JP2005238466A - カーカス層の形成方法およびタイヤの製造方法 - Google Patents

カーカス層の形成方法およびタイヤの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2005238466A
JP2005238466A JP2004047678A JP2004047678A JP2005238466A JP 2005238466 A JP2005238466 A JP 2005238466A JP 2004047678 A JP2004047678 A JP 2004047678A JP 2004047678 A JP2004047678 A JP 2004047678A JP 2005238466 A JP2005238466 A JP 2005238466A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tire
bead
peripheral side
carcass layer
winding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004047678A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4432536B2 (ja
Inventor
Ryo Muramatsu
凌 村松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Tire Corp
Original Assignee
Toyo Tire and Rubber Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyo Tire and Rubber Co Ltd filed Critical Toyo Tire and Rubber Co Ltd
Priority to JP2004047678A priority Critical patent/JP4432536B2/ja
Publication of JP2005238466A publication Critical patent/JP2005238466A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4432536B2 publication Critical patent/JP4432536B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】カーカス層の折り返し部の先端位置を調節することができ、いわゆるハイターンアップ型の空気入りタイヤも製造するのが容易なカーカス層の形成方法およびその方法を利用したタイヤの製造方法を提供する。
【解決手段】 コード材を未加硫ゴムで被覆した連続体1を、略タイヤの内面形状を備える環状コア32に対して、ビード部間のタイヤ外周側TOとタイヤ内周側TIとを順次経由して前記被形成面の全体に巻き付けた後、ビード部間のタイヤ内周側TIの前記連続体1をカーカス層の折り返し部を残して切断し、切断後に配置したビード材に対して前記折り返し部をタイヤ外側に折り返す工程を備えるカーカス層の形成方法において、前記環状コア32の内周側には、前記ビード部間のタイヤ内周側TIの巻き付け長さを調整可能な調整用部材32cを設けると共に、この調整用部材32cは、ビードコアの下端から内周側への所定の張出し高さを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ラジアルタイヤの製造工程等において、コード材を未加硫ゴムで被覆した連続体を用いてカーカス層を形成するカーカス層の形成方法、およびその方法を利用したタイヤの製造方法に関する。
従来、ラジアルタイヤは、一般的に次のようにして製造されていた。まず、インナーライナ、カーカス、ビード周り、及びサイドウォールゴムの各材料をドラムの外周面にセットして円筒状の成形体を作製し(第1成形工程)、その成形体を内圧により略タイヤ寸法まで膨らませてから、ベルト及びトレッド等を張り合わせて未加硫ゴムからなる生タイヤを成形する(第2成形工程)。その後、加硫装置のモールド(外型)内に生タイヤをセットし、タイヤ内部から加圧しながら加熱・加硫させ、必要により内圧を維持したまま冷却して製品タイヤを製造する。
その際、カーカスの形成材料としては、複数本のコード材が互いに平行に配置され、コード材が未加硫ゴムで被覆された長方形のシート状物が用いられていた。このシート状物は、第1成形工程でコード材がドラムの軸方向に平行になるように配置され、第2成形工程で、コード材の中央部でシート状物が膨らんでコード材の間隔が広がった状態となる。
上記の第2成形工程を行う際、ブラダーと呼ばれるゴムバッグを使用する場合もあるが、空気圧で膨張させるため、コード材の配置が不均一となり易く、タイヤの均一性(ユニフォミティ)を損なう場合があった。また、上記のシート状物の製造には、大規模なカレンダー設備や裁断設備を必要とし、また、品種毎にその形状や大きさを変える必要があるため、多品種少量生産に対応しにくいものであった。
