JP2003217116A - 磁気記録媒体の製造に用いる研磨テープ - Google Patents

磁気記録媒体の製造に用いる研磨テープ

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JP2003217116A
JP2003217116A JP2002321860A JP2002321860A JP2003217116A JP 2003217116 A JP2003217116 A JP 2003217116A JP 2002321860 A JP2002321860 A JP 2002321860A JP 2002321860 A JP2002321860 A JP 2002321860A JP 2003217116 A JP2003217116 A JP 2003217116A
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polishing
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tape
substrate
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Akira Ebihara
彰 海老原
Shoichiro Noguchi
章一郎 野口
Keiji Nakanishi
啓二 中西
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Kanebo Synthetic Fibers Ltd
Kanebo Ltd
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Kanebo Synthetic Fibers Ltd
Kanebo Ltd
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  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)
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  • Manufacturing Of Magnetic Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁気記録媒体の基板表面を研磨するテープで
あって、研磨した基板の表面粗さを格段と向上させるこ
との出来るテープの提供を課題とする。 【解決手段】 ナイロン成分と溶解成分からなる溶解分
解型複合糸における溶解成分を溶解して得られる細繊度
フィラメントを緯糸として用いた織物からなる研磨テー
プ、または、上記ナイロン成分と溶解成分からなる溶解
分解型複合糸の溶解成分を溶解して得られる細繊度フィ
ラメントをウエッブとして用いた不織布からなる研磨テ
ープ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は磁気記録媒体等を製
造する工程において、媒体用基板の表面に研磨を施すテ
ープに関するものである。
【0002】
【従来の技術】特公平7−13841号公報、特開平8
−96355号公報等に記載されている通り、磁気記録
媒体としては、従来、アルミニウム合金からなる基板に
アルマイト処理やNi−Pメッキ等の非磁性メッキ処理
を施した後に、Cr等の下地層を被覆し、次いでCo系
合金の磁性薄膜層を被覆し、更に炭素質の保護膜で被覆
したものが主に使用される。
【0003】このような磁気記録媒体(磁気ディスク)
は基板が硬いため寸法精度が高く記録密度もあがりやす
いが、磁気ヘッドが高速回転する磁気ディスクに接触す
ると、磁気ヘッドを破壊する所謂ヘッドクラッシュを生
ずる。これを回避するため磁気ヘッドを浮上させて使用
している。
【0004】ところが、磁気ディスクの高密度化に伴
い、ヘッド浮上高さは益々小さくなっており、最近では
1.5μm以下が要求されている。このようにヘッド浮
上高さを非常に小さい値に保つことが記録密度向上の最
大のポイントであり、低浮上高さでありながらしかもヘ
ッドクラッシュを生じないようにすることが技術上の最
大課題である。
【0005】一方、磁気ディスクについて検討してみる
と、磁気ディスクへの書き込み或いはその再生を行う
際、ディスクの静止時に磁気ヘッドの浮上面と磁気ディ
