JP2008126854A - 空気入りタイヤ及びその成型方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】サイドウォールに、リボン状ゴムを積層した白ゴム層を有する空気入りタイヤの白ゴム層に積層されたカバーゴムの加硫時のクリスの発生を抑える。
【解決手段】上側サイドウォール101と、下側サイドウォール103と、白ラインを形成する中央サイドウォール104と、薄い白ゴムからなり、中央サイドウォールの表面に積層された第1のカバーゴム107と、薄い黒ゴムからなり、第1のカバーゴム107の表面に積層された第2のカバーゴム108とを備えている。第1のカバーゴム107が中央サイドウォール104の凹凸を吸収し、その表面が平滑になるため、第2のカバーゴム108の表面も平滑になる。加硫時の第2のカバーゴム108の凹凸の崩れ込みによるクリスの発生を抑えることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、空気入りタイヤ及びその成型方法に関し、詳細には、積層されたリボン状ゴムからなり、タイヤ外面に他の部分とは異色の部分を形成する異色ゴム層を備えた空気入りタイヤにおいて、その異色ゴム層に積層されたカバーゴムのクリスを抑制した空気入りタイヤ及びその成型方法に関する。
外観性を向上させるため、サイドウォールに白ラインや白文字など、タイヤの他の部分とは異色の部分を形成した空気入りタイヤがある。この空気入りタイヤは、図9Aに示すように、黒ゴムからなり、図示されていないトレッド部に連なる上側サイドウォール101と、黒ゴムからなり、ビード部102に連なる下側サイドウォール103と、上下のサイドウォールの間に配置され、白ゴムからなる中央サイドウォール104と、薄い黒ゴムからなり、中央サイドウォール104の表面のタイヤ半径方向の両縁部を覆うように積層されたカバーゴム105とを備えている。ここで、中央サイドウォール104の表面の中央部はカバーゴム105が除去されて露出し、かつ両側部分よりも少し隆起している。
このような空気入りタイヤを製造するときは、生タイヤを成型する段階で、ベースとなるカーカス部材106の外側に上側、中央、下側のサイドウォール101、104、103を貼り付けた後、少なくとも中央サイドウォール104の表面にカバーゴム105を配置して生タイヤを製造する。次いで、この生タイヤを、上記隆起部を形成する凹部を有するモールド内で加硫した後、図9Bに示すように、円筒状の砥石車200を軸回りに回転させ、これを隆起部表面に押し当てて、カバーゴム105の表面を研削し、白ゴムからなる中央サイドウォール104を露出させる(特許文献1参照)。
しかしながら、リボン状ゴムを積層することにより、生タイヤのトレッド、サイドウォールなどを形成する方法により生タイヤを成型した場合、以下のような問題がある。図10Aに示すように、リボン状ゴムの積層により形成された中央サイドウォール104の表面に凹凸があると、その表面に積層されたカバーゴム105の表面にも凹凸が現れる。このような凹凸のあるカバーゴム105を貼り付けた生タイヤをモールドに入れて加硫すると、図10Bに示すように、カバーゴム105の凹凸が崩れ込み、カバーゴム105の表面にクリス(皺)が発生してしまうため、製品タイヤのサイドウォールに凹凸が現れて見映えが悪くなり、商品性が低下する。
特開平9−1694号公報(図6)
本発明は、前記従来の問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、積層されたリボン状ゴムからなり、タイヤ外面に他の部分とは異色の部分を形成する異色ゴム層を備えた空気入りタイヤにおいて、その異色ゴム層に積層されたカバーゴムのクリスを抑制することである。
請求項1の発明は、積層されたリボン状ゴムからなり、かつタイヤ外面に他の部分とは異色の部分を形成する異色ゴム層と、該異色ゴム層の表面の一部に積層された第1のカバーゴムと、該第1のカバーゴムの表面に積層され、かつ前記他の部分と同色の第2のカバーゴムとを有することを特徴とする空気入りタイヤである。
