JPH1137358A - 鋼板補強芯入りダクトホース及びその製造方法 - Google Patents

鋼板補強芯入りダクトホース及びその製造方法

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JPH1137358A
JPH1137358A JP9191308A JP19130897A JPH1137358A JP H1137358 A JPH1137358 A JP H1137358A JP 9191308 A JP9191308 A JP 9191308A JP 19130897 A JP19130897 A JP 19130897A JP H1137358 A JPH1137358 A JP H1137358A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 補強芯とシートとの連結部分の構造を改良
し、小さい曲率半径で強く曲げた場合、あるいは内部の
圧力を大気圧よりも高く又は低くする場合等、補強芯と
シートとの連結部分に大きな引張り力が加わっても容易
に外れることがなく、耐屈曲性に優れ且つ許容圧力範囲
が広い鋼板補強芯入りダクトホース及びその製造方法を
提供する。 【解決手段】 帯状の連続した鋼板の両側縁部を内面板
3を残して外面側に折り返して形成した保持板4を有す
る補強芯1を螺旋状に配設し、軸方向に隣接する前後の
補強芯間に渡設した帯状のシート2の両側縁部を補強芯
の内面板と保持板間に加締にて挾持してなる鋼板補強芯
入りダクトホースであって、保持板の先端に連続し且つ
内面板間に向けて略直角に折曲した押圧片5を有し、内
面板と保持板及び押圧片で囲まれる空間S内にシートの
側縁部のU字状折返し部6を配し且つシートの端縁7を
空間外に配し、U字状折返し部内に線条体8を内包状態
で配し、内面板と押圧片間にシートの重合部9を弾性的
に挾持してなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鋼板補強芯入りダ
クトホース及びその製造方法に係わり、更に詳しくは熱
風発生循環装置、電気・ガスの溶接火花、グラインダー
の火花などの吸引ダクト、その他の一般的なダクトとし
て使用できる耐屈曲性に優れた鋼板補強芯入りダクトホ
ース及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、帯状の鋼板を折曲成形した補
強芯を螺旋状に配設するとともに、軸方向の前後の補強
芯間に帯状のシートを渡設し且つその両側縁を前記補強
芯に加締(カシメ)にて挾持した構造の鋼板補強芯入り
ダクトホースが提供されている。
【0003】即ち、従来の補強芯100とシート200
とを螺旋状に配して互いに連結した構造の鋼板補強芯入
りダクトホースは、図12に示すように、帯状の鋼板の
両側縁部を内面板101を残して外面側に折り返して形
成した保持板102,102を有する補強芯100を螺
旋状に配設するとともに、軸方向に隣接する補強芯10
0,100間に帯状のシート200をその両側縁部で前
記保持板102を巻き込むように渡設した状態で螺旋状
に配設し、前記シート200の側縁部201を折り返し
た状態で、保持板102をプレス加工して加締変形さ
せ、前記内面板101と保持板102間に挾持したもの
である。
【0004】ここで、シート200の側縁部201を折
り返して二重にした状態で、内面板101と保持板10
2間に挾持した理由は、保持板102をプレス加工して
折り曲げてもその弾性によって若干復元し、その結果、
シート200の側縁部201を内面板101と保持板1
02とで強く挾持できないため、保持板102の復元量
を考慮して過折曲する必要があるが、例えば補強芯10
0となる鋼板の厚さが0.3mm、シート200の厚さ
も0.3mm程度のものを使用すると、シートの側縁部
