JP2003231345A - インクジェット記録ロール紙 - Google Patents

インクジェット記録ロール紙

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JP2003231345A
JP2003231345A JP2002032149A JP2002032149A JP2003231345A JP 2003231345 A JP2003231345 A JP 2003231345A JP 2002032149 A JP2002032149 A JP 2002032149A JP 2002032149 A JP2002032149 A JP 2002032149A JP 2003231345 A JP2003231345 A JP 2003231345A
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裕二 高上
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、ロール状に巻いたロール紙の構造、
特にロール終端での紙管からの脱離を容易とするロール
紙において、印刷時の最終段階で型付きの発生がなく、
用紙が紙管から外れ易く、プリンタの駆動部に過度の負
担を掛けないインクジェット記録ロール紙を提供するこ
とを目的とする。 【解決手段】紙管と、該紙管の表面に一端が固定されコ
ール状に巻かれた長尺の記録用紙より成り、記録用紙の
巻き始め部分に、穿孔された線幅が0.2mm以下であ
り、かつ線上1mmあたり2個以上の孔を有するミシン
目を、穿孔部が千鳥状となるよう複数本配置されている
こと。また前記記録用紙の記録面が、JIS P814
2に規定される75度鏡面光沢度において60%以上の
鏡面光沢度を有すること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリンター等の記
録用紙をロール状に巻いたロール紙の構造、特にロール
終端での紙管からの脱離を容易とするロール紙に関す
る。
【0002】
【従来の技術】プリンター等に使用される用紙は一般的
に定型寸法に切断されたカット紙と一定の幅で筒状芯に
巻かれた長尺タイプのロール紙と呼ばれるもの大別さ
れ、それぞれ用途により使い分けられている。特に近年
はパノラマ印刷に代表される長尺高画質のインクジェッ
トプリンタでの印刷が要求され、より使い勝手の良いロ
ール紙の要求が高まりつつある。
【0003】通常、ロール紙のロールの加工は、パイプ
状の紙管に用紙の巻き始め先端を固定して、一定のテン
ションをかけながら、又一定の幅にスリットしながら幾
重にも巻き付けて加工される。又、ロール紙のプリンタ
での使用においては、プリンタの給紙ローラでロール紙
を引き出しながら印刷を行う。
【0004】このロール紙が紙管に対して、全くフリー
の状態、すなわち、用紙が紙管に対して固定されいない
状態では、巻き始め加工時に位置が定まらず、又テンシ
ョンをかけた状態で巻くことが出来難いため、作業性が
悪く、この点からは紙管と用紙とを粘着テープにて固定
し、巻き始めることが行われている。
【0005】しかし、プリンタでロール紙に印刷する場
合の最後の段階においては、紙管とロール紙の巻き始め
の固定が強固であれば、印刷の途中であればロール紙が
紙管から剥離しないために紙が送られず、ロール紙の同
じ部分へ長時間印刷を行うことになり、プリンタヘッド
の故障の原因となる。またロール紙を引き出すために駆
動される駆動装置にも負荷が生じ、故障発生の頻度を上
げる原因ともなる。
【0006】一方で、紙管との固定の粘着テープの粘着
力が弱い場合には、最終段階で駆動力により紙管からロ
ール紙が引き離された時に、粘着材がロール用紙側に残
る場合があり、粘着材がプリンタ内部の搬送用ローラー
に貼り付き、プリンタが故障することがあった。
【0007】このために、プリンタでロール紙に印刷す
る場合の最終段階でロール紙が脱離しやすいように巻き
始め部分に切り欠きを入れることや、特開2001−1
22485号公報のように紙管に予めプラスチックシー
トを固定し、その隙間に挟むことで最終段階では容易に
離れる方法も提案されている。しかし、これらの方法で
は巻き付けられたロール用紙に対して段差が生じている
ため、その型が上巻きに付く「型付き」現象を生じさせ