請求項2の発明は、請求項1記載の空気入りタイヤにおいて、前記第1のカバーゴムは、前記異色ゴム層と同材料のゴムからなることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1又は2記載の空気入りタイヤにおいて、前記異色ゴム層は、少なくとも一方のサイドウォールに配置されていることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1〜3の何れか記載の空気入りタイヤにおいて、前記第1のカバーゴム及び第2のカバーゴムの各々は環状に形成されており、かつ前記第1のカバーゴムの接合部と、前記第2のカバーゴムの接合部とが周方向の異なる位置に配置されていることを特徴とする。
請求項5の発明は、成型ドラムの外面に巻回されたカーカス部材の外側にリボン状ゴムを積層することにより、タイヤ外表面に他の部分とは異色の部分を形成するための異色ゴム層を形成する工程と、該異色ゴム層の表面に第1のカバーゴムを貼り付ける工程と、前記他の部分と同色の第2のカバーゴムを前記第1のカバーゴムの表面に貼り付ける工程とを有することを特徴とする空気入りタイヤの成型方法である。
本発明によれば、リボン状ゴムからなる異色ゴム層の表面に積層された第1のカバーゴムが異色ゴム層の凹凸を吸収し、その表面が平滑になるため、第1のカバーゴムの表面に積層された第2のカバーゴムの表面も平滑になる。このため、加硫時の第1のカバーゴムの凹凸の崩れ込みによるクリスの発生を抑えることができる。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。
図1は本発明の実施形態の空気入りタイヤのサイドウォール部及びビード部の概略構成、及びその製造工程の一部を示す図である。この図において、図9と同一の部分には図9と同じ符号を付した。
本実施形態の空気入りタイヤは、図1Aに示すように、黒ゴムからなり、図示されていないトレッド部に連なる上側サイドウォール101と、黒ゴムからなり、ビード部102に連なる下側サイドウォール103と、上下のサイドウォールの間に配置され、白ラインなど、タイヤの他の部分とは異色の部分を形成する中央サイドウォール104と、薄い白ゴムからなり、中央サイドウォールの表面のタイヤ半径方向の両縁部を覆うように積層された第1のカバーゴム107と、薄い黒ゴムからなり、第1のカバーゴム107の表面に積層された第2のカバーゴム108とを備えている。ここで、中央サイドウォール104の外面の中央部は第1のカバーゴム107及び第2のカバーゴム108が除去されて露出し、かつ両側部分よりも少し隆起している。このようなタイヤの他の部分とは異色の部分は、タイヤの赤道両側のサイドウォールの少なくとも一方に形成する。また、第1のカバーゴム107、第2のカバーゴム108は、ともに0.3〜1.5mm程度の厚みにすることが好適である。さらに、第1のカバーゴム107と、中央サイドウォール104とは同じ白ゴムで構成されている。
このような空気入りタイヤの製造するときは、生タイヤを成型する段階で、ベースとなるカーカス部材106の外側に上側、中央、下側のサイドウォール101、104、103を貼り付けた後、少なくとも中央サイドウォール104の表面に第1のカバーゴム107を貼り付け、次いで第1のカバーゴム107の表面に第2のカバーゴム108を貼り付けて生タイヤを製造する。次いで、この生タイヤを、上記隆起部を形成する凹部を有するモールド内で加硫した後、図1Bに示すように、円筒状の砥石車200を軸回りに回転させ、これを隆起部表面に押し当てて、第2のカバーゴム108及び第1のカバーゴム107の表面を研削し、中央サイドウォール104を露出させる。
