JP2006118644A - 円筒ころ軸受用もみ抜き保持器 - Google Patents

円筒ころ軸受用もみ抜き保持器 Download PDF

Info

Publication number
JP2006118644A
JP2006118644A JP2004308426A JP2004308426A JP2006118644A JP 2006118644 A JP2006118644 A JP 2006118644A JP 2004308426 A JP2004308426 A JP 2004308426A JP 2004308426 A JP2004308426 A JP 2004308426A JP 2006118644 A JP2006118644 A JP 2006118644A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
column
cage
cylindrical roller
pocket
cutting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004308426A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4846225B2 (ja
Inventor
Yukihisa Tsumori
幸久 津森
Takuya Ozu
琢也 小津
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NTN Corp
Original Assignee
NTN Corp
NTN Toyo Bearing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NTN Corp, NTN Toyo Bearing Co Ltd filed Critical NTN Corp
Priority to JP2004308426A priority Critical patent/JP4846225B2/ja
Priority to US11/661,941 priority patent/US7931410B2/en
Priority to AT05793122T priority patent/ATE544010T1/de
Priority to PCT/JP2005/018705 priority patent/WO2006043444A1/ja
Priority to EP05793122A priority patent/EP1803952B1/en
Publication of JP2006118644A publication Critical patent/JP2006118644A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4846225B2 publication Critical patent/JP4846225B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract


【課題】軸受寿命を低下させることなく円筒ころ軸受用もみ抜き保持器の強度を向上させる。
【解決手段】一対の側板42,44と、円周方向に配列され前記一対の側板42,44を連結する複数の柱46とからなり、隣り合う柱46間にポケット48を形成し、前記ポケット48の四隅にぬすみ部50を設けた、円筒ころ軸受用一体型もみ抜き保持器において、保持器の軸線に垂直な断面で見て、前記柱46の側面を円弧状とし、前記ぬすみ部50を前記柱46の側面と平行とした。
【選択図】図1

