JP2003213217A - 艶消しアニオン型電着塗膜 - Google Patents

艶消しアニオン型電着塗膜

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JP2003213217A
JP2003213217A JP2002018978A JP2002018978A JP2003213217A JP 2003213217 A JP2003213217 A JP 2003213217A JP 2002018978 A JP2002018978 A JP 2002018978A JP 2002018978 A JP2002018978 A JP 2002018978A JP 2003213217 A JP2003213217 A JP 2003213217A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ラミネート材用ウレタン系接着剤との接着性
およびシリコーン系シーリング材との接着性の両方が良
好で、耐候性、耐薬品性、耐溶剤性、硬度等の塗膜性
能、および塗膜の仕上り外観にも優れる、艶消しアニオ
ン型電着塗膜を提供する。 【解決手段】 アニオン型電着塗料をアルミニウム素材
に電着塗装して得られる塗膜で、HLBが10以上のポ
リエーテル変性シリコーンオイルを含有し、硬化塗膜の
表面エネルギーが30dyne/cm以上である艶消し
アニオン型電着塗膜。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ウレタン系接着剤
およびシリコーン系シーリング材との接着性に優れた、
艶消しアニオン型電着塗膜に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、陽極酸化処理したアルミニウム材
は軽量でかつ強度が強く、さらには耐食性に優れること
から、ビルや住宅の窓枠、ドアー、エクステリア等の建
材関係に広く使用されている。アルミニウム材の塗装に
は、ワンコートで仕上がり性の良いアニオン型電着塗料
が一般的に使用されてきた。近年中でも艶消し仕様が強
く求められ、カルボキシル基および水酸基を含有する水
性アクリル樹脂とメラミン樹脂架橋剤をベースとしたア
ニオン型電着塗料から、艶消し塗膜を得る方法が代表的
に用いられている。
【0003】しかしながら、最近アルミニウム建材のニ
ーズが多様化し、多色化、あるいは新意匠が求められて
いる。特に一般住宅向けのドアー材、窓枠材の室内側の
面においては、それぞれの部屋の雰囲気に合わせるべ
く、各種の模様が印刷されたラミネート材を貼り付ける
という技術が普及して来ている。ラミネート材を貼り付
けるために接着剤を電着塗膜に塗布し使用するが、従来
技術においては、電着塗膜に接着剤を塗布した場合、塗
膜上での接着剤の広がりが不充分なため、接着剤がはじ
いたりして充分な接着力が得られにくいという問題点が
あり、改良が求められている。現在のところ最も一般的
に使用される接着剤は、主剤がウレタン変性をしたある
いは変性しないポリエステルポリオールで、硬化剤とし
てポリフェニルポリメチレン系ポリイソシアネートを組
み合わせたものであり、中でもこのウレタン系接着剤に
おいて特に上記の問題が顕著である。またアルミニウム
建材においては、各種シーリング材が使用されており、
このシーリング材、特にシリコーン系シーリング材との
接着性の確保も重要な課題である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明はラミ
ネート材用ウレタン系接着剤およびシリコーン系シーリ
ング材と良好な接着性を有し、耐候性、耐薬品性、耐溶
剤性、硬度等の塗膜性能、および塗膜の仕上り外観にも
優れる、艶消しアニオン型電着塗膜を提供することを目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記問題
を解決するため電着塗膜の物性について、鋭意検討を行
った。その結果一般的に使用されるラミネート材を貼り
付けるためのウレタン系接着剤と良好な接着性を得るた
めには、塗膜の表面エネルルギーが非常に重要な要素で
あることを本発明者らは見出した。具体的には下記式で
求められる塗膜の表面エネルギーは30dyne/cm
以上が必要である。一方シリコーン系シーリング材はウ
レタン系接着剤とは逆に一般的に表面エネルギーが大き
くなると接着力が低下する。このことを克服し、表面エ
ネルギーが30dyne/cm以上の塗膜において、シ
