JP2003226172A - 乗物用幼児拘束装置 - Google Patents
乗物用幼児拘束装置Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 乗物の衝突や急停止などの衝撃時の危険を回
避できるようにした乗物用幼児拘束装置を提供する。 【解決手段】 背当て用板状体３０の下部の横方向の両
側に第１、第２の係止部３５、３６を設け、背当て用板
状体３０の上部の横方向のほぼ中央に第３の係止部３７
を設け、横方向シートベルト５ａを第１、第２の係止部
３５、３６に挿通係止すると共に、斜め方向シートベル
ト５ｂを第３の係止部３７及び第１、第２の係止部３
５、３６のうちの一方の係止部に挿通係止することによ
って、衝撃時に背当て用板状体３０が横方向シートベル
ト５ａを中心に上側が前方へ回転移動する量を軽減する
と共に、第３の係止部３７を背当て用板状体３０の上部
の横方向のほぼ中央に設けたことによって、衝撃時に幼
児の頭部が左右にぶれる動きを防止する。
避できるようにした乗物用幼児拘束装置を提供する。 【解決手段】 背当て用板状体３０の下部の横方向の両
側に第１、第２の係止部３５、３６を設け、背当て用板
状体３０の上部の横方向のほぼ中央に第３の係止部３７
を設け、横方向シートベルト５ａを第１、第２の係止部
３５、３６に挿通係止すると共に、斜め方向シートベル
ト５ｂを第３の係止部３７及び第１、第２の係止部３
５、３６のうちの一方の係止部に挿通係止することによ
って、衝撃時に背当て用板状体３０が横方向シートベル
ト５ａを中心に上側が前方へ回転移動する量を軽減する
と共に、第３の係止部３７を背当て用板状体３０の上部
の横方向のほぼ中央に設けたことによって、衝撃時に幼
児の頭部が左右にぶれる動きを防止する。
Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は幼児を自動車などの
乗物の衝突や急停止時の衝撃から守るために、自動車な
どの乗物の座席にシートベルトによって取付けて用いら
れる乗物用幼児拘束装置に関する。 【０００２】 【従来の技術及び解決しようとする課題】自動車などの
乗物には、座席に座っている人が衝突、急停止などの衝
撃で前方へ飛び出してガラスやダッシュボードや前座席
に激突する衝撃力を緩和するため、シートベルトが設け
てあるが、このシートベルトは大人用であって、身体の
小さい幼児を守ることはできない。 【０００３】このため、幼児を衝撃から守るための乗物
用幼児拘束装置が種々開発されているが、乗物の座席へ
の取付け、取外しが容易で持ち運びが可能な簡易なもの
として、特願平１１−２６２６２７によって幼児の上半
身を包む拘束衣服型のものが提案されている。 【０００４】即ち、図５は特願平１１−２６２６２７の
概略構造を背面から示すものであって、拘束衣服１の背
中部１ａの下部の水平方向の両側にシートベルトを挿通
係止する第１、第２の係止部２ａ、２ｂが設けてあり、
衣服１の背中部１ａの背面にはさらに、重ね布３が背中
部の肩と腰の上下で縫い付けられていて、フック４によ
って背中部１ａと重ね布３との間に通して、横方向シー
トベルト５ａ及び斜め方向シートベルト５ｂを通し、横
方向シートベルト５ａを第１、第２の係止部２ａ、２ｂ
に挿通係止し、さらに斜め方向シートベルト５ｂを第２
の係止部２ｂに挿通係止して、フック４をバックル（図
示せず）に差込んで固定することによって、拘束衣服１
の背中部１ａを座席の背当てに取付ける。 【０００５】しかしながら、この拘束衣服型の幼児拘束
装置では、自動車の衝突や急停止で人体に前方へ飛び出
そうとする力が作用した際の横方向シートベルト５ａに
よる抑止力は、衣服１の背中部１ａの下部の横方向の両
側の第１、第２の係止部２ａ、２ｂに働く。また、重ね
布３は剛性を有さないので、斜め方向シートベルト５ｂ
の抑止力は下方の第２の係止部２ｂに働く。 【０００６】このため、衝撃時に人体に前方へ飛び出そ
うとする力が作用すると、人体の腰部の左右の第１、第
２の係止部２ａ、２ｂを結ぶ水平線を中心として人体の
上半身及び重い頭部が前方へ振り子のように回転するた
め、頭部が前方のガラスやダッシュボードや前座席に激
突するおそれがあり、大変危険であった。 【０００７】また、同様に乗物の座席への取付け、取外
しが容易で持ち運び可能な簡易なものとして、特許第２
５７３６６９号によって剛性を有する背当てプレートを
用いた乗物用幼児拘束装置が提案されている。 【０００８】即ち、図６に示すように剛性を有する背当
てプレート１０には、横方向の両側に横方向シートベル
ト５ａを挿通係止する第１、第２の係止穴１１ａ、１１
ｂが設けられている。背当てプレート１０の前面側には
人体を拘束する腰ベルト及び肩ベルト（図示せず）が設
けられている。 【０００９】しかしながら、このように剛性の背当てプ
レート１０を用いた幼児拘束装置では、人体に前方へ飛
び出そうとする力が作用すると、横方向の第１、第２の
係止穴に係止された横方向シートベルト５ａによる抑止