Description

この発明は一体型の円筒ころ軸受用もみ抜き保持器に関する。
円筒ころ軸受用もみ抜き保持器には一体型と分割型とがある。分割型のもみ抜き保持器は、二体型リベットタイプもみ抜き保持器とでも呼ぶべきもので、図11および図12に示すように、本体12と側板14とをリベット16で結合して構成されている(特開2001−12477号公報の段落番号0002および図14参照)。本体12は、円板状の側板部18と、側板部18から軸方向に突出した複数の柱部20とからなる。各柱部20は本体12の軸方向に貫通するリベット孔24を有する。側板14は本体12の側板部18と同様の円板状で、本体18のリベット孔24と同一間隔でリベット孔26が設けてある。そして、本体18の柱部20の先端に側板14を当て、本体18のリベット孔24と側板14のリベット孔26とにリベット16を挿入して端部をかしめることにより、本体12と側板14とを結合してある。柱部20は円周方向に等間隔に配置され、隣り合う柱部20間にポケット22が区画される。ポケット22を区画する壁面のうち軸方向に向かい合った一対の面のうちの一方を側板部18が形成し、他方を側板14が形成する。また、ポケット22を区画する壁面のうち周方向に向かい合った一対の面は柱20の側面によって形成される。
一体型もみ抜き保持器は、図13および図14に示すように、リング状素材に角穴を削成することにより、一対の側板32,34と複数の柱36とを形成し、隣り合った柱36間にポケット38が区画される(特開平11−218135号公報の図1、図2参照)。各ポケット38の四隅には盗み40が形成してある。図14から分かるように柱36の側面は断面が円弧形状である。なお、特開平11−218135号公報に示されているように、円筒ころを案内する面が円弧形状であっても盗みを形成しないものもある。これらの保持器のポケットの加工方法は、前者はドリル加工+エンドミル加工が基本であり、後者は特開2001−191214号公報に示される加工方法によるものである。
また、一体型保持器には実開平5−12753号公報に示されているようにポケットの側面が互いに平行に形成されたものもある。この場合の加工方法はポケット四隅に盗みが形成されていないことを考えるとブローチ加工によるものと考えられる。
特開平11−218135号公報(図1、図2、図4) 特開2001−12477号公報(段落番号0002、0031、図6、図8、図14) 実開平5−12753号公報(段落番号0010)
分割型もみ抜き保持器の場合、保持器の軸線方向にドリルを移動させるドリル加工によってポケット22が形成される。したがって、ポケット22を区画する壁面のうち、円周方向で向かい合う一対の面を形成する柱20の側面は横断面(保持器の軸線に垂直な断面)が円弧状である(図12)。この柱20の側面と、ポケット22を区画する壁面のうち軸方向で向かい合う一対の面を形成する側板部18の内側面とのつなぎ部の曲率半径ρ(図11(B))は、使用される円筒ころと干渉しないように、円筒ころの面取りの曲率半径よりも小さくする必要がある。たとえばNU320の円筒ころ軸受に使用される円筒ころφ28×28の面取りの曲率半径は、JIS規格によればmin0.7mmであるため、柱20の側面と側板14の内側面とのつなぎ部の曲率半径ρは0.7mm未満にしなければならない。なお、NUタイプは内径側からころを挿入するタイプで、Nタイプは外径側から挿入するタイプである。
この場合、保持器の柱20の強度については、柱20の側面と側板14の内側面とのつなぎ部に発生する応力集中の指標としての応力集中係数(α)が一般的に採用される。周知のとおり、αは次式で求めることができる。
Figure 2006118644
ここに、bは柱の幅の1/2、Bは柱の中心からポケットの中心までの距離、ρは曲率半径を表す。
上記NU320の転動体案内保持器は、ころ数を14と仮定すると、2B=35.05、2b=7.05となり、つなぎ部を最大の形状とした場合、ρ=0.7mmを採用すると、α=2.20となる。なお、これはころPCD上での計算値である。
また、一体型もみ抜き保持器では、ポケット38の四隅に外径側からドリル加工を行なって盗み40を形成している。この盗み40は、ドリル加工によるものであることから、保持器中心に向かうポケット中心線に平行なストレート孔の形態をとる。盗み40は、円弧状の柱36の側面を越えて柱36側に切り込む必要がある。この場合、柱36の強度は幅が最も狭い部分すなわち、盗み40の底を通る断面(図14)で決定されるため、上述の分割型もみ抜き保持器における柱の幅寸法と比較して断面積が小さく、強度的に劣る。
このように、従来の一体型もみ抜き保持器(盗みがストレート孔の形態をとるもの)では、柱36の根元断面積が小さいため柱強度が低下する。従来の一体型保持器(柱側面が円弧形状で且つ盗みを形成しない、特開2001−19124号公報に示す加工方法によるもの)では、柱36の側面の断面形状がストレート(実開平5−12753号公報に示すもの)の場合に比べて柱36の断面積が大きいため柱強度は向上するが、柱36の側面の加工時間が長時間に及ぶ。しかも、ポケット38を区画する壁面のうち軸方向で向かい合う面(サイド面)の加工において、エンドミルによるぬすみ部40の仕上げ面とそれ以外の成形バイトによるスロッティング面とのつなぎ部は必ずしも一致せず、大なり小なり段差が生じる。ポケットのサイド面はころの端面とすべり接触するため、この面に段差があると、ころ端面から潤滑油を掻き取り、潤滑不良による軸受寿命低下の原因となる。
