JP2004351653A - 記録装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】低コストで、かつ、スループットに影響を与えることなく記録媒体の識別を行い、さらに記録媒体のバタツキ等が少なく、記録媒体識別装置の焦点距離が安定し、媒体識別精度を向上させた記録装置を提供すること。
【解決手段】キャリッジ11に、光源57および光電変換素子56等から成る媒体読み取り部50(あるいは媒体識別処理部61を含めた記録媒体識別装置60)を備え、該記録媒体識別装置60の識別区域を紙送りローラ30上に設ける。自動給紙部2はプラテン35の下方に配設され、記録動作時の搬送方向が、該自動給紙部から搬送部3への給送方向と反対方向である。また、該構成において、自動給紙部2の給紙動作開始時(あるいは直後)に記録媒体識別処理を行い、記録媒体の給送中に記録データの作成を行う。
【選択図】 図1
【解決手段】キャリッジ11に、光源57および光電変換素子56等から成る媒体読み取り部50(あるいは媒体識別処理部61を含めた記録媒体識別装置60)を備え、該記録媒体識別装置60の識別区域を紙送りローラ30上に設ける。自動給紙部2はプラテン35の下方に配設され、記録動作時の搬送方向が、該自動給紙部から搬送部3への給送方向と反対方向である。また、該構成において、自動給紙部2の給紙動作開始時(あるいは直後)に記録媒体識別処理を行い、記録媒体の給送中に記録データの作成を行う。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばプリンタ・複写機・印刷装置等の記録装置・画像形成装置等において、記録記録媒体の種類、あるいは記録記録媒体サイズを検出する検出手段を含む記録装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、パーソナルコンピュータなどのホストコンピュータと、それに接続されているインクジェットプリンタなどの記録装置を有して構成される記録システムでは、記録装置は、ホストコンピュータのプリンタドライバ上で設定されて送られてくる記録データの他、その種類や記録媒体の種類を示すデータを受け取り、この受け取ったデータに対応した打ち込み制御を行うものが知られている。この場合、ユーザは、記録を行う際は、記録媒体の種類、あるいはサイズをホストコンピュータ上で設定する必要があった。
【0003】
しかし、このようなホストコンピュータ上での記録媒体の種類やサイズの設定は多様であるため、設定のための操作が煩雑になることが多い。その結果、ユーザが記録媒体の種類等の設定を誤ることも多かった。このように、ユーザが記録媒体の種類を誤って設定し、そのまま記録を行うと、例えばインクジェットプリンタでは、記録媒体の種類によってインク受容層の材質や構造が異なり、その結果、記録媒体のインク受容層と記録装置のインク打ち込み制御とが適合せず、例えば、打ち込んだインクが溢れて画像ににじみが発生したり、逆にインクの打ち込み量が少なくて画像にかすれが発生したりする場合がある。また、記録媒体のサイズが異なれば、ユーザが所望の出力結果を得られず記録媒体を無駄にしてしまうばかりでなく、インクジェットプリンタ内のプラテンにインクが着弾しプラテンが汚れ、プリンタ内部の清掃が必要となったり、あるいは、プリンタ内部に大量のインクが霧状に浮遊し、プリンタ自体が不具合を起こす原因ともなってしまう。
【0004】
また、最近になってホストを介さずに直接画像入出力機器間を接続し、データのやりとりができるようなシステムが提供されてきている。例えば、デジタルカメラとプリンタを直接接続するダイレクトプリントシステムがあり、プリントする際は、デジタルカメラあるいはプリンタを操作することで、プリントアウト動作を可能とするものである。この場合にも、記録媒体の種類およびサイズの設定は煩雑化しており、より簡潔な操作性が求められている。
【0005】
このような問題を解決する記録装置として、例えば、特開平5−16462号公報、特開平8−48438号公報等に開示されているように、記録ヘッドを搭載するキャリッジに光学センサユニットを設け、給紙装置から給送されてきた記録媒体をプラテン上に搬送し、光学センサユニットにより記録媒体を識別するものが提案されている。
【0006】
また、特開2001−10151号公報に開示されているように、記録媒体のサイズを識別するためにキャリッジに光学センサユニットを設け、給紙装置から給送されてきた記録媒体をプラテン上に搬送し、キャリッジを主走査させることで、記録媒体の幅寸法を測定するものも提案されている。また、記録媒体の長さ寸法の測定には、別途、光学センサユニットを追加することで、記録媒体のサイズを識別している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような記録装置では、記録媒体の種類やサイズを識別が、プラテン上で行われ、記録媒体の給送は印刷開始位置に到達しているにもかかわらず、記録媒体識別処理のための時間の分だけ、スループットに影響が出てしまう。また、記録媒体の種類によっては、記録媒体がプラテン上でコックリングや紙浮き等で高さ方向に暴れてしまうため、記録媒体識別装置の焦点距離が不安定になり、正確な媒体識別ができないことがあり得る。あるいは、長さ寸法を測定するために、別のセンサを追加するなどしており、コストアップ要因となっている。
【0008】
本発明は、上述のような問題に鑑み、低コストで、かつ、スループットに影響を与えることなく記録媒体の識別を行い、さらに媒体識別精度を向上させた記録装置を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決するために考案された下記の構成を特徴とする。
【0010】
(1)記録ヘッドと、該記録ヘッドを搭載し主走査方向に往復移動させるキャリッジと、前記主走査方向と直交する副走査方向に記録媒体を搬送する紙送りローラと、を有する記録装置において、前記キャリッジは、記録媒体の表面に当たるようにされた少なくとも一つの照明源と、該照明源によって照らされている前記記録媒体表面の区域から光を受け取る光電変換素子とを備え、前記光電変換素子の出力に対応する信号を受けるための処理装置であって、前記信号を処理して前記記録媒体を識別する処理装置を備えた記録媒体識別装置を有し、前記光電変換素子が光を受け取る記録媒体表面の区域が、前記紙送りローラ上であることを特徴とする記録装置。
【0011】
(2)上記(1)に記載の記録装置において、前記キャリッジが主走査方向に移動し、前記記録媒体識別装置により前記記録媒体の両端部を認識することで、前記記録媒体の幅寸法を検知することを特徴とする記録装置。
【0012】
(3)上記(1)乃至(2)に記載の記録装置において、前記記録媒体を給紙する給紙部を有し、該給紙部から給紙されてきた前記記録媒体を、前記紙送りローラの回転によって装置内に給送し、さらに、前記記録ヘッドによる記録時には前記給送方向と反対方向に前記記録媒体を搬送することを特徴とする記録装置。
【0013】
(4)上記(3)に記載の記録装置において、前記記録ヘッドに対向するように配設され、前記記録媒体を支持するためのプラテンを有し、前記プラテンの下に前記給紙部が配設され、前記給紙部から給紙された前記記録媒体は、前記プラテンと前記紙送りローラの間に設けられた搬送路を通り、前記紙送りローラにニップされることを特徴とする記録装置。
【0014】
(5)上記(3)乃至(4)に記載の記録装置において、前記紙送りローラにニップされた前記記録媒体が装置内に給送される際に、前記記録媒体識別装置が前記記録媒体の先後端部を認識することで、前記記録媒体の長さ寸法を検知することを特徴とする記録装置。
【0015】
(6)上記(1)乃至(5)に記載の記録装置において、前記記録ヘッドが、前記電気熱変換体によって印加される熱エネルギーにより、インクに生ずる膜沸騰を利用して吐出口よりインクを吐出させるインクジェット記録装置であって、前記キャリッジに備えられた前記照明源および前記光電変換素子と、前記記録ヘッドの前記吐出口との間に、インクミスト防止壁を有することを特徴とする記録装置。
【0016】
(7)記録ヘッドと、該記録ヘッドを搭載し主走査方向に往復移動させるキャリッジと、前記主走査方向と直交する副走査方向に記録媒体を搬送する紙送りローラと、前記記録媒体を給紙する給紙部と、を有する記録装置において、記録媒体の表面に当たるようにされた少なくとも一つの照明源と、該照明源によって照らされている前期記録媒体表面の区域から光を受け取る光電変換素子と、前記光電変換素子の出力に対応する信号を受けるための処理装置であって、前記信号を処理して前記記録媒体を識別する処理装置を備えた記録媒体識別装置と、を有し、前記給紙部による給紙動作を開始する段階で前記記録媒体識別装置による紙種検知を行うことを特徴とする記録装置。
【0017】
(8)上記(7)に記載の記録装置において、前記キャリッジが、前記照明源と前記光電変換素子とを備えることを特徴とする記録装置。
【0018】
(9)上記(8)に記載の記録装置において、前記キャリッジが主走査方向に移動し、前記記録媒体識別装置により記録媒体の両端部を認識することで、記録媒体の幅寸法を検知することを特徴とする記録装置。
【0019】
(10)上記(8)乃至(9)に記載の記録装置において、前記光電変換素子が光を受け取る記録媒体表面の区域が、前記紙送りローラ上であることを特徴とする記録装置。
【0020】
(11)上記(7)乃至(10)に記載の記録装置において、前記給紙部から給紙されてきた前記記録媒体を、前記紙送りローラの回転によって装置内に給送し、さらに、前記記録ヘッドによる記録時には前記給送方向と反対方向に前記記録媒体を搬送することを特徴とする記録装置。
【0021】
(12)上記(11)に記載の記録装置において、前記記録ヘッドに対向するように配設され、前記記録媒体を支持するためのプラテンを有し、前記プラテンの下に前記給紙部が配設され、前記給紙部から給紙された前記記録媒体は、前記プラテンと前記紙送りローラの間に設けられた搬送路を通り、前記紙送りローラにニップされることを特徴とする記録装置。
【0022】
(13)上記(11)乃至(12)に記載の記録装置において、前記紙送りローラと前記ピンチローラにニップされた前記記録媒体が搬送される際に、前記記録媒体識別装置が前記記録媒体の先後端部を認識することで、記録媒体の長さ寸法を検知することを特徴とする記録装置。
【0023】
(14)上記(7)乃至(13)に記載の記録装置において、前記記録ヘッドが、前記電気熱変換体によって印加される熱エネルギーにより、インクに生ずる膜沸騰を利用して吐出口よりインクを吐出させるインクジェット記録装置であって、前記キャリッジに備えられた前記照明源および前記光電変換素子と、前記記録ヘッドの前記吐出口との間に、インクミスト防止壁を有することを特徴とする記録装置。
【0024】
(15)記録ヘッドと、該記録ヘッドを搭載し主走査方向に往復移動させるキャリッジと、前記主走査方向と直交する副走査方向に記録媒体を搬送する紙送りローラと、を有する記録装置において、記録媒体の表面に当たるようにされた少なくとも一つの照明源と、該照明源によって照らされている前期記録媒体表面の区域から光を受け取る光電変換素子と、前記光電変換素子の出力に対応する信号を受けるための処理装置であって、前記信号を処理して前記記録媒体を識別する処理装置を備えた記録媒体識別装置と、を有し、前記記録媒体識別装置から信号を受けるプリンタ制御装置を有し、前記プリンタ制御装置から信号を受信し前記記録媒体識別装置により識別した前記記録媒体に最適な記録データを作成する記録データ作成部を有し、前記給紙部からの給紙動作の際に紙種検知を行い、該紙種情報を前記記録媒体識別装置からプリンタ制御部に送信し、前記記録媒体が、前記紙送りローラの回転によって装置内に給送され、前記給紙部を完全に抜けた後に前記給送方向と反対方向に搬送され、前記記録ヘッドによる記録開始位置にセットされるまでの給紙時間中に、前記記録データ作成部が前記記録データを作成することを特徴とする記録装置。
【0025】
(16)上記(15)に記載の記録装置において、前記データ作成部が、記録装置内部に備わっていることを特徴とする記録装置。
【0026】
(17)上記(15)に記載の記録装置において、前記データ作成部が、該記録装置が接続されているパーソナルコンピュータ(PC)に備わっていることを特徴とする記録装置。
【0027】
(18)上記(15)乃至(17)に記載の記録装置において、前記キャリッジが、前記照明源と前記光電変換素子とを備えることを特徴とする記録装置。
【0028】
(19)上記(18)に記載の記録装置において、前記キャリッジが主走査方向に移動し、前記記録媒体識別装置により記録媒体の両端部を認識することで、記録媒体の幅寸法を検知することを特徴とする記録装置。
【0029】
(20)上記(18)乃至(19)に記載の記録装置において、前記光電変換素子が光を受け取る記録媒体表面の区域が、前記紙送りローラ上であることを特徴とする記録装置。
【0030】
(21)上記(15)乃至(20)に記載の記録装置において、前記記録媒体を給紙する給紙部を有し、該給紙部から給紙されてきた前記記録媒体を、前記紙送りローラの回転によって装置内に給送し、さらに、前記記録ヘッドによる記録時には前記給送方向と反対方向に前記記録媒体を搬送することを特徴とする記録装置。
【0031】
(22)上記(21)に記載の記録装置において、前記記録ヘッドに対向するように配設され、前記記録媒体を支持するためのプラテンを有し、前記プラテンの下に前記給紙部が配設され、前記給紙部から給紙された前記記録媒体は、前記プラテンと前記紙送りローラの間に設けられた搬送路を通り、前記紙送りローラにニップされることを特徴とする記録装置。
【0032】
(23)上記(21)乃至(22)に記載の記録装置において、前記紙送りローラにニップされた前記記録媒体が搬送される際に、前記記録媒体識別装置が前記記録媒体の先後端部を認識することで、記録媒体の長さ寸法を検知することを特徴とする記録装置。
【0033】
(24)上記(15)乃至(23)に記載の記録装置において、前記記録ヘッドが、前記電気熱変換体によって印加される熱エネルギーにより、インクに生ずる膜沸騰を利用して吐出口よりインクを吐出させるインクジェット記録装置であって、前記キャリッジに備えられた前記照明源および前記光電変換素子と、前記記録ヘッドの前記吐出口との間に、インクミスト防止壁を有することを特徴とする記録装置。
