JP2003220492A - 鋼材のレーザ溶接用コアドワイヤおよびソリッドワイヤ - Google Patents

鋼材のレーザ溶接用コアドワイヤおよびソリッドワイヤ

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JP2003220492A
JP2003220492A JP2002031724A JP2002031724A JP2003220492A JP 2003220492 A JP2003220492 A JP 2003220492A JP 2002031724 A JP2002031724 A JP 2002031724A JP 2002031724 A JP2002031724 A JP 2002031724A JP 2003220492 A JP2003220492 A JP 2003220492A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レーザ溶接による鋼材同士の接合において、
ブローホールや低温割れ等の欠陥の発生が無い、鋼材の
レーザ溶接用溶加材を提供する。 【解決手段】 窒素を主成分とするシールドガスを用い
て鋼材をレーザ溶接する際に溶加材として用いられるコ
アドワイヤであって、該コアドワイヤが軟鋼製シース内
に金属粉を封入してなり、該金属粉が、該コアドワイヤ
全質量に対してC:0.3〜1.2%、Si:2%以下
(0%を含む)、Mn:15〜30%で、残部が実質的
にFeからなるものとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鋼材のレーザ溶接
用溶加材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】鋼材同士の接合は、一般のアーク溶接、
或いは電子ビーム、レーザビームなどの高エネルギー密
度ビーム溶接により広く行われている。なかでもレーザ
溶接は深溶込みの高速溶接が可能であり、また電子ビー
ムのように真空を必要とせず高能率な溶接を達成できる
手法として注目をあびている。また大容量のレーザ溶接
機も製作され厚鋼板の溶接も可能となった。しかし、レ
ーザ溶接には以下の2つの問題がある。
【0003】その第一は、気孔に起因するブローホール
等の欠陥が発生し易い問題である。レーザビームによる
深溶込み溶接においては、被溶接材である金属がレーザ
ビームにより蒸発し、蒸発反力と蒸気圧によりキーホー
ルと呼ばれる空洞が材料中に形成される。キーホールは
金属蒸気により満たされており、キーホール口から蒸気
は外部に噴出している。このようにレーザ溶接では、キ
ーホールと呼ばれる非常に不安定な溶融池が形成され、
気孔に起因するブローホール等の欠陥が発生し易い問題
がある。
【0004】第二は、溶接金属部が非常に狭いため冷却
速度が速く、溶接金属部が硬化して靭性が低下する問題
である。鋼材には量の大小はあるにせよ必須の含有元素
としてCが含まれること、また通常のアーク溶接に比較
して冷却速度が速いことから、これら両因子が重畳して
マルテンサイト変態による溶接金属の低温割れが発生し
易い問題である。
【0005】従って、レーザ溶接を実用化するために
は、特にブローホール発生防止と低温割れ防止を両立
し、適切な強度の溶接継手を得ることが必要となる。更
に、溶接そのものが安定して行えなければ、生産性を極
めて重視する分野においては実用化ができない。
【0006】このような問題点を解決することを目的
に、産学ともにレーザ溶接金属の欠陥防止と靭性向上に
関する研究が盛んに行われており、提案されたものがあ
る。
【0007】まずブローホールと言われる溶接欠陥を防
止する方法として、例えば特開平9−314368号公
報には、シールドガスの巻き込みにより発生するブロー
ホールを抑制する方法として、レーザビームの波長を
8.2μm以下に制限し、かつシールドガスの組成とし
て窒素を体積比率で5%以上含有させる方法が提案され
ている。しかしながら本方法では、溶接欠陥を防止する
方法は記載されているが、溶接金属の靭性を向上させる
手法については記述がない。
【0008】また溶接金属の靭性を向上させる方法とし
て、例えばフィラー材料を供給しながらレーザ溶接する
