JP2003214439A - A/t用軸受 - Google Patents
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- JP2003214439A JP2003214439A JP2002009087A JP2002009087A JP2003214439A JP 2003214439 A JP2003214439 A JP 2003214439A JP 2002009087 A JP2002009087 A JP 2002009087A JP 2002009087 A JP2002009087 A JP 2002009087A JP 2003214439 A JP2003214439 A JP 2003214439A
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C33/00—Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
- F16C33/30—Parts of ball or roller bearings
- F16C33/46—Cages for rollers or needles
- F16C33/54—Cages for rollers or needles made from wire, strips, or sheet metal
- F16C33/542—Cages for rollers or needles made from wire, strips, or sheet metal made from sheet metal
- F16C33/543—Cages for rollers or needles made from wire, strips, or sheet metal made from sheet metal from a single part
- F16C33/546—Cages for rollers or needles made from wire, strips, or sheet metal made from sheet metal from a single part with a M- or W-shaped cross section
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
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- F16C33/30—Parts of ball or roller bearings
- F16C33/46—Cages for rollers or needles
- F16C33/54—Cages for rollers or needles made from wire, strips, or sheet metal
- F16C33/541—Details of individual pockets, e.g. shape or roller retaining means
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C19/00—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement
- F16C19/22—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing rollers essentially of the same size in one or more circular rows, e.g. needle bearings
- F16C19/44—Needle bearings
- F16C19/46—Needle bearings with one row or needles
- F16C19/463—Needle bearings with one row or needles consisting of needle rollers held in a cage, i.e. subunit without race rings
Abstract
(57)【要約】
【課題】 自動車用オートトランスミッション用として
好適なA/T用軸受を提供する。 【解決手段】 円筒状に形成された保持器本体11に複
数の矩形状ポケット12を設けてなる保持器において、
ポケットの各コーナ部12aに下記の条件を満たすぬす
み部14を設ける。 H1>H2 0.02≦H/Dw≦0.2 ただし、H1:ポケットの端部側幅寸法、H2:ポケッ
