JP2003213121A - スラッシュ成形用熱可塑性ポリウレタン組成物、粉末物およびこれを用いた表皮体 - Google Patents

スラッシュ成形用熱可塑性ポリウレタン組成物、粉末物およびこれを用いた表皮体

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JP2003213121A JP2002011372A JP2002011372A JP2003213121A JP 2003213121 A JP2003213121 A JP 2003213121A JP 2002011372 A JP2002011372 A JP 2002011372A JP 2002011372 A JP2002011372 A JP 2002011372A JP 2003213121 A JP2003213121 A JP 2003213121A
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thermoplastic polyurethane
slush molding
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mass
average molecular
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JP2002011372A
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English (en)
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Hirohide Enami
博秀 榎並
Tateo Ono
健郎 小野
Kenji Kubomoto
謙二 久保本
Yoshihiro Toda
善博 戸田
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Mitsuboshi Belting Ltd
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Mitsuboshi Belting Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 溶融性が良くシート成形性に優れるスラッシ
ュ成形用熱可塑性ポリウレタン組成物、粉末物、及び耐
湿熱劣化、耐熱劣化が良好であり、柔軟性に優れる表皮
体を提供する。 【解決手段】 スラッシュ成形に用いる粉末材料の素材
となる熱可塑性ポリウレタン組成物であり、数平均分子
量が500〜10,000のポリエステルジオ−ル、ジ
イソシアネ−ト、そして鎖延長剤を反応させて得られる
数平均分子量10,000〜70.000の熱可塑性ポ
リウレタン素材100質量部に対して、数平均分子量が
200〜2,000のエポキシ化合物を0.01〜5.
00質量部添加した構成からなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はスラッシュ成形用熱
可塑性ポリウレタン組成物、粉末物およびこれを用いた
表皮体に係り、詳しくは数平均分子量が10,000〜
70,000の熱可塑性ポリウレタン素材にエポキシ化
合物を所定量添加することによりスラッシュ成形時には
溶融流動性がよいためシ−ト成形性に優れたスラッシュ
成形用熱可塑性ポリウレタン組成物、粉末体であり、ま
た柔軟性を有し、耐湿熱劣化に優れ、熱安定性、低温特
性にも優れた表皮体である。
【0002】
【従来の技術】軟質の粉末材料を用いた粉末成形法とし
て、軟質塩化ビニル樹脂粉末を用いたスラッシュ成形法
がインストルメントパネル、コンソールボックス、ドア
ートリム等の自動車内装品の表皮に広く採用されてい
る。これはソフトな感触であり、皮シボやステッチを設
けることができ、また設計自由度が大きいこと等の意匠
性が良好なことによる。
【0003】この成形方法は、他の成形方法である射出
成形や圧縮成形と異なり、賦形圧力をかけないので、成
形時には粉末材料を複雑な形状の金型に均一付着させる
ためには粉体流動性に優れることが必要であり、金型に
付着した粉体が溶融して無加圧下でも流動して皮膜を形
成するために、溶融粘度が低いことも条件になってい
る。更に、金型を冷却して成形された表皮を金型より容
易に離型できることも必要であった。
【0004】これを改善した一つの方法として、特開平
7−82433号公報、特開平10−30036号公報
には、ポリプロピレン樹脂を含むオレフィン系の熱可塑
性ポリマ−の粉体を使用することが記載されている。
【0005】また、スラッシュ成形に用いる熱可塑性ポ
リウレタン組成物としては、特開2000−10395
7号公報にジオ−ルとして芳香環を含有したジオ−ルを
使用する方法が提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ポリプロピレ
ン樹脂を含むオレフィン系の熱可塑性ポリマ−の粉末体
を使用する場合には、スラッシュ成形した表皮体が耐摩
耗性、耐摩擦性に劣る問題があった。
【0007】また、成形時に溶融流動性をよくする必要
のあるスラッシュ成形用熱可塑性ポリウレタン組成物で
は、低分子量のものが望ましく、また成形した表皮体に
必要な引張強度をもたせるためには、高分子量ジオ−ル
としてポリエステルジオ−ルが使用されいる。しかし、
表皮体が耐湿熱劣化、耐熱劣化するため、衝突安全装置
であるエアバッグ収納蓋の表皮体に適用できないことも
あった。
【0008】本発明はこのような問題点を改善するもの
であり、溶融性が良くシート成形性に優れるスラッシュ
成形用熱可塑性ポリウレタン組成物、粉末物、及び耐湿
熱劣化、耐熱劣化が良好であり、柔軟性に優れる表皮体
を提供する。
【0009】
【課題を解決するための手段】即ち、本願請求項1記載
の発明では、スラッシュ成形に用いる粉末材料の素材と
なる熱可塑性ポリウレタン組成物であり、数平均分子量
が500〜10,000のポリエステルジオ−ル、ジイ
ソシアネ−ト、そして鎖延長剤を反応させて得られる数
平均分子量10,000〜70.000の熱可塑性ポリ
ウレタン100質量部に対して、数平均分子量が200
〜2,000のエポキシ化合物を0.01〜5.00質
量部添加したスラッシュ成形用熱可塑性ポリウレタン組
成物にある。
【0010】本願請求項2記載の発明では、熱可塑性ポ
リウレタン素材が、数平均分子量500〜10,000
のポリエステルジオ−ル、ジイソシアネ−ト、そして鎖
延長剤を有機媒体中あるいは水中に分散させた状態で反
応を行い、分離乾燥して得られる球換算平均粒径が1.