スク間で吸着を生ずることがある。上述の吸着現象は、
磁気ヘッド浮上面と磁気ディスク表面が極めて平滑で微
小間隔で対面しているときに、その間でO2 、N2 、H
2 O等の分子により埋めつくされて界面張力により大き
な吸着力が発生することに起因しており、かかる吸着が
発生するとモータ起動時に多大の電力を消費する不都合
なことが生ずる。
【0006】このような吸着現象を防ぐ目的で、基板の
上に磁性膜などを形成するのに先立って、基板表面を一
旦鏡面仕上げにした後、その表面を粗くして適当な表面
粗さに調整するテクスチャー加工が実施される。
【0007】このテクスチャー加工方法としては、従来
次のような方法が採られている。即ち、炭化ケイ素、ア
ルミナ、或いはダイヤモンドの砥粒を付着させた研磨テ
ープを使用し、NiPめっき基板を回転させた状態で、
研磨テープをテープ裏面側から夫々ロールで押し付けな
がら基板径方向に接触移動させ、基板表面に同心円状の
条こんを形成して所謂テクスチャー付き基板が得られる
ようにしている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来使用さ
れている研磨テープでは基板表面を適当な表面粗さに調
整して粗面化することがかなり難しく、必要以上に粗く
なり易いという問題が生じている。このようなことを解
消するため、特開平6−295432号公報には、テク
スチャー加工に使用する研磨テープの構成繊維を従来の
ものより細くし、直径5μm(太さ0.1デニール)以
下のものを使用して表面粗さRaを40Å以下にするこ
とが提案されている。又特開平8−96355号公報に
は研磨テープとして、保水率400%以上、繊維強度を
Dry(乾燥)時の10%モジュラス強度(縦方向)に
おいて11(kg/5cm幅)以下となし、且つ、該1
0%モジュラス強度(縦方向)のDry(乾燥)時とW
et(湿潤)時との差を8(kg/5cm幅)以下とな
した不織布が提案されている。
【0009】上記公報に記載する各研磨テープは、夫
々、特徴のある構成を備えており、又これにより特有の
効果を発揮するのであるが、ここ数年(5〜6年)来の
傾向として研磨方式は固定砥粒から遊離砥粒へ順次移行
しており、又それに伴ってテープ素材は起毛品から植毛
品(フロッキー)テープへ、又他の素材である織地・不
織布においては一段と柔らかな表面を持つ素材への転換
が促進され、これらのものが主流となっている。
【0010】又、従来の研磨方式では、研磨剤の粒度が
粗く、単糸繊度の太い繊維を用いたテープで十分であっ
たが、基板に対する情報密度の増加要求に伴い、非常に
粒度の小さな研磨剤を十分保持することの出来る単糸繊
度の小さなマイクロファイバー使いの研磨テープの出現
が待望されてきている。
【0011】本発明は、叙上の実状に鑑み発明されたも
ので、従来提案された研磨テープよりも更に研磨した基
板の表面粗さを小さくし、且つクラッシュの発生を極力
なくし、磁気ヘッドの浮上特性を格段と向上させること
の出来る新規な研磨テープを提供しようとするものであ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
に本発明は次の構成を備えている。すなわち請求項1に
記載する発明は、磁気記録媒体の基板表面を研磨するテ
ープであって、織物からなり、経糸方向及び緯糸方向の
織物カバーファクターの和を2,000〜4,500の
範囲に形成し、経糸として、単糸繊度5d以下のナイロ
ン又はポリエステル繊維のマルチフィラメント糸を用
い、緯糸として、構成単糸をナイロン成分と溶解成分を
複合してなる溶解分解型複合糸に形成したマルチフィラ
メント糸を用い、該溶解分解型複合糸の単糸を分割して
得られる細繊度フィラメントの80%以上を繊度0.3
d未満になしたことを特徴としている。
【0013】また、請求項2に記載する発明は、磁気記
録媒体の基板表面を研磨するテープであって、不織布か
らなり、ウエッブとしてナイロン成分と溶解成分を複合
してなる溶解分解型複合糸の単糸を分割して得られる細
繊度フィラメントを用い、該細繊度フィラメントの80
%以上を繊度0.3d未満に、繊維長を20〜120m
mの範囲にしたことを特徴としている。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。先ず最初に、図1及び図2により
