JP2003223948A - フラットケーブルと接続端子の接続方法及び接続装置 - Google Patents

フラットケーブルと接続端子の接続方法及び接続装置

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JP2003223948A
JP2003223948A JP2002021166A JP2002021166A JP2003223948A JP 2003223948 A JP2003223948 A JP 2003223948A JP 2002021166 A JP2002021166 A JP 2002021166A JP 2002021166 A JP2002021166 A JP 2002021166A JP 2003223948 A JP2003223948 A JP 2003223948A
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flat
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Yoshiyuki Suzuki
良征 鈴木
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和正 坂田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 保持片でフラットケーブルの端縁に傷をつけ
ることがなく、フラット導体の配列ピッチが非常に小さ
いフラットケーブルであっても保持片によって正しくフ
ラットケーブルを保持でき、フラットケーブルにかかる
外力やひねりの影響を接続部に伝えることのないフラッ
トケーブルと接続端子の接続方法を得る。 【解決手段】 フラットケーブル1の横断面が湾曲する
ように成形する。この湾曲成形したフラットケーブル1
を、フラットケーブル接続端子の各保持片8の間に挿入
する。しかる後、各保持片8の先端部を曲成して加締め
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気機器や自動車
等の配線に使用されるフラットケーブルと接続端子の接
続方法及び接続装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電気機器や自動車等の電気配線にフラッ
トケーブルが使用されるようになってきている。このフ
ラットケーブル1は、図4に示すように、平行に並設さ
れた複数条の銅等よりなるフラット導体2をポリエチレ
ンテレフタレートの如きフラット絶縁被覆3で覆った構
造になっている。
【0003】このようなフラットケーブル1に接続され
るフラットケーブル接続端子4は、図3に示すように、
雌形の接続継ぎ手5の端部に端子板部6が一体に連接さ
れ、該端子板部6の幅方向の両側にクリンプ片7が立設
され、各クリンプ片7の立設方向の端部の端子板部6の
幅方向の両側に1対の保持片8が立設された構造になっ
ている。この場合、幅方向の両側で向かい合うクリンプ
片7は相互に平行に立設され、また幅方向の両側で向か
い合う保持片8も相互に平行に立設されている。
【0004】このようなフラットケーブル1に対するフ
ラットケーブル接続端子4の接続は、図4に示すよう
に、フラットケーブル1にフラット導体2に対向する箇
所で各クリンプ片7を突き刺し、フラットケーブル1を
突き抜けた各クリンプ片7の先端部を折曲げて円弧状に
加締めて各クリンプ片7をフラット導体2に導通させる
と共に、フラット導体2を有するフラットケーブル1の
端部を隣接する保持片8間に挿入し、各保持片8の先端
部を折曲げてフラットケーブル1を加締めて保持するこ
とにより行っていた。
【0005】この場合、図4に示すように、各フラット
導体2にフラットケーブル接続端子4が接続されたフラ
ットケーブル1は、各接続継ぎ手5を図示しないコネク
タハウジングの隣接する端子収納室に挿入する際に、隣
接する端子収納室間に設けられている仕切り壁を避けて
フラットケーブル1を挿入できるように、隣接するフラ
ット導体2間のフラット絶縁絶縁被覆3にスリットを入
れて切離し部9を設け、各フラット導体2の箇所でフラ
ットケーブル1の端部を切り離して独立させている。
【0006】各クリンプ片7と各保持片8のフラットケ
ーブル1への突き刺し及び加締め方法は、図5(A)〜
(F)に示すようにして行っていた。ここで、図5
(A)〜(C)は各クリンプ片7の突き刺し、加締め工