00mm以下であるスラッシュ成形用熱可塑性ポリウレ
タン組成物にある。
【0011】本願請求項3記載の発明では、熱可塑性ポ
リウレタン素材の作製に使用する鎖延長剤が数平均分子
量200以下の脂肪族ジオ−ルであるスラッシュ成形用
熱可塑性ポリウレタン組成物にあり、架橋構造がほとん
ど無く線状に近い成形用熱可塑性ポリウレタンを得るこ
とができるので、スタッシュ成形時に溶融流動性が良い
のでピンホ−ルのない外観の優れた表皮体が得られる。
【0012】本願請求項4記載の発明では、可塑剤を熱
可塑性ポリウレタン素材100質量部に対して2.0〜
30.0質量部配合したスラッシュ成形用熱可塑性ポリ
ウレタン組成物にあり、スラッシュ成形時には溶融流動
性が良いのでピンホ−ルのない外観の優れ、柔軟な表皮
体が得られる。
【0013】本願請求項5記載の発明では、熱可塑性ポ
リウレタン素材100質量部に対して25℃における粘
度が100cst以上のポリジメチルシロキサンを0.
01〜3.0質量部配合したスラッシュ成形用熱可塑性
ポリウレタン組成物であり、金型からの脱型が容易で、
また表面の滑り性が向上するので、耐摩耗性、耐摩擦性
に優れた表皮体が得られる。
【0014】本願請求項6記載の発明では、スラッシュ
成形に用いる粉末材料の素材となる熱可塑性ポリウレタ
ン粉末物であり、数平均分子量が500〜10,000
のポリエステルジオ−ル、ジイソシアネ−ト、そして鎖
延長剤を反応させて得られる数平均分子量10,000
〜70.000の粉末状の熱可塑性ポリウレタン素材1
00質量部に対して、数平均分子量が200〜2,00
0のエポキシ化合物を0.01〜5.00質量部添加し
たスラッシュ成形用熱可塑性ポリウレタン粉末物にあ
る。
【0015】本願請求項7記載の発明では、粉末状の熱
可塑性ポリウレタン素材が数平均分子量500〜10,
000のポリエステルジオ−ル、ジイソシアネ−ト、そ
して鎖延長剤を有機媒体中あるいは水中に分散させた状
態で反応を行い、分離乾燥して得られる球換算平均粒径
が1.00mm以下であるスラッシュ成形用熱可塑性ポ
リウレタン粉末物にあり、スラッシュ成形においてもピ
ンホールのない表皮体を得ることができる。
【0016】本願請求項8記載の発明では、塊状あるい
はペレット状のスラッシュ成形用熱可塑性ポリウレタン
組成物を常温もしくは冷凍粉砕し、最大1.00mmの
篩を通過させた粒径を有するスラッシュ成形用熱可塑性
ポリウレタン粉末物にあり、スラッシュ成形においても
ピンホールのない表皮体を得ることができる。
【0017】本願請求項9記載の発明では、粉体性改良
剤として二次粒子径が5μm以下のシリカあるいは一次
粒子径が1.0μm以下の球状有機ポリマ−を熱可塑性
ポリウレタン素材100質量部に対して0.01〜3.
