JP6747919B2 - ビードコア被覆方法及びビードコア被覆装置 - Google Patents

ビードコア被覆方法及びビードコア被覆装置 Download PDF

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本発明は、環状のビードコアを帯状のゴムシートで被覆するビードコア被覆方法及びビードコア被覆装置に関する。
一般的に、空気入りタイヤのビード部には、鋼線等の収束体をゴム被覆してなる環状のビードコアが配されている。このビードコアの表面は、鋼線等を一体化するために薄いゴムシートで被覆される場合がある。このゴムシートは、カバーゴム或いはビードカバーゴムと呼ばれることもある。
下記特許文献1には、ビードコアの表面をゴムからなるシート部材で被覆するビードコア被覆装置及びビードコア被覆方法が記載されている。特許文献1のビードコア被覆装置は、回転するビードコアに対してビードコアの表面を被覆する帯状のシート部材を供給する供給部と、ビードコアの回転方向に沿って回転し、前記供給部から供給されたシート部材を幅方向から包囲し、ビードコアの断面形状に沿って型付けしつつシート部材の一部をビードコアに被着する型付けローラと、前記型付けローラよりもビードコアの回転方向下流側に設けられ、ビードコアの表面に被着したシート部材と接触し、当該接触した位置から当該シート部材の端部方向に回転する圧着ローラとを備えている。
シート部材を供給する供給部には、あらかじめ所定幅で長尺な薄肉帯状に成形されたシート部材を積層するように巻き付けたボビンが配置されている。このようにボビンにストックしたシート部材をビードコアに供給する方法では、事前にボビンにシート部材を巻き付ける工程が必要となる。また、ボビンに積層されたシート部材が互いに接着しないように、シート部材間にフィルムを配置する必要があり、コストが嵩む。さらに、シート部材をビードコアに被着する場合には、フィルムを剥がす工程が必要となり、作業工数が増える。また、フィルムを剥がす際には、シート部材にテンションがかかり寸法変化が起こる。
また、下記特許文献2には、ビードコアにカバーゴムを巻き付ける方法及びその装置が記載されている。特許文献2の装置は、カバーゴムを供給するレットオフ装置と、レットオフ装置から出たカバーゴムが送り込まれるフェスツーナと、ビードコアをカバーゴムで被覆するビードカバリング装置とを備える。フェスツーナは、レットオフ装置とビードカバリング装置の間におけるカバーゴムの速度差を吸収するものであるが、このようなフェスツーナを用いると、カバーゴムに張力がかかることで寸法変化が起こり、精度が悪化する。
ところで、ビードコアとその周囲に巻き付けられたカーカスプライとの間のゴム厚みが不足すると、荷重負荷時にビードコアとカーカスプライが直接擦れ合い、ビードコアを構成している鋼線等がバラけてビードコアの形状が変形し、ビード部の強度が低下し、カーカスプライが破損する等の問題があった。また、カバーゴムで被覆されたビードコアであっても、カバーゴムの厚みが薄いため、ビードコアとカーカスプライの間の十分な間隔を得ることが難しく、ビードコアの鋼線等がバラけることを防止することが困難であった。そこで、下記特許文献3では、薄膜状のカバーゴムを巻き付けたビードコアを、長手方向に溝部が形成されたビードコア被覆ゴム部材に嵌め込み、ビードコアの全周に亘ってビードコア被覆ゴム部材で保護している。しかし、特許文献3の形態では、カバーゴムをビードコアに巻き付ける工程の他に、ビードコア被覆ゴム部材を押出成型する工程や、ビードコアをビードコア被覆ゴム部材に嵌め込む工程が必要となり、コスト及び作業工数が増大する。
特開2012−240334号公報 特開昭49−15778号公報 特開2013−154486号公報
そこで、本発明の目的は、コスト及び作業工数を抑制しつつ、ビードコアの周囲に補強ゴムを配置し、かつビードコアを帯状のゴムシートで高精度に被覆することができるビードコア被覆方法及びビードコア被覆装置を提供することにある。
上記目的は、下記の如き本発明により達成できる。
即ち、本発明のビードコア被覆方法は、環状のビードコアを帯状のゴムシートで被覆するビードコア被覆方法であって、
第1の押出機により押し出した帯状の前記ゴムシートの先端部を回転ドラムの外表面に貼り付け、前記ゴムシートを前記回転ドラムに巻き付ける工程と、
前記ゴムシートが前記回転ドラムの全周に亘って巻き付けられる前に、前記回転ドラムの外表面上にある前記ゴムシートの幅方向の一部の先端部を回転する前記ビードコアの内周面側に貼り付け、前記ゴムシートを前記ビードコアの内周面側に巻き付ける工程と、
第2の押出機により押し出した帯状の補強ゴムの先端部を前記回転ドラムの外表面に貼り付け、前記補強ゴムを前記回転ドラムに巻き付ける工程と、
前記補強ゴムが前記回転ドラムの全周に亘って巻き付けられる前に、前記回転ドラムの外表面上にある前記補強ゴムの幅方向の一部の先端部を回転する前記ビードコアの内周面側に貼り付け、前記補強ゴムを前記ビードコアの内周面側に巻き付ける工程と、
前記ビードコアの内周面側に巻き付けられた前記ゴムシート及び前記補強ゴムの幅方向の残部を前記ビードコアの断面形状に沿って巻き上げる工程と、を備えることを特徴とする。
この構成に係るビードコア被覆方法によれば、第1の押出機により押し出した帯状のゴムシートを先端部から回転ドラムに巻き付け、次いで、回転ドラムに巻き付けられたゴムシートを先端部からビードコアの内周面側に巻き付ける。また、第2の押出機により押し出した帯状の補強ゴムを先端部から回転ドラムに巻き付け、次いで、回転ドラムに巻き付けられた補強ゴムを先端部からビードコアの内周面側に巻き付ける。すなわち、第1の押出機から押し出したゴムシート及び第2の押出機から押し出した補強ゴムを回転ドラムを介して直接ビードコアの内周面側に貼り付けるようにしている。この構成によれば、特許文献1の方法で用いられるようなボビンによるストックは不要であり、コスト及び作業工数を抑制できる。また、特許文献3のように補強ゴムを予め押出成型する工程、ビードコアを補強ゴムに嵌め込む工程は不要であり、コスト及び作業工数を抑制できる。なお、第2の押出機により押し出した帯状の補強ゴムの先端部を回転ドラムの外表面に貼り付け、補強ゴムを回転ドラムに巻き付ける工程は、補強ゴムの先端部を回転ドラムの外表面に対して直接貼り付けても、先に貼り付けたゴムシートを介して間接的に貼り付けてもよい。
また、従来の方法では、ボビンへの巻き付け時のテンション、フィルムを剥がす際のテンション、フェスツーナでの搬送時のテンション、搬送ラインにおける収縮等による寸法変化によってカバーゴムの精度が悪化するが、本発明によれば、第1の押出機から押し出したゴムシートを、回転ドラムの外表面に一旦巻き付けた後にビードコアの内周面側に貼り付けるため、寸法変化を防いで、ビードコアをゴムシートで高精度に被覆することができる。さらに、第1の押出機から押し出した直後にゴムシートをビードコアに巻き付けるため、経時変化によるタック低下の影響を受けることなく、ビードコアへの接着不良を改善できる。