上記の欠点を解消すべく、1本又は複数本のコード材を未加硫ゴムで被覆した線状又は帯状の連続体を、略タイヤの内面形状を備える環状コアに、前記コード材が略タイヤ半径方向に配置されるように、ビード部間のタイヤ外周側とタイヤ内周側とを順次経由して繰り返し巻き付けた後、ビード部間のタイヤ内周側の前記連続体をカーカス層の折り返し部を残して切断し、次いで、予め又は前記切断後に配置したビード材に対して前記折り返し部をタイヤ中心側又はタイヤ外側に折り返す工程を備えるカーカス層の形成方法が知られている(例えば、特許文献1〜2参照)。この方法によると、カーカス層の形成動作が単純で制御が容易であり生産性が高く、また多品種少量生産に適し、しかも製品タイヤの構造的な制限が少ないものとなる。
しかしながら、上記の方法では、略タイヤの内面形状を呈する環状コアを使用して連続体(コード材)を巻き付けるため、切断した連続体をビード材で折り返す際に、折り返し部の長さが制限される。このため、カーカス層の折り返し部の先端がベルト層まで達するいわゆるハイターンアップ型の空気入りタイヤを製造するのが困難であった。また、カーカス層を2層形成するタイプの空気入りタイヤを製造する場合に、2層のカーカス層の折り返し部の先端位置が、略同じ高さになるため、その部分でセパレーション(分離)が生じ易いという問題もあった。
特開2001−171014号公報 特開平4−153028号公報
そこで、本発明の目的は、カーカス層の折り返し部の先端位置を調節することができ、いわゆるハイターンアップ型の空気入りタイヤを製造するのが容易なカーカス層の形成方法およびその方法を利用したタイヤの製造方法を提供することにある。また、本発明の別の目的は、2層のカーカス層を形成する場合にもセパレーションを抑制することができるカーカス層の形成方法およびその方法を利用したタイヤの製造方法を提供することにある。
上記目的は、下記の如き本発明により達成できる。
即ち、本発明のカーカス層の形成方法は、1本又は複数本のコード材を未加硫ゴムで被覆した線状又は帯状の連続体を、略タイヤの内面形状を備える環状コアに対して、前記コード材が略タイヤ半径方向に配置されるように、ビード部間のタイヤ外周側とタイヤ内周側とを順次経由して繰り返し巻き付けた後、ビード部間のタイヤ内周側の前記連続体をカーカス層の折り返し部を残して切断し、次いで、前記切断後に配置したビード材に対して前記折り返し部をタイヤ外側に折り返す工程を備えるカーカス層の形成方法において、前記環状コアの内周側には、前記ビード部間のタイヤ内周側の巻き付け長さを調整可能な調整用部材を設けると共に、この調整用部材は、ビードコアの下端から前記環状コアの外周端までの高さの15%以上の高さ分だけ、前記ビードコアの下端から内周側への張出し高さを有することを特徴とする。
本発明のカーカス層の形成方法によると、環状コアの内周側にビード部間のタイヤ内周側の巻き付け長さを調整可能な調整用部材を設けているため、環状コアに連続体を巻き付ける際に、カーカス層の折り返し部の長さを調整できる。このため、折り返し後のカーカス層の折り返し部の先端位置を調節することができ、しかも調整用部材の内周側への張出し高さがビードコアの下端から前記環状コアの外周端までの高さの15%以上であるため、いわゆるハイターンアップ型の空気入りタイヤを製造するのが容易になる。
また、本発明の別のカーカス層の形成方法は、1本又は複数本のコード材を未加硫ゴムで被覆した線状又は帯状の連続体を、略タイヤの内面形状を備えかつ必要によりビード部間のタイヤ内周側の巻き付け長さを調整可能な調整用部材を設けた環状コアに対して、前記コード材が略タイヤ半径方向に配置されるように、ビード部間のタイヤ外周側とタイヤ内周側とを順次経由して繰り返し巻き付ける工程と、別の調整用部材によって前記環状コアのビード部間のタイヤ内周側の巻き付け長さを長くした状態で、この環状コアに対して、1本又は複数本のコード材を未加硫ゴムで被覆した線状又は帯状の連続体を、前記コード材が略タイヤ半径方向に配置されるように、ビード部間のタイヤ外周側とタイヤ内周側とを順次経由して繰り返し巻き付ける工程と、ビード部間のタイヤ内周側の前記連続体をカーカス層の折り返し部を残して切断する工程と、前記ビード部に配置したビード材に対して前記折り返し部をタイヤ外側に折り返す工程とを備えることを特徴とする。
本発明の別のカーカス層の形成方法によると、1層目のカーカス層を形成するための連続体の巻き付け工程後に、調整用部材によって前記環状コアのビード部間のタイヤ内周側の巻き付け長さを長くした状態で、環状コアに対して2層目のカーカス層を形成するための連続体を巻き付け工程を行うため、1層目のカーカス層の折り返し部の長さと、2層目のカーカス層の折り返し部の長さとが異なるように調整することができる。このため、2層のカーカス層の折り返し部の先端位置を変えることができ、2層のカーカス層を形成する場合にもセパレーションを抑制することができる。
