JP2003226486A - クレーン車のジブ格納装置 - Google Patents

クレーン車のジブ格納装置

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JP2003226486A
JP2003226486A JP2002025024A JP2002025024A JP2003226486A JP 2003226486 A JP2003226486 A JP 2003226486A JP 2002025024 A JP2002025024 A JP 2002025024A JP 2002025024 A JP2002025024 A JP 2002025024A JP 2003226486 A JP2003226486 A JP 2003226486A
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pin
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Shinya Tada
信也 多田
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Tadano Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 伸縮ブーム30を全縮小したままでジブ40
を張出格納することができる、R型多角形断面を有する
伸縮ブーム30に適合したジブ格納装置を提供する。 【解決手段】 基端ブーム側面部35に格納状態の前記
ジブ40と基端ブーム31との間に基端ブーム基端側に
配置された第1ジブ格納手段60と、基端ブーム先端側
に配置された第2ジブ格納手段70と、を介装し、前記
第2ジブ格納手段70を、前記基端ブーム側面部に配置
された基端ブーム側固定ボス74、75と、前記ジブ側
面部に配置されたジブ側固定ボス77、78と、基端ブ
ーム側面35にそって伸縮ブーム軸線に直交する方向に
移動可能に支持された固定ピン71、72と、当該固定
ピンを駆動する固定ピン駆動油圧シリンダ73と、から
構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クレーン車に用い
られるジブの格納装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来よりクレーン車のジブ格納装置とし
ては実公昭59−43358号公報に記載の技術が用い
られている。以下図13〜15に基いて同公報記載のジ
ブ格納装置を説明する。
【0003】図13に示されるように、先端ブーム2の
先端一側部及び該先端ブーム2の先端部に着脱自在に装
着されるラチス構造のジブ3の基端一側部にはそれぞれ
ボス5、15が形成されている。そして、当該先端ブー
ム側ボス5とジブ基端側ボス15とが相互に同軸重合し
てそれらに共通の支点ピン7が嵌脱自在に嵌挿可能とさ
れている。さらに前記支点ピン7を支軸としてジブ3を
先端ブーム2の側方領域を回転移動することにより基端
ブーム1の側面に沿って格納自在となっている。このよ
うな張出格納方式のジブを横振出しジブを呼んでいる。
【0004】図14に示したA,Bは基端ブーム1側面
と格納時のジブ3との間に介装されるジブ支持装置であ
り、当該ジブ支持装置A,Bによりジブ3の重量を基端
ブーム1に担持する。ジブ支持装置Aはジブ3の側面に
取付けられたツノ部材22と基端ブーム1側面に取付け
られ当該ツノ部材22と係合可能な穴を有するツノ受金
25とから構成され、ジブ支持装置Bはジブ3の先端部
に取付けられた先ツノ21と基端ブーム1側面に取付け
られ当該先ツノ21と係合可能な穴を有するツノ受金2
4とから構成されている。前記ジブ3側のツノ部材22
と先ツノ21はジブ3を基端ブーム1に沿って基端ブー
ム1の基端方向に移動させると前記基端ブーム1側のツ
ノ受金25とツノ受金24の穴に係合するようになって
いる。したがって、ジブ3を前記ジブ支持部材A,Bに
よって基端ブーム1側面で格納するには、先端ブーム先
端部一側部とジブ基端部一側部を前記支点ピン7で連結
し、ジブ3の先端が基端ブーム1の基端方向を向いた連
結状態で、先端ブーム2を縮小動作させることが必要と
なる。
【0005】図15は、前記ジブ支持装置A、Bによっ
てジブ3を基端ブーム1側面に支持したのち、前記支点
ピン7による先端ブーム側ボス5とジブ基端側ボス15
の連結を解除し、前記ジブ支持装置Aを中心としてジブ
3先端部が基端ブーム1に接近するように図15に示さ
れた平面内でジブ3を揺動させた状態を表している。こ
れにより、先端ブーム側ボス5とジブ基端側ボス15と
の同軸重合を解除することが可能である。以上がラチス
構造のジブ3に用いられる実公昭59−43358号公
報記載のジブ格納装置によるジブ格納技術である。
【0006】上述したジブ格納装置が使用されてきた一
方、近年伸縮ブームを構成する各段ブームの断面形状が
ブームの軽量化あるいは溶接箇所を減らすこと等を目的
として、従来多用された長方形から角部に大きな円弧に
よる面取りを施したり、あるいは折り曲げ箇所を増やし
て全体として多角形状にするなど全体としてR型多角形
断面になる傾向にある。各段ブーム間の荷重伝達は、ブ
ーム間に介装されたスライドプレートによって行われる
