JP2003220934A - 自動車におけるブレーキペダルの後方変位防止装置 - Google Patents

自動車におけるブレーキペダルの後方変位防止装置

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JP2003220934A JP2002019208A JP2002019208A JP2003220934A JP 2003220934 A JP2003220934 A JP 2003220934A JP 2002019208 A JP2002019208 A JP 2002019208A JP 2002019208 A JP2002019208 A JP 2002019208A JP 2003220934 A JP2003220934 A JP 2003220934A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動車の前突により、車体の前部が後方に向
いより大きく変形したとしても、ブレーキペダルの下部
側が車体の前部に対し相対的に後方回動しないようにし
て、ブレーキペダルがその後方に位置するドライバーに
干渉しないようにする。 【解決手段】 車体1の前部の後方近傍の車室5内で、
上下方向に延びてその下部側が前、後方回動A,B自在
となるよう上端部が車体1の前部に枢支具11により枢
支されるブレーキペダル8を設ける。自動車の前突で車
体1の前部が後方に向うよう変形することにより、ブレ
ーキペダル8の下部側が前方回動Aさせられる。ブレー
キペダル8の下部側が前方回動Aして車体1の前部に接
近したとき、この車体1の前部にブレーキペダル8をロ
ックさせるロック手段37を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、自動車が前進中に
その前方の何らかの物体に衝突(前突)したとき、車体
の前部に対しブレーキペダルが相対的に後方に向って変
位しないようにした自動車におけるブレーキペダルの後
方変位防止装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車が前突したときの対策として、従
来、特開2001−219828公報で示されたものが
ある。
【0003】上記公報のものによれば、車体の前部の後
方近傍の車室内で、上下方向に延びてその下部側が前、
後方回動自在となるよう上端部が上記車体の前部に枢支
具により枢支されるブレーキペダルが設けられ、自動車
の前突で車体の前部が後方に向うよう変形することによ
り、上記ブレーキペダルの下部側が前方回動させられる
ようになっている。
【0004】このため、上記したように、自動車の前突
で車体の前部が後方に向うよう変形したときには、上記
ブレーキペダルの下部側が前方回動させられ、よって、
このブレーキペダルが、その後方に位置しているドライ
バーに干渉するということが防止される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、自動車の前
突時には、上記車体の前部の変形により、上記したよう
にブレーキペダルの下部側は一旦前方回動させられる
が、上記前突が更に進行して、車体の前部が更に後方に
向ってより大きく変形したとすると、上記ブレーキペダ
ルの下部側が上記ブレーキペダルの前部に対し相対的に
後方回動をし始めるおそれがあり、この場合には、この
ブレーキペダルの下部側が上記ドライバーに干渉するお
それが生じる。
【0006】本発明は、上記のような事情に注目してな
されたもので、自動車の前突により、車体の前部が後方
に向いより大きく変形したとしても、ブレーキペダルの
下部側が上記車体の前部に対し相対的に後方回動しない
ようにして、上記ブレーキペダルがその後方に位置する
ドライバーに干渉しないようにすることを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の自動車におけるブレーキペダルの後方変位防
止装置は、次の如くである。なお、この項において各用
語に付記した符号は、本発明の技術的範囲を後述の「発
明の実施の形態」の項の内容に限定解釈するものではな
い。
【0008】請求項1の発明は、車体1の前部の後方近
傍の車室5内で、上下方向に延びてその下部側が前、後
方回動A,B自在となるよう上端部が上記車体1の前部