方法(特開平9−122957号公報、特開平6−67
0号公報)、レーザ溶接する鋼板母材の化学成分と焼入
れ臨界直径Di値を制御する方法(特開平8−2762
86号公報、特開平10−94890号公報)、レーザ
溶接する鋼板母材の化学成分と組織パラメータ(結晶粒
径や第2相組織分率)や機械的特性(均一伸びと局部伸
び)を制御する方法(特開平11−293398号公
報)などが提案されている。しかしながら、いずれの方
法も溶接金属部の靭性や成形性改善に着目したものであ
る。この内、特開平8−276286号公報、特開平1
0−94890号公報、特開平11−293398号公
報に提案の方法では、鋼材中に含まれるMnの蒸気やN
が原因となりブローホールが発生すると解析し、ブロー
ホールを抑制するために、鋼材中に含まれるMnとNの
含有量を規制することが記述されている。しかしなが
ら、特開平9−314368号公報に記述されているよ
うに、レーザ溶接で必須のシールドガスの巻き込みが原
因で発生する気孔欠陥に対しては、何ら対策が施されて
いないと言える。
【0009】以上のように、従来のレーザ溶接方法並び
に溶加材では、欠陥発生防止、溶接金属部の靭性向上の
点で不十分であり、これらを共に満足できるレーザ溶接
方法並びに溶加材は見あたらないのが現状である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】鋼材同士の接合に対し
ては、前述のレーザ溶接が適用できれば、溶込み深さ、
強度、生産性、歪みの面で有利と考えられる。しかしな
がら、レーザ溶接では、キーホールと呼ばれる非常に不
安定な溶融池が形成され、気孔に起因するブローホール
等の欠陥が発生し易い問題がある。また鋼材には量の大
小はあるにせよ必須の含有元素としてCが含まれるこ
と、また通常のアーク溶接に比較して冷却速度が速いこ
と、およびこれら両因子が重畳してマルテンサイト変態
による溶接金属の低温割れが発生し易い問題がある。従
ってレーザ溶接を実用化するためには、特にブローホー
ル発生防止と低温割れ防止を両立し、適切な強度の溶接
継手を得ることが必要となる。更に、溶接そのものが安
定して行えなければ、生産性を極めて重視する分野にお
いては実用化ができない。
【0011】本発明は、かかる要請に応えるべくなされ
たものであって、その目的は、レーザ溶接による鋼材同
士の接合において、ブローホールや低温割れ等の欠陥の
発生が無い、鋼材のレーザ溶接用溶加材を提供するもの
である。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明者は鋭意研究を重ねた結果、固有のシールド
ガス条件下で行うレーザ溶接において、固有の溶加材の
組成を設定することによって鋼材同士の接合が可能であ
ることを見出し、ここに本発明をなしたものである。
【0013】すなわち、本発明は、窒素を主成分とする
シールドガスを用いて鋼材をレーザ溶接する際に溶加材
として用いられるコアドワイヤであって、該コアドワイ
ヤが軟鋼製シース内に金属粉を封入してなり、該金属粉
が、該コアドワイヤ全質量に対してC:0.3〜1.2
%、Si:2%以下(0%を含む)、Mn:15〜30
%で、残部が実質的にFeからなることを特徴とする鋼
材のレーザ溶接用コアドワイヤを要旨とする。
【0014】また、前記コアドワイヤがオーステナイト
系ステンレス鋼製シース内に金属粉を封入してなり、該
金属粉が、該コアドワイヤ全質量に対してC:0.3〜
1.2%、Si:2%以下(0%を含む)、Mn:5〜
30%で、残部が実質的にFeからなることを要旨とす
る。
【0015】また、前記コアドワイヤがフェライト系又
はマルテンサイト系ステンレス鋼製シース内に金属粉を
封入してなり、該金属粉が、該コアドワイヤ全質量に対
してC:0.3〜1.2%、Si:2%以下(0%を含
む)、Mn:5〜30%、Ni:5〜15%で、残部が
実質的にFeからなることを要旨とする。
【0016】前記金属粉が、さらにAl、Tiの1種又
は2種を合計量で0.2〜3%含むものとしてもよい。
【0017】また、質量%でC:0.1〜1.2%、S
i:2%以下、Mn:5〜40%、Ni:5〜15%、
Cr:20%以下で、残部が実質的にFeからなること
