JP2003212234A - 折り畳みコンテナ - Google Patents

折り畳みコンテナ

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JP2003212234A JP2002015188A JP2002015188A JP2003212234A JP 2003212234 A JP2003212234 A JP 2003212234A JP 2002015188 A JP2002015188 A JP 2002015188A JP 2002015188 A JP2002015188 A JP 2002015188A JP 2003212234 A JP2003212234 A JP 2003212234A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 玉子パックのように割れやすい収納物をぴっ
たりと収納できるとともに、収納物を容易に取り出すこ
とができる。 【解決手段】 矩形状の底板1の対向する一対の辺にそ
れぞれ回動自在に取付けた一方の一対の側板2と、対向
する他の一対の辺に回動自在に取付けた他方の一対の側
板2とを、一方の一対の側板2を倒した上に他方の一対
の側板2を倒した状態で折り畳み且つ他方の一対の側板
2を起立させた後に一方の一対の側板2を起立させて箱
形状に組み立てる折り畳みコンテナ3であある。側板2
の内面部に内方及び上方に開口している収納物取り出し
用凹所11を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、折り畳みコンテ
ナ、特に口枠無しのタイプの折り畳みコンテナに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、矩形状の底板の対向する一対
の辺にそれぞれ回動自在に取付けた一方の一対の側板
と、対向する他の一対の辺に回動自在に取付けた他方の
一対の側板とを、一方の一対の側板を倒した上に他方の
一対の側板を倒した状態で折り畳み且つ他方の一対の側
板を起立させた後に一方の一対の側板を起立させて箱形
状に組み立てる口枠無しの折り畳みコンテナが知られて
いる。
【0003】ところで、コンテナには収納物を収納して
保管したり、搬送したりするのに用いられるが、例えば
玉子パックのような収納物をコンテナ内に収納する場
合、玉子パックのような収納物がコンテナ内でがたつか
ないように、コンテナ内にほぼぴったりと収納する必要
がある。つまり、玉子のように割れやすいもののパック
品である玉子パックはコンテナ内で動かないように側壁
の内面部との間にほぼ隙間がないようにぴったりと収納
する必要がある。ところが、従来から一般的に用いられ
ている合成樹脂の一体成形により箱形状に形成したコン
テナの場合、箱形状のコンテナは金型の抜き勾配を形成
する必要があるため、上開口側程巾広となるように側壁
を傾斜させる必要があり、このため、コンテナに玉子パ
ックのような収納物を収納した場合、コンテナ内の下に
おいては玉子パックのような収納物ががたつかないよう
にぴったりと収納できるが、コンテナ内の上部において
は玉子パックのような収納物と側壁との間に隙間が生じ
て玉子パックのような収納物ががたつくおそれがあって
好ましくない。
【0004】一方、折り畳みコンテナは底板、各側板が
別部材であって、別々に合成樹脂で成形されるので、組
み立て状態で側板が垂直となるものであり、このため、
箱形状に組み立てた状態で内部の大きさは上開口も内部
の上下方向の各部における大きさも同じであり、玉子パ
ックのように割れやすい収納物をコンテナにぴったりと
収納する場合に有効である。
【0005】ところが、上記のように折り畳みコンテナ
においては箱形状に組み立てた状態で側板が垂直となる
ため、玉子パックのように割れやすい収納物をぴったり
と収納する場合に有効である反面、収納物を取り出しに
くいという問題がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の問題点
に鑑みて発明したものであり、玉子パックのように割れ
やすい収納物をぴったりと収納できるとともに、収納物
を容易に取り出すことができる折り畳みコンテナを提供
することを課題とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
