JP2007027591A - 半導体基板用バキュ−ムチャックおよび半導体基板の搬送方法 - Google Patents

半導体基板用バキュ−ムチャックおよび半導体基板の搬送方法 Download PDF

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Abstract

【課題】極薄の半導体基板のエッジ把持型多関節搬送ロボットで搬送するに適した半導体基板のホルダ−を提供する。
【解決手段】基板ホルダ−はポ−ラスセラミック製円板状載置台31を非通気性材料製支持台32にポ−ラスセラミック製円板状載置台31の上面と非通気性材料製支持台32上面が面一となるよう載せ、この非通気性材料製支持台32を回転自在に軸承させるとともに、ポーラスセラミック製円板状載置台31下面にある非通気性材料製支持台32の環状空所32b、32cを減圧するバキューム手段を備える。ポ−ラスセラミック製円板状載置台31の外周壁面に接する非通気性材料製支持台32の環状側壁部の上面32aには、エッジ把持型搬送ロボットのア−ム10下面に取り付けられた積層体W、S、Gのエッジを把持する把持部材21,22が進入可能な径および深さを有する環状溝32dを設けた。
【選択図】図2

Description

本発明は、半導体基板の前処理工程において半導体基板の裏面を研削、または/および研磨して基板を薄肉、平坦化し、厚みが20〜80μmと薄い半導体基板を製造する際に使用される半導体基板用バキュ−ムチャックおよび該バキュ−ムチャックより半導体基板を次工程のステ−ジへと搬送する方法に関する。
半導体基板の裏面を研削して基板の厚みを薄くしたり、研削された基板の裏面を研磨パッドを用いて鏡面化することが行われている。例えば、半導体基板を研削する方法として、ロ−ド/アンロ−ドステ−ジA、第1粗研削ステ−ジB、第2仕上研削ステ−ジCおよび研磨ステ−ジDに区画した一台のインデックステ−ブルに小径の半導体基板5枚を真空チャックできる基板ホルダ−テ−ブル(バキュ−ムチャック)4組みを前記インデックステ−ブルの軸心に対し同一円周上に等間隔で配設した平面研削・研磨装置を用い、各基板ホルダ−テ−ブルに対してインデックス回転テ−ブルの90度の回転に伴うそれぞれのステ−ジで搬送ロボットによる半導体基板のロ−ディング、粗研削平砥石による基板裏面の粗研削加工、仕上研削平砥石による基板裏面の仕上研削加工、研磨パッドによる鏡面研磨加工および搬送ロボットによるアンロ−ディングの処理を順次行うことは知られている(例えば、特許文献1参照。)。
また、半導体基板を研磨する方法として、半導体基板の埋め込み膜を上向きにして前記半導体基板をインデックステーブル上のホルダ−(バキュ−ムチャック)に保持し、前記バキュ−ムチャックを回転させて前記基板を一定方向に回転させるとともに、前記回転する基板の上方より、ポリッシングヘッドを下降させ、ポリッシングヘッドに取り付けられた研磨布を基板上でその半径方向に往復動させつつ前記半導体基板上の前記埋め込み膜を平坦化研磨する半導体装置の製造方法であって、前記研磨布は、前記半導体基板の直径と同等以下で半導体基板の半径以上の大きさであり、研磨布張り付け板を介してベースプレート上に保持され、ベースプレートは任意の方向に傾斜可能であると共に上下方向にも揺動可能にポリッシングヘッドで支えられたものであり、高圧空気で加圧され、その圧力によって研磨布を前記半導体基板に対して平行の姿勢に保持させるとともに、ポリッシングヘッドの移動方向と前記半導体基板表面との平行性の崩れに対してベースプレートを微動させつつ前記半導体基板上の埋め込み膜を平坦化研磨することを特徴とする半導体装置の製造方法も知られている(例えば、特許文献2参照。)。
バキュ−ムチャックに保持された半導体基板を次工程のステ−ジへと搬送する搬送ロボットとして、前記特許文献1および特許文献2は、ア−ムに吸着パッドを取り付けた吸着保持型搬送ロボットを図示する。