のであるが、係るR型多角形断面は伸縮ブーム中心軸回
りのねじりトルクを先端ブームから基端ブームに伝える
には不利な形状である。すなわち、先端ブームに伸縮ブ
ーム中心軸回りのねじりトルクが作用すると、基端ブー
ム1に対する先端ブーム2のねじれにより、スライドプ
レート部分で回転方向のズレが発生しやすく、伸縮ブー
ム全体として回転変位が大きくなる。したがって、R型
多角形断面を有する伸縮ブームにはなるべく先端ブーム
に大きなねじりトルクが作用しないようにすることが望
ましい。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述した実
公昭59−43358号公報に記載されたジブの格納装
置は横振出しジブ方式であるため、その張出格納時にジ
ブ3が先端ブーム2に対して直角方向を向いた時には、
先端ブーム2にはジブ3の重量により大きなねじりトル
クが作用するものであった。
【0008】一方、ブームが全縮小した状態で上記先端
ブーム2に作用するねじりトルクを基端ブーム1に伝達
するよう先端ブーム2と基端ブーム1の間に介装される
ブーム回転防止ストッパが開発されている。当該ブーム
回転防止ストッパは、具体的には先端ブーム2先端部に
設けられた突起部と基端ブーム1先端部に設けられた受
け部とから構成され、先端ブーム2を基端ブーム1に対
し全縮小することにより、当該突起部と受け部が係合す
るようになっている。したがって、係るブーム回転防止
ストッパはブームが全縮小していることがその機能を果
たす条件である。上述した実公昭59−43358号公
報の技術では、前記ジブ支持装置A,Bの係合離脱操作
の際に先端ブーム2の伸縮動作が行われるため、前記支
点ピン7を支軸として前記ジブ3を先端ブーム2の側方
領域を回転移動する過程では伸縮ブームが僅かながら必
ず伸長しており、上記ブーム回転防止ストッパが役立た
ないものであった。
【0009】もちろん、上記補助ジブ支持装置A,Bで
の係合離脱操作において、一端先端ブーム2を伸長させ
てジブ3を横振出し可能な状態にし、その後先端ブーム
2を全縮小させて前記ブーム回転防止ストッパが効いた
状態でジブ3を横振出しするようにすることも可能であ
るが、ジブの張出格納作業はその迅速性が求められてお
り、係る余分な伸縮動作を加えることは現実的な解決方
法ではなかった。また、そのような操作は複雑で手順や
条件(起伏角度、伸縮長さ等)を間違えばブームとジブ
を損傷させてしまう危険性をはらんでいるものであっ
た。
【0010】そこで本発明は、上述したジブ支持装置を
伸縮ブームの伸縮動作を用いず、先端ブーム2を全縮小
状態として前記支点ピン7を支軸として前記ジブ3を回
転させそのまま係合離脱できるように構成することによ
り、伸縮ブームを全縮小したままでジブを張出格納する
ことができる、R型多角形断面を有する伸縮ブームに適
合したジブ格納装置を提供しようとするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本願の請求項1に記載さ
れたクレーン車のジブ格納装置は、伸縮ブームの先端ブ
ーム一側部及び該先端ブームの先端に着脱自在に装着さ
れるジブの基端部一側部にそれぞれボスを形成し、且つ
該先端ブーム側ボスとジブ基端側ボスとが相互に同軸重
合してそれらに共通の支点ピンを嵌脱自在に嵌挿する一
方、前記伸縮ブームの全縮小状態のままで前記支点ピン
を支軸として前記ジブを伸縮ブーム側方領域を回転移動
することにより張出格納自在とするとともに、前記伸縮
ブームの基端ブーム側面部に格納状態の前記ジブと基端
ブームとの間には基端ブーム基端側に配置された第1ジ
ブ格納手段と、基端ブーム先端側に配置された第2ジブ
格納手段と、が介装されており、当該第1ジブ格納手段
と第2ジブ格納手段とによって前記ジブを基端ブーム側
面部に格納可能とし、前記第2ジブ格納手段は、前記基
端ブーム側面部に配置された基端ブーム側固定ボスと、
前記ジブ側面部に配置されたジブ側固定ボスと、基端ブ
ーム側面にそって伸縮ブーム軸線に直交する方向に移動
可能に支持された固定ピンと、当該固定ピンを駆動する
固定ピン駆動油圧シリンダと、を備え、前記伸縮ブーム
の全縮小状態のままで前記支点ピンを支軸として前記ジ
ブを伸縮ブーム側方領域を回転移動すると前記基端ブー
ム側固定ボスとジブ側固定ボスとが相互に同軸重合し、
それらに共通の前記固定ピンを嵌脱自在に嵌挿すること
により前記基端ブームに対し前記ジブを係合することを
特徴としている。
【0012】かかる構成とすることにより、ブーム回転
防止ストッパが機能を発揮するブーム全縮小状態のまま
で前記支点ピンを支軸として前記ジブを伸縮ブーム側方
領域を回転移動させても、前記ジブと基端ブームとの間
に介装された第2ジブ格納手段によるジブ格納を行うこ
とができるのである。
【0013】本願の請求項2に記載されたクレーン車の
ジブ格納装置は、前記第2ジブ格納手段の固定ピンの抜
き側への移動を規制可能な固定ピン抜き規制手段と、前
記先端ブーム側ボスとジブ基端側ボス側に対し前記支点
ピンが嵌挿位置にあることを検出する支点ピン嵌挿検出
手段と、当該支点ピン嵌挿検出手段の検出状態と前記固
定ピン抜き規制手段とを関連付ける関連手段と、を備
え、前記支点ピン嵌挿検出手段が支点ピンの嵌挿状態を
検出すると、前記固定ピン抜き規制手段による固定ピン
の抜き側への移動規制が解除されるよう構成したことを