本発明の折り畳みコンテナは、矩形状の底板1の対向す
る一対の辺にそれぞれ回動自在に取付けた一方の一対の
側板2と、対向する他の一対の辺に回動自在に取付けた
他方の一対の側板2とを、一方の一対の側板2を倒した
上に他方の一対の側板2を倒した状態で折り畳み且つ他
方の一対の側板2を起立させた後に一方の一対の側板2
を起立させて箱形状に組み立てる折り畳みコンテナ3で
あって、側板2の内面部に内方及び上方に開口している
収納物取り出し用凹所11を形成して成ることを特徴と
するものである。このような構成とすることで、折り畳
みコンテナ3を箱状に組み立てて内部に玉子パックのよ
うな収納物を収納する場合、折り畳みコンテナ3は側板
が垂直にできるため、玉子パックのような収納物を折り
畳みコンテナ3内にがたつかないようにぴったりと収納
できるものであり、しかも、折り畳みコンテナ3内に玉
子パックのような収納物をがたつかないようにぴったり
と収納した状態で、収納物を取り出すに当たって、垂直
な側板2の内面部に形成した内方及び上方に開口する収
納物取り出し用凹所11を利用してここに指を入れて収
納物を取り出すことができるものである。
【0008】また、収納物取り出し用凹所11の横巾を
上に行く程巾広となるように形成することが好ましい。
このような構成とすることで、収納物取り出し用凹所1
1を利用して収納物をよりいっそう容易に取り出すこと
ができるものである。
【0009】また、底板1の上面の端縁に一体に立設し
た立ち上がり突部10に側板2を軸支すると共に起立状
態の側板2が立ち上がり突部10上に載置される構成と
し、側板2の内面部の上端部から立ち上がり突部10の
内面部の下端部に到るように収納物取り出し用凹所11
を形成することが好ましい。このような構成とすること
で、折り畳みコンテナ3内の下部においても立ち上がり
突部10に到る収納物取り出し用凹所11を利用して収
納物を取り出すことができるものである。また、載置板
の両側に把手帯を突出し、載置板に玉子パックのような
収納物を載置した状態で折り畳みコンテナ3内に収納す
ると共に把手帯を収納物取り出し用凹所11内に収め、
取り出し時に把手帯を掴んで上方に引き上げることで折
り畳みコンテナ3内にぴったりと収納した収納物を取り
出すというようなことも可能となるものである。
【0010】また、側板2の主体となる平板部13の外
面部の上端部に上横リブ14aを設けると共に平板部1
3の外面部の下端部に下横リブ14bを設け、平板部1
3の一部を外面側に凹ませて内方及び上方に開口する収
納物取り出し用凹所11を形成し、上横リブ14aの収
納物取り出し用凹所11の上開口に該当する個所を上横
リブ14aの他の部位よりも凹ませて巾狭とし、収納物
取り出し用凹所11部分の外面の上部に凹所補強用横リ
ブ14を形成し、この凹所補強用横リブ14を少なくと
も収納物取り出し用凹所11の両縦縁部間にわたるよう
に形成することが好ましい。これにより、収納物取り出
し用凹所11を形成することで上横リブ14aの一部が
巾狭となって収納物取り出し用凹所11の上開口部分の
強度が低下して変形しやすいが、収納物取り出し用凹所
11部分の外面の上部に収納物取り出し用凹所11の両
縦縁部間にわたるように形成した凹所補強用横リブ14
により収納物取り出し用凹所11の上開口部分が変形し
ないように補強できるものである。
【0011】また、収納物取り出し用凹所11部分の外
面に凹所補強用縦リブ15を設けて該凹所補強用縦リブ
15と凹所補強用横リブ14とを交差一体化させること
が好ましい。このような構成とすることで、収納物取り
出し用凹所11の補強をより強固に行うことができるも
のである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施形態につき説明
する。
【0013】本発明の折り畳みコンテナは、図1乃至図
6に示すように、合成樹脂製の矩形状の底板1の対向す
る一対の辺にそれぞれ回動自在に取付けた一方の一対の
側板2(これが先に倒す側板2であり、以下、第1の側
板2aという)と、対向する他の一対の辺に回動自在に
取付けた他方の一対の側板2(これが後から倒す側板2
であり、以下、第2の側板2bという)とを、一対の第
1の側板2aを倒した上に一対の第2の側板2bを倒し
た状態で折り畳み且つ一対の第2の側板2bを起立させ
た後に一対の第1の側板2aを起立させて箱形状に組み
立てるようになっている。
