JP2003215457A - ズームレンズ及びそれを有する光学機器 - Google Patents

ズームレンズ及びそれを有する光学機器

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JP2003215457A
JP2003215457A JP2002016945A JP2002016945A JP2003215457A JP 2003215457 A JP2003215457 A JP 2003215457A JP 2002016945 A JP2002016945 A JP 2002016945A JP 2002016945 A JP2002016945 A JP 2002016945A JP 2003215457 A JP2003215457 A JP 2003215457A
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lens
lens group
distance
zoom
group
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JP2002016945A
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Takashi Shirasago
貴司 白砂
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Canon Inc
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    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
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    • G02B15/14Optical objectives with means for varying the magnification by axial movement of one or more lenses or groups of lenses relative to the image plane for continuously varying the equivalent focal length of the objective
    • G02B15/143Optical objectives with means for varying the magnification by axial movement of one or more lenses or groups of lenses relative to the image plane for continuously varying the equivalent focal length of the objective having three groups only
    • G02B15/1431Optical objectives with means for varying the magnification by axial movement of one or more lenses or groups of lenses relative to the image plane for continuously varying the equivalent focal length of the objective having three groups only the first group being positive
    • G02B15/143105Optical objectives with means for varying the magnification by axial movement of one or more lenses or groups of lenses relative to the image plane for continuously varying the equivalent focal length of the objective having three groups only the first group being positive arranged +-+

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回折光学素子を用いることでコンパクトで良
好な光学性能の特に倍率色収差の小さなズームレンズ及
びそれを用いた光学機器を得ること。 【解決手段】 物体側より順に、正の屈折力の第1レン
ズ群、負の屈折力の第2レンズ群、及び正の屈折力のレ
ンズ群を含み全体として正の屈折力の後続レンズ群を有
し、広角端に対し望遠端での、該第1レンズ群と第2レ
ンズ群の間隔が大きくなるように該第1レンズ群が光軸
上を移動して変倍を行うズームレンズにおいて、物体距
離の変化に伴う焦点位置の調整を、該いずれかのレンズ
群を単独または複数同時に光軸上を移動させて行い、該
焦点位置の調整を行うレンズ群は光軸に対し回転対称な
回折光学面を1面以上有すること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フィルム用カメ
