JP2003229425A - 基板処理装置 - Google Patents

基板処理装置

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JP2003229425A
JP2003229425A JP2002027784A JP2002027784A JP2003229425A JP 2003229425 A JP2003229425 A JP 2003229425A JP 2002027784 A JP2002027784 A JP 2002027784A JP 2002027784 A JP2002027784 A JP 2002027784A JP 2003229425 A JP2003229425 A JP 2003229425A
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gas
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region
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JP2002027784A
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Seishin Sato
聖信 佐藤
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Hitachi Kokusai Electric Inc
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Hitachi Kokusai Electric Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プラズマにより活性化されたガスを活性な状
態のまま、より多く反応管内の基板に到達させることを
可能とする。 【解決手段】 基板処理装置は、ウェーハWを処理する
基板処理領域を形成する反応管30と、反応管30を支
持する炉口フランジ4と、炉口フランジ4に設けられて
反応管4内にガスを供給するガス供給管7と、プラズマ
を生成するプラズマ生成手段32とを備える。プラズマ
生成手段32は、放電用のリング状電極12で構成し
て、炉口フランジ4の内周壁に設けられる。このプラズ
マ生成手段32は、プラズマによる活性化を必要とする
ガスを供給するガス供給管7の近傍の炉口フランジ4に
設け、炉口フランジ内にプラズマ生成領域26を形成す
る。プラズマ生成領域26と基板処理領域24との間の
プラズマを制御するプラズマ制御手段11を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は基板処理装置に係
り、特にプラズマを用いる基板処理装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】一般に、基板処理装置、例えば熱CVD
装置は、ヒータによって加熱される反応管を備える。こ
の反応管は炉口フランジによって支持され、この炉口フ
ランジにガス供給管が設けられる。ガス供給管から炉口
フランジを介して反応管内にガスが供給されて、反応管
内の基板が処理、例えば成膜されるように構成される。
【0003】このような熱CVD装置に、従来、リモー
トプラズマCVD装置と呼ばれるものがある。これは、
炉口フランジから離れた遠隔部に備えられたプラズマ生
成手段によってプラズマを生成し、このプラズマにより
必要に応じてガスを活性化させる。活性化したガスは、
ガス供給管を通り炉口フランジ内に入る。その際、他の
活性化を要しないガスを、炉口フランジ内に導入するこ
ともある。そして、炉口フランジから反応管内に供給さ
れて、基板上に成膜を行なうというものである。
【0004】反応管内に供給されるガスに、プラズマに
より活性化されたガスが含まれるので、プラズマを用い
ない熱CVD装置と比べて、低い温度で基板上に成膜を
行なうことができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
のリモートプラズマ型の基板処理装置は、基板処理のた
めに反応管内に供給されるガスに、リモートプラズマに
より活性化されたガスが含まれるように構成されてい
る。
【0006】しかし、このような構成では、活性化され
たガスは反応管に至るまでに、ガス供給管及び炉口フラ
ンジを通過しなければならない。この長い経路を通過す
る間に、ガス供給管の内壁等と衝突して活性状態でなく
なったり、活性化により生成された活性種のライフタイ
ム切れが生じたりする。ガスは活性状態でなければ低い
温度での反応ができないので、リモートプラズマ型では
基板を有効に処理できないという問題点があった。
【0007】本発明の課題は、上述した従来技術の問題
点を解決して、より多くのガスを活性な状態のまま反応
管内の基板に到達させることが可能な基板処理装置を提
供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、基板を処