0質量部配合したスラッシュ成形用熱可塑性ポリウレタ
ン粉末物にある。
【0018】本願請求項10記載の発明では、請求項6
〜9の何れかに記載の熱可塑性ポリウレタン粉末物を用
いてスラッシュ成形により得られた表皮体であり、耐湿
熱劣化、耐熱劣化に優れ耐摩耗性、耐摩擦性が良好であ
り柔軟性に優れているのでインストルメントパネル、コ
ンソールボックス、ドアートリム等の自動車内装品の表
皮体として使用することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明で使用する数平均分子量が
10,000〜70,000の熱可塑性ポリウレタン素
材は、数平均分子量が500〜10,000のポリエス
テルジオ−ルとジイソシアネ−トおよび鎖延長剤として
ジオ−ルあるいはアミンより合成される。この合成にお
いて有機金属化合物あるいは3級アミンを触媒として使
用することができる。
【0020】上記ポリエステルジオ−ルとしては、ジオ
−ルとジカルボン酸もしくはそのエステルと縮合させて
得られるポリエステルジオ−ル、ラクトンモノマ−を開
環重合したポリエステルジオ−ルを挙げることができ
る。
【0021】上記ポリエステルジオ−ルを合成する原料
のジオ−ルとしてエチレングリコ−ル、プルパンジオ−
ル、1.4−ブタンジオ−ル、1.6−ヘキサンジオ−
ル、ビスフェノ−ルA、ビスフェノ−ルAのアルキレン
オキシド付加物等があり、これら2種類以上の混合物も
使用することができる。
【0022】上記ポリエステルジオ−ルの合成に使用す
るジカルボン酸あるいはそのエステルとしては、コハク
酸、アジピン酸、テレフタ−ル酸、イソフタ−ル酸と、
これらのエステル、あるいはエステルが合成できる酸無
水物、酸ハライドを挙げることができ、これらの混合物
でも使用できる
【0023】また、上記ラクトンモノマ−としてγ−ブ
チロラクトン、ε−カプロラクトン及びこれらの混合物
を挙げることができる。
【0024】上記ジイシシアネ−トとしては、芳香環を
含む2.4−トリレンジイソシアネ−ト、4.4’−ジ
フェニルメタンジイソシアネ−ト、脂肪族骨格のヘキサ
メチレンジイソシアナ−ト(HDI)、脂環族骨格のイ
ソホロンジイソシアネ−ト、水素添加した4.4’−ジ
フェニルメタンジイソシアネ−トを挙げることができる
が、経時による変色を少なくするためには不飽和をもた
ない脂肪族骨格、脂環族骨格あるいは水素添加したジイ
ソシアナ−トを使用することが好ましい。
【0025】本発明で使用する鎖延長剤は、熱可塑性ポ
リウレタン素材中にハ−ドセグメントを生成させて物性
を向上させる作用があり、エチレングリコ−ル、1.3
−プロパンジオ−ル、1.4−ブタンジオ−ル、1.6
−ヘキサンジオ−ル等の低分子量ジオ−ルあるいは低分
子量の脂肪族ジアミン、脂環属ジアミン、脂肪族ジアミ
ンを挙げることができるが、線状のポリウレタンを得る
ためには低分子量のジオ−ルを使用することが好まし
い。
【0026】上記熱可塑性ポリウレタン素材の製造方法
は、予め数平均分子量500〜10,000のポリエス
テルジオ−ルにジイソシアネ−トを付加させた後、鎖延
長をするプレポリマ−法、あるいはポリエステルジオ−
ル、ジイソシアネ−ト、鎖延長剤を一度に混合して反応
させるワンショット法が採用することができる。そし
て、製造装置としてはニ−ダ−等のバッチ式混練機ある
いはサイドフィ−ダ−が付属したスクリュ−式押出機に
よって塊状あるいはペレット状にすることができる。ま
た、熱可塑性ポリウレタン素材を合成するにおいて、N
CO/活性水素の当量比は実質的に0.95〜1.00
として架橋反応を抑える事が望ましい。
【0027】そして、上記の塊状あるいはペレット状の
熱可塑性ポリウレタン素材を予め液体窒素によって冷却
し、タ−ボミル等の衝撃式粉砕機で粉砕して最大1.0
mmの篩を通過させた粒径を有する粉末物にしてもよ
い。この粉末物としては、一次粒子径が100〜500