ラ、ビデオカメラ、デジタルカメラ等に好適なズームレ
ンズ及びそれを有する光学機器に関し、特に良好な色収
差補正を達成した高画質かつレンズ系全体がコンパクト
なものである。
【0002】
【従来の技術】近年、銀塩写真やビデオ及びデジタルカ
メラ用のズームレンズは、写真フィルムの微粒子化やC
CDの高画素化により、高変倍でかつ高画質なものが要
求されている。
【0003】なかでも、撮影領域の拡大という面で、銀
塩写真、ビデオ、デジタルカメラにかかわらず、より長
焦点距離で高倍率撮影が可能な撮影レンズが望まれてお
り、なかでもその長焦点距離を含む望遠型のズームレン
ズは特に要望が大きい。
【0004】しかしながら、このような長焦点距離の撮
影レンズは像面湾曲や非点収差の補正が比較的易しい反
面、色収差の発生を小さく抑えるのが非常に困難な面が
ある。また、通常の屈折光学系のみでレンズ系を構成し
た場合、満足な光学性能を維持するためにはレンズ全系
の望遠比を或る程度の大きさ以上にしなくてはならな
い。
【0005】結果このような長焦点距離のレンズ系はレ
ンズ全長が非常に大きくなってしまい、取り扱い上非常
に不便となる。そして、これらの難点はこの長焦点距離
を含むズームレンズで達成しようとするとさらに顕著に
なる。
【0006】特開平4−301811号公報では、物体
側より順に正の屈折力の第1群、負の屈折力の第2群、
正の屈折力の第3群、正の屈折力の第4群そして負の屈
折力の第5群の5つのレンズ群を有し、該第1群を物体
側へ、該第2群を像面側へ移動させて広角端から望遠端
への変倍を行い、変倍に伴う像面変動を該第4群を移動
させて補正すると共に該第4群を移動させてフォーカス
を行った長焦点距離を含むズームレンズが提案されてい
る。
【0007】又、特開平4−301612号公報では物
体側より順に、正の屈折力の第1群、負の屈折力の第2
群、正の屈折力の第3群、正の屈折力の第4群、そして
負の屈折力の第5群の5つのレンズ群を有し、第2群を
移動させて変倍を行い、第4群を移動させて変倍に伴う
像面変動の補正とフォーカスを行い、レンズ系全体をテ
レフォトタイプに近づけてレンズ全長の短縮化を図った
5群タイプのズームレンズが提案されている。
【0008】一方最近のズームレンズは、非球面の製造
技術や設計応用の進歩により、レンズ性能を決定する諸
収差の補正が少ないレンズ枚数構成においても容易とな
っており、ズームレンズの小型、高性能化に非常に大き
な成果をもたらしている。
【0009】しかしながら色収差に関しては、その補正
はレンズ系を構成する硝材の色分散特性及び正、負レン
ズの組み合わせによる色消し条件に関わるため、非球面
効果による色収差の補正は多く期待できない。
【0010】この色収差の発生、変動を小さく抑える方
法として、近年では回折光学素子を用いた撮像光学系
が、例えば特開平4−213421号公報、特開平8−
324262号公報で提案されている。これらの従来例
は単レンズに回折光学素子を応用したものであり、色収
差に対する言及はあるが、ズームレンズ特有の色収差の
ズーミングによる変動の除去等の考察、記載はなく、ズ
ームレンズへの応用は行われていない。
【0011】回折光学素子を利用したズームレンズは、
例えば特開平11−133305号公報で提案されてい
る。
【0012】本提案では、正の屈折力の第1レンズ群、
負の屈折力の第2レンズ群、正の屈折力の第3レンズ群
を含む構成において、回折光学面を第1レンズ群内に配
置することにより変倍により大きく悪化する色収差を補
正している。尚、フォーカスによる収差変動については
言及されておらず、その点で検討の余地があった。
【0013】又、米国特許第5,268,790号では
正、負、正、そして正の屈折力のレンズ群の4つのレン
ズ群より成る4群ズームレンズにおいて、変倍用の第2
群又は変倍に伴う像面変動を補正する為の第3群に回折
光学素子を用いたズームレンズが提案されている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】一般に高変倍で長焦点
距離を含むズームレンズでは変倍による色収差の変動が
大きくなってきて全変倍範囲にわたり、又物体距離全般
にわたり高い光学性能を得るのが大変難しくなってく
る。
【0015】特にズーム比が4倍程度の高い変倍比のズ
ームレンズでは各レンズ群内で発生する色収差を補正す
るため、張り合わせレンズを用いることが多い。そして
レンズ群に対し、非球面を用いることによりレンズ群の
レンズ枚数を削減し、レンズ全長を短くする方法がとら
れている。
【0016】しかしながら、レンズ枚数を減らすと色収
差の補正をする要素が不十分になってきて、変倍に伴う
色収差の変動を良好に補正することが困難になってく
る。
【0017】本発明は、回折光学素子及び各レンズ群の
レンズ構成を適切に設定することにより、広角端から望
遠端に至る全変倍範囲にわたり、又無限遠物体から超至
近物体に至る物体距離全般にわたり、良好なる光学性能
を有したズームレンズ及びそれを有する光学機器の提供
を目的とする。
【0018】この他本発明は、レンズ系の最適な場所に
回折光学素子を配置することによりズーミングやフォー
カシングに伴う色収差の悪化を抑制した、高性能な写真
用カメラやビデオカメラ、デジタルカメラ等に好適なズ
