JP2003215904A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2003215904A JP2002011647A JP2002011647A JP2003215904A JP 2003215904 A JP2003215904 A JP 2003215904A JP 2002011647 A JP2002011647 A JP 2002011647A JP 2002011647 A JP2002011647 A JP 2002011647A JP 2003215904 A JP2003215904 A JP 2003215904A
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Shigeyuki Wakata
茂之 若田
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Itaru Kawabata
格 川端
Toru Yoshioka
徹 吉岡
Keizo Kitamura
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Abstract

(57)【要約】 【課題】現像剤担持体の2種類の線速度毎に画質の優れ
た最適画像を提供しつつ、線速度の切換時のトナー補給
によるタイムロスを極力削除することができるプリンタ
を提供する。 【解決手段】2成分現像方式を採用するプリンタにおい
て、トナー濃度センサからの電圧値によりトナー補給の
有無を判断する閾値電圧を、現像剤担持体の線速度毎に
それぞれ設定する。現像剤担持体の基準線速度による駆
動時にトナー濃度センサからの出力電圧値に対する閾値
電圧をベースとし、現像剤担持体の変更線速度による駆
動時にトナー濃度センサからの出力電圧値に対する閾値
電圧を、基準線速度から変更線速度への線速度変更直後
のトナー無補給時間に検出されるトナー濃度センサから
の出力電圧値によりその都度決定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式を利
用した複写機・光プリンター・FAX等の電子写真画像
形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、現像剤担持体の線速度が複数
種類に切り換えられるようにした2成分現像方式を採用
する画像形成装置が知られている。
【0003】このような画像形成装置としては、例えば
特開平7−230211号公報に開示されるように、複
数の解像度ごとに異なるプロセス速度(現像剤担持体お
よび感光体の線速度)を有し、そのプロセス速度の切り
換えに応じてトナーの補給速度を異ならせ、プロセス速
度が遅い場合には、プロセス速度が速い場合よりもトナ
ー濃度を低くすることで、各々のプロセス速度での最適
なトナー濃度が得られるようにして、各々の画像品質を
安定させるようにすることが行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述の画像
形成装置には、トナー濃度を検出してこれに相当する電
圧値を出力するトナー濃度検出手段が設けられており、
このトナー濃度検出手段から出力された電圧値によりト
ナー補給の有無が判断されるようになっている。その場
合、トナー補給の有無を判断する閾値電圧を一定に保つ
ことで、画像濃度とカブリなどの画質を両立させる必要
があるが、現像剤担持体の複数種類の線速度毎で同一の
トナー濃度を得るためにはその線速度毎に異なる閾値電
圧を設定する必要があり、更に、使用環境やトナー消費
速度、現像剤ライフによっても閾値電圧が異なることに
なる。このため、現像剤担持体の線速度の切り換え直後
には、トナー濃度が過剰、もしくは不足する場合が発生
し、カブリや画像濃度不足といった画質の問題が発生
し、現像剤担持体の複数種類の線速度毎において画像濃
度とカブリなどの画質を両立させることが非常に困難と
なる。
【0005】しかも、現像剤担持体の線速度によってト
ナー濃度が異なれば、線速度の切換時にトナー補給によ
るタイムロスも発生する。
【0006】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、現像剤担持体の複数
種類の線速度毎に画質の優れた最適画像を提供しつつ、
線速度の切り換え時のトナー補給によるタイムロスを極
力削除することができる画像形成装置を提供することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、現像剤担持体の線速度が複数種類に切
り換えられるようにした画像形成装置を前提とし、トナ
ー濃度を検出してこれに相当する電圧値を出力するトナ
ー濃度検出手段を備え、このトナー濃度検出手段から出
力された電圧値によりトナー補給の有無を判断させるよ
うにし、そのトナー補給の有無を判断する閾値電圧を、
現像剤担持体の複数種類の線速度毎にそれぞれ設定して
いる。そして、上記現像剤担持体の複数種類の線速度の
うちの1つの現像剤担持体の線速度を基準線速度に、残
る他の現像剤担持体の線速度を変更線速度にそれぞれ設
定したとき、上記基準線速度による現像剤担持体の駆動
時にトナー濃度検出手段によって出力された電圧値に対
する閾値電圧をベースとし、上記変更線速度による現像
剤担持体の駆動時にトナー濃度検出手段によって出力さ
れた電圧値に対する閾値電圧を、基準線速度から変更線
速度への線速度変更後に検出されるトナー濃度検出手段
からの出力電圧値により決定している。
【0008】この特定事項により、基準線速度をベース
に、それ以外の変更線速度での閾値電圧を、変更線速度
への変更時に決定することにより、線速度が変わっても
同一のトナー濃度が保たれることになる。
【0009】これにより、線速度の変更によるトナー濃
度の変化を抑制し、画像濃度や力ブリを各線速度で満足
することが可能となり、かつ線速度切り換え時のトナー
補給によるタイムロスを削減することが可能となる。
【0010】特に、トナー無補給時間を特定するものと
して、以下の構成が掲げられる。
【0011】つまり、変更線速度による現像剤担持体の
駆動時にトナー濃度検出手段によって出力された電圧値
に対する閾値電圧を、変更線速度への線速度変更直後か
らトナーの補給を禁止するトナー無補給時間が終了する
までの間に検出されるトナー濃度検出手段からの出力電
圧値により決定している。
【0012】これにより、トナー消費も補給もない定常
状態で閾値電圧決定が決定されることになり、線速度の
変更によるトナー濃度の変化が円滑に抑制されて、画像
濃度や力ブリを各線速度毎で効果的に満足することが可
能となる上、線速度切り換え時のトナー補給によるタイ
ムロスを効果的に削減することが可能となる。
【0013】更に、トナー無補給時間を、基準線速度か
ら変更された変更線速度による現像剤担持体の駆動開始
から感光体潜像上への現像剤による現像開始までの時間
としている。
【0014】この特定事項により、画像形成動作が開始
され感光体潜像上への現像剤による現像が開始されれ
ば、トナーは消費され、これに伴う補給も必要になるこ
とから、変更線速度による現像剤担持体の駆動時にトナ
ー濃度検出手段によって出力された電圧値に対する閾値
電圧を決定するためには、トナー補給がなく、かつトナ
ーが安定した状態であることが必要となる。