加硫前の中央サイドウォール104と、第1のカバーゴム107及び第2のカバーゴム108の積層部分の断面を図2に示す。この図のように、リボン状ゴムの積層により形成された中央サイドウォール104の表面に凹凸があっても、その表面に積層された第1のカバーゴム107の裏面が中央サイドウォール104の凹凸面に応じて流動し、表面は平滑になる。このため、第1のカバーゴム107の表面に貼り付けられる第2のカバーゴム108の表面も平滑になる。従って、生タイヤをモールドに入れて加硫しても第2のカバーゴム108のクリスの発生が抑制されるため、製品タイヤのサイドウォールの凹凸が抑制されるため、見映えの悪化による商品性の低下を防止することができる。
なお、図1では、白ゴムからなる第1のカバーゴム107を1層、黒ゴムからなる第2のカバーゴム108を1層、計2層としたが、最外層のカバーゴムを黒ゴムで構成する限り、計3層以上(例えば白ゴムからなるカバーゴムを2層、黒ゴムからなるカバーゴムを1層)にしてもよい。また、最内層のカバーゴムを中央サイドウォール104とは異色のゴムで構成すると、本来図3Aのように形成されるべき白文字のラインの幅が図3Bに示すように狭くなるため、同色のゴムで構成することが好適である。なお、図3Cは白文字のラインの断面を拡大したものである。
次に上述した構成を有する空気入りタイヤの製造するための装置及び製造工程を説明する。ここで、生タイヤの製造工程のうち、カーカス部材106の外側に上側、中央、下側のサイドウォール101、104、103を貼り付ける工程までは、図4に示すタイヤ成型装置1を用いて実行する。この図は、タイヤ成型装置1においてリボン状ゴムの積層を行う部分を模式的に示す側面図である。
このタイヤ成型装置1は、未加硫のリボン状ゴム50の一部を重ね合わせて積層し、所定の断面形状のサイドウォール等を形成して生タイヤを成型する装置であり、図示のように、成型ドラム2と、押出機3と、それらの間に配置された一対のローラ4、5とを備えている。
成型ドラム2は、円筒状又は成型する生タイヤの形状に対応したトロイダル状をなし、図示しない駆動手段により軸線回りに回転する。押出機3は、先端に所定の断面形状の口金を有し、そこからゴムを連続的に押し出してリボン状ゴム50を形成する。一対のローラ4、5は、成型ドラム2に対向して位置し、一方(図では上方)のローラ4が他方(図では下方)のローラ5よりも大径に形成されている。このローラ4、5は、リボン状ゴム50を成型ドラム2に向けて搬送しつつ、その位置と角度を制御し、大径な一方のローラ4により成型ドラム2の外面上にリボン状ゴム50を貼り付ける。
このタイヤ成型装置1は、以上の構成により、押出機3から供給されるリボン状ゴム50を、ローラ4、5により位置と角度を制御しつつ回転する成型ドラム2の外面上に螺旋状に巻回して積層し、所定の断面形状に形成する。成型ドラム2がトロイダル状の場合には、このようにトレッド(図示せず)、上側、中央、下側のサイドウォール101、104、103等を形成して所定形状の生タイヤを成型し、また、成型ドラム2が円筒状の場合には、円筒状に成型したゴム部材の中央部分をトロイダル状に膨出させつつ、トレッド、上側、中央、下側のサイドウォール101、104、103等を形成して所定形状の生タイヤを成型する。
図4に示すタイヤ成型装置1を用いて、上側、中央、下側のサイドウォール101、104、103の形成を終えたら、少なくとも中央サイドウォール104の表面に順次、第1のカバーゴム107、第2のカバーゴム108を貼り付ける工程を実行する。この工程はコールド方式とホット方式の2種類の方式により実行できる。コールド方式は、ゴム成型装置で形成したシート状ゴムを冷却して一旦リール等の巻物に巻き取り、巻物から巻き出しながらシート状ゴムを室温で貼り付ける方式である。従って、この方式では、タイヤ成型装置1にシート状ゴムの巻物を取り付けて生タイヤまで供給する装置が設けられている。一方、ホット方式は、ゴム成形装置で形成したシート状ゴムを冷却せずに生タイヤ表面に直接貼り付ける方式である。従って、この方式では、タイヤ成型装置1にシート状ゴムの供給手段であるシート状ゴムの成型装置等が設けられる。
