JP2003214125A - 電磁駆動弁及びその製造方法 - Google Patents

電磁駆動弁及びその製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】少なくとも上記アーマチャ軸に連結される気体
ばねとしてのシール性能、並びに摺動性能を容易に確
保、維持することのできる電磁駆動弁及びその製造方法
を提供する。 【解決手段】アーマチャ61には、開弁用電磁コア62
及び閉弁用電磁コア63の電磁力が作用する。このアー
マチャ61の軸であるアーマチャ軸60には、ピストン
42が連結されている。そして、このピストン42は、
シリンダ41に収容されており、これらピストン42及
びシリンダ41を備えて開弁用空気ばね40が構成され
ている。アーマチャ軸60は、アーマチャ61に作用す
る電磁力と上記開弁用空気ばね40の付勢力との協働に
より変位する際に、その変位方向がアーマチャ軸受け部
65によってその軸方向に規制されている。そして、こ
れらアーマチャ軸受け部65とシリンダ41とを一体形
成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関の吸排気
弁として用いられる電磁駆動弁及びその製造方法に関
し、特に同電磁駆動弁を付勢するばねとして気体ばねを
備えるものに採用して好適な弁構造及びその製造方法の
具現に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の電磁駆動弁としては、例
えば特開平11−93630号公報に記載されたものが
ある。この電磁駆動弁は、例えばその一例として図8に
示すように、内燃機関のシリンダヘッド200に凹部2
11が形成されているとともに、その開口上端面が電磁
石262で覆われ、この凹部211内に閉弁用空気ばね
220及び開弁用空気ばね240が形成されている。こ
こで、閉弁用空気ばね220は、上記凹部211の底面
側に配置されて弁体201の弁軸202と連結されたピ
ストン222を備えている。そして、このピストン22
2と凹部211の下方部分とによって区画される空気室
223内の空気によって同ピストン222に上記弁体2
01を閉弁させる方向への付勢力を付与する構造となっ
ている。また、開弁用空気ばね240は、上記凹部21
1の開口部側に配置されて上記電磁石162の電磁力の
作用するアーマチャ261の支持軸(アーマチャ軸26
0)に連結されたピストン242を備えている。そし
て、このピストン242と凹部211の上方部分とによ
って区画される空気室243内の空気によって同ピスト
ン242に上記弁体201を開弁させる方向への付勢力
を付与する構造となっている。
【0003】なお、上記凹部211を覆う電磁石262
は、上記アーマチャ261を弁体201の開弁方向に付
勢する電磁石262であり、このアーマチャ261を挟
んで上記電磁石262と対向する位置に設けられている
電磁石263が、同アーマチャ261を弁体201の閉
弁方向に付勢する電磁石である。そして、これら電磁石
262、263は、それぞれその中心部に設けられる孔
265及び266を軸受けとして上記アーマチャ軸26
0を摺動可能に軸支しつつ、それら各電磁力と上記開弁
用空気ばね240及び閉弁用空気ばね220による各ば
ね力との協働により、上記弁体201を開閉駆動する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記空気ば
ねを用いた電磁駆動弁にあっては、空気ばねの付勢力を
適切に確保するために、上記各ピストン及び凹部によっ
て区画される各空気室には高い密閉性が要求される。そ
こで従来は、例えば特開平2000−34912号公報
に見られるように、上記ピストンの上記凹部との摺動面
にシール部材を設ける提案もなされている。
【0005】ただし、こうしたシール部材をピストンに
設ける場合であれ、特に開弁用空気ばねのピストンを上
記凹部に挿入する際には、次のような不都合が無視でき
ないものとなる。すなわち、上記電磁石のシリンダヘッ
ドに対する装着精度が極めて高く要求されるとともに、
その精度が少しでも満たされない場合には、上記凹部と
上記アーマチャ軸の軸受けとの間に軸心ずれが生じるこ
ととなる。そして、このような軸心ずれが生じる場合に
は、これに起因してピストンに設けられたシール部材が
損傷するなど、シール不良が生じることがある。また、
上記開弁用空気ばねのピストンの上記凹部への挿入後に
おいても、こうした軸心ずれが原因となってシール部材
が偏った圧縮力を受け、その摺動抵抗が不要に大きくな
る。
【0006】本発明はこうした実情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、少なくとも上記アーマチャ軸に
連結される気体ばねとしてのシール性能、並びに摺動性
能を容易に確保、維持することのできる電磁駆動弁及び
その製造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】以下、上記目的を達成す
るための手段及びその作用効果について記載する。請求
項1記載の発明は、アーマチャ軸に連結されたアーマチ
ャをアーマチャ軸の軸方向に付勢する電磁石と、前記ア
ーマチャ軸に連結されたピストン及び該ピストンを収容
するシリンダを備えて前記ピストンに作用する圧力に基
づき前記アーマチャをアーマチャ軸の軸方向に付勢する
気体ばねとを備え、それら電磁石による電磁力と気体ば
ねによるばね力とによる前記アーマチャ軸の摺動に応動
して内燃機関の吸気弁又は排気弁として機能する弁体を
駆動する電磁駆動弁において、前記アーマチャ軸を摺動
可能に軸支する軸受け部と前記気体ばねとして前記ピス
トンを収容するシリンダとが一体に形成されてなること
をその要旨とする。
【0008】請求項2記載の発明は、アーマチャ軸に連
結されたアーマチャをアーマチャ軸の軸方向双方向にそ
れぞれ付勢する一対の電磁石と、内燃機関の吸気弁又は
排気弁として機能する弁体を開弁側及び閉弁側にそれぞ
れ付勢する一対のばね手段とを備え、前記電磁石による
電磁力と前記ばね手段によるばね力との協働により前記
弁体を開閉駆動するに、前記一対のばね手段の1つとし
て前記アーマチャ軸に連結されたピストン及び該ピスト
ンを収容するシリンダにより気体ばねとして構成される
ものを用いる電磁駆動弁において、前記アーマチャ軸を
摺動可能に軸支する軸受け部と前記気体ばねとして前記
ピストンを収容するシリンダとが一体に形成されてなる
ことをその要旨とする。
【0009】上記各構成では、アーマチャ軸を摺動可能
に軸支する軸受け部と気体ばねのピストンを収容するシ
リンダシリンダとが一体形成されている。このため、ア
