JP2003217391A - キースイッチ及びその製造方法 - Google Patents

キースイッチ及びその製造方法

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JP2003217391A
JP2003217391A JP2002017305A JP2002017305A JP2003217391A JP 2003217391 A JP2003217391 A JP 2003217391A JP 2002017305 A JP2002017305 A JP 2002017305A JP 2002017305 A JP2002017305 A JP 2002017305A JP 2003217391 A JP2003217391 A JP 2003217391A
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insulating sheet
key
key dome
dome
adhesive
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JP2002017305A
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Yasuo Fukuda
泰生 福田
Yasushi Hirai
康司 平井
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Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明は、接着剤がキードームの小孔に付
着したり、接着剤がキードーム内へ侵入することを防止
し、かつ生産性を向上したキースイッチを提供すること
を課題とする。 【解決手段】 この発明は、キードーム3に接着する粘
着部2を、キードーム3の頂部に形成された小孔6ある
いはその周辺部も含めた箇所5を除くように絶縁シート
1上に形成し、かつ1枚の絶縁シート1に複数のキード
ーム3を配置接着して構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電子機器の操作
スイッチ部等に用いられて、操作時にクリック感が得ら
れるキードームを用いたキースイッチ及びその製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の従来のキースイッチの構成を図
9に示す。図9の断面図において、キースイッチの可動
接点となるキードーム93は、バネ性を備えた金属ダイ
ヤフラム等により、頂部を有するドーム状に形成されて
いる。キードーム93は、可動接点に対応して基板95
上に配置形成された固定側接点94上にキードーム93
の頂部を上向きにして対向して配置されている。配置さ
れたキードーム93の頂部凸側は、キードーム93との
接着面に対応して絶縁シート91に印刷形成された粘着
部92に接着され、絶縁シート91がキードーム93の
頂部凸側から覆うようにキードーム93を被覆し、絶縁
シート91により基板に固着される。
【0003】絶縁シート91の上からキードーム93の
頂部を押下すると、キードーム93は反発力を伴ってキ
ードーム93の内側に変位し、キードーム93の中央部
が固定側接点94と接触する。これにより、キードーム
93の可動接点と固定側接点94とが導通状態となる。
一方、押下力を取り去ると、キードーム93は反発力に
より元に戻り、キードーム93の可動接点と固定側接点
94とは離れ、両者は非導通状態となる。これにより、
キードーム93を可動接点とするキースイッチは、良好
な操作感触が得られるスイッチとして機能することにな
る。
【0004】このようなキードームと絶縁シートとを接
着する手順としては、例えば図10に示すように、まず
絶縁シート101を用意する(図10(A))。次に、
キードーム103との接着面に対応する絶縁シート10
1上の箇所に、キードーム103の大きさよりも小さい
形状に、スクリーン印刷法により粘着部102を印刷形
成する(図10(B))。次に、絶縁シート101に印
刷形成された粘着部102とキードーム103の頂部凸
側を当接対応させ、粘着部102により絶縁シート10
1とキードーム103を接着する(図10(C))。
【0005】このような従来のキードームにおいて、例
えば実開平1−29954号に記載されているように、
図9に示すようにキードーム93の頂部に小孔95が設
けられているものが、近年多用されている。キードーム
93の頂部に形成された小孔95は、外気と連通し、小
孔95を介してキードーム93の押下、復帰動作時にキ
ードーム93内と外気との間で空気が排出入され、キー
ドーム93の内部が膨張、収縮することによって押下、
