JP2003213297A - 蛍光体塗膜の剥離溶解用洗浄剤 - Google Patents

蛍光体塗膜の剥離溶解用洗浄剤

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JP2003213297A
JP2003213297A JP2002016752A JP2002016752A JP2003213297A JP 2003213297 A JP2003213297 A JP 2003213297A JP 2002016752 A JP2002016752 A JP 2002016752A JP 2002016752 A JP2002016752 A JP 2002016752A JP 2003213297 A JP2003213297 A JP 2003213297A
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alkali metal
metal salt
acid
peeling
cleaning agent
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Akira Yanai
▲あきら▼ 谷内
Yasuo Kibi
康雄 吉備
Noboru Mizuno
昇 水野
Katsumi Yamanishi
勝巳 山西
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Katayama Chemical Industries Co Ltd
Original Assignee
Katayama Chemical Industries Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フッ化水素酸溶液と同等の蛍光体塗膜の剥離
溶解能を有し、安全で環境にやさしい洗浄剤を提供す
る。 【解決手段】 有機ポリホスホン酸化合物と水酸化アル
カリ金属を含有してなる蛍光体塗膜の剥離溶解用洗浄
剤;さらに、有機酸のアルカリ金属塩を含有してなる蛍
光体塗膜の剥離溶解用洗浄剤;さらに、フッ素系界面活
性剤および非イオン界面活性剤からなる群より選択され
る少なくとも1種を含有してなる蛍光体塗膜の剥離溶解
用洗浄剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラーテレビブラ
ウン管パネルや液晶テレビのLCDディスプレーパネル
等の蛍光体塗膜の剥離溶解用洗浄剤に関する。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】カラーテ
レビブラウン管のCRTディスプレーパネル製造工場の
生産工程において、ガラスパネルに塗装されるポリビニ
ルピロリドンとジアジドスチルベンよりなる感光性樹脂
や、グラファイト、カ−ボン、蛍光体樹脂等よりなるブ
ラックマトリックス膜、ならびに、珪素含有樹脂、ポリ
ビニルアルコール系接着樹脂、金属アルミニウムなどよ
りなる特殊蛍光膜のパネルへの加工時に発生する不良率
は2〜3%とされている。これらのパネルから加工膜不
良品を剥離してパネルガラス面の完全な再生を行うに
は、製造ラインの高速な加工速度にマッチした完全剥離
再生速度が要求されるため、多くの企業では、フッ化水
素酸溶液を使用し、その目的を果たしている。しかしな
がら、このフッ化水素酸溶液は、取扱いにおいて作業者
に危険で有害性を伴うものである。そして、フッ化水素
酸溶液の使用に当たっての作業環境の保全の設備対策費
も高額を要し、環境対策設備費も大がかりなものとなっ
ている。
【0003】本発明の課題は、フッ化水素酸溶液と同等
の蛍光体塗膜の剥離溶解能を有し、安全で環境にやさし
い洗浄剤を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意研究を重ねた結果、有機ポリホス