程図を示し、図5(D)〜(F)は図5(A)〜(C)
と同じタイミングで行われる各保持片8の加締め工程図
を示したものである。
【0007】これらの作業は、図5(A)〜(C)に示
す工程は図5(A)(B)に示すクリンプ片突き刺し刃
型部10と、図5(C)に示すクリンプ片加締め刃型部
11を用いて行われ、図5(D)〜(F)に示す工程は
図5(D)(E)に示すフラットケーブル押し込み刃型
部12と、図5(F)に示す保持片加締め刃型部13と
を用いて行われるようになっている。
【0008】クリンプ片突き刺し刃型10には、1対の
クリンプ片差し込み溝14と、これらの溝14間に突設
されているフラットケーブル支え突起15とを備えてい
る。クリンプ片加締め刃型11には、各クリンプ片7の
先端部を曲成して加締めるクリンプ片加締め溝16が設
けられている。フラットケーブル押し込み刃型部12に
は、1対の保持片差し込み溝17と、これらの溝17間
に突設されているフラットケーブル押し込み突起18と
を備えている。保持片加締め刃型13には、各保持片8
の先端部を曲成して加締める保持片加締め溝19が設け
られている。クリンプ片突き刺し刃型部10とフラット
ケーブル押し込み刃型部12とは一体に形成され、また
クリンプ片加締め刃型部11と保持片加締め刃型部13
とは一体に形成されている。
【0009】フラットケーブル1は、図5(A)に示す
ようにクリンプ片突き刺し刃型10とガイド部材21と
で水平に支持されている。
【0010】かかる状態で、アンビル20をガイド部材
21のガイドで上昇させ、このアンビル20の上昇でフ
ラットケーブル接続端子4を上昇させ、図5(B)に示
すように各クリンプ片7をフラット導体2の箇所でフラ
ットケーブル1に突き刺すと同時に、図5(E)に示す
ように対向する保持片8間に切り離されたフラットケー
ブル1の部分をフラットケーブル押し込み突起18で押
して押し込む。
【0011】かかる状態になると、フラットケーブル接
続端子4に対してフラットケーブル1の独立部分は図6
に示すようになっている。即ち、各クリンプ片7はフラ
ット導体2の箇所でフラットケーブル1に突き刺されて
フラット導体2と導通状態になると共に各クリンプ片7
の先端部がフラットケーブル1の反対側に導出され、ま
た対向する保持片8間にフラットケーブル1の独立部分
が嵌まり込んでいる。
【0012】しかる後、クリンプ片突き刺し刃型部10
及びフラットケーブル押し込み刃型部12を、クリンプ
片加締め刃型部11と保持片加締め刃型部13とに交換
する。
【0013】かかる状態で、アンビル20の上昇でフラ
ットケーブル接続端子4を上昇させ、各クリンプ片7の
先端部を図5(C)に示すクリンプ片加締め溝16で図
4に示すように円弧状に加締めると同時に、対向する保
持片8の先端部も図5(F)に示す保持片加締め溝19
で図7及び図4に示すように円弧状に加締める。
【0014】このようにフラットケーブル1とフラット
ケーブル接続端子4を各クリンプ片7の突き刺しによっ
て接続する所謂ピアッシングの方法は、接続後にフラッ
トケーブル1の長手方向に引っ張る力に対しては十分に
強いが、フラットケーブル1のひねりや横方向の引っ張
りに対しては非常に弱く、大きな外力を受けて、若しフ
ラットケーブル1を各保持片8が十分に保持できない場
合には、外力がフラットケーブル接続端子4の接続部
へ、及び各クリンプ片7の突き刺し端部からフラットケ
ーブル1の縁端に亀裂が生じてしまう不具合が発生す
る。従って、フラットケーブル接続端子4に設けられた
各保持片8でフラットケーブル1の縁端を抱えるように
加締めることで、フラットケーブル1の横方向の外力や
ひねりに対する対策を講じている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに各保持片8でフラットケーブル1を抱えて加締める
方法では、幅方向の両側で対向する保持片8の間にフラ
ットケーブル1を差し入れる工程で、これら保持片8の
内幅よりも大きなフラットケーブル1を差し入れるの
で、どうしてもフラットケーブル1の端縁部の絶縁被覆
3を傷つけたり、突き刺したり、あるいはフラットケー
ブル1が極端に曲がって差し入れられたりする現象が多
々発生してしまう。このように、一旦フラットケーブル
1の端縁部の絶縁被覆が傷つけられることになると、そ
の傷部を発端としてフラットケーブル1に横方向の外力
やひねりが加えられた場合、フラットケーブル1の絶縁
被覆3に亀裂が生じ、やがてフラットケーブル1自体が