このように、装置の構成や貼り付け時の温度等は異なるものの、両方式とも、シート状ゴムは、ゴム成形装置、例えば図5Aに示すカレンダー装置や図5Bに示す押出機等により、貼り付ける部分に応じた幅及び所定の厚さに成形される。
図5Aに示すように、カレンダー装置10は、図示しない駆動手段により回転する円筒状のロール11、12を複数本(本実施形態では2本)備えており、各ロール11、12は、軸方向が平行に、かつ成形するシート状ゴム55の厚さに対応した所定の間隔を外周面間に開けて上下方向に並列して設けられている。このカレンダー装置10は、ロール11、12間に送られる(図の矢印V1)加熱された配合ゴム56を、互いに逆方向に回転(図の矢印R)するロール11、12間で圧延し、所定の厚さと幅のシート状ゴム55を連続して成型する(図の矢印V2)。
また、図5Bに示すように、押出機20は、配合ゴム56等を加熱・混練して押し出す押出機本体21と、そのゴム吐き出し口22の先端に設けられた一対の円筒状のローラ26、27からなるローラヘッド25とを有する。押出機本体は、略円筒状のシリンダ23と、シリンダ23内部で回転する螺旋状のフライトを有する図示しないスクリューと、シリンダ23側面に設けられた配合ゴム56等をシリンダ23内部に投入するためのホッパ24と、シリンダ先端のゴム吐き出し口22と、シリンダ23等を加熱して機体内部のゴムを所定温度に加熱する図示しない加熱手段とを備える。ローラヘッド25の一対のローラ26、27は、軸方向が平行に、かつ成形するシート状ゴム55の厚さに対応した所定の間隔を外周面間に開けて上下方向に並列して設けられている。
押出機20は、以上のように構成され、ホッパ24からシリンダ23内に投入(図の矢印W1)される配合ゴム56等を、回転するスクリューによりゴム吐き出し口22方向に向けて螺旋状に搬送しながら加熱・混練し(図の矢印S)、ゴム吐き出し口22から押し出す。この押し出したゴムをローラヘッド25の互いに逆方向に回転(図の矢印G)する一対のローラ26、27間で圧延し、所定の厚さと幅のシート状ゴム55を連続して成型する(図の矢印W2)。なお、ローラヘッド25の代わりにゴム吐き出し口22先端に口金を装着し、その開口部から所定の断面形状のシート状ゴム55を連続的に押し出して成型するようにしてもよい。
本実施形態のタイヤ成型装置1は、以上のように成型したシート状ゴム55を生タイヤ側面のサイドウォールの所定位置に貼付手段により貼り付けて、リボン状ゴム50を積層して形成した中央サイドウォール104の表面に順次、第1のカバーゴム107、第2のカバーゴム108を形成する。なお、第1のカバーゴム107、第2のカバーゴム108は、ゴムの粘性を利用してサイドウォールに押し付けて貼り付けてもよく、接着剤等をサイドウォール又は第1のカバーゴム107、第2のカバーゴム108の貼付面に塗布した後、サイドウォールに押し付けて貼り付けてもよい。第1のカバーゴム107、第2のカバーゴム108を成形しつつ貼り付けるホット方式では、コールド方式よりもゴムの温度が高く、その粘性も高いため、第1のカバーゴム107、第2のカバーゴム108を粘性のみで貼り付けても充分な貼り付け強度が得られる。
図6は、第1のカバーゴム107を生タイヤ30の赤道片側のサイドウォール31(上側サイドウォール101、中央サイドウォール104、下側サイドウォール103)に貼り付けている状態を模式的に示す斜視図である。
まず、タイヤ成型装置1は、図6Aに示すように、生タイヤ30を停止させた状態で、図示しない第1のカバーゴム107の供給手段から、サイドウォール31に第1のカバーゴム107を供給する(図の矢印K)。次に、第1のカバーゴム107の先端がサイドウォール31の所定位置に達したときに、例えば図示しないセンサがこれを検知すると、第1のカバーゴム107の先端を図示しない押圧部材でタイヤ幅方向外側から押圧し、サイドウォール31の所定位置に圧着する。その後、押圧部材を第1のカバーゴム107から離して略同位置に回転自在な円筒状のローラ6を押し付ける。このとき、ローラ6の軸方向が、サイドウォール31の外面と略平行に、かつ生タイヤ30の回転方向(図5Bの矢印F)と略直交するように押し付ける。