この発明の主要な目的は、軸受寿命を低下させることなく円筒ころ軸受用もみ抜き保持器の強度を向上させることにある。
この発明は、一対の側板42,44と、円周方向に配列され前記一対の側板42,44を連結する複数の柱46とからなり、隣り合う柱46間にポケット48を形成し、前記ポケット48の四隅にぬすみ部50を設けた、一体型もみ抜き保持器であって、保持器の軸線に垂直な断面において、前記柱46の側面が円弧状で、前記ぬすみ部50が前記柱46の側面と平行であることを特徴とするものである。
柱46の強度を確保するためには、柱46の根元の断面積アップおよび応力集中の緩和が重要となる。保持器の軸線に垂直な断面(図1(B)、図14)において、ぬすみ部50を柱46の側面と平行にすることにより(図1(B))、従来(図14)のように盗み40をポケット中心線と平行に形成するのに比べて、柱46の根元の断面積がアップする。すなわち、従来(図14)の盗み40は柱の厚さ方向で断面積が一定でなく、柱の内周面および外周面で最も大きくなっている。これに対して、本発明による保持器の場合、ぬすみ部50は柱46の側面と平行であるため、柱の厚さ方向のどの断面においても同じ大きさである。したがって、柱の根元の断面積を減少させる度合いが最小限に抑えられる。しかも、柱46の根元に食い込むぬすみ部50の面積が小さいことから、従来に比べて応力集中が緩和される。
請求項2の発明は、請求項1の円筒ころ軸受用もみ抜き保持器において、前記ぬすみ部50の形状が、前記柱46の側面と鈍角(θ1)をなす斜面を介して接続した第一ストレート部52と、側板42,44の内壁面(サイド面)と鈍角(θ2)をなす斜面を介して接続した第二ストレート部54と、前記第一ストレート部52および前記第二ストレート部54と接する円弧部56とからなることを特徴とするものである。θ1,θ2はそれぞれ135°以上とする。ぬすみ部50と柱の側面および側板の内壁面(サイド面)とを斜面を介して接続することにより、当該接続部に極端な段差ができて油膜を掻き取るなどの不具合を回避することができる。また、サイド面とぬすみ部とのつなぎにおいても、成形バイトにある角度を持たすことにより、確実にぬすみ形状をサイド面より外側に形成することが可能となり、外観品質においても優れたポケットとなる。
請求項3の発明は、請求項2の円筒ころ軸受用もみ抜き保持器において、前記ぬすみ部50の前記円弧部56の曲率半径Rを円筒ころ58の面取りの曲率半径rよりも大きく、分割型保持器での応力集中係数より低い値に設定したことを特徴とする。例えばa1,a2はそれぞれ0.1mm以上の段差をつけるものとし、ここに形成できる曲率半径Rは0.7mm〜1.54mmの範囲とする。この場合の応力集中係数αは上記の式より求めると2.17〜1.55となり、分割型保持器より有利となる。
この発明によれば、軸受寿命を低下させることなく保持器強度を向上させることができる。すなわち、図13および図14に示した従来の一体型もみ抜き保持器におけるポケットの四隅のぬすみ部を断面円弧状の柱の側面と平行な形状とすることにより、柱根元における断面積を極端に減少させることなく、応力集中を緩和することが可能になる。
以下、図面に従って本発明の実施の形態を説明する。
図1および図2に示すように、円筒ころ軸受用一体型もみ抜き保持器は、一対の側板42,44と、円周方向に配列され前記一対の側板42,44を連結する複数の柱46とからなり、隣り合う柱46間にポケット48が形成してある。各ポケット48の四隅にぬすみ部50が設けてある。柱46の側面は、保持器の軸線に垂直な断面(図1(B))において円弧状で、ぬすみ部50は柱46の側面と平行に延在している。
図3にぬすみ部50の詳細を示す。同図は図2の中央に現れているポケット48の左上隅のぬすみ部50を拡大したものである。なお、二点鎖線は円筒ころ58を表している。図示するように、ぬすみ部50の輪郭は、柱46の側面と鈍角をなす斜面で接続した第一ストレート部52と、側板42の内壁面(サイド面)と鈍角をなす斜面で接続した第二ストレート部54と、第一および第二ストレート部52,54をつなぐ円弧部56とで構成されている。第一ストレート部52は、柱46の側面から円周方向にa1だけ反ポケット側にオフセットしている。第二ストレート部54は、側板42の内壁面から軸方向にa2だけ反ポケット側にオフセットしている。第二ストレート部54が斜面部を介して側板42の内壁面つまりサイド面とつながっているため、成形バイトにある角度を持たすことによって、確実にぬすみ部50をサイド面より外側(反ポケット側)に形成することが可能となる。第一および第二ストレート部52,54は円弧部56に対して接線をなす。寸法a1,a2およびRの許容範囲としては、応力集中係数が分割型もみ抜き保持器よりも低く、円筒ころ58の面取り部と干渉しない範囲とする。具体的には、円弧部56の曲率半径Rは、面取りの曲率半径rの最小値(たとえばφ28ころでmin0.7mm)よりも大きくする。
保持器の製造工程は概略次のとおりである。リング旋削→窓荒加工(角穴を削成する)→四隅加工(角穴の四隅を小径エンドミルにて突っつく)→サイド加工(ポケットの壁面のうち軸方向に向かい合った面をエンドミルで仕上げる)→ポケット仕上げ加工(ポケットの壁面のうち周方向に向かい合った面すなわち柱の側面を成形エンドミルにて仕上げる)→右柱四隅ぬすみ加工(成形バイトにて右柱側の上下をスロッティングする)→左柱四隅ぬすみ加工(成形バイトにて左柱側の上下をスロッティングする)。
