JP2003211706A - インクジェット式記録装置 - Google Patents

インクジェット式記録装置

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JP2003211706A
JP2003211706A JP2002015899A JP2002015899A JP2003211706A JP 2003211706 A JP2003211706 A JP 2003211706A JP 2002015899 A JP2002015899 A JP 2002015899A JP 2002015899 A JP2002015899 A JP 2002015899A JP 2003211706 A JP2003211706 A JP 2003211706A
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ink
absorbing material
recording
waste liquid
recording apparatus
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JP2002015899A
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English (en)
Inventor
Keiichi Oshima
敬一 大島
Hidetoshi Kodama
秀俊 児玉
Hiroo Nakajima
洋生 中島
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インク打ち捨て溝に打ち捨てられたインク
が、インク吸収材に残留する虞を少なくし、特に顔料イ
ンク等の浸透性の低いインクがインク吸収材上に積層さ
れてしまうことを防止する。 【解決手段】 記録ヘッド63側のインク吸収材12a
及びインク吸収材22aは、廃液部3側のインク吸収材
12b及びインク吸収材22bより空隙率の高い材料か
ら成る。インク吸収材12b及びインク吸収材22bと
廃液吸収材31との間に、橋渡し吸収材4が配設されて
いる。橋渡し吸収材4は、インク吸収材12及びインク
吸収材22、並びに廃液吸収材31と同様にインクを吸
収可能な材料から成り、インク吸収材12b及びインク
吸収材22bと廃液吸収材31とを橋渡しすることによ
って、インク吸収材12b及びインク吸収材から橋渡し
吸収材を介して廃液吸収材へと一連の積層構造が形成さ
れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、記録実行中にイ
ンクを打ち捨てるためのインク打ち捨て溝を備えたイン
クジェット式記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】記録紙の記録面に記録ヘッドからインク
を吐出して記録を実行するインクジェット式記録装置の
態様の1つとして、いわゆる縁なし印刷機能を有するも
のが公知である。これは、記録ヘッドによる記録実行領
域下のプラテンに形成されているインク打ち捨て溝にイ
ンクを打ち捨てながら、記録紙の端部に余白無く記録を
実行するものである。一般的には、インク打ち捨て溝
は、打ち捨てたインクを貯留する廃液部に連通してい
る。
【0003】また、一般的には、例えばスポンジ状のポ
リウレタン等、空隙率が高くインク吸収性の良い材料か
ら成るインク吸収材が、インク打ち捨て溝内に配設され
ている。インク打ち捨て溝に打ち捨てられたインクは、
インク吸収材に吸収され、インク吸収材に吸収されたイ
ンクは、廃液部へと流れて廃液部に貯留される。このよ
うにして、インク打ち捨て溝に打ち捨てたインクが、プ
ラテン上の記録紙に付着して、記録紙を汚染してしまう
ことを防止している。尚、空隙率とは、材料の見掛け上
の体積に対する隙間の割合、つまり全容積に対する空間
の容積の割合であり、空間率とも言う。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年いわゆ
る顔料系インクを用いたインクジェット式記録装置が登
場している。顔料系のインクは、染料系のインクと比較
して記録紙の表面にあるインク吸着層への浸透力が劣る
という性質を有している。したがって、インク打ち捨て
溝内のインク吸収材に対する浸透性も、染料系のインク
より低いので、顔料系インクを使用するインクジェット
式記録装置においては、インク打ち捨て溝内に配設する
インク吸収材をインク吸収性の高いものにする必要があ