に枢支具11により枢支されるブレーキペダル8を設
け、自動車の前突で車体1の前部が後方に向うよう変形
することにより、上記ブレーキペダル8の下部側が前方
回動Aさせられるようにした自動車において、
【0009】上記ブレーキペダル8の下部側が前方回動
Aして上記車体1の前部に接近したとき、この車体1の
前部に上記ブレーキペダル8をロックさせるロック手段
37を設けたものである。
【0010】請求項2の発明は、請求項1の発明に加え
て、上記ロック手段37が、上記車体1の前部に設けら
れる係止体38と、上記ブレーキペダル8に取り付けら
れこのブレーキペダル8の下部側が上記車体1の前部に
接近したとき、上記係止体38に係止されて上記車体1
の前部にロックされる被係止体39とを備えたものであ
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
により説明する。
【0012】(第1の実施の形態)
【0013】図1,2は、第1の実施の形態を示してい
る。
【0014】図において、符号1は自動車の車体で、矢
印Frはこの車体1の前方を示している。
【0015】上記車体1は板金製で、この車体1の前部
は、この車体1の幅方向に延びその長手方向の各部断面
が中空の閉断面形状とされて大きい強度と剛性とを有す
るフロントカウル2と、車体1の幅方向、かつ、上下方
向に延び、その上端縁部が上記フロントカウル2に結合
されるほぼ平坦な形状のダッシュパネル4と、このダッ
シュパネル4の下端縁部から後方に向けて延出する不図
示のフロアパネルとを備え、上記フロントカウル2とダ
ッシュパネル4の後方における車体1の内部が車室5と
されている。また、上記フロントカウル2は、その長手
方向の各部断面が閉断面形状とされるフロントカウル本
体2aと、このフロントカウル本体2aの後面に結合さ
れこのフロントカウル本体2aと共にその長手方向の各
部断面が閉断面形状とされて上記フロントカウル本体2
aを補強する補強材2bとを備えている。
【0016】上記車室5の前部にはドライバーによる制
動操作装置7が設けられており、以下、この制動操作装
置7につき説明する。
【0017】上記ダッシュパネル4の下部の後方近傍に
おける車室5の前下部に配置され上下方向に延びるブレ
ーキペダル8が設けられ、このブレーキペダル8の下部
側が車体1の幅方向に延びる軸心10回りで前、後方回
動A,B自在となるようその上端部が上記車体1の前部
であるダッシュパネル4に枢支具11により枢支されて
いる。
【0018】上記枢支具11は、上記フロントカウル2
の補強材2bと、ダッシュパネル4の上下方向の中途部
とのそれぞれ後面に架設されて、これら2,4にそれぞ
れ締結具14により締結されて支持される板金製のペダ
ルブラケット15と、上記軸心10回りに回動自在とな
るよう上記ペダルブラケット15に枢支されて上記ブレ
ーキペダル8の上端部を支持する枢支軸16とを備えて
いる。また、上記ブレーキペダル8は、上下方向に延び
てその上端部が上記枢支軸16によりダッシュパネル4
に枢支されるペダルアーム17と、このペダルアーム1
7の下端部に固着されて支持されドライバーからの踏動
による制動操作力を入力するペダル本体18とを備えて
いる。
【0019】上記ブレーキペダル8の上端部から上方に
向って一体的に突出する突出体19が設けられている。
上記ペダルブラケット15にストッパ20が固着される
一方、上記ブレーキペダル8の下部側を後方回動Bさせ
るよう付勢するばねが設けられ、このばねの付勢力で上
記ブレーキペダル8の下部側が所定位置にまで後方回動
Bしたとき、それ以上の後方回動Bは、上記突出体19
がストッパ20に係合することにより阻止されるように
なっている(図1中実線)。この状態が、上記ブレーキ
ペダル17の踏動を可能とさせるための通常状態であ
る。
【0020】上記ブレーキペダル8のペダルアーム17
には、油圧式のブレーキブースターと油圧回路とを介し
車輪を制動するブレーキ本体が連動連結されている。上
記ブレーキペダル8を踏動してこのブレーキペダル8を
前方回動Aさせれば、これに連動する上記ブレーキ本体
が車輪を制動させるようになっている。
【0021】上記ダッシュパネル4に支持されて上記突
出体19に係合する係合体24が設けられている。上記
ダッシュパネル4において上記係合体24を支持した部
分が上記フロントカウル2に対し相対的に後方に変位C