破断してしまう恐れがある。
【0016】また、フラットケーブル1が両側の保持片
8の間に極端に曲がってしまうと、フラットケーブル1
の幅方向の両端を保持する機能が失われ、横方向の外力
やひねりの力がフラット導体2の接続部に加わり、前述
のような破断につながることになる。
【0017】また、フラットケーブル1の縁端を傷つけ
ないために、端子幅方向の保持片8間隔をフラットケー
ブル1の幅より大きくしたフラットケーブル接続端子4
を用いても、横方向の外力やひねりに対してはフラット
ケーブル1を規制して保持できないので、同様な不具合
を招くことになる。この場合、フラット導体2の並設ピ
ッチが小さい時には、端子幅方向の保持片8間隔が広い
と隣のフラットケーブル接続端子4の保持片8に接触し
てしまい、むやみに広げることもできず、どうしてもフ
ラットケーブル1の独立部分の幅よりも若干狭い内幅の
端子幅方向の保持片8間隔にせざるを得ない。
【0018】さらに、フラット導体2の配列ピッチが小
さい、即ち隣接するフラット導体2の間が非常に狭いフ
ラットケーブル1、例えばフラット導体2の幅が1.5 m
mで、フラット導体2の配列ピッチ(隣接するフラット
導体2の幅方向の中心間の間隔)が2.5 mmの場合は、
隣接するフラット導体2間のフラット絶縁被覆3をスリ
ットからなる切離し部9で切り離した場合の切離し部9
の両側で独立しているフラットケーブル1の隣接するフ
ラット絶縁被覆3間の間隔は0.8 mm〜0.7 mmと非常
に狭くなってしまうので、切り離されたフラットケーブ
ル1の幅方向の両側に保持片8を正しく差し入れること
ができない場合も出てきてしまう問題点があった。
【0019】本発明の目的は、保持片でフラットケーブ
ルの端縁に傷をつけることがなく、フラット導体の配列
ピッチが非常に小さいフラットケーブルであっても保持
片によって正しくフラットケーブルを保持でき、フラッ
トケーブルにかかる外力やひねりの影響を接続部に伝え
ることのないフラットケーブルと接続端子の接続方法及
び接続装置を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明は、フラット導体
がフラット絶縁被覆で被覆されたフラットケーブルと、
端子板部の幅方向の両側にクリンプ片を突設し、クリン
プ片の突設部分に隣接した端子板部の部分の幅方向の両
側に保持片を立設した接続端子とを用い、フラット導体
に対応した箇所でフラットケーブルに各クリンプ片を突
き刺し、フラットケーブルを突き抜けた各クリンプ片の
先端を曲成して加締め、端子板部の幅方向の両側で対向
する保持片の間にフラットケーブルを挿入し、しかる
後、各保持片の先端部を曲成して加締めるフラットケー
ブルと接続端子の接続方法を改良するものである。
【0021】本発明に係るフラットケーブルと接続端子
の接続方法では、フラットケーブルの横断面が湾曲する
ように成形し、この湾曲成形したフラットケーブルを各
保持片の間に挿入し、しかる後、各保持片の先端部を曲
成して加締める。
【0022】このようにフラットケーブルの横断面が湾
曲するように成形してから、このフラットケーブルを各
保持片の間に挿入すると、保持片でフラットケーブルの
端縁に傷をつけることがなく、フラット導体の配列ピッ
チが非常に小さいフラットケーブルであっても保持片に
よって正しくフラットケーブルを保持でき、フラットケ
ーブルにかかる外力やひねりの影響を接続部に伝えるこ
とのないフラットケーブルと接続端子の接続方法を得る
ことができる。
【0023】また本発明は、フラット導体がフラット絶
縁被覆で被覆されたフラットケーブルと、端子板部の幅
方向の両側にクリンプ片を突設し、クリンプ片の突設部
分に隣接した端子板部の部分の幅方向の両側に保持片を
立設した接続端子とを用い、フラット導体に対応した箇
所でフラットケーブルに各クリンプ片を突き刺し、フラ
ットケーブルを突き抜けた各クリンプ片の先端を曲成し
て加締め、端子板部の幅方向の両側で対向する保持片の
間にフラットケーブルを挿入し、しかる後、各保持片の
先端部を曲成して加締めるフラットケーブルと接続端子
の接続装置を改良するものである。
【0024】本発明に係るフラットケーブルと接続端子
の接続装置は、フラットケーブルの横断面が湾曲するよ
うに成形する成形治具と、湾曲成形されたフラットケー
ブルを各保持片の間に挿入する挿入治具と、各保持片の
先端部を曲成して加締める加締め治具とを備えている。
【0025】このようにフラットケーブルの横断面が湾