理する反応管と、前記反応管を支持する炉口フランジ
と、前記炉口フランジに設けられ、前記炉口フランジを
介して前記反応管内にガスを供給するガス供給管と、プ
ラズマを生成するプラズマ生成手段とを備え、前記プラ
ズマ生成手段を前記炉口フランジのガス供給管の近傍に
設けて、前記ガス供給管から前記反応管内に供給される
ガスを、前記プラズマ生成手段により生成したプラズマ
により活性化可能に構成したことを特徴とする基板処理
装置である。
【0009】第1の発明によれば、プラズマ生成手段を
炉口フランジのガス供給管の近傍に設けて、ガス供給管
から反応管内に供給されるガスを、プラズマにより活性
化可能に構成したので、反応管内に供給されるガスに、
炉口フランジ内のプラズマにより活性化されたガスが含
まれる。すなわち、リモートプラズマ型に対してニアプ
ラズマ型(原理はリモートプラズマと同じ)とも呼ばれ
るもので、基板を処理するガスに、反応管と隣接する炉
口フランジ内で活性化されて生成された活性種が含まれ
る。したがって、炉口フランジの遠隔部に位置するガス
供給管に備えられたプラズマ生成手段によってガスが活
性化される場合に比べて、活性種がガス供給管を通過す
る途中でライフタイム切れにより消滅したり、ガス供給
管の内壁と衝突して活性状態でなくなったりすることを
有効に阻止できる。その結果、より多くの活性種が活性
な状態のまま炉口フランジから反応管内の基板に到達す
る。
【0010】第2の発明は、前記プラズマ生成手段によ
って前記炉口フランジ内でプラズマが生成される領域を
プラズマ生成領域とし、前記反応管内の前記基板を処理
する領域を基板処理領域として、前記プラズマ生成領域
と前記基板処理領域との間に、前記プラズマ生成領域か
ら前記基板処理領域へ流入するプラズマの量を制御する
プラズマ制御手段を設けた第1の発明に記載の基板処理
装置である。
【0011】第2の発明によれば、炉口フランジのプラ
ズマ生成領域と、反応管の基板処理領域とが隣接してい
るので、プラズマ生成領域に生成されたプラズマの一部
が、プラズマ生成領域から基板処理領域に流入する可能
性がある。しかし、本発明では、プラズマ生成領域と前
記基板処理領域との間に、プラズマの流入量を制御する
プラズマ制御手段を設けているので、基板処理領域への
活性種の流入を阻害することなく、プラズマの流入量を
制御することができる。したがって、プラズマの基板へ
の影響を減ずることができる。
【0012】第3の発明は、前記プラズマ生成手段を覆
ってプラズマを封じ込めるカバーと、該カバーの一部に
プラズマにより活性化されたガスを取り出すことが可能
な開放部とを設け、前記カバー内に封じ込まれた前記プ
ラズマに前記ガス供給管からガスを供給することにより
ガスを活性化し、活性化したガスを前記開放部から取り
出すようにした第1の発明または第2の発明に記載の基
板処理装置である。
【0013】プラズマ生成手段によって生成されるプラ
ズマは、カバー内に封じ込められるので、基板を処理す
る反応管へ流出するプラズマ量が低減する。したがっ
て、プラズマの基板への影響を大幅に減ずることができ
る。また、ガス供給管からのガスは、カバー内に封じ込
まれて密度の高くなったプラズマに供給されるので、確
実に活性化される。活性化されたガスは、カバーに設け
られた開放部から容易に取り出すことができる。したが
って、より大量の活性種を基板に運ぶことができるの
で、基板をより有効に処理できる。また、カバーを設け
たことにより、開放部近傍に供給したガスに活性エネル
ギーを効率良く与えることができる。
【0014】なお、上述した発明の他に、次のような基
板処理装置とすることが可能である。例えば上記ガスが
支燃性ガスである場合に、この支燃性ガスをプラズマ生
成領域に供給することが可能である。ここで支燃性ガス
とは、可燃性ガス(燃えるもの)を燃やすためのガスで
あり、可燃性ガスとともに、基板処理に必要なガス種で
ある。支燃性ガスをプラズマ生成領域に供給すること
で、支燃性ガスを活性化させることができる。
【0015】また、上記ガスが支燃性ガスと可燃性ガス
とからなり、これら支燃性ガスと可燃性ガスとの両方の
ガスをプラズマ領域に供給することも可能である。支燃
性ガスと可燃性ガスとの両方を活性化させる必要がある
場合に有効である。
【0016】また、支燃性ガスをプラズマ生成領域に供
給し、可燃性ガスをその他の領域、例えばプラズマ制御
手段によりプラズマが制御されるプラズマ制御領域、ま
たはプラズマ制御領域よりも下流の基板処理領域に通じ
る領域、もしくは基板処理領域に供給することも可能で
ある。支燃性ガスは活性化させる必要があり、可燃性ガ
スは活性化させる必要がない場合に有効である。
【0017】また、プラズマ制御手段を蛇行ないし折れ
曲がったガス流路で構成することも可能である。プラズ
マ制御手段を、このような形状をしたガス流路で構成す
ると、基板処理領域に流入するプラズマの量を簡単且つ
有効に制御できる。
【0018】また、プラズマ生成手段を、放電用の電極
に高周波電力を印加することによりプラズマを生成する
