JP2003232200A - 構造物の漏水部に取り付けられる漏水受樋装置 - Google Patents

構造物の漏水部に取り付けられる漏水受樋装置

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JP2003232200A JP2002355325A JP2002355325A JP2003232200A JP 2003232200 A JP2003232200 A JP 2003232200A JP 2002355325 A JP2002355325 A JP 2002355325A JP 2002355325 A JP2002355325 A JP 2002355325A JP 2003232200 A JP2003232200 A JP 2003232200A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンクリート壁部の漏水部の点検や補修に伴
う施工の能率化と、施工コストの低減を達成する。 【解決手段】 漏水受板6と、壁面3に固定するベース
部材7と、ベース部材7と協働して漏水受板6の側縁部
分を保持するカバー部材9を具える。ベース部材7は、
その裏面に止水部材16が付設され、その表面側の左右
両側に保持部12,12を有し、保持部間の固定片部1
8に、アンカーボルト23の挿通孔25を有する。カバ
ー部材9の左右の保持片30は、漏水受板6の側縁部分
27を嵌入させる保持溝29を保持部12との間で形成
する。又、左右の保持片30,30間の取付片部13
に、アンカーボルト23を挿通させる挿通孔を有し、ア
ンカーボルト23への第1のナット37の螺締によりベ
ース部材7を壁面3に固定でき、取付片部13を挿通し
たアンカーボルトへの第2のナット40の螺締により、
カバー部材9をベース部材7に固定できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ずい道や地下道等
の構造物における漏水部に取り付けられて漏水を導水処
理する漏水受樋装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】コンクリートその他の材料でライニング
されたずい道や地下道等で、外圧によって内壁面に亀裂
が入ることにより、或いは、ライニングの接合個所の施
工が不十分であったりコンクリートの伸縮によって該接
合個所に隙間ができることにより、ずい道等の内面から
水漏れが生ずることがある。このような場合、従来は、
亀裂部位や隙間部位にモルタルの吹付施工を施し、又
は、水漏れ部分の内面に溝を掘り込んで盲排水溝を設け
ることによって処理し、或いは、内壁面に樋を張りつけ
て漏水を導水処理する等の方法が採用されている。この
ような工法は水漏れ部位が明確で、集中して水漏れのあ
る場合は有効であるが、ずい道等の内面に広範囲に亘り
水漏れが点在する場合や、全面的に漏水するような場合
の、ずい道等の内面からの水漏れ処理には余り有効でな
い。
【0003】このような問題点を解決する手段の一つと
して、実開昭61−121300号公報が開示する漏水
受樋装置が提案されている。
【0004】該漏水受樋装置は、図53に示すように、
構造物の壁面aに所要間隔をおいて平行状態に固定され
る連結部材bと、その幅方向の両側に設けられた挿入溝
cに端縁部分dが挿入される漏水受板eとを具える。該
連結部材bは、その長手中央部分において、前記壁面a
に打ち込まれたアンカーボルトgとこれに螺合するナッ
トhとを用いて該壁面aに固定される。この際、必要に
応じ、該連結部材bの一面の幅方向両端部分に止水片
f,fを付設し、前記ナットhの締め付けによって該止
水片f,fを壁面に弾性押圧状態とし、その部分の止水
を確実化することも行われていた。そして、隣り合う連
結部材b,bの対向する挿入溝c,cに、漏水受板eの
両端縁部分d,dを挿入し、該漏水受板eと構造物の壁
面aとの間で導水路kを形成するものであった。
【0005】かかる漏水受樋構造においては、前記壁面
の亀裂発生状態や剥落状態を点検したり、遊離石灰や壁
面の剥落片等による導水路の詰まり状態等を点検する目
的で、壁面状態が悪い箇所において、漏水受板の所要部
位に点検口を設けることが行われていた。
【0006】前記点検の結果、遊離石灰等が詰まって導
水機能が劣化していることが判明したときや、限られた
点検口での点検だけでは不十分であって比較的広い範囲
を点検する必要が生じたときは、前記漏水受板eを広範
囲で取り外すと共に、植設されていたアンカーボルを除
去して所要の補修を行い、その後、復旧工事を必要とし
た。このような施工は、通常、前記ナットhを取り外し
て連結部材bや漏水受板eを壁面aから撤去し、所要の
補修等を行って後、各連結部材を、所要に位置決めして
壁面に固定し、且つ漏水受板の側縁部分を挿入溝に挿入
状態としなければならない等、大掛かりなものとなっ
た。
【0007】
【特許文献1】実開昭61−121300号公報(第2
−3頁、第2図)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来の漏水受樋装置に
よる場合にその施工が大掛かりとなった大きな原因は、
前記点検や補修のために前記連結部材bを完全に取り外
さざるを得ず、その後、各連結部材を所要に位置決めし
て壁面に固定し直さなければならず、その施工に多くの
手間と時間を要したからであった。
【0009】特に、前記連結部材bに止水片f,fを付
設するときは、連結部材bを完全に取り外してしまう
と、復旧工事に際してこれを再使用せんとしても、前記
止水片fは、壁面から分離されたことにより、壁面に対
する当接面に剥離物が付着していたり該当接面に凹凸の
癖がついていること等によって、止水性能の面で劣化し
ている。そのため該止水片を再使用した場合は、当初の
止水性能は期待できず止水が不完全となることから、特
別の止水工事を追加する必要が生じた。これを避けるた
めに、取り外した連結部材の止水片を交換することも一
部で行われていただ、これは非常に手間の掛かる面倒な
作業となり、施工が一層大掛りなものとなった。
【0010】従来の施工にはかかる大きな問題点があっ
たことから、広範囲に亘る導水路の点検が必要なとき
も、点検口を開いて行なう部分的な点検や、漏水受板の
一部分を取り外して行なう部分的点検に止まらざるを得
ず、漏水受樋構造は、十分に点検されないまま放置され
ることも多く、その結果導水路は、遊離石灰や剥落片等
で詰まって導水効率が悪いまま放置されやすかった。
【0011】本発明は、かかる問題点に鑑みて開発され
たものであり、漏水部の点検や補修に伴う施工の能率化
と施工コストの低減を達成せしめると共に、メンテナン
スの容易化によって確実な漏水処理を永続的に達成せし
める、構造物の漏水部に取り付けられる漏水受樋装置の
提供を課題とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明は以下の手段を採用する。即ち本発明に係る
構造物の漏水部に取り付けられる漏水受樋装置(以下漏
水受樋装置という)の第1のタイプは、構造物のコンク
リート壁部の漏水部からの漏水を受ける漏水受板と、コ
ンクリート壁面に固定されるベース部材と、該ベース部
材に固定され且つ該ベース部材と協働して前記漏水受板
の側縁部分を保持するカバー部材とを具え、前記ベース
部材は、その表面側の左右両側に保持部が設けられると
共に該保持部間をなす固定片部には、その長さ方向に、
前記壁面で突設されるアンカーボルトを挿通させる挿通
孔が所要間隔を置いて貫設されている。又前記カバー部
材は、その左右の保持片が、前記漏水受板の側縁部分を
嵌入状態となし得る保持溝を前記左右の保持部との間で
形成すると共に、該左右の保持片間をなす取付片部に
は、前記アンカーボルトを挿通させる挿通孔が設けられ
ていることを特徴とするものである。
【0013】該第1のタイプのより具体的な態様は、構
造物のコンクリート壁部の漏水部からの漏水を受ける漏
水受板と、コンクリート壁面に固定されるベース部材
と、該ベース部材に固定され且つ該ベース部材と協働し
て前記漏水受板の側縁部分を保持するカバー部材とを具
え、前記ベース部材は、その表面側の左右両側に保持部
が設けられると共に該保持部間をなす固定片部には、そ
の長さ方向に、前記壁面で突設されるアンカーボルトを
挿通させる挿通孔が所要間隔を置いて貫設されている。
又前記カバー部材は、その左右の保持片が、前記漏水受
板の側縁部分を嵌入状態となし得る保持溝を前記左右の
保持部との間で形成すると共に、該左右の保持片間をな
す取付片部には、前記アンカーボルトを挿通させる挿通
孔が設けられ、該取付片部と前記固定片部との間に、前
記アンカーボルトに螺合し締め付けられた第1のナット
を収容させる収容空間が形成され如くなされており、又
前記取付片部を挿通したアンカーボルトに第2のナット
が螺合可能となされ、前記第1のナットの締め付けによ
って前記ベース部材を前記壁面に固定できると共に、前
記第2のナットの締め付けによって前記カバー部材を前
記ベース部材に固定可能となされていることを特徴とす
るものである。
【0014】前記第1のタイプのより具体的な他の態様
は、構造物のコンクリート壁部の漏水部からの漏水を受
ける漏水受板と、コンクリート壁面に固定されるベース
部材と、該ベース部材に固定され且つ該ベース部材と協
働して前記漏水受板の側縁部分を保持するカバー部材と
を具え、前記ベース部材は、その表面側の左右に、中空
状をなす保持部が設けられ、該保持部間の収容溝の底部
をなす固定片部には、その長さ方向に、前記壁面で突設
されるアンカーボルトを挿通させる挿通孔が所要間隔を
置いて貫設されている。又前記カバー部材は、前記収容
溝に嵌め入れられる中空状をなす取付片部の左右に、前
記漏水受板の側縁部分を嵌入状態となし得る保持溝を前
記保持部との間で形成する保持片が設けられ、該中空状
をなす取付片部の底部には、前記アンカーボルトを挿通
させる挿通孔が設けられ、該底部と前記固定片部との間
に、前記アンカーボルトに螺合し締め付けられた第1の
ナットを収容する収容空間が形成される如くなされてい
る。又前記中空状をなす取付片部には、前記アンカーボ
ルトに螺合する第2のナットを収容するための収容部が
設けられ、該取付片部の頂部に設けた開口を通して該第
2のナットの螺合及び締め付けを行うことができ、前記
第1のナットの締め付けによって前記ベース部材を前記
壁面に固定できると共に、前記第2のナットの締め付け
によって前記カバー部材を前記ベース部材に固定可能と
なされていることを特徴とするものである。
【0015】前記第1のタイプのより具体的なその他の
態様は、構造物のコンクリート壁部の漏水部からの漏水
を受ける漏水受板と、コンクリート壁面に固定されるベ
ース部材と、該ベース部材に固定され且つ該ベース部材
と協働して前記漏水受板の縁部分を保持するカバー部材
とを具え、前記ベース部材は、その表面側に一つの保持
部が設けられると共に該保持部に連設された固定片部に
は、その長さ方向に、前記壁面で突設されるアンカーボ
ルトを挿通させる挿通孔が所要間隔を置いて貫設されて
いる。又前記カバー部材は、前記漏水受板の側縁部分を
嵌入状態となし得る保持溝を前記保持部との間で形成す
る保持片を具え、該保持片に設けられた取付片部には、
前記アンカーボルトを挿通させる挿通孔が設けられてい
ることを特徴とするものである。
【0016】又前記第1のタイプのより具体的なその他
の態様は、構造物のコンクリート壁部の漏水部からの漏
水を受ける漏水受板と、コンクリート壁面に固定される
ベース部材と、該ベース部材に固定され且つ該ベース部
材と協働して前記漏水受板の縁部分を保持するカバー部
材とを具え、前記ベース部材は、その表面側に一つの保
持部が設けられると共に該保持部に連設された固定片部
には、その長さ方向に、前記壁面で突設されるアンカー
ボルトを挿通させる挿通孔が所要間隔を置いて貫設され
ている。又前記カバー部材は、前記漏水受板の側縁部分
を嵌入状態となし得る保持溝を前記保持部との間で形成
する保持片を具え、該保持片に設けられた取付片部に
は、前記アンカーボルトを挿通させる挿通孔が設けら
れ、該取付片部と前記固定片部との間に、前記アンカー
ボルトに螺合し締め付けられた第1のナットを収容させ
る収容空間が形成される如くなされており、又前記取付
片部を挿通したアンカーボルトに第2のナットを螺合可
能となされ、前記第1のナットの締め付けによって前記
ベース部材を前記壁面に固定できると共に、前記第2の
ナットの締め付けによって前記カバー部材を前記ベース
部材に固定可能となされていることを特徴とするもので
ある。
【0017】本発明に係る漏水受樋装置の第2のタイプ
は、構造物のコンクリート壁部の漏水部からの漏水を受
ける漏水受板と、コンクリート壁面に固定されるベース
部材と、該ベース部材に固定され且つ該ベース部材と協
働して前記漏水受板の側縁部分を保持するカバー部材と
を具え、前記ベース部材は、その表面側の左右両側に保
持部が設けられると共に該保持部間をなす固定片部に
は、その長さ方向に、前記壁面で間隔を置いて突設され
る第1のアンカーボルト及び第2のアンカーボルトを挿
通させる挿通孔が所要間隔を置いて貫設されている。又
前記カバー部材は、左右の保持片が、前記漏水受板の側
縁部分を嵌入状態となし得る保持溝を前記左右の保持部
との間で形成するものとなされ、該左右の保持片間をな
す取付片部には、前記第2のアンカーボルトを挿通させ
る挿通孔が設けられていることを特徴とするものであ
る。
【0018】本発明に係る漏水受樋装置の第2のタイプ
のより具体的な態様は、構造物のコンクリート壁部の漏
水部からの漏水を受ける漏水受板と、コンクリート壁面
に固定されるベース部材と、該ベース部材に固定され且
つ該ベース部材と協働して前記漏水受板の側縁部分を保
持するカバー部材とを具え、前記ベース部材は、その表
面側の左右両側に保持部が設けられると共に該保持部間
をなす固定片部には、その長さ方向に、前記壁面で間隔
を置いて突設される第1のアンカーボルト及び第2のア
ンカーボルトを挿通させる挿通孔が所要間隔を置いて貫
設されている。又前記カバー部材は、左右の保持片が、
前記漏水受板の側縁部分を嵌入状態となし得る保持溝を
前記左右の保持部との間で形成するものとなされ、該左
右の保持片間をなす取付片部には、前記第2のアンカー
ボルトを挿通させる挿通孔が設けられ、該取付片部と前
記固定片部との間に、前記第1のアンカーボルトに螺合
し締め付けられた第1のナットを収容する収容空間が形
成され如くなされており、又前記取付片部を挿通した第
2のアンカーボルトに第2のナットを螺合可能となさ
れ、前記第1のナットの締め付けによって前記ベース部
材を前記壁面に固定できると共に、前記第2のナットの
締め付けによって前記カバー部材を前記ベース部材に固
定可能となされていることを特徴とするものである。
【0019】本発明に係る漏水受樋装置の第2のタイプ
のより具体的な他の態様は、構造物のコンクリート壁部
の漏水部からの漏水を受ける漏水受板と、コンクリート