トの中央部側幅寸法、H:H1−H2、Dw:針状ころ
の直径
好適なA/T用軸受を提供する。 【解決手段】 円筒状に形成された保持器本体11に複
数の矩形状ポケット12を設けてなる保持器において、
ポケットの各コーナ部12aに下記の条件を満たすぬす
み部14を設ける。 H1>H2 0.02≦H/Dw≦0.2 ただし、H1:ポケットの端部側幅寸法、H2:ポケッ
トの中央部側幅寸法、H:H1−H2、Dw:針状ころ
の直径
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車用オートト
ランスミッション(A/T)に使用されるA/T用軸受
に関し、特に、針状ころを保持する保持器の改良に関す
る。
ランスミッション(A/T)に使用されるA/T用軸受
に関し、特に、針状ころを保持する保持器の改良に関す
る。
【0002】
【従来の技術】自動車用トランスミッションで使用され
るラジアルニードル軸受においては、針状ころを保持す
る手段として、図8に示すような保持器10が使用され
ている。この保持器10は円筒状に形成された保持器本
体11に複数の矩形状ポケット12を設けて構成されて
おり、各ポケット12内には針状ころ13が転動可能に
収容されている。
るラジアルニードル軸受においては、針状ころを保持す
る手段として、図8に示すような保持器10が使用され
ている。この保持器10は円筒状に形成された保持器本
体11に複数の矩形状ポケット12を設けて構成されて
おり、各ポケット12内には針状ころ13が転動可能に
収容されている。
【0003】このようなラジアルニードル軸受用保持器
のポケット12は4つのコーナ部12aを有しており、
各コーナ部12aは、図9に示すように、応力の集中を
避けるために、所定の曲率半径で円弧状に形成されてい
る。この場合、コーナ部12aの曲率半径がころ面取り
部13aの曲率半径よりも大きい場合には、図10に示
すように、ポケット12と針状ころ13とが干渉する可
能性がある。そこで、ポケットと針状ころとの干渉を回
避するために、ポケットコーナ部の曲率半径をころ面取
り部の曲率半径よりも小さくしたラジアルニードル軸受
用保持器が特開平11−108065号公報に開示され
ている。
のポケット12は4つのコーナ部12aを有しており、
各コーナ部12aは、図9に示すように、応力の集中を
避けるために、所定の曲率半径で円弧状に形成されてい
る。この場合、コーナ部12aの曲率半径がころ面取り
部13aの曲率半径よりも大きい場合には、図10に示
すように、ポケット12と針状ころ13とが干渉する可
能性がある。そこで、ポケットと針状ころとの干渉を回
避するために、ポケットコーナ部の曲率半径をころ面取
り部の曲率半径よりも小さくしたラジアルニードル軸受
用保持器が特開平11−108065号公報に開示され
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報に開示されたラジアルニードル軸受用保持器では、こ
ろ面取り部の曲率半径を小さくして軸受の負荷容量を高
めようとすると、ポケットコーナ部の曲率半径がさらに
小さくなり、これに伴いポケットコーナ部に応力集中が
発生し易くなるため、ころ面取り部の曲率半径を小さく
して軸受の負荷容量を高めることが困難となる。特に、
自動車用A/T、CVT等の変速機では、近年、変速機
の小型化、軽量化、高容量化が進められており、変速機
に使用されるラジアルニードル軸受についても同様の性
能が求められている。
報に開示されたラジアルニードル軸受用保持器では、こ
ろ面取り部の曲率半径を小さくして軸受の負荷容量を高
めようとすると、ポケットコーナ部の曲率半径がさらに
小さくなり、これに伴いポケットコーナ部に応力集中が
発生し易くなるため、ころ面取り部の曲率半径を小さく
して軸受の負荷容量を高めることが困難となる。特に、
自動車用A/T、CVT等の変速機では、近年、変速機
の小型化、軽量化、高容量化が進められており、変速機
に使用されるラジアルニードル軸受についても同様の性
能が求められている。
【0005】そこで本発明は、このような問題点に着目
してなされたもので、自動車用オートトランスミッショ
ン用として好適なA/T用軸受を提供することを目的と
する。
してなされたもので、自動車用オートトランスミッショ
ン用として好適なA/T用軸受を提供することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に係る発明は、円筒状に形成された保持
器本体に針状ころを収容保持する複数の矩形状ポケット
を設けて構成される保持器を備えたA/T用軸受であっ