【0034】
(作用)
即ち、上記(1)の発明によれば、記録ヘッドと、該記録ヘッドを搭載し主走査方向に往復移動させるキャリッジと、前記主走査方向と直交する副走査方向に記録媒体を搬送する紙送りローラと、を有する記録装置において、前記キャリッジは、記録媒体の表面に当たるようにされた少なくとも一つの照明源と、該照明源によって照らされている前記記録媒体表面の区域から光を受け取る光電変換素子とを備え、前記光電変換素子の出力に対応する信号を受けるための処理装置であって、前記信号を処理して前記記録媒体を識別する処理装置を備えた記録媒体識別装置を有し、前記光電変換素子が光を受け取る記録媒体表面の区域が、前記紙送りローラ上であることを特徴とするため、記録媒体のバタツキ等が少なく、記録媒体識別装置の焦点距離が安定し、媒体識別精度が向上でき、かつ、記録媒体の搬送路と記録媒体の識別するタイミングの設定に自由度を与えることができ、スループットに影響を与えることなく記録媒体識別処理を行うことが可能である。
【0035】
また、上記(2)の発明によれば、前記キャリッジが主走査方向に移動し、前記記録媒体識別装置により前記記録媒体の両端部を認識することで、前記記録媒体の幅寸法を検知することを特徴とするため、記録媒体の幅寸法検出のために、別のセンサを追加する必要がないため、記録装置のコストダウンが可能である。
【0036】
また、上記(3)の発明によれば、前記記録媒体を給紙する給紙部を有し、該給紙部から給紙されてきた前記記録媒体を、前記紙送りローラの回転によって装置内に給送し、さらに、前記記録ヘッドによる記録時には前記給送方向と反対方向に前記記録媒体を搬送することを特徴とするため、記録装置サイズのコンパクト化を行うことができ、且つ、スループットに影響を与えることなく記録媒体識別処理を行うことが可能である。
【0037】
また、上記(4)の発明によれば、前記記録ヘッドに対向するように配設され、前記記録媒体を支持するためのプラテンを有し、前記プラテンの下に前記給紙部が配設され、前記給紙部から給紙された前記記録媒体は、前記プラテンと前記紙送りローラの間に設けられた搬送路を通り、前記紙送りローラにニップされることを特徴とするため、記録装置サイズのコンパクト化を行うことができ、且つ、スループットに影響を与えることなく記録媒体識別処理を行うことが可能である。
【0038】
また、上記(5)の発明によれば、前記紙送りローラにニップされた前記記録媒体が装置内に給送される際に、前記記録媒体識別装置が前記記録媒体の先後端部を認識することで、前記記録媒体の長さ寸法を検知することを特徴とするため、記録媒体の長さ寸法検出のために、別のセンサを追加する必要がないため、記録装置のコストダウンが可能である。
【0039】
また、上記(6)の発明によれば、前記記録ヘッドが、前記電気熱変換体によって印加される熱エネルギーにより、インクに生ずる膜沸騰を利用して吐出口よりインクを吐出させるインクジェット記録装置であって、前記キャリッジに備えられた前記照明源および前記光電変換素子と、前記記録ヘッドの前記吐出口との間に、インクミスト防止壁を有することを特徴とするため、前記照明源および前記光電変換素子のインクミストによるインク汚れを防止することができ、耐久性の向上が可能である。
【0040】
また、上記(7)の発明によれば、記録ヘッドと、該記録ヘッドを搭載し主走査方向に往復移動させるキャリッジと、前記主走査方向と直交する副走査方向に記録媒体を搬送する紙送りローラと、前記記録媒体を給紙する給紙部と、を有する記録装置において、記録媒体の表面に当たるようにされた少なくとも一つの照明源と、該照明源によって照らされている前期記録媒体表面の区域から光を受け取る光電変換素子と、前記光電変換素子の出力に対応する信号を受けるための処理装置であって、前記信号を処理して前記記録媒体を識別する処理装置を備えた記録媒体識別装置と、を有し、前記給紙部による給紙動作を開始する段階で前記記録媒体識別装置による紙種検知を行うことを特徴とするため、スループットに影響を与えることなく記録媒体識別処理を行うことが可能である。
【0041】
また、上記(8)の発明によれば、前記キャリッジが、前記照明源と前記光電変換素子とを備えることを特徴とするため、記録媒体の搬送路に自由度を与えることが可能である。
【0042】
また、上記(9)の発明によれば、前記キャリッジが主走査方向に移動し、前記記録媒体識別装置により記録媒体の両端部を認識することで、記録媒体の幅寸法を検知することを特徴とするため、記録媒体の幅寸法検出のために、別のセンサを追加する必要がないため、記録装置のコストダウンが可能である。
【0043】
また、上記(10)の発明によれば、前記光電変換素子が光を受け取る記録媒体表面の区域が、前記紙送りローラ上であることを特徴とするため、記録媒体のバタツキ等が少なく、記録媒体識別装置の焦点距離が安定し、媒体識別精度が向上でき、かつ、記録媒体の搬送路と記録媒体の識別するタイミングの設定に自由度を与えることができ、スループットに影響を与えることなく記録媒体識別処理を行うことが可能である。
【0044】
また、上記(11)の発明によれば、前記給紙部から給紙されてきた前記記録媒体を、前記紙送りローラの回転によって装置内に給送し、さらに、前記記録ヘッドによる記録時には前記給送方向と反対方向に前記記録媒体を搬送することを特徴とするため、記録装置サイズのコンパクト化を行うことができ、且つ、スループットに影響を与えることなく記録媒体識別処理を行うことが可能である。
【0045】
また、上記(12)の発明によれば、前記記録ヘッドに対向するように配設され、前記記録媒体を支持するためのプラテンを有し、前記プラテンの下に前記給紙部が配設され、前記給紙部から給紙された前記記録媒体は、前記プラテンと前記紙送りローラの間に設けられた搬送路を通り、前記紙送りローラにニップされることを特徴とするため、記録装置サイズのコンパクト化を行うことができ、且つ、スループットに影響を与えることなく記録媒体識別処理を行うことが可能である。
【0046】
また、上記(13)の発明によれば、前記紙送りローラと前記ピンチローラにニップされた前記記録媒体が搬送される際に、前記記録媒体識別装置が前記記録媒体の先後端部を認識することで、記録媒体の長さ寸法を検知することを特徴とするため、記録媒体の長さ寸法検出のために、別のセンサを追加する必要がないため、記録装置のコストダウンが可能である。
【0047】
また、上記(14)の発明によれば、前記記録ヘッドが、前記電気熱変換体によって印加される熱エネルギーにより、インクに生ずる膜沸騰を利用して吐出口よりインクを吐出させるインクジェット記録装置であって、前記キャリッジに備えられた前記照明源および前記光電変換素子と、前記記録ヘッドの前記吐出口との間に、インクミスト防止壁を有することを特徴とするため、前記照明源および前記光電変換素子のインクミストによるインク汚れを防止することができ、耐久性の向上が可能である。
【0048】
また、上記(15)の発明によれば、記録ヘッドと、該記録ヘッドを搭載し主走査方向に往復移動させるキャリッジと、前記主走査方向と直交する副走査方向に記録媒体を搬送する紙送りローラと、を有する記録装置において、記録媒体の表面に当たるようにされた少なくとも一つの照明源と、該照明源によって照らされている前期記録媒体表面の区域から光を受け取る光電変換素子と、前記光電変換素子の出力に対応する信号を受けるための処理装置であって、前記信号を処理して前記記録媒体を識別する処理装置を備えた記録媒体識別装置と、を有し、前記記録媒体識別装置から信号を受けるプリンタ制御装置を有し、前記プリンタ制御装置から信号を受信し前記記録媒体識別装置により識別した前記記録媒体に最適な記録データを作成する記録データ作成部を有し、前記給紙部からの給紙動作の際に紙種検知を行い、該紙種情報を前記記録媒体識別装置からプリンタ制御部に送信し、前記記録媒体が、前記紙送りローラの回転によって装置内に給送され、前記給紙部を完全に抜けた後に前記給送方向と反対方向に搬送され、前記記録ヘッドによる記録開始位置にセットされるまでの給紙時間中に、前記記録データ作成部が前記記録データを作成することを特徴とするため、スループットに影響を与えることなく、記録媒体識別処理から記録データ作成を行うことが可能である。
【0049】
また、上記(16)の発明によれば、前記データ作成部が、記録装置内部に備わっていることを特徴とするため、ホストが不要で、記録装置内部でクローズしたシステムの構築が可能である。
【0050】
また、上記(17)の発明によれば、前記データ作成部が、該記録装置が接続されているパーソナルコンピュータ(PC)に備わっていることを特徴とするため、記録装置の制御装置を簡略化でき、コストダウンが可能である。
【0051】
また、上記(18)の発明によれば、前記キャリッジが、前記照明源と前記光電変換素子とを備えることを特徴とするため、記録媒体の搬送路に自由度を与えることが可能である。
【0052】
また、上記(19)の発明によれば、前記キャリッジが主走査方向に移動し、前記記録媒体識別装置により記録媒体の両端部を認識することで、記録媒体の幅寸法を検知することを特徴とするため、記録媒体の幅寸法検出のために、別のセンサを追加する必要がないため、記録装置のコストダウンが可能である。
【0053】
また、上記(20)の発明によれば、前記光電変換素子が光を受け取る記録媒体表面の区域が、前記紙送りローラ上であることを特徴とするため、記録媒体のバタツキ等が少なく、記録媒体識別装置の焦点距離が安定し、媒体識別精度が向上でき、かつ、記録媒体の搬送路と記録媒体の識別するタイミングの設定に自由度を与えることができ、スループットに影響を与えることなく記録媒体識別処理を行うことが可能である。
【0054】
また、上記(21)の発明によれば、前記記録媒体を給紙する給紙部を有し、該給紙部から給紙されてきた前記記録媒体を、前記紙送りローラの回転によって装置内に給送し、さらに、前記記録ヘッドによる記録時には前記給送方向と反対方向に前記記録媒体を搬送することを特徴とするため、記録装置サイズのコンパクト化を行うことができ、且つ、スループットに影響を与えることなく記録媒体識別処理を行うことが可能である。
【0055】
また、上記(22)の発明によれば、前記記録ヘッドに対向するように配設され、前記記録媒体を支持するためのプラテンを有し、前記プラテンの下に前記給紙部が配設され、前記給紙部から給紙された前記記録媒体は、前記プラテンと前記紙送りローラの間に設けられた搬送路を通り、前記紙送りローラにニップされることを特徴とするため、記録装置サイズのコンパクト化を行うことができ、且つ、スループットに影響を与えることなく記録媒体識別処理を行うことが可能である。
【0056】
また、上記(23)の発明によれば、前記紙送りローラにニップされた前記記録媒体が搬送される際に、前記記録媒体識別装置が前記記録媒体の先後端部を認識することで、記録媒体の長さ寸法を検知することを特徴とするため、記録媒体の長さ寸法検出のために、別のセンサを追加する必要がないため、記録装置のコストダウンが可能である。
【0057】
また、上記(24)の発明によれば、前記記録ヘッドが、前記電気熱変換体によって印加される熱エネルギーにより、インクに生ずる膜沸騰を利用して吐出口よりインクを吐出させるインクジェット記録装置であって、前記キャリッジに備えられた前記照明源および前記光電変換素子と、前記記録ヘッドの前記吐出口との間に、インクミスト防止壁を有することを特徴とするため、前記照明源および前記光電変換素子のインクミストによるインク汚れを防止することができ、耐久性の向上が可能である。
【0058】
【発明の実施の形態】
(実施例1)
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0059】
(装置構成)
図1は本実施例の要部を示した概略図である。
【0060】
本実施例における記録装置は、記録媒体Pを装置本体内へと自動的に給紙する自動給紙部2と、自動給紙部2から1枚ずつ送出される記録媒体Pを所望の記録位置へと導くと共に、記録位置から排出部へと記録媒体Pを導く搬送部3と、搬送部3に搬送された記録媒体Pに所望の記録を行う記録部1と、前記記録部1等に対する回復処理を行う回復部(不図示)とから構成されている。
【0061】
自動給紙部2は、主に、給紙ローラ20、分離部21、記録媒体積載部22等で構成され、また、自動給紙部2は、後述のプラテン35の下方に配設されている。自動給紙部2から搬送部3への記録媒体Pの給送路25は、後述の紙送りローラ30およびガイド部材36とプラテン35の間に設けられている。
【0062】
搬送部3は、主に、紙送りローラ30、ピンチローラ31、排紙ローラ32、拍車33、紙送りモータ34、プラテン35、およびガイド部材36および37等で構成される。
【0063】
紙送りローラ30はギアトレイン38および39を介して紙送りモータ34の駆動により回転可能である。また、ピンチローラ31はピンチローラホルダ(不図示)の先端部に回転可能に軸支されており、ピンチローラホルダを付勢するピンチローラバネ(不図示)により、紙送りローラ30に圧接され、紙送りローラ30と従動して回転可能である。
【0064】
自動給紙部2から送出された記録媒体Pを一度装置背面方向(図中矢印A方向)へ搬送可能なようにガイド部材37が構成され、さらに、記録媒体Pが搬送されたときに搬送負荷とならぬよう、装置背面には排紙口(不図示)が設けられている。また、記録動作時には、反対方向(図中矢印B方向)に搬送するようになっている。
【0065】
プラテン35は後述する記録ヘッド10に対向するように配設され、記録媒体Pは紙送りローラ30の回転により、プラテン35に沿って搬送可能なように構成されている。
【0066】
排紙ローラ32、および排紙ローラ32に対向するように設けられた拍車33は、プラテン35の記録媒体搬送方向(図中矢印B方向)下流側に構成されており、後述する記録部1で記録した記録媒体Pを排紙トレイ40に排出する。
【0067】
記録部1は、記録ヘッド10、記録ヘッド10を搭載しガイド軸14に沿って走査するキャリッジ11、キャリッジモータ12等で構成されている。
【0068】