次に、ぬすみ部50を含むポケットの具体的な削成方法を説明する。図4に示すように、ワーク101は筒状に形成されており、その周側部には、両側面がワーク101の径方向に沿う円弧状凹面102aを有する略真四角の角穴102が円周方向に等間隔に複数形成されている。具体的に述べると、図5はポケットを挟んで向かい合った一対の面の断面形状を示し、各面は、ワーク101の外側に位置する外側面取り102bと、それにワーク101の内径側に向かって連続してなる前記円弧状凹面102aと、その円弧状凹面102aの内側端部にさらに連続する内側面取り部102cとを有する。
角穴削成装置は、図6〜図8に示すように、X−Y軸テーブル112と、回転割り出し台113と、バイトホルダ114と、Y軸駆動系116と、X軸駆動系117と、NCテーブル機構と、制御盤121とを備えている。
X−Y軸テーブル112はベッド111上に取り付けられ、そのX−Y軸テーブル112の上に回転割り出し台113が回転可能に取り付けられ、その回転割り出し台113の上にバイトホルダ114を介して切削工具であるバイト115が装着してある。ここでは四本のバイト115が図示してある。すなわち、角穴102の左側面を切削加工するためのものと、右側面を切削加工するための左側面用のものと対称な位置形態で配置されたものと、面取り用のものと、予備のものとである。これらのバイト115は、図6に示すように、回転割り出し台113上に90度の間隔をもって配置され、しかも、X−Y軸テーブル112で半径方向に移動可能に構成されている。X−Y軸テーブル112はY軸駆動系116によりベッド111上でY軸方向に移動し、また、X軸駆動系117によりX軸方向に移動する。このようにして、回転割り出し台113を介してバイト115が同一平面上でX軸方向およびY軸方向に移動する。バイト115の移動方向の前方にはバイト刃先の移動量を検出する刃先検出器115aが設定してある。また、ベッド111の前部にはZ軸サドル118が取り付けられ、そのZ軸サドル118の上にZ軸駆動系119が設けてある。
NCテーブル機構は、バイト115がY軸方向に移動する前方位置に設けられ、ワーク101を搭載するNCテーブル124と、これをその軸周りにB方向に回転駆動するためのNC駆動系123とからなっている(図8参照)。さらに、ベッド111の側部にはNCプログラムに必要なデータなどを入力するための操作盤122を有する制御盤121が設置してある。操作盤122を通じて必要なデータ入力を行うことにより、Y軸駆動系116、X軸駆動系117、Z軸駆動系119、NC駆動系123、バイト115をそれぞれ制御動作するよう構成されている。X軸駆動系117は、図6および図7には詳細に図示していないが、図8に示すように、位置制御・駆動部117aと、これによって駆動されるX軸用サーボモータ117bと、X軸用サーボモータ117bの回転角を検出し、位置制御・駆動部117aにフィードバックするロータリエンコーダ117cとを具えて構成されている。なお、図8において、Y軸駆動系116、Z軸駆動系119、NCテーブル124の駆動系123についてもX軸駆動系117に準じた構成であるので、ここではその説明を省略する。また、NCテーブルの駆動系123は回転方向の駆動系としてB軸123bと表している。
制御盤121は、バイト115によるワーク101の角穴の削成時、バイト115の切れ刃と、角穴102において形成すべき両側の円弧状凹面102aとでなすすくい角を一定にした状態で、バイト115の移動量およびワーク101の回転角を制御することにより、円弧状凹面102aを削成し得るようにしている。すなわち、制御盤121は、バイト115による加工時、NCテーブル124にセットされたワーク101に対し、図9に位置(a)にて示すように、形成しようとする円弧状凹面102aの外側端部とバイト115の刃先とのなすすくい角がθとなるようにバイト115の角度を合わせ、その角度を一定に保った状態のままで同図に位置(b)および(c)に示すように、バイト115をさらに前進移動させるようにしている。そのとき、バイト115の前進移動に同期させてワーク101を、NCテーブル124の中心Oを中心として次第に回転させることにより、ワーク101の周側部に径方向に沿って、かつ、ワークの外周側から内周側に至る円弧状凹面102aを切削加工できるようにしている。この場合、角穴102の一側面の円弧状凹面102aが形成されると、その円弧状凹面102aと対向する面側の円弧状凹面102aも、対称位置に配置されたバイト115により同様にして削成することにより角穴102が形成され、したがって、バイト115はワーク101の角穴102の両側に対し、図10に矢印で示すような軌跡で移動する。なお、図10では、バイト115とワーク101との相対的な角度変位は省略してある。ここでは、ワーク101の角穴102において円弧状凹面102aの外側端部および内側端部にそれぞれ連続して外側面取り102b、内側102cが設けられる必要があるので、それら外側面取り102b、内側面取り102cも同様にして面取り用バイト(符示せず)によって削成されるようにもしている。
そのため、制御盤121は、ワーク101の加工時、面取り用バイトとワーク101の形成すべき角穴102の外側面取り102b、内側面取り102cとがなすすくい角θを一定とした状態で、面取り用バイトを移動制御するとともに、その移動量に同期させてワーク101の回転角度を制御する傾斜面削成部121aと、バイト115と形成すべき角穴102の円弧状凹面102aとがなすすくい角θを一定とした状態で、バイト115を移動制御するとともに、その移動量に同期させてワーク101の回転角度を制御する円弧削成部121bとを有し、それら傾斜面削成部121aおよび円弧部121bからの指令に従いX軸駆動系117、Y軸駆動系116、NCテーブル124の駆動系123をそれぞれ制御することにより、角穴の両側に外側面取り102b、円弧状凹面102a、内側面取り102cをそれぞれ切削加工し、形成できるようにしている。