特徴としている。
【0014】上述した請求項1に記載されたジブ格納装
置におけるジブ張出の際、ジブ基端側ボスと先端ブーム
側ボスに対する前記支点ピンの嵌挿により前記ジブが先
端ブームに連結されることなく、誤って前記第2ジブ格
納手段の固定ピンが抜かれるとジブが落下するおそれが
ある。そこで、請求項2に記載した発明のように構成す
ることにより、前記支点ピンが嵌挿されないと固定ピン
を抜くことができなくなり上述したような誤操作による
ジブ落下のおそれを防止することができるのである。
【0015】
【発明の実施の形態】図1に、本発明の実施の形態に係
るクレーン車のジブ格納装置を使用した伸縮ブーム30
とジブ40を示す。
【0016】R型多角形断面を有する伸縮ブーム30は
図示しないクレーン車の走行可能な車輌部に旋回可能に
搭載された旋回台に対し起伏可能に枢着される。伸縮ブ
ーム30は基端ブーム31に伸縮可能に嵌挿された中間
ブームと中間ブームに伸縮可能に嵌挿された先端ブーム
32とから構成される。ジブ40は前記先端ブーム32
の先端部に着脱自在に装着されるジブサポート41と、
当該ジブサポート41にチルト自在に連結される基端ジ
ブ42と、当該基端ジブの先端部にさらに連結される先
端ジブ43とから構成される。実施の形態に係るジブ4
0は前記基端ジブ42先端部一側と先端ジブ基端部一側
がジブ支点ピン46により回転自在に連結されており、
図示するように基端ジブ42に対し先端ジブ43を内側
に折畳んだ姿勢で前記基端ブーム31の側面に格納する
点に特徴を有するもので、バイホールドジブと呼ばれる
ものである。49は基端ジブ42の先端部に設けられた
吊荷用シーブであり、50は先端ジブ43の先端部に設
けられた吊荷用シーブである。ジブ40による吊荷作業
の際には、先端ジブ43を基端ブーム31に残し、基端
ジブ42とジブサポート41のみを先端ブーム32の先
端部に張出し、基端ジブ42先端から吊荷用ワイヤを吊
下してジブ作業を行うことが可能である。また、基端ジ
ブ42に先端ジブ43を折畳んだ姿勢のままでジブ40
を先端ブーム32の先端部に張出し、さらに基端ジブ4
2の先端部に先端ジブ43を前記ジブ支点ピン48を中
心に回転して張出し、先端ジブ43の先端から吊荷用ワ
イヤを吊下してジブ作業を行うことも可能である。51
は先端ジブ43を基端ジブ42の先端に張出した際に基
端ジブ先端部他端と先端ジブ基端部他端を連結するジブ
連結ピンである。
【0017】33は先端ブーム32の一側部に形成され
た先端ブーム側ボスであり、44はジブサポート41の
基端部一側部に形成されたジブ基端側ボスである。図1
には当該先端ブーム側ボス33とジブ基端側ボス44が
同軸重合した状態が示されている。46は同軸重合した
前記先端ブーム側ボス33とジブ基端側ボス44に共通
に嵌脱自在に嵌挿する支点ピンである。当該支点ピン4
6を支軸としてジブ40を伸縮ブーム30の側方領域を
回転移動することにより(いわゆる横振出しにより)基
端ブーム側面の格納側位置と先端ブーム32の先端部の
張出位置とに張出格納自在となっている。34は前記先
端ブーム32の他側部に形成された先端ブーム側ボスで
あり、45はジブサポート41の基端部他側部に形成さ
れたジブ基端側ボスである。ジブ40が先端ブーム32
先端部の張出位置に張出された際には、前記先端ブーム
側ボス34とジブ基端側ボス45が同軸重合し、これら
に共通の連結ピン47を嵌挿することにより両者が連結
されるようになっている。
【0018】なお、本願発明のジブ格納装置は上述した
バイホールドジブ40のみならず、横振出し式の他の形
式のジブにも適用できることは勿論である。
【0019】60は前記伸縮ブーム30の基端ブーム側
面部に格納状態の前記ジブ40と基端ブーム31との間
に介装されるジブ格納手段のうち、基端ブーム基端側に
配置された第1ジブ格納手段であり、70は基端ブーム
先端側に配置された第2ジブ格納手段である。80は前
記ジブ40と基端ブーム31との間に介装される張出格
納補助手段である。
【0020】52は前記ジブ支点ピン48を支軸として
折畳んだ先端ジブ43を基端ジブ42に固定するジブ間
固定手段であり、53は折畳んだ状態のジブ40を基端
ブーム31の側面に固定するジブブーム間固定手段であ
る。
【0021】図2は図1のA矢視詳細図であって、図3
は図2のD矢視図であり、共に前記第1ジブ格納手段6
0と張出格納補助手段80の詳細を図示するものであ
る。なお、図3においては見やすくするため、前記第1
ジブ格納手段60と張出格納補助手段80の上方に位置
する前記基端ジブ42と先端ジブ43を二点鎖線で示し
ている。
【0022】61は基端ブーム側面35に設置された前
記第1ジブ格納手段60を構成するサポートであって、
基端ブーム上面36に平行な面62と当該面62の基端
ブーム側面35とは離間する側の辺63で連続し前記基
端ブーム側面35に離間する方向へ下方に傾斜する面6
4を有している。65と66は基端ジブ42に固着され
た部材67に配置された転動可能なローラである。図3
に示されるようにローラ65はローラ66に対して基端
ジブ42の軸方向にややずらして取り付けられており、
ローラ65は前記基端ブーム上面36に平行な面62と
傾斜面64とを転動し、ローラ66は平行な面62のみ
を転動するようになっている。
【0023】81は前記サポート61に一体的に構成さ