μmのものを使用すると、外観の良好な表皮体が得られ
る。
【0028】NCO/活性水素の当量比を変えることに
よって熱可塑性ポリウレタン素材の数平均分子量を調整
することができ10,000〜70,000のものが使
用でき、好ましくは20,000〜50,000のもの
がよい。数平均分子量が低い場合には、成形した表皮体
の物性が不足し、70,000を超えると溶融流動性が
悪くなり、表皮体表面にピンホ−ルが発生する。数平均
分子量はゲルパ−ミネ−ションクロマトグラフィ−(G
PC)を用いて既知分子量のポリスチレンから得た検量
線より算出できる。
【0029】また、他の熱可塑性ポリウレタン素材の製
造方法としては、水あるいはn-ヘキサン,ヘプタン,
オクタン,石油ベンジン,シクロヘキサン等の炭化水素
系溶媒あるいはジオクチルフタレート(DOP)等のエ
ステル系溶媒である有機溶剤を媒体として熱可塑性ポリ
ウレタン素材となる原料を媒体中に分散させて反応させ
るものでプレポリマ−法またはワンショット法をとるこ
とができ、媒体より分離乾燥して粒状の熱可塑性ポリウ
レタン素材を得る。液状媒体に粒状に分散させて反応さ
せるため合成された熱可塑性ポリウレタン素材は球状で
粉体流動性が良くスラッシュ成形に適している。
【0030】熱可塑性ポリウレタン組成物を作製する際
には、上記熱可塑性ポリウレタン素材に対して所定量の
エポキシ化合物、可塑剤、滑剤等を混練することによ
り、塊状あるいはペレット状の熱可塑性ポリウレタン組
成物を得る。この場合、エポキシ化合物をペレットある
いは塊状の熱可塑性ポリウレタン素材に添加する方法
は、一軸あるいは二軸のスクリュー式押出機で連続的に
混練するか、バッチ式のニーダー等により混練すること
によって得られる。
【0031】上記の有機媒体中あるいは水中に分散させ
た状態で反応を行い、分離乾燥して粉末状の熱可塑性ポ
リウレタン素材を作製し、この熱可塑性ポリウレタン素
材にエポキシ化合物を添加して熱可塑性ポリウレタン組
成物を作製する場合には、低粘度液状である場合はヘン
シェルミキサ−等を使用して熱可塑性ポリウレタン素材
と所定量のエポキシ化合物を混合することによって粉末
状の熱可塑性ポリウレタン素材に吸収させることができ
る。また、高粘度液状あるいは常温で固体である場合
は、可塑剤で希釈あるいは溶解させて熱可塑性ポリウレ
タン素材と混合し、ヘンシェルミキサ−等で攪拌して熱
可塑性ポリウレタン素材に吸収させることができる。
【0032】本発明で使用するエポキシ化合物として
は、活性水素をもつ化合物に触媒の存在下にエピクロル
ヒドリンを反応させてえられるエポキシ化合物、あるい
は二重結合を有する有機化合物の酸化によって得られる
エポキシ化合物を挙げることができる。
【0033】上記エピクロルヒドリンを反応させて得ら
れるエポキシ化合物としては、フェノ−ルあるいはビス
フェノ−ルにアルカリ触媒の存在下に反応させて得られ
るエポキシ化合物があり、ビスフェノ−ル型、フェノ−
ル型、ビフェニ−ル型が挙げられ、アミン化合物にエピ
クロルヒドリンを反応させたポリグリシジルアミン型、
水酸基を有する化合物にエピクロルヒドリンを反応させ
たアルコ−ル型、カルボン酸にエピクロルヒドリンを反
応させたエステル型等を挙げることができる。
【0034】また、上記二重結合の酸化によって得られ
るエポキシ化合物としては、二重結合を有するオレフィ
ンを酸化したエポキシ化合物を挙げることができる。
【0035】上記エポキシ化合物は、数平均分子量が2
00〜2,000であり、数平均分子量が200未満の
ものを使用すると、スタッシュ成形した表皮体はエポキ
シ化合物の揮発により自動車用窓ガラスに曇りを生じる
原因となり、一方数平均分子量が2,000を超えるも
のを使用すると、熱可塑性ポリウレタン素材との相溶性
が悪くなり分離し易いため物性が低下する。
【0036】本発明においてエポキシ化合物を熱可塑性
ポリウレタン素材に添加して耐湿熱性、耐熱劣化性が向