復帰動作が影響されないように、キードーム93内の気
圧の平衡を保っている。
【0006】このように小孔95が設けられたキードー
ム93にあっては、上述したように接着部92によりキ
ードーム93と絶縁シート91とを接着した際に、粘着
部92を構成する例えば粘着剤がキードーム93の頂部
に設けられた小孔95に付着したり、小孔95を介して
キードーム93の内部に侵入するおそれがあった。
【0007】このような不具合を改善するために、特開
平2−126524号公報に記載されているように、キ
ードームを構成するダイヤフラムに設けられた中央孔に
対応する部分に少なくとも粘着材の層を設けないか、あ
るいは粘着防止層を設けてなる下面の粘着材の層により
ダイヤフラムを接着固定するとともに、絶縁基板に貼り
付けてなる個片のシートを用いているものがある。しか
し、この技術は、1つ1つのダイヤフラムに対して個片
のシートをそれぞれ貼り付け、さらに、個片のシートが
貼り付けられたそれぞれのダイヤフラムを、絶縁基板に
配置形成された固定側接点に対応した箇所に1つずつ貼
り付けていかなければならなかった。このため、ダイヤ
フラムを1つずつ基板に貼り付けるための装置、ならび
に多くの労力が必要になっていた。また、ダイヤフラム
を基板に直接配置接着するため、基板を予め用意してお
く必要があり、そのための時間とコストがかかってい
た。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】以上説明したように、
キースイッチの可動接点を構成する、頂部に小孔が設け
られたキードームにあっては、粘着部によりキードーム
と絶縁シートとを接着した時に、接着部の粘着剤が小孔
に付着したり、小孔を介してキードームの内部に侵入す
るおそれがあった。これにより、粘着部の粘着剤により
小孔が塞がったり、キードーム内に侵入した粘着部の粘
着剤が固定側接点に付着して、可動接点と固定側接点と
の接続不良が生じるおそれがあるといった不具合を招い
ていた。
【0009】このような不具合を改善するために、キー
ドームの小孔に対応する部分に粘着材が形成されていな
い個片のシートを使用して、キードームを基板に貼り付
ける手法が提案されている。しかし、この手法にあって
は、1つ1つのキードームに対して個片のシートをそれ
ぞれ貼り付け、さらにシートが貼り付けられたキードー
ムを1つずつ基板に貼り付けていかなければならなかっ
た。このため、多くの工数を必要とし、生産性の悪化を
招いていた。
【0010】そこで、この発明は、上記に鑑みてなされ
たものであり、その目的とするところは、接着部を構成
する接着剤がキードームの小孔に付着したり、接着剤が
キードーム内へ侵入することを防止し、かつ生産性を向
上させたキースイッチ及びその製造方法を提供すること
にある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、課題を解決する第1の手段は、頂部に小孔が形成さ
れて、前記頂部を上にして固定側接点に対向して配置さ
れ、可動接点となる紡錘状のキードームと、前記キード
ームの上面を覆うように前記キードームを被覆する絶縁
シートと、前記絶縁シート上に形成され、前記キードー
ムと前記絶縁シートとを、前記キードームの頂部凸側で
接着する接着部とを有し、前記接着部は、前記キードー
ムの頂部に形成された前記小孔に対向して当接する箇所
に前記接着部が形成されていない形状であることを特徴
とする。
【0012】第2の手段は、前記第1の手段において、
前記接着部は、前記キードームの頂部に形成された前記
小孔に対向して当接する箇所、ならびに通気路に対応し
た箇所に前記接着部が形成されていない形状であること
を特徴とする。
【0013】第3の手段は、頂部に小孔が形成され、前
記頂部を上にして固定側接点に対向して配置され、可動
接点となる紡錘状のキードームと、前記キードームの頂
部凸側から前記キードームを覆うように前記キードーム
を被覆する絶縁シートと、前記絶縁シート上に形成さ
れ、前記絶縁シートと基板とを接着することにより、前
記絶縁シートにより前記キードームを前記固定側接点に
対向して固定する接着部とを有し、前記接着部は、前記
キードームに対向して当接する箇所を除く前記絶縁シー
ト上の全面に形成されてなることを特徴とする。
【0014】第4の手段は、前記第3の手段において、
前記接着部は、前記キードームに対向して当接する箇
所、ならびに基板に設けられて連通する通気路に対応し
た箇所を除く前記絶縁シート上の全面に形成された形状
であることを特徴とする。
【0015】第5の手段は、頂部に小孔が形成されて、
前記頂部を上にして固定側接点に対向して配置され、可
動接点となる紡錘状のキードームと、前記キードームの
上面を覆うように前記キードームを被覆する絶縁シート