て、前記保持器本体の周方向に沿う前記ポケットの端部
側幅寸法をH1、前記ポケットの中央部側幅寸法をH2
としたとき、前記端部側幅寸法を前記中央部側幅寸法に
対してH1>H2としたことを特徴とする。
めに、請求項1に係る発明は、円筒状に形成された保持
器本体に針状ころを収容保持する複数の矩形状ポケット
を設けて構成される保持器を備えたA/T用軸受であっ
て、前記保持器本体の周方向に沿う前記ポケットの端部
側幅寸法をH1、前記ポケットの中央部側幅寸法をH2
としたとき、前記端部側幅寸法を前記中央部側幅寸法に
対してH1>H2としたことを特徴とする。
【0007】請求項1の発明では、ころ面取り部の曲率
半径がポケットコーナ部の曲率半径よりも小さくてもポ
ケットと針状ころが干渉し合うことがないので、ころ面
取り部の曲率半径を小さくして軸受の負荷容量を高める
ことができる。この場合、ポケットの端部側幅寸法と中
央部側幅寸法との差が必要以上に大きくなるとポケット
間の柱幅が小さくなり、強度上問題となり得るので、ポ
ケットの端部側幅寸法H1を中央部側幅寸法H2に対し
てH1>H2とする場合には、請求項2の発明のよう
に、ポケットの端部側幅寸法と中央部側幅寸法との差H
(=H1−H2)を針状ころの直径Dwに対して0.0
2≦H/Dw≦0.2とすることが好ましい。
半径がポケットコーナ部の曲率半径よりも小さくてもポ
ケットと針状ころが干渉し合うことがないので、ころ面
取り部の曲率半径を小さくして軸受の負荷容量を高める
ことができる。この場合、ポケットの端部側幅寸法と中
央部側幅寸法との差が必要以上に大きくなるとポケット
間の柱幅が小さくなり、強度上問題となり得るので、ポ
ケットの端部側幅寸法H1を中央部側幅寸法H2に対し
てH1>H2とする場合には、請求項2の発明のよう
に、ポケットの端部側幅寸法と中央部側幅寸法との差H
(=H1−H2)を針状ころの直径Dwに対して0.0
2≦H/Dw≦0.2とすることが好ましい。
【0008】請求項3の発明は、円筒状に形成された保
持器本体に針状ころを収容保持する複数の矩形状ポケッ
トを設けて構成される保持器を備えたA/T用軸受であ
って、前記ポケットのコーナ部に前記保持器本体の軸方
向に凹んだぬすみ部を設けたことを特徴とする。請求項
3の発明では、ポケットのコーナ部に保持器本体の軸方
向に凹んだぬすみ部を設けたことにより、コーナ部がこ
ろ面取り部と干渉し合うことがないので、ころ面取り部
の曲率半径を小さくして軸受の負荷容量を高めることが
できる。この場合、請求項4の発明のように、ぬすみ部
の凹み量hは針状ころの直径Dwに対して0.02≦h
/Dw≦0.2とすることが好ましい。
持器本体に針状ころを収容保持する複数の矩形状ポケッ
トを設けて構成される保持器を備えたA/T用軸受であ
って、前記ポケットのコーナ部に前記保持器本体の軸方
向に凹んだぬすみ部を設けたことを特徴とする。請求項
3の発明では、ポケットのコーナ部に保持器本体の軸方
向に凹んだぬすみ部を設けたことにより、コーナ部がこ
ろ面取り部と干渉し合うことがないので、ころ面取り部
の曲率半径を小さくして軸受の負荷容量を高めることが
できる。この場合、請求項4の発明のように、ぬすみ部
の凹み量hは針状ころの直径Dwに対して0.02≦h
/Dw≦0.2とすることが好ましい。
【0009】請求項5の発明は、円筒状に形成された保
持器本体に針状ころを収容保持する複数の矩形状ポケッ
トを設けて構成される保持器を備えたA/T用軸受であ
って、前記ポケットのコーナ部に前記保持器本体の軸方
向及び周方向の両方向に凹んだぬすみ部を設けたことを
特徴とする。請求項5の発明では、ポケットのコーナ部
に保持器本体の軸方向及び周方向の両方向に凹んだぬす
み部を設けたことにより、コーナ部がころ面取り部と干
渉し合うことがないので、ころ面取り部の曲率半径を小
さくして軸受の負荷容量を高めることができる。この場
合、請求項6の発明のように、ぬすみ部の凹み量hは針
状ころの直径Dwに対して0.02≦h/Dw≦0.2
とすることが好ましい。
持器本体に針状ころを収容保持する複数の矩形状ポケッ
トを設けて構成される保持器を備えたA/T用軸受であ
って、前記ポケットのコーナ部に前記保持器本体の軸方
向及び周方向の両方向に凹んだぬすみ部を設けたことを
特徴とする。請求項5の発明では、ポケットのコーナ部
に保持器本体の軸方向及び周方向の両方向に凹んだぬす
み部を設けたことにより、コーナ部がころ面取り部と干
渉し合うことがないので、ころ面取り部の曲率半径を小
さくして軸受の負荷容量を高めることができる。この場
合、請求項6の発明のように、ぬすみ部の凹み量hは針