ーマチャ軸の軸心とシリンダの軸心とを簡易に一致させ
ることができる。すなわち、アーマチャ軸に連結された
ピストンがシリンダの内周面を摺動する際の中心軸と、
アーマチャ軸が軸受け部の内周面を摺動する際の中心軸
とを一致させることができる。このため、ピストンにシ
ール部材を設けたとしても、シリンダ内にピストンを挿
入する際に、このシール部材が傷つくことを回避するこ
とができるようになる。また、ピストン及びシリンダ間
のクリアランスを低減する設計をしたとしても、ピスト
ン及びシリンダ間の摺動を円滑に行うことができる。
【0010】したがって、上記各構成によれば、シリン
ダとピストンとの間を好適にシールすることができ、ひ
いては、アーマチャ軸に連結される気体ばねとしてのシ
ール性能、並びに摺動性能を容易に確保、維持すること
のできる電磁駆動弁を構成することができる。
【0011】なお、上記軸受け部は、上記電磁石を構成
する部材の一部であってもよい。これに対し、請求項3
記載の発明では、請求項1又は2記載の発明において、
前記アーマチャ軸を摺動可能に軸支する軸受け部が、前
記電磁石とは別体で構成されてなるようにする。
【0012】このように軸受け部が電磁石とは別部材で
構成されることで、電磁石及び軸受け部を構成する部材
としてそれぞれ適切な部材を選択することができる。す
なわち、電磁石を構成する磁性体は一般にその硬度が低
い。これに対し、シリンダや軸受け部には、硬度の高い
部材を用いることが望ましい。この点、上記構成によれ
ば、軸受け部と電磁石とを各別の部材とすることで、そ
れぞれ適切な部材を用いることができる。
【0013】請求項4記載の発明は、請求項1〜3のい
ずれかに記載の発明において、前記気体ばねを構成する
シリンダが、前記内燃機関のシリンダヘッドに設けられ
た凹部に収納されてなることをその要旨とする。
【0014】上記構成では、内燃機関のシリンダヘッド
に形成された凹部に気体ばねのシリンダが収容される。
したがって、ピストンの変位領域がシリンダヘッドに形
成された凹部に位置されることとなり、同ピストンの変
位領域が凹部以外に位置される場合と比較して、電磁駆
動弁の軸方向のサイズの増大を抑制した構成が可能とな
る。
【0015】なお、凹部の内周面とシリンダの外周面と
の間は、シリンダの内周面とピストン外周面との間ほど
にはシール性が要求されない。したがって、凹部の内周
とシリンダの外周との間に十分なマージンを設けること
ができる。このため、たとえこの凹部とアーマチャ軸及
びシリンダとの軸心にずれが生じていたとしても、凹部
内にアーマチャ軸に連結されたピストンを収容するシリ
ンダを的確に挿入することができる。
【0016】請求項5記載の発明は、請求項4記載の発
明において、前記気体ばねは、前記弁体を開弁方向に付
勢する開弁用気体ばねであるとともに、前記凹部の底面
側に、前記弁体の軸である弁軸に連結されたピストンを
有してこのピストンに作用する圧力に基づき前記弁体を
閉弁方向に付勢する閉弁用気体ばねを備え、それら開弁
用気体ばねのピストン及び閉弁用気体ばねのピストン間
には、それら各ピストンを隔壁として前記アーマチャ軸
と前記弁軸とのタペットクリアランスを調整するための
油圧ラッシュアジャスタ機構が設けられてなることをそ
の要旨とする。
【0017】アーマチャ軸及び弁軸間には、これらの間
の動力の伝達を行うタペットとなる部分がある。この
際、上記弁体を確実に閉弁させるためには、これら一対
のタペット間に間隙(タペットクリアランス)を設け
る。すなわち、弁軸やアーマチャ軸の長さは温度等によ
って変化するため、これら弁軸やアーマチャ軸の長さの
変化にかかわらず上記弁体を確実に閉弁させるべく、閉
弁状態において両タペット間が離間するような間隙を設
ける。
【0018】ただし、このようにタペットクリアランス
を設けると、弁体の変位に伴って上記一対のタペットに
衝突が生じ、その結果、電磁駆動弁に打音が生じる。こ
の点、上記構成では、油圧ラッシュアジャスタ機構を設
けることで、上記弁軸やアーマチャ軸の長さの変化にか
かわらず上記弁体を確実に閉弁させることができるとと
もに、上記打音の発生も回避することができる。
【0019】しかも、この油圧ラッシュアジャスタ機構
を一対のピストンを隔壁として構成するために、同機構
を備える電磁駆動弁の大型化を好適に抑制することがで
きる。更に、一対のピストンを隔壁として利用するため
に、部品点数の低減を図ることができ、ひいては、電磁
駆動弁の低コスト化を促進することができる。
【0020】また、上記構成では、開弁用気体ばねと閉
弁用気体ばねとがシリンダヘッドの凹部に配置されてい
ることで、これら両気体ばねのピストンの変位領域がこ
れら両気体ばねで共有されることとなる。したがって、
電磁駆動弁の軸方向のサイズの増大を好適に抑制するこ
とができる。
【0021】請求項6記載の発明は、請求項4記載の発
明において、前記気体ばねは、前記弁体を開弁方向に付
勢する開弁用気体ばねであるとともに、前記凹部の底面
側に、前記弁体の軸である弁軸に連結されたピストンを
有してこのピストンに作用する圧力に基づき前記弁体を
閉弁方向に付勢する閉弁用気体ばねを備え、それら開弁
用気体ばねのピストン及び閉弁用気体ばねのピストン間
には、各ピストンのそれぞれ対向する面に設けられた突
起部と、該一対の突起部を覆う弾性部材からなるシール
部材と、これら各突起部及びシール部材によって囲まれ
た空間に充填された粘性流体とからなる緩衝機構が設け
られてなることをその要旨とする。
【0022】アーマチャ軸及び弁軸間には、これらの間
の動力の伝達を行うタペットとなる部分がある。この
際、上記弁体を確実に閉弁させるためには、これら一対
のタペット間に間隙(タペットクリアランス)を設け
る。すなわち、弁軸やアーマチャ軸の長さは温度等によ
って変化するため、これら弁軸やアーマチャ軸の長さの
変化にかかわらず上記弁体を確実に閉弁させるべく、閉
弁状態において両タペット間が離間するような間隙を設
ける。
【0023】ただし、このようにタペットクリアランス
を設けると、弁体の変位に伴って上記一対のタペットに
衝突が生じ、その結果、電磁駆動弁に打音が生じる。こ
の点、上記構成では、粘性流体の充填された緩衝機構を
備えることで、一対のタペットの打音を抑制することが
できる。
【0024】また、上記構成では、開弁用気体ばねと閉
弁用気体ばねとがシリンダヘッドの凹部に配置されてい
ることで、これら両気体ばねのピストンの変位領域がこ
れら両気体ばねで共有されることとなる。したがって、
電磁駆動弁の軸方向のサイズの増大を好適に抑制するこ
とができる。
【0025】なお、上記突起部は、弁軸及びアーマチャ
