JP2003220651A - 伝動ベルト用帆布の製造方法 - Google Patents

伝動ベルト用帆布の製造方法

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JP2003220651A
JP2003220651A JP2002020503A JP2002020503A JP2003220651A JP 2003220651 A JP2003220651 A JP 2003220651A JP 2002020503 A JP2002020503 A JP 2002020503A JP 2002020503 A JP2002020503 A JP 2002020503A JP 2003220651 A JP2003220651 A JP 2003220651A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 筒状のベルト帆布の製造時間を大幅に短縮し
た伝動ベルト用帆布の製造方法及びこれを用いた伝動ベ
ルトの製造方法に係わり、とりわけその前半工程で筒状
帆布を巻状で取扱の出来る方法を提供すること。 【解決手段】 長手方向(イ)と平行に位置している縦
糸2aと、これに対して交叉角度が90°あるいはこれ
を越える角度になるように配した横糸2bからなる帆布
1を準備し、それぞれの端部同士を重ね合わせてこの帆
布1の幅端を突き合わせジョイントし筒状帆布4を作製
して、連続的に巻き取り軸に巻き取りした後、これをス
パイラルに切断して縦糸2aと横糸2bとが長手方向の
軸に対して互いに等角度で配置した開反帆布7を作製し
た後、この開反帆布7を所定長さに切断し、帆布の切断
端部をジョイントしてベルト帆布8にした伝動ベルト用
帆布の製造方法及び伝動ベルト製造方法にある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は伝動ベルト用帆布の
製造方法で短時間に多くの筒状のベルト帆布を作製する
ことができる伝動ベルト用帆布の製造方法に係り、詳し
くはジョイントして連続的に作製した筒状帆布に皺をお
こさせず、且つ省スペースで取扱の容易な姿で収容する
巻取り技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この従来の伝動ベルト用帆布の製造方法
に関する技術としては、特開2000−096381号
や特開2000−193038号公報において、本出願
人が提案している。
【0003】これらによれば、長手方向と平行に位置し
ている経糸と、これに対して交叉角度が90°あるいは
これを越える角度になるように配した緯糸からなる一対
の帆布を準備し該一対の帆布のそれぞれの端部同士を重
ね合わせながら、或いはまた一枚の帆布を準備し幅方向
に二つ折りし両端を重ね合わせながら、引き続いてジョ
イントして筒状帆布を作製した後、この筒状帆布4をス
パイラルに切断して経糸2aと緯糸2bとが長手方向の
軸に対して互いに等角度で配置した開反帆布7を作製し
た後、この開反帆布7を所定長さに切断し、この帆布7
の切断端部をジョイントして筒状のベルト用帆布8にす
る伝動ベルト用帆布の製造方法であった。
【0004】これによって、筒状のベルト帆布の製造時
間を大幅に短縮した伝動ベルト用帆布の製造方法及びこ
れを用いた伝動ベルトの製造方法を提供出来た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、一対つまり二
枚の帆布を準備して二枚の帆布の端部を揃えてそれぞれ
の端部同士を重ね合わせながら、或いはまた一枚の帆布
を準備して幅方向に二つ折りして両端を揃えて重ね合わ
せながら、それらの両端部或いは片端部をミシンで連続
して縫製する事によりホース状の筒状帆布が連続的に作
製される。
【0006】このホース状の帆布が扁平に安着して帯状
を呈して円筒形の巻取り軸の外周に巻き付けて巻き取っ
ていたが、どうしても巻取り時の内外周面の曲率の差が
吸収できず、平板状の内面側に皺が発生しがちに成る問
題があり、葛折の形状で箱の中に収容せざるを得ず、移
送並びに取り出し供給等のハンドリングに手間がかか
り、省人化の妨げに成っていた。
【0007】本発明は、上述のごとき実状に鑑み、それ
らに対処出来る筒状のベルト帆布の製造工程の原価低減
を一層進展させた伝動ベルト用帆布の製造方法を提供
し、伝動ベルトの製造方法を改良する点にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の伝動ベ
ルト用帆布の製造方法及び伝動ベルトの製造方法では、
伝動ベルト用の帆布製造方法において、長手方向と平行
に位置している経糸と、これに対して交叉角度が90°
あるいはこれを越える角度になるように配した緯糸から
なる帆布を準備し、それぞれの端部同士を重ね合わせな
がらジョイントして筒状帆布を作製し、連続的に巻き取
り軸に巻き取りし、この筒状帆布をスパイラルに切断し
て経糸と緯糸とが長手方向の軸に対して互いに等角度で
配置した開反帆布を作製し、該開反帆布を所定長さに切
断し、該帆布の切断端部をジョイントする事を特徴とす
る。
【0009】請求項1の構成によれば、連続的にジョイ
ントされて繰り出される筒状帆布をリラックスさせて筒
形から扁平に安着させて帯状にして、回転する巻取り軸
上に繰り出される筒状帆布の速度に同期させて極めて簡
便に連続的に収容できる。
【0010】請求項2に記載の伝動ベルト用帆布の製造
方法及び伝動ベルトの製造方法では、前記連続的に巻き
取る巻き取り軸が、少なくとも二本以上の軸を軸方向に
平行に並べて構成する籠状体から成り、その外周に巻き
付けた筒状帆布の内周と外周の周長差を非接触の軸間で
吸収できる。
【0011】請求項2の構成によれば、巻き付け軸が籠
状体に構成できて非接触の軸間で無支持状態に開放でき
ることから、巻き付け時に起こる帯状になった筒状体の
