JP2002147464A - 転がり軸受用保持器 - Google Patents

転がり軸受用保持器

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JP2002147464A
JP2002147464A JP2000342280A JP2000342280A JP2002147464A JP 2002147464 A JP2002147464 A JP 2002147464A JP 2000342280 A JP2000342280 A JP 2000342280A JP 2000342280 A JP2000342280 A JP 2000342280A JP 2002147464 A JP2002147464 A JP 2002147464A
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pocket
cage
roller
retainer
shape
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Takashi Murai
隆司 村井
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Original Assignee
NSK Ltd
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    • F16C33/00Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
    • F16C33/30Parts of ball or roller bearings
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Abstract

(57)【要約】 【課題】保持器を組み込んだ軸受の振動、騒音を安定し
て抑えることが可能な転がり軸受用保持器を提供するも
のである。 【解決手段】ポケット1のポケット面1a(案内面)に
油溜まりとなる浅い凹部12を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、中・大形電動機等
を始めとした一般機械、特に低振動・低騒音が要求され
る円筒ころ軸受等の転がり軸受に係り、その転がり軸受
に組み込まれる保持器に関する。
【0002】
【従来の技術】円筒ころ軸受の保持器としては、例えば
実開平3−67718号公報に記載されているものがあ
る。すなわち、保持器には、円周方向(軸受回転方向)
に沿って複数のポケットが設けられ、各ポケットは、円
筒ころが収容可能な大きさの円筒形状の空間となるよう
に軸方向に穿設されて形成されていると共に上下が開口
している。このため、ポケットにおける、円周方向で円
筒ころと対向して当該円筒ころと軸受回転方向で当接す
る案内面(柱部に形成される面)は、半径方向に沿った
円弧形状の輪郭となっている。
【0003】そして、上記実開平3−67718号公報
の発明では、図17に示すように、軸方向からみた上記
ポケット50aのピッチ円直径を円筒ころ51のピッチ
円直径よりも小さくしている。これによって、特に、非
負荷圏における円筒ころ51の動きを規制することによ
り、良好な潤滑状態を確保して、軸受の振動・騒音の低
減を図っている。すなわち、この保持器50を組み込む
転がり軸受は、案内方式が転動体案内となることから、
保持器50の質量が非負荷圏の円筒ころ51に負荷さ
れ、それが回転中に円筒ころ51に作用する遠心力に対
する対抗力となり、円筒ころ51と外輪52との接触圧
力を減少させることによって、結果的に振動を抑制する
ものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ように、上記軸方向からみたポケット50aのピッチ円
直径が円筒ころ51のピッチ円直径より小さく設定して
あるため、このピッチ円直径差を適正に製作しないと、
円筒ころ51に対する保持器50からの規制が強くな
る。規制が強すぎる場合には、ころ51と保持器50が
必要以上に干渉し合う為に、ころ51と保持器50が衝
突する際に所要以上の衝突音(保持器音)が発生するお
それがある。
【0005】また、上述のように保持器50からの規制
が強い場合には、保持器50の個々の製作誤差の影響を
受け易く、軸受としての振動、騒音レベルもばらつくこ
とが多かった。また、案内方式が転動体案内に限定され
ることから、上記保持器50を組み込む軸受の仕様も制