【0015】よって、感光体潜像上への現像剤による現
像開始までの時間を利用することで、トナーの消費も補
給もない定常状態にあるときに変更線速度での閾値電圧
を決定することが可能となり、さらに遅延をもたらすこ
となく画像形成動作を行うことが可能となる。
【0016】特に、変更線速度での閾値電圧の決定をよ
り具体的に示すものとして、以下の構成が掲げられる。
【0017】つまり、変更線速度による現像剤担持体の
駆動時にトナー濃度検出手段によって出力された電圧値
に対する閾値電圧を、トナー無補給時間に検出されるト
ナー濃度に相当するトナー濃度検出手段からの出力電圧
の平均値により決定するようにしている。
【0018】この特定事項により、定常状態に入っても
トナー濃度検出手段からの出力(電圧値)は常に変動し
ているが故に、いくつかのトナー濃度検出手段からのい
くつかの出力電圧を平均化することで、ある1ポイント
の出力電圧にて閾値電圧を決定していたもののように、
狙いとするトナー濃度からずれてしまうことがなく、狙
いとするトナー濃度でのトナー濃度制御を行うことが可
能となる。
【0019】そして、トナー濃度検出手段からの出力電
圧の平均値として、変更線速度による現像剤担持体の駆
動開始直後から一定時間経過後に検出された出力電圧の
平均値を適用するようにしている場合には、静止してい
たトナーの状態が影響して駆動開始直後のトナー濃度検
出手段からの出力電圧がその後の定常状態と異なってい
るため、駆動直後のある一定時間の間のトナー濃度検出
手段からの出力電圧(出力情報)を削除し、駆動直後か
ら一定時間経過後の出力電圧を平均化して閾値電圧を求
めることにより、狙いとするトナー濃度でのトナー濃度
制御を行うことが可能となる。
【0020】特に、基準線速度および変更線速度での閾
値電圧の特性を具体的に示すものとして、以下の構成が
掲げられる。
【0021】つまり、基準線速度および変更線速度のう
ちの遅い方の線速度による現像剤担持体の駆動時にトナ
ー濃度検出手段によって出力された電圧値に対する閾値
電圧を、速い方の線速度による現像剤担持体の駆動時に
トナー濃度検出手段によって出力された電圧値に対する
閾値電圧よりも高く設定している。
【0022】この特定事項により、現像剤担持体の線速
度に対するトナー濃度検出手段からの出力電圧は使用環
境やトナー消費速度、現像剤ライフによっても異なる
が、基準線速度および変更線速度での閾値電圧の関係は
崩れない。よって、変更線速度での閾値電圧を決定する
際に、何らかのエラーで上記閾値電圧の関係を覆す検出
結果となっても、上記閾値電圧の関係を歯止めとして変
更線速度での閾値電圧を決定することにより、狙いとす
るトナー濃度でのトナー濃度制御を安定して行うことが
可能となる。
【0023】特に、基準線速度での閾値電圧の決定を具
体的に示すものとして、以下の構成が掲げられる。
【0024】つまり、ベースとなる閾値電圧(基準線速
度での閾値電圧)を、未使用現像剤設置時に基準線速度
による現像剤担持体の所定時間駆動後にトナー濃度検出
手段によって出力された電圧値により決定するようにし
ている。
【0025】この特定事項により、基準以外の変更線速
度での閾値電圧を決定する基となる基準線速度での閾値
電圧を現像剤使用開始時に決定することによって、全て
の線速度で狙いとするトナー濃度でのトナー濃度制御を
行うことが可能となる。
【0026】特に、基準線速度および変更線速度の特性
を具体的に示すものとして、以下の構成が掲げられる。
【0027】つまり、基準線速度および変更線速度のう
ち基準線速度を最も速くしている。
【0028】この特定事項により、使用環境やトナー消
費速度、現像剤ライフによっても異なる現像剤のトナー
濃度検出手段によって出力された電圧値に対して閾値電
圧を決定する上で、駆動後最も速く定常状態にすること
が可能となり、その定常状態でも変動が小さいために狙
いとするトナー濃度でのトナー濃度制御を行うことが可
能となる。
【0029】そして、現像剤担持体を、電源投入やパワ
ーシャットオフ復帰などの非画像形成動作時に基準線速
度により駆動させるようにしている場合には、放置によ
る現像剤状態変化が大きい電源投入やパワーシャットオ
フ復帰時などに、現像剤が最も速くかつ安定しやすいば
かりでなく使用頻度も高いと考えられる基準線速度での
現像剤担持体の駆動によって、狙いとするトナー濃度で
のトナー濃度制御を行うことが可能となる。
【0030】特に、トナー無補給時間の設定を具体的に
示すものとして、以下の構成が掲げられる。
【0031】つまり、非画像形成時からの現像剤担持体
の駆動開始直後に、トナー濃度検出手段によって出力さ
れた電圧値、およびこれに対する閾値電圧の関係によら
ず、トナー補給を禁止するトナー無補給時間を設けてい
る。
【0032】この特定事項により、駆動直後からトナー
濃度検出手段によって出力された電圧値が定常状態にな
るまでの一定期間の間、トナー濃度検出手段からの出力
電圧(出力電圧値)を無視、つまりトナー濃度検出手段
からの出力電圧に依らずトナー無補給時間を設けてい
る。そのため、静止していた現像剤の状態が影響するた
めに駆動開始直後のトナー濃度検出手段によって出力さ
れた電圧値がその後の定常状態と異なっていても、トナ
ー補給が禁止され、駆動直後のトナー濃度検出手段から
の出力電圧(出力電圧値)に基づくトナー補給によって
狙いとするトナー濃度よりも高くなることがなく、狙い
とするトナー濃度でのトナー濃度制御を行うことが可能
となる。
【0033】そして、トナー無補給時間を、前回駆動時
にトナー濃度検出手段によって最終的に出力された電圧
値が閾値電圧以下であるときに、非画像形成期間の全て
に亘って設定し、トナー補給を禁止して画像形成待機状
態とする場合には、前回駆動最終現像時濃度が所定濃度
以上であれば、次回駆動時のトナー補給は必要ない。よ
って、トナー濃度検出手段からの出力電圧に依らずトナ
ー無補給で画像形成待機状態にすることで、起動時の不
安定なトナー濃度検出手段からの出力電圧による狙いと
するトナー濃度からの乖離を抑制することが可能とな
る。
【0034】特に、現像剤担持体のJAM状態からの復
帰する際の駆動を特定するものとして、以下の構成が掲
げられる。
【0035】つまり、現像剤担持体を、JAM状態から
の復帰時に、JAM直前の線速度により駆動させるよう
にしている。
【0036】この特定事項により、JAM前の線速度で
所定のトナー濃度制御を行っており、かつJAM復帰後
もその線速度で現像剤担持体が駆動するため、JAM前
後でのトナー濃度変化を抑制することが可能となる。
【0037】特に、現像剤担持体の線速度の切り換え条
件を示すものとして、以下の構成が掲げられる。
【0038】つまり、複数種類の線速度に切り換えられ
る感光体を備え、感光体の線速度の増減に伴い現像剤担
持体の線速度を増減させるように切り換える。
【0039】この特定事項により、例えば現像剤坦持体
の線速度を固定した状態で感光体の線速度が大きくなっ
た場合、感光体への現像剤の現像量が低下することにな
るが、感光体単位面積あたりの現像剤の供給量を一定に
保つために現像剤坦持体の線速度を大きくすることによ
って、常に最適な画像濃度を得ることが可能となる。
【0040】そして、基準線速度による現像剤担持体駆
動時の単位時間当たりの最大トナー補給量を基準とし、
感光体線速度やそれに伴う画像形成速度の増減に伴って