ることがあった。特に光沢度が高い光沢紙においてはよ
り顕著に型付きが現れ、質感を損なうことやインク吸収
性に悪影響を与えるなど最終端付近は実用に耐えない場
合があった。また後者の方法では紙管を加工するためコ
ストアップの要因ともなる欠点があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ロール状に
巻いたロール紙の構造、特にロール終端での紙管からの
脱離を容易とするロール紙において、印刷時の最終段階
で型付きの発生がなく、用紙が紙管から外れ易く、プリ
ンタの駆動部に過度の負担を掛けないインクジェット記
録ロール紙を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意検討した結果、以下の発明を見出
した。
【0010】第1の発明は、紙管と、該紙管の表面に一
端が固定されロール状に巻かれた長尺の記録用紙より成
り、該記録用紙の巻き始め部分に、幅方向に渡ってミシ
ン目を有することを特徴としている。
【0011】第2の発明は、前記ミシン目が、穿孔され
た線幅が0.2mm以下であり、かつ線上1mmあたり
2個以上の孔を有することを特徴としている。
【0012】第3の発明は、前記ミシン目が、穿孔部が
千鳥状となるよう複数本配置されていることを特徴とし
ている。
【0013】第4の発明は、前記記録用紙の記録面が、
JIS P8142に規定される75度鏡面光沢度にお
いて60%以上の鏡面光沢度を有することを特徴として
いる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に、本発明について詳細に説
明する。
【0015】本発明に於けるインクジェット記録ロール
紙は、紙管と、該紙管の表面に一端が固定されロール状
に巻かれた長尺の記録用紙より成り、該記録用紙の巻き
始め部分に、幅方向に渡ってミシン目を有するものであ
り、プリンタでロール紙に印刷する場合の最終段階でロ
ール紙にあるレベル以上張力が掛かった時にミシン目に
より断裂し、紙管より脱離しやすいようにしたものであ
る。特に前記ミシン目が、穿孔された線幅が0.2mm
以下であり、かつ線上1mmあたり2個以上の孔を有す
ることや、前記ミシン目が、穿孔部が千鳥状となるよう
複数本配置されていることでさらに容易に脱離すること
が可能となるものである。
【0016】また、前記記録用紙の記録面が、JIS
P8142に規定される75度鏡面光沢度において60
%以上の鏡面光沢度を有するものでは、型付きが発生し
た場合に光沢度が低下する等の悪影響を受けやすいが、
ミシン目加工で有れば穿孔部が極小でその段差の影響も
軽微となり、その上巻きとして巻き付けられたロール用
紙に対しても型付きを生じさせることがないものであ
る。
【0017】さらに図を用いて説明する。
【0018】図1は本発明の構成を示す概略構成図であ
り、紙管1に記録用紙2が巻かれた状態を示す。記録用
紙2には紙管1との先端接着部分以降にミシン目3が加
工されている。本発明のロール紙をプリンタで印刷する
場合、その最終段階においては、記録用紙2は終端部分
では紙管1との間である一定の張力が生じると、ミシン
目3の部分が断裂して、記録用紙2は自然に紙管1から
外れ、プリンタの搬送装置に過度の負担を与えることは
ない。
【0019】また、本発明のミシン目については、穿孔
された線幅が0.2mm以下であり、かつ線上1mmあ
たり2個以上の孔を有することや、前記ミシン目が、穿
孔部が千鳥状となるよう複数本配置されている加工がさ
れていることが好ましい。特にプリンタの搬送装置の負
荷耐性より、ミシン目から断裂する張力をミシン目線上
の穿孔割合(接続部分と非接触部分の割合)によって設
定することが好ましい。
【0020】本発明において、紙管1と記録用紙2の接
着は粘着テープあるいは接着剤等の手段を用いることが
できる。接着力は強い方が好ましいが、加工されるミシ
ン目が断裂する張力よりも強ければよい。
【0021】本発明における、記録面がJIS P81
42に規定される75度鏡面光沢度において60%以上
の鏡面光沢度を有するインクジェット記録ロール紙と
は、プリンタから印字されるインクを主に保持する機能
を有するインク受理層もしくはインク受理層を設けた上
に光沢発現を主機能とする層を機能分離した複数の層と
