JP2003226809A - 熱可塑性樹脂組成物 - Google Patents
熱可塑性樹脂組成物Info
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Abstract
びバリが少ない、即ち成形加工性に優れた熱可塑性樹脂
組成物を提供する。 【解決手段】 熱伝導率が0.5W/mK以上であり、
かつ線膨張係数異方性が1.0〜2.5の範囲である熱
可塑性樹脂組成物。
Description
し成形に適した新規な夏可塑性樹脂組成物に関する。更
に詳しくは、熱伝導性、寸法性に優れると共に、耐熱
性、機械的特性、成形性、耐衝撃性、及び熱放散性に優
れた熱可塑性樹脂に関する。
などを構成する部品材料には機器の小型化や軽量化を目
的として機械的強度、耐熱性、耐薬品性に優れ、更には
難燃性に優れた熱可塑性樹脂の要求が高まっている。ま
た、これら機器は自らの発熱により加熱され、熱可塑性
樹脂で成形された部品内が高温となり易く、その熱によ
り内部回路や部品を破壊する恐れがある。そこで、成形
材料とした時に内部機構部品が発する熱を部品内部に蓄
熱せずに、放熱する性質に優れた熱可塑性樹脂の開発が
急務となっている。
は熱伝導率が低い為、射出成形性、機械的強度が良好で
かつ熱伝導性に優れた材料が見出されていない。一般に
熱伝導性に優れた熱可塑性樹脂組成物を得る為には高い
熱伝導率を有する充填剤を添加する方法が一般である。
例えば、特開平5−86283号公報、特開平6−18
8530号公報等にはポリフェニレンエーテル(PP
E)に金属、金属酸化物等を添加した熱可塑性樹脂組成
物が開示されているが、該組成物の流動性が悪い為、成
形加工性が劣るという欠点を有していた。また、特開平
1−236270号公報、特開平4−198266号公
報にはポリフェニレンスルフィド(PPS)に金属酸化
物や質素化合物を添加した熱可塑性樹脂組成物が開示さ
れている。PPSは比較的、多くの充填剤を添加しても
成形可能な熱可塑性樹脂ではあるが、結晶性樹脂の為に
成形時及び成形品を加熱した時の収縮率やそりが大き
く、また、成形時にバリを発生するなどの欠点を有して
いた。
ごとき課題を解決し、熱伝導性に優れるとともに成形品
のそり及びバリが少ない、即ち成形加工性に優れた熱可
塑性樹脂組成物を提供することにある。
を達成するために鋭意検討した結果、熱伝導率が0.5
W/mK以上であり、かつ線膨張係数異方性が1.0〜
2.5の範囲であることを特徴とする熱可塑性樹脂組成
物が、以外にも熱伝導性に優れ、かつ成型加工性が優れ
ることを見出し、本発明に至った。
係数異方性が1.0〜2.5の範囲であることを特徴と
する熱可塑性樹脂組成物、 2.熱可塑性樹脂組成物がポリアリーレンサルファイド
樹脂(A)、ポリフェニレンエーテル樹脂(B)からな
る樹脂組成物に、相溶化剤(C)及び無機質充填剤
(D)を配合してなることを特徴とする熱可塑性樹脂組
成物、 3.熱可塑性樹脂組成物がポリアリーレンサルファイド
樹脂(A)30〜90質量%、ポリフェニレンエーテル
樹脂(B)70〜10質量%からなる樹脂組成物100
質量部に対して、相溶化剤(C)1〜100質量部、及
び無機質充填剤(D)5〜300質量部を配合してなる
ことを特徴とする1、2のいずれかに記載の熱可塑性樹
脂組成物、
(D−1)、金属酸化物(D−2)、窒素化合物(D−
3)、炭酸金属複塩(D−4)、ケイ酸金属塩(D−
5)から選ばれる1種以上(D−6)、であることを特
徴とする3に記載の熱可塑性樹脂組成物、 5.該無機質充填剤(D)が、上記4の無機質充填剤
(D−6)と1種類以上の鱗片状無機質充填剤との混合
物(D−7)、であることを特徴とする3に記載の熱可
塑性樹脂組成物、 6.該無機質充填剤(D)が、上記の混合物5の混合物
(D−7)と1種類以上の繊維状無機質充填剤(D−