本発明に係るビードコア被覆方法において、前記補強ゴムを前記回転ドラムに巻き付ける工程は、第2の押出機により押し出した帯状の前記補強ゴムの先端部を前記回転ドラムの外表面上にある前記ゴムシートの先端部に貼り付け、前記補強ゴムを前記回転ドラムに巻き付ける工程であり、
前記ゴムシートを前記ビードコアの内周面側に巻き付ける工程と前記補強ゴムを前記ビードコアの内周面側に巻き付ける工程とは、前記ゴムシート及び前記補強ゴムが前記回転ドラムの全周に亘って巻き付けられる前に、前記回転ドラムの外表面上にある前記補強ゴムの幅方向の一部の先端部を回転する前記ビードコアの内周面側に貼り付け、前記ゴムシート及び前記補強ゴムを一体として前記ビードコアの内周面側に巻き付ける工程であることが好ましい。
この構成によれば、第1の押出機により押し出した帯状のゴムシートと第2の押出機により押し出した帯状の補強ゴムを先端部から回転ドラムに巻き付け、次いで、回転ドラムに巻き付けられたゴムシート及び補強ゴムを一体として先端部からビードコアの内周面側に巻き付け、最後にゴムシート及び補強ゴムの幅方向の残部をビードコアの断面形状に沿って巻き上げるようにしている。これにより、ゴムシートと補強ゴムを別々にビードコアの内周面側に巻き付ける場合に比べ、サイクルタイムを短縮できるため、コスト及び作業工数を抑制できる。
本発明に係るビードコア被覆方法において、前記補強ゴムは、前記回転ドラムの外表面上にある前記ゴムシートの幅方向中央部に位置するように巻き付けられることが好ましい。これにより、ビードコアの内周面側に巻き付けられたゴムシート及び補強ゴムの幅方向の両端部をビードコアの断面形状に沿ってバランスよく巻き上げることができる。
また、本発明のビードコア被覆方法は、環状のビードコアを帯状のゴムシートで被覆するビードコア被覆方法であって、
第1の押出機により押し出した帯状の補強ゴムの先端部を回転ドラムの外表面に貼り付け、前記補強ゴムを前記回転ドラムに巻き付ける工程と、
前記補強ゴムが前記回転ドラムの全周に亘って巻き付けられる前に、前記回転ドラムの外表面上にある前記補強ゴムの幅方向の一部の先端部を回転する前記ビードコアの内周面側に貼り付け、前記補強ゴムを前記ビードコアの内周面側に巻き付ける工程と、
第2の押出機により押し出した帯状の前記ゴムシートの先端部を前記回転ドラムの外表面に貼り付け、前記ゴムシートを前記回転ドラムに巻き付ける工程と、
前記ゴムシートが前記回転ドラムの全周に亘って巻き付けられる前に、前記回転ドラムの外表面上にある前記ゴムシートの幅方向の一部の先端部を回転する前記ビードコアの内周面側に貼り付け、前記ゴムシートを前記ビードコアの内周面側に巻き付ける工程と、
前記ビードコアの内周面側に巻き付けられた前記補強ゴム及び前記ゴムシートの幅方向の残部を前記ビードコアの断面形状に沿って巻き上げる工程と、を備えることを特徴とする。
この構成に係るビードコア被覆方法によれば、第1の押出機により押し出した帯状の補強ゴムを先端部から回転ドラムに巻き付け、次いで、回転ドラムに巻き付けられた補強ゴムを先端部からビードコアの内周面側に巻き付ける。また、第2の押出機により押し出した帯状のゴムシートを先端部から回転ドラムに巻き付け、次いで、回転ドラムに巻き付けられたゴムシートを先端部からビードコアの内周面側に巻き付ける。すなわち、第1の押出機から押し出した補強ゴム及び第2の押出機から押し出したゴムシートを回転ドラムを介して直接ビードコアの内周面側に貼り付けるようにしている。この構成によれば、特許文献1の方法で用いられるようなボビンによるストックは不要であり、コスト及び作業工数を抑制できる。また、特許文献3のように補強ゴムを予め押出成型する工程、ビードコアを補強ゴムに嵌め込む工程は不要であり、コスト及び作業工数を抑制できる。なお、第2の押出機により押し出した帯状のゴムシートの先端部を回転ドラムの外表面に貼り付け、ゴムシートを回転ドラムに巻き付ける工程は、ゴムシートの先端部を回転ドラムの外表面に対して直接貼り付けても、先に貼り付けた補強ゴムを介して間接的に貼り付けてもよい。
また、従来の方法では、ボビンへの巻き付け時のテンション、フィルムを剥がす際のテンション、フェスツーナでの搬送時のテンション、搬送ラインにおける収縮等による寸法変化によってカバーゴムの精度が悪化するが、本発明によれば、第2の押出機から押し出したゴムシートを、回転ドラムの外表面に一旦巻き付けた後にビードコアの内周面に貼り付けるため、寸法変化を防いで、ビードコアをゴムシートで高精度に被覆することができる。さらに、第2の押出機から押し出した直後にゴムシートをビードコアに巻き付けるため、経時変化によるタック低下の影響を受けることなく、ビードコアへの接着不良を改善できる。
本発明に係るビードコア被覆方法において、前記ゴムシートを前記回転ドラムに巻き付ける工程は、第2の押出機により押し出した帯状の前記ゴムシートの先端部を前記回転ドラムの外表面上にある前記補強ゴムの先端部に貼り付け、前記ゴムシートを前記回転ドラムに巻き付ける工程であり、
前記補強ゴムを前記ビードコアの内周面側に巻き付ける工程と前記ゴムシートを前記ビードコアの内周面側に巻き付ける工程とは、前記補強ゴム及び前記ゴムシートが前記回転ドラムの全周に亘って巻き付けられる前に、前記回転ドラムの外表面上にある前記ゴムシートの幅方向の一部の先端部を回転する前記ビードコアの内周面側に貼り付け、前記補強ゴム及び前記ゴムシートを一体として前記ビードコアの内周面側に巻き付ける工程であることが好ましい。
この構成によれば、第1の押出機により押し出した帯状の補強ゴムと第2の押出機により押し出した帯状のゴムシートを先端部から回転ドラムに巻き付け、次いで、回転ドラムに巻き付けられた補強ゴム及びゴムシートを一体として先端部からビードコアの内周面側に巻き付け、最後に補強ゴム及びゴムシートの幅方向の残部をビードコアの断面形状に沿って巻き上げるようにしている。これにより、補強ゴムとゴムシートを別々にビードコアの内周面側に巻き付ける場合に比べ、サイクルタイムを短縮できるため、コスト及び作業工数を抑制できる。
本発明に係るビードコア被覆方法において、前記ゴムシートは、前記回転ドラムの外表面上にある前記補強ゴムが前記ゴムシートの幅方向中央部に位置するように巻き付けられることが好ましい。これにより、ビードコアの内周面側に巻き付けられた補強ゴム及びゴムシートの幅方向の両端部をビードコアの断面形状に沿ってバランスよく巻き上げることができる。
本発明に係るビードコア被覆方法において、前記補強ゴムを前記回転ドラムに巻き付ける工程において、前記補強ゴムは、前記回転ドラムの外表面に周方向に沿って形成された周方向溝内に巻き付けられ、前記周方向溝の断面形状は、前記補強ゴムの断面形状と同じであることが好ましい。この構成によれば、ビードコアの断面形状に沿って巻き上げた後の補強ゴムの形状が良好となる。
また、本発明のビードコア被覆装置は、環状のビードコアを帯状のゴムシートで被覆するビードコア被覆装置であって、
前記ゴムシートを押し出す第1の押出機と、
補強ゴムを押し出す第2の押出機と、