限される。
【0006】本発明は、上記のような問題点に着目して
なされたもので、保持器を組み込んだ軸受の振動、騒音
を安定して抑えることが可能な転がり軸受用保持器を提
供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、転動体を収容する複数のポケットが周方
向に沿って配列する転がり軸受用保持器において、上記
転動体と周方向で対向する各ポケットの案内面に、それ
ぞれ1又は2以上の潤滑剤溜まり用の凹部を設けたこと
を特徴とするものである。
【0008】上記案内面に形成する凹部の形状及び配置
位置は、当該凹部の存在によって軸受回転時に転動体に
対し不要な傾き等が発生しないように、軸方向に対称に
設定することが好ましい。また、上記凹部は、浅い窪み
状のものが好ましい。本発明によれば、転動体が収容さ
れる保持器ポケット内における転動体と接触し当該転動
体を案内する案内面に、油またはグリース等の潤滑溜り
となる凹部が設けられている。このため、軸受作動時
に、ころ等の転動体が保持器、特に周方向で対向する案
内面に接触する際の衝撃が、凹部に溜まっている油やグ
リース等の潤滑剤の粘性による減衰特性で和らげられ、
結果的に振動や騒音(音圧)を低減する。
【0009】なお、凹部(例えば、浅い窪み)の形成に
ついては、先に特願2000−099171号公報で開
示した方法で仕上加工を施すすることで容易に形成が可
能である。概略には、あらかじめ任意の保持器ポケット
設計形状を持つ刃部(または電極等)を軸方向からした
穴に挿入して、ポケット軸方向および公転方向に回転移
動または平行移動することによってポケット部を形成す
る為、ポケット形状そのものによる制限もなく、任意の
形状が可能になる(以下の発明の実施の形態を参照)。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態について
図面を参照しつつ説明する。本実施形態は、NU318
の円筒ころ軸受用ころ案内もみ抜き一体型保持器を例に
挙げて説明する。もっとも本発明は、一体型の保持器に
限定されない。図1は、ポケット1の成形が完了した状
態における保持器の各柱部2の断面形状を、図2は、ポ
ケット1の案内面となるポケット面1aを示す円周方向
から見た断面図である。
【0011】なお、本実施形態ではポケット1の仕上げ
形状の例として、保持器公転方向Yを向く面1a(柱2
の側面に形成される面)が、図4に示すように、半径方
向Zに沿って所定の曲率半径R1を持った略円弧形状
に、保持器軸方向Xを向く面1b(側板3の側面に形成
される面)が半径方向Zに沿ってストレート形状の場合
を例に挙げて説明する。
【0012】本実施形態におけるポケット1の仕上げ加
工を行う工具の加工部はシャンク4に取り付けられたフ
ライス5から構成される(図3参照)。そして、ポケッ
ト1における保持器公転方向Yを向くポケット面1aを
成形する工具7のフライス5の輪郭形状6は、回転軸P
の方向に沿った刃先の形状が、所定の曲率半径R1を持
った円弧形状に設定され、仕上げ後のポケット断面形状
1aと同じ円弧形状に設定されている。この工具を第1
の工具7と呼ぶ。
【0013】また、ポケット1における保持器公転方向
Yを向く案内面となるポケット面1aに凹部12を成形
する工具のフライスの輪郭形状は、回転軸Pの方向に沿
った刃先の形状が、上記曲率半径R1よりも若干小さな
曲率半径R2を持った円弧形状に設定されている。この
工具を第2の工具と呼ぶ。この第2の工具は、本発明に
基づく凹部12を形成するためのもので、上記曲率半径
R2を調整することで、凹部12の深さが規定される。
【0014】さらに、ポケット1における保持器軸方向
Xを向くポケット面1bを成形する工具のフライスの輪
郭形状は、図示しないが、回転軸に沿った刃先の形状が
ストレート形状となってつまり円柱状の形状となって、
仕上げ後の保持器半径方向Zに沿ったポケット断面形状
と同じ輪郭形状に設定されている。この工具を第3の工
具8と呼ぶ。
【0015】そして、保持器半径方向Zから見た図であ
る図4に示すように、予め設けたポケット用の下穴に、
上記各工具7,8の加工部であるフライス5,8aを順
次、保持器半径方向Z(本実施例では外径側)から挿入
し、その状態で保持器軸方向Xおよび公転方向Yに軸回
転された状態で平行移動してポケット1を目的とする断
面形状に切削加工して成形する。第2の工具について
は、第1の工具7と重なるため図示していない。
【0016】すなわち、第1の工具7を使用した仕上げ