ームレンズ及びそれを有する光学機器の提供を目的とす
る。
【0019】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明のズーム
レンズは、物体側より順に、正の屈折力の第1レンズ
群、負の屈折力の第2レンズ群、及び正の屈折力のレン
ズ群を含み全体として正の屈折力の後続レンズ群を有
し、広角端に対し望遠端での該第1レンズ群と第2レン
ズ群の間隔が大きくなるように、該第1レンズ群が光軸
上を移動して変倍を行うズームレンズにおいて、物体距
離の変化に伴う焦点位置の調整を、該いずれかのレンズ
群を単独または複数同時に光軸上を移動させて行い、該
焦点位置の調整を行うレンズ群は回折光学面を1面以上
有することを特徴としている。
【0020】請求項2の発明は請求項1の発明におい
て、前記焦点位置の調整を行うレンズ群は、1つ以上の
接合面を有し、前記回転対称な回折光学面は該接合面の
1つ以上に配置されていることを特徴としている。
【0021】請求項3の発明は請求項1の発明におい
て、前記焦点位置の調整を行うレンズ群は、微小な空気
間隔を隔てて向かい合う、互いに略同じ曲率半径を有す
る隣接面を有し、前記回折光学面は該隣接面に配置され
ていることを特徴としている。
【0022】請求項4の発明のズームレンズは、物体側
より順に、正の屈折力の第1レンズ群、負の屈折力の第
2レンズ群、及び正の屈折力のレンズ群を含み全体とし
て正の屈折力の後続レンズ群を有し、広角端に対し望遠
端での該第1レンズ群と第2レンズ群の間隔が大きくな
るように、該第1レンズ群が光軸上を移動して変倍を行
うズームレンズにおいて、物体距離の変化に伴う焦点位
置の調整は該第1レンズ群を光軸に沿って移動させるこ
とで行い、該第1レンズ群は、回折光学面を1面以上有
することを特徴としている。
【0023】請求項5の発明は請求項4の発明におい
て、前記第1レンズ群は、2つのレンズ要素及び該2つ
のレンズ要素の接合面もしくは微小な空気間隔を隔てた
隣接面に配置された回折光学面より成ることを特徴とし
ている。
【0024】請求項6の発明のズームレンズは、物体側
より順に、正の屈折力の第1レンズ群、負の屈折力の第
2レンズ群、及び正の屈折力のレンズ群を含み全体とし
て正の屈折力の後続レンズ群を有し、広角端に対し望遠
端での該第1レンズ群と第2レンズ群の間隔が大きくな
るように、該第1レンズ群が光軸上を移動して変倍を行
うズームレンズにおいて、物体距離の変化に伴う焦点位
置の調整は該第2レンズ群を光軸に沿って移動させるこ
とで行い、該第2レンズ群は、回折光学面を1面以上有
することを特徴としている。
【0025】請求項7の発明のズームレンズは、物体側
より順に、正の屈折力の第1レンズ群と、負の屈折力の
第2レンズ群と、正の屈折力の第3レンズ群と、正の屈
折力の第4レンズ群と、負の屈折力の第5レンズ群を有
し、広角端に対し望遠端での第1レンズ群と第2レンズ
群の間隔が大きくなり、第2レンズ群と第3レンズ群の
間隔が小さくなり、第3レンズ群と第4レンズ群の間隔
が大きくなり、第4レンズ群と第5レンズ群が間隔が小
さくなるようにレンズ群を移動させて変倍を行うズーム
レンズにおいて、物体距離の変化に伴う焦点位置の調整
を、該第1レンズ群を光軸上を移動させて行い、該第1
レンズ群は回折光学面を1面以上有することを特徴とし
ている。
【0026】請求項8の発明は請求項7の発明におい
て、前記第1レンズ群は、1つ以上の接合面もしくは微
小な空気間隔を隔てた隣接面を有し、前記回折光学面は
該接合面もしくは隣接面の1つ以上に配置されているこ
とを特徴としている。
【0027】請求項9の発明のズームレンズは、物体側
より順に、正の屈折力の第1レンズ群と、負の屈折力の
第2レンズ群と、正の屈折力の第3レンズ群と、正の屈
折力の第4レンズ群を有し、広角端に対し望遠端での第
1レンズ群と第2レンズ群の間隔が大きくなり、第2レ
ンズ群と第3レンズ群の間隔が小さくなり、第3レンズ
群と第4レンズ群の間隔が小さくなるようにレンズ群を
移動させて変倍を行うズームレンズにおいて、物体距離
の変化に伴う焦点位置の調整を、該第2レンズ群を光軸
に沿って移動させて行い、該第2レンズ群は光軸に対し
回転対称な回折光学面を1面以上有することを特徴とし
ている。
【0028】請求項10の発明は請求項9の発明におい
て、前記第2レンズ群は、1つ以上の接合面もしくは微
小な空気間隔を隔てた隣接面を有し、前記回折光学面は
該接合面もしくは隣接面の1以上に配置されていること
を特徴としている。
【0029】請求項11の発明は請求項1から10の発
明において、撮像素子上に像を形成するための光学系で
あることを特徴としている。
【0030】請求項12の発明の光学機器は、請求項1
から11のいずれか1項のズームレンズと、該ズームレ
ンズによって形成された像を受光する撮像素子を有して
いることを特徴としている。
【0031】
【発明の実施の形態】図1は本発明の後述する実施形態
1のズームレンズの広角端のレンズ断面図である。図
2、図3は本発明の実施形態1のズームレンズの広角端
における、物体距離無限遠のとき、および物体距離1.
8mのときの縦収差図である。図4、図5は本発明の実
施形態1のズームレンズの望遠端における、物体距離無
限遠のとき、および距離1.8mのときの縦収差図であ