軸であってもよい。すなわち、開弁用気体ばねのピスト
ンを貫通するようにしてアーマチャ軸が同ピストンに連
結されている構成であってもよい。また、閉弁用気体ば
ねのピストンを貫通するようにして弁軸が同ピストンに
連結されている構成であってもよい。
【0026】請求項7記載の発明は、アーマチャ軸に連
結されたアーマチャをアーマチャ軸の軸方向に付勢する
電磁石と、前記アーマチャ軸に連結されたピストン及び
該ピストンを収容するシリンダを備えて前記ピストンに
作用する圧力に基づき前記アーマチャをアーマチャ軸の
軸方向に付勢する気体ばねとを備え、それら電磁石によ
る電磁力と気体ばねによるばね力とによる前記アーマチ
ャ軸の摺動に応動して内燃機関の吸気弁又は排気弁とし
て機能する弁体を駆動する電磁駆動弁を製造する方法で
あって、前記アーマチャ軸を摺動可能に支持する軸受け
部と前記気体ばねの前記ピストンを収容するためのシリ
ンダとを形成する単一の部材に、前記軸受け部とする孔
と前記シリンダとする穴とを同心状態を維持しつつ穿設
することによって、これら軸受け部とシリンダとを一体
形成することをその要旨とする。
【0027】上記製造方法では、軸受け部とする孔を穿
設する工程と、ピストンを収容するためのシリンダとす
る穴を穿設する工程とが、それら穿設する孔と穴との同
心状態を維持しつつ行われる。したがって、シリンダの
ピストン摺動面及びアーマチャ摺動面の形成に際し、ア
ーマチャ軸受け部の軸心とシリンダの軸心とを精度よく
合わせることが可能となる。このため、上記製造方法に
よれば、シリンダとピストンとの間を好適にシールする
ことができる電磁駆動弁を製造することができ、ひいて
は、アーマチャ軸に連結される気体ばねとしてのシール
性能、並びに摺動性能を容易に確保、維持することので
きる電磁駆動弁を製造することができる。
【0028】請求項8記載の発明は、請求項7記載の発
明において、前記軸受け部とする孔と前記シリンダとす
る穴との穿設を、それら各穿設対象に対応した形状を有
する単一の切削工具を用いて行うことをその要旨とす
る。
【0029】上記製造方法では、軸受け部とする孔と前
記シリンダとする穴との穿設を、それら各穿設対象に対
応した形状を有する単一の切削工具を用いて行う。した
がって、シリンダのピストン摺動面及びアーマチャ摺動
面の形成に際し、アーマチャ軸受け部の軸心とシリンダ
の軸心とを一致させることが可能となる。
【0030】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)以下、本発明
にかかる電磁駆動弁及びその製造方法の第1の実施形態
について図面を参照しつつ説明する。
【0031】本実施形態にかかる電磁駆動弁は、アーマ
チャ軸に連結されたアーマチャをアーマチャ軸方向双方
にそれぞれ付勢する一対の電磁石を備えている。また、
この電磁駆動弁は、内燃機関のシリンダヘッドの凹部に
内燃機関の吸気弁又は排気弁として機能する弁体を開弁
側及び閉弁側に付勢する一対の空気ばねを備えている。
そして、これら一対の電磁石によってアーマチャに作用
する電磁力と一対の空気ばねの付勢力との協働によっ
て、上記弁体を開閉駆動する。
【0032】図1に、この電磁駆動弁の構成を示す。同
図1に示すように、弁体1には、内燃機関のシリンダヘ
ッド10において往復動可能に支持された弁軸2を備え
ている。
【0033】上記弁体1は、シリンダヘッド10に形成
された円柱状の凹部11に収納された閉弁用空気ばね2
0及び開弁用空気ばね40によって、開弁方向及び閉弁
方向に付勢される。
【0034】ここで、閉弁用空気ばね20においては、
上記凹部11の内周面とその外周面とが所定のクリアラ
ンスを有するようにシリンダ21が配置されている。そ
して、このシリンダ21には、上記弁軸2の上記弁体1
と対向する端部に連結されたピストン22が収容されて
いる。詳しくは、このピストン22は円環状の部材であ
り、上記弁軸2がこのピストン22の中心を貫通するか
たちで連結されている。そして、これらシリンダ21及
びピストン22によって空気室23が区画形成されてい
る。この空気室23は、シリンダ21に形成された連通
孔24、25を介してシリンダヘッド10内に形成され
ている供給通路26、排出通路27とそれぞれつながっ
ている。上記閉弁用空気ばね20は、これらピストン2
2、シリンダ21、連通孔24、25、供給通路26、
排出通路27を備えて構成されている。
【0035】なお、この閉弁用空気ばね20において
は、ピストン22及びシリンダ21間のシール性を向上
させるべく、ピストン22の外周面にシール部材30が
設けられている。また、この閉弁用空気ばね20におい
ては、弁軸2及びシリンダ21の底面間のシール性を向
上させるべく、シリンダ21の底面のうち、弁軸2の摺
動面にシール部材31が設けられている。
【0036】また、シリンダ21及び凹部11を形成す
るシリンダヘッド10の内周面12とのシール性を向上
させるべく、シリンダ21側には収納溝32が形成さ
れ、同収納溝32内にOリング33が設けられている。
また、シリンダヘッド10の内周面12側には、収納溝
34が形成されており、この収納溝34にはOリング3
5が設けられている。
【0037】更に、凹部11には、閉弁用空気ばね20
に対向して開弁用空気ばね40が収納されている。この
開弁用空気ばね40においては、上記凹部11の内周面
とその外周面とが所定のクリアランスを有するようにシ
リンダ41が配置されている。そして、このシリンダ4
1には、上記電磁石の電磁力の作用するアーマチャの軸
であるアーマチャ軸60と連結されたピストン42が収
容されている。詳しくは、このピストン42は円環状の
部材であり、上記アーマチャ軸60がこのピストン42
の中心を貫通するかたちで連結されている。そして、こ
れらシリンダ41及びピストン42によって空気室43
が区画形成されている。この空気室43は、シリンダ4
1に形成された連通孔44、45を介してシリンダヘッ
ド10内に形成されている供給通路46、排出通路47
とそれぞれつながっている。上記開弁用空気ばね40
は、これらピストン42、シリンダ41、連通孔44、
45、供給通路46、排出通路47を備えて構成されて
いる。
【0038】なお、この開弁用空気ばね40において
は、ピストン42及びシリンダ41間のシール性を向上
させるべく、ピストン42の外周面にシール部材50が
設けられている。また、この開弁用空気ばね40におい
ては、アーマチャ軸60及びシリンダ41の底面間のシ
ール性を向上させるべく、シリンダ41の底面のうち、
アーマチャ軸60の摺動面にシール部材51が設けられ
ている。
【0039】また、シリンダ41及び凹部11を形成す
