JP2003212386A - 記録装置及び記録装置における記録媒体の種類識別方法 - Google Patents

記録装置及び記録装置における記録媒体の種類識別方法

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JP2003212386A
JP2003212386A JP2002017215A JP2002017215A JP2003212386A JP 2003212386 A JP2003212386 A JP 2003212386A JP 2002017215 A JP2002017215 A JP 2002017215A JP 2002017215 A JP2002017215 A JP 2002017215A JP 2003212386 A JP2003212386 A JP 2003212386A
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Toshihiro Fukasaka
敏寛 深坂
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録を行う際のユーザによる記録媒体に関す
る設定を簡略化する。 【解決手段】 記録特性の異なる複数種類の記録媒体に
記録が可能な記録装置において、所定の位置に収容され
た記録媒体を供給する記録媒体供給部110と、記録媒
体を記録部160での記録に従って搬送する記録媒体搬
送部120との間に、記録媒体の搬送の際に発生する音
を集音して電気信号に変換する記録媒体搬送音集音装置
190を設け、記録媒体識別部140で、該電気信号の
周波数特性を分析して記録媒体の種類を識別し、記録媒
体別記録制御部150で、識別された種類に応じて記録
制御を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録装置及び記録
装置における記録媒体の種類識別方法に関し、特に、記
録特性の異なる複数種類の記録媒体に記録が可能であり
所定の位置に収容された記録媒体を搬送して記録を行
う、記録装置及び記録装置における記録媒体の種類識別
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】プリンタ、複写機、ファクシミリ等の機
能を有する記録装置、あるいはコンピューターやワード
プロセッサ等を含む複合型電子機器やワークステーショ
ンの出力機器として用いられる記録装置は、画像情報に
基づいて用紙やプラスチック薄板等の記録媒体(被記録
材)に画像を記録していくように構成されている。前記
記録装置は、記録方式により、インクジェット方式、ワ
イヤドット方式、サーマル方式、レーザービーム方式等
に分けることができる。
【0003】また、記録ヘッドの走査に着目して記録装
置を分類すると、記録媒体の搬送方向(副走査方向)と
交差する方向に記録ヘッドを走査(主走査)させて記録
を行うシリアル型と、使用可能な記録媒体の最大記録幅
に対応した長さの記録ヘッドを有し、記録ヘッドを移動
させずに記録媒体の副走査のみで記録を行うフルライン
型とに分類される。
【0004】シリアル型の記録装置においては、記録媒
体を所定の記録位置にセットした後、記録媒体上を往復
移動するキャリッジ上に搭載された記録ヘッドの走査に
よって画像を記録し、1回の走査での記録を終了した後
に所定量の紙送り(ピッチ搬送)を行ない、その後に再
び停止した記録媒体に対して、次の走査で画像を記録す
るという動作を繰り返すことにより、記録媒体全体の記
録が行なわれる。一方、フルライン型の記録装置におい
ては、記録媒体を所定の記録位置にセットし、記録媒体
が所定の位置に搬送されると記録ヘッドにより1行分の
記録が一括して行なわれ、記録ヘッドの記録速度に応じ
た速度で記録媒体を搬送することにより、記録媒体全体
の記録が行なわれる。
【0005】上記記録装置のうち、インクジェット方式
の記録装置(インクジェット記録装置)は、記録ヘッド
から記録媒体にインクを吐出して記録を行なうものであ
り、記録手段(記録ヘッド)のコンパクト化が容易であ
り、高精細な画像を高速で記録することができる、普通
紙に特別の処理を必要とせずに記録することができる、
ランニングコストが安く、ノンインパクト方式であるた
め騒音が少ない、更に、多色のインクを使用してカラー
画像を記録するのが容易である、などの多くの利点を有
している。中でも、使用可能な記録媒体の最大記録幅に
対応して吐出口を配列したフルラインタイプの記録ヘッ
ドを使用すると、記録の一層の高速化が可能である。
【0006】特に、熱エネルギーを利用してインクを吐
出するインクジェット方式の記録ヘッドは、エッチン
グ、蒸着、スパッタリング等の半導体製造プロセスを経
て、基板上に製膜された電気熱変換体、電極、液路壁、
天板などを形成することにより、高密度の液路配置(吐
出口配置)を有するものを容易に製造することができ、
一層のコンパクト化を図ることができる。
【0007】一方、記録媒体の材質に対する要求も様々
なものがあり、近年では、通常の記録媒体である紙や樹
脂薄板(OHPシート等)などの他に、薄紙や加工紙
(ファイリング用のパンチ孔付き紙やミシン目付き紙、
任意な形状の紙など)などに記録を行うことが要求され
るようになってきた。
【0008】一般的な記録装置は、記録媒体として紙を
使用することを想定して、デフォルト状態では紙に適し
た記録方法や記録パターンとなるように、記録すべき画
像データから記録データを生成する。従って、様々な材
質の記録媒体に最適な記録が行えるようにするために
は、使用する記録媒体上に記録すべき画像が、最適にも
しくはオリジナルの画像に最も近い再現性で記録される
ように記録方法や記録パターンを設定し、それらの設定
に従って、記録装置内部又は記録装置に記録データを供
給するパーソナルコンピュータ等のホスト装置で演算処
理を行って、画像データから記録データを生成する必要
がある。
【0009】この場合、従来の記録システムにおいて
は、使用する記録媒体についての情報は、ユーザが記録
装置の操作パネルやホスト装置にインストールされたプ
リンタドライバの設定画面により行われるのが一般的で
ある。
【0010】具体的な例を挙げて説明すると、業務用と
して使用されることの多い複写機やレーザービームプリ
ンタでは、使用できる記録媒体の種類が限定されてお
り、通常は普通紙を用いることが多い。このため、これ
らの装置は記録媒体を多数収容可能なカセットを複数備