記録ヘッド10は、特にインクジェット記録方式の中でも、インク吐出を行わせるために利用されるエネルギーとして熱エネルギーを発生する手段(例えば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、その熱エネルギーによりインクの状態変化を生起させる方式を用いることにより記録の高密度化、高精細化を達成している。
【0069】
キャリッジ11には、媒体読み取り部50が設けられており、記録ヘッド10との間には、記録ヘッド10から吐出されたインク滴のうち、記録媒体Pに着弾せず装置内に浮遊しインクミストとなったインク滴が媒体読み取り部50に付着しないように、インクミスト防止壁15が設けられている。媒体読み取り部50は図中矢印C方向に向けられており、紙送りローラ30上を識別区域としている。
【0070】
なお、後述する媒体識別処理部61と媒体読み取り部50から成る記録媒体識別装置60がキャリッジ11に設けられていてもよい。
【0071】
記録媒体識別装置60は、主に媒体読み取り部50と媒体識別処理部61から成り、図2は媒体読み取り部50の概略断面図を示したものである。51は電気回路を含んだ媒体読み取り部筐体である。照明レンズ52は、光源57、例えばLEDからの光が、記録媒体Pの識別区域である紙送りローラ30上を照らすように配設されている。53および54は、画像を読み取るための結像レンズであり、鏡筒55に保持されている。光電変換素子56は結像レンズ53および54で集めた光を電気信号に変換し、媒体識別処理部61に送信する。光電変換素子56は、CCDあるいはCMOSデバイスのような複数の光電画像検知デバイスを配列して成るものである。
【0072】
(媒体識別動作)
図3は記録装置の構成要素のブロック図である。
【0073】
光電変換素子56は、媒体識別処理部61に入力を供給するアナログ・デジタル変換器62に接続されている。媒体識別処理部61は光源57にも接続されている。媒体識別処理部61は、光源57及び画像読み取りのシーケンスを含む測定プロセスを制御し、デジタル化された光電変換素子56の検出値を処理する。図3に示した実施形態では、媒体識別処理部61は、プリンタ制御装置70に接続されている。媒体識別処理部61は、実際上は、プリンタ制御装置70であってもよい。
【0074】
媒体読み取り部50により紙送りローラ30上の画像検出を行い、検出値をアナログ・デジタル変換器62介して媒体識別処理部61に送信する。媒体識別処理部61は受信した画像検出値から、紙送りローラ30上の記録媒体Pの有無、および、記録媒体Pの種類を特定する。
【0075】
紙送りローラ30上に記録媒体Pが有り、且つ、記録媒体Pの種類が特定されたら、特定された記録媒体Pの種類情報をプリンタ制御装置70の入出力部71より、プリントデータ作成部72に送信する。プリントデータ作成部72は、プリンタ本体が接続されているホスト・コンピュータであっても、プリンタ本体内に備えられた画像処理装置であってもよい。
【0076】
図3には、自動給紙部2、記録ヘッド10、搬送部3(紙送りモータ34)およびキャリッジ11(キャリッジモータ12)を制御するプリンタ制御装置70が示されている。プリンタの他の要素も特定の記録媒体Pの識別に応答してプリンタ制御装置70により制御される。
【0077】
(装置動作)
次に、図4の動作フローチャートに沿って、本実施例の動作について説明する。
【0078】
プリンタ制御装置70がホストコンピュータから印刷命令を受信し、システムが起動する(Step1)。システムが起動すると、記録媒体識別装置60が起動し、媒体読み取り部50を備えたキャリッジ11が記録媒体検出ポジションに移動する。キャリッジ11が記録媒体検出ポジションに到達すると、記録媒体識別装置60は光源57をONにし(Step2)、媒体読み取り部50が光源57により照らされている紙送りローラ30上の識別区域の画像検出を始める(Step3)。
【0079】
プリンタ制御装置70は記録媒体識別装置60の起動を確認すると、自動給紙部2から給紙動作を開始する(Step4)。分離部21により1枚に分離された記録媒体Pは、プラテン35と紙送りローラ30との間に設けられた給送路へと導かれる。
【0080】
また、給紙動作が開始されると、記録媒体識別装置60は記録媒体有無の検出を始め、情報をプリンタ制御装置70に返す(Step5)。
【0081】
記録媒体Pが記録媒体識別装置60の識別区域内に進入すると、記録媒体識別装置60は記録媒体有りを認識し、プリンタ制御装置70に送信する(Step6)。プリンタ制御装置70はこの情報から、記録媒体Pの先端が到達した時間情報を記録する。
【0082】
続いて、記録媒体Pは紙送りローラ30およびピンチローラ31にニップされ、プリンタ本体内に給送される(Step7)。このとき、記録媒体識別装置60は識別区域を通過する記録媒体P速度情報を取得し、プリンタ制御装置70は、速度情報と給送時間から記録媒体Pの搬送距離を算出している。
【0083】
紙送りローラ30による給送が始まり一定距離進んだところで紙送りを一旦停止し(Step8)、記録媒体識別装置60による記録媒体Pの種類の検出が行われる(Step9)。記録媒体識別の詳細については上述の通りである。プリンタ制御装置70から記録媒体Pの種類情報を受信したプリントデータ作成部72は、記録媒体Pの種類に応じたプリントデータを作成する(Step10)。
【0084】
また、紙送り停止中に、媒体読み取り部50を備えたキャリッジ11を主走査方向にスキャンさせ、記録媒体Pの両端部を検出し、両端部の位置情報から紙幅寸法を算出し、プリントデータ作成部72に送信する(Step11)。
【0085】
媒体読み取り部50を備えたキャリッジ11は、再び記録媒体検出ポジションに移動し、紙送りローラ30は記録媒体Pの給送を継続する(Step12)。このとき、記録媒体識別装置60も記録媒体Pの速度情報の取得を継続する。
【0086】
紙送りローラ30による記録媒体Pの給送が進み、記録媒体識別装置60の識別区域から記録媒体Pが抜けると、紙送りローラ30は給送を停止する。このとき、記録媒体識別装置60は記録媒体無しを認識し、プリンタ制御装置70に送信する(Step13)。これにより、プリンタ制御装置70は、記録媒体Pの先端が到達してから後端が抜けるまでの速度情報と時間情報を取得できるため、記録媒体Pの(搬送方向の)長さ寸法を算出し、プリントデータ作成部72に送信する(Step14)。
【0087】
プリントデータ作成部72は、既に所有している記録媒体Pの紙幅寸法と合わせて、紙サイズ情報を作成する(Step15)。プリントデータ作成部72は、既に作成している記録媒体Pの種類に応じたプリントデータを、紙サイズに合わせて補正、あるいは加工する。
【0088】
さて、紙送りローラ30の給送により、記録媒体Pは記録媒体識別装置60の識別区域から抜けているため、記録媒体Pの(給紙時の)後端はプラテン35の上面よりも高い位置まで到達している。このとき記録媒体Pの先端はプリンタ本体背面の排紙口から装置外に飛び出すような形になり、紙ジャムが発生しない。
【0089】
次に、紙送りローラ30は給紙時とは反対方向に回転を始め(Step16)、記録媒体Pは給紙時とは反対方向(矢印B方向)に搬送され、記録媒体Pはプラテン35上の記録位置へと搬送される。また、この紙送りローラ30の動作中にプリントデータ作成部72はプリントデータの作成を行えるため、スループットに影響を与えることがなく、効率的である。
【0090】
さらに、プリンタ制御装置70はプリントデータ作成部72からプリントデータを受信し、該データに基づく駆動命令を記録ヘッド10、キャリッジモータ12、紙送りモータ34に送信し、それぞれ記録動作を行う(Step17)。記録媒体Pは、該記録動作により所望の出力結果を得て、排紙ローラ32により排紙トレイ40へと排出される。
【0091】
また、本実施例ではプリンタ制御装置70に対しホストコンピュータから印刷命令を送信したが、ホストコンピュータの代わりに、プリンタ本体にメモリカードスロットを設け、メモリカード内の画像を直接出力可能にした画像処理装置であってもよいし、また、画像処理機能を備えたデジタルカメラ等であってもよい。
【0092】
上述のように、本実施例の記録装置によれば、一連の装置動作の初期で記録媒体Pの識別を行うことができるため、中間の給送、反転、搬送の動作中にプリントデータ作成を行え、スループットに影響を与えることなく、効率的である。また、記録媒体識別区域を紙送りローラ上に設けたため、記録媒体のバタツキ等が少なく、記録媒体識別装置の焦点距離が安定し、媒体識別精度を向上させることができる。また、記録媒体識別装置を用いて、記録媒体Pのサイズ検出が行えるため、サイズ検出にかかるコストダウンも可能である。
【0093】
(実施例2)
図5に本実施例の要部を示す。
【0094】
本実施例における記録装置は、実施例1に対し、記録媒体識別装置60の媒体読み取り部50をプラテン35内部に配設し、給送路25において記録媒体Pを識別するよう、構成されている。
【0095】
次に、図6の動作フローチャートに沿って、本実施例の動作について説明する。
【0096】
プリンタ制御装置70がホストコンピュータから印刷命令を受信し、システムが起動する(Step1)。システムが起動すると、記録媒体識別装置60が起動し、記録媒体識別装置60は光源57をONにし(Step2)、媒体読み取り部50が光源57により照らされている給送路25の識別区域の画像検出を始める(Step3)。
【0097】
プリンタ制御装置70は記録媒体識別装置60の起動を確認すると、自動給紙部2から給紙動作を開始する(Step4)。分離部21により1枚に分離された記録媒体Pは、プラテン35と、ガイド部材36および紙送りローラ30との間に設けられた給送路25へと導かれる。
【0098】
また、給紙動作が開始されると、記録媒体識別装置60は記録媒体有無の検出を始め、情報をプリンタ制御装置70に返す(Step5)。
【0099】
記録媒体Pが記録媒体識別装置60の識別区域内に進入すると、記録媒体識別装置60は記録媒体有りを認識し、プリンタ制御装置70に送信する(Step6)。
【0100】
紙送りローラ30による給送が始まり(Step7)、一定距離進んだところで紙送りを一旦停止し(Step8)、記録媒体識別装置60による記録媒体Pの種類の検出が行われる(Step9)。記録媒体識別の詳細については上述の通りである。プリンタ制御装置70から記録媒体Pの種類情報を受信したプリントデータ作成部72は、記録媒体Pの種類に応じたプリントデータを作成する(Step10)。
【0101】
紙送りローラ30による記録媒体Pの給送が継続し(Step11)、記録媒体Pの後端がプラテン35の下部によってガイドされる領域から抜けると、紙送りローラ30は給送停止する。
【0102】
次に、紙送りローラ30は給紙時とは反対方向に回転を始め(Step12)、記録媒体Pは給紙時とは反対方向に搬送され、記録媒体Pはプラテン35上の記録位置へと搬送される。また、この紙送りローラ30の動作中にプリントデータ作成部72はプリントデータの作成を行えるため、スループットに影響を与えることがなく、効率的である。
【0103】
さらに、プリンタ制御装置70はプリントデータ作成部72からプリントデータを受信し、該データに基づく駆動命令を記録ヘッド10、キャリッジモータ12、紙送りモータ34に送信し、それぞれ記録動作を行う(Step13)。記録媒体Pは、該記録動作により所望の出力結果を得て、排紙ローラ32により排紙トレイ40へと排出される。
【0104】
上述のように、本実施例の記録装置によれば、一連の装置動作の初期で記録媒体Pの識別を行うことができるため、中間の給送、反転、搬送の動作中にプリントデータ作成を行え、スループットに影響を与えることなく、効率的である。
【0105】
【発明の効果】
以上、説明したように、本出願に係る第1の発明によれば、記録ヘッドと、該記録ヘッドを搭載し主走査方向に往復移動させるキャリッジと、前記主走査方向と直交する副走査方向に記録媒体を搬送する紙送りローラと、を有する記録装置において、前記キャリッジは、記録媒体の表面に当たるようにされた少なくとも一つの照明源と、該照明源によって照らされている前記記録媒体表面の区域から光を受け取る光電変換素子とを備え、前記光電変換素子の出力に対応する信号を受けるための処理装置であって、前記信号を処理して前記記録媒体を識別する処理装置を備えた記録媒体識別装置を有し、前記光電変換素子が光を受け取る記録媒体表面の区域が、前記紙送りローラ上であることを特徴とするため、記録媒体のバタツキ等が少なく、記録媒体識別装置の焦点距離が安定し、媒体識別精度が向上でき、かつ、記録媒体の搬送路と記録媒体の識別するタイミングの設定に自由度を与えることができ、スループットに影響を与えることなく記録媒体識別処理を行うことが可能である。
【0106】
また、本出願に係る第2の発明によれば、前記キャリッジが主走査方向に移動し、前記記録媒体識別装置により前記記録媒体の両端部を認識することで、前記記録媒体の幅寸法を検知することを特徴とするため、記録媒体の幅寸法検出のために、別のセンサを追加する必要がないため、記録装置のコストダウンが可能である。
【0107】
また、本出願に係る第3の発明によれば、前記記録媒体を給紙する給紙部を有し、該給紙部から給紙されてきた前記記録媒体を、前記紙送りローラの回転によって装置内に給送し、さらに、前記記録ヘッドによる記録時には前記給送方向と反対方向に前記記録媒体を搬送することを特徴とするため、記録装置サイズのコンパクト化を行うことができ、且つ、スループットに影響を与えることなく記録媒体識別処理を行うことが可能である。
【0108】
また、本出願に係る第4の発明によれば、前記記録ヘッドに対向するように配設され、前記記録媒体を支持するためのプラテンを有し、前記プラテンの下に前記給紙部が配設され、前記給紙部から給紙された前記記録媒体は、前記プラテンと前記紙送りローラの間に設けられた搬送路を通り、前記紙送りローラにニップされることを特徴とするため、記録装置サイズのコンパクト化を行うことができ、且つ、スループットに影響を与えることなく記録媒体識別処理を行うことが可能である。
【0109】
また、本出願に係る第5の発明によれば、前記紙送りローラにニップされた前記記録媒体が装置内に給送される際に、前記記録媒体識別装置が前記記録媒体の先後端部を認識することで、前記記録媒体の長さ寸法を検知することを特徴とするため、記録媒体の長さ寸法検出のために、別のセンサを追加する必要がないため、記録装置のコストダウンが可能である。