201が一重では充分な過折曲ができないからである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述のように
シート200の側縁部201を折り返して二重にした状
態で、補強芯100の内面板101と保持板102間に
加締にて挾持しても、その保持力は充分とは言えない。
そのため、ダクトホースを小さい曲率半径で強く曲げた
場合には、補強芯100とシート200との連結部分に
引張り力が加わり、その連結部分が外れてダクトホース
が破れるといった問題がある。また、ダクトホースの内
部の圧力を大気圧よりも高くする場合又は低くする場合
にも、引張り力が補強芯100とシート200間に加わ
るので同様な問題が生じ、その結果、許容圧力範囲が狭
くなる。
【0006】そこで、本発明が前述の状況に鑑み、解決
しようとするところは、補強芯とシートとの連結部分の
構造を改良し、ダクトホースを小さい曲率半径で強く曲
げた場合、あるいはダクトホースの内部の圧力を大気圧
よりも高くする場合又は低くする場合等、補強芯とシー
トとの連結部分に大きな引張り力が加わっても容易に外
れることがなく、耐屈曲性に優れ且つ許容圧力範囲が広
い鋼板補強芯入りダクトホース及びその製造方法を提供
する点にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、帯状の連続し
た鋼板の両側縁部を内面板を残して外面側に折り返して
形成した保持板を有する補強芯を螺旋状に配設するとと
もに、軸方向に隣接する前後の補強芯間に渡設した帯状
のシートの両側縁部を前記補強芯の内面板と保持板間に
加締にて挾持してなる鋼板補強芯入りダクトホースであ
って、前記保持板の先端に連続し且つ内面板間に向けて
略直角に折曲した押圧片を有し、前記内面板と保持板及
び押圧片で囲まれる空間内に前記シートの側縁部のU字
状折返し部を配し且つシートの端縁を前記空間外に配す
るとともに、該U字状折返し部内に線条体を内包状態で
配し、前記内面板と押圧片間に前記シートの重合部を弾
性的に挾持してなる鋼板補強芯入りダクトホースを構成
することにより、前述の課題の解決を図った。
【0008】ここで、前記線条体が糸又はワイヤーであ
ること、更に前記補強芯の内面板を軸方向断面において
前記押圧片側へ湾曲させてなることがより好ましい。
【0009】また、本発明は、帯状の連続した鋼板の両
側縁部を略直角に折り曲げて押圧片を形成した後、該押
圧片を形成した鋼板の両側縁部を、中央部に内面板を残
して押圧片とともに略直角に折り曲げて保持板を形成す
る補強芯成形工程と;前記補強芯成形工程を経て成形さ
れた補強芯中間体を、内面板を内側に配向させて、同一
方向に回転する複数の内部駆動ローラを円周状に配した
円柱状コア体に螺旋状に巻き付けるとともに、該コア体
の周囲に配した荒曲げローラによって両保持板の折曲角
度が鋭角になるように曲げ成形し、その後、軸方向に隣
接する前後の補強芯の相対向する一対の保持板に、帯状
のシートの両側縁部を被せて連続的に巻き込み、それか
ら押込みヘラで前記シートの側縁部をU字状に折返しな
がら該U字状折返し部内に線条体を内包状態でそれぞれ
保持板と内面板間に押し込み、複数の加締ローラで前記
保持板を内面板に接近する方向に折り曲げて、内面板と
押圧片とでシート側縁部の重合部を弾性的に挾持する巻
付け成形工程と;よりなる鋼板補強芯入りダクトホース
の製造方法を提供するものである。
【0010】そして、前記巻付け成形工程において、内
面板と押圧片とでシート側縁部の重合部を弾性的に挾持
した後、更に内面板を軸方向断面において前記押圧片側
へ湾曲させてなることが好ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施形態を添付した
図面に基づき詳細に説明する。図1は、本発明に係る鋼
板補強芯入りダクトホースHの全体概要を示す説明図で
あり、図2はその要部の拡大断面図を示し、図中1は補
強芯、2はシートをそれぞれ示している。