ように構成した場合において、炉口フランジが金属製で
あるときには、この放電用の電極は絶縁体を介して金属
製の炉口フランジに設けるとよい。このようにすると、
放電用の電極を炉口フランジから有効に絶縁することが
できる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下に本発明の基板処理装置に係
る実施の形態を図面を用いて説明する。
【0020】図1は、第1の実施の形態に係るプラズマ
を用いた縦型熱CVD(Chemical Vapor Deposition)装
置の概略断面図である。この装置はプラズマを用いてい
るが、基本的には熱CVD装置であり、プラズマCVD
装置ではない。成膜させる領域はヒータで加熱されてい
る基板処理領域であり、プラズマ生成領域では成膜せ
ず、活性化したガスは基板処理領域ではじめて成膜に寄
与するので、プラズマ生成領域で成膜に寄与するプラズ
マCVD装置とは異なる。
【0021】熱CVD装置は、加熱手段としての抵抗加
熱ヒータ1を備える。そのヒータ1の内側に石英製の外
部反応管2が設けられ、外部反応管2の内部には石英製
の内部反応管3が同心状に配設される。外部反応管2と
内部反応管3とでウェーハWを処理する反応管30が構
成される。外部反応管2、内部反応管3は例えば金属製
の炉口フランジ4上に立設される。炉口フランジ4の下
端は炉口キャップ5により気密に閉塞される。炉口キャ
ップ5にボートキャップ31を介してボート6が立設さ
れて内部反応管3内に挿入される。ボート6にはバッチ
処理されるウェーハWが水平姿勢で管軸方向に多段に積
載される。ボート6はボートエレベータ10によって昇
降自在に支持される。
【0022】炉口フランジ4の内部反応管3下方の位置
にガス供給管7が連通され、また外部反応管2と内部反
応管3との間に形成される円筒状の空間8の下端に連通
するように、排気管9が炉口フランジ4に接続されてい
る。
【0023】炉口フランジ4には、プラズマを生成する
プラズマ生成手段32が設けられる。このプラズマ生成
手段32は炉口フランジ4のガス供給管7の近傍(ガス
供給管のガス供給口よりも下流側)に設けられて、ガス
供給管7から反応管30内に供給されるガスを、必要に
応じてプラズマにより活性化できるように構成されてい
る。図示例では、プラズマ生成手段32は、高周波放電
を行なう放電用電極から主に構成され、炉口フランジ4
の内部に絶縁体を介して設けられている。
【0024】プラズマ生成手段32が設けられる炉口フ
ランジ4の近傍には、図示例のように炉口フランジ4の
内部の他に、炉口フランジ4の外部も含まれる。また、
プラズマ生成手段32が設けられるガス供給管7の近傍
には、図示例のように、ガス供給管7の近辺の他に、ガ
ス供給管自体も含まれる。また、プラズマ生成手段32
は、高周波放電以外の公知の手段を用いてもよい。
【0025】ここで、反応管30内のウェーハWが処理
される領域を基板処理領域24、プラズマ生成手段32
によって炉口フランジ4にプラズマが生成される領域を
プラズマ生成領域26という。
【0026】この基板処理領域24とプラズマ生成領域
26との間に、プラズマ生成領域26から基板処理領域
24へ流入するプラズマの量を制御するプラズマ制御手
段11を設ける。このプラズマ制御手段11は、プラズ
マのみを制御して活性化されたガスないし活性種は制御
しないようになっている。ここでプラズマ制御手段11
によってプラズマを制御する領域をプラズマ制御領域2
5という。また、ヒータ1、反応管30、及び反応管3
0を支持する炉口フランジ4で構成されたものを炉とい
う。
【0027】この実施の形態の装置を用いてウェーハを
処理する方法は、従来のリモートプラズマ型の処理方法
と基本的には同じである。すなわち、ボート6にウェー
ハWを装填し、その後、ボート6を反応管30内に挿入
し、ヒータ1によって温度を安定化させ、排気管9から
の真空引きによって圧力を安定化させる。その後、プラ
ズマにより活性化した処理ガスをガス供給管7から炉口
フランジ4内を経て反応管30に供給しつつ排気管9か
ら排気して、反応管30内に供給してウェーハW上に成
膜を行なう。この際、他の活性化を要しない処理ガス
を、図示しない他のガス供給管から活性化しないで反応
管内に供給してもよい。成膜後、反応管30内をパージ
して残留ガスを除去して、反応管30内からボート6を
取り出し、処理後のウェーハWを回収する。
【0028】ここで、実施の形態の処理方法が、従来の
リモートプラズマ型の処理方法と異なっている点は、反
応管30内に供給するガスに、炉口フランジ4から遠く
隔たったプラズマ生成領域にて活性化されるガスが含ま
れるのではなく、炉口フランジ4の近傍(ここでは炉口
フランジ4内)のプラズマ生成領域26にて活性化され
るガスが含まれる点である。すなわち、反応管内の基板
処理領域24と隣接した炉口フランジ4内のプラズマ生
成領域26でガスを活性化する点である。
【0029】図2は、図1に示す左右対称の炉下部の右
半分の拡大図である。
【0030】炉口フランジ4は、上下が開口した筒体で