するとき、この変位Cに伴って、上記係合体24が上記
突出体19を後方に押して、この突出体19を上記軸心
10回りに後方回動させることとされている(図1中一
点鎖線)。
【0022】ここで、上記フロントカウル2は上記ダッ
シュパネル4に比べ、より大きい強度と剛性とを有して
いる。このため、自動車の前突時に車体1の前部が後方
に向って塑性変形するときには、上記したように、フロ
ントカウル2に対し上記ダッシュパネル4は相対的に後
方に変位Cしがちとなる。
【0023】そして、前突時に、上記フロントカウル2
に対し上記ダッシュパネル4が相対的に後方に変位Cし
たとすると、上記したように係合体24が突出体19を
後方に回動させるため、これの反作用として、上記ブレ
ーキペダル8の下部側が前方回動Aし(図1中一点鎖
線)、このブレーキペダル8の下部側は上記ブレーキペ
ダル8の後方に位置するドライバーから前方に離れるこ
ととなる。よって、前突時、上記ブレーキペダル8の下
部側がドライバーに干渉することは防止される。
【0024】上記の場合、上記軸心10よりも前側、か
つ、上側に位置して車体1の幅方向に延びる他の軸心2
5回りで、上記係合体24が回動自在となるようこの係
合体24が上記ダッシュパネル4に他の枢支具26によ
り枢支されている。
【0025】上記係合体24は、上記他の軸心25上に
位置する枢支軸28と、この枢支軸28から後上方に向
って突出する上部アーム29と、上記枢支軸28から後
下方に向って突出する下部アーム30とを備えている。
上記係合体24の上部アーム29の回動端部は、上記他
の軸心25よりも上側に位置させられていて、上記フロ
ントカウル2の補強材2bに形成された係合孔34に嵌
入されており、この嵌入により、上記上部アーム29が
上記フロントカウル2に係合させられている。また、上
記係合体24の下部アーム30の回動端部は、上記他の
軸心25よりも下側に位置させられていて、上記突出体
19に係合させられている。
【0026】このため、前突時に、車体1の前部の変形
により、上記フロントカウル2に対し上記ダッシュパネ
ル4が上記係合体24を伴って後方に変位Cしたとする
と、この係合体24は、上記フロントカウル2への係合
部である上記上部アーム29の部分を中心として上記下
部アーム30が後方回動する(図1中一点鎖線)。
【0027】すると、上記のように後方回動する下部ア
ーム30に上記突出体19が押されて後方移動させら
れ、これの反作用として、上記ブレーキペダル8の下部
側がより大きく前方回動Aして、このブレーキペダル8
は、このブレーキペダル8の後方に位置するドライバー
から前方により大きく離れることとなる。
【0028】よって、前突時に、上記ブレーキペダル8
の下部側がドライバーに干渉するということは防止され
る。
【0029】上記前突時に、上記したようにブレーキペ
ダル8の下部側が前方回動Aすると、その分、このブレ
ーキペダル8の下部側は車体1の前後方向で、上記車体
1の前部であるダッシュパネル4に接近する。そして、
上記ブレーキペダル8がダッシュパネル4に所定寸法だ
け接近したとき(図1中一点鎖線)、このダッシュパネ
ル4に上記ブレーキペダル8の下部側をロックさせるロ
ック手段37が設けられている。
【0030】上記ロック手段37は、上記ダッシュパネ
ル4に設けられた係止体38と、上記ブレーキペダル8
の下端部に取り付けられた軸形状の被係止体39とを備
えている。上記係止体38は上記ダッシュパネル4から
後方に向って突設される係止片40と、この係止片40
の後縁部に形成されて後方に向って開く切り欠き41
と、この切り欠き41の後端部に形成されて後方に向う
に従い上下方向の幅寸法が漸増するガイド部42とを備
えている。
【0031】上記ダッシュパネル4への係止片40の取
り付け部分を補強するため、この係止片40に対応する
上記ダッシュパネル4の前面に補強材45が取り付けら
れている。この補強材45は車体1の幅方向で、一部分
だけ設けられているが、上記ダッシュパネル4の幅方向
のほぼ全体にわたり設けてもよい。
【0032】上記したようにブレーキペダル8がダッシ
ュパネル4に所定寸法だけ接近したとき、上記ブレーキ
ペダル8の下部側と共に前方回動Aした上記被係止体3
9が上記ガイド部42を摺接して上記切り欠き41側に
向うよう案内される。そして、上記被係止体39は上記
切り欠き41の内面に圧接してこの切り欠き41を押し