るシリンダヘッド10の内周面12とのシール性を向上
させるべく、シリンダ41側には収納溝52が形成さ
れ、同収納溝52内にOリング53が設けられている。
また、シリンダヘッド10の内周面12側には、収納溝
54が形成されており、この収納溝54にはOリング5
5が設けられている。
【0040】上記弁軸2がピストン22から突き出した
端部と、アーマチャ軸60がピストン42から突き出し
た端部とは互いに対向して配置されている。換言すれ
ば、弁軸2とアーマチャ軸60とは、同軸上に配置され
ている。これにより、上記閉弁用空気ばね20と開弁用
空気ばね40とを用いて弁体1を閉弁方向及び開弁方向
に付勢することができる。
【0041】すなわち、閉弁用空気ばね20の空気室2
3の膨張に伴いピストン22が凹部11の開口面方向へ
変位することで、このピストン22と連結された弁軸2
が凹部11の開口面方向へ変位する。これにより、この
弁軸2に連結された弁体1が閉弁方向に変位する。一
方、開弁用空気ばね40の空気室43の膨張に伴いピス
トン42が凹部11の底面方向へ変位することで、この
ピストン42と連結されたアーマチャ軸60が凹部11
の底面方向へ変位する。そして、このアーマチャ軸60
によって弁軸2が凹部11の底面方向へ押し下げられ
る。これにより、弁軸2と連結された弁体1が開弁方向
に変位する。
【0042】なお、上記態様にて開弁動作時及び閉弁動
作時に動力(付勢力)の伝達を行うタペットとしての弁
軸2及びアーマチャ軸60は、温度変化等によってその
軸方向の長さが変化することがある。このため、弁軸2
やアーマチャ軸60の軸方向の長さが変化しても弁体1
を確実に閉弁させるべく、換言すれば図1に示すバルブ
シート3に対し弁体1を確実に着座させるべく、本実施
形態では、弁軸2及びアーマチャ軸60に間隙(タペッ
トクリアランス:図中、C)を設ける。この間隙は、弁
体1の閉弁時において、アーマチャ軸60が凹部11の
開口面方向の逆方向に最大量変位したときに弁軸2及び
アーマチャ軸60間に生じる間隙である。
【0043】更に、上記アーマチャ軸60のうち、上記
ピストン42と対向する端部には、高透磁性材料からな
る円環状の部材であるアーマチャ61が連結されてい
る。そして、このアーマチャ61を挟んで、その両側に
は、上記一対の電磁石として開弁用電磁コア62及び閉
弁用電磁コア63が備えられている。なお、これら開弁
用電磁コア62及び閉弁用電磁コア63は、シリンダヘ
ッド10に取り付けられた電磁コアアッシー64によっ
て覆われている。
【0044】ここで、閉弁用電磁コア63は、アーマチ
ャ61に対し上記ピストン42と対向する側に配置され
ている。そして、この閉弁用電磁コア63の電磁力がア
ーマチャ61に作用することで、同アーマチャ61が閉
弁用電磁コア63に引き付けられる。これにより、アー
マチャ軸60は、弁体1の閉弁方向へ付勢される。
【0045】一方、開弁用電磁コア62は、アーマチャ
61に対し上記ピストン42の配置される側に配置され
ている。詳しくは、この開弁用電磁コア62は、上記開
弁用空気ばね40のシリンダ41の底部を形成する面の
うち上記空気室43と対向する側の面に載置されてい
る。更に、この開弁用電磁コア62は、上記アーマチャ
軸60を摺動可能に軸支する円筒上のアーマチャ軸受け
部65の外周を囲うようにして配置されている。そし
て、この開弁用電磁コア62の電磁力がアーマチャ61
に作用することで、同アーマチャ61が開弁用電磁コア
62に引き付けられる。これにより、アーマチャ軸60
は、弁体1の開弁方向へ付勢される。
【0046】ところで、上記開弁用空気ばね40のシリ
ンダ41と、上記アーマチャ軸受け部65とは、一体形
成されている。この構成により、アーマチャ軸60の軸
心とシリンダ41の軸心とを簡易に一致させることを可
能としている。
【0047】ここで、図2及び図3に基づいて、本実施
形態にかかる電磁駆動弁の製造方法について、特に、開
弁用空気ばね40のシリンダ41と、上記アーマチャ軸
受け部65とを一体形成する工程を中心として説明す
る。
【0048】これら一連の工程は、基本的には、シリン
ダ41及びアーマチャ軸受け部65とする単一の部材に
対し、同心状態が維持されるかたちで、アーマチャ軸受
け部65とする孔の穿設と、及びシリンダ41の内周と
する穴の穿設とを行う。詳しくは、同心状態を維持すべ
く、シリンダ41及びアーマチャ軸受け部65とする単
一の部材を同一の支持部材で支持した状態で上記各穿設
を行う。
【0049】具体的には、まず、図2(a)において、
シリンダ41及びアーマチャ軸受け部65とする単一の
部材からなる加工対象部材Aを、支持部材70で支持す
る。この加工対象部材Aは、第1の円柱部A1と、同第
1の円柱部が拡径された第2の円柱部A2とからなる同
心円柱体である。ちなみに、この第1の円柱部A1は、
アーマチャ軸受け部65とする部分であり、その外径が
アーマチャ軸受け部65の軸受け径よりも大きく形成さ
れている。また、第2の円柱部A2は、シリンダ41と
する部分であり、その外径がピストン42の直径よりも
大きく形成されている。そして、上記アーマチャ軸受け
部65のアーマチャ軸60摺動面を形成すべく、同図2
(a)に示すように、この加工対象部材Aのシリンダと
する側から、この加工対象部材Aを切削する機能を有す
るドリル71にて同加工対象部材Aの内部を切削除去す
る作業を行う。この作業は、上記支持部材70及びドリ
ル71を相対的に回転させることで行う。
【0050】この作業により、図2(b)に示すよう
に、加工対象部材Aを貫通する孔Ahが形成される。こ
の孔Ahのうち上記第1の円柱部A1の部分が、上記ア
ーマチャ軸受け部65のアーマチャ軸60摺動面とな
る。
【0051】こうして孔Ahを形成した後、上記シリン
ダ41のピストン42摺動面を形成すべく、同図2
(b)に示すように、この加工対象部材Aを切削する機
能を有する切削工具72にて同加工対象部材Aの内部を
切削除去する作業を行う。この作業は、上記支持部材7
0及び切削工具72を相対的に回転させることで行う。
なお、この際、各切削作業時における上記ドリル71の
軸心と、この切削工具72の軸心とを同一に設定する適
宜の装置を備えることが望ましい。これは、例えば上記
ドリルを取り付けて上記支持部材70との相対回転を生
じさせる装置と上記切削工具72を取り付けて上記支持
部材70との相対回転を生じさせる装置とを共有するこ
とで行ってもよい。これにより、この装置と支持部材と
の上記相対回転を除く位置関係を固定しておくことで、
各切削作業時における上記ドリル71の軸心とこの切削
工具72の軸心とを同一に設定することができる。
【0052】この作業により、図2(c)に示すよう