リコーン系シーリング材と充分な接着性を得るために
は、塗膜にHLBが10以上のポリエーテル変性シリコ
ーンオイルを存在させる必要がある。本発明者らは上記
の結果をベースに、ラミネート材用ウレタン系接着剤お
よびシリコーン系シーリング材との接着性が両立する条
件を見出した。すなわち本発明は、アニオン型電着塗料
をアルミニウム素材に電着塗装して得られる塗膜で、H
LBが10以上のポリエーテル変性シリコーンオイルを
含有し、硬化塗膜の表面エネルギーが30dyne/c
m以上である艶消しアニオン型電着塗膜に関するもので
ある。
【0006】塗膜の表面エネルギー(γ)とは、塗膜表
面上の任意の長さに垂直に働く力で表される。塗膜の表
面エネルギーは流動パラフィン及び脱イオン水を使用し
て、電着塗膜との間に形成される接触角を測定し、下記
式を用いて計算される。 γ=γd+γp γd=8.2(1+COSθp)2 γp=[36.4(1+COSθw)−√21. 8γ
d]2 /51. 0 上記式において、θpは電着塗膜と流動パラフィンの接
触角、θwは電着塗膜と脱イオン水の接触角を表す。
【0007】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の艶消しアニオン
型電着塗料をアルミニウム素材に塗装して得られる電着
塗膜で、かつHLBが10以上のポリエーテル変性シリ
コーンオイルを含有する、表面エネルギーが30dyn
e/cm以上である艶消し電着塗膜およびその塗膜を作
製するための電着塗料、電着塗装方法について詳細に説
明する。
【0008】ラミネート材を貼り付けるためのウレタン
結合を有する接着剤と、艶消し電着塗膜が、良好な接着
性を有するためには、塗膜の表面エネルギーが30dy
ne/cm以上必要である。なぜなら、ウレタン結合は
凝集力エネルギーが大きい結合であり、そのためウレタ
ン結合を有する接着剤は大きな表面エネルギーを有して
おり、通常40dyne/cm前後である。このような
接着剤を、はじきが無く、均一に電着塗膜に塗布するた
めには電着塗膜の表面エネルギーができるだけ大きい方
が好ましく、少なくとも30dyne/cm以上が必要
で、32dyne/cm以上がより好ましい。電着塗膜
に接着剤が均一に塗布されない状態でラミネート材を貼
り付けると、部分的にはある程度の接着力を有するもの
の、殆ど接着力(ピーリング強度)が0という部分もあ
り、いわゆるハシリ現象を起こす。このような場合、実
際のラミネート材の剥離は接着力が0の部分から発生す
るので実用に耐えない。
【0009】一方シリコーン系シーリング材との接着に
ついては、前述のとおり塗膜の表面エネルギーが大きく
なる程、ウレタン結合を有する接着剤とは異なり接着力
が低下する。表面エネルギーが30dyne/cm以上
の塗膜において、シリコーン系シーリング材と充分な接
着性を得るためには、塗膜中にシリコーン系シーリング
材と類似の構造単位を有する、特定のポリエーテル変性
シリコーンオイルを存在させることが必要である。特定
のポリエーテル変性シリコーンオイルとは具体的にはH
LBが10以上のポリエーテル変性シリコーンオイルで
ある。
【0010】HLBが10以上のポリエーテル変性シリ
コーンオイルが塗膜に存在する場合は、シリコーンオイ
ルでありながら、塗膜の表面エネルギーが30dyne
/cm以上確保でき、電着塗膜にウレタン結合を有する
接着剤を塗布した場合、塗膜上での接着剤の広がりが充
分確保されるため、接着剤がはじいたりせず充分な接着
力が得られる。従って、該塗膜はウレタン系接着剤およ
びシリコーン系シーリング材のいずれにおいても良好な
接着性が得られる。
【0011】HLBが10以上のポリエーテル変性シリ
コーンオイルが塗膜に存在すると塗膜の表面エネルギー
は、30dyne/cm以上が確保される。その理由は
シリコーンオイルが表面に濃縮されることが少ないため
と推定している。逆に、HLBが10より小さいポリエ
ーテル変性シリコーンオイルを使用すると、該シリコー
ンオイルが塗膜表面に濃縮されるため、電着塗膜の表面
エネルギーを30dyne/cm以上に維持することが
難しい。以上より、ラミネート材用ウレタン系接着剤お
よびシリコーン系シーリング材のいずれにおいても高い
接着力を確保するためには、電着塗膜は表面エネルギー
が30dyne/cm以上で、且つHLBが10以上の
ポリエーテル変性シリコーンオイルを含有する必要があ
る。
【0012】〔ポリエーテル変性シリコーンオイル〕本
発明に使用されるポリエーテル変性シリコーンオイルと