えており、ユーザは操作パネルで所望の記録媒体が装填
されているカセットを選択する。普通紙以外の記録媒体
を使用する場合には、例えば手差し給紙などの異なった
給紙方法により記録媒体を供給するか、カセットあるい
はカセット内部の記録媒体を交換し、使用する記録媒体
を操作パネルで選択する必要がある。
【0011】一方、家庭内で使用されることが多いプリ
ンタ、特にインクジェットプリンタでは、普通紙以外に
も様々な記録媒体が使用されることが多い。例えば、光
沢紙、コート紙、専用紙、フォトペーパ、インクジェッ
ト用はがき、各種ラベル、OHPシート、光沢フィルム
などが使用される。更に、一般にこれらの装置は常に同
じ給紙部から記録媒体が供給されるように構成されてい
るため、ユーザは記録の際に給紙部にセットした記録媒
体の種類を、パーソナルコンピュータ等のホスト装置に
インストールされたプリンタドライバの設定画面上でマ
ウス等のポインティング・デバイスを操作して選択する
必要がある。
【0012】このように、従来の記録装置では、ユーザ
が設定した記録媒体の種類に応じて、適切な画像処理が
施されると共に記録方法や記録パターンが設定される。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
記録装置、特に記録特性の異なる様々な種類の記録媒体
が使用可能な記録装置では、ユーザが使用する記録媒体
の種類を設定するための操作が複雑となり、適切に設定
するためには、ある程度の知識が必要となると共に設定
に時間がかかるという問題がある。
【0014】特に、パーソナルコンピュータ等のホスト
装置にインストールされたプリンタドライバの設定画面
を参照して、使用する記録媒体を正しく設定するために
は、コンピュータ装置に関する知識、記録装置に関する
知識、及び記録媒体に関する知識が必要であり、だれで
も簡単に正しい設定を行えるような環境は整っていない
のが現状である。
【0015】もちろん、プリンタドライバのデフォルト
の設定で記録を行うことは可能であるが、この場合は使
用する記録媒体に適した記録が行われないので、記録装
置本来の性能が発揮できず、ユーザは不利益を被ること
となる。また、ユーザが設定を誤った場合には、本来の
性能が発揮されないばかりではなく、故障やトラブルの
原因となる可能性もある。
【0016】本発明は以上のような状況に鑑みてなされ
たものであり、記録を行う際のユーザによる記録媒体に
関する設定を大幅に簡略化することができ、なおかつ記
録媒体の種類の設定に関する操作ミスをなくすことがで
きる、記録装置及び記録装置における記録媒体の種類識
別方法を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の第1の態様による記録装置は、記録特性の異なる複
数種類の記録媒体に記録が可能な記録装置であって、所
定の位置に収容された記録媒体を搬送する搬送手段と、
前記搬送手段による記録媒体の搬送の際に発生する音を
集音して電気信号に変換する集音手段と、前記集音手段
から出力された電気信号に基づいて、記録媒体の種類を
識別する識別手段と、前記識別手段によって識別された
種類に応じて記録制御を行う記録制御手段と、を備えて
いる。
【0018】また、上記目的を達成する本発明の第2の
態様による記録装置は、記録特性の異なる複数種類の記
録媒体に記録が可能な記録装置であって、所定の位置に
収容された記録媒体を搬送する搬送手段と、前記搬送手
段によって搬送される記録媒体を叩く叩打手段と、前記
叩打手段が記録媒体を叩く時に発生する音を集音して電
気信号に変換する集音手段と、前記集音手段から出力さ
れた電気信号に基づいて、記録媒体の種類を識別する識
別手段と、前記識別手段によって識別された種類に応じ
て記録制御を行う記録制御手段と、を備えている。
【0019】すなわち、本発明では、記録特性の異なる
複数種類の記録媒体に記録が可能な記録装置において、
所定の位置に収容された記録媒体を搬送し、記録媒体の
搬送の際に発生する音を集音して電気信号に変換し、該
電気信号に基づいて、記録媒体の種類を識別し、識別さ
れた種類に応じて記録制御を行う。
【0020】あるいは、記録特性の異なる複数種類の記
録媒体に記録が可能な記録装置において、所定の位置に
収容された記録媒体を搬送し、搬送される記録媒体を叩
き、記録媒体を叩く時に発生する音を集音して電気信号
に変換し、該電気信号に基づいて、記録媒体の種類を識
別し、識別された種類に応じて記録制御を行う。
【0021】このようにすると、記録を行う際に所定位
置に収容された記録媒体の種類が、記録装置で自動的に
識別され、識別された種類に応じて最適な記録がなされ
るような記録データを生成する共に、記録方法や記録パ
ターンの設定が可能となる。
【0022】従って、記録を行う際のユーザによる記録
媒体に関する設定を大幅に簡略化することができ、なお
かつ記録媒体の種類の設定に関する操作ミスをなくし
て、記録装置本来の性能を発揮することが可能となる。
【0023】
【発明の実施形態】以下添付図面を参照して本発明の好
適な実施形態について詳細に説明する。
【0024】なお、以下に説明する実施形態では、記録
方式としてインクジェット記録方式を用いたシリアル型
の記録装置を例に挙げて説明する。
【0025】本明細書において、「記録」(「プリン
ト」という場合もある)とは、文字、図形等有意の情報
を形成する場合のみならず、有意無意を問わず、また人
間が視覚で知覚し得るように顕在化したものであるか否
かを問わず、広く記録媒体上に画像、模様、パターン等
を形成する、または媒体の加工を行う場合も表すものと
する。
【0026】また、「記録媒体」とは、一般的な記録装
置で用いられる紙のみならず、広く、布、プラスチック
・フィルム、金属板、ガラス、セラミックス、木材、皮
革等、インクを受容可能なものも表すものとする。
【0027】さらに、「インク」(「液体」と言う場合
もある)とは、上記「記録(プリント)」の定義と同様
広く解釈されるべきもので、記録媒体上に付与されるこ
とによって、画像、模様、パターン等の形成または記録
媒体の加工、或いはインクの処理(例えば記録媒体に付
与されるインク中の色剤の凝固または不溶化)に供され
得る液体を表すものとする。
【0028】[全体構成]はじめに、以下で説明する各
実施形態に共通な構成を図1〜図7を参照して説明す
る。本発明に係るインクジェット記録装置1は自動給紙
装置を有しており、給紙部2、送紙部3、排紙部4、キ
ャリッジ部5、クリーニング部6から構成されている。