【0110】
また、本出願に係る第6の発明によれば、前記記録ヘッドが、前記電気熱変換体によって印加される熱エネルギーにより、インクに生ずる膜沸騰を利用して吐出口よりインクを吐出させるインクジェット記録装置であって、前記キャリッジに備えられた前記照明源および前記光電変換素子と、前記記録ヘッドの前記吐出口との間に、インクミスト防止壁を有することを特徴とするため、前記照明源および前記光電変換素子のインクミストによるインク汚れを防止することができ、耐久性の向上が可能である。
【0111】
また、本出願に係る第7の発明によれば、記録ヘッドと、該記録ヘッドを搭載し主走査方向に往復移動させるキャリッジと、前記主走査方向と直交する副走査方向に記録媒体を搬送する紙送りローラと、前記記録媒体を給紙する給紙部と、を有する記録装置において、記録媒体の表面に当たるようにされた少なくとも一つの照明源と、該照明源によって照らされている前期記録媒体表面の区域から光を受け取る光電変換素子と、前記光電変換素子の出力に対応する信号を受けるための処理装置であって、前記信号を処理して前記記録媒体を識別する処理装置を備えた記録媒体識別装置と、を有し、前記給紙部による給紙動作を開始する段階で前記記録媒体識別装置による紙種検知を行うことを特徴とするため、スループットに影響を与えることなく記録媒体識別処理を行うことが可能である。
【0112】
また、本出願に係る第8の発明によれば、前記キャリッジが、前記照明源と前記光電変換素子とを備えることを特徴とするため、記録媒体の搬送路に自由度を与えることが可能である。
【0113】
また、本出願に係る第9の発明によれば、前記キャリッジが主走査方向に移動し、前記記録媒体識別装置により記録媒体の両端部を認識することで、記録媒体の幅寸法を検知することを特徴とするため、記録媒体の幅寸法検出のために、別のセンサを追加する必要がないため、記録装置のコストダウンが可能である。
【0114】
また、本出願に係る第10の発明によれば、前記光電変換素子が光を受け取る記録媒体表面の区域が、前記紙送りローラ上であることを特徴とするため、記録媒体のバタツキ等が少なく、記録媒体識別装置の焦点距離が安定し、媒体識別精度が向上でき、かつ、記録媒体の搬送路と記録媒体の識別するタイミングの設定に自由度を与えることができ、スループットに影響を与えることなく記録媒体識別処理を行うことが可能である。
【0115】
また、本出願に係る第11の発明によれば、前記給紙部から給紙されてきた前記記録媒体を、前記紙送りローラの回転によって装置内に給送し、さらに、前記記録ヘッドによる記録時には前記給送方向と反対方向に前記記録媒体を搬送することを特徴とするため、記録装置サイズのコンパクト化を行うことができ、且つ、スループットに影響を与えることなく記録媒体識別処理を行うことが可能である。
【0116】
また、本出願に係る第12の発明によれば、前記記録ヘッドに対向するように配設され、前記記録媒体を支持するためのプラテンを有し、前記プラテンの下に前記給紙部が配設され、前記給紙部から給紙された前記記録媒体は、前記プラテンと前記紙送りローラの間に設けられた搬送路を通り、前記紙送りローラにニップされることを特徴とするため、記録装置サイズのコンパクト化を行うことができ、且つ、スループットに影響を与えることなく記録媒体識別処理を行うことが可能である。
【0117】
また、本出願に係る第13の発明によれば、前記紙送りローラと前記ピンチローラにニップされた前記記録媒体が搬送される際に、前記記録媒体識別装置が前記記録媒体の先後端部を認識することで、記録媒体の長さ寸法を検知することを特徴とするため、記録媒体の長さ寸法検出のために、別のセンサを追加する必要がないため、記録装置のコストダウンが可能である。
【0118】
また、本出願に係る第14の発明によれば、前記記録ヘッドが、前記電気熱変換体によって印加される熱エネルギーにより、インクに生ずる膜沸騰を利用して吐出口よりインクを吐出させるインクジェット記録装置であって、前記キャリッジに備えられた前記照明源および前記光電変換素子と、前記記録ヘッドの前記吐出口との間に、インクミスト防止壁を有することを特徴とするため、前記照明源および前記光電変換素子のインクミストによるインク汚れを防止することができ、耐久性の向上が可能である。
【0119】
また、本出願に係る第15の発明によれば、記録ヘッドと、該記録ヘッドを搭載し主走査方向に往復移動させるキャリッジと、前記主走査方向と直交する副走査方向に記録媒体を搬送する紙送りローラと、を有する記録装置において、記録媒体の表面に当たるようにされた少なくとも一つの照明源と、該照明源によって照らされている前期記録媒体表面の区域から光を受け取る光電変換素子と、前記光電変換素子の出力に対応する信号を受けるための処理装置であって、前記信号を処理して前記記録媒体を識別する処理装置を備えた記録媒体識別装置と、を有し、前記記録媒体識別装置から信号を受けるプリンタ制御装置を有し、前記プリンタ制御装置から信号を受信し前記記録媒体識別装置により識別した前記記録媒体に最適な記録データを作成する記録データ作成部を有し、前記給紙部からの給紙動作の際に紙種検知を行い、該紙種情報を前記記録媒体識別装置からプリンタ制御部に送信し、前記記録媒体が、前記紙送りローラの回転によって装置内に給送され、前記給紙部を完全に抜けた後に前記給送方向と反対方向に搬送され、前記記録ヘッドによる記録開始位置にセットされるまでの給紙時間中に、前記記録データ作成部が前記記録データを作成することを特徴とするため、スループットに影響を与えることなく、記録媒体識別処理から記録データ作成を行うことが可能である。
【0120】
また、本出願に係る第16の発明によれば、前記データ作成部が、記録装置内部に備わっていることを特徴とするため、ホストが不要で、記録装置内部でクローズしたシステムの構築が可能である。
【0121】
また、本出願に係る第17の発明によれば、前記データ作成部が、該記録装置が接続されているパーソナルコンピュータ(PC)に備わっていることを特徴とするため、記録装置の制御装置を簡略化でき、コストダウンが可能である。
【0122】
また、本出願に係る第18の発明によれば、前記キャリッジが、前記照明源と前記光電変換素子とを備えることを特徴とするため、記録媒体の搬送路に自由度を与えることが可能である。
【0123】
また、本出願に係る第19の発明によれば、前記キャリッジが主走査方向に移動し、前記記録媒体識別装置により記録媒体の両端部を認識することで、記録媒体の幅寸法を検知することを特徴とするため、記録媒体の幅寸法検出のために、別のセンサを追加する必要がないため、記録装置のコストダウンが可能である。
【0124】
また、本出願に係る第20の発明によれば、前記光電変換素子が光を受け取る記録媒体表面の区域が、前記紙送りローラ上であることを特徴とするため、記録媒体のバタツキ等が少なく、記録媒体識別装置の焦点距離が安定し、媒体識別精度が向上でき、かつ、記録媒体の搬送路と記録媒体の識別するタイミングの設定に自由度を与えることができ、スループットに影響を与えることなく記録媒体識別処理を行うことが可能である。
【0125】
また、本出願に係る第21の発明によれば、前記記録媒体を給紙する給紙部を有し、該給紙部から給紙されてきた前記記録媒体を、前記紙送りローラの回転によって装置内に給送し、さらに、前記記録ヘッドによる記録時には前記給送方向と反対方向に前記記録媒体を搬送することを特徴とするため、記録装置サイズのコンパクト化を行うことができ、且つ、スループットに影響を与えることなく記録媒体識別処理を行うことが可能である。
【0126】
また、本出願に係る第22の発明によれば、前記記録ヘッドに対向するように配設され、前記記録媒体を支持するためのプラテンを有し、前記プラテンの下に前記給紙部が配設され、前記給紙部から給紙された前記記録媒体は、前記プラテンと前記紙送りローラの間に設けられた搬送路を通り、前記紙送りローラにニップされることを特徴とするため、記録装置サイズのコンパクト化を行うことができ、且つ、スループットに影響を与えることなく記録媒体識別処理を行うことが可能である。
【0127】
また、本出願に係る第23の発明によれば、前記紙送りローラにニップされた前記記録媒体が搬送される際に、前記記録媒体識別装置が前記記録媒体の先後端部を認識することで、記録媒体の長さ寸法を検知することを特徴とするため、記録媒体の長さ寸法検出のために、別のセンサを追加する必要がないため、記録装置のコストダウンが可能である。
【0128】
また、本出願に係る第24の発明によれば、前記記録ヘッドが、前記電気熱変換体によって印加される熱エネルギーにより、インクに生ずる膜沸騰を利用して吐出口よりインクを吐出させるインクジェット記録装置であって、前記キャリッジに備えられた前記照明源および前記光電変換素子と、前記記録ヘッドの前記吐出口との間に、インクミスト防止壁を有することを特徴とするため、前記照明源および前記光電変換素子のインクミストによるインク汚れを防止することができ、耐久性の向上が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施例1の要部を示した概略図。
【図2】本発明に係る実施例1の媒体読み取り部の概略断面図。
【図3】本発明に係る実施例1の構成要素のブロック図。
【図4】本発明に係る実施例1の動作フローチャート。
【図5】本実施例の要部を示す図。
【図6】動作フローチャート。
【符号の説明】
1 記録部
2 自動給紙部
3 搬送部
10 記録ヘッド
11 キャリッジ
12 キャリッジモータ
13 キャリッジベルト
14 ガイド軸
15 インクミスト防止壁
20 給紙ローラ
21 分離部
22 記録媒体積載部
25 給送路
30 紙送りローラ
31 ピンチローラ
32 排紙ローラ
33 拍車
34 紙送りモータ
35 プラテン
36、37 ガイド部材
38、39 ギアトレイン
40 排紙トレイ
50 媒体読み取り部
51 媒体読み取り部筐体
52 照明レンズ
53、54 結像レンズ
55 鏡筒
56 光電変換素子
57 光源
60 記録媒体識別装置
61 媒体識別処理部
62 アナログ・デジタル変換器
70 プリンタ制御装置
71 入出力部
72 プリントデータ作成部
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばプリンタ・複写機・印刷装置等の記録装置・画像形成装置等において、記録記録媒体の種類、あるいは記録記録媒体サイズを検出する検出手段を含む記録装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、パーソナルコンピュータなどのホストコンピュータと、それに接続されているインクジェットプリンタなどの記録装置を有して構成される記録システムでは、記録装置は、ホストコンピュータのプリンタドライバ上で設定されて送られてくる記録データの他、その種類や記録媒体の種類を示すデータを受け取り、この受け取ったデータに対応した打ち込み制御を行うものが知られている。この場合、ユーザは、記録を行う際は、記録媒体の種類、あるいはサイズをホストコンピュータ上で設定する必要があった。
【0003】
しかし、このようなホストコンピュータ上での記録媒体の種類やサイズの設定は多様であるため、設定のための操作が煩雑になることが多い。その結果、ユーザが記録媒体の種類等の設定を誤ることも多かった。このように、ユーザが記録媒体の種類を誤って設定し、そのまま記録を行うと、例えばインクジェットプリンタでは、記録媒体の種類によってインク受容層の材質や構造が異なり、その結果、記録媒体のインク受容層と記録装置のインク打ち込み制御とが適合せず、例えば、打ち込んだインクが溢れて画像ににじみが発生したり、逆にインクの打ち込み量が少なくて画像にかすれが発生したりする場合がある。また、記録媒体のサイズが異なれば、ユーザが所望の出力結果を得られず記録媒体を無駄にしてしまうばかりでなく、インクジェットプリンタ内のプラテンにインクが着弾しプラテンが汚れ、プリンタ内部の清掃が必要となったり、あるいは、プリンタ内部に大量のインクが霧状に浮遊し、プリンタ自体が不具合を起こす原因ともなってしまう。
【0004】
また、最近になってホストを介さずに直接画像入出力機器間を接続し、データのやりとりができるようなシステムが提供されてきている。例えば、デジタルカメラとプリンタを直接接続するダイレクトプリントシステムがあり、プリントする際は、デジタルカメラあるいはプリンタを操作することで、プリントアウト動作を可能とするものである。この場合にも、記録媒体の種類およびサイズの設定は煩雑化しており、より簡潔な操作性が求められている。
【0005】
このような問題を解決する記録装置として、例えば、特開平5−16462号公報、特開平8−48438号公報等に開示されているように、記録ヘッドを搭載するキャリッジに光学センサユニットを設け、給紙装置から給送されてきた記録媒体をプラテン上に搬送し、光学センサユニットにより記録媒体を識別するものが提案されている。
【0006】
また、特開2001−10151号公報に開示されているように、記録媒体のサイズを識別するためにキャリッジに光学センサユニットを設け、給紙装置から給送されてきた記録媒体をプラテン上に搬送し、キャリッジを主走査させることで、記録媒体の幅寸法を測定するものも提案されている。また、記録媒体の長さ寸法の測定には、別途、光学センサユニットを追加することで、記録媒体のサイズを識別している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような記録装置では、記録媒体の種類やサイズを識別が、プラテン上で行われ、記録媒体の給送は印刷開始位置に到達しているにもかかわらず、記録媒体識別処理のための時間の分だけ、スループットに影響が出てしまう。また、記録媒体の種類によっては、記録媒体がプラテン上でコックリングや紙浮き等で高さ方向に暴れてしまうため、記録媒体識別装置の焦点距離が不安定になり、正確な媒体識別ができないことがあり得る。あるいは、長さ寸法を測定するために、別のセンサを追加するなどしており、コストアップ要因となっている。
【0008】
本発明は、上述のような問題に鑑み、低コストで、かつ、スループットに影響を与えることなく記録媒体の識別を行い、さらに媒体識別精度を向上させた記録装置を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決するために考案された下記の構成を特徴とする。