変更線速度による現像剤担持体駆動時の単位時間当たり
の最大トナー補給量を増減させるようにしている場合に
は、例えば現像剤坦持体の線速度が小さくなると、これ
よりも速い線速度と同じトナー補給速度であれば、撹拌
性能に対して過補給となりカブリが悪化することになる
が、現像剤坦持体の線速度に準じたトナー補給速度にす
ることによって、カブリを抑制することが可能となる。
【0041】更に、変更線速度による現像剤坦持体駆動
時の単位時間当たりの最大トナー補給量を、感光体の線
速度の増減比率に従って、トナーを補給するトナー補給
部材の補給速度を増減させることによって決定するよう
にしている場合には、例えば現像剤坦持体の線速度が小
さくなると、これよりも速い線速度と同じトナー補給速
度であれば、撹拌性能に対して過補給となりカブリが悪
化することになるが、現像剤担持体の線速度に準じたト
ナー補給速度にすることによって、カブリを抑制するこ
とが可能となる。
【0042】特に、基準線速度および変更線速度での閾
値電圧を上回る一定電圧の特性を示すものとして、以下
の構成が掲げられる。
【0043】つまり、トナー濃度検出手段によって出力
された電圧値が閾値電圧を一定電圧上回ったときにトナ
ーが終了であるとみなす場合、基準線速度および変更線
速度のうちの遅い方の線速度による現像剤担持体の駆動
時に閾値電圧を上回る一定電圧を、速い方の線速度によ
る現像剤担持体の駆動時に閾値電圧を上回る一定電圧よ
りも低く設定している。
【0044】この特定事項により、現像剤担持体の個々
の線速度におけるトナー濃度に対するトナー濃度検出手
段からの出力電圧は使用環境やトナー消費速度、現像剤
ライフによっても異なるが、トナー濃度に対するトナー
濃度検出手段からの出力電圧の上下関係は崩れない。よ
って、現像剤担持体の各々の線速度におけるトナーの終
了時でのトナー濃度が概ね等しくなることによって、ト
ナーの終了時に過剰にトナーが残ったり、逆に画像濃度
が著しく低下したりすることを抑制することが可能とな
る。
【0045】これに対し、トナー濃度検出手段によって
出力された電圧値が閾値電圧を一定電圧上回ったときに
トナーが終了間近であるとみなす場合、基準線速度およ
び変更線速度のうちの遅い方の線速度による現像剤担持
体の駆動時に閾値電圧を上回る一定電圧を、速い方の線
速度による現像剤担持体の駆動時に閾値電圧を上回る一
定電圧よりも低く設定していれば、現像剤担持体の個々
の線速度におけるトナー濃度に対するトナー濃度検出手
段からの出力電圧は使用環境やトナー消費速度、現像剤
ライフによっても異なるものの、トナー濃度に対するト
ナー濃度検出手段からの出力電圧の上下関係は崩れな
い。よって、現像剤担持体の各々の線速度における現像
剤の終了間近時でのトナー濃度が概ね等しくなることに
よって、現像剤担持体の個々の線速度にてトナーの終了
までの画像形成枚数を概ね等しくすることが可能とな
る。
【0046】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0047】<第1の実施の形態>図1は、本発明の第
1の実施形態に係わる画像形成装置としてのプリンタの
画像形成部分の概略構成図を示している。
【0048】このプリンタは、外部から伝達された画像
データに応じて、所定の記録用紙に対して画像を形成す
るものである。そして、図1に示すように、プリンタの
画像形成部分には、感光体としての感光体ドラム11が
所定方向(図中矢印方向)に線自在に支持されている。
この感光体ドラム11の周囲には、感光体ドラム11を
帯電する帯電器12と、感光体ドラム11の外周面を光
像で露光して静電潜像を形成する露光装置13と、感光
体ドラム11の外周面上に形成された静電潜像を現像剤
により可視像に現像する現像装置14と、感光体ドラム
の外周面上に現像された可視像を記録用紙Pに転写する
転写装置15と、感光体ドラム11の外周面上に残留す
る不要な廃現像剤を除去するクリーニング装置16とが
感光体ドラム11の線方向に沿って順次設けられてい
る。
【0049】感光体ドラム11の表面は、帯電器12
(例えばコロナチャージャや接触ローラ帯電器など)に
よって所定の帯電量に均一に帯電され、露光装置13で
所定の静電潜像ポテンシャルを形成することによって静
電潜像を担持するようになされている。感光体ドラム1
1は、図示しないが、金属または樹脂製の導電性基体
と、その表面に形成される下引き層と、その上に形成さ
れる感光層とを含んで構成されている。この感光層は、
下引き層上に形成される比較的薄いキャリア発生層(C
GL)と、最外層に形成されるポリカーボネイトなどを
主成分とする比較的薄いキャリア移動層(CTL)とで
構成されている。この場合、露光装置13による露光に
よってキャリア発生層でキャリアが発生すると、このキ
ャリアによって、感光体ドラム11に帯電している電荷
が相殺されて、上述した所定の静電潜像ポテンシャルが
形成されることになる。
【0050】図2に示すように、現像装置14は、トナ
ーとキャリアとからなる2成分現像剤を収容する収容容
器14aと、トナーホッパ14bとを備えている。上記
収容容器14aには、現像剤を撹拌する現像剤撹拌パド
ル14cと、現像剤を感光体ドラム11の外周面に搬送
する現像剤担持体14dとがそれぞれ線自在に設けられ
ている。また、トナーホッパ14bには、トナーホッパ
14b内のトナーを収容容器14aに供給する第1およ
び第2供給部材14f,14gが設けられている。そし
て、トナーホッパ14b内では、第1供給部材41fに
よりトナーホッパ14b内のトナーを第2供給部材14
gに受け渡し、この第2供給部材14gに受け渡された
トナーを収容容器14a内に補給するようになされてい
る。この場合、第1および第2供給部材14f、14g
は、図示しないトナー補給部材により駆動するようにな
っている。
【0051】更に、現像剤担持体14dの近傍(下方)
には、現像剤中のトナーの濃度を検出するトナー濃度セ
ンサ14eが設けられている。トナー濃度センサ14e
は、24Vの電源供給を受けてトナー濃度を検知し、0
〜5Vの出力を行う。具体的には、トナー濃度センサ1
4eにより検出されたトナー濃度が所定のトナー濃度よ
りも低い場合、つまり閾値電圧よりも高い出力を示した
場合には、トナーホッパ14bから収容容器14aへト
ナーが補給され、現像剤撹拌パドル14cにより撹拌さ
れて、現像剤担持体14dによって常時一定のトナー濃
度を確保した現像剤が感光体ドラム11に搬送されて現
像に供される。
【0052】上記感光体ドラム11の線によりその外周
面上に担持された静電潜像は、現像装置14の現像剤担
持体14dと接触する現像領域において、所定方向(図
1および図2に示す矢印方向)に線する現像剤担持体1
4dと圧接する。この現像剤担持体14dの線は、所定
方向に限定されるものではない。そして、現像剤担持体
14dの外周面上に担持された現像剤は、感光体ドラム
11の静電潜像に従って移動して付着し、これによっ
て、感光体ドラム11上の静電潜像が顕像化されて、可
視像として現像されることになる。この場合、現像剤担
持体14dには、図示しない電源から所定のバイアス電
圧が印加されている。
【0053】図1に示すように、転写装置15には、感
光体ドラム11の外周面上に付着した現像剤像(可視
像)が感光体ドラム11の線に伴って搬送されるととも