8)との混合物であることを特徴とする3に記載の熱可
塑性樹脂組成物、
ルミニウム、鉄、亜鉛、ケイ素、ゲルマニウム、モリブ
デンであることを特徴とする1〜4のいずれかに記載の
熱可塑性樹脂組成物、 8.金属酸化物(D−2)が酸化鉄、アルミナ、酸化亜
鉛、酸化ケイ素、酸化ジルコニウム、酸化チタン、酸化
マグネシウムであることを特徴とする1〜4のいずれか
に記載の熱可塑性樹脂組成物、 9.窒素化合物(D−3)が窒化ケイ素、窒化アルミニ
ウム、窒化ホウ素であることを特徴とする1〜4のいず
れかに記載の熱可塑性樹脂組成物、
ウム・マグネシウム複塩であることを特徴とする1〜4
のいずれかに記載の熱可塑性樹脂組成物、 11.ケイ酸金属塩(D−5)がオルソケイ酸マグネシ
ウム、オルソケイ酸亜鉛、メタケイ酸マグネシウム、メ
タケイ酸亜鉛であることを特徴とする1〜4のいずれか
に記載の熱可塑性樹脂組成物、 12.1〜11のいずれかに記載の熱可塑性樹脂組成物
を用いて成形された光ピックアップを保持する光ピック
アップベース、または、光ピックアップ部品、を提供す
るものである。
明におけるフィラー強化した熱可塑性樹脂組成物の熱伝
導率は0.5W/mK以上である。好ましくは0.6W
/mK以上、さらに好ましくは0.7W/mK以上であ
る。熱伝導率が0.5W/mK以上であれば、成形品と
したときに優れた放熱性を示す。本発明における熱伝導
率はルビーレーザーを光源としたレーザーフラッシュ法
により測定できる。本発明における熱伝導率は、AST
M D−638に準じて成形したダンベルから、厚さ
0.5mm、直径10mmの試料を切り出し、カーボン
スプレーにてカーボンを表面に塗布した試料を用いて測
定を行った。
樹脂組成物の線膨張係数異方性は1.0〜2.5の範囲
であることが必要である。好ましくは1.0〜2.2の
範囲であり、更に好ましくは1.0〜2.0の範囲であ
る。線膨張係数異方性を1.0〜2.5とすることは光
ピックアップベース成形品において優れた寸法安定性を
発現させる上で非常に重要となる。ここで、線膨張係数
異方性とは垂直方向線膨張係数を流動方向線膨張係数で
除して算出したものであり、流動方向とは射出成形時に
ゲートから金型内に樹脂が射出され、流動する方向を示
し、垂直方向とは樹脂が流動する方向に対して垂直な方
向を示す。従って線膨張係数異方性の全く無い材料の値
は1.0となる。
ASTM E−831に準拠され、例えばTMA法によ
って測定できる。本発明における線膨張係数の測定はA
STM D−638に準じて成形したダンベルから図1
(1はゲート位置)に示される様に一方の端から108
mmの位置より切り出した垂直方向2及び流動方向3の
それぞれ長さ10mm(両端の平行度は±0.025m
m)、1片が3〜5mmである角柱の試験片(図2)を
TMAの本体に設置し、−35℃から毎分5℃で65℃
まで昇温して長さの変位量を測定することにより算出し
た。
ベルの成形に用いるペレットには従来公知のブラベンダ
ー、ニーダー、バンバリーミキサー、押出機等によって
得られるものであれば、パウダーからペレット化したも
の、一旦ペレット化したものを更に押出機等により再ペ
レット化したもの、成形された光ピックアップベース自
体を粉砕したもの、更には成形された光ピックアップベ
ース自体を粉砕したものを押出機等によりペレット化し
たもの等を用いることができ、特に限定されるものでは
ない。
イド樹脂(以下「PAS」と略記する)は、下記一般式
(1)で示されるアリーレンサルファイドの繰り返し単
位を通常50モル%以上、好ましくは70モル%以上、
更に好ましくは90モル%以上を含む重合体である。 [−Ar−S−] (ここで、Arはアリーレン基)(1) アリーレン基としては、例えばp−フェニレン基、m−
フェニレン基、置換フェニレン基(置換基とは炭素数1