上記の何れかにおいて、前記ビード部間のタイヤ外周側の巻き付けを行う際に、前記コード材がタイヤ半径方向に配置されるように巻き付けを行うと共に、前記ビード部間のタイヤ内周側の巻き付けを行う際に、一方のビード部から他方のビード部にかけて、対向する位置より前記連続体の幅分だけずらした位置に巻き付けを行うことが好ましい。
その場合、ビード部間のタイヤ内周側の巻き付け部分で1ピッチ分に相当する送りを行うため、ビード部間のタイヤ外周側においてコード材をタイヤ半径方向からずらす必要がなく、コード材をより正確にタイヤ半径方向(ラジアル)に配置することができる。
一方、本発明のタイヤの製造方法は、コード材が略タイヤ半径方向に配置されたカーカス層が形成されるタイヤの製造方法において、略タイヤの内面形状を備えかつビード部間のタイヤ内周側の巻き付け長さを調整可能な調整用部材を設けた環状コアに対して、未加硫のインナーライナーゴムの層を形成してカーカス層の被形成面を形成する工程、及び上記いずれかに記載のカーカス層の形成工程を備えることを特徴とする。
本発明のタイヤの製造方法によると、インナーライナーゴム層の表面にカーカス層を形成する際、本発明のカーカス層の形成方法を採用するため、上記の如き作用効果により、カーカス層の折り返し部の先端位置を調節することができ、いわゆるハイターンアップ型の空気入りタイヤも容易に製造することができ、あるいは、2層のカーカス層を形成する場合にもセパレーションを抑制することができるタイヤの製造方法を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。本実施形態では、図1及び図2に示すように、連続体1を送り出すボビン10を環状体11の回転により環状に移動させながら、環状コア32をタイヤ回転方向A1に移動させて、連続体1を順次巻き付けるカーカス層の形成方法の例を示す。また、当該カーカス層の被形成面2には、予めインナーライナ層31を形成してある例を示す。
本発明では、図3に示すように、1本又は複数本のコード材1aを未加硫ゴム1bで被覆した線状又は帯状の連続体1が使用される。コード材1aとしては、例えばポリエステル、レーヨン、ナイロン等の有機繊維やスチール等の金属線材が使用できる。未加硫ゴム1bとしては、サイドウォールゴム等の他のゴム材料との接着性等を考慮した材料が適宜選択される。
コード材1aの配列数は1〜10本程度が好ましく、これに対応する線状又は帯状の連続体1の幅は2〜100mm程度が好ましい。そして、隣接する連続体1同士の接合を確実にするためには、図3に示すように端面が傾斜した形状が好ましい。
このような連続体1は、例えば図4に示すような装置で製造することができる。この装置は未加硫ゴム1bを混練押し出しする押出機22と、コード材1aを送り出す複数のリール21と、平行に配列した複数のコード材1aを未加硫ゴム1bで被覆しつつ帯状(リボン状)に押出成形する押出ヘッド23とにより主に構成される。
帯状に押出された連続体1は、巻取りモータ24の駆動軸にセットされたボビン10にセパレータ1sと共に巻き取られる。その際、セパレータ1sはセパレータリール25から供給される。なお、セパレータ1sを介在させるのは、連続体1がボビン10から好適に送り出されるようにするためであり、連続体1同士の粘着力が大きい場合に有用である。
このように、本発明で使用する連続体1は、比較的小規模な装置で製造することができ、しかも、タイヤ品種毎に連続体1の形状や大きさを変化させる必要性が小さいため、多品種少量生産に対応し易くなる。
ボビン10には、1本のタイヤ全体に巻き付ける量の連続体1を巻いておくのが好ましいが、その量が不足する場合には、複数のボビン10を順次使用して巻き付けを行えばよい。その場合、後述の連続体1を切断する部分にて、ボビン10の交換を行うのが好ましく、これにより形成されるカーカス層に連続体1の継ぎ目部分をなくすことができる。
本発明では、図1に示すように、上記の連続体1を、略タイヤの内面形状を備える環状コア32に対して、前記コード材1aが略タイヤ半径方向に配置されるように、ビード部3間のタイヤ外周側TOとタイヤ内周側TIとを順次経由して繰り返し巻き付ける。その際、環状コア32の周りに配置した環状体11を利用(回転させ)して、連続体1を送り出すボビン10を環状に移動させながら、被形成面2をタイヤ回転方向A1に移動させる。
本実施形態では、カーカス層の形成に先立ってインナーライナ層31を形成するが、例えば、インナーライナ層31は、図5に示すように、環状コア32の本体部32dの外周面のみに形成することができる。その場合、未加硫のインナーライナーゴムよりなる1枚又は複数枚の形成用シート部材を用いて、外周側を引き延ばしながら環状コア32に貼りつければよい。あるいは、環状コア32をタイヤ回転方向(図1ではA1)に回転させながら、インナーライナーゴムよりなるリボン体を供給して、環状コア32の周方向に貼着していく方法でもよい。この場合、リボン体の幅は3〜40mmが好ましい。
環状コア32は、略タイヤの内面形状を備えており(本体部32dの外周面)、環状コア32の内周側には、ビード部間のタイヤ内周側TIの巻き付け長さを調整可能な調整用部材32cを設けている。その際、調整用部材32cは、本体部32dに着脱可能に設けられることが好ましく、例えばボルト等で締結される。ビード部間のタイヤ内周側TIの巻き付け長さは、調整用部材32cのタイヤ内周側TIの面の長さや本体部32dからの取付け高さなどを変えることで、調整可能となる。取付け高さは、所定の厚みや高さのスペーサを介在させること等で調整することができる。