った。
【0005】しかしながら、インク吸収性の高いインク
吸収材は、同時にインク保持力も高いので、インクが残
留しやすく下まで落ちにくい。したがって、顔料インク
が廃液部まで流れる途中で、一部のインクがインク吸収
材内、あるいはインク吸収材上に残留してしまう虞があ
る。そのため、顔料インクがインク吸収材の上に積層さ
れて、いわゆるインク山が出来てしまう虞があった。そ
して、そのインク山に記録紙の裏面に当たり、記録ヘッ
ドのヘッド面と記録面との間隔が狭くなって記録画質に
影響したり、ヘッドに記録紙が当たってしまったり等の
問題が生じる虞があった。
【0006】本願発明は、このような状況に鑑み成され
たものであり、その課題は、インク打ち捨て溝に打ち捨
てられたインクが、インク吸収材に残留する虞を少なく
し、特に顔料インク等の浸透性の低いインクがインク吸
収材上に積層されてしまうことを防止することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するた
め、本願請求項1に記載の発明は、記録ヘッドから記録
紙へインクを吐出して、前記記録紙の記録面に記録を実
行する記録実行手段と、該記録実行手段の記録実行領域
の前記記録紙を前記記録面と反対側の面から支持し、前
記記録面と前記記録ヘッドのヘッド面との間隔を規定す
るプラテンとを備えたインクジェット式記録装置であっ
て、前記プラテンは、前記記録ヘッドから吐出されたイ
ンクを打ち捨てるためのインク打ち捨て溝を有し、該イ
ンク打ち捨て溝内には、打ち捨てられたインクを吸収可
能なインク吸収材が配設されており、該インク吸収材の
空隙率は、前記インク打ち捨て溝の底部に連通している
廃液部に向けて低くなっていく構成を成している、こと
を特徴としたインクジェット式記録装置である。
【0008】インク吸収材は、その空隙率が低いほど、
つまり材料内の空間容積が小さいほど、インク吸収率は
高くなる傾向となる。また、同時に、インク保持力も高
くなり、インクが残留しやすくなる。したがって、イン
ク吸収材が、インク打ち捨て溝に打ち捨てられたインク
を貯留する廃液部に向けて、空隙率が低くなっていく構
成を成していることによって、インク吸収材の表面は、
インク吸収性が低くインク保持力も低い状態となり、廃
液部に近づくにつれてインク吸収性が高くインク保持力
も高い状態となる。そのため、インク打ち捨て溝に打ち
捨てられたインクは、いわゆる毛細管現象によって、よ
りインク吸収性の高い廃液部側に吸収されていき易くな
るので、廃液部に流れ込み易くなり、インク吸収性の低
いインク吸収材の表面にインクが残留しにくくなる。
【0009】これにより、本願請求項1に記載の発明に
係るインクジェット式記録装置によれば、インク吸収材
の表面に打ち捨てられたインクが残留しにくくなるの
で、インク打ち捨て溝に打ち捨てられたインクが、イン
ク打ち捨て溝内のインク吸収材に残留する虞が少なくな
り、特に顔料インク等の浸透性の低いインクがインク吸
収材上に積層されてしまうことを防止することができる
という作用効果が得られる。
【0010】本願請求項2に記載の発明は、請求項1に
おいて、前記インク吸収材は、複数の異なる空隙率を有
する材料を重ねた多層構造になっている、ことを特徴と
したインクジェット式記録装置である。
【0011】本願請求項2に記載の発明に係るインクジ
ェット式記録装置によれば、本願請求項1に記載の発明
による作用効果に加えて、空隙率の異なる複数の材料を
廃液部に向けて段階的にインク吸収性が低くなっていく
ように重ねることによって、廃液部に向けてインク吸収
性が低くなっていくインク吸収材を容易に構成すること
ができるという作用効果が得られる。
【0012】本願請求項3に記載の発明は、請求項1又
は2において、前記廃液部には、インクを吸収可能な廃
液吸収材が配設されている、ことを特徴としたインクジ
ェット式記録装置である。
【0013】本願請求項3に記載の発明に係るインクジ
ェット式記録装置によれば、本願請求項1又は2に記載
の発明による作用効果に加えて、廃液部にもインクを吸
収可能な廃液吸収材が配設されているので、インク打ち
捨て溝に打ち捨てられ、インク吸収材から廃液部に流れ
たインクを確実に貯留しておくことができ、そのインク
がインクジェット式記録装置の外に漏れる虞を少なくす
ることができるという作用効果が得られる。
【0014】本願請求項4に記載の発明は、請求項3に
おいて、前記インク吸収材と前記廃液吸収材との間の空
間には、インクを吸収可能な橋渡し吸収材が配設されて