巻き付け時の内周側と外周側との周長差を吸収できるの
で軸状に巻き付けて収容した筒状帆布の内面側にに起こ
りがちな皺が防止できる。
【0012】請求項3に記載の伝動ベルト用帆布の製造
方法及び伝動ベルトの製造方法では、前記連続的に巻き
取る巻き取り軸で、少なくとも二本以上の軸を軸方向に
平行に並べて構成する籠状体が、三本の軸から成るもの
である。請求項3の構成によれば、巻取り軸を構成する
籠状体が三本の軸から成ることから、籠状体の回転バラ
ンスが安定し、且つ軽量で、籠状体を強固に構成できて
部材も少なくできる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明の伝動ベルト用帆布の製造方法及び伝動ベルトの製造
方法の一実施形態について説明する。先ず、図1には伝
動ベルト用帆布の製造方法の主要工程である帆布1を筒
状にジョイントして葛状に貯蔵する従来方法を示してあ
る。続いて、図2に本発明のジョイントされた筒状帆布
4を連続的に巻き取る工程の概要を図示してあり、ジョ
イント方法を図3に、更に筒状帆布4をバイアスに開反
して長尺につないで巻き取り、所要長さに切断してベル
ト帆布8として伝動ベルトを製造する一連の方法が図4
〜11に図示してある。
【0014】上述の筒状帆布4を連続的に巻き取ること
を可能にした本発明の方法は、筒状にした帆布をバイア
ス角度でスパイラルに切断し開反して、この開反帆布7
をその切断端部を揃えて巻反とし、この巻反からベルト
周長に従って所定長にカットしてベルト成形用のベルト
帆布8とし、この帆布8を筒状の金型Mに被せてクッシ
ョンゴム層40、心線41、圧縮ゴム層36を被覆して
ベルトスリーブ10を形成し、これを加硫して、この筒
状のベルトスリーブ10に、例えば研磨機34でリブ山
37等の加工をして一本ごとに所用の幅に輪切りして伝
動ベルトを製造する一連の方法に係わるものである。
【0015】続いて、本発明に係わる帆布1としてはポ
リエステル、ナイロン、アラミド、ビニロンなどの合成
繊維あるいは綿などの天然繊維、これらの混紡糸からな
る縦糸(経糸ともいう)2aと横糸(緯糸ともいう)2
bの交叉角度を90°に平織り帆布1を用意する。その
後、縦糸2aと横糸2bの交叉角度を安定させるため
に、該平織り帆布1をソーキング処理する。このソーキ
ング処理には一般にゴム糊が使用され、クロロプレン、
水素化ニトリルゴム等のゴムをトルエン等の溶剤に溶か
したものであり、このゴム糊に含浸した後、加熱処理す
る。
【0016】また、平織り帆布1をソーキング処理に代
わりRFL処理にて接着処理することもできる。RFL
処理はRFL液に0.1〜20秒間浸漬した後、100
〜200℃で30〜600秒にて乾燥させる。
【0017】ここで使用するRFL液はレゾルシンとホ
ルマリンの初期縮合物とゴムラテックスとを混合したも
のであり、この場合レゾルシンとホルマリンのモル比は
1:0.5〜3にすることが接着力を高める上で好適で
ある。また、レゾルシンとホルマリンの初期縮合物は、
これをラテックスのゴム分100重量部に対してその樹
脂分が10〜100重量部になるようにラテックスと混
合した上、全固形分濃度が5〜40%濃度になるように
調節される。尚、RFL液には適宜カーボンブラック液
を混合して処理反を黒染めする場合もある。綿織物の場
合には、RFL液に公知の界面活性剤を0.1〜1.0
重量%加えるとよい。
【0018】上記ラテックスはスチレン−ブタジエン−
ビニルピリジン三元共重合体、クロロスルフォン化ポリ
エチレン、水素化ニトリルゴム、エピクロルヒドリン、
天然ゴム、SBR、クロロプレンゴム、オレフィン−ビ
ニルエステル共重合体等のラテックスである。
【0019】次に、これらの帆布1を縫製ジョイントす
る事により筒状帆布4が作製される。この方法は、図3
(a)2つ折りした帆布の両端部をジョイントする、
(b)一対の帆布を合わせて両端部をジョイントする場
合を図示してあり、上記平織り帆布1の幅端を突き合わ
せ、長手方向(イ)に沿って、例えば綿糸を用いたオー
バーロックなどのミシンがけ縫製により、図示したよう
にジョイント部3を有する筒状帆布4を作製するもので
ある。
【0020】上述の方法により、筒状にジョイントされ
た帆布1はロール状に巻き取られた反物54が無くなる
まで連続的に作製出来るから、ジョイントが終わって前
方に送り出される筒状帆布4は、次工程のスパイラルカ
ットに当たり一旦切断して収容されている。その際に
は、帆布1に皺が入らないように、前述の様に従来は、
図1に示す様に帯状となった筒状帆布4を葛折り状に折
り畳むことで筒状帆布4の表面に発生する皺を防いで
(a)二つ折り(b)一対の帆布を合わせた場合の貯蔵
と保管を行っていた。
【0021】本発明の方法では、前述の従来法を改めて
巻取りが制御できて、省スペースで、次工程への移載と
取り出しの容易な簡便な方法に工夫してあり、図2に示
してある。つまり連続的にジョイントされて送り出され
る筒状帆布4を、回転する巻取り軸体60に巻き取って
行く方法である。その実施事例として、この巻取り軸体
60には、図2(a)に示す様な、その巻取り軸体60
が三本の平行なコーナー軸63とこの両端部をそれぞれ
連結した丸い側板65から成る籠状体61で構成してあ
る。
【0022】図2(b)は、その籠状体61の横断面を
図示してあり、三本のコーナー軸63で構成する三角形
の籠状体61では、コーナー軸63間の間隔によって調
整する巻き付け隙間Eと巻き付け角部Rに滑らかな曲面
を有したコーナー軸63が備えてある。これらの巻き付
け隙間Eと巻き付け角部Rは、各種処理済み帆布の剛性
によって皺発生状態が変動することから、予め求められ
た曲率を用いてある。
【0023】続いて、巻取り手順について詳述する。先
ず筒状帆布4の前端部を籠状体61の中のコーナー軸6
3の裏側に巻き付けクランプ部材66で把持する。その
後、籠状体61を2,3回転させて三角形状の巻付け軸