前記第1の押出機から押し出された前記ゴムシート及び前記第2の押出機から押し出された前記補強ゴムを巻き付ける回転ドラムと、
前記第2の押出機よりも前記回転ドラムの回転方向下流側の位置で前記回転ドラムの外表面と前記ビードコアの内周面が近接するように前記ビードコアを支持し、支持した前記ビードコアを回転させるカバーリング装置と、
前記第1の押出機、前記第2の押出機、前記回転ドラム、及び前記カバーリング装置を制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、前記第1の押出機から押し出した帯状の前記ゴムシートの先端部を前記回転ドラムの外表面に貼り付け、前記ゴムシートを前記回転ドラムに巻き付けていき、
前記ゴムシートが前記回転ドラムの全周に亘って巻き付けられる前に、前記回転ドラムの外表面上にある前記ゴムシートの幅方向の一部の先端部を回転する前記ビードコアの内周面側に貼り付け、前記ゴムシートを前記ビードコアの内周面側に巻き付けていき、
前記第2の押出機から押し出した帯状の前記補強ゴムの先端部を前記回転ドラムの外表面に貼り付け、前記補強ゴムを前記回転ドラムに巻き付けていき、
前記補強ゴムが前記回転ドラムの全周に亘って巻き付けられる前に、前記回転ドラムの外表面上にある前記補強ゴムの幅方向の一部の先端部を回転する前記ビードコアの内周面側に貼り付け、前記補強ゴムを前記ビードコアの内周面側に巻き付けていき、
前記ビードコアの内周面側に巻き付けられた前記ゴムシート及び前記補強ゴムの幅方向の残部を前記ビードコアの断面形状に沿って巻き上げることを特徴とする。
かかる構成によるビードコア被覆装置の作用効果は、上記で述べた通りであり、コスト及び作業工数を抑制しつつ、ビードコアの周囲に補強ゴムを配置し、かつビードコアを帯状のゴムシートで高精度に被覆することができる。
また、本発明のビードコア被覆装置は、環状のビードコアを帯状のゴムシートで被覆するビードコア被覆装置であって、
補強ゴムを押し出す第1の押出機と、
前記ゴムシートを押し出す第2の押出機と、
前記第1の押出機から押し出された前記補強ゴム及び前記第2の押出機から押し出された前記ゴムシートを巻き付ける回転ドラムと、
前記第2の押出機よりも前記回転ドラムの回転方向下流側の位置で前記回転ドラムの外表面と前記ビードコアの内周面が近接するように前記ビードコアを支持し、支持した前記ビードコアを回転させるカバーリング装置と、
前記第1の押出機、前記第2の押出機、前記回転ドラム、及び前記カバーリング装置を制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、前記第1の押出機から押し出した帯状の前記補強ゴムの先端部を前記回転ドラムの外表面に貼り付け、前記補強ゴムを前記回転ドラムに巻き付けていき、
前記補強ゴムが前記回転ドラムの全周に亘って巻き付けられる前に、前記回転ドラムの外表面上にある前記補強ゴムの幅方向の一部の先端部を回転する前記ビードコアの内周面側に貼り付け、前記補強ゴムを前記ビードコアの内周面側に巻き付けていき、
前記第2の押出機から押し出した帯状の前記ゴムシートの先端部を前記回転ドラムの外表面に貼り付け、前記ゴムシートを前記回転ドラムに巻き付けていき、
前記ゴムシートが前記回転ドラムの全周に亘って巻き付けられる前に、前記回転ドラムの外表面上にある前記ゴムシートの幅方向の一部の先端部を回転する前記ビードコアの内周面側に貼り付け、前記ゴムシートを前記ビードコアの内周面側に巻き付けていき、
前記ビードコアの内周面側に巻き付けられた前記補強ゴム及び前記ゴムシートの幅方向の残部を前記ビードコアの断面形状に沿って巻き上げることを特徴とする。
かかる構成によるビードコア被覆装置の作用効果は、上記で述べた通りであり、コスト及び作業工数を抑制しつつ、ビードコアの周囲に補強ゴムを配置し、かつビードコアを帯状のゴムシートで高精度に被覆することができる。
第1実施形態に係るビードコア被覆装置の構成の一例を示す模式図 第1の押出機及び回転ドラムの構成の一例を示す模式図 第1実施形態に係るビードコアの断面図 図1のA−A線断面図 図1のB−B線断面図 図1のC−C線断面図 図1のD−D線断面図 図1のE−E線断面図 図1のF−F線断面図 図1のG−G線断面図 図1のH−H線断面図 図1のI−I線断面図 第2実施形態に係るビードコアの断面図 第2実施形態に係る回転ドラムの正面図
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。本発明のビードコア被覆方法及びビードコア被覆装置は、環状のビードコアを帯状のゴムシートで被覆するためのものである。なお、本実施形態のビードコアは、断面六角形状のものとして説明するが、本発明のビードコア被覆方法及びビードコア被覆装置により被覆可能なビードコアの断面形状は、六角形に限らず四角形や丸形等でもよい。
(第1実施形態)
図1はビードコア被覆装置100の構成の一例を示す模式図である。ビードコア被覆装置100は、第1の押出機1と、第2の押出機2と、回転ドラム3と、カバーリング装置4と、第1の押出機1、第2の押出機2、回転ドラム3、及びカバーリング装置4を制御する制御部5と、を備えている。
図2は第1の押出機1及び回転ドラム3の構成の一例を示す模式図である。第1の押出機1は、円筒形のバレル1aと、バレル1aの供給口に接続されたホッパー1bと、ゴムを混練して先端側に送り出すスクリュー1cと、スクリュー1cを回転駆動させるスクリュー用モータ1dとを有する。スクリュー用モータ1dは、後述するように制御部5により回転数が制御される。
第1の押出機1の押出方向先端側にはギアポンプ10が接続され、ギアポンプ10の先端側は口金11に接続されている。第1の押出機1により混練されたゴム材料は、ギアポンプ10に供給され、ギアポンプ10は、口金11に対して定量のゴムを供給する。口金11からは所定の押出量でゴムシートSが押し出される。
ギアポンプ10は、一対のギア10aを有しており、口金11に向けて出口側にゴムを送り出す機能を有する。一対のギア10aは、それぞれギア用モータ10bによって回転駆動され、その回転数は、制御部5により制御される。ギア用モータ10bの回転数、及びスクリュー用モータ1dの回転数を制御部5により連動させて制御することで、口金11から押し出されるゴムシートSの押出量を制御することができる。なお、図示の都合上、1対のギア10aは、図2の上下方向に並べられているが、実際は平面方向(ギア10aの回転軸が図2の上下となる方向)に並べてもよい。
ギアポンプ10の入口側、すなわち第1の押出機1に近い側には、第1圧力センサー12が設けられ、第1の押出機1から供給されてくるゴムの圧力を検出する。また、ギアポンプ10の出口側には、第2圧力センサー13が設けられ、口金11から押し出されるゴムシートSの圧力を検出する。
ギアポンプ10の入口側の圧力は、ギアポンプ10のギア10aと第1の押出機1のスクリュー1cによるゴム送り量によって決定される。この入口側の圧力を一定に保つことで、ギアポンプ10は定量のゴムを口金11へ供給でき、口金11からの押出量も安定する。しかし、入口側の圧力が不安定であると、口金11からの押出量にばらつきが生じ、所望の寸法のゴムシートSを成形することが困難となる。