この調整用部材32cは、図5(b)に示すように、ビードコア4aの下端から環状コア32の外周端までの高さH1の15%以上の高さ分だけ、ビードコア4aの下端から内周側への張出し高さH2を有することが好ましい。より好ましくは、張出し高さH2が高さH1の20%以上の場合である。この範囲の高さであると、いわゆるハイターンアップ型の空気入りタイヤを製造する場合でも、カーカス層5の折り返し部5aの先端がベルト層まで達するのが容易になる。
また、環状コア32は、カーカス層形成後の取り出しが容易なように、分割構造になっており、境界部32aで分割することで、カーカス層形成後の生タイヤの内周側より取り出しが行える。また、巻き付けた連続体1の切断(後述の工程)が容易なように、切断用溝32bが調整用部材32cの内周側中央に設けられている。
一方、環状体11は2つに分割できる構造になっており、境界部11dにて連結と分割が自在に行えるようになっている。その部分で環状体11を分割した状態で、環状コア32の一端を挿通することにより、環状コア32の胴部周り、即ち、カーカス層の被形成面2の周りに環状体11を配置することができる。カーカス層形成後の生タイヤを環状体11から取り外す際にも、同様に環状体11の分割を行えばよい。なお、境界部11dでの連結構造は、従来公知の連結手段(例えば嵌合部とロック機構の組合せ)のいずれでもよい。
環状体11は、連続体1を送り出すボビン10をセットするための従動軸10aと、セパレータ1sを各々巻き取るためのリール12とを備える。従動軸10aには、連続体1にかかる張力を調整するための張力調整機構を設けるのが好ましい。また、リール12と各々の従動軸10aとの間には、従動軸10aの回転が伝達されて、リール12による巻き取が行えるように、適当な動力伝達機構が設けられている。
環状体11は、図2(a)〜(b)に示すように、その内周側に固定された4対の支持ロール16aと外周側に固定された4対の支持ロール16bにより、円筒部11aが挟持されて支持される。環状体11の円筒部11aの外周側中央には、全周にわたってラック11bが形成されており、モータ17の駆動軸に設けられたピニオンギヤ18の回転によって、環状体11が回転駆動される。そして、前記のボビン10等の従動軸10aとリール12とは、支持部11cにて環状体11に支持される。なお、環状体11には重量バランスをとるために適当な重量物を固定してもよく、環状体11の上端近傍にも支持ロールを設けて、より高い張力に耐えるようにしてもよい。
上記の装置構成によって、環状体11が矢印A2の方向に回転することにより、連続体1を環状コア32のビード部3間のタイヤ外周側TOとタイヤ内周側TIとを経由して巻き付けることができる。
その際、環状コア32(即ち、カーカス層の被形成面2)をタイヤ回転方向A1に回転させるが、例えば3本以上の保持ローラ13を回転駆動することで行うことができる。保持ローラ13は、タイヤサイズに合わせて間隔を変化させられるゴムローラ等が好ましく、例えば上方に向けて広がった駆動軸に対し、保持ローラ13の固定位置が変えられるものなどが使用可能である。
タイヤ回転方向A1への回転は、一定速度で行ってもよいが(この場合、らせん状に巻き付けられる)、ビード部3間のタイヤ外周側TOの巻き付けを行う際に、コード材1aをタイヤ半径方向に配置しようとすると、断続的な回転を行う必要がある。即ち、ビード部3間のタイヤ内周側TIの巻き付けを行う際に、一方のビード部3から他方のビード部3にかけて、対向する位置より連続体1の幅分だけずらした位置に巻き付けを行う必要があり、その場合、環状体11の回転位置が特定の範囲内の時だけ、タイヤ回転方向A1への回転を行えばよい。その際、連続体1の巻き付け位置とボビン10との距離に応じて、タイヤ回転方向A1への回転量の調整や逆方向への回転が有効になる。
上記のような動作を繰り返すことにより、図5(a)に示すように、環状コア32の表面全体に、部分的にインナーライナ層31を介しつつ、連続体1を巻き付けることができる。
本発明では、図5(b)に示すように、ビード部3間のタイヤ内周側TIの連続体1をカーカス層5の折り返し部5aを残して切断する。切断は、適当な切断装置を用いて、環状コア32の切断用溝32bの部分で行えばよい。
上記切断の前又は後に、図5(b)に示すように、ビード材4が配置される。ビード材4としては、ビードコア4a(ビードワイヤー)やビードフィラー4b、又はビード周りの補強層(図示省略)などが適宜用いられる。
次いで、図5(c)に示すように、配置したビード材4に対して折り返し部5aをタイヤ外側に折り返すことでカーカス層5が形成される。本発明では、環状コア32の内周側に、ビード部3間のタイヤ内周側TIの巻き付け長さを調整可能な調整用部材32cを設けているため、例えばハイターンアップ型の空気入りタイヤを製造する際に、カーカス層5の折り返し部5aの先端をベルト層まで到達させることができる。