壁面に固定されるベース部材と、該ベース部材に固定さ
れ且つ該ベース部材と協働して前記漏水受板の側縁部分
を保持するカバー部材とを具え、前記ベース部材は、そ
の表面側の左右に、中空状をなす保持部が設けられ、該
保持部間の収容溝の底部をなす固定片部には、その長さ
方向に、前記壁面で間隔を置いて突設される第1のアン
カーボルト及び第2のアンカーボルトを挿通させる挿通
孔が所要間隔を置いて貫設されている。又前記カバー部
材は、前記収容溝に嵌め入れられる中空状をなす取付片
部の左右に、前記漏水受板の側縁部分を嵌入状態となし
得る保持溝を前記左右の保持部との間で形成する保持片
が設けられ、該中空状をなす取付片部の底部には、前記
第2のアンカーボルトを挿通させる挿通孔が設けられ、
該底部と前記固定片部との間に、前記アンカーボルトに
螺合し締め付けられた第1のナットを収容する収容空間
が形成される如くなされている。又前記中空状をなす取
付片部には、前記第2のアンカーボルトに螺合する第2
のナットを収容するための収容部が設けられ、該取付片
部の頂部に設けた開口を通して該第2のナットの螺合及
び締め付けを行うことができ、前記第1のナットの締め
付けによって前記ベース部材を前記壁面に固定できると
共に、前記第2のナットの締め付けによって前記カバー
部材を前記ベース部材に固定可能となされていることを
特徴とするものである。
【0020】本発明に係る漏水受樋装置の第2のタイプ
のより具体的なその他の態様は、構造物のコンクリート
壁部の漏水部からの漏水を受ける漏水受板と、コンクリ
ート壁面に固定されるベース部材と、該ベース部材に固
定され且つ該ベース部材と協働して前記漏水受板の縁部
分を保持するカバー部材とを具え、前記ベース部材は、
その表面側に一つの保持部が設けられると共に該保持部
に連設された固定片部には、その長さ方向に、前記壁面
で間隔を置いて突設される第1のアンカーボルト及び第
2のアンカーボルトを挿通させる挿通孔が所要間隔を置
いて貫設されている。又前記カバー部材は、前記漏水受
板の側縁部分を嵌入状態となし得る保持溝を前記保持部
との間で形成する保持片を具え、該保持片に設けられた
取付片部には、前記第2のアンカーボルトを挿通させる
挿通孔が設けられていることを特徴とするものである。
【0021】又本発明に係る漏水受樋装置の第2のタイ
プのより具体的なその他の態様は、構造物のコンクリー
ト壁部の漏水部からの漏水を受ける漏水受板と、コンク
リート壁面に固定されるベース部材と、該ベース部材に
固定され且つ該ベース部材と協働して前記漏水受板の縁
部分を保持するカバー部材とを具え、前記ベース部材
は、その表面側に一つの保持部が設けられると共に該保
持部に連設された固定片部には、その長さ方向に、前記
壁面で間隔を置いて突設される第1のアンカーボルト及
び第2のアンカーボルトを挿通させる挿通孔が所要間隔
を置いて貫設されている。又前記カバー部材は、前記漏
水受板の側縁部分を嵌入状態となし得る保持溝を前記保
持部との間で形成する保持片を具え、該保持片に設けら
れた取付片部には、前記第2のアンカーボルトを挿通さ
せる挿通孔が設けられ、該取付片部と前記固定片部との
間に、前記第1のアンカーボルトに螺合し締め付けられ
た第1のナットを収容する収容空間が形成される如くな
されている。又前記取付片部を挿通した第2のアンカー
ボルトに第2のナットを螺合可能となされ、前記第1の
ナットの締め付けによって前記ベース部材を前記壁面に
固定できると共に、前記第2のナットの締め付けによっ
て前記カバー部材を前記ベース部材に固定可能となされ
ていることを特徴とするものである。
【0022】又本発明に係る漏水受樋装置の第3のタイ
プは、構造物のコンクリート壁部の漏水部からの漏水を
受ける漏水受板と、コンクリート壁面に固定されるベー
ス部材と、該ベース部材に固定され且つ該ベース部材と
協働して前記漏水受板の側縁部分を保持するカバー部材
とを具え、前記ベース部材は、その表面側の左右両側に
保持部が設けられると共に該保持部間をなす固定片部に
は、その長さ方向に、前記壁部に間隔を置いて埋設され
たインサートに螺合して前記壁面で突設される、ボルト
頭を有した第1のアンカーボルト及び、ボルト頭を有し
た第2のアンカーボルトを挿通させる挿通孔が所要間隔
を置いて貫設されている。又前記カバー部材は、左右の
保持片が、前記漏水受板の側縁部分を嵌入状態となし得
る保持溝を前記左右の保持部との間で形成するものとな
され、該左右の保持片間をなす取付片部には、前記第2
のアンカーボルトを挿通させる挿通孔が設けられている
ことを特徴とするものである。
【0023】前記第2のタイプのより具体的な態様は、
構造物のコンクリート壁部の漏水部からの漏水を受ける
漏水受板と、コンクリート壁面に固定されるベース部材
と、該ベース部材に固定され且つ該ベース部材と協働し
て前記漏水受板の側縁部分を保持するカバー部材とを具
え、前記ベース部材は、その表面側の左右両側に保持部
が設けられると共に該保持部間をなす固定片部には、そ
の長さ方向に、前記壁部に間隔を置いて埋設されたイン
サートに螺合して前記壁面で突設される、ボルト頭を有
した第1のアンカーボルト及び、ボルト頭を有した第2
のアンカーボルトを挿通させる挿通孔が所要間隔を置い
て貫設されている。又前記カバー部材は、左右の保持片
が、前記漏水受板の側縁部分を嵌入状態となし得る保持
溝を前記左右の保持部との間で形成するものとなされ、
該左右の保持片間をなす取付片部には、前記第2のアン
カーボルトを挿通させる挿通孔が設けられ、該取付片部
と前記固定片部との間に、締め付けられた前記第1のア
ンカーボルトのボルト頭を収容する収容空間が形成され
如くなされており、前記第1のアンカーボルトの締め付
けによって前記ベース部材を前記壁面に固定できると共
に、前記第2のアンカーボルトの締め付けによって前記
カバー部材を前記ベース部材に固定可能となされている
ことを特徴とするものである。
【0024】前記第2のタイプのより具体的な他の態様
は、構造物のコンクリート壁部の漏水部からの漏水を受
ける漏水受板と、コンクリート壁面に固定されるベース
部材と、該ベース部材に固定され且つ該ベース部材と協
働して前記漏水受板の側縁部分を保持するカバー部材と
を具え、前記ベース部材は、その表面側の左右に、中空
状をなす保持部が設けられ、該保持部間の収容溝の底部
をなす固定片部には、その長さ方向に、前記壁部に間隔
を置いて埋設されたインサートに螺合して前記壁面で突
設される、ボルト頭を有した第1のアンカーボルト及
び、ボルト頭を有した第2のアンカーボルトを挿通させ
る挿通孔が所要間隔を置いて貫設されている。又前記カ
バー部材は、前記収容溝に嵌め入れられる中空状をなす
取付片部の左右に、前記漏水受板の側縁部分を嵌入状態
となし得る保持溝を前記左右の保持部との間で形成する
保持片が設けられ、該中空状をなす取付片部の底部に
は、前記第2のアンカーボルトを挿通させる挿通孔が設
けられ、該底部と前記固定片部との間に、締め付けられ
た前記第1のアンカーボルトのボルト頭を収容する収容
空間が形成される如くなされている。又前記中空状をな
す取付片部には、締め付けられた前記第2のアンカーボ
ルトのボルト頭を収容するための収容部が設けられ、該
取付片部の頂部に設けた開口を通して該第2のアンカー
ボルトの、前記インサートに対する螺合及び締め付けを
行うことができ、前記第1のアンカーボルトの締め付け
によって前記ベース部材を前記壁面に固定できると共
に、前記第2のアンカーボルトの締め付けによって前記
カバー部材を前記ベース部材に固定可能となされている
ことを特徴とするものである。
【0025】前記第2のタイプのより具体的なその他の
態様は、構造物のコンクリート壁部の漏水部からの漏水
を受ける漏水受板と、コンクリート壁面に固定されるベ
ース部材と、該ベース部材に固定され且つ該ベース部材
と協働して前記漏水受板の縁部分を保持するカバー部材
とを具えており、前記ベース部材は、その表面側に一つ
の保持部が設けられると共に該保持部に連設された固定
片部には、その長さ方向に、前記壁部に間隔を置いて埋
設されたインサートに螺合して前記壁面で突設される、
ボルト頭を有した第1のアンカーボルト及び、ボルト頭
を有した第2のアンカーボルトを挿通させる挿通孔が所
要間隔を置いて貫設されている。又前記カバー部材は、
前記漏水受板の側縁部分を嵌入状態となし得る保持溝を
前記保持部との間で形成する保持片を具え、該保持片に
設けられた取付片部には、前記第2のアンカーボルトを
挿通させる挿通孔が設けられていることを特徴とするも
のである。
【0026】前記第2のタイプのより具体的なその他の
態様は、構造物のコンクリート壁部の漏水部からの漏水
を受ける漏水受板と、コンクリート壁面に固定されるベ
ース部材と、該ベース部材に固定され且つ該ベース部材
と協働して前記漏水受板の縁部分を保持するカバー部材
とを具え、前記ベース部材は、その表面側に一つの保持
部が設けられると共に該保持部に連設された固定片部に
は、その長さ方向に、前記壁部に間隔を置いて埋設され
たインサートに螺合して前記壁面で突設される、ボルト
頭を有した第1のアンカーボルト及び、ボルト頭を有し
た第2のアンカーボルトを挿通させる挿通孔が所要間隔
を置いて貫設されている。又前記カバー部材は、前記漏
水受板の側縁部分を嵌入状態となし得る保持溝を前記保
持部との間で形成する保持片を具え、該保持片に設けら
れた取付片部には、前記第2のアンカーボルトを挿通さ
せる挿通孔が設けられ、該取付片部と前記固定片部との
間に、締め付けられた前記第1のアンカーボルトのボル
ト頭を収容する収容空間が形成される如くなされてお
り、前記第1のアンカーボルトの締め付けによって前記
ベース部材を前記壁面に固定できると共に、前記第2の
アンカーボルトの締め付けによって前記カバー部材を前
記ベース部材に固定可能となされていることを特徴とす
るものである。
【0027】本発明に係る漏水受樋装置の第3のタイプ
は、構造物のコンクリート壁部の漏水部からの漏水を受
ける漏水受板と、コンクリート壁面に固定されるベース
部材と、該ベース部材に固定され且つ該ベース部材と協
働して前記漏水受板の側縁部分を保持するカバー部材と
を具え、前記ベース部材は、その表面側の左右両側に保
持部が設けられると共に該保持部間をなす固定片部に
は、その長さ方向に、前記壁面で突設される第1のアン
カーボルト及び、前記壁部に埋設されたインサートに螺
合して前記壁面で突設される第2のアンカーボルトを挿
通させる挿通孔が所要間隔を置いて貫設されている。又
前記カバー部材は、左右の保持片が、前記漏水受板の側
縁部分を嵌入状態となし得る保持溝を前記左右の保持部
との間で形成するものとなされ、該左右の保持片間をな
す取付片部には、前記第2のアンカーボルトを挿通させ
る挿通孔が設けられていることを特徴とするものであ
る。
【0028】前記第3のタイプのより具体的な態様は、
構造物のコンクリート壁部の漏水部からの漏水を受ける
漏水受板と、コンクリート壁面に固定されるベース部材
と、該ベース部材に固定され且つ該ベース部材と協働し
て前記漏水受板の側縁部分を保持するカバー部材とを具
え、前記ベース部材は、その表面側の左右両側に保持部
が設けられると共に該保持部間をなす固定片部には、そ
の長さ方向に、前記壁面で突設される第1のアンカーボ
ルト及び、前記壁部に埋設されたインサートに螺合して
前記壁面で突設される第2のアンカーボルトを挿通させ
る挿通孔が所要間隔を置いて貫設されている。又前記カ
バー部材は、左右の保持片が、前記漏水受板の側縁部分
を嵌入状態となし得る保持溝を前記左右の保持部との間
で形成するものとなされ、該左右の保持片間をなす取付
片部には、前記第2のアンカーボルトを挿通させる挿通
孔が設けられ、該取付片部と前記固定片部との間に、前
記第1のアンカーボルトに螺合し締め付けられたナット
を収容する収容空間が形成され如くなされており、該ナ
ットの締め付けによって前記ベース部材を前記壁面に固
定できると共に、前記第2のアンカーボルトの締め付け
によって前記カバー部材を前記ベース部材に固定可能と
なされていることを特徴とするものである。
【0029】前記第3のタイプのより具体的なその他の
態様は、構造物のコンクリート壁部の漏水部からの漏水
を受ける漏水受板と、コンクリート壁面に固定されるベ
ース部材と、該ベース部材に固定され且つ該ベース部材
と協働して前記漏水受板の側縁部分を保持するカバー部
材とを具え、前記ベース部材は、その表面側の左右に、
中空状をなす保持部が設けられ、該保持部間の収容溝の
底部をなす固定片部には、その長さ方向に、前記壁面で
突設される第1のアンカーボルト及び、前記壁部に埋設
されたインサートに螺合して前記壁面で突設される第2
のアンカーボルトを挿通させる挿通孔が所要間隔を置い
て貫設されている。又前記カバー部材は、前記収容溝に
嵌め入れられる中空状をなす取付片部の左右に、前記漏
水受板の側縁部分を嵌入状態となし得る保持溝を前記左
右の保持部との間で形成する保持片が設けられ、該中空
状をなす取付片部の底部には、前記第2のアンカーボル
トを挿通させる挿通孔が設けられ、該底部と前記固定片
部との間に、前記第1のアンカーボルトに螺合し締め付
けられたナットを収容する収容空間が形成され如くなさ
れており、又前記中空状をなす取付片部には、締め付け
られた前記第2のアンカーボルトのボルト頭を収容する
ための収容部が設けられ、該取付片部の頂部に設けた開
口を通して該第2のアンカーボルトの、前記インサート
に対する螺合及び締め付けを行うことができ、前記ナッ
トの締め付けによって前記ベース部材を前記壁面に固定
できると共に、前記第2のアンカーボルトの締め付けに
よって前記カバー部材を前記ベース部材に固定可能とな
されていることを特徴とするものである。
【0030】又前記第3のタイプのより具体的なその他
の態様は、構造物のコンクリート壁部の漏水部からの漏
水を受ける漏水受板と、コンクリート壁面に固定される
ベース部材と、該ベース部材に固定され且つ該ベース部
材と協働して前記漏水受板の縁部分を保持するカバー部
材とを具え、前記ベース部材は、その表面側に一つの保
持部が設けられると共に該保持部に連設された固定片部
には、その長さ方向に、前記壁面で突設される第1のア
ンカーボルト及び、前記壁部に埋設されたインサートに
螺合して前記壁面で突設される第2のアンカーボルトを
挿通させる挿通孔が所要間隔を置いて貫設されている。
又前記カバー部材は、前記漏水受板の側縁部分を嵌入状
態となし得る保持溝を前記保持部との間で形成する保持
片を具え、該保持片に設けられた取付片部には、前記第
2のアンカーボルトを挿通させる挿通孔が設けられてい
ることを特徴とするものである。
【0031】又前記第3のタイプのより具体的なその他
の態様は、構造物のコンクリート壁部の漏水部からの漏
水を受ける漏水受板と、コンクリート壁面に固定される
ベース部材と、該ベース部材に固定され且つ該ベース部
材と協働して前記漏水受板の縁部分を保持するカバー部
材とを具えており、前記ベース部材は、その表面側に一
つの保持部が設けられると共に該保持部に連設された固