曲するように成形治具で成形してから、このフラットケ
ーブルを挿入治具で各保持片の間に挿入すると、保持片
でフラットケーブルの端縁に傷をつけることがなく、フ
ラット導体の配列ピッチが非常に小さいフラットケーブ
ルであっても保持片によって正しくフラットケーブルを
保持でき、フラットケーブルにかかる外力やひねりの影
響を接続部に伝えることのないフラットケーブルと接続
端子の接続装置を得ることができる。
【0026】
【発明の実施の形態】図1(A)〜(D)及び図2は本
発明に係るフラットケーブルと接続端子の接続装置と本
発明に係るフラットケーブルと接続端子の接続方法の実
施の形態の一例を示したもので、図1(A)〜(D)は
本例のフラットケーブルと接続端子の接続装置の各動作
状態の横断面図及び本例のフラットケーブルと接続端子
の接続方法の工程図、図2(A)(B)は本例の接続方
法で対向する保持片間に湾曲成形したフラットケーブル
を挿入した状態を示す横断面図及びその後に各保持片の
先端部を加締めた状態を示す横断面図である。なお、前
述した図3乃至図7と対応する部分には、同一符号を付
けて示している。
【0027】本例のフラットケーブルと接続端子の接続
装置は、図1(A)〜(D)に示すように、下部受け部
材22と上部押圧部材23とを備えている。
【0028】下部受け部材22の上部には、切離し部9
で切り離されたフラットケーブル1の部分をその横断面
が山形に湾曲するように成形する成形治具24の一方を
なす山形の湾曲成形凸部25と、湾曲成形されたフラッ
トケーブル1の部分を対向する保持片8の間に押し込む
挿入治具26の一方をなすフラットケーブル押し込み刃
型部12と、フラットケーブル1を挿入した保持片8を
加締める加締め治具27の一方をなす保持片加締め溝1
9とが設けられている。
【0029】上部押圧部材23は、垂直下向きに昇降す
るアンビル20の両側面をガイドするガイド部材21を
備えると共に、上部ではその上方に存在するアンビル2
0の頭部20aとの間に介在されてアンビル20を上向
きに付勢するバネ28を支持している。また、この上部
押圧部材23の下部には、切離し部9で切り離されたフ
ラットケーブル1の部分をその横断面が山形に湾曲する
ように成形する成形治具24の他方をなす谷形の湾曲成
形凹部29と、湾曲成形されたフラットケーブル1の部
分を対向する保持片8の間に押し込む挿入治具26の他
方をなすアンビル20と、フラットケーブル1を挿入し
た保持片8を加締める加締め治具27の他方をなす前述
したアンビル20とが設けられている。アンビル20
は、フラットケーブル押し込み刃型部12と保持片加締
め溝19とに対して共用されるようになっている。
【0030】上部押圧部材23とアンビル20は、図示
しない駆動手段で上下に昇降されるようになっている。
この場合、上部押圧部材23とアンビル20は、同時に
昇降する場合と、アンビル20が上部押圧部材23に対
して昇降する場合とがある。
【0031】次に、このようなフラットケーブルと接続
端子の接続装置を用いた本例のフラットケーブルと接続
端子の接続方法を、図1(A)〜(D)及び図2(A)
(B)を参照して説明する。
【0032】まず、フラットケーブル1は、図1(A)
に示すように、下部受け部材22の湾曲成形凸部25の
上に位置決めし、かかる状態で上部押圧部材23とアン
ビル20を下降させて、湾曲成形凹部29と下側の湾曲
成形凸部25とを噛み合わせることにより、図1(B)
に示すように、フラットケーブル1をその横断面が山形
をなすように湾曲させて成形する。ここで成形されるフ
ラットケーブル1の長さは、端子板部6の長手方向にみ
た保持片8の長さより3mm程度長い長さである。な
お、湾曲成形されるフラットケーブル1の形状は、図示
のような山形(逆V字状)に限らず、U字状、円弧状等
対向する保持片8の間に入るものであれば、どのような
形状であってもよい。フラットケーブル1の湾曲成形が
終了したら、上部押圧部材23とアンビル20を上昇さ
せる。
【0033】次に、湾曲成形したフラットケーブル1
を、図1(C)に示すように、右側に移動させて隣接す
るフラットケーブル押し込み刃型部12上に送り、フラ
ットケーブル押し込み刃型部12のフラットケーブル押
し込み突起18で該フラットケーブル1の成形された窪
み部を支える。この湾曲成形されたフラットケーブル1
の上に、端子板部6に下向きに突設された保持片8を、
これら保持片8がフラットケーブル押し込み刃型部12