そこで、これらを項目に分けて概略を順次説明してい
く。図1はインクジェット記録装置のカバーを外した状
態の概略斜視図、図2は図1に示したインクジェット記
録装置の概略正面図、図3は図1に示したインクジェッ
ト記録装置の概略横断面図である。
【0029】<給紙部>給紙部2は、シート状の記録媒
体Pを積載する圧板21と、記録媒体Pを給紙する給送
回転体22がベース20に、取り付けられる構成となっ
ている。前記圧板21には、可動サイドガイド23が移
動可能に設けられていて、記録媒体Pの積載位置を規制
している。圧板21は、ベース20に結合された回転軸
を中心に回動可能で、圧板バネ24により、給送回転体
22に付勢される。給送回転体22と対向する圧板21
の部位には、記録媒体Pの重送を防止する人工皮等の摩
擦係数の高い材質からなる分離パッド25が設けられて
いる。さらに、ベース20には、記録媒体Pを一枚ずつ
分離するための分離爪26、厚紙等分離爪26が使えな
いものを分離するためにベース20に一体形成された土
手部27、普通紙ポジションでは分離爪26が作用し、
厚紙ポジションでは分離爪26が作用しないように切り
換えるための切り換えレバー28、圧板21と給送回転
体22の当接を解除するリリースカム29、とが設けら
れている。
【0030】上記構成において、待機状態では、リリー
スカム29が圧板21を所定位置まで押し下げている。
これにより、圧板21と給送回転体22の当接は解除さ
れる。そして、この状態で搬送ローラ36による駆動力
が、ギア等により給送回転体22及びリリースカム29
に伝達されると、リリースカム29は圧板21から離れ
るので圧板21は上昇し、給送回転体22と記録媒体P
が当接し、給送回転体22の回転にともない記録媒体P
がピックアップされて給紙を開始し、分離爪26によっ
て一枚ずつ分離されて送紙部3に送られる。給送回転体
22及びリリースカム29は記録媒体Pを給紙部3に送
り込むまで回転し、再び記録媒体Pと給送回転体22と
の当接を解除した待機状態となって搬送ローラ36から
の駆動力が切られる。
【0031】<送紙部>送紙部3は、記録媒体Pを搬送
する搬送ローラ36と、ペーパーセンサー32を有して
いる。搬送ローラ36には、従動するピンチローラ37
が当接して設けられている。ピンチローラ37はピンチ
ローラガイド30に保持され、ピンチローラバネ31で
付勢することで、ピンチローラ37を搬送ローラ36に
圧接し記録媒体Pの搬送力を生み出している。さらに、
記録媒体Pが搬送されてくる送紙部3の入口には、記録
媒体Pをガイドする上ガイド33及びプラテン34が配
設されている。また、上ガイド33には記録媒体Pの先
端、後端検出をペーパーセンサー32に伝えるペーパー
センサーレバー35が設けられている。さらに、搬送ロ
ーラ36の記録媒体搬送方向における下流側には、画像
情報に基づいて画像を形成する記録ヘッド7が設けられ
ている。
【0032】記録ヘッド7はインクタンクと一体に構成
されたものか、あるいは、インクタンクを分離し、交換
容易なインクジェット記録ヘッドである。記録ヘッド7
は、本実施形態においては、電気交換体を備え、印加さ
れる熱エネルギーにより生じる膜沸騰による気泡の成
長、収縮によって起こる圧力変化を利用して吐出口より
インクを吐出させて記録を行うものである。
【0033】ただし、ピエゾ方式や、静電方式等他の方
式の記録ヘッドを用いて本発明を実施しても問題は無
い。すなわち、本発明はインクジェット記録装置以外の
電子写真や感熱式の記録装置に適用することも可能であ
る。
【0034】上記構成において、送紙部3に送られた記
録媒体Pは、プラテン34、ピンチローラガイド30及
び、上ガイド33に案内されて、搬送ローラ36とピン
チローラ37とのローラ対に送られる。このとき、ペー
パセンサーレバー5は、搬送されてきた記録媒体Pの先
端を検知し、これにより、記録媒体Pへの記録開始位置
を決めている。また、記録媒体Pは、不図示のLFモー
タにより搬送ローラ36、ピンチローラ37が回転する
ことでプラテン34上を搬送される。
【0035】<キャリッジ部>キャリッジ部5は、記録
ヘッド7を搭載するキャリッジ50を有している。そし
てキャリッジ50は、記録媒体Pの搬送方向に対してほ
ぼ直角に交差する方向に往復走査させるためのガイド軸
81と、キャリッジ50の後端を保持して記録ヘッド7
と記録媒体Pとの間隙を維持するためのガイドレール8
2によって支持されている。これらガイド軸81及びガ
イドレール82は、シャーシ8に取り付けられている。
また、キャリッジ50は、シャーシ8に取り付けられた
キャリッジモータ80によりタイミングベルト83を介
して駆動される。このタイミングベルト83は、アイド
ルプーリ84,801によって張設、支持されている。
さらに、キャリッジ50は、電気基板9から記録ヘッド
7へヘッド駆動信号を伝達するためのフレキシブル基板
51を備えている。
【0036】上記構成において、記録媒体Pに画像を形
成するときは、画像形成する行位置(記録媒体Pの搬送
方向の位置)に、搬送ローラ36、ピンチローラ37が
記録媒体Pを搬送するとともに、キャリッジモータ80
によりキャリッジ50を、画像形成する列位置(記録媒
体Pの搬送方向と垂直な位置)に移動させて、記録ヘッ
ド7を画像形成位置に対向させ、電気基板9からのヘッ
ド駆動信号により記録ヘッド7から記録媒体Pへインク
を吐出して画像が形成される。
【0037】<排紙部>排紙部4において、伝達ローラ
40が前記搬送ローラ36に当接し、さらに、伝達ロー
ラ40は排紙ローラ41と当接して設けられている。し
たがって、搬送ローラ36の駆動力が伝達ローラ40を
介して排紙ローラ41に伝達される。また、排紙ローラ
41に従動して回転可能な拍車42が、排紙ローラ41
に圧接されている。以上の構成によって、キャリッジ部
5により画像形成された記録媒体Pは、前記排紙ローラ
41と拍車42とのニップに挟まれ、搬送されて不図示
の排紙トレー等に排出される。
【0038】ここで、拍車42は、図4及び図5に示す
ように、記録媒体P上に画像形成のために吐出されたイ
ンクへの当接面積を低減させるために、先端をとがらせ
た歯車形状になっている。あるいは、記録媒体P面に対
して連続した周面で接するようにソロバン玉形状にした
ものでもよい。拍車42には、その歯車形状の先端をク
リーニングするためのクリーナ43が当接されている。
クリーナ43の材質としては、吸収能力の高いウレタン
ミクロポーラススポンジが好ましい。
【0039】図6は、排紙ローラ41と拍車42とが接