開きながら嵌入させられる。すると、上記被係止体39
は上記切り欠き41の奥部に摩擦接合などの係止力によ
り係止させられ、もって、上記ブレーキペダル8の下部
側が上記ダッシュパネル4にロックされる。
【0033】このため、自動車の前突時には、まず、上
記車体1の前部の後方に向う変形により、上記ブレーキ
ペダル8の下部側が一旦前方回動Aさせられてこのブレ
ーキペダル8の下部側がドライバーに干渉することが防
止されるが、その後、上記前突が更に進行して、車体1
の前部が更に後方に向ってより大きく変形することによ
り、上記ブレーキペダル8の下部側が上記車体1の前部
に対し相対的に後方回動Bしようとしても、上記したよ
うに、ブレーキペダル8の下部側は車体1の前部である
ダッシュパネル4にロックされていることから、上記後
方回動Bは防止される。
【0034】よって、自動車の前突により、車体1の前
部が後方に向いより大きく変形したとしても、上記ブレ
ーキペダル8の下部側が上記車体1の前部に対し相対的
に後方回動Bするということは防止されて、上記ブレー
キペダル8がその後方に位置するドライバーに干渉する
ことは防止される。
【0035】また、前記したように、ロック手段37
は、車体1の前部に設けられる係止体38と、上記ブレ
ーキペダル8に取り付けられこのブレーキペダル8の下
部側が上記車体1の前部に接近したとき、上記係止体3
8に係止されて上記車体1の前部にロックされる被係止
体39とを備えている。
【0036】このため、上記ロック手段37は係止体3
8と被係止体39とで構成されていて、これら係止体3
8と被係止体39とは構成が単純であることから、その
分、上記ロック手段37の構成が簡単となり、その成形
や車体1への組み付けが容易にできる。
【0037】また、車体1の前部であるダッシュパネル
4への係止体39の取り付け部分は補強材45により補
強されているため、上記係止体38に対し被係止体39
は、より強固に係止される。よって、その分、上記ダッ
シュパネル4に対し、上記ブレーキペダル8の下部側が
より確実にロックされて、このブレーキペダル8がドラ
イバーに干渉することはより確実に防止される。
【0038】また、上記被係止体39は係止体38に対
し係脱自在に係止されるようになっており、このため、
上記係止体38に対する被係止体39の係止力以上の外
力を上記被係止体39に与えれば、この被係止体39は
係止体38から離脱可能とされている。
【0039】このため、仮に、誤って、上記被係止体3
9を係止体38に係止させたとしても、復元は容易にで
きる。
【0040】なお、以上は図示の例によるが、上記係止
体38は、可動ラッチを用いたロック機構であってもよ
い。また、上記係止体38と被係止体39のそれぞれ具
体的構成は、上記車体1の前部とブレーキペダル8との
間で、図例とは逆に設けてもよい。
【0041】以下の各図は、ロック手段37についての
第2,3の実施の形態を示している。これら各実施の形
態は、前記第1の実施の形態と構成、作用効果において
多くの点で共通している。そこで、これら共通するもの
については、図面に共通の符号を付してその重複した説
明を省略し、異なる点につき主に説明する。また、これ
ら各実施の形態における各部分の構成を、本発明の課
題、作用効果に照らして種々組み合せてもよい。
【0042】(第2の実施の形態)
【0043】図3は、第2の実施の形態を示している。
【0044】これによれば、上記ロック手段37の係止
体38は係止軸体とされ、被係止体39は上記係止体3
8に係脱自在に係止される係止フックとされている。
【0045】(第3の実施の形態)
【0046】図4,5は、第3の実施の形態を示してい
る。
【0047】これによれば、上記ロック手段37の係止
体38は平面視で後方に向って開く切り欠き41と、後
方に向うに従い左右の幅寸法が漸増するガイド部42と
を備え、上記切り欠き41の内面には、複数の係止歯4
7が成形されている。一方、上記被係止体39は、上記
ブレーキペダル8のペダルアーム17の一部分で構成さ
れている。
【0048】上記被係止体39が係止体38に係止させ
られるとき、上記ペダルアーム17の一部分が上記切り
欠き41に嵌入させられると共に、上記ペダルアーム1
7の一部分に上記各係止歯47が食い込むこととされ、
もって、上記ブレーキペダル8の下部側が上記ダッシュ
パネル4に、より確実にロックされる。