に、加工対象部材Aの内部のうち上記第2の円柱部A2
の内部が除去される(穴が穿設される)。こうして内部
の切削除去作業の終了された加工対象部材Aには、更に
先の図1に示した収納溝52を形成してシール部材51
を設けたり、連通孔44、45を形成したりする。そし
て、アーマチャ軸受け部65に一体形成されたシリンダ
41が形成されると、これに対して、次の一連の作業を
行う(順不同)。 ・ピストン42にシール部材50を取り付ける。 ・ピストン42の連結されたアーマチャ軸60をアーマ
チャ軸受け部65に挿入する。 ・開弁用電磁コア62をシリンダ41及びアーマチャ軸
受け部65に対して配置する。 ・アーマチャ軸60にアーマチャ61を取り付ける。 ・閉弁用電磁コア63を配置する。
【0053】ここで、ピストン42の連結されたアーマ
チャ軸60をアーマチャ軸受け部65に挿入する際、シ
リンダ41及びアーマチャ軸受け部65の軸心が一致し
て形成されているために、ピストン42に設けられたシ
ール部材50を傷つけることを回避することができる。
【0054】そして、図3に示すように、シリンダヘッ
ド10の凹部11に、ピストン42が収容されたシリン
ダ41を収容する。なお、上記シリンダ41の外周と上
記シリンダヘッド10に設けられた凹部11の内周との
間に適切なクリアランスを有するように、これらピスト
ン42の外径と凹部11の内径とを設定する。これによ
り、たとえこの凹部11とアーマチャ軸60及びシリン
ダ41との軸心にずれが生じていたとしても、これを吸
収することができる。
【0055】ちなみに、凹部11の内周面とシリンダ4
1の外周面との間は、シリンダ41の内周面とピストン
42の外周面との間ほどにはシール性が要求されない。
したがって、凹部11の内周とシリンダ41の外周との
間に十分なマージンを設けることができる。そして、こ
うすることで、シリンダヘッド10に設けられた凹部1
1にシリンダ41を簡易に挿入することができる。な
お、この凹部11の内周面とシリンダ41の外周面との
間は、上記Oリング53、55を用いることで、十分に
シールされる。
【0056】以上説明した本実施形態によれば、以下の
効果が得られるようになる。 (1)アーマチャ軸受け部65とシリンダ41とを一体
形成した。このため、アーマチャ軸60の軸心とシリン
ダ41の軸心とを簡易に一致させることができる。した
がって、シリンダ41とピストン42との間を好適にシ
ールすることができ、ひいては、付勢部材としての品位
を好適に維持することのできる空気ばねを備えた電磁駆
動弁を構成することができる。
【0057】(2)ドリル71によってシリンダ41及
びアーマチャ軸受け部65とする加工対象部材Aの内部
を切削除去することで、アーマチャ摺動面を形成した。
また、切削工具72によって加工対象部材Aの内部を切
削除去することで、ピストン摺動面を形成した。そして
この際、加工対象部材Aを一つの部材とするとともに、
これを同一の支持部材70で支持しつつ切削すること
で、アーマチャ摺動面及びピストン摺動面を形成した。
【0058】したがって、ピストン摺動面及びアーマチ
ャ摺動面の形成にかかる各穿設工程を、それら穿設対象
となる孔(穴)の同心状態を維持しつつ行うことができ
る。このため、アーマチャ軸受け部65の軸心とシリン
ダ41の軸心とを精度よく合わせることが可能となる。
【0059】(3)アーマチャ軸受け部65の外周に同
アーマチャ軸受け部65と別部材で開弁用電磁コア62
が配置されることで、開弁用電磁コア62及びアーマチ
ャ軸受け部65を構成する部材としてそれぞれ適切な部
材を選択することができる。ちなみに、開弁用電磁コア
62を構成する磁性体は一般にその硬度が低い。これに
対し、シリンダ41やアーマチャ軸受け部65には、硬
度の高い部材を用いることが望ましい。この点、本実施
形態では、アーマチャ軸受け部65と開弁用電磁コア6
2とを各別の部材とすることで、それぞれ適切な部材を
用いることができる。
【0060】(4)開弁用空気ばね40と閉弁用空気ば
ね20とがシリンダヘッド10の凹部11に配置されて
いることで、これら両空気ばね40、20のピストン4
2、22の変位領域がこれら両空気ばねで共有されるこ
ととなる。したがって、電磁駆動弁の軸方向のサイズの
増大を好適に抑制することができる。
【0061】(第2の実施形態)以下、本発明にかかる
電磁駆動弁及びその製造方法の第2の実施形態につい
て、上記第1の実施形態との相違点を中心に図面を参照
しつつ説明する。
【0062】図4は、本実施形態にかかる電磁駆動弁の
製造方法について、特に、開弁用空気ばね40のシリン
ダ41と、上記アーマチャ軸受け部65とを一体形成す
る工程を示す断面図である。
【0063】図4(a)においても、先の第1の実施形
態同様、シリンダ41及びアーマチャ軸受け部65とす
る単一の部材からなる加工対象部材Aを、支持部材70
で固定する。この加工対象部材Aも、第1の円柱部A1
と、同第1の円柱部が拡径された第2の円柱部A2とか
らなる同心円柱体である。
【0064】ただし、本実施形態では、上記第1の円柱
部A1に対する孔の穿設と上記第2の円柱部A2に対す
る穴の穿設とをそれら穿設対象に対応した形状を有する
単一の切削工具を用いて行う。具体的には、同図4
(a)に示すように、上記アーマチャ軸受け部65のア
ーマチャ軸60摺動面を形成する部材と、シリンダ41
のピストン42摺動面を形成する部材とが一体形成され
た切削工具73を用いる。すなわち、この切削工具73
は、上記アーマチャ軸受け部65のアーマチャ軸60摺
動面を形成する第1切削部73aと、シリンダ41のピ
ストン42摺動面を形成する第2切削部73bとからな
る。そして、この加工対象部材Aの第2の円柱部A2側
から、切削工具73にて同加工対象部材Aの内部を切削
除去する作業を行う。この作業は、上記支持部材70及
び切削工具73を相対的に回転させることで行う。
【0065】これにより、図4(b)に示すように、加
工対象部材Aの内部のうち上記アーマチャ軸摺動面とな
る部分及び上記ピストン摺動面となる部分に対応した部
分が除去される。
【0066】以上説明した本実施形態によれば、先の第
1の実施形態の上記(1)、(3)及び(4)の効果に
加えて、以下の効果が得られるようになる。 (5)上記第1切削部及び第2切削部が一体形成されて
いる切削工具73を用いて、アーマチャ摺動面及びピス
トン摺動面を形成した。すなわち、第1切削部73aに
よって第1円柱部A1の内部を切削除去することで、ア
ーマチャ摺動面を形成した。また、第2切削部73bに
よって第2円柱部A2の内部を切削除去することで、ピ
ストン摺動面を形成した。そしてこの際、シリンダ41