しては、ジメチルポリシロキサンを主鎖とし、その主鎖
の(両)末端もしくは側鎖の一部にポリアルキレンオキ
サイドなどのポリエーテルで変性したシリコーンオイル
が代表的であり、該シリコーンオイルのHLBは10以
上のものが選ばれる。さらにはHLBは12以上がより
好ましい。
【0013】該ポリエーテル変性シリコーンオイルとし
ては、例えば、東レ・ダウコーニング・シリコーン株式
会社製の商品名としては、例えば、SH−30PA(H
LB=12)、SH−3746(HLB=11.5)、
SH−3771(HLB=12.6)、例えば、日本ユ
ニカー株式会社製の商品名としては、例えば、L−76
04(HLB=13)、FZ−2163(HLB=1
3)、FZ−2161(HLB=16)などを挙げるこ
とができる。これらの1種あるいは2種以上を混合して
用いることができる。
【0014】該ポリエーテル変性シリコーンオイルの配
合割合は、艶消しアニオン型電着塗料の樹脂固形分10
0重量部当たり、0.01〜1重量部、特に0.02〜
0.5重量部が好ましい。更には0.03〜0.3重量
部が好ましく、この場合、X線光電子分光装置を使用し
て塗膜表面のケイ素濃度を測定するとおよそ0.5〜2
%である。また、0.01重量部未満になるとシリコー
ンシーリング材との接着性が低下する。一方、1重量部
を超えると製品コストが高くなる。
【0015】本発明の電着塗膜を作製する方法について
述べる。使用する電着塗料を例示すると、ビニル共重合
体およびメラミン樹脂をベースとする艶消しアニオン型
電着塗料であり、HLBが10以上のポリエーテル変性
シリコーンオイルを含有している。
【0016】〔ビニル共重合体〕本発明に使用される、
ビニル共重合体は、α,β−エチレン性不飽和カルボン
酸単量体、水酸基含有α,β−エチレン性不飽和単量体
およびその他の親水性不飽和単量体、架橋官能基含有
α,β−エチレン性不飽和単量体、並びに、その他の
α,β−エチレン性不飽和単量体を共重合したものであ
る。
【0017】α,β−エチレン性不飽和カルボン酸単量
体は、ビニル共重合体に水分散性、電気泳動性を付与す
るものである。例示すると、アクリル酸、メタクリル
酸、クロトン酸、ビニル酢酸、イタコン酸、マレイン
酸、無水マレイン酸、フマル酸、シトラコン酸等が挙げ
られる。これらの1種あるいは2種以上を混合して用い
ることができる。
【0018】α,β−エチレン性不飽和カルボン酸単量
体は、ビニル共重合体中の酸価が好ましくは10〜15
0mgKOH/g固形分、より好ましくは20〜100
mgKOH/g固形分となるような範囲で使用される。
ビニル共重合体の酸価が10未満では充分な水分散安定
性が得られず、また150を超えると電気泳動性、塗膜
析出性が低下し、塗膜の耐水性、耐アルカリ性が低下す
る。
【0019】また、水酸基含有α,β−エチレン性不飽
和単量体は、塗膜の表面エネルギーを確保するために重
要であり塗膜の焼き付けに際して、メラミン樹脂と反応
して硬化性を付与するものである。例示すると、2−ヒ
ドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシエチルメ
タクリレート、2−ヒドロキシプロピルアクリレート、
2−ヒドロキシプロピルメタクリレート、4−ヒドロキ
シブチルアクリレート、4−ヒドロキシブチルメタクリ
レート、ジエチレングリコールモノアクリレート、ジエ
チレングリコールモノメタクリレート、ポリエチレング
リコールモノアクリレート、ポリエチレングリコールモ
ノメタクリレート、ジプロピレングリコールモノアクリ
レート、ジプロピレングリコールモノメタクリレート、
ポリプロピレングリコールモノアクリレート、ポリプロ
ピレングリコールモノメタクリレート、およびこれらの
ラクトン変性物等が挙げられ、1種あるいは2種以上を
混合して用いることができる。
【0020】このような水酸基含有α,β−エチレン性
不飽和単量体はビニル共重合体中の水酸基価が好ましく
は60〜200mgKOH/g固形分、より好ましくは
80〜200mgKOH/g固形分となるような範囲で
使用される。水酸基価が60未満では塗膜の表面エネル
ギーを30dyne/cm以上に確保することが難し
く、ラミネート材用接着剤との充分な接着力が得られな
い。また200を超えると塗膜が脆化し、耐水性が低下
する。
【0021】また、塗膜の表面エネルギーを30dyn
e/cm以上を確保するために上記の水酸基含有不飽和
単量体以外の親水性不飽和単量体を共重合するのが好ま
しい。例示するとメトキシポリエチレングリコールモノ