を特徴とする鋼材のレーザ溶接用ソリッドワイヤを要旨
とする。
【0018】さらにAl、Tiのいずれか1種又は2種
を合計量で0.2〜3%含むものとしてもよい。
【0019】以下に本発明の構成並びに作用を更に詳述
する。
【0020】(作用)レーザ溶接では、キーホールと呼
ばれる非常に不安定な溶融池が形成され、気孔に起因す
るブローホール等の欠陥が発生し易い問題がある。また
一般の鋼材には強度改善を目的としてCが添加されてい
るため、このような鋼材を一般的なアーク溶接と比較し
て冷却速度が極めて速いレーザビームで溶接すると、溶
接金属中に含まれるCが原因となり、溶接金属は靭性の
乏しいマルテンサイトとなりやすく低温割れが発生し易
い問題がある。
【0021】上記問題の内、まずブローホールの発生に
対しては、シールドガスに窒素ガスを用いることで防止
する。レーザ溶接では一般に、大気中に含まれる酸素と
溶融金属との反応を防止することを目的に、ヘリウム,
アルゴンといった不活性ガスがシールドガスとして汎用
されている。しかしながら、これら不活性ガスは一旦キ
ーホール内に捕捉され溶融金属内に巻き込まれると、溶
融金属が凝固するまでに外部に排出されないと溶接金属
中に残留してブローホール欠陥の原因となる。
【0022】一方、シールドガスに窒素を用いると、ヘ
リウムやアルゴンといった不活性ガスでシールドされて
いる場合とは異なり、窒素は溶融Fe合金中に溶解する
ためブローホールの原因とはなりにくいのである。一般
にアーク溶接では、窒素はブローホールの原因になると
して、できるだけ窒素が溶融金属に接触しないようにす
る努力が図られている。これはアーク溶接のように冷却
速度が遅い場合の現象であり、このように溶接後の冷却
速度が遅い場合には、溶融Fe合金中に溶解した窒素は
冷却に伴う溶解度減少に伴い、折角、ブローホールの原
因となる窒素が溶融Fe合金中に溶解しても、冷却過程
で気泡が発生してしまい、ブローホールの原因となって
しまう。本発明の従来知見との差異は、レーザ溶接のよ
うに溶接後の冷却速度が極めて速い場合には、アーク溶
接の場合とは異なり、溶融Fe合金中に過飽和に溶解し
た窒素を、溶接後の冷却過程でも過飽和のまま凍結でき
ることである。
【0023】しかしながら、シールドガスを窒素にして
単にレーザ溶接するのみでは、割れは防止できないの
で、本発明では固有の組成を有する溶加材(フィラーワ
イヤ)を用いる。すなわち、溶加材により所定量のC、
Ni、Mn等のオーステナイト形成元素を供給し、C
r、Mo、Siを代表とするフェライト形成元素に対
し、所定の比率以上に含有させた溶接金属の組成とす
る。これにより、溶接金属の組織がオーステナイト、或
いはオーステナイトとマルテンサイトの混合組織とな
り、マルテンサイト変態が抑制され低温割れが防止でき
るのである。なお上記のとおり本発明ではブローホール
抑制を目的に溶接金属中に窒素を強制固溶させることを
ポイントとしているが、NはCと同じようにオーステナ
イト形成能力が高く、溶接金属のオーステナイト化にと
もなう低温割れ防止にも効果を発揮する。
【0024】また溶加材には、必要に応じて強力な脱酸
剤であるAl、Ti等を所定量添加することでブローホ
ール欠陥を抑制する効果が増大する。これは先にブロー
ホールの原因が主に不活性ガスであると述べたが、例え
窒素シールドガスを溶融金属に吹き付けても完全に大気
と遮断することは不可能な場合がある。その際、大気か
ら混入される酸素が原因となり発生するブローホールを
抑制するためである。例えMn、Siを含めたとして
も、Mn、Siの脱酸剤だけではブローホールの発生防
止に対して不十分である場合には、前記Al、Ti等の
脱酸剤を所定量(0.2〜3質量%)添加することによ
り、完全にブローホールの発生を防止できるのである。
【0025】
【発明の実施の形態】本発明の溶加材の成分限定理由に
ついて、以下の実施形態1〜4に基づいて詳細に説明す
る。
【0026】(実施形態1)まず、第1の実施形態(実
施形態1)は、窒素を主成分とするシールドガスを用い
て鋼材をレーザ溶接する際に用いる溶加材が、軟鋼製シ
ース内に金属粉を封入してなるコアドワイヤであって、
その金属粉が、ワイヤ全質量に対してC:0.3〜1.