【0012】本発明の鋼板補強芯入りダクトホースH
は、帯状に連続した補強芯1を一定ピッチで螺旋状に配
設するとともに、軸方向に隣接する前後の補強芯1,1
の間に帯状に連続したシート2を渡設した状態で螺旋状
に配設し、両者を互いに連結した基本構造を有するもの
である。ここで、前記補強芯1としては、幅17mm、
厚さ0.2mmのステンレス鋼板(SUS304)又は
厚さ0.3mmの亜鉛めっき鋼板を用いる。また、前記
シート2としては、ホース径に応じて幅32〜42m
m、厚さ0.2mmの特殊コーティングガラスクロス又
はアルミ箔とガラスクロスを積層したアルミガラスクロ
スを用い、何れも防炎1級合格品のものを用いる。例え
ば、ステンレス鋼板製の補強芯1と特殊コーティングガ
ラスクロス製のシート2を用いた場合には、連続使用可
能温度は250℃以下であり、亜鉛めっき鋼板製の補強
芯1とアルミガラスクロス製のシート2を用いた場合に
は、連続使用可能温度は180℃以下である。また、許
容加圧力は主に補強芯1とシート2との連結強度に依存
し、許容減圧力は補強芯1の構造的強度及び補強芯1と
シート2との連結強度に依存するが、本発明に係るホー
スHの許容加圧力は0.09kg/cm2 以下であり、
また許容減圧力は40mmHg以下(直径約300mm
の場合)〜80mmHg以下(直径約50mmの場合)
である。
【0013】そして、本発明の鋼板補強芯入りダクトホ
ースHは、図2に具体的に示すように、帯状の連続した
鋼板の両側縁部を内面板3を残して外面側に折り返して
形成した保持板4,4を有する補強芯1を螺旋状に配設
するとともに、軸方向に隣接する前後の補強芯1,1間
に渡設した帯状のシート2の両側縁部を前記補強芯1の
内面板3と保持板4間に加締にて挾持してなる鋼板補強
芯入りダクトホースであって、前記保持板4の先端に連
続し且つ内面板3間に向けて略直角に折曲した押圧片5
を有し、前記内面板3と保持板4及び押圧片5で囲まれ
る空間S内に前記シート2の側縁部のU字状折返し部6
を配し且つシート2の端縁7を前記空間S外に配すると
ともに、該U字状折返し部6内に糸又はワイヤー等の線
条体8を内包状態で配し、前記内面板3と押圧片5間に
前記シート2の重合部9を弾性的に挾持してなるもので
ある。ここで、前記両押圧片5,5の間には所定の間隙
部を設けてあり、前記シート2,2の各端縁7,7はこ
の間隙部(前記空間Sの外部)に位置している。また、
前記補強芯1の内面板3を軸方向断面において前記押圧
片5側へ湾曲させることによって、該内面板3と押圧片
5とでシート2の重合部9をより強く弾性的に挾持する
とともに、補強芯1の強度の向上も図っている。
【0014】次に、本発明の鋼板補強芯入りダクトホー
スHの製造方法について説明する。本発明の製造方法
は、補強芯成形工程と巻付け成形工程とよりなり、図3
に示すような製造装置によって連続的に製造する。この
製造装置は、直線状成形装置Aと巻付け成形装置Bによ
って構成され、鋼板供給リール10から供給された帯状
の連続した鋼板11を直線状成形装置Aに送り、この直
線状成形装置Aに列設した成形ローラ12,…群によっ
て前記内面板3の両側縁部に保持板4と押圧片5を成形
し、該直線状成形装置Aで加工された補強芯中間体11
Aを巻付け成形装置Bに送るとともに、この巻付け成形
装置Bに前記シート2と二条の線条体8,8をそれぞれ
シート供給リール13、線条体供給リール14,14か
ら供給し、こられを同時に同一方向に回転する複数の内
部駆動ローラ15,…を円周状に配した円柱状コア体1
6に螺旋状に巻き付け、補強芯中間体11Aの保持板
4,4を鋭角に加締成形した後、前記シート2の側端部
を線条体8とともに内面板3と押圧片5とで挾持して連
結し、それを内部駆動ローラ15,…の回転に伴って前
方のローラコンベア17に回転させながら繰り送るので
ある。
【0015】ここで、前記直線状成形装置Aから巻付け