アクリレート、メトキシポリエチレングリコールモノメ
タクリレート、メトキシポリプロピレングリコールモノ
アクリレート、メトキシポリプロピレングリコールモノ
メタクリレート、等のポリエーテル変性アクリル系不飽
和単量体、アクリロニトリル、メタクリロニトリルN―
ビニルー2−ピロリドン等のビニル単量体、アクリルア
ミド、メタクリルアミド、メチロールアクリルアミド、
メチロールメタクリルアミド、メトキシメチルアクリル
アミド、n−ブトキシメチルアクリルアミド、ジアセト
ンアクリルアミド、ジアセトンメタクリルアミド等のア
ミド系単量体が挙げられる。これらは1種あるいは2種
以上を混合して用いることができる。
【0022】また、架橋官能基含有α,β−エチレン性
不飽和単量体は、ビニル共重合体中に安定的に不溶性の
ミクロゲルを生成させ、艶消し性能を付与するものであ
る。例示すると、アセトアセトキシエチルアクリレー
ト、アセトアセトキシエチルメタクリレート、β−メチ
ル置換グリシジルアクリルレート、β−メチル置換グリ
シジルメタクリルレート、γ−アクリロキシプロピルト
リメトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルトリメ
トキシシラン、γ−アクリロキシプロピルトリエトキシ
シラン、γ−メタクリロキシプロピルトリエトキシシラ
ン等が挙げられ、後述する方法で水分散化した後、分散
粒子内にミクロゲルを生成させ光沢の低減化を図る。特
にアセトアセトキシエチルアクリレート、アセトアセト
キシエチルメタクリレートについては、ホルムアルデヒ
ドを併用することでミクロゲルの生成が促進されるの
で、ホルムアルデヒドを併用することが好ましい。
【0023】さらに、塗膜の表面エネルギーを30dy
ne/cm以上に保ちながらその他のモノマーの共重合
が可能である。具体的な化合物を例示すると、メチルア
クリレート、メチルメタクリレート、エチルアクリレー
ト、エチルメタクリレート、n−プロピルアクリレー
ト、n−プロピルメタクリレート、イソプロピルアクリ
レート、イソプロピルメタクリレート、n−ブチルアク
リレート、n−ブチルメタクリレート、イソブチルアク
リレート、イソブチルメタクリレート、t−ブチルアク
リレート、t−ブチルメタクリレート、シクロヘキシル
アクリレート、シクロヘキシルメタクリレート、2−エ
チルヘキシルアクリレート、2−エチルヘキシルメタク
リレート、等のアクリル酸またはメタクリル酸のアルキ
ルエステル、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルト
ルエン、酢酸ビニル等のビニル単量体が挙げられる。こ
れらは1種あるいは2種以上を混合して用いることがで
きる。
【0024】ビニル共重合体の好ましい重量平均分子量
は、10,000〜100,000であり、より好まし
くは20,000〜70,000である。重量平均分子
量が10,000以下の場合は、塗膜耐久性が充分に得
られず、また100,000以上の場合は、水分散性が
低下する。
【0025】上述したようなビニル共重合体は、前記の
各単量体を溶液重合、非水性分散重合、塊状重合、エマ
ルジョン重合、懸濁重合等の公知の方法で重合すること
によって得られるが、特に溶液重合が好ましく、反応温
度としては通常40〜170℃が選ばれる。
【0026】反応溶剤としては、n−プロピルアルコー
ル、イソプロピルアルコール、n−ブチルアルコール、
イソブチルアルコール、sec−ブチルアルコール、t
−ブチルアルコール、メチルセロソルブ、エチルセロソ
ルブ、プロピルセロソルブ、ブチルセロソルブ、プロピ
レングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコ
ールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノブ
チルエーテル等の親水性溶剤を用いるのが好ましい。ま
た、重合開始剤としては、有機過酸化物、アゾ系化合
物、過硫酸アンモニウム、過硫酸カリウム等、公知のも
のを用いることができる。
【0027】〔メラミン樹脂〕本発明に使用されるメラ
ミン樹脂は、メチロール基の少なくとも一部を低級アル
コールでアルコキシ化したアルキルエーテル化メチロー
ルメラミン樹脂である。より好適なメラミン樹脂はメチ
ルエーテルとブチルエーテルを併用した混合エーテル型
メラミン樹脂であり、前記ビニル共重合体との組合せで
塗膜の表面エネルギーが30dyne/cm以上の艶消