れたブラケット82の支軸83を中心としてその先端8
4が基端ブーム側面35に対して接近あるいは離間する
方向に揺動可能なレバーである。85はそのロッド側端
部86を前記レバー81に枢着し、シリンダ側端部87
を前記ブラケット82に枢着した油圧シリンダである。
当該油圧シリンダ85を伸縮させることにより、前記レ
バー81を前記支軸83を中心として揺動駆動すること
ができるようになっている。88は前記レバー81の先
端84に配置されレバー揺動面に直交する方向にその先
端部89を突出するよう内臓するバネによりバネ付勢さ
れた自動ピンである。自動ピン88には操作環90が取
付けられており、バネ付勢に逆らって先端部を引込める
ようになっている。
【0024】91は前記基端ジブ42に固着された部材
67に配置された係合部材であって、前記レバー81の
揺動面に平行な面92を有しており、当該面上には前記
自動ピン88の先端部89が係合可能な長穴93が上下
方向に明けられている。図3に示されるように係合部材
91の面92はその両端に基端ブーム側面35に向かう
方向及びその反対方向に傾斜面を有しており、前記ジブ
40を支点ピン46回りに回転させた際には、前記自動
ピン88の先端部89が前記傾斜する面に沿ってバネ付
勢に逆らって押し込められた後、先端部89が前記長穴
93に突出し、前記レバー81と係合部材91が自動的
に係合するようになっている。
【0025】図4は図1のB矢視詳細図であって、第2
ジブ格納手段70における格納前の状態を示すものであ
る。
【0026】79は調整部材であって、基端ブーム31
の側面下方に設けられた上下調整部材122に枢着さ
れ、側面上方に設けられた左右調整部材123によって
左右方向を支持されており、全体として基端ブーム側面
35とほぼ平行に配置されている。上下調整部材122
のナットを回転させることにより、前記調整部材79を
上下に調整できるようになっている。また、左右調整部
材123の左右のボルトを回転することにより前記調整
部材79の前記枢着軸124回りの角度調整ができるよ
うになっている。これにより、調整部材79は基端ブー
ム側面35に対して上下位置と平行度を調整することが
できるようになっている。
【0027】71は上側固定ピン、72は下側固定ピ
ン、73は当該上側固定ピン71と下側固定ピン72の
間に配置された固定ピン駆動油圧シリンダである。74
は上側基端ブーム側固定ボス、75は下側基端ブーム側
固定ボスであって、前記調整部材79に固着されてい
る。そして、上側基端ブーム側固定ボス74に上側固定
ピン71が嵌挿されて配置されており、下側基端ブーム
側固定ボス75には下側固定ピン72が嵌挿されて配置
されている。このように、固定ピン71、72および固
定ピン駆動シリンダ73は基端ブーム31側に配置され
ている。
【0028】76は基端ジブ42に固着された部材であ
って、当該部材76から基端ブーム側面35に向けて上
側ジブ側固定ボス77と下側ジブ側固定ボス78が配置
されている。当該上側ジブ側固定ボス77は前記上側基
端ブーム側固定ボス74と相互に同軸重合可能な位置に
配置され、かつ当該下側ジブ側固定ボス78は下側基端
ブーム側固定ボス75と相互に同軸重合可能な位置に配
置されている。125は固定ピン抜き規制手段であっ
て、前記基端ジブ42に固着された部材76に取付られ
ている。
【0029】図5は図4の状態から基端ジブ42を基端
ブーム側面35側に接近させることにより、前記上側ジ
ブ側固定ボス77と上側基端ブーム側固定ボス74と
を、および前記下側ジブ側固定ボス78と下側基端ブー
ム側固定ボス75とを相互に同軸重合させ、さらに前記
固定ピン駆動油圧シリンダ73を伸長し、上側固定ボス
74と77及び下側固定ボス75と78に対し前記固定
ピン71、72により嵌挿した状態を示している。な
お、120は前記上側基端ブーム側固定ボス74と協働
して上側ジブ側固定ボス77を挟むよう前記調整部材7
9に取付けられたボスであって、図5の状態においては
上側固定ピン71が嵌挿されるものである。また、12
1は同様に下側基端ブーム側ボス75の下側に設けられ
調整部材79に取付られたボスである。
【0030】図6は図5のF矢視詳細図であって、前記
固定ピン抜き規制手段125の詳細を示すものである。
127は基端ジブ42側の部材76に固着された部材1
26に対し、支軸128により軸支された規制部材であ
る。規制部材127は厚板で構成されており、前記固定
ピン駆動油圧シリンダ73のロッド129に近接して位
置することが可能になっている。図5に示されるよう
に、ロッド129に沿って前記規制部材127は伸長時
の前記固定ピン駆動油圧シリンダ73のロッドカバー1
30と下側固定ピン72間に入り込むことができるよう
になっている。したがって、伸長状態のロッド129近
傍に前記規制部材127が位置することにより、固定ピ
ン駆動油圧シリンダ73の縮小動作(固定ピンの抜き側
への移動)が規制されることになる。
【0031】132は前記基端ジブ42側の部材76に
固着された部材131と前記規制部材127との間に介
装されたバネである。このバネ132により、前記規制
部材127は固定ピン駆動油圧シリンダ73のロッド1
29に近接して位置するように付勢されている。133
はそのアウターケーシングを前記部材131に取付け、