〜10のアルキル基、フェニル基が好ましい。)、p,
p′−ジフェニレンスルホン基、p,p′−ビフェニレ
ン基、p,p′−ジフェニレンカルボニル基、ナフチレ
ン基等を挙げることができる。ここでPASは構成単位
であるアリーレン基が1種のホモポリマーを用いても良
いが、加工性や耐熱性の観点から、2種以上のアリーレ
ン基を混合したコポリマーを用いても良い。
サルファイドの繰り返し単位を主構成要素とするポリフ
ェニレンサルファイド樹脂が、加工性、耐熱性、寸法安
定性に優れ、しかも工業的に入手が容易であることか
ら、特に好ましい。また、本発明で用いるPASは、3
20℃における溶融粘度(せん断速度1000/秒)が
100〜10000ポイズの中から任意に選ぶ事がで
き、更にPASの構造は、直鎖状のもの、分岐状のもの
何れでも良く、またこれら構造の混合物であっても構わ
ないが、好ましくは直鎖状の構造を持つPASである。
更にこのPASは酸変性されたPASでも構わない。こ
こで酸変性したPASとは、上記PASを酸化合物で変
性する事によって得られるものであり、該酸化合物とし
ては、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、フマル
酸、無水マレイン酸等の不飽和カルボン酸またはその無
水物や、飽和型の脂肪族カルボン酸や芳香族置換カルボ
ン酸等も挙げることができる。
炭酸等の無機化合物系の酸化合物も該酸化合物として挙
げることができる。本発明におけるポリフェニレンエー
テル樹脂(以下「PPE」と略記する)とは、下記一般
式(2)、(3)で表される構造を有し、構成単位が一
般式(2)及び(3)から選ばれる少なくとも1種から
なる単独重合体、あるいは共重合体が使用できる。
R6は、炭素1〜4のアルキル基、アリール基、ハロゲ
ン、水素等の一価の残基であり、R5,R6は同時に水
素ではない) PPEの単独重合体の代表例としては、ポリ(2,6−
ジメチル−1,4−フェニレン)エーテル、ポリ(2−
メチル−6−エチル−1,4−フェニレン)エーテル、
ポリ(2,6−ジエチル−1,4−フェニレン)エーテ
ル、ポリ(2−エチル−6−n−プロピル−1,4−フ
ェニレン)エーテル、ポリ(2,6−ジ−n−プロピル
−1,4−フェニレン)エーテル、ポリ(2−メチル−
6−n−ブチル−1,4−フェニレン)エーテル、ポリ
(2−エチル−6−イソプロピル−1,4−フェニレ
ン)エーテル、ポリ(2−メチル−6−クロロエチル−
1,4−フェニレン)エーテル、ポリ(2−メチル−6
−ヒドロキシエチル−1,4−フェニレン)エーテル、
およびポリ(2−メチル−6−クロロエチル−1,4−
フェニレン)エーテル、等のホモポリマーが挙げられ
る。
ェノールと2,3,6−トリメチルフェノールとの共重
合体、2,6−ジメチルフェノールとo−クレゾールと
の共重合体、あるいは2,6−ジメチルフェノールと
2,3,6−トリメチルフェノール及びo−クレゾール
との共重合体等、ポリフェニレンエーテル構造を主体と
してなるポリフェニレンエーテル共重合体を包含する。
また、このPPEは、還元粘度(0.5g/dl、クロ
ロホルム溶液、30℃測定)が、0.15〜2.0の範
囲である事が好ましく、上記したものの他に、マレイン
酸、無水マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、アクリル
酸、アクリル酸エステル、メタクリル酸、メタクリル酸
エステル等のα,β−不飽和カルボン酸またはその誘導
体にて変性された変性ポリフェニレンエーテル樹脂でも
良い。
は、エポキシ樹脂、グリシジル基含化合物、α,β−不
飽和カルボン酸の誘導体で変性した水添ブロック共重合
体、オキサゾニル基含有化合物等の、PASとPPEの
相溶化剤として公知である物質を使用する事が出来る。
スチレン−グリシジルメタクリレート共重合体、ゴム補