加工では、図4に示すように、保持器半径方向Zからフ
ライス5を挿入し、回転軸Pを保持器半径方向Zに向け
た状態を保持させ且つ軸回転させた状態で、保持器公転
方向Yを向く面1aの一端部に当てそのまま保持器軸方
向Xに直線状に平行移動させるだけで、当該公転方向Y
を向くポケット面1aを切削加工する。これを2つの面
について行うことで、フライス5の輪郭形状6と同じ断
面形状につまり設計した任意の断面形状に柱2のポケッ
ト面が成形される。
【0017】また、上記第1の工具7を使用した仕上げ
加工を施した後に、第2の工具を使用した仕上げ加工で
は、保持器半径方向Zからフライスを挿入し、回転軸P
を保持器半径方向Zに向けた状態を保持させ且つ軸回転
させた状態で、保持器公転方向Yを向く面1aの途中に
当てそのまま保持器軸方向Xに直線状に平行移動させる
だけで、当該公転方向Yを向く案内面であるポケット面
1aに凹部12を切削加工する。これを2つの面につい
て行うことで、簡単に凹部12が形成される。
【0018】なお、凹部12の半径方向の幅に応じ、曲
率半径R2を変えることで凹部12の最大深さを目標と
する深さに設定される。また、第3の工具7のフライス
8aを下穴に挿入し、回転軸を保持器半径方向Zに向け
た状態を保持させ且つ軸回転させて、保持器軸方向Xを
向く面1bの一端に当てそのまま保持器公転方向Yに直
線状に平行移動させるだけで、当該保持器軸方向Xを向
くポケット面1bつまり側板3のポケット面がストレー
ト形状に切削加工される。
【0019】上記第3の工具8による保持器軸方向Xを
向くポケット面1bの切削加工と一緒に、第3の工具8
のフライス8aを四隅の各角部に向けて平行移動するこ
とで、四隅の逃げ部1cが切削加工される。これによ
り、この四隅の角アールの曲率半径は、フライスの回転
半径以上となる。このように第3の工具8の回転軸に沿
った刃先の形状を円柱状として平行移動することでポケ
ット1の4隅を切削加工して逃げ部1cを形成すれば、
逃げ部1cにおける側板部分では、最小の板幅t(図3
参照)が半径方向で均一な値になって、ポケット面1b
からの逃げ寸法の最大値を最小にすることが出来る。し
たがって、保持器側板の強度の観点からは最良の設計で
ある。
【0020】また、第1の工具7だけでなく、第2の工
具及び第3の工具8も平行移動して加工するので、安価
に加工できる。また、ポケット1の仕上げ加工を、3つ
の工具7,8だけで行っているので、結果として安価に
加工できる。また、本実施形態では、図5に示すよう
に、保持器半径方向Zの端部における公転方向のポケッ
ト幅がころ径よりも僅かに小さく設定されることで、柱
2の保持器半径方向端部に、ころのばれ止め部1dが形
成されている。但し、そのばれ止め部1dの軸方向両端
部は、上記逃げ部1cによって側板3と切り離され、そ
のばれ止め部1dの軸方向長さdは、ころ有効長さe以
下となっている。なお、ころ有効長さeは、ころ全長f
から両端の面取り長さを引き算した長さであり、柱のポ
ケット面1aに接触する軸方向長さである。
【0021】ここで、従来にあっては、特開平11−2
18135号に記載されているように、ころ有効長さ全
長に渡ってばれ止め部を設け当該ばれ止め部の軸方向端
部が側板に連結し、ばれ止め部でころが軸方向で均等に
押圧されながらポケットに挿入されるようにしてころの
損傷を防止することを狙っていた。しかし、実際には狙
いとは異なり、ころをポケットに挿入する時の柱の変形
曲線により、柱の軸方向中央付近の変形よりも柱の付け
根付近(側板付近)の変形が小さくなるため、柱の軸方
向両端部側(側板近傍)で上記ころの面圧が極端に高く
なってしまい、ころの損傷が発生し易い構造であった。
【0022】このことは簡単な計算によっても確かめら
れる。すなわち、断面2次モーメントがI、保持器材料
の縦弾性係数がEである保持器の柱の軸方向両端部が自
由支点で支持されていると仮定し、ばれ止め部1dに半
径方向から均一な面圧pを負荷した時に、例えば、ばれ
止め部の軸方向長さが図6(a)のように柱の全長Lの
0.6倍の場合と図6(c)のように0.9倍の場合の
ばれ止め部の端の位置における柱の変形を求めると、図
6(b)及び(d)に示されるように、それぞれ0.0
062pL4 /EI、0.0020pL4 /EIであ
る。即ち、図6に示されるように、同じ面圧を与えても
ばれ止め部の軸方向長さが長いほど、ばれ止め部の端の
位置における柱の変形は小さいことを示している。上記
の計算は柱の付け根が自由支点で、面圧が軸方向に均一