面に予め巻き付ける。この時、帯状になっている筒状帆
布4の巻取り幅が揃うように図示しない蛇行防止用のロ
ーラガイドが設けてある。
【0024】そこで、筒状帆布4の前端部が籠状体61
に巻き取られて、若干の緩みを維持した状態でジョイン
ト送り速度に同期した速度で籠状体61を回転駆動させ
る。この時、筒状帆布4は強制巻取りによる過剰な引っ
張り力を受け無いようにダンサーロール67の検出を用
いて巻取り制御がしてある。
【0025】次に、図4(a)二つ折りの筒状体(b)
一対の帆布による筒状体に示すように、筒状帆布4を長
手方向(イ)に対して45°方向にスパイラルに切断線
5に示すように切断して縦糸2aと横糸2bとが長手方
向(イ)に対して互いに等角度で配置した連続した開反
帆布7を作製し、リール6に巻き付ける(図5参照)。
この開反帆布7は縦糸2aと横糸2bの交叉角度を90
°に維持しているが、各糸2a、2bは長手方向(イ)
に対して45°方向に、またジョイント部3も所定間隔
で45°方向に配置している。
【0026】図6は縦糸2aと横糸2bの交叉角度が9
0°の開反帆布7から筒状のベルト帆布8を作製する工
程を示すものであり、開反帆布7を所定長さに切断した
後、該開反帆布7の端部をジョイントして1カ所の直角
接合線とバイヤス接合線のジョイント部9、3を具備し
た筒状のベルト帆布8に作製できる。
【0027】尚、図7は長手方向(イ)と平行に位置し
ている縦糸2aと、これに対して交叉角度が120°に
なるように配した横糸2bからなる細長い広角度の帆布
1になっている。この広角度の帆布1は縦糸2aと横糸
2bの交叉角度を強制的に大きくするテンター処理を施
して得られたものである。この帆布1を用いた場合で
も、図4〜図6に示す方法のように該広角度の帆布1の
幅端を突き合わせミシンジョイントして細長い筒状帆布
4を作製した後、これを長手方向に対して60°方向に
スパイラルに切断して縦糸2aと横糸2bとが長手方向
の軸に対して互いに等角度で配置した開反帆布7を作製
した後、該開反帆布7を所定長さに切断し、該帆布の切
断端部をジョイントしてベルト帆布8に作製することが
できる。
【0028】得られた筒状のベルト帆布8はベルトスリ
ーブ10の作製に使用される。図8は本発明で使用する
ベルトスリーブの部分断面図であり、円筒状金型Mの周
面には、本発明に係わる筒状のベルト帆布8、クッショ
ンゴム層40、そして同層40内に螺旋状に巻き付けら
れたロープからなる心線41、更にアラミド繊維、ポリ
エステル繊維、ナイロン繊維、綿等からなる長さ1〜1
0mmのカット繊維42が1〜15vol%混入され、
ベルトスリーブ10の幅方向に配列したゴム層43が順
次積層される。この積層体は加硫されてベルトスリーブ
10となる。
【0029】上記ベルトスリーブ10は、正確な角度を
有するV状溝部を有するVリブドベルトを作製するため
に図9に示す研削機34によって研削される。即ち、ベ
ルトスリーブ10をゴム層43が表面側に位置するよう
に駆動ロール11とテンションロール12に巻き掛けて
所定の張力下で走行させる。走行速度は特に制限がない
が、通常50〜100mm/秒が好ましい。表面に複数
のV状突起14をもった研削用の砥石13は、駆動ロー
ル11に近接した位置に前後進可能に配置され、走行中
のベルトスリーブ10を常時押圧してベルトスリーブ1
0の表面に3〜100個のV状溝部43を一度に研削す
る。砥石13の回転方向はベルトスリーブ10のそれと
同方向もしくは逆方向であってもよいが、本実施例の場
合には逆方向にして研削効率を高めている。この砥石1
3の回転数は400〜2,000rpmに設定してい
る。
【0030】上記砥石13は、80〜150メッシュの
ダイヤモンド砥石粒をもつ砥石車であり、Vリブドベル
トのリブ山に対応する複数条の円周方向に連続するV状
突起14を形成している一般的な構造のもので、砥石の
回転手段として砥石本体の回転軸が原動機に連結してお
り、また走行中のベルトスリーブ10に押し付けるため
の往復動移動手段として、砥石本体をサーボモータに連
結したボールネジに接続した構造からなっている。
【0031】砥石13の表面に付着したゴムや繊維等の
研磨粉の一部は、上記砥石13を包囲しているダクト1
5より吸引され研削機34の外部へ放出され、またベル
トスリーブ9に付着した研磨粉もその表面をブラシ17
により取り落としつつ直ちに外部へ排出される。
【0032】上記ブラシ17は、支持棒の表面にナイロ
ン、ポリエステル等の合成繊維のフィラメント、あるい
は真鍮等の金属線を植毛したものであり、ベルトスリー
ブ10表面に当接している。
【0033】更に、バキューム装置18は、上記ブラシ
17を部分的に包囲したカバー材21内へ挿入されてお
り、吸引機20を稼働させることによってブラシ17か
ら取り除かれた研磨粉を外部へ排出させる。この吸引機
20は複数個設置してもよい。ベルトスリーブ10の表
面に付着した研磨粉は、ブラシ17よって取り落とされ
ると、カバー材21内から吸引機20へ吸い込まれ、パ
イプを経由して研削機34の外部へ放出される。
【0034】しかして、本実施例では、複数のV状突部
22を設けた空転可能なキヤッチロール23がベルトス
リーブ10の伸張側24と緩み側25の両方にベルトス
リーブ7側へ前後進するように設置され、研削量に応じ
てキヤッチロール23のV状突部22をベルトスリーブ
10のV状溝部38へ嵌合するように前進してベルトス
リーブ10を強制的にガイドする。
【0035】上記キヤッチロール23の軸27はシリン
ダー28のロッド29に連結し、シリンダー28の作動
によりベルトスリーブ9側へ前後進し、またシリンダー
29に組み込まれたパルスジェネレータ30が検出セン
サーになってキヤッチロール−位置、即ちキヤッチロー
ル−の変動量(変位量)を検知する。尚、本実施例では
キヤッチロール23をベルトスリーブ10の伸張側24
と緩み側25のどちらか一方にのみ使用してもよい。