カーカス層5の形成後、従来のタイヤの製造方法と同様に、サイドウォールゴム、ベルト及びトレッド等を張り合わせて未加硫ゴムからなる生タイヤを成形することができる。環状コア32は、この段階で取り外すのが好ましい。その後、加硫装置のモールド(外型)内に生タイヤをセットし、タイヤ内部から加圧しながら加熱・加硫させ、必要により内圧を維持したまま冷却して製品タイヤを製造することができる。
[他の実施形態]
以下、本発明の他の実施の形態について説明する。
(1)前述の実施形態では、断面が略三日月型の調整用部材を設けた環状コアを用いる例を示したが、図6(a)〜(b)に示すように、カーカス層5の折り返し部5aをタイヤ外側に折り返す際に、自動化が行い易いように、環状コア33の内周側に磁力により着脱可能なマグネット板33aを備える環状コア33を用いてもよい。図6において(a)は環状コアの正面図、(b)は環状コアの縦断面図を示している。
即ち、環状コア33は、複数に分割可能な本体部33dと、本体部33dの内周側から立設して高さ(長さ)調整可能な複数の連結部33cと、各々の連結部33cに支持され全体で環状リングを形成するリング部33bと、そのリング部33bに磁着する円弧状のマグネット板33aとを備えている。マグネット板33aは円周方向に複数分割されると共に、幅方向の中央で2分割される。この実施形態では、連結部33cとリング部33bとマグネット板33aとによって、ビード部間のタイヤ内周側の巻き付け長さを調整可能な調整用部材が構成される。
この環状コア33を用いて連続体の巻き付け後に、カーカス層5の折り返し部5aを折り返す場合、例えば図7(a)〜(e)に示すような方法によって行うことができる。先ず、図7(a)に示すように、幅方向の中央で2分割されたマグネット板33aの分割部に沿って、連続体1が切断される。
次に、図7(b)に示すように、ヒンジ35bを介して回動自在に先端に連結されたマグネット35aを備える巻き上げロッド35を操作して、マグネット板33aに対して折り返し部5aを介してマグネット35aを磁着させる。このとき、マグネット35aとマグネット板33aとの磁着力を十分確保するためには、マグネット板33aの幅が10mm以上、特に15mm以上であることが好ましい。
次に、図7(c)に示すように、巻き上げロッド35を操作して、マグネット35aを斜め下方向に移動させることで、磁着させたマグネット板33aとともに折り返し部5aを環状コア33から離脱させる。
次に、図7(c)に示すように、巻き上げロッド35を操作して、マグネット35aを斜め下方向に移動させることで、磁着させたマグネット板33aとともに折り返し部5aを環状コア33から離脱させる。このとき、マグネット板33aが、リング部33bから離脱する。
次に、図7(d)に示すように、巻き上げロッド35を操作して、マグネット35aを環状コア33の外側に移動させて、折り返し部5aを折り返す。更に巻き上げロッド35を操作して、図7(e)に示す状態まで折り返し部5aを巻き上げる。
最後に、図7(e)に示すように、付勢手段を備えるヒンジ36bを介して先端に連結されたローラ36aを備える貼り付けロッド36を操作して、ローラ36aを押し付けることで、折り返し部5aをカーカス層5に貼り付ける。このとき、空気の残存が少なくなるように、ヒンジ36bの付勢によって押圧しながらローラ36aを上方に押し上げるのが好ましい。
なお、上記の実施形態では、磁着力を利用して折り返し部5aを巻き上げロッド35に保持させる例を示したが、真空吸引、把持機構、粘着力などを利用して、巻き上げロッド35に保持させることも可能である。
(2)前述の実施形態では、カーカス層を1層だけ形成する例を示したが、図8に示すようにして、カーカス層を2層以上形成することも可能である。その場合、例えば上記(1)と同様の環状コア33に、別の調整用部材34を追加したものを用いることが可能である。この実施形態では、別の調整用部材34は、第1層目のカーカス層5を介してマグネット板33aと磁着し、全体で環状リングを形成するリング部34bと、そのリング部34bに磁着する円弧状の内周側マグネット板34aとで構成される。
つまり、前述のようにして、まず、1本又は複数本のコード材を未加硫ゴムで被覆した線状又は帯状の連続体を、略タイヤの内面形状を備えかつ必要によりビード部間のタイヤ内周側の巻き付け長さを調整可能な調整用部材33a〜33cを設けた環状コア33に対して、前記コード材が略タイヤ半径方向に配置されるように、ビード部間のタイヤ外周側とタイヤ内周側とを順次経由して繰り返し巻き付ける工程を実施する。
次に、図8に示すように、別の調整用部材34によって前記環状コア33のビード部間のタイヤ内周側の巻き付け長さを長くした状態で、この環状コア33に対して、1本又は複数本のコード材を未加硫ゴムで被覆した線状又は帯状の連続体を、前記コード材が略タイヤ半径方向に配置されるように、ビード部間のタイヤ外周側とタイヤ内周側とを順次経由して繰り返し巻き付ける工程を実施する。