半導体基板の直径が200mm(8インチ)、300mm(12インチ)と大きくなり、基板の厚みも100〜220μmと薄くなると、半導体基板を伸縮自在の粘着シートに貼付し、該シートをリング状マウンタフレームに貼付・固定し、フレームを乗載するための周縁ステージ部、および断面形状が台形であってその上底が周縁ステージ部の乗載面よりも高い多孔質セラミックから成る中央ステージ部から成るステージとを備え、前記周縁ステージ部は、フレームを個別に吸着して固定する複数の吸気孔が設けられているバキュ−ムチャックに前記マウンタフレ−ムを乗せて粘着シ−トを凸状に伸ばし、次いで研削砥石で半導体基板を研削することが実施されている(例えば、特許文献3参照。)。
カセット内の基板をバキュ−ムチャック上に搬送、あるいは、半導体基板が貼付されたマウンタフレ−ムをバキュ−ムチャックから次工程のステ−ジへ搬送する搬送ロボットとして、前述のようなア−ムに吸着パッドを取り付けた搬送ロボットやマウンタフレ−ムまたは基板のエッジ(外周縁)を把持するア−ムを備えるエッジ把持型搬送ロボットが使用されている(例えば、特許文献4および特許文献5参照。)。
かかるエッジ把持型搬送ロボットの例を図6に示す。エッジ把持型搬送ロボット4は、アーム12に回動可能に連結されたエンドエフェクタ10の先端に具えられた第一の把持部材21一対と、モータ駆動される第二の把持部材22により、動作速度を制御して半導体基板6接触直前に減速して把持する。半導体基板wのサイズ誤差に対応するため、第二の把持部材22とモータ駆動部との間にバネ部材25を設け、常時半導体基板に一定の押圧力を加えるようにしている。(例えば、特許文献4参照。)。
次々世代の半導体基板の厚みが20〜50μmと極薄の直径200〜450mmの半導体基板では、それ自身が撓むのでこの極薄の半導体基板を直にエッジ把持型搬送ロボットで把持することは困難である。また、半導体基板を伸縮自在の粘着シートに貼付し、該シートをリング状マウンタフレームに貼付・固定し、バキュ−ムチャック上で半導体基板を厚み20〜50μmに研削する方法は、研削加工された極薄の半導体基板が反ってしまうので、後工程での半導体基板の取り扱いが困難となる。
それゆえ、剛性のある厚み0.5〜1mmの円板状ガラス板やセラミック板よりなる剛体サポ−トに半導体基板を紫外線照射硬化型アクリル系樹脂接着剤または加熱発泡性樹脂接着剤を用いて積層し、この積層体の半導体基板を上方に向けてバキュ−ムチャックに載置し、研削、研磨、あるいはエッチング処理して反りのない極薄の半導体基板に加工することが提案され、実用化検討されている(例えば、特許文献6、特許文献7参照。)。
特開昭60−76959号公報 特許第3507794号明細書 特許第3602943号明細書 特開2004−119554号公報 米国特許第6116848号明細書 特開2004−140101号公報 特開2003−037155号公報
この半導体基板/接着剤/剛性薄板の積層体のバキュ−ムチャック上への搬送は、専ら吸着保持型搬送ロボットを用いている。それ故、吸着ア−ムの汚染が懸念されるため、バキュ−ムチャック上で半導体基板を洗浄した後、吸着保持型搬送ロボットで半導体基板を吸着し、次工程のステ−ジへと搬送するか、洗浄前の半導体基板を吸着保持型搬送ロボットで吸着し、洗浄工程へと搬送した後、吸着保持型搬送ロボットの吸着ア−ムを洗浄する必要があるとともに、基板の位置合わせ工程が必要となり、スル−プット時間が長くなる原因となっている。
本発明者等は、多関節型搬送ロボットとして半導体基板の位置合わせ機能を有するエッジ把持型搬送ロボットを用いるならアライメント装置が不要となり、また、把持部材を備えるア−ムの洗浄も容易である利点を活かすことができることに着目し、エッジ把持型搬送ロボットのア−ムの進入・後退が可能な環状溝をバキュ−ムチャックの基板ホルダ−面に設けた。
請求項1の発明は、ワ−クの径と略同一径のポ−ラスセラミック製円板状載置台を、上部に環状空所を有する非通気性材料製支持台にポ−ラスセラミック製円板状載置台の上面と非通気性材料製支持台上面が面一となるよう載せ、この非通気性材料製支持台をスピンドルに回転自在に軸承するとともに、前記ポ−ラスセラミック製円板状載置台下面にある前記非通気性材料製支持台の環状空所を減圧するバキュ−ム手段を設けたバキュ−ムチャックにおいて、
