JP2003053954A - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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哲也 枝村
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Tetsuhiro Maeda
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Takayuki Ogasawara
隆行 小笠原
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Abstract

(57)【要約】 【目的】記録用紙がカールするなどしてキャリッジ及び
/又は記録ヘッドの対向面と干渉する場合でも、記録用
紙の端部とキャリッジ及び/又は記録ヘッドとの衝突を
回避することで記録用紙や記録ヘッドの損傷を防止す
る。 【構成】記録ヘッド1又はキャリッジ2の記録用紙21
との対向面が平滑化されており、この平滑部26が記録
用紙上から外れないようにキャリッジの移動範囲を制限
するとともに、記録ヘッドを回復させるための吐出イン
クを受ける予備吐出受け24、25をキャリッジの移動
範囲内に配設し、さらに、記録用紙にカールが発生する
と判断した場合にキャリッジの移動範囲を制限するよう
に制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、往復移動するキャ
リッジに搭載された記録手段から記録媒体へインクを吐
出して記録を行うインクジェット記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】プリンタ、複写機、ファクシミリ等の機
能を有する記録装置、あるいはコンピューターやワード
プロセッサ等を含む複合型電子機器やワークステーショ
ンなどの出力機器として用いられる記録装置は、記録情
報に基づいて紙、布、プラスチックシート、OHP用シ
ート等の記録媒体(被記録材)に画像(文字や記号等を
含む)を記録していくように構成されている。前記記録
装置は、記録方式により、インクジェット式、ワイヤド
ット式、サーマル式、レーザービーム式等に分けること
ができる。
【0003】記録媒体の搬送方向(紙送り方向、副走査
方向)と交叉する方向に主走査しながら記録するシリア
ルタイプの記録装置においては、記録媒体に沿って移動
(主走査)するキャリッジ上に搭載した記録手段として
の記録ヘッドによって画像を記録し、1行分の記録を終
了した後に所定量の紙送り(副走査としてのピッチ搬
送)を行い、その後に再び停止した記録媒体に対して次
の行の画像を記録(主走査)するという動作を繰り返す
ことにより、記録媒体全体の記録が行われる。一方、記
録媒体(被記録材)の搬送方向の副走査のみで記録する
ラインタイプの記録装置においては、記録媒体を所定の
記録位置にセットし、一括して1行分の記録を行った
後、所定量の紙送り(ピッチ送り)を行い、さらに次の
行の記録を一括して行うという動作を繰り返すことによ
り、記録媒体全体の記録が行われる。
【0004】そのうち、インクジェット式の記録装置
(インクジェット記録装置)は、記録手段としてのイン
クジェット記録ヘッドから記録媒体へインクを吐出して
記録を行うものであり、記録手段のコンパクト化が容易
であり、高精細な画像を高速で記録することができ、普
通紙に特別の処理を必要とせずに記録することができ、
ランニングコストが安く、ノンインパクト方式であるた
め騒音が少なく、しかも、多種類のインク(例えばカラ
ーインク)を使用してカラー画像を記録するのが容易で
あるなどの利点を有している。また、インクジェット記
録装置においては、記録媒体(被記録材)の材質に対す
る要求も様々なものがあり、近年では、これらの要求に
対する開発が進み、通常の記録媒体である紙(薄紙や加
工紙を含む)や樹脂薄板(OHP等)などの他に、布、
皮革、不織布、さらには金属等を記録媒体として用いる
記録装置も使用されるようになっている。
【0005】記録ヘッドを記録媒体上で走査させながら
記録動作を実行する前記シリアルタイプの記録装置は様
々な画像記録に適応されており、特にインクジェット記
録装置においては、近年の高解像度化やカラー化の進歩