上させる作用は、熱可塑性ポリウレタン素材の原料とし
て使用しているポリエステルジオ−ルは加水分解されて
カルボン酸を生成して更に加水分解が促進されるが、エ
ポキシ化合物がこのカルボン酸と反応して補足すること
が考えられ、後記の熱安定剤の酸化防止作用とは異な
る。
【0037】熱可塑性ポリウレタン組成物を作製する際
に使用する可塑剤としては、ポリアルキレングリコ−ル
の芳香族モノカルボン酸ジエステル、フタ−ル酸エステ
ル類、トリメリット酸のエステル類、リン酸エステル類
を挙げることができる。
【0038】また、熱可塑性ポリウレタン組成物を作製
する際に滑剤として使用するポリジメチルシロキサン
は、揮発を避けるために25℃における粘度が100c
st以上である高分子量のものが好ましく、より好まし
くは200cst以上がよい。添加量は熱可塑性ポリウ
レタン素材100質量部に対して0.01〜3.0質量
部が好ましく、0.01質量部未満の場合には脱型時の
離型剤と表皮表面の滑り性が不足し、3.0質量部を超
えると表皮体の物理強度が低下する。
【0039】熱可塑性ポリウレタン粉末物は、塊状ある
いはペレット状の熱可塑性ポリウレタン組成物を常温も
しくは液体窒素によって冷凍し、タ−ボミル等の衝撃式
粉砕機で粉砕し、最大1.00mmの篩を通過させた粒
径を有するものにする。この好ましくは一次粒子径が1
00〜300μmのものを使用すると外観の良好な表皮
体が得られる
【0040】無論、ポリエステルジオ−ル、ジイソシア
ネ−ト、そして鎖延長剤を有機媒体中あるいは水中に分
散させた状態で反応を行い、分離乾燥して得られた球換
算平均粒径が1.00mm以下の粉末状の熱可塑性ポリ
ウレタン素材を使用する場合には、常温もしくは液体窒
素によって冷凍粉砕する必要はない。
【0041】本発明において使用される添加剤としては
粉体性改良剤、熱安定剤、光安定剤、顔料及びその他の
添加剤を挙げることができる。
【0042】粉体性改良剤は熱可塑性ポリウレタン粉末
物に添加すると粉体流動性が良くなるので、スラッシュ
成形した表皮はピンホ−ルが無く優れた外観を有してい
る。
【0043】上記熱安定剤としては、通常のポリオレフ
ィン等に用いられるものが使用できる。一般的には、フ
ェノールとリン系の酸化防止剤を併用して使用するが、
特に限定されるものではない。
【0044】また、光安定剤としては、ラジカル捕捉剤
であるヒンダードアミン、ベンゾトリアゾール系のもの
が使用することができる。
【0045】顔料は通常の有機、無機のものが使用され
る。更に、脂肪酸金属塩等の滑剤や炭酸カルシウム、タ
ルク等の充填剤等が必要に応じて添加される。
【0046】次いで、熱可塑性ポリウレタン粉末物を用
いてスラッシュ成形を行う。この成形では組成物の融点
以上に加熱された型に粉体材料を主として重力で落下さ
せて投入し、一定時間経過後に型を反転し、余分の粉末
物を回収箱に集める。型表面には組成物が層となって付
着しており、時間経過とともに溶融してスキン層が形成
される。そして、型を冷却してスキン層を脱型するもの
であり、これが繰り返し行われる。
【0047】型の加熱方法としては、オイル循環あるい
は熱風炉へ入れる方法が一般的である。オイル循環はパ
イプ配管配置により型温度調整が容易であるが、型面か
らのみ加熱される。一方、熱風炉を用いると、型面およ
び成形物裏面の両面からの加熱が可能であるが、生産性
を考慮して熱風を300℃以上に設定することが多いた
め、成形物裏面の熱酸化劣化を起こさないように処方や
条件を配慮する必要がある。
【0048】熱風方式は、スラッシュ成形を多層(2な
いし3)に行う時に有効である。即ち、加熱された型に
最外層となる1回目の粉末物をスラッシュ成形し、半溶
融状態で2回目の粉末を付着させ、そして必要なら3回
目もスラッシュ成形し、その後加熱溶融する。この場
合、型面側のみからの加熱では、熱伝達が不充分なので
成形物裏面からの加熱も可能な熱風炉方式が用いられる
ことが多い。