したがって、この角穴削成装置は、円弧状凹面用および面取り用のバイトをバイトホルダ114を介してそれぞれ装着した回転割り出し台113によりバイトをX軸方向に移動させるX軸駆動系117と、ワーク101を搭載したNCテーブル124と、そのNCテーブル124によりワーク101を回転させる駆動系122と、これら回転割り出し台113、Y軸駆動系116、X軸駆動系117、NCテーブル124の駆動系120をそれぞれ制御する制御盤121とを備えて構成されている。なお、図8において、符号121cはシフト量決定部である。
次に、上述のように構成された角穴削成装置の動作について説明する。角穴削成装置には、NCテーブル124上にワーク101がセットされ、また、バイトホルダ114には加工に必要なバイト115がそれぞれ装着され、さらに、ワーク101の加工すべき部位に対しその部位を加工するためのバイト115が位置決めされているものとする。そして、角穴削成装置がワーク101において側面に面取り102bおよび102c、円弧状凹面102aを有する角穴102を切削加工するためにオンされ、Y軸駆動系116、X軸駆動系117がそれぞれ駆動されるとともに、NCテーブル124のNC駆動系123も駆動される。すると、まず、面取りバイト(符示せず)がスロッター加工動作をし、それに伴いワーク101も回転動作して面取り102bが削成される。その際、面取りバイトの刃先とワーク101の形成すべき角穴102の外側面取り102bとのなすすくい角を一定とした状態で面取り用バイト115が移動制御されるとともに、その移動量に同期してNCテーブル124の回転角度が制御されることにより、外側面取り102bが削成される。
次いで、外側面取り102bが形成された後、バイトホルダ114上で面取り用のバイトに代わり円弧状凹面102aを形成するためのバイト115が所定位置に位置決めされることにより、円弧状凹面102aの削成が始まる。この場合、バイト115の刃先と形成すべき角穴102の円弧状凹面102aとのなすすくい角θを一定とした状態でバイト115が移動制御されるとともに、その移動量に同期してNCテーブル124の回転角度が制御されることにより、角穴102の円弧状凹面102aがワーク101の外周側から次第に内周側に画成され、かくして内周側に円弧状凹面102aが連続して画成されることにより円弧状凹面102aが削成される。円弧状凹面102aの削成後、再びバイトホルダ114上の面取り用バイトが位置決めされ、かつ、上記と同様にしてそれぞれの駆動系が駆動されることにより、円弧状凹面102aの内周側に内側面取り102cが削成され、角穴102の一方の側面の加工が終了する。その後、上述と同様にして駆動されることにより両側面に外側面取り102b、円弧状凹面102a、内側面取り102cを有する角穴102の削成が終了する。
このように、バイト115の刃先と形成すべき角穴102の円弧状凹面102aとのなすすくい角θを一定とした状態でバイト115が移動制御されるとともに、その移動量に同期してNCテーブル124の回転角度が制御されることにより、円弧状凹面102aを削成できる。
図1および図2に示した保持器におけるぬすみ部も、図3に示すぬすみ部の輪郭を備えた成形バイトを、上述の円弧状凹面102aの切成の場合と同様に移動させることによって削成することができる。具体的には、制御盤121が、ワーク101の加工時、成形用バイトとワーク101の形成すべきぬすみ部とがなすすくい角を一定とした状態で、成形用バイトを移動制御するとともに、その移動量に同期させてワーク101の回転角度を制御する傾斜面削成部121aと、バイトと形成すべきぬすみ部とがなすすくい角θを一定とした状態で、バイトを移動制御するとともに、その移動量に同期させてワーク101の回転角度を制御する円弧削成部121bとを有し、それら傾斜面削成部121aおよび円弧削成部121bからの指令に従いX軸駆動系117、Y軸駆動系116、NCテーブル機構をそれぞれ制御することにより、角穴102の四隅にぬすみ部をそれぞれ削成することができる。
なお、本発明の円筒ころ軸受用一体型もみ抜き保持器は、上述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
Aは保持器の縦断面図、Bは保持器の横断面図である。 図1(A)の平面図である。 図2の主要部拡大図である。 削成方法を説明するためのワークの斜視図である。 図4のワークの主要部断面図である。 削成装置の平面図である。 削成装置の側面図である。 制御盤と駆動系との関係を示すブロック線図である。 円弧状凹面を削成する原理を示す線図である。 円弧状凹面および面取りを削成する原理を説明する線図であって、Aは断面図、Bは下面図である。 Aは従来の分割型もみ抜き保持器の縦断面図、Bは図11(A)の保持器の平面図である。 図11(A)のXII矢視図である。 Aは従来の一体型もみ抜き保持器の縦断面図、Bは図13(A)の保持器の平面図である。 図13(A)のXIV矢視図である。
符号の説明
42,44 側板
46 柱
48 ポケット
50 ぬすみ部
52 第一ストレート部
54 第二ストレート部
56 円弧部
58 円筒ころ