と、前記絶縁シート上に形成され、前記キードームと前
記絶縁シートとを、前記キードームの頂部凸側で接着す
る接着部とを有し、前記接着部は、前記キードームの頂
部に形成された前記小孔、又は前記小孔及び通気路に対
向して当接する箇所に前記接着部が形成されていない形
状であり、前記1枚の絶縁シート上に、基板に配置され
た複数の前記固定側接点に対応して複数の前記キードー
ムが配置接着されているキースイッチの製造方法におい
て、表面ならびに裏面の両面に剥離紙が貼り付けられて
支持された粘着材に、前記キードームの小孔に対向する
位置に選択的に貫通孔を開ける第1の工程と、前記粘着
材の一方の面に貼り付けられた前記剥離紙を剥がし、該
剥離紙を剥がした前記粘着材の一方の面に前記絶縁シー
トを貼り付ける第2の工程と、前記第2の工程で得られ
た絶縁シートの外形形状を、前記固定側接点が配置形成
された基板の外形形状と同様に加工形成する第3の工程
と、前記粘着材に開けられた貫通孔と前記キードームの
小孔とを対向させて、前記絶縁シート上に形成されて前
記粘着部を構成する前記粘着材に前記キードームを貼り
付ける第4の工程とを有することを特徴とする。
【0016】第6の手段は、頂部に小孔が形成されて、
前記頂部を上にして固定側接点に対向して配置され、可
動接点となる紡錘状のキードームと、前記キードームの
上面を覆うように前記キードームを被覆する絶縁シート
と、前記絶縁シート上に形成され、前記キードームと前
記絶縁シートとを、前記キードームの頂部凸側で接着す
る接着部とを有し、前記接着部は、前記キードームの頂
部に形成された前記小孔、又は前記小孔及び通気路に対
向して当接する箇所に前記接着部が形成されていない形
状であり、前記1枚の絶縁シート上に、基板に配置され
た複数の前記固定側接点に対応して複数の前記キードー
ムが配置接着されているキースイッチの製造方法におい
て、前記絶縁シート上に、前記キードームの小孔に対向
する箇所が選択的に除去されたマスク材を形成する第1
の工程と、前記第1の工程で形成されたマスク材をマス
クにして、粘着材を前記絶縁シートにスクリーン印刷し
て、前記絶縁シート上に前記粘着材を選択的に形成する
第2の工程と、前記第2の工程で得られた絶縁シートの
外形形状を、前記固定側接点が配置形成された基板の外
形形状と同様に加工形成する第3の工程と、前記絶縁シ
ート上の前記粘着材が形成されていないに箇所と前記キ
ードームの小孔とを対向させて、前記絶縁シート上に形
成されて前記粘着部を構成する前記粘着材に前記キード
ームを貼り付ける第4の工程とを有することを特徴とす
る。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いてこの発明の実
施形態を説明する。
【0018】図1はこの発明の一実施形態に係るキース
イッチの構成を示す断面図である。図1において、キー
スイッチの可動接点となるキードーム3は、バネ性を備
えた金属ダイヤフラム等により、頂部を有する紡錘状の
例えばドーム状に形成されている。なお、キードーム3
の形状は、ドーム状に限ることはなく、断面が弧状、あ
るいは台形状のものを含む紡錘状であっても構わない。
キードーム3は、可動接点に対応して基板7上に形成さ
れた固定側接点4上にキードーム3の頂部を上向きにし
て対向して配置されている。配置されたキードーム3の
頂部凸側は、キードーム3との接着面に対応して絶縁シ
ート1に印刷形成された粘着部2に接着され、絶縁シー
ト1がキードーム3の頂部凸側から覆うようにキードー
ム3に被覆し、絶縁シート1によりキードーム3が基板
7に固着される。
【0019】絶縁シート1に印刷形成された接着部2
は、図2に示すように、キードーム3の頂部に形成され
た小孔6に対向して当接する箇所5、あるいは小孔6及
び小孔6の周面に対向して当接する箇所5を除く、キー
ドーム3に対向して当接する絶縁シート1上に形成され
ている。すなわち、接着部2は、キードーム3の頂部に
形成された前記小孔に対向して当接する箇所5、あるい
は小孔6及び小孔6の周面に対向して当接する箇所5に
接着部2が形成されていない形状である。
【0020】このようなキードーム3は、1枚の絶縁シ
ート1上の、基板7上に配置された固定側接点4に対応
した位置に複数配置接着されている。すなわち、固定側
接点4に対して可動接点となるキードーム3は、複数の
固定側接点4が配置形成された基板7に対して1枚のシ
ート状態で提供されることになる。したがって、絶縁シ
ート1を基板7に貼り付けた時に絶縁シート1が基板7
の形状に対応するように、絶縁シート1の形状が加工さ
れる。
【0021】したがって、基板に配置形成された固定側
接点に対応して絶縁シートに配置接着された複数のキー
ドームがシート状態で提供されるので、絶縁シートをそ
のまま基板に貼り付けるだけでキースイッチを完成させ