ホン酸化合物と水酸化アルカリ金属を含有する洗浄剤
が、優れた剥離溶解能を有し、安全で環境にやさしいこ
とを見出し、本発明を完成するに至った。
【0005】すなわち、本発明は、下記に示すとおりの
蛍光体塗膜の剥離溶解用洗浄剤を提供するものである。 項1. 有機ポリホスホン酸化合物と水酸化アルカリ金
属を含有してなる蛍光体塗膜の剥離溶解用洗浄剤。 項2. さらに、有機酸のアルカリ金属塩を含有してな
る項1に記載の蛍光体塗膜の剥離溶解用洗浄剤。 項3. さらに、フッ素系界面活性剤および非イオン界
面活性剤からなる群より選択される少なくとも1種を含
有してなる項1または2に記載の蛍光体塗膜の剥離溶解
用洗浄剤。 項4. 有機ポリホスホン酸化合物が、ニトリロトリス
メチレンホスホン酸アルカリ金属塩、エチレンジアミン
テトラキスメチレンホスホン酸アルカリ金属塩、ヘキサ
メチレンジアミンテトラキスメチレンホスホン酸アルカ
リ金属塩、フィチン酸アルカリ金属塩およびヒドロキシ
エチリデン−1,1−ジホスホン酸アルカリ金属塩から
なる群より選択される少なくとも1種である項1〜3の
いずれかに記載の蛍光体塗膜の剥離溶解用洗浄剤。 項5. 有機酸のアルカリ金属塩が、グリコール酸アル
カリ金属塩、グルコン酸アルカリ金属塩、マレイン酸ア
ルカリ金属塩、酒石酸アルカリ金属塩、シュウ酸アルカ
リ金属塩、クエン酸アルカリ金属塩およびコハク酸アル
カリ金属塩からなる群より選択される少なくとも1種で
ある項2〜4のいずれかに記載の蛍光体塗膜の剥離溶解
用洗浄剤。 項6. フッ素系界面活性剤が、フロロアルキルカルボ
ン酸ナトリウム、パーフルオロアルキルスルホン酸ナト
リウム、N−パーフルオロオクタンスルホニルグルタミ
ン酸ジナトリウム、3−(フルオロアルキルオキシ)−
1−アルキルスルホン酸ナトリウム、3−(e−フルオ
ロアルカノイル−N−エチルアミノ)−1−プロパンス
ルホン酸ナトリウム、フルオロアルキルカルボン酸、パ
ーフルオロアルキルカルボン酸、パーフルオロアルキル
−N−エチルスルホニルグリシン塩およびモノパーフル
オロアルキルエチルリン酸エステルからなる群より選択
される少なくとも1種である項3〜5のいずれかに記載
の蛍光体塗膜の剥離溶解用洗浄剤。 項7. 非イオン界面活性剤が、ポリオキシプロピレン
グリコール−ビス−ヒドロキシエトキシポリオキシエチ
レンエーテルおよびエチレンジアミンN,N,N’,
N’テトラ(ポリオキシプロピレングリコールヒドロキ
シエトキシポリオキシエチレンエーテル)からなる群よ
り選択される少なくとも1種である項3〜6のいずれか
に記載の蛍光体塗膜の剥離溶解用洗浄剤。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明に用いられる有機ポリホス
ホン酸化合物は、蛍光体マトリックス膜樹脂への浸透
と、蛍光体物質の含有する金属成分を浸食溶解してキレ
ート結合化することにより、膜樹脂を膨潤・崩壊させて
剥離溶解する働きを有する。
【0007】この有機ポリホスホン酸化合物としては、
有機ポリホスホン酸のアルカリ金属塩が好ましい。この
有機ポリホスホン酸のアルカリ金属塩は、市販のものを
用いても良いし、また、洗浄剤の製造において有機ポリ
ホスホン酸と水酸化アルカリ金属を混合・反応させて調
製しても良い。
【0008】有機ポリホスホン酸のアルカリ金属塩とし
ては、ニトリロトリスメチレンホスホン酸アルカリ金属
塩、エチレンジアミンテトラキスメチレンホスホン酸ア
ルカリ金属塩、ヘキサメチレンジアミンテトラキスメチ
レンホスホン酸アルカリ金属塩、フィチン酸アルカリ金
属塩、ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸ア
ルカリ金属塩等が挙げられ、ヒドロキシエチリデン−
1,1−ジホスホン酸アルカリ金属塩が好ましい。これ