そのインナーケーブル134を前記規制部材127に接
続したコントロールケーブルである。コントロールケー
ブル133内部のインナーケーブル134を引張ると前
記バネ132の付勢力に逆らって、前記規制部材127
を前記固定ピン駆動油圧シリンダ73のロッド129か
ら遠ざかる方向へ移動させることができるようになって
いる。これにより、規制部材129による伸長状態の固
定ピン駆動油圧シリンダ73の縮小動作の規制を解除す
ることができる。言い換えると、固定ピン71、72の
抜き側への移動規制が解除されるのである。
【0032】上記コントロールケーブル133は、請求
項2に記載された関連手段に該当するものである。な
お、関連手段はコントロールケーブルに限られず、リン
ク機構、油圧機構その他の機構が使用可能であることは
勿論である。
【0033】図7は図1のE矢視詳細図であって、基端
ジブ42の基端部分とジブサポート41を支点ピン46
側から見た図である。図8は図7のG矢視断面図であっ
て、前記支点ピン46の内部構造を説明するものであ
る。支点ピンは上側支点ピン46aと下側支点ピン46
bとがネジ棒135により連結されて構成されている。
ネジ棒135の上端部136には左ネジが切られてお
り、当該上端部136にはその内側の穴に左ネジが切ら
れた上側支点ピン46aがネジ込まれている。また、ネ
ジ棒135の下端部137には右ネジが切られており、
当該下端部137にはその内側の穴に右ネジが切られた
下側支点ピン46bがネジ込まれている。138はその
断面が正方形とされ、前記ネジ棒下端部137からさら
に下方に突出した回転具連結部である。回転具連結部1
38に組み合せ可能な連結部を有する図示しない回転具
によりネジ棒135全体を回転操作することが可能であ
る。
【0034】上側支点ピン46aにはその軸方向に溝1
43が切られており、上側ジブ基端側ボス44aにねじ
こまれたボルト139の先端が当該溝138にはまり込
んでいる。これにより、上側支点ピン46aは回転が規
制されながらも、溝138に沿っての軸方向の移動が許
容されるようになっている。下側支点ピン46bも同様
の構造となっている。ネジ棒135を回転させると、ネ
ジ棒135に対して上側支点ピン46aと下側支点ピン
46bは反対方向にネジ送りされることになり、この動
作により上側支点ピン46aと下側支点ピン46bを上
下に同時に突出させたり、引き込んだりすることができ
る。この支点ピンの機構は昇降ピンと呼ばれている。
【0035】44cは前記上側ジブ基端側ボス44aの
さらに上方に配置されボスであって、上方に突出した時
の上側支点ピン46aの先端部が嵌挿されるようになっ
ている。上側ジブ基端側ボス44aと44cの間には前
述した先端ブーム32の対応する先端ブーム側ボス33
が同軸重合するようになっている。44dは前記下側ジ
ブ基端側ボス44bのさらに下方に配置されたボスであ
って、上述した上側のボス44cと同様のものである。
【0036】139aは前記上側固定ピン46aの下端
に固着され前記ネジ棒135の外側に配置された上側パ
イプ材であって、139bは前記下側固定ピン46bの
上端に固着され前記ネジ棒135の外側に配置された下
側パイプ材である。図8は上側固定ピン46aと下側固
定ピン46bとの距離が最短であり、上側固定ピン46
aの上端が前記上側ジブ基端側ボス44a内部に位置
し、下側固定ピン46bの下端が前記下側ジブ基端側ボ
ス44b内部に位置した状態を示している。この状態に
あっては、上側パイプ材139aと下側パイプ材139
bとの間隔はほぼゼロとなるように作られている。した
がって、図8の状態から上側固定ピン46aを上方に、
下側固定ピン46bを下方に突出させると、前記パイプ
材139aと139bの間隔が広がるため、外部から固
定ピンの嵌脱状態が容易に確認することができるように
なっている。
【0037】前記コントロールケーブル133は、その
アウターケーシングがジブサポート41に固着された部
材140に取付けられ、インナーケーブル134が前記
上側パイプ材139aに固着された部材141に取り付
けられている。図8に示した状態から前記ネジ棒135
の回転具連結部138が図示しない回転具により回転さ
せられ、上側固定ピン46aが上方に突出し、先端ブー
ム側ボス33に対し嵌挿位置となるとコントロールケー
ブル133のインナーケーブル134が所定量だけ引張
られることになる。係る部分により請求項2に記載され
た支点ピン嵌挿検出手段142が構成されている。
【0038】図7に示したように、上述した支点ピン嵌
挿検出手段142は前記固定ピン抜き規制手段125と
連動手段(コントロールケーブル133)を介して関連
付けられている。すなわち、前記支点ピン46a、46
bがジブ基端部ボス44a、44b内部に位置している
ときには、前記固定ピン抜き規制手段125は固定ピン
71、72の抜き側への移動を規制し、支点ピン支点ピ
ン46a、46bが基端ブーム側ボス33に嵌挿状態に
あると、前記固定ピン71、72の抜き側への移動規制
が解除されるようになっている。
【0039】以上、その構成を説明したジブ格納装置に
よるジブ40の格納と張出の手順は以下の通りである。 (ジブ格納)伸縮ブーム30の先端ブーム32の先端に
張出されたジブ40は、まずその先端ジブ43が基端ジ
ブ42に対して折畳まれるようにして格納される。具体