定片部には、その長さ方向に、前記壁面で突設される第
1のアンカーボルト及び、前記壁部に埋設されたインサ
ートに螺合して前記壁面で突設される第2のアンカーボ
ルトを挿通させる挿通孔が所要間隔を置いて貫設されて
いる。又前記カバー部材は、前記漏水受板の側縁部分を
嵌入状態となし得る保持溝を前記保持部との間で形成す
る保持片を具え、該保持片に設けられた取付片部には、
前記第2のアンカーボルトを挿通させる挿通孔が設けら
れ、該取付片部と前記固定片部との間に、前記第1のア
ンカーボルトに螺合し締め付けられたナットを収容する
収容空間が形成され如くなされており、前記ナットの締
め付けによって前記ベース部材を前記壁面に固定できる
と共に、前記第2のアンカーボルトの締め付けによって
前記カバー部材を前記ベース部材に固定可能となされて
いることを特徴とするものである。
【0032】前記第4のタイプのより具体的な態様は、
構造物のコンクリート壁部の漏水部からの漏水を受ける
漏水受板と、コンクリート壁面に固定されるベース部材
と、該ベース部材に固定され且つ該ベース部材と協働し
て前記漏水受板の側縁部分を保持するカバー部材とを具
え、前記ベース部材は、その表面側の左右両側に保持部
が設けられると共に該保持部間をなす固定片部には、そ
の長さ方向に、前記壁部に埋設されたインサートに螺合
して前記壁面で突設される、ボルト頭を有した第1のア
ンカーボルト及び、前記壁面で突設される第2のアンカ
ーボルトを挿通させる挿通孔が所要間隔を置いて貫設さ
れている。又前記カバー部材は、左右の保持片が、前記
漏水受板の側縁部分を嵌入状態となし得る保持溝を前記
左右の保持部との間で形成するものとなされ、該左右の
保持片間をなす取付片部には、前記第2のアンカーボル
トを挿通させる挿通孔が設けられていることを特徴とす
るものである。
【0033】前記第4のタイプのより具体的な他の態様
は、構造物のコンクリート壁部の漏水部からの漏水を受
ける漏水受板と、コンクリート壁面に固定されるベース
部材と、該ベース部材に固定され且つ該ベース部材と協
働して前記漏水受板の側縁部分を保持するカバー部材と
を具え、前記ベース部材は、その表面側の左右両側に保
持部が設けられると共に該保持部間をなす固定片部に
は、その長さ方向に、前記壁部に埋設されたインサート
に螺合して前記壁面で突設される、ボルト頭を有した第
1のアンカーボルト及び、前記壁面で突設される第2の
アンカーボルトを挿通させる挿通孔が所要間隔を置いて
貫設されている。又前記カバー部材は、左右の保持片
が、前記漏水受板の側縁部分を嵌入状態となし得る保持
溝を前記左右の保持部との間で形成するものとなされ、
該左右の保持片間をなす取付片部には、前記第2のアン
カーボルトを挿通させる挿通孔が設けられ、該取付片部
と前記固定片部との間に、締め付けられた前記第1のア
ンカーボルトのボルト頭を収容する収容空間が形成され
如くなされており、前記第1のアンカーボルトの締め付
けによって前記ベース部材を前記壁面に固定できると共
に、前記ナットの締め付けによって前記カバー部材を前
記ベース部材に固定可能となされていることを特徴とす
るものである。
【0034】前記第4のタイプのより具体的なその他の
態様は、構造物のコンクリート壁部の漏水部からの漏水
を受ける漏水受板と、コンクリート壁面に固定されるベ
ース部材と、該ベース部材に固定され且つ該ベース部材
と協働して前記漏水受板の側縁部分を保持するカバー部
材とを具え、前記ベース部材は、その表面側の左右に、
中空状をなす保持部が設けられ、該保持部間の収容溝の
底部をなす固定片部には、その長さ方向に、前記壁部に
埋設されたインサートに螺合して前記壁面で突設され
る、ボルト頭を有した第1のアンカーボルト及び、前記
壁面で突設される第2のアンカーボルトを挿通させる挿
通孔が所要間隔を置いて貫設されている。又前記カバー
部材は、前記収容溝に嵌め入れられる中空状をなす取付
片部の左右に、前記漏水受板の側縁部分を嵌入状態とな
し得る保持溝を前記左右の保持部との間で形成する保持
片が設けられ、該中空状をなす取付片部の底部には、前
記第2のアンカーボルトを挿通させる挿通孔が設けら
れ、該底部と前記固定片部との間に、締め付けられた前
記第1のアンカーボルトのボルト頭を収容する収容空間
が形成される如くなされている。又前記中空状をなす取
付片部には、前記第2のアンカーボルトに螺合するナッ
トを収容するための収容部が設けられ、該取付片部の頂
部に設けた開口を通して該ナットの螺合及び締め付けを
行うことができ、前記第1のアンカーボルトの締め付け
によって前記ベース部材を前記壁面に固定できると共
に、前記ナットの締め付けによって前記カバー部材を前
記ベース部材に固定可能となされていることを特徴とす
るものである。
【0035】前記第4のタイプのより具体的なその他の
態様は、構造物のコンクリート壁部の漏水部からの漏水
を受ける漏水受板と、コンクリート壁面に固定されるベ
ース部材と、該ベース部材に固定され且つ該ベース部材
と協働して前記漏水受板の縁部分を保持するカバー部材
とを具え、前記ベース部材は、その表面側に一つの保持
部が設けられると共に該保持部に連設された固定片部に
は、その長さ方向に、前記壁部に埋設されたインサート
に螺合して前記壁面で突設される、ボルト頭を有した第
1のアンカーボルト及び、前記壁面で突設される第2の
アンカーボルトを挿通させる挿通孔が所要間隔を置いて
貫設されている。又前記カバー部材は、前記漏水受板の
側縁部分を嵌入状態となし得る保持溝を前記保持部との
間で形成する保持片を具え、該保持片に設けられた取付
片部には、前記第2のアンカーボルトを挿通させる挿通
孔が設けられていることを特徴とするものである。
【0036】又前記第4のタイプのより具体的なその他
の態様は、構造物のコンクリート壁部の漏水部からの漏
水を受ける漏水受板と、コンクリート壁面に固定される
ベース部材と、該ベース部材に固定され且つ該ベース部
材と協働して前記漏水受板の縁部分を保持するカバー部
材とを具え、前記ベース部材は、その表面側に一つの保
持部が設けられると共に該保持部に連設された固定片部
には、その長さ方向に、前記壁部に埋設されたインサー
トに螺合して前記壁面で突設される、ボルト頭を有した
第1のアンカーボルト及び、前記壁面で突設される第2
のアンカーボルトを挿通させる挿通孔が所要間隔を置い
て貫設されている。又前記カバー部材は、前記漏水受板
の側縁部分を嵌入状態となし得る保持溝を前記保持部と
の間で形成する保持片を具え、該保持片に設けられた取
付片部には、前記第2のアンカーボルトを挿通させる挿
通孔が設けられ、該取付片部と前記固定片部との間に、
締め付けられた前記第1のアンカーボルトのボルト頭を
収容する収容空間が形成される如くなされており、前記
第1のアンカーボルトの締め付けによって前記ベース部
材を前記壁面に固定できると共に、前記ナットの締め付
けによって前記カバー部材を前記ベース部材に固定可能
となされていることを特徴とするものである。
【0037】取付片部が中空状をなす前記漏水受樋装置
において、該取付片部を、左右の保持片間としての本体
部の裏面側で突設された取付体を以って形成し、該取付
体は、前記本体部で開放する凹所としての収容部が形成
される如くなし、その底部に、前記アンカーボルトを挿
通させる挿通孔を設けるのがよい。
【0038】この場合、前記取付体は、前記本体部に設
けた開口を挿通して該本体部の裏面側で突設し、且つ凹
所としての収容部を具えたものとし、その開放端に、前
記開口の周縁部分を前記裏面側に向けて押圧する押圧片
を設け、その収容部の底部に、前記アンカーボルトを挿
通させる挿通孔を設けるのがよい。
【0039】取付片部が中空状をなす前記漏水受樋装置
において、前記収容溝の内側面と中空状をなす取付片部
の外側面の間に、前記漏水受板の側縁に突設した係合突
部を嵌め入れる係合空所を形成するのがよい。
【0040】前記各漏水受樋装置において、前記ベース
部材に設けられた保持部の先端部分は、該先端部分に当
てがわれた漏水受板の側縁部分を該先端部分にビス固定
するためのビス保持部を有するものとして構成するのが
よい。
【0041】前記各漏水受樋装置において、前記ベース
部材に設けられた保持部の先端部分に、該先端部分に当
てがわれた漏水受板の側縁部分の端面と当接し得る位置
決め段部を設けるのがよい。
【0042】前記第1のタイプにおいて、前記第2のナ
ットを締め付ける前は、前記カバー部材の取付片部が、
螺締状態にある第1のナットから離れた状態となるよう
に構成するのがよい。
【0043】前記各漏水受樋装置において、前記ベース
部材は、その裏面側に、前記壁面に弾性押圧状態となり
得る止水部材を付設するのがよい。
【0044】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1〜4において本発明に係る漏
水受樋装置1は、コンクリート構造物(例えばずい道2
a)2のコンクリート壁面3に設けられて漏水を導水処
理するものである。そして、該壁面3との間で導水路4
を形成する例えば硬質合成樹脂製の平板状をなし且つそ
の両側縁部分の裏面側に帯状止水ゴム等からなる弾性止
水片5(図4)が付設されなる漏水受板6を、前記壁面
3に固定されるベース部材7と、該ベース部材7に固定
されるカバー部材9との協働によって順次連結して図2
〜4に示す漏水受樋構造Aを構成するものである。
【0045】前記ベース部材7は、図4〜5に示すよう
に、全体が例えば硬質合成樹脂を以って一体に形成され
ており、ずい道2aの壁面3、例えば、アーチ状面3a
(図1)と垂直状面3b(図1)に沿って長く形成され
且つ固定具10を用いて該壁面3に固定される、比較的
厚肉のベース基板11の表面側の左右に、角筒状の保持
部12,12が設けられている。そして該左右の保持部
12,12間に、前記カバー部材9に突設されてなる後
述の取付片部13を納めるための収容溝15が形成され
ている。
【0046】又前記ベース基板11の裏面側の左右に
は、前記壁面3に弾性押圧状態となる止水部材16を付
設するための溝状凹部17,17が、該ベース基板11
の両外縁と中央部両側に突設した対向する挾持片19,
20、19,20によって形成されている。前記止水部
材16は、前記壁面3に弾性押圧状態となって有効な止
水作用を発揮するものであれば各種に構成され得るが、
本実施の形態においては前記溝状凹部17に嵌着され
る、比較的硬質のスポンジ状合成ゴムからなる断面矩形
の台座片21の先端面に、比較的軟質のスポンジ状合成
ゴム弾性体等からなる止水突片22を一体に設けてな
る。
【0047】又前記保持部12,12間をなす固定片部
18には、その長手中央線に沿って所要間隔で、例えば
50cm間隔で、前記壁面3で突設されたアンカーボル
ト23を挿通させる挿通孔25が貫設されている。
【0048】又前記カバー部材9は、図4〜5に示すよ
うに、例えば全体が硬質合成樹脂を以って一体に形成さ
れており、前記ベース部材7の幅寸法に略等しい幅寸法
を有した平板状をなすカバー基板26の裏面の長手中央
線に沿って、前記収容溝15に先側部分13aが嵌め入
れられる中空状(本実施の形態においては角筒状)をな
す取付片部13が突設されており、該取付片部13の左
右に存する部分は、前記左右の保持部12,12との間
で前記漏水受板6の側縁部分27,27を嵌入状態とな
し得る保持溝29,29を形成する保持片30,30と
されている。なお該保持溝29の溝幅は、例えば4〜5
mm程度に設定される。又該角筒状をなす取付片部13
の底部31には、前記アンカーボルト23を挿通させる
挿通孔32が貫設されると共に、該取付片部13の頂部
33には、前記挿通孔32と同心に、例えば円形状の開
口35が設けられている。
【0049】そして、前記固定片部18と前記底部31
との間に、前記ベース部材7を前記壁面3に固定するた
めに前記アンカーボルト23のネジ軸部36に螺合せし
められる第1のナット37を収容させる収容空間34が
形成されている。なお該第1のナット37は、前記アン
カーボルト23との協働によって前記固定具10を構成
する。且つ角筒状をなす前記取付片部13は、内部空間
としての収容部38を有し、該収容部38内には、突出
したアンカーボルトのネジ軸部分39に螺合する第2の
ナット40が収容せしめられる。
【0050】なお本実施の形態においては、該ネジ軸部
分39の全体が前記収容部38に納まる。又該第2のナ
ット40の螺合及び締め付けは、前記開口35を通して
行い得る。
【0051】なお、前記ベース部材7やカバー部材9
は、その全長が例えば4mに設定されており、施工にお
いては適宜、その端部相互を溶接等の公知手段を用いて
接合する。
【0052】かかる構成を有するベース部材7とカバー
部材9とからなる連結具42を用いて漏水受板6を順次
連結することにより図2〜3に示す漏水受樋構造Aを構
成できる。その要領の一例を、図6〜12によって、端
部に位置する第1の連結具42aと、それに隣り合う第
2の連結具42bとで第1の漏水受板6aを保持せし
め、該第2の連結具42bとそれに隣り合う第3の連結
具42cとで第2の漏水受板6bを保持させる場合につ
いて説明すれば次のようである。
【0053】先ず図6に示すように、第1の連結具42
aを構成するベース部材7aと第2の連結具42bを構
成するベース部材7bに関し、相互間の間隔をゲージで
所要に設定して、両者7a,7bの裏面側を壁面3に当
接させ、この状態を作業者が保持する。このように保持
しつつ、該ベース部材7a,7bに設けられた挿通孔2
5を通して壁面3にドリルで削孔し、形成された削孔に
アンカーボルト23を挿入しこれを壁面3に打ち込む。
その後図7に示すように、前記挿通孔25を挿通して突
出状態にあるネジ軸部36に第1のナット37を螺合し
締め付けて両ベース部材7a,7bを壁面3に固定す
る。該第1のナット37の締め付けは、不陸のある壁面
3に前記止水突片22が密接して止水が確保されるよう
に、例えば、当初は10mm程度の厚さを有していた前
記止水突片22が、例えば2〜3mm程度の弾性圧縮状
態となるように行なう。
【0054】その後図8に示すように、第1の漏水受板
6aの左右の側縁部分27,27に付設された弾性止水
片5,5を、前記左右のベース部材7a,7bの対向す
る保持部12,12の先端面43,43に当接させ、且
つ前記カバー部材9の取付片部13の先側部分13a
を、前記アンカーボルトのネジ軸部36を前記挿通孔2
5(図5)に挿通せしめて、前記ベース部材7a,7b
の夫々の収容溝15に嵌め入れる。この状態で、図9に
示すように、前記第1の連結具42aに関しては、前記
開口35を通して、該取付片部13内に突出したアンカ
ーボルトのネジ軸部分39に第2のナット40を螺合し
締め付ける。これにより側縁部分27は、前記弾性止水
片5が弾性圧縮されて前記保持溝29に嵌入状態となさ
れる。
【0055】なお本実施の形態においては、該第2のナ
ット40を締め付ける前は、図8に示すように、カバー
部材9の取付片部13が、螺締状態にある前記第1のナ
ット37から離れた状態とされているため、該第2のナ