Claims (3)

  1. 一対の側板と、円周方向に配列され前記一対の側板を連結する複数の柱とからなり、隣り合う柱間にポケットを形成し、前記ポケットの四隅にぬすみ部を設けた、一体型もみ抜き保持器であって、保持器の軸線に垂直な断面において、前記柱の側面が円弧状で、前記ぬすみ部が前記柱の側面と平行であることを特徴とする円筒ころ軸受用もみ抜き保持器。
  2. 前記ぬすみ部の形状が、前記柱の側面と鈍角をなす斜面を介して接続した第一ストレート部と、側板の内壁面と鈍角をなす斜面を介して接続した第二ストレート部と、前記第一ストレート部および前記第二ストレート部と接する円弧部とからなることを特徴とする請求項1の円筒ころ軸受用もみ抜き保持器。
  3. 前記ぬすみ部の前記円弧部の曲率半径を、円筒ころの面取りの曲率半径よりも大きく、分割型保持器での応力集中係数より低い値に設定したことを特徴とする請求項2の円筒ころ軸受用もみ抜き保持器。
JP2004308426A 2004-10-22 2004-10-22 円筒ころ軸受用もみ抜き保持器 Active JP4846225B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004308426A JP4846225B2 (ja) 2004-10-22 2004-10-22 円筒ころ軸受用もみ抜き保持器
US11/661,941 US7931410B2 (en) 2004-10-22 2005-10-11 Machined cage for cylindrical roller bearing and method of manufacturing the same
AT05793122T ATE544010T1 (de) 2004-10-22 2005-10-11 Bearbeitetes gehäuse für zylinderrollenlager und herstellungsverfahren dafür
PCT/JP2005/018705 WO2006043444A1 (ja) 2004-10-22 2005-10-11 円筒ころ軸受用もみ抜き保持器およびその製造方法
EP05793122A EP1803952B1 (en) 2004-10-22 2005-10-11 Machined cage for cylindrical roller bearing and method of manufacturing the same