おり、前記インク吸収材、前記橋渡し吸収材、及び前記
廃液吸収材で一連の積層構造が形成されている、ことを
特徴としたインクジェット式記録装置である。
【0015】インク吸収材と廃液吸収材との間に空間が
存在すると、その空間部分においてインク吸収性が極端
に低下することになる。そのため、インク打ち捨て溝内
のインク吸収材から廃液吸収材へインクが流れにくくな
ってしまう虞がある。そこで、このように、インク吸収
材と廃液吸収材との間の空間に、インク吸収材と廃液吸
収材とを橋渡しするインクを吸収可能な橋渡し吸収材を
配設し、インク吸収材、橋渡し吸収材、及び廃液吸収材
で一連の積層構造が形成することによって、空間による
部分的なインク吸収性の低下をなくすことができる。
【0016】これにより、本願請求項4に記載の発明に
係るインクジェット式記録装置によれば、本願請求項3
に記載の発明による作用効果に加えて、インク吸収材と
廃液吸収材との間の空間による部分的なインク吸収性の
低下をなくすことができるので、インク打ち捨て溝内の
インク吸収材にインクが残留してしまう虞を、より少な
くすることができるという作用効果が得られる。
【0017】本願請求項5に記載の発明は、請求項4に
おいて、前記一連の積層構造は、前記廃液部に向けて空
隙率が低くなっていく構成を成している、ことを特徴と
したインクジェット式記録装置である。
【0018】このように、インク吸収材、橋渡し吸収
材、及び廃液吸収材による一連の積層構造が、廃液部に
向けて空隙率が低くなっていく構成を成している、つま
り、インク吸収材から橋渡し吸収材にかけてインク吸収
率が高くなっていき、橋渡し吸収材から廃液吸収材にか
けて、さらにインク吸収率が高くなっていくので、イン
ク打ち捨て溝に打ち捨てたれたインクが、インク打ち捨
て溝内のインク吸収材に残留する虞が少なく、かつ打ち
捨てられたインクをより効率的に廃液部に貯留すること
ができるという作用効果が得られる。
【0019】本願請求項6に記載の発明は、請求項1〜
5のいずれか1項において、前記記録ヘッドから吐出さ
れるインクは顔料系インクである、ことを特徴としたイ
ンクジェット式記録装置である。
【0020】本願請求項6に記載の発明に係るインクジ
ェット式記録装置によれば、本願請求項1〜5に記載の
発明によって、浸透性の低い顔料系インクがインク吸収
材に残留したり、インク吸収材上にインク山が形成され
ることによって記録画質が低下したりする虞を少なくす
ることができるという作用効果が得られる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の第1実施例を図
面に基づいて説明する。まず、本願発明に係るインクジ
ェット式記録装置の概略構成について説明する。図1
は、本願発明に係るインクジェット式記録装置の第1実
施例を示した斜視図であり、図2は、要部側面図であ
る。
【0022】インクジェット式記録装置50には、記録
紙Pの記録面上を主走査方向Xに往復動しながら記録面
にインクを吐出して記録を実行する「記録実行手段」と
して、キャリッジガイド軸61とサブキャリッジガイド
軸61Sとで、主走査方向Xに往復動可能に軸支された
キャリッジ62が配設されている。キャリッジ62に
は、記録紙Pにインクを吐出する記録ヘッド63が搭載
されている。記録ヘッド63と対向して、記録ヘッド6
3のヘッド面と記録紙Pとの間隔を規定するプラテン5
3が設けられている。そして、キャリッジ62を主走査
方向Xに往復動させながら記録ヘッド63のヘッド面か
ら記録紙Pにインクを吐出する動作と、記録紙Pを副走
査方向Yに所定の搬送量で搬送する動作とを交互に繰り
返すことで記録紙Pに記録が行われる。尚、当該実施例
のインクは顔料インクである。
【0023】また、インクジェット式記録装置50は、
多数の記録紙Pを積重可能な給紙トレイ70を備えてい
る。給紙トレイ70の副走査方向Yの下流側には、給紙
ローラ71が配設されている。給紙トレイ70には、ホ
ッパー72と分離パッド73とが配設されている。給紙
トレイ70に積重された記録紙Pは、ホッパー72によ
って給紙ローラ71に押しつけられ、給紙ローラ71の
給紙方向への駆動回転と、分離パッド73の摩擦抵抗に
よって、給紙トレイ70に積重された記録紙Pの最上位
の記録紙Pのみが分離されて、前述の記録実行手段に向
けて給紙される構成を成している。
【0024】さらに、インクジェット式記録装置50に
は、給紙された記録紙Pを副走査方向Yに間欠的に搬送
する搬送駆動ローラ51と搬送従動ローラ52とが配設