る。
【0032】図6は本発明の後述する実施形態2のズー
ムレンズの広角端のレンズ断面図である。図7、図8は
本発明の実施形態2のズームレンズの広角端における、
物体距離無限遠のとき、および物体距離1.8mのとき
の縦収差図である。図9、図10は本発明の実施形態2
のズームレンズの望遠端における、物体距離無限遠のと
き、および物体距離1.8mのときの縦収差図である。
【0033】図11は本発明の後述する実施形態3のズ
ームレンズの広角端のレンズ断面図である。図12、図
13は本発明の実施形態3のズームレンズの広角端にお
ける、物体距離無限遠のとき、および物体距離0.8m
のときの縦収差図である。図14、図15は本発明の実
施形態3のズームレンズの望遠端における、物体距離無
限遠のとき、および物体距離0.8mのときの縦収差図
である。
【0034】図1、図6の実施形態1、2のレンズ断面
図において、L1は正の屈折力の第1群(第1レンズ
群)、L2は負の屈折力の第2群(第2レンズ群)、L
3は正の屈折力の第3群(第3レンズ群)、L4は正の
屈折力の第4群(第4レンズ群)、L5は負の屈折力の
第5群(第5レンズ群)、SPは絞りであり、第3群の
前方に設けており、変倍に際して一体的に移動してい
る。IPは像面であり、撮像素子の撮像面や写真用フィ
ルムが位置している。
【0035】第1群L1、第2群L2は先行レンズ郡L
Fを構成し、第3群L3、第4群L4、第5群L5は全
体として正の屈折力の後続レンズ群LBを構成してい
る。矢印は広角端から望遠端への変倍に伴う各レンズ群
の移動軌跡を示している。
【0036】広角端に対し望遠端での第1レンズ群L1
と第2レンズ群L2の間隔が大となり、第2レンズ群L
2と第3レンズ群L3の間隔が小となり、第3レンズ群
L3と第4レンズ群L4の間隔が大となり、第4レンズ
群L4と第5レンズ群L5の間隔が小となるように各レ
ンズ群を移動させている。また、絞りSPは第3レンズ
群と一体的に移動させているが、独立に移動させても良
い。
【0037】実施形態1、2は広角端から望遠端への変
倍に際し、前記第1レンズ群L1と第2レンズ群L2の
間隔が増大するように前記第1レンズ群L1が物体側へ
移動するような構成となっている。無限遠物体から至近
物体への変化時のフォーカスは第1レンズ群L1を物体
側へ繰り出すことで行っている。
【0038】このような構成とすることで、第1レンズ
群L1の正の屈折力は、特に望遠側においてテレフォト
タイプの屈折力配置を取る為の役割を担っており、第1
レンズ群L1によってFナンバー光束(軸上光束)を収
斂させることにより、後続レンズ群LBの有効外径を小
さくして、レンズ系全体のコンパクト化を図っている。
また、第1レンズ群L1を光軸上に移動させてフォーカ
シングを行う構成とすることで、フォーカシング時の収
差変動を抑え、且つそのメカ機構の簡素化を容易にして
いる。
【0039】図1の実施形態1でのズームレンズでは上
記構成において更にフォーカシングを行う第1レンズ群
を負の第1レンズG1、正の第2レンズG2、正の第3
レンズG3より構成し、第1レンズ群L1中に光軸に対
し回転対称な回折光学面を設けている。このような構成
とすることで、その回折光学面の持つ色収差補正能力に
よりフォーカシング時に大きく悪化する軸上色収差と倍
率色収差を抑え、またその回折光学面の持つ非球面効果
を有効に利用してフォーカシング時のその他諸収差によ
る画質劣化を極力抑える様な構成となっている。
【0040】また実施形態1では、前記回折光学面には
軸上光束が大きな光束幅をもって通過し、且つ軸外周辺
光束が光軸から離れた高い範囲を通過する形になり、広
角端から望遠端への変倍に際し大きく悪化する軸上色収
差と倍率色収差をも良好に補正することが可能で、全変
倍域及びフォーカシング全域において高い光学性能を有
したズームレンズを実現している。
【0041】また、上記のような構成では、特に望遠端
側で顕著に発生する色収差の補正を回折光学面が担って
いるため、他の屈折力のみを有す光学要素(レンズ)で
の色収差補正の分担が非常に小さくて済む。そのため、
比較的比重の大きい、材質のアッベ数が75以上といっ
たような低分散ガラスを使用する必要がなくなり、第1
レンズ群L1全体を軽量化することが可能になるため、
第1レンズ群L1でフォーカシングを行う際の駆動機構
への負担が軽減され、非常に有利となっている。
【0042】また、実施形態1では回折光学面は、第1
レンズ群中、微小な空気間隔を隔てた第1レンズG1と
第2レンズG2の隣接面に積層構造で配置されている。
このような構成とすることで回折光学面を密閉して構成
することができ、非常に微細な構造である該回折光学面
を汚れや傷、変形などから守るのに有利となっている。
【0043】また、第1レンズ群L1に設けた回折光学
面については、軸上物点及び軸外物点からの光線が出来
るだけ回折光学面へ垂直に入射するよう、平面または物
体側へ凸面を向けたレンズ面に設けるのがよく、これに
より、回折効率の低下を緩和することが出来る。望まし
くは、レンズ面の法線に対し、±15°未満で光線が入
射するようなレンズ面に回折光学面を設定するのが良
い。
【0044】実施形態1は物体側より順に、第1群L1
は物体側に凸面を向けたメニスカス状の負レンズ、物体