ギアポンプ10の入口側の圧力を制御する方法としては、ギアポンプ10のギア10aの回転数と第1の押出機1のスクリュー1cの回転数とをPID制御することが知られている。このPID制御は、一般的にゴムを定量で連続的に押し出す際に使用される。
制御部5は、第1圧力センサー12で検出されたギアポンプ10の入口側の圧力に基づいて、第1の押出機1のスクリュー用モータ1dの回転数を制御する。制御部5は、予め定められた(時間の係数による)制御プログラムに基づいて、ギア用モータ10bの回転数を制御する。
なお、本実施形態では、第1の押出機1の押出方向先端側にギアポンプ10が接続された、いわゆる外付けギアポンプを用いる例を示している。ただし、これに替えて、押出機内にギアポンプを内蔵したギアポンプ内蔵型押出機を用いるようにしてもよい。本発明において、ギアポンプ内蔵型押出機は、外付けギアポンプを接続した押出機に比べ、押出量を容易に制御することができ、なおかつギア用モータが不要なので押出機先端部がコンパクトになりより好ましい。
第1の押出機1、ギアポンプ10及び口金11は、一体として前後駆動装置14により押出方向の前後に移動可能に構成されており、回転ドラム3に対して近付いたり遠ざかったりすることができる。かかる前後の移動も、制御部5によって制御される。
第2の押出機2は、第1の押出機1と同様の構成のため詳細な説明は省略する。第2の押出機2は、円筒形のバレル2aと、バレル2aの供給口に接続されたホッパー2bと、ゴムを混練して先端側に送り出すスクリュー2cと、スクリュー2cを回転駆動させるスクリュー用モータ2dとを有する。
第2の押出機2の押出方向先端側にはギアポンプ20が接続され、ギアポンプ20の先端側は口金21に接続されている。第2の押出機2により混練されたゴム材料は、ギアポンプ20に供給され、ギアポンプ20は、口金21に対して定量のゴムを供給する。口金21からは所定の押出量で補強ゴムTが押し出される。
第2の押出機2、ギアポンプ20及び口金21は、一体として前後駆動装置24により押出方向の前後に移動可能に構成されており、回転ドラム3に対して近付いたり遠ざかったりすることができる。かかる前後の移動も、制御部5によって制御される。
回転ドラム3は、サーボモータ30によりR1方向に回転可能に構成されている。サーボモータ30の回転数は、制御部5により制御される。回転ドラム3の外表面には、口金11を介して押し出されたゴムシートS及び口金21を介して押し出された補強ゴムTが供給され、ゴムシートS及び補強ゴムTが貼り付いた状態で回転ドラム3をR1方向に回転駆動することにより、ゴムシートS及び補強ゴムTを周方向に沿って巻き付けることができる。回転ドラム3の外表面は金属製となっている。本実施形態の回転ドラム3の外径は、例えば200〜400mmである。
第2の押出機2は、第1の押出機1よりも回転ドラム3の回転方向R1下流側に配置されている。これにより、第2の押出機2により押し出した補強ゴムTの先端部を、回転ドラム3に巻き付けられたゴムシートSの先端部に貼り付けることで、ゴムシートSと補強ゴムTを先端部から回転ドラム3に同時に巻き付けることができる。
回転ドラム3は、外表面を冷却する冷却機構を備えることが好ましい。冷却機構としては、例えば、回転ドラム3の内部に冷却水を循環させる水冷機構が用いられる。また、回転ドラム3の外表面は、貼り付けたゴムシートSや補強ゴムTを剥がしやすいような表面処理が行われたり、材質が用いられたりする。
カバーリング装置4は、第2の押出機2よりも回転ドラム3の回転方向R1下流側の位置で回転ドラム3の外表面とビードコア8の内周面が近接するようにビードコア8を支持し、支持したビードコア8を回転させる。本実施形態では、第2の押出機2の口金21の先端と回転ドラム3の外表面とが最も近接する位置と、ビードコア8の内周面と回転ドラム3の外表面とが最も近接する位置とは、回転ドラム3の回転方向R1に180°ずれているが、これに限定されない。また、本実施形態では、回転ドラム3の外径がビードコア8の内径よりも小さくなっており、回転ドラム3は、カバーリング装置4に支持されるビードコア8の内周面側に配置されている。
カバーリング装置4は、ビードコア8の内周面に貼り付けられたゴムシートS及び補強ゴムTをビードコア8の断面形状に沿って内周面側から外周面側へ向かって巻き上げるためのものである。カバーリング装置4は、支持したビードコア8をR2方向に回転させることができる。ビードコア8は、回転ドラム3の回転により従動的に回転する。
図3は、ビードコア8の断面図を示す。本実施形態のビードコア8は、断面六角形状をしており、ビードコア8の内周面を下面8a、外周面を上面8dとし、内周面側の側面を下側面8b,8fとし、外周面側の側面を上側面8c,8eとする。
ビードコア8の内周面側には補強ゴムTが設けられている。補強ゴムTは、ビードコア8の下面8a、下側面8b,8fを覆うように設けられている。ビードコア8と補強ゴムTは、ゴムシートSで被覆されている。カバーゴムSと厚み調整ゴムTの配合は、同じであっても異なっていてもよい。また、ビードコア8の外周面側には、断面が略三角形状のビードフィラー9が配設される。ビードコア8の内径は、例えば400〜650mmである。
カバーリング装置4は、ビードコア8の回転方向R2の上流側から下流側へ向かって順に、押さえローラ41、第1型付けローラ42、下側面圧着ローラ43、第2型付けローラ44、第1上側面圧着ローラ45、第1折り曲げローラ46、第2上側面圧着ローラ47、第2折り曲げローラ48、仕上げローラ49を備えている。また、カバーリング装置4は、回転するビードコア8の蛇行を防止する複数のガイドローラ40が設けられている。
図4Aは、図1のA−A線断面図である。回転ドラム3の外表面には、ゴムシートSが巻き付けられている。さらに、ゴムシートSの外周面には、補強ゴムTが巻き付けられている。本実施形態のゴムシートSの断面は、幅方向の両端部が薄くなっており、ゴムシートSをビードコア8の表面に巻き付けて幅方向両端部を接合する際に、薄くなった部分同士を重ねることで、接合部が厚くなることを防止している。
押さえローラ41は、ビードコア8の一部を挟んで回転ドラム3と対向する位置に配置される。押さえローラ41の回転軸は、回転ドラム3及びビードコア8の回転軸と平行となっており、押さえローラ41の外周面がビードコア8の上面8dに接触しながら押さえローラ41は回転する。また、押さえローラ41は、ビードコア8の径方向の内外に移動可能に構成されている。これにより、回転ドラム3の外表面上にある補強ゴムTの幅方向の一部を回転するビードコア8の下面8a(内周面)に貼り付ける際、押さえローラ41はビードコア8の上面8dを押圧することができる。なお、押さえローラ41は、ビードコア8の回転により従動的に回転する従動ローラである。