成形装置Bへ供給する補強芯中間体11Aの送り速度
と、巻付け成形装置Bの円柱状コア体16での巻き取り
速度とを同期させる必要がある。そのため、図4に示す
ように、直線状成形装置Aと巻付け成形装置Bとの間で
補強芯中間体11Aがやや湾曲した状態(実線の状態)
を保つように直線状成形装置Aの送り速度と巻付け成形
装置Bの巻き取り速度を例えば5m/minとなるよう
に各駆動モータ18,19の回転数をセットし、補強芯
中間体11Aの撓みの上限と下限をセンサー20,21
で検知し、制御装置22で駆動モータ18,19の回転
数を調節する。具体的には、先ず直線状成形装置Aの送
り速度が5m/minとなるように駆動モータ18の回
転数をセットし、巻付け成形装置Bの巻き取り速度が同
じになるように駆動モータ19の回転数をセットする。
そして、運転中に補強芯中間体11Aを上方のセンサー
20が検知すると直線状成形装置Aの駆動モータ18の
回転数を10%程度遅くし、正常の状態(実線の状態)
に戻ると回転数を元に戻し、一方、補強芯中間体11A
を下方のセンサー21が検知すると駆動モータ18の回
転数を10%程度早くし、正常の状態に戻ると駆動モー
タ18の回転数を元に戻すのである。
【0016】前記補強芯成形工程は、帯状の連続した鋼
板11の両側縁部を略直角に折り曲げて押圧片5,5を
形成した後、該押圧片5,5を形成した鋼板10の両側
縁部を、中央部に内面板3を残して押圧片5,5ととも
に略直角に折り曲げて保持板4,4を形成する工程であ
る。この補強芯成形工程は、図3〜図5に示すように、
直線状成形装置Aによって行われる。つまり、鋼板11
を直線状成形装置Aの複数の成形ローラ12,…によっ
て徐々に折曲成形するのである。本実施形態では、前記
鋼板11を噛み込んで部分的に所定の角度に折曲できる
凹凸部を有する上下一対の成形ローラ12,12を5組
直列に配列したものを用い、図5(a) には鋼板供給リー
ル10側から順に12A,12A〜12E,12Eと表
している。また、図5(b) には図5(a) に対応する成形
ローラ12,12の成形部の形状を簡略断面で示してい
る。
【0017】そして、図6に示すように、先ず直線状成
形装置Aに供給した鋼板11(A−1)の押圧片5,5
となる両側縁部を成形ローラ12A,12Aにて45°
に折曲し(A−2)、次に該部分を成形ローラ12B,
12Bにて60°に折曲し(A−3)、それから該部分
を成形ローラ12C,12Cにて90°に折曲した後
(A−4)、中央部の内面板3を残して保持板4,4と
なる両側縁部(押圧片5,5を含む部分)を成形ローラ
12D,12Dにて45°に折曲し(A−5)、最後に
該部分を成形ローラ12E,12Eにて90°に折曲す
るのである(A−6)。この補強芯成形工程を経て成形
された鋼板11は、補強芯中間体11Aとなる。勿論、
図示した各角度に折曲する過程の前に、中間の角度に折
曲する過程を入れても良い。
【0018】次に、巻付け成形工程は、図7〜図10に
示すように、前記補強芯成形工程を経て成形された補強
芯中間体11Aを、内面板3を内側に配向させて、同一
方向に回転する複数の内部駆動ローラ15,…を円周状
に配した円柱状コア体16に螺旋状に巻き付けるととも
に、該コア体16の周囲に配した荒曲げローラ23によ
って両保持板4,4の折曲角度が鋭角になるように曲げ
成形し、その後、軸方向に隣接する前後の補強芯1,1
の相対向する一対の保持板4,4に、帯状のシート2の
両側縁部を被せ且つ線条体8,8で押さえながら連続的
に巻き込み、それから押込みヘラ24,25で前記シー
ト2の側縁部をU字状に折返しながら該U字状折返し部
6,6内に線条体8,8を内包状態でそれぞれ保持板4
と内面板3間に押し込み、複数の加締ローラ26,2
7,28で前記保持板4を内面板3に接近する方向に折
り曲げて、内面板3と押圧片5とでシート側縁部の重合
部9を弾性的に挾持する工程である。ここで、前記円柱