であると仮定したので厳密には現実のモデルとは異なる
が、厳密に計算した結果によってもばれ止め部の軸方向
長さが長い程ばれ止め部の端における変形が小さくなる
傾向は変わらない。ころをポケットに挿入する時にはマ
クロ的に引っ掛かり代の変形を柱に与えることになるの
で、上記の計算結果を言い換えると、同じ引っ掛かり代
を与えた時にはばれ止め部の軸方向長さが長い程、面圧
が高くなってしまう。
【0023】しかも、現実の加工には許容差が必要なの
で、当然引っ掛かり代はばらつく。引っ掛かり代の最小
値でころ10がばれないように設計し、また、引っ掛か
り代の最大値で保持器ポケット1ヘの挿入時にころ10
が損傷しないように設計しなければならないが、ばれ止
め部1dの軸方向長さが長いほど引っ掛かり代の許容差
の幅が狭くなって、ころ10が損傷しないようにするこ
とが困難となる。
【0024】そこで、本実施形態では、柱2の軸方向端
部に位置する逃げ部1cの軸方向長さを相対的に長くし
て、ばれ止め部1dの長さdを、最大でもころ有効長さ
e以下とし、ころ10の挿入時に大きな面圧が発生しな
い構造にしたものである。しかも、逃げ部1cによって
ばれ止め部1dの軸方向両端部が側板3に連結していな
いので、ころ挿入時におけるばれ止め部1dの軸方向両
端部での変形が小さくなることも抑えられる。
【0025】一方、性能面からは、回転中のころ転動面
には均一な潤滑膜が生成されることが、ころ回転姿勢を
安定させ(スキュー抑制)騒音等に有効であることが分
かっている。そのため、転動面軸方向で油膜形成を一定
にするためにはばれ止め部1dの長さdを出来るだけ長
く取ることが望ましい。したがって、ころ挿入時にころ
10が損傷する可能性を低く抑えつつ且つ回転性能を落
とさないばれ止め部1dの軸方向長さは、上記ころ有効
長さe以下で、好ましくはころ有効長さeの0.75倍
以上である。ころ有効長さeの0.75倍以下の長さに
すると、保持器ところをアッセンブリ−した保持器付こ
ろを軌道輪に組込む時にころが傾いて組込み難くなる。
また、性能(騒音等)低下の原因につながる。
【0026】このように、回転性能の低下を抑制し、ま
た、ころ挿入時にころに大きな面圧が発生することを防
ぎ、ころの損傷も防止する。以上のような加工を全ての
ポケット用下穴に繰り返すことで、保持器のポケット1
が目的の形状に成形される。このように、一体型の保持
器であっても、フライス5,8aの輪郭形状を適宜変更
することでポケット断面形状を任意に設定できるように
なる。
【0027】また、ポケット面の加工についても、各ポ
ケット面1a、1bについて、保持器公転方向Yや保持
器軸方向Xに沿って対応する工具を直線状の平行移動し
て切削加工を行うだけで目的とする断面形状に成形でき
るなど、その加工精度についても、機械の持つ加工精度
(位置決め精度など)および円周割り出し精度に依存出
来ることから、保持器各部の加工後の精度が高く設定さ
れる。
【0028】また、工具7,8の加工部の輪郭を変更す
ることで、ポケット断面形状に任意の曲率を持たせるこ
とができるため、本保持器を組み付けた転がり軸受で
は、ポケット1に収容したころ10と保持器との接触応
力も緩和出来るとともに、潤滑条件も改善することも可
能となる。このとき、ポケット1の四隅の角アールの曲
率半径も転動体端面の角アールよりも大きく設定され
て、軸受使用時における応力集中が緩和させて保持器精
度の経時的な劣化防止や寿命向上に繋がる。
【0029】ここで、第3の工具8で上記角アールの切
削加工を施す場合で説明しているが、図7に示すよう
に、第1の工具7若しくは第2の工具で四隅の逃げ部1
cの加工を実施しても良いし、別に逃げ部専用の工具を
用意して切削しても良い。さらに、第1の工具7によっ
て、保持器軸方向Xを向く面1bを切削加工して、第3
の工具8を不要としても良い。
【0030】また、図4では詳細図示していないが、ポ
ケット1の保持器半径方向Zの両端角部、つまり保持器
本体の内外径面とポケット1との交差する角部分と対向
する位置にある加工部について、当該角部を切削してバ
リ取り用のC面取り(45度面取り)が形成されるよう
に加工部の輪郭形状を構成すると、ポケット面の仕上げ
加工と同時に、保持器本体の内外径面とポケット1との
交差部におけるバリ発生が防止できる。また、当然バリ
取り用ではなく、潤滑性向上のために任意のR形状にし
ても良い。
【0031】例えば第1の工具7のフライス5の輪郭形
状6を図8に示す形状にして、仕上げ後のポケット面1
aの断面形状に、ころ10と接触する円弧面と、円弧面
