JP2003230273A - スイッチング電源回路 - Google Patents

スイッチング電源回路

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JP2003230273A
JP2003230273A JP2002023651A JP2002023651A JP2003230273A JP 2003230273 A JP2003230273 A JP 2003230273A JP 2002023651 A JP2002023651 A JP 2002023651A JP 2002023651 A JP2002023651 A JP 2002023651A JP 2003230273 A JP2003230273 A JP 2003230273A
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Japan
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circuit
switching
voltage
resonance
winding
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JP2002023651A
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English (en)
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Masayuki Yasumura
昌之 安村
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Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 共振形コンバータに対して力率改善のための
回路構成を付加した電源回路のコストダウン及び回路基
板の小型軽量化を促進する。 【解決手段】 AC100V系で負荷電力200W程度
以上の重負荷の条件に対応する電源回路として、一次側
スイッチングコンバータについては、フルブリッジ電流
共振形コンバータと部分電圧共振回路を組み合わせた共
振コンバータとする。また、力率改善のための回路とし
ては、商用交流電源ラインにノーマルモードノイズフィ
ルタを挿入すると共に、高速リカバリ型の整流ダイオー
ドによるブリッジ整流回路を接続することで等倍電圧整
流動作とする。そのうえで、力率改善用トランスを備え
ることで、商用交流電源を全波整流する整流回路の整流
電流経路に、一次側直列共振回路に得られるスイッチン
グ出力を帰還して、整流電流がスイッチングされるよう
に構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、力率改善のための
回路を備えたスイッチング電源回路に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】先に本出願人は、一次側に共振形コンバ
ータを備えた電源回路を各種提案している。また、共振
形コンバータに対して力率改善を図るための力率改善回
路を備えて構成した電源回路も各種提案している。図
6、図7はそれぞれ、先に本出願人により出願された発
明に基づいて構成されるスイッチング電源回路の一例を
示す回路図である。
【0003】まず図6の電源回路には、他励式による電
流共振形スイッチングコンバータに対して力率改善のた
めの構成が付加された構成例が示される。そして、この
電源回路は、電流共振形スイッチングコンバータとして
2石のスイッチング素子を備えたハーフブリッジ結合方
式に対して、半導体スイッチ(スイッチング素子)のタ
ーンオフ時にのみ電圧共振する部分電圧共振回路を組み
合わせている。また、この図に示す電源回路は、交流入
力電圧VACが100V系とされると共に、負荷電力が2
00W以上の条件に対応した構成とされる。
【0004】この図6に示す電源回路においては、商用
交流電源ACに対して、低速リカバリ型の2本の整流ダ
イオードD13,D14、及び平滑コンデンサCi1,Ci2
を図示するようにして接続して、いわゆる倍電圧整流回
路を形成している。これにより、直列接続されたいる。
これにより、平滑コンデンサCi1−Ci2の両端には、
交流流力電圧VACの2倍に対応する整流平滑電圧Eiが
得られる。
【0005】また、商用交流電源ACのラインに対して
は図示するようにして、パワーチョークコイルPCHを
直列に挿入している。このパワーチョークコイルPCH
のインダクタンスLcによって、交流入力電流IACの導
通角を拡大させ、(PF)を0.75程度にまで改善す
るようにしている。なお、このパワーチョークコイルP
CHのインダクタンスLcとしては4mH程度に設定さ
れる。
【0006】また、この電源回路には、平滑コンデンサ
Ci1、Ci2の両端電圧である整流平滑電圧Eiを動作
電源とする他励式の電流共振形コンバータが備えられ
る。この電流共振形コンバータにおいては、例えばMO
S−FETとされる2石のスイッチング素子Q11、Q12
が備えられている。ここでは、スイッチング素子Q11の
ドレインを整流平滑電圧Eiのラインと接続し、スイッ
チング素子Q11のソースとスイッチング素子Q12のドレ
インを接続し、スイッチング素子Q12のソースを一次側
アースに接続することで、他励式に対応したハーフブリ
ッジ結合を得ている。これらスイッチング素子Q11、Q
12は、発振・ドライブ回路2によって交互にオン/オフ
動作が繰り返されるようにスイッチング駆動されて、整
流平滑電圧Eiを断続してスイッチング出力とする。ま
た、この場合には、各スイッチング素子Q11、Q12のド
レイン−ソース間に対して、図に示す方向によって接続
されるクランプダイオードDD1、DD2が設けられる。
【0007】また、この場合には、スイッチング素子Q
11、Q12のソース−ドレインの接続点(スイッチング出
力点)に対して、直列共振コンデンサC1の直列接続を
介して絶縁コンバータトランスPITの一次巻線N1 の
一端を接続している。これにより、一次巻線N1 に対し
てスイッチング出力を供給するようにされる。一次巻線
N1の他端は、一次側アースに対して接続される。
【0008】絶縁コンバータトランスPIT (Power Is
olation Transformer)は、スイッチング素子Q11 、Q1
2 のスイッチング出力を二次側に伝送する。この絶縁コ
ンバータトランスPITの一次巻線N1 は、上述もした
ようにして、その一端がスイッチング素子Q11、Q12の
ソース−ドレインの接続点と接続されることで、スイッ
チング出力が得られるようにされる。
【0009】この場合、直列共振コンデンサC1 及び一
次巻線N1 は直列に接続されているが、この直列共振コ
ンデンサC1 のキャパシタンス及び一次巻線N1 (直列
共振巻線)を含む絶縁コンバータトランスPITの漏洩
インダクタンス(リーケージインダクタンス)成分L1
により、スイッチングコンバータの動作を電流共振形と
するための一次側電流共振回路(一次側直列共振回路)
を形成している。
【0010】また、スイッチング素子Q2 のコレクタ−
エミッタ間に対して並列に並列共振コンデンサCpが接
続されている。この並列共振コンデンサCpが接続され
ることにより、並列共振コンデンサCpのキャパシタン
スと一次巻線N1のリーケージインダクタンス成分L1
によってスイッチング素子Q1,Q2のターンオフ時に
のみ電圧共振動作が得られることになる。つまり部分電
圧共振回路が形成される。
【0011】この図における絶縁コンバータトランスP
ITの二次側には、二次巻線N2と、この二次巻線N2よ
りも巻線数の少ない二次巻線N2Aとが備えられる。先ず
二次巻線N2に対しては、センタータップを設けた上
で、整流ダイオードDO1,DO2及び平滑コンデンサCO1
を図のように接続することで、全波整流回路が形成さ
れ、直流出力電圧EO1を生成する。また、二次巻線N2A
に対しても、センタータップを設けると共に、整流ダイ
オードDO3,DO4及び平滑コンデンサCO2を図のように
接続することで全波整流回路を形成しており、直流出力
電圧EO2が生成されることになる。これら直流出力電圧
EO1,EO2は、図示しない所要の負荷に供給されること
になる。なお、この場合には、直流出力電圧EO1は、検
出電圧として制御回路1に対しても分岐して入力され
る。
【0012】制御回路1は、例えば直流出力電圧EO1
の変動に対応したレベルの制御信号を発振・ドライブ回
路2に出力する。発振・ドライブ回路2では制御回路1
から供給された制御信号に基づいて、発振・ドライブ回
路2からスイッチング素子Q11,Q12の各ゲートに供給
するスイッチング駆動信号の周波数を変化させて、スイ
ッチング周波数を可変するようにしている。これによっ
て直流出力電圧EO1のレベルに応じてスイッチング素子
Q11,Q12のスイッチング周波数が可変され、一次側直
列共振回路の一次巻線N1に供給されるドライブ電流が
制御されて、二次側に伝送されるエネルギーが制御され
ることにより、二次側直流出力電圧の定電圧制御が図ら
れることになる。なお、以降は上記のような方法による
定電圧制御方式を「スイッチング周波数制御方式」とい
うことにする。
【0013】また、この図に示す回路では、絶縁コンバ
ータトランスPITの一次側に、巻線N4が巻装され、
この巻線N4に対して整流用のダイオードD10が接続さ