されている。搬送駆動ローラ51は、回転駆動力源によ
り回転制御され、搬送駆動ローラ51の回転により、記
録紙Pは副走査方向Yに搬送される。搬送従動ローラ5
2は複数設けられており、それぞれ個々に搬送駆動ロー
ラ51に付勢され、記録紙Pが搬送駆動ローラ51の回
転により搬送される際に、その付勢力によって記録紙P
に接した状態で記録紙Pの搬送に従動して回転する。
【0025】さらに、インクジェット式記録装置50に
は、記録実行後の記録紙Pを排出する排紙駆動ローラ5
4と排紙従動ローラ55とが配設されている。排紙駆動
ローラ54は、回転駆動力源により回転制御され、排紙
駆動ローラ54の回転により、記録実行後の記録紙Pは
副走査方向Yに排出される。排紙従動ローラ55は、周
囲に複数の歯を有し、各歯の先端が記録紙Pの記録面に
点接触するように鋭角的に尖っている歯付きローラとな
っている。排紙従動ローラ55は、それぞれ個々に排紙
駆動ローラ54に、前述の搬送従動ローラ52の付勢力
よりも弱い付勢力で付勢され、記録紙Pが排紙駆動ロー
ラ54の回転により排出される際に、その付勢力によっ
て記録紙Pに接した状態で記録紙Pの排出に従動して回
転する。そして、記録実行後の記録紙Pは、排紙駆動ロ
ーラ54及び排紙従動ローラ55により副走査方向Yの
下流側に排出される。排紙駆動ローラ54及び排紙従動
ローラ55の下流側には、記録実行済みの記録紙Pが排
出される排紙トレイ81が配設されている。
【0026】つづいて、インク打ち捨て溝を有するプラ
テン53について説明する。図3は、本願発明に係るイ
ンクジェット式記録装置50の第1実施例を示したプラ
テン53の要部断面図である。
【0027】プラテン53には、第1のインク打ち捨て
溝1と第2にインク打ち捨て溝2とが形成されている。
第1のインク打ち捨て溝1は、記録紙Pの始端に余白無
く記録を実行する際にインクを打ち捨てる溝であり、第
2のインク打ち捨て溝2は、記録紙Pの終端に余白無く
記録を実行する際にインクを打ち捨てる溝である。尚、
図示していないが、さらにプラテン53には、記録紙P
の両側端に余白無く記録を実行する際にインクを打ち捨
てる溝も形成されている。また、プラテン53の下に
は、各インク打ち捨て溝に打ち捨てられたインクLが、
第1のインクうち捨て溝1の底部に形成されている連通
路11、及び第2のインク打ち捨て溝の底部に形成され
ている連通路21を経由して流れ込み、そのインクLを
貯留する廃液部3が配設されている。
【0028】第1のインク打ち捨て溝1内には、インク
吸収材12が配設されており、第2のインク打ち捨て溝
2内には、インク吸収材22が配設されている。インク
吸収材12及びインク吸収材22は、多数の空間を有す
る材料から成り、その空隙率は、廃液部3に向けて低く
なっている。前述したように、空隙率とは、材料の見掛
け上の体積に対する隙間の割合、つまり全容積に対する
空間の容積の割合であり、空間率とも言う。この空隙率
が高いと、つまり材料の密度が低く粗い材料であると、
インク保持力が低くなるのでインクLは流れやすくな
る。一方、空隙率が低いと、つまり材料の密度が高く密
な材料であると、インク保持力が高くなるとともにイン
ク吸収性も高くなる。
【0029】このように、インク吸収材12及びインク
吸収材22の空隙率は、廃液部に向けて低くなっていく
ので、インク吸収材12及びインク吸収材22の記録ヘ
ッド63側は、空隙率が高くインクが流れやすい状態で
あり、廃液部3側は、空隙率が低く、インク保持力及び
インク吸収性が高い状態となる。したがって、第1のイ
ンク打ち捨て溝1及び第2のインク打ち捨て溝2に打ち
捨てられたインクLは、よりインク吸収性の高い廃液部
3側に吸収されていき、廃液部に流れ込むことになるの
で、インク保持力の低い記録ヘッド63側のインク吸収
材12及びインク吸収材22にインクLが残留しにくく
なる。
【0030】そして、それによって、第1のインク打ち
捨て溝1及び第2のインク打ち捨て溝2に打ち捨てられ
たインクLが、インク吸収材12及びインク吸収材22
に残留する虞が少なくなり、インクLがインク吸収材1
2及びインク吸収材22の表面に積層されてしまうこと
を防止することができる。
【0031】次に、本願発明の第2実施例を図面に基づ
いて説明する。図4は、本願発明に係るインクジェット
式記録装置50の第2実施例を示したプラテン53の要
部断面図である。
【0032】インク吸収材12及びインク吸収材22
は、空隙率の異なる材料を重ね合わせた2層構造となっ
ている。記録ヘッド63側のインク吸収材12a及びイ