らを、単独または2種以上混合して用いることができ
る。アルカリ金属としては、カリウム、ナトリウム等が
挙げられ、カリウムが好ましい。
【0009】本発明に用いられる水酸化アルカリ金属と
しては、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム等が挙げら
れ、水酸化カリウムが好ましい。
【0010】有機ポリホスホン酸化合物と水酸化アルカ
リ金属との配合割合は、重量比で1.0:1.0〜1
5.0:11.7が好ましい。ただし、水酸化アルカリ
金属により、洗浄剤全体のpHを10以上に調整するの
が好ましい。そのため、水酸化アルカリ金属は、予め所
定濃度の水溶液とするのが好ましい。
【0011】本発明の洗浄剤は、さらに、有機酸のアル
カリ金属塩を配合すると、蛍光体塗膜への浸透溶解力が
高まり、膨潤崩壊を助長し、剥離溶解を促進することが
できるので、好ましい。
【0012】本発明に用いられる有機酸のアルカリ金属
塩(有機ポリホスホン酸のアルカリ金属塩を除く)とし
ては、グリコール酸アルカリ金属塩、グルコン酸アルカ
リ金属塩、マレイン酸アルカリ金属塩、酒石酸アルカリ
金属塩、シュウ酸アルカリ金属塩、クエン酸アルカリ金
属塩、コハク酸アルカリ金属塩等が挙げられ、シュウ酸
アルカリ金属塩が好ましい。これらを、単独または2種
以上混合して用いることができる。アルカリ金属として
は、カリウム、ナトリウム等が挙げられ、カリウムが好
ましい。
【0013】有機酸のアルカリ金属塩の配合割合は、重
量比で、有機ポリホスホン酸化合物:有機酸のアルカリ
金属塩=1.0:0〜15.0:3.0が好ましい。
【0014】本発明の洗浄剤は、さらに、フッ素系界面
活性剤および非イオン界面活性剤からなる群より選択さ
れる少なくとも1種を配合すると、蛍光体塗膜への浸透
溶解力が高まり、膨潤崩壊を助長し、剥離溶解を促進す
ることができるので、好ましい。
【0015】本発明に用いられるフッ素系界面活性剤と
しては、フロロアルキル(C2-10)カルボン酸ナトリウ
ム、パーフルオロアルキルスルホン酸ナトリウム、N−
パーフルオロオクタンスルホニルグルタミン酸ジナトリ
ウム、3−[フルオロアルキル(C6-11)オキシ]−1
−アルキル(C3-4)スルホン酸ナトリウム、3−[e
−フルオロアルカノイル(C6-8)−N−エチルアミ
ノ]−1−プロパンスルホン酸ナトリウム、フルオロア
ルキル(C11-20)カルボン酸、パーフルオロアルキル
カルボン酸(C7-13)、パーフルオロアルキル
(C6-10)−N−エチルスルホニルグリシン塩(K)、
モノパーフルオロアルキル(C6-16)エチルリン酸エス
テル等が挙げられ、パーフルオロアルキルスルホン酸ナ
トリウムが好ましい。これらを、単独または2種以上混
合して用いることができる。
【0016】本発明に用いられる非イオン界面活性剤と
しては、ポリオキシプロピレングリコール−ビス−ヒド
ロキシエトキシポリオキシエチレンエーテル[好ましく
は重量平均分子量2200〜2500のもの]、エチレ
ンジアミンN,N,N’,N’テトラ(ポリオキシプロ
ピレングリコールヒドロキシエトキシポリオキシエチレ
ンエーテル)[好ましくは重量平均分子量3500〜5
000のもの]等が挙げられ、ポリオキシプロピレング
リコール−ビス−ヒドロキシエトキシポリオキシエチレ
ンエーテルが好ましい。これらを、単独または2種以上
混合して用いることができる。非イオン界面活性剤の具
体的な商品名としては、旭電化工業社製のアデカプルロ
ニックL−44、アデカプルロニックL−62、アデカ
プルロニックTR−702等が挙げられる。
【0017】フッ素系界面活性剤および非イオン界面活
性剤からなる群より選択される少なくとも1種の配合割
合は、重量比で、有機ポリホスホン酸化合物:フッ素系
界面活性剤および非イオン界面活性剤からなる群より選
択される少なくとも1種=1.0:0〜15.0:1.