れる。この巻線N4及びダイオードD10から成る整流回
路の整流出力は起動用に利用される。つまり、起動抵抗
Rsを介してスイッチング素子Q11側に出力されること
で、スイッチング動作を開始させる。また、発振・ドラ
イブ回路2の起動用電源としても用いられる。
【0014】また、図7に、先行技術としてのスイッチ
ング電源回路の他の構成例を示す。この図に示す電源回
路は、複合共振形スイッチングコンバータとして、一次
側に1石のスイッチング素子による電圧共振形コンバー
タを備えると共に、二次側にも共振回路を備えた構成を
採る。また、整流回路に力率改善のための力率改善回路
を付加した、力率改善整流回路が設けられる。
【0015】この図に示す回路においては、力率改善整
流回路20が備える整流回路系と平滑コンデンサCi
1,Ci2とにより倍電圧整流回路が形成されることにな
る。そして、直列接続された平滑コンデンサCi1−C
i2の両端に、交流入力電圧VACの2倍に対応するレベ
ルの整流平滑電圧Eiを生成する。なお、力率改善整流
回路20については後述する。
【0016】上記整流平滑電圧Ei(直流入力電圧)を
入力してスイッチングを行う電圧共振形スイッチングコ
ンバータとしては、図示するようにして、1石によるシ
ングルエンド方式が採用される。また駆動方式としては
自励式の構成を採っている。この場合、電圧共振形コン
バータを形成するスイッチング素子Q1には、高耐圧の
バイポーラトランジスタ(BJT;接合型トランジス
タ)が選定される。このスイッチング素子Q1のコレク
タ−エミッタ間に対しては、一次側並列共振コンデンサ
Crが並列に接続される。また、ベース−エミッタ間に
対しては、クランプダイオードDDが接続される。ここ
で、並列共振コンデンサCrは、絶縁コンバータトラン
スPITの一次巻線N1に得られるリーケージインダク
タンスL1と共に、一次側並列共振回路を形成してお
り、これによって電圧共振形コンバータとしての動作が
得られるようになっている。そして、スイッチング素子
Q1のベースに対しては、駆動巻線NB−共振コンデンサ
CB−ベース電流制限抵抗RBから成る自励発振駆動回路
が接続される。スイッチング素子Q1には、この自励発
振駆動回路にて発生される発振信号を基とするベース電
流が供給されることでスイッチング駆動される。なお、
起動時においては整流平滑電圧Eiのラインから起動抵
抗Rs−ベース電流制限抵抗RBを介してベースに流れ
る起動電流によって起動される。
【0017】直交型制御トランスPRTは、上記駆動巻
線NBと電流検出巻線NDの巻装方向に対してその巻装方
向が直交するようにして制御巻線Ncが巻装されて構成
される可飽和リアクトルであって、後述するようにして
一次側電圧共振形コンバータのスイッチング周波数を制
御するために設けられる。
【0018】絶縁コンバータトランスPITは、一次側
に得られたスイッチングコンバータのスイッチング出力
を二次側に伝送するために設けられ、一次巻線N1及び
二次側巻線(N2,N2A)について、一次側と二次側と
が疎結合となるようにして巻装している。また、この場
合には、絶縁コンバータトランスPITの一次側に対し
ては、三次巻線N3も巻装される。
【0019】スイッチング素子Q1のスイッチング出力
は、上記した構造の絶縁コンバータトランスPITの一
次巻線N1に伝送され、更に二次側の二次巻線N2,N2A
に対して励起されるようにして伝達されることになる。
【0020】この場合、絶縁コンバータトランスPIT
の二次側においては、図示するように二次巻線N2の両
端に対して並列に二次側並列共振コンデンサC2が接続
されることで、二次巻線N2のリーケージインダクタン
スL2と共に二次側並列共振回路を形成する。このよう
な構成による電源回路では、一次側にはスイッチング動
作を電圧共振形とするための並列共振回路が備えられ、
二次側には電圧共振動作を得るための並列共振回路が備
えられることになる。つまり、複合共振形スイッチング
コンバータとして構成されている。
【0021】この場合、二次巻線N2に対してはブリッ
ジ整流回路DBR及び平滑コンデンサCO1から成る整流回
路が接続されることで、二次側直流出力電圧EO1を生成
する。また、二次巻線N2Aに対しては、センタータップ
を設けた上で、図示するようにして整流ダイオードDO
3,DO4、及び平滑コンデンサCO2から成る全波整流回
路が設けられる。この全波整流回路によって二次側直流
電圧EO2が生成されることになる。
【0022】この場合の制御回路1は、二次側直流出力
電圧EO1のレベルに応じて可変の直流電流を、制御電流
として、直交型制御トランスPRTの制御巻線Ncに流
すようにされる。このように制御巻線Ncに流れる制御
電流レベルが可変されることで、直交型制御トランスP
RTにおいては、駆動巻線NBのインダクタンスLBを可
変するように制御することになる。これによって、自励
発振駆動回路における駆動巻線NB−共振コンデンサCB
から成る共振回路の共振周波数が変化し、スイッチング
素子Q1のスイッチング周波数が可変制御されることに
なる。スイッチング素子Q1のスイッチング周波数が可
変されることによっては、一次側並列共振回路と二次側
並列共振回路との共振インピーダンスが変化することに
なるが、このインピーダンス変化によって、一次側から
二次側へ伝送されるエネルギーも可変され、これによっ
て二次側直流出力電圧が一定となるように制御される。
【0023】続いて、力率改善整流回路20による力率
改善動作について説明する。力率改善整流回路20とし
ては、商用交流電源ACのラインに対して、コンデンサ
CNとインダクタンスLNによるノーマルモードノイズ抑
圧用のフィルタが形成される。また、上記ノーマルモー
ドノイズ抑圧用のフィルタに直列にインダクタL10が接
続される。このインダクタL10は絶縁コンバータトラン
スPITの三次巻線N3と、商用交流電源ACの正極ラ
インの間に挿入される。
【0024】また2本の高速リカバリ型ダイオードD1
1、D12(整流ダイオード)が設けられる。高速リカバ
リ型ダイオードD11は、アノードが三次巻線N3−イン
ダクタL10を介して、商用交流電源ACの正極ラインに
接続されると共に、カソードは、平滑コンデンサCi1
の正極端子に対して接続される。また、高速リカバリ型
ダイオードD12は、アノードが一次側アースに接地され
ると共に、カソードは、三次巻線N3−インダクタL10
を介して、商用交流電源ACの正極ラインに接続され
る。
【0025】さらに、低速リカバリ型ダイオードD13,
D14(整流ダイオード)が設けられる。低速リカバリ型
ダイオードD13は、アノードが商用交流電源ACの正極
ラインと接続され、カソードが平滑コンデンサCi1の
正極端子と接続される。また、低速リカバリ型ダイオー
ドD14は、アノードが一次側アースに接地されると共
に、カソードが上記低速リカバリ型ダイオードD13のア
ノードに対して接続される。
【0026】このような力率改善整流回路20において
は、高速リカバリ型ダイオードD11、D12が第1の整流
回路として機能し、また低速リカバリ型ダイオードD1
3,D14が第2の整流回路として機能する。即ち交流入
力電圧VACが正となる期間では、交流電源AC→ノーマ
ルモードノイズ抑圧用フィルタ(LN、CN)→インダク
タL10→三次巻線N3→高速リカバリ型ダイオードD11
→平滑コンデンサCi1→・・・の系で第1の整流回路
による整流電流が流れて平滑コンデンサCi1へ充電さ
れる。また同時に、交流電源AC→ノーマルモードノイ
ズ抑圧用フィルタ(LN、CN)→低速リカバリ型ダイオ
ードD13→平滑コンデンサCi1→・・・の系で、第2
の整流回路による整流電流が流れて平滑コンデンサCi
1へ充電される。
【0027】また交流入力電圧VACが負となる期間で
は、交流電源AC→平滑コンデンサCi2→一次側アー
ス→高速リカバリ型ダイオードD12→・・・の系で第1
の整流回路による整流電流が流れて平滑コンデンサCi
2へ充電される。また同時に、交流電源AC→平滑コン
デンサCi2→一次側アース→低速リカバリ型ダイオー
ドD14→・・・の系で、第2の整流回路による整流電流
が流れて平滑コンデンサCi2へ充電される。つまり、
第1,第2の整流回路により、整流電流は2系統に分流
して平滑コンデンサCi1、Ci2に供給されることにな
る。そして直列接続された平滑コンデンサCi1−Ci2
の両端に、交流入力電圧VACの2倍に対応したレベルの
整流平滑電圧Eiが得られることになる。つまり、商用
交流電源を倍電圧整流方式により直流化しているもので
ある。
【0028】そして、力率改善整流回路20による力率
改善動作は次のようになる。上述のように力率改善整流
回路20は、ノーマルモードノイズ抑圧用フィルタ(L
N、CN)からインダクタL10と三次巻線N3を直列接続
して高速リカバリ型ダイオードD11、D12の接続点に接
続する構成を採る。そして三次巻線N3に誘起する電圧
は、一次側電流共振コンバータのスイッチング動作に基
づいて誘起する電圧であり、三次巻線N3と一次巻線N1
の巻数比(N3/N1)に比例した矩形波形状のパルス電
圧であり、このパルス電圧V2が、交流入力電圧VACの
正負の絶対値が1/2以上の時に電圧帰還され、高速リ
カバリ型ダイオードD11、D12に対してスイッチング周
期に対応した交番電流I4が流れる。
【0029】交流入力電圧VACが正の期間では、上記交
番電流I4は、コンデンサCN→インダクタL10→三次巻
線N3→高速リカバリ型ダイオードD11→平滑コンデン