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004308426A JP4846225B2 (ja) 2004-10-22 2004-10-22 円筒ころ軸受用もみ抜き保持器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006118644A true JP2006118644A (ja) 2006-05-11
JP4846225B2 JP4846225B2 (ja) 2011-12-28

Family

ID=36536715

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004308426A Active JP4846225B2 (ja) 2004-10-22 2004-10-22 円筒ころ軸受用もみ抜き保持器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4846225B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011505259A (ja) * 2007-11-29 2011-02-24 シェフラー テクノロジーズ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディートゲゼルシャフト 転がり軸受のためのケージとその製造方法
WO2023063043A1 (ja) * 2021-10-12 2023-04-20 Ntn株式会社 円筒ころ軸受

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09177793A (ja) * 1995-12-28 1997-07-11 Ntn Corp 円筒ころ軸受用樹脂保持器
JPH1151060A (ja) * 1997-08-07 1999-02-23 Ntn Corp ころ軸受用保持器
JPH1151061A (ja) * 1996-12-27 1999-02-23 Nippon Seiko Kk ころ軸受用合成樹脂製保持器
JP2001012477A (ja) * 1999-04-28 2001-01-16 Nsk Ltd 転がり軸受用保持器
JP2002147464A (ja) * 2000-11-09 2002-05-22 Nsk Ltd 転がり軸受用保持器
JP2002235752A (ja) * 2001-02-07 2002-08-23 Nsk Ltd ころ軸受用保持器
JP2003214439A (ja) * 2002-01-17 2003-07-30 Nsk Ltd A/t用軸受
JP2004003577A (ja) * 2001-07-31 2004-01-08 Nsk Ltd 軸受装置及び工作機械主軸
JP2004144244A (ja) * 2002-10-25 2004-05-20 Koyo Seiko Co Ltd ころ軸受用の保持器