の各保持片差し込み溝17に対向するように配置する。
かかる状態で、上部押圧部材23とアンビル20を下降
させて、該アンビル20の下降により端子板部6を下向
きに押圧して、各保持片8を各保持片差し込み溝17に
挿入し、湾曲されているフラットケーブル1をこの過程
で対向する保持片8の間に図2(A)に示すように差し
入れる。このときフラットケーブル1は湾曲成形されて
幅が狭くなっているので、保持片8の先端で傷つけられ
ることなく保持片8の間に挿入できる。また、上部押圧
部材23の下降により、次のフラットケーブル1を湾曲
成形凹部29と下側の湾曲成形凸部25との噛み合わせ
により、該フラットケーブル1の横断面が山形をなすよ
うに湾曲させて成形する。これらの成形が終了したら、
上部押圧部材23とアンビル20を上昇させる。
【0034】次に、各クリンプ片7をフラットケーブル
1に突き刺し、保持片8の間にフラットケーブル1を挿
入したフラットケーブル接続端子4を右方向に移動させ
て、図1(D)に示すように、保持片加締め溝19上に
位置決めする。また、次の曲成形されたフラットケーブ
ル1をフラットケーブル押し込み刃型部12上に位置決
めし、その上にフラットケーブル接続端子4の対向する
各保持片8を、フラットケーブル押し込み刃型部12の
各保持片差し込み溝17に対向するように配置する。か
かる状態で、上部押圧部材23とアンビル20を図1
(D)に矢印で示すように右方向に移動させ、アンビル
20が保持片加締め溝19上に対向した位置で停止させ
る。かかる状態で、アンビル20のみを下降させて、該
アンビル20の下降により端子板部6を下向きに押圧し
て、各保持片8の先端部を保持片加締め溝19で、図2
(B)に示すように互いに内向きに円弧状に曲成して加
締める。しかる後、下降状態のアンビル20を上昇させ
る。
【0035】次に、上部押圧部材23とアンビル20を
左方向に戻して、アンビル20がフラットケーブル押し
込み刃型部12上に対向する位置で停止し、上部押圧部
材23とアンビル20を下降させて、該アンビル20の
下降により端子板部6を下向きに押圧して、各保持片8
を各保持片差し込み溝17に挿入し、湾曲されているフ
ラットケーブル1をこの過程で対向する保持片8の間に
差し入れる。
【0036】このような作業を繰り返し行って、図5に
示すようなフラットケーブル接続端子4付きのフラット
ケーブル1を製造する。
【0037】なお、フラットケーブル接続端子4のクリ
ンプ片7を、フラット導体2に対応する箇所でフラット
ケーブル1に突き刺す動作は、図5(A)〜(C)と同
じである。
【0038】また、図1における成形治具24、挿入治
具26及び加締め治具27は一体となっているが、それ
ぞれ独立したもの、或いはその幾つかが一体となった構
造のものであってもよい。
【0039】
【発明の効果】本発明に係るフラットケーブルと接続端
子の接続方法では、フラットケーブルの横断面が湾曲す
るように成形してから、このフラットケーブルを各保持
片の間に挿入するので、保持片でフラットケーブルの端
縁に傷をつけることがなく、フラット導体の配列ピッチ
が非常に小さいフラットケーブルであっても保持片によ
って正しくフラットケーブルを保持でき、フラットケー
ブルにかかる外力やひねりの影響を接続部に伝えること
のないフラットケーブルと接続端子の接続方法を得るこ
とができる。
【0040】また、本発明に係るフラットケーブルと接
続端子の接続装置は、フラットケーブルの横断面が湾曲
するように成形治具で成形してから、このフラットケー
ブルを挿入治具で各保持片の間に挿入するので、フラッ
トケーブルにかかる外力やひねりの影響を接続部に伝え
ることがなく、保持片でフラットケーブルの端縁に傷を
つけることがなく、フラット導体の配列ピッチが非常に
小さいフラットケーブルであっても保持片によって正し
くフラットケーブルを保持でき、フラットケーブルにか
かる外力やひねりの影響を接続部に伝えることのないフ
ラットケーブルと接続端子の接続装置を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)〜(D)は本発明に係るフラットケーブ
ルと接続端子の接続装置と本発明に係るフラットケーブ
ルと接続端子の接続方法の実施の形態の一例の各工程の
縦断面図である。
【図2】(A)(B)は本例の接続方法で対向する保持
片間に湾曲成形したフラットケーブルを挿入した状態を
示す横断面図及びその後に各保持片の先端部を加締めた
状態を示す横断面図である。