強スチレン−グリシジルメタクリレート共重合体、スチ
レン−アクリロニトリル−グリシジルメタクリレート共
重合体等のグリシジル基含有スチレン系樹脂を用いる事
が特に好ましい。
て、各構成樹脂及び充填剤の配合量はPAS(A)30
〜90質量%、PPE(B)70〜10質量%からなる
樹脂組成物100質量部に対して、相溶化剤(C)1〜
100質量部、及び無機質充填剤(D)5〜300質量
部である。好ましくはPAS(A)40〜80質量%、
PPE(B)60〜20質量%からなる樹脂組成物10
0質量部に対して、相溶化剤(C)1〜20質量部、及
び無機質充填剤(D)10〜250質量部であり、更に
好ましくはPAS(A)50〜70質量%、PPE
(B)50〜30質量%からなる樹脂組成物100質量
部に対して、相溶化剤(C)1〜10質量部、及び無機
質充填剤(D)20〜200質量部である。
E(B)の導入量は、本発明の効果、即ち、優れた流動
性を有する事により成型加工性が優れ、かつ、成形時及
び成形品を加熱した時にバリやそりを発生しないといっ
た特性を達成する上で非常に重要である。即ち、射出成
形等により成形品を成形する時にバリを発生させず、か
つ成形品のそりを小さくし、更には軽量化も達成させる
ため10重量%以上であり、成形時の流動性、即ち成型
加工性、及び耐薬品性、更には耐熱性の観点から、70
質量%以下である。
E(B)の相溶性、機械的強度の点から、樹脂組成物1
00質量部に対し、1質量部以上であり、成形品とした
時の剥離の点から100質量部以下である。また、無機
質充填剤(D)は、樹脂組成物100質量部に対し、剛
性、強度のみならず、耐熱性の点から5質量部以上であ
り、無機質充填剤の均一分散及び外観と共に成形流動性
の点から、150質量部以下である。
スが光ピックアップ装置内で発生する熱の影響で変形し
ない指標としては荷重1.82MPaにおけるASTM
D−648に準拠した荷重たわみ温度が有効である
が、本発明において、荷重たわみ温度は、ピックアップ
ベースが装置内で変形をさける点から150℃以上、特
に好ましくは170℃以上である。本発明における無機
質充填剤(D)は、金属単体(D−1)、金属酸化物
(D−2)、窒素化合物(D−3)、炭酸金属複塩(D
−4)、ケイ酸金属塩(D−5)である群(1)から選
ばれる少なくとも1種類以上である。
記の群(1)から選ばれる1種類以上と鱗片状無機質充
填剤(D−7)から選ばれる1種類以上との混合物であ
る。さらに、本発明における無機質充填剤(D)は、上
記の群(1)から選ばれる1種類以上、鱗片状無機質充
填剤(D−7)から選ばれる1種類以上、及び繊維状無
機質充填剤(D−8)から選ばれる1種類以上との混合
物である。金属単体(D−1)としては金、銀、銅、ア
ルミニウム、鉄、亜鉛、珪素、ゲルマニウム、モリブデ
ンが好ましい。金属酸化物(D−2)としては、酸化マ
グネシウム、酸化アルミニウム、酸化ベリリウムが好ま
しい。窒素化合物(D−3)としては、窒化アルミニウ
ムが好ましい。炭酸金属複塩(D−4)としては炭酸カ
ルシウム・マグネシウム複塩が好ましい。ケイ酸金属塩
(D−5)としては、オルソケイ酸マグネシウム、メタ
ケイ酸マグネシウム、オルソケイ酸亜鉛、オルソケイ酸
亜鉛が好ましい。
は、コスト、成形性、機械的強度、寸法精度のバランス
からガラスフレーク、マイカを使用する事が好ましい。
ガラスフレークの形状としては、鱗片状のもので樹脂配
合後、及び成形品中における長径は、配合時に分級によ
る均一混合の困難さ及びこれに伴う成形品物性のバラツ
キを避けるため1000μm以下、好ましくは1〜50
0μmの範囲であり、且つアスペクト比(長径と厚みと
の比)は、光ピックアップベースの耐熱性、剛性、耐衝
撃性の点から5以上、好ましくは10以上、更に好まし