触する部分の拡大断面図であり、排紙ローラ41の構造
も示している。排紙ローラ41は経年変化しにくく所定
の摩擦係数を有する部材からなる部分41−aと、拍車
42と接触する部分に設けられた、幅w厚さtのスポン
ジからなる部分41−bとから形成されている。図7
は、排紙ローラ41の構造の別の例を示しており、この
図の例では排紙ローラ41の内部は、経年変化しにくく
所定の摩擦係数を有する部材からなる部分41−aで形
成され、表面はスポンジからなる部分41−bで形成さ
れている。
【0040】<クリーニング部>クリーニング部6は、
記録ヘッド7のクリーニングを行うポンプ60と記録ヘ
ッド7の乾燥を抑えるためのキャップ61及び搬送ロー
ラ36からの駆動力を給紙部2とポンプ60に切り換え
る駆動切り換えアーム62から構成されている。
【0041】<制御構成>次に、上述したインクジェッ
ト記録装置1の記録制御を実行するための制御構成につ
いて説明する。
【0042】図16はインクジェット記録装置1の制御
回路の構成を示すブロック図である。制御回路を示す同
図において、1700は記録信号を入力するインターフ
ェース、1710は上記で説明した電気基板9上に搭載
された装置全体に制御を司る制御部であり、MPU17
01、MPU1701が実行する制御プログラムを格納
するROM1702、各種データ(上記記録信号やヘッ
ドに供給される記録データ等)を保存しておくDRAM
1703、及び記録ヘッド7に対する記録データの供給
制御を行うゲートアレイであり、インターフェース17
00、MPU1701、RAM1703間のデータ転送
制御も行うG.A.1704を含んでいる。
【0043】80は記録ヘッド7を搭載したキャリッジ
を搬送するためのキャリッジモータ、1709は記録紙
搬送のための搬送(LF)モータである。1705は記
録ヘッド7を駆動するヘッドドライバ、1706,17
07はそれぞれ搬送モータ1709、キャリッジモータ
80を駆動するためのモータドライバである。
【0044】上記制御構成の動作を説明すると、インタ
ーフェース1700に記録信号が入るとゲートアレイ1
704とMPU1701との間で画像信号がプリント用
の記録データに変換される。そして、モータドライバ1
706、1707が駆動されると共に、ヘッドドライバ
1705に送られた記録データに従って記録ヘッド7が
駆動され、記録が行われる。
【0045】ここでは、MPU1701が実行する制御
プログラムをROM1702に格納するものとしたが、
EEPROM等の消去/書き込みが可能な記憶媒体を更
に追加して、インクジェット記録装置と接続されたホス
ト装置から制御プログラムを変更できるように構成する
こともできる。
【0046】[第1の実施形態]本発明に係るインクジ
ェット記録装置の第1の実施形態について説明する。図
8は、本発明に係るインクジェット記録装置の第1の実
施形態の概略機能ブロック図である。
【0047】本実施形態のインクジェット記録装置1
は、記録媒体供給部110、記録媒体搬送部120、記
録媒体識別部140、記録媒体別記録制御部150、記
録部160、記録媒体出力部170、記録媒体搬送音集
音装置190を含んでいる。また、100は、ホスト装
置としてのコンピュータを表している。
【0048】記録媒体供給部110は、上記の全体構成
において説明した給紙部2に対応し、記録媒体搬送部1
20、記録部160及び記録媒体出力部170は、送紙
部3、キャリッジ部5及び排紙部4にそれぞれ対応して
おり、記録媒体識別部140、及び記録媒体別記録制御
部150は、上記図16に関して説明した制御構成にお
ける、制御部1710に対応している。
【0049】記録媒体供給部110は、記録媒体を装填
し、記録装置に記録媒体を供給する。記録媒体供給部1
10は複数の記録媒体を装填できるようにすることも可
能であり、またその形態は通常レーザービームプリンタ
で使用されているカセットタイプ、手差し給紙タイプ
や、インクジェットプリンタで一般的なオートシートフ
ィーダ(ASF)等のいずれかあるいは組合せで形成さ
れる。記録媒体搬送部120は記録媒体供給部110に
装填されている記録媒体を1枚ピックアップし、記録部
160が記録可能な位置まで記録媒体を搬送すると共
に、記録部160の記録シーケンスに応じて記録媒体を
搬送する。
【0050】記録媒体搬送音集音装置190は、マイク
ロフォン等の音声を電気信号に変換する素子を含んでお
り、記録媒体が記録媒体供給部110から記録媒体搬送
部120へ搬送される時に発生する搬送音を集音し、電
気信号に変換した後、記録媒体識別部140へ出力す
る。記録媒体搬送音集音装置190を設ける位置及びそ
の設置方法については特に限定はなく、記録媒体の搬送
の際に発生する音が効率的に集音できる位置であればよ
い。
【0051】記録媒体識別部140は、記録媒体搬送音
集音装置190から出力された電気信号を分析して記録
媒体の種類を識別し、識別した種類の情報を記録媒体別
記録制御部150へ送信する。
【0052】本実施形態の記録媒体識別部140は、記
録媒体搬送音集音装置190から出力された電気信号に
FFT(高速フーリエ変換)を施して、搬送時に発生す
る音のスペクトル分布を、時間−周波数の音紋チャート
として求める。そして使用可能な記録媒体の種類(普通
紙、光沢紙、コート紙、インクジェット専用紙、フォト
ペーパ、インクジェット用はがき、各種ラベル、OHP
シート、光沢フィルムなど)毎に予め測定され、所定の
記憶領域に格納された音紋チャートと比較して、最も類
似した音紋チャートに対応する記録媒体の種類を使用さ
れる記録媒体として識別する。
【0053】図15は、本実施形態で音紋分析に用いる
FFTによって得られた時間−周波数の音紋チャートの
一例である。本実施形態の記録媒体識別部140では、
このようなチャートに基づいて分析を行い記録媒体の種
類を識別する。
【0054】そして、記録媒体別記録制御部150は、
識別された種類の記録媒体の記録特性に合わせて、最も
適切な記録が出来るように記録方法や記録パターンを設
定し、それらの設定に基づいてコンピュータ100から
送られてきた画像データを記録データに変換し、記録部
160へ送信する。
【0055】記録媒体搬送部120は、記録に合わせて
記録媒体を搬送すると同時に、記録部160は、記録デ
ータに従って記録媒体に記録を行う。記録部160によ
る記録が終了した後、記録媒体搬送部120は記録媒体
を記録媒体出力部170に搬送し、一連の記録を終了す
る。