に、図示しない搬送経路を介して記録用紙Pが搬送され
ており、この記録用紙Pが感光体ドラムの外周面上に可
視像と同期して接触するようになされている。この転写
領域では、感光体ドラム11に対し転写装置15(例え
ば高圧電源を備えたチャージャ型や接触ローラ型などの
転写装置)によって現像剤を転写する側の極性の電圧が
印加されるようになされている。これによって、現像剤
が記録用紙Pに移動し、現像像が転写される。
【0054】また、上記転写装置15よりも感光体ドラ
ム11の線方向下流側には、感光体ドラム11上におい
て現像像が転写された記録用紙Pを感光体ドラム11か
ら分離する剥離手段17が設けられている。そして、上
記転写装置15よりも記録用紙Pの搬送経路下流側に
は、定着装置20が設けられている。この定着装置20
は、一対の定着ローラ21,21を備え、剥離手段17
によって分離された記録用紙Pを定着ローラ21,21
のニップ間に通過させ、これによって、記録用紙P上に
転写された現像像を定着させるようにしている。この現
像像が定着された記録用紙Pはプリンタ外へと排紙され
る。また、転写後に感光体ドラム11上に残留している
廃現像剤は、ブレードなどを備えたクリーニング装置1
6によって感光体ドラム11上から清掃される。
【0055】そして、感光体ドラム11は、図示しない
駆動装置の切換によって、その線速度が122mm/s
と61mm/sとに切り換えられるようになされてお
り、それぞれの線速度に応じて600dpiと1200
dpiとの解像度に切り換えられるようにしている。ま
た、現像装置14の現像剤担持体14dは、図示しない
駆動装置の切換によって、その線速度が366mm/s
と183mm/sとに切り換えられるようになされてお
り、感光体ドラム11の線速度が切り換えられても、感
光体ドラム11と現像剤担持体14dとの周速比は一定
に保たれるようにしている。
【0056】更に、2種類の線速度に対する感光体ドラ
ム11の応答性や現像性などを考慮し、図3に示すよう
に、各々の線速度での諸設定値を設定している。
【0057】そして、上述の如く、トナー濃度センサ1
4eは24Vの電源供給を受けて0〜5Vの出力を行う
が、まず、トナー濃度が7.5%に調整された未使用現
像剤をトナーホッパ14bから収容容器14aに供給
し、図4に示すように、現像剤担持体14dを基準とな
る線速度S(以下、基準線速度と称する)=366mm
/sにて3分間撹拌し、最終18秒のトナーセンサー出
力値のサンプリングで閾値電圧Vを2.09Vに決定し
た。この場合、10ms毎に54回連続してサンプリン
グを行って閾値電圧を決定する。
【0058】その後の線速度Sでの現像剤担持体14d
の駆動において、60ms毎にトナー濃度センサ14e
からの出力電圧を検知し、閾値電圧Vよりも高い場合
に、次の600msは、図示しないトナー捕給駆動部材
により駆動される第1および第2供給部材14f,14
gによって、トナーホッパ14b内のトナーが収容容器
14aへ補給され、現像剤撹伴バドル14cにより撹拌
されて現像剤担持体14dにより、常時一定のトナー濃
度が確保された現像剤が感光体ドラム11へ搬送され現
像される。図5には、現像剤担持体14dの駆動とトナ
ー濃度センサ14eからの出力電圧によるトナー補給部
材の制御概略を示している。この場合、10ms毎に5
4回連続してサンプリングを行った平均値と閾値電圧と
を比較している。
【0059】以上の条件下において、基準線速度以外の
線速度S´(以下、変更線速度と称する)=183mm
/sにて現像剤担持体14dを駆動して現像する場合も
含めて、トナー濃度とトナー濃度センサ14eからの出
力電圧との関係を調べた結果、図6に示すような関係と
なった。
【0060】これによると、同一トナー濃度を得るため
のトナー補給を行うか否かの闘値電圧は現像剤担持体1
4dの線速度によって異なり、基準線速度Sよりも遅い
変更線速度S´(=183mm/s)での閾値電圧V´
は、基準線速度S(=366mm/s)よりも大きくす
ることで、現像剤担持体14dの線速度を変更しても、
同一トナー濃度を確保することができることが判明し
た。更に、画像形成による画像濃度とカブリを各々の現
像剤坦持体14dの線速度についてトナー濃度を変化さ
せて確認した結果を図7および図8に示す。
【0061】図7および図8において、必要な最低画像
濃度は1.30以上、カブリは1.0以下であり、これ
を基準に所定のトナー濃度を導くと、画像濃度よりトナ
ー濃度の下限値が定まり、カブリよりトナー濃度の上限
値が定まる。これにより、図7に示すように、現像剤担
持体14dの線速度S(=366mm/s)でのトナー
濃度は、7〜9%に、図8に示すように、現像剤担持体
14dの線速度S´(=183mm/s)でのトナー濃
度は、6〜8%にそれぞれ規定される。よって、両方の
解像度画質を満足するトナー濃度は7.5±0.5%で
あり、この範囲内の各々の閾値電圧は、各々の現像剤坦
持体14dの線速度におけるトナー濃度とトナー濃度セ
ンサからの出力電圧の関係を示す図6の近似式より、現
像剤担持体14dが基準線速度S(=366mm/s)
である場合には1.90〜2.29Vとすることがで
き、現像剤担持体14dが変更線速度S(=183mm
/s)である場合には2.15〜2.40Vとすること
ができる。そして、トナー濃度中心を値を代表して閾値
電圧を決定すると、現像剤担持体14dが基準線速度S
(=366mm/s)である場合の閾値電圧Vが2.0
9Vに、現像剤担持体14dが変更線速度S(=183
mm/s)である場合の閾値電圧V´が2.27Vにな
り、これによって、基準線速度Sと変更線速度S´の双
方で画質を満足し、かつ線速度切換時のトナー補給によ
るタイムロスを削減する設定を行えることになる。
【0062】その場合、高温高湿および低温低湿の使用
環境下において、上述と同様の確認を行った結果、図9
に示すように、異なる環境下ではそれぞれの現像剤担持
体14dの線速度に伴うトナー濃度センサ14eやその
差異が異なり、上述の閾値電圧では同一のトナー濃度を
得ることが困難となる上、現像剤寿命や画像形成率など
によってもこれらの関係が異なって上述の閾値電圧を固
定する制御方法では不十分となる。
【0063】そのため、現像剤担持体14dの基準線速
度S(=366mm/s)でのトナー濃度は、上述の未
使用現像剤を基準線速度Sにより3分間撹拌して得られ
た閾値電圧Vで制御しており、常にほぼ一定のトナー濃
度を保っていることから、使用環境やその他の諸条件が
異なっても、現像剤担持体14dの全ての線速度S,S
´にて同一のトナー濃度制御を行う上で、図10に示す
ように、基準線速度Sから変更線速度S´への切換時に
おいて、その変更線速度S´による現像剤担持体14d
の駆動開始時点Aから感光体ドラム11への現像開始時
点Bまでの時間をトナー無補給時間Xとし、現像剤担持
体14dの駆動開始時点Aから600msを除く時間T
の間でのトナー濃度センサ14eからの出力電圧の平均
値を、現像剤担持体14dの変更線速度での駆動時の閾
値電圧V´とすることで、現像剤担持体14dを変更線
速度S´に変更しても同一トナー濃度が確保されること
になる。
【0064】したがって、本実施形態では、基準線速度
Sをベースに、それ以外の変更線速度S´での閾値電圧
V´を、変更線速度S´への変更時にその都度毎回決定