に伴って画像品位が向上したことから急速に普及してい
る。インクジェット記録装置においても、インク滴を吐
出する吐出口を集積配置して構成されるフルマルチヘッ
ドが使用されているが、上記シリアルタイプの記録装置
でも、吐出口の集積密度をさらに高めるとともに1ドッ
トあたりのインク吐出量を小さくすることにより、さら
なる高解像度の画像形成が可能となってきている。
【0006】また一方では、銀塩写真に迫る画質を実現
するために、基本となる4色(シアン、マゼンタ、イエ
ロー、ブラック)の他に、これらの濃度を低くした淡イ
ンクも同時に用いて6色(シアン、マゼンタ、イエロ
ー、ブラック、淡シアン、淡マゼンタ)記録を行うもの
など、多くの技術展開がなされている。また、この高画
質化に伴い、懸念されていた記録速度の低下について
も、記録ヘッドの素子数(吐出口の数)の増大や駆動周
波数の向上、さらには双方向記録のような技術を用いる
ことにより対応が図られており、良好なスループットが
得られるようになってきている。そして、高画質化及び
高スループット化に伴い、記録画像の信頼性を向上させ
るための手段として、各種の回復動作(ワイピング、予
備吐出、吸引回復など)が実施されている。
【0007】ここで、予備吐出について説明する。この
予備吐出は、記録中に、非記録領域に設けられた予備吐
出受けに向けて記録ヘッドからインクを吐出することに
よって、使用されていない吐出口(液路)の乾燥等によ
る不吐出や濃度差を防止するための操作(処理)であ
る。予備吐出を行うタイミングや、記録環境、記録ヘッ
ド温度、記録媒体の種類あるいは記録モードなどによ
り、予備吐出の間隔や吐出位置、発数(吐出回数)、吐
出周波数、吐出パターンなどの制御が行われる。例え
ば、普通紙など画質よりもスループットが優先される記
録媒体においては、前回の予備吐出から一定時間後の記
録開始スキャン時に予備吐出(時間間隔予備吐出)を行
い、光沢紙など画質が優先される記録媒体や記録モード
によっては、時間予備吐出の時間間隔を短くする方法
や、記録スキャンの開始時に毎回予備吐出を行う(毎行
予備吐出)方法などが提案されている。さらに、予備吐
出受けへの移動時間を短縮するために、記録のためのキ
ャリッジの移動範囲内に予備吐出受けを設けて加減速中
に予備吐出を開始する方法や、予備吐出受けをプラテン
上に設けてキャリッジの移動範囲を小さくする方法も提
案されている。
【0008】また、一方で、記録媒体の記録可能範囲を
増やす方法として、特開平07−009714号や特開
2001−054955号では、記録媒体の主走査方向
の端部に対応するプラテン上の位置にインク回収手段を
設けることによって、用紙の端部まで記録可能にする方
法が提案されている。さらに、特開2000−1180
58号や特開2000−351205号では、インク吐
出手段に対向する位置にあるプラテン内にインク吸収手
段を設けたり、記録(インク吐出)に使用する吐出口を
制限したりして、記録媒体の上下端に関しても余白無し
の記録を実現する方法が提案されている。
【0009】しかしながら、このような余白無しで記録
する場合、記録中もしくは記録直後の記録媒体を保持す
ることができないため、記録媒体のカールによってキャ
リッジ(該キャリッジに搭載された記録ヘッドも含む)
と記録媒体が衝突する危険性がある。この危険性は、予
備吐出動作などのためにキャリッジが記録媒体の紙面上
から大きく(外れる位置まで)移動する際にさらに増大
する。特に、記録媒体に対してインクを吹き付けて記録
を行うインクジェット式シリアル記録装置においては、
記録媒体の表裏で水分含有量が変化してカールが発生し
やすいため、問題となりやすい。このため、従来では、
余白無しで記録できる記録媒体の種類を制限したり、あ
る程度のカール量まではキャリッジ(キャリッジと記録
ヘッドを含むキャリッジユニット)に衝突しないように
記録媒体とキャリッジ底面との間隔(紙間距離)を大き
く取る、などの対策が採られていた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように記録媒体の種類を制限することは、記録媒体の対
応範囲が広いというインクジェット記録方法の利点(特
徴)を損ねてしまう。また、紙間距離を必要以上に大き
くすると、記録媒体上に記録されるインク滴の着弾精度
が悪化することになり、記録画像の画質低下を招くこと
になる。また、キャリッジ(記録ヘッドも含めたキャリ