【0014】折り畳みコンテナは底板1が長方形をして
いて折り畳んだ際に平面視長方形となり且つ箱状に組み
立てた際に平面視長方形の箱となるタイプのものと、底
板1が正方形をしていて折り畳んだ際に平面視正方形と
なり且つ箱状に組み立てた際に平面視正方形の箱となる
タイプのものとがあり、本発明においては上記いずれの
タイプの折り畳みコンテナであってもよいものである
が、添付図面には底板1が長方形をしている実施形態を
示している。以下、底板1が長方形の場合を例として説
明する。そして、以下の説明においては、第1の側板2
aを短辺側の側板とし、第2の側板2bを長辺側の側板
として説明する。もちろん、本発明においては第1の側
板2aが長辺側の側板、第2の側板2bが短辺側の側板
であってもよい。
【0015】合成樹脂製の長方形状の底板1の対向する
短辺側の辺には第1の側板2aである短辺側の側板が回
動自在に取付けてあり、また、底板1の対向する長辺側
の辺には第2の側板2bである長辺側の側板が回動自在
に取付けてある。
【0016】短辺側の側板である第1の側板2aは図2
に示すように、上下方向の長さが底板1の長辺側の長さ
の1/2以下の長さとなっていて、回動して折り畳んだ
場合、対となった第1の側板2a同士が重複しないよう
になっている。また、添付図面の実施形態では長辺側の
側板である第2の側板2bは図6に示すように、底板1
の短辺側の長さの1/2以下の長さとなっていて、回動
して折り畳んだ場合、対となった第2の側板2b同士が
重複しないようになっている。
【0017】第1の側板2a、第2の側板2bはいずれ
も下端部を図7、図8に示すように、横軸部9a、9b
により底板1に回動自在に取付けてある。
【0018】ここで、対となった第1の側板2aの底板
1への各枢支部分の高さ位置(横軸部9a、9aの高さ
位置)は同じ高さ位置となっている。また、対となった
第2の側板2bの底板1への各枢支部分の高さ位置(横
軸部9b、9bの高さ位置)は同じ高さ位置となってい
る。そして、第1の側板2aの底板1への枢支位置(横
軸部9a、9aの高さ位置)と第2の側板2bの底板1
への枢支部分の高さ位置(横軸部9a、9aの高さ位
置)とは高さを違わせてあり、第1の側板2aの枢支部
分の高さ位置よりも第2の側板2bの枢支部分の高さ位
置を高くしてあり、折り畳むに当たっては、先に底板1
の上に第1の側板2aを折り畳み、次に、後から第2の
側板2bを折り畳んで一対の第1の側板2aの上に一対
の第2の側板2bを重ねるようになっている。
【0019】添付図面に示す実施形態においては、底板
1の上面部の一方の一対の対向する辺には立ち上がり突
部10aが設けてあり、他方の一対の対向する辺には立
ち上がり突部10bが設けてあり、立ち上がり突部10
aよりも立ち上がり突部10bの方が高さが高いもので
ある。この立ち上がり突部10a部分において上記第1
の側板2aを横軸部9aにより軸支してあり、立ち上が
り突部10b部分において上記第2の側板2bを横軸部
9bにより軸支してある。
【0020】図1,図2、図3、図5に示すように、折
り畳みコンテナ3を組み立てた状態で折り畳みコンテナ
3内に収納した玉子パックのような収納物を取り出す際
に折り畳みコンテナの上開口縁から指を差し込んで収納
物を取り出すことができるような収納物取り出し用凹所
11が形成してある。この収納物取り出し用凹所11は
側板2の内方及び上方に開口している凹みである。添付
図面に示す実施形態では長側板である第2の側板2bに
収納物取り出し用凹所11を形成した例を示している
が、短側板である第1の側板2aに収納物取り出し用凹
所11を形成してもよく、あるいは第1の側板2a、第
2の側板2bのいずれにも収納物取り出し用凹所11を
形成してもよい。また、収納物取り出し用凹所11は対
向する側板2の対向位置に設けるものである。
【0021】ところで、折り畳みコンテナ3の側板2は
底板1とは別部材であり、各側板2同士も別部材である
ので、底板、側板が一体化した一体容器形状のコンテナ
の側板に比べて側板2の強度を強くする必要がある。ま
た、折り畳みコンテナ3においては、側板2を起立させ
た際に底板1の上面部(実施形態では底板1の上面部に
設けた立ち上がり突部10aや立ち上がり突部10b)
に下端面部を載置して垂直に起立させる必要あり、更
に、側板2の上面部には上段の折り畳みコンテナ3の底
板1を載置する必要があり、このため、折り畳みコンテ