に続くばれ止め部1dの柱側面側の面とを加工する。円
弧面の断面形状は、ころ10の半径よりも0.05〜
0.25mm大きい曲率半径R1を持った円弧形状と
し、その円弧の両端部にばれ防止部1dの面を滑らかに
接続する。上記ばれ止め部1dの面の断面形状は、曲率
半径の中心が上記円弧とは反対の柱2側にあり、つまり
ポケット1側に凸の曲線形状とし、ばれ止め部1dを、
ころ径の10〜100倍程度の大きさ曲率半径R4を持
った面と、柱2と外径面および内径面との境に形成され
るR面取り部とで形成する。R面取り部の断面形状は、
例えば外径面側では、ころ径の2〜5%程度の曲率半径
R3eを持った(外周面側)円弧曲線とし、内径面側で
は、0.1〜0.8mm程度の曲率半径R3i(または
C面取り)を持った円弧曲線とすれば良い。
【0032】このように設定すると、潤滑性の向上だけ
でなく、曲率半径R1の曲線と曲率半径R4の曲線との
交点が滑らかに接続しているので、ころ10をポケット
1に挿入する時にころ10と柱2の側面との接触がエッ
ジ当りとならず、ころ10の表面が損傷することが抑え
られる。ここで、曲率半径R4の曲線の中心を柱側つま
りポケット1側に凸形状にしたのは、ころ10をポケッ
ト1に挿入する入口側(本実施例では内径側)のポケッ
ト幅を大きくすることで、ころ10の挿入を容易にし、
同時にバリ等を生じ難くするためである。
【0033】なお、ころ10の挿入時にころ10が損傷
することがなく、しかも運転時にころ10がばれること
のない最適の引っ掛かり代は、ころ径(直径)の0.0
01〜0.008倍程度の値である。ころ径の0.00
1倍以下だと、加工許容値のばらつき等でころ10がば
れてしまう恐れがあり、ころ径の0.008倍以上だと
ころ10をポケット1に挿入する時にころ10に大きな
面圧が発生してころ10に損傷が発生し易くなる。
【0034】本実施例では、内径側からころ10を挿入
するタイプ(NUタイプ)で述べているが、逆に外径側
から挿入するタイプ(Nタイプ)でも有効であることは
言うまでもない。以上のように、本発明に基づき成形さ
れた保持器にあっては、任意のポケット断面形状を有す
ることが出来ると共にころ軸受にあっては角部での応力
集中の緩和も図れるため、保持器の広範囲な設計が可能
な一体型保持器を提供することができる。したがって、
従来から望まれていた強度問題、使用環境問題等を解決
することが出来る。
【0035】しかも、軸受が回転する際に、ころ10と
当接するポケット面1a(案内面)に油溜まり用の浅い
凹部12を設けているため、ころ10が保持器に接触す
る際の衝撃が、凹部12に溜まっている潤滑油の粘性に
よる減衰特性で和らげられる。この結果、振動または騒
音(音圧)を低減効果を得る事が出来る。しかも、ポケ
ット内に油またはグリース溜りとなる浅い凹部12を設
けているため、凹部12を持たない従来品に比べ潤滑特
性を長く維持出来る効果が期待出来るまた、本実施形態
では、案内面の曲率半径R1よりも若干小さな曲率半径
R2で凹部12を加工したので、半径方向で凹部12へ
の移行が滑らかな状態に近い状態に設定されている。
【0036】ここで、凹部12形状は、上記形状に限定
されない。例えば、図9及び図10のように、上記凹部
12に対し、さらに、内径側に連通するように加工して
もよい(符号12a参照)。加工は、例えば、上記第2
の工具の軸方向位置を内径側にずらして切削を施せば良
い。なお、凹部12を外径側に連通するように加工して
も良い。
【0037】また、凹部12が1つの場合で説明してい
るが2箇所以上に設けるようにしても良し。但し、ポケ
ット面1aからころ10に掛かる負荷を考慮して軸対称
となるように設けることが好ましい。また、本実施形態
では、黄銅製のもみ抜き保持器の一体型ころ案内保持器
を例に説明しているが製作しているが、当然に、プラス
チック保持器やプレス保持器等、保持器材質や保持器形
状にとらわれることはなく、本発明に基づく加工による
ポケットの仕上げ加工は可能である。つまり、本発明は
もみ抜き保持器に限定されるものではない。また、一体
型の保持器に限定されず分離型の保持器であっても良
い。
【0038】また、保持器公転方向Yを向いた各ポケッ
ト断面形状についても、本実施形態にとらわれることは
なく、ストレート形状や凸形状および多断面形状でもよ
い。当然に、ポケット軸方向X幅を決める保持器軸方向
Xを向く側板3に形成されるポケット面の形状について
も本実施形態にとらわれることはなく、凸形状、凹形状
および多断面形状としてもよい。
【0039】また、上記実施形態では、仕上げ加工を切