側に凸面を向けた正レンズ、物体側に凸面を向けた正レ
ンズを有し、第2群L2は、両レンズ面が凹面の負レン
ズ、物体側に凸面を向けた正レンズを有し、第3群L3
は、物体側に凸面を向けたメニスカス状の負レンズ、両
レンズ面が凸面の正レンズを有し、第4群L4は、両レ
ンズ面が凸面の正レンズ、物体側に凹面を向けた負レン
ズ、両レンズ面が凸面の正レンズを有し、第5群L5
は、物体側に凸面を向けたメニスカス状の負レンズ、像
面側に凹面を向けた負レンズ、物体側に凸面を向けた正
レンズを有している。
【0045】図6の実施形態2では、第1レンズ群L1
中に実施形態1と同様に回折光学面を設けて、実施形態
1と同様の効果を得ている。又、第1レンズ群を負の第
1レンズG1、正の第2レンズG2の2枚構成としてい
る。実施形態2では、第1レンズ群L1中に第1レンズ
G1と第2レンズG2との間に回折光学面を配置したこ
とにより実施形態1と同様の効果を得るとともに、第1
レンズ群L1の収差補正能力を維持しつつ構成レンズ枚
数を減らしている。
【0046】実施形態2では、第1レンズ群L1でフォ
ーカシングを行うようにした際、前記のように第1レン
ズ群L1を2枚構成とし、第1レンズ群L1でフォーカ
シングを行う際の駆動負荷を軽減させている。
【0047】実施形態2は物体側より順に、第1群L1
は物体側に凸面を向けたメニスカス状の負レンズ、物体
側に凸面を向けた正レンズを有し、第2群L2は、両レ
ンズ面が凹面の負レンズ、物体側に凹面を向けた負レン
ズ、両レンズ面が凸面の正レンズを有し、第3群L3
は、物体側に凸面を向けたメニスカス状の正レンズ、物
体側に凸面を向けたメニスカス状の負レンズ、両レンズ
面が凸面の正レンズを有し、第4群L4は、両レンズ面
が凸面の正レンズ、物体側に凹面を向けた負レンズ、物
体側に凸面を向けた正レンズを有し、第5群L5は、物
体側に凸面を向けたメニスカス状の負レンズ、像面側に
凹面を向けた負レンズ、物体側に凸面を向けた正レンズ
を有している。
【0048】図11の実施形態3のレンズ断面図におい
て、L1は正の屈折力の第1群(第1レンズ群)、L2
は負の屈折力の第2群(第2レンズ群)、L3は正の屈
折力の第3群、L4は正の屈折力の第4群である。SP
は開口絞りであり、第3群L3の前方に配置しており、
変倍に際して、第3群L3と一体的に移動している。I
Pは像面であり、撮像素子等の撮像面が位置している。
【0049】第1群L1、第2群L2は先行レンズ群L
Fを構成し、第3群L3、第4群L4は全体として正の
屈折力の後続レンズ群LBを構成している。矢印は広角
端から望遠端への変倍に伴う各レンズ群の移動軌跡を示
している。
【0050】広角端に対し、望遠端での第1レンズ群L
1と第2レンズ群L2の間隔が大となり、第2レンズ群
L2と第3レンズ群L3の間隔が小となり、第3レンズ
群L3と第4レンズ群L4の間隔が小となるように各レ
ンズ群を移動させている。
【0051】図11の実施形態3は、広角端から望遠端
への変倍に際し、第1レンズ群L1と第2レンズ群L2
の間隔が増大するように第1レンズ群L1が物体側へ移
動するような構成となっている。無限遠物体から至近物
体への変化時のフォーカスは前記第2レンズ群L2を物
体側へ繰り出すことで行っている。
【0052】ここでもフォーカシング群である第2レン
ズ群L2中の、第4レンズG4と第5レンズG5の間の
微小な空気間隔を隔てた隣接面に実施形態1と同様の回
折光学面を配置している。これにより実施形態1と同様
の効果を得ている。即ち、無限遠物体から至近物体まで
のフォーカシングにおいても良好な光学性能を維持した
ズームレンズを実現している。
【0053】実施形態3は物体側より順に、第1群L1
は物体側に凸面を向けたメニスカス状の負レンズ、物体
側に凸面を向けた正レンズを有し、第2群L2は、像面
側に凹面を向けた負レンズ、像面側に凹面を向けた負レ
ンズ、物体側に凸面を向けた正レンズを有し、第3群L
3は、両レンズ面が凸面の正レンズ、物体側に凹面を向
けた負レンズ、物体側に凹面を向けた負レンズを有し、
第4群L4は、両レンズ面が凸面の正レンズ、像面側に
凹面を向けた負レンズを有している。
【0054】各実施形態において用いる回折光学素子
は、正の屈折力の第1群L1内に配置している実施形態
1、2では回折光学面が正の屈折力を有するようにして
おり、負の屈折力の第2群L2に配置している実施形態
3では回折光学面が負の屈折力を有するようにしてい
る。これによって屈折によって発生する色収差を回折光
学面で打ち消している。
【0055】なお、各実施形態では回折光学素子を1つ
用いているが、更に回折光学素子を追加しても良く、こ
れによれば、更に良好な光学性能が得られる。追加する
回折光学素子は、正の屈折力であっても負の屈折力であ
ってもよく、特に負の屈折力の回折光学素子を追加する
場合は、光学系の像面寄りで瞳近軸光線の入射高が比較
的高く、かつ、近軸軸上光線の入射高が比較的低くなる
位置に配置するのが良い。これによれば、倍率色収差を
更に良好に補正することができる。また、各回折光学素
子は平面或いは球面に配置してあるが、非球面をベース
としてもよく、又、対向する両面に施してもよい。更
に、ベースの材質は光を透過するものであれば、特にガ
ラスでなくてもプラスチック等の他の材質でも良い。