ッジユニット)が記録媒体に衝突すると、記録媒体を破
損することになって該該記録媒体が使用できなくなるだ
けでなく、衝突した記録媒体を取り除くまではキャリッ
ジを移動させることができないため、致命的なエラーと
なり、通常動作を続行できなくなる。記録媒体の種類を
制限せずに、記録媒体によって紙間距離を変動させる構
成にすると、機構が複雑になるとともに、使用者にとっ
ても作業が煩雑になり、コストアップの要因ともなる。
【0011】本発明はこのような技術的課題に鑑みてな
されたものであり、本発明の目的は、記録媒体がカール
するなどしてキャリッジ又は記録手段の対向面と干渉す
る場合でも、記録媒体の端部とキャリッジとの衝突を回
避することで記録媒体や記録手段の損傷を防止できるイ
ンクジェット記録装置を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、上記
目的を達成するため、往復移動するキャリッジに搭載さ
れた記録手段から記録媒体へインクを吐出して記録を行
うインクジェット記録装置において、前記記録手段及び
/又は前記キャリッジの前記記録媒体との対向面が平滑
化されており、該平滑部が記録媒体上から外れないよう
にキャリッジの移動範囲を制限する制限手段を具備する
ことを特徴とする。
【0013】請求項6の発明は、上記目的を達成するた
め、往復移動するキャリッジに搭載された記録手段から
記録媒体へインクを吐出して記録を行うインクジェット
記録装置において、前記記録手段及び/又は前記キャリ
ッジの前記記録媒体との対向面が平滑化されており、該
平滑部が記録媒体上から外れないようにキャリッジの移
動範囲を制限する制限手段と、該制限手段によって制限
されたキャリッジの移動範囲内に配設された、記録手段
を回復させるために予備吐出されるインクを受ける予備
吐出受けと、を具備することを特徴とする。
【0014】請求項14の発明は、上記目的を達成する
ため、往復移動するキャリッジに搭載された記録手段か
ら記録媒体へインクを吐出して記録を行うインクジェッ
ト記録装置において、前記記録手段及び/又は前記キャ
リッジの記録媒体との対向面が平滑化されており、記録
媒体にカールが発生すると判断する判断手段と、該判断
手段が記録媒体にカールが発生すると判断した場合に前
記平滑部が記録媒体上から外れないようにキャリッジの
移動範囲を制限する制限手段と、を具備することを特徴
とする。
【0015】請求項15の発明は、上記目的を達成する
ため、往復移動するキャリッジに搭載された記録手段か
ら記録媒体へインクを吐出して記録を行うインクジェッ
ト記録装置において、前記記録手段及び/又は前記キャ
リッジの記録媒体との対向面が平滑化されており、記録
媒体にカールが発生すると判断する判断手段と、該判断
手段が記録媒体にカールが発生すると判断した場合に前
記平滑部が記録媒体上から外れないようにキャリッジの
移動範囲を制限する制限手段と、該制限手段によって制
限されたキャリッジの移動範囲内に配設された、記録手
段を回復させるために予備吐出されるインクを受ける予
備吐出受けと、を具備することを特徴とする。
【0016】
【作用】上記の各請求項に係る発明によれば、記録媒体
に記録を行って間のキャリッジの移動範囲を制限するこ
とによって、記録媒体がカールするなどしてキャリッジ
又は記録手段の対向面と干渉する場合でも、記録媒体の
端部と記録手段もしくはキャリッジとの衝突を回避する
ことができ、記録手段や記録媒体の損傷を防止すること
ができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を具体的に説明する。なお、各図面を通して同
一符号は同一又は対応部分を示すものである。図1は本
発明を適用するのに好適なインクジェット記録装置の概
略構成を示す模式的斜視図である。図1において、記録
手段としてのインクジェット記録ヘッド(以下単に記録
ヘッドとも呼ぶ)1はキャリッジ2に搭載されており、
キャリッジ2は装置本体に設置された2本のガイドレー
ル3によって往復移動可能に案内支持されている。装置
本体の一端部にはキャリッジ2を移動させるためのキャ
リッジモータ4が装着されている。装置本体の他端部に
はアイドラプーリ5が配設されている。そして、キャリ
ッジモータ4の出力軸に取り付けられたドライブプーリ
4Aと前記アイドラプーリ5との間には前記ガイドレー