【0056】以上説明したように本実施形態によれば、
記録媒体の搬送時に発生する音から記録媒体の種類を記
録装置で自動的に識別することができ、使用される記録
媒体の種類の記録特性に応じて画像データが記録データ
に変換されるので、使用される記録媒体の種類に最も適
した記録が行われる。
【0057】従って、記録を行う際のユーザによる記録
媒体に関する設定を大幅に簡略化することができ、なお
かつ記録媒体の種類の設定に関する操作ミスをなくすこ
とが可能となる。
【0058】[第2の実施形態]以下、本発明に係るイ
ンクジェット記録装置の第2の実施形態について説明す
る。第2の実施形態も第1の実施形態と同様なインクジ
ェット記録装置であり、以下では第1の実施形態と同様
な部分は同じ参照符号で示して説明を省略し、第2の実
施形態の特徴的な部分を中心に説明する。
【0059】図9は、本発明に係るインクジェット記録
装置の第2の実施形態の概略機能ブロック図である。本
実施形態のインクジェット記録装置1は、図8に示した
第1の実施形態と同様に、記録媒体供給部110、記録
媒体搬送部120、記録媒体識別部140、記録媒体別
記録制御部150、記録部160、記録媒体出力部17
0、記録媒体搬送音集音装置190を含んでいる。
【0060】加えて、本実施形態のインクジェット記録
装置1は、記録媒体搬送部120において記録媒体が搬
送される時に発生する音以外のノイズをカットする、ノ
イズキャンセラー130を、記録媒体搬送音集音装置1
90と記録媒体識別部140との間に有している。これ
により、記録媒体搬送音集音装置190からの出力信号
は、ノイズキャンセラー130を介して記録媒体識別部
140へ送信される。
【0061】このようにすると、記録媒体の種類の識別
に不要な搬送音や外来ノイズを除去することができ、記
録媒体の種類識別の精度を向上させることができる。
【0062】なお、ノイズキャンセラー130の構成と
しては、バンドパス(帯域通過)フィルタ、帯域除去フ
ィルタ、所定の信号の加減算を行う演算手段などのいず
れかあるいは組合せが考えられる。また、本実施形態に
おいても、記録媒体搬送音集音装置190を設ける位置
及びその設置方法については特に限定はなく、記録媒体
の搬送の際に発生する音が効率的に集音できる位置であ
ればよい以上説明したように本実施形態によれば、記録
媒体の搬送時に発生する音から記録媒体の種類を、記録
装置で高精度で自動的に識別することができる。
【0063】[第3の実施形態]以下、本発明に係るイ
ンクジェット記録装置の第3の実施形態について説明す
る。第3の実施形態も上記の実施形態と同様なインクジ
ェット記録装置であり、以下では第3の実施形態の特徴
的な部分を中心に説明する。
【0064】上記第1及び第2の実施形態では、記録媒
体搬送音集音装置190を設ける位置及びその設置方法
について特に限定せず、記録媒体の搬送の際に発生する
音が効率的に集音できる位置であればよいとしたが、本
実施形態は、記録媒体搬送音集音装置190の設置位置
及び設置方法に特徴がある。
【0065】図10は、第3の実施形態の概略断面を図
3と同様に示した図である。図示されたように、本実施
形態の記録媒体搬送音集音装置190は装置本体のシャ
ーシ8との間に緩衝部190aを介して設置されてお
り、この緩衝部190aにより、記録媒体搬送の際に生
じる装置本体の振動や外来ノイズを記録媒体搬送音集音
装置190が拾わないようにする。
【0066】このようにすることにより、本実施形態に
よれば、記録媒体の搬送時に発生する音から記録媒体の
種類を、記録装置で高精度で自動的に識別することがで
きる。
【0067】[第4の実施形態]以下、本発明に係るイ
ンクジェット記録装置の第4の実施形態について説明す
る。第4の実施形態も上記の実施形態と同様なインクジ
ェット記録装置であり、以下では上記の実施形態と同様
な部分は同じ参照符号で示して説明を省略し、第4の実
施形態の特徴的な部分を中心に説明する。
【0068】上記第1〜第3の実施形態では、記録媒体
搬送の際に発生する音を分析して記録媒体の種類を識別
するものであったが、本実施形態は搬送経路の途中に記
録媒体を叩く(打つ)手段を設け、積極的に発生させた
音によって記録媒体を識別するものである。
【0069】なお、本明細書において、記録媒体を「叩
く(打つ)」という表現は、固定された部分に載置され
た記録媒体の上に固形物を振り下ろすような動作のみを
表わすものではなく、例えば、記録媒体の端部を弾くよ
うな動作も含まれる。
【0070】図11は、本発明に係るインクジェット記
録装置の第4の実施形態の概略機能ブロック図である。
本実施形態のインクジェット記録装置1は、図8に示し
た第1の実施形態と同様に、記録媒体供給部110、記
録媒体搬送部120、記録媒体識別部140、記録媒体
別記録制御部150、記録部160、記録媒体出力部1
70、記録媒体搬送音集音装置190を含んでいる。
【0071】加えて、本実施形態のインクジェット記録
装置1は、記録媒体供給部110と記録媒体搬送部12
0との間に、搬送経路の所定位置にある記録媒体を叩い
て記録媒体の種類毎に固有の音を発生させる、叩打手段
190bを有している。
【0072】そして、叩打手段190bによって発生さ
れた音を記録媒体搬送音集音装置190が集音し、電気
信号に変換した後、記録媒体識別部140へ出力する。
記録媒体搬送音集音装置190を設ける位置及びその設
置方法については特に限定はなく、叩打手段190bに
よって発生される音が効率的に集音できる位置であれば
よい。
【0073】記録媒体識別部140は、記録媒体搬送音
集音装置130からの電気信号から記録媒体の種類を識
別し、識別情報を記録媒体別記録制御部150へ送信す
る。記録媒体の種類を識別する方法としては、特に制限
はなく、上記第1の実施形態のような音紋パターンに基
づいた識別等が適用できる。
【0074】そして、記録媒体別記録制御部150は、
識別された種類の記録媒体の記録特性に合わせて、最も
適切な記録が出来るように記録方法や記録パターンを設
定し、それらの設定に基づいてコンピュータ100から
送られてきた画像データを記録データに変換し、記録部
160へ送信する。
【0075】記録媒体搬送部120は、記録に合わせて
記録媒体を搬送すると同時に、記録部160は、記録デ
ータに従って記録媒体に記録を行う。記録部160によ
る記録が終了した後、記録媒体搬送部120は記録媒体
を記録媒体出力部170に搬送し、一連の記録を終了す
る。
【0076】以上説明したように本実施形態によれば、