ることができる。これにより、キードームを個別に基板
に貼り付ける従来に比べて、格段に工数を削減すること
ができる。また、シート状態のキードームを、基板とは
別に基板の製造と並行して製造することが可能となるの
で、製造期間を短縮することができる。また、従来のよ
うにキードームを個片のテープにより個別に基板に配置
接着する必要がないので、キードームを個別に配置接着
するための機器が不要となり、設備の負担を軽減するこ
とができる。さらに、粘着部が形成された絶縁シートと
キードームだけで、複数のキードームをシート状態に形
成できるので、キードームの薄厚化、ならびに低コスト
化が可能となる。
【0022】このようなシート状態のキードーム3を基
板に貼り付けて、絶縁シート1の上からキードーム3の
頂部を押下すると、キードーム3は反発力を伴ってキー
ドーム3の内側に変位し、キードーム3の中央部が固定
側接点4と接触する。これにより、キードーム3の可能
接点と固定側接点4とが導通状態となる。一方、押下力
を取り去ると、キードーム3は反発力により元に戻り、
キードーム3の可能接点と固定側接点4とは離れ、両者
は非導通状態となる。これにより、キードーム3を可動
接点とするキースイッチは、良好な操作感触が得られる
スイッチとして機能することになる。
【0023】このようなキードーム3と絶縁シート1と
を接着する手順としては、例えば図3に示すように、ま
ず絶縁シート1を用意する(図3(A))。次に、キー
ドーム3との接着面に対応する絶縁シート1の箇所に、
上述したような形状に、スクリーン印刷法により粘着剤
を印刷形成して複数の粘着部2を形成する(図3
(B))。次に、絶縁シート1に印刷形成された粘着部
2とキードーム3の頂部凸側を当接対応させ、粘着部2
により絶縁シート1とキードーム3とを接着する(図8
(C))。
【0024】このように、キードーム3に接着される粘
着部2を、キードーム3の頂部に形成された小孔6ある
いはその周面も含めた部分を除くように絶縁シート1上
に形成したので、粘着部2により絶縁シート1とキード
ーム3を接着する際に、粘着部2の粘着剤が小孔6の内
部あるいは小孔6の周辺に付着したり、粘着剤が小孔6
からキードーム3の内部に侵入して固定側接点4に付着
することは防止される。また、この実施形態では、従来
に比べて粘着部2の形状を上述したように変えるだけで
よいので、製造工程を変更することなく容易に実施する
ことができる。
【0025】なお、上記実施形態においては、絶縁シー
ト1上での粘着部2の形成位置は、図3(B)に示すよ
うにキードーム3が固定側接点4に対向して配置される
位置に対応していたが、図4に示すように、キードーム
3の小孔に対向した箇所41を除く絶縁シート42上の
全面に粘着部43を形成するようにしても、上記実施形
態と同様の効果を得ることができる。
【0026】次に、図4に示す絶縁シートに複数のキー
ドームが配置接着されたシート状態のキードームの製造
方法を、図5を参照して説明する。図5の右側の図5
(A)、(B)、(C)、(D)、(E)は、同図左側
の図5(A)のA−A線、図5(B)のB−B線、図5
(C)のC−C線、図5(D)のD−D線、図5(E)
のE−E線に沿った断面図である、まず、絶縁シート5
1を用意する(図5(A))。
【0027】次に、絶縁シート51と同じ形状で、剥離
紙52により表面と裏面が挟持された粘着材53を用意
し、絶縁シート51に配置接着されるキードームの小孔
の位置に対応した粘着材53の箇所に、少なくともキー
ドームの小孔よりも若干大きな貫通孔54をレーザー照
射またはドリル等により形成する。(図5(B))。
【0028】次に、貫通孔54が形成された粘着材53
の表面または裏面のいずれか一方の面の剥離紙52を粘
着材53から剥がし、剥離紙52を剥がした面の粘着材
53に図5(A)で示す絶縁シート51を貼り付ける
(図5(C))。
【0029】次に、図5(C)で得られた絶縁シート5
1の外形形状を、固定側接点が配置形成された基板の形
状と同じように加工形成する(図5(D))。
【0030】最後に、粘着材53の他方の面に貼り付け
られた剥離紙52を剥がし、粘着材53に開けられた穴
55にキードーム56の小孔を対向させ、キードーム5
6を粘着材53に貼り付ける。これらの作業は、絶縁シ
ート51に配置接着されるすべてのキードーム56に対
して行われ、複数のキードーム56が1枚の絶縁シート
5に配置接着されたキースイッチが完成する(図5
(E))。
【0031】次に、図4に示す絶縁シートに複数のキー
ドームが配置接着されたシート状態のキードームの他の
製造方法を、図6を参照して説明する。
【0032】まず、絶縁シート61を用意する(図6
(A))。
【0033】次に、絶縁シート61上に、キードームに
設けられた小孔に対向する箇所が選択的に除去されたマ