ット40を締め付けたときに、カバー部材9の有する保
持片30が、保持溝29に嵌入状態にある前記側縁部分
27を保持部12に向けて確実に押圧状態となし得、こ
れにより、前記弾性止水片5の弾性圧縮を容易且つ確実
とし、該側縁部分27を、水密を確保して保持させやす
い。
【0056】一方、前記第2の連結具42bに関して
は、図9の左側に示すように、前記開口35を通して、
該取付片部13内に突出したアンカーボルトのネジ軸部
分39に第2のナット40を緩く螺合させ、これによ
り、左側の保持部12と、同じく左側の保持片30との
間に、漏水受板の側縁部分27を遊挿させ得る保持溝2
9を形成する。
【0057】その後図10に示すように、前記第3の連
結具42cを構成するベース部材7cと、前記第2の連
結具42bに係るベース部材7bとの間の間隔をゲージ
で所要に設定し、その裏面側を壁面3に当接させ、この
状態を作業者が保持する。このように保持しつつ、ベー
ス部材7cに設けられた挿通孔25を通して壁面3にド
リルで削孔し、形成された削孔にアンカーボルト23を
挿入しこれを壁面3に打ち込む。その後図10の左側に
示すように、前記挿通孔25を挿通して突出状態にある
ネジ軸部36に第1のナット37を螺合して締め付け、
該ベース部材7cを壁面3に固定する。
【0058】その後図11の右側に示すように、第2の
漏水受板6bの右側の側縁部分27aを前記第2の連結
具42bが形成する左側の保持溝29(図9の左側に示
す)に遊挿すると共に、その左側の側縁部分27bを前
記第3の連結具42cを構成するベース部材7cの右側
の保持部12の先端面43に当接させる。
【0059】然る後図11の左側に示すように、第3の
連結具42cに係るカバー部材9の取付片部13の先側
部分13aを、前記アンカーボルトのネジ軸部36を前
記挿通孔32(図5)に挿通せしめて、前記ベース部材
7cの収容溝15に嵌め入れる。この状態で、前記第2
の連結具42bに関しては、図12の右側に示すよう
に、前記第2のナット40を締め付ける。これにより前
記と同様、右側の側縁部分27aは、前記弾性止水片5
が弾性圧縮されて前記保持溝29に嵌入状態となされ
る。一方、前記第3の連結具42cに関しては、図12
の左側に示すように、前記開口35を通して、該取付片
部13内に突出したアンカーボルトのネジ軸部分39に
第2のナット40を緩く螺合させ、これにより図12の
左側に示す保持部12と、同じく左側に示す保持片30
との間に、漏水受板の側縁部分27を遊挿させ得る保持
溝29を形成する。
【0060】以下同様の工程を繰り返して、隣り合う連
結具で漏水受板を保持させることにより、所要の漏水受
樋構造Aを構成できる。
【0061】かかる構成を有する漏水受樋装置1による
ときは、壁部の漏水部38(図3)からの漏水を、左右
の側部分が止水された状態にある漏水受板6で受けてこ
れを導水できる。又前記第2のナット40を取り外して
前記カバー部材9をベース部材7と分離させることによ
り、前記漏水受板6を取り外すことができ(図7に示す
と同じ状態になる)、これによって、壁面3の亀裂発生
状態や壁面の剥落状態、導水路における遊離石灰、剥落
片等の詰まり状態等を点検できる。必要に応じて壁面等
を補修し、又遊離石灰や剥落片等を除去した後、前記と
同様の手順によって、ネジ軸部分39を前記取付片部1
3に設けた挿通孔32に挿通させ且つ第2のナット40
を螺合し締め付けることにより、漏水受板6が再び取り
付けられた状態に復旧できる。
【0062】この場合、カバー部材9を取り外しても、
前記ベース部材7は壁面3に固定されたままであるた
め、ベース部材7と壁面3との間の止水は確実に保たれ
ている。
【0063】図13は、本発明に係る漏水受樋装置1の
他の態様を示すものであり、固定片部18の剛性を増大
させるために、該固定片部18を角筒状に形成し、その
表面部45に、前記第1のナット37を締め付け操作す
るための、例えば円形状の開口46を設けた構成を有し
ている。かかる漏水受樋装置1におけるその他の構成は
前記と同様である。
【0064】又図14〜15は、前記保持部12,12
間に形成された収容溝15の側面47と、前記角筒状を
なす取付片部13の外側面49との間に、該漏水受板6
の裏面側の側縁で突設した、例えば断面矩形状をなす係
合突部50を嵌め入れる係合空所51を形成した場合を
示すものであり、該係合突部50と係合空所51との係
合によって、漏水受板6の側縁部分27の保持状態の安
定性向上を図っている。かかる漏水受樋構造におけるそ
の他の構成は前記実施の形態におけると同様である。
【0065】又図16、図18は、漏水受板6の断熱性
を向上させて、導水路5内の水の凍結を防止するため
に、該漏水受体6の内面側に、例えばスポンジ製の断熱
板52を貼着した場合を示すものである。このように断
熱板52を貼着したときも、壁面3と断熱板52との間
に所要の導水路5を確保できることが必要である。その
ための手段としては、前記止水部材16を厚肉に形成す
ることの他、図16〜17に示すように、前記ベース部
材7に高さ調節部材53を重ね合わせることとしたり、
図18〜19に示すように、ベース部材7を、ベース部
材本体7aに高さ調節片7bを重ねたものとして構成し
てもよい。
【0066】図16〜17に示す高さ調節部材53は、
前記アンカーボルト23を挿通させ得る透孔55が幅方
向中央部に並設された板部56の表側の左右側に位置さ
せて、角筒状をなす高さ調節部57,57を設けると共
に、前記板部56の裏面側には、前記左右の保持部1
2,12の内側面59,59に当接し得る規制突片6
0,60を突設した構成を有している。
【0067】又図18〜19に示すベース部材7を構成
する前記ベース部材本体7aは、基板54の左右に保持
部12,12を有しており、又前記高さ調節片7bは、
前記基板54の裏面側の左右に夫々重ね合わせて設けら
れる角筒状をなし、その表側部分は、前記基板54の左
右に形成した凹部17に嵌め入れられる突出部61とさ
れると共に、その裏側には、止水部材16を密接に挿入
させるための挿入凹部62が設けられている。
【0068】図20は、本発明に係る漏水受樋装置1の
その他の態様を示すものであり、漏水受板6の側縁部分
27を保持する保持溝29を一条のみ具える態様に関す
るものであって、図6〜12に示した端部の第1の連結
具42aに代えて使用できるものである。そして、その
ベース部材7は、ベース基板11の表面側の一側に、角
筒状をなす一つの保持部12が設けられると共に、該ベ
ース基板11の、前記保持部12の裏面側には、止水部
材16を取り付けるための溝状凹部17が、対向する挾
持片63,63間で形成されている。又ベース基板11
の他側をなす固定片部18には、アンカーボルト23を
挿通させる挿通孔25が貫設されている。一方前記カバ
ー部材9は、前記保持部12との間で、漏水受板6の側
縁部分27を保持する保持溝29を形成する保持片30
が、角筒状の取付片部13の一側に突設されており、該
取付片部13の底部31には、前記アンカーボルト23
を挿通させる挿通孔32が設けられると共に、その頂部
33には、第2のナット40を螺合し締め付け操作する
ための、例えば円形状をなす開口46が、カバー部材の
長さ方向に所要間隔で設けられた構成を有している。な
お本実施の形態においては、前記ベース部材7の表面側
の他側に、前記保持部12よりも小幅の角筒状の取付部
65が設けられており、該取付部65の頂部外縁66
に、軟質屈曲片67を介して、前記カバー部材9の他側
69が連設されており、該カバー部材9が開閉可能とさ
れている。
【0069】然して、かかる構成を有するベース部材7
とカバー部材9とによって、漏水受板6の一方の側縁部
分27を保持するには、前記と同様にして、ベース部材
7を、その挿通孔25を挿通するアンカーボルト23の
ネジ軸部36に第1のナット37を螺合し締め付けて壁
面3に固定し、その後、前記カバー部材9を閉方向に閉
じるに伴って、前記取付片部13に設けられた挿通孔3
2に前記ネジ軸部36を挿通せしめ、且つ前記保持部1
2と保持片30との間に形成された保持溝29に、漏水
受板6の側縁部分27を嵌入状態として、前記取付片部
13内に突出したネジ軸部分39に第2のナット40を
螺合し締め付けることにより、漏水受板6の側縁部分2
7を保持可能となされている。なお、カバー部材9をベ
ース部材7と独立状態に構成することもある。
【0070】図21〜22は、例えばずい道の天井部分
等に、漏水受板6を上向き状態で取り付け施工する場
合、第2のナットを除去してカバー部材9を取り外して
も漏水受板6が落下しないように、側縁部分27の所要
部位を前記保持部の先端部分70にビス71で固定した
場合を示すものである。
【0071】〔その他の実施の形態〕本発明は、前記実
施の形態で示したものに限定されるものでは決してな
く、「特許請求の範囲」の記載内で種々の設計変更が可
能であることはいうまでもない。その一例を挙げれば次
のようである。
【0072】(1) 前記壁面3に固定されるベース部材7
が、前記実施の形態で示したように、その表側の左右或
いはその表側の一側に中空状の保持部12を有する場
合、該保持部12は、前記実施の形態で示したような断
面矩形状をなす角筒状に構成されることの他、ベース部
材とこれに固定されるカバー部材の間で漏水受板の側縁
部分を保持できる限り、断面台形状を呈する等の中空状
に構成されることもある。又該保持部は、中実状に構成
されることもある。
【0073】(2) 前記ベース部材7が、左右の保持部間
に収容溝15を具える場合、前記カバー部材9の取付片
部13は、前記収容溝15に嵌め入れ可能に構成される
ことは必ずしも必要ではない。漏水受板の側縁部分を嵌
入状態となし得る保持溝を前記保持部12と協働して形
成するための保持片30を具え、且つアンカーボルト2
3を挿通させる挿通孔32が設けられる限り、例えば図
23に示す平板状に構成されることもある。この場合
は、該挿通孔32から突出した露出状態のネジ軸部分3
9に第2のナット40が螺合され締め付けられる。
【0074】(3) 漏水受板6の側縁部分27を、保持溝
29に嵌入状態とした後、該嵌入部分をコーキング処理
して止水を図ることもある。
【0075】(4) 又カバー部材9が、ベース部材7の左
右の保持部間の収容溝15に嵌め入れられる取付片部1
3を具える場合、該取付片部13は、例えば図24に示
すように、断面コ字状を呈して開放端72を有する如く
構成されることもある。この場合、該開放端72は、ネ
ジ軸部36やこれに螺合する第2のナット40を覆い隠
すために、例えば図25や図26に示すように、開放端
72がスライド方式の蓋板73で閉蓋されることもあ
る。なお該蓋板は、該開放端72を覆うように押し込ま
れるものであってもよい。
【0076】(5) 図27〜28は本発明に係る漏水受樋
装置1のその他の態様を示すものであり、前記壁面3に
固定されるベース部材7は、左右方向に長い角筒状に形
成され且つその内部が左右の仕切り片75,75で仕切
られており、角筒状をなす左右の保持部12,12を具
えている。又中央の角筒部76の底部は、壁面3への固
定片部18とされると共に、該固定片部18には、その
長手中央線に沿って所要間隔で、例えば50cm間隔
で、アンカーボルト23を挿通させる挿通孔25が貫設
されている。又前記中央の角筒部76の頂部77には、
該挿通孔25と同心に、例えば円形状の開口79が設け
られている。又前記ベース部材7の裏面側には、前記と
同様の構成により、止水部材16を嵌着させるための溝
状凹部17,17が左右に設けられている。
【0077】一方前記カバー部材9は、例えば硬質合成
樹脂を以って形成された平板状をなすカバー基板26の
長手中央線に沿って、前記ベース部材の開口79と位置
合わせして、例えば円形状をなす開口80が設けられて
おり、該開口80に、別体形成された取付体81が挿入
状態で設けられることによって、取付片部13が形成さ
れている。該取付体81は、例えば図28に示すような
有底円筒状を呈しており、その円形状の底部82の中心
に位置させて、前記アンカーボルト23を挿通させる挿
通孔32が貫設されている。又その開放端83の周縁部
分に、例えば円形鍔状の押圧片85が周設されている。
なお該押圧片85は、所要間隔を置いて独立的に突設さ
れることもある。
【0078】かかる構成の取付体81は、本実施の形態
においては金属製とされ、その肉厚は1〜1.5mm程
度に設定されている。なお該取付体81は樹脂製とする
こともでき、その場合は、肉厚を、2〜2.5mm程度
と比較的厚く形成するのがよい。そして、前記固定片部
18と前記取付体81の底部82との間の収容空間34
に、前記ベース部材7を前記壁面3に固定するためのア
ンカーボルト23のネジ軸部36に螺合される第1のナ
ット37が収容されるものとなされており、該第1のナ
ット37の螺合は、前記頂部77の開口79を通して行
ない得るものとなされている。又円筒状をなす前記取付
体81内には、その内部86に突出したアンカーボルト
23のネジ軸部分39に螺合する第2のナット40が納
められるものとなされ、該ネジ軸部分39の全体が取付
体81内に納まるようになされている。又該第2のナッ
ト40の螺合は、前記取付体81の開放端83を通して
行ない得るものとなされている。
【0079】そして該第2のナット40の締め付けは、
前記保持部12と前記保持片30との間に形成された保
持溝29に漏水受板6の側縁部分27を嵌入状態として
後に行なわれ、該第2のナット40の締め付けによっ
て、前記押圧片85が前記開口80の周縁部分を裏面側
に向けて押圧し、これにより、前記保持片30と保持部
12との間で前記側縁部分27を、前記側縁部分に付設
された前記弾性止水片5を稍弾性圧縮状態にして挾持で
きる。
【0080】図29〜30は、前記取付体81の他の態
様を示すものであり、アンカーボルト23を挿通させる
挿通孔32が設けられてなる矩形板状の取付片87とそ
の両端で屈曲形成された側片89,89とその先端で外
向きに屈曲形成された押圧片90,90とを具えてい
る。図30は、かかる取付体81を、前記カバー基板2
6に設けられた矩形状の開口80に挿入させ、前記押圧
片90,90を前記開口80の周縁部分の外面側91に
当接状態にすることにより、取付片部13が設けられた
カバー部材9を構成することができる。
【0081】かかる取付片87を用いてカバー部材9を
構成する場合においても、前記ベース部材7としては、
例えば図5に示すと同様に、表面側の左右に保持部1
2,12が設けられ且つ保持部間に収容溝15が形成さ
れたものとして構成することもできる。なお、取付体8
1は、前記カバー基板26と一体に形成されることもあ
る。
【0082】(6) 図31〜33は本発明に係る漏水受樋
装置1の他の態様を示すものであり、前記ベース部材7
を固定する第1のアンカーボルト91と、前記カバー部
材9を固定する第2のアンカーボルト92とを独立させ
ている。
【0083】該第1のアンカーボルト91は、図32に
示すように、そのネジ軸部93が、ベース部材7の固定