記録媒体を積極的に叩くことによって発生した音に基づ
いて記録媒体の種類を識別するようにしたので、記録媒
体識別のための音を集音することが容易となり、記録媒
体の種類を、記録装置で高精度で自動的に識別すること
ができる。
【0077】[第5の実施形態]以下、本発明に係るイ
ンクジェット記録装置の第5の実施形態について説明す
る。第5の実施形態も第4の実施形態と同様なインクジ
ェット記録装置であり、以下では第4の実施形態と同様
な部分は同じ参照符号で示して説明を省略し、第5の実
施形態の特徴的な部分を中心に説明する。
【0078】図12は、本発明に係るインクジェット記
録装置の第5の実施形態の概略機能ブロック図である。
本実施形態のインクジェット記録装置1は、図11に示
した第4の実施形態と同様に、記録媒体供給部110、
記録媒体搬送部120、記録媒体識別部140、記録媒
体別記録制御部150、記録部160、記録媒体出力部
170、記録媒体搬送音集音装置190、叩打手段19
0bを含んでいる。
【0079】加えて、本実施形態のインクジェット記録
装置1は、叩打手段190bが記録媒体を叩く時に発生
する音以外のノイズをカットする、ノイズキャンセラー
130を、記録媒体搬送音集音装置190と記録媒体識
別部140との間に有している。これにより、記録媒体
搬送音集音装置190からの出力信号は、ノイズキャン
セラー130を介して記録媒体識別部140へ送信され
る。
【0080】このようにすると、記録媒体の種類の識別
に不要な搬送音や外来ノイズを除去することができ、記
録媒体の種類識別の精度を向上させることができる。
【0081】なお、ノイズキャンセラー130の構成と
しては、バンドパスフィルタ、帯域除去フィルタ、所定
の信号の加減算を行う演算手段などのいずれかあるいは
組合せが考えられる。また、本実施形態においても、記
録媒体搬送音集音装置190を設ける位置及びその設置
方法については特に限定はなく、叩打手段が記録媒体を
叩く時に発生する音が効率的に集音できる位置であれば
よい以上説明したように本実施形態によれば、記録媒体
を叩く時に発生する音から記録媒体の種類を、記録装置
で高精度で自動的に識別することができる。
【0082】[第6の実施形態]以下、本発明に係るイ
ンクジェット記録装置の第6の実施形態について説明す
る。第6の実施形態も上記第4及び第5の実施形態と同
様なインクジェット記録装置であり、以下では第6の実
施形態の特徴的な部分を中心に説明する。
【0083】上記第4及び第5の実施形態では、記録媒
体搬送音集音装置190を設ける位置及びその設置方法
について特に限定せず、叩打手段が記録媒体を叩く時に
発生する音が効率的に集音できる位置であればよいとし
たが、本実施形態は、記録媒体搬送音集音装置190の
設置方法に特徴がある。
【0084】図13は、第6の実施形態の概略断面を図
3と同様に示した図である。図示されたように、本実施
形態の記録媒体搬送音集音装置190は装置本体のシャ
ーシ8との間に緩衝部190aを介して設置されてお
り、この緩衝部190aにより、叩打手段190bが記
録媒体を叩く時に生じる装置本体の振動や外来ノイズを
記録媒体搬送音集音装置190が拾わないようにする。
【0085】なお、図中では叩打手段190bの位置を
記録媒体搬送音集音装置190の上部に示しているが、
叩打手段190bの位置はこれに限定されるものではな
く、搬送経路中において記録媒体を叩くのに適した位置
であればどこでもよい。この場合も記録媒体搬送音集音
装置190の位置は、叩打手段190bが記録媒体を叩
く時に発生する音が効率的に集音できる位置であればよ
い。
【0086】このようにすることにより、本実施形態に
よれば、記録媒体を叩く時に発生する音から記録媒体の
種類を、記録装置で高精度で自動的に識別することがで
きる。
【0087】[第7の実施形態]以下、本発明に係るイ
ンクジェット記録装置の第7の実施形態について説明す
る。第7の実施形態も上記第4〜第6の実施形態と同様
なインクジェット記録装置であり、以下では第7の実施
形態の特徴的な部分を中心に説明する。
【0088】図14は、本発明に係るインクジェット記
録装置の第7の実施形態の概略機能ブロック図である。
本実施形態のインクジェット記録装置1は、図11に示
した第4の実施形態と同様に、記録媒体供給部110、
記録媒体搬送部120、記録媒体識別部140、記録媒
体別記録制御部150、記録部160、記録媒体出力部
170、記録媒体搬送音集音装置190、叩打手段19
0bを含んでいる。
【0089】加えて、本実施形態のインクジェット記録
装置1は、記録媒体供給部110と記録媒体搬送部12
0との間に記録媒体保持装置190cを有しており、記
録媒体供給部110から搬送された記録媒体は、一旦記
録媒体保持装置190bで保持される。叩打手段190
bは、記録媒体保持装置190cに保持されている静止
状態の記録媒体を叩いて記録媒体の種類に固有な音を発
生させる。このとき記録媒体の搬送機構は、記録媒体搬
送音集音装置190が集音する音に搬送動作で発生する
音が雑音として含まれないように動作を停止するのが好
ましい。
【0090】このようにすると、記録媒体の種類の識別
に不要な搬送音を除去することができると共に、記録媒
体保持装置190cの形状、叩打手段190b及び記録
媒体搬送音集音装置190との位置関係を適切に設計す
ることで、記録媒体搬送音集音装置190が記録媒体が
叩かれる時に発生する音を効率的かつ高いS/N比で集
音することができるようになる。
【0091】以上説明したように本実施形態によれば、
記録媒体を叩く時に発生する音から記録媒体の種類を、
記録装置で高精度で自動的に識別することができる。
【0092】[変形例]上記で説明した実施形態では、
記録媒体搬送音集音装置190から出力された電気信号
にFFTを施して、搬送時に発生する音のスペクトル分
布を、時間−周波数の音紋チャートとして求めて、予め
測定された音紋チャートと比較して、記録媒体の種類を
識別するものとしたが、記録媒体搬送音集音装置190
から出力された電気信号に基づいて記録媒体の種類を識
別するために、他の処理や演算を用いてもよい。
【0093】好適には、スペクトル解析を行って周波数
特性を求め、予め記録媒体の種類毎に同様な条件で測定
されたデータと比較して、記録媒体の種類を識別する。
この場合の、マッチングあるはパターン認識の方法につ
いては特に限定はないが、CPUやMPUの負荷が少な
く、高い精度で記録媒体の種類を認識できる方法が好ま