2%、Si:2%以下(0%を含む)、Mn:15〜3
0%で、残部が実質的にFeからなるものである。
【0027】すなわち、溶接金属のC含有量を鋼材並み
あるいはそれ以上に保持した上で、Mnを所定量含有さ
せ、Si含有量を制限したものである。
【0028】Cはオーステナイト形成元素であるので所
定量含有させることによりマルテンサイト変態が抑制さ
れ、溶接金属の組織がオーステナイト、あるいはオース
テナイトとマルテンサイトの混合組織となり、低温割れ
が防止できる。被溶接材がS58Cに代表されるC含有
量が比較的高い鋼材である場合には、C含有量が0.3
%程度の溶加材で十分溶接金属のオーステナイト化を達
成できる。一方、鋼材の中には例えば0.03%しかC
を含有しないような薄鋼板や厚鋼板が汎用されており、
このようにC含有量が少ない場合には、逆に溶加材から
Cを供給する必要がある。このような場合には、溶加材
には最大1.2%程度のC含有量を必要とする。したが
って、金属粉中のC含有量の適性範囲は、ワイヤ全質量
に対して0.3〜1.2%である。
【0029】Mnはオーステナイト形成元素であるので
所定量含有させることによりCと同様、マルテンサイト
変態が抑制され、溶接金属の組織がオーステナイト、あ
るいはオーステナイトとマルテンサイトの混合組織とな
り、低温割れが防止できる。またMnを添加することに
より、鋼材に不可避的に含有されるSと結びつき、高温
割れの防止に対しても有効に作用する。さらにMnは強
力な脱酸剤であることから、大気巻き込みに起因したブ
ローホールの発生防止に対しても寄与する。ここで溶加
材中のMnが15%未満では溶接金属に歩留まるMn量
が不足し、一方、30%を超える場合には溶加材の供給
量を加減することにより接合はできるが、溶加材そのも
のの製造が困難になるとともに上記効果が飽和する。し
たがって、金属粉中のMn含有量の適正範囲は、ワイヤ
全質量に対して15〜30%である。またMnは、溶融
Fe合金中に溶解すると窒素の溶解度を高める効果があ
る。そのため溶融Fe合金中へ窒素が吸収されやすくな
り、ブローホール抑制効果が高まる。なおブローホール
抑制効果を高めるには、20%以上の添加が好ましい。
【0030】Siは脱酸剤として有効であるが、フェラ
イト形成元素であるので溶接金属のオーステナイト化を
抑制し、マルテンサイト変態を助長する。したがって、
Siの含有量は2%以下(0%を含む)に限定する。
【0031】(実施形態2)第2の実施形態(実施形態
2)は、窒素を主成分とするシールドガスを用いて鋼材
をレーザ溶接する際に用いる溶加材が、オーステナイト
系ステンレス鋼製シース内に金属粉を封入してなるコア
ドワイヤであって、その金属粉が、ワイヤ全質量に対し
てC:0.3〜1.2%、Si:2%以下(0%を含
む)、Mn:5〜30%で、残部が実質的にFeからな
るものである。
【0032】溶加材を用いてレーザ溶接をする場合、溶
け込み深さを確保するためには、溶加材の供給量が制限
される。このため上記実施形態1の溶加材では、溶接金
属の組織を完全にオーステナイトにすることが難しく、
かなりの割合のマルテンサイトが含まれるため、靭性に
乏しい溶接金属となりやすい。この問題に対しては、上
記実施形態1の溶加材に用いた金属粉を、軟鋼のシース
に替えて、ステンレス鋼のシース、好ましくはオーステ
ナイト系ステンレス鋼のシースに封入することにより解
決することができる。すなわち、一般にオーステナイト
系ステンレス鋼には、通常7〜8%程度のNiが含まれ
ている。オーステナイト系ステンレス鋼シースからこの
Niを溶接金属に添加することで、より少ない溶加材の
供給量で溶接金属の組織をオーステナイトにすることが
できる。その結果、靭性に優れた溶接金属が得られ、低
温割れが防止される。また、オーステナイト系ステンレ
ス鋼シースに含まれる多量のCrは、Mnよりも溶融F
e合金中への窒素溶解度を高める効果があるため溶融F
e合金中へ窒素が吸収されやすくなる。これによりブロ
ーホール抑制効果が一層高まる。さらに、Cと同様にオ
ーステナイト形成能力が高いNを多量に溶接金属中に固
溶できることから、溶接金属中のオーステナイト比率を
高めることができ、低温割れ防止にも効果を発揮する。
なお、Crそのものはフェライト形成元素であることか
ら溶接金属のオーステナイト化を阻害する元素である。
しかし、上記のNi添加およびN固溶の効果により溶接
金属の靭性は軟鋼製のシースを用いた場合よりも格段に