して形成したもの、あるいはさらにその表面をカレンダ
ーやキャスト処理等の光沢発現処理をしたものである。
【0022】例えばインク受理層には、以下の顔料或い
は粒子を1種以上用いることができる。例えば、軽質炭
酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、炭酸マグネシウ
ム、カオリン、タルク、硫酸カルシウム、硫酸バリウ
ム、二酸化チタン、酸化亜鉛、硫化亜鉛、炭酸亜鉛、サ
チンホワイト、珪酸アルミニウム、ケイソウ土、珪酸カ
ルシウム、珪酸マグネシウム、合成非晶質シリカ、コロ
イダルシリカ、アルミナ、アルミナ水和物、水酸化アル
ミニウム、リトポン、ゼオライト、加水ハロサイト、水
酸化マグネシウム等の無機顔料、スチレン系プラスチッ
クピグメント、アクリル系プラスチックピグメント、ポ
リエチレン、マイクロカプセル、尿素樹脂、メラミン樹
脂等の有機顔料等が挙げられる。上記の中でもインク受
理層に主体成分として含有する顔料としては、多孔性無
機顔料が好ましく、多孔性合成非晶質シリカ、多孔性炭
酸マグネシウム、多孔性アルミナ等が挙げられ、特に細
孔容積の大きい多孔性合成非晶質シリカが好ましい。
【0023】また光沢発現層としては、以下の顔料或い
は粒子を適宜組み合わせて用いることができる。例え
ば、軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、炭酸マ
グネシウム、カオリン、珪酸アルミニウム、ケイソウ
土、珪酸カルシウム、珪酸マグネシウム、合成非晶質シ
リカ、コロイダルシリカ、アルミナ、アルミナ水和物、
水酸化アルミニウム等の無機顔料、スチレン系プラスチ
ックピグメント、アクリル系プラスチックピグメント、
ポリエチレン、マイクロカプセル、尿素樹脂、メラミン
樹脂等の有機顔料等が挙げられる。中でも、コロイダル
シリカ、合成非晶質シリカ、アルミナ水和物等一次粒子
径が極めて小さい超微粒の無機顔料が好ましい。特にア
ルミナ水和物を顔料の主体成分として用いると、発色性
が高まりより好ましい。アルミナ水和物は、光沢発現層
の顔料100質量部中100〜30質量部用いることが
望ましい。
【0024】インク受理層及び/または光沢発現層に配
合されるバインダーには、酸化澱粉、エーテル化澱粉、
リン酸エステル化澱粉等の澱粉誘導体;カルボキシメチ
ルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース等のセルロ
ース誘導体;カゼイン、ゼラチン、大豆蛋白、ポリビニ
ルアルコール又はその誘導体;ポリビニルピロリドン、
無水マレイン酸樹脂、スチレン−ブタジエン共重合体、
メチルメタクリレート−ブタジエン共重合体等の共役ジ
エン系共重合体ラテックス;アクリル酸エステル及びメ
タクリル酸エステルの重合体又は共重合体等のアクリル
系重合体ラテックス;エチレン−酢酸ビニル共重合体等
のビニル系重合体ラテックス;或いはこれら各種重合体
のカルボキシ基等の官能基含有単量体による官能基変性
重合体ラテックス;或いはこれら各種重合体にカチオン
基を用いてカチオン化したもの、カチオン性界面活性剤
にて重合体表面をカチオン化したもの、カチオン性ポリ
ビニルアルコール下で重合し重合体表面に該ポリビニル
アルコールを分布させたもの、カチオン性コロイド粒子
の懸濁分散液中で重合を行い、重合体表面に該粒子が分
布しているもの等;メラミン樹脂、尿素樹脂等の熱硬化
合成樹脂等の水性バインダー;ポリメチルメタクリレー
ト等のアクリル酸エステルやメタクリル酸エステルの重
合体又は共重合体樹脂;ポリウレタン樹脂、不飽和ポリ
エステル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニルコポリマー、ポ
リビニルブチラール、アルキッド樹脂等の合成樹脂系バ
インダー等を挙げることができる。
【0025】該インク受理層と該光沢発現層中のバイン
ダーの配合量は、顔料100質量部に対して、5〜70
質量部、好ましくは、10〜50質量部である。5質量
部未満では、該インク受理層及び該光沢発現層の塗層強
度が不足するし、70質量部を超えるとインクの吸収性
が低下するため好ましくない。該インク受理層及び該光
沢発現層の塗工量としては、適用する顔料やバインダー
の種類及び量、インクジェット記録装置の種類により異