前記ポ−ラスセラミック製円板状載置台の外周壁面に接する非通気性材料製支持台の環状側壁部の上面にはエッジ把持型搬送ロボットのア−ム下面に取り付けられた基板を保持する把持部材が進入可能な径および深さを有する環状溝を設けたことを特徴とする、半導体基板用バキュ−ムチャックを提供するものである。
請求項2の発明は、接着剤を用いて半導体基板を半導体基板の直径より若干径の長い厚み0.5〜1mmの円板状剛体サポ−トに積層した積層体の円板状剛体サポ−トのエッジを、エッジ把持型搬送ロボットのア−ム下面に設けられた一対の固定把持部材と移動把持部材により把持した前記積層体を、次ぎの工程を経て前記請求項1に記載の半導体基板用バキュ−ムチャックのポ−ラスセラミック製円板状載置台上に載置することを特徴とする、半導体基板の搬送方法を提供するものである。
1)エッジ把持型搬送ロボットにより積層体を、前記請求項1に記載の半導体基板用バキュ−ムチャックのポ−ラスセラミック製円板状載置台上方へと搬送する。
2)エッジ把持型搬送ロボットのア−ムを下降させて積層体の円板状剛体サポ−トをバキュ−ムチャックのポ−ラスセラミック製円板状載置台に接触させる移送を行う。
3)バキュ−ムチャックを減圧し、積層体をポ−ラスセラミック製円板状載置台に固定する。
4)バキュ−ムチャックの環状溝内でエッジ把持型搬送ロボットのア−ム下面に設けられた移動把持部材を後退させ、然る後、ア−ムを前進させて積層体から固定把持部材を離す。
5)エッジ把持型搬送ロボットのア−ムを上昇させ、ついで、待機位置へとア−ムを移動させる。
請求項3の発明は、請求項1に記載のバキュ−ムチャックのポ−ラスセラミック製円板状載置台上に固定されている厚み0.5〜1mmの円板状剛体サポ−トに接着剤を用いて半導体基板を積層した積層体を、次工程のステ−ジへと次ぎの工程を経て搬送する方法を提供するものである。
1)エッジ把持型搬送ロボットのア−ムを、待機位置より半導体基板用バキュ−ムチャックのポ−ラスセラミック製円板状載置台上方へと移動する。
2)エッジ把持型搬送ロボットのア−ムを下降させ、ア−ム下面に設けた一対の固定把持部材と移動把持部材がバキュ−ムチャックのポ−ラスセラミック製円板状載置台の環状溝内であって、積層体の円板状剛体サポ−ト下に位置させる。
3)エッジ把持型搬送ロボットのア−ムを、一対の固定把持部材が積層体の円板状剛体サポ−トのエッジに接触するよう後退させる。
4)一対の固定把持部材が積層体の円板状剛体サポ−トのエッジ部に接触後、移動把持部材を前進させて積層体の円板状剛体サポ−トのエッジに接触させることにより位置合わせを行う。
5)バキュ−ムチャックの減圧を開放し、積層体のポ−ラスセラミック製円板状載置台の固定を解く。
6)エッジ把持型搬送ロボットのア−ムを上昇させ、ついで、ア−ムを移動させることにより積層体を次工程のステ−ジへと搬送する。
本発明のバキュ−ムチャックは、基板ホルダ−面にエッジ把持型搬送ロボットのア−ム下面に設けられた一対の固定把持部材と少なくとも1個の移動把持部材が侵入・後退できる環状溝を設けたので、接着剤を用いて円板状剛体サポ−トに半導体基板を積層した基板積層体のバキュ−ムチャック上での位置合わせ作業は不要となる。また、可撓性の極薄半導体基板を円板状剛体サポ−トに積層して搬送するので、極薄半導体基板の搬送時の破損が防止できる。
以下、図を用いて本発明をさらに詳細に説明する。
図1はバキュ−ムチャック上の基板積層体が把持型搬送ロボットのア−ムに把持された状態を示すバキュ−ムチャックの平面図、図2は図1においてA−A切断線方向から見たバキュ−ムチャック上の基板積層体が把持型搬送ロボットのア−ムに把持された状態を示すバキュ−ムチャックの断面図、図3はインデックステ−ブル上に設置されたバキュ−ムチャックの一例を示す部分断面図、図4は基板積層体のガラス板をエッジ把持型搬送ロボットのア−ムが把持する状態を示すア−ムの下方向から見た平面図、および、図5は基板積層体を搬送するエッジ把持型搬送ロボットの1部を切り欠いた正面図である。
図3に示す研削装置1の基板保持機構において、2はインデックステ−ブルでその空所内に4個のバキュ−ムチャック30を備える。3はインデックステ−ブルの回転軸、5は回転軸3の駆動モ−タである。前記バキュ−ムチャック30の4個は、インデックステ−ブル2に同一円周上に等間隔で配置されており、図3では1対が示されている。