次に、図6Bに示すように、第1のカバーゴム107の送出速度に同期させて生タイヤ30を同方向(図の矢印F)に回転させ、第1のカバーゴム107をサイドウォール31に沿って貼り付ける。このとき、第1のカバーゴム107をローラ6で押圧して、下層の部材との間のエアを抜きながら中央サイドウォール104表面の凹凸に合わせて、第1のカバーゴム107を変形させつつ圧着して貼り付ける。また、第1のカバーゴム107のタイヤ半径方向外側のゴムを引き伸ばしながら、サイドウォール31の形状に対応した略環状になるように第1のカバーゴム107を変形させつつ貼り付ける。
その状態で第1のカバーゴム107の供給と生タイヤ30の回転を続行し、図6Cに示すように、生タイヤ30が一回転して第1のカバーゴム107の先端が貼り付け開始位置に達したときに、例えば図示しないセンサがこれを検知すると、生タイヤ30の回転を停止して図示しない切断手段により第1のカバーゴム107を切断する。その後、ローラ6を第1のカバーゴム107の表面から離して貼り付け作業を終了するが、このとき、切断した第1のカバーゴム107の後端部はローラ6で押圧されて先端部と接合し、接合部107Aが形成される。
以上のようにして第1のカバーゴム107の貼り付けを行った後、その表面に第2のカバーゴム108を貼り付ける。貼り付けの手順は、第1のカバーゴム107の場合と同様であるが、図7に示すように、第1のカバーゴム107の接合部107Aと、第2のカバーゴム108の接合部108Aとが、サイドウォールの異なる位置に配置されるように、第2のカバーゴム108の貼り付け開始位置を制御する。ここで、図7Aはカバーゴムの平面図、図7Bは断面図である。このように2層のカバーゴムの接合部107A、108Aの位置をずらすことで、接合部107A、108Aを重ねた場合よりも段差を低くすることができる。ここでは、図7Aに示すように、接合部107A、108Aを周方向に180度ずれた位置に配置した。通常、白ラインはサイドウォールの全周ではなく、一部に形成されているので、白ラインが形成されていない位置に接合部107A、108Aを配置することができる。
なお、ローラ6のタイヤ回転方向下流側に、回転自在な円筒状のブラシを設けてサイドウォール31の表面に押し付け、貼り付けられた第1のカバーゴム107、第2のカバーゴム108をブラッシングして、その幅方向の両端まで確実にサイドウォール31に貼り付けるようにしてもよい。また、サイドウォール31の表面を予めローラやブラシ等で押圧又はブラッシングしてリボン状ゴムの積層部表面を平滑化してから第1のカバーゴム107、第2のカバーゴム108を貼り付けてもよい。更に、第1のカバーゴム107、第2のカバーゴム108は、予め貼り付けに必要な所定長さに切断してから供給してもよい。
サイドウォール31の両面に貼り付ける場合は、両面同時に行ってもよいし片面ずつ行ってもよい。片面ずつ行う場合は、一方の面に第1のカバーゴム107、第2のカバーゴム108を貼り付けた後に生タイヤ30をタイヤ半径方向を中心に180度旋回させて、他方の面の貼り付けを行う。このように片面ずつ貼り付ける場合には、タイヤ成型装置1に、片面の貼り付けが終了した後に生タイヤ30を旋回させて、他方の面を貼付手段側に向けるための旋回装置を設ける必要があるが、第1のカバーゴム107、第2のカバーゴム108の供給手段や貼付手段は生タイヤ30の片面のみに設ければよい。