図4Bは、図1のB−B線断面図である。第1型付けローラ42は、ビードコア8の内周面側に配置されている。第1型付けローラ42の回転軸は、ビードコア8の回転軸と平行となっている。第1型付けローラ42は、図4Bに示すように、左右に対して中央が凹んだ糸巻状をしている。第1型付けローラ42の凹部421は、ゴムシートS及び補強ゴムTを介してビードコア8の下面8a及び左右の下側面8b,8fと接触するように配置される。また、ビードコア8を挟んで第1型付けローラ42に対向する位置には、ビードコア8の径方向の内外に移動可能に構成された補助ローラ42aが配置されている。補助ローラ42aの回転軸は、第1型付けローラ42及びビードコア8の回転軸と平行となっている。これにより、第1型付けローラ42の凹部421によってゴムシートS及び補強ゴムTをビードコア8の左右の下側面8b,8fに沿って上方に折り返すことができる。なお、第1型付けローラ42及び補助ローラ42aは、ビードコア8の回転により従動的に回転する従動ローラである。
図4Cは、図1のC−C線断面図である。下側面圧着ローラ43は、ビードコア8の内周面側に配置されている。下側面圧着ローラ43の回転軸は、ビードコア8の回転軸と平行となっている。下側面圧着ローラ43は、ビードコア8の左右に対向して一つずつ設けられている。一対の下側面圧着ローラ43は、ビードコア8の幅方向の左右に移動可能に構成されている。下側面圧着ローラ43は、円錐台状をしており、テーパ面をなす外周面が、ゴムシートS及び補強ゴムTを介してビードコア8の下側面8b,8fとそれぞれ接触するように配置される。また、ビードコア8を挟んで下側面圧着ローラ43に対向する位置には、ビードコア8の径方向の内外に移動可能に構成された補助ローラ43aが配置されている。補助ローラ43aの回転軸は、下側面圧着ローラ43及びビードコア8の回転軸と平行となっている。これにより、下側面圧着ローラ43によってビードコア8の下側面8b,8fに対してゴムシートS及び補強ゴムTを圧着することができる。なお、下側面圧着ローラ43は、不図示のモータによって駆動する駆動ローラであり、補助ローラ43aは、ビードコア8の回転により従動的に回転する従動ローラである。
図4Dは、図1のD−D線断面図である。第2型付けローラ44は、ビードコア8の内周面側に配置されている。第2型付けローラ44の回転軸は、ビードコア8の回転軸と平行となっている。第2型付けローラ44は、ビードコア8の下面8aに沿って回転する胴体部441と、胴体部441の両端にそれぞれ設けられる円板状のフランジ部442とを備える。左右のフランジ部442の間隔は、ビードコア8の幅にゴムシートSの厚さを加えた幅と略同じとなっている。また、第2型付けローラ44は、ビードコア8の径方向の内外に移動可能に構成されている。これにより、第2型付けローラ44のフランジ部442によってゴムシートSの幅方向両端部を上方に立たせることができる。なお、第2型付けローラ44は、ビードコア8の回転により従動的に回転する従動ローラである。
図4Eは、図1のE−E線断面図である。第1上側面圧着ローラ45は、ビードコア8の側方に配置されている。第1上側面圧着ローラ45の回転軸は、ビードコア8の径方向と平行となっている。第1上側面圧着ローラ45は、2つの円錐台部451,452を結合させた糸巻状をしている。一方の円錐台部451の外周面は、ゴムシートSを介してビードコア8の上側面8cと接触するように配置される。第1上側面圧着ローラ45は、ビードコア8の幅方向の左右に移動可能に構成されている。また、ビードコア8を挟んで第1上側面圧着ローラ45に対向する位置には、ビードコア8の幅方向の左右に移動可能に構成された補助ローラ45aが配置されている。補助ローラ45aの回転軸は、第1上側面圧着ローラ45の回転軸と平行となっている。これにより、第1上側面圧着ローラ45の一方の円錐台部451によってビードコア8の上側面8cに対してゴムシートSを圧着することができる。なお、第1上側面圧着ローラ45は、不図示のモータによって駆動する駆動ローラであり、補助ローラ45aは、ビードコア8の回転により従動的に回転する従動ローラである。
図4Fは、図1のF−F線断面図である。第1折り曲げローラ46は、ビードコア8の外周面側に配置されている。第1折り曲げローラ46の回転軸は、ビードコア8の回転軸と平行となっている。第1折り曲げローラ46は、ビードコア8の上面8dに沿って回転する円柱部461と、円柱部461の一端に設けられる円錐台部462とを備える。円錐台部462の外周面は、ゴムシートSを介してビードコア8の上側面8cと接触するように配置される。ビードコア8を挟んで第1折り曲げローラ46の円柱部461に対向する位置には、ビードコア8の径方向の内外に移動可能に構成された補助ローラ46aが配置されている。補助ローラ46aの回転軸は、第1折り曲げローラ46及びビードコア8の回転軸と平行となっている。これにより、第1折り曲げローラ46の円柱部461によってゴムシートSの一方の端部をビードコア8の上面8dに沿って折り曲げることができる。なお、第1折り曲げローラ46は、不図示のモータによって駆動する駆動ローラであり、補助ローラ46aは、ビードコア8の回転により従動的に回転する従動ローラである。
図4Gは、図1のG−G線断面図である。第2上側面圧着ローラ47は、ビードコア8の側方に配置されている。第2上側面圧着ローラ47の回転軸は、ビードコア8の径方向と平行となっている。第2上側面圧着ローラ47は、2つの円錐台部471,472を結合させた糸巻状をしている。一方の円錐台部471の外周面は、ゴムシートSを介してビードコア8の上側面8eと接触するように配置される。第2上側面圧着ローラ47は、ビードコア8の幅方向の左右に移動可能に構成されている。また、ビードコア8を挟んで第2上側面圧着ローラ47に対向する位置には、ビードコア8の幅方向の左右に移動可能に構成された補助ローラ47aが配置されている。補助ローラ47aの回転軸は、第2上側面圧着ローラ47の回転軸と平行となっている。これにより、第2上側面圧着ローラ47の一方の円錐台部471によってビードコア8の上側面8eに対してゴムシートSを圧着することができる。なお、第2上側面圧着ローラ47は、不図示のモータによって駆動する駆動ローラであり、補助ローラ47aは、ビードコア8の回転により従動的に回転する従動ローラである。
図4Hは、図1のH−H線断面図である。第2折り曲げローラ48は、ビードコア8の外周面側に配置されている。第2折り曲げローラ48の回転軸は、ビードコア8の回転軸と平行となっている。第2折り曲げローラ48は、ビードコア8の上面8dに沿って回転する。また、ビードコア8を挟んで第2折り曲げローラ48に対向する位置には、ビードコア8の径方向の内外に移動可能に構成された補助ローラ48aが配置されている。補助ローラ48aの回転軸は、第2折り曲げローラ48及びビードコア8の回転軸と平行となっている。これにより、第2折り曲げローラ48によってゴムシートSの他方の端部をビードコア8の上面8dに沿って折り曲げることができる。なお、第2折り曲げローラ48は、不図示のモータによって駆動する駆動ローラであり、補助ローラ48aは、ビードコア8の回転により従動的に回転する従動ローラである。