削加工で行う場合で説明しているが、放電加工などの特
殊加工であっても良い。この場合には、電極部の輪郭を
成形後のポケット断面形状となるように設定すればよ
い。また、加工部5の軸(回転軸)は必ずしも保持器半
径方向Zに一致させた状態で切削加工などの仕上げ加工
を行う必要はなく、保持器半径方向Zから所定角度だけ
傾けた状態に保持して保持器公転方向Yなどに平行移動
して仕上げ加工を施して良い。
【0040】これは、ポケット断面形状によっては工具
直径を大きくとらざる得ない場合が生じ、加工部の軸
(回転軸)を保持器半径方向Zに一致させた状態で加工
すると工具径が大きいため四隅の逃げ部が必要以上に大
きくなってしまうおそれがある。このため、ころ10と
接触する軸方向長さが、ころの有効長さの0.75以上
の確保が困難となる。
【0041】これに対して、加工部の軸を所定角度だけ
傾けて加工する場合には、ポケット断面内において許容
される範囲内で工具径を小さくすることが可能であり上
記の問題に対して有効に作用する。ここで、仕上げ加工
前のポケット用下穴の加工について規定していないが、
ドリル加工などでも良く、また、例えば前工程で、鋳造
による概略成形を行って下穴を設けても良い。上記仕上
げ加工での加工代を大幅に低減し仕上げ加工時間の短縮
を図ったり、四隅の逃げ部1cをあらかじめ例えば鋳造
時に成形しておくことによって同様に仕上げ加工時間の
短縮を図るなど、下穴を設ける工程及びその内容は、コ
スト等を考慮して決定すればよい。
【0042】なお、本実施では単列タイプの軸受で確認
しているが、当然、複列タイプの軸受にも対応可能な保
持器であることは言うまでもない。次に、第2実施形態
について図面を参照しつつ説明する。なお、上記実施形
態と同様な部材などについては同一の符号を付して説明
する。本実施形態は、玉軸受用保持器の例である。すな
わち、本実施形態は、アンギュラ玉軸受用ころ案内もみ
板き一体型保持器を例に挙げて説明する。図11は、ポ
ケット1の成形が完了した状態での保持器を示す概略斜
視図(本発明の凹部12を不図示)であり、図12はそ
の断面図である。
【0043】なお、本実施形態の保持器は、材質が高力
黄銅であり、例えば、寸法は、外径φ130mm、内径φ
120mm、幅約21mmで、ポケットは寸法(直径約=φ
12mm)の玉(転動体)が収容可能な大きさとなってい
る。本実施形態におけるポケット1の仕上げ加工を行う
工具の加工部はシャンク4に取り付けられたフライス5
から構成される(図13参照)。そのフライス5の輪郭
形状6は、回転軸方向Xに沿った刃先の形状が、図13
に示すように、あらかじめ設計したポケット断面形状と
同じ形状である、所定の一定曲率を持った円弧形状に設
定され、仕上げ後のポケット断面形状1aと同じ円弧形
状に設定されている。
【0044】そして、保持器半径方向Zから見た図であ
る図14に示すように、予め加工して設けた下穴11
に、上記工具の加工部であるフライス5を保持器半径方
向Z(本実施例では外径側)から挿入し、その状態で軸
直角方向移動した後に、軸回転させた状態でポケット中
心Dを中心とした円に沿って移動させることで、ポケッ
ト1を目的とする断面形状に切削して形成する。
【0045】次に、上記工具の刃先の輪郭形状の曲率半
径R1より若干小さな曲率半径R2の輪郭形状の刃先を
備えた第2の工具を用意し、その第2の工具のフライス
を、保持器半径方向Z(本実施例では外径側)から挿入
し、その状態で軸直方向移動した後に、円周方向で玉
(転動体)と対向する面に移動させて切削することで凹
部12を形成する。もっとも、軸回転させた状態でポケ
ット中心Dを中心とした円に沿って移動させることで、
凹部12を円環状に形成しても良い。
【0046】これを各ポケットの加工を繰り返すことに
よって、全ポケットが加工できる。しかも、ポケットの
各部精度も、機械の持つ加工精度および円周割り出し精
度に依存出来るため保持器各部精度の保証が可能にな
る。ここで、本実施形態にあっては、図13に詳細図示
されているように、フライス5の刃部には、保持器本体
の内・外径部とポケット内・外径部の交差する部分(図
13中、6a部分)にバリ取り様の円弧状の面取りが形
成されて、同時にバリ発生を防いでいる。
【0047】なお、従来タイプのものについては、一体
型ではあるが、ポケットの断面形状はストレート(円柱
形)タイプのものが標準である。このため、本実施形態
のように、ポケットの面を球面形状に形成すると、従来
のストレート形状に比べ潤滑性の向上が期持できると同