【0010】
(1)記録ヘッドと、該記録ヘッドを搭載し主走査方向に往復移動させるキャリッジと、前記主走査方向と直交する副走査方向に記録媒体を搬送する紙送りローラと、を有する記録装置において、前記キャリッジは、記録媒体の表面に当たるようにされた少なくとも一つの照明源と、該照明源によって照らされている前記記録媒体表面の区域から光を受け取る光電変換素子とを備え、前記光電変換素子の出力に対応する信号を受けるための処理装置であって、前記信号を処理して前記記録媒体を識別する処理装置を備えた記録媒体識別装置を有し、前記光電変換素子が光を受け取る記録媒体表面の区域が、前記紙送りローラ上であることを特徴とする記録装置。
【0011】
(2)上記(1)に記載の記録装置において、前記キャリッジが主走査方向に移動し、前記記録媒体識別装置により前記記録媒体の両端部を認識することで、前記記録媒体の幅寸法を検知することを特徴とする記録装置。
【0012】
(3)上記(1)乃至(2)に記載の記録装置において、前記記録媒体を給紙する給紙部を有し、該給紙部から給紙されてきた前記記録媒体を、前記紙送りローラの回転によって装置内に給送し、さらに、前記記録ヘッドによる記録時には前記給送方向と反対方向に前記記録媒体を搬送することを特徴とする記録装置。
【0013】
(4)上記(3)に記載の記録装置において、前記記録ヘッドに対向するように配設され、前記記録媒体を支持するためのプラテンを有し、前記プラテンの下に前記給紙部が配設され、前記給紙部から給紙された前記記録媒体は、前記プラテンと前記紙送りローラの間に設けられた搬送路を通り、前記紙送りローラにニップされることを特徴とする記録装置。
【0014】
(5)上記(3)乃至(4)に記載の記録装置において、前記紙送りローラにニップされた前記記録媒体が装置内に給送される際に、前記記録媒体識別装置が前記記録媒体の先後端部を認識することで、前記記録媒体の長さ寸法を検知することを特徴とする記録装置。
【0015】
(6)上記(1)乃至(5)に記載の記録装置において、前記記録ヘッドが、前記電気熱変換体によって印加される熱エネルギーにより、インクに生ずる膜沸騰を利用して吐出口よりインクを吐出させるインクジェット記録装置であって、前記キャリッジに備えられた前記照明源および前記光電変換素子と、前記記録ヘッドの前記吐出口との間に、インクミスト防止壁を有することを特徴とする記録装置。
【0016】
(7)記録ヘッドと、該記録ヘッドを搭載し主走査方向に往復移動させるキャリッジと、前記主走査方向と直交する副走査方向に記録媒体を搬送する紙送りローラと、前記記録媒体を給紙する給紙部と、を有する記録装置において、記録媒体の表面に当たるようにされた少なくとも一つの照明源と、該照明源によって照らされている前期記録媒体表面の区域から光を受け取る光電変換素子と、前記光電変換素子の出力に対応する信号を受けるための処理装置であって、前記信号を処理して前記記録媒体を識別する処理装置を備えた記録媒体識別装置と、を有し、前記給紙部による給紙動作を開始する段階で前記記録媒体識別装置による紙種検知を行うことを特徴とする記録装置。
【0017】
(8)上記(7)に記載の記録装置において、前記キャリッジが、前記照明源と前記光電変換素子とを備えることを特徴とする記録装置。
【0018】
(9)上記(8)に記載の記録装置において、前記キャリッジが主走査方向に移動し、前記記録媒体識別装置により記録媒体の両端部を認識することで、記録媒体の幅寸法を検知することを特徴とする記録装置。
【0019】
(10)上記(8)乃至(9)に記載の記録装置において、前記光電変換素子が光を受け取る記録媒体表面の区域が、前記紙送りローラ上であることを特徴とする記録装置。
【0020】
(11)上記(7)乃至(10)に記載の記録装置において、前記給紙部から給紙されてきた前記記録媒体を、前記紙送りローラの回転によって装置内に給送し、さらに、前記記録ヘッドによる記録時には前記給送方向と反対方向に前記記録媒体を搬送することを特徴とする記録装置。
【0021】
(12)上記(11)に記載の記録装置において、前記記録ヘッドに対向するように配設され、前記記録媒体を支持するためのプラテンを有し、前記プラテンの下に前記給紙部が配設され、前記給紙部から給紙された前記記録媒体は、前記プラテンと前記紙送りローラの間に設けられた搬送路を通り、前記紙送りローラにニップされることを特徴とする記録装置。
【0022】
(13)上記(11)乃至(12)に記載の記録装置において、前記紙送りローラと前記ピンチローラにニップされた前記記録媒体が搬送される際に、前記記録媒体識別装置が前記記録媒体の先後端部を認識することで、記録媒体の長さ寸法を検知することを特徴とする記録装置。
【0023】
(14)上記(7)乃至(13)に記載の記録装置において、前記記録ヘッドが、前記電気熱変換体によって印加される熱エネルギーにより、インクに生ずる膜沸騰を利用して吐出口よりインクを吐出させるインクジェット記録装置であって、前記キャリッジに備えられた前記照明源および前記光電変換素子と、前記記録ヘッドの前記吐出口との間に、インクミスト防止壁を有することを特徴とする記録装置。
【0024】
(15)記録ヘッドと、該記録ヘッドを搭載し主走査方向に往復移動させるキャリッジと、前記主走査方向と直交する副走査方向に記録媒体を搬送する紙送りローラと、を有する記録装置において、記録媒体の表面に当たるようにされた少なくとも一つの照明源と、該照明源によって照らされている前期記録媒体表面の区域から光を受け取る光電変換素子と、前記光電変換素子の出力に対応する信号を受けるための処理装置であって、前記信号を処理して前記記録媒体を識別する処理装置を備えた記録媒体識別装置と、を有し、前記記録媒体識別装置から信号を受けるプリンタ制御装置を有し、前記プリンタ制御装置から信号を受信し前記記録媒体識別装置により識別した前記記録媒体に最適な記録データを作成する記録データ作成部を有し、前記給紙部からの給紙動作の際に紙種検知を行い、該紙種情報を前記記録媒体識別装置からプリンタ制御部に送信し、前記記録媒体が、前記紙送りローラの回転によって装置内に給送され、前記給紙部を完全に抜けた後に前記給送方向と反対方向に搬送され、前記記録ヘッドによる記録開始位置にセットされるまでの給紙時間中に、前記記録データ作成部が前記記録データを作成することを特徴とする記録装置。
【0025】
(16)上記(15)に記載の記録装置において、前記データ作成部が、記録装置内部に備わっていることを特徴とする記録装置。
【0026】
(17)上記(15)に記載の記録装置において、前記データ作成部が、該記録装置が接続されているパーソナルコンピュータ(PC)に備わっていることを特徴とする記録装置。
【0027】
(18)上記(15)乃至(17)に記載の記録装置において、前記キャリッジが、前記照明源と前記光電変換素子とを備えることを特徴とする記録装置。
【0028】
(19)上記(18)に記載の記録装置において、前記キャリッジが主走査方向に移動し、前記記録媒体識別装置により記録媒体の両端部を認識することで、記録媒体の幅寸法を検知することを特徴とする記録装置。
【0029】
(20)上記(18)乃至(19)に記載の記録装置において、前記光電変換素子が光を受け取る記録媒体表面の区域が、前記紙送りローラ上であることを特徴とする記録装置。
【0030】
(21)上記(15)乃至(20)に記載の記録装置において、前記記録媒体を給紙する給紙部を有し、該給紙部から給紙されてきた前記記録媒体を、前記紙送りローラの回転によって装置内に給送し、さらに、前記記録ヘッドによる記録時には前記給送方向と反対方向に前記記録媒体を搬送することを特徴とする記録装置。
【0031】
(22)上記(21)に記載の記録装置において、前記記録ヘッドに対向するように配設され、前記記録媒体を支持するためのプラテンを有し、前記プラテンの下に前記給紙部が配設され、前記給紙部から給紙された前記記録媒体は、前記プラテンと前記紙送りローラの間に設けられた搬送路を通り、前記紙送りローラにニップされることを特徴とする記録装置。
【0032】
(23)上記(21)乃至(22)に記載の記録装置において、前記紙送りローラにニップされた前記記録媒体が搬送される際に、前記記録媒体識別装置が前記記録媒体の先後端部を認識することで、記録媒体の長さ寸法を検知することを特徴とする記録装置。
【0033】
(24)上記(15)乃至(23)に記載の記録装置において、前記記録ヘッドが、前記電気熱変換体によって印加される熱エネルギーにより、インクに生ずる膜沸騰を利用して吐出口よりインクを吐出させるインクジェット記録装置であって、前記キャリッジに備えられた前記照明源および前記光電変換素子と、前記記録ヘッドの前記吐出口との間に、インクミスト防止壁を有することを特徴とする記録装置。
【0034】
(作用)
即ち、上記(1)の発明によれば、記録ヘッドと、該記録ヘッドを搭載し主走査方向に往復移動させるキャリッジと、前記主走査方向と直交する副走査方向に記録媒体を搬送する紙送りローラと、を有する記録装置において、前記キャリッジは、記録媒体の表面に当たるようにされた少なくとも一つの照明源と、該照明源によって照らされている前記記録媒体表面の区域から光を受け取る光電変換素子とを備え、前記光電変換素子の出力に対応する信号を受けるための処理装置であって、前記信号を処理して前記記録媒体を識別する処理装置を備えた記録媒体識別装置を有し、前記光電変換素子が光を受け取る記録媒体表面の区域が、前記紙送りローラ上であることを特徴とするため、記録媒体のバタツキ等が少なく、記録媒体識別装置の焦点距離が安定し、媒体識別精度が向上でき、かつ、記録媒体の搬送路と記録媒体の識別するタイミングの設定に自由度を与えることができ、スループットに影響を与えることなく記録媒体識別処理を行うことが可能である。
【0035】
また、上記(2)の発明によれば、前記キャリッジが主走査方向に移動し、前記記録媒体識別装置により前記記録媒体の両端部を認識することで、前記記録媒体の幅寸法を検知することを特徴とするため、記録媒体の幅寸法検出のために、別のセンサを追加する必要がないため、記録装置のコストダウンが可能である。
【0036】
また、上記(3)の発明によれば、前記記録媒体を給紙する給紙部を有し、該給紙部から給紙されてきた前記記録媒体を、前記紙送りローラの回転によって装置内に給送し、さらに、前記記録ヘッドによる記録時には前記給送方向と反対方向に前記記録媒体を搬送することを特徴とするため、記録装置サイズのコンパクト化を行うことができ、且つ、スループットに影響を与えることなく記録媒体識別処理を行うことが可能である。
【0037】
また、上記(4)の発明によれば、前記記録ヘッドに対向するように配設され、前記記録媒体を支持するためのプラテンを有し、前記プラテンの下に前記給紙部が配設され、前記給紙部から給紙された前記記録媒体は、前記プラテンと前記紙送りローラの間に設けられた搬送路を通り、前記紙送りローラにニップされることを特徴とするため、記録装置サイズのコンパクト化を行うことができ、且つ、スループットに影響を与えることなく記録媒体識別処理を行うことが可能である。
【0038】
また、上記(5)の発明によれば、前記紙送りローラにニップされた前記記録媒体が装置内に給送される際に、前記記録媒体識別装置が前記記録媒体の先後端部を認識することで、前記記録媒体の長さ寸法を検知することを特徴とするため、記録媒体の長さ寸法検出のために、別のセンサを追加する必要がないため、記録装置のコストダウンが可能である。
【0039】
また、上記(6)の発明によれば、前記記録ヘッドが、前記電気熱変換体によって印加される熱エネルギーにより、インクに生ずる膜沸騰を利用して吐出口よりインクを吐出させるインクジェット記録装置であって、前記キャリッジに備えられた前記照明源および前記光電変換素子と、前記記録ヘッドの前記吐出口との間に、インクミスト防止壁を有することを特徴とするため、前記照明源および前記光電変換素子のインクミストによるインク汚れを防止することができ、耐久性の向上が可能である。
【0040】
また、上記(7)の発明によれば、記録ヘッドと、該記録ヘッドを搭載し主走査方向に往復移動させるキャリッジと、前記主走査方向と直交する副走査方向に記録媒体を搬送する紙送りローラと、前記記録媒体を給紙する給紙部と、を有する記録装置において、記録媒体の表面に当たるようにされた少なくとも一つの照明源と、該照明源によって照らされている前期記録媒体表面の区域から光を受け取る光電変換素子と、前記光電変換素子の出力に対応する信号を受けるための処理装置であって、前記信号を処理して前記記録媒体を識別する処理装置を備えた記録媒体識別装置と、を有し、前記給紙部による給紙動作を開始する段階で前記記録媒体識別装置による紙種検知を行うことを特徴とするため、スループットに影響を与えることなく記録媒体識別処理を行うことが可能である。
【0041】
また、上記(8)の発明によれば、前記キャリッジが、前記照明源と前記光電変換素子とを備えることを特徴とするため、記録媒体の搬送路に自由度を与えることが可能である。
【0042】
また、上記(9)の発明によれば、前記キャリッジが主走査方向に移動し、前記記録媒体識別装置により記録媒体の両端部を認識することで、記録媒体の幅寸法を検知することを特徴とするため、記録媒体の幅寸法検出のために、別のセンサを追加する必要がないため、記録装置のコストダウンが可能である。
【0043】
また、上記(10)の発明によれば、前記光電変換素子が光を受け取る記録媒体表面の区域が、前記紙送りローラ上であることを特徴とするため、記録媒体のバタツキ等が少なく、記録媒体識別装置の焦点距離が安定し、媒体識別精度が向上でき、かつ、記録媒体の搬送路と記録媒体の識別するタイミングの設定に自由度を与えることができ、スループットに影響を与えることなく記録媒体識別処理を行うことが可能である。
【0044】
また、上記(11)の発明によれば、前記給紙部から給紙されてきた前記記録媒体を、前記紙送りローラの回転によって装置内に給送し、さらに、前記記録ヘッドによる記録時には前記給送方向と反対方向に前記記録媒体を搬送することを特徴とするため、記録装置サイズのコンパクト化を行うことができ、且つ、スループットに影響を与えることなく記録媒体識別処理を行うことが可能である。
【0045】