力が働くが、肩ベルト及び腰ベルトで背当てプレート１
０に拘束された人体のフリー状態の重い頭部のある背当
てプレート１０の上端部１０ａ側が、横方向シートベル
ト５ａを前方へ引き延ばしつつ背当てプレート１０の第
１、第２の係止穴１１ａ、１１ｂを結ぶ水平線を中心と
して前方へ倒れ込む方向に回転し、このため人体の頭部
が振り子のように前方へ移動して前方のガラスやダッシ
ュボードや前座席に激突するおそれがあり、大変危険で
あった。 【００１０】本発明はこのような問題を解決し、乗物の
衝突や急停止などの衝撃時の危険を回避できるようにし
た乗物用幼児拘束装置を提供することを目的としてい
る。 【００１１】 【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明の乗物用安全着座装置では、座席片側の下方の
止着部に止着される横方向シートベルト及び斜めシート
ベルトによって乗物の座席の背当てに押付けた状態にさ
れる剛性を有する背当て用板状体と、前記背当て用板状
体に取付けられ、衝撃時の前方への幼児の飛出しを抑止
するために幼児の上半身を前記背当て用板状体に拘束す
る拘束手段とを備えた乗物用幼児拘束装置において、前
記背当て用板状体の下部の横方向の両側に横方向シート
ベルトを挿通係止する第１、第２の係止部を設け、前記
背当て用板状体の上部の横方向のほぼ中央に斜め方向シ
ートベルトを挿通係止する第３の係止部を設け、横方向
シートベルトを前記第１、第２の係止部に挿通係止する
と共に、斜め方向シートベルトを前記第３の係止部及び
前記第１、第２の係止部のうちの前記止着部側の係止部
に挿通係止して背当て用板状体の上部の横方向のほぼ中
央の前記第３の係止部を乗物座席の背当てに拘束した状
態で装着することによって、衝撃時に背当て用板状体が
横方向シートベルトを中心に上側が前方へ回転移動する
量を軽減すると共に、前記第３の係止部を前記背当て用
板状体の上部の横方向のほぼ中央に設けたことによっ
て、衝撃時に幼児の頭部が左右にぶれる動きを防止する
ようにしている。 【００１２】このようにしたため、乗物の衝突や急停止
などの衝撃発生時に人体に前方へ飛び出そうとする方向
の力が作用した場合、背当て用板状体の下部の横方向の
両側の第１、第２の係止部に挿通係止された横方向シー
トベルトで前方へ飛び出そうとする力が抑止され、この
ため、背当て用板状体の上部が横方向シートベルトを中
心に前方へ倒れるように回転移動しようとする力が働く
が、背当て用板状体の上部の横方向のほぼ中央の第３の
係止部が挿通係止された斜め方向シートベルトで抑止さ
れて上側が前方へ回転移動する量が軽減されて幼児の頭
部が前方へ振り子のように激しく回転する動きが防止さ
れ、また、この第３の係止部は上側の横方向の中央に位
置しているので、背当て用板状体が左右に傾く動きも防
止されて幼児の頭部が左右に激しくぶれる動きも防止さ
れ、従って、背当て用板状体に拘束手段で拘束された幼
児への衝撃時の危険を大幅に回避することができる。 【００１３】 【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の一
実施形態を説明する。図１〜４は本発明の乗物用幼児拘
束装置２０の一実施形態を示している。この乗物用幼児
拘束装置２０は、座席片側の下方の止着部に止着される
横方向シートベルト及び斜めシートベルトによって乗物
の座席の背当てに押付けた状態にされる剛性を有する背
当て用板状体３０と、前記背当て用板状体に取付けら
れ、衝撃時の前方への人体の飛出しを抑止するために幼
児の上半身を前記背当て用板状体に拘束する拘束手段５
０とを備えている。 【００１４】背当て用板状体３０は、例えばプラスチッ
クで形成され、剛性を有するように適度の厚みを持った
ほぼ長方形の板状のものであって、例えば図１、２に示
す実施形態では、背当て用板状体３０の下部の横方向の
両側には、下側が次第に横幅が狭くなるように傾斜辺３
０ａ、３０ｂが設けられている。 【００１５】背当て用板状体３０の前面側には、外周部
３１を残して一定深さの凹部３２が設けられ、この凹部
３２に平板状の背当てクッション３３が背当て用板状体
３０の前面より前方へ突出するように接着などの適宜方
法で取付けられている。 【００１６】背当て用板状体３０の外周部３１には、そ
の下部の横方向の両側において、シートベルト５ａ、５
ｂが背当て用板状体３０の厚み方向に対して傾けた状態
では挿入でき、シートベルト５ａ、５ｂを背当て用板状
体３０の平面に平行な方向の状態では離脱できないよう
に、前記傾斜辺３０ａ、３０ｂの上端部において、前記
傾斜辺３０ａ、３０ｂとほぼ平行な方向の長穴３５ａ、
３６ａと、この長穴３５ａ、３６ａの入口を塞ぐように
先端間に狭い間隔を残して上下から互いに近づく方向に
突出した係止突出体３５ｂ、３６ｂから成る第１、第２
の係止部３５、３６が設けられている。 【００１７】背当て用板状体３０の外周部３１には、そ
の上端部の横方向のほぼ中央において、斜め方向シート