テクスチャー加工を例に挙げて本発明テープの使用状態
を説明する。図1は使用状態の全体を示す斜視図、図2
は図1の側面図である。
【0015】両図に示す通り、矢印A方向に向かって積
極回転する基板1の表裏面2,3の夫々には、各1本ず
つ計2本のテープ4,5が各押圧ロール6,7で押し付
けられつつ矢印B方向に向かって走行すると共に、テー
プ4,5の各研磨面にノズル8,9から遊離砥粒を含有
する研磨液が連続供給され、スラリー研磨が実施され
る。
【0016】各押圧ロール6,7はロール加圧用シリン
ダー10により駆動し、基板1の表裏面2,3に夫々テ
ープ4,5を所定の圧力で押圧する。各テープ4,5は
矢印B方向に向かって連続走行するが、その間、基板1
の表裏の両面2,3には常に新しいテープが加圧接触す
る状態で供給され、これにより表裏面2,3の研磨が実
施される。
【0017】又テープ4,5は夫々押圧ロール6,7の
往復動により矢印C方向へ往復動(振動)し、この移動
と基板1自体の回転により基板1両面に条こんが作成さ
れ、テクスチャー加工済の基板1が形成される。
【0018】本発明テープは前記の通り、高い張力下で
定伸度を維持しながら使用するので、素材としては、J
IS L 1096−1990のA法に準拠するたて方
向の引張強さを25kgf/50mm以上に、又引張伸
びを5%/5kg/50mm以下にし得る繊維構造物が
好ましい。
【0019】かかる繊維構造物の具体的な組織として
は、接着剤を塗布した基布上に所定のパイルを高圧の静
電気により固着せしめてなる植毛布、朱子織等からなる
通常の織物、或いはウエッブを適宜集積、固着せしめて
なる不織布等の組織が考えられるが、本願発明では、織
物及び不織布の組織を有するものとした。
【0020】本発明テープを形成する前記織物及び不織
布の夫々は、主構成繊維としてナイロン6又はナイロン
66を含む溶解分解型複合糸の単糸を分割して得られる
細繊度フィラメントを用いており、該細繊度フィラメン
ト数の80%以上を繊度0.3d未満にしている。前記
細繊度フィラメントは、特公平6−21397号公報に
記載する花弁型のセグメントを備える溶解分解型複合糸
より、又は特公昭62−50594号公報に記載する海
島型のセグメントを備える溶解分解型複合糸等より、構
成単糸を分割することにより容易に得られる。
【0021】即ち前記特公平6−21397号公報に
は、ナイロン6又はナイロン66からなる繊維形成性ポ
リマーが、該繊維形成性ポリマーより溶解性の高いポリ
マーによって7個以上のセグメントに分割されており、
セグメント中の1個が繊維横断面の略中心部を占める繊
度1.2d以上の芯セグメントであり、他のセグメント
は芯セグメントを取り囲んで位置する繊度0.5d以下
且つ6個以上の花弁状フィラメントである溶解分解型複
合糸が開示されている。この様な単糸構造を有する複合
糸を所定の繊度で形成し、編成後又はそれ以前の過程
で、溶解性の大きいポリマーを溶解除去することにより
本発明に用いる細繊度フィラメントが所定の繊度でしか
も所定の比率で得られる。
【0022】又、特公昭62−50594号公報には、
薬剤に対して溶解性や分解性の大きい海成分ポリマー
と、かかる物性値が比較的低い島成分ポリマーからなる
溶解分解型複合糸(単糸)が記載されており、島成分を
ナイロン6、又はナイロン66で構成し、島成分ポリマ
ーを溶解・分解せず、海成分ポリマーのみを完全に溶解
させることにより本発明に用いる細繊度フィラメントの
他の一例が得られる。
【0023】本発明においては、かかる過程によって得
られる細繊度フィラメントを前述の如く織物の緯糸、或
いは不織布のウエッブとして用いるもので、以下、所定
繊度は夫々異なるが、前記素材からなる各テープの具体
的な実施形態を個別に説明する。
【0024】まず、繊布からなる本発明の研磨テープに
ついてその実施態様を説明する。本研磨テープは溶解分
解型複合糸と同一構造の単糸を用いており、該単糸の複
数本を集束せしめてなるマルチフィラメント糸を緯糸に
用いている。前記溶解分解型複合糸の形状としては、特
公平6−21397号公報に記載する花弁型、特公昭6
2−50594号公報に記載する海島型のいずれでもよ
いが、複合糸中、溶解性の大きいポリマーを溶解除去す
ることによって得られる細繊度フィラメントの繊度を
0.5d以下、好ましくは細維度フィラメント総数の8
0%以上の本数を0.3d未満に設定する。このような