サCi1と流れて、高速リカバリ型ダイオードD11をス
イッチング動作させる。交流入力電圧VACが負の期間で
は、上記交番電流I4は、コンデンサCN→平滑コンデン
サCi2→高速リカバリ型ダイオードD12に流れ、高速
リカバリ型ダイオードD12をスイッチング動作させる。
【0030】このようにして、高速リカバリ型ダイオー
ドD11,D12について、交流入力電圧VACの正負の絶対
値が1/2以上の時にスイッチング動作させることによ
り、整流出力電圧レベルが平滑コンデンサCi1,Ci2
の各両端電圧よりも低いとされる期間にも平滑コンデン
サCi1,Ci2への充電電流が流れるようにされる。こ
の結果、交流入力電流の平均的な波形が交流入力電圧の
波形に近付くようにされて交流入力電流の導通角が拡大
される結果、力率改善が図られることになる。
【0031】
【発明が解決しようとする課題】ところで、例えば図6
に示した電源回路においては、倍電圧整流回路によって
直流入力電圧(整流平滑電圧Ei)を得ている。これ
は、交流入力電圧VACが100V系でありながら、負荷
電力200W以上という比較的重負荷の条件に対応した
上で、AC→DC電力変換効率の低下を防止するためで
ある。
【0032】つまり、図6に示す電源回路では、力率改
善のために商用交流電源ラインにパワーチョークコイル
PCHを挿入している。このため、パワーチョークコイ
ルPCHのインダクタンスLcと巻線抵抗とによって交
流入力電圧VACが低下し、スイッチングコンバータへの
直流入力電圧(整流平滑電圧Ei)のレベルが20Vほ
ど低下する。ここで、例えばブリッジ整流回路などによ
って等倍電圧の整流平滑電圧Eiを生成する構成にした
とすると、2石のスイッチング素子Q11,Q12に流れる
電流のピーク値が増加して電力変換効率が低下してしま
う。そこで、図6に示した回路では、倍電圧の整流平滑
電圧Eiを得て直流入力電圧レベルを高いものとして、
スイッチング素子Q11,Q12に流れる電流のピークを抑
え、電力変換効率が低下しないようにしているものであ
る。
【0033】しかしながら、このようにして図6に示す
回路が倍電圧整流回路を備えることで、直流入力電圧生
成用の平滑コンデンサとしては、Ci1,Ci2の2本が
必要になる。従って、それだけプリント基板の実装面積
も増加するので、基板が大型化し、重量も増加してしま
う。また、コストアップにもなってしまう。また、ま
た、高圧の直流入力電圧をスイッチングすることになる
から、一次側スイッチングコンバータを形成する部品に
ついては、この直流入力電圧レベルに応じた耐圧品を選
定することが必要になる。具体的には、例えば、スイッ
チング素子Q11,Q12、直列共振コンデンサC1として
のフィルムコンデンサ、及び並列共振コンデンサCpと
してのセラミックコンデンサ等については、400Vの
耐圧品を選定することが必要となる。これらの部品は高
耐圧品になるほど高価になるので、それだけコストアッ
プを招いてしまうことになる。
【0034】また、パワーチョークコイルPCHは相応
に大型の部品であり、例えば具体的にはその重量が24
0g程度で、プリント基板実装面積は19.2平方セン
チメートル程度となる。従って、パワーチョークコイル
PCHが備えられていることによっても、基板の重量及
び実装面積が相当に増加してしまう。さらに、パワーチ
ョークコイルPCHに関しては次のような問題も有して
いる。つまり、パワーチョークコイルPCHによって
は、力率が0.75程度にまで改善はされるものの、交
流入力電圧の上昇や負荷電力の低下などの変動に伴って
低下してしまうことが分かっている。
【0035】また、図7に示した電源回路についても、
図6の回路と同様に、倍電圧整流方式によって直流入力
電圧を得るようにしているために、直流入力電圧(整流
平滑電圧Ei)を生成するための平滑コンデンサとして
は、Ci1,Ci2の2本が必要とされる。例えば図7に
示した回路の平滑コンデンサCi1,Ci2は、30mmφ
という比較的大型の部品となる。このため、基板の小型
軽量化を妨げ、コストアップを招いている。
【0036】また、この場合にも、直流入力電圧は、交
流入力電圧VACの2倍に対応するレベルとなることか
ら、一次側スイッチングコンバータを形成する各部品の
耐圧も高くしなければならない。図7に示す回路では一
次側スイッチングコンバータが電圧共振形であることか
ら、例えばスイッチング素子については1500Vの耐
圧品を選定する必要がある。この程度にまで高耐圧にな
ると、MOS−FETやIGBT(Insulated Gate Bipo
lar Transistor)などではスイッチング特性が劣化して
くるので、例えば図7にも示したように、採用可能なス
イッチング素子としては、バイポーラトランジスタに限
定されることになる。バイポーラトランジスタは、例え
ば増幅率hFEや、蓄積時間tstgなどにばらつきがあ
り、また、温度特性も変化しやすいので、それだけ回路
設計が困難になって効率がよくない。
【0037】さらに図7に示した電源回路に備えられる
力率改善整流回路20では、4本の整流ダイオードD1
1,D12,D13,D14を備えているなど、構成部品点数
が比較的多いために、この点でもコストアップとなり、
また、回路の小型軽量化の妨げになる。また、図7に示
す回路構成の下で、バイポーラトランジスタであるスイ
ッチング素子Q1を他励式により駆動する場合には、ス
イッチング素子Q1を電流駆動するために、発振・ドラ
イブ回路だけではなく、ドライブトランスが必要にな
る。この点でも、部品点数の増加及びコストアップとな
ってしまう。
【0038】
【課題を解決するための手段】そこで本発明は上記した
課題を考慮して、スイッチング電源回路として次のよう
に構成することとした。つまり、商用交流電源を等倍電
圧整流動作により整流して、1つの平滑コンデンサに整
流電流を充電することで、上記平滑コンデンサの両端に
上記商用交流電源レベルの等倍に対応するレベルの直流
入力電圧を生成する整流回路を備える。また、一次巻線
に得られる一次側出力を二次巻線が巻装された二次側に
伝送するために設けられる絶縁コンバータトランスを備
える。また、2つのスイッチング素子で1組となるスイ
ッチング回路が2組形成され、これら2組のスイッチン
グ回路が交互にオン/オフすることで、入力された上記
直流入力電圧を断続して上記絶縁コンバータトランスの
一次巻線に出力するようにされたスイッチング手段と、
各スイッチング素子をスイッチング駆動するスイッチン
グ駆動手段とを備える。また、少なくとも、上記絶縁コ
ンバータトランスの一次巻線の漏洩インダクタンス成分
と、上記一次巻線に直列接続された一次側直列共振コン
デンサのキャパシタンスとによって形成され、スイッチ
ング手段の動作を電流共振形とする一次側直列共振回路
を備える。また、各スイッチング回路を形成する2つの
スイッチング素子のうち、一方のスイッチング素子に対
して並列接続された並列共振コンデンサのキャパシタン
スと、絶縁コンバータトランスの一次巻線の漏洩インダ
クタンス成分によって形成され、各スイッチング素子の
ターンオフ期間に電圧共振動作を行う部分電圧共振回路
を備える。また、上記整流回路を含むと共に、力率を改
善する力率改善整流回路を備える。また、絶縁コンバー
タトランスの二次巻線に得られる交番電圧を入力して、
整流動作を行って二次側直流出力電圧を生成するように
構成された直流出力電圧生成手段と、二次側直流出力電
圧のレベルに応じてスイッチング駆動手段を制御して、
スイッチング手段のスイッチング周波数を可変すること
で、二次側直流出力電圧に対する定電圧制御を行うよう
に構成された定電圧制御手段とを備える。そして、力率
改善整流回路は、商用交流電源ラインに挿入されるノー
マルモードノイズフィルタと、整流回路を形成する整流
素子である高速リカバリ型ダイオード素子と、整流回路
の整流出力端子と平滑コンデンサの間に挿入される二次
巻線と、2つのスイッチング素子のスイッチング出力点
と直流入力電圧のラインとの間に挿入される一次巻線と
が巻装される力率改善用トランスとを備えて構成するこ
ととした。
【0039】また、スイッチング電源回路として次のよ
うにも構成することとした。つまり、商用交流電源を等
倍電圧整流動作により整流して、1つの平滑コンデンサ
に整流電流を充電することで、平滑コンデンサの両端に
上記商用交流電源レベルの等倍に対応するレベルの直流
入力電圧を生成する整流回路を備える。また、一次巻線
に得られる一次側出力を二次巻線が巻装された二次側に
伝送するために設けられる絶縁コンバータトランスを備
える。また、2つのスイッチング素子が備えられ、各ス
イッチング素子が交互にオン/オフすることで、入力さ
れた直流入力電圧を断続して上記絶縁コンバータトラン
スの一次巻線に出力するようにされたスイッチング手段
と、各スイッチング素子をスイッチング駆動するスイッ
チング駆動手段とを備える。また、少なくとも、絶縁コ
ンバータトランスの一次巻線の漏洩インダクタンス成分
と、スイッチング素子に対して並列に接続される一次側
並列共振コンデンサのキャパシタンスとによって形成さ
れ、スイッチング手段の動作を電圧共振形とする一次側
並列共振回路を備える。また、上記整流回路を含むと共
に、力率を改善する力率改善整流回路を備える。また、
二次巻線の漏洩インダクタンスと共に二次側共振回路を
形成するようにして、二次巻線に対して接続される二次
側共振コンデンサと、絶縁コンバータトランスの二次巻
線に得られる交番電圧を入力して、整流動作を行って二
次側直流出力電圧を生成するように構成された直流出力