図4Iは、図1のI−I線断面図である。仕上げローラ49は、ビードコア8の外周面側に配置されている。仕上げローラ49の回転軸は、ビードコア8の回転軸と平行となっている。仕上げローラ49は、ビードコア8の上面8dに沿って回転する。仕上げローラ49は、ビードコア8の径方向の内外に移動可能に構成されている。また、ビードコア8を挟んで仕上げローラ49に対向する位置には、ビードコア8の径方向の内外に移動可能に構成された補助ローラ49aが配置されている。補助ローラ49aの回転軸は、仕上げローラ49及びビードコア8の回転軸と平行となっている。これにより、仕上げローラ49によってゴムシートSの両端部をビードコア8の上面8dに圧着することができる。なお、仕上げローラ49は、不図示のモータによって駆動する駆動ローラであり、補助ローラ49aは、ビードコア8の回転により従動的に回転する従動ローラである。また、仕上げローラ49と補助ローラ49aは、圧着力を高めるために、ローラ自体を温める温度調節機構を備えるようにしてもよい。温度調節機構としては、温水、ヒータ、ガス等による温度調節機構が例示される。
次に、上記のビードコア被覆装置100を用いたビードコア被覆方法を説明する。第1実施形態に係るビードコア被覆方法は、第1の押出機1により押し出した帯状のゴムシートSの先端部を回転ドラム3の外表面に貼り付け、ゴムシートSを回転ドラム3に巻き付ける工程と、第2の押出機2により押し出した帯状の補強ゴムTの先端部を回転ドラム3の外表面上にあるゴムシートSの先端部に貼り付け、補強ゴムTを回転ドラム3に巻き付ける工程と、ゴムシートS及び補強ゴムTが回転ドラム3の全周に亘って巻き付けられる前に、回転ドラム3の外表面上にある補強ゴムTの幅方向の一部の先端部を回転するビードコア8の内周面に貼り付け、ゴムシートS及び補強ゴムTを一体としてビードコア8の内周面に巻き付ける工程と、ビードコア8の内周面に巻き付けられたゴムシートS及び補強ゴムTの幅方向の残部をビードコア8の断面形状に沿って巻き上げる工程と、を備える。
初めに、カバーリング装置4にビードコア8をセットする。このとき、第1の押出機1及び第2の押出機2は、カバーリング装置4の外部に配置されている。
次いで、第1の押出機1を回転ドラム3の方向に前進させ、口金11を回転ドラム3の外表面に接近させる。
次いで、第1押出機1の口金11からゴムシートSの押し出しを開始してゴムシートSの先端部を回転ドラム3の外表面に貼り付け、同時に回転ドラム3の回転を開始する。これにより、押し出したゴムシートSを先端部から回転ドラム3に巻き付けていくことができる。
次いで、第2の押出機2を回転ドラム3の方向に前進させ、口金21を回転ドラム3の外表面に接近させる。
次いで、第2の押出機2の口金21から補強ゴムTの押し出しを開始して、補強ゴムTの先端部を回転ドラム3の外表面上にあるゴムシートSの先端部に貼り付ける。これにより、押し出した補強ゴムTを先端部から回転ドラム3に巻き付けていくことができる。このとき、補強ゴムTは、回転ドラム3の外表面上にあるゴムシートSの幅方向中央部に位置するように巻き付けられる(図4A参照)。
次いで、回転ドラム3の外表面上にある補強ゴムTの幅方向の一部の先端部を回転するビードコア8の下面8a(内周面)に貼り付ける。これにより、ゴムシートS及び補強ゴムTを一体としてビードコア8の内周面に巻き付けていくことができる。
次いで、ビードコア8の下面8aに巻き付けられたゴムシートS及び補強ゴムTは、カバーリング装置4によって、ゴムシートS及び補強ゴムTの幅方向の残部がビードコア8の断面形状に沿って巻き上げられる(図4B〜図4Iを参照)。最後に、第1の押出機1及び第2の押出機2を後退させて、ゴムシートSで被覆したビードコア8をカバーリング装置4から取り外す。
(第2実施形態)
第2実施形態に係るビードコア被覆方法は、第1の押出機1により押し出した帯状の補強ゴムTの先端部を回転ドラム3の外表面に貼り付け、補強ゴムTを回転ドラム3に巻き付ける工程と、第2の押出機2により押し出した帯状のゴムシートSの先端部を回転ドラム3の外表面上にある補強ゴムTの先端部に貼り付け、ゴムシートSを回転ドラム3に巻き付ける工程と、補強ゴムT及びゴムシートSが回転ドラム3の全周に亘って巻き付けられる前に、回転ドラム3の外表面上にあるゴムシートSの幅方向の一部の先端部を回転するビードコア8の内周面に貼り付け、補強ゴムT及びゴムシートSを一体としてビードコア8の内周面に巻き付ける工程と、ビードコア8の内周面に巻き付けられた補強ゴムT及びゴムシートSの幅方向の残部をビードコア8の断面形状に沿って巻き上げる工程と、を備える。
ゴムシートSを回転ドラム3に巻き付ける工程において、ゴムシートSは、回転ドラム3の外表面上にある補強ゴムTがゴムシートSの幅方向中央部に位置するように巻き付けられることが好ましい。
図5は、第2実施形態に係るビードコア8の断面図を示す。第2実施形態のビードコア8は、断面六角形状をしており、ビードコア8の内周面を下面8a、外周面を上面8dとし、内周面側の側面を下側面8b,8fとし、外周面側の側面を上側面8c,8eとする。ビードコア8は、ゴムシートSで被覆されている。ビードコア8の内周面側であって、ゴムシートSの外側には補強ゴムTが設けられている。
また、第2実施形態に係るビードコア被覆装置は、補強ゴムTを押し出す第1の押出機1と、ゴムシートSを押し出す第2の押出機2と、第1の押出機1から押し出された補強ゴムT及び第2の押出機2から押し出されたゴムシートSを巻き付ける回転ドラム3と、第2の押出機2よりも回転ドラム3の回転方向下流側の位置で回転ドラム3の外表面とビードコア8の内周面が近接するようにビードコア8を支持し、支持したビードコア8を回転させるカバーリング装置4と、第1の押出機1、第2の押出機2、回転ドラム3、及びカバーリング装置4を制御する制御部5と、を備え、制御部5は、第1の押出機1から押し出した帯状の補強ゴムTの先端部を回転ドラム3の外表面に貼り付け、補強ゴムTを回転ドラム3に巻き付けていき、第2の押出機2から押し出した帯状のゴムシートSの先端部を回転ドラム3の外表面上にある補強ゴムTの先端部に貼り付け、ゴムシートSを回転ドラム3に巻き付けていき、補強ゴムT及びゴムシートSが回転ドラム3の全周に亘って巻き付けられる前に、回転ドラム3の外表面上にあるゴムシートSの幅方向の一部の先端部を回転するビードコア8の内周面に貼り付け、補強ゴムT及びゴムシートSを一体としてビードコア8の内周面に巻き付けていき、ビードコア8の内周面に巻き付けられた補強ゴムT及びゴムシートSの幅方向の残部をビードコア8の断面形状に沿って巻き上げるものである。
図6は、回転ドラム3を回転軸に垂直な方向から見た図である。回転ドラム3の外表面には、周方向に沿って延びる周方向溝31が形成されている。周方向溝31の断面形状は、補強ゴムTの断面形状と同じとなっており、第1の押出機1から押し出した補強ゴムTを周方向溝31内に巻き付けていくことで、補強ゴムTとゴムシートSとの界面の段差を滑らかにすることができ、エア入り等の発生を抑えられる。