することにより、線速度が変わっても同一のトナー濃度
が保たれることになる。また、閾値電圧決定のためには
トナー消費も補給もない定常状態であることが大前提で
あるため、変更線速度S´による現像剤担持体14dの
駆動直後にトナー無補給時間を設け、そのトナー無補給
時間の間にトナー濃度センサ14eによって出力された
電圧値に対する閾値電圧V´を決定している。これによ
り、基準線速度Sから変更線速度S´への変更によるト
ナー濃度の変化を抑制し、画像濃度や力ブリを各線速度
毎で満足することができ、かつ線速度切り換え時のトナ
ー補給によるタイムロスを削減することができる。
【0065】また、トナー無補給時間を、基準線速度S
から変更された変更線速度S´による現像剤担持体14
dの駆動開始から感光体ドラム11の潜像上への現像剤
による現像開始までの時間としているので、画像形成動
作が開始され感光体ドラム11の潜像上への現像剤によ
る現像が開始されれば、現像剤は消費され、これに伴う
トナー補給も必要になることから、変更線速度S´によ
る現像剤担持体14dの駆動時にトナー濃度センサ14
eによって出力された電圧値に対する閾値電圧V´を決
定するためには、トナーの補給がなく、かつトナーが安
定した状態であることが必要となる。よって、感光体ド
ラム11の潜像上への現像剤による現像開始までの時間
を利用することで、トナーの消費も補給もない定常状態
にあるときに変更線速度S´での閾値電圧V´を決定す
ることができ、さらに遅延をもたらすことなく画像形成
動作を行うことができる。
【0066】そして、変更線速度S´による現像剤担持
体14dの駆動時にトナー濃度センサ14eによって出
力された電圧値に対する閾値電圧V´が、現像剤担持体
14dの駆動開始から600msを除く間のトナー濃度
センサ14eからの出力電圧の平均値により決定される
ようにしているので、度での駆動時の閾値電圧V´とす
ることで、現像剤担持体14dを変更線速度S´に変更
しても同一トナー濃度が確保され、狙いとするトナー濃
度でのトナー制御を行うことができる。
【0067】また、基準線速度Sおよび変更線速度S´
のうちの遅い方の変更線速度S´による現像剤担持体1
4dの駆動時にトナー濃度センサ14eによって出力さ
れた電圧値に対する閾値電圧V´を、速い方の基準線速
度Sによる現像剤担持体14dの駆動時にトナー濃度セ
ンサ14eによって出力された電圧値に対する閾値電圧
Vよりも高く設定しているので、現像剤担持体14dの
線速度に対するトナー濃度センサ14eからの出力電圧
は使用環境やトナー消費速度、現像剤ライフによっても
異なるが、基準線速度Sおよび変更線速度S´での閾値
電圧V,V´の関係(V<V´)は崩れない。よって、
変更線速度S´での閾値電圧V´を決定する際に、何ら
かのエラーで上記閾値電圧V,V´の関係(V<V´)
を覆す検出結果となっても、上記閾値電圧V,V´の関
係(V<V´)を歯止めとして変更線速度S´での閾値
電圧V´を決定することにより、狙いとするトナー濃度
でのトナー濃度制御を安定して行うことができる。
【0068】そして、ベースとなる基準線速度Sでの閾
値電圧Vを、未使用現像剤を基準線速度Sによる現像剤
担持体14dの3分間駆動した後にトナー濃度センサ1
4eによって出力された電圧値により決定しているの
で、変更線速度S´での閾値電圧V´を決定する基とな
る基準線速度Sでの閾値電圧Vを現像剤使用開始時に決
定することによって、全ての線速度S,S´で狙いとす
るトナー濃度でのトナー濃度制御を行うことができる。
【0069】更に、2種類の線速度(122mm/s、
61mm/s)に切り換えられる感光体ドラム11の線
速度の増減に伴い現像剤担持体14dの線速度を増減さ
せるように基準線速度Sと変更線速度S´とに切り換え
るので、例えば現像剤坦持体14dの線速度を固定した
状態で感光体ドラム11の線速度が大きくなった場合、
感光体ドラム11への現像剤の現像量が低下することに
なるが、感光体ドラム11の単位面積あたりの現像剤の
供給量を一定に保つために現像剤坦持体14dの線速度
を大きくすることによって、常に最適な画像濃度を得る
ことができる。
【0070】<第2の実施の形態>次に、本発明の第2
の実施形態を図11および図12に基づいて説明する。
【0071】この実施形態では、現像剤担持体の線速度
の増減に対する第1および第2供給部材の駆動の増減に
ついて説明する。
【0072】すなわち、本実施形態では、前提として、
一般に用いられる最大画像形成率は35%とされている
ため、単位時間当たりのトナー補給量を、この画像形成
率でのトナー消費量に追従させることが必要となる。
【0073】まず、現像剤担持体14dの基準線速度S
(=366mm/s)でのトナー補給量は、感光体ドラ
ム11が線速度122mm/sにて27CPMの画像形
成速度を有するため、1分間当たりのトナー補給量は約
4.0g必要となる。そこで、トナー補給部材を駆動1
00%の使用状態で、トナーホッパ14b内の第1およ
び第2供給部材14f,14gを調整し、収容容器14
aへのトナーの補給量を4.1g/minに設定した。
【0074】このトナー補給制御において、現像剤担持
体14dを変更線速度S´(=183mm/s)で駆動
させ、感光体ドラム11を線速度61mm/sで駆動さ
せ、13.5CPMの画像形成速度にて35%の画像形
成率で連続100枚の画像形成を行った結果、カブリが
徐々に悪化することが判明した。
【0075】これは、収容容器14a内へのトナー補給
速度に対して現像撹拌による混合速度が低い(遅い)た
めと推察し、図11および図12に示すように、トナー
補給が必要な場合でも、トナー補給部材を駆動50%の
使用状態に制御したところ、現像剤担持体14dを変更
線速度S´(=183mm/s)で駆動させ、感光体ド
ラム11を線速度61mm/sで駆動させ、13.5C
PMの画像形成速度にて35%の画像形成率で連続10
0枚の画像形成を行っても、カブリの悪化が認められな
い結果を得た。
【0076】したがって、本実施形態では、基準線速度
Sによる現像剤担持体14d駆動時の単位時間当たりの
最大トナー補給量を基準とし、感光体ドラム11の線速
度やそれに伴う画像形成速度の増減に伴って変更線速度
S´による現像剤坦持体14d駆動時の単位時間当たり
の最大トナー補給量を、感光体ドラム11の線速度の増
減比率(50%)に従って、トナーを補給するトナー補
給部材の補給速度を増減させることによって決定してい
るので、例えば現像剤坦持体14dの線速度が小さくな
ると、これよりも速い線速度と同じトナー補給速度であ
れば、説明したように、撹拌性能に対して過補給となり
カブリが悪化することになるが、現像剤担持体14dの
線速度に準じたトナー補給速度にすることによって、カ
ブリを抑制することができる。
【0077】<第3の実施の形態>次に、本発明の第3
の実施形態について説明する。
【0078】この実施形態では、電源投入時および電源
再投入時、並びにJAM解除後における現像剤担持体の
線速度の設定について説明する。
【0079】すなわち、本実施形態では、電源投入やパ
ワーシャットオフ復帰時の現像剤担持体14dを変更線
速度S´(=183mm/s)で駆動させたところ、直
後の画像形成似てカブリが発生した。そこで、電源投入
やパワーシャットオフ復帰時の現像剤担持体14dを基