構成される。炉口フランジ4の上下開口には上フランジ
部4b、下フランジ部4cが設けられる。上フランジ部
4bで外部反応管2を下方から支持する。外部反応管2
の外周にヒータ1が設けられる。炉口フランジ4の内周
壁の上方に径方向内方に突出した内部反応管支持リング
4aが設けられる。内部反応管支持リング4aで内部反
応管3が下方から支持される。ボート6が挿入される内
部反応管3内に基板処理領域24が形成される。
【0031】内部反応管3と外部反応管2との間に形成
される円筒状の空間8の下端に対応する炉口フランジ4
に、真空ポンプ等(図示せず)に接続される排気管9が
設けられる。炉口フランジ4の下部フランジ部4cには
炉口キャップ5が当接されて炉口を塞ぐ。この炉口キャ
ップ5には、内部反応管3及び炉口フランジ4内に挿入
されるボートキャップ受け33、ボートキャップ31、
及びボート6が下から順に設けられる。
【0032】白抜き矢印で示すガス供給管7は炉口フラ
ンジ4に設けられ、炉口フランジ4を介して反応管30
内にガスを供給するようになっている。ガス供給管7
は、プラズマのエネルギーにより活性化する必要のある
ガス17aを供給する第1のガス供給管17と、活性化
する必要のないガス16aを供給する第2のガス供給管
16とから構成される。第1のガス供給管17は、炉口
フランジ4内のプラズマ生成領域26内に連通し、第2
のガス供給管16は、後述するプラズマ制御領域25に
連通している。
【0033】第1のガス供給管17の近傍にプラズマ生
成手段32が設けられて、第1のガス供給管17から反
応管30内に供給されるガスを、プラズマにより活性化
するように構成されてれいる。すなわち、炉口フランジ
4の内周壁であって、ちょうど内部反応管支持リング4
aと下部フランジ部4cとの中間位置に、プラズマを生
成するプラズマ生成手段32が設けられる。このプラズ
マ生成手段32は、炉口フランジ4の内周に沿って絶縁
体13を介して設けられたリング状の放電用電極12を
備える。絶縁体13により炉口フランジ4から電気的に
絶縁された放電用電極12に、整合器34を介して高周
波電源35が接続される。高周波電源35の高周波電力
を放電用電極12に印加して、放電用電極12とアース
される炉口キャップ5との間に高周波電界が形成され、
この高周波電界により炉口フランジ4内にプラズマが生
成される。プラズマは炉口フランジ4内に供給されるガ
スによって生成され、プラズマの生成される領域がプラ
ズマ生成領域26となる。このプラズマ生成領域26内
に供給されるガスはプラズマによって活性化される。
【0034】なお、炉口フランジ4が金属製の場合、上
述したように、電極12は絶縁体13を挟んでアースと
絶縁させるが、炉口フランジ4が絶縁体の場合は、絶縁
体を挟む必要がない。要するに放電用電極12はアース
に落ちないような構造であればよい。
【0035】また、炉口フランジ4内の内部反応管支持
リング4aとボートキャップ受け33との間であって、
炉口フランジ4内に供給されたガスが上方の内部反応管
3内に流入する流路に、プラズマを制御するプラズマ制
御手段11が設けられる。プラズマ制御手段11は、プ
ラズマ生成領域26で生成されたプラズマの通過量を規
制するプラズマ制御領域25を設けることにより、プラ
ズマが基板処理領域24に侵入しがたい、ないし基板処
理領域24で発生しないようにしている。このプラズマ
制御領域25に、プラズマにより活性化する必要のない
ガス16aが、前述したように第2の供給管16から導
入される。
【0036】プラズマ制御手段11は、例えばボートキ
ャップ受け33の外周壁に、これから径方向外方にリン
グ状の縁36を張り出し、その先端側を管軸方向上方に
折り曲げて断面略L字型をした折曲リング36aで構成
される。これにより炉口フランジ4内のプラズマ生成領
域26から反応管30内の基板処理領域24に通じる蛇
行したガス流路25aが形成される。図示例では、さら
に、折曲リング36aに加えて、ボートキャップ受け3
3上方に位置する炉口フランジ4の内部反応管支持リン
グ4aの周端から折曲リング36aの底部に向けて同心
状にリング37を垂下させ、ガス流路25aの蛇行回数
を増やしている。この蛇行流路25aがプラズマ制御領
域25となる。プラズマ制御手段11を構成するリング
36a、37は、成膜に悪影響を与えない材質、例えば
金属、絶縁体等の材料で構成する。
【0037】このようなプラズマ制御手段11の構成に
よってプラズマが制御されるメカニズムは、次の通りで
ある。リング36a、37によりプラズマ中の負に帯電
した電荷が遮断され、負電荷が基板処理領域24へ流入
しないので、基板処理領域24にプラズマが生成される
のが抑制される。また、蛇行流路25aにより基板処理
領域24に拡散するプラズマ中の負電荷が制御される。
制御には具体的に電気的制御と機械的制御とがある。
【0038】電気的制御は、基本的には負に帯電した電
子を制御する。プラズマ制御手段11を構成するリング
36a、37を金属で構成して、リング36a、37を
アース電位とした場合は、アースに拡散する電子を抑制