状コア体16に巻き付けられた補強芯1とシート2及び
線条体8,8は、各内部駆動ローラ15に形成された成
形溝15A内に補強芯1の内面板3が位置し且つ各内部
駆動ローラ15の成形溝15Aを螺旋状に位置をずらせ
て配しているので、各内部駆動ローラ15の回転に伴っ
て前方へ繰り送られ、鋼板補強芯入りダクトホースHが
製造されるのであり(図11参照)、ホースの進行方向
側を先端側、進行方向と逆方向側を根元側と称する。
【0019】更に詳しく巻付け成形工程を図8〜図10
に基づいて説明すれば、前記直線状成形装置Aを通って
成形された補強芯中間体11Aを前記円柱状コア体16
に螺旋状に巻き付けるために、外周に配設した荒曲げロ
ーラ23にて補強芯中間体11Aを円形に成形するとと
もに、前記保持板4,4の折曲角度が鋭角になるよう
に、即ち内面板3に接近するように折り曲げ成形する
(図8(a) )。この場合、補強芯中間体11Aを内面板
3を内側に向けて円柱状コア体16に巻き付けると、両
保持板4,4は自動的に内側へ倒れるように変形する
が、前記荒曲げローラ23によって内面板3を特定の内
部駆動ローラ15との間に挟み込んで所定の形状に正確
に曲げ加工するのである。それから、前記シート2の両
側縁部を前後に位置する補強芯1,1の相対向する両保
持板4,4に被せるように円柱状コア体16に巻き付け
るとともに、シート2の両側縁部の表面側に前記線条体
8,8をそれぞれ巻き付け、該シート2の両側縁部を線
条体8のテンションで押さえる(図8(b) )。その後、
前記線条体8とシート2の側縁部を同時に保持板4と内
面板3との間にそれぞれ押込みヘラ24,25にて押し
込む(図8(c) )。
【0020】そして、前記押込みヘラ24でシート2の
根元側の側縁部を線条体8とともに補強芯1の先端側の
保持板4と内面板3間に押し込んだ直後に、加締ローラ
26によって保持板4を内面板3に接近するように曲げ
加工する(図9(a) )。同様に、前記押込みヘラ25で
シート2の先端側の側縁部を線条体8とともに補強芯1
の根元側の保持板4と内面板3間に押し込んだ直後に、
加締ローラ27によって保持板4を内面板3に接近する
ように曲げ加工する(図9(b) )。実際には、最初に押
込みヘラ24でシート2の根元側の側縁部を線条体8と
ともに補強芯1の先端側の保持板4と内面板3間に押し
込み、その直後に加締ローラ26によって保持板4を曲
げ加工した後、この曲げ加工した部分が進行方向に回転
して数ピッチだけ繰り送らてから、次に押込みヘラ25
でシート2の先端側の側縁部を線条体8とともに補強芯
1の根元側の保持板4と内面板3間に押し込み、その直
後に加締ローラ27によって保持板4を曲げ加工する。
こうすることによって、進行方向前後に位置する補強芯
1,1間にシート2を、皺が寄ることなく又は過度にテ
ンションをかけずに張設することが可能である。この状
態では、未だ押圧片5の先端と内面板3との間にシート
2の重合部9は挾持されてない。
【0021】それから、前記補強芯1の両保持板4,4
を同時に加締ローラ28によって保持板4,4を内面板
3に接近するように曲げ加工してシート2の両側縁部の
重合部9,9を押圧片5,5の先端と内面板3とで挾持
する(図10(a) )。この状態で、シート2の両側縁部
は、内部に線条体8を抱持したU字状折返し部6が、補
強芯1の内面板3と保持板4及び押圧片5とで形成され
る空間S内に位置し、線条体8の存在によって厚みを増
したU字状折返し部6がアンカーとなって補強芯1とシ
ート2との連結強度を高めている。ここで、前記保持板
4を加締変形させて前記内面板3と押圧片5の先端とで
シート2の側縁部の重合部9を挾持する場合、加締ロー
ラ26,27,28はシート2を介して保持板4を押圧
するので、過度に押圧すると保持板4と押圧片5の折曲
部と加締ローラ26,27,28間に挟まれたシート2
が切断又は一部損傷するとともに、内面板3と押圧片5