及びアーマチャ軸受け部65とする加工対象部材Aを一
つの部材とするとともに、これを同一の支持部材70で
支持しつつ切削することで、アーマチャ摺動面及びピス
トン摺動面を形成した。
【0067】したがって、ピストン摺動面及びアーマチ
ャ摺動面の形成に際し、アーマチャ軸受け部65の軸心
とシリンダ41の軸心とを一致させることが可能とな
る。 (第3の実施形態)以下、本発明にかかる電磁駆動弁及
びその製造方法の第3の実施形態について、上記第1及
び第2の実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ
説明する。
【0068】上記各実施形態では、上述したように、弁
軸2及びアーマチャ軸60間に、上記弁体1を確実に閉
弁させるべく、タペットクリアランスを設けた。ただ
し、このようにタペットクリアランスを設けると、弁体
1の変位に伴って弁軸2及びアーマチャ軸60間に衝突
が生じ、その結果、電磁駆動弁に打音が生じる。そこ
で、本実施形態では、上記タペットクリアランスを調整
する油圧ラッシュアジャスタ機構を設けることで、上記
弁軸2やアーマチャ軸60の長さの変化にかかわらず上
記弁体1を確実に閉弁させることを可能とするととも
に、上記打音の発生の回避も図る。
【0069】図5(a)に、本実施形態にかかる電磁駆
動弁において、上記開弁用空気ばね40のピストン42
及び閉弁用空気ばね20のピストン22、並びにその周
囲の構造を示す。
【0070】同図5(a)に示すように、油圧ラッシュ
アジャスタ機構80は、高圧室81及び背圧室82から
なるとともに、これら高圧室81及び背圧室82を区画
形成する隔壁としてピストン22及びピストン42が用
いられている。詳しくは、ピストン22のうちピストン
42と対向する面には、背圧室用隔壁83が設けられて
いる。一方、ピストン42のうちピストン22と対向す
る面には、高圧室用隔壁84が設けられている。これら
背圧室用隔壁83、高圧室用隔壁84、ピストン22、
42によって、高圧室81及び背圧室82が区画形成さ
れる。
【0071】更に、ピストン42のうち、上記ピストン
22側に突き出したアーマチャ軸60には、その軸方向
に変位可能な弁89が備えられており、同弁89はスプ
リング85によってピストン22側に付勢されている。
【0072】一方、ピストン22側に設けられた背圧室
用隔壁83には、上記弁89が着座する着座壁86が設
けられている。これにより、弁89が着座壁86に着座
することで、高圧室81及び背圧室82間が仕切られ
る。そして、高圧室81及び背圧室82には作動油が充
填されているとともに、高圧室81側の油圧は、背圧室
82側の油圧と比較して高く設定されている。
【0073】なお、この弁89及び着座壁86によっ
て、高圧室81から背圧室82側への作動油の流出を禁
止する逆止弁が構成される。また、本実施形態では、図
5(a)に示すように、上記ピストン22からは弁軸2
が突出していないようにして、同弁軸2にピストン22
が連結されている。
【0074】また、上記背圧室用隔壁83には連通孔8
7が形成されており、これにより、シリンダヘッド10
に形成されている給油通路88と背圧室82とが連通さ
れている。
【0075】ところで、上記背圧室用隔壁83と上記高
圧室用隔壁84との間には、クリアランスが設けられて
いる。これにより、弁体1の開弁動作に伴いピストン4
2に大きな付勢力が付与される等、ピストン22及びピ
ストン42間のタペットクリアランスが減少される場合
には、図5(b)に示すような作動用の流出が生じる。
すなわち、背圧室用隔壁83及び高圧室用隔壁84間の
クリアランスを介して、高圧室81内の作動油が給油通
路88側へと流出する。なお、この背圧室用隔壁83及
び高圧室用隔壁84間のクリアランスは、これを介した
作動油の流出によって、アーマチャ軸60の軸方向の長
さが変位した場合等においても、弁体1の開弁時のリフ
ト量を略一定に保てるように設定するのが望ましい。
【0076】これに対し、アーマチャ61が閉弁用電磁
コア63側に最大量変位した後にも弁体1がバルブシー
ト3に着座していない場合等、ピストン22及びピスト
ン42間のタペットクリアランスが増大される場合に
は、図5(c)に示すような作動油の流入が生じる。す
なわち、給油通路88側から連通孔87を介して作動油
が背圧室82、高圧室81へと流入する。なお、上記ス
プリング85の弾性力は、アーマチャ61が閉弁用電磁
コア63側に最大量変位する際、閉弁用空気ばね20に
よってピストン22が上記閉弁用電磁コア63側に付勢
される際の付勢力によって作動油が高圧室81側へ流入
することができるように設定するのが望ましい。
【0077】以上説明した本実施形態によれば、先の第
1の実施形態上記(1)〜(4)の効果や、先の第2の
実施形態の上記(5)の効果に加えて、更に以下の効果
が得られるようになる。
【0078】(6)油圧ラッシュアジャスタ機構80を
設けることで、上記弁軸2やアーマチャ軸60の長さの
変化にかかわらず上記弁体1を確実に閉弁させることが
できるとともに、上記打音の発生も回避することができ
る。
【0079】(7)油圧ラッシュアジャスタ機構80を
一対のピストン22、42を隔壁として構成するため
に、同機構80を備える電磁駆動弁の大型化を好適に抑
制することができる。更に、一対のピストン22、42
を隔壁として利用するために、部品点数の低減を図るこ
とができ、ひいては、電磁駆動弁の低コスト化を促進す
ることができる。
【0080】(第4の実施形態)以下、本発明にかかる
電磁駆動弁及びその製造方法の第4の実施形態につい
て、上記第3の実施形態との相違点を中心に図面を参照
しつつ説明する。
【0081】本実施形態では、油圧ラッシュアジャスタ
機構の代わりに、図6に示す構成を有する緩衝機構90
を備える。図6に示すように、ピストン22には、弁軸
2の軸線上であってこれと対向する面に突起部91が設
けられている。この突起部91は、その外径が弁軸2の
外径よりも大きく設定されている。また、ピストン42
には、アーマチャ軸60の軸線上であってこれと対向す
る面に突起部92が設けられている。この突起部92
は、その外径がアーマチャ軸60の外径よりも大きく設
定されている。これら突起部91及び突起部92は、そ
の上面に凹部91a、凹部92aがそれぞれ形成されて
いる。そして、これら突起部91及び92の側壁には例
えばゴムからなるシール部材93が設けられており、こ
れにより、粘性流体室94が区画形成されている。そし
て、この粘性流体室94には、オイルやグリス等、粘性
流体が充填されている。なお、上記シール部材93とし
ては、粘性流体の移動に伴って変形可能であればよく、