【0049】
【実施例】次に、本発明を具体的な実施例により更に詳
細に説明する。
【0050】実施例1 バッチ式混練機を装着したラボプラストミル(東洋精機
製)に1.4−ブタンジオ−ルとアジピン酸の縮合によ
り合成された数平均分子量が1,000のポリブチレン
アジペ−トジオ−ルに反応後において4.0質量%残存
する量のヘキサメチレンジイソシアネ−トと、触媒とし
てジブチルチンジラウレート(DBTDL)を原料合計
に対して20ppm質量部を仕込み110℃で1時間、
120℃で1時間反応を行いイソシアネ−ト末端のプレ
ポリマ−とし、鎖延長剤として1,4−ブタンジオ−ル
をト−タルのNCO/OH当量比が0.98になる量を
加えて120℃で1.5時間反応させて熱可塑性ポリウ
レタン素材Aを得た。この熱可塑性ポリウレタン素材A
は数平均分子量が33,000であった。
【0051】上記熱可塑性ポリウレタン素材Aの合成反
応が終了後、熱可塑性ポリウレタン素材A100質量部
に対して水添ビスフェノ−ルA型のエポキシ化合物で分
子量約1,200の東都化成社製のエポト−トST−5
080を1.5質量部と滑剤としてジメチルシロキサン
(25℃における粘度300cst)0.1質量部、可
塑剤としてポリエチレングリコ−ルの安息香酸ジエステ
ル7.0質量部を追加添加して、120℃で10分混練
を行った。冷却後の塊状物を粗粉砕機で約φ5mmとし
た後、液体窒素を用いて衝撃式粉砕機で冷凍粉砕して粒
径1.0mm以下の熱可塑性ポリウレタン粉末物を得
た。
【0052】そして、粉体製改良剤として平均一次粒径
が0.3μmの球状ポリメチルメタクリレ−ト樹脂を熱
可塑性ポリウレタン素材A100質量部に対して0.3
質量部添加した。
【0053】次に、上記熱可塑性ポリウレタン粉末物を
用いてスラッシュ成形を行った。スラッシュ成形の方法
としては、まず皮シボ模様のついた150mm×150
mm×3mmの板をオーブン中で260〜280℃に加
熱し、その上に熱可塑性ポリウレタン粉末物を約800
gのせて6秒間置いて付着させた後、溶融付着しなかっ
た粉体を除いて、350℃に調節したオーブン中で50
秒間加熱し、オーブンより取り出し水冷して、厚さ約
0.8mmのシート状の表皮体を脱型した。
【0054】上記のスラッシュ成形して得られた表皮体
の熱劣化、耐湿熱劣化を引張試験によって評価を行っ
た。得られた結果を表1に示す
【0055】引張物性は、スラッシュ成形で得られた表
皮をJIS1号ダンベルで打ち抜き引張速度200mm
/分で常温(23℃)において引張強さと伸びを測定し
た。
【0056】熱劣化後の物性については、表皮体を12
0℃に調節したオーブン中で400時間劣化させた後、
引張強度と伸びを測定した。また湿熱劣化試験は70
℃、湿度100%で300時間劣化させた後、引張強度
と伸びを測定した。これらの結果を表1、2に示す。
【0057】実施例2、4、5、6 高速攪拌機を付けた反応容器に数平均分子量1,000
のポリブチレンアジぺートジオール0.5モル、鎖延長
剤として1・4−ブタンジオール0.5モル、ヘキサメ
チレンジイソシアネート(HDI)0.98モルの割合
で仕込み、触媒としてジブチルチンジラウレート(DB
TDL)を原料合計に対して20ppm質量部を添加し
て均一に混合した後、媒体として原料合計と同容積程度
のn−ヘキサンを添加し、攪拌しながらn−ヘキサンの
沸点温度で5時間反応させた後、濾過分離し、減圧下で
n−ヘキサンを除去して平均一次粒径180μmである
球状の熱可塑性ポリウレタン素材Bを調製した。この数
平均分子量は36,000であった。
【0058】上記球状の熱可塑性ポリウレタン素材10
0質量部に対してビスフェノ−ルA型の常温で液状のエ
ポキシ化合物であり分子量が約370の東都化成社製の
エポト−トYD−127と可塑剤としてポリエチレング
リコ−ルの安息香酸ジエステル7.0質量部と滑剤とし
てジメチルシロキサン(25℃粘度300cst)0.