状ころの直径Dwに対して0.02≦h/Dw≦0.2
とすることが好ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図1乃至図7を参照して、
本発明の実施の形態について説明する。なお、図8に示
したものと同一部分には同一符号を付して説明する。図
1は本発明の第1の実施形態に係るラジアルニードル軸
受用保持器を示す図で、図2は図1のA部を拡大して示
す図である。図1に示されるように、本発明の第1の実
施形態に係るラジアルニードル軸受用保持器は円筒状に
形成された保持器本体11に複数の矩形状ポケット12
を設けて構成されており、各ポケット12内には針状こ
ろ13が転動自在に収容されている。
本発明の実施の形態について説明する。なお、図8に示
したものと同一部分には同一符号を付して説明する。図
1は本発明の第1の実施形態に係るラジアルニードル軸
受用保持器を示す図で、図2は図1のA部を拡大して示
す図である。図1に示されるように、本発明の第1の実
施形態に係るラジアルニードル軸受用保持器は円筒状に
形成された保持器本体11に複数の矩形状ポケット12
を設けて構成されており、各ポケット12内には針状こ
ろ13が転動自在に収容されている。
【0011】ポケット12は4つのコーナ部12аを有
しており、各コーナ部12aには、図2に示すように、
保持器本体11の周方向に凹んだぬすみ部(切欠部)1
4が設けられている。このぬすみ部14は針状ころ13
の周面と対向してコーナ部12aに形成されており、二
つのぬすみ部14を含むポケット12の端部側幅寸法H
1は、ポケット12の中央部側幅寸法H2に対してH1
>H2となっている。また、ポケット12の端部側幅寸
法H1と中央部側幅寸法H2との差をH(=H1−H
2)、針状ころ13の直径をDwとすると、ぬすみ部1
4は0.02≦H/Dw≦0.2を満たす条件でポケッ
ト12の各コーナ部12aに設けられている。
しており、各コーナ部12aには、図2に示すように、
保持器本体11の周方向に凹んだぬすみ部(切欠部)1
4が設けられている。このぬすみ部14は針状ころ13
の周面と対向してコーナ部12aに形成されており、二
つのぬすみ部14を含むポケット12の端部側幅寸法H
1は、ポケット12の中央部側幅寸法H2に対してH1
>H2となっている。また、ポケット12の端部側幅寸
法H1と中央部側幅寸法H2との差をH(=H1−H
2)、針状ころ13の直径をDwとすると、ぬすみ部1
4は0.02≦H/Dw≦0.2を満たす条件でポケッ
ト12の各コーナ部12aに設けられている。
【0012】このように、保持器本体11の周方向に凹
んだぬすみ部14をポケット12のコーナ部12aに設
け、ぬすみ部14を含むポケット12の端部側幅寸法H
1をポケット12の中央部側幅寸法H2に対してH1>
H2に設定すると、ころ面取り部13aの曲率半径がコ
ーナ部12aの曲率半径よりも小さくてもポケット12
と針状ころ13とが干渉し合うことがないので、ころ面
取り部13aの曲率半径を小さくして軸受の負荷容量を
高めることができ、これにより、自動車用トランスミッ
ション等に使用されるラジアルニードル軸受の針状ころ
を保持する保持器として好適なラジアルニードル軸受用
保持器を得ることができる。
んだぬすみ部14をポケット12のコーナ部12aに設
け、ぬすみ部14を含むポケット12の端部側幅寸法H
1をポケット12の中央部側幅寸法H2に対してH1>
H2に設定すると、ころ面取り部13aの曲率半径がコ
ーナ部12aの曲率半径よりも小さくてもポケット12
と針状ころ13とが干渉し合うことがないので、ころ面
取り部13aの曲率半径を小さくして軸受の負荷容量を
高めることができ、これにより、自動車用トランスミッ
ション等に使用されるラジアルニードル軸受の針状ころ
を保持する保持器として好適なラジアルニードル軸受用
保持器を得ることができる。
【0013】なお、ぬすみ部14は図2に示した形状の
ものに限定されるものではなく、例えば図3に示すよう
な形状のものであってもよい。次に、図4及び図5を参
照して、本発明の第2の実施形態について説明する。図
4は本発明の第2の実施形態に係るラジアルニードル軸
受用保持器を示す図で、図5は図4のB部を拡大して示
す図である。図4に示されるように、本発明の第2の実
施形態に係るラジアルニードル軸受用保持器は円筒状に
形成された保持器本体11に複数の矩形状ポケット12
を設けて構成されており、各ポケット12内には針状こ
ろ13が転動自在に収容されている。
ものに限定されるものではなく、例えば図3に示すよう
な形状のものであってもよい。次に、図4及び図5を参