また、弾性部材であることが望ましい。
【0082】更に、この粘性流体室94の外側であっ
て、ピストン22及びピストン42間には、これらの間
隙を拡大する方向に力を及ぼすスプリング95が備えら
れている。上記緩衝機構90は、突起部91、92、シ
ール部材93、スプリング95及び粘性流体室94に充
填される粘性流体を備えて構成される。
【0083】なお、これら突起部91及び突起部92間
は、弁体1の閉弁時であってアーマチャ61が上記閉弁
用電磁コア63に最大量変位したときに、間隙を有する
ように設定する。
【0084】こうした構成において、弁体1の開弁動作
に伴いピストン42に大きな付勢力が付与される場合等
においては、ピストン22及びピストン42間のタペッ
トクリアランスが減少される。ただし、スプリング95
及び粘性流体室94内に充填された粘性流体によって、
このタペットクリアランスを低減させる勢いは弱められ
る。このため、突起部91及び突起部92間の衝突が回
避されるか、衝突に伴う打音が抑制される。
【0085】一方、弁体1の閉弁後アーマチャ軸60が
更に上記閉弁用電磁コア63側へと変位する場合等に
は、ピストン22及びピストン42間のタペットクリア
ランスが増大される。ただし、この場合においても、粘
性流体室94内に充填された粘性流体によって、このタ
ペットクリアランスを増大させる勢いは弱められる。
【0086】以上説明した本実施形態によれば、先の第
1の実施形態上記(1)〜(4)の効果や、先の第2の
実施形態の上記(5)の効果に加えて、更に以下の効果
が得られるようになる。
【0087】(8)緩衝機構90を備えることで、上記
弁軸2やアーマチャ軸60の長さの変化にかかわらず上
記弁体1を確実に閉弁させることができるとともに、上
記打音の発生も抑制することができる。
【0088】以上説明した上記各実施形態は、以下のよ
うに変更して実施してもよい。 ・油圧ラッシュアジャスタ機構80の構成としては、上
記第3の実施形態で例示したものに限らず、例えばピス
トン22を貫通するようにして弁軸2を同ピストンに連
結する構成としてもよい。
【0089】・油圧ラッシュアジャスタ機構80として
は、上記第3の実施形態で例示したものに限らない。例
えば図7に示すような構成であってもよい。すなわち、
上記背圧室用隔壁83及び高圧室用隔壁84間のクリア
ランスを介して高圧室81から流出する作動油を連通孔
87を介して背圧室82側に戻す、例えばゴムや金属ベ
ローズ等からなるシール部材100を備えた構成であっ
てもよい。これによれば、シリンダヘッド10側に給油
通路を設けなくてもよい。なお、上記シール部材100
としては、ピストン22及びピストン42間の相対移動
に伴って変形可能であればよく、また、弾性部材である
ことが望ましい。
【0090】・緩衝機構90の構成としては、図6に例
示したものに限らない。例えば粘性流体室94にピスト
ン22及びピストン42の間隔を拡大する方向に力を及
ぼすスプリング95を備える工程としてもよい。
【0091】・アーマチャ軸摺動面やピストン摺動面を
形成するための切削工具等については、図2及び図3に
おいて例示したものに限らない。例えば図2に示したド
リル71の代わりに、リーマ等を用いてもよい。
【0092】・上記各実施形態では、アーマチャ軸受け
部65の外周を覆うようにして、その外側に同アーマチ
ャ軸受け部65と別部材で開弁用電磁コア62を設けた
が、開弁用電磁コア62がアーマチャ軸受け部65を備
えて構成されるようにしてもよい。また、アーマチャ軸
受け部の形状については、上記各実施形態で例示したも
のに限られず、アーマチャ軸を摺動可能に軸支できる範
囲で適宜変更してもよく、電磁コアの配置についても、
必ずしもアーマチャ軸受け部の外周を覆うようにして配
置されるものに限らない。
【0093】・シリンダ21、41及び凹部11の内周
面間や、ピストン22及びシリンダ21間、ピストン4
2及びシリンダ41間のシール態様については、上記各
実施形態で例示したものに限らない。
【0094】・空気ばねの配置態様についても、上記各
実施形態で例示したものに限らず、例えば特開平11-
93630号公報の図1に記載のものでもよい。この場
合であっても、アーマチャ軸受け部と空気ばねのシリン
ダとが一体形成される構成は有効である。
【0095】・必ずしも一対の空気ばね20、40を備
える必要はなく、弁体1を開弁側及び閉弁側にそれぞれ
付勢する一対のばねのうち、いずれか一方のばねがアー
マチャ軸に連結されたピストン及び同ピストンを収容す
るシリンダにより構成される空気ばねであればよい。例
えば、他方のばねは、コイルスプリングといった適宜の
(空気ばね以外の)ばねとして構成されるようにしても
よい。この場合であっても、アーマチャ軸受け部と空気
ばねのシリンダとが一体形成される構成は有効である。
【0096】・必ずしも一対の空気ばね20、40を備
える構成でなくてもよい。例えば、開弁用電磁コアと閉
弁用空気ばねとを備えて開弁動作及び閉弁動作を行うも
のであってもよく、閉弁用電磁コアと開弁用空気ばねを
備えて閉弁動作及び開弁動作を行うものであってもよ
い。これらの場合であっても、アーマチャ軸受け部と空
気ばねのシリンダとが一体形成される構成は有効であ
る。
【0097】・上記各実施形態で例示した空気ばね等の
構成については、アーマチャ軸受け部と空気ばねのシリ
ンダとが一体形成される構成を維持する範囲で適宜変更
してよい。また、空気ばねの代わりに、空気以外の任意
の気体を用いた気体ばねを備える構成であってもよい。
この場合にも気体ばね等の構成については、アーマチャ
軸受け部と気体ばねのシリンダとが一体形成される構成
を維持する範囲で適宜変更してよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態にかかる電磁駆動弁の第1の実施形
態の全体構成を示す断面図。
【図2】同実施形態にかかる電磁駆動弁の製造手順を示
す断面図。
【図3】同実施形態にかかる電磁駆動弁の製造手順を示
す断面図。
【図4】本実施形態にかかる電磁駆動弁の製造方法の第
2の実施形態にかかる電磁駆動弁の製造手順を示す断面
図。
【図5】本実施形態にかかる電磁駆動弁の第3の実施形
態の構成を示す断面図。
【図6】本実施形態にかかる電磁駆動弁の第4の実施形
態の構成を示す断面図。
【図7】上記第3の実施形態の変形例を示す断面図。
【図8】従来の電磁駆動弁を例示する断面図。
【符号の説明】
1…弁体、2…弁軸、3…バルブシート、10…シリン
ダヘッド、11…凹部、12…内周面、20…閉弁用空
気ばね、21…シリンダ、22…ピストン、23…空気
室、24、25…連通孔、26…供給通路、27…排出