ベルト５ｂが背当て用板状体３０の厚み方向に対して傾
けた状態では挿入でき、斜め方向シートベルト５ｂを背
当て用板状体３０の平面に平行な方向の状態では離脱で
きないように、ほぼ水平方向の長穴３７ａと、この長穴
３７ａの入口を塞ぐように先端間に狭い間隔を残して左
右から互いに近づく方向に突出した係止突出体３７ｂか
ら成る第３の係止部３７が設けられている。 【００１８】前記背当て用板状体３０の背当てクッショ
ン３３の前面に背中を当てて乗物の座席の座に座った幼
児の上半身を背当て用板状体３０に拘束するために、拘
束手段５０が設けられている。 【００１９】この拘束手段５０は、ベルト型、衣服型な
ど種々可能であるが、図１では左右の第１、第２の肩ベ
ルト５１、５２と下側の股ベルト５３で構成された実施
形態を示している。 【００２０】第１、第２の肩ベルト５１、５２の上側の
端部５１ａ、５２ａは、図３に示すようにそれぞれ背当
て用板状体３０の上側の左右の肩部３０ｃ、３０ｄの背
面に取付けられ、下側の端部５１ｂ、５２ｂは、それぞ
れ背当て用板状体３０の下部の前記傾斜辺３０ａ、３０
ｂの背面に取付けられている。 【００２１】また、股ベルト５３の一方の端部５３ａ
は、背当て用板状体３０の下端部中央の背面に取付けら
れている。股ベルト５３の他方の端部には挿込口５４ａ
及び解除ボタン５４ｂを備えたバックル５４が取付けら
れている。 【００２２】第２の肩ベルト５１、５２の中間部には、
第１、第２の肩ベルト５１、５２に沿って位置をずらす
ことが可能な第１、第２のバックル用挿込片５５、５６
がそれぞれ取付けられていて、前記バックル５４の挿入
口５４ａに挿し込んでバックル５４に係合させることが
でき、解除ボタン５４ｂを押してこの係合を解除するこ
とができる。 【００２３】なお、第１、第２のバックル用挿込み片５
５、５６の一方に挿込み片（図示せず）を設け、他方に
挿入口（図示せず）を設けて、互いに連結したり、この
連結を解除できるように構成してもよい。 【００２４】また、横方向シートベルト５ａ、斜め方向
シートベルト５ｂを背当て用板状体３０に装着するため
に、且つ、幼児が座った後に肩ベルト５１、５２で拘束
できるようにするために、第１、第２の肩ベルト５１、
５２の中間部には、連結及び連結解除できる係脱装置５
７、５８が設けられていて、中間部で連結したり、連結
解除したりできるようにされている。 【００２５】なお、衝撃時に人体が前方へ飛び出そうと
する力が働いた時に、第１、第２の肩ベルト５１、５
２、あるいは股ベルト５３が少しの長さだけ引き延ばさ
れた後に停止するように緩衝ストッパ（図示せず）を設
けることもできる。 【００２６】次に、この乗物用幼児拘束装置２０の使用
について説明する。乗物の横方向シートベルト５ａの引
出し部（図示せず）が図４において背当て用板状体３０
の右下の乗物の床近傍にあり、斜め方向シートベルト５
ｂの引出し部（図示せず）が右上にあり、シートベルト
のフック４を止着するための止着部（図示せず）が左下
の床近傍にある場合について説明する。 【００２７】乗物の座席の背当てに背当て用板状体３０
の背面側を立てかける。係脱装置５７、５８を外して第
１、第２の肩ベルト５１、５２をそれぞれ上下に２分し
ておく。右上からシートベルトのフック４を左下方向へ
引っ張って横方向シートベルト５ａ及び斜め方向シート
ベルト５ｂを引出し、下部右側の第１の係止部３５の長
穴３５ａ内に横方向シートベルト５ａを係止突出体３５
ｂ、３５ｂの間を背面側からいれて挿入し、斜め方向シ
ートベルト５ｂを上端中央の第３の係止部３７の長穴３
７ａに係止突出体３７ｂ、３７ｂの間を背面側からいれ
て挿入し、さらにフック４を左方へ引っ張って横方向シ
ートベルト５ａ及び斜め方向シートベルト５ｂを下部左
側の第２の係止部３６の長穴３７ａに係止突出体３６
ｂ、３６ｂの間を背面側へ出るように挿入し、フック４
を左下の止着部（図示せず）に挿し込んで止着する。 【００２８】このようにすると、横方向ベルト５ａは第
１、第２の係止部３５、３６に挿通係止されて、その間
で背当て用板状体３０の前面側を弾性的に座席の背当て
側へ押圧し、斜め方向ベルト５ｂは第３、第２の係止部
３７、３６に挿通係止されて、その間で背当て用板状体
３０の前面側を弾性的に座席の背当て側へ押圧するの
で、背当て用板状体３０は座席の背当てに密着するよう
に押し付けられた状態で取付けられる。 【００２９】２分された状態の第１、第２の肩ベルト５
１、５２を係脱装置５７、５８でそれぞれ連結し、幼児
が座席の座に座り、両肩及び両腕を第１、第２の肩ベル
ト５１、５２に通し、両脚の間から股ベルト５３を上方
へ持ち上げて、腹部あるいは胸部の前で第１、第２のバ
ックル用挿込み片５５、５６を股ベルト５３のバックル
に挿込んで固定する。このようにして上半身を背当て用
板状体３０に拘束する。乗物が衝突したり急停止して人
体が前方へ飛び出す方向の力が作用すると、拘束手段５
０で拘束された人体のために、背当て用板状体３０にも