くは30以上のものが好適である。該ガラスフレーク
は、市販されているものをそのまま用いる事が出来る
が、樹脂に配合する際に適宜粉砕して用いても良い。
良する目的で、例えばシラン系やチタネート系等の種々
のカップリング剤で処理したガラスフレークを使用でき
る。マイカについては、鱗片状のもので、スゾライト・
マイカ(商標登録)が好適に使用できる。樹脂配合後、
及び成形品中における長径が1000μm以下、好まし
くは500μm以下、更に好ましくは200μm以下の
ものが好適で、重量平均アスペクト比(マイカの平均直
径/平均厚み)が10以上、好ましくは30以上、更に
好ましくは100以上のもが剛性賦与の点で良い。該マ
イカは、樹脂との親和性を改良する為、カップリング剤
で表面処理したマイカが特に良好に使用できる。
用いられるのは、コスト、成形性、機械的性質のバラン
スからガラスファイバー、カーボンファイバーであり、
通常の熱可塑性樹脂に配合されるガラスファイバー、カ
ーボンファイバーである。例えばEガラスファイバーが
挙げられ、繊維径が8〜25μm、樹脂配合後、及び成
形品中における平均繊維長が20〜1000μmである
事が好ましく、従来公知のカップリング剤、収束剤で処
理されている事が特に好ましい。
それぞれ単独でも良いし、2種類以上を併用しても良
い。また、熱伝導性と寸法精度、耐熱性、強度、剛性の
バランスの点から該無機質充填剤(D)中に含まれる充
填剤混合物の含有率は、90質量%以下であり、好まし
くは80質量%以下、更に好ましくは60質量%以下で
ある。本発明の熱可塑性樹脂組成物には、前記成分の他
に、ポリスチレン、スチレン−アクリロニトリル共重合
体、ゴム変性ポリスチレン(HIPS)等のポリスチレ
ン系樹脂やポリブタジエン、ポリイソプレン、スチレン
−ブタジエン共重合体、ブタジエン−イソプレン共重合
体、エチレン−プロピレン共重合体、水添スチレン−ブ
タジエンブロック共重合体、水添スチレン−イソプレン
ブロック共重合体等の熱可塑性エラストマーを配合させ
る事も可能である。
としてポリスチレン、ゴム変性ポリスチレンや水添スチ
レン−ブタジエン共重合体、水添スチレン−イソプレン
が特に好適に配合される。配合量としては、PAS
(A)、PPE(B)からなる樹脂組成物100質量部
に対して30質量部以下とする事が好ましく、3〜20
質量部配合する事が特に好ましい。更に必要に応じて通
常の熱可塑性樹脂に添加される添加剤、例えば熱安定
剤、紫外線吸収剤、難燃剤、離型剤、滑剤、染料、顔料
などを配合する事も特に制限されるものではない。
ラベンダー、ニーダー、バンバリーミキサー、押出機な
どの従来公知の技術によって達成されるが、特に好まし
くは押出機である。また、各構成成分の配合の順番は特
に限定されるものではなく、例えば、PAS(A)にP
PE(B)を相溶化剤(C)と共に押し出し混合したペ
レットに無機質充填剤(D)を配合して押し出し混合す
る方法、PAS(A)、PPE(B)、相溶化剤
(C)、無機質充填剤(D)を同時に押し出し混合する
方法、PAS(A)又はPPE(B)と相溶化剤(C)
及び無機質充填剤(D)を予め押し出し混合したマスタ
ーバッチにPPE(B)又はPAS(A)を混合して押
し出し混合する方法、PAS(A)と無機質充填剤
(D)を予め押し出し混合したマスターバッチとPPE
(B)と無機質充填剤(D)を予め押し出し混合したマ
スターバッチを相溶化剤(C)と共に混合する方法、P
AS(A)及びPPE(B)と無機質充填剤(D)を相
溶化剤(C)と共に予め押し出し混合したマスターバッ
チとPAS(A)及び/又はPPE(B)を混合する方
法等である。
射出成形、インジェクションプレス成形、またはガスイ
ンジェクション成形等の公知の成形方法にて成形を行う
事が可能である。特に本発明で得られた熱可塑性樹脂組
成物を用いて光ピックアップを保持する光ピックアップ