通路、30…シール部材、31…シール部材、32…収
納溝、33…Oリング、40…開弁用空気ばね、41…
シリンダ、42…ピストン、43…空気室、44、45
…連通孔、46…供給通路、47…排出通路、50、5
1…シール部材、52…収納溝、53…Oリング、54
…収納溝、55…Oリング、60…アーマチャ軸、61
…アーマチャ、62…開弁用電磁コア、63…閉弁用電
磁コア、64…電磁コアアッシー、65…アーマチャ軸
受け部、70…支持部材、71…ドリル、72、73…
切削工具、73a…第1切削部、73b…第2切削部、
80…ラッシュアジャスタ機構、81…高圧室、82…
背圧室、83…背圧室用隔壁、84…高圧室用隔壁、8
5…スプリング、86…着座壁、87…連通孔、88…
給油通路、90…緩衝機構、91、92…突起部、91
a、92a…凹部、93…シール部材、94…粘性流体
室、95…スプリング、100…シール部材。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 喜代治 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車 株式会社内 (72)発明者 櫻木 武 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車 株式会社内 Fターム(参考) 3G016 BB40 DA18 DA23 3G018 AB09 AB19 BA26 CA12 DA17 DA41 DA65 DA67 DA69 FA01 FA06 FA07 GA02 GA03 GA14 GA37 3G024 AA13 BA21 DA08 3H106 DA07 DA25 DB02 DB12 DB26 EE24 EE39 GB23 KK17

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アーマチャ軸に連結されたアーマチャをア
    ーマチャ軸の軸方向に付勢する電磁石と、前記アーマチ
    ャ軸に連結されたピストン及び該ピストンを収容するシ
    リンダを備えて前記ピストンに作用する圧力に基づき前
    記アーマチャをアーマチャ軸の軸方向に付勢する気体ば
    ねとを備え、それら電磁石による電磁力と気体ばねによ
    るばね力とによる前記アーマチャ軸の摺動に応動して内
    燃機関の吸気弁又は排気弁として機能する弁体を駆動す
    る電磁駆動弁において、 前記アーマチャ軸を摺動可能に軸支する軸受け部と前記
    気体ばねとして前記ピストンを収容するシリンダとが一
    体に形成されてなることを特徴とする電磁駆動弁。
  2. 【請求項2】アーマチャ軸に連結されたアーマチャをア
    ーマチャ軸の軸方向双方向にそれぞれ付勢する一対の電
    磁石と、内燃機関の吸気弁又は排気弁として機能する弁
    体を開弁側及び閉弁側にそれぞれ付勢する一対のばね手
    段とを備え、前記電磁石による電磁力と前記ばね手段に
    よるばね力との協働により前記弁体を開閉駆動するに、
    前記一対のばね手段の1つとして前記アーマチャ軸に連
    結されたピストン及び該ピストンを収容するシリンダに
    より気体ばねとして構成されるものを用いる電磁駆動弁
    において、 前記アーマチャ軸を摺動可能に軸支する軸受け部と前記
    気体ばねとして前記ピストンを収容するシリンダとが一
    体に形成されてなることを特徴とする電磁駆動弁。
  3. 【請求項3】前記アーマチャ軸を摺動可能に軸支する軸
    受け部が、前記電磁石とは別体で構成されてなる請求項
    1又は2記載の電磁駆動弁。
  4. 【請求項4】前記気体ばねを構成するシリンダが、前記
    内燃機関のシリンダヘッドに設けられた凹部に収納され
    てなる請求項1〜3のいずれかに記載の電磁駆動弁。
  5. 【請求項5】請求項4記載の電磁駆動弁において、 前記気体ばねは、前記弁体を開弁方向に付勢する開弁用
    気体ばねであるとともに、前記凹部の底面側に、前記弁
    体の軸である弁軸に連結されたピストンを有してこのピ
    ストンに作用する圧力に基づき前記弁体を閉弁方向に付
    勢する閉弁用気体ばねを備え、それら開弁用気体ばねの
    ピストン及び閉弁用気体ばねのピストン間には、それら
    各ピストンを隔壁として前記アーマチャ軸と前記弁軸と
    のタペットクリアランスを調整するための油圧ラッシュ
    アジャスタ機構が設けられてなることを特徴とする電磁
    駆動弁。
  6. 【請求項6】請求項4記載の電磁駆動弁において、 前記気体ばねは、前記弁体を開弁方向に付勢する開弁用
    気体ばねであるとともに、前記凹部の底面側に、前記弁
    体の軸である弁軸に連結されたピストンを有してこのピ
    ストンに作用する圧力に基づき前記弁体を閉弁方向に付
    勢する閉弁用気体ばねを備え、それら開弁用気体ばねの
    ピストン及び閉弁用気体ばねのピストン間には、各ピス
    トンのそれぞれ対向する面に設けられた突起部と、該一
    対の突起部を覆う弾性部材からなるシール部材と、これ
    ら各突起部及びシール部材によって囲まれた空間に充填
    された粘性流体とからなる緩衝機構が設けられてなるこ
    とを特徴とする電磁駆動弁。
  7. 【請求項7】アーマチャ軸に連結されたアーマチャをア
    ーマチャ軸の軸方向に付勢する電磁石と、前記アーマチ
    ャ軸に連結されたピストン及び該ピストンを収容するシ
    リンダを備えて前記ピストンに作用する圧力に基づき前
    記アーマチャをアーマチャ軸の軸方向に付勢する気体ば
    ねとを備え、それら電磁石による電磁力と気体ばねによ
    るばね力とによる前記アーマチャ軸の摺動に応動して内
    燃機関の吸気弁又は排気弁として機能する弁体を駆動す
    る電磁駆動弁を製造する方法であって、 前記アーマチャ軸を摺動可能に支持する軸受け部と前記
    気体ばねの前記ピストンを収容するためのシリンダとを
    形成する単一の部材に、前記軸受け部とする孔と前記シ
    リンダとする穴とを同心状態を維持しつつ穿設すること
    によって、これら軸受け部とシリンダとを一体形成する
    ことを特徴とする電磁駆動弁の製造方法。
  8. 【請求項8】前記軸受け部とする孔と前記シリンダとす
    る穴との穿設を、それら各穿設対象に対応した形状を有
    する単一の切削工具を用いて行う請求項7記載の電磁駆
    動弁の製造方法。
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