前方へ飛び出そうとする力が作用する。 【００３０】背当て用板状体３０は下部の横方向の両側
の第１、第２の係止部３５、３６に挿通係止された横方
向シートベルト５ａによって前方へ飛び出そうとする動
きが抑止されるため、この横方向シートベルト５ａを中
心として、人体の頭部側の前方へ移動しようとする力に
よって背当て用板状体３０の上側が前方へ倒れる方向の
回転力が働くが、背当て用板状体３０の上端中央の第３
の係止部３７と第２の係止部３６に挿通係止された斜め
方向シートベルト５ｂでこの回転力が抑止されるため、
背当て用板状体３０はシートベルト５ａ、５ｂの弾性で
全体的にほぼ均一に僅かに前方に移動はするが、背当て
用板状体３０はその上部が前方へ倒れるように回転移動
する量は大幅に軽減されるから、幼児の頭部が前方へ振
り子のように激しく回転する動きが防止され、前方のガ
ラスやダッシュボードや前座席に激突するおそれがなく
なり、また、背当て用板状体３０の上部のほぼ中央の第
３の係止部３７で抑止されるため、背当て用板状体３０
が左右に傾く動きも防止されて幼児の頭部が左右に激し
くぶれる動きも防止され、従って、背当て用板状体３０
に拘束手段５０で拘束された幼児への衝撃時の危険を大
幅に回避することができる。 【００３１】なお、シートベルト５ａ、５ｂを左側から
右側へ引き出す場合には、図４においてシートベルト５
ａ、５ｂの挿通係止が左右逆になるだけで作動原理は同
じである。 【００３２】 【発明の効果】以上のように本発明の乗物用幼児拘束装
置では、背当て用板状体３０の下部の横方向の両側に横
方向シートベルト５ａを挿通係止する第１、第２の係止
部３５、３６を設け、前記背当て用板状体３０の上部の
横方向のほぼ中央に斜め方向シートベルト５ｂを挿通係
止する第３の係止部３７を設け、横方向シートベルト５
ａを前記第１、第２の係止部３５、３６に挿通係止する
と共に、斜め方向シートベルト５ｂを前記第３の係止部
３７及び前記第１、第２の係止部３５、３６のうちの前
記止着部側の係止部に挿通係止して背当て用板状体３０
の上部の横方向のほぼ中央の第３の係止部３７を乗物座
席の背当てに拘束した状態で装着することによって、衝
撃時に背当て用板状体３０が横方向シートベルト５ａを
中心に上側が前方へ回転移動する量を軽減すると共に、
前記第３の係止部３７を前記背当て用板状体３０の上部
の横方向のほぼ中央に設けたことによって、衝撃時に幼
児の頭部が左右にぶれる動きを防止するようにしてい
る。 【００３３】このように構成したため、乗物の激突時に
人体に前方へ飛び出そうとする方向の力が作用した場
合、背当て用板状体３０の下部の横方向の両側の第１、
第２の係止部３５、３６に挿通係止された横方向シート
ベルト５ａで前方へ飛び出そうとする力が抑止され、こ
のため、背当て用板状体３０の上部が横方向シートベル
ト５ａを中心に前方へ倒れる方向に回転しようとする力
が働くが、背当て用板状体３０の上部の横方向のほぼ中
央の第３の係止部３７が挿通係止された斜め方向シート
ベルト５ｂで抑止されて上側が前方へ回転移動する量が
軽減されて、幼児の頭部が前方へ激しく振り子のように
回転する動きが防止され、また、この第３の係止部３７
は上側の横方向のほぼ中央に位置しているので、背当て
用板状体３０が左右に傾く動きも防止されて幼児の頭部
が左右に激しくぶれる動きも防止され、従って、背当て
用板状体３０に拘束手段５０で拘束された幼児への衝撃
時の危険を大幅に回避することができる。
乗物の衝突や急停止時の衝撃から守るために、自動車な
どの乗物の座席にシートベルトによって取付けて用いら
れる乗物用幼児拘束装置に関する。 【０００２】 【従来の技術及び解決しようとする課題】自動車などの
乗物には、座席に座っている人が衝突、急停止などの衝
撃で前方へ飛び出してガラスやダッシュボードや前座席
に激突する衝撃力を緩和するため、シートベルトが設け
てあるが、このシートベルトは大人用であって、身体の
小さい幼児を守ることはできない。 【０００３】このため、幼児を衝撃から守るための乗物
用幼児拘束装置が種々開発されているが、乗物の座席へ
の取付け、取外しが容易で持ち運びが可能な簡易なもの
として、特願平１１−２６２６２７によって幼児の上半
身を包む拘束衣服型のものが提案されている。 【０００４】即ち、図５は特願平１１−２６２６２７の
概略構造を背面から示すものであって、拘束衣服１の背
中部１ａの下部の水平方向の両側にシートベルトを挿通
係止する第１、第２の係止部２ａ、２ｂが設けてあり、
衣服１の背中部１ａの背面にはさらに、重ね布３が背中
部の肩と腰の上下で縫い付けられていて、フック４によ
って背中部１ａと重ね布３との間に通して、横方向シー
トベルト５ａ及び斜め方向シートベルト５ｂを通し、横
方向シートベルト５ａを第１、第２の係止部２ａ、２ｂ
に挿通係止し、さらに斜め方向シートベルト５ｂを第２
の係止部２ｂに挿通係止して、フック４をバックル（図
示せず）に差込んで固定することによって、拘束衣服１