なるが、各々2g/m2以上、好ましくは、4〜20g
/m2の範囲である。
【0026】又、該インク受理層や該光沢発現層には、
その他の添加剤として、顔料分散剤、増粘剤、流動性改
良剤、消泡剤、抑泡剤、離型剤、発泡剤、浸透剤、着色
染料、着色顔料、蛍光増白剤、紫外線吸収剤、酸化防止
剤、防腐剤、防バイ剤、耐水化剤、染料定着剤等を適宜
配合することもできる。
【0027】本発明において、光沢発現処理としては特
に70%以上の高光沢が可能となるキャストコーティン
グ法によるものが有効に適用できる。一般に印刷用キャ
ストコート紙と同じ製造方法が適用出来る。これは、直
接法、凝固法、再湿潤法(リウェット法)等に細分され
ている。直接法は、光沢発現層を塗設後、未乾燥の状態
(湿潤状態)で加熱された鏡面ロールに圧接し乾燥する
方法である。凝固法は、光沢発現層を塗設後、未乾燥の
状態の該層を凝固液により凝固させた後、加熱された鏡
面ロールに圧接し乾燥する方法である。又、再湿潤法
は、光沢発現層を塗設し乾燥後、水を主体とする湿潤液
にて該層を再湿潤させ、加熱された鏡面に圧接し乾燥す
る方法である。該法に係る該鏡面ロールの表面粗度、直
径、圧接時の圧力(線圧)、塗工速度は、市販の印刷用
キャストコート紙の製造条件と同様に適宜選択すること
ができる。
【0028】本発明で使用される紙基材としては、LB
KP、NBKP等の化学パルプ、GP、PGW、RM
P、TMP、CTMP、CMP、CGP等の機械パル
プ、DIP等の古紙パルプ、等の木材パルプ、ケナフ、
バガス、コットン等の非木材パルプ、と従来公知の顔料
を主成分として、バインダー及びサイズ剤や定着剤、歩
留まり向上剤、カチオン化剤、紙力増強剤等の各種添加
剤を1種以上用いて混合し、長網抄紙機、円網抄紙機、
ツインワイヤー抄紙機等の各種装置で製造された原紙、
更に原紙に、澱粉、ポリビニルアルコール等でのサイズ
プレスやアンカーコート層を設けた原紙や、それらの上
にコート層を設けたアート紙、コート紙、キャストコー
ト紙等の塗工紙も含まれる。この様な原紙及び塗工紙
に、そのまま本発明に係る塗層を設けても良いし、平坦
化をコントロールする目的で、マシンカレンダー、TG
カレンダー、ソフトカレンダー等のカレンダー装置を使
用しても良い。又、該支持体の坪量としては、通常40
〜300g/m2であるが、特に制限されるものではな
い。
【0029】本発明に係わるインク受理層、光沢発現層
等の塗工は、各種ブレードコーター、ロールコーター、
エアーナイフコーター、バーコーター、ロッドブレード
コーター、カーテンコーター、ショートドウェルコータ
ー、サイズプレス等の各種装置を用い、オンマシン或い
はオフマシンで塗設される。
【0030】該インク受理層を塗設、乾燥した後、該光
沢発現層を塗設する前に、平坦化をコントロールする目
的で、マシンカレンダー、TGカレンダー、ソフトカレ
ンダー等のカレンダー装置を使用しても良い。
【0031】
【実施例】以下本発明を実施例及び図1、2を用いて詳
説するが、本発明はその趣旨を逸脱しない限り、下記実
施例に限定されるものではない。尚、部は固形分あるい
は実質成分の質量部を示す。
【0032】<紙基材の作製>紙基材は、以下の通り作
製した。LBKP(濾水度400mlcsf)90部と
NBKP(濾水度450mlcsf)10部からなる木
材パルプ100部に対して、軽質炭酸カルシウム5部、
市販のアルキルケテンダイマー0.1部、市販のカチオ
ン性ポリアクリルアミド0.05部、市販のカチオン化
澱粉1.0部を水中に含有するスラリーを調成後、長網
抄紙機を用いて坪量125g/m2に抄造した後、オン
マシンのインクラインドサイズプレス装置で水に溶解し
た酸化澱粉(MS3800:日本食品加工社製)を付着
させ、坪量127g/m2の紙基材を得た。
【0033】<インク受理層の塗設>該紙基材上に多孔
質顔料を主成分とする塗被組成物を塗設してインク受理
層を得た。塗被組成物は、多孔質顔料として市販の合成
非晶質シリカ(ミズカシルP78D:水澤化学社製)を
100部、バインダーとして市販のポリビニルアルコー
ル(PVA117:クラレ社製)40部を水に添加、調
合して得た。該塗被組成物の固形分濃度は17%であっ
た。該塗被組成物をエアーナイフコーターで絶乾質量1
0g/m2となるように紙基材上に塗工し乾燥してイン
ク受理層を得た。