片部18とカバー部材9の取付片部13との間の収容空
間34に収容されている。そして、該ネジ軸部93に第
1のナット37が螺合され締め付けられ、該ナット37
も収容空間34に収容されている。又前記第2のアンカ
ーボルト92は、図33に示すように、ベース部材7の
固定片部18に設けた挿通孔25と、前記カバー部材9
の取付片部13に設けた挿通孔32を挿通して表側に突
出しており、該突出したネジ軸部93に第2のナット4
0が螺合され締め付けられ、前記ベース部材7が壁面3
に固定されている。
【0084】図34〜35、図36〜37、図38〜3
9は、第1のアンカーボルト91と第2のアンカーボル
ト92とを用いてベース部材7とカバー部材9とを固定
する他の態様を示すものである。図34〜35において
は、第1のアンカーボルト91と第2のアンカーボルト
92を共に、ボルト頭96,97を有したアンカーボル
トとして構成し、壁部44に埋設されたインサート9
9,100に螺合され締め付けられている。そして該第
1のアンカーボルト91が締め付けられた状態で、その
ボルト頭96が、固定片部18と取付片部13との間の
収容空間34に収容され、該第1のアンカーボルト91
の締め付けによって前記ベース部材7を前記壁面3に固
定できる共に、前記第2のアンカーボルト92の締め付
けによって前記カバー部材9を前記ベース部材7に固定
可能となされている。
【0085】又図36〜37は、第1のアンカーボルト
91を、ボルト頭96を有したアンカーボルトとして構
成し、第2のアンカーボルト92のネジ軸部93にナッ
ト101を螺合させるように構成している。そして、該
第1のアンカーボルト91が締め付けられた状態で、そ
のボルト頭96が、固定片部18と取付片部13との間
の収容空間34に収容され、該第1のアンカーボルト9
1の締め付けによって前記ベース部材7を前記壁面3に
固定できると共に、前記ナット101の締め付けによっ
て前記カバー部材9を前記ベース部材7に固定可能とな
されている。
【0086】図38〜39は、これとは逆に、第1のア
ンカーボルト91のネジ軸部93にナット102を螺合
可能とすると共に、第2のアンカーボルト92を、ボル
ト頭97を有したアンカーボルトとして構成している。
そして、該ナット102が締め付けられた状態で、該ナ
ット102が、固定片部18と取付片部13との間の収
容空間34に納められ、該ナット102の締め付けによ
って前記ベース部材7を前記壁面3に固定できる共、前
記第2のアンカーボルト92の締め付けによって前記カ
バー部材9を前記ベース部材7に固定可能となされてい
る。
【0087】本実施の形態に係る発明は、前記のような
取付体81を用いて取付片部13を形成する場合にも応
用できる。又カバー部材9を、図23に示すような平板
状に形成して応用されることもある。
【0088】(7) 又該ベース部材において、その表側の
左右に設けられる保持部は、左右独立したものとして構
成されることは必ずしも必要ではなく、カバー部材の保
持片との協働により、漏水受板の側縁部分を嵌入状態と
なし得る保持溝を形成可能に構成されれば、左右の保持
部が、例えば図28に示すように連結状態とされること
もある。
【0089】(8) 図40〜41、図42〜43は、前記
ベース部材7の保持部12と前記カバー部材9の保持片
30との間に形成される保持溝29に、前記漏水受板6
の側縁部分27を嵌入状態とする際における、該側縁部
分27の位置決めを容易とするために、該側縁部分27
の先端103と当接し得る位置決め段部105を前記カ
バー部材9に設けた態様を示すものである。なお図42
〜43は、第1のアンカーボルトと第2のアンカーボル
トとを独立させた場合を示すものであり、同図において
は、第2のアンカーボルト92が示されている。
【0090】(9) 前記ベース部材7の裏面側に対する止
水部材16の付設は、前記した嵌着手段によることの他
(この場合、例えば図4に示すように、止水部材16に
食い込む爪片を設けることは必ずしも必要ではない)接
着手段等によることもできる。
【0091】(10)前記各実施の形態においては、ベース
部材7が、壁面3に弾性押圧状態となり得る止水部材1
6の付設が予定されており、該止水部材16が付設され
たベース部材7を使用した場合が示されているが、該ベ
ース部材7に、かかる止水部材16の付設が予定されな
い場合もある。この場合は、該ベース部材7の裏面側が
壁面3に直接に当接する。
【0092】図44〜45は、止水部材16の付設が基
本的には予定されない場合の具体的な実施の形態を示す
ものであり、全体として不燃性の高い漏水受樋装置1と
して構成され、ベース部材7とカバー部材9と漏水受板
6と蓋部材110が金属製、例えばアルミニウム製とさ
れている。
【0093】該ベース部材7は、図44〜45に示すよ
うに、ずい道2aの壁面3に沿って長く形成されてお
り、固定具10を用いて該壁面3に固定されるもので、
前記壁面3に向けて解放する断面コ字溝状をなす保持部
12,12の内側の側片111,111の先端寄り部位
相互が、平板状の固定片部112で連結され、該保持部
12,12間に収容溝15が形成されている。又、該固
定片部112の両側寄り部位で且つ前記壁面3に対向す
る側の面(裏面)に、補強用の突条113,113が壁
面3に向けて突設されている。そして、左右の保持部1
2,12の先端115,115、115,115と、前
記突条113,113の先端116,116が同一平面
上に存し、これらの先端115,116が、図45に示
すように前記壁面3に当接可能となされている。又、前
記固定片部112の長手中央線に沿って、所要間隔で、
例えば50cm程度の間隔で、前記壁面3で突設された
アンカーボルト23を挿通させる挿通孔117が貫設さ
れている。
【0094】又前記カバー部材9は、図44〜45に示
すように、前記ベース部材7の幅寸法に略等しい幅寸法
を有した平板状をなすカバー基板119の裏面の長手中
央線に沿って、前記左右の保持部12,12間に形成さ
れた前記収容溝15に先側部分13aが嵌め入れられる
中空状、例えば角筒状をなす取付片部13が突設されて
おり、該取付片部13の左右に存する部分は、前記左右
の保持部12,12との間で前記漏水受板6の側縁部分
27,27を嵌入状態となし得る保持溝29,29を形
成する保持片30,30とされている。又、該角筒状を
なす取付片部13の底部120には、前記アンカーボル
ト23を挿通させる挿通孔121が貫設されると共に、
該取付片部13の頂部122には、前記挿通孔121と
同心に、例えば円形状の開口123が設けられている。
【0095】そして、前記固定片部112と前記底部1
20との間に、突出したアンカーボルト23のネジ軸部
36に第1の座金部材125を介在させて螺合せしめら
れる第1のナット37を収容する収容空間34が形成さ
れている。なお該第1のナット37は、前記アンカーボ
ルト23との協働によって前記固定具10を構成する。
又、角筒状をなす前記取付片部13は、内部空間として
の収容部38を有し、該収容部38内には、突出したア
ンカーボルト23のネジ軸部分39に第2の座金部材1
26を介在させて螺合する第2のナット40が収容され
る。本実施の形態においては、該ネジ軸部分39の全体
が前記収容部38に納まる。又該第2のナット40の螺
合及び締め付けは、前記開口123を通して行い得る。
【0096】なお前記第1の座金部材125は、その裏
面側に、前記固定片部112に設けた前記挿通孔117
からの水漏れを防止するために、ゴム製等の止水パッキ
ン127が付設されている。
【0097】本実施の形態において、前記円形状の開口
123を、円板状をなすスライド式の前記蓋部材110
で閉蓋することとしている。該蓋部材110は、図44
〜46に示すように、前記開口123を外側から覆う円
板状蓋片129の裏面に、横長で且つ先端が円弧状に形
成されたバネ性係止片130を、該円板状蓋片129の
中央部において、リベット131を用いて一体化してな
り、該バネ性係止片130が前記円板状蓋片129に略
重なるようになされている。そして、該バネ性係止片1
30と円板状蓋片129との間が、前記開口123の縁
部分133を挿入させるための挾持溝132とされてい
る。
【0098】かかる構成を有する漏水受樋装置1を用い
て構成された漏水受樋構造Aの施工要領を次に説明す
る。
【0099】図45、図47は、前記構成を有するベー
ス部材7とカバー部材9とからなる連結具42を用いて
漏水受板6を順次連結することにより構成した漏水受樋
構造Aの一部分を示す断面図である。全てのベース部材
7は、その裏面側(前記先端115,116)が前記壁
面3に当接せしめられ、該壁面3に打ち込まれたアンカ
ーボルト23が、前記固定片部112に設けられた挿通
孔117に挿通せしめられると共に、前記第1の座金部
材125を介在させて、第1のナット37が前記アンカ
ーボルト23のネジ軸部36に螺合され締め付けられて
いる。これにより前記止水パッキン127が圧縮状態に
なって、前記挿通孔117からの漏水が防止されてい
る。そして、前記取付片部13の左右に存する保持片3
0,30と前記左右の保持部12,12との間に形成さ
れた保持溝29,29に、漏水受板6の側縁部分27,
27が嵌入状態とされており、この状態で、前記収容部
38に納まるネジ軸部分39に、前記第2の座金部材1
26を介して第2のナット40が螺合され締め付けられ
ている。該第2のナット40の螺合及び締め付けは、前
記開口123を通して行われる。
【0100】本実施の形態においては、該第2のナット
40の螺合及び締め付けを完了した後、前記開口123
を前記蓋部材110で閉蓋する。この閉蓋要領は、図4
8に示すように、該蓋部材110に設けられた一方の挾
持溝132aに前記開口の周縁部分133を挿入状態と
して後、図48に示す右方向(矢印F1方向)に蓋部材
110を移動させ、該挾持溝132aに周縁部分133
aが深く挿入された状態とする。これによって、他方の
挾持溝132bの先端開口135が、前記開口123の
反対側の周縁部分133bと向き合う状態となる。その
後、該蓋部材110を図48に示す左方向(矢印F2方
向)に移動させて、該反対側の周縁部分133bを、図
45に示すように他方の挾持溝132bに挿入状態とす
る。これにより、両挾持溝132a,132bで、開口
123の周縁部分133が弾性挾持された状態となっ
て、蓋部材110が開口123を安定的に閉蓋した状態
が得られる。
【0101】そして、端部に位置するベース部材7aに
関しては、図47に示すように、保持部12,12の凹
所136に収容した弾性止水材16を、前記第1のナッ
ト37の締め付けにより前記壁面3に弾性押圧状態にし
て、壁面3とベース部材7aとの間を止水し、端部のベ
ース部材7aからの漏水を防止する。或いは図49に示
すように、外端に位置する保持部12と壁面3とがなす
出隅部分137に、エポキシ系の樹脂等からなる止水材
139を配置して、端部のベース部材7aからの漏水を
防止する。なお、前記第2のナット40の締め付けを確
実に行うために、外端に位置する保持溝29に弾性間隔
保持材140を嵌入させるのがよい。
【0102】このように構成された漏水受樋構造Aによ
るときは、中間のベース部材7bと壁面3との当接部分
141は水が通過できても、端部のベース部材7aと壁
面3との間は止水されると共に、前記第1のナット37
の裏面に設けた止水パッキン127(図45)によって
前記挿通孔117からの漏水が防止される。しかも、漏
水受板6の側縁部分に設けられた弾性止水片5の弾性圧
縮によって、前記保持溝29における漏水が防止されて
いるため、前記漏水受板6と前記壁面3との間で形成さ
れた、導水路4に受けられた壁面からの漏水を、水漏れ
を生じさせることなく導水処理できる。
【0103】そして本実施の形態においては、前記ベー
ス部材7とカバー部材9と漏水受板6と蓋部材110が
アルミニウム等の金属製であるため、漏水受樋構造の良
好な不燃性を確保できる。
【0104】図50〜51は、不燃性を高めた漏水受樋
装置1の他の態様を示すものであり、前記と相違するの
は、ベース部材7の左右に存する保持部12,12を角
筒状に構成し、該ベース部材7の裏面側の左右部分に突
設された突条143,143、143,143の先端を
前記壁面3に当接させる点である。
【0105】この場合、端部に位置するベース部材7a
にあっては、図51に示すように、前記両側に位置する
突条間に前記止水部材145,145を嵌め入れ、前記
第1のナット37の締め付けにより、該止水部材14
5,145を弾性圧縮状態で前記壁面3に密接させるこ
とによって、漏水を防止できる。或いは、図49に示す
と同様にして、外端に位置する保持部と壁面とがなす出
隅部分に、エポキシ系の樹脂等からなる止水材を配置す
ることとしてもよい。
【0106】ベース部材7を、止水部材を介在させない
で壁面3に直接固定する場合、前記実施の形態において
は、不燃性を考慮してベース部材7等を金属製とした
が、該ベース部材等を樹脂製とすることもある。
【0107】図52は、例えばずい道の天井部分等に、
漏水受板6を上向き状態で取り付ける場合、第2のナッ
ト40を除去してカバー部材9を取り外したときに該漏
水受板6が落下しないようにするため、側縁部分27を
前記保持部12の先端部分の肉厚部146にビス147
で固定した状態を示すものである。
【0108】
【発明の効果】本発明は以下の如き優れた効果を奏す
る。 (1) 本発明によるときは、ベース部材を取り外すことな
く、該ベース部材に固定されているカバー部材の取り外
しによって漏水受板を壁面から取り外すことができる。
従って本発明によるときは、構造物のコンクリート壁部
の漏水部の亀裂発生状態や剥落状態等の点検、又、漏水
受板によって形成された導水路における遊離石灰や剥離
片等の詰まり状態を確認する際、又、壁面補修や、導水
部内に詰まったものの除去作業等において、部分的な取
り外し施工だけで、点検や補修を行なうことができる。
又復旧に際しても、ベース部材を所要に位置決めして壁
面に固定しなければならなかったり、更に、所要の止水
処理を施してベース部材を壁面に固定しなければならな
いといった、面倒で手間のかかる従来のような部材位置
決め固定施工を何ら必要とせず、壁面に固定されている
ベース部材をそのまま利用してカバー部材を取り付ける
という簡単な施工で済むため、漏水受板を壁面に施工能
率よく取り付け得る利点がある。かかることから本発明
によるときは、従来に比して施工能率の向上と工期短縮
を達成できるだけでなく、壁面に固定されたままのベー
ス部材は元より、カバー部材もそのまま再利用できるこ
とから、施工コストの低減を期し得る。
【0109】(2) 又本発明によるときは、漏水受板の取
り外し及び再取り付けを、能率よくコスト低減を図っ
て、然も工期を短縮して行ない得ることから、コンクリ
ート壁部の漏水部の点検を、従来のように点検口におけ
る確認だけに止まることなく広い範囲で行なうことも容
易であり、補修が必要であれば所要の補修を施すことが