ナ3の側板2は平板部13の外面部の上端部に上横リブ
14aを設け、平板部13の外面部の下端部に下横リブ
14bを設ける構成となっている。
【0022】そして、上記側板2の内面部に収納物取り
出し用凹所11を形成した場合、該収納物取り出し用凹
所11は平板部13の一部を外面側に凹曲した構成とな
っており、このように形成することで収納物取り出し用
凹所11の両縦縁部及び下縁部は平板部13の平坦面部
分と収納物取り出し用凹所11との境界の屈曲部となっ
てこの部分は縦縁リブ11a、下縁リブ11bとなり、
この収納物取り出し用凹所11の両縦縁部及び下縁部の
縦縁リブ11aと下縁リブ11bとによるリブ効果によ
り平板部13自体の強度を補強し且つ縦縁リブ11a、
下縁リブ11bは湾曲もしくは屈曲していて収納物取り
出し用凹所11に指先を入れた際に指先の痛みを軽減で
き且つ折り畳みコンテナ3内に収納物を収納する際に収
納物を傷付けないという特徴を有しているが、上横リブ
14a部分においては収納物取り出し用凹所11の上開
口を形成するため収納物取り出し用凹所11部分のみが
他の部分に比べて巾狭となってしまって強度が低下して
変形しやすく、特に、箱状に組み立てた状態で折り畳み
コンテナ3の上開口部の縁部を構成する側板3の上面部
の一部上横リブ14aの巾が狭くてこの部分の強度が低
下するため、折り畳みコンテナ3の上開口部が変形しや
すいという問題がある。
【0023】そこで、図1、図3に示すように、収納物
取り出し用凹所11部分の外面側の上部(収納物取り出
し用凹所11の上下方向の略中間部分よりも上方位置)
に凹所補強用横リブ14を一体に形成してあり、この凹
所補強用横リブ14は少なくとも収納物取り出し用凹所
11の両縦縁部の縦縁リブ11a間にわたるように形成
してあって、収納物取り出し用凹所11の上開口を形成
するために上横リブ14aを凹ませてこの部分を巾狭と
したことによる側板3の上縁部の収納物取り出し用凹所
11の上開口部分の強度低下を上記凹所補強用横リブ1
4により補強するようになっている。図1、図3に示す
実施形態では凹所補強用横リブ14を2列形成した例を
示してあるが、1列であってもよく、また、3列以上形
成してもよい。また、図1、図3に示すように、収納物
取り出し用凹所11部分の外面側の下部にも別の凹所補
強用横リブ14’を形成して更に上方及び内面側に開口
した収納物取り出し用凹所11を補強するようにしても
よい。
【0024】また、収納物取り出し用凹所11の外面部
に凹所補強用縦リブ15を設けて該凹所補強用縦リブ1
5と上記凹所補強用横リブ14又は14と14’とを交
差一体化させてもよく、この場合には更に上方及び内面
側に開口した収納物取り出し用凹所11を補強すること
ができる。
【0025】添付図面に示す実施形態においては、折り
畳みコンテナ3の側板2は平板部13の外面部の上端部
の上横リブ14aと外面部の下端部の下横リブ14bと
の間に中間横リブ16、縦リブ17を一体に形成しても
よく、この場合、中間横リブ16が上記凹所補強用横リ
ブ14、14’と一体に連続するようにしてもよく、ま
た、縦リブ17のうちの幾つかの縦リブ17が上記凹所
補強用縦リブ15と一体に連続するようにしてもよい。
もちろん、中間横リブ16を設けない場合でもよく、ま
た、中間横リブ16を設けても凹所補強用横リブ14や
凹所補強用横リブ14’が中間横リブ16と一体に連続
しないものであってもよい。また、縦リブ17を設けな
い場合でもよく、また、縦リブ17を設けても凹所補強
用縦リブ15が縦リブ17と一体に連続しないものであ
ってもよい。
【0026】側板2には把持孔4が形成してあるが、こ
の場合、折り畳みコンテナ3の種類によって、第1の側
板2aにのみ把持孔4を形成する場合、第2の側板2b
にのみ把持孔4を形成する場合、第1の側板2a及び第
2の側板2bのいずれにも把持孔4を形成する場合があ
る。
【0027】添付図面に示す実施形態においては、第1
の側板2a、一対の第1の側板2a及び第2の側板2b
のいずれにも把持孔4を形成してある例で説明する。
【0028】ここで、添付図面に示す実施形態において
は、折り畳み時に先に倒す側板2である一対の第1の側
板2aは倒した状態で第1の側板2a同士が重ならず且
つ該側板2を底板1に対して略平行に当接又は該側板2
と底板1とが僅かな小隙間を介して対向するように設定