(第3実施形態)
前述の第1実施形態では、ゴムシートSをビードコア8の内周面側に巻き付ける工程と、補強ゴムTをビードコア8の内周面側に巻き付ける工程とを同時に行っているが、別々に行ってもよい。具体的には、第1の押出機1により押し出した帯状のゴムシートSの先端部を回転ドラム3の外表面に貼り付け、ゴムシートSを回転ドラム3に巻き付けていき、ゴムシートSが回転ドラム3の全周に亘って巻き付けられる前に、回転ドラム3の外表面上にあるゴムシートSの幅方向の一部の先端部を回転するビードコア8の内周面側に貼り付け、ゴムシートSをビードコア8の内周面側に巻き付ける。ゴムシートSをビードコア8の内周面側に全周に亘って巻き付けた後、第2の押出機2により押し出した帯状の補強ゴムTの先端部を回転ドラム3の外表面に貼り付け、補強ゴムTを回転ドラム3に巻き付けていき、補強ゴムTが回転ドラム3の全周に亘って巻き付けられる前に、回転ドラム3の外表面上にある補強ゴムTの幅方向の一部の先端部を回転するビードコア8の内周面側に貼り付け、補強ゴムTをビードコア8の内周面側に巻き付けるようにしてもよい。このとき、ビードコア8の内周面側に巻き付けられたゴムシートSの幅方向の残部をビードコア8の断面形状に沿って巻き上げる工程と、ビードコア6の内周面側に巻き付けられた補強ゴムTの幅方向の残部をビードコア8の断面形状に沿って巻き上げる工程とは、別々に行ってもよいが、同時に行ってもよい。なお、この第3実施形態に係るビード被覆方法によってゴムシートSが被覆されたビードコア8は、図5に示された形態となる。
(第4実施形態)
前述の第2実施形態では、補強ゴムTをビードコア8の内周面側に巻き付ける工程と、ゴムシートSをビードコア8の内周面側に巻き付ける工程とを同時に行っているが、別々に行ってもよい。具体的には、第1の押出機1により押し出した補強ゴムTの先端部を回転ドラム3の外表面に貼り付け、補強ゴムTを回転ドラム3に巻き付けていき、補強ゴムTが回転ドラム3の全周に亘って巻き付けられる前に、回転ドラム3の外表面上にある補強ゴムTの幅方向の一部の先端部を回転するビードコア8の内周面側に貼り付け、補強ゴムTをビードコア8の内周面側に巻き付ける。補強ゴムTをビードコア8の内周面側に全周に亘って巻き付けた後、第2の押出機2により押し出した帯状のゴムシートSの先端部を回転ドラム3の外表面に貼り付け、ゴムシートSを回転ドラム3に巻き付けていき、ゴムシートSが回転ドラム3の全周に亘って巻き付けられる前に、回転ドラム3の外表面上にあるゴムシートSの幅方向の一部の先端部を回転するビードコア8の内周面側に貼り付け、ゴムシートSをビードコア8の内周面側に巻き付けるようにしてもよい。このとき、ビードコア8の内周面側に巻き付けられた補強ゴムTの幅方向の残部をビードコア8の断面形状に沿って巻き上げる工程と、ビードコア6の内周面側に巻き付けられたゴムシートSの幅方向の残部をビードコア8の断面形状に沿って巻き上げる工程とは、別々に行ってもよいが、同時に行ってもよい。なお、この第4実施形態に係るビード被覆方法によってゴムシートSが被覆されたビードコア8は、図3に示された形態となる。
1 第1の押出機
2 第2の押出機
3 回転ドラム
4 カバーリング装置
5 制御部
8 ビードコア
11 口金
21 口金
31 周方向溝
100 ビードコア被覆装置
S ゴムシート
T 補強ゴム


Claims (12)

  1. 環状のビードコアを帯状のゴムシートで被覆するビードコア被覆方法であって、
    第1の押出機により押し出した帯状の前記ゴムシートの先端部を回転ドラムの外表面に貼り付け、前記ゴムシートを前記回転ドラムに巻き付ける工程と、
    前記ゴムシートが前記回転ドラムの全周に亘って巻き付けられる前に、前記回転ドラムの外表面上にある前記ゴムシートの幅方向の一部の先端部を回転する前記ビードコアの内周面側に貼り付け、前記ゴムシートを前記ビードコアの内周面側に巻き付ける工程と、
    第2の押出機により押し出した帯状の補強ゴムの先端部を前記回転ドラムの外表面に貼り付け、前記補強ゴムを前記回転ドラムに巻き付ける工程と、
    前記補強ゴムが前記回転ドラムの全周に亘って巻き付けられる前に、前記回転ドラムの外表面上にある前記補強ゴムの幅方向の一部の先端部を回転する前記ビードコアの内周面側に貼り付け、前記補強ゴムを前記ビードコアの内周面側に巻き付ける工程と、
    前記ビードコアの内周面側に巻き付けられた前記ゴムシート及び前記補強ゴムの幅方向の残部を前記ビードコアの断面形状に沿って巻き上げる工程と、を備えることを特徴とするビードコア被覆方法。
  2. 前記補強ゴムを前記回転ドラムに巻き付ける工程は、第2の押出機により押し出した帯状の前記補強ゴムの先端部を前記回転ドラムの外表面上にある前記ゴムシートの先端部に貼り付け、前記補強ゴムを前記回転ドラムに巻き付ける工程であり、
    前記ゴムシートを前記ビードコアの内周面側に巻き付ける工程と前記補強ゴムを前記ビードコアの内周面側に巻き付ける工程とは、前記ゴムシート及び前記補強ゴムが前記回転ドラムの全周に亘って巻き付けられる前に、前記回転ドラムの外表面上にある前記補強ゴムの幅方向の一部の先端部を回転する前記ビードコアの内周面側に貼り付け、前記ゴムシート及び前記補強ゴムを一体として前記ビードコアの内周面側に巻き付ける工程であることを特徴とする請求項1に記載のビードコア被覆方法。
  3. 前記補強ゴムは、前記回転ドラムの外表面上にある前記ゴムシートの幅方向中央部に位置するように巻き付けられることを特徴とする請求項2に記載のビードコア被覆方法。
  4. 環状のビードコアを帯状のゴムシートで被覆するビードコア被覆方法であって、
    第1の押出機により押し出した帯状の補強ゴムの先端部を回転ドラムの外表面に貼り付け、前記補強ゴムを前記回転ドラムに巻き付ける工程と、
    前記補強ゴムが前記回転ドラムの全周に亘って巻き付けられる前に、前記回転ドラムの外表面上にある前記補強ゴムの幅方向の一部の先端部を回転する前記ビードコアの内周面側に貼り付け、前記補強ゴムを前記ビードコアの内周面側に巻き付ける工程と、
    第2の押出機により押し出した帯状の前記ゴムシートの先端部を前記回転ドラムの外表面に貼り付け、前記ゴムシートを前記回転ドラムに巻き付ける工程と、
    前記ゴムシートが前記回転ドラムの全周に亘って巻き付けられる前に、前記回転ドラムの外表面上にある前記ゴムシートの幅方向の一部の先端部を回転する前記ビードコアの内周面側に貼り付け、前記ゴムシートを前記ビードコアの内周面側に巻き付ける工程と、
    前記ビードコアの内周面側に巻き付けられた前記補強ゴム及び前記ゴムシートの幅方向の残部を前記ビードコアの断面形状に沿って巻き上げる工程と、を備えることを特徴とするビードコア被覆方法。
  5. 前記ゴムシートを前記回転ドラムに巻き付ける工程は、第2の押出機により押し出した帯状の前記ゴムシートの先端部を前記回転ドラムの外表面上にある前記補強ゴムの先端部に貼り付け、前記ゴムシートを前記回転ドラムに巻き付ける工程であり、