準線速度S(=366mm/s)で駆動させ画像形成待
機状態にしたところ、現像剤中のトナー帯電が飽和域に
達し、その後の画像形成でのカブリが解消され、良好な
画質が得られることが判明した。
【0080】また、画像形成中のJAM解除後の動作に
おいて、画像形成中と同じ感光体ドラム11の線速度、
および現像剤担持体14dの線速度で画像形成待機状態
にすると、JAM前後での画質変化が少ない結果が得ら
れた。
【0081】そして、電源投入やパワーシャットオフ復
帰時における現像剤担持体14dの駆動開始直後では、
トナー濃度が所定の値であっても、トナー濃度センサ1
4eからの出力電圧が高くなり、トナー補給動作によっ
てトナー濃度上昇によるカブリが発生したため、トナー
濃度センサ14eからの出力電圧に依らず、8秒間のト
ナー補給禁止時間を設けたところ、トナー過補給による
カブリを抑制できることが判明した。
【0082】更に、電源投入やパワーシャットオフ復帰
時の現像剤担持体14dの駆動開始直後において、その
前段階の駆動停止直前のトナー濃度センサ14eからの
最終出力電圧が閾値電圧以下であるとき、つまりトナー
濃度が所定の値以上であるときに、この状態を記憶して
おき、電源投入やパワーシャットオフ復帰時の感光体ド
ラム11および現像剤担持体14dの駆動開始直後から
トナー補給を一切禁止して画像形成待機状態にしたとこ
ろ、その後の画像形成ではカブリのない良好な画像を得
ることができることが判明した。
【0083】したがって、本実施形態では、現像剤担持
体14dを、電源投入やパワーシャットオフ復帰などの
非画像形成動作時に基準線速度Sにより駆動させるよう
にしているので、放置による現像剤状態変化が大きい電
源投入やパワーシャットオフ復帰時などに、現像剤が最
も速くかつ安定しやすいばかりでなく使用頻度も高いと
考えられる基準線速度Sでの現像剤担持体14dの駆動
によって、狙いとするトナー濃度でのトナー濃度制御を
行うことができる。
【0084】また、非画像形成時からの現像剤担持体1
4dの駆動開始直後に、トナー濃度センサ14eによっ
て出力された電圧値、およびこれに対する閾値電圧の関
係に依らず、トナー補給を禁止するトナー無補給時間が
8秒間設けられているので、静止していた現像剤の状態
が影響するために駆動開始直後のトナー濃度センサ14
eによって出力された電圧値がその後の定常状態と異な
っていても、トナー補給が禁止され、駆動直後のトナー
濃度センサ14eからの出力電圧(出力電圧値)に基づ
くトナー補給によって狙いとするトナー濃度よりも高く
なることがなく、狙いとするトナー濃度でのトナー濃度
制御を行うことができる。
【0085】そして、前回駆動時にトナー濃度センサ1
4eによって最終的に出力された電圧値が閾値電圧以下
であるときに、トナー無補給時間を非画像形成期間の全
てに亘って設定し、トナー補給を禁止して画像形成待機
状態とするので、前回駆動最終現像時濃度が所定濃度以
上であれば、次回駆動時のトナー補給は必要ない。よっ
て、トナー濃度検出手段からの出力電圧に依らずトナー
無補給で画像形成待機状態にすることで、起動時の不安
定なトナー濃度検出手段からの出力電圧による狙いとす
るトナー濃度からの乖離を抑制することができる。
【0086】更に、用紙搬送中において紙折れなどによ
り発生したJAM状態からの復帰時にJAM直前の線速
度により現像剤担持体14dを駆動させるので、JAM
前の線速度で所定のトナー濃度制御を行っており、かつ
JAM復帰後もその線速度で現像剤担持体14dが駆動
するため、JAM前後でのトナー濃度変化を抑制するこ
とができる。
【0087】<第4の実施の形態>次に、本発明の第4
の実施形態について説明する。
【0088】この実施形態では、トナーが無くなったこ
とを検知したときの閾値電圧の設定について説明する。
【0089】すなわち、本実施形態では、トナーホッパ
14b内のトナーが無くなったとき(トナーの終了間近
時および終了時)にそれを検知する必要があるため、現
像剤担持体14dの基準線速度Sでの閾値電圧Vが2.
09Vであることから、トナーホッパ14b内のトナー
が終了間近となったときの閾値電圧を+0.1V上乗せ
した2.19Vに、トナーホッパ14b内のトナーが終
了したときの閾値電圧を+0.3V上乗せした2.39
Vにそれぞれ設定している。
【0090】そして、図6に示すトナー濃度に対するト
ナー濃度センサ14eからの出力電圧の傾向性から、現
像剤担持体14dの基準線速度Sでの駆動時のトナー濃
度の低下は、トナーの終了間近および終了をそれぞれ
0.26%、0.77%となることから、現像剤担持体
14dの変更線速度S´での駆動時のトナー濃度の低下
でのトナーの終了間近時および終了時の閾値電圧からの
上昇をそれぞれ0.06%、0.19%としたところ、
現像剤担持体14dをどちらの線速度で駆動させたとき
でも、トナーの終了間近および終了をそれぞれ検出で
き、かつトナーの終了間近から終了までの画像形成可能
枚数をほぼ等しくすることができることになった。
【0091】したがって、本実施形態では、現像剤担持
体14dの個々の線速度S,S´におけるトナー濃度に
対するトナー濃度センサ14eからの出力電圧は使用環
境やトナー消費速度、現像剤ライフによっても異なる
が、トナー濃度に対するトナー濃度センサ14eからの
出力電圧の上下関係は崩れない。よって、現像剤担持体
14dの各々の線速度におけるトナーの終了時でのトナ
ー濃度が概ね等しくなることによって、トナーの終了時
に過剰にトナーが残ったり、逆に画像濃度が著しく低下
したりすることを抑制することができる。
【0092】また、現像剤担持体14dの各々の線速度
S,S´におけるトナーの終了間近時でのトナー濃度が
概ね等しくなることによって、現像剤担持体14dの個
々の線速度S,S´にてトナーの終了までの画像形成枚
数を概ね等しくすることができる。
【0093】
【発明の効果】以上のように、本発明では、現像剤担持
体の基準線速度をベースに、それ以外の変更線速度での
閾値電圧を、変更線速度への変更後に決定することで、
線速度の変更によるトナー濃度の変化を抑制し、画像濃
度や力ブリを各線速度毎で満足させることができる上、
線速度切り換え時のトナー補給によるタイムロスを削減
することができる。
【0094】また、変更線速度での閾値電圧を、変更線
速度への線速度変更直後からトナー無補給時間が終了す
るまでの間に決定することで、定常状態で閾値電圧決定
を円滑に決定し、画像濃度や力ブリを各線速度毎で効果
的に満足させることができ、線速度切り換え時のトナー
補給によるタイムロスも効果的に削減させることができ
る。
【0095】更に、トナー無補給時間を、基準線速度か
ら変更された変更線速度による現像剤担持体の駆動開始
から感光体潜像上への現像剤による現像開始までの時間
とすることで、感光体潜像上への現像剤による現像開始
までの時間を利用して、トナーの消費も補給もない定常
状態にあるときに変更線速度での閾値電圧を決定するこ
とができ、さらに遅延をもたらすことなく画像形成動作
を行うことができる。
【0096】そして、変更線速度による現像剤担持体の
駆動時にトナー濃度検出手段からの出力電圧値に対する
閾値電圧を、トナー無補給時間のトナー濃度に相当する
トナー濃度検出手段からの出力電圧の平均値により決定
することで、狙いとするトナー濃度からずれることな
く、狙いとするトナー濃度でのトナー濃度制御を行うこ