するため、リング36a,37とプラズマとの間にシー
スが形成される。そのシース電位により電子が反発さ
れ、基板処理領域24内へ拡散する電子が抑制される。
リング36a、37をアースせずに浮かして浮遊電位と
した場合も、リング36a、37に拡散する電子が抑制
されるため、リング36a、37が負に帯電し、さらに
シース電位が大きくなり電子が拡散するのを抑制する。
【0039】リング36a、37が絶縁体で構成される
場合も同様に、リング36a、37は負に帯電し、シー
スが形成される。そのシース電位により電子が反発され
基板処理領域へ拡散する電子を抑制する。さらに、シー
ス電位を大きくさせる場合、または任意にリング36
a、37の電位を変える場合には、それを行なうための
電源機構を設ける。
【0040】機械的制御は、蛇行した流路25aにより
負の電荷が拡散するのを制御する。もっとも、電子はガ
ス分子の質量より遥かに小さいので、機械的制御よりも
電気的制御によって容易に電子が反発され、基板処理領
域24内への電子の拡散が抑制される。
【0041】プラズマ制御手段11を構成するリング3
6a、37が制御するのは、プラズマだけで、電気的に
中性なガスないし活性種は制御しないようにする必要が
ある。したがって、炉口フランジ4内のプラズマ生成領
域26で生成された活性種ガス及びガスの通りを良くす
るために、メッシュ状もしくはスリット状で構成すると
一層好ましい。
【0042】これらの制御方法で、基板処理領域24内
へ拡散するプラズマの抑制、もしくは基板処理領域24
内でのプラズマの生成促進が制御される。その結果、ウ
ェーハのプラズマによるダメージを有効に防止できる。
【0043】次に、上述した熱CVD装置によりウェー
ハWを処理する方法を説明する。この装置を用いて基板
を処理する方法は、基本的に、従来のリモートプラズマ
型と同様である。
【0044】すなわち、ボート6にウェーハWを装填
し、その後、ボートエレベータ10より炉口キャップ5
を介してボート6を内部反応管3内に挿入する。炉口キ
ャップ5が炉口フランジ4の下端を完全に密閉した後、
温度を安定化する。また、外部反応管2内を排気して圧
力を安定化する。温度及び圧力を安定化した後、ガス供
給管7から複数種の処理用ガス(可燃性ガス、支燃性ガ
ス)を炉口フランジ4を介して反応管30内に供給しつ
つ、排気管9より排出する。複数種の処理用ガスは、必
要に応じてプラズマにより活性化して供給する。反応管
30内をヒータ1により所定温度に加熱し、ウェーハW
表面に成膜する。成膜完了後、ガス供給管7から不活性
ガスを導入し、反応管30内を不活性ガスに置換して、
常圧に復帰させる。ボート6を下降させ、ボート6から
成膜完了後のウェーハWを取り出し、処理後のウェーハ
Wを回収する。
【0045】ここで、従来と違う点は、前述したように
基板処理領域24内に供給するガス16a、17aに、
炉口フランジ4内のプラズマ生成領域26にてプラズマ
により活性化されたガスが含まれる点である。
【0046】次に、この点を説明する。ガス16a、1
7aのうち活性化の必要なガス17aは、矢印に示すよ
うにプラズマ生成領域26へ供給される。活性化させる
必要がないガス16aは、矢印に示すようにプラズマ制
御領域25から基板処理領域24へ供給される。
【0047】支燃性ガス、可燃性ガスを炉口フランジ4
から反応管24内に供給するに際して、炉口フランジ4
内に設けた放電用電極12に高周波電源35から高周波
を与える。放電用電極12に高周波を与えると、ガス1
7aが放電して炉口フランジ4のプラズマ生成領域26
にプラズマが生成される。ここで、特にプラズマ生成専
用のガスは使用しないが、供給する支燃性ガス及び可燃
性ガスだけで、安定したプラズマが生成されない場合
は、さらに希ガスを供給して、プラズマの安定を図ると
よい。プラズマの生成されたプラズマ生成領域26にガ
ス17aが供給されると、活性化されて活性種が生成さ
れる。
【0048】プラズマ生成領域26と基板処理領域24
との間に設けたプラズマ制御手段11を負に帯電させた
場合、プラズマを構成する電子が、プラズマ生成領域2
6から基板処理領域24へ蛇行流路25aを通って拡散
しようとしても、反発されるので、電子の拡散は抑制さ
れ、その結果プラズマ量の基板処理領域24への流入が
制御される。しかし、ガス17aを活性化させることに
より生成されれる活性種は、基本的にラジカルで電気的
に中性である。また、活性化させないガス16aも中性
である。したがって活性種及びガス16aはプラズマ制
御手段11の影響を受けない。このため、プラズマ制御
手段11に供給されたガス16a、及びプラズマ生成領
域26で生成されたプラズマにより活性化されたガス1
7aは、プラズマ制御手段11に規制されることなく、
スルーで基板処理領域24に供給されて、ウェーハW上
に運ばれる。
【0049】ここで、可燃性ガス、支燃性ガスのガス種
のうち、可燃性ガスを活性化させるか否かは、基本的に
ヒータ1で加熱されている基板処理領域24で成膜を行
なうので、プラズマのエネルギーによる可燃性ガスの活
性化(分解)頻度を考慮して、可燃性ガスの活性化の必