の背中部１ａを座席の背当てに取付ける。 【０００５】しかしながら、この拘束衣服型の幼児拘束
装置では、自動車の衝突や急停止で人体に前方へ飛び出
そうとする力が作用した際の横方向シートベルト５ａに
よる抑止力は、衣服１の背中部１ａの下部の横方向の両
側の第１、第２の係止部２ａ、２ｂに働く。また、重ね
布３は剛性を有さないので、斜め方向シートベルト５ｂ
の抑止力は下方の第２の係止部２ｂに働く。 【０００６】このため、衝撃時に人体に前方へ飛び出そ
うとする力が作用すると、人体の腰部の左右の第１、第
２の係止部２ａ、２ｂを結ぶ水平線を中心として人体の
上半身及び重い頭部が前方へ振り子のように回転するた
め、頭部が前方のガラスやダッシュボードや前座席に激
突するおそれがあり、大変危険であった。 【０００７】また、同様に乗物の座席への取付け、取外
しが容易で持ち運び可能な簡易なものとして、特許第２
５７３６６９号によって剛性を有する背当てプレートを
用いた乗物用幼児拘束装置が提案されている。 【０００８】即ち、図６に示すように剛性を有する背当
てプレート１０には、横方向の両側に横方向シートベル
ト５ａを挿通係止する第１、第２の係止穴１１ａ、１１
ｂが設けられている。背当てプレート１０の前面側には
人体を拘束する腰ベルト及び肩ベルト（図示せず）が設
けられている。 【０００９】しかしながら、このように剛性の背当てプ
レート１０を用いた幼児拘束装置では、人体に前方へ飛
び出そうとする力が作用すると、横方向の第１、第２の
係止穴に係止された横方向シートベルト５ａによる抑止
力が働くが、肩ベルト及び腰ベルトで背当てプレート１
０に拘束された人体のフリー状態の重い頭部のある背当
てプレート１０の上端部１０ａ側が、横方向シートベル
ト５ａを前方へ引き延ばしつつ背当てプレート１０の第
１、第２の係止穴１１ａ、１１ｂを結ぶ水平線を中心と
して前方へ倒れ込む方向に回転し、このため人体の頭部
が振り子のように前方へ移動して前方のガラスやダッシ
ュボードや前座席に激突するおそれがあり、大変危険で
あった。 【００１０】本発明はこのような問題を解決し、乗物の
衝突や急停止などの衝撃時の危険を回避できるようにし
た乗物用幼児拘束装置を提供することを目的としてい
る。 【００１１】 【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明の乗物用安全着座装置では、座席片側の下方の
止着部に止着される横方向シートベルト及び斜めシート
ベルトによって乗物の座席の背当てに押付けた状態にさ
れる剛性を有する背当て用板状体と、前記背当て用板状
体に取付けられ、衝撃時の前方への幼児の飛出しを抑止
するために幼児の上半身を前記背当て用板状体に拘束す
る拘束手段とを備えた乗物用幼児拘束装置において、前
記背当て用板状体の下部の横方向の両側に横方向シート
ベルトを挿通係止する第１、第２の係止部を設け、前記
背当て用板状体の上部の横方向のほぼ中央に斜め方向シ
ートベルトを挿通係止する第３の係止部を設け、横方向
シートベルトを前記第１、第２の係止部に挿通係止する
と共に、斜め方向シートベルトを前記第３の係止部及び
前記第１、第２の係止部のうちの前記止着部側の係止部
に挿通係止して背当て用板状体の上部の横方向のほぼ中
央の前記第３の係止部を乗物座席の背当てに拘束した状
態で装着することによって、衝撃時に背当て用板状体が
横方向シートベルトを中心に上側が前方へ回転移動する
量を軽減すると共に、前記第３の係止部を前記背当て用
板状体の上部の横方向のほぼ中央に設けたことによっ
て、衝撃時に幼児の頭部が左右にぶれる動きを防止する
ようにしている。 【００１２】このようにしたため、乗物の衝突や急停止
などの衝撃発生時に人体に前方へ飛び出そうとする方向
の力が作用した場合、背当て用板状体の下部の横方向の
両側の第１、第２の係止部に挿通係止された横方向シー
トベルトで前方へ飛び出そうとする力が抑止され、この
ため、背当て用板状体の上部が横方向シートベルトを中
心に前方へ倒れるように回転移動しようとする力が働く
が、背当て用板状体の上部の横方向のほぼ中央の第３の
係止部が挿通係止された斜め方向シートベルトで抑止さ
れて上側が前方へ回転移動する量が軽減されて幼児の頭
部が前方へ振り子のように激しく回転する動きが防止さ
れ、また、この第３の係止部は上側の横方向の中央に位
置しているので、背当て用板状体が左右に傾く動きも防
止されて幼児の頭部が左右に激しくぶれる動きも防止さ
れ、従って、背当て用板状体に拘束手段で拘束された幼
児への衝撃時の危険を大幅に回避することができる。 【００１３】 【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の一
実施形態を説明する。図１〜４は本発明の乗物用幼児拘
束装置２０の一実施形態を示している。この乗物用幼児
拘束装置２０は、座席片側の下方の止着部に止着される
横方向シートベルト及び斜めシートベルトによって乗物
の座席の背当てに押付けた状態にされる剛性を有する背