ンク吸収材22aは、廃液部3側のインク吸収材12b
及びインク吸収材22bより空隙率の高い材料から成
る。この材料は、インクLを吸収可能なものならどんな
ものでも良いが、当該実施例に示したプラテン53は、
インク吸収材12a及びインク吸収材22aは、密度が
28kg/m(ブリジストン(株)社製エバーライト
V)、インク吸収材12b及びインク吸収材22bは、
密度が41kg/m (ブリジストン(株)社製エバー
ライトN)となっている。
【0033】つまり、インク吸収材12a及びインク吸
収材22aは、密度が低く粗い材料であり、インク吸収
材12b及びインク吸収材22bは、密度が高く密な材
料となっている。したがって、インク吸収材12a及び
インク吸収材22aは、インク保持力が低くインクLが
流れやすくい。また、インク吸収材12b及びインク吸
収材22bは、インク保持力が高くインク吸収性も高
い。
【0034】このように、空隙率の異なる材料を重ねる
ことによって、インク吸収材を構成することも可能であ
り、上記第1実施例と同様に本願発明による作用効果を
得ることができる。また、空隙率の異なる材料を重ねる
ことによって、廃液部3に向けて空隙率が低くなるイン
ク吸収材を容易に構成することができる。
【0035】つづいて、本願発明の第3実施例を図面に
基づいて説明する。図5は、本願発明に係るインクジェ
ット式記録装置50の第3実施例を示したプラテン53
の要部断面図である。
【0036】当該実施例に示したプラテン53は、上記
第2実施例に加えて、廃液部3にインクを吸収可能な材
料から成る廃液吸収材31が配設されている。廃液吸収
材31は、空隙率が低くインク保持力が高い材料が好ま
しく、それによって、廃液部3に流れ込んだインクLが
廃液部3の外に流れ出る虞を少なくすることができる。
尚、当該実施の形態において廃液吸収材31は、密度が
96kg/m(王子キノクロス(株)社製ハトシー
ト)のものを使用している。
【0037】つづいて、本願発明の第4実施例を図面に
基づいて説明する。図6は、本願発明に係るインクジェ
ット式記録装置50の第4実施例を示したプラテン53
の要部断面図である。
【0038】当該実施例に示したプラテン53は、上記
第3実施例に加えて、インク吸収材12b及びインク吸
収材22bと、廃液吸収材31との間に、橋渡し吸収材
4が配設されている。橋渡し吸収材4は、インク吸収材
12及びインク吸収材22、並びに廃液吸収材31と同
様にインクを吸収可能な材料から成る。インク吸収材1
2b及びインク吸収材22bと廃液吸収材31とを橋渡
しすることによって、インク吸収材12b及びインク吸
収材22bから橋渡し吸収材4を介して廃液吸収材31
へと、一連の積層構造が形成されることになる。尚、当
該実施の形態において橋渡し吸収材4は、インク吸収材
12b及びインク吸収材22bと同じ密度が41kg/
(ブリジストン(株)社製エバーライトN)のもの
を使用している。
【0039】これにより、インク吸収材12b及びイン
ク吸収材22bと、廃液吸収材31との間の空間による
部分的なインク吸収性の低下をなくすことができるの
で、廃液部3へのインク吸収性を、より高めることがで
きる。
【0040】つづいて、本願発明の第5実施例を図面に
基づいて説明する。図7は、本願発明に係るインクジェ
ット式記録装置50の第5実施例を示したプラテン53
の要部断面図である。
【0041】当該実施例に示したプラテン53は、上記
第4実施例に加えて、橋渡し吸収材4を、インク吸収材
12a及びインク吸収材22aと同様に多層構造にした
ものである。そして、インク吸収材12a及びインク吸
収材22aから、インク吸収材12b及びインク吸収材
22b、橋渡し吸収材4a、橋渡し吸収材4b、並びに
廃液吸収材31へと廃液部3に向けて段階的に空隙率が
低下していく構成を成している。つまり、インク吸収材
12a及びインク吸収材22aから、廃液部3に向けて
段階的に空隙率が低下していく一連のインク吸収材が構
成されていることになる。
【0042】これによって、第1のインク打ち捨て溝1
及び第2のインク打ち捨て溝2に打ち捨てられたインク
Lを、最も効果的に廃液部3へ吸収して保持することが
でき、インク吸収材12及びインク吸収材12にインク
Lが残留して、その表面にインク山が形成されてしまう
虞をより少なくすることができるものである。
【0043】尚、本願発明は上記実施例に限定されるこ
となく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で、種