【0056】本発明に係る回折光学素子はホログラフィ
ック光学素子の制作手法であるリソグラフィック手法で
2値的に製作した光学素子であるバイナリーオプテック
スで製作してもよい。またこれらの方法で作成した型に
よって製造してもよい。また光学面にプラスチック等の
膜を上記回折光学面として転写する方法(いわゆる複合
型非球面、レプリカ非球面など)で作成してもよい。
【0057】位相形状で表わされる回折光学素子の回折
格子形状(回折光学面又は回折光学部ともいう。)は、
例えば図16に示すキノフォーム形状が適用可能であ
る。図17は図16に示す回折光学素子の1次回折効率
の波長依存特性を示している。実際の回折光学素子10
1は、基材102の表面に紫外線硬化樹脂を塗布し、樹
脂部に波長530nmで1次回折効率が100%となる
ような格子厚dの格子部103を複数形成した回折格子
を設けて構成している。
【0058】図17で明らかなように設計次数での回折
効率は最適化した波長530nmから離れるに従って低
下し、一方設計次数近傍の次数0次、2次回折光が増大
している。この設計次数以外の回折光の増加は、フレア
となり、光学系の解像度の低下につながる。
【0059】そこで図18に示す積層型の回折格子を本
発明の実施形態における回折光学素子の格子形状(回折
光学面)として用いても良い。
【0060】図19はこの構成の回折光学素子の1次回
折効率の波長依存特性である。具体的な構成としては、
基材上に紫外線硬化樹脂(nd=1.499,νd=5
4)からなる第1の回折格子104を形成し、その上に
別の紫外線硬化樹脂(nd=1.598,νd=28)
からなる第2の回折格子105を形成している。この材
質の組み合わせでは、第1の回折格子104の格子部の
格子厚d1はd1=13.8μm、第2の回折格子の格
子部の格子厚d2はd2=10.5μmとしている。
【0061】図19から分かるように積層構造の回折格
子にすることで、設計次数の回折効率は、使用波長全域
で95%以上の高い回折効率を有している。
【0062】この他、図20に示すようなエアギャップ
をはさんだ2層構成のもの等が適用可能である。図20
に示す2つの回折格子106,107を用いた回折光学
素子の1次回折光の回折効率の波長依存特性を図21に
示す。図20では基材102上に紫外線硬化樹脂からな
る第1の回折格子107を形成し、基材102'上に紫
外線硬化樹脂からなる第2の回折格子106を形成して
いる。
【0063】図21からわかるように設計次数の回折効
率は、使用波長全域で95%以上の高い回折効率を有し
ている。
【0064】図22は3つの回折格子106、107、
108を用いた回折光学素子の説明図である。回折格子
を3層以上積層すれば、更に良好なる光学特性が得られ
る。
【0065】図23は図22に示す回折光学素子の1次
回折光の回折効率の波長依存特性の説明図である。
【0066】図22で示す積層構造の回折光学素子を用
いれば、空気層に触れる部分の回折格子の格子厚を薄く
することが可能となる。それにより回折格子のエッジの
壁部分で発生する散乱光によるフレアが低減され、また
回折格子に入射する光の入射角の増大に伴う回折効率低
下の軽減も可能となり、光学性能は更に改善される。
【0067】また、各実施形態で用いる回折光学素子を
積層構造の回折格子にしてレンズの接合面または微小な
空気間隔を持った隣接面に配置することにより、回折格
子を外気に触れにくい構成とすることができ、ごみの付
着、汚れなどによる画質を劣化させる不要な散乱光の発
生を低減している。
【0068】このように本発明の各実施形態で用いる回
折光学素子として積層構造の回折格子を用いることで、
光学性能を更に改善している。
【0069】尚、前述の積層構造の回折光学素子とし
て、材質を紫外線硬化樹脂に限定するものではなく、他
のプラスチック材なども使用できるし、基材によって
は、第1の回折格子を直接基材に形成してもよい。
【0070】また、各格子厚が異なる必要はなく、材料
の組み合わせによっては図24に示すように2つの格子
部の格子厚を等しくできる。この場合は、回折光学素子
の表面に格子形状が形成されないので、防塵性に優れ、
回折光学素子の組み立て作業性が向上し、より安価な光
学系を提供できる。
【0071】図25は本発明のズームレンズをフィルム
用カメラやデジタルカメラ等の一眼レフカメラに適用し
たときの光学機器の要部概略図である。
【0072】図25において20はカメラ本体、21は
本発明のズームレンズ、22は撮像手段であり、フィル
ム、CCD等から成っている。23はファインダー系で
あり、被写体像が形成される焦点板25、像反転手段と
してのペンタプリズム26焦点版25上の被写体像を観
察する為の接眼レンズ27を有している。24はクイッ
クリターンミラーである。
【0073】次に、本発明の実施形態1〜3に各々対応
する数値実施例1〜3を示す。各数値実施例においてi
は物体側からの光学面の順序を示し、riは第i番目の
光学面(第i面)の曲率半径、diは第i面と第i+1
面との間の間隔、niとνiはそれぞれd線に対する第
i番目の光学部材の材質の屈折率、アッベ数を示す。こ
こで、曲率半径および面間隔の単位はmm(ミリメート
ル)である。
【0074】fは焦点距離、FnoはFナンバー、ωは
半画角である。またkを離心率、B、C、D、E、F・