し電着塗膜が容易に得られる。メラミン樹脂のメチルエ
ーテル/ブチルエーテルの比率は70/30〜20/8
0が特に好ましい。また1種のメラミン樹脂であって
も、また2種以上のメラミン樹脂が組み合わされても問
題はない。
【0028】アルキルエーテル化メチロールメラミン樹
脂を例示すると、三井サイテック株式会社製のサイメル
266、232、235、238、236、マイコート
548、住友化学工業株式会社製のスミマールM−66
B、三和ケミカル株式会社製のニカラックMX−40、
MX−45等があるが、これらに限定されるものではな
い。
【0029】本発明のメラミン樹脂の使用量の好ましい
範囲は、ビニル共重合体100重量部に対し30〜10
0重量部である。この範囲より少ない場合は、塗膜の架
橋が不充分なため硬度、機械特性、耐溶剤性、耐薬品性
等が低下し、ラミネート接着性も悪化する。逆に100
重量部を超える場合は、ビニル共重合体との親和性が不
充分になり、水分散液の安定性不良、分散粒径の不均一
化、電着後の水洗性不良、撥水現象、塗膜の光沢ムラ、
乳白化等の問題が生じると共に、過剰のメラミン樹脂
が、硬化しないで可塑剤として残存する為、硬度不足と
ラミネート接着性不良が起こり、好ましくない。
【0030】本発明の艶消し電着塗料の調製は、ビニル
共重合体およびメラミン樹脂を40〜100℃で攪拌混
合し、有機アミンあるいは無機塩基等の塩基性物質で中
和した後、20〜80℃で脱イオン水と撹拌混合して乳
化分散し、HLBが10以上のポリエーテル変性シリコ
ーンオイルを添加し攪拌混合するのが一般的な方法であ
る。更に必要に応じて、加温反応を行ったり、あるいは
脱イオン水、または親水性溶剤を一部含有する脱イオン
水で希釈し、艶消しタイプの電着塗装に供せられる。
【0031】前述の塩基性物質は、ビニル共重合体のカ
ルボキシル基の少なくとも一部を中和して水分散化する
ための物質であり、例示すると、モノメチルアミン、ジ
メチルアミン、トリメチルアミン、モノエチルアミン、
ジエチルアミン、トリエチルアミン、モノイソプロピル
アミン、ジイソプロピルアミン、トリイソプロピルアミ
ン、モノブチルアミン、ジブチルアミン、トリブチルア
ミン等のアルキルアミン、ジエタノールアミン、ジイソ
プロパノールアミン、トリエタノールアミン、ジメチル
エタノールアミン、ジエチルエタノールアミン等のアル
カノールアミン、エチレンジアミン、プロピレンジアミ
ン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン等
のアルキレンポリアミン、アンモニア、エチレンイミ
ン、ピロリジン、ピペリジン、ピペラジン、モルホリ
ン、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等が挙げられ
る。このような塩基性物質による中和率は30〜120
%が適当であるが特に50〜100%であると水分散性
が良好で、光沢ムラを生じないので好ましい。
【0032】また、電着塗料の調製には更に必要に応じ
て、硬化触媒、消泡剤やレベリング剤といった界面活性
剤、等の添加剤を用いてもよい。また、本発明の技術
は、顔料と併用して着色タイプの電着塗料にも適用可能
である。
【0033】〔電着塗装方法〕電着塗装を実施する場合
における、塗料の固形分濃度は4〜20重量%が適当で
ある。4重量%より低い場合には、必要な塗膜厚を得る
のに長時間を要し、20重量%を超えると浴液の状態が
不安定となり、塗装系外に持ち出される塗料量も多く問
題となる。
【0034】塗装方法については、被塗物を陽極として
電着塗装を行うが、塗装電圧は30〜350V、好まし
くは50〜300Vであり、通電時間は0.5〜7分、
好ましくは1〜5分である。電圧が高いほど通電時間は
短く、逆に電圧が低いほど通電時間は長くなる。塗装電
圧は通電と同時に設定電圧をかける方法、あるいは徐々
に設定電圧まで上げていく方法のどちらでもかまわな
い。電着塗装された被塗物は必要により水洗し、次いで
150〜200℃で15〜60分間加熱し、最終塗膜を
得る。塗膜厚は5〜30μmが好ましい。また、得られ
る塗膜は、平滑性や均一性等の外観に優れ、機械特性、
耐溶剤性、耐薬品性、耐候性等の性能にも優れたものと
なる。
【0035】
【実施例】次に、本発明について実施例を挙げ、更に詳
細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものでは
ない。尚、表中の配合量は特別な記載のない限り、重量
部を表す。