ベース、又は光ピックアップ部品とした時に大きな効果
が得られる。なお本発明で述べる光ピックアップベース
とは、例えばコンピュータ、ゲーム機、音楽プレーヤ
ー、ビデオプレーヤー、AV機器等におけるCD−RO
M、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−
R、DVD−RAM、DVD−RW、PC−RW、DV
D−ビデオ、MD、MO、LD等のディスクを記録媒体
として用い、光または磁気で書き込み、読み取りを行う
機器に用いられる機構部品である。特に温度等使用環境
の厳しい車載用のCDプレーヤー、DVDビデオ、DV
Dナビゲーション、MDプレーヤー等向けシャーシ類や
トレー類等の光ディスドライブ用機構部品や薄型の光デ
ィスドライブ用機構部品用として、本発明の光ピックア
ップベースを使用する効果が大きい。
るが、本発明は以下の例に限定されるものではない。
実施例及び比較例における測定法及び用語は以下の通り
である。 <熱伝導率>ASTM D−638に準じて成形したダ
ンベルから、厚さ0.5mm、直径10mmの試料を切
り出し、カーボンスプレーにてカーボンを表面に塗布し
た試料を用いて、レーザーフラッシュ法熱伝導率測定装
置(LF/TCM−FA8510B:理学電気工業
(株)製)により測定した。
D−696に準拠したTMA法による。ASTM D−
638に準じて成形したダンベルから切り出した各試験
片3mm×3mm×10mmを、TMAを用いて140
℃で1時間アニールを行った後、−35℃から毎分5℃
で65℃まで昇温して長さの変移量から線膨張係数を測
定した。また、線膨張係数異方性は射出成形時にゲート
から金型内に樹脂が射出されて流動する方向となる流動
方向のサンプルを用いて測定した線膨張係数で樹脂が流
動する方向に対して垂直な方向となる垂直方向のサンプ
ルを用いて測定した線膨張係数を除して算出した。
ASTM D−648に準拠して荷重たわみ温度を測定
した。 <成形品そり>3次元測定機(AE122:(株)ミツ
トヨ製)を用いて光ピックアップベースの任意の規定点
におけるX、Y、Z軸方向の位置を測定し、単位長さ当
たりの最低位置と最高位置の差を算出した。値の大きさ
はそりの大きさを示す。 <バリ量>成形した光ピックアップベースにおける任意
位置のバリ量を実態顕微鏡により観察し、最大長を測定
した。
VA350、平均粒径25〜30μm)、銅:電解銅紛
(山石金属(株)製MC−2、平均粒径30〜40μ
m)、アルミナ:αアルミナ(日本研磨剤工業(株)製
WA#700、平均粒径17μm)酸化マグネシウム:
酸化マグネシウム紛(協和化学工業(株)製パイキスマ
3320、平均粒径20μm)、窒化ホウ素:平均粒径
約3μm、炭酸カルシウムマグネシウム複塩:平均粒径
20〜50μm、ガラスフレーク:日本板硝子(株)製
マイクログラスフレカREFG−302、ガラスファイ
バー:日本板硝子(株)製RES03−TPO15
ーテスターを用いて、300℃、荷重20kgf/cm
2、L/D=10/1で6分間保持した後測定した
値。)が500ポイズである直鎖状構造を有するポリフ
ェニレンサルファイド樹脂(PPS)、極限粘度[η]
が0.52(30℃、クロロホルム中)であるポリ
(2,6−ジメチル−1,4−フェニレン)エーテル樹
脂(PMPE)、相溶化剤としてグリシジルメタクリレ
ートを5質量%含有するスチレン−グリシジルメタクリ
レート共重合体(重量平均分子量110,000)、結
合スチレン量が35質量%で数平均分子量178,00
0の水添スチレン−ブタジエンブロック共重合体及び無
機質充填剤の各成分を表1、2に示すような配合組成に
て、温度290〜320℃、スクリュー回転数500r
pmに設定した二軸押出機(ZSK−40:WERNE
R&PFLEIDERE社製)にて溶融混練りし、組成