次いで、ビード部間のタイヤ内周側の前記連続体をカーカス層5,5’の折り返し部を残して切断する工程を実施するが、最初に第2層目の折り返し部5’aを切断する。切断された折り返し部5’aは、上記(1)と同様にして、巻き上げロッド35を操作して、内周側マグネット板34aと共に離脱され、折り返される。
リング部34bが離脱された後、第1層目の折り返し部5aを切断し、折り返し部5aは、上記(1)と同様にして、巻き上げロッド35を操作して、マグネット板33aと共に離脱され折り返される。その後、上記(1)と同様にして、貼り付けロッド36を操作して、2層の折り返し部5a,5’aを貼り付ける。このようにして、ビード部に配置したビード材に対して折り返し部をタイヤ外側に折り返す工程が2回に分けて行われる。
(3)前述の実施形態では、連続体1の幅を一定に維持したまま巻き付けを行う例を示したが、図9(a)に示すように、タイヤ外周側ほど連続体1の幅が広がるように、巻き付ける連続体1の幅を変化させてもよい。これにより、コード材の隙間や重なりが無い状態で、コード材をタイヤ半径方向に配列することができる。
その際、連続体1の幅を変化させるには、例えば、中央部より端部が大径のガイドローラと、端部より中央部が大径のガイドローラとを使用して、環状体の回転周期に合わせて順次両者を切り換えながら連続体1を経由させればよい。また、環状体の回転周期に合わせてニップ間隔を変えながら、ニップローラを介して連続体1を送り出すなどすればよい。
(4)上記(3)の実施形態では、連続体を隙間や重なりが無い状態で巻き付ける例を示したが、図9(b)〜(c)に示すように、連続体1の隙間1dや重なり1cが存在してもよい。これらは、連続体1の幅を一定にして巻き付けを行う場合に生じるが、連続体1の幅が小さいほど、隙間1dや重なり1cの幅も小さくなる。最も細い連続体1である、1本のコード材を未加硫ゴムで被覆した線状の連続体1を使用する場合やそれに近い場合には、連続体の隙間1dや重なり1cは無視できるようになり、しかも、ビード部間のタイヤ内周側の巻き付けを行う際に、前述のように位置をずらす必要もなく、一定速度でカーカス層の被形成面をタイヤ回転方向に移動させるだけでよくなる。したがって、巻き付け動作等の簡易さの点では、上記が最も好ましい実施形態となる。
(5)前述の実施形態では、環状体を回転駆動させて連続体を送り出すボビンを環状に移動させる例を示したが、ガイドとなる環状体を固定し、ボビン側に駆動機構を設けて走行部を構成し、その走行部を自走させてもよい。その場合、走行部には、例えば環状体を内周側と外周側から挟み込む対ローラを複数設けて、その何れかをモータ等で駆動すればよく、環状体に設けた電極レールと接触可能な電極を設けて電力を供給すればよい。その際、環状体を固定する必要があるが、走行部の軌跡を避ける部分にて固定を行えばよい。
上記のように走行部を自走させる方式では、連続体の巻き付け速度を高めることができるため、特に幅の狭い連続体を用いる場合に有効である。なお、本発明の巻き付け操作は必ずしも自動で行う必要はない。
(6)前述の実施形態では、予め環状コアにシート状の未加硫ゴムを貼りつけてインナーライナー層を形成しておく例を示したが、本発明では、カーカス層とインナーライナー層を同時に環状コアに巻き付けて形成するようにしてもよい。
その場合、カーカス層の形成と同時にインナーライナ層を形成するため、図1及び図2に示すような環状体11のボビン10より回転上流側に、例えば未加硫のインナーライナーゴムよりなるリボン体を供給するボビンを設ければよい。これにより、環状コア32の表面上に、リボン体をビード部3間のタイヤ外周側TOとタイヤ内周側TIとを順次経由して繰り返し巻き付けることにより、連続体1の巻き付けに先立ってインナーライナ層を形成できる。
リボン体としては、未加硫のインナーライナーゴムが、押出機によりリボン状に押し出されたものであり、接合代(重なり部分)を考慮して連続体1よりやや幅が広いものを使用するのが好ましい。その際、接合代の部分が既に巻き付けられた連続体1の上面に巻き付けられないように、巻き付け位置を調整するのが好ましい。また、連続体1の場合と同様にセパレータを使用するのが好ましい。
本発明のカーカス層の形成方法を説明するための概略斜視図 本発明のカーカス層の形成方法に使用される装置の一例を示す図であり、(a)は正面視断面図、(b)は要部の側面視断面図 本発明で使用される連続体の一例を示す断面図 本発明で使用される連続体の製造装置の一例を示す斜視図 本発明のカーカス層の形成方法を説明するための工程図 本発明のカーカス層の形成方法の他の例に使用する環状コアの図であり、(a)は正面図、(b)は縦断面図 本発明のカーカス層の形成方法の他の例を説明するための工程図 本発明のカーカス層の形成方法の他の例を説明するための工程図 本発明により形成されるカーカス層の連続体の配置の例を示す正面図
符号の説明
1 連続体
2 カーカス層の被形成面
3 ビード部
4 ビード材
4a ビードコア
5 カーカス層
5a カーカス層の折り返し部
10 ボビン
11 環状体
31 インナーライナ層
32 環状コア
32c 調整用部材
33 環状コア
33a〜33c 調整用部材
TO タイヤ外周側
TI タイヤ内周側