電圧生成手段と、二次側直流出力電圧のレベルに応じて
上記スイッチング駆動手段を制御して、スイッチング手
段のスイッチング周波数を可変することで、二次側直流
出力電圧に対する定電圧制御を行うように構成される定
電圧制御手段とを備える。そして、力率改善整流回路
は、商用交流電源ラインに挿入されるノーマルモードノ
イズフィルタと、整流回路を形成する整流素子である高
速リカバリ型ダイオード素子と、整流回路の整流出力端
子と平滑コンデンサの間に挿入される二次巻線と、2つ
のスイッチング素子のスイッチング出力点と直流入力電
圧のラインとの間に挿入される一次巻線とが巻装される
力率改善用トランスとを備えて構成することとした。
【0040】上記各構成によると、整流回路系は、等倍
電圧整流回路により構成されることになる。そして、一
次側スイッチングコンバータとしては、フルブリッジ結
合方式による電流共振形コンバータに対して、部分共振
電圧回路を組み合わせて形成されることになる。また
は、プッシュプル方式によりスイッチング動作する電圧
共振形コンバータと、二次側共振回路を備えた複合共振
形スイッチングコンバータとされる。そのうえで、上記
等倍電圧整流回路の整流電流経路に対して一次側スイッ
チングコンバータのスイッチング出力を帰還して交流入
力電流をスイッチングするように構成された力率改善回
路が付加されることになる。このような構成では、直流
入力電圧は商用交流電源の等倍に対応するレベルである
のにも拘わらず、一次側スイッチングコンバータがフル
ブリッジ結合方式による電流共振形コンバータ、若しく
はプッシュプル方式による電圧共振形コンバータとされ
ている。このため、例えば負荷電力が200W以上の条
件であっても、スイッチング素子に流れる共振電流は増
加することが無く、従って、電力損失も増加しないとい
うことがいえる。
【0041】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の形態とし
てのスイッチング電源回路の構成を示す回路図である。
この図1の電源回路は、一次側に対して、4石のスイッ
チング素子を備えたフルブリッジ結合方式の自励式電流
共振形コンバータが備えられる。そして、この電流共振
形コンバータのスイッチング素子がターンオフする時に
のみ電圧共振する部分電圧共振回路が組み合わされてい
る。さらに、力率改善のための力率改善整流回路10が
設けられた構成となっている。
【0042】この場合の力率改善整流回路10について
の構成は後述するが、この力率改善整流回路10の整流
動作としては、商用交流電源ACを等倍電圧全波整流方
式によって整流する。そして、この整流動作によって得
られた整流電流I1が1本の平滑コンデンサCiに対し
て充電される。これによって、平滑コンデンサCiの両
端には、交流入力電圧VACの等倍に対応するレベルの整
流平滑電圧Eiが得られる。この整流平滑電圧Eiは、
直流入力電圧として後段の電流共振形スイッチングコン
バータに対して入力される。
【0043】この図に示す自励式の電流共振形コンバー
タは、フルブリッジ結合方式とされることに対応して、
バイポーラトランジスタである4石のスイッチング素子
Q1,Q2,Q3,Q4を備える。スイッチング素子Q1の
コレクタは平滑コンデンサCiの正極端子に接続され、
エミッタはスイッチング素子Q2のコレクタに対して接
続される。スイッチング素子Q2のエミッタは一次側ア
ースに接地される。スイッチング素子Q3,Q4の組は、
上記と同様の接続形態によって、スイッチング素子Q
1,Q2の組に対して並列に接続される。
【0044】スイッチング素子Q1 のコレクタ−ベー
ス間には起動抵抗Rs1が挿入されている。またスイッ
チング素子Q1 のベースに対しては、共振コンデンサ
CB1−ベース電流制限抵抗RB1−駆動巻線NB1が直列に
接続される。駆動巻線NB1の他端は、スイッチング素子
Q1のエミッタに接続される。上記ベース電流制限抵抗
RB1はスイッチング素子Q1のベースに供給すべき電流
レベルを設定する。また、共振コンデンサCB1は後述す
るドライブトランスPRTに巻装される駆動巻線NB1と
共に、自励発振用の直列共振回路を形成しており、これ
らの素子によりスイッチング素子Q1の駆動回路系が形
成される。スイッチング素子Q1のベース−エミッタ間
にはクランプダイオードDB1が挿入される。
【0045】スイッチング素子Q2についても、同様に
して、コレクタ−ベース間には起動抵抗Rs2が挿入さ
れ、スイッチング素子Q1のベースに対しては、共振コ
ンデンサCB2−ベース電流制限抵抗RB2−駆動巻線NB2
が直列に接続され、駆動巻線NB2の他端はスイッチング
素子Q2のエミッタに接続される。そして、この場合も
共振コンデンサCB2及びドライブトランスPRTの駆動
巻線NB2によりスイッチング素子Q2をスイッチング駆
動するための自励発振用の直列共振回路を形成する。更
に、スイッチング素子Q2のベース−エミッタ間にもク
ランプダイオードDB2が挿入される。
【0046】スイッチング素子Q3についても、上記ス
イッチング素子Q1,Q2と同様の接続形態によって、そ
れぞれ起動抵抗R3,共振コンデンサCB3,ベース電流
制限抵抗RB3,駆動巻線NB3,クランプダイオードDB3
が接続される。また、スイッチング素子Q4について
も、起動抵抗Rs4,共振コンデンサCB4,ベース電流
制限抵抗RB4,駆動巻線NB4,クランプダイオードDB4
が接続される。このようにしてスイッチング素子Q3,
Q4をスイッチング駆動するための各駆動回路系が形成
される。
【0047】そして本実施の形態においては、スイッチ
ング素子Q1,Q2の直列接続の組のうち、下段側となる
スイッチング素子Q2のコレクタ−エミッタ間に対して
並列に並列共振コンデンサCp1が接続される。同様に
して、スイッチング素子Q2,Q4の直列接続の組のう
ち、下段側となるスイッチング素子Q4のコレクタ−エ
ミッタ間に対して並列に並列共振コンデンサCp2が接
続される。これら並列共振コンデンサCp1,Cp2によ
っては、後述するようにして、電流共振形コンバータが
スイッチング動作を行うのに伴って部分電圧共振動作が
得られる。
【0048】ドライブトランスPRT(Power Regulati
ng Transformer) はスイッチング素子Q1〜Q4を駆動す
ると共に、スイッチング周波数を可変制御する。この図
の場合には、駆動巻線NB1〜NB4及び、駆動巻線NB1を
巻き上げて形成される共振電流検出巻線NDが巻装さ
れ、更にこれらの各巻線の巻方向に対して制御巻線Nc
が直交する方向に巻回された直交型の可飽和リアクトル
とされている。ここで、駆動巻線NB1と駆動巻線NB4の
組は互いに同一極性の電圧が出力されるようにされてお
り、この駆動巻線NB1と駆動巻線NB4の組に対して、駆
動巻線NB2と駆動巻線NB3の組は、逆極性の電圧が出力
されるようになっている。
【0049】この場合、制御回路1は二次側出力電圧E
O1のレベルに応じてそのレベルを可変した直流電流を制
御電流として制御巻線Nc に供給する。この場合に
は、二次側出力電圧EO1の上昇に応じてそのレベルが増
加する制御電流を供給するように構成されている。
【0050】この場合、絶縁コンバータトランスPIT
の一次巻線N1は、その一端がスイッチング素子Q3のエ
ミッタとスイッチング素子Q4のコレクタの接続点(ス
イッチング出力点)に対して接続される。また、一次巻
線N1の他端は、直列共振コンデンサC1−力率改善用フ
ェライトトランスPFTの二次巻線L2−共振電流検出
巻線NDを介してスイッチング素子Q1,Q2のエミッタ
−コレクタの接続点(スイッチング出力点)に対して接
続される。この場合、一次巻線N1と直列共振コンデン
サC1は直列に接続されることになるが、この直列共振
コンデンサC1のキャパシタンスと一次巻線N1のリーケ
ージインダクタンスL1とにより一次側直列共振回路が
形成される。この一次側直列共振回路は、上記のように
して、スイッチング素子のスイッチング出力点と接続さ
れていることで、スイッチング出力が供給される。そし
て、そのスイッチング動作を電流共振形とする。
【0051】上記のようにして形成されるフルブリッジ
結合方式の電流共振形コンバータのスイッチング動作と
しては、スイッチング素子[Q1,Q4]の組とスイッチ
ング素子[Q2,Q3]の組が交互にオン/オフ動作を行
うようにされる。例えば、先ず商用交流電源が投入され
ると、起動抵抗Rs1〜Rs4を介してスイッチング素
子Q1〜Q4のベースにベース電流が供給されることにな
るが、仮にスイッチング素子[Q1,Q4]の組が先にオ
ンとなったとすれば、スイッチング素子[Q2,Q3]の
組はオフとなるように制御される。そして、スイッチン
グ素子[Q1,Q4]の出力として、スイッチング素子Q
1のコレクタ−エミッタ→共振電流検出巻線ND→力率改
善用フェライトトランスPFTの二次巻線L2→直列共
振コンデンサC1→一次巻線N1→スイッチング素子Q4
のコレクタ−エミッタ→一次側アースの経路で電流が流
れる。この際、一次側直列共振回路を流れる共振電流が
0となる近傍でスイッチング素子[Q2,Q3]がオン、
スイッチング素子[Q1,Q4]がオフとなるように制御
される。そして、スイッチング素子Q2,Q4を介して先
とは逆方向に直列共振回路に対して共振電流が流れる。
以降、スイッチング素子[Q1,Q4]及び[Q2,Q3]
が交互にオンとなる自励式のスイッチング動作が開始さ
れる。このように、平滑コンデンサCiの両端電圧(整