バキュ−ムチャック30は、ワ−クwの径と略同一径のポ−ラスセラミック製円板状載置台31を、上部に大小2段の環状空所32b,32cを有する非通気性材料製支持台32にポ−ラスセラミック製円板状載置台31の上面31aと非通気性材料製支持台32上面32aが面一となるよう載せ、この非通気性材料製支持台32を上面凹状支持枠34を介して中空スピンドル33に回転自在に軸承させるとともに、前記ポ−ラスセラミック製円板状載置台下面にある前記非通気性材料製支持台の環状空所32b,32cを減圧するバキュ−ム手段40を備える。
前記ポ−ラスセラミック製円板状載置台31の外周壁面に接する非通気性材料製支持台32の環状側壁部の上面32aには、図2に示すようにエッジ把持型搬送ロボット4のア−ム10下面に取り付けられた基板を保持する把持部材21,21,22が進入可能な径および深さを有する環状溝32dを設けている。この環状溝32dの内径は、剛体支持板の外周縁より若干内側に入る径幅である。ア−ム10の柄10aによっては、必要によりア−ム柄10aが進入できる深さの溝32d’を設ける(図2参照)。
前記非通気性材料製支持台32の下面は上面凹状支持枠34にボルト32e,32eで固定され、上面凹状支持枠34下部を中空スピンドル33に軸承されている。中空スピンドル33の下部には、クラッチ機構50a,50bが設けられ、下部のクラッチ板50bには駆動モ−タ51が設置されている。クラッチ板50a,50bが接続されると駆動モ−タ51の回転力を受けて中空スピンドル33は回転し、その回転駆動力を受けてスピンドル軸に軸承されている凹状支持枠34、およびポ−ラスセラミック製円板状載置台31も回転する。
前記バキュ−ム手段40は、図示されていない真空ポンプと、これに連結する配管41と切換バルブ42とロ−タリ−ジョイント43と、このロ−タリ−ジョイント43に連結する中空スピンドル33内に配される管44より構成される。切換バルブ42には純水を供給する管45が連結されている。
また、中空スピンドル33内には、上面凹状支持枠34の凹部34aに通じる管46が配置され、ロ−タリ−ジョイント47、それに連結する管48を経由して冷却用の純水を供給するポンプPに接続されている。凹状支持枠34の凹部34aに供給された純水は非通気性材料製支持台32の底部を冷却する。
前記バキュ−ム手段40を稼動させることによりポ−ラスセラミック製円板状載置台31上の載せられた積層体の剛性支持板Gはポ−ラスセラミック製円板状載置台31に減圧固定される。バキュ−ム手段40の真空を止めた後、切換バルブ42を純水供給側へ切り換えると加圧純水がポ−ラスセラミック製円板状載置台31を洗浄する。
エッジ把持型搬送ロボット4としては、前記特許文献6および特許文献7等に記載のものが使用できるが、図4および図5に示す薄肉の積層体の外周縁部をア−ム10下面に設けられた一対の固定把持部材21,21と移動把持部材22により把持するエッジ把持型搬送ロボット4がより好ましい。
このエッジ把持型搬送ロボット4は、多関節型ロボットで、回転軸61の先端に回動自在に連結された平板状のエンドエフェクタア−ム10と、このエンドエフェクタア−ムの先端の下面に固定して設けられた一対の固定把持部材21,21と、エンドエフェクタア−ムの後端下面をデュアルロッドシリンダ−62により前進後退可能に取り付けられたブロック67に固定された移動把持部材22を備える。デュアルロッドシリンダ−のロッド63はポリ(テトラフルオロエチレン)製空気供給管64より圧空が導入管65に供給されることにより前進する。また、排気管66より圧空が排気されることにより後退する。図4では右側の導入管65は空気供給管64に連結され、中央の導入管65は端が閉鎖され、右側の導入管65にハ−フユニオン68で連結されている。エンドエフェクタア−ム10はセラミック製で、固定把持部材21,21と移動把持部材22はポリ(エチルエ−テルケトン)製である。