【0036】図10に示すように、研削中、ベルトスリ
ーブ10が距離Aだけ蛇行して幅方向のスラスト力Fが
発生すると、そのスラスト力Fはキヤッチロール23に
伝達し、その分力Pによって点線で示す状態から実線で
示す状態にキヤッチロール23が押し戻される。この押
し戻される変位量Bが所定値より大きくなると、テンシ
ョンロール12の軸心31を該軸心31と駆動ロール1
1の軸心32の間隔を一定に維持するように平行にひね
り、ベルトスリーブ9の走行を軌道修正して安定走行を
図る。
【0037】ベルトスリーブ10が蛇行せず安定走行し
ているときにはキヤッチロールの変位量は研削時間と直
線関係にあるが、ベルトスリーブ10が蛇行して幅方向
のスラスト力が発生すると、キヤッチロール23が押し
戻されて変位量が減少して、その減少量が2点鎖線で示
した閾値を越る領域Cに入ったとき不安定走行と判断
し、一旦砥石13を停止させた後、テンションロール1
2の軸心31を該軸心31と駆動ロール11の軸心32
の間隔を一定に維持するようにひねって修正動作させ、
ベルトスリーブ10の走行を安定化させ、キヤッチロー
ル23の変位量が再度閾値内に納まるのを検知して、研
削を再開する。無論、変位量の異常値が発生したとき、
砥石13を後退させて回転を止めた後にベルトスリーブ
9の走行を修正してもよい。
【0038】得られたVリブドベルト35は、図11に
示すようにアラミド繊維、ポリエステル繊維、ナイロン
繊維、綿等からなるカット繊維をベルトの幅方向に配列
した圧縮ゴム層36に複数リブ山37とリブ谷38を有
し、クッションゴム層39内にロープからなる心線41
を埋設、更に表面にベルト帆布8を積層している。上記
Vリブドベルト35は、上記の製造方法に限定されるこ
とはなく、例えばばベルトスリーブ10を固定した駆動
ロール11と移動可能なテンションロール12に掛架し
上記のようにキヤッチロール23を使用せずに回転させ
た砥石13によってV状溝部43を研削することもでき
る。
【0039】尚、本発明の伝動ベルト用帆布の製造方法
及び伝動ベルトの製造方法では、図1〜図11に示すも
のに限定されず、例えば次の様な形態をとることが出来
る。 (1)本筒状体では、籠状態61の巻き付け面62に巻
き付けの際に粘着防止用のライナーを被覆していない
が、ソーキング帆布以外の粘着性のあるものでは粘着処
理時に、フィルムを被覆した帆布を用いることで同様に
筒状帆布が作製できる。 (2)尚、本発明では上記のVリブドベルトには限定さ
れず、帆布を用いるVベルト、歯付ベルト、平ベルトに
も適用することができる。
【0040】
【発明の効果】請求項1に記載の伝動ベルト用帆布の製
造方法及び伝動ベルトの製造方法では、巻取り軸を回転
駆動させて同期化出来るから、機械化がやりやすく、連
続的に収容できる。また収容スペースも最小に出来て、
収容後の次工程への移載が簡素化出来た。
【0041】請求項2に記載の伝動ベルト用帆布の製造
方法及び伝動ベルトの製造方法では、巻き付け軸が籠状
体に構成できて筒状帆布の巻き付け時の内面側に発生す
る皺が防止できるから、成形金型に被せる開反帆布に皺
が発生すること無く、その後工程での品質確保と共に不
良低減による原価低減が図れた。
【0042】請求項3に記載の伝動ベルト用帆布の製造
方法及び伝動ベルトの製造方法では、巻取り軸を構成す
る籠状体が三本の軸から成ることから、籠状体を強固に
して比較的に軽量に構成できるから部材も少なくでき
て、取扱い性に優れ、製作費、保全費が安く対応でき
た。
【0043】以上の様に、本願の請求項1〜3記載の伝
動ベルト用帆布の製造方法及び伝動ベルトの製造方法に
係わる発明では、機能を発揮する事が出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】伝動ベルト用帆布の製造方法の主要工程であっ
て帆布を筒状にジョイントし葛状に貯蔵する従来方法を
示した斜視図であり、(a)1枚の帆布を二つ折りにし
て作製した場合、(b)一対の帆布のそれぞれの端部を
重ね合わせてジョイントして作製した場合を示してあ
る。
【図2】本発明に係る筒状帆布を連続的に巻き取る工程
の基本図であり、(a)巻取り軸に貯蔵する斜視図、
(b)巻取り軸の断面図で巻き付く筒状帆布のリラック
スを示す状態図である。
【図3】伝動ベルト用帆布の製造方法の1工程であって
帆布端部をジョイントして筒状帆布を作製する方法を示
した斜視図であり、(a)1枚の帆布を二つ折りにして
端をジョイントした場合、(b)一対の帆布のそれぞれ
の端部をジョイントした場合を示す図である。
【図4】筒状帆布をその長手方向に対してスパイラルに
切断しているところを示す図であり、(a)2つ折り帆
布の場合、(b)一対の帆布のそれぞれの端部を重ね合
わせた場合である。
【図5】開反帆布を仕上げているところを示す図であ
る。
【図6】開反帆布をベルト所定長さに切断して帆布の端
部をジョイントして得た伝動ベルト用帆布斜視図であ
る。
【図7】縦糸と横糸との交叉角度が120°になる広角
度帆布の平面図である。
【図8】ベルトスリーブの部分断面図である。
【図9】ベルトスリーブを研削している状態を示す正面
図である。
【図10】キヤッチロールのV状突部がベルトスリーブ
のV状溝部へ嵌合している状態を示す図である。
【図11】本発明の方法により得られたVリブドベルト
の断面斜視図である。
【符号の説明】 R 巻き付け角部 L リラックス E 巻付け隙間 1 帆布 2a 縦糸(経糸) 2b 横糸(緯糸) 4 筒状帆布 7 開反帆布 8 ベルト帆布 10 ベルトスリーブ 52 ミシン 60 巻取り軸体 61 籠状体 63 コーナー軸
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成15年5月15日(2003.5.1
5)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 伝動ベルト用帆布の製造方法