向上するので問題とならない。
【0033】したがって、シースとしてオーステナイト
系ステンレス鋼を用いることにより、軟鋼を用いた場合
に比べより小さい溶加材(フィラーワイヤ)の供給量で
溶接金属組織をオーステナイトにすることができる。そ
の結果、溶け込み深さを確保しつつ、靭性に優れた溶接
金属が得られる。
【0034】また、シースをステンレス鋼製にすること
によりワイヤ表面の錆発生が防止され、よりブローホー
ルが発生しにくい溶加材を供給できる効果もある。
【0035】金属粉中のC含有量の適正範囲は、上記実
施形態1と同様の理由により、ワイヤ全質量に対して
0.3〜1.2%である。
【0036】金属粉中のSi含有量の適正範囲は、上記
実施形態1と同様の理由により、ワイヤ全質量に対して
2%以下(0%を含む)である。
【0037】金属粉中のMn含有量の適正範囲は、上記
実施形態1と同様の理由により、ワイヤ全質量に対して
5〜30%である。なお、本実施形態2においては、M
nと同様のオーステナイト形成元素であるNiがシース
から供給されるので、Mn含有量の下限は実施形態1よ
り低くできる。なおブローホール抑制効果を高めるに
は、15%以上の添加が好ましい。
【0038】(実施形態3)第3の実施形態(実施形態
3)は、窒素を主成分とするシールドガスを用いて鋼材
をレーザ溶接する際に用いる溶加材が、フェライト系又
はマルテンサイト系ステンレス鋼製シース内に金属粉を
封入してなるコアドワイヤであって、その金属粉が、ワ
イヤ全質量に対してC:0.3〜1.2%、Si:2%
以下(0%を含む)、Mn:5〜30%、Ni:5〜1
5%で、残部が実質的にFeからなるものである。
【0039】シース材料として、上記実施形態2のオー
ステナイト系ステンレス鋼の替わりに、13Cr鋼など
のフェライト系またはマルテンサイト系ステンレス鋼を
用い、内部に封入する金属粉にNiを適量添加すること
によっても、上記実施形態2と同様の特性が得られる。
【0040】金属粉中のC、Si、Mn含有量の適正範
囲は、上記実施形態2と同様の理由により、ワイヤ全質
量に対してそれぞれ0.3〜1.2%、2%以下(0%
を含む)、5〜30%である。
【0041】金属粉中のNiの含有量は、オーステナイ
ト化の効果を有効に発揮させるためには、溶接金属の歩
留りを考慮するとワイヤ全質量に対して5%以上必要と
する。好ましくは6%以上である。しかし15%を超え
て添加してもその効果は飽和するとともに、ワイヤのコ
スト上昇となり無駄である。したがって、Ni含有量の
適正範囲は5〜15%である。
【0042】上記実施形態1〜3において、窒素シール
ド不良による大気巻き込みが原因で発生するブローホー
ルを抑制するためには、Al、Tiに代表される脱酸剤
を添加することも可能である。脱酸の効果を有効に発揮
させるためには、いずれか1種または複数種を合計量で
0.2%以上添加する必要がある。しかし3%を超えて
添加しても脱酸の効果は飽和する。したがって、金属粉
中のAl、Tiの含有量の適性範囲は、いずれか1種ま
たは2種を含有し、それらの合計量でワイヤ全質量に対
して0.2〜3%である。
【0043】(実施形態4)第4の実施形態(実施形態
4)は、窒素を主成分とするシールドガスを用いて鋼材
をレーザ溶接する際に用いる溶加材がソリッドワイヤで
あって、質量%でC:0.1〜1.2%、Si:2%以
下、Mn:5〜40%、Ni:5〜15%、Cr:20
%以下で、残部が実質的にFeからなるものである。
【0044】一般にコアドワイヤを用いた場合、ワイヤ
に巻き癖が発生しやすいため、ワイヤを安定して被溶接
部材の合わせ目部のレーザビームに的確に供給すること
が難しく、特に低出力ビームの条件化ではビームからの
ワイヤの離脱が著しくなる。そのためコアドワイヤ内の
金属粉が溶解しないため、所定の金属粉全てを溶接金属
に添加できない問題が生じる。またコアドワイヤにはシ
ースに合わせ目が存在するため、ワイヤを長時間放置し
た場合には、この合わせ目から金属粉が吸湿して水分を
多量に含み、この水分に起因して溶接金属にブローホー
ルが発生する問題を引き起こすおそれがある。また低出
力ビームに対しても安定供給を可能とすべくこれ以上細
径化することは、コアドワイヤの構造上困難である。こ
の問題に対しては、コアドワイヤに替えて、より細径化
できるソリッドワイヤを採用することで解決できる。
【0045】溶加材(ソリッドワイヤ)中のC含有量の
適性範囲は、上記実施形態1と同様の理由により、0.