要性を決定する。
【0050】例えば、成膜処理温度で可燃性ガスが活性
化されれば、プラズマのエネルギーによる可燃性ガスの
活性化を必要としない。また、可燃性ガスを活性化させ
ることにより、膜質の変化もしくは膜質が悪化する場合
は、可燃性ガスを活性化させない。また、成膜処理温度
で可燃性ガスが活性化されなければ、プラズマのエネル
ギーによる可燃性ガスの活性化を必要とする。また、可
燃性ガスを活性化させることにより、膜質の変化もしく
は膜質が悪化しない場合は可燃性ガスを活性化させる。
【0051】ガス種としては、例えば、支燃性ガスとし
てNH3を、可燃性ガスとしてDCS(ジクロロシラ
ン:SiH2Cl2)を使用する。このとき形成される膜
は、Si34膜である。可燃性ガスは、上記したDCS
の他に、CVDに用いる可燃性ガス全般に適用できる。
例えば、SiH4、SiCl4、Si26、Si2Cl6
BTBAS、TEOS等のシラン系ガス、またはその他
の膜種に用いられるガスがある。
【0052】なお、可燃性ガス、支燃性ガスを共に活性
化させたい場合には、図3に示すように、ガス供給管1
7、18を共に炉口フランジ4のプラズマ生成手段32
の近傍に設けて、矢印17a、18aのように、すべて
プラズマ生成領域26へ供給する。
【0053】上述したように第1の実施の形態では、炉
口フランジ内にプラズマを生成するプラズマ生成領域を
形成し、反応管内に供給するガスに、プラズマ生成領域
でプラズマにより活性化されたガスが含まれるようにし
たので、プラズマを使わずに熱のみでガスを活性化させ
る熱CVDの温度(600〜800℃)に比べて、より
低い温度(300〜600℃(DSC+NH3→SiN
の場合))で基板を処理することができる。また、ニア
プラズマを使った熱CVD装置では、リモートプラズマ
を使った熱CVD装置に比べて、より多くの活性化エネ
ルギーを維持した状態で活性種をウェーハの到達させる
ことができる。
【0054】具体的には、基板処理領域24内に供給す
るガスを、炉口フランジ4外の離れた位置にあるプラズ
マ生成領域ではなく、炉口フランジ4内のプラズマ生成
領域26にて活性化している。したがって、炉口フラン
ジ4外の離れた位置にプラズマ生成領域を設けてガス供
給管17を通じて活性種を供給する場合と異なり、活性
化したガスがガス供給管17を通らないので、ガス供給
管17の内壁との衝突に起因する活性種の消滅量を大幅
に低減できる。また、反応管30内の基板処理領域24
と隣接する炉口フランジ4のプラズマ生成領域26でガ
スを活性化するので、プラズマ生成領域26で活性化さ
れたガスを速やかに基板処理領域24に運ぶことができ
るので、活性種のライフタイム切れがなくなる。したが
って、より多くの活性化されたガス、及び活性種をウェ
ーハW上に運ぶことができ、多段に積載したウェーハW
上で効率良く反応させて良質な薄膜を形成できる。
【0055】また、基板処理領域24に隣接したプラズ
マ生成領域26でプラズマを生成しても、基板処理領域
24とプラズマ生成領域26との間に設けたプラズマ制
御手段11によって基板処理領域24へ流入するプラズ
マの量を制御するので、プラズマによるウェーハWへの
損傷を有効に回避できる。
【0056】なお、上述した実施の形態では、ウェーハ
W上に成膜する場合について説明したが、本発明はこれ
に限定されず、基板処理領域内に堆積された膜をクリー
ニングする場合にも適用できる。この場合、NF3など
のクリーニング用ガスを炉口フランジ4内のプラズマ生
成領域26で活性化させることになる。
【0057】またCVD法に限らず、ALD(Atom
ic Layer Deposition)法に適用す
ることもできる。ここで、ALD法は、比較的低温(D
CS+NH3→SiNの場合、300〜600℃)で基
板上に処理ガスを1種類ずつ供給することにより、気相
反応は用いず、表面反応のみを用いて1原子層ずつ膜を
形成するものである。この場合、処理ガスには、プラズ
マによって活性化して供給するガスと、プラズマにより
活性化しないで供給するガスとの2種類ある。したがっ
て、活性化させたいガスを供給している間は、プラズマ
を生成させ、活性化の必要ないガスを供給している間
は、プラズマは生成させないようにする。
【0058】また、上述した実施の形態では、プラズマ
制御領域25を除いて、内部反応管支持リング4aと炉
口キャップ5とで囲まれる炉口フランジ4内の空間の大
部分をプラズマ生成領域26とした場合について説明し
た。しかし、このプラズマ生成領域26を圧縮してプラ
ズマ密度を上げることができれば、同じ高周波電力エネ
ルギーで、供給ガスを一層効率良く活性化することが可
能である。このようなプラズマ生成領域を圧縮した第2
の実施の形態を次に説明する。
【0059】図4、図5は、プラズマをより高密度に
し、より確実にガスを活性化させるための第2の実施の
形態を示す。図4は左右対称な炉下部の右半分の拡大図
であり、図5は図4の要部の平断面図である。図4及び
図5の構成は、基本的には図2の構成と同じである。図
2と異なる主な点は、炉口フランジ4に設けられたプラ