【図3】従来のフラットケーブル接続端子の斜視図であ
る。
【図4】従来のフラットケーブルと接続端子との接続部
の斜視図である。
【図5】(A)〜(F)は従来のフラットケーブルと接
続端子との接続方法の接続工程を示す縦断面図である。
【図6】従来のフラットケーブルと接続端子との接続部
でクリンプ片と保持片との先端を加締める前の状態を示
す斜視図である。
【図7】従来のフラットケーブルと接続端子との接続部
での保持片の箇所での横断面図である。
【符号の説明】
1 フラットケーブル 2 フラット導体 3 フラット絶縁絶縁被覆 4 フラットケーブル接続端子 5 接続継ぎ手 6 端子板部 7 クリンプ片 8 保持片 9 切離し部 10 クリンプ片突き刺し刃型部 11 クリンプ片加締め刃型部 12 フラットケーブル押し込み刃型部 13 保持片加締め刃型部 14 クリンプ片差し込み溝 15 フラットケーブル支え突起 16 クリンプ片加締め溝 17 保持片差し込み溝 18 フラットケーブル押し込み突起 19 保持片加締め溝 20 アンビル 20a アンビル頭部 21 ガイド部材 22 下部受け部材 23 上部押圧部材 24 成形治具 25 湾曲成形凸部 26 挿入治具 27 加締め治具 28 バネ 29 湾曲成形凹部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H02G 1/14 H01R 23/66 A (72)発明者 坂田 和正 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古 河電気工業株式会社内 Fターム(参考) 5E023 AA09 AA16 BB08 BB23 CC23 EE03 EE14 FF11 FF15 HH08 HH22 HH30 5E063 CA03 CA07 CB09 CC05 5E077 BB08 BB13 BB32 CC23 DD08 DD11 FF03 FF09 GG08 HH07 JJ10 JJ24 5E085 BB05 BB09 BB14 CC03 DD07 EE04 FF01 FF13 HH06 JJ35 JJ50 5G355 AA08 BA01 BA11 CA06

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フラット導体がフラット絶縁被覆で被覆
    されたフラットケーブルと、 端子板部の幅方向の両側にクリンプ片を突設し、前記ク
    リンプ片の突設部分に隣接した前記端子板部の部分の幅
    方向の両側に保持片を立設した接続端子とを用い、 前記フラット導体に対応した箇所で前記フラットケーブ
    ルに前記各クリンプ片を突き刺し、前記フラットケーブ
    ルを突き抜けた前記各クリンプ片の先端を曲成して加締
    め、 前記端子板部の幅方向の両側で対向する保持片の間に前
    記フラットケーブルを挿入し、しかる後、前記各保持片
    の先端部を曲成して加締めるフラットケーブルと接続端
    子の接続方法において、 前記フラットケーブルの横断面が湾曲するように成形
    し、この湾曲成形した前記フラットケーブルを前記各保
    持片の間に挿入し、しかる後、前記各保持片の先端部を
    曲成して加締めるフラットケーブルと接続端子の接続方
    法。
  2. 【請求項2】 フラット導体がフラット絶縁被覆で被覆
    されたフラットケーブルと、 端子板部の幅方向の両側にクリンプ片を突設し、前記ク
    リンプ片の突設部分に隣接した前記端子板部の部分の幅
    方向の両側に保持片を立設した接続端子とを用い、 前記フラット導体に対応した箇所で前記フラットケーブ
    ルに前記各クリンプ片を突き刺し、前記フラットケーブ
    ルを突き抜けた前記各クリンプ片の先端を曲成して加締
    め、 前記端子板部の幅方向の両側で対向する保持片の間に前
    記フラットケーブルを挿入し、しかる後、前記各保持片
    の先端部を曲成して加締めるフラットケーブルと接続端
    子の接続装置において、 前記フラットケーブルの横断面が湾曲するように成形す
    る成形治具と、 湾曲成形された前記フラットケーブルを前記各保持片の
    間に挿入する挿入治具と、 前記各保持片の先端部を曲成して加締める加締め治具と
    を備えているフラットケーブルと接続端子の接続装置。
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