してある。このように、構成することで、折り畳んだ状
態における折り畳みコンテナ3の嵩を低くすることがで
きるものである。
【0029】この先に倒す側板2である第1の側板2a
の内面部の把持孔4の上又は下位置に把持孔4に連続す
る指先が入る凹部5を形成してある。
【0030】図1、図3、図4、図7、図8に示すよう
に、後から倒す側板2である第2の側板2bの両端部に
起立状態で先に倒す側板2の両端部を受けて外側に倒れ
ないようにするための端突部6を設けてある。つまり、
箱状に組み立てた際に第2の側板2bの端突部6に第1
の側板2aの端部が当接して第1の側板2aがそれ以上
外側に倒れないようになっている。この第2の側板2b
を倒した状態では端突部6が底板1に当接するものであ
り、この状態で第2の側板2b同士は重複しないように
なっており、更に、第2の側板2bを第1の側板2aに
略平行状態で当接させてもよく、あるいは、僅かな隙間
を形成して折り畳み状態で第2の側板2bからかかる荷
重が第1の側板2aに係ることなく端突部6から直接底
板1のみに掛かるようにしてもよ。いずれにせよ上記の
ような構成とすることで折り畳んだ状態の嵩を低くでき
るものである。
【0031】また、図1に示すように、後から倒す側板
2である第2の側板2bを倒した状態で第2の側板2b
の把持孔4の周囲の下方位置に先に倒した側板2である
第1の側板2aが位置せずに第2の側板2bの把持孔4
の周囲と底板1との間に隙間7が形成してある。
【0032】上記のような構成の折り畳みコンテナ3
は、一対の第1の側板2aを先に折り畳み、次に、一対
の第2の側板2bを折り畳んで図1に示すように折り畳
むものである。このような折り畳み状態において、保管
したり、空の状態で搬送することで、コンパクトに嵩低
くした状態で保管したり、空の状態で搬送できるもので
ある。
【0033】折り畳みコンテナ3を箱状に組み立てるに
当たっては、第2の側板2bの把持孔4に指先を入れ、
更に指先を曲げて第2の側板2bの把持孔4の周囲と底
板1との間に隙間7に入れて第2の側板2bの内面部の
把持孔4の周囲の部分に指先を引っ掛け、この状態で第
2の側板2bを回動させて起立させる。次に、第1の側
板2aの把持孔4に指先を入れ、更に指先を曲げて凹部
5に入れて指先を引っ掛け、この状態で第1の側板2a
を回動させて起立させて図2に示すように箱状に組み立
てる。これにより、第1の側板2a、第1の側板2bと
も把持孔4に入れた指先を滑らせることなく確実に垂直
に起立させることができる。
【0034】垂直に起立状態で第1の側板2aの端部が
第2の側板2bの端突部6に当たり、この状態で任意の
係止手段により隣接する第1の側板2aと第2の側板2
bとを係止して垂直な起立状態を保持するようにしてい
る。
【0035】箱状に組み立てた折り畳みコンテナ3内に
は玉子パックのような収納物を収納するものである。こ
の場合、折り畳みコンテナ3は側板が垂直な起立姿勢と
なるため、玉子パックのような収納物を折り畳みコンテ
ナ3内にがたつかないようにぴったりと収納できるもの
であって、玉子パックのような収納物ががたついて中の
玉子が割れるのを防止するようになっている。
【0036】このように折り畳みコンテナ3内に玉子パ
ックのような収納物をがたつかないようにぴったりと収
納した状態で、収納物を取り出すに当たっては、垂直な
側板2の内面部に形成した内方及び上方に開口する収納
物取り出し用凹所11を利用してここに指を入れて収納
物を容易に取り出すことができるものである。
【0037】次に、図9に示す本発明の他の実施形態に
つき説明する。本実施形態は基本的構造は前述の実施形
態と同様であり、収納物取り出し用凹所11の形態のみ
が異なる。すなわち、本実施形態においては、底板1の
上面の端縁に一体に立設した立ち上がり突部10に側板
2を軸支すると共に起立状態の側板2が立ち上がり突部
10上に載置される構成としたものにおいて、側板2の
内面部の上端部から立ち上がり突部10の内面部の下端
部に到るように収納物取り出し用凹所11を形成してあ
る。このような構成とすることで、折り畳みコンテナ3
内の下部においても立ち上がり突部10に到る収納物取
り出し用凹所11を利用して収納物を取り出すことがで
きるものである。
【0038】次に、図10には本発明の更に他の実施形
態につき説明する。本実施形態は基本的構造は前述の実
施形態と同様であり、収納物取り出し用凹所11の形態