とができる。
【0097】また、トナー濃度検出手段からの出力電圧
の平均値として、変更線速度による現像剤担持体の駆動
開始直後から一定時間経過後に検出された出力電圧の平
均値を適用することで、狙いとするトナー濃度でのトナ
ー濃度制御を行うことができる。
【0098】そして、遅い方の線速度での現像剤担持体
の駆動時にトナー濃度検出手段によって出力された電圧
値に対する閾値電圧を、速い方の線速度での現像剤担持
体の駆動時にトナー濃度検出手段によって出力された電
圧値に対する閾値電圧よりも高く設定することで、変更
線速度での閾値電圧を決定する際に、閾値電圧の関係を
歯止めとして変更線速度での閾値電圧を決定でき、狙い
とするトナー濃度でのトナー濃度制御を安定して行うこ
とができる。
【0099】また、基準以外の変更線速度での閾値電圧
を決定する基となる基準線速度での閾値電圧を現像剤使
用開始時に決定することで、全ての線速度で狙いとする
トナー濃度でのトナー濃度制御を行うことができる。
【0100】そして、基準線速度を最も速くすること
で、現像剤担持体の駆動後に最も速く現像剤を定常状態
にすることができ、その定常状態でも変動が小さいため
に狙いとするトナー濃度でのトナー濃度制御を行うこと
ができる。
【0101】また、電源投入やパワーシャットオフ復帰
などの非画像形成動作時に、現像剤が最も速くかつ安定
しやすいばかりでなく使用頻度も高い基準線速度による
現像剤担持体の駆動を行うことで、狙いとするトナー濃
度でのトナー濃度制御を行うことができる。
【0102】そして、非画像形成時からの現像剤担持体
の駆動開始直後からトナー濃度検出手段によって出力さ
れた電圧値が定常状態になるまでの一定期間の間、トナ
ー濃度検出手段からの出力電圧に依らずトナー無補給時
間を設けることで、定常状態と異なる電圧値によるトナ
ー補給を禁止し、狙いとするトナー濃度でのトナー濃度
制御を行うことができる。
【0103】また、前回駆動時にトナー濃度検出手段か
らの最終電圧値が閾値電圧以下であるときに、非画像形
成期間の全てに亘ってトナー無補給時間を設定し、トナ
ー補給を禁止して画像形成待機状態とすることで、起動
時の不安定なトナー濃度検出手段からの出力電圧による
狙いとするトナー濃度からの乖離を抑制することができ
る。
【0104】そして、JAM状態からの復帰時に、JA
M直前の線速度により現像剤担持体を駆動させること
で、JAM前後でのトナー濃度変化を抑制することがで
きる。
【0105】また、感光体の線速度の増減に伴い現像剤
担持体の線速度を増減させるように切り換えることで、
常に最適な画像濃度を得ることができる。
【0106】そして、基準線速度による現像剤担持体駆
動時の単位時間当たりの最大トナー補給量を基準とし、
感光体線速度やそれに伴う画像形成速度の増減に伴って
変更線速度による現像剤担持体駆動時の単位時間当たり
の最大トナー補給量を増減させることで、現像剤坦持体
の線速度に準じたトナー補給速度にして、カブリを抑制
することができる。
【0107】また、変更線速度による現像剤坦持体駆動
時の単位時間当たりの最大トナー補給量を、感光体の線
速度の増減比率に従ってトナー補給部材の補給速度を増
減させて決定することで、現像剤担持体の線速度に準じ
たトナー補給速度にして、カブリを抑制することができ
る。
【0108】更に、トナー濃度検出手段からの出力電圧
値が閾値電圧を一定電圧上回ったときにトナー終了とみ
なし、遅い方の線速度による現像剤担持体の駆動時にト
ナー濃度検出手段からの閾値電圧を上回る一定電圧を、
速い方の線速度による現像剤担持体の駆動時にトナー濃
度検出手段からの閾値電圧を上回る一定電圧よりも低く
設定することで、現像剤担持体の各々の線速度における
トナーの終了時でのトナー濃度を概ね等しくして、トナ
ーの終了時に過剰にトナーが残ったり、逆に画像濃度が
著しく低下したりすることを抑制することができる。
【0109】これに対し、トナー濃度検出手段によって
出力された電圧値が閾値電圧を一定電圧上回ったときに
トナー終了間近とみなし、遅い方の線速度による現像剤
担持体の駆動時にトナー濃度検出手段からの閾値電圧を
上回る一定電圧を、速い方の線速度による現像剤担持体
の駆動時にトナー濃度検出手段からの閾値電圧を上回る
一定電圧よりも低く設定することで、現像剤担持体の各
々の線速度における現像剤の終了間近時でのトナー濃度
を概ね等しくして、現像剤担持体の個々の線速度にてト
ナーの終了までの画像形成枚数を概ね等しくすることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係わるプリンタの画
像形成部分を正面側から見た概略構成図である。
【図2】同じく現像装置の概略構成図である。
【図3】同じく現像剤担持体の2種類の線速度での諸設
定値を示す説明図である。
【図4】同現像剤担持体の基準線速度における閾値電圧
の決定条件を示す説明図である。
【図5】同じくトナー補給の判定と制御条件を示す説明
図である。
【図6】同じくトナー濃度に対するトナー濃度センサか
らの出力電圧の特性を示す特性図である。
【図7】同現像剤担持体の線速度が366mm/sであ
るときのトナー濃度に対する画像濃度およびカブリの特
性を示す特性図である。
【図8】同現像剤担持体の線速度が183mm/sであ
るときのトナー濃度に対する画像濃度およびカブリの特
性を示す特性図である。
【図9】同じく使用環境下におけるトナー濃度センサか
らの出力電圧の変化を示す説明図である。
【図10】同じく現像剤担持体の線速度変化による制御
の概略を示すタイムチャート図である。
【図11】本発明の第2の実施形態に係わるプリンタの
現像剤担持体の線速度が366mm/sであるときのト
ナー補給部材の制御の概略を示すタイムチャート図であ
る。
【図12】同現像剤担持体の線速度が183mm/sで
あるときのトナー補給部材の制御の概略を示すタイムチ
ャート図である。
【符号の説明】
1 プリンタ(画像形成装置) 11 感光体ドラム(感光体) 14d 現像剤担持体 14e トナー濃度センサ(トナー濃度検出手
段) S 基準線速度 S´ 変更線速度 V 基準線速度での閾値電圧 V´ 変更線速度での閾値電圧 X トナー無補給時間
フロントページの続き (72)発明者 長谷川 充宏 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 川端 格 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 吉岡 徹 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 北村 圭三 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 Fターム(参考) 2H027 DA16 DA17 DD07 DE07 DE09 ED08 ED10 EE03 EE06 EF07 2H077 AA15 AB03 AB14 AD02 AD06 DA01 DA10 DA24 DA42 DA47 DA82 DB02 EA01

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 現像剤担持体の線速度が複数種類に切り
    換えられるようにした画像形成装置において、 トナー濃度を検出してこれに相当する電圧値を出力する