できる。然も復旧工事も容易となることから、従来に比
して点検作業を行ないやすくなり、良好な導水を永続さ
せることができる。
【0110】(3) 前記ベース部材の収容溝の内側面と前
記中空状をなす取付片部の外側面との間に、前記漏水受
板の側縁に突設した係合突部を嵌め入れる係合空所を形
成するときは、該係合突部と係合空所との係合によっ
て、漏水受板の取り付けの安定性を一層向上させ得る。
【0111】(4) ベース部材に設けられている保持部の
先端部分を、該先端部分に当てがわれた漏水受板の側縁
部分を該先端部分にビス固定するためのビス保持部を有
するものとして構成するときは、本発明を例えば、ずい
道等の構造物の天井部分の施工に応用した場合、カバー
部材を取り外しても漏水受板が外れないため、導水路に
詰まっていた剥落片や遊離石灰等の固まりが、漏水受板
が外れると同時に一挙に落下するといった危険がなく、
その後におけるビスの取り外しによって漏水受板を、そ
の端部から順次安全に取り外すことが可能となる。
【0112】(5) 前記ベース部材に設けられた保持部の
先端部分に、該先端部分に当てがわれた漏水受板の側縁
部分の端面と当接し得る位置決め段部を設ける構成を採
用する場合は、漏水受板の側縁部分を前記保持溝に嵌入
状態とする際における該側縁部分の嵌入量の設定が容易
となる。
【0113】(6) 第2のナットを締め付ける前は、カバ
ー部材の取付片部が、螺締状態にある第1のナットから
離れた状態とすることにより、該第2のナットを締め付
けたときに、カバー部材の有する保持片が、保持溝に嵌
入状態にある漏水受板の側縁部分を保持部に向けて押圧
する如くなし得る。その結果、該側縁部分に弾性止水片
が設けられることにより、該弾性止水片を稍弾性圧縮状
態にして、該側縁部分を前記保持溝で強固に且つ水密を
確保して固定できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る漏水受樋装置を用いて構成したず
い道の漏水受樋構造を示す断面図である。
【図2】その部分斜視図である。
【図3】その部分断面図である。
【図4】その部分拡大断面図である。
【図5】本発明に係る漏水受樋装置を説明する分解斜視
図である。
【図6】漏水受樋構造を構成するために、第1、第2の
ベース部材を壁面に位置決めした状態を示す断面図であ
る。
【図7】両ベース部材を壁面に固定した状態を示す断面
図である。
【図8】漏水受板の側縁部分を、左右の保持溝に仮保持
させた状態を示す断面図である。
【図9】漏水受板の右側の側縁部分を第1の保持溝に所
要に保持させた状態を示す断面図である。
【図10】第3のベース部材を、第2のベース部材と所
要間隔をおいて壁面に固定した状態を示す断面図であ
る。
【図11】第2の漏水受板の左右の側縁部分を、第2、
第3の保持溝に仮保持させた状態を示す断面図である。
【図12】第2の漏水受板の右側の側縁部分を、第2の
保持溝に所要に保持させた状態を示す断面図である。
【図13】固定片部を角筒状に形成してなる漏水受樋装
置をその使用状態で示す断面図である。
【図14】漏水受板の側縁に係合突部が突設されてなる
漏水受樋装置をその使用状態で示す断面図である。
【図15】その主要構成部材を示す斜視図である。
【図16】高さ調節部材を介在させて構成した漏水受樋
装置をその使用状態で示す断面図である。
【図17】その主要構成部材を示す斜視図である。
【図18】高さ調節片を重ね合わせて構成したベース部
材を具える漏水受樋装置をその使用状態で示す断面図で
ある。
【図19】その主要構成部材を示す斜視図である。
【図20】1条の保持溝を具える漏水受樋装置をその使
用状態で示す断面図である。
【図21】漏水受板の側縁部分を保持部の先端部分にビ
ス固定した状態を示す断面図である。
【図22】ビス固定後にカバー部材を固定した状態を示
す断面図である。
【図23】カバー部材を平板状に構成した漏水受樋装置
をその使用状態で示す断面図である。
【図24】取付片部を断面コ字状に形成してなるカバー
部材を具えた漏水受樋装置をその使用状態で示す断面図
である。
【図25】断面コ字状を呈する取付片部の開放端を蓋板
で閉蓋した状態を示す断面図である。
【図26】断面コ字状を呈する取付片部の開放端を蓋板
で閉蓋した他の態様を示す断面図である。
【図27】カバー部材の取付片部を別体の取付体を付設
して構成した漏水受樋装置をその使用状態で示す断面図
である。
【図28】カバー部材の取付片部を別体の取付体を付設
して構成した漏水受樋装置を示す分解斜視図である。
【図29】カバー部材の取付片部を別体の取付体を付設
して構成した漏水受樋装置のその他の態様を説明する分
解斜視図である。
【図30】その使用状態を示す断面図である。
【図31】ベース部材を固定するアンカーボルトとカバ
ー部材を固定するアンカーボルトとを独立的に構成した
漏水受樋装置を示す分解斜視図である。
【図32】その漏水受樋装置の使用状態を第1のアンカ
ーボルトの位置で示す断面図である。
【図33】その漏水受樋装置の使用状態を第2のアンカ
ーボルトの位置で示す断面図である。
【図34】ベース部材を固定するアンカーボルトとカバ
ー部材を固定するアンカーボルトとを独立的に構成した
漏水受樋装置の他の態様の使用状態を第1のアンカーボ
ルトの位置で示す断面図である。
【図35】その漏水受樋装置の使用状態を第2のアンカ
ーボルトの位置で示す断面図である。
【図36】ベース部材を固定するアンカーボルトとカバ
ー部材を固定するアンカーボルトとを独立的に構成した
漏水受樋装置のその他の態様の使用状態を、第1のアン
カーボルトの位置で示す断面図である。
【図37】その漏水受樋装置の使用状態を第2のアンカ
ーボルトの位置で示す断面図である。
【図38】ベース部材を固定するアンカーボルトとカバ
ー部材を固定するアンカーボルトとを独立的に構成した
漏水受樋装置のその他の態様の使用状態を、第1のアン
カーボルトの位置で示す断面図である。
【図39】その漏水受樋装置の使用状態を第2のアンカ
ーボルトの位置で示す断面図である。
【図40】漏水受板の側縁部分の端面と当接し得る位置
決め段部が設けられたカバー部材を具える漏水受樋装置
をその使用状態で示す断面図である。
【図41】その部分拡大図である。
【図42】漏水受板の側縁部分の端面と当接し得る位置
決め段部が設けられたカバー部材を具える漏水受樋装置
の他の態様をその使用状態で示す断面図である。
【図43】その部分拡大図である。
【図44】本発明に係る漏水受樋装置のその他の態様を
示す分解斜視図である。
【図45】その使用状態を示す断面図である。
【図46】蓋部材を示す斜視図である。
【図47】図44に示す漏水受樋装置を用いて構成され
た漏水受樋構造を示す断面図である。
【図48】蓋部材の閉蓋作業工程を説明する断面図であ
る。
【図49】不燃性が高められた漏水受樋構造の端部に位
置するベース部材の漏水処理手段を説明する断面図であ
る。
【図50】本発明に係る漏水受樋装置の他の態様をその
使用状態で示す断面図である。
【図51】図50に示す漏水受樋装置を用いて構成され
た漏水受樋構造を示す断面図である。
【図52】漏水受板を保持部の先端部分にビス固定した
状態を示す断面図である。
【図53】従来の漏水受樋装置の問題点を説明する断面
図である。
【符号の説明】
1 漏水受樋装置 2 構造物 3 壁面 4 導水路 5 弾性止水片 6 漏水受板 7 ベース部材 9 カバー部材 12 保持部 13 取付片部 15 収容溝 16 止水部材 23 アンカーボルト 25 挿通孔 27 漏水受板の側縁部分 29 保持溝 30 保持片 31 取付片部の底部 32 挿通孔 33 取付片部の頂部 35 開口 36 ネジ軸部 37 第1のナット 38 収容部 39 ネジ軸部分 40 第2のナット 42a 第1の連結具 42b 第2の連結具 42c 第3の連結具 50 係合突部 51 係合空所 53 高さ調節部材 91 第1のアンカーボルト 92 第2のアンカーボルト 96 ボルト頭 97 ボルト頭 101 ナット 102 ナット 105 位置決め段部

Claims (32)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 構造物のコンクリート壁部の漏水部から
    の漏水を受ける漏水受板と、コンクリート壁面に固定さ
    れるベース部材と、該ベース部材に固定され且つ該ベー
    ス部材と協働して前記漏水受板の側縁部分を保持するカ
    バー部材とを具え、 前記ベース部材は、その表面側の左右両側に保持部が設
    けられると共に該保持部間をなす固定片部には、その長
    さ方向に、前記壁面で突設されるアンカーボルトを挿通
    させる挿通孔が所要間隔を置いて貫設されており、 又前記カバー部材は、その左右の保持片が、前記漏水受
    板の側縁部分を嵌入状態となし得る保持溝を前記左右の
    保持部との間で形成すると共に、該左右の保持片間をな
    す取付片部には、前記アンカーボルトを挿通させる挿通
    孔が設けられていることを特徴とする構造物の漏水部に
    取り付けられる漏水受樋装置。
  2. 【請求項2】 構造物のコンクリート壁部の漏水部から
    の漏水を受ける漏水受板と、コンクリート壁面に固定さ
    れるベース部材と、該ベース部材に固定され且つ該ベー
    ス部材と協働して前記漏水受板の側縁部分を保持するカ
    バー部材とを具え、 前記ベース部材は、その表面側の左右両側に保持部が設
    けられると共に該保持部間をなす固定片部には、その長
    さ方向に、前記壁面で突設されるアンカーボルトを挿通
    させる挿通孔が所要間隔を置いて貫設されており、 又前記カバー部材は、その左右の保持片が、前記漏水受
    板の側縁部分を嵌入状態となし得る保持溝を前記左右の
    保持部との間で形成すると共に、該左右の保持片間をな
    す取付片部には、前記アンカーボルトを挿通させる挿通
    孔が設けられ、該取付片部と前記固定片部との間に、前
    記アンカーボルトに螺合し締め付けられた第1のナット
    を収容させる収容空間が形成され如くなされており、又
    前記取付片部を挿通したアンカーボルトに第2のナット
    が螺合可能となされ、前記第1のナットの締め付けによ
    って前記ベース部材を前記壁面に固定できると共に、前
    記第2のナットの締め付けによって前記カバー部材を前
    記ベース部材に固定可能となされていることを特徴とす
    る構造物の漏水部に取り付けられる漏水受樋装置。
  3. 【請求項3】 構造物のコンクリート壁部の漏水部から
    の漏水を受ける漏水受板と、コンクリート壁面に固定さ
    れるベース部材と、該ベース部材に固定され且つ該ベー
    ス部材と協働して前記漏水受板の側縁部分を保持するカ
    バー部材とを具え、 前記ベース部材は、その表面側の左右に、中空状をなす
    保持部が設けられ、該保持部間の収容溝の底部をなす固
    定片部には、その長さ方向に、前記壁面で突設されるア
    ンカーボルトを挿通させる挿通孔が所要間隔を置いて貫
    設されており、 又前記カバー部材は、前記収容溝に嵌め入れられる中空
    状をなす取付片部の左右に、前記漏水受板の側縁部分を
    嵌入状態となし得る保持溝を前記保持部との間で形成す
    る保持片が設けられ、該中空状をなす取付片部の底部に
    は、前記アンカーボルトを挿通させる挿通孔が設けら
    れ、該底部と前記固定片部との間に、前記アンカーボル
    トに螺合し締め付けられた第1のナットを収容する収容
    空間が形成される如くなされ、又前記中空状をなす取付
    片部には、前記アンカーボルトに螺合する第2のナット
    を収容するための収容部が設けられ、該取付片部の頂部
    に設けた開口を通して該第2のナットの螺合及び締め付
    けを行うことができ、前記第1のナットの締め付けによ
    って前記ベース部材を前記壁面に固定できると共に、前
    記第2のナットの締め付けによって前記カバー部材を前
    記ベース部材に固定可能となされていることを特徴とす
    る構造物の漏水部に取り付けられる漏水受樋装置。
  4. 【請求項4】 構造物のコンクリート壁部の漏水部から
    の漏水を受ける漏水受板と、コンクリート壁面に固定さ
    れるベース部材と、該ベース部材に固定され且つ該ベー
    ス部材と協働して前記漏水受板の縁部分を保持するカバ
    ー部材とを具え、 前記ベース部材は、その表面側に一つの保持部が設けら
    れると共に該保持部に連設された固定片部には、その長
    さ方向に、前記壁面で突設されるアンカーボルトを挿通
    させる挿通孔が所要間隔を置いて貫設されており、 又前記カバー部材は、前記漏水受板の側縁部分を嵌入状
    態となし得る保持溝を前記保持部との間で形成する保持
    片を具え、該保持片に設けられた取付片部には、前記ア
    ンカーボルトを挿通させる挿通孔が設けられていること
    を特徴とする構造物の漏水部に取り付けられる漏水受樋
    装置。
  5. 【請求項5】 構造物のコンクリート壁部の漏水部から
    の漏水を受ける漏水受板と、コンクリート壁面に固定さ
    れるベース部材と、該ベース部材に固定され且つ該ベー
    ス部材と協働して前記漏水受板の縁部分を保持するカバ
    ー部材とを具え、 前記ベース部材は、その表面側に一つの保持部が設けら
    れると共に該保持部に連設された固定片部には、その長
    さ方向に、前記壁面で突設されるアンカーボルトを挿通
    させる挿通孔が所要間隔を置いて貫設されており、 又
    前記カバー部材は、前記漏水受板の側縁部分を嵌入状態
    となし得る保持溝を前記保持部との間で形成する保持片
    を具え、該保持片に設けられた取付片部には、前記アン
    カーボルトを挿通させる挿通孔が設けられ、該取付片部
    と前記固定片部との間に、前記アンカーボルトに螺合し
    締め付けられた第1のナットを収容させる収容空間が形
    成される如くなされており、又前記取付片部を挿通した
    アンカーボルトに第2のナットを螺合可能となされ、前
    記第1のナットの締め付けによって前記ベース部材を前
    記壁面に固定できると共に、前記第2のナットの締め付
    けによって前記カバー部材を前記ベース部材に固定可能
    となされていることを特徴とする構造物の漏水部に取り
    付けられる漏水受樋装置。
  6. 【請求項6】 構造物のコンクリート壁部の漏水部から
    の漏水を受ける漏水受板と、コンクリート壁面に固定さ
    れるベース部材と、該ベース部材に固定され且つ該ベー
    ス部材と協働して前記漏水受板の側縁部分を保持するカ
    バー部材とを具え、 前記ベース部材は、その表面側の左右両側に保持部が設
    けられると共に該保持部間をなす固定片部には、その長
    さ方向に、前記壁面で間隔を置いて突設される第1のア
    ンカーボルト及び第2のアンカーボルトを挿通させる挿