的には、前記先端ジブ43と基端ジブ42間の他側を連
結していたジブ連結ピン51が抜かれる。そして、先端
ジブ43と基端ジブ42間の一側を連結しているジブ支
点ピン48を支軸として、先端ジブ43が前記基端ジブ
42の側方領域を回転移動することにより基端ジブ42
の側方位置に格納される。先端ジブ43を回転移動する
には先端ジブを人力で引張ることにより行われる。この
時、前記ジブ間固定手段52によって先端ジブ43と基
端ジブ42が固定される。
【0040】次に、折畳まれたジブ40はさらにそのジ
ブ全体が伸縮ブーム30に対して折畳まれるようにして
格納される。具体的には、前記ジブサポート41と先端
ブーム32間の他側を連結していた連結ピン47が抜か
れる。そして、前記ジブサポート41と先端ブーム32
の一側を連結している支点ピン46を支軸として、ジブ
40全体が前記伸縮ブーム30の側方領域を回転移動す
ることにより基端ブーム31の側方位置に格納される。
なお、ジブ40全体の回転移動もジブ40を人力で引張
ることにより行われる。
【0041】ジブ40全体を伸縮ブーム30の側方領域
を回転移動する際には伸縮ブーム30は全縮小されてい
る。従来技術で説明したように基端ブーム31と先端ブ
ーム32間にはブーム回転防止ストッパが介装されてお
り、伸縮ブーム30が全縮小した状態では当該ブーム回
転防止ストッパを介して先端ブーム32に作用するねじ
りトルクが直接基端ブーム31に伝達されるので、ジブ
40全体を伸縮ブーム30の側方領域を回転移動させる
ことにより先端ブーム32に大きなねじりトルクを加え
ても何ら問題が起きない。
【0042】図9はジブ40全体を支点ピン46を支軸
として回転移動することにより、前記張出格納補助手段
80のレバー81先端の自動ピン88の先端部89がジ
ブ側の係合部材91の長穴93に係合した状態を示す図
である。前記油圧シリンダ85は図示しない操作装置に
よって伸縮操作可能となっている。図9の状態から油圧
シリンダ85を縮小操作するとレバー81はその先端部
の自動ピン88が基端ブーム側面35に対して接近する
方向に揺動駆動される。レバー81の揺動に伴ない、ジ
ブ40も基端ブーム側面35に対し接近駆動される。そ
の時、前記ローラ65が前記サポート61の傾斜した面
64上をジブ40の重量を支持しながら転動する。した
がって、ジブ40は前記斜面64に沿って引上げられる
ことになる。
【0043】図2と図2のD矢視図である図3は、ジブ
格納補助手段のレバー81がその揺動ストローク一杯に
基端ブーム側面35側に移動したときの状態である。こ
の時、前記基端ジブ42に固着された部材67に取付ら
れたローラ65は完全に前記サポート61の斜面64を
登り切り、基端ブーム上面36に平行な面62上に位置
している。なお、ジブ側のもう1つのローラ66もサポ
ート61の基端ブーム上面36に平行な面62上に位置
している。したがって、図2と図3の状態にあってはジ
ブ40の重量は、ローラ65、66を介してサポート6
1により支持されるようになっている。
【0044】図1は、第1ジブ格納手段60とジブ40
が図2と図3に示した状態にある時の、伸縮ブーム30
とジブ40の全体を上方から見た図である。この時は、
前記ジブサポート41の一側部のジブ基端側ボス44と
先端ブーム32の一側部の先端ブーム側ボス33は相互
に同軸重合して、それらに共通の支点ピン44を嵌挿し
た状態のままである。この状態は、ジブ40を先端ブー
ム32にセットした状態という意味からジブセット状態
と呼ばれる。
【0045】上記ジブセット状態にあるときは、第2ジ
ブ格納手段70では、ジブ側固定ボス77、78が基端
ブーム側固定ボス74、75と同軸重合するようになっ
ている。図示しない操作装置によって前記固定ピン駆動
シリンダ73を伸長させ、固定ピン71、72をジブ側
固定ボス77、78に嵌挿する。これにより、第2ジブ
格納手段70での基端ジブ42と基端ブーム31との係
合が行われる。第2ジブ格納手段70により前記ジブ4
0が前記基端ブーム31に対し係合された状態を図5に
示す。
【0046】このように、ブーム回転防止ストッパの機
能を発揮させることができるブーム全縮小状態のままで
前記支点ピン46を支軸として前記ジブ40を伸縮ブー
ム側方領域を回転移動させ、前記ジブ40と基端ブーム
31との間に介装された第2ジブ格納手段70によるジ
ブ格納を行うことができるのである。また、固定ピン7
1、72の先端はテーパ形状をしており、かつ固定ピン
駆動油圧シリンダ73の動力によって駆動されるので、
ジブ40が自重により傾いていても固定ピン71、72
を基端ジブ側ボス77、78に嵌挿することができるの
である。
【0047】次に、図1に示した前記ジブサポート41
の一側部のジブ基端側ボス44と先端ブーム32の一側
部の先端ブーム側ボス33との支点ピン46による連結
を解除する。具体的には図7と図8に示した支点ピン4
6の回転具連結部138を回転具を使って地上から人力
で回転操作することにより、前記上側支点ピン46a、
下側支点ピン46bがそれぞれ上側ジブ基端側ボス44
a、下側ジブ基端側ボス44bに格納されるように操作
する。これにより、支点ピン46によるジブ基端側ボス
44と先端ブーム側ボス33との連結が解除される。
【0048】次に、図2と図3に示したレバー81先端
の自動ピン88の操作環90を引くことにより、自動ピ