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09177793A (ja) * 1995-12-28 1997-07-11 Ntn Corp 円筒ころ軸受用樹脂保持器
JPH1151061A (ja) * 1996-12-27 1999-02-23 Nippon Seiko Kk ころ軸受用合成樹脂製保持器
JPH1151060A (ja) * 1997-08-07 1999-02-23 Ntn Corp ころ軸受用保持器
JP2001012477A (ja) * 1999-04-28 2001-01-16 Nsk Ltd 転がり軸受用保持器
JP2002147464A (ja) * 2000-11-09 2002-05-22 Nsk Ltd 転がり軸受用保持器
JP2002235752A (ja) * 2001-02-07 2002-08-23 Nsk Ltd ころ軸受用保持器
JP2004003577A (ja) * 2001-07-31 2004-01-08 Nsk Ltd 軸受装置及び工作機械主軸
JP2003214439A (ja) * 2002-01-17 2003-07-30 Nsk Ltd A/t用軸受
JP2004144244A (ja) * 2002-10-25 2004-05-20 Koyo Seiko Co Ltd ころ軸受用の保持器

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011505259A (ja) * 2007-11-29 2011-02-24 シェフラー テクノロジーズ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディートゲゼルシャフト 転がり軸受のためのケージとその製造方法
WO2023063043A1 (ja) * 2021-10-12 2023-04-20 Ntn株式会社 円筒ころ軸受

Also Published As

Publication number Publication date
JP4846225B2 (ja) 2011-12-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1803952B1 (en) Machined cage for cylindrical roller bearing and method of manufacturing the same
EP2305403B1 (en) Method of cutting a thin-walled member
JP5107999B2 (ja) 切削インサートおよび回転させた被加工物の機械加工方法
KR20090016575A (ko) 절삭 공구 및 절삭 인서트
CA2657079A1 (en) Modular drilling tool and method for the production thereof
JP5983901B1 (ja) 切削インサート及び刃先交換式回転切削工具
US20230158591A1 (en) Method for machining a tooth flank region of a workpiece tooth arrangement, chamfering tool, control program having control instructions for carrying out the method, and gear-cutting machine
JP4747335B2 (ja) 円筒ころ軸受用もみ抜き保持器の製造方法
JP4790251B2 (ja) 鉄道車両用円筒ころ軸受
JP2009061587A (ja) インサート
JP4846225B2 (ja) 円筒ころ軸受用もみ抜き保持器
JP4790253B2 (ja) 風力発電機用円筒ころ軸受
JP4790252B2 (ja) 鉄鋼設備用円筒ころ軸受
JP2008188700A (ja) ラジアスエンドミル
JP6099787B1 (ja) 切削加工方法及び工作機械
CN211028125U (zh) 一种主轴叶根榫槽齿型的底弧及粗齿形加工刀具
TW202132129A (zh) 車輛用輪圈之製造方法及車輛用輪圈
JP4043676B2 (ja) ベアリングリテーナーの切削加工装置
US20230398619A1 (en) Near zero degrees cross-axis angle gear cutter and method of gear cutting using such a tool
CN111683773B (zh) 用于cnc车床的车削方法及车削刀具
JP2005297169A (ja) シャンクタイプ中ぐり工具
JP4058608B2 (ja) 孔あけ機
CN114131289A (zh) 高温合金机匣的环槽加工方法
CN110788411A (zh) 一种主轴叶根榫槽齿型的底弧、粗齿形加工刀具及方法
KR20220006512A (ko) 베어링 링의 가공 및 롤링 베어링의 제조 방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070925

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20091109

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100721

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100921

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101013

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101210

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110506

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110704

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110928

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111012

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141021

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4846225

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250