    前記補強ゴムを前記ビードコアの内周面側に巻き付ける工程と前記ゴムシートを前記ビードコアの内周面側に巻き付ける工程とは、前記補強ゴム及び前記ゴムシートが前記回転ドラムの全周に亘って巻き付けられる前に、前記回転ドラムの外表面上にある前記ゴムシートの幅方向の一部の先端部を回転する前記ビードコアの内周面側に貼り付け、前記補強ゴム及び前記ゴムシートを一体として前記ビードコアの内周面側に巻き付ける工程であることを特徴とする請求項4に記載のビードコア被覆方法。
  6. 前記ゴムシートは、前記回転ドラムの外表面上にある前記補強ゴムが前記ゴムシートの幅方向中央部に位置するように巻き付けられることを特徴とする請求項5に記載のビードコア被覆方法。
  7. 前記補強ゴムを前記回転ドラムに巻き付ける工程において、前記補強ゴムは、前記回転ドラムの外表面に周方向に沿って形成された周方向溝内に巻き付けられ、
    前記周方向溝の断面形状は、前記補強ゴムの断面形状と同じであることを特徴とする請求項4〜6の何れかに記載のビードコア被覆方法。
  8. 環状のビードコアを帯状のゴムシートで被覆するビードコア被覆装置であって、
    前記ゴムシートを押し出す第1の押出機と、
    補強ゴムを押し出す第2の押出機と、
    前記第1の押出機から押し出された前記ゴムシート及び前記第2の押出機から押し出された前記補強ゴムを巻き付ける回転ドラムと、
    前記第2の押出機よりも前記回転ドラムの回転方向下流側の位置で前記回転ドラムの外表面と前記ビードコアの内周面が近接するように前記ビードコアを支持し、支持した前記ビードコアを回転させるカバーリング装置と、
    前記第1の押出機、前記第2の押出機、前記回転ドラム、及び前記カバーリング装置を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記第1の押出機から押し出した帯状の前記ゴムシートの先端部を前記回転ドラムの外表面に貼り付け、前記ゴムシートを前記回転ドラムに巻き付けていき、
    前記ゴムシートが前記回転ドラムの全周に亘って巻き付けられる前に、前記回転ドラムの外表面上にある前記ゴムシートの幅方向の一部の先端部を回転する前記ビードコアの内周面側に貼り付け、前記ゴムシートを前記ビードコアの内周面側に巻き付けていき、
    前記第2の押出機から押し出した帯状の前記補強ゴムの先端部を前記回転ドラムの外表面に貼り付け、前記補強ゴムを前記回転ドラムに巻き付けていき、
    前記補強ゴムが前記回転ドラムの全周に亘って巻き付けられる前に、前記回転ドラムの外表面上にある前記補強ゴムの幅方向の一部の先端部を回転する前記ビードコアの内周面側に貼り付け、前記補強ゴムを前記ビードコアの内周面側に巻き付けていき、
    前記ビードコアの内周面側に巻き付けられた前記ゴムシート及び前記補強ゴムの幅方向の残部を前記ビードコアの断面形状に沿って巻き上げることを特徴とするビードコア被覆装置。
  9. 前記制御部は、前記第1の押出機から押し出した帯状の前記ゴムシートの先端部を前記回転ドラムの外表面に貼り付け、前記ゴムシートを前記回転ドラムに巻き付けていき、
    前記第2の押出機から押し出した帯状の前記補強ゴムの先端部を前記回転ドラムの外表面上にある前記ゴムシートの先端部に貼り付け、前記補強ゴムを前記回転ドラムに巻き付けていき、
    前記ゴムシート及び前記補強ゴムが前記回転ドラムの全周に亘って巻き付けられる前に、前記回転ドラムの外表面上にある前記補強ゴムの幅方向の一部の先端部を回転する前記ビードコアの内周面側に貼り付け、前記ゴムシート及び前記補強ゴムを一体として前記ビードコアの内周面側に巻き付けていき、
    前記ビードコアの内周面側に巻き付けられた前記ゴムシート及び前記補強ゴムの幅方向の残部を前記ビードコアの断面形状に沿って巻き上げることを特徴とする請求項8に記載のビード被覆装置。
  10. 環状のビードコアを帯状のゴムシートで被覆するビードコア被覆装置であって、
    補強ゴムを押し出す第1の押出機と、
    前記ゴムシートを押し出す第2の押出機と、
    前記第1の押出機から押し出された前記補強ゴム及び前記第2の押出機から押し出された前記ゴムシートを巻き付ける回転ドラムと、
    前記第2の押出機よりも前記回転ドラムの回転方向下流側の位置で前記回転ドラムの外表面と前記ビードコアの内周面が近接するように前記ビードコアを支持し、支持した前記ビードコアを回転させるカバーリング装置と、
    前記第1の押出機、前記第2の押出機、前記回転ドラム、及び前記カバーリング装置を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記第1の押出機から押し出した帯状の前記補強ゴムの先端部を前記回転ドラムの外表面に貼り付け、前記補強ゴムを前記回転ドラムに巻き付けていき、
    前記補強ゴムが前記回転ドラムの全周に亘って巻き付けられる前に、前記回転ドラムの外表面上にある前記補強ゴムの幅方向の一部の先端部を回転する前記ビードコアの内周面側に貼り付け、前記補強ゴムを前記ビードコアの内周面側に巻き付けていき、
    前記第2の押出機から押し出した帯状の前記ゴムシートの先端部を前記回転ドラムの外表面に貼り付け、前記ゴムシートを前記回転ドラムに巻き付けていき、
    前記ゴムシートが前記回転ドラムの全周に亘って巻き付けられる前に、前記回転ドラムの外表面上にある前記ゴムシートの幅方向の一部の先端部を回転する前記ビードコアの内周面側に貼り付け、前記ゴムシートを前記ビードコアの内周面側に巻き付けていき、
    前記ビードコアの内周面側に巻き付けられた前記補強ゴム及び前記ゴムシートの幅方向の残部を前記ビードコアの断面形状に沿って巻き上げることを特徴とするビードコア被覆装置。
  11. 前記制御部は、前記第1の押出機から押し出した帯状の前記補強ゴムの先端部を前記回転ドラムの外表面に貼り付け、前記補強ゴムを前記回転ドラムに巻き付けていき、
    前記第2の押出機から押し出した帯状の前記ゴムシートの先端部を前記回転ドラムの外表面上にある前記補強ゴムの先端部に貼り付け、前記ゴムシートを前記回転ドラムに巻き付けていき、
    前記補強ゴム及び前記ゴムシートが前記回転ドラムの全周に亘って巻き付けられる前に、前記回転ドラムの外表面上にある前記ゴムシートの幅方向の一部の先端部を回転する前記ビードコアの内周面側に貼り付け、前記補強ゴム及び前記ゴムシートを一体として前記ビードコアの内周側面に巻き付けていき、
    前記ビードコアの内周面側に巻き付けられた前記補強ゴム及び前記ゴムシートの幅方向の残部を前記ビードコアの断面形状に沿って巻き上げることを特徴とする請求項10に記載のビードコア被覆装置。
  12. 前記回転ドラムの外表面には、周方向に沿って周方向溝が形成されており、
    前記周方向溝の断面形状は、前記補強ゴムの断面形状と同じであることを特徴とする請求項11に記載のビードコア被覆装置。


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