また、上記(12)の発明によれば、前記記録ヘッドに対向するように配設され、前記記録媒体を支持するためのプラテンを有し、前記プラテンの下に前記給紙部が配設され、前記給紙部から給紙された前記記録媒体は、前記プラテンと前記紙送りローラの間に設けられた搬送路を通り、前記紙送りローラにニップされることを特徴とするため、記録装置サイズのコンパクト化を行うことができ、且つ、スループットに影響を与えることなく記録媒体識別処理を行うことが可能である。
【0046】
また、上記(13)の発明によれば、前記紙送りローラと前記ピンチローラにニップされた前記記録媒体が搬送される際に、前記記録媒体識別装置が前記記録媒体の先後端部を認識することで、記録媒体の長さ寸法を検知することを特徴とするため、記録媒体の長さ寸法検出のために、別のセンサを追加する必要がないため、記録装置のコストダウンが可能である。
【0047】
また、上記(14)の発明によれば、前記記録ヘッドが、前記電気熱変換体によって印加される熱エネルギーにより、インクに生ずる膜沸騰を利用して吐出口よりインクを吐出させるインクジェット記録装置であって、前記キャリッジに備えられた前記照明源および前記光電変換素子と、前記記録ヘッドの前記吐出口との間に、インクミスト防止壁を有することを特徴とするため、前記照明源および前記光電変換素子のインクミストによるインク汚れを防止することができ、耐久性の向上が可能である。
【0048】
また、上記(15)の発明によれば、記録ヘッドと、該記録ヘッドを搭載し主走査方向に往復移動させるキャリッジと、前記主走査方向と直交する副走査方向に記録媒体を搬送する紙送りローラと、を有する記録装置において、記録媒体の表面に当たるようにされた少なくとも一つの照明源と、該照明源によって照らされている前期記録媒体表面の区域から光を受け取る光電変換素子と、前記光電変換素子の出力に対応する信号を受けるための処理装置であって、前記信号を処理して前記記録媒体を識別する処理装置を備えた記録媒体識別装置と、を有し、前記記録媒体識別装置から信号を受けるプリンタ制御装置を有し、前記プリンタ制御装置から信号を受信し前記記録媒体識別装置により識別した前記記録媒体に最適な記録データを作成する記録データ作成部を有し、前記給紙部からの給紙動作の際に紙種検知を行い、該紙種情報を前記記録媒体識別装置からプリンタ制御部に送信し、前記記録媒体が、前記紙送りローラの回転によって装置内に給送され、前記給紙部を完全に抜けた後に前記給送方向と反対方向に搬送され、前記記録ヘッドによる記録開始位置にセットされるまでの給紙時間中に、前記記録データ作成部が前記記録データを作成することを特徴とするため、スループットに影響を与えることなく、記録媒体識別処理から記録データ作成を行うことが可能である。
【0049】
また、上記(16)の発明によれば、前記データ作成部が、記録装置内部に備わっていることを特徴とするため、ホストが不要で、記録装置内部でクローズしたシステムの構築が可能である。
【0050】
また、上記(17)の発明によれば、前記データ作成部が、該記録装置が接続されているパーソナルコンピュータ(PC)に備わっていることを特徴とするため、記録装置の制御装置を簡略化でき、コストダウンが可能である。
【0051】
また、上記(18)の発明によれば、前記キャリッジが、前記照明源と前記光電変換素子とを備えることを特徴とするため、記録媒体の搬送路に自由度を与えることが可能である。
【0052】
また、上記(19)の発明によれば、前記キャリッジが主走査方向に移動し、前記記録媒体識別装置により記録媒体の両端部を認識することで、記録媒体の幅寸法を検知することを特徴とするため、記録媒体の幅寸法検出のために、別のセンサを追加する必要がないため、記録装置のコストダウンが可能である。
【0053】
また、上記(20)の発明によれば、前記光電変換素子が光を受け取る記録媒体表面の区域が、前記紙送りローラ上であることを特徴とするため、記録媒体のバタツキ等が少なく、記録媒体識別装置の焦点距離が安定し、媒体識別精度が向上でき、かつ、記録媒体の搬送路と記録媒体の識別するタイミングの設定に自由度を与えることができ、スループットに影響を与えることなく記録媒体識別処理を行うことが可能である。
【0054】
また、上記(21)の発明によれば、前記記録媒体を給紙する給紙部を有し、該給紙部から給紙されてきた前記記録媒体を、前記紙送りローラの回転によって装置内に給送し、さらに、前記記録ヘッドによる記録時には前記給送方向と反対方向に前記記録媒体を搬送することを特徴とするため、記録装置サイズのコンパクト化を行うことができ、且つ、スループットに影響を与えることなく記録媒体識別処理を行うことが可能である。
【0055】
また、上記(22)の発明によれば、前記記録ヘッドに対向するように配設され、前記記録媒体を支持するためのプラテンを有し、前記プラテンの下に前記給紙部が配設され、前記給紙部から給紙された前記記録媒体は、前記プラテンと前記紙送りローラの間に設けられた搬送路を通り、前記紙送りローラにニップされることを特徴とするため、記録装置サイズのコンパクト化を行うことができ、且つ、スループットに影響を与えることなく記録媒体識別処理を行うことが可能である。
【0056】
また、上記(23)の発明によれば、前記紙送りローラにニップされた前記記録媒体が搬送される際に、前記記録媒体識別装置が前記記録媒体の先後端部を認識することで、記録媒体の長さ寸法を検知することを特徴とするため、記録媒体の長さ寸法検出のために、別のセンサを追加する必要がないため、記録装置のコストダウンが可能である。
【0057】
また、上記(24)の発明によれば、前記記録ヘッドが、前記電気熱変換体によって印加される熱エネルギーにより、インクに生ずる膜沸騰を利用して吐出口よりインクを吐出させるインクジェット記録装置であって、前記キャリッジに備えられた前記照明源および前記光電変換素子と、前記記録ヘッドの前記吐出口との間に、インクミスト防止壁を有することを特徴とするため、前記照明源および前記光電変換素子のインクミストによるインク汚れを防止することができ、耐久性の向上が可能である。
【0058】
【発明の実施の形態】
(実施例1)
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0059】
(装置構成)
図1は本実施例の要部を示した概略図である。
【0060】
本実施例における記録装置は、記録媒体Pを装置本体内へと自動的に給紙する自動給紙部2と、自動給紙部2から1枚ずつ送出される記録媒体Pを所望の記録位置へと導くと共に、記録位置から排出部へと記録媒体Pを導く搬送部3と、搬送部3に搬送された記録媒体Pに所望の記録を行う記録部1と、前記記録部1等に対する回復処理を行う回復部(不図示)とから構成されている。
【0061】
自動給紙部2は、主に、給紙ローラ20、分離部21、記録媒体積載部22等で構成され、また、自動給紙部2は、後述のプラテン35の下方に配設されている。自動給紙部2から搬送部3への記録媒体Pの給送路25は、後述の紙送りローラ30およびガイド部材36とプラテン35の間に設けられている。
【0062】
搬送部3は、主に、紙送りローラ30、ピンチローラ31、排紙ローラ32、拍車33、紙送りモータ34、プラテン35、およびガイド部材36および37等で構成される。
【0063】
紙送りローラ30はギアトレイン38および39を介して紙送りモータ34の駆動により回転可能である。また、ピンチローラ31はピンチローラホルダ(不図示)の先端部に回転可能に軸支されており、ピンチローラホルダを付勢するピンチローラバネ(不図示)により、紙送りローラ30に圧接され、紙送りローラ30と従動して回転可能である。
【0064】
自動給紙部2から送出された記録媒体Pを一度装置背面方向(図中矢印A方向)へ搬送可能なようにガイド部材37が構成され、さらに、記録媒体Pが搬送されたときに搬送負荷とならぬよう、装置背面には排紙口(不図示)が設けられている。また、記録動作時には、反対方向(図中矢印B方向)に搬送するようになっている。
【0065】
プラテン35は後述する記録ヘッド10に対向するように配設され、記録媒体Pは紙送りローラ30の回転により、プラテン35に沿って搬送可能なように構成されている。
【0066】
排紙ローラ32、および排紙ローラ32に対向するように設けられた拍車33は、プラテン35の記録媒体搬送方向(図中矢印B方向)下流側に構成されており、後述する記録部1で記録した記録媒体Pを排紙トレイ40に排出する。
【0067】
記録部1は、記録ヘッド10、記録ヘッド10を搭載しガイド軸14に沿って走査するキャリッジ11、キャリッジモータ12等で構成されている。
【0068】
記録ヘッド10は、特にインクジェット記録方式の中でも、インク吐出を行わせるために利用されるエネルギーとして熱エネルギーを発生する手段(例えば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、その熱エネルギーによりインクの状態変化を生起させる方式を用いることにより記録の高密度化、高精細化を達成している。
【0069】
キャリッジ11には、媒体読み取り部50が設けられており、記録ヘッド10との間には、記録ヘッド10から吐出されたインク滴のうち、記録媒体Pに着弾せず装置内に浮遊しインクミストとなったインク滴が媒体読み取り部50に付着しないように、インクミスト防止壁15が設けられている。媒体読み取り部50は図中矢印C方向に向けられており、紙送りローラ30上を識別区域としている。
【0070】
なお、後述する媒体識別処理部61と媒体読み取り部50から成る記録媒体識別装置60がキャリッジ11に設けられていてもよい。
【0071】
記録媒体識別装置60は、主に媒体読み取り部50と媒体識別処理部61から成り、図2は媒体読み取り部50の概略断面図を示したものである。51は電気回路を含んだ媒体読み取り部筐体である。照明レンズ52は、光源57、例えばLEDからの光が、記録媒体Pの識別区域である紙送りローラ30上を照らすように配設されている。53および54は、画像を読み取るための結像レンズであり、鏡筒55に保持されている。光電変換素子56は結像レンズ53および54で集めた光を電気信号に変換し、媒体識別処理部61に送信する。光電変換素子56は、CCDあるいはCMOSデバイスのような複数の光電画像検知デバイスを配列して成るものである。
【0072】
(媒体識別動作)
図3は記録装置の構成要素のブロック図である。
【0073】
光電変換素子56は、媒体識別処理部61に入力を供給するアナログ・デジタル変換器62に接続されている。媒体識別処理部61は光源57にも接続されている。媒体識別処理部61は、光源57及び画像読み取りのシーケンスを含む測定プロセスを制御し、デジタル化された光電変換素子56の検出値を処理する。図3に示した実施形態では、媒体識別処理部61は、プリンタ制御装置70に接続されている。媒体識別処理部61は、実際上は、プリンタ制御装置70であってもよい。
【0074】
媒体読み取り部50により紙送りローラ30上の画像検出を行い、検出値をアナログ・デジタル変換器62介して媒体識別処理部61に送信する。媒体識別処理部61は受信した画像検出値から、紙送りローラ30上の記録媒体Pの有無、および、記録媒体Pの種類を特定する。
【0075】
紙送りローラ30上に記録媒体Pが有り、且つ、記録媒体Pの種類が特定されたら、特定された記録媒体Pの種類情報をプリンタ制御装置70の入出力部71より、プリントデータ作成部72に送信する。プリントデータ作成部72は、プリンタ本体が接続されているホスト・コンピュータであっても、プリンタ本体内に備えられた画像処理装置であってもよい。
【0076】
図3には、自動給紙部2、記録ヘッド10、搬送部3(紙送りモータ34)およびキャリッジ11(キャリッジモータ12)を制御するプリンタ制御装置70が示されている。プリンタの他の要素も特定の記録媒体Pの識別に応答してプリンタ制御装置70により制御される。
【0077】
(装置動作)
次に、図4の動作フローチャートに沿って、本実施例の動作について説明する。
【0078】
プリンタ制御装置70がホストコンピュータから印刷命令を受信し、システムが起動する(Step1)。システムが起動すると、記録媒体識別装置60が起動し、媒体読み取り部50を備えたキャリッジ11が記録媒体検出ポジションに移動する。キャリッジ11が記録媒体検出ポジションに到達すると、記録媒体識別装置60は光源57をONにし(Step2)、媒体読み取り部50が光源57により照らされている紙送りローラ30上の識別区域の画像検出を始める(Step3)。
【0079】
プリンタ制御装置70は記録媒体識別装置60の起動を確認すると、自動給紙部2から給紙動作を開始する(Step4)。分離部21により1枚に分離された記録媒体Pは、プラテン35と紙送りローラ30との間に設けられた給送路へと導かれる。
【0080】
また、給紙動作が開始されると、記録媒体識別装置60は記録媒体有無の検出を始め、情報をプリンタ制御装置70に返す(Step5)。
【0081】
記録媒体Pが記録媒体識別装置60の識別区域内に進入すると、記録媒体識別装置60は記録媒体有りを認識し、プリンタ制御装置70に送信する(Step6)。プリンタ制御装置70はこの情報から、記録媒体Pの先端が到達した時間情報を記録する。
【0082】
続いて、記録媒体Pは紙送りローラ30およびピンチローラ31にニップされ、プリンタ本体内に給送される(Step7)。このとき、記録媒体識別装置60は識別区域を通過する記録媒体P速度情報を取得し、プリンタ制御装置70は、速度情報と給送時間から記録媒体Pの搬送距離を算出している。
【0083】
紙送りローラ30による給送が始まり一定距離進んだところで紙送りを一旦停止し(Step8)、記録媒体識別装置60による記録媒体Pの種類の検出が行われる(Step9)。記録媒体識別の詳細については上述の通りである。プリンタ制御装置70から記録媒体Pの種類情報を受信したプリントデータ作成部72は、記録媒体Pの種類に応じたプリントデータを作成する(Step10)。
【0084】
また、紙送り停止中に、媒体読み取り部50を備えたキャリッジ11を主走査方向にスキャンさせ、記録媒体Pの両端部を検出し、両端部の位置情報から紙幅寸法を算出し、プリントデータ作成部72に送信する(Step11)。
【0085】