の先端で挟まれた重合部9が切断又は一部損傷すること
になるので、加締ローラ26,27,28による加締変
形は必要最小限に止めておくことが重要である。
【0022】最後に、補強芯1が円柱状コア体16の先
端側に繰り送られて、溝中心部を大径となした内部駆動
ローラ15の先端側に位置する成形溝15Bによって、
前記内面板3を軸方向断面において前記押圧片5,5側
へ湾曲させて、該内面板3と各押圧片5とでシート2側
縁部の重合部9を弾性的に挾持するのである(図10
(b) )。この場合、内面板3をその内側に位置する成形
溝15Bの大径部によって外向きに湾曲させるので、シ
ート2に何ら損傷を与えないで、その重合部9を内面板
3と押圧片5とで確実に挾持できるのである。
【0023】
【発明の効果】以上にしてなる本発明の鋼板補強芯入り
ダクトホースは、線条体を内包した状態のシートのU字
状折返し部を補強芯の内面板と保持板及び押圧片とで形
成される空間内に位置してアンカー効果を有し且つシー
トの側縁部の重合部を内面板と押圧片とで挾持した構造
であるので、補強芯とシートとの連結が非常に強力であ
り、従ってダクトホースを小さい曲率半径で強く曲げた
場合、あるいはダクトホースの内部の圧力を大気圧より
も高くする場合又は低くする場合等、補強芯とシートと
の連結部分に大きな引張り力が加わっても容易に外れる
ことがなく、耐屈曲性に優れ且つ許容圧力範囲が広いも
のである。
【0024】また、本発明の鋼板補強芯入りダクトホー
スの製造方法は、先ず材料鋼板の両側縁部を略直角に折
り曲げて押圧片を形成した後、該押圧片を形成した鋼板
の両側縁部を、中央部に内面板を残して押圧片とともに
略直角に折り曲げて保持板を形成し、その補強芯中間体
をシート、線条体とともに円柱状コア体に巻き付けて連
続的に加締成形するので、工業的大量生産が可能とな
り、また線条体を内包した状態のシートのU字状折返し
部を、保持板を曲げ加工することで補強芯の内面板と保
持板及び押圧片とで形成される空間内に保持した後、内
面板を軸方向断面において前記押圧片側へ湾曲させて、
該内面板と押圧片とでシート側縁部の重合部を弾性的に
挾持するので、シートに何ら損傷を与えずに補強芯とシ
ートとの確実な連結が実現できるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の鋼板補強芯入りダクトホースの一部破
断した簡略側面図である。
【図2】本発明の補強芯とシートとの連結部分の構造を
示す要部の拡大断面図である。
【図3】本発明の鋼板補強芯入りダクトホースの製造装
置の簡略配置図である。
【図4】直線状成形装置から巻付け成形装置へ補強芯中
間体を供給する場合の制御機構を示す簡略説明図であ
る。
【図5】補強芯成形工程を実施するための直線状成形装
置を示し、(a) はその要部斜視図、(b) は説明用断面図
である。
【図6】補強芯成形工程によって補強芯中間体を折り曲
げ成形する様子を順に示した説明用断面図である。
【図7】巻付け成形工程を実施するための巻付け成形装
置を示す簡略斜視図である。
【図8】巻付け成形工程によって補強芯中間体とシート
とからダクトホースを製造する過程を順に示した説明用
断面図であり、(a) は補強芯中間体の荒曲げ過程、(b)
は前後の補強芯にシートと線条体を被せる過程、(c) は
シートの側縁部を線条体とともに補強芯の内面板と保持
板間に押し込む過程をそれぞれ示している。
【図9】巻付け成形工程によって補強芯中間体とシート
とからダクトホースを製造する過程を順に示した説明用
断面図であり、(a) は補強芯の先端側の保持板を加締成
形する過程、(b) は補強芯の根元側の保持板を加締成形
する過程をそれぞれ示している。
【図10】巻付け成形工程によって補強芯中間体とシー
トとからダクトホースを製造する過程を順に示した説明
用断面図であり、(a) は補強芯の両保持板を同時に加締
成形する過程、(b) は補強芯の内面板を外方へ湾曲成形