1〜1.2%である。なお、本実施形態4においては、
ソリッドワイヤの製造性を考慮すると、コアドワイヤと
比較してCは少ない方が好ましいため、C含有量の下限
は実施形態1〜3のコアドワイヤの場合の0.3%より
低い0.1%とした。
【0046】溶加材(ソリッドワイヤ)中のMn含有量
の適性範囲は、上記実施形態2と同様の理由により、5
〜40%である。なお、C含有量の下限を低くしたこと
にともなうオーステナイト形成元素の減少分を補うた
め、Mn含有量の上限は実施形態2の30%より高くし
た。ただし、Mnの過剰な添加はソリッドワイヤ製造時
における伸線性を低下させるため上限を40%とした。
【0047】溶加材(ソリッドワイヤ)中のNi含有量
の適性範囲は、上記実施形態3と同様の理由により、5
〜15%である。
【0048】Crは溶接金属の耐食性を向上させるとと
もに、前述のN溶解度を高めてブローホール発生を防止
する効果がある。しかしCrはフェライト形成元素であ
るため、過度の添加は溶接金属のオーステナイト化を阻
害する。したがって、溶加材(ソリッドワイヤ)中のC
r含有量の適性範囲は20%以下とする。なおブローホ
ール抑制効果を高めるには、5%以上の添加が好まし
く、11%以上の添加がさらに好ましい。
【0049】また窒素シールド不良による大気巻き込み
が原因で発生するブローホールを抑制するためにAl、
Tiを添加することが好ましい。溶加材(ソリッドワイ
ヤ)中のAl、Tiの含有量の適性範囲は、上記実施形
態1〜3と同様の理由により、いずれか1種または2種
を含有し、それらの合計量で0.2〜3%である。
【0050】既述したように、本発明は、溶接金属の組
織をオーステナイト、あるいはオーステナイトとマルテ
ンサイトの混合組織とし、マルテンサイト変態を抑制し
て低温割れを防止することを要旨とする。そのため、溶
加材中にオーステナイト形成能の高い元素であるC、M
n、Niを相当量添加するものであるが、その他のオー
ステナイト形成能が高い元素を適宜添加してもよい。こ
のような元素として、Pt、Pd、Co、Cu、Auな
どが非限定的に例示される。
【0051】また、フェライト生成能が高い元素であっ
ても、溶接金属の焼入性を高めてオーステナイトの安定
度を高める元素を適宜添加してもよい。このような元素
として、Bが非限定的に例示される。
【0052】また、本発明では、溶融金属中に溶解した
シールドガス成分の窒素を過飽和のまま溶接金属中に凍
結することでブローホールの発生を防止することを要旨
とする。そのため、溶融Fe合金中の窒素濃度を高める
合金元素であるMn、Crを相当量添加するものであ
る。一般にFeよりも炭化物形成傾向の大きい元素は溶
融Fe合金中の窒素濃度を高めることが知られているこ
とから、他の炭化物形成傾向の大きい元素を適宜添加し
てもよい。このような元素として、V、Ta、Mo、T
i、Nbなどが非限定的に例示される。
【0053】また、本発明では、窒素シールド不良によ
る大気巻き込みが原因で発生するブローホールを抑制す
るために、Al、Tiを脱酸剤として添加することを要
旨とする。同様の脱酸効果を奏する元素としてZr、C
aやREM(原子番号57〜71のすべての元素)を適
宜添加してもよい。
【0054】なお、これらブローホール抑制の目的で添
加する元素を、溶接ワイヤの伸線性や耐食性、あるいは
溶接金属の機械的特性(強度や靭性など)の改善を目的
に添加しても問題はない。
【0055】以上述べたように、本発明の溶加材は、窒
素を主成分とするシールドガスを用いて鋼材をレーザ溶
接する際に用いることにより、ブローホールの発生を防
止するとともに低温割れを防止した靭性に優れる溶接金
属が得られる。
【0056】鋼材としては機械構造用炭素鋼や合金鋼
(NiCr鋼、NiCrMo鋼、Cr鋼、CrMo鋼、
Mn鋼、MnCr鋼など)、一般構造用圧延鋼材、建築
構造用圧延鋼材、溶接構造用圧延鋼材などが非限定的に
例示される。
【0057】レーザ溶接方法としては、熱源としてレー
ザを利用するものであれば、汎用のCO2、YAG、半
導体などのいずれのレーザ溶接方法でも適用可能であ
る。
【0058】
【実施例】(実施例1)SM490鋼材同士(100W
×300L×12t)の突き合わせレーザ溶接試験を、
表1に示す条件で実施した。用いた溶加材はφ1.2m
mの軟鋼製シースのコアドワイヤであり、シースに封入