媒体読み取り部50を備えたキャリッジ11は、再び記録媒体検出ポジションに移動し、紙送りローラ30は記録媒体Pの給送を継続する(Step12)。このとき、記録媒体識別装置60も記録媒体Pの速度情報の取得を継続する。
【0086】
紙送りローラ30による記録媒体Pの給送が進み、記録媒体識別装置60の識別区域から記録媒体Pが抜けると、紙送りローラ30は給送を停止する。このとき、記録媒体識別装置60は記録媒体無しを認識し、プリンタ制御装置70に送信する(Step13)。これにより、プリンタ制御装置70は、記録媒体Pの先端が到達してから後端が抜けるまでの速度情報と時間情報を取得できるため、記録媒体Pの(搬送方向の)長さ寸法を算出し、プリントデータ作成部72に送信する(Step14)。
【0087】
プリントデータ作成部72は、既に所有している記録媒体Pの紙幅寸法と合わせて、紙サイズ情報を作成する(Step15)。プリントデータ作成部72は、既に作成している記録媒体Pの種類に応じたプリントデータを、紙サイズに合わせて補正、あるいは加工する。
【0088】
さて、紙送りローラ30の給送により、記録媒体Pは記録媒体識別装置60の識別区域から抜けているため、記録媒体Pの(給紙時の)後端はプラテン35の上面よりも高い位置まで到達している。このとき記録媒体Pの先端はプリンタ本体背面の排紙口から装置外に飛び出すような形になり、紙ジャムが発生しない。
【0089】
次に、紙送りローラ30は給紙時とは反対方向に回転を始め(Step16)、記録媒体Pは給紙時とは反対方向(矢印B方向)に搬送され、記録媒体Pはプラテン35上の記録位置へと搬送される。また、この紙送りローラ30の動作中にプリントデータ作成部72はプリントデータの作成を行えるため、スループットに影響を与えることがなく、効率的である。
【0090】
さらに、プリンタ制御装置70はプリントデータ作成部72からプリントデータを受信し、該データに基づく駆動命令を記録ヘッド10、キャリッジモータ12、紙送りモータ34に送信し、それぞれ記録動作を行う(Step17)。記録媒体Pは、該記録動作により所望の出力結果を得て、排紙ローラ32により排紙トレイ40へと排出される。
【0091】
また、本実施例ではプリンタ制御装置70に対しホストコンピュータから印刷命令を送信したが、ホストコンピュータの代わりに、プリンタ本体にメモリカードスロットを設け、メモリカード内の画像を直接出力可能にした画像処理装置であってもよいし、また、画像処理機能を備えたデジタルカメラ等であってもよい。
【0092】
上述のように、本実施例の記録装置によれば、一連の装置動作の初期で記録媒体Pの識別を行うことができるため、中間の給送、反転、搬送の動作中にプリントデータ作成を行え、スループットに影響を与えることなく、効率的である。また、記録媒体識別区域を紙送りローラ上に設けたため、記録媒体のバタツキ等が少なく、記録媒体識別装置の焦点距離が安定し、媒体識別精度を向上させることができる。また、記録媒体識別装置を用いて、記録媒体Pのサイズ検出が行えるため、サイズ検出にかかるコストダウンも可能である。
【0093】
(実施例2)
図5に本実施例の要部を示す。
【0094】
本実施例における記録装置は、実施例1に対し、記録媒体識別装置60の媒体読み取り部50をプラテン35内部に配設し、給送路25において記録媒体Pを識別するよう、構成されている。
【0095】
次に、図6の動作フローチャートに沿って、本実施例の動作について説明する。
【0096】
プリンタ制御装置70がホストコンピュータから印刷命令を受信し、システムが起動する(Step1)。システムが起動すると、記録媒体識別装置60が起動し、記録媒体識別装置60は光源57をONにし(Step2)、媒体読み取り部50が光源57により照らされている給送路25の識別区域の画像検出を始める(Step3)。
【0097】
プリンタ制御装置70は記録媒体識別装置60の起動を確認すると、自動給紙部2から給紙動作を開始する(Step4)。分離部21により1枚に分離された記録媒体Pは、プラテン35と、ガイド部材36および紙送りローラ30との間に設けられた給送路25へと導かれる。
【0098】
また、給紙動作が開始されると、記録媒体識別装置60は記録媒体有無の検出を始め、情報をプリンタ制御装置70に返す(Step5)。
【0099】
記録媒体Pが記録媒体識別装置60の識別区域内に進入すると、記録媒体識別装置60は記録媒体有りを認識し、プリンタ制御装置70に送信する(Step6)。
【0100】
紙送りローラ30による給送が始まり(Step7)、一定距離進んだところで紙送りを一旦停止し(Step8)、記録媒体識別装置60による記録媒体Pの種類の検出が行われる(Step9)。記録媒体識別の詳細については上述の通りである。プリンタ制御装置70から記録媒体Pの種類情報を受信したプリントデータ作成部72は、記録媒体Pの種類に応じたプリントデータを作成する(Step10)。
【0101】
紙送りローラ30による記録媒体Pの給送が継続し(Step11)、記録媒体Pの後端がプラテン35の下部によってガイドされる領域から抜けると、紙送りローラ30は給送停止する。
【0102】
次に、紙送りローラ30は給紙時とは反対方向に回転を始め(Step12)、記録媒体Pは給紙時とは反対方向に搬送され、記録媒体Pはプラテン35上の記録位置へと搬送される。また、この紙送りローラ30の動作中にプリントデータ作成部72はプリントデータの作成を行えるため、スループットに影響を与えることがなく、効率的である。
【0103】
さらに、プリンタ制御装置70はプリントデータ作成部72からプリントデータを受信し、該データに基づく駆動命令を記録ヘッド10、キャリッジモータ12、紙送りモータ34に送信し、それぞれ記録動作を行う(Step13)。記録媒体Pは、該記録動作により所望の出力結果を得て、排紙ローラ32により排紙トレイ40へと排出される。
【0104】
上述のように、本実施例の記録装置によれば、一連の装置動作の初期で記録媒体Pの識別を行うことができるため、中間の給送、反転、搬送の動作中にプリントデータ作成を行え、スループットに影響を与えることなく、効率的である。
【0105】
【発明の効果】
以上、説明したように、本出願に係る第1の発明によれば、記録ヘッドと、該記録ヘッドを搭載し主走査方向に往復移動させるキャリッジと、前記主走査方向と直交する副走査方向に記録媒体を搬送する紙送りローラと、を有する記録装置において、前記キャリッジは、記録媒体の表面に当たるようにされた少なくとも一つの照明源と、該照明源によって照らされている前記記録媒体表面の区域から光を受け取る光電変換素子とを備え、前記光電変換素子の出力に対応する信号を受けるための処理装置であって、前記信号を処理して前記記録媒体を識別する処理装置を備えた記録媒体識別装置を有し、前記光電変換素子が光を受け取る記録媒体表面の区域が、前記紙送りローラ上であることを特徴とするため、記録媒体のバタツキ等が少なく、記録媒体識別装置の焦点距離が安定し、媒体識別精度が向上でき、かつ、記録媒体の搬送路と記録媒体の識別するタイミングの設定に自由度を与えることができ、スループットに影響を与えることなく記録媒体識別処理を行うことが可能である。
【0106】
また、本出願に係る第2の発明によれば、前記キャリッジが主走査方向に移動し、前記記録媒体識別装置により前記記録媒体の両端部を認識することで、前記記録媒体の幅寸法を検知することを特徴とするため、記録媒体の幅寸法検出のために、別のセンサを追加する必要がないため、記録装置のコストダウンが可能である。
【0107】
また、本出願に係る第3の発明によれば、前記記録媒体を給紙する給紙部を有し、該給紙部から給紙されてきた前記記録媒体を、前記紙送りローラの回転によって装置内に給送し、さらに、前記記録ヘッドによる記録時には前記給送方向と反対方向に前記記録媒体を搬送することを特徴とするため、記録装置サイズのコンパクト化を行うことができ、且つ、スループットに影響を与えることなく記録媒体識別処理を行うことが可能である。
【0108】
また、本出願に係る第4の発明によれば、前記記録ヘッドに対向するように配設され、前記記録媒体を支持するためのプラテンを有し、前記プラテンの下に前記給紙部が配設され、前記給紙部から給紙された前記記録媒体は、前記プラテンと前記紙送りローラの間に設けられた搬送路を通り、前記紙送りローラにニップされることを特徴とするため、記録装置サイズのコンパクト化を行うことができ、且つ、スループットに影響を与えることなく記録媒体識別処理を行うことが可能である。
【0109】
また、本出願に係る第5の発明によれば、前記紙送りローラにニップされた前記記録媒体が装置内に給送される際に、前記記録媒体識別装置が前記記録媒体の先後端部を認識することで、前記記録媒体の長さ寸法を検知することを特徴とするため、記録媒体の長さ寸法検出のために、別のセンサを追加する必要がないため、記録装置のコストダウンが可能である。
【0110】
また、本出願に係る第6の発明によれば、前記記録ヘッドが、前記電気熱変換体によって印加される熱エネルギーにより、インクに生ずる膜沸騰を利用して吐出口よりインクを吐出させるインクジェット記録装置であって、前記キャリッジに備えられた前記照明源および前記光電変換素子と、前記記録ヘッドの前記吐出口との間に、インクミスト防止壁を有することを特徴とするため、前記照明源および前記光電変換素子のインクミストによるインク汚れを防止することができ、耐久性の向上が可能である。
【0111】
また、本出願に係る第7の発明によれば、記録ヘッドと、該記録ヘッドを搭載し主走査方向に往復移動させるキャリッジと、前記主走査方向と直交する副走査方向に記録媒体を搬送する紙送りローラと、前記記録媒体を給紙する給紙部と、を有する記録装置において、記録媒体の表面に当たるようにされた少なくとも一つの照明源と、該照明源によって照らされている前期記録媒体表面の区域から光を受け取る光電変換素子と、前記光電変換素子の出力に対応する信号を受けるための処理装置であって、前記信号を処理して前記記録媒体を識別する処理装置を備えた記録媒体識別装置と、を有し、前記給紙部による給紙動作を開始する段階で前記記録媒体識別装置による紙種検知を行うことを特徴とするため、スループットに影響を与えることなく記録媒体識別処理を行うことが可能である。
【0112】
また、本出願に係る第8の発明によれば、前記キャリッジが、前記照明源と前記光電変換素子とを備えることを特徴とするため、記録媒体の搬送路に自由度を与えることが可能である。
【0113】
また、本出願に係る第9の発明によれば、前記キャリッジが主走査方向に移動し、前記記録媒体識別装置により記録媒体の両端部を認識することで、記録媒体の幅寸法を検知することを特徴とするため、記録媒体の幅寸法検出のために、別のセンサを追加する必要がないため、記録装置のコストダウンが可能である。
【0114】
また、本出願に係る第10の発明によれば、前記光電変換素子が光を受け取る記録媒体表面の区域が、前記紙送りローラ上であることを特徴とするため、記録媒体のバタツキ等が少なく、記録媒体識別装置の焦点距離が安定し、媒体識別精度が向上でき、かつ、記録媒体の搬送路と記録媒体の識別するタイミングの設定に自由度を与えることができ、スループットに影響を与えることなく記録媒体識別処理を行うことが可能である。
【0115】
また、本出願に係る第11の発明によれば、前記給紙部から給紙されてきた前記記録媒体を、前記紙送りローラの回転によって装置内に給送し、さらに、前記記録ヘッドによる記録時には前記給送方向と反対方向に前記記録媒体を搬送することを特徴とするため、記録装置サイズのコンパクト化を行うことができ、且つ、スループットに影響を与えることなく記録媒体識別処理を行うことが可能である。
【0116】
また、本出願に係る第12の発明によれば、前記記録ヘッドに対向するように配設され、前記記録媒体を支持するためのプラテンを有し、前記プラテンの下に前記給紙部が配設され、前記給紙部から給紙された前記記録媒体は、前記プラテンと前記紙送りローラの間に設けられた搬送路を通り、前記紙送りローラにニップされることを特徴とするため、記録装置サイズのコンパクト化を行うことができ、且つ、スループットに影響を与えることなく記録媒体識別処理を行うことが可能である。
【0117】
また、本出願に係る第13の発明によれば、前記紙送りローラと前記ピンチローラにニップされた前記記録媒体が搬送される際に、前記記録媒体識別装置が前記記録媒体の先後端部を認識することで、記録媒体の長さ寸法を検知することを特徴とするため、記録媒体の長さ寸法検出のために、別のセンサを追加する必要がないため、記録装置のコストダウンが可能である。
【0118】
また、本出願に係る第14の発明によれば、前記記録ヘッドが、前記電気熱変換体によって印加される熱エネルギーにより、インクに生ずる膜沸騰を利用して吐出口よりインクを吐出させるインクジェット記録装置であって、前記キャリッジに備えられた前記照明源および前記光電変換素子と、前記記録ヘッドの前記吐出口との間に、インクミスト防止壁を有することを特徴とするため、前記照明源および前記光電変換素子のインクミストによるインク汚れを防止することができ、耐久性の向上が可能である。
【0119】
また、本出願に係る第15の発明によれば、記録ヘッドと、該記録ヘッドを搭載し主走査方向に往復移動させるキャリッジと、前記主走査方向と直交する副走査方向に記録媒体を搬送する紙送りローラと、を有する記録装置において、記録媒体の表面に当たるようにされた少なくとも一つの照明源と、該照明源によって照らされている前期記録媒体表面の区域から光を受け取る光電変換素子と、前記光電変換素子の出力に対応する信号を受けるための処理装置であって、前記信号を処理して前記記録媒体を識別する処理装置を備えた記録媒体識別装置と、を有し、前記記録媒体識別装置から信号を受けるプリンタ制御装置を有し、前記プリンタ制御装置から信号を受信し前記記録媒体識別装置により識別した前記記録媒体に最適な記録データを作成する記録データ作成部を有し、前記給紙部からの給紙動作の際に紙種検知を行い、該紙種情報を前記記録媒体識別装置からプリンタ制御部に送信し、前記記録媒体が、前記紙送りローラの回転によって装置内に給送され、前記給紙部を完全に抜けた後に前記給送方向と反対方向に搬送され、前記記録ヘッドによる記録開始位置にセットされるまでの給紙時間中に、前記記録データ作成部が前記記録データを作成することを特徴とするため、スループットに影響を与えることなく、記録媒体識別処理から記録データ作成を行うことが可能である。