当て用板状体３０と、前記背当て用板状体に取付けら
れ、衝撃時の前方への人体の飛出しを抑止するために幼
児の上半身を前記背当て用板状体に拘束する拘束手段５
０とを備えている。 【００１４】背当て用板状体３０は、例えばプラスチッ
クで形成され、剛性を有するように適度の厚みを持った
ほぼ長方形の板状のものであって、例えば図１、２に示
す実施形態では、背当て用板状体３０の下部の横方向の
両側には、下側が次第に横幅が狭くなるように傾斜辺３
０ａ、３０ｂが設けられている。 【００１５】背当て用板状体３０の前面側には、外周部
３１を残して一定深さの凹部３２が設けられ、この凹部
３２に平板状の背当てクッション３３が背当て用板状体
３０の前面より前方へ突出するように接着などの適宜方
法で取付けられている。 【００１６】背当て用板状体３０の外周部３１には、そ
の下部の横方向の両側において、シートベルト５ａ、５
ｂが背当て用板状体３０の厚み方向に対して傾けた状態
では挿入でき、シートベルト５ａ、５ｂを背当て用板状
体３０の平面に平行な方向の状態では離脱できないよう
に、前記傾斜辺３０ａ、３０ｂの上端部において、前記
傾斜辺３０ａ、３０ｂとほぼ平行な方向の長穴３５ａ、
３６ａと、この長穴３５ａ、３６ａの入口を塞ぐように
先端間に狭い間隔を残して上下から互いに近づく方向に
突出した係止突出体３５ｂ、３６ｂから成る第１、第２
の係止部３５、３６が設けられている。 【００１７】背当て用板状体３０の外周部３１には、そ
の上端部の横方向のほぼ中央において、斜め方向シート
ベルト５ｂが背当て用板状体３０の厚み方向に対して傾
けた状態では挿入でき、斜め方向シートベルト５ｂを背
当て用板状体３０の平面に平行な方向の状態では離脱で
きないように、ほぼ水平方向の長穴３７ａと、この長穴
３７ａの入口を塞ぐように先端間に狭い間隔を残して左
右から互いに近づく方向に突出した係止突出体３７ｂか
ら成る第３の係止部３７が設けられている。 【００１８】前記背当て用板状体３０の背当てクッショ
ン３３の前面に背中を当てて乗物の座席の座に座った幼
児の上半身を背当て用板状体３０に拘束するために、拘
束手段５０が設けられている。 【００１９】この拘束手段５０は、ベルト型、衣服型な
ど種々可能であるが、図１では左右の第１、第２の肩ベ
ルト５１、５２と下側の股ベルト５３で構成された実施
形態を示している。 【００２０】第１、第２の肩ベルト５１、５２の上側の
端部５１ａ、５２ａは、図３に示すようにそれぞれ背当
て用板状体３０の上側の左右の肩部３０ｃ、３０ｄの背
面に取付けられ、下側の端部５１ｂ、５２ｂは、それぞ
れ背当て用板状体３０の下部の前記傾斜辺３０ａ、３０
ｂの背面に取付けられている。 【００２１】また、股ベルト５３の一方の端部５３ａ
は、背当て用板状体３０の下端部中央の背面に取付けら
れている。股ベルト５３の他方の端部には挿込口５４ａ
及び解除ボタン５４ｂを備えたバックル５４が取付けら
れている。 【００２２】第２の肩ベルト５１、５２の中間部には、
第１、第２の肩ベルト５１、５２に沿って位置をずらす
ことが可能な第１、第２のバックル用挿込片５５、５６
がそれぞれ取付けられていて、前記バックル５４の挿入
口５４ａに挿し込んでバックル５４に係合させることが
でき、解除ボタン５４ｂを押してこの係合を解除するこ
とができる。 【００２３】なお、第１、第２のバックル用挿込み片５
５、５６の一方に挿込み片（図示せず）を設け、他方に
挿入口（図示せず）を設けて、互いに連結したり、この
連結を解除できるように構成してもよい。 【００２４】また、横方向シートベルト５ａ、斜め方向
シートベルト５ｂを背当て用板状体３０に装着するため
に、且つ、幼児が座った後に肩ベルト５１、５２で拘束
できるようにするために、第１、第２の肩ベルト５１、
５２の中間部には、連結及び連結解除できる係脱装置５
７、５８が設けられていて、中間部で連結したり、連結
解除したりできるようにされている。 【００２５】なお、衝撃時に人体が前方へ飛び出そうと
する力が働いた時に、第１、第２の肩ベルト５１、５
２、あるいは股ベルト５３が少しの長さだけ引き延ばさ
れた後に停止するように緩衝ストッパ（図示せず）を設
けることもできる。 【００２６】次に、この乗物用幼児拘束装置２０の使用
について説明する。乗物の横方向シートベルト５ａの引
出し部（図示せず）が図４において背当て用板状体３０
の右下の乗物の床近傍にあり、斜め方向シートベルト５
ｂの引出し部（図示せず）が右上にあり、シートベルト
のフック４を止着するための止着部（図示せず）が左下
の床近傍にある場合について説明する。 【００２７】乗物の座席の背当てに背当て用板状体３０
の背面側を立てかける。係脱装置５７、５８を外して第
１、第２の肩ベルト５１、５２をそれぞれ上下に２分し
ておく。右上からシートベルトのフック４を左下方向へ
引っ張って横方向シートベルト５ａ及び斜め方向シート
ベルト５ｂを引出し、下部右側の第１の係止部３５の長
穴３５ａ内に横方向シートベルト５ａを係止突出体３５