流平滑電圧Ei)を直流入力電圧として、スイッチング
素子[Q1,Q4]及び[Q2,Q3]が交互に開閉を繰り
返すことによって、絶縁コンバータトランスの一次側巻
線N1に共振電流波形に近いドライブ電流を供給する。
【0052】また、上記のようにしてスイッチング素子
[Q1,Q4]の組がターンオフするタイミングでは、ス
イッチング素子Q4に対して接続された並列共振コンデ
ンサCp2が、自身のキャパシタンスと一次巻線N1のリ
ーケージインダクタンス成分L1によって並列共振回路
を形成し、電圧共振動作を行う。つまり、スイッチング
素子[Q1,Q4]の組のターンオフ時にのみ電圧共振と
なる部分電圧共振動作が得られる。同様にして、スイッ
チング素子[Q2,Q3]の組がターンオフするタイミン
グでは、スイッチング素子Q2に対して接続された並列
共振コンデンサCp1のキャパシタンスと一次巻線N1の
リーケージインダクタンス成分L1によって並列共振回
路が形成される。そして、スイッチング素子[Q2,Q
3]の組のターンオフ時において部分電圧共振動作が得
られる。
【0053】このようにして、本実施の形態では、スイ
ッチング素子[Q1,Q4][Q2,Q3]の各組(スイッ
チング回路)が交互にオン/オフするフルブリッジ結合
方式の電流共振形コンバータと、部分電圧共振回路(C
p1,Cp2)が組み合わされたコンバータが形成され
る。そして、このコンバータの動作はプッシュプル動作
であるということがいえる。
【0054】絶縁コンバータトランスPITは、一次側
に得られるスイッチング出力を二次側に伝送するために
設けられるもので、この場合には、一次巻線N1及び二
次側巻線(N2,N2A)が巻装されている。上記したよ
うに、一次側電流共振形コンバータのスイッチング出力
は、絶縁コンバータトランスPITの一次巻線N1に伝
送され、更に二次側の二次巻線N2,N2Aに対して励起
されるようにして伝達されることになる。
【0055】絶縁コンバータトランスPITの二次側に
巻装される二次巻線N2,N2Aの巻線数(ターン数)
は、二次巻線N2よりも二次巻線N2Aのほうが少ないも
のとなっている。二次巻線N2に対しては、センタータ
ップを設けた上で、整流ダイオードDO1,DO2及び平滑
コンデンサCO1を図のように接続することで、全波整流
回路が形成され、平滑コンデンサCO1の両端には直流出
力電圧EO1が得られる。また、二次巻線N2Aに対して
も、センタータップを設けると共に、整流ダイオードD
O3,DO4及び平滑コンデンサCO2を図のように接続する
ことで全波整流回路が形成される。これにより、平滑コ
ンデンサCO2の両端には、直流出力電圧EO1よりも低圧
の直流出力電圧EO2が得られる。これら直流出力電圧E
O1,EO2は、図示しない所要の負荷に供給されることに
なる。また、直流出力電圧EO1は、検出電圧として制御
回路1に対しても分岐して入力される。
【0056】制御回路1は、例えば二次側の直流出力電
圧EO1のレベルに応じてそのレベルが可変される直流電
流を、制御電流としてドライブトランスPRTの制御巻
線NC に供給することにより定電圧制御を行う。例え
ば、二次側出力電圧EO1が上昇するように変動したとす
ると、制御回路1では、制御巻線Ncに流れる制御電流
のレベルも二次側出力電圧EO1の上昇に応じて高くなる
ように制御する。この制御電流によりドライブトランス
PRTに発生する磁束の影響で、ドライブトランスPR
Tにおいては飽和状態に近付く傾向となって、駆動巻線
NB1〜NB4のインダクタンスを低下させるように作用す
るが、これにより自励発振回路の条件が変化してスイッ
チング周波数は高くなるように制御される。この電源回
路では、直列共振コンデンサC1及び一次巻線N1の直列
共振回路の共振周波数よりも高い周波数領域でスイッチ
ング周波数を設定している(アッパーサイド制御)が、
上記のようにしてスイッチング周波数が高くなると、直
列共振回路の共振周波数に対してスイッチング周波数が
離れていくことになる。これにより、直列共振回路の共
振インピーダンスは高くなる。このようにして共振イン
ピーダンスが高くなることで、一次側の直列共振回路の
一次巻線N1に供給されるドライブ電流が抑制される結
果、二次側出力電圧が抑制されることになって、定電圧
制御が図られることになる。
【0057】続いて、力率改善整流回路10の構成につ
いて説明する。この力率改善整流回路10は、商用交流
電源ACを整流すると共に、力率改善作用を有する。
【0058】力率改善整流回路10においては、商用交
流電源ACのラインに対して、フィルタコンデンサCN
とフィルタチョークコイルLNによるノーマルモードノ
イズ抑圧用のフィルタが形成される。そして、図示する
ようにして、商用交流電源ACに対してブリッジ整流回
路Diを接続している。本実施の形態の場合、ブリッジ
整流回路Diを形成する整流ダイオードとしては、スイ
ッチング周期に対応してスイッチングを行うようにして
整流電流I1を流すことに対応して、高速リカバリ型ダ
イオードD1,D2,D3,D4が接続される。
【0059】また、力率改善整流回路10には、力率改
善用フェライトトランスPFTが備えられる。この力率
改善回路は、例えばフェライトコアに対して、一次巻線
Lp1及び二次巻線Lp2を巻装した構造を有している。
一次巻線Lp1は、その一端が直列共振コンデンサC1を
介して絶縁コンバータトランスPITの一次巻線N1の
端部と接続される。一次巻線Lp1の他端は、検出巻線
NDの端部と接続される。二次巻線Lp2は、ブリッジ整
流回路Diの正極出力端子と平滑コンデンサCiの間の
整流電流経路に対して直列に挿入される。
【0060】このような力率改善整流回路10において
は、商用交流電源ACは、ブリッジ整流回路によって全
波整流され、二次巻線Lp2を介して平滑コンデンサC
iに充電されることになる。従ってこの場合には、平滑
コンデンサCiに得られる整流平滑電圧Ei(直流入力
電圧)としては、前述もしたように、交流入力電圧VAC
の等倍に対応するレベルが得られることになる。
【0061】本実施の形態では、前述したように、電流
共振形コンバータについてフルブリッジ結合方式として
いる。従って、スイッチング素子[Q1,Q4][Q2,
Q3]の各組によるプッシュプル動作としてのスイッチ
ング動作となる。また、並列共振コンデンサCp1,C
p2が設けられていることによっては、スイッチング素
子[Q1,Q4][Q2,Q3]の各組のターンオフ時に部
分電圧共振動作が得られる。つまり、電流共振形スイッ
チングコンバータに対して部分電圧共振回路が組み合わ
された形態の複合共振形スイッチングコンバータとして
構成されている。このような構成であれば、電流共振形
コンバータに直流入力電圧として入力する整流平滑電圧
Eiのレベルが、例えば図6に示した電源回路の整流平
滑電圧Eiの1/2程度であるとしても、スイッチング
素子に流れる共振電流が増加することはない。従って、
共振電流の増加によるスイッチング素子での電力損失は
ほぼ無視できる程度にまで少なくなる。そこで、本実施
の形態では、整流平滑電圧Eiを生成する整流回路系と
して、倍電圧整流回路ではなく、例えばブリッジ整流回
路を備え、交流入力電圧VACと等倍とされる整流平滑電
圧Eiが生成されるようにしているものである。
【0062】そして、力率改善整流回路10による力率
改善動作は次のようになる。力率改善用フェライトトラ
ンスPFTの一次巻線Lp1としてのインダクタには、
一次側電流共振コンバータのスイッチング動作に基づい
て、一次側直列共振電流が流れることになる。従って力
率改善用フェライトトランスPFTの二次巻線Lp2と
してのインダクタには、矩形波状のパルス電圧が誘起す
る。そして、このパルス電圧が、ブリッジ整流回路Di
の正極出力端子と平滑コンデンサCi間の整流電流経路
に対して印加される。つまり、整流電流経路に対してス
イッチング出力電圧が帰還される。
【0063】すると、図3に示すように、交流入力電圧
VACが正の期間では、整流電流I1は、コンデンサCN
→高速リカバリ型ダイオードD1→インダクタンス(P
FTの二次巻線)LP2→平滑コンデンサCi→高速リカ
バリ型ダイオードD4・・・の経路で流れる。そして、
この際には、高速リカバリ型ダイオードD1,D4が整流
電流I1を断続するようにしてスイッチング動作する。
また、交流入力電圧VACが負の期間では、整流電流I1
は、コンデンサCN→高速リカバリ型ダイオードD3→イ
ンダクタンス(PFTの二次巻線)LP2→平滑コンデン
サCi→高速リカバリ型ダイオードD2の経路で流れ、
高速リカバリ型ダイオードD3,D2によってスイッチン
グ(断続)されることになる。なお、この場合の整流電
流I1は交流入力電圧VACの正負の絶対値が1/2以上
の時に流れるものとなる。
【0064】このようにして、本実施の形態では、電圧
帰還されるスイッチング出力によって、整流ダイオード
である高速リカバリ型ダイオード[D1,D4][D2,
D3]の各組を、交流入力電圧VACの正負の絶対値が1/
2以上の時にスイッチング動作させている。つまり、整
流電流I1を断続させている。これにより、整流出力電
圧レベルが平滑コンデンサCiの両端電圧よりも低いと
される期間にも平滑コンデンサCiへの充電電流が流れ
るようにされる。この結果、交流入力電流IACの平均的
な波形が交流入力電圧の波形に近付くことになって交流
入力電流の導通角が拡大され、力率改善が図られること
になる。
【0065】図4は、図1の電源回路についてのAC→