【0049】上記構成によれば、上記被係止体39がブ
レーキペダル8のペダルアーム17の一部分で兼用され
たことから、ロック手段37の部品点数の増加が防止さ
れ、その分、このロック手段37の構成が更に簡単にな
る。
【0050】
【発明の効果】本発明による効果は、次の如くである。
【0051】請求項1の発明は、車体の前部の後方近傍
の車室内で、上下方向に延びてその下部側が前、後方回
動自在となるよう上端部が上記車体の前部に枢支具によ
り枢支されるブレーキペダルを設け、自動車の前突で車
体の前部が後方に向うよう変形することにより、上記ブ
レーキペダルの下部側が前方回動させられるようにした
自動車において、
【0052】上記ブレーキペダルの下部側が前方回動し
て上記車体の前部に接近したとき、この車体の前部に上
記ブレーキペダルをロックさせるロック手段を設けてあ
る。
【0053】このため、自動車の前突時には、まず、上
記車体の前部の後方に向う変形により、上記ブレーキペ
ダルの下部側が一旦前方回動させられてこのブレーキペ
ダルの下部側がドライバーに干渉することが防止される
が、その後、上記前突が更に進行して、車体の前部が更
に後方に向ってより大きく変形することにより、上記ブ
レーキペダルの下部側が上記車体の前部に対し相対的に
後方回動しようとしても、上記したように、ブレーキペ
ダルの下部側は車体の前部にロックされていることか
ら、上記後方回動は防止される。
【0054】よって、自動車の前突により、車体の前部
が後方に向いより大きく変形したとしても、上記ブレー
キペダルの下部側が上記車体の前部に対し相対的に後方
回動するということは防止されて、上記ブレーキペダル
がその後方に位置するドライバーに干渉することは防止
される。
【0055】請求項2の発明は、上記ロック手段が、上
記車体の前部に設けられる係止体と、上記ブレーキペダ
ルに取り付けられこのブレーキペダルの下部側が上記車
体の前部に接近したとき、上記係止体に係止されて上記
車体の前部にロックされる被係止体とを備えている。
【0056】このため、上記ロック手段は係止体と被係
止体とで構成されていて、これら係止体と被係止体とは
構成が単純であることから、その分、上記ロック手段の
構成が簡単となり、その成形や車体への組み付けが容易
にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態で、車体の前部の側面断面図
である。
【図2】第1の実施の形態で、図1の2‐2線矢視断面
図である。
【図3】第2の実施の形態で、図1に相当する図であ
る。
【図4】第3の実施の形態で、図1に相当する図であ
る。
【図5】第3の実施の形態で、図4の5‐5線矢視断面
図である。
【符号の説明】
1 車体 2 フロントカウル 4 ダッシュパネル 5 車室 7 制動操作装置 8 ブレーキペダル 10 軸心 11 枢支具 17 ペダルアーム 18 ペダル本体 37 ロック手段 38 係止体 39 被係止体 40 係止片 41 切り欠き 42 ガイド部 45 補強材 47 係止歯 A 前方回動 B 後方回動 C 変位

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体の前部の後方近傍の車室内で、上下
    方向に延びてその下部側が前、後方回動自在となるよう
    上端部が上記車体の前部に枢支具により枢支されるブレ
    ーキペダルを設け、自動車の前突で車体の前部が後方に
    向うよう変形することにより、上記ブレーキペダルの下
    部側が前方回動させられるようにした自動車において、 上記ブレーキペダルの下部側が前方回動して上記車体の
    前部に接近したとき、この車体の前部に上記ブレーキペ
    ダルをロックさせるロック手段を設けた自動車における
    ブレーキペダルの後方変位防止装置。
  2. 【請求項2】 上記ロック手段が、上記車体の前部に設
    けられる係止体と、上記ブレーキペダルに取り付けられ
    このブレーキペダルの下部側が上記車体の前部に接近し
    たとき、上記係止体に係止されて上記車体の前部にロッ
    クされる被係止体とを備えた請求項1に記載の自動車に
    おけるブレーキペダルの後方変位防止装置。
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