    トナー濃度検出手段を備え、このトナー濃度検出手段か
    ら出力された電圧値によりトナー補給の有無が判断され
    るようになっており、 そのトナー補給の有無を判断する閾値電圧は、現像剤担
    持体の複数種類の線速度毎にそれぞれ設定されていて、 上記現像剤担持体の複数種類の線速度のうちの1つの現
    像剤担持体の線速度を基準線速度に、残る他の現像剤担
    持体の線速度を変更線速度にそれぞれ設定したとき、上
    記基準線速度による現像剤担持体の駆動時にトナー濃度
    検出手段によって出力された電圧値に対する閾値電圧を
    ベースとし、上記変更線速度による現像剤担持体の駆動
    時にトナー濃度検出手段によって出力された電圧値に対
    する閾値電圧は、基準線速度から変更線速度への線速度
    変更後に検出されるトナー濃度検出手段からの出力電圧
    値により決定されることを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 上記請求項l記載の画像形成装置におい
    て、 変更線速度による現像剤担持体の駆動時にトナー濃度検
    出手段によって出力された電圧値に対する閾値電圧は、
    変更線速度への線速度変更直後からトナーの補給を禁止
    するトナー無補給時間が終了するまでの間に検出される
    トナー濃度検出手段からの出力電圧値により決定される
    ことを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 上記請求項2記載の画像形成装置におい
    て、 トナー無補給時間は、基準線速度から変更された変更線
    速度による現像剤担持体の駆動開始から感光体潜像上へ
    の現像剤による現像開始までの時間であることを特徴と
    する画像形成装置。
  4. 【請求項4】 上記請求項2に記載の画像形成装置にお
    いて、 変更線速度による現像剤担持体の駆動時にトナー濃度検
    出手段によって出力された電圧値に対する閾値電圧は、
    トナー無補給時間に検出されるトナー濃度に相当するト
    ナー濃度検出手段からの出力電圧の平均値により決定さ
    れるようになっていることを特徴とする画像形成装置。
  5. 【請求項5】 上記請求項4に記載の画像形成装置にお
    いて、 トナー濃度検出手段からの出力電圧の平均値としては、
    変更線速度による現像剤担持体の駆動開始直後から一定
    時間経過後に検出された出力電圧の平均値が適用される
    ようになっていることを特徴とする画像形成装置。
  6. 【請求項6】 上記請求項2に記載の画像形成装置にお
    いて、 基準線速度および変更線速度のうちの遅い方の線速度に
    よる現像剤担持体の駆動時にトナー濃度検出手段によっ
    て出力された電圧値に対する閾値電圧は、速い方の線速
    度による現像剤担持体の駆動時にトナー濃度検出手段に
    よって出力された電圧値に対する閾値電圧よりも高く設
    定されていることを特徴とする画像形成装置。
  7. 【請求項7】 上記請求項2に記載の画像形成装置にお
    いて、 ベースとなる閾値電圧は、未使用現像剤設置時に基準線
    速度による現像剤担持体の所定時間駆動後にトナー濃度
    検出手段によって出力された電圧値により決定されるよ
    うになっていることを特徴とする画像形成装置。
  8. 【請求項8】 上記請求項2に記載の画像形成装置にお
    いて、 基準線速度および変更線速度のうち基準線速度が最も速
    いことを特徴とする画像形成装置。
  9. 【請求項9】 上記請求項2または請求項8に記載の画
    像形成装置において、 現像剤担持体は、電源投入やパワーシャットオフ復帰な
    どの非画像形成動作時に基準線速度により駆動するよう
    になっていることを特徴とする画像形成装置。
  10. 【請求項10】 上記請求項9に記載の画像形成装置に
    おいて、 非画像形成時からの現像剤担持体の駆動開始直後には、
    トナー濃度検出手段によって出力された電圧値、および
    これに対する閾値電圧の関係によらず、トナーの補給を
    禁止するトナー無補給時間が設けられていることを特徴
    とする画像形成装置。
  11. 【請求項11】 上記請求項10に記載の画像形成装置
    において、 トナー無補給時間は、前回駆動時にトナー濃度検出手段
    によって最終的に出力された電圧値が閾値電圧以下であ
    るときに、非画像形成期間の全てに亘って設定され、ト
    ナーの補給を禁止して画像形成待機状態となることを特
    徴とする画像形成装置。
  12. 【請求項12】 上記請求項2に記載の画像形成装置に
    おいて、 現像剤担持体は、JAM状態からの復帰時に、JAM直
    前の線速度により駆動するようになっていることを特徴
    とする画像形成装置。
  13. 【請求項13】 上記請求項2に記載の画像形成装置に
    おいて、 複数種類の線速度に切り換えられる感光体を備え、 感光体の線速度の増減に伴い現像剤担持体の線速度が増
    減するように切り換えられることを特徴とする画像形成
    装置。
  14. 【請求項14】 上記請求項13に記載の画像形成装置
    において、 基準線速度による現像剤担持体駆動時の単位時間当たり
    の最大トナー補給量を基準とし、感光体線速度やそれに
    伴う画像形成速度の増減に伴って変更線速度による現像
    剤担持体駆動時の単位時間当たりの最大トナー捕給量が
    増減されるようになっていることを特徴とする画像形成
    装置。
  15. 【請求項15】 上記請求項14に記載の画像形成装置
    において、 変更線速度による現像剤坦持体駆動時の単位時間当たり
    の最大トナー補給量は、感光体の線速度の増減比率に従
    って、トナーを補給するトナー補給部材の補給速度を増
    減させることによって決定されるようになっていること
    を特徴とする画像形成装置。
  16. 【請求項16】 上記請求項2に記載の画像形成装置に
    おいて、 トナー濃度検出手段によって出力された電圧値が閾値電
    圧を一定電圧上回ったときにトナーが終了であるとみな
    され、 基準線速度および変更線速度のうちの遅い方の線速度に
    よる現像剤担持体の駆動時に閾値電圧を上回る一定電圧
    は、速い方の線速度による現像剤担持体の駆動時に閾値
    電圧を上回る一定電圧よりも低く設定されていることを
    特徴とする画像形成装置。
  17. 【請求項17】 上記請求項2に記載の画像形成装置に
    おいて、 トナー濃度検出手段によって出力された電圧値が閾値電
    圧を一定電圧上回ったときにトナーが終了間近であると
    みなされ、 基準線速度および変更線速度のうちの遅い方の線速度に
    よる現像剤担持体の駆動時に閾値電圧を上回る一定電圧
    は、速い方の線速度による現像剤担持体の駆動時に閾値
    電圧を上回る一定電圧よりも低く設定されていることを
    特徴とする画像形成装置。
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