ン先端部89とジブ側の係合部材91との係合を解除す
る。これにより、人力によりジブ40全体を前記第2ジ
ブ格納手段70の固定ピン71、72を支軸として揺動
することが可能となる。この場合の揺動は、図1に示し
たジブサポート41の一側部のジブ基端側ボス44と先
端ブーム32の一側部の先端ブーム側ボス33との同軸
重合状態を解除することが目的であるため、揺動による
移動量はわずかなものである。図10は図1に示したジ
ブセット状態からさらにジブ40を基端ブーム側面35
側に移動(揺動)した時の状態を示したものである。図
10に示されたジブ40の状態は、ジブ40が基端ブー
ム側面35の格納位置に置かれた状態であるので、ジブ
格納状態と呼ばれる。ジブセット状態からジブ格納状態
へは、図2に示すようにジブ40全体の重量はローラ6
5、66によりサポート61の基端ブーム上面に平行な
面62で支持されながらジブ40全体が基端ブーム側面
35側へ移動するので、小さな力で動かすことが可能で
ある。
【0049】図11は図10のH矢視図であって、ジブ
格納状態を示すものである。101は第1ジブ格納手段
60のサポート61に取付られた自動ピンであって、既
述したレバー81先端の自動ピン88と同じ構造のもの
である。102は先端ジブ43に取付られた係合部材で
あって、前記サポート61側の自動ピン101と自動的
に係合するようになっている。105はサポート側ボス
103と先端ジブ43側ボス104が同軸重合したとき
に嵌挿される格納ピンであり、108はサポート側ボス
106と基端ジブ側ボス107が同軸重合したときに嵌
挿される格納ピンである。上記格納ピン105、108
の嵌挿により、ジブ40は第1ジブ格納手段60のサポ
ート61にしっかりと固定されるのである。
【0050】図12は図10のC矢視詳細図であって、
ジブ格納状態におけるジブブーム間固定手段53を示す
ものである。111は基端ブーム側面35から先端ジブ
43側に張出されたサポート110に取付けられた基端
ブーム側ボスであり、112は先端ジブ43に取付けら
れた先端ジブ側ボスである。上記基端ブーム側ボス11
1と先端ジブ側ボス112が同軸重合した状態で、格納
ピン113が嵌挿される。上記格納ピン113の嵌挿に
より、先端ジブ43の先端部が基端ブーム側面のサポー
ト110にしっかりと固定されるのである。以上が、本
発明の実施の形態に係るクレーン車のジブ格納装置によ
るジブ40の格納手順である。 (ジブ張出)ジブ40の張出手順は基本的には上述した
ジブ格納手順を逆に行えばよいのである。そこで、以下
にジブ張出における特徴点である固定ピン抜き規制手段
の作用を説明する。
【0051】ジブ40張出に当たっては、図10に示し
たジブ格納状態から第2ジブ格納手段70の固定ピン7
1、72を支軸として、ジブ40全体を揺動させ前記先
端ブーム側ボス33と基端ジブ側ボス44が同軸重合す
る図1に示すジブセット状態にする。このとき、まだ支
点ピン46は前記先端ブーム側ボス33に嵌挿されてい
ない。この状態で図5に示す前記第2ジブ格納手段70
の固定ピン71、72を固定ピン駆動油圧シリンダ73
により強制的に基端ジブ側ボス77、78から抜こうと
しても、前記固定ピン抜き規制手段125の規制部材1
27が固定ピン駆動油圧シリンダ73のロッドカバー1
30と下側固定ピン72の間にはまり込んでいるので、
固定ピン駆動油圧シリンダ73は縮小することができな
い。すなわち、張出手順を誤り、支点ピンよって先端ブ
ーム32とジブサポート41とを連結する前に第2ジブ
格納手段70の固定ピン71、72を抜こうとしても、
固定ピン抜き規制手段125によって誤操作が防止され
る。
【0052】次に、図7と図8に示した支点ピン46を
図示しない回転具によって回転させ、支点ピン46をジ
ブ基端側ボス44に対して同軸重合している先端ブーム
側ボス33に嵌挿する。すると、上側支点ピン46aの
嵌挿位置への移動が前記コントロールケーブル133に
よって固定ピン抜き規制125に伝えられる。図6に示
した固定ピン抜き規制手段125では、コントロールケ
ーブル133に引張られることにより、前記規制部材1
27の先端が固定ピン駆動油圧シリンダ73のロッド1
29から離れた位置に動かされる。(この時の規制部材
127を二点鎖線で示している。)これにより、固定ピ
ン71、72の抜き側への移動規制が解除されるのであ
る。
【0053】以上のように、支点ピン46が抜かれた状
態(ジブ格納状態)では固定ピン抜き規制手段125が
働いており、ジブ40を第2ジブ格納手段70の固定ピ
ン71、72回りに揺動し支点ピン46によりジブサポ
ート41を先端ブーム32に連結すると、固定ピン抜き
規制手段125による規制が解除され固定ピン71、7
2を抜くことができるのである。したがって、誤操作に
よってジブ40を基端ブーム側面35から落下させると
いう事故を防止することができるのである。
【0054】
【発明の効果】請求項1に記載されたクレーン車のジブ
格納装置では、かかる構成とすることにより、ブーム回
転防止ストッパが機能を発揮するブーム全縮小状態のま
まで前記支点ピンを支軸として前記ジブを伸縮ブーム側
方領域を回転移動させても、前記ジブと基端ブームとの
間に介装された第2ジブ格納手段によるジブ格納を行う
ことができるのである。
【0055】請求項2に記載されたクレーン車のジブ格