した金属粉の化学成分は表2に示す通りである。図1に
溶接状況を示す。
【0059】
【表1】
【0060】溶接後、溶接部のX線と断面、および浸透
探傷検査によりブローホール欠陥(単に「欠陥」ともい
う。)と低温割れの有無を調査した。その結果を表2に
併記する。欠陥についてはX線検査によりビード30m
m長さあたりの欠陥数を測定し、以下の基準にて評価し
た。 欠陥数:25個以上は不合格、 欠陥数:24個以内は合格とするものの、以下の基準で
ランク分けした。 ◎◎:0個、◎:1〜5個、○○:6〜10個、○:1
1〜24個
【0061】
【表2】
【0062】表2に示すように、シールドガスに窒素を
用いるとともに本発明で規定する化学成分の金属粉を封
入した溶加材(コアドワイヤ)を用いた場合(No.1
〜6)には、低温割れが防止できるとともにブローホー
ル欠陥数も合格していることが分かる。一方、本発明以
外の例では、ブローホールあるいは低温割れのいずれか
が発生する問題がある。
【0063】No.7〜12およびNo.13〜18は
本発明例であるNo.1〜6とシールドガス以外の条件
を同一とし、シールドガスを不活性ガスに替えて溶接試
験した結果である。溶接金属の低温割れを防止し得る溶
加材を供給しながら溶接しているため、No.7とN
o.13以外は溶接金属の低温割れは防止できたが、シ
ールドガスにAr、Heといった不活性ガスを用いたた
め、ブローホールが発生(ブローホール欠陥数が不合
格)する問題が生じている。なお、No.7とNo.1
3はシールドガスに窒素を用いていないため、溶接金属
中に固溶するN含有量が低くなり、溶接金属が靭性の高
いオーステナイトになりにくいため低温割れが発生した
ものと思われる。
【0064】No.19〜21は、金属粉の化学成分が
本発明の規定する範囲から逸脱している例である。シー
ルドガスに窒素を用いているためブローホール欠陥数は
合格しているものの、金属粉のC、Mnのいずれか若し
くは双方が所定の含有量の範囲にないため、低温割れが
発生している。
【0065】No.22は、シールドガス、金属粉の化
学成分とも本発明の規定する範囲を逸脱している例であ
る。ブローホール、低温割れともに発生を回避できなか
った。
【0066】No.23〜25は比較のため、溶加材を
添加せずに溶接試験を行い、シールドガスの影響を調査
した結果である。いずれも溶加材を添加していないため
低温割れが発生しており、シールドガスが窒素以外の不
活性ガスの場合(No.24、25)にはブローホール
が発生した。
【0067】(実施例2)SM490(100W×50
0L×20t)とS45C(100W×500L×20
t)の鋼材の突き合わせレーザ溶接試験を、表3に示す
条件で実施した。用いた溶加材は、シースがステンレス
鋼からなるφ1.2mmのコアドワイヤであり、シース
に封入した金属粉の化学成分は表4に示す通りである。
なお、実施例1の結果から、ブローホールの発生防止に
はシールドガスに窒素を使用することが有効と確認され
たため、本試験では、シールドガスに窒素のみを用い
た。溶接試験後の評価方法は実施例1と同様である。
【0068】
【表3】
【0069】
【表4】
【0070】表4に試験結果を併せて示す。なおブロー
ホールの判定基準は実施例1と同一である。本試験では
シールドガスに窒素を用いたため、ブローホール欠陥数
に関しては全て合格であった。そして本発明で規定する
化学成分の溶加材を用いた場合(No.26〜33)に
は、低温割れの発生も回避できている。なおNo.31
とNo.33ではシース材としてNiを含まない13C
r鋼を用いた試験を行ったが、金属粉中にNiを添加
し、ワイヤ全質量に対してNiが所定量含まれるように
すれば、シース材がSUS304の場合と同様の効果が
得られることを確認した。特に溶加材中のMn含有量を
15%以上とした場合(No.27、29、30、3
1)にはブローホール欠陥が全く認められず、ブローホ
ール抑制と低温割れ防止が完全に両立できた。
【0071】一方、No.34〜36は、金属粉の化学
成分が本発明の規定する範囲から逸脱している例であ
る。金属粉のC、Mnのいずれか若しくは双方が所定の
含有量の範囲にないため、低温割れが発生している。
【0072】(実施例3)SS400鋼材同士(100
W×500L×9t)の突き合わせレーザ溶接試験を、
表5に示す条件で実施した。用いた溶加材はφ1.0m