ル3と平行なタイミングベルト6が張架されている。
【0018】前記タイミングベルト6の一部はキャリッ
ジ2に連結されている。また、前記タイミングベルト6
は、前記アイドラプーリ5を付勢するように装着された
テンションバネ7によって所定の張力を付与されてい
る。こうして、キャリッジモータ4の正転及び逆転によ
ってキャリッジ2を往復移動させるとともに、キャリッ
ジモータ4の回転量及び回転速度によってキャリッジ2
の位置及び移動速度、すなわち記録ヘッド1の位置及び
移動速度(主走査の速度)を制御するように構成されて
いる。
【0019】記録手段としての記録ヘッド1のインク吐
出部(吐出口面)と対向する位置には、所定の隙間を設
けてプラテン8が前記ガイドレール3と平行に配設され
ている。このプラテン8は、記録位置(プリント位置)
における記録紙(プリント地)等の記録媒体の位置を適
正な紙間距離(吐出口面と記録媒体との間の距離)の位
置に規制するためのものである。プラテン8より通紙方
向上流側には、前記ガイドレール3と平行に不図示の搬
送ローラ(フィードローラ、紙送りローラ)が配設され
ている。このフィードローラに対して、ピンチローラガ
イド9に支持されたピンチローラ10を圧接することに
より、自動給紙装置15から送り出された記録媒体をこ
れらのフィードローラとピンチローラ10との間の摩擦
力によってプラテン8上の記録部(記録領域)へ搬送す
るように構成されている。符号12は前記フィードロー
ラ(搬送ローラ、紙送りローラ)を駆動するための搬送
モータ(ラインフィードモータ)を示す。
【0020】記録部では、記録情報(記録データ)に基
づいて前記記録ヘッド1を駆動するとともにこれに同期
して前記キャリッジ2による走査を行うことにより、前
記搬送ローラ及び前記ピンチローラ10によって搬送さ
れてきた記録媒体に対して記録が行われる。プラテン8
の通紙方向下流側には、記録部を通過した記録媒体を排
出するための排紙ローラ11及び拍車(不図示)が設け
られており、ここでも排紙ローラ11と拍車との間の摩
擦搬送力により、記録媒体を送り出すように構成されて
いる。
【0021】前記プラテン8の図示右側の記録領域外の
位置には、回復系ユニット16が配設されている。この
回復系ユニット16には記録ヘッド1のインク吐出部を
密閉し得るキャップ17が設けられている。この回復系
ユニット16は、インク吐出部をキャップ17で密閉し
た状態で該キャップの内部に通じる吸引ポンプを作動さ
せることにより、該キャップ17内に負圧を発生させ、
それによって、吐出口からインクとともに増粘インク、
固着インク、気泡、埃(紙粉等)などを吸い出すことで
該吐出口内のインクをリフレッシュし、記録ヘッド1の
インク吐出性能を維持・回復するように構成されてい
る。
【0022】前記キャップ17は、記録ヘッド1の上記
吸引回復動作における吸引部として使用される他、記録
装置装置の輸送時や記録ヘッドの非記録時などにおいて
吐出口内のインク乾燥を防止するためのものでもある。
また、記録ヘッド1を回復させる回復動作は、前述のイ
ンク吸引動作の他、吐出口内のインクを加圧して排出
(吐出)させる吐出動作(予備吐出)によって行うこと
もできる。さらに、前記回復系ユニット16には、記録
ヘッド1の吐出口面に付着したインクや埃等の異物を拭
き取り清掃(クリーニング)するためのワイピング部材
(例えばゴム状弾性材のブレードやインク吸収性の拭き
取り部材など)も設けられている。
【0023】前記自動給紙装置15、前記搬送ローラ
(不図示)、前記排紙ローラ11、前記回復系ユニット
16などの駆動は、例えば前記搬送モータ12を駆動源
としてギア13、14及び不図示のクラッチ等から成る
伝導機構を介して行われる。なお、図示の例では、キャ
リッジ2に搭載される記録ヘッド1が1個である場合を
示すが、本発明は、キャリッジ2に複数個の記録ヘッド
を搭載してカラープリントや階調プリントを行うインク
ジェット記録装置においても同様に適用できるものであ
る。
【0024】記録手段としての前記記録ヘッド1は、熱
エネルギーを利用してインクを吐出するインクジェット
記録ヘッドであって、熱エネルギーを発生するための電
気熱変換体を備えたものである。また、該記録ヘッド1
は、前記電気熱変換体により印加される熱エネルギーに
よってインク内に膜沸騰を生じさせ、その時に生じる気
泡の成長、収縮による圧力変化を利用して吐出口よりイ