時に、ポケット1内での玉と保持器との面圧が小さくな
り保持器摩耗が抑制される。
【0048】なお、本実施形態では、玉が挿入される部
分は玉径よりわずかに狭く加工してあるため、保持器と
玉が分離しないようになっている。また、本願発明に基
づく本実施形態を採用すると、軌道輪案内方式も任意に
得られることを確認した。以上のように、本実施形態に
あっても、軸受が回転する際に、玉と当接する案内面に
油溜まり用の浅い凹部12を設けているため、玉が保持
器に接触する際の衝撃が、凹部12に溜まっている潤滑
油の粘性による減衰特性で和らげられる。この結果、振
動または騒音(音圧)を低減効果を得る事が出来る。
【0049】しかも、ポケット内に油またはグリース溜
りとなる浅い凹部12を設けているため、凹部12を持
たない従来品に比べ潤滑特性を長く維持出来る効果が期
待出来る。また、、玉が収容されるポケット1におい
て、保持器の公転方向Yと平行な断面に対し半径方向Z
に垂直もしくはある傾きを有する軸に取り付けられ、あ
らかじめ任意の保持器ポケット設計形状を持つ刃部(ま
たは電極等)を、ポケット中心を中心とする円に沿って
移動させて加工を行うだけでポケットを形成出来るた
め、ポケット形状そのものによる制限もなく、任意の形
状が可能になる。従って、従来のように一体型の保持器
のポケット1の断面形状がストレ−トに限定されること
も無く、ストレート形状や凸形状および多断面形状でも
よい。保持器案内形式についても限定されることもな
い。
【0050】また、ポケットの断面形状が所望の曲率を
有する形状とできることで、ポケット内の玉と保持器と
の接触応力も緩和出来るとともに、潤滑条件も改善され
る。さらに、転動体のばれ止め用(引っ掛かり部)およ
び各部のエッジ部加工を同時に形成し、加工によるバリ
発生をなくすことが出来る。このように、本加工法によ
る保持器によれば、任意のポケット形状を有することが
出来るため、保持器の広範囲な設計が可能な一体型保持
器を提供することができ、従来から望まれていた強度問
題、使用環境問題等を解決することが出来る。
【0051】なお、本実施例では、黄銅製のもみ板き保
持器を例示しているが、これに限定される訳ではなく、
フェノール樹脂保持器の一体型ころ案内保持器、プラス
チック保持器、プレス保持器など、保持器材質や保持器
形状にとらわれることはなく、本発明の範囲内では変更
可能であることは言うまでもない。さらに、本実施例で
はポケット前工程について規定していないが、例えば前
工程で、鋳造による概略成形を行い、本実施例のように
ミーリング加工代を大幅に低減し、加工時間の短縮が得
られるので、前工程における成形は、コストの絡みで考
慮すればよい。
【0052】また、図15に示すような玉軸受用ころ案
内もみ板き一体型保持器に対して、本発明に基づく凹部
12を設けても良い。
【0053】
【実施例】上記第1実施形態に基づく加工で保持器を作
成した。保持器は、NU318の円筒ころ軸受用ころ案
内もみ抜き一体型保持器であり、保持器概略寸法は、外
径φ154mm、内径φ133mm、幅42mmで、ポケット
部は転動体であるころの寸法(直径=φ25mm、長さ=
25mm)と同じ寸法に設定されている。
【0054】また、潤滑剤溜まり用凹部12の大きさ
は、軸方向幅は約16mm、半径方向幅は約5mmに設定し
た。そして、本発明に基づきポケット案内面に潤滑剤溜
まり用凹部12を設けた場合と、当該凹部12を設けな
い比較例とについて音圧レベルを求めたところ、図16
に示す結果を得た。保持器を各3個(A、B、C)づつ
サンプルを製作しその効果を確認したものである。
【0055】上記潤滑剤溜まり用凹部12の大きさは、
軸方向幅が約16mm、半径方向幅が約5mmであって、そ
の深さを転動体直径の0.1%(約25ミクロンに設
定)に設定した。また、試験条件は、次の通りである。 回転数:1800(minー1) 潤滑 :グリース潤滑 負荷するラジアル荷重 :1470(N) 測定周波数範囲 :0〜10(kHz) 図16から分かるように、ポケット内に浅い凹部12を
設けた場合、凹部12を設けない従来保持器に比べ約2
〜3dBの音圧を低減出来ることが分かる。
【0056】この理由は、上述の様に転動体が転動体と
保持器が接触し転動体を案内する箇所にグリース溜りと
なる凹部12を設けたため、ころが保持器に接触する時
の衝撃がグリースの粘性による減衰特性で和らげられ、
結果的に振動または騒音(音圧)を低減できると考えら
れる。ここで、凹部12にある油およびグリースの粘性
による減衰特性を利用するため、その深さは、転動体直