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は伝動ベルト用帆布の
製造方法で短時間に多くの筒状のベルト帆布を作製する
ことができる伝動ベルト用帆布の製造方法に係り、詳し
くはジョイントして連続的に作製した筒状帆布に皺をお
こさせず、且つ省スペースで取扱の容易な姿で収容する
巻取り技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この従来の伝動ベルト用帆布の製造方法
に関する技術としては、特開2000−096381号
や特開2000−193038号公報において、本出願
人が提案している。
【0003】これらによれば、長手方向と平行に位置し
ている経糸と、これに対して交叉角度が90°あるいは
これを越える角度になるように配した緯糸からなる一対
の帆布を準備し該一対の帆布のそれぞれの端部同士を重
ね合わせながら、或いはまた一枚の帆布を準備し幅方向
に二つ折りし両端を重ね合わせながら、引き続いてジョ
イントして筒状帆布を作製した後、この筒状帆布4をス
パイラルに切断して経糸2aと緯糸2bとが長手方向の
軸に対して互いに等角度で配置した開反帆布7を作製し
た後、この開反帆布7を所定長さに切断し、この帆布7
の切断端部をジョイントして筒状のベルト用帆布8にす
る伝動ベルト用帆布の製造方法であった。
【0004】これによって、筒状のベルト帆布の製造時
間を大幅に短縮した伝動ベルト用帆布の製造方法及びこ
れを用いた伝動ベルトの製造方法を提供出来た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、一対つまり二
枚の帆布を準備して二枚の帆布の端部を揃えてそれぞれ
の端部同士を重ね合わせながら、或いはまた一枚の帆布
を準備して幅方向に二つ折りして両端を揃えて重ね合わ
せながら、それらの両端部或いは片端部をミシンで連続
して縫製する事によりホース状の筒状帆布が連続的に作
製される。
【0006】このホース状の帆布が扁平に安着して帯状
を呈して円筒形の巻取り軸の外周に巻き付けて巻き取っ
ていたが、どうしても巻取り時の内外周面の曲率の差が
吸収できず、平板状の内面側に皺が発生しがちに成る問
題があり、葛折の形状で箱の中に収容せざるを得ず、移
送並びに取り出し供給等のハンドリングに手間がかか
り、省人化の妨げに成っていた。
【0007】本発明は、上述のごとき実状に鑑み、それ
らに対処出来る筒状のベルト帆布の製造工程の原価低減
を一層進展させた伝動ベルト用帆布の製造方法を提供す
る点にある
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の伝動ベ
ルト用帆布の製造方法では、長手方向と平行に位置して
いる経糸と、これに対して交叉角度が90°あるいはこ
れを越える角度になるように配した緯糸からなる帆布を
準備し、それぞれの端部同士を重ね合わせながらジョイ
ントして筒状帆布を作製し、連続的に巻き取り軸に巻き
取りし、この筒状帆布をスパイラルに切断して経糸と緯
糸とが長手方向の軸に対して互いに等角度で配置した開
反帆布を作製し、該開反帆布を所定長さに切断し、該帆
布の切断端部をジョイントする事を特徴とする。
【0009】請求項1の構成によれば、連続的にジョイ
ントされて繰り出される筒状帆布をリラックスさせて筒
形から扁平に安着させて帯状にして、回転する巻取り軸
上に繰り出される筒状帆布の速度に同期させて極めて簡
便に連続的に収容できる。
【0010】請求項2に記載の伝動ベルト用帆布の製造
方法では、前記連続的に巻き取る巻き取り軸が、少なく
とも二本以上の軸を軸方向に平行に並べて構成する籠状
体から成り、その外周に巻き付けた筒状帆布の内周と外
周の周長差を非接触の軸間で吸収できる。
【0011】請求項2の構成によれば、巻き付け軸が籠
状体に構成できて非接触の軸間で無支持状態に開放でき
ることから、巻き付け時に起こる帯状になった筒状体の
巻き付け時の内周側と外周側との周長差を吸収できるの
で軸状に巻き付けて収容した筒状帆布の内面側起こり
がちな皺が防止できる。
【0012】請求項3に記載の伝動ベルト用帆布の製造
方法では、前記連続的に巻き取る巻き取り軸で、少なく
とも二本以上の軸を軸方向に平行に並べて構成する籠状
体が、三本の軸から成るものである。請求項3の構成に
よれば、巻取り軸を構成する籠状体が三本の軸から成る
ことから、籠状体の回転バランスが安定し、且つ軽量
で、籠状体を強固に構成できて部材も少なくできる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明の伝動ベルト用帆布の製造方法の一実施形態について
説明する。先ず、図1には伝動ベルト用帆布の製造方法
の主要工程である帆布1を筒状にジョイントして葛状に
貯蔵する従来方法を示してある。続いて、図2に本発明
のジョイントされた筒状帆布4を連続的に巻き取る工程
の概要を図示してあり、ジョイント方法を図3に、更に
筒状帆布4をバイアスに開反して長尺につないで巻き取
り、所要長さに切断してベルト帆布8として伝動ベルト
を製造する一連の方法が図4〜11に図示してある。
【0014】上述の筒状帆布4を連続的に巻き取ること
を可能にした本発明の方法は、筒状にした帆布をバイア
ス角度でスパイラルに切断し開反して、この開反帆布7
をその切断端部を揃えて巻反とし、この巻反からベルト
周長に従って所定長にカットしてベルト成形用のベルト
帆布8とし、この帆布8を筒状の金型Mに被せてクッシ
ョンゴム層40、心線41、圧縮ゴム層36を被覆して
ベルトスリーブ10を形成し、これを加硫して、この筒
状のベルトスリーブ10に、例えば研磨機34でリブ山
37等の加工をして一本ごとに所用の幅に輪切りして伝
動ベルトを製造する一連の方法に係わるものである。
【0015】続いて、本発明に係わる帆布1としてはポ