【0036】〔ビニル共重合体の製造〕 製造例1〜4(樹脂液A1〜A4の製造) 撹拌装置、温度計、単量体の滴下装置、還流冷却装置を
有する反応装置を準備する。表1に示す配合に従って、
(1)と(2)を反応装置に仕込み、撹拌下に還流温度
まで上昇させ、(3)〜(13)を予め均一に混合した
後、3時間かけて滴下した。温度は90℃を維持した。
滴下終了してから、1.5時間経過後に(14)を加え
て、更に90℃で1.5時間反応を継続して、樹脂固形
分65%の透明で粘稠な樹脂液A1〜A4を得た。それ
らの酸価(mgKOH/g固形分)、水酸基価(mgK
OH/g固形分)、重量平均分子量も表1に示した。
【0037】
【表1】
【0038】 使用原料 PME−400:メトキシポリエチレングリコールモノメタクリレート AAEM :アセトアセトキシエチルメタクリレート γ−MPTMS:γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン β−MGMA :β−メチル置換グリシジルメタクリレート
【0039】〔分散樹脂液B1〜B8の製造〕撹拌装
置、温度計、還流冷却装置を有する反応装置を準備し、
表2および表3に示す配合に従って(1)〜(5)を仕
込み、60℃で1時間撹拌混合した。これに(6)を加
えた後、(7)を徐々に添加して乳化分散樹脂液のB1
〜B8を得た。分散樹脂液B1とB7については、さら
に(8)の37%ホルマリンを添加して50℃で4時間
保温し、ミクロゲル化の反応を行った。分散樹脂液B2
〜B3、B5〜B6はこのままで既にミクロゲルが生成
している。分散樹脂液B4とB8については、75℃で
10時間保温してミクロゲル化の反応を行った。最後に
それぞれに(9)〜(11)を加えて、分散樹脂液(樹
脂固形分30%)を調製した。尚、(5)のサイメル2
38は三井サイテック株式会社製混合エーテル型メラミ
ン樹脂で固形分100%である。(9)のL−7604
は日本ユニカー株式会社製のポリエーテル変性シリコー
ンオイルでありHLB=13である。(10)のSH−
28PAは東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会社
製のポリエーテル変性シリコーンオイルでありHLB=
7である。また、分散樹脂液B5〜B8は比較例用であ
り、B5とB7はポリエーテル変性シリコーンオイルを
含まない場合、B6とB8はHLBが10より小さいポ
リエーテル変性シリコーンオイルを含む場合である。
【0040】
【表2】
【0041】
【表3】
【0042】〔電着塗料C1〜C8の製造〕上記の分散
樹脂液B1〜B8に脱イオン水を加えて固形分を10%
に調製した後、トリエチルアミンを加えてpHを8.0
に調整して、それぞれに相当する電着塗料C1〜C8を
得た。
【0043】〔電着塗装および塗膜性能評価〕 (実施例1〜4、比較例1〜4)上記で得られた電着塗
料(実施例1〜4はそれぞれの電着塗料C1〜C4、比
較例1〜4はそれぞれの電着塗料C5〜C8を使用)を
塩化ビニル製の浴槽に入れ、陰極をSUS304鋼板と
し、6063Sアルミニウム合金板にアルマイト処理
(アルマイト膜厚=9μm)を施し、更に黒色に電解着
色した後、常法により湯洗されたアルミニウム材を陽極
(被塗物)として電着塗装を行った。電着塗装の具体的
条件は浴温22℃、極間距離12cm、極比(+/−)
2/1として、常法により、130Vで塗膜厚が10μ
mとなる様に通電し、電着終了後洗浄し、引き続いて1
85℃で30分間焼き付けた。得られた塗膜を性能評価
し、結果を表4および表5に示した。
【0044】
【表4】
【0045】
【表5】
【0046】塗装材の評価方法は次の通りである。 (1)表面エネルギー :電着塗装したアルミニウム
材に流動パラフィン、脱イオン水を各々滴下し、協和界
面科学株式会社製、接触角測定装置LCD−400S型
を使用して、電着塗膜と流動パラフィンの接触角θp及
び、電着塗膜と脱イオン水の接触角θwを測定する。前
記した表面エネルギーを求める式に測定した接触角を代
入し、表面エネルギー[dyne/cm]を計算する。 (2)塗膜表面のケイ素濃度:ファイ株式会社製、X線
光電子分光装置5300MC型、X線源としてMgKα
線を使用して、塗膜表面の炭素、チッ素、酸素、ケイ素
原子それぞれの光電子強度を測定し、相対濃度値合計が
100%になるように正規化した値を各元素の表面濃度
[%]とした。 (3)光沢値 :グロスメーターで60°鏡面反射率
[%]を測定。 (4)鉛筆硬度 :JIS K−5400−8.4.