のみが異なる。すなわち、本実施形態においては、収納
物取り出し用凹所11の横巾を上に行く程巾広となるよ
うに形成してある。このように、収納物取り出し用凹所
11の横巾を上に行く程巾広とすることで、収納物取り
出し用凹所11を利用して収納物をよりいっそう容易に
取り出すことができるものである。ここで、図1に示す
ような側板2のみに収納物取り出し用凹所11を形成し
たものにおいても、実施形態においては収納物取り出し
用凹所11の横巾を上に行く程巾広となるように形成し
てもよく。この場合も収納物の取り出しが容易に行える
ものである。
【0039】なお、上記した各実施形態においては、折
り畳みコンテナ3の折り畳み状態における嵩を低くする
ため一対の第1の側板2a同士が折り畳み状態で互いに
重複せず、また、一対の第2の側板2b同士が折り畳み
状態で互いに重複しないように構成した例で説明した
が、本発明においては、折り畳み状態において一対の第
1の側板2a同士が一部重複したり、又は、一対の第2
の側板2b同士が一部重複したり、又は、一対の第1の
側板2a同士が一部重複し且つ一対の第2の側板2b同
士が一部重複するような構造のものであってもよいもの
である。
【0040】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の発明にあって
は、上述のように、矩形状の底板の対向する一対の辺に
それぞれ回動自在に取付けた一方の一対の側板と、対向
する他の一対の辺に回動自在に取付けた他方の一対の側
板とを、一方の一対の側板を倒した上に他方の一対の側
板を倒した状態で折り畳み且つ他方の一対の側板を起立
させた後に一方の一対の側板を起立させて箱形状に組み
立てる折り畳みコンテナであって、側板の内面部に内方
及び上方に開口している収納物取り出し用凹所を形成し
てあるので、折り畳みコンテナを箱状に組み立てて内部
に玉子パックのような収納物を収納する場合、折り畳み
コンテナは側板が垂直にできるため、玉子パックのよう
な収納物を折り畳みコンテナ内にがたつかないようにぴ
ったりと収納することができるものであり、しかも、こ
のように折り畳みコンテナ内に玉子パックのような収納
物をがたつかないようにぴったりと収納しても、垂直な
側板の内面部に形成した内方及び上方に開口する収納物
取り出し用凹所を利用してここに指を入れて収納物を簡
単に取り出すことができるものである。
【0041】また、請求項2記載の発明にあっては、上
記請求項1記載の発明の効果に加えて、収納物取り出し
用凹所の横巾を上に行く程巾広となるように形成してあ
るので、収納物取り出し用凹所を利用して収納物をより
いっそう容易に取り出すことができるものである。
【0042】また、請求項3記載の発明にあっては、上
記請求項1又は請求項2記載の発明の効果に加えて、底
板の上面の端縁に一体に立設した立ち上がり突部に側板
を軸支すると共に起立状態の側板が立ち上がり突部上に
載置される構成とし、側板の内面部の上端部から立ち上
がり突部の内面部の下端部に到るように収納物取り出し
用凹所を形成してあるので、折り畳みコンテナ内の下部
においても立ち上がり突部に到る収納物取り出し用凹所
を利用して収納物を取り出すことができるものである。
また、載置板の両側に把手帯を突出し、載置板に玉子パ
ックのような収納物を載置した状態で折り畳みコンテナ
内に収納すると共に把手帯を収納物取り出し用凹所内に
収め、取り出し時に把手帯を掴んで上方に引き上げるこ
とで折り畳みコンテナ内にぴったりと収納した収納物を
取り出すというようなことも可能となるものである。
【0043】また、請求項4記載の発明にあっては、上
記請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の発明の効果
に加えて、側板の主体となる平板部の外面部の上端部に
上横リブを設けると共に平板部の外面部の下端部に下横
リブを設け、平板部の一部を外面側に凹ませて内方及び
上方に開口する収納物取り出し用凹所を形成し、上横リ
ブの収納物取り出し用凹所の上開口に該当する個所を上
横リブの他の部位よりも凹ませて巾狭とし、収納物取り
出し用凹所部分の外面の上部に凹所補強用横リブを形成
し、この凹所補強用横リブを少なくとも収納物取り出し
用凹所の両縦縁部間にわたるように形成してあるので、
上方に開口する収納物取り出し用凹所を形成したと言え
ども、収納物取り出し用凹所部分の外面の上部に収納物