    通孔が所要間隔を置いて貫設されており、 又前記カバー部材は、左右の保持片が、前記漏水受板の
    側縁部分を嵌入状態となし得る保持溝を前記左右の保持
    部との間で形成するものとなされ、該左右の保持片間を
    なす取付片部には、前記第2のアンカーボルトを挿通さ
    せる挿通孔が設けられていることを特徴とする構造物の
    漏水部に取り付けられる漏水受樋装置。
  7. 【請求項7】 構造物のコンクリート壁部の漏水部から
    の漏水を受ける漏水受板と、コンクリート壁面に固定さ
    れるベース部材と、該ベース部材に固定され且つ該ベー
    ス部材と協働して前記漏水受板の側縁部分を保持するカ
    バー部材とを具え、 前記ベース部材は、その表面側の左右両側に保持部が設
    けられると共に該保持部間をなす固定片部には、その長
    さ方向に、前記壁面で間隔を置いて突設される第1のア
    ンカーボルト及び第2のアンカーボルトを挿通させる挿
    通孔が所要間隔を置いて貫設されており、 又前記カバー部材は、左右の保持片が、前記漏水受板の
    側縁部分を嵌入状態となし得る保持溝を前記左右の保持
    部との間で形成するものとなされ、該左右の保持片間を
    なす取付片部には、前記第2のアンカーボルトを挿通さ
    せる挿通孔が設けられ、該取付片部と前記固定片部との
    間に、前記第1のアンカーボルトに螺合し締め付けられ
    た第1のナットを収容する収容空間が形成され如くなさ
    れており、又前記取付片部を挿通した第2のアンカーボ
    ルトに第2のナットを螺合可能となされ、前記第1のナ
    ットの締め付けによって前記ベース部材を前記壁面に固
    定できると共に、前記第2のナットの締め付けによって
    前記カバー部材を前記ベース部材に固定可能となされて
    いることを特徴とする構造物の漏水部に取り付けられる
    漏水受樋装置。
  8. 【請求項8】 構造物のコンクリート壁部の漏水部から
    の漏水を受ける漏水受板と、コンクリート壁面に固定さ
    れるベース部材と、該ベース部材に固定され且つ該ベー
    ス部材と協働して前記漏水受板の側縁部分を保持するカ
    バー部材とを具え、 前記ベース部材は、その表面側の左右に、中空状をなす
    保持部が設けられ、該保持部間の収容溝の底部をなす固
    定片部には、その長さ方向に、前記壁面で間隔を置いて
    突設される第1のアンカーボルト及び第2のアンカーボ
    ルトを挿通させる挿通孔が所要間隔を置いて貫設されて
    おり、 又前記カバー部材は、前記収容溝に嵌め入れられる中空
    状をなす取付片部の左右に、前記漏水受板の側縁部分を
    嵌入状態となし得る保持溝を前記左右の保持部との間で
    形成する保持片が設けられ、該中空状をなす取付片部の
    底部には、前記第2のアンカーボルトを挿通させる挿通
    孔が設けられ、該底部と前記固定片部との間に、前記ア
    ンカーボルトに螺合し締め付けられた第1のナットを収
    容する収容空間が形成される如くなされており、又前記
    中空状をなす取付片部には、前記第2のアンカーボルト
    に螺合する第2のナットを収容するための収容部が設け
    られ、該取付片部の頂部に設けた開口を通して該第2の
    ナットの螺合及び締め付けを行うことができ、前記第1
    のナットの締め付けによって前記ベース部材を前記壁面
    に固定できると共に、前記第2のナットの締め付けによ
    って前記カバー部材を前記ベース部材に固定可能となさ
    れていることを特徴とする構造物の漏水部に取り付けら
    れる漏水受樋装置。
  9. 【請求項9】 構造物のコンクリート壁部の漏水部から
    の漏水を受ける漏水受板と、コンクリート壁面に固定さ
    れるベース部材と、該ベース部材に固定され且つ該ベー
    ス部材と協働して前記漏水受板の縁部分を保持するカバ
    ー部材とを具え、 前記ベース部材は、その表面側に一つの保持部が設けら
    れると共に該保持部に連設された固定片部には、その長
    さ方向に、前記壁面で間隔を置いて突設される第1のア
    ンカーボルト及び第2のアンカーボルトを挿通させる挿
    通孔が所要間隔を置いて貫設されており、
    又前記カバー部材は、前記漏水受
    板の側縁部分を嵌入状態となし得る保持溝を前記保持部
    との間で形成する保持片を具え、該保持片に設けられた
    取付片部には、前記第2のアンカーボルトを挿通させる
    挿通孔が設けられていることを特徴とする構造物の漏水
    部に取り付けられる漏水受樋装置。
  10. 【請求項10】 構造物のコンクリート壁部の漏水部か
    らの漏水を受ける漏水受板と、コンクリート壁面に固定
    されるベース部材と、該ベース部材に固定され且つ該ベ
    ース部材と協働して前記漏水受板の縁部分を保持するカ
    バー部材とを具え、 前記ベース部材は、その表面側に一つの保持部が設けら
    れると共に該保持部に連設された固定片部には、その長
    さ方向に、前記壁面で間隔を置いて突設される第1のア
    ンカーボルト及び第2のアンカーボルトを挿通させる挿
    通孔が所要間隔を置いて貫設されており、 又前記カバー部材は、前記漏水受板の側縁部分を嵌入状
    態となし得る保持溝を前記保持部との間で形成する保持
    片を具え、該保持片に設けられた取付片部には、前記第
    2のアンカーボルトを挿通させる挿通孔が設けられ、該
    取付片部と前記固定片部との間に、前記第1のアンカー
    ボルトに螺合し締め付けられた第1のナットを収容する
    収容空間が形成される如くなされており、又前記取付片
    部を挿通した第2のアンカーボルトに第2のナットを螺
    合可能となされ、前記第1のナットの締め付けによって
    前記ベース部材を前記壁面に固定できると共に、前記第
    2のナットの締め付けによって前記カバー部材を前記ベ
    ース部材に固定可能となされていることを特徴とする構
    造物の漏水部に取り付けられる漏水受樋装置。
  11. 【請求項11】 構造物のコンクリート壁部の漏水部か
    らの漏水を受ける漏水受板と、コンクリート壁面に固定
    されるベース部材と、該ベース部材に固定され且つ該ベ
    ース部材と協働して前記漏水受板の側縁部分を保持する
    カバー部材とを具え、 前記ベース部材は、その表面側の左右両側に保持部が設
    けられると共に該保持部間をなす固定片部には、その長
    さ方向に、前記壁部に間隔を置いて埋設されたインサー
    トに螺合して前記壁面で突設される、ボルト頭を有した
    第1のアンカーボルト及び、ボルト頭を有した第2のア
    ンカーボルトを挿通させる挿通孔が所要間隔を置いて貫
    設されており、 又前記カバー部材は、左右の保持片が、前記漏水受板の
    側縁部分を嵌入状態となし得る保持溝を前記左右の保持
    部との間で形成するものとなされ、該左右の保持片間を
    なす取付片部には、前記第2のアンカーボルトを挿通さ
    せる挿通孔が設けられていることを特徴とする構造物の
    漏水部に取り付けられる漏水受樋装置。
  12. 【請求項12】 構造物のコンクリート壁部の漏水部か
    らの漏水を受ける漏水受板と、コンクリート壁面に固定
    されるベース部材と、該ベース部材に固定され且つ該ベ
    ース部材と協働して前記漏水受板の側縁部分を保持する
    カバー部材とを具え、 前記ベース部材は、その表面側の左右両側に保持部が設
    けられると共に該保持部間をなす固定片部には、その長
    さ方向に、前記壁部に間隔を置いて埋設されたインサー
    トに螺合して前記壁面で突設される、ボルト頭を有した
    第1のアンカーボルト及び、ボルト頭を有した第2のア
    ンカーボルトを挿通させる挿通孔が所要間隔を置いて貫
    設されており、 又前記カバー部材は、左右の保持片が、前記漏水受板の
    側縁部分を嵌入状態となし得る保持溝を前記左右の保持
    部との間で形成するものとなされ、該左右の保持片間を
    なす取付片部には、前記第2のアンカーボルトを挿通さ
    せる挿通孔が設けられ、該取付片部と前記固定片部との
    間に、締め付けられた前記第1のアンカーボルトのボル
    ト頭を収容する収容空間が形成され如くなされており、
    前記第1のアンカーボルトの締め付けによって前記ベー
    ス部材を前記壁面に固定できると共に、前記第2のアン
    カーボルトの締め付けによって前記カバー部材を前記ベ
    ース部材に固定可能となされていることを特徴とする構
    造物の漏水部に取り付けられる漏水受樋装置。
  13. 【請求項13】 構造物のコンクリート壁部の漏水部か
    らの漏水を受ける漏水受板と、コンクリート壁面に固定
    されるベース部材と、該ベース部材に固定され且つ該ベ
    ース部材と協働して前記漏水受板の側縁部分を保持する
    カバー部材とを具え、 前記ベース部材は、その表面側の左右に、中空状をなす
    保持部が設けられ、該保持部間の収容溝の底部をなす固
    定片部には、その長さ方向に、前記壁部に間隔を置いて
    埋設されたインサートに螺合して前記壁面で突設され
    る、ボルト頭を有した第1のアンカーボルト及び、ボル
    ト頭を有した第2のアンカーボルトを挿通させる挿通孔
    が所要間隔を置いて貫設されており、 又前記カバー部材は、前記収容溝に嵌め入れられる中空
    状をなす取付片部の左右に、前記漏水受板の側縁部分を
    嵌入状態となし得る保持溝を前記左右の保持部との間で
    形成する保持片が設けられ、該中空状をなす取付片部の
    底部には、前記第2のアンカーボルトを挿通させる挿通
    孔が設けられ、該底部と前記固定片部との間に、締め付
    けられた前記第1のアンカーボルトのボルト頭を収容す
    る収容空間が形成される如くなされており、又前記中空
    状をなす取付片部には、締め付けられた前記第2のアン
    カーボルトのボルト頭を収容するための収容部が設けら
    れ、該取付片部の頂部に設けた開口を通して該第2のア
    ンカーボルトの、前記インサートに対する螺合及び締め
    付けを行うことができ、前記第1のアンカーボルトの締
    め付けによって前記ベース部材を前記壁面に固定できる
    と共に、前記第2のアンカーボルトの締め付けによって
    前記カバー部材を前記ベース部材に固定可能となされて
    いることを特徴とする構造物の漏水部に取り付けられる
    漏水受樋装置。
  14. 【請求項14】 構造物のコンクリート壁部の漏水部か
    らの漏水を受ける漏水受板と、コンクリート壁面に固定
    されるベース部材と、該ベース部材に固定され且つ該ベ
    ース部材と協働して前記漏水受板の縁部分を保持するカ
    バー部材とを具え、 前記ベース部材は、その表面側に一つの保持部が設けら
    れると共に該保持部に連設された固定片部には、その長
    さ方向に、前記壁部に間隔を置いて埋設されたインサー
    トに螺合して前記壁面で突設される、ボルト頭を有した
    第1のアンカーボルト及び、ボルト頭を有した第2のア
    ンカーボルトを挿通させる挿通孔が所要間隔を置いて貫
    設されており、 又前記カバー部材は、前記漏水受板の側縁部分を嵌入状
    態となし得る保持溝を前記保持部との間で形成する保持
    片を具え、該保持片に設けられた取付片部には、前記第
    2のアンカーボルトを挿通させる挿通孔が設けられてい
    ることを特徴とする構造物の漏水部に取り付けられる漏
    水受樋装置。
  15. 【請求項15】 構造物のコンクリート壁部の漏水部か
    らの漏水を受ける漏水受板と、コンクリート壁面に固定
    されるベース部材と、該ベース部材に固定され且つ該ベ
    ース部材と協働して前記漏水受板の縁部分を保持するカ
    バー部材とを具え、 前記ベース部材は、その表面側に一つの保持部が設けら
    れると共に該保持部に連設された固定片部には、その長
    さ方向に、前記壁部に間隔を置いて埋設されたインサー
    トに螺合して前記壁面で突設される、ボルト頭を有した
    第1のアンカーボルト及び、ボルト頭を有した第2のア
    ンカーボルトを挿通させる挿通孔が所要間隔を置いて貫
    設されており、 又前記カバー部材は、前記漏水受板の側縁部分を嵌入状
    態となし得る保持溝を前記保持部との間で形成する保持
    片を具え、該保持片に設けられた取付片部には、前記第
    2のアンカーボルトを挿通させる挿通孔が設けられ、該
    取付片部と前記固定片部との間に、締め付けられた前記
    第1のアンカーボルトのボルト頭を収容する収容空間が
    形成される如くなされており、前記第1のアンカーボル
    トの締め付けによって前記ベース部材を前記壁面に固定
    できると共に、前記第2のアンカーボルトの締め付けに
    よって前記カバー部材を前記ベース部材に固定可能とな
    されていることを特徴とする構造物の漏水部に取り付け
    られる漏水受樋装置。
  16. 【請求項16】 構造物のコンクリート壁部の漏水部か
    らの漏水を受ける漏水受板と、コンクリート壁面に固定
    されるベース部材と、該ベース部材に固定され且つ該ベ
    ース部材と協働して前記漏水受板の側縁部分を保持する
    カバー部材とを具え、 前記ベース部材は、その表面側の左右両側に保持部が設
    けられると共に該保持部間をなす固定片部には、その長
    さ方向に、前記壁面で突設される第1のアンカーボルト
    及び、前記壁部に埋設されたインサートに螺合して前記
    壁面で突設される第2のアンカーボルトを挿通させる挿
    通孔が所要間隔を置いて貫設されており、 又前記カバー部材は、左右の保持片が、前記漏水受板の
    側縁部分を嵌入状態となし得る保持溝を前記左右の保持
    部との間で形成するものとなされ、該左右の保持片間を
    なす取付片部には、前記第2のアンカーボルトを挿通さ
    せる挿通孔が設けられていることを特徴とする構造物の
    漏水部に取り付けられる漏水受樋装置。
  17. 【請求項17】 構造物のコンクリート壁部の漏水部か
    らの漏水を受ける漏水受板と、コンクリート壁面に固定
    されるベース部材と、該ベース部材に固定され且つ該ベ
    ース部材と協働して前記漏水受板の側縁部分を保持する
    カバー部材とを具え、 前記ベース部材は、その表面側の左右両側に保持部が設
    けられると共に該保持部間をなす固定片部には、その長
    さ方向に、前記壁面で突設される第1のアンカーボルト
    及び、前記壁部に埋設されたインサートに螺合して前記