DC電力変換効率(ηAC→DC)、及び力率PFの特
性を、図6に示した電源回路(先行技術)との比較によ
り示している。これは交流入力電圧VAC=100V時の
負荷電力Po=200W〜25Wの変動に対する特性で
ある。なお、図4において実線は、図1に示す電源回路
についての特性を示し、破線は図6に示す電源回路につ
いての特性を示している。
【0066】なお、上記図4の特性を得る際の、図1の
回路としての各種定数は次の通りである。 絶縁コンバータトランスPITの一次巻線N1=24T
(ターン) 絶縁コンバータトランスPITの二次巻線N2=45T 直列共振コンデンサC1=0.16μF 並列共振コンデンサCp1,Cp2=330pF インダクタンスLP1=22μH インダクタンスLP2=10μH フィルタチョークコイルLN=100μH フィルタコンデンサCN=1μF
【0067】図4から分かるように、図1の回路では、
図6に示した先行技術の回路よりも力率PFは向上して
おり、負荷電力Po=200W時においては、図6に示
した回路が力率PF=0.76であるのに対して、図1
に示す回路では力率PF=0.825となっている。ま
た、負荷電力Po=50W時においては、図6に示した
回路が力率PF=0.67であるのに対して、図1に示
す回路では力率PF=0.73となっている。また、A
C→DC電力変換効率(ηAC→DC)も、図1に示し
た回路のほうが図6に示した回路よりも向上しているこ
とが分かる。この図によると、負荷電力Po=200W
時においては、図6に示した回路が91.7%であった
のに対し、図1に示す回路では、92%となっている。
また、負荷電力Po=50W時においては、図6に示し
た回路が89.1%であったのに対して、図1に示した
回路では90.0%となっている。
【0068】また、本実施の形態としての図1に示す電
源回路では、上記した力率の改善と電力変換効率の向上
のほか、次のような効果も得られる。前述もしたように
図1に示す電源回路では、一次側スイッチングコンバー
タがフルブリッジ結合方式の構成を採っていることで、
スイッチング動作としてはプッシュプル動作となる。こ
のため、交流入力電圧VACが100V系で負荷電力Po
=200W以上の条件であっても、電力変換効率(ηA
C→DC)は低下しない。そこで、図1に示す回路で
は、ブリッジ整流回路Di及び平滑コンデンサCiから
成る等倍電圧全波整流動作によって、直流入力電圧(整
流平滑電圧Ei)を得るようにしている。つまり、交流
入力電圧VACの等倍に対応するレベルの直流入力電圧を
得るようにしている。これによって、直流入力電圧を得
るための平滑コンデンサCiとしては1組とされること
になる。これに対して、図6に示した先行技術としての
電源回路では、交流入力電圧VACの2倍に対応するレベ
ルの直流入力電圧(整流平滑電圧Ei)を得るために倍
電圧整流回路を形成していた。このために、2組の平滑
コンデンサCi1,Ci2が必要であった。このようにし
て、直流入力電圧生成のための平滑コンデンサが1組に
削減されることによっては、それだけコストダウンが図
られることとなる。また、それだけプリント基板への実
装面積も縮小されるので基板サイズが小型化することに
なる。
【0069】また、上記のようにして直流入力電圧レベ
ルが交流入力電圧VACの2倍から等倍にまで低下される
ことで、一次側スイッチングコンバータを形成する部品
についての耐圧も低下することになる。具体的には、ス
イッチング素子Q1,Q2,Q3,Q4、直列共振コンデン
サC1としてのフィルムコンデンサ、及び並列共振コン
デンサCpとしてのセラミックコンデンサ等について
は、200Vの耐圧品でよいことになる。これに対し
て、図6に示す回路では、スイッチング素子Q11,Q1
2、直列共振コンデンサC1、及び並列共振コンデンサC
p等に400Vの耐圧品を選定していた。なお、図6に
示す回路では、電流共振形コンバータがハーフブリッジ
結合であることで、スイッチング素子は2本とされてい
たのに対して、本実施の形態ではフルブリッジ結合方式
とされることで、4本のスイッチング素子が必要とな
る。しかしながら、200V耐圧品は、400V耐圧品
よりも安価であることから、この部品点数増加によるコ
ストアップは無い。
【0070】また、本実施の形態の電源回路の力率改善
整流回路10の構成によると、図6に示した回路に備え
られていた力率改善のためのパワーチョークコイルPC
Hは省略されることになる。パワーチョークコイルPC
Hは、重量が240g程度と相応に重いものであり、ま
た、サイズも比較的大きいものであるから、パワーチョ
ークコイルPCHが省略されることによっては、基板に
ついて大幅に小型、軽量化を図ることが可能になる。具
体的には、重量は、図6に示した回路の1/9とするこ
とが可能となり、また、力率改善回路部分の実装面積に
ついては、図6に示した回路の1/1.4となった。ま
た、パワーチョークコイルPCHが省略されれば、この
パワーチョークコイルPCHの漏洩磁束についての対策
を施す必要もなくなるから、この点でも回路基板の小型
軽量化及びコストダウンが促進されることになる。
【0071】なお、図6に示した回路において、力率改
善のための構成部品は、パワーチョークコイルPCH、
整流ダイオードD13,D14、平滑コンデンサCi1,C
i2の5点となる。これに対して、図1に示した回路で
は、フィルタチョークコイルLN、フィルタコンデンサ
CN、整流ダイオードD1,D2,D3,D4、力率改善用フ
ェライトトランスPFT、平滑コンデンサCiの9点と
なる。しかしながら、整流ダイオードD1,D2,D3,D
4には、ブリッジ整流回路としてのパッケージ品を用い
ることができるので、図1に示す回路の構成部品点数も
5点となって、図6に示す回路と同等になる。なお、図
1に示す回路においては、スイッチング素子Q1〜Q4と
してバイポーラトランジスタを選定した場合を例に挙げ
ているが、例えば、電圧駆動されるMOS−FETやI
GBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)などが選
定されてもよいものである。
【0072】続いて本発明の他の実施の形態としてのス
イッチング電源回路について説明する。図2は、この他
の実施の形態としての電源回路の構成例を示している。
なお、この図において図1と同一部分には同一符号を付
して説明を省略する。また、この図に示す電源回路とし
ても、交流入力電圧VACが100V系で、負荷電力Po
=200W以上の条件に対応する構成とされる。
【0073】この図2に示す回路においては、図1の回
路に示したのと同様の回路構成による力率改善整流回路
10、及び1組の平滑コンデンサCiが備えられる。こ
れによって、図1に示した力率改善整流回路10と同様
の動作によって、力率が改善されることになる。また、
後段のスイッチングコンバータのための直流入力電圧
(整流平滑電圧Ei)としても、図1の場合と同様に、
交流入力電圧VACの等倍に対応するレベルとなる。
【0074】図2に示す回路の場合、一次側スイッチン
グコンバータとしては、電圧共振形コンバータが備えら
れる。また、この場合には、スイッチング素子としてス
イッチング素子Q1,Q2の2本が備えられることで、プ
ッシュプル方式が採用される。
【0075】この場合のスイッチング素子Q1,Q2に
は、それぞれMOS−FETが用いられる。スイッチン
グ素子Q1のドレイン−ソース間に対しては、図示する
ようにして、クランプダイオードDD1及び一次側並列共
振コンデンサCr1が、それぞれ並列に接続される。ま
た、スイッチング素子Q2のドレイン−ソース間に対し
ても、クランプダイオードDD2及び一次側並列共振コン
デンサCr2が、それぞれ並列に接続される。なお、ク
ランプダイオードDD1,DD2は、スイッチング素子Q
1,Q2であるMOS−FETに内蔵のボディダイオー
ドを用いることができる。
【0076】また、上記スイッチング素子Q1のドレイ
ンは、一次巻線N1の一端と接続され、ソースは一次側
アースと接続される。また、上記スイッチング素子Q2
のドレインは、一次巻線N1の他端と接続され、ソース
は一次側アースと接続される。この場合、絶縁コンバー
タトランスPITの一次巻線N1は、センタータップが
設けられることで、一次巻線N1A,N1Bに分割される。
この図に示す回路の場合には、この一次巻線N1A,N1B
の接続点、つまり、一次巻線N1のセンタータップがス
イッチング出力点となる。そして、この一次巻線N1の
センタータップは、力率改善用フェライトトランスPF
Tの一次巻線Lp1を介して、平滑コンデンサCiの正
極端子に接続される。つまり、直流入力電圧(整流平滑
電圧Ei)のラインと接続される。
【0077】また、スイッチング素子Q1,Q2の各ゲー
トは、発振・ドライブ回路2が接続される。発振・ドラ
イブ回路2では、所要のスイッチング周波数によって、
スイッチング素子Q1,Q2が交互にオン/オフしてスイ
ッチング動作を行うように、駆動電圧(ドライブ信号)
を出力する。従って、スイッチング素子Q1,Q2は、交
互にオンオフするタイミングでスイッチング動作を行う
ことになる。つまり、プッシュプル動作によるスイッチ
ングを行うようにされる。また、発振・ドライブ回路2
では、定電圧制御のために、制御回路1から出力される
検出出力レベル応じてスイッチング周波数が可変される
ようにしてドライブ信号を印加し、スイッチング素子Q
1,Q2をスイッチング駆動する。なお、発振・ドライブ