ズマ生成手段32をカバー14で覆っている点である。
また、前述したようなプラズマ制御手段11をプラズマ
生成領域26と基板処理領域24との境界に設けずに省
略している点である。なお、プラズマ制御手段11は省
略しなくても良い。
【0060】以下に具体的に説明する。図4に示すよう
に、プラズマ生成手段32にプラズマを封じ込めるカバ
ー14を設ける。カバー14は、プラズマ生成手段32
を構成する放電用のリング状電極12及び絶縁体13の
全体を覆うように、例えば断面略コ字状の環状ダクトで
構成され、炉口フランジ4の内周壁に沿って設けられ
る。このカバー14内に、高密度のプラズマ15を生成
するプラズマ生成領域26が形成される。カバー14は
基本的に金属製で構成してアースする。なお、使用する
処理用ガスによっては、腐食を考慮した材質を用いる。
【0061】図5に示すように、カバー14は、略全周
にわたって環状に設けられる。したがって、図示するよ
うに、カバー14、電極12、フランジ4がそれぞれ同
心円状になっている。カバー14の一部が切断されてい
る。切断部の一端は閉じており、ここからカバー14内
に処理用ガス19aが供給される。切断部の他端は開い
て開放部22を形成しており、この開放部22の近傍に
ガス20aが供給される。また、この開放部22の内側
にプラズマ制御機構23が設けられる。プラズマ制御機
構23は、基本的には、前述したプラズマ制御手段11
と機能および構成は同一であるが、ここではメッシュ状
もしくはスリット状で構成してある。
【0062】制御された制御プラズマ21により活性化
させたいガスは、矢印20aに示すように、カバー開放
部22近傍へ供給し、確実に活性化させたいガスは、矢
印19aに示すようにカバー14内部に直接供給し、矢
印21に示すように環状ダクトを一巡させた後、開放部
22より取り出す。
【0063】カバー14の一端から供給されたガス19
aは、カバー14内に封じ込まれて高密度になったプラ
ズマ15により活性化される。活性化により生成された
活性種は、開放部22からプラズマ制御機構23を通じ
て取り出され、炉口フランジ4を経て基板処理領域24
に運ばれる。カバー14内で生成されたプラズマ15
は、プラズマ制御機構23により、カバー14外部に拡
散する量が制御される。
【0064】上述した矢印19a、20aに示すガス供
給例として、成膜用のガスのうち、支燃性ガスとしてN
3、可燃性ガスとしてDCS、希ガスとしてArを用
いる。また、クリーニングガスとしてNF3、クリーニ
ングガスに添加するガスとしてCl2を用いる。特に、
NF3にCl2を添加すると、その添加によりFClを生
成し、このガスがSi34をエッチングするが、FCl
はSiO2をエッチングしないことから、Si34/S
iO2選択比を変えることができる。このことから石英
で構成された装置部品に堆積されたSi34膜をクリー
ニングする際、石英はエッチングせず、Si34のみエ
ッチングすることから、従来のNF3のクリーニングに
よる石英部品の劣化を抑制できる。
【0065】上述した第2の実施の形態の熱CVD装置
によれば、プラズマ生成手段32をカバー14で覆うこ
とにより、プラズマ密度を向上することができる。した
がって、CVDに用いる原料ガスましくはクリーニング
ガスをプラズマにより確実に活性化できる。また、プラ
ズマ生成領域26がカバー14で区画形成されているの
で、基板処理領域24でのプラズマ生成を有効に防止で
き、また基板処理領域24へのプラズマの流入も大幅に
低減できる。したがって、ウェーハ等に対するプラズマ
ダメージを有効に防止できる。
【0066】また、炉口フランジの大半をプラズマ生成
領域として使用する場合に比べて、容量の小さなカバー
内でプラズマを生成して、カバー内でガスを活性化する
ので、活性化効率が優れ、より多くのガスを活性化して
活性種を生成することができる。さらに、従来のリモー
トプラズマ熱CVD装置よりも、より多くの活性種をウ
ェーハに運ぶことができる。
【0067】また、開放部22に、開放部22から放出
されるプラズマの放出量を制御するプラズマ制御機構2
3を設けたので、放出量に応じたプラズマエネルギーを
持つ制御プラズマ21を開放部22から放出することが
できる。したがって、カバー14外からカバー開放部1
4の近傍に供給されるガスに、活性化に必要なエネルギ
ーを容易に与えることができる。また、開放部22の近
傍に設けるガス供給管20と制御プラズマ21の放出す
る開放部22との位置を変更することにより、制御プラ
ズマの放出量を一定にしても、供給ガス20aに与える
プラズマエネルギーを制御することができる。
【0068】ここで、図4及び図5を用いた成膜処理及
びクリーニング処理で使用されるガスの組合わせ例につ
いて説明する。
【0069】(1)成膜処理例1 カバー14内部にNH3、開放部22付近にDCSを供
給する。NH3はプラズマ15により活性化される。活
性化したNH3をウェーハWに供給することにより基板
処理領域24でDCSと反応し、従来の熱CVD装置、
さらにはリモートプラズマ熱CVD装置の温度より低い