しい。
【0094】いずれにしても、記録媒体の搬送時あるい
は記録媒体を叩いた時に発生する音の周波数特性が、記
録媒体の種類(材質)によって異なることに着目し、こ
の周波数特性に基づいて記録媒体の種類を識別するもの
であれば、本発明に含まれるものとみなされる。
【0095】[その他の実施形態]以上説明した実施形
態は、記録方式としてインクジェット記録方式を用いた
シリアル型の記録装置であるが、本発明は、記録特性の
異なる複数種類の記録媒体を使用する記録装置であれ
ば、これ以外の記録方式(サーマル記録方式、レーザー
ビーム方式、ワーヤードット方式など)を用いて記録を
行う様々な記録装置に広く適用できる。また、使用可能
な記録媒体の最大記録幅に対応した長さのフルラインヘ
ッドを有するフルライン型の記録装置にも本発明は適用
できる。
【0096】更に、上記実施形態では、使用される記録
媒体の種類のみが自動的に識別されるものとして説明し
たが、既に実用化されている記録媒体のサイズ検出手段
と組合せて、使用される記録媒体のサイズも自動的に検
出するようにすると、使用する記録媒体に対するユーザ
の設定を更に簡略化できるので好適である。
【0097】なお、本発明は、複数の機器(例えばホス
トコンピュータ,インターフェース機器,リーダ,プリ
ンタなど)から構成されるシステムに適用しても、一つ
の機器からなる装置(例えば、複写機,ファクシミリ装
置など)に適用してもよい。
【0098】また、本発明の目的は、前述した実施形態
の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記
録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そ
のシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPU
やMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを
読出し実行することによっても、達成されることは言う
までもない。
【0099】この場合、記憶媒体から読出されたプログ
ラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現するこ
とになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は
本発明を構成することになる。
【0100】プログラムコードを供給するための記憶媒
体としては、例えば、フロッピディスク,ハードディス
ク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD
−R,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROMな
どを用いることができる。
【0101】また、コンピュータが読出したプログラム
コードを実行することにより、前述した実施形態の機能
が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示
に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレ
ーティングシステム)などが実際の処理の一部または全
部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が
実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0102】さらに、記憶媒体から読出されたプログラ
ムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボード
やコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わる
メモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に
基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わ
るCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、そ
の処理によって前述した実施形態の機能が実現される場
合も含まれることは言うまでもない。
【0103】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、記
録を行う際のユーザによる記録媒体に関する設定を大幅
に簡略化することができ、なおかつ記録媒体の種類の設
定に関する操作ミスをなくして、記録装置本来の性能を
発揮することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るインクジェット記録装置のカバー
を外した状態での概略斜視図である。
【図2】図1に示したインクジェット記録装置の概略正
面図である。
【図3】図1に示したインクジェット記録装置の概略横
断面図である。
【図4】拍車42と、クリーナ部材43とローラ部材4
1との当接状態を示す概略横断面図である。
【図5】図4の要部拡大図である。
【図6】排紙ローラ41と拍車42との関係を示す部分
拡大断面図である。
【図7】排紙ローラ41の構造の別の例を示す部分断面
図である。
【図8】本発明の第1の実施形態の機能ブロック図であ
る。
【図9】本発明の第2の実施形態の機能ブロック図であ
る。
【図10】本発明の第3の実施形態の概略横断面図であ
る。
【図11】本発明の第4の実施形態の機能ブロック図で
ある。
【図12】本発明の第5の実施形態の機能ブロック図で
ある。
【図13】本発明の第6の実施形態の概略横断面図であ
る。
【図14】本発明の第7の実施形態の機能ブロック図で
ある。
【図15】音紋分析用時間−周波数チャートの例を示す
図である。
【図16】本発明に係るインクジェット記録装置の制御
構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 インクジェット記録装置 2 給紙部 3 送紙部 4 排紙部 5 キャリッジ部 6 クリーニング部 7 記録ヘッド 8 シャーシ 9 電気基板 80 キャリッジモータ 100 コンピュータ 110 記録媒体供給部 120 記録媒体搬送部 130 ノイズキャンセラー 140 記録媒体識別部 150 記録媒体別記録制御部 160 記録部 170 記録媒体出力部 190 記録媒体搬送音集音装置 190a 緩衝部 190b 叩打手段 190c 記録媒体保持装置 P 記録媒体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C058 AB17 AB22 GB16 GB29 2C059 AA01 AA11 AA64 AB08 AB20 2C061 AQ05 HH03 HJ03 HK07 HK11 HN02 HN17 3F048 AA05 AB01 BA05 BA06 CA00 EB02