また、上記したホット方式により貼り付けを行う場合には、シート状ゴムの成形装置(図4参照)の各ローラで第1のカバーゴム107、第2のカバーゴム108の貼り付けを行ってもよい。図8は、押出機20を用いてホット方式でシート状ゴム55をサイドウォール31へ貼り付けている状態を模式的に示すタイヤ半径方向から見た側面図である。この場合には、押出機20先端のローラヘッド25の一方(図では上方)のローラ26を他方(図では下方)のローラ27よりも大径にし、シート状ゴム55の貼り付け時には、ローラ26の外周面をサイドウォール31の所定位置に押し付ける。その状態で、ゴム吐き出し口22からゴムを押し出してローラヘッド25のローラ26、27間で圧延して、所定の断面形状のシート状に成形しつつ、ローラ26でサイドウォール31の所定位置にシート状ゴム55を貼り付ける。即ち、ローラ26、27を互いに逆方向(図の矢印G)に回転させてシート状ゴム55を供給(図の矢印K)し、生タイヤ30を回転(図の矢印F)させて、図6と同様にシート状ゴム55を生タイヤ31へ貼り付ける。
その後、生タイヤ30は、タイヤ成型装置1から取り外されて図示しない搬送装置により加硫成型装置に搬送され、モールド内で加硫成型される。
本発明の実施形態の空気入りタイヤのサイドウォール部及びビード部の概略構成、及びその製造工程の一部を示す図である。 本発明の実施形態の空気入りタイヤの加硫前の中央サイドウォールと、カバーゴムの積層部分の断面を示す図である。 ライン幅の適当な白文字及びライン幅の狭い白文字を示す図である。 本発明の実施形態のタイヤ成型装置においてリボン状ゴムの積層を行う部分を模式的に示す側面図である。 シート状ゴム成形装置の例を示す概略側面図である。 カバーゴムを生タイヤのサイドウォールに貼り付けている状態を模式的に示す斜視図である。 2層のカバーゴムの各々の接合部の位置を示す図である。 押出機を用いてホット方式でシート状ゴムを生タイヤのサイドウォールへ貼り付けている状態を模式的に示すタイヤ半径方向から見た側面図である。 サイドウォールに白ラインを形成した従来の空気入りタイヤのサイドウォール部及びビード部の概略構成、及びその製造工程の一部を示す図である。 図9に示す空気入りタイヤの白ラインをリボン状ゴムを積層して形成した場合の問題を説明するための図である。
符号の説明
30・・・生タイヤ、31・・・サイドウォール、101・・・上側サイドウォール、103・・・下側サイドウォール、104・・・中央サイドウォール、107・・・第1のカバーゴム、108・・・第2のカバーゴム。

Claims (5)

  1. 積層されたリボン状ゴムからなり、かつタイヤ外面に他の部分とは異色の部分を形成する異色ゴム層と、該異色ゴム層の表面の一部に積層された第1のカバーゴムと、該第1のカバーゴムの表面に積層され、かつ前記他の部分と同色の第2のカバーゴムとを有することを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 請求項1記載の空気入りタイヤにおいて、
    前記第1のカバーゴムは、前記異色ゴム層と同材料のゴムからなることを特徴とする空気入りタイヤ。
  3. 請求項1又は2記載の空気入りタイヤにおいて、
    前記異色ゴム層は、少なくとも一方のサイドウォールに配置されていることを特徴とする空気入りタイヤ。
  4. 請求項1〜3の何れかに記載の空気入りタイヤにおいて、
    前記第1のカバーゴム及び第2のカバーゴムの各々は環状に形成されており、かつ前記第1のカバーゴムの接合部と、前記第2のカバーゴムの接合部とが周方向の異なる位置に配置されていることを特徴とする空気入りタイヤ。
  5. 成型ドラムの外面に巻回されたカーカス部材の外側にリボン状ゴムを積層することにより、タイヤ外表面に他の部分とは異色の部分を形成するための異色ゴム層を形成する工程と、該異色ゴム層の表面に第1のカバーゴムを貼り付ける工程と、前記他の部分と同色の第2のカバーゴムを前記第1のカバーゴムの表面に貼り付ける工程とを有することを特徴とする空気入りタイヤの成型方法。
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