1質量部をヘンシェルミキサ−を用いて攪拌・混合して
球状の熱可塑性ポリウレタン素材に吸収させた。粉体製
改良剤として平均一次粒径が0.3μmの球状ポリメチ
ルメタクリレ−ト樹脂を0.3質量部添加して熱可塑性
ポリウレタン粉末物とした。これを用いてスラッシュ成
形し、得られた表皮体の物性評価した結果を表1、2に
示す。
【0059】実施例3 エポキシ化合物としてポリプロピレングリコ−ルジグリ
シジルエ−テルである東都化成社製PG−207(分子
量約650)1.5質量部を使用した以外は実施例2と
同様に熱可塑性ポリウレタン粉末物とした。これを用い
てスラッシュ成形し、得られた表皮体の物性評価した結
果を表1に示す。
【0060】比較例1 実施例2の熱可塑性ポリウレタン素材Bにエポキシ化合
物を添加しない熱可塑性ポリウレタン粉末物を作製し、
これを用いてスラッシュ成形し、得られた表皮体の物性
評価した結果を表1に示す。
【0061】比較例2 実施例2の熱可塑性ポリウレタン素材B100質量部に
エポキシ化合物を無添加でジメチルシロキサンを0.1
質量部添加した熱可塑性ポリウレタン粉末物を作製し、
これを用いてスラッシュ成形し、得られた表皮体の物性
評価した結果を表1に示す。
【0062】
【表1】
【0063】この結果、実施例1〜3では、高い成形金
型温度でも引張強度は比較例2と比べて大きい値を示し
た。熱劣化及び湿熱劣化後の引張伸び及び強度は比較例
1、2と比べて大きい値を保持し、エポキシ化合物によ
る熱劣化及び湿熱劣化に対する安定化効果がみられるこ
とがわかる。
【0064】また、実施例2、4、5、6ではエポキシ
化合物の配合量を表2のように変化させた時の影響を調
べた。結果を表2に示す。
【0065】
【表2】
【0066】表2から、エポキシ化合物の添加は少量の
添加でも、引張伸びと強度は比較例2と比べて大きい値
を示し、熱劣化及び湿熱劣化に対して安定化効果がある
ことがわかる。
【0067】
【発明の効果】以上のように本願の各請求項記載の発明
では、熱可塑性ポリウレタン素材に、エポキシ化合物を
所定量添加することにより、スラッシュ成形時には溶融
流動性がよいためシ−ト成形性に優れたスラッシュ成形
用熱可塑性ポリウレタン組成物、粉末体であり、また柔
軟性を有し、耐湿熱劣化に優れ、熱安定性、低温特性に
も優れた表皮体になる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08K 5/1515 C08K 5/1515 //(C08L 75/06 C08L 63:00 A 63:00 83:04 83:04) B29K 75:00 B29K 75:00 (72)発明者 戸田 善博 神戸市長田区浜添通4丁目1番21号 三ツ 星ベルト株式会社内 Fターム(参考) 4F071 AA42 AA53 AA67 AA81 AA88 AB26 AC06 AC19 AD02 AE04 AE22 AF26 AF43 AF45 AF57 AG21 AH11 BA01 BB13 BC01 4F205 AA31 AA33 AB17 AC04 AH26 AR17 AR20 GA13 GE17 GE24 GF02 4J002 CD012 CD042 CD052 CD082 CD132 CH024 CK031 CP033 DJ018 EH147 EL026 EW047 FA088 FD024 FD027 FD173 FD208 GN00 HA09 4J034 BA08 CA04 CA15 CB03 CB07 CC03 DA01 DB04 DB07 DF01 DF11 DF12 DF14 HA01 HA07 HC03 HC12 HC17 HC22 HC46 HC52 HC61 HC64 HC67 HC71 HC73 JA03 JA13 JA14 JA27 KB02 KC17 KD12 QA05 QB15 QC04 QD06 RA03 RA12

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スラッシュ成形に用いる粉末材料の素材
    となる熱可塑性ポリウレタン組成物であり、数平均分子
    量が500〜10,000のポリエステルジオ−ル、ジ
    イソシアネ−ト、そして鎖延長剤を反応させて得られる
    数平均分子量10,000〜70.000の熱可塑性ポ
    リウレタン素材100質量部に対して、数平均分子量が
    200〜2,000のエポキシ化合物を0.01〜5.