リエステル、ナイロン、アラミド、ビニロンなどの合成
繊維あるいは綿などの天然繊維、これらの混紡糸からな
る縦糸(経糸ともいう)2aと横糸(緯糸ともいう)2
bの交叉角度を90°に平織り帆布1を用意する。その
後、縦糸2aと横糸2bの交叉角度を安定させるため
に、該平織り帆布1をソーキング処理する。このソーキ
ング処理には一般にゴム糊が使用され、クロロプレン、
水素化ニトリルゴム等のゴムをトルエン等の溶剤に溶か
したものであり、このゴム糊に含浸した後、加熱処理す
る。
【0016】また、平織り帆布1をソーキング処理に代
わりRFL処理にて接着処理することもできる。RFL
処理はRFL液に0.1〜20秒間浸漬した後、100
〜200℃で30〜600秒にて乾燥させる。
【0017】ここで使用するRFL液はレゾルシンとホ
ルマリンの初期縮合物とゴムラテックスとを混合したも
のであり、この場合レゾルシンとホルマリンのモル比は
1:0.5〜3にすることが接着力を高める上で好適で
ある。また、レゾルシンとホルマリンの初期縮合物は、
これをラテックスのゴム分100重量部に対してその樹
脂分が10〜100重量部になるようにラテックスと混
合した上、全固形分濃度が5〜40%濃度になるように
調節される。尚、RFL液には適宜カーボンブラック液
を混合して処理反を黒染めする場合もある。綿織物の場
合には、RFL液に公知の界面活性剤を0.1〜1.0
重量%加えるとよい。
【0018】上記ラテックスはスチレン−ブタジエン−
ビニルピリジン三元共重合体、クロロスルフォン化ポリ
エチレン、水素化ニトリルゴム、エピクロルヒドリン、
天然ゴム、SBR、クロロプレンゴム、オレフィン−ビ
ニルエステル共重合体等のラテックスである。
【0019】次に、これらの帆布1を縫製ジョイントす
る事により筒状帆布4が作製される。この方法は、図3
(a)2つ折りした帆布の両端部をジョイントする、
(b)一対の帆布を合わせて両端部をジョイントする場
合を図示してあり、上記平織り帆布1の幅端を突き合わ
せ、長手方向(イ)に沿って、例えば綿糸を用いたオー
バーロックなどのミシンがけ縫製により、図示したよう
にジョイント部3を有する筒状帆布4を作製するもので
ある。
【0020】上述の方法により、筒状にジョイントされ
た帆布1はロール状に巻き取られた反物54が無くなる
まで連続的に作製出来るから、ジョイントが終わって前
方に送り出される筒状帆布4は、次工程のスパイラルカ
ットに当たり一旦切断して収容されている。その際に
は、帆布1に皺が入らないように、前述の様に従来は、
図1に示す様に帯状となった筒状帆布4を葛折り状に折
り畳むことで筒状帆布4の表面に発生する皺を防いで
(a)二つ折り(b)一対の帆布を合わせた場合の貯蔵
と保管を行っていた。
【0021】本発明の方法では、前述の従来法を改めて
巻取りが制御できて、省スペースで、次工程への移載と
取り出しの容易な簡便な方法に工夫してあり、図2に示
してある。つまり連続的にジョイントされて送り出され
る筒状帆布4を、回転する巻取り軸体60に巻き取って
行く方法である。その実施事例として、この巻取り軸体
60には、図2(a)に示す様な、その巻取り軸体60
が三本の平行なコーナー軸63とこの両端部をそれぞれ
連結した丸い側板65から成る籠状体61で構成してあ
る。
【0022】図2(b)は、その籠状体61の横断面を
図示してあり、三本のコーナー軸63で構成する三角形
の籠状体61では、コーナー軸63間の間隔によって調
整する巻き付け隙間Eと巻き付け角部Rに滑らかな曲面
を有したコーナー軸63が備えてある。これらの巻き付
け隙間Eと巻き付け角部Rは、各種処理済み帆布の剛性
によって皺発生状態が変動することから、予め求められ
た曲率を用いてある。
【0023】続いて、巻取り手順について詳述する。先
ず筒状帆布4の前端部を籠状体61の中のコーナー軸6
3の裏側に巻き付けクランプ部材66で把持する。その
後、籠状体61を2,3回転させて三角形状の巻付け軸
面に予め巻き付ける。この時、帯状になっている筒状帆
布4の巻取り幅が揃うように図示しない蛇行防止用のロ
ーラガイドが設けてある。
【0024】そこで、筒状帆布4の前端部が籠状体61
に巻き取られて、若干の緩みを維持した状態でジョイン
ト送り速度に同期した速度で籠状体61を回転駆動させ
る。この時、筒状帆布4は強制巻取りによる過剰な引っ
張り力を受け無いようにダンサーロール67の検出を用
いて巻取り制御がしてある。
【0025】次に、図4(a)二つ折りの筒状体(b)
一対の帆布による筒状体に示すように、筒状帆布4を長
手方向(イ)に対して45°方向にスパイラルに切断線
5に示すように切断して縦糸2aと横糸2bとが長手方
向(イ)に対して互いに等角度で配置した連続した開反
帆布7を作製し、リール6に巻き付ける(図5参照)。
この開反帆布7は縦糸2aと横糸2bの交叉角度を90
°に維持しているが、各糸2a、2bは長手方向(イ)
に対して45°方向に、またジョイント部3も所定間隔
で45°方向に配置している。
【0026】図6は縦糸2aと横糸2bの交叉角度が9
0°の開反帆布7から筒状のベルト帆布8を作製する工
程を示すものであり、開反帆布7を所定長さに切断した
後、該開反帆布7の端部をジョイントして1カ所の直角
接合線とバイヤス接合線のジョイント部9、3を具備し
た筒状のベルト帆布8に作製できる。
【0027】尚、図7は長手方向(イ)と平行に位置し
ている縦糸2aと、これに対して交叉角度が120°に
なるように配した横糸2bからなる細長い広角度の帆布
1になっている。この広角度の帆布1は縦糸2aと横糸
2bの交叉角度を強制的に大きくするテンター処理を施
して得られたものである。この帆布1を用いた場合で
も、図4〜図6に示す方法のように該広角度の帆布1の
幅端を突き合わせミシンジョイントして細長い筒状帆布
4を作製した後、これを長手方向に対して60°方向に
スパイラルに切断して縦糸2aと横糸2bとが長手方向