緯糸と組み合う経糸としては、ナイロン6又はナイロン
66からなる単糸繊度5d以下の通常のマルチフィラメ
ント糸のストレートヤーン、好ましくはこれの仮燃加工
糸を用いる。
【0025】しかして、かかる経糸及び緯糸からなる本
実施態様の織物においては、経糸方向及び緯糸方向の織
物カバーファクターの和をTCFとすると、このTCF
の範囲を4,500>TCF>2,000にする必要が
ある。本発明が対象とする研磨テープにおいては、厚み
を極力薄くしながらしかも引張強さ及び引張伸びを前記
の通り所定値に維持することが良く、TCFが4,50
0を超えるとその厚みが過剰となって不適切となり、又
TCFが2,000未満では耐久性のある織物の製織は
困難となる。
【0026】織物を構成する組織としては、平織、綾
織、朱子織のいずれでも使用し得るが、得られる織物表
面に組織点がとびとびに入り、又織物の片面に経又は緯
糸のいずれか一方が一面に長く浮いて布面を覆い、更に
組織点がかくれて表面が円滑となることから、朱子織、
特に緯糸を長く浮かした朱子織が本発明の研磨テープと
して最適である。
【0027】緯糸を構成する溶解分解型複合糸の分解過
程としては、製織後実施する仕上加工過程で実施してお
り、溶解性の大きいポリマーの溶解除去と同時に構成単
糸を分割し細繊度フィラメントを形成せしめる。織布か
らなる研磨テープは上記のような実施態様から得られ
る。
【0028】つぎに、不織布からなる本発明の研磨テー
プについてその実施態様を説明する。本研磨テープは前
記植毛布のフロック材、織物の緯糸に用いた溶解分解型
複合糸と同一構造の繊維をウエッブとして用いており、
これのマルチフィラメント糸を51mmにカットして短
繊維化した後、これをカーディングし、クロスレイヤー
方式で経緯方向にバランスの取れたウエッブ層を積層
し、次いでこれへ300kg/cm2 程度の超高圧水を
付与して短繊維群を相互に交絡せしめて寸法安定性に優
れる不織布原反を製造し、しかる後、後加工において前
記溶解分解型複合糸中の溶解性の大きいポリマーを溶解
除去することにより残留するナイロン6又はナイロン6
6の細繊度フィラメントを分割、開繊せしめて所定の不
織布となしている。
【0029】しかして、不織布を構成する細繊度フィラ
メントの繊度としては0.5d以下とし、且つ構成総数
の80%以上の本数を繊度0.03〜0.3dの範囲に
する必要がある。尚繊維長は20〜120mmの範囲が
好適である。又完成された研磨テープの引張強さ及び引
張伸びは前記の所定値であることが良く、特に前記の引
張伸びの値を得るためには、熱融着繊維を混綿したり、
ポリプロピレンのメッシュシートを中間に挟み込んだ構
造としたりすることが好ましい。又、片面にフィルムを
貼りつけることも好ましく、この場合、ポリエステル、
ポリプロピレンの20〜50μ程度の厚みのものを接着
するのが好ましい。テープの厚みは0.3〜1.0mm
の範囲、超高圧水によるノズルピッチ間隔は0.2〜
3.0mmの範囲に設定することが好ましい。
【0030】以上の各実施態様に示す過程によって得ら
れる本発明の織物及び不織布の各研磨テープは、仕上加
工過程によって規定幅の長尺テープにカッティングされ
た後、巻糸体となり、図1及び図2に示すテープ4,5
として実用に使用される。以下実施例により本発明を更
に説明する。
【0031】
【実施例1】緯糸として100d/50fの溶解分割型
複合糸の仮撚加工糸を用い、経糸として75d/36f
のポリエステルフィラメントの撚糸を用い、これらを片
面8枚朱子に織製して織物からなる実施例Cの研磨テー
プを得た。又、緯糸に実施例Cの糸条と同一の仮撚加工
糸を用い、経糸として60d/48fのポリエステルフ
ィラメントの無撚糸を用い、これらを片面8枚朱子に織
製して織物からなる実施例Dの研磨テープを得た。更
に、緯糸として、海島型複合繊維からなる総デニール1
00d、単糸繊度4d、細繊度フィラメントの繊度約
0.06dのポリエステルマルチフィラメント糸を用
い、経糸として75d/18fのポリエステルマルチフ
ィラメント糸を用い、これらを片面5枚朱子に織製して
織物からなる比較例Bの研磨テープを得た。以上3種の
研磨テープの主な構成要件と、図1及び図2に示す使用
態様でテープ4,5として用いた結果を表1に示す。
【0032】
【表1】
【0033】
【実施例2】通常工程で得られた100d/50fの溶