0が好ましい。
【0018】本発明の洗浄剤を製造するには、例えば、
上記の各種成分を水(好ましくは、イオン交換水)に混
合・溶解し、その溶液のpHを水酸化アルカリ金属によ
り10以上(好ましくは10〜12.5、より好ましく
は10.4〜11.5)に調整すればよい。
【0019】本発明の洗浄剤における組成(重量比)と
しては、例えば、次のものが好ましい。 有機ポリホスホン酸アルカリ金属塩 1.0〜24.0% 有機酸アルカリ金属塩 0 〜 6.0% フッ素系界面活性剤および非イオン界面活性剤からなる群より選択される少な くとも1種 0 〜 1.0% 水酸化アルカリ金属 0.1〜 1.0% (洗浄剤全体のpHを10〜12.5とする量) 水(好ましくは、イオン交換水) 残余。
【0020】なお、上記〜の成分の合計濃度は、
1.1〜32.0重量%が好ましく、8.0〜20.0
重量%がより好ましい。
【0021】本発明の洗浄剤を用いて蛍光体塗膜の剥離
溶解を行うには、例えば、洗浄剤温度30〜70℃で、
蛍光体マトリックス膜面を該洗浄剤中に浸漬し、洗浄剤
を撹拌流動させながら処理する。また、3Kg/cm2
程度の噴射水圧を有する液循環ポンプを用いて、本発明
の洗浄剤をマトリックス膜面に噴出して流動させると、
早い速度で蛍光体マトリックス膜を剥離溶解でき、パネ
ルのガラス面の膜を完全に剥離溶解消失させることがで
きる。
【0022】一般的に、CRTテレビブラウン管の生産
ラインにおいて発生した不良製品は、生産ラインから外
されて再生ラインに送られ、そこで高速度で剥離清浄化
されて再生される。その再生ラインにおいて本発明の洗
浄剤を使用するには、例えば、50〜70℃に加熱され
た該洗浄剤を、剥離洗浄槽内で、剥離すべき蛍光体マト
リックス膜面に向けて、3Kg/cm2程度の水圧を有
する液送ポンプ配管のノズルより噴射して洗浄する。そ
の結果、蛍光体マトリックス膜は短時間で剥離され、パ
ネルのガラス洗浄面には、蛍光体マトリックス膜の小片
や痕跡も無く、清浄なガラス面に再生することができ
る。
【0023】その他の洗浄方法としては、超音波洗浄装
置を利用して洗浄することができる。この方法だと、よ
り早く好ましい洗浄剥離効果が得られ、洗浄時間の短縮
が実現される。
【0024】なお、本発明の洗浄剤は、液晶ディスプレ
ーパネルやプラズマディスプレーパネルの再生処理にも
使用できる。すなわち、液晶ディスプレーパネルやプラ
ズマディスプレーパネルの背面基板ガラスの洗浄や再生
剥離洗浄においても、CRTテレビブラウン管の蛍光体
マトリックス膜と同様の条件により、それらの膜物質の
崩壊剥離洗浄を短時間に実現することができる。
【0025】上述したように、本発明の洗浄剤は、カラ
ーテレビブラウン管のCRTディスプレーや液晶テレビ
のLCDディスプレー等のパネル再生時に、ガラスパネ
ルに塗膜された感光性樹脂・グラファイト・蛍光体樹脂
等よりなるブラックマトリックス膜や、金属アルミニウ
ム膜・珪素含有樹脂膜・接着樹脂膜等よりなる特殊蛍光
膜を、短時間の浸漬等により、膨潤崩壊剥離させるため
に好適に使用することができる。
【0026】
【実施例】以下、実施例によってこの発明をさらに詳細
に説明する。
【0027】なお、実施例で使用した剥離洗浄処理装置
は、3Lビーカーに加熱式スターラーを設けて、撹拌と
加熱を行えるようにした。撹拌回転子径は70mmで、
撹拌速度は250rpmとした。また、実施例で使用し
た蛍光体ブラックマトリックス膜サンプルは、CRTブ
ラウン管テストピースの蛍光体ブラックマトリックス膜
面積を100〜110cm2に固定したものとした。
【0028】また、剥離テストの結果は、テストピース
のブラックマトリックス膜加工面を洗浄処理して膜が剥
離された後の、接着樹脂の残留付着の有無を倍率100
倍の顕微鏡視野にて判定した。マトリックス網目の痕跡
なども完全に剥離消失し、パネルガラス面が新品のパネ
ルガラス面のそれと対比して差異を認めない状態を完全
剥離と評価した。それに要した処理時間を測定して完全
剥離時間とした。
【0029】実施例1および2 以下に示す組成(以下、「基準組成」ともいう)の洗浄
剤を調製した。
