JP5277947B2 - ウレタン樹脂組成物及びその樹脂硬化物 - Google Patents
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Description
また、成形性の観点から離型剤、可塑剤、帯電防止剤、難燃剤等を添加してもよい。
上記の比X/Yが0.3より大きい場合はプレポリマーの分子量が大きくなり、粘度が高く扱い難くなる傾向があり、比X/Yが0.05より小さいと、プレポリマー化の効果が小さくなる傾向がある。
上記の比X/Yが3未満であると、当該プレポリマーの分子量が大きくなり、粘度が高く扱い難くなる傾向があり、比X/Yが20を超えると、プレポリマー化の効果が小さくなる傾向にある。
ポリオール(A1): 分子量が300、水酸価が540(KOH・mg/g)のポリカプロラクトントリオール
ポリオール(A2): トリメチロールプロパン(Perstorp社製)
イソシアネート(B1): 1,3−ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサン(三井武田ケミカル株式会社製、商品名タケネート600)
イソシアネート(B2): 4,4’−メチレンビス(シクロヘキシルイソシアネート)(デグサジャパン製、H12MDI)
イソシアネート(B3): イソホロンジイソシアネート(デグサジャパン製、商品名VESTANAT IPDI)
イソシアネート(B4): ノルボルネンジイソシアネート(三井武田ケミカル株式会社製、商品名コスモネートNBDI)
イソシアネート(B5): イソホロンジイソシアネートの3量化体であるイソシアヌレート型イソシアネート70質量%酢酸ブチル溶液(住化バイエルウレタン製、商品名デスモジュールZ4470BA)
ステアリン酸亜鉛(C1): かさ密度0.10g/ml、平均粒径0.9μmのステアリン酸亜鉛(日本油脂株式会社、商品名MZ−2)
酸化防止剤(D1): [2−{3−(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニル}−1,1−ジメチルエチル]−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5,5]ウンデカン(ヒンダード型フェノール系酸化防止剤:住友化学製、商品名スミライザーGA−80)
イソシアネート(B1)27.1質量部、及びイソシアネート(B2)24.4質量部にポリオール(A1)9.7質量部を加え、窒素雰囲気下で、80℃で6時間反応させ、イソシアネート基残存プレポリマーを調製した。このイソシアネート基残存プレポリマーに硬化触媒としてステアリン酸亜鉛(C1)0.05質量部を加え、イソシアネート成分B液を調製した。
また、ポリオール(A1)38.7質量部に酸化防止剤(D1)0.1質量部を加え、窒素雰囲気下にて80℃で1時間、加熱攪拌して透明均一な、ポリオール成分A液を調製した。
上記A液61.25質量部と上記B液38.8質量部とを、室温で透明均一となるまで混合攪拌して樹脂組成物を調製した。
イソシアネート(B3)54.6質量部にポリオール(A2)4.5質量部を加え、窒素雰囲気下で、80℃で6時間反応させ、イソシアネート基残存プレポリマーを調製した。このイソシアネート基残存プレポリマーにステアリン酸亜鉛(C1)0.05質量部を加え、イソシアネート成分B液とした。
また、ポリオール(A1)40.9質量部に酸化防止剤(D1)0.1質量部を加え、窒素雰囲気下、80℃で1時間、加熱攪拌して透明均一な、ポリオール成分A液を調製した。
上記A液41質量部と上記B液59.2質量部とを、室温で透明均一となるまで混合攪拌して樹脂組成物を調製した。
ポリオール(A1)18.1質量部に、ポリオール(A2)8.1質量部を加え、加熱攪拌してポリオール成分A液を調製した。
ポリオール(A2)1.5質量部とイソシアネート(B1)15.2質量部とを混合し、窒素雰囲気下100℃で3時間加熱攪拌し、イソシアネート基残存プレポリマーを調製した。このイソシアネート基残存プレポリマー16.7質量部、イソシアネート(B4)15.9質量部、イソシアネート(B5)41.2質量部、及び酸化防止剤(D1)0.1質量部を混合した後、酢酸ブチルを留去し均一樹脂溶液を得た。
この樹脂溶液に、触媒としてステアリン酸亜鉛(C1)0.05質量部を加え、加熱攪拌しポリイソシアネート成分B液を調製した。
上記A液と上記B液とを、室温で透明均一となるまで混合攪拌して樹脂組成物を調製した。
ステアリン酸亜鉛(C1)を用いないこと以外は実施例1と同様にして、樹脂組成物を調製した。
ステアリン酸亜鉛(C1)に代えてジブチル錫ジラウレート(昭和化学株式会社製)0.05質量部を用いたこと以外は実施例1と同様にして、樹脂組成物を調製した。
ステアリン酸亜鉛(C1)に代えてビスマス系触媒(C3:楠本化成製、商品名K−KAT348)0.05質量部を用いたこと以外は実施例1と同様にして、樹脂組成物を調製した。
ステアリン酸亜鉛(C1)に代えてかさ密度が0.15g/mlのステアリン酸亜鉛(堺化学工業株式会社製、商品名SZ−2000)0.05質量部を用いたこと以外は実施例1と同様にして、樹脂組成物を調製した。
ステアリン酸亜鉛(C1)に代えてかさ密度が0.25g/mlのステアリン酸亜鉛(堺化学工業株式会社製、商品名SZ−P)0.05質量部を用いたこと以外は実施例1と同様にして樹脂組成物を調製した。
実施例1〜3及び比較例1〜5で得られた樹脂組成物について、下記の方法によりゲル化時間、可使時間、及び成型体の透明性を評価した。その結果を表1に示す。
ゲル化時間は、SYSTEM SEIKO製のゲル化試験機を用いて、ホットプレートの温度を165℃に設定し、ウレタン樹脂組成物がゲル化するまでの時間を測定することによって求めた。
可使時間は、A液及びB液を混合後に室温で放置した場合に、粘度が初期の粘度の2倍になるまでの時間を測定することによって求めた。
上記樹脂組成物について、液状トランスファー成型装置を用い、金型温度が165℃、射圧が10MPa、成型時間が90秒の条件で、40×40×1mmの板状の硬化物を成型し、成型体を得た。この成型体について、オーブンを用いて150℃で3時間、後硬化を行い、試験片を得た。得られた試験片について、分光光度計を用いて波長589nmでの光透過率を測定することにより光透過率を求めた。
また、比較例4及び5では、ゲル化時間、可使時間は実施例1と同様な特性が得られたが、透過率が低下した。
さらに、比較例2及び3ではゲル化時間が速すぎて、透過率の測定用サンプルが作製できなかった。
Claims (5)
- 脂肪族又は脂環式ポリイソシアネート、飽和ポリオール、及びかさ密度が0.12g/ml以下のステアリン酸亜鉛を含有してなるウレタン樹脂組成物。
- 前記脂環式ポリイソシアネートが、第2級炭素原子に結合したイソシアネート基を有する2官能又は3官能の脂環式ポリイソシアネートである、請求項1に記載のウレタン樹脂組成物。
- 165℃でのゲル化時間が40秒以下である、請求項1又は2に記載のウレタン樹脂組成物。
- 1mm厚の硬化物の589nmでの透過率が90%以上である、請求項1〜3のいずれか一項に記載のウレタン樹脂組成物。
- 請求項1〜4のいずれか一項に記載のウレタン樹脂組成物を硬化してなる樹脂硬化物。
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