Claims (4)

  1. 1本又は複数本のコード材を未加硫ゴムで被覆した線状又は帯状の連続体を、略タイヤの内面形状を備える環状コアに対して、前記コード材が略タイヤ半径方向に配置されるように、ビード部間のタイヤ外周側とタイヤ内周側とを順次経由して繰り返し巻き付けた後、ビード部間のタイヤ内周側の前記連続体をカーカス層の折り返し部を残して切断し、次いで、前記切断後に配置したビード材に対して前記折り返し部をタイヤ外側に折り返す工程を備えるカーカス層の形成方法において、
    前記環状コアの内周側には、前記ビード部間のタイヤ内周側の巻き付け長さを調整可能な調整用部材を設けると共に、この調整用部材は、ビードコアの下端から前記環状コアの外周端までの高さの15%以上の高さ分だけ、前記ビードコアの下端から内周側への張出し高さを有することを特徴とするカーカス層の形成方法。
  2. 1本又は複数本のコード材を未加硫ゴムで被覆した線状又は帯状の連続体を、略タイヤの内面形状を備えかつ必要によりビード部間のタイヤ内周側の巻き付け長さを調整可能な調整用部材を設けた環状コアに対して、前記コード材が略タイヤ半径方向に配置されるように、ビード部間のタイヤ外周側とタイヤ内周側とを順次経由して繰り返し巻き付ける工程と、別の調整用部材によって前記環状コアのビード部間のタイヤ内周側の巻き付け長さを長くした状態で、この環状コアに対して、1本又は複数本のコード材を未加硫ゴムで被覆した線状又は帯状の連続体を、前記コード材が略タイヤ半径方向に配置されるように、ビード部間のタイヤ外周側とタイヤ内周側とを順次経由して繰り返し巻き付ける工程と、ビード部間のタイヤ内周側の前記連続体をカーカス層の折り返し部を残して切断する工程と、前記ビード部に配置したビード材に対して前記折り返し部をタイヤ外側に折り返す工程とを備えるカーカス層の形成方法。
  3. 前記ビード部間のタイヤ外周側の巻き付けを行う際に、前記コード材がタイヤ半径方向に配置されるように巻き付けを行うと共に、前記ビード部間のタイヤ内周側の巻き付けを行う際に、一方のビード部から他方のビード部にかけて、対向する位置より前記連続体の幅分だけずらした位置に巻き付けを行う請求項1又は2に記載のカーカス層の形成方法。
  4. コード材が略タイヤ半径方向に配置されたカーカス層が形成されるタイヤの製造方法において、
    略タイヤの内面形状を備えかつビード部間のタイヤ内周側の巻き付け長さを調整可能な調整用部材を設けた環状コアに対して、未加硫のインナーライナーゴムの層を形成してカーカス層の被形成面を形成する工程、及び請求項1〜3いずれかに記載のカーカス層の形成工程を備えることを特徴とするタイヤの製造方法。
JP2004047678A 2004-02-24 2004-02-24 カーカス層の形成方法およびタイヤの製造方法 Expired - Fee Related JP4432536B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004047678A JP4432536B2 (ja) 2004-02-24 2004-02-24 カーカス層の形成方法およびタイヤの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004047678A JP4432536B2 (ja) 2004-02-24 2004-02-24 カーカス層の形成方法およびタイヤの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005238466A true JP2005238466A (ja) 2005-09-08
JP4432536B2 JP4432536B2 (ja) 2010-03-17