【0030】 [洗浄剤の組成] ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸 7.70重量% シュウ酸カリウム 0.77重量% パーフルオロアルキルスルホン酸ナトリウム 0.10重量% (ネオス社製「フタージェント100C」) 水酸化カリウム 6.00重量% イオン交換水 85.44重量% 洗浄剤の液量は1Lであり、pHは12.4であった。
【0031】この洗浄剤を用いて、剥離洗浄処理温度
(洗浄剤温度)を、60〜63℃(実施例1)、50〜
53℃(実施例2)として、剥離洗浄処理を行った。完
全剥離時間は、実施例1が180秒(3分)で、実施例
2が600秒(10分)であった。
【0032】実施例3および4 洗浄剤のpHを12.3(実施例3)または10.2
(実施例4)とした以外は実施例1と同様にして剥離洗
浄処理を行ったところ、完全剥離時間は、実施例3が1
60秒(2分40秒)で、実施例4が16分であった。
【0033】実施例5〜7 ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸、シ
ュウ酸カリウム、フタージェント100Cおよび水
酸化カリウムの比率(重量基準)を実施例1と同様に
し、イオン交換水の量を変えて、〜の成分の合計
濃度を変化させた。それ以外は実施例1と同様にして剥
離洗浄処理を行った。結果を表1に示す。表中の「%」
は「重量%」を意味する。なお、実施例1の結果も併記
する。
【0034】
【表1】
【0035】実施例8〜10および比較例1 表2に示す組成の洗浄剤(pHは全て12.4)を用い
た以外は実施例1と同様にして剥離洗浄処理を行った。
各成分の有無による洗浄剤の有効性を確認した。結果を
表2に示す。表中の「%」は「重量%」を意味する。
【0036】
【表2】
【0037】実施例11〜14 表3に示す組成の洗浄剤(ヒドロキシエチリデン−1,
1−ジホスホン酸を他の有機ポリホスホン酸に変えた。
pHは全て12.4)を用いた以外は実施例1と同様に
して剥離洗浄処理を行った。結果を表3に示す。表中の
「%」は「重量%」を意味する。
【0038】
【表3】
【0039】実施例15〜20 シュウ酸カリウムを他の有機酸アルカリ金属塩に変え
た(但し、比率は実施例1と同じ)以外は実施例1と同
様にして洗浄剤を調製した(pHは全て12.4)。こ
の洗浄剤を用いて実施例1と同様にして剥離洗浄処理を
行った。
【0040】用いた有機酸アルカリ金属塩と剥離洗浄処
理における完全剥離時間は、実施例15ではグリコール
酸カリウムを用いて250秒、実施例16ではグルコン
酸カリウムを用いて300秒、実施例17ではマレイン
酸カリウムを用いて290秒、実施例18では酒石酸カ
リウムを用いて310秒、実施例19ではクエン酸カリ
ウムを用いて310秒、実施例20ではコハク酸カリウ
ムを用いて320秒であった。
【0041】実施例21〜23 フタージェント100Cを他のフッ素系界面活性剤ま
たは非イオン界面活性剤に変えた(但し、比率は実施例
1と同じ)以外は実施例1と同様にして洗浄剤を調製し
た(pHは全て12.4)。この洗浄剤を用いて実施例
1と同様にして剥離洗浄処理を行った。
【0042】用いたフッ素系界面活性剤または非イオン
界面活性剤と剥離洗浄処理における完全剥離時間は、実
施例21ではネオス社製フタージェント150(フロロ
アルキル(C2-10)カルボン酸ナトリウム、フッ素系界
面活性剤)を用いて200秒、実施例22では旭電化工
業社製アデカプルロニックL−44(ポリオキシプロピ
レングリコール−ビス−ヒドロキシエトキシポリオキシ
エチレンエーテル、重量平均分子量2200、非イオン
界面活性剤)を用いて190秒、実施例23では旭電化
工業社製アデカプルロニックTR−702(エチレンジ
アミンN,N,N’,N’テトラ(ポリオキシプロピレ
ングリコールヒドロキシエトキシポリオキシエチレンエ
ーテル)、重量平均分子量3500、非イオン界面活性
剤)を用いて190秒であった。
【0043】実施例24〜26 表4に示す組成の洗浄剤(シュウ酸カリウムを他の有
機酸アルカリ金属塩に変え、水酸化カリウムを他の水
酸化アルカリ金属に変えた。pHは全て12.4)を用
いた以外は実施例1と同様にして剥離洗浄処理を行っ
た。結果を表4に示す。表中の「%」は「重量%」を意
味する。なお、実施例1の結果も併記する。
【0044】
【表4】
【0045】
【発明の効果】本発明の洗浄剤は、以下の効果を奏す