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録特性の異なる複数種類の記録媒体に
    記録が可能な記録装置であって、 所定の位置に収容された記録媒体を搬送する搬送手段
    と、 前記搬送手段による記録媒体の搬送の際に発生する音を
    集音して電気信号に変換する集音手段と、 前記集音手段から出力された電気信号に基づいて、記録
    媒体の種類を識別する識別手段と、 前記識別手段によって識別された種類に応じて記録制御
    を行う記録制御手段と、を備えることを特徴とする記録
    装置。
  2. 【請求項2】 記録特性の異なる複数種類の記録媒体に
    記録が可能な記録装置であって、 所定の位置に収容された記録媒体を搬送する搬送手段
    と、 前記搬送手段によって搬送される記録媒体を叩く叩打手
    段と、 前記叩打手段が記録媒体を叩く時に発生する音を集音し
    て電気信号に変換する集音手段と、 前記集音手段から出力された電気信号に基づいて、記録
    媒体の種類を識別する識別手段と、 前記識別手段によって識別された種類に応じて記録制御
    を行う記録制御手段と、を備えることを特徴とする記録
    装置。
  3. 【請求項3】 前記識別手段は、前記集音手段から出力
    された電気信号から、前記音の周波数に関する情報を求
    める周波数情報算出手段と、前記複数種類の記録媒体そ
    れぞれに対して予め求められた周波数に関する情報を格
    納する周波数情報格納手段と、を含むことを特徴とする
    請求項1又は2に記載の記録装置。
  4. 【請求項4】 前記周波数に関する情報が、周波数スペ
    クトルを含むことを特徴とする請求項3に記載の記録装
    置。
  5. 【請求項5】 前記集音手段が、緩衝部材を介して前記
    記録装置の本体に固定されていることを特徴とする請求
    項1又は2に記載の記録装置。
  6. 【請求項6】 前記集音手段と前記識別手段との間に、
    不要な信号を除去するノイズキャンセラーを更に備える
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の記録装置。
  7. 【請求項7】 前記ノイズキャンセラーが、バンドパス
    フィルタを含むことを特徴とする請求項6に記載の記録
    装置。
  8. 【請求項8】 前記搬送手段によって搬送された記録媒
    体を一時的に保持する保持手段を更に備え、前記叩打手
    段は、前記保持手段に保持された記録媒体を叩くことを
    特徴とする請求項2に記載の記録装置。
  9. 【請求項9】 前記叩打手段が記録媒体を叩く時に、前
    記搬送手段を停止させる搬送停止手段を更に備えること
    を特徴とする請求項2又は8に記載の記録装置。
  10. 【請求項10】 記録特性の異なる複数種類の記録媒体
    に記録が可能な記録装置における記録媒体の種類式別方
    法であって、 所定の位置に収容された記録媒体を搬送する搬送工程
    と、 前記搬送工程における記録媒体の搬送の際に発生する音
    を集音して電気信号に変換する集音工程と、 前記集音工程によって出力された電気信号に基づいて、
    記録媒体の種類を識別する識別工程と、 前記識別工程で識別された種類に応じて記録制御を行う
    記録制御工程と、を備えることを特徴とする記録装置に
    おける記録媒体の種類識別方法。
  11. 【請求項11】 記録特性の異なる複数種類の記録媒体
    に記録が可能な記録装置における記録媒体の種類識別方
    法であって、 所定の位置に収容された記録媒体を搬送する搬送工程
    と、 前記搬送工程において搬送される記録媒体を叩く叩打工
    程と、 前記叩打工程において記録媒体を叩く時に発生する音を
    集音して電気信号に変換する集音工程と、 前記集音工程によって出力された電気信号に基づいて、
    記録媒体の種類を識別する識別工程と、 前記識別工程で識別された種類に応じて記録制御を行う
    記録制御工程と、を備えることを特徴とする記録装置に
    おける記録媒体の種類識別方法。
  12. 【請求項12】 前記識別工程が、前記集音手段から出
    力された電気信号から、前記音の周波数に関する情報を
    求める周波数情報算出工程と、求められた周波数に関す
    る情報を、前記複数種類の記録媒体それぞれに対して予
    め求められて記憶された周波数に関する情報と比較する
    比較工程と、を含むことを特徴とする請求項10又は1
    1に記載の記録装置における記録媒体の種類識別方法。
  13. 【請求項13】 前記周波数に関する情報が、周波数ス
    ペクトルを含むことを特徴とする請求項12に記載の記
    録装置における記録媒体の種類識別方法。
  14. 【請求項14】 前記集音工程によって出力された電気
    信号から不要な信号を除去するノイズ除去工程を更に備
    えることを特徴とする請求項10又は11に記載の記録
    装置における記録媒体の種類識別方法。
  15. 【請求項15】 前記ノイズ除去工程が、バンドパスフ
    ィルタを用いて行われることを特徴とする請求項14に
    記載の記録装置における記録媒体の種類識別方法。
  16. 【請求項16】 前記搬送工程において搬送された記録
    媒体を一時的に保持する保持工程を更に備え、前記叩打
    工程が、前記保持された記録媒体を叩くことを特徴とす
    る請求項11に記載の記録装置における記録媒体の種類
    識別方法。
  17. 【請求項17】 前記叩打工程において記録媒体を叩く
    時に、前記記録媒体を停止させることを特徴とする請求
    項11又は16に記載の記録装置における記録媒体の種
    類識別方法。
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