スク材となるマスキングテープ62を貼り付ける(図6
(B))。
【0034】次に、マスキングテープ62上に粘着材6
3を載せ、ウレタンやシリコン等のスキージ64を矢印
の方向に移動させて粘着材63をスクリーン印刷する
(図6(C))。
【0035】上記工程により粘着材63が、絶縁シート
61上にキードームの小孔に対向する箇所を除いて選択
的に形成される。その後、粘着材63が選択的に形成さ
れた絶縁シート61の外形形状を、固定側接点が配置形
成された基板の形状と同じように加工形成する(図6
(D))。
【0036】最後に、粘着材63が形成されていない箇
所にキードーム65の小孔を対向させ、キードーム65
を粘着材63に貼り付ける。これらの作業は、絶縁シー
ト61に配置接着されるすべてのキードーム65に対し
て行われ、複数のキードーム65が1枚の絶縁シート6
1上に配置接着されたキースイッチが完成する(図6
(E))。
【0037】このようにして製造されるシート状態のキ
ースイッチのそれぞれのキードームを押下した際にキー
ドーム内の空気が排出され、キードームが戻る際にキー
ドーム内に空気が入る通気路が絶縁シートに設けられて
いる場合には、絶縁シート上に形成される粘着部の形状
は、例えば図7に示すように、図3に示す形状に比べ
て、通気路71の部分に粘着部72が形成されていない
形状となる。さらに、複数のキードームの通気路が連通
している場合には、例えば図8に示すように、粘着部8
2は、キードームに対応する箇所ならびに通気路を除く
絶縁シート81上の全面に形成するようにしてもよい。
【0038】また、粘着部の形状は、図2あるいは図7
に示すような形状に限らず、方形や楕円、もしくは長円
等、同様の効果を得られる形状であればどのような形状
であっても構わない。さらに、上記実施形態では、粘着
剤により粘着部を構成しているが、粘着剤に代えて熱可
塑性接着剤、熱硬化性接着剤等の粘着あるいは接着性の
機能を有するスクリーン印刷可能な物質を使用すること
もできる。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、1枚の絶縁シート上に、複数のキードームを配置接
着したので、個片のシートを1つずつキードームに貼り
付ける手間が省け、生産性を向上させることができる。
【0040】また、キードームに接着される接着部を、
キードームの頂部に形成された小孔あるいはその周面も
含めた箇所を除くように絶縁シート上に形成したので、
接着部により絶縁シートとキードームとを接着する際
に、接着部を構成する接着剤が小孔や小孔の周辺に付着
したり、小孔を介して接着剤が固定側接点に付着するこ
とが防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係るキースイッチの構
成を示す図である。
【図2】粘着部の形状を示す図である。
【図3】絶縁シートにキードームを接着する手順を示す
図である。
【図4】絶縁シート上の接着部の形状を示す図である。
【図5】キースイッチを製造する製造方法を示す図であ
る。
【図6】キースイッチを製造する他の製造方法を示す図
である。
【図7】粘着部の形状を示す図である。
【図8】絶縁シート上の接着部の形状を示す図である。
【図9】従来のキースイッチの構成を示す図である。
【図10】絶縁シートにキードームを接着する従来の手
順を示す図である。
【符号の説明】
1,42,51,61,81 絶縁シート 2,43,72,82 粘着部 3,56、65 キードーム 4 固定側接点 5,41,71 粘着部が形成されない箇所 6 小孔 7 基板 52 剥離紙 53,63 粘着材 54 貫通孔 62 マスキングテープ 64 スキージ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5G006 AA01 AB25 BA01 BB03 CB03 FB04 LG02 5G023 AA01 AA11 BA22 CA19 CA30

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 頂部に小孔が形成されて、前記頂部を上
    にして固定側接点に対向して配置され、可動接点となる
    紡錘状のキードームと、 前記キードームの上面を覆うように前記キードームを被
    覆する絶縁シートと、 前記絶縁シート上に形成され、前記キードームと前記絶
    縁シートとを、前記キードームの頂部凸側で接着する接
    着部とを有し、 前記接着部は、前記キードームの頂部に形成された前記
    小孔に対向して当接する箇所に前記接着部が形成されて
    いない形状であり、 前記1枚の絶縁シート上に、基板に配置された複数の前
    記固定側接点に対応して複数の前記キードームが配置接