mのソリッドワイヤであり、化学成分は表6に示す通り
である。実施例2と同様の理由から、シールドガスとし
ては窒素のみを用いた。
【0073】
【表5】
【0074】
【表6】
【0075】表6に試験結果を併せて示す。なおブロー
ホールの判定基準は実施例1と同一である。本試験でも
シールドガスに窒素を用いたため、ブローホール欠陥数
に関しては全て合格であった。そして本発明で規定する
化学成分の溶加材を用いた場合(No.37〜43)に
は、低温割れの発生も回避できている。特に溶加材中の
Mn含有量が10%以上かつCrが5%以上とした場合
(No.37、41、43)にはブローホール欠陥が全
く認められず、ブローホール抑制と低温割れ防止が完全
に両立できた。
【0076】一方、No.44〜47は、溶加材の化学
成分が本発明の規定する範囲から逸脱している例であ
る。溶加材のC、Mn、Si、Ni、Crの少なくとも
いずれか1種が所定の含有量の範囲にないため、低温割
れが発生している。
【0077】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明に係る溶加
材を用いれば、鋼材同士の接合において、従来のレーザ
溶接法で問題となっていた、ブローホールの防止と溶接
金属の低温割れ防止の兼備が可能となり、生産性のみな
らず信頼性の高い接合技術を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】レーザ溶接の要領及び溶接状況を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
1:母材 2:溶加材 3:レーザ取出ノズル 4:レーザビーム 5:溶接ビード

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 窒素を主成分とするシールドガスを用い
    て鋼材をレーザ溶接する際に溶加材として用いられるコ
    アドワイヤであって、該コアドワイヤが軟鋼製シース内
    に金属粉を封入してなり、該金属粉が、該コアドワイヤ
    全質量に対してC:0.3〜1.2%、Si:2%以下
    (0%を含む)、Mn:15〜30%で、残部が実質的
    にFeからなることを特徴とする鋼材のレーザ溶接用コ
    アドワイヤ。
  2. 【請求項2】 窒素を主成分とするシールドガスを用い
    て鋼材をレーザ溶接する際に溶加材として用いられるコ
    アドワイヤであって、該コアドワイヤがオーステナイト
    系ステンレス鋼製シース内に金属粉を封入してなり、該
    金属粉が、該コアドワイヤ全質量に対してC:0.3〜
    1.2%、Si:2%以下(0%を含む)、Mn:5〜
    30%で、残部が実質的にFeからなることを特徴とす
    る鋼材のレーザ溶接用コアドワイヤ。
  3. 【請求項3】 窒素を主成分とするシールドガスを用い
    て鋼材をレーザ溶接する際に溶加材として用いられるコ
    アドワイヤであって、該コアドワイヤがフェライト系又
    はマルテンサイト系ステンレス鋼製シース内に金属粉を
    封入してなり、該金属粉が、該コアドワイヤ全質量に対
    してC:0.3〜1.2%、Si:2%以下(0%を含
    む)、Mn:5〜30%、Ni:5〜15%で、残部が
    実質的にFeからなることを特徴とする鋼材のレーザ溶
    接用コアドワイヤ。
  4. 【請求項4】 前記金属粉が、さらにAl、Tiのいず
    れか1種又は2種を合計量で0.2〜3%含むものであ
    る請求項1〜3のいずれか1項に記載の鋼材のレーザ溶
    接用コアドワイヤ。
  5. 【請求項5】 窒素を主成分とするシールドガスを用い
    て鋼材をレーザ溶接する際に溶加材として用いられるソ
    リッドワイヤであって、質量%でC:0.1〜1.2
    %、Si:2%以下、Mn:5〜40%、Ni:5〜1
    5%、Cr:20%以下で、残部が実質的にFeからな
    ることを特徴とする鋼材のレーザ溶接用ソリッドワイ
    ヤ。
  6. 【請求項6】 さらにAl、Tiのいずれか1種又は2
    種を合計量で0.2〜3%含むものである請求項5に記
    載の鋼材のレーザ溶接用ソリッドワイヤ。
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