径の約0.05〜0.5%程度が適当である。
【0057】0.05%以下では、元々保持器ポケット
内にある隙間(ポケット直径−転動体直径)に比べ小さ
くなりすぎる為にその効果が現れ難い。一方、0.5%
以上になると逆に、見かけ上の隙間が大きくなるため減
衰が大きくならない為である。また、本考案の様にポケ
ット内に油またはグリース溜りとなる凹部12(浅い凹
部12)を設けているため、潤滑特性が凹部12を持た
ない従来品に比べ長く維持出来る効果が期待出来るな
お、第2実施形態における保持器であっても、上記実施
例と同様な効果を得た。
【0058】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明では、
潤滑溜りとなる凹部を設けるという簡単な手段によっ
て、転動体が保持器に接触する際の衝撃が和らげられ
て、当該保持器を組み込んだ軸受の振動及び騒音(音
圧)を低減効果を得ることができる。また、ポケット内
に潤滑剤が溜まる凹部を設けているため、凹部を持たな
い場合に比べ潤滑特性を長く維持出来る効果が期待でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に基づく第1実施形態に係る保持器の柱
部の断面形状を示す図である。
【図2】本発明に基づく第1実施形態に係る凹部の形状
を示す断面図である。
【図3】本発明に基づく第1実施形態に係る加工部の輪
郭形状などを説明する図である。
【図4】本発明に基づく第1実施形態に係る仕上げ加工
を説明する保持器半径方向から見た図である。
【図5】本発明に基づく第1実施形態に係る保持器にこ
ろを組込んだ状態を外周から半径方向に見た図である。
【図6】本発明に基づく実施形態に係る保持器の柱のば
れ止め部にころを挿入する時にころから均一な面圧が負
荷されると仮定した場合の柱の変形の計算結果を表す図
であり、(a)がばり止め部の長さが0.6Lの場合の
荷重状態を、(b)がそのときの撓みを、(c)がばり
止め部の長さが0.9Lの場合の荷重状態を、(d)が
そのときの撓みを、それぞれ表す図である。
【図7】本発明に基づく第1実施形態に係る四隅の逃げ
加工形状の概要を示す図である。
【図8】本発明に基づく実施形態に係る加工部の輪郭形
状などを説明する図である。
【図9】本発明に基づく第1実施形態に係る別の保持器
の柱部の断面形状を示す図である。
【図10】本発明に基づく第1実施形態に係る別の凹部
12の形状を示す断面図である。
【図11】本発明に基づく第2実施形態に係るアンギュ
ラ玉軸受ころ案内一体型保持器を説明する概略斜視図で
ある。
【図12】本発明に基づく第2実施形態に係るアンギュ
ラ玉軸受ころ案内一体型保持器を説明する部分拡大図で
ある。
【図13】本発明に基づく第2実施形態に係る加工部の
輪郭形状などを説明する図である。
【図14】本発明に基づく第2実施形態に係る加工概要
を示す図である。
【図15】別の玉軸受用保持器を示す概要斜視図であ
る。
【図16】音圧レベルの試験結果を示す図である。
【図17】従来の保持器を示す概略断面図である。
【符号の説明】
1 ポケット 1a 公転方向を向く面(案内面) 1b 軸方向を向く面 1c 逃げ部 1d ばれ止め部 2 柱 3 側板 4 シャンク 5 フライス 6 輪郭形状 7 第1の工具 8 第2の工具 8a フライス 10 ころ 11 下穴 12 凹部 X 保持器軸方向 Y 保持器公転方向 Z 保持器半径方向 r 逃げ部の曲率半径 R1 保持器の柱のころとの当接部の円弧半径 R2 保持器の柱のころとの当接部の油溜まりとなる
円弧半径 R3e 保持器の柱の外径面との境界の面取り半径 R3I 保持器の柱の内径面との境界の面取り半径 R4 保持器の柱のころばれ止め部の円弧半径 d 保持器のばれ止め部の軸方向長さ e ころ有効長さ f ころ長さ L 柱の長さ p ころの挿入時に柱に負荷される面圧 E 保持器材料の縦弾性係数 I 保持器の柱の断面2次モーメント t 逃げ部の側板の最小幅寸法

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 転動体を収容する複数のポケットが周方
    向に沿って配列する転がり軸受用保持器において、上記
    転動体と周方向で対向する各ポケットの案内面に、それ
    ぞれ1又は2以上の潤滑剤溜まり用の凹部を設けたこと
    を特徴とする転がり軸受用保持器。
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