の軸に対して互いに等角度で配置した開反帆布7を作製
した後、該開反帆布7を所定長さに切断し、該帆布の切
断端部をジョイントしてベルト帆布8に作製することが
できる。
【0028】得られた筒状のベルト帆布8はベルトスリ
ーブ10の作製に使用される。図8は本発明で使用する
ベルトスリーブの部分断面図であり、円筒状金型Mの周
面には、本発明に係わる筒状のベルト帆布8、クッショ
ンゴム層40、そして同層40内に螺旋状に巻き付けら
れたロープからなる心線41、更にアラミド繊維、ポリ
エステル繊維、ナイロン繊維、綿等からなる長さ1〜1
0mmのカット繊維42が1〜15vol%混入され、
ベルトスリーブ10の幅方向に配列したゴム層43が順
次積層される。この積層体は加硫されてベルトスリーブ
10となる。
【0029】上記ベルトスリーブ10は、正確な角度を
有するV状溝部を有するVリブドベルトを作製するため
に図9に示す研削機34によって研削される。即ち、ベ
ルトスリーブ10をゴム層43が表面側に位置するよう
に駆動ロール11とテンションロール12に巻き掛けて
所定の張力下で走行させる。走行速度は特に制限がない
が、通常50〜100mm/秒が好ましい。表面に複数
のV状突起14をもった研削用の砥石13は、駆動ロー
ル11に近接した位置に前後進可能に配置され、走行中
のベルトスリーブ10を常時押圧してベルトスリーブ1
0の表面に3〜100個のV状溝部43を一度に研削す
る。砥石13の回転方向はベルトスリーブ10のそれと
同方向もしくは逆方向であってもよいが、本実施例の場
合には逆方向にして研削効率を高めている。この砥石1
3の回転数は400〜2,000rpmに設定してい
る。
【0030】上記砥石13は、80〜150メッシュの
ダイヤモンド砥石粒をもつ砥石車であり、Vリブドベル
トのリブ山に対応する複数条の円周方向に連続するV状
突起14を形成している一般的な構造のもので、砥石の
回転手段として砥石本体の回転軸が原動機に連結してお
り、また走行中のベルトスリーブ10に押し付けるため
の往復動移動手段として、砥石本体をサーボモータに連
結したボールネジに接続した構造からなっている。
【0031】砥石13の表面に付着したゴムや繊維等の
研磨粉の一部は、上記砥石13を包囲しているダクト1
5より吸引され研削機34の外部へ放出され、またベル
トスリーブ9に付着した研磨粉もその表面をブラシ17
により取り落としつつ直ちに外部へ排出される。
【0032】上記ブラシ17は、支持棒の表面にナイロ
ン、ポリエステル等の合成繊維のフィラメント、あるい
は真鍮等の金属線を植毛したものであり、ベルトスリー
ブ10表面に当接している。
【0033】更に、バキューム装置18は、上記ブラシ
17を部分的に包囲したカバー材21内へ挿入されてお
り、吸引機20を稼働させることによってブラシ17か
ら取り除かれた研磨粉を外部へ排出させる。この吸引機
20は複数個設置してもよい。ベルトスリーブ10の表
面に付着した研磨粉は、ブラシ17よって取り落とされ
ると、カバー材21内から吸引機20へ吸い込まれ、パ
イプを経由して研削機34の外部へ放出される。
【0034】しかして、本実施例では、複数のV状突部
22を設けた空転可能なキヤッチロール23がベルトス
リーブ10の伸張側24と緩み側25の両方にベルトス
リーブ7側へ前後進するように設置され、研削量に応じ
てキヤッチロール23のV状突部22をベルトスリーブ
10のV状溝部38へ嵌合するように前進してベルトス
リーブ10を強制的にガイドする。
【0035】上記キヤッチロール23の軸27はシリン
ダー28のロッド29に連結し、シリンダー28の作動
によりベルトスリーブ9側へ前後進し、またシリンダー
29に組み込まれたパルスジェネレータ30が検出セン
サーになってキヤッチロール−位置、即ちキヤッチロー
ル−の変動量(変位量)を検知する。尚、本実施例では
キヤッチロール23をベルトスリーブ10の伸張側24
と緩み側25のどちらか一方にのみ使用してもよい。
【0036】図10に示すように、研削中、ベルトスリ
ーブ10が距離Aだけ蛇行して幅方向のスラスト力Fが
発生すると、そのスラスト力Fはキヤッチロール23に
伝達し、その分力Pによって点線で示す状態から実線で
示す状態にキヤッチロール23が押し戻される。この押
し戻される変位量Bが所定値より大きくなると、テンシ
ョンロール12の軸心31を該軸心31と駆動ロール1
1の軸心32の間隔を一定に維持するように平行にひね
り、ベルトスリーブ9の走行を軌道修正して安定走行を
図る。
【0037】ベルトスリーブ10が蛇行せず安定走行し
ているときにはキヤッチロールの変位量は研削時間と直
線関係にあるが、ベルトスリーブ10が蛇行して幅方向
のスラスト力が発生すると、キヤッチロール23が押し
戻されて変位量が減少して、その減少量が2点鎖線で示
した閾値を越る領域Cに入ったとき不安定走行と判断
し、一旦砥石13を停止させた後、テンションロール1
2の軸心31を該軸心31と駆動ロール11の軸心32
の間隔を一定に維持するようにひねって修正動作させ、
ベルトスリーブ10の走行を安定化させ、キヤッチロー
ル23の変位量が再度閾値内に納まるのを検知して、研
削を再開する。無論、変位量の異常値が発生したとき、
砥石13を後退させて回転を止めた後にベルトスリーブ
9の走行を修正してもよい。
【0038】得られたVリブドベルト35は、図11に
示すようにアラミド繊維、ポリエステル繊維、ナイロン
繊維、綿等からなるカット繊維をベルトの幅方向に配列
した圧縮ゴム層36に複数リブ山37とリブ谷38を有
し、クッションゴム層39内にロープからなる心線41
を埋設、更に表面にベルト帆布8を積層している。上記
Vリブドベルト35は、上記の製造方法に限定されるこ
とはなく、例えばばベルトスリーブ10を固定した駆動
ロール11と移動可能なテンションロール12に掛架し
上記のようにキヤッチロール23を使用せずに回転させ