物ペレットを得た。
料物性測定用のダンベル及び光ピックアップベースを作
成し、前記した方法により各種試験を行った。評価結果
を表3に示した。実施例1〜14は優れた熱伝導性を有
し、成形品のそりが小さく、かつバリが少ないという優
れた成型加工性を有していた。比較例3は成形品のそり
が大きく、かつバリが多く発生し、耐熱性も低くなっ
た。また、比較例1、2、4は成形する事が出来なかっ
た。
度、強度、剛性、耐薬品性、耐熱性に優れるとともに成
形品のそり及びバリが少ない、即ち成形加工性に優れた
熱可塑性樹脂組成物が提供できる。
し個所を示す概略図である。
Claims (12)
- 【請求項1】 熱伝導率が0.5W/mK以上であり、
かつ線膨張係数異方性が1.0〜2.5の範囲であるこ
とを特徴とする熱可塑性樹脂組成物。 - 【請求項2】 熱可塑性樹脂組成物がポリアリーレンサ
ルファイド樹脂(A)、ポリフェニレンエーテル樹脂
(B)からなる樹脂組成物に、相溶化剤(C)及び無機
質充填剤(D)を配合してなることを特徴とする請求項
1に記載の熱可塑性樹脂組成物。 - 【請求項3】 熱可塑性樹脂組成物がポリアリーレンサ
ルファイド樹脂(A)30〜90質量%、ポリフェニレ
ンエーテル樹脂(B)70〜10質量%からなる樹脂組
成物100質量部に対して、相溶化剤(C)1〜100
質量部、及び無機質充填剤(D)5〜300質量部を配
合してなることを特徴とする請求項1、2のいずれかに
記載の熱可塑性樹脂組成物。 - 【請求項4】 該無機質充填剤(D)が、金属単体(D
−1)、金属酸化物(D−2)、窒素化合物(D−
3)、炭酸金属複塩(D−4)、ケイ酸金属塩(D−
5)である群(1)から選ばれる少なくとも1種類以
上、であることを特徴とする請求項3に記載の熱可塑性
樹脂組成物。 - 【請求項5】 該無機質充填剤(D)が、請求項4に記
載の無機質充填剤の群(1)から選ばれる1種以上と鱗
片状無機質充填剤(D−7)から選ばれる1種以上との
混合物、であることを特徴とする請求項3に記載の熱可
塑性樹脂組成物。 - 【請求項6】 該無機質充填剤(D)が、請求項5に記
載の無機質充填剤の群(1)から選ばれる1種以上と鱗
片状無機質充填剤(D−7)から選ばれる1種以上、及
び繊維状無機質充填剤(D−8)から選ばれる1種以
上、からなることを特徴とする請求項3に記載の熱可塑
性樹脂組成物。 - 【請求項7】 金属単体(D−1)が、金、銀、銅、ア
ルミニウム、鉄、亜鉛、ケイ素、ゲルマニウム、モリブ
デンであることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに
記載の熱可塑性樹脂組成物。 - 【請求項8】 金属酸化物(D−2)が、酸化鉄、アル
ミナ、酸化亜鉛、酸化ケイ素、酸化ジルコニウム、酸化
チタン、酸化マグネシウムであることを特徴とする請求
項1〜4のいずれかに記載の熱可塑性樹脂組成物。 - 【請求項9】 窒素化合物(D−3)が、窒化ケイ素、
窒化アルミニウム、窒化ホウ素であることを特徴とする
請求項1〜4のいずれかに記載の熱可塑性樹脂組成物。 - 【請求項10】 炭酸金属塩(D−4)が、炭酸カルシ
ウム・マグネシウム複塩であることを特徴とする請求項
1〜4のいずれかに記載の熱可塑性樹脂組成物。 - 【請求項11】 ケイ酸金属塩(D−5)が、オルソケ
イ酸マグネシウム、オルソケイ酸亜鉛、メタケイ酸マグ
ネシウム、メタケイ酸亜鉛であることを特徴とする請求
項1〜4のいずれかに記載の熱可塑性樹脂組成物。 - 【請求項12】 請求項1〜11のいずれかに記載の熱
可塑性樹脂組成物を用いて成形された光ピックアップを
保持する光ピックアップベース、または、光ピックアッ
プ部品。
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