解分割型複合糸の延伸糸を51mmに切断したものを実
施例Eの不織布用ウエッブ材として用い、又170DM
F(海島型複合繊維)から得られた構成単糸16μmの
ナイロン繊維を比較例Cのウエッブ材として用い、両者
を夫々別個に、前記不織布製造過程を経由せしめてテー
プ厚み0.6mmの不織布からなる実施例E及び比較例
Cの研磨テープを得た。以上2種の研磨テープの主な構
成要件と、図1及び図2に示す使用態様でテープ4,5
として用いた結果を表2に示す。
【0034】
【表2】
【0035】表1、表2及から明らかな通り、本発明の
実施例による研磨テープは研磨後の表面粗さ、加工速度
の点で比較例より優れている。尚、本明細書に記載する
表面粗さとはJIS B 1061に規定する表面粗さ
である。
【0036】
【発明の効果】本発明の研磨テープによれば、織物、不
織布のいずれにおいても、研磨対象の基板と接する面を
溶解性複合糸の分割によって得られた0.5d以下、好
ましくは0.3d未満のナイロン6、又はナイロン66
の細繊度フィラメントによって構成しているので、研磨
剤であるダイヤモンド微粒子との相性に優れ、微粉の粒
度バランスを吸収する効果がある。例えば突発的に大粒
径の微粉が混入された場合も基板に大きな傷を付けるこ
とがない。
【0037】又、冒頭記載の通り、基板に対する情報密
度の増加要求は益々高くなっており、これに追従して研
磨テープの構成繊度をより小さくする必要があるが、本
発明においては、溶解分解型複合糸の分割によって細繊
度化を得るものであるからこれが比較的容易であり、前
述の繊度より更に極細化した0.15d以下、望ましく
は0.1d以下の原繊を使う事で研磨剤(ダイヤモンド
微粒子等)の微粒子化と相乗して情報密度向上の要望に
十分対応出来る利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明研磨テープの使用状態を示す斜視図であ
る。
【図2】本発明研磨テープの使用状態を示す側面図であ
る。
【符号の説明】
1 基板 2 表面(基板) 3 裏面(基板) 4,5 テープ 6,7 押圧ロール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野口 章一郎 大阪府大阪市北区梅田1丁目2番2号 カ ネボウ合繊株式会社内 (72)発明者 中西 啓二 大阪府大阪市北区梅田1丁目2番2号 カ ネボウ合繊株式会社内 Fターム(参考) 3C058 AA07 AC04 CB07 CB08 DA02 DA17 4L047 AA23 AA27 AB02 AB07 CC14 CC16 4L048 AA21 AA24 AA29 AA35 AB07 AB21 CA09 CA15 DA21 5D112 AA02 AA24 BA05 GA02 GA03 GA13

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気記録媒体の基板表面を研磨するテー
    プであって、織物からなり、経糸方向及び緯糸方向の織
    物カバーファクターの和を2,000〜4,500の範
    囲に形成し、経糸として、単糸繊度5d以下のナイロン
    又はポリエステル繊維のマルチフィラメント糸を用い、
    緯糸として、構成単糸をナイロン成分と溶解成分を複合
    してなる溶解分解型複合糸に形成したマルチフィラメン
    ト糸を用い、該溶解分解型複合糸の単糸を分割して得ら
    れる細繊度フィラメントの80%以上を繊度0.3d未
    満になしたことを特徴とする研磨テープ。
  2. 【請求項2】 磁気記録媒体の基板表面を研磨するテー
    プであって、不織布からなり、ウエッブとしてナイロン
    成分と溶解成分を複合してなる溶解分解型複合糸の単糸
    を分割して得られる細繊度フィラメントを用い、該細繊
    度フィラメントの80%以上を繊度0.3d未満に、繊
    維長を20〜120mmの範囲にしたことを特徴とする
    研磨テープ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018099651A (ja) * 2016-12-21 2018-06-28 東レ株式会社 ワイピングテープ、およびその製造方法

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