Family

ID=35020731

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004047678A Expired - Fee Related JP4432536B2 (ja) 2004-02-24 2004-02-24 カーカス層の形成方法およびタイヤの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4432536B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009001013A (ja) * 2007-06-20 2009-01-08 Goodyear Tire & Rubber Co:The コード切断装置
JP2009012296A (ja) * 2007-07-05 2009-01-22 Toyo Tire & Rubber Co Ltd ビード形成装置、ビードの形成方法、ゴム製筒体の製造方法、及び口金具付きゴムホースの製造方法
WO2023241708A1 (zh) * 2022-06-17 2023-12-21 软控股份有限公司 连杆反包机构及机械鼓

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009001013A (ja) * 2007-06-20 2009-01-08 Goodyear Tire & Rubber Co:The コード切断装置
JP2009012296A (ja) * 2007-07-05 2009-01-22 Toyo Tire & Rubber Co Ltd ビード形成装置、ビードの形成方法、ゴム製筒体の製造方法、及び口金具付きゴムホースの製造方法
WO2023241708A1 (zh) * 2022-06-17 2023-12-21 软控股份有限公司 连杆反包机构及机械鼓

Also Published As

Publication number Publication date
JP4432536B2 (ja) 2010-03-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4326112B2 (ja) タイヤカーカスの製造方法
US4283241A (en) Method of producing a tire for a pneumatic tire arrangement
JP2006347003A (ja) タイヤの製造方法およびベルト形成装置
JP4634465B2 (ja) カーカスバンドの成型方法及びステッチャー装置
JP4523601B2 (ja) タイヤの成型方法及び成型設備
JPS5835464B2 (ja) 閉ト−ラス,タイヤの製造方法およびその装置
JP4432536B2 (ja) カーカス層の形成方法およびタイヤの製造方法
CN109968702B (zh) 轮胎构成部件的制造方法及轮胎构成部件的制造装置
WO2019159491A1 (ja) タイヤの製造方法
WO2009125643A1 (ja) グリーンタイヤの製造方法および装置
JP2006219045A (ja) 空気入りタイヤ、同タイヤの配置構造及び製造方法
JP4468005B2 (ja) タイヤのゴム層の形成方法、タイヤの製造方法
JP2008119993A (ja) リボン状ゴムの積層方法及び積層装置、ゴム部材の製造装置
JP7461825B2 (ja) 空気入りタイヤの製造方法及び製造装置
JP3442018B2 (ja) カーカス層の形成方法およびタイヤの製造方法
JP5220630B2 (ja) 加硫タイヤの製造方法および製造装置
JP2008126854A (ja) 空気入りタイヤ及びその成型方法
WO2013001922A1 (ja) タイヤ及びビード部材の製造方法
US20100116415A1 (en) Apparatus and method for producing tire
JP6970613B2 (ja) タイヤ構成部材の製造方法及びタイヤ構成部材の製造装置
JP6007577B2 (ja) 空気入りタイヤの製造方法
JP2001260251A (ja) タイヤ用プライの製造方法及び製造装置
JP5097502B2 (ja) タイヤ成型体の製造装置およびタイヤ成型体の製造方法
JP2009292000A (ja) 空気入りタイヤの製造方法および装置
JP2003146027A (ja) ビードコア中間体並びに該ビードコア中間体の製造方法および装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061213

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091124

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091210

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20091214

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091214

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4432536

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130108

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160108

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees
S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350