2(鉛筆手かき法)に準拠。破れ判定。 (5)碁盤目付着性 :JIS K−5400−8.
5.2(碁盤目テープ法)に準じた方法で判定。結果の
数値は碁盤目数100個中の剥がれずに残存した碁盤目
数を示した。 (6)耐アルカリ性 :1%の水酸化ナトリウム水溶
液に20℃で120時間浸漬後に塗面状態を観察。 (7)耐酸性 :5%の硫酸水溶液に20℃で120
時間浸漬後に塗面状態を観察。 (8)ラミネート接着性 :接着剤を塗布した25m
m幅のオレフィン製ラミネート材を電着塗装したアルミ
ニウム材に貼り付け、5kgのゴムローラーで圧着した
後、室温で3日間放置する。その後、引っ張り試験機を
使用して、塗装材とラミネート材の180°剥離試験を
行った時のピーリング強度を測定する(引っ張り速度:
200mm/分)。この時4kg以上のピーリング強度
がある場合、ラミネート接着性の評価は良好と判定し○
と表示した。4kgより小さい場合は×と表示した。ま
た、試験に使用したウレタン系接着剤は、コニシ株式会
社製の主剤KU−2Nと硬化剤KU−662を重量比1
00:6で混合したものを使用した。接着剤塗布量は乾
燥前で100μmである。 (9)シーリング適性 :シリコーンシーリング材
(信越化学工業株式会社製、商品名、シーラント45)
を電着塗装したアルミニウム材に付け、室温で7日間放
置する。その後、シーリング材を手で引っ張り凝集破壊
の有無を確認する。評価は次のように表示した。 ○:シーリング材がアルミニウム材に残った。凝集破壊
した。 ×:シーリング材がアルミニウム材に残らず、きれいに
はがれた。凝集破壊しなかった。 (10)促進耐候性 :塗装材をJIS K5400
−9.8.1に準じたサンシャインウエザーメーターで
4000時間テスト後の光沢保持率を測定。評価は次の
ように表示した。保持率85%以上を○とした。
【0047】
【発明の効果】本発明の艶消しアニオン型電着塗膜を適
用することにより、塗膜外観および塗膜性能に優れ、特
にラミネート材用ウレタン系接着剤との接着性およびシ
リコーン系シーリング材との接着性の両方に優れた、艶
消し電着塗膜を提供することが可能となった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C25D 13/00 C25D 13/00 J 13/06 13/06 B Fターム(参考) 4J038 CG011 CG061 CG141 CH121 CQ002 DA161 DF012 DL032 MA08 MA10 NA01 NA03 NA04 NA11 NA12 PA04 PB05 PC02 PC08

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アニオン型電着塗料をアルミニウム素材
    に電着塗装して得られる塗膜で、HLBが10以上のポ
    リエーテル変性シリコーンオイルを含有し、硬化塗膜の
    表面エネルギーが30dyne/cm以上である艶消し
    アニオン型電着塗膜。
  2. 【請求項2】 HLBが12以上のポリエーテル変性シ
    リコーンオイルを含有する請求項1記載の艶消しアニオ
    ン型電着塗膜。
  3. 【請求項3】 硬化塗膜の表面エネルギーが32dyn
    e/cm以上である請求項1あるいは請求項2記載の艶
    消しアニオン型電着塗膜。
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