照して、本発明の第2の実施形態について説明する。図
4は本発明の第2の実施形態に係るラジアルニードル軸
受用保持器を示す図で、図5は図4のB部を拡大して示
す図である。図4に示されるように、本発明の第2の実
施形態に係るラジアルニードル軸受用保持器は円筒状に
形成された保持器本体11に複数の矩形状ポケット12
を設けて構成されており、各ポケット12内には針状こ
ろ13が転動自在に収容されている。
【0014】ポケット12は4つのコーナ部12aを有
しており、各コーナ部12aには、図5に示すように、
保持器本体11の軸方向に凹んだぬすみ部(切欠部)1
5が設けられている。このぬすみ部15は針状ころ13
の端面と対向してコーナ部12aに形成されており、ぬ
すみ部15の凹み量をh、針状ころ13の直径をDwと
すると、ぬすみ部15は0.02≦h/Dw≦0.2を
満たす条件でポケット12の各コーナ部12aに設けら
れている。
しており、各コーナ部12aには、図5に示すように、
保持器本体11の軸方向に凹んだぬすみ部(切欠部)1
5が設けられている。このぬすみ部15は針状ころ13
の端面と対向してコーナ部12aに形成されており、ぬ
すみ部15の凹み量をh、針状ころ13の直径をDwと
すると、ぬすみ部15は0.02≦h/Dw≦0.2を
満たす条件でポケット12の各コーナ部12aに設けら
れている。
【0015】このように保持器本体11の軸方向に凹ん
だぬすみ部15をポケット12のコーナ部12aに設け
ると、ポケット12のコーナ部12aがころ面取り部1
3aと干渉し合うことがないので、ころ面取り部13a
の曲率半径を小さくして軸受の負荷容量を高めることが
でき、これにより、自動車用トランスミッション等に使
用されるラジアルニードル軸受の針状ころを保持する保
持器として好適なラジアルニードル軸受用保持器を得る
ことができる。この場合、ぬすみ部15の凹み量hは、
針状ころ13の直径Dwに対して、0.02≦h/Dw
≦0.2の条件を満たすことが好ましい。
だぬすみ部15をポケット12のコーナ部12aに設け
ると、ポケット12のコーナ部12aがころ面取り部1
3aと干渉し合うことがないので、ころ面取り部13a
の曲率半径を小さくして軸受の負荷容量を高めることが
でき、これにより、自動車用トランスミッション等に使
用されるラジアルニードル軸受の針状ころを保持する保
持器として好適なラジアルニードル軸受用保持器を得る
ことができる。この場合、ぬすみ部15の凹み量hは、
針状ころ13の直径Dwに対して、0.02≦h/Dw
≦0.2の条件を満たすことが好ましい。
【0016】上述した第2の実施形態では、保持器本体
11の軸方向に凹んだぬすみ部15をポケット12の各
コーナ部12aに設けたが、図6に示す第3の実施形態
のように、保持器本体11の軸方向と周方向の両方向に
凹んだぬすみ部16をポケット12の各コーナ部12a
に設けても同様の効果を得ることができ、この場合、ぬ
すみ部16の凹み量hを針状ころ13の直径Dwに対し
て、0.02≦h/Dw≦0.2とすることが好まし
い。
11の軸方向に凹んだぬすみ部15をポケット12の各
コーナ部12aに設けたが、図6に示す第3の実施形態
のように、保持器本体11の軸方向と周方向の両方向に
凹んだぬすみ部16をポケット12の各コーナ部12a
に設けても同様の効果を得ることができ、この場合、ぬ
すみ部16の凹み量hを針状ころ13の直径Dwに対し
て、0.02≦h/Dw≦0.2とすることが好まし
い。
【0017】また、本発明は上述した実施形態に限定さ
れるものではなく、例えば図7の(a)〜(e)に示さ
れるような保持器についても本発明を適用することがで
きる。
れるものではなく、例えば図7の(a)〜(e)に示さ
れるような保持器についても本発明を適用することがで
きる。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ころ面取り部の曲率半径がポケットコーナ部の曲率半径
よりも小さくてもポケットと針状ころが干渉し合うこと
がないので、ころ面取り部の曲率半径を小さくして軸受
の負荷容量を高めることができ、これにより、自動車用
オートトランスミッション用として好適なA/T用軸受
を提供できる。
ころ面取り部の曲率半径がポケットコーナ部の曲率半径
よりも小さくてもポケットと針状ころが干渉し合うこと
がないので、ころ面取り部の曲率半径を小さくして軸受
の負荷容量を高めることができ、これにより、自動車用
オートトランスミッション用として好適なA/T用軸受
を提供できる。
【図1】本発明の第1の実施形態に係るラジアルニード
ル軸受用保持器を示す図である。