・・を非球面係数、光軸からの高さhの位置での光軸方
向の変位を面頂点を基準にしてxとするとき、非球面形
状は、 x=(h2/R)/[1+[1−(1+k)(h/R)2]1/2]+
Bh4+Ch6+Dh8+Eh10+Fh12・・・ で表される。但しRは曲率半径である。また、例えば
「e−Z」の表示は「10 -Z」を意味する。
【0075】各数値実施例は共にDで示す面に回折光学
素子が設けられており、ALで示す面は非球面である。
【0076】ここで、各数値実施例の回折作用する回折
光学部の位相形状φは、次式によって定義している。
【0077】φ(h,m)=(2π/mλ0)(C12
+C24+C36…) 但し、 hは光軸に対して垂直方向の高さ、mは回折光
の回折次数、λ0は設計波長、Ciは位相係数(i=
1,2,3…)である。
【0078】この時、任意の波長λ、任意の回折次数m
に対する回折光学面Dの屈折力φDは、最も低次の位相
係数C1を用いて次のように表わすことができる。
【0079】φD(λ,m)=−2C1mλ/λ0 各数値実施例において、回折光の回折次数mは1であ
り、設計波長λ0はd線の波長(587.56nm)で
ある。
【0080】
【外1】
【0081】
【外2】
【0082】
【外3】
【0083】
【発明の効果】本発明によれば、回折光学素子及び各レ
ンズ群のレンズ構成を適切に設定することにより、広角
端から望遠端に至る全変倍範囲にわたり、又無限遠物体
から超至近物体に至る物体距離全般にわたり、良好なる
光学性能を有したズームレンズ及びそれを有する光学機
器を達成することができる。
【0084】この他本発明によれば、レンズ系の最適な
場所に回折光学素子を配置することによりズーミングや
フォーカシングに伴う色収差の悪化を抑制した、高性能
な写真用カメラやビデオカメラ、デジタルカメラ等に好
適なズームレンズ及びそれを有する光学機器を達成する
ことができる。
【0085】この他本発明によれば、色収差を始めとす
る諸収差を全変倍域及び全フォーカシング域において良
好に補正した、高性能なズームレンズ及びそれを有する
光学機器を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態1の広角端におけるレンズ
断面図
【図2】 本発明の実施形態1の広角端における無限遠
物体の縦収差図
【図3】 本発明の実施形態1の広角端における物体距
離1.8mのときの縦収差図
【図4】 本発明の実施形態1の望遠端における無限遠
物体の縦収差図
【図5】 本発明の実施形態1の望遠端における物体距
離1.8mのときの縦収差図
【図6】 本発明の実施形態2の広角端におけるレンズ
断面図
【図7】 本発明の実施形態2の広角端における無限遠
物体の縦収差図
【図8】 本発明の実施形態2の広角端における物体距
離1.8mのときの縦収差図
【図9】 本発明の実施形態2の望遠端における無限遠
物体の縦収差図
【図10】 本発明の実施形態2の望遠端における物体
距離1.8mのときの縦収差図
【図11】 本発明の実施形態3の広角端におけるレン
ズ断面図
【図12】 本発明の実施形態3の広角端における無限
遠物体の縦収差図
【図13】 本発明の実施形態3の広角端における物体
距離0.8mのときの縦収差図
【図14】 本発明の実施形態3の望遠端における無限
遠物体の縦収差図
【図15】 本発明の実施形態3の望遠端における物体
距離0.8mのときの縦収差図
【図16】 本発明に係る回折光学素子の説明図
【図17】 本発明に係る回折光学素子の波長依存特性
の説明図
【図18】 本発明に係る回折光学素子の説明図
【図19】 本発明に係る回折光学素子の波長依存特性
の説明図
【図20】 本発明に係る回折光学素子の説明図
【図21】 本発明に係る回折光学素子の波長依存特性
の説明図
【図22】 本発明に係る回折光学素子の説明図
【図23】 本発明に係る回折光学素子の波長依存特性
の説明図
【図24】 本発明に係る回折光学素子の説明図
【図25】 本発明の光学機器の説明図
【符号の説明】
L1 第1群 L2 第2群 L3 第3群 L4 第4群 L5 第5群 SP 開口絞り IP 像面 d d線 g g線 ΔS サジタル像面 ΔM メリディオナル像面 ω 画角 Fno Fナンバー 101 回折光学素子 102 基板 103、104、105、106、107、108
回折格子 21 ズームレンズ 22 撮像手段 23 ファインダー系 24 クイックリターンミラー 25 焦点版
フロントページの続き Fターム(参考) 2H049 AA04 AA18 AA33 AA40 AA43 AA51 AA55 AA65 2H087 KA02 KA03 MA12 MA13 PA07 PA09 PA10 PA16 PA20 PB10 PB13 PB14 QA02 QA06 QA17 QA21 QA25 QA26 QA39 QA41 QA42 QA46 RA05 RA12 RA13 RA32 RA46 SA23 SA27 SA29 SA32 SA43 SA47 SA49 SA52 SA55 SA62 SA63 SA64 SA65 SA66 SB03 SB04 SB13 SB14 SB23 SB24 SB33 SB34 SB44

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物体側より順に、正の屈折力の第1レン