る。 (1) フッ化水素酸溶液による再生洗浄と同等の処理速度
で、CRTブラウン管パネル等のガラス面を、新規製品
のそれと同等の状態に再生することができる。 (2) 剥離洗浄速度が、フッ化水素酸溶液を用いる場合と
同等であるので、ブラウン管パネル等の再生の生産性
を、良好に維持できて、多大な経済的効果を生むことが
できる。 (3) 毒性がほとんど無く、取扱い上も安全性の高い物性
であるので、剥離洗浄の際の作業環境の向上と、その廃
液処理の際の環境安全性の保持ができる。 (4) 毒性や設備の腐食性がほとんど無いため、安全対策
設備費は、フッ化水素酸溶液使用の再生ラインに比較し
て、大幅に減額できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C11D 7/26 C11D 7/26 H01J 9/50 H01J 9/50 A (72)発明者 山西 勝巳 大阪府摂津市東別府2丁目24番17号 Fターム(参考) 4H003 AA02 AC23 DA15 DB03 EA21 EB07 EB08 EB24 ED02 FA07 4J038 RA02 RA03 RA05 RA09 RA12 RA16 5C012 AA02

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有機ポリホスホン酸化合物と水酸化アル
    カリ金属を含有してなる蛍光体塗膜の剥離溶解用洗浄
    剤。
  2. 【請求項2】 さらに、有機酸のアルカリ金属塩を含有
    してなる請求項1に記載の蛍光体塗膜の剥離溶解用洗浄
    剤。
  3. 【請求項3】 さらに、フッ素系界面活性剤および非イ
    オン界面活性剤からなる群より選択される少なくとも1
    種を含有してなる請求項1または2に記載の蛍光体塗膜
    の剥離溶解用洗浄剤。
  4. 【請求項4】 有機ポリホスホン酸化合物が、ニトリロ
    トリスメチレンホスホン酸アルカリ金属塩、エチレンジ
    アミンテトラキスメチレンホスホン酸アルカリ金属塩、
    ヘキサメチレンジアミンテトラキスメチレンホスホン酸
    アルカリ金属塩、フィチン酸アルカリ金属塩およびヒド
    ロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸アルカリ金属
    塩からなる群より選択される少なくとも1種である請求
    項1〜3のいずれかに記載の蛍光体塗膜の剥離溶解用洗
    浄剤。
  5. 【請求項5】 有機酸のアルカリ金属塩が、グリコール
    酸アルカリ金属塩、グルコン酸アルカリ金属塩、マレイ
    ン酸アルカリ金属塩、酒石酸アルカリ金属塩、シュウ酸
    アルカリ金属塩、クエン酸アルカリ金属塩およびコハク
    酸アルカリ金属塩からなる群より選択される少なくとも
    1種である請求項2〜4のいずれかに記載の蛍光体塗膜
    の剥離溶解用洗浄剤。
  6. 【請求項6】 フッ素系界面活性剤が、フロロアルキル
    カルボン酸ナトリウム、パーフルオロアルキルスルホン
    酸ナトリウム、N−パーフルオロオクタンスルホニルグ
    ルタミン酸ジナトリウム、3−(フルオロアルキルオキ
    シ)−1−アルキルスルホン酸ナトリウム、3−(e−
    フルオロアルカノイル−N−エチルアミノ)−1−プロ
    パンスルホン酸ナトリウム、フルオロアルキルカルボン
    酸、パーフルオロアルキルカルボン酸、パーフルオロア
    ルキル−N−エチルスルホニルグリシン塩およびモノパ
    ーフルオロアルキルエチルリン酸エステルからなる群よ
    り選択される少なくとも1種である請求項3〜5のいず
    れかに記載の蛍光体塗膜の剥離溶解用洗浄剤。
  7. 【請求項7】 非イオン界面活性剤が、ポリオキシプロ
    ピレングリコール−ビス−ヒドロキシエトキシポリオキ
    シエチレンエーテルおよびエチレンジアミンN,N,
    N’,N’テトラ(ポリオキシプロピレングリコールヒ
    ドロキシエトキシポリオキシエチレンエーテル)からな
    る群より選択される少なくとも1種である請求項3〜6
    のいずれかに記載の蛍光体塗膜の剥離溶解用洗浄剤。
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