【0120】
また、本出願に係る第16の発明によれば、前記データ作成部が、記録装置内部に備わっていることを特徴とするため、ホストが不要で、記録装置内部でクローズしたシステムの構築が可能である。
【0121】
また、本出願に係る第17の発明によれば、前記データ作成部が、該記録装置が接続されているパーソナルコンピュータ(PC)に備わっていることを特徴とするため、記録装置の制御装置を簡略化でき、コストダウンが可能である。
【0122】
また、本出願に係る第18の発明によれば、前記キャリッジが、前記照明源と前記光電変換素子とを備えることを特徴とするため、記録媒体の搬送路に自由度を与えることが可能である。
【0123】
また、本出願に係る第19の発明によれば、前記キャリッジが主走査方向に移動し、前記記録媒体識別装置により記録媒体の両端部を認識することで、記録媒体の幅寸法を検知することを特徴とするため、記録媒体の幅寸法検出のために、別のセンサを追加する必要がないため、記録装置のコストダウンが可能である。
【0124】
また、本出願に係る第20の発明によれば、前記光電変換素子が光を受け取る記録媒体表面の区域が、前記紙送りローラ上であることを特徴とするため、記録媒体のバタツキ等が少なく、記録媒体識別装置の焦点距離が安定し、媒体識別精度が向上でき、かつ、記録媒体の搬送路と記録媒体の識別するタイミングの設定に自由度を与えることができ、スループットに影響を与えることなく記録媒体識別処理を行うことが可能である。
【0125】
また、本出願に係る第21の発明によれば、前記記録媒体を給紙する給紙部を有し、該給紙部から給紙されてきた前記記録媒体を、前記紙送りローラの回転によって装置内に給送し、さらに、前記記録ヘッドによる記録時には前記給送方向と反対方向に前記記録媒体を搬送することを特徴とするため、記録装置サイズのコンパクト化を行うことができ、且つ、スループットに影響を与えることなく記録媒体識別処理を行うことが可能である。
【0126】
また、本出願に係る第22の発明によれば、前記記録ヘッドに対向するように配設され、前記記録媒体を支持するためのプラテンを有し、前記プラテンの下に前記給紙部が配設され、前記給紙部から給紙された前記記録媒体は、前記プラテンと前記紙送りローラの間に設けられた搬送路を通り、前記紙送りローラにニップされることを特徴とするため、記録装置サイズのコンパクト化を行うことができ、且つ、スループットに影響を与えることなく記録媒体識別処理を行うことが可能である。
【0127】
また、本出願に係る第23の発明によれば、前記紙送りローラにニップされた前記記録媒体が搬送される際に、前記記録媒体識別装置が前記記録媒体の先後端部を認識することで、記録媒体の長さ寸法を検知することを特徴とするため、記録媒体の長さ寸法検出のために、別のセンサを追加する必要がないため、記録装置のコストダウンが可能である。
【0128】
また、本出願に係る第24の発明によれば、前記記録ヘッドが、前記電気熱変換体によって印加される熱エネルギーにより、インクに生ずる膜沸騰を利用して吐出口よりインクを吐出させるインクジェット記録装置であって、前記キャリッジに備えられた前記照明源および前記光電変換素子と、前記記録ヘッドの前記吐出口との間に、インクミスト防止壁を有することを特徴とするため、前記照明源および前記光電変換素子のインクミストによるインク汚れを防止することができ、耐久性の向上が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施例1の要部を示した概略図。
【図2】本発明に係る実施例1の媒体読み取り部の概略断面図。
【図3】本発明に係る実施例1の構成要素のブロック図。
【図4】本発明に係る実施例1の動作フローチャート。
【図5】本実施例の要部を示す図。
【図6】動作フローチャート。
【符号の説明】
1 記録部
2 自動給紙部
3 搬送部
10 記録ヘッド
11 キャリッジ
12 キャリッジモータ
13 キャリッジベルト
14 ガイド軸
15 インクミスト防止壁
20 給紙ローラ
21 分離部
22 記録媒体積載部
25 給送路
30 紙送りローラ
31 ピンチローラ
32 排紙ローラ
33 拍車
34 紙送りモータ
35 プラテン
36、37 ガイド部材
38、39 ギアトレイン
40 排紙トレイ
50 媒体読み取り部
51 媒体読み取り部筐体
52 照明レンズ
53、54 結像レンズ
55 鏡筒
56 光電変換素子
57 光源
60 記録媒体識別装置
61 媒体識別処理部
62 アナログ・デジタル変換器
70 プリンタ制御装置
71 入出力部
72 プリントデータ作成部
Claims (24)
- 記録ヘッドと、該記録ヘッドを搭載し主走査方向に往復移動させるキャリッジと、前記主走査方向と直交する副走査方向に記録媒体を搬送する紙送りローラと、を有する記録装置において、
前記キャリッジは、記録媒体の表面に当たるようにされた少なくとも一つの照明源と、該照明源によって照らされている前記記録媒体表面の区域から光を受け取る光電変換素子とを備え、
前記光電変換素子の出力に対応する信号を受けるための処理装置であって、前記信号を処理して前記記録媒体を識別する処理装置を備えた記録媒体識別装置を有し、
前記光電変換素子が光を受け取る記録媒体表面の区域が、前記紙送りローラ上であることを特徴とする記録装置。 - 前記キャリッジが主走査方向に移動し、前記記録媒体識別装置により前記記録媒体の両端部を認識することで、前記記録媒体の幅寸法を検知することを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
- 前記記録媒体を給紙する給紙部を有し、該給紙部から給紙されてきた前記記録媒体を、前記紙送りローラの回転によって装置内に給送し、さらに、前記記録ヘッドによる記録時には前記給送方向と反対方向に前記記録媒体を搬送することを特徴とする請求項1乃至請求項2に記載の記録装置。
- 前記記録ヘッドに対向するように配設され、前記記録媒体を支持するためのプラテンを有し、前記プラテンの下に前記給紙部が配設され、
前記給紙部から給紙された前記記録媒体は、前記プラテンと前記紙送りローラの間に設けられた搬送路を通り、前記紙送りローラにニップされることを特徴とする請求項3に記載の記録装置。 - 前記紙送りローラにニップされた前記記録媒体が装置内に給送される際に、前記記録媒体識別装置が前記記録媒体の先後端部を認識することで、前記記録媒体の長さ寸法を検知することを特徴とする請求項3乃至請求項4に記載の記録装置。
- 前記記録ヘッドが、前記電気熱変換体によって印加される熱エネルギーにより、インクに生ずる膜沸騰を利用して吐出口よりインクを吐出させるインクジェット記録装置であって、
前記キャリッジに備えられた前記照明源および前記光電変換素子と、前記記録ヘッドの前記吐出口との間に、インクミスト防止壁を有することを特徴とする請求項1乃至請求項5に記載の記録装置。 - 記録ヘッドと、該記録ヘッドを搭載し主走査方向に往復移動させるキャリッジと、前記主走査方向と直交する副走査方向に記録媒体を搬送する紙送りローラと、前記記録媒体を給紙する給紙部と、を有する記録装置において、
記録媒体の表面に当たるようにされた少なくとも一つの照明源と、該照明源によって照らされている前期記録媒体表面の区域から光を受け取る光電変換素子と、前記光電変換素子の出力に対応する信号を受けるための処理装置であって、前記信号を処理して前記記録媒体を識別する処理装置を備えた記録媒体識別装置と、を有し、
前記給紙部による給紙動作を開始する段階で前記記録媒体識別装置による紙種検知を行うことを特徴とする記録装置。 - 前記キャリッジが、前記照明源と前記光電変換素子とを備えることを特徴とする請求項7に記載の記録装置。
- 前記キャリッジが主走査方向に移動し、前記記録媒体識別装置により記録媒体の両端部を認識することで、記録媒体の幅寸法を検知することを特徴とする請求項8に記載の記録装置。
- 前記光電変換素子が光を受け取る記録媒体表面の区域が、前記紙送りローラ上であることを特徴とする請求項8乃至請求項9に記載の記録装置。
- 前記給紙部から給紙されてきた前記記録媒体を、前記紙送りローラの回転によって装置内に給送し、さらに、前記記録ヘッドによる記録時には前記給送方向と反対方向に前記記録媒体を搬送することを特徴とする請求項7乃至請求項10に記載の記録装置。
- 前記記録ヘッドに対向するように配設され、前記記録媒体を支持するためのプラテンを有し、前記プラテンの下に前記給紙部が配設され、
前記給紙部から給紙された前記記録媒体は、前記プラテンと前記紙送りローラの間に設けられた搬送路を通り、前記紙送りローラにニップされることを特徴とする請求項11に記載の記録装置。 - 前記紙送りローラにニップされた前記記録媒体が搬送される際に、前記記録媒体識別装置が前記記録媒体の先後端部を認識することで、記録媒体の長さ寸法を検知することを特徴とする請求項11乃至請求項12に記載の記録装置。
- 前記記録ヘッドが、前記電気熱変換体によって印加される熱エネルギーにより、インクに生ずる膜沸騰を利用して吐出口よりインクを吐出させるインクジェット記録装置であって、
前記キャリッジに備えられた前記照明源および前記光電変換素子と、前記記録ヘッドの前記吐出口との間に、インクミスト防止壁を有することを特徴とする請求項7乃至請求項13に記載の記録装置。 - 記録ヘッドと、該記録ヘッドを搭載し主走査方向に往復移動させるキャリッジと、前記主走査方向と直交する副走査方向に記録媒体を搬送する紙送りローラと、を有する記録装置において、
記録媒体の表面に当たるようにされた少なくとも一つの照明源と、該照明源によって照らされている前期記録媒体表面の区域から光を受け取る光電変換素子と、前記光電変換素子の出力に対応する信号を受けるための処理装置であって、前記信号を処理して前記記録媒体を識別する処理装置を備えた記録媒体識別装置と、を有し、
前記記録媒体識別装置から信号を受けるプリンタ制御装置を有し、前記プリンタ制御装置から信号を受信し前記記録媒体識別装置により識別した前記記録媒体に最適な記録データを作成する記録データ作成部を有し、
前記給紙部からの給紙動作の際に紙種検知を行い、該紙種情報を前記記録媒体識別装置からプリンタ制御部に送信し、
前記記録媒体が、前記紙送りローラの回転によって装置内に給送され、前記給紙部を完全に抜けた後に前記給送方向と反対方向に搬送され、前記記録ヘッドによる記録開始位置にセットされるまでの給紙時間中に、前記記録データ作成部が前記記録データを作成することを特徴とする記録装置。 - 前記データ作成部が、記録装置内部に備わっていることを特徴とする請求項15に記載の記録装置。
- 前記データ作成部が、該記録装置が接続されているパーソナルコンピュータ(PC)に備わっていることを特徴とする請求項15に記載の記録装置。
- 前記キャリッジが、前記照明源と前記光電変換素子とを備えることを特徴とする請求項15乃至請求項17に記載の記録装置。
- 前記キャリッジが主走査方向に移動し、前記記録媒体識別装置により記録媒体の両端部を認識することで、記録媒体の幅寸法を検知することを特徴とする請求項18に記載の記録装置。
- 前記光電変換素子が光を受け取る記録媒体表面の区域が、前記紙送りローラ上であることを特徴とする請求項18乃至請求項19に記載の記録装置。
- 前記記録媒体を給紙する給紙部を有し、該給紙部から給紙されてきた前記記録媒体を、前記紙送りローラの回転によって装置内に給送し、さらに、前記記録ヘッドによる記録時には前記給送方向と反対方向に前記記録媒体を搬送することを特徴とする請求項15乃至請求項20に記載の記録装置。
- 前記記録ヘッドに対向するように配設され、前記記録媒体を支持するためのプラテンを有し、前記プラテンの下に前記給紙部が配設され、
前記給紙部から給紙された前記記録媒体は、前記プラテンと前記紙送りローラの間に設けられた搬送路を通り、前記紙送りローラにニップされることを特徴とする請求項21に記載の記録装置。 - 前記紙送りローラにニップされた前記記録媒体が搬送される際に、前記記録媒体識別装置が前記記録媒体の先後端部を認識することで、記録媒体の長さ寸法を検知することを特徴とする請求項21乃至請求項22に記載の記録装置。
- 前記記録ヘッドが、前記電気熱変換体によって印加される熱エネルギーにより、インクに生ずる膜沸騰を利用して吐出口よりインクを吐出させるインクジェット記録装置であって、
前記キャリッジに備えられた前記照明源および前記光電変換素子と、前記記録ヘッドの前記吐出口との間に、インクミスト防止壁を有することを特徴とする請求項15乃至請求項23に記載の記録装置。
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JP2003149249A Withdrawn JP2004351653A (ja) | 2003-05-27 | 2003-05-27 | 記録装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2004351653A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012091392A (ja) * | 2010-10-27 | 2012-05-17 | Brother Industries Ltd | 液滴吐出装置 |
JP2013217905A (ja) * | 2012-03-16 | 2013-10-24 | Ricoh Co Ltd | 撮像ユニット、測色装置、画像形成装置、測色システムおよび測色方法 |
-
2003
- 2003-05-27 JP JP2003149249A patent/JP2004351653A/ja not_active Withdrawn
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012091392A (ja) * | 2010-10-27 | 2012-05-17 | Brother Industries Ltd | 液滴吐出装置 |
JP2013217905A (ja) * | 2012-03-16 | 2013-10-24 | Ricoh Co Ltd | 撮像ユニット、測色装置、画像形成装置、測色システムおよび測色方法 |
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