々の変形が可能であり、それらも本願発明の範囲内に含
まれるものであることは言うまでもない。
【0044】
【発明の効果】本願発明によれば、インク打ち捨て溝に
打ち捨てられたインクが、インク吸収材に残留する虞を
少なくすることができるので、特に顔料インク等の浸透
性の低いインクがインク吸収材上に積層されてしまうこ
とを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明に係るインクジェット式記録装置の第
1実施例を示した斜視図である。
【図2】本願発明に係るインクジェット式記録装置の第
1実施例を示した要部側面図である。
【図3】本願発明に係るインクジェット式記録装置の第
1実施例を示したプラテンの要部断面図である。
【図4】本願発明に係るインクジェット式記録装置の第
2実施例を示したプラテンの要部断面図である。
【図5】本願発明に係るインクジェット式記録装置の第
3実施例を示したプラテンの要部断面図である。
【図6】本願発明に係るインクジェット式記録装置の第
4実施例を示したプラテンの要部断面図である。
【図7】本願発明に係るインクジェット式記録装置の第
5実施例を示したプラテンの要部断面図である。
【符号の説明】
1 第1のインク打ち捨て溝 2 第2のインク打ち捨て溝 3 廃液部 4 橋渡し吸収材 11、21 連通路 12、22 インク吸収材 50 インクジェット式記録装置 51 搬送駆動ローラ 52 搬送従動ローラ 53 プラテン 54 排紙駆動ローラ 55 排紙従動ローラ 61 キャリッジガイド軸 61S サブキャリッジガイド軸 62 キャリッジ 63 記録ヘッド 70 給紙トレイ 71 給紙ローラ 72 ホッパー 73 分離パッド 81 排紙トレイ L インク P 記録紙 X 主走査方向 Y 副走査方向
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中島 洋生 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 Fターム(参考) 2C056 EA27 JC11 JC15

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録ヘッドから記録紙へインクを吐出し
    て、前記記録紙の記録面に記録を実行する記録実行手段
    と、該記録実行手段の記録実行領域の前記記録紙を前記
    記録面と反対側の面から支持し、前記記録面と前記記録
    ヘッドのヘッド面との間隔を規定するプラテンとを備え
    たインクジェット式記録装置であって、 前記プラテンは、前記記録ヘッドから吐出されたインク
    を打ち捨てるためのインク打ち捨て溝を有し、該インク
    打ち捨て溝内には、打ち捨てられたインクを吸収可能な
    インク吸収材が配設されており、該インク吸収材の空隙
    率は、前記インク打ち捨て溝の底部に連通している廃液
    部に向けて低くなっていく構成を成している、ことを特
    徴としたインクジェット式記録装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記インク吸収材
    は、複数の異なる空隙率を有する材料を重ねた多層構造
    になっている、ことを特徴としたインクジェット式記録
    装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、前記廃液部に
    は、インクを吸収可能な廃液吸収材が配設されている、
    ことを特徴としたインクジェット式記録装置。
  4. 【請求項4】 請求項3において、前記インク吸収材と
    前記廃液吸収材との間の空間には、インクを吸収可能な
    橋渡し吸収材が配設されており、前記インク吸収材、前
    記橋渡し吸収材、及び前記廃液吸収材で一連の積層構造
    が形成されている、ことを特徴としたインクジェット式
    記録装置。
  5. 【請求項5】 請求項4において、前記一連の積層構造
    は、前記廃液部に向けて空隙率が低くなっていく構成を
    成している、ことを特徴としたインクジェット式記録装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか1項において、
    前記記録ヘッドから吐出されるインクは顔料系インクで
    ある、ことを特徴としたインクジェット式記録装置。
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