被把持物としては、接着剤Sを用いて半導体基板Wを厚み0.5〜1mmの円板状剛体サポ−トGに積層した積層体が用いられる。接着剤としては、紫外線照射硬化型アクリル系樹脂接着剤、加熱発泡性樹脂接着剤が、円板状剛体サポ−トとしてはガラス板、セラミック板が使用される。
エッジ把持型搬送ロボット4のア−ム10により把持された積層体を、前述の半導体基板用バキュ−ムチャック30のポ−ラスセラミック製円板状載置台31へ搬送し、ポ−ラスセラミック製円板状載置台上に載置・固定する作業は、以下のように行われる。
1)エッジ把持型搬送ロボット4により把持した積層体を半導体基板用バキュ−ムチャックのポ−ラスセラミック製円板状載置台31上方へと搬送する。
2)エッジ把持型搬送ロボットのア−ム10を下降させて積層体の円板状剛体サポ−トGをバキュ−ムチャック30のポ−ラスセラミック製円板状載置台31に接触させる移送を行う。
3)バキュ−ムチャック30の真空ポンプを稼動してポ−ラスセラミック製円板状載置台31を減圧40し、積層体をポ−ラスセラミック製円板状載置台に固定する。
4)バキュ−ムチャックの環状溝32d内でエッジ把持型搬送ロボットのア−ム下面に設けられた移動把持部材22をデュアルロッドシリンダ62の圧空を排気66させることにより後退させて移動把持部材22を積層体より離し、然る後、エッジ把持型搬送ロボットの関節を前進させることによりア−ム10を前進させて固定把持部材21,21を積層体から離す(図4において、仮想線で描く移動把持部材22と実線で描く固定把持部材21,21の位置から実線で描く移動把持部材22と仮想線で描く固定把持部材21,21の位置へと移動)。
5)エッジ把持型搬送ロボット4のア−ム10を上昇させ、ついで、エッジ把持型搬送ロボット4の関節の後退、前進、回転機能を利用してア−ム10を待機位置へと移動させる。
また、バキュ−ムチャックのポ−ラスセラミック製円板状載置台31上に固定されている積層体を、エッジ把持型搬送ロボット4を用いて次工程のステ−ジへと搬送する作業は、以下のように行われる。
1)エッジ把持型搬送ロボットのア−ム10を、待機位置より半導体基板用バキュ−ムチャック30のポ−ラスセラミック製円板状載置台31上方へと移動する。
2)エッジ把持型搬送ロボットのア−ムを下降させ、ア−ム下面に設けた一対の固定把持部材21,21と移動把持部材22とをバキュ−ムチャック30の非通気性材料製支持台32に設けられた環状溝32d内であって、積層体の円板状剛体サポ−トG下に位置させる。
3)エッジ把持型搬送ロボットの関節を後退(右方向)させることによりア−ム10を後退させて一対の固定把持部材21,21が積層体の円板状剛体サポ−トGのエッジに接触するよう後退させる(図4において、仮想線で描く固定把持部材21,21の位置から実線で描く固定把持部材21,21の位置へと移動)。
4)一対の固定把持部材21,21が積層体の円板状剛体サポ−トのエッジ部接触後、デュアルロッドシリンダ62内へ圧空を給気65させることにより移動把持部材22を前進させて移動把持部材22を積層体の円板状剛体サポ−トGに接触(図4において、仮想線で描く移動把持部材22の位置から実線で描く移動把持部材22の位置へと移動)させることにより位置合わせを行う。
5)バキュ−ムチャック30の減圧40を開放し、積層体のポ−ラスセラミック製円板状載置台31の固定を解く。
6)エッジ把持型搬送ロボットのア−ム10を上昇させ、ついで、ア−ムを移動させることにより積層体を次工程のステ−ジ(例えば、洗浄ステ−ジ、研磨ステ−ジ、エッチングステ−ジ)へと搬送する。
上述の積層体の把持方法は、収納カセットに収納された積層体のエッジ部を把持するのに応用できることは勿論である。
本発明の半導体基板用バキュ−ムチャックはエッジ把持型搬送ロボットを用いて半導体基板を搬送するのに適した構造である。半導体基板の搬送時、半導体基板wは円板状剛体サポ−トGに支持されて搬送されるので、破損することはない。