    00質量部添加したことを特徴とするスラッシュ成形用
    熱可塑性ポリウレタン組成物。
  2. 【請求項2】 熱可塑性ポリウレタン素材が、数平均分
    子量500〜10,000のポリエステルジオ−ル、ジ
    イソシアネ−ト、そして鎖延長剤を有機媒体中あるいは
    水中に分散させた状態で反応を行い、分離乾燥して得ら
    れる球換算平均粒径が1.00mm以下である請求項1
    記載のスラッシュ成形用熱可塑性ポリウレタン組成物。
  3. 【請求項3】 熱可塑性ポリウレタン素材の作製に使用
    する鎖延長剤が数平均分子量200以下の脂肪族ジオ−
    ルである請求項1又は2記載のスラッシュ成形用熱可塑
    性ポリウレタン組成物。
  4. 【請求項4】 可塑剤を熱可塑性ポリウレタン素材10
    0質量部に対して2.0〜30.0質量部配合した請求
    項1〜3の何れかに記載のスラッシュ成形用熱可塑性ポ
    リウレタン組成物。
  5. 【請求項5】 熱可塑性ポリウレタン素材100質量部
    に対して25℃における粘度が100cst以上のポリ
    ジメチルシロキサンを0.01〜3.0質量部配合した
    請求項1〜4の何れかに記載のスラッシュ成形用熱可塑
    性ポリウレタン組成物。
  6. 【請求項6】 スラッシュ成形に用いる粉末材料の素材
    となる熱可塑性ポリウレタン粉末物であり、数平均分子
    量が500〜10,000のポリエステルジオ−ル、ジ
    イソシアネ−ト、そして鎖延長剤を反応させて得られる
    数平均分子量10,000〜70.000の粉末状の熱
    可塑性ポリウレタン素材100質量部に対して、数平均
    分子量が200〜2,000のエポキシ化合物を0.0
    1〜5.00質量部添加したことを特徴とするスラッシ
    ュ成形用熱可塑性ポリウレタン粉末物。
  7. 【請求項7】 粉末状の熱可塑性ポリウレタン素材が、
    数平均分子量500〜10,000のポリエステルジオ
    −ル、ジイソシアネ−ト、そして鎖延長剤を有機媒体中
    あるいは水中に分散させた状態で反応を行い、分離乾燥
    して得られる球換算平均粒径が1.00mm以下である
    請求項6記載のスラッシュ成形用熱可塑性ポリウレタン
    粉末物。
  8. 【請求項8】 塊状あるいはペレット状のスラッシュ成
    形用熱可塑性ポリウレタン組成物を常温もしくは冷凍粉
    砕し、最大1.00mmの篩を通過させた粒径を有する
    ことを特徴とするスラッシュ成形用熱可塑性ポリウレタ
    ン粉末物。
  9. 【請求項9】 粉体性改良剤として二次粒子径が5μm
    以下のシリカあるいは一次粒子径が1.0μm以下の球
    状有機ポリマ−を熱可塑性ポリウレタン素材100質量
    部に対して0.01〜3.0質量部配合した請求項6〜
    8の何れかに記載のスラッシュ成形用熱可塑性ポリウレ
    タン粉末物。
  10. 【請求項10】 請求項6〜9の何れかに記載の熱可塑
    性ポリウレタン粉末物を用いてスラッシュ成形により得
    られたことを特徴とする表皮体。
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