ｂ、３５ｂの間を背面側からいれて挿入し、斜め方向シ
ートベルト５ｂを上端中央の第３の係止部３７の長穴３
７ａに係止突出体３７ｂ、３７ｂの間を背面側からいれ
て挿入し、さらにフック４を左方へ引っ張って横方向シ
ートベルト５ａ及び斜め方向シートベルト５ｂを下部左
側の第２の係止部３６の長穴３７ａに係止突出体３６
ｂ、３６ｂの間を背面側へ出るように挿入し、フック４
を左下の止着部（図示せず）に挿し込んで止着する。 【００２８】このようにすると、横方向ベルト５ａは第
１、第２の係止部３５、３６に挿通係止されて、その間
で背当て用板状体３０の前面側を弾性的に座席の背当て
側へ押圧し、斜め方向ベルト５ｂは第３、第２の係止部
３７、３６に挿通係止されて、その間で背当て用板状体
３０の前面側を弾性的に座席の背当て側へ押圧するの
で、背当て用板状体３０は座席の背当てに密着するよう
に押し付けられた状態で取付けられる。 【００２９】２分された状態の第１、第２の肩ベルト５
１、５２を係脱装置５７、５８でそれぞれ連結し、幼児
が座席の座に座り、両肩及び両腕を第１、第２の肩ベル
ト５１、５２に通し、両脚の間から股ベルト５３を上方
へ持ち上げて、腹部あるいは胸部の前で第１、第２のバ
ックル用挿込み片５５、５６を股ベルト５３のバックル
に挿込んで固定する。このようにして上半身を背当て用
板状体３０に拘束する。乗物が衝突したり急停止して人
体が前方へ飛び出す方向の力が作用すると、拘束手段５
０で拘束された人体のために、背当て用板状体３０にも
前方へ飛び出そうとする力が作用する。 【００３０】背当て用板状体３０は下部の横方向の両側
の第１、第２の係止部３５、３６に挿通係止された横方
向シートベルト５ａによって前方へ飛び出そうとする動
きが抑止されるため、この横方向シートベルト５ａを中
心として、人体の頭部側の前方へ移動しようとする力に
よって背当て用板状体３０の上側が前方へ倒れる方向の
回転力が働くが、背当て用板状体３０の上端中央の第３
の係止部３７と第２の係止部３６に挿通係止された斜め
方向シートベルト５ｂでこの回転力が抑止されるため、
背当て用板状体３０はシートベルト５ａ、５ｂの弾性で
全体的にほぼ均一に僅かに前方に移動はするが、背当て
用板状体３０はその上部が前方へ倒れるように回転移動
する量は大幅に軽減されるから、幼児の頭部が前方へ振
り子のように激しく回転する動きが防止され、前方のガ
ラスやダッシュボードや前座席に激突するおそれがなく
なり、また、背当て用板状体３０の上部のほぼ中央の第
３の係止部３７で抑止されるため、背当て用板状体３０
が左右に傾く動きも防止されて幼児の頭部が左右に激し
くぶれる動きも防止され、従って、背当て用板状体３０
に拘束手段５０で拘束された幼児への衝撃時の危険を大
幅に回避することができる。 【００３１】なお、シートベルト５ａ、５ｂを左側から
右側へ引き出す場合には、図４においてシートベルト５
ａ、５ｂの挿通係止が左右逆になるだけで作動原理は同
じである。 【００３２】 【発明の効果】以上のように本発明の乗物用幼児拘束装
置では、背当て用板状体３０の下部の横方向の両側に横
方向シートベルト５ａを挿通係止する第１、第２の係止
部３５、３６を設け、前記背当て用板状体３０の上部の
横方向のほぼ中央に斜め方向シートベルト５ｂを挿通係
止する第３の係止部３７を設け、横方向シートベルト５
ａを前記第１、第２の係止部３５、３６に挿通係止する
と共に、斜め方向シートベルト５ｂを前記第３の係止部
３７及び前記第１、第２の係止部３５、３６のうちの前
記止着部側の係止部に挿通係止して背当て用板状体３０
の上部の横方向のほぼ中央の第３の係止部３７を乗物座
席の背当てに拘束した状態で装着することによって、衝
撃時に背当て用板状体３０が横方向シートベルト５ａを
中心に上側が前方へ回転移動する量を軽減すると共に、
前記第３の係止部３７を前記背当て用板状体３０の上部
の横方向のほぼ中央に設けたことによって、衝撃時に幼
児の頭部が左右にぶれる動きを防止するようにしてい
る。 【００３３】このように構成したため、乗物の激突時に
人体に前方へ飛び出そうとする方向の力が作用した場
合、背当て用板状体３０の下部の横方向の両側の第１、
第２の係止部３５、３６に挿通係止された横方向シート
ベルト５ａで前方へ飛び出そうとする力が抑止され、こ
のため、背当て用板状体３０の上部が横方向シートベル
ト５ａを中心に前方へ倒れる方向に回転しようとする力
が働くが、背当て用板状体３０の上部の横方向のほぼ中
央の第３の係止部３７が挿通係止された斜め方向シート
ベルト５ｂで抑止されて上側が前方へ回転移動する量が
軽減されて、幼児の頭部が前方へ激しく振り子のように
回転する動きが防止され、また、この第３の係止部３７
は上側の横方向のほぼ中央に位置しているので、背当て
用板状体３０が左右に傾く動きも防止されて幼児の頭部
が左右に激しくぶれる動きも防止され、従って、背当て
用板状体３０に拘束手段５０で拘束された幼児への衝撃