バキュ−ムチャック上の基板積層体が把持型搬送ロボットのア−ムに把持された状態を示すバキュ−ムチャックの平面図である。 図1においてA−A切断線方向から見たバキュ−ムチャック上の基板積層体が把持型搬送ロボットのア−ムに把持された状態を示すバキュ−ムチャックの断面図である。 インデックステ−ブル上に設置されたバキュ−ムチャックの一例を示す部分断面図である。 基板積層体のガラス板をエッジ把持型搬送ロボットのア−ムが把持する状態を示すア−ムの下方向から見た平面図である。 基板積層体を搬送するエッジ把持型搬送ロボットの一部を切り欠いた正面図である。 エッジ把持型搬送ロボットの斜視図である。(公知)
符号の説明
4 エッジ把持型搬送ロボット
10 ア−ム
21 固定把持部材
22 移動把持部材
30 バキュ−ムチャック
31 ポ−ラスセラミック製円板状載置台
32 非通気性材料製支持台
32d 環状溝
40 真空
w 半導体基板
G 円板状剛体サポ−ト
S 接着剤

Claims (3)

  1. ワ−クの径と略同一径のポ−ラスセラミック製円板状載置台を、上部に環状空所を有する非通気性材料製支持台にポ−ラスセラミック製円板状載置台の上面と非通気性材料製支持台上面が面一となるよう載せ、この非通気性材料製支持台をスピンドルに回転自在に軸承するとともに、前記ポ−ラスセラミック製円板状載置台下面にある前記非通気性材料製支持台の環状空所を減圧するバキュ−ム手段を設けたバキュ−ムチャックにおいて、
    前記ポ−ラスセラミック製円板状載置台の外周壁面に接する非通気性材料製支持台の環状側壁部の上面にはエッジ把持型搬送ロボットのア−ム下面に取り付けられた基板を保持する把持部材が進入可能な径および深さを有する環状溝を設けたことを特徴とする、半導体基板用バキュ−ムチャック。
  2. 接着剤を用いて半導体基板を半導体基板の直径より若干径の長い厚み0.5〜1mmの円板状剛体サポ−トに積層した積層体の円板状剛体サポ−トのエッジを、エッジ把持型搬送ロボットのア−ム下面に設けられた一対の固定把持部材と移動把持部材により把持した前記積層体を、次ぎの工程を経て前記請求項1に記載の半導体基板用バキュ−ムチャックのポ−ラスセラミック製円板状載置台上に載置することを特徴とする、半導体基板の搬送方法。
    1)エッジ把持型搬送ロボットにより積層体を、前記請求項1に記載の半導体基板用バキュ−ムチャックのポ−ラスセラミック製円板状載置台上方へと搬送する。
    2)エッジ把持型搬送ロボットのア−ムを下降させて積層体の円板状剛体サポ−トをバキュ−ムチャックのポ−ラスセラミック製円板状載置台に接触させる移送を行う。
    3)バキュ−ムチャックを減圧し、積層体をポ−ラスセラミック製円板状載置台に固定する。
    4)バキュ−ムチャックの環状溝内でエッジ把持型搬送ロボットのア−ム下面に設けられた移動把持部材を後退させ、然る後、ア−ムを前進させて積層体から固定把持部材を離す。
    5)エッジ把持型搬送ロボットのア−ムを上昇させ、ついで、待機位置へとア−ムを移動させる。
  3. 請求項1に記載のバキュ−ムチャックのポ−ラスセラミック製円板状載置台上に固定されている厚み0.5〜1mmの円板状剛体サポ−トに接着剤を用いて半導体基板を積層した積層体を、次工程のステ−ジへと次ぎの工程を経て搬送する方法。
    1)エッジ把持型搬送ロボットのア−ムを、待機位置より半導体基板用バキュ−ムチャックのポ−ラスセラミック製円板状載置台上方へと移動する。
    2)エッジ把持型搬送ロボットのア−ムを下降させ、ア−ム下面に設けた一対の固定把持部材と移動把持部材がバキュ−ムチャックのポ−ラスセラミック製円板状載置台の環状溝内であって、積層体の円板状剛体サポ−ト下に位置させる。
    3)エッジ把持型搬送ロボットのア−ムを、一対の固定把持部材が積層体の円板状剛体サポ−トのエッジに接触するよう後退させる。
    4)一対の固定把持部材が積層体の円板状剛体サポ−トのエッジ部に接触後、移動把持部材を前進させて積層体の円板状剛体サポ−トのエッジに接触させることにより位置合わせを行う。
    5)バキュ−ムチャックの減圧を開放し、積層体のポ−ラスセラミック製円板状載置台の固定を解く。
    6)エッジ把持型搬送ロボットのア−ムを上昇させ、ついで、ア−ムを移動させることにより積層体を次工程のステ−ジへと搬送する。
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