た砥石13によってV状溝部43を研削することもでき
る。
【0039】尚、本発明の伝動ベルト用帆布の製造方法
及び伝動ベルトの製造方法では、図1〜図11に示すも
のに限定されず、例えば次の様な形態をとることが出来
る。 (1)本筒状体では、籠状態61の巻き付け面62に巻
き付けの際に粘着防止用のライナーを被覆していない
が、ソーキング帆布以外の粘着性のあるものでは粘着処
理時に、フィルムを被覆した帆布を用いることで同様に
筒状帆布が作製できる。 (2)尚、本発明では上記のVリブドベルトには限定さ
れず、帆布を用いるVベルト、歯付ベルト、平ベルトに
も適用することができる。
【0040】
【発明の効果】請求項1に記載の伝動ベルト用帆布の製
造方法では、巻取り軸を回転駆動させて同期化出来るか
ら、機械化がやりやすく、連続的に収容できる。また収
容スペースも最小に出来て、収容後の次工程への移載が
簡素化出来た。
【0041】請求項2に記載の伝動ベルト用帆布の製造
方法では、巻き付け軸が籠状体に構成できて筒状帆布の
巻き付け時の内面側に発生する皺が防止できるから、成
形金型に被せる開反帆布に皺が発生すること無く、その
後工程での品質確保と共に不良低減による原価低減が図
れた。
【0042】請求項3に記載の伝動ベルト用帆布の製造
方法では、巻取り軸を構成する籠状体が三本の軸から成
ることから、籠状体を強固にして比較的に軽量に構成で
きるから部材も少なくできて、取扱い性に優れ、製作
費、保全費が安く対応できた。
【0043】以上の様に、本願請求項1〜3記載の伝動
ベルト用帆布の製造方法に係わる発明では、機能を発揮
する事が出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】伝動ベルト用帆布の製造方法の主要工程であっ
て帆布を筒状にジョイントし葛状に貯蔵する従来方法を
示した斜視図であり、(a)1枚の帆布を二つ折りにし
て作製した場合、(b)一対の帆布のそれぞれの端部を
重ね合わせてジョイントして作製した場合を示してあ
る。
【図2】本発明に係る筒状帆布を連続的に巻き取る工程
の基本図であり、(a)巻取り軸に貯蔵する斜視図、
(b)巻取り軸の断面図で巻き付く筒状帆布のリラック
スを示す状態図である。
【図3】伝動ベルト用帆布の製造方法の1工程であって
帆布端部をジョイントして筒状帆布を作製する方法を示
した斜視図であり、(a)1枚の帆布を二つ折りにして
端をジョイントした場合、(b)一対の帆布のそれぞれ
の端部をジョイントした場合を示す図である。
【図4】筒状帆布をその長手方向に対してスパイラルに
切断しているところを示す図であり、(a)2つ折り帆
布の場合、(b)一対の帆布のそれぞれの端部を重ね合
わせた場合である。
【図5】開反帆布を仕上げているところを示す図であ
る。
【図6】開反帆布をベルト所定長さに切断して帆布の端
部をジョイントして得た伝動ベルト用帆布斜視図であ
る。
【図7】縦糸と横糸との交叉角度が120°になる広角
度帆布の平面図である。
【図8】ベルトスリーブの部分断面図である。
【図9】ベルトスリーブを研削している状態を示す正面
図である。
【図10】キヤッチロールのV状突部がベルトスリーブ
のV状溝部へ嵌合している状態を示す図である。
【図11】本発明の方法により得られたVリブドベルト
の断面斜視図である。
【符号の説明】 R 巻き付け角部 L リラックス E 巻付け隙間 1 帆布 2a 縦糸(経糸) 2b 横糸(緯糸) 4 筒状帆布 7 開反帆布 8 ベルト帆布 10 ベルトスリーブ 52 ミシン 60 巻取り軸体 61 籠状体 63 コーナー軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 原 浩孝 兵庫県神戸市長田区浜添通4丁目1番21号 三ツ星ベルト株式会社内 Fターム(参考) 4F213 AA45 AD08 AD12 AD16 AG16 WA03 WA15 WA38 WA39 WA52 WA62 WA92 WB01 WB11 WB21 WC03 WE02 WE16 WF05 WK03 WW06 WW15 WW21 WW23 WW33 4L048 AA18 AA20 AA24 AA25 AC09 BA17 CA01 CA02 DA38

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 伝動ベルト用の帆布製造方法において、
    長手方向と平行に位置している縦糸と、これに対して交
    叉角度が90°あるいはこれを越える角度になるように
    配した横糸からなる帆布を準備し、それぞれの端部同士
    を重ね合わせながらジョイントして筒状帆布を作製し、
    連続的に巻き取り軸に巻き取りし、この筒状帆布をスパ
    イラルに切断して経糸と緯糸とが長手方向の軸に対して
    互いに等角度で配置した開反帆布を作製し、該開反帆布
    を所定長さに切断し、該帆布の切断端部をジョイントす
    る事を特徴とする伝動ベルト用帆布の製造方法及び伝動
    ベルトの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記連続的に巻き取る巻き取り軸が、少
    なくとも二本以上の軸を軸方向に平行に並べて構成する
    籠状体から成り、その外周に巻き付けた筒状帆布の内周
    と外周の周長差を非接触の軸間で吸収できる請求項1記
    載の伝動ベルト用帆布の製造方法及び伝動ベルトの製造
    方法。
  3. 【請求項3】 前記連続的に巻き取る巻き取り軸で、少
    なくとも二本以上の軸を軸方向に平行に並べて構成する
    籠状体が、三本の軸から成る請求項1、2のいずれかに
    記載の伝動ベルト用帆布の製造方法及び伝動ベルトの製
    造方法。
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