    ズ群、負の屈折力の第2レンズ群、及び正の屈折力のレ
    ンズ群を含み全体として正の屈折力の後続レンズ群を有
    し、広角端に対し望遠端での該第1レンズ群と第2レン
    ズ群の間隔が大きくなるように、該第1レンズ群が光軸
    上を移動して変倍を行うズームレンズにおいて、 物体距離の変化に伴う焦点位置の調整を、該いずれかの
    レンズ群を単独または複数同時に光軸上を移動させて行
    い、該焦点位置の調整を行うレンズ群は回折光学面を1
    面以上有することを特徴とするズームレンズ。
  2. 【請求項2】 前記焦点位置の調整を行うレンズ群は、
    1つ以上の接合面を有し、前記回折光学面は該接合面の
    1つ以上に配置されていることを特徴とする請求項1に
    記載のズームレンズ。
  3. 【請求項3】 前記焦点位置の調整を行うレンズ群は、
    微小な空気間隔を隔てて向かい合う、互いに略同じ曲率
    半径を有する隣接面を有し、前記回折光学面は該隣接面
    に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のズ
    ームレンズ。
  4. 【請求項4】 物体側より順に、正の屈折力の第1レン
    ズ群、負の屈折力の第2レンズ群、及び正の屈折力のレ
    ンズ群を含み全体として正の屈折力の後続レンズ群を有
    し、広角端に対し望遠端での該第1レンズ群と第2レン
    ズ群の間隔が大きくなるように、該第1レンズ群が光軸
    上を移動して変倍を行うズームレンズにおいて、 物体距離の変化に伴う焦点位置の調整は該第1レンズ群
    を光軸に沿って移動させることで行い、該第1レンズ群
    は、回折光学面を1面以上有することを特徴とするズー
    ムレンズ。
  5. 【請求項5】 前記第1レンズ群は、2つのレンズ要素
    及び該2つのレンズ要素の接合面もしくは微小な空気間
    隔を隔てた隣接面に配置された回折光学面より成ること
    を特徴とする請求項4に記載のズームレンズ。
  6. 【請求項6】 物体側より順に、正の屈折力の第1レン
    ズ群、負の屈折力の第2レンズ群、及び正の屈折力のレ
    ンズ群を含み全体として正の屈折力の後続レンズ群を有
    し、広角端に対し望遠端での該第1レンズ群と第2レン
    ズ群の間隔が大きくなるように、該第1レンズ群が光軸
    上を移動して変倍を行うズームレンズにおいて、 物体距離の変化に伴う焦点位置の調整は該第2レンズ群
    を光軸に沿って移動させることで行い、該第2レンズ群
    は、回折光学面を1面以上有することを特徴とするズー
    ムレンズ。
  7. 【請求項7】 物体側より順に、正の屈折力の第1レン
    ズ群と、負の屈折力の第2レンズ群と、正の屈折力の第
    3レンズ群と、正の屈折力の第4レンズ群と、負の屈折
    力の第5レンズ群を有し、広角端に対し望遠端での第1
    レンズ群と第2レンズ群の間隔が大きくなり、第2レン
    ズ群と第3レンズ群の間隔が小さくなり、第3レンズ群
    と第4レンズ群の間隔が大きくなり、第4レンズ群と第
    5レンズ群が間隔が小さくなるようにレンズ群を移動さ
    せて変倍を行うズームレンズにおいて、 物体距離の変化に伴う焦点位置の調整を、該第1レンズ
    群を光軸上を移動させて行い、該第1レンズ群は回折光
    学面を1面以上有することを特徴とするズームレンズ。
  8. 【請求項8】 前記第1レンズ群は、1つ以上の接合面
    もしくは微小な空気間隔を隔てた隣接面を有し、前記回
    折光学面は該接合面もしくは隣接面の1つ以上に配置さ
    れていることを特徴とする請求項7に記載のズームレン
    ズ。
  9. 【請求項9】 物体側より順に、正の屈折力の第1レン
    ズ群と、負の屈折力の第2レンズ群と、正の屈折力の第
    3レンズ群と、正の屈折力の第4レンズ群を有し、広角
    端に対し望遠端での第1レンズ群と第2レンズ群の間隔
    が大きくなり、第2レンズ群と第3レンズ群の間隔が小
    さくなり、第3レンズ群と第4レンズ群の間隔が小さく
    なるようにレンズ群を移動させて変倍を行うズームレン
    ズにおいて、 物体距離の変化に伴う焦点位置の調整を、該第2レンズ
    群を光軸に沿って移動させて行い、該第2レンズ群は光
    軸に対し回転対称な回折光学面を1面以上有することを
    特徴とするズームレンズ。
  10. 【請求項10】 前記第2レンズ群は、1つ以上の接合
    面もしくは微小な空気間隔を隔てた隣接面を有し、前記
    回折光学面は該接合面もしくは隣接面の1つ以上に配置
    されていることを特徴とする請求項9のズームレンズ。
  11. 【請求項11】 撮像素子上に像を形成する為の光学系
    であることを特徴とする請求項1から10のいずれか1
    項に記載のズームレンズ。
  12. 【請求項12】 請求項1から11のいずれか1項に記
    載のズームレンズを有していることを特徴とする光学機
    器。
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