時の危険を大幅に回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施形態を示す斜視図
【図２】同実施形態の背当て用板状板を示す斜視図
【図３】同実施形態の背当て用板状板を示す背面図
【図４】同実施形態の動作説明図
【図５】従来装置の概略背面図
【図６】他の従来装置の概略背面図
【符号の説明】
４ フック
５ａ 横方向シートベルト
５ｂ 斜め方向シートベルト
２０ 乗物用幼児拘束装置
３０ 背当て用板状体
３５ 第１の係止部
３６ 第２の係止部
３７ 第３の係止部
５０ 拘束手段
５１ 第１の肩ベルト
５２ 第２の肩ベルト
５３ 股ベルト
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項１】座席片側の下方の止着部に止着される横方
向シートベルト及び斜めシートベルトによって乗物の座
席の背当てに押付けた状態にされる剛性を有する背当て
用板状体と、 前記背当て用板状体に取付けられ、衝撃時の前方への幼
児の飛出しを抑止するために幼児の上半身を前記背当て
用板状体に拘束する拘束手段とを備えた乗物用幼児拘束
装置において、 前記背当て用板状体の下部の横方向の両側に横方向シー
トベルトを挿通係止する第１、第２の係止部を設け、前
記背当て用板状体の上部の横方向のほぼ中央に斜め方向
シートベルトを挿通係止する第３の係止部を設け、横方
向シートベルトを前記第１、第２の係止部に挿通係止す
ると共に、斜め方向シートベルトを前記第３の係止部及
び前記第１、第２の係止部のうちの前記止着部側の係止
部に挿通係止して背当て用板状体の上部の横方向のほぼ
中央の前記第３の係止部を乗物座席の背当てに拘束した
状態で装着することによって、衝撃時に背当て用板状体
が横方向シートベルトを中心に上側が前方へ回転移動す
る量を軽減すると共に、前記第３の係止部を前記背当て
用板状体の上部の横方向のほぼ中央に設けたことによっ
て、衝撃時に幼児の頭部が左右にぶれる動きを防止する
ようにしたことを特徴とする乗物用幼児拘束装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002028202A JP2003226172A (ja) | 2002-02-05 | 2002-02-05 | 乗物用幼児拘束装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002028202A JP2003226172A (ja) | 2002-02-05 | 2002-02-05 | 乗物用幼児拘束装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003226172A true JP2003226172A (ja) | 2003-08-12 |
Family
ID=27749499
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2002028202A Pending JP2003226172A (ja) | 2002-02-05 | 2002-02-05 | 乗物用幼児拘束装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2003226172A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101315120B1 (ko) * | 2011-04-20 | 2013-10-08 | 박연옥 | 차량용 어린이 안전시트 |
| KR101554561B1 (ko) | 2015-06-15 | 2015-09-21 | 이재효 | 차량용 안전시트 |
| KR101615046B1 (ko) * | 2014-12-24 | 2016-04-25 | (주)동인기연 | 유아용 안전시트에 적용되는 유아용 어깨패드 |
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-
2002
- 2002-02-05 JP JP2002028202A patent/JP2003226172A/ja active Pending
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| KR101554561B1 (ko) | 2015-06-15 | 2015-09-21 | 이재효 | 차량용 안전시트 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20041105 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
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|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20080304 |