    壁面で突設される第2のアンカーボルトを挿通させる挿
    通孔が所要間隔を置いて貫設されており、 又前記カバー部材は、左右の保持片が、前記漏水受板の
    側縁部分を嵌入状態となし得る保持溝を前記左右の保持
    部との間で形成するものとなされ、該左右の保持片間を
    なす取付片部には、前記第2のアンカーボルトを挿通さ
    せる挿通孔が設けられ、該取付片部と前記固定片部との
    間に、前記第1のアンカーボルトに螺合し締め付けられ
    たナットを収容する収容空間が形成され如くなされてお
    り、該ナットの締め付けによって前記ベース部材を前記
    壁面に固定できると共に、前記第2のアンカーボルトの
    締め付けによって前記カバー部材を前記ベース部材に固
    定可能となされていることを特徴とする構造物の漏水部
    に取り付けられる漏水受樋装置。
  18. 【請求項18】 構造物のコンクリート壁部の漏水部か
    らの漏水を受ける漏水受板と、コンクリート壁面に固定
    されるベース部材と、該ベース部材に固定され且つ該ベ
    ース部材と協働して前記漏水受板の側縁部分を保持する
    カバー部材とを具え、 前記ベース部材は、その表面側の左右に、中空状をなす
    保持部が設けられ、該保持部間の収容溝の底部をなす固
    定片部には、その長さ方向に、前記壁面で突設される第
    1のアンカーボルト及び、前記壁部に埋設されたインサ
    ートに螺合して前記壁面で突設される第2のアンカーボ
    ルトを挿通させる挿通孔が所要間隔を置いて貫設されて
    おり、 又前記カバー部材は、前記収容溝に嵌め入れられる中空
    状をなす取付片部の左右に、前記漏水受板の側縁部分を
    嵌入状態となし得る保持溝を前記左右の保持部との間で
    形成する保持片が設けられ、該中空状をなす取付片部の
    底部には、前記第2のアンカーボルトを挿通させる挿通
    孔が設けられ、該底部と前記固定片部との間に、前記第
    1のアンカーボルトに螺合し締め付けられたナットを収
    容する収容空間が形成され如くなされており、又前記中
    空状をなす取付片部には、締め付けられた前記第2のア
    ンカーボルトのボルト頭を収容するための収容部が設け
    られ、該取付片部の頂部に設けた開口を通して該第2の
    アンカーボルトの、前記インサートに対する螺合及び締
    め付けを行うことができ、前記ナットの締め付けによっ
    て前記ベース部材を前記壁面に固定できると共に、前記
    第2のアンカーボルトの締め付けによって前記カバー部
    材を前記ベース部材に固定可能となされていることを特
    徴とする構造物の漏水部に取り付けられる漏水受樋装
    置。
  19. 【請求項19】 構造物のコンクリート壁部の漏水部か
    らの漏水を受ける漏水受板と、コンクリート壁面に固定
    されるベース部材と、該ベース部材に固定され且つ該ベ
    ース部材と協働して前記漏水受板の縁部分を保持するカ
    バー部材とを具え、 前記ベース部材は、その表面側に一つの保持部が設けら
    れると共に該保持部に連設された固定片部には、その長
    さ方向に、前記壁面で突設される第1のアンカーボルト
    及び、前記壁部に埋設されたインサートに螺合して前記
    壁面で突設される第2のアンカーボルトを挿通させる挿
    通孔が所要間隔を置いて貫設されており、 又前記カバー部材は、前記漏水受板の側縁部分を嵌入状
    態となし得る保持溝を前記保持部との間で形成する保持
    片を具え、該保持片に設けられた取付片部には、前記第
    2のアンカーボルトを挿通させる挿通孔が設けられてい
    ることを特徴とする構造物の漏水部に取り付けられる漏
    水受樋装置。
  20. 【請求項20】 構造物のコンクリート壁部の漏水部か
    らの漏水を受ける漏水受板と、コンクリート壁面に固定
    されるベース部材と、該ベース部材に固定され且つ該ベ
    ース部材と協働して前記漏水受板の縁部分を保持するカ
    バー部材とを具え、 前記ベース部材は、その表面側に一つの保持部が設けら
    れると共に該保持部に連設された固定片部には、その長
    さ方向に、前記壁面で突設される第1のアンカーボルト
    及び、前記壁部に埋設されたインサートに螺合して前記
    壁面で突設される第2のアンカーボルトを挿通させる挿
    通孔が所要間隔を置いて貫設されており、 又前記カバー部材は、前記漏水受板の側縁部分を嵌入状
    態となし得る保持溝を前記保持部との間で形成する保持
    片を具え、該保持片に設けられた取付片部には、前記第
    2のアンカーボルトを挿通させる挿通孔が設けられ、該
    取付片部と前記固定片部との間に、前記第1のアンカー
    ボルトに螺合し締め付けられたナットを収容する収容空
    間が形成され如くなされており、前記ナットの締め付け
    によって前記ベース部材を前記壁面に固定できると共
    に、前記第2のアンカーボルトの締め付けによって前記
    カバー部材を前記ベース部材に固定可能となされている
    ことを特徴とする構造物の漏水部に取り付けられる漏水
    受樋装置。
  21. 【請求項21】 構造物のコンクリート壁部の漏水部か
    らの漏水を受ける漏水受板と、コンクリート壁面に固定
    されるベース部材と、該ベース部材に固定され且つ該ベ
    ース部材と協働して前記漏水受板の側縁部分を保持する
    カバー部材とを具え、 前記ベース部材は、その表面側の左右両側に保持部が設
    けられると共に該保持部間をなす固定片部には、その長
    さ方向に、前記壁部に埋設されたインサートに螺合して
    前記壁面で突設される、ボルト頭を有した第1のアンカ
    ーボルト及び、前記壁面で突設される第2のアンカーボ
    ルトを挿通させる挿通孔が所要間隔を置いて貫設されて
    おり、 又前記カバー部材は、左右の保持片が、前記漏水受板の
    側縁部分を嵌入状態となし得る保持溝を前記左右の保持
    部との間で形成するものとなされ、該左右の保持片間を
    なす取付片部には、前記第2のアンカーボルトを挿通さ
    せる挿通孔が設けられていることを特徴とする構造物の
    漏水部に取り付けられる漏水受樋装置。
  22. 【請求項22】 構造物のコンクリート壁部の漏水部か
    らの漏水を受ける漏水受板と、コンクリート壁面に固定
    されるベース部材と、該ベース部材に固定され且つ該ベ
    ース部材と協働して前記漏水受板の側縁部分を保持する
    カバー部材とを具え、 前記ベース部材は、その表面側の左右両側に保持部が設
    けられると共に該保持部間をなす固定片部には、その長
    さ方向に、前記壁部に埋設されたインサートに螺合して
    前記壁面で突設される、ボルト頭を有した第1のアンカ
    ーボルト及び、前記壁面で突設される第2のアンカーボ
    ルトを挿通させる挿通孔が所要間隔を置いて貫設されて
    おり、 又前記カバー部材は、左右の保持片が、前記漏水受板の
    側縁部分を嵌入状態となし得る保持溝を前記左右の保持
    部との間で形成するものとなされ、該左右の保持片間を
    なす取付片部には、前記第2のアンカーボルトを挿通さ
    せる挿通孔が設けられ、該取付片部と前記固定片部との
    間に、締め付けられた前記第1のアンカーボルトのボル
    ト頭を収容する収容空間が形成され如くなされており、
    前記第1のアンカーボルトの締め付けによって前記ベー
    ス部材を前記壁面に固定できると共に、前記ナットの締
    め付けによって前記カバー部材を前記ベース部材に固定
    可能となされていることを特徴とする構造物の漏水部に
    取り付けられる漏水受樋装置。
  23. 【請求項23】 構造物のコンクリート壁部の漏水部か
    らの漏水を受ける漏水受板と、コンクリート壁面に固定
    されるベース部材と、該ベース部材に固定され且つ該ベ
    ース部材と協働して前記漏水受板の側縁部分を保持する
    カバー部材とを具え、 前記ベース部材は、その表面側の左右に、中空状をなす
    保持部が設けられ、該保持部間の収容溝の底部をなす固
    定片部には、その長さ方向に、前記壁部に埋設されたイ
    ンサートに螺合して前記壁面で突設される、ボルト頭を
    有した第1のアンカーボルト及び、前記壁面で突設され
    る第2のアンカーボルトを挿通させる挿通孔が所要間隔
    を置いて貫設されており、 又前記カバー部材は、前記収容溝に嵌め入れられる中空
    状をなす取付片部の左右に、前記漏水受板の側縁部分を
    嵌入状態となし得る保持溝を前記左右の保持部との間で
    形成する保持片が設けられ、該中空状をなす取付片部の
    底部には、前記第2のアンカーボルトを挿通させる挿通
    孔が設けられ、該底部と前記固定片部との間に、締め付
    けられた前記第1のアンカーボルトのボルト頭を収容す
    る収容空間が形成される如くなされており、又前記中空
    状をなす取付片部には、前記第2のアンカーボルトに螺
    合するナットを収容するための収容部が設けられ、該取
    付片部の頂部に設けた開口を通して該ナットの螺合及び
    締め付けを行うことができ、前記第1のアンカーボルト
    の締め付けによって前記ベース部材を前記壁面に固定で
    きると共に、前記ナットの締め付けによって前記カバー
    部材を前記ベース部材に固定可能となされていることを
    特徴とする構造物の漏水部に取り付けられる漏水受樋装
    置。
  24. 【請求項24】 構造物のコンクリート壁部の漏水部か
    らの漏水を受ける漏水受板と、コンクリート壁面に固定
    されるベース部材と、該ベース部材に固定され且つ該ベ
    ース部材と協働して前記漏水受板の縁部分を保持するカ
    バー部材とを具え、 前記ベース部材は、その表面側に一つの保持部が設けら
    れると共に該保持部に連設された固定片部には、その長
    さ方向に、前記壁部に埋設されたインサートに螺合して
    前記壁面で突設される、ボルト頭を有した第1のアンカ
    ーボルト及び、前記壁面で突設される第2のアンカーボ
    ルトを挿通させる挿通孔が所要間隔を置いて貫設されて
    おり、 又前記カバー部材は、前記漏水受板の側縁部分を嵌入状
    態となし得る保持溝を前記保持部との間で形成する保持
    片を具え、該保持片に設けられた取付片部には、前記第
    2のアンカーボルトを挿通させる挿通孔が設けられてい
    ることを特徴とする構造物の漏水部に取り付けられる漏
    水受樋装置。
  25. 【請求項25】 構造物のコンクリート壁部の漏水部か
    らの漏水を受ける漏水受板と、コンクリート壁面に固定
    されるベース部材と、該ベース部材に固定され且つ該ベ
    ース部材と協働して前記漏水受板の縁部分を保持するカ
    バー部材とを具え、 前記ベース部材は、その表面側に一つの保持部が設けら
    れると共に該保持部に連設された固定片部には、その長
    さ方向に、前記壁部に埋設されたインサートに螺合して
    前記壁面で突設される、ボルト頭を有した第1のアンカ
    ーボルト及び、前記壁面で突設される第2のアンカーボ
    ルトを挿通させる挿通孔が所要間隔を置いて貫設されて
    おり、 又前記カバー部材は、前記漏水受板の側縁部分を嵌入状
    態となし得る保持溝を前記保持部との間で形成する保持
    片を具え、該保持片に設けられた取付片部には、前記第
    2のアンカーボルトを挿通させる挿通孔が設けられ、該
    取付片部と前記固定片部との間に、締め付けられた前記
    第1のアンカーボルトのボルト頭を収容する収容空間が
    形成される如くなされており、前記第1のアンカーボル
    トの締め付けによって前記ベース部材を前記壁面に固定
    できると共に、前記ナットの締め付けによって前記カバ
    ー部材を前記ベース部材に固定可能となされていること
    を特徴とする構造物の漏水部に取り付けられる漏水受樋
    装置。
  26. 【請求項26】 前記取付片部は、左右の保持片間とし
    ての本体部の裏面側で突設された取付体を以って形成さ
    れ、該取付体は、前記本体部で開放する凹所としての収
    容部が形成される如くなされており、その底部には、前
    記アンカーボルトを挿通させる挿通孔が設けられている
    ことを特徴とする請求項3、8、13、18又は23記
    載の構造物の漏水部に取り付けられる漏水受樋装置。
  27. 【請求項27】 前記取付体は、前記本体部に設けた開
    口を挿通して該本体部の裏面側で突設し、且つ凹所とし
    ての収容部を具え、その開放端に、前記開口の周縁部分
    を前記裏面側に向けて押圧する押圧片が設けられ、その
    収容部の底部に、前記アンカーボルトを挿通させる挿通
    孔が設けられていることを特徴とする請求項26記載の
    構造物の漏水部に取り付けられる漏水受樋装置。
  28. 【請求項28】 前記収容溝の内側面と前記中空状をな
    す取付片部の外側面の間に、前記漏水受板の側縁に突設
    した係合突部を嵌め入れる係合空所が形成される如くな
    されていることを特徴とする請求項3、8、13、18
    又は23記載の構造物の漏水部に取り付けられる漏水受
    樋装置。
  29. 【請求項29】 前記ベース部材に設けられた保持部の
    先端部分は、該先端部分に当てがわれた漏水受板の側縁
    部分を該先端部分にビス固定するためのビス保持部を有
    することを特徴とする請求項1〜28のいずれかに記載
    の構造物の漏水部に取り付けられる漏水受樋装置。
  30. 【請求項30】 前記ベース部材に設けられた保持部の
    先端部分に、該先端部分に当てがわれた漏水受板の側縁
    部分の端面と当接し得る位置決め段部を設けたことを特
    徴とする請求項1〜29のいずれかに記載の構造物の漏
    水部に取り付けられる漏水受樋装置。
  31. 【請求項31】 前記第2のナットを締め付ける前は、
    前記カバー部材の取付片部が、螺締状態にある第1のナ
    ットから離れた状態となるように構成されていることを
    特徴とする請求項1〜5記載の構造物の漏水部に取り付
    けられる漏水受樋装置。
  32. 【請求項32】 前記ベース部材は、その裏面側に、前
    記壁面に弾性押圧状態となり得る止水部材が付設される
    ものとなされていることを特徴とする請求項1〜31の
    いずれかに記載の構造物の漏水部に取り付けられる漏水
    受樋装置。
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