する過程をそれぞれ示している。
【図11】巻付け成形工程を経て製造された鋼板補強芯
入りダクトホースの斜視図である。
【図12】従来の鋼板補強芯入りダクトホースの補強芯
とシートとの連結部分の構造を示す要部の拡大断面図で
ある。
【符号の説明】
H 鋼板補強芯入りダクトホース A 直線状成形装置 B 巻付け成形装置 S 空間 1 補強芯 2 シート 3 内面板 4 保持板 5 押圧片 6 U字状折返し部 7 端縁 8 線条体 9 重合部 10 鋼板供給リール 11 鋼板 11A 補強芯中間体 12,12A〜12E 成形ローラ 13 シート供給リール 14 線条体供給リール 15 内部駆動ローラ 15A,15B 成形溝 16 円柱状コア体 17 ローラコンベア 18,19 駆動モータ 20,21 センサー 22 制御装置 23 荒曲げローラ 24,25 押込みヘラ 26,27,28 加締ローラ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 帯状の連続した鋼板の両側縁部を内面板
    を残して外面側に折り返して形成した保持板を有する補
    強芯を螺旋状に配設するとともに、軸方向に隣接する前
    後の補強芯間に渡設した帯状のシートの両側縁部を前記
    補強芯の内面板と保持板間に加締にて挾持してなる鋼板
    補強芯入りダクトホースであって、前記保持板の先端に
    連続し且つ内面板間に向けて略直角に折曲した押圧片を
    有し、前記内面板と保持板及び押圧片で囲まれる空間内
    に前記シートの側縁部のU字状折返し部を配し且つシー
    トの端縁を前記空間外に配するとともに、該U字状折返
    し部内に線条体を内包状態で配し、前記内面板と押圧片
    間に前記シートの重合部を弾性的に挾持してなることを
    特徴とする鋼板補強芯入りダクトホース。
  2. 【請求項2】 前記線条体が糸又はワイヤーである請求
    項1記載の鋼板補強芯入りダクトホース。
  3. 【請求項3】 前記補強芯の内面板を軸方向断面におい
    て前記押圧片側へ湾曲させてなる請求項1記載の鋼板補
    強芯入りダクトホース。
  4. 【請求項4】 帯状の連続した鋼板の両側縁部を略直角
    に折り曲げて押圧片を形成した後、該押圧片を形成した
    鋼板の両側縁部を、中央部に内面板を残して押圧片とと
    もに略直角に折り曲げて保持板を形成する補強芯成形工
    程と、 前記補強芯成形工程を経て成形された補強芯中間体を、
    内面板を内側に配向させて、同一方向に回転する複数の
    内部駆動ローラを円周状に配した円柱状コア体に螺旋状
    に巻き付けるとともに、該コア体の周囲に配した荒曲げ
    ローラによって両保持板の折曲角度が鋭角になるように
    曲げ成形し、その後、軸方向に隣接する前後の補強芯の
    相対向する一対の保持板に、帯状のシートの両側縁部を
    被せて連続的に巻き込み、それから押込みヘラで前記シ
    ートの側縁部をU字状に折返しながら該U字状折返し部
    内に線条体を内包状態でそれぞれ保持板と内面板間に押
    し込み、複数の加締ローラで前記保持板を内面板に接近
    する方向に折り曲げて、内面板と押圧片とでシート側縁
    部の重合部を弾性的に挾持する巻付け成形工程と、 よりなることを特徴とする鋼板補強芯入りダクトホース
    の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記巻付け成形工程において、内面板と
    押圧片とでシート側縁部の重合部を弾性的に挾持した
    後、更に内面板を軸方向断面において前記押圧片側へ湾
    曲させてなる請求項4記載の鋼板補強芯入りダクトホー
    スの製造方法。
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