取り出し用凹所の両縦縁部間にわたるように形成した凹
所補強用横リブにより収納物取り出し用凹所の上開口部
分が変形しないように補強できるものである。
【0044】また、請求項5記載の発明にあっては、上
記請求項4記載の発明の効果に加えて、収納物取り出し
用凹所部分の外面に凹所補強用縦リブを設けて該凹所補
強用縦リブと凹所補強用横リブとを交差一体化させてあ
るので、収納物取り出し用凹所の補強をより強固に行う
ことができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の折り畳みコンテナの箱状に組み立てた
状態の斜視図である。
【図2】同上の折り畳みコンテナの一実施形態の折り畳
み状態の正面断面図である。
【図3】同上の折り畳みコンテナの箱状に組み立てた状
態の正面図である。
【図4】同上の折り畳みコンテナの箱状に組み立てた状
態の側面図である。
【図5】同上の折り畳みコンテナの折り畳んだ状態の平
面図である。
【図6】同上の折り畳みコンテナの折り畳んだ状態の側
面図である。
【図7】同上の折り畳みコンテナにおいて第1の側板の
回動を示す説明図である。
【図8】同上の折り畳みコンテナにおいて第2の側板の
回動を示す説明図である。
【図9】本発明の折り畳みコンテナの他の実施形態を示
す箱状に組み立てた状態の正面図である。
【図10】同上の折り畳みコンテナの更に実施形態を示
す箱状に組み立てた状態の正面図である。
【符号の説明】
1 底板 2 側板 3 折り畳みコンテナ 10 立ち上がり突部 11 収納物取り出し用凹所 13 平板部 14 凹所補強用横リブ 14a 上横リブ14 14b 下横リブ 15 凹所補強用縦リブ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 矩形状の底板の対向する一対の辺にそれ
    ぞれ回動自在に取付けた一方の一対の側板と、対向する
    他の一対の辺に回動自在に取付けた他方の一対の側板と
    を、一方の一対の側板を倒した上に他方の一対の側板を
    倒した状態で折り畳み且つ他方の一対の側板を起立させ
    た後に一方の一対の側板を起立させて箱形状に組み立て
    る折り畳みコンテナであって、側板の内面部に内方及び
    上方に開口している収納物取り出し用凹所を形成して成
    ることを特徴とする折り畳みコンテナ。
  2. 【請求項2】 収納物取り出し用凹所の横巾を上に行く
    程巾広となるように形成して成ることを特徴とする請求
    項1記載の折り畳みコンテナ。
  3. 【請求項3】 底板の上面の端縁に一体に立設した立ち
    上がり突部に側板を軸支すると共に起立状態の側板が立
    ち上がり突部上に載置される構成とし、側板の内面部の
    上端部から立ち上がり突部の内面部の下端部に到るよう
    に収納物取り出し用凹所を形成して成ることを特徴とす
    る請求項1又は請求項2記載の折り畳みコンテナ。
  4. 【請求項4】 側板の主体となる平板部の外面部の上端
    部に上横リブを設けると共に平板部の外面部の下端部に
    下横リブを設け、平板部の一部を外面側に凹ませて内方
    及び上方に開口する収納物取り出し用凹所を形成し、上
    横リブの収納物取り出し用凹所の上開口に該当する個所
    を上横リブの他の部位よりも凹ませて巾狭とし、収納物
    取り出し用凹所部分の外面の上部に凹所補強用横リブを
    形成し、この凹所補強用横リブを少なくとも収納物取り
    出し用凹所の両縦縁部間にわたるように形成して成るこ
    とを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載
    の折り畳みコンテナ。
  5. 【請求項5】 収納物取り出し用凹所部分の外面に凹所
    補強用縦リブを設けて該凹所補強用縦リブと凹所補強用
    横リブとを交差一体化させて成ることを特徴とする請求
    項4記載の折り畳みコンテナ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US9016492B2 (en) 2010-09-20 2015-04-28 Ifco Systems Gmbh Crate
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