回路2の起動時には、起動用電源として起動抵抗Rsを
介して平滑コンデンサCiに得られる整流平滑電圧Ei
が入力されるようになっている。
【0078】また、この図に示す電源回路の二次側にお
いては、二次巻線N2と、これよりもターン数(巻き
数)の少ない、二次巻線N2Aが巻装される。そしてこの
場合には、二次巻線N2の両端に対して並列に二次側並
列共振コンデンサC2が接続されることで、二次巻線N2
のリーケージインダクタンスL2と共に二次側並列共振
回路を形成する。つまり、図2に示す電源回路は、一次
側にはスイッチング動作を電圧共振形とするための並列
共振回路を備え、二次側にも電圧共振動作を得るための
並列共振回路を備えた、複合共振形スイッチングコンバ
ータとしての構成を採る。
【0079】なお、複合共振形スイッチングコンバータ
としての動作が適正に実行されるようにするために、こ
の場合の絶縁コンバータトランスPITについては、一
次側と二次側とで所要の結合係数による疎結合の状態が
得られるようにするための構造が採られる。このために
は、例えば絶縁コンバータトランスPITのコアについ
てはEE型コアを採用した上で、このEE型コアの中央
磁脚に所要のギャップ長によるギャップを形成するよう
にされる。
【0080】この場合、二次巻線N2に対してはブリッ
ジ整流回路DBR及び平滑コンデンサCO1から成る整流回
路が接続されることで、二次側直流出力電圧EO1を生成
する。また、二次巻線N2Aに対しては、センタータップ
を設けた上で、図示するようにして整流ダイオードDO
3,DO4、及び平滑コンデンサCO2から成る全波整流回
路が設けられる。この全波整流回路によって二次側直流
電圧EO2が生成されることになる。
【0081】発振・ドライブ回路2では、前述もしたよ
うにプッシュプル動作によりスイッチングが行われるよ
うに、スイッチング素子Q1,Q2を駆動している。そし
て、この状態の下で、制御回路1は、二次側直流出力電
圧EO1のレベルを検出し、この検出レベルに応じて可変
の電圧レベル又は電流レベルを発振・ドライブ回路2に
対して出力する。発振・ドライブ回路2では入力された
制御回路1からの出力レベルに応じて、ドライブ信号の
周波数を可変し、スイッチング素子Q1,Q2のスイッチ
ング周波数が可変されるように制御する。スイッチング
素子Q1,Q2のスイッチング周波数が可変されることに
よっては、一次側並列共振回路と二次側並列共振回路と
の共振インピーダンスが変化することになるが、このイ
ンピーダンス変化によって、一次側から二次側へ伝送さ
れるエネルギーも可変される。これによって二次側直流
出力電圧が一定となるように制御される。
【0082】また、この図2に示す電源回路における力
率改善整流回路10は、図1に示した電源回路の力率改
善整流回路10と同じ構成であり、従って、その力率改
善動作も、図1により説明した動作と同様となることか
ら、ここでの詳しい説明は省略する。
【0083】図5は、上記図2に示した実施の形態の電
源回路についての、AC→DC電力変換効率(ηAC→
DC)、力率PFの特性を示している。この場合にも交
流入力電圧VAC=100V時の負荷電力Po=200W
〜25Wの変動に対する特性が示される。また、図5に
おいて点線が図2の回路についての特性を示し、実線
は、比較対象である図7の先行技術にかかる回路につい
ての特性を示している。
【0084】また、上記図5の特性を得る際の、図2の
回路における各種部品の定数は以下のように選定してい
る。 絶縁コンバータトランスPITの一次巻線N1=45T
(ターン) 絶縁コンバータトランスPITの二次巻線N2=45T 直列共振コンデンサCr1,Cr2=6800pF 二次側並列共振コンデンサC2=0.01μF インダクタンスLP1=200μH インダクタンスLP2=22μH フィルタチョークコイルLN=100μH フィルタコンデンサCN=1μF
【0085】図5に示されるように、図2の回路につい
ての力率PFは、負荷電力が重くなっていくのに従って
僅かながら高くなるようにして変動はしているものの、
概ねは負荷変動に関わらず、PF=0.8付近でほぼ一
定となっているといえる。そして、特に負荷電力Poが
ほぼ100W以上となる条件では、あきらかに、図7に
示した回路よりも高い力率が得られている。また、AC
→DC電力変換効率(ηAC→DC)は、図7に示した
回路とほぼ同等となっているが、負荷電力Po=50W
の条件では、図7の回路が88.5%であるのに対し
て、図2の回路は90.6パーセントであり、本実施の
形態のほうが向上されていることが分かる。
【0086】そして、以上の説明から分かるように、図
2に示す電源回路では、電圧共振形コンバータとして2
石のスイッチング素子を備えたプッシュプル方式の構成
としている。これによって、交流入力電圧VACが100
V系で負荷電力Po=200W以上の条件の場合でも電
力変換効率が低下しない。そこで、この図2に示す回路
においても、図1の場合と同様に、等倍電圧整流回路
(Di,Ci)を備えることで、交流入力電圧VACの等
倍レベルの直流入力電圧を生成するようにしている。こ
れによって、直流入力電圧を得るための平滑コンデンサ
Ciとしては1組となって、プリント基板の小型軽量化
及びコストダウンが図られることになる。
【0087】また、上記のようにして直流入力電圧が交
流入力電圧VACの2倍から等倍にまで低下されること
で、一次側スイッチングコンバータを形成する部品につ
いては、図7の回路の場合よりも低耐圧品を選定でき
る。例えば、スイッチング素子Q1,Q2,Q3,Q4、一
次側並列共振コンデンサCr1,Cr2については、80
0Vの耐圧品を選定することができる。例えば図7に示
す回路ではスイッチング素子等について1500V耐圧
品を選定していたが、800V耐圧品は1500V耐圧
品よりも安価であることから、その分コストを削減する
ことが可能になる。
【0088】また、このようにして低耐圧品が選定され
ることで、スイッチング素子としてはバイポーラトラン
ジスタには限定されることが無くなり、図2にも示した
ように、MOS−FETをはじめ、ほかにはIGBTな
どの素子も採用することが可能になる。これらのスイッ
チング素子は電圧駆動タイプであるから、例えばICな
どによる汎用の発振・ドライブ回路によりスイッチング
駆動する構成とした場合であっても、バイポーラトラン
ジスタのようにドライブトランスを設ける必要がない。
従って、この点でも、部品点数の削減に伴う回路の小型
軽量化、及びコストダウンを図ることができる。
【0089】また、力率改善のための構成部品点数であ
るが、図7に示した回路は、フィルタチョークコイルL
N、インダクタL10、フィルタコンデンサCN、高速リカ
バリ型の整流ダイオードD11,D12の5点となる。これ
に対して、図2に示した回路では、フィルタチョークコ
イルLN、フィルタコンデンサCN、整流ダイオードD1,
D2,D3,D4、力率改善用フェライトトランスPFT
の7点となる。しかし、この場合においても整流ダイオ
ードD1,D2,D3,D4には、ブリッジ整流回路として
のパッケージ品を用いるようにされるので、図1に示す
回路の構成部品点数は4点となって、図6に示す回路よ
りも1点少なくなる。
【0090】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、例えばA
C100V系で負荷電力200W程度以上の重負荷の条
件に対応する電源回路として、一次側スイッチングコン
バータについては、フルブリッジ電流共振形コンバータ
と部分電圧共振回路を組み合わせた共振コンバータとし
ている。また、力率改善のための回路としては、商用交
流電源ラインにノーマルモードノイズフィルタを挿入す
ると共に、力率改善用トランスを備えることで、商用交
流電源を全波整流する整流回路の整流電流経路に、一次
側直列共振回路に得られるスイッチング出力を電圧帰還
するようにしている。そして、このようにして帰還され
たスイッチング出力により整流電流がスイッチングされ
ることで、交流入力電流の導通角を拡大させるようにし
ている。
【0091】このような構成であれば、例えばAC10
0V系で負荷電力200W程度以上の重負荷の条件に対
応して、電流共振形コンバータにより力率改善を図る構
成を採るのにあたり、パワーチョークコイルPCHを商
用交流電源ラインに挿入する必要はなくなる。これによ
って、コストダウンと基板の小型軽量化が促進されるこ
とになる。
【0092】また、上記のフルブリッジ結合方式を採用
してスイッチング動作をプッシュプル動作とした構成で
は、AC100V系で重負荷の条件に対応する場合にお
いて、直流入力電圧が商用交流電源の等倍に対応したレ
ベルであっても電力変換効率が低下しない。そこで本発
明では、全波整流回路を設けて、商用交流電源の等倍に
対応したレベルの直流入力電圧を得るようにしている。
これは即ち、直流入力電圧源となる平滑コンデンサは1
つで済むことを意味する。このようにして、平滑コンデ
ンサが1つとされることによっても、大幅なコストの削
減と基板の小型軽量化が図られることになる。
【0093】また、直流入力電圧が商用交流電源の等倍
に対応したレベルにまで低減されることで、一次側スイ
ッチングコンバータを形成するスイッチング素子等の部
品について、これまでよりも低耐圧品を選定することが
できる。これによっても、コストダウンが図られること
になる。さらに、本発明では、電源回路として対応すべ
き負荷変動範囲にわたって、パワーチョークコイルによ
る場合よりも高い力率を得ることができる。