温度でSi34の成膜を行なうことができる。
【0070】(2)成膜処理例2 カバー14内部にAr、開放部22付近にDCS及びN
3を供給する。高密度プラズマに15により活性化さ
れたArは矢印21に示すように取り出され、活性エネ
ルギーをNH3とDCSに与える。これによっても、従
来の温度より低い温度でSi34の成膜を行なうことが
できる。
【0071】(3)クリーニング例1 カバー14内部にNF3を供給する。NF3を高密度プラ
ズマ15により活性させ、NF3の活性ガスを用いて、
クリーニング処理を行う。活性化したNF3を基板処理
領域24に供給することにより基板処理領域に堆積され
ている膜と反応し、従来の温度より低い温度でクリーニ
ング処理を行なうことができる。
【0072】(4)クリーニング例2 カバー14内部にAr、開放部22付近にNF3を供給
する。プラズマ15によりArを活性させ、活性エネル
ギーをNF3に与え、クリーニング処理を行う。これに
よっても、従来の温度より低い温度でクリーニング処理
を行なうことができる。
【0073】(5)クリーニング例3 カバー14内部にNF3及びCl2を供給する。または、
カバー14内部にNF 3、開放部22付近にCl2を供給
する。いずれの方法でもガスが活性され、FClが効率
良く生成される。FClは、基板処理領域24内のSi
34膜と反応し、Si34膜をエッチングし、従来の温
度より低い温度でクリーニング処理を行なうことができ
る。
【0074】(6)基板表面処理例 カバー14内部にH2、N2、またはNH3、開放部22
付近にNF3を供給する。プラズマ15によりH2、N2
またはNH3を活性化させ、活性化エネルギーをNF3
与え、ウェーハに供給することにより、ウェーハ上の自
然酸化膜と反応し、副生成物が形成される。その後、ウ
ェーハを加熱することにより副生成物が除去され、自然
酸化膜が除去される。このような処理も行なうことがで
きる。
【0075】なお、上述した第1及び第2の実施の形態
では、反応管は、いずれも二重管について説明したが、
本発明は単管を備える装置に適用することも可能であ
る。
【0076】
【発明の効果】本発明によれば、炉口フランジの近傍に
プラズマ生成手段を備えたので、炉口フランジの遠隔に
プラズマ生成手段を備えたものと比べて、活性化された
ガスを活性な状態のまま、より多く反応管内の基板に到
達させることができる。したがって基板を有効に処理で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係る基板処理装置の概略図
である。
【図2】図1に係る基板処理装置の炉口フランジ部の拡
大図である。
【図3】第1の実施の形態に係る変形例を示す炉口フラ
ンジ部の拡大図である。
【図4】第2の実施の形態に係る基板処理装置の炉口フ
ランジ部の拡大図である。
【図5】図4の要部の平断面図である。
【符号の説明】
W ウェーハ(基板) 4 炉口フランジ 7 ガス供給管 11 プラズマ生成手段 30 反応管
フロントページの続き Fターム(参考) 4K030 AA03 AA06 AA13 BA40 CA12 EA06 FA10 KA04 KA23 KA30 5F045 AA04 AA16 AB33 AC01 AC03 AC12 AD07 AD08 AD09 AD10 BB07 DP19 DQ05 EB06 EH04 EK06

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板を処理する反応管と、 前記反応管を支持する炉口フランジと、 前記炉口フランジに設けられ、前記炉口フランジを介し
    て前記反応管内にガスを供給するガス供給管と、 プラズマを生成するプラズマ生成手段とを備え、 前記プラズマ生成手段を前記炉口フランジのガス供給管
    の近傍に設けて、前記ガス供給管から前記反応管内に供
    給されるガスを、前記プラズマ生成手段により生成した
    プラズマにより活性化可能に構成したことを特徴とする
    基板処理装置。
  2. 【請求項2】前記プラズマ生成手段によって前記炉口フ
    ランジ内でプラズマが生成される領域をプラズマ生成領
    域とし、前記反応管内の前記基板を処理する領域を基板
    処理領域として、 前記プラズマ生成領域と前記基板処理領域との間に、前
    記プラズマ生成領域から前記基板処理領域へ流入するプ
    ラズマ量を制御するプラズマ制御手段を設けた請求項1
    に記載の基板処理装置。
  3. 【請求項3】前記プラズマ生成手段を覆ってプラズマを
    封じ込めるカバーと、 該カバーの一部にプラズマにより活性化されたガスを取
    り出すことが可能な開放部とを設け、 前記カバー内に封じ込まれた前記プラズマに前記ガス供
    給管からガスを供給することによりガスを活性化し、活
    性化したガスを前記開放部から取り出すようにした請求
    項1または2に記載の基板処理装置。
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