    着されていることを特徴とするキースイッチ。
  2. 【請求項2】 前記接着部は、前記キードームの頂部に
    形成された前記小孔に対向して当接する箇所、ならびに
    通気路に対応した箇所に前記接着部が形成されていない
    形状であることを特徴とする請求項1記載のキースイッ
    チ。
  3. 【請求項3】 頂部に小孔が形成され、前記頂部を上に
    して固定側接点に対向して配置され、可動接点となる紡
    錘状のキードームと、 前記キードームの頂部凸側から前記キードームを覆うよ
    うに前記キードームを被覆する絶縁シートと、 前記絶縁シート上に形成され、前記絶縁シートと基板と
    を接着することにより、前記絶縁シートにより前記キー
    ドームを前記固定側接点に対向して固定する接着部とを
    有し、 前記接着部は、前記キードームに対向して当接する箇所
    を除く前記絶縁シート上の全面に形成され、 前記1枚の絶縁シート上に、基板に配置された複数の前
    記固定側接点に対応して複数のキースイッチが配置接着
    されていることを特徴とするキースイッチ。
  4. 【請求項4】 前記接着部は、前記キードームに対向し
    て当接する箇所、ならびに連通する通気路に対応した箇
    所を除く前記絶縁シート上の全面に形成された形状であ
    ることを特徴とする請求項3記載のキースイッチ。
  5. 【請求項5】 頂部に小孔が形成されて、前記頂部を上
    にして固定側接点に対向して配置され、可動接点となる
    紡錘状のキードームと、 前記キードームの上面を覆うように前記キードームを被
    覆する絶縁シートと、 前記絶縁シート上に形成され、前記キードームと前記絶
    縁シートとを、前記キードームの頂部凸側で接着する接
    着部とを有し、 前記接着部は、前記キードームの頂部に形成された前記
    小孔、又は前記小孔及び通気路に対向して当接する箇所
    に前記接着部が形成されていない形状であり、前記1枚
    の絶縁シート上に、基板に配置された複数の前記固定側
    接点に対応して複数の前記キードームが配置接着されて
    いるキースイッチの製造方法において、 表面ならびに裏面の両面に剥離紙が貼り付けられて挟持
    された粘着材に、前記キードームの小孔に対向する位置
    に選択的に貫通孔を開ける第1の工程と、 前記粘着材の一方の面に貼り付けられた前記剥離紙を剥
    がし、該剥離紙を剥がした前記粘着材の一方の面に前記
    絶縁シートを貼り付ける第2の工程と、 前記第2の工程で得られた絶縁シートの外形形状を、前
    記固定側接点が配置形成された基板の外形形状と同様に
    加工形成する第3の工程と、 前記粘着材に開けられた貫通孔と前記キードームの小孔
    とを対向させて、前記絶縁シート上に形成されて前記粘
    着部を構成する前記粘着材に前記キードームを貼り付け
    る第4の工程とを有することを特徴とするキースイッチ
    の製造方法。
  6. 【請求項6】 頂部に小孔が形成されて、前記頂部を上
    にして固定側接点に対向して配置され、可動接点となる
    紡錘状のキードームと、 前記キードームの上面を覆うように前記キードームを被
    覆する絶縁シートと、 前記絶縁シート上に形成され、前記キードームと前記絶
    縁シートとを、前記キードームの頂部凸側で接着する接
    着部とを有し、 前記接着部は、前記キードームの頂部に形成された前記
    小孔、又は前記小孔及び通気路に対向して当接する箇所
    に前記接着部が形成されていない形状であり、前記1枚
    の絶縁シート上に、基板に配置された複数の前記固定側
    接点に対応して複数の前記キードームが配置接着されて
    いるキースイッチの製造方法において、 前記絶縁シート上に、前記キードームの小孔に対向する
    箇所が選択的に除去されたマスク材を形成する第1の工
    程と、 前記第1の工程で形成されたマスク材をマスクにして、
    粘着材を前記絶縁シートにスクリーン印刷して、前記絶
    縁シート上に前記粘着材を選択的に形成する第2の工程
    と、 前記第2の工程で得られた絶縁シートの外形形状を、前
    記固定側接点が配置形成された基板の外形形状と同様に
    加工形成する第3の工程と、 前記絶縁シート上の前記粘着材が形成されていないに箇
    所と前記キードームの小孔とを対向させて、前記絶縁シ
    ート上に形成されて前記粘着部を構成する前記粘着材に
    前記キードームを貼り付ける第4の工程とを有すること
    を特徴とするキースイッチの製造方法。
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