【0094】また、本発明としては次のようにもスイッ
チング電源回路を構成している。つまり、AC100V
系で負荷電力200W程度以上の重負荷の条件に対応す
る電源回路として、一次側スイッチングコンバータにつ
いては、プッシュプル方式による電圧共振形コンバータ
を備え、二次側には共振回路と部分電圧共振回路を組み
合わせた共振コンバータとしている。そのうえで、力率
改善のための回路としては、上記発明と同様にして、商
用交流電源ラインにノーマルモードノイズフィルタを挿
入すると共に、力率改善用トランスを備えるようにして
いる。
【0095】このような構成によっても、例えばAC1
00V系で負荷電力200W程度以上の重負荷の条件に
対応するのにあたり、直流入力電圧は、商用交流電源か
ら直流入力電圧を生成する整流回路系は、全波整流回路
でよいことになる。つまり、商用交流電源の等倍に対応
するレベルの直流入力電圧でよいことになる。このた
め、本発明でも、整流回路系を全波整流回路として平滑
コンデンサは1つとしている。これによって、コストダ
ウン及び基板の小型軽量化が図られることになる。
【0096】また、直流入力電圧が商用交流電源の等倍
に対応するレベルにまで低減されることで、スイッチン
グ素子等の電圧共振形スイッチングコンバータを形成す
る部品については低耐圧品を選定することが可能にな
る。また、低耐圧品となることで、スイッチング素子に
はバイポーラトランジスタではなく、MOS−FETや
IGBTなどの電圧駆動のタイプを採用することができ
る。そして、これらの電圧駆動タイプのスイッチング素
子を駆動する駆動回路系としては、バイポーラトランジ
スタには必要であるドライブトランスは不要となるか
ら、この点でもコストダウン及び基板の小型軽量化が推
し進められることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態としてのスイッチング電源
回路の構成例を示す回路図である。
【図2】本発明の他の実施の形態としてのスイッチング
電源回路の構成例を示す回路図である。
【図3】本実施の形態の力率改善整流回路についての交
流入力電圧、交流入力電流、及び整流電流の動作を示す
波形図である。
【図4】図1に示した電源回路についての力率特性及び
AC→DC電力変換効率特性を示す図である。
【図5】図2に示した電源回路についての力率特性及び
AC→DC電力変換効率特性を示す図である。
【図6】先行技術としてのスイッチング電源回路の構成
例を示す回路図である。
【図7】先行技術としてのスイッチング電源回路の他の
構成例を示す回路図である。
【符号の説明】
1 制御回路、2 発振・ドライブ回路、10 力率改
善整流回路、Di ブリッジ整流回路、D1〜D4 整流
ダイオード(高速リカバリ型ダイオード)、PFT 力
率改善用フェライトトランス、Lp1 一次巻線、Lp2
二次巻線、Ci 平滑コンデンサ、Q1〜Q4スイッチ
ング素子、PRT ドライブトランス、PIT 絶縁コ
ンバータトランス、C1 一次側直列共振コンデンサ、
Cp1,Cp2 部分並列共振用の並列共振コンデンサ、
Cr1,Cr2 一次側並列共振コンデンサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5H006 AA02 CA01 CA07 CB01 CB03 CC01 CC02 CC08 DA04 DC05 5H730 AA15 AA18 AS01 BB25 BB26 BB62 BB75 BB76 BB77 CC04 DD02 EE02 EE07 EE59 FD01 FG07

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 商用交流電源を等倍電圧整流動作により
    整流して、1つの平滑コンデンサに整流電流を充電する
    ことで、上記平滑コンデンサの両端に上記商用交流電源
    レベルの等倍に対応するレベルの直流入力電圧を生成す
    る整流回路と、 一次巻線に得られる一次側出力を二次巻線が巻装された
    二次側に伝送するために設けられる絶縁コンバータトラ
    ンスと、 2つのスイッチング素子で1組となるスイッチング回路
    が2組形成され、これら2組のスイッチング回路が交互
    にオン/オフすることで、入力された上記直流入力電圧
    を断続して上記絶縁コンバータトランスの一次巻線に出
    力するようにされたスイッチング手段と、 上記各スイッチング素子をスイッチング駆動するスイッ
    チング駆動手段と、 少なくとも、上記絶縁コンバータトランスの一次巻線の
    漏洩インダクタンス成分と、上記一次巻線に直列接続さ
    れた一次側直列共振コンデンサのキャパシタンスとによ
    って形成され、上記スイッチング手段の動作を共振形と
    する一次側直列共振回路と、 上記各スイッチング回路を形成する2つのスイッチング
    素子のうち、一方のスイッチング素子に対して並列接続
    された並列共振コンデンサのキャパシタンスと、上記絶
    縁コンバータトランスの一次巻線の漏洩インダクタンス
    成分によって形成され、上記各スイッチング素子のター
    ンオフ期間に電圧共振動作を行う部分電圧共振回路と、 上記整流回路を含むと共に、力率を改善する力率改善整
    流回路と、 上記絶縁コンバータトランスの二次巻線に得られる交番
    電圧を入力して、整流動作を行って二次側直流出力電圧
    を生成するように構成された直流出力電圧生成手段と、 上記二次側直流出力電圧のレベルに応じて上記スイッチ
    ング駆動手段を制御して、上記スイッチング手段のスイ
    ッチング周波数を可変することで、二次側直流出力電圧
    に対する定電圧制御を行うように構成された定電圧制御
    手段とを備え、 上記力率改善整流回路は、 商用交流電源ラインに挿入されるノーマルモードノイズ
    フィルタと、 上記整流回路を形成する整流素子である高速リカバリ型
    ダイオード素子と、 上記整流回路の整流出力端子と上記平滑コンデンサの間
    に挿入される二次巻線と、上記2つのスイッチング素子
    のスイッチング出力点と上記直流入力電圧のラインとの
    間に挿入される一次巻線とが巻装される力率改善用トラ
    ンスとを備えている、 ことを特徴とするスイッチング電源回路。
  2. 【請求項2】 商用交流電源を等倍電圧整流動作により
    整流して、1つの平滑コンデンサに整流電流を充電する
    ことで、上記平滑コンデンサの両端に上記商用交流電源
    レベルの等倍に対応するレベルの直流入力電圧を生成す
    る整流回路と、 一次巻線に得られる一次側出力を二次巻線が巻装された
    二次側に伝送するために設けられる絶縁コンバータトラ
    ンスと、 2つのスイッチング素子が備えられ、各スイッチング素
    子が交互にオン/オフすることで、入力された上記直流
    入力電圧を断続して上記絶縁コンバータトランスの一次
    巻線に出力するようにされたスイッチング手段と、 上記各スイッチング素子をスイッチング駆動するスイッ
    チング駆動手段と、 少なくとも、上記絶縁コンバータトランスの一次巻線の
    漏洩インダクタンス成分と、上記スイッチング素子に対
    して並列に接続される一次側並列共振コンデンサのキャ
    パシタンスとによって形成され、上記スイッチング手段
    の動作を電圧共振形とする一次側並列共振回路と、 上記整流回路を含むと共に、力率を改善する力率改善整
    流回路と、 上記二次巻線の漏洩インダクタンスと共に二次側共振回
    路を形成するようにして、二次巻線に対して接続される
    二次側共振コンデンサと、 上記絶縁コンバータトランスの二次巻線に得られる交番
    電圧を入力して、整流動作を行って二次側直流出力電圧
    を生成するように構成された直流出力電圧生成手段と、 上記二次側直流出力電圧のレベルに応じて上記スイッチ
    ング駆動手段を制御して、上記スイッチング手段のスイ
    ッチング周波数を可変することで、二次側直流出力電圧
    に対する定電圧制御を行うように構成される定電圧制御
    手段とを備え、 上記力率改善整流回路は、 商用交流電源ラインに挿入されるノーマルモードノイズ
    フィルタと、 上記整流回路を形成する整流素子である高速リカバリ型
    ダイオード素子と、 上記整流回路の整流出力端子と、上記平滑コンデンサの
    間に挿入される二次巻線と、上記2つのスイッチング素
    子のスイッチング出力点と上記直流入力電圧のラインと
    の間に挿入される一次巻線とが巻装される力率改善用ト
    ランスとを備えている、 ことを特徴とするスイッチング電源回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US20130106255A1 (en) * 2010-07-06 2013-05-02 Mitsubishi Electric Corporation Inverter

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US20130106255A1 (en) * 2010-07-06 2013-05-02 Mitsubishi Electric Corporation Inverter
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