納装置では、ジブ張出の際誤ってジブ基端部と先端ブー
ムが前記支点ピンの嵌挿により連結されることなく、前
記第2ジブ格納手段の固定ピンを抜こうとしても前記固
定ピン抜き規制手段によって抜き規制されるので、誤操
作によるジブ落下のおそれを防止することができるので
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願の発明の実施の形態に係るジブ格納装置を
使用した伸縮ブームとジブである。
【図2】図1のA矢視詳細図である。
【図3】図2のD矢視図である。
【図4】図1のB矢視詳細図である。
【図5】ジブを基端ブームに固定したときの状態を図示
するものである。
【図6】図5のF矢視詳細図である。
【図7】図1のE矢視詳細図である。
【図8】図7のG矢視断面図である。
【図9】張出格納補助手段のレバー先端の自動ピンとジ
ブ側係合部材が係合した状態を示す図である。
【図10】ジブ格納状態の伸縮ブームとジブを示す図で
ある。
【図11】図10のH矢視詳細図である。
【図12】図10のC矢視詳細図である。
【図13】実公昭59−43358公報記載のジブ格納
装置である。
【図14】実公昭59−43358公報記載のジブ格納
装置である。
【図15】実公昭59−43358公報記載のジブ格納
装置である。
【符号の説明】
Aはジブ支持装置、Bはジブ支持装置、1は基端ブー
ム、2は先端ブーム、3はジブ、5は先端ブーム側ボ
ス、7は支点ピン、15はジブ基端側ボス、21は先ツ
ノ、22はツノ部材、24はツノ受金、25はツノ受
金、30は伸縮ブーム、31は基端ブーム、32は先端
ブーム、33は先端ブーム一側部の先端ブーム側ボス、
34は先端ブーム他側部の先端ブーム側ボス、40はジ
ブ、41はジブサポート、42は基端ジブ、43は先端
ジブ、44はジブサポート基端部一側部のジブ基端側ボ
ス、45はジブサポート基端部他側部のジブ基端側ボ
ス、46は支点ピン、47は連結ピン、48はジブ支点
ピン、49は吊荷用シーブ、50は吊荷用シーブ、51
はジブ連結ピン、52はジブ間固定手段、53はジブブ
ーム間固定手段、60は第1ジブ格納手段、61はサポ
ート、62は基端ブーム上面に平行な面、63は辺、6
4は下方に傾斜する面、65と66はローラ、70は第
2ジブ格納手段、71と72は固定ピン、73は固定ピ
ン駆動油圧シリンダ、74と75は基端ブーム側固定ボ
ス、77と78はジブ側固定ボス、79は調整部材、8
0は張出格納補助手段、81はレバー、85は油圧シリ
ンダ、88は自動ピン、89はピン先端部、91は係合
部材、92はレバー揺動面に平行な面、93は長穴、1
25は固定ピン抜き規制手段、127は規制部材、13
3は間連手段(コントロールケーブル)、134はイン
ナーケーブル、142は支点ピン嵌挿検出手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 伸縮ブームの先端ブーム一側部及び該先
    端ブームの先端に着脱自在に装着されるジブの基端部一
    側部にそれぞれボスを形成し、且つ該先端ブーム側ボス
    とジブ基端側ボスとが相互に同軸重合してそれらに共通
    の支点ピンを嵌脱自在に嵌挿する一方、前記伸縮ブーム
    の全縮小状態のままで前記支点ピンを支軸として前記ジ
    ブを伸縮ブーム側方領域を回転移動することにより張出
    格納自在とするとともに、 前記伸縮ブームの基端ブーム側面部に格納状態の前記ジ
    ブと基端ブームとの間には基端ブーム基端側に配置され
    た第1ジブ格納手段と、基端ブーム先端側に配置された
    第2ジブ格納手段と、が介装されており、当該第1ジブ
    格納手段と第2ジブ格納手段とによって前記ジブを基端
    ブーム側面部に格納可能とし、 前記第2ジブ格納手段は、前記基端ブーム側面部に配置
    された基端ブーム側固定ボスと、前記ジブ側面部に配置
    されたジブ側固定ボスと、基端ブーム側面にそって伸縮
    ブーム軸線に直交する方向に移動可能に支持された固定
    ピンと、当該固定ピンを駆動する固定ピン駆動油圧シリ
    ンダと、を備え、 前記伸縮ブームの全縮小状態のままで前記支点ピンを支
    軸として前記ジブを伸縮ブーム側方領域を回転移動する
    と前記基端ブーム側固定ボスとジブ側固定ボスとが相互
    に同軸重合し、それらに共通の前記固定ピンを嵌脱自在
    に嵌挿することにより前記基端ブームに対し前記ジブを
    係合することを特徴とするクレーン車のジブ格納装置。
  2. 【請求項2】 前記第2ジブ格納手段の固定ピンの抜き
    側への移動を規制可能な固定ピン抜き規制手段と、前記
    先端ブーム側ボスとジブ基端側ボス側に対し前記支点ピ
    ンが嵌挿位置にあることを検出する支点ピン嵌挿検出手
    段と、当該支点ピン嵌挿検出手段の検出状態と前記固定
    ピン抜き規制手段とを関連付ける関連手段と、を備え、 前記支点ピン嵌挿検出手段が支点ピンの嵌挿状態を検出
    すると、前記固定ピン抜き規制手段による固定ピンの抜
    き側への移動規制が解除されるよう構成したことを特徴
    とする請求項1に記載のクレーン車のジブ格納装置。
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