【0034】<光沢発現層の塗設>上記紙基材上に塗設
されたインク受理層上に下記の塗被組成物を直接法によ
るキャストコーティング法により塗設し光沢発現層を得
た。該塗被組成物は、顔料として市販のアルミナ水和物
(アルミナゾル520:日産化学社製)を100部、バ
インダーとして市販のシラノール変性ポリビニルアルコ
ール(R−1130:クラレ社製)を20部、離型剤と
して市販のノニオン性オレイン酸乳化物1部を水に添
加、調合して得た。該塗被組成物をエアーナイフコータ
ーで絶乾塗工量が10g/m2となるように該インク受
理層上に塗工し、表面温度が100℃に保たれた鏡面ロ
ールに10秒圧接し乾燥した。このJIS P8142
に規定される75度鏡面光沢度を測定したところ、75
%であった。
【0035】上記の如く光沢発現層を塗設された記録用
紙を用いて、本発明の構成を示す概略構成図である図1
に示したように、記録用紙2の巻き始め位置近傍に以下
のミシン目3を入れ、紙管1に巻き付けを行い、ロール
紙に仕上げた。記録用紙2の幅は210mmで長さを5
0mとし、紙管1は内径4インチの紙幅と同等幅の紙製
硬質紙管を用いた。
【0036】ミシン目は、ミシン目加工詳細概略図であ
る図2に示したように穿孔された線幅が0.2mmとし
て、かつ線上1mmあたり2個の孔を有する形状で孔位
置を千鳥に配置して2条の加工を施した。
【0037】このロール紙を引き出して終端(巻き始
め)部分を確認したところ、型付きはなく、質感を損な
うことは無かった。また最終端まで引き出して記録用紙
の脱離性を確認したが、ミシン目加工を施していないロ
ール紙に比べ格段にストレスなく脱離できた。
【0038】
【発明の効果】本発明における効果は、ロール状に巻い
たインクジェット記録ロール紙において、紙管と、該紙
管の表面に一端が固定されたシートより成り、記録用紙
の巻き始め部分に、幅方向に渡ってミシン目を有するも
のであり、プリンタで記録用紙に印刷する場合の最終段
階で記録用紙に、あるレベル以上張力が掛かった時にミ
シン目により断裂し、紙管より脱離しやすく、プリンタ
の駆動手段に過度の負担を与えることもなく、長期的に
プリンタの故障発生頻度の減少、長寿命化が図られる。
特に前記ミシン目が、穿孔された線幅が0.2mm以下
であり、かつ線上1mmあたり2個以上の孔を有するこ
とや、前記ミシン目が、穿孔部が千鳥状となるよう複数
本配置されていることでさらに容易に脱離する効果が得
られるし、また、前記記録用紙の記録面が、JIS P
8142に規定される75度鏡面光沢度において60%
以上の鏡面光沢度を有するものでは、型付きが発生した
場合に光沢度が低下する等の悪影響を受けやすいが、上
記ミシン目加工で有れば穿孔部が極小でその段差の影響
も軽微となり、その上巻きとして巻き付けられた記録用
紙に対しても型付きを生じさせることがない効果が得ら
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成の一例を示す概略構成図である。
【図2】本発明のミシン目加工の一例を表すミシン目詳
細概略図である。
【符号の説明】
1 紙管 2 記録用紙 3 ミシン目

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紙管と、該紙管の表面に一端が固定され
    ロール状に巻かれた長尺の記録用紙より成り、該記録用
    紙の巻き始め部分に、幅方向に渡ってミシン目を有する
    ことを特徴とするインクジェット記録ロール紙。
  2. 【請求項2】 前記ミシン目が、穿孔された線幅が0.
    2mm以下であり、かつ線上1mmあたり2個以上の孔
    を有することを特徴とする請求項1記載のインクジェッ
    ト記録ロール紙。
  3. 【請求項3】 前記ミシン目が、穿孔部が千鳥状となる
    よう複数本配置されていることを特徴とする請求項1ま
    たは2記載のインクジェット記録ロール紙。
  4. 【請求項4】 前記記録用紙の記録面が、JIS P8
    142に規定される75度鏡面光沢度において60%以
    上の鏡面光沢度を有することを特徴とする請求項1〜3
    いずれかに記載のインクジェット記録ロール紙。
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