-01-15 | 2011-07-21 | Lg Siltron Inc. | Wafer unloading system and wafer processing equipment including the same |
KR101102710B1 (ko) * | 2010-01-15 | 2012-01-05 | 주식회사 엘지실트론 | 웨이퍼 언로딩 시스템 및 이를 포함하는 웨이퍼 양면 가공장치 |
EP2524391A1 (en) * | 2010-01-15 | 2012-11-21 | LG Siltron Inc. | Wafer unloading system and wafer processing equipment including the same |
US8821219B2 (en) | 2010-01-15 | 2014-09-02 | Siltron Inc. | Wafer unloading system and wafer processing equipment including the same |
EP2524391A4 (en) * | 2010-01-15 | 2014-10-22 | Lg Siltron Inc | WELFARE LOADING SYSTEM AND WAFER PROCESSING DEVICE THEREWITH |
JP2016013585A (ja) * | 2014-07-01 | 2016-01-28 | 株式会社ディスコ | 板状ワークの搬出方法 |
CN113517192B (zh) * | 2021-07-14 | 2023-10-20 | 长江存储科技有限责任公司 | 晶圆处理方法和制造半导体器件的方法 |
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