ル軸受用保持器を示す図である。
【図2】図1のA部を拡大して示す図である。
【図3】ポケットのコーナ部に設けられるぬすみ部の変
形例を示す図である。
形例を示す図である。
【図4】本発明の第2の実施形態に係るラジアルニード
ル軸受用保持器を示す図である。
ル軸受用保持器を示す図である。
【図5】図4のB部を拡大して示す図である。
【図6】本発明の第3の実施形態を示す図である。
【図7】ラジアルニードル軸受用保持器のバリエーショ
ンを示す図である。
ンを示す図である。
【図8】従来のラジアルニードル軸受用保持器を示す図
である。
である。
【図9】図8のC部を拡大して示す図である。
11 保持器本体
12 ポケット
12a コーナ部
13 針状ころ
13a ころ面取り部
14 ぬすみ部
15 ぬすみ部
16 ぬすみ部
Claims (6)
- 【請求項1】 円筒状に形成された保持器本体に針状こ
ろを収容保持する複数の矩形状ポケットを設けて構成さ
れる保持器を備えたA/T用軸受であって、 前記保持器本体の周方向に沿う前記ポケットの端部側幅
寸法をH1、前記ポケットの中央部側幅寸法をH2とし
たとき、前記端部側幅寸法を前記中央部側幅寸法に対し
てH1>H2としたことを特徴とするA/T用軸受。 - 【請求項2】 前記ポケットの端部側幅寸法と前記中央
部側幅寸法との差をH=H1−H2、前記針状ころの直
径をDwとしたとき、前記ポケットの端部側幅寸法と中
央部側幅寸法との差を前記針状ころの直径に対して0.
02≦H/Dw≦0.2としたことを特徴とする請求項
1記載のA/T用軸受。 - 【請求項3】 円筒状に形成された保持器本体に針状こ
ろを収容保持する複数の矩形状ポケットを設けて構成さ
れる保持器を備えたA/T用軸受であって、 前記ポケットのコーナ部に前記保持器本体の軸方向に凹
んだぬすみ部を設けたことを特徴とするA/T用軸受。 - 【請求項4】 前記ぬすみ部の凹み量をh、前記針状こ
ろの直径をDwとしたとき、前記ぬすみ部の凹み量を前
記針状ころの直径に対して0.02≦h/Dw≦0.2
としたことを特徴とする請求項3記載のを備えたA/T
用軸受。 - 【請求項5】 円筒状に形成された保持器本体に針状こ
ろを収容保持する複数の矩形状ポケットを設けて構成さ
れる保持器を備えたA/T用軸受であって、 前記ポケットのコーナ部に前記保持器本体の軸方向及び
周方向の両方向に凹んだぬすみ部を設けたことを特徴と
するA/T用軸受。 - 【請求項6】 前記ぬすみ部の凹み量をh、前記針状こ
ろの直径をDwとしたとき、前記ぬすみ部の凹み量を前
記針状ころの直径に対して0.02≦h/Dw≦0.2
としたことを特徴とする請求項5記載のA/T用軸受。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002009087A JP2003214439A (ja) | 2002-01-17 | 2002-01-17 | A/t用軸受 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002009087A JP2003214439A (ja) | 2002-01-17 | 2002-01-17 | A/t用軸受 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003214439A true JP2003214439A (ja) | 2003-07-30 |
Family
ID=27647182
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002009087A Pending JP2003214439A (ja) | 2002-01-17 | 2002-01-17 | A/t用軸受 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003214439A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006043444A1 (ja) * | 2004-10-22 | 2006-04-27 | Ntn Corporation | 円筒ころ軸受用もみ抜き保持器およびその製造方法 |
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-
2002
- 2002-01-17 JP JP2002009087A patent/JP2003214439A/ja active Pending
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