ンクを吐出させ、記録を行うものである。前記電気熱変
換体は、各吐出口のそれぞれに対応して配置されてお
り、記録信号に応じて対応する電気熱変換体にパルス電
圧を印加することによって対応する吐出口からインクを
吐出するものである。
【0025】図2は、前記記録手段(記録ヘッド)1の
インク吐出部の構造を模式的に示す部分斜視図である。
図2において、前記記録媒体と所定の隙間(例えば、約
0.2〜約2.0ミリ程度) をおいて対面する吐出口面
81には、所定のピッチで複数の吐出口82が形成さ
れ、共通液室83と各吐出口82とを連通する各液路8
4の壁面に沿ってインク吐出用のエネルギーを発生する
ための電気熱変換体(発熱抵抗体、ヒーター)85が配
設されている。記録ヘッド1は、前記吐出口82が主走
査方向(該記録ヘッド及びキャリッジ2の移動方向)と
交叉する方向に並ぶような位置関係で、キャリッジ2に
搭載されている。こうして、画像信号または吐出信号に
基づいて対応する電気熱変換体85を駆動(通電)し
て、液路84内のインクを膜沸騰させ、その時に発生す
る圧力によって吐出口82からインクを吐出させる記録
ヘッドが構成されている。
【0026】ここで、従来のインクジェット記録装置の
プラテン及び予備吐出受けの配置構成について説明す
る。なお、プラテンは記録部において記録媒体を案内支
持ものであり、予備吐出受けは記録ヘッドのインク吐出
性能を維持回復するために該記録ヘッドから吐出(予備
吐出)されるインクを受容するためのものである。図1
3は従来のインクジェット記録装置におけるプラテン及
び予備吐出受けの配置例を示す模式的平面図であり、図
14は図13中の線14−14から見た模式的正面図で
あり、図15は図14中の紙押さえ板と記録媒体との関
係を拡大して示す部分拡大正面図である。
【0027】図13〜15において、従来のインクジェ
ット記録装置では、プラテン8上の両側部分には記録媒
体21の両側端部を押さえるための紙押さえ板22、2
3が設けられ、記録中における記録用紙等の記録媒体2
1の端部の反りを押さえ、記録媒体21の記録ヘッド1
又はキャリッジ2への巻き込みを防止していた。しか
し、このような構成では、紙押さえ板22、23で記録
媒体21が覆われているために、その部分への記録が不
可能であり、記録可能範囲が大幅に制限される結果とな
っていた。そして、図示の例では、プラテン8の領域内
であって前記紙押さえ板22、23の外側に予備吐出受
け24、25が配置されている。さらに、前記プラテン
8を外れた所定位置(図示の例では右側に設定されたキ
ャリッジ2のホームポジション)には、記録ヘッド1の
吐出口面81に当接してキャッピング可能なキャップ1
7が配置されている。
【0028】図16は記録可能範囲を広げるために上記
紙押さえ板を廃止した従来のインクジェット記録装置に
おけるプラテン及び予備吐出受けの配置例を示す模式的
平面図であり、図17は図16中の線17−17から見
た模式的正面図であり、図18はプラテン8上に案内支
持された記録媒体21の左側端が記録ヘッド1及びキャ
リッジ2と干渉する状態(点線)を例示する模式的部分
拡大正面図である。図16〜図18に示すように、従来
のインクジェット記録装置において、記録可能範囲を広
げるために上記紙押さえ板を廃止した場合には、記録媒
体21がカールして記録ヘッド1と干渉する位置にある
場合(図18中に点線に示す記録媒体21)に、該記録
ヘッド1の移動に伴って記録媒体21が巻き込まれ、場
合によっては記録ヘッド1及びキャリッジ2が移動でき
ない状態になってしまうことがあった。
【0029】このような技術的課題を解決するため、本
発明では、往復移動するキャリッジ2に搭載された記録
手段1から記録媒体21へインクを吐出して記録を行う
インクジェット記録装置において、前記記録手段1又は
前記キャリッジ2の前記記録媒体21との対向面を平滑
化するとともに、該平滑部が記録媒体上から外れないよ
うにキャリッジ2の移動範囲を制限する構成が採られ
る。図3は本発明を適用したインクジェット記録装置の
一実施例(第1実施例)におけるプラテン及び予備吐出
受けとキャリッジとの関係を示す模式的正面図であり、
図4は図3の構成においてプラテン8上に案内支持され
た記録媒体21の左側端が記録ヘッド1及びキャリッジ
2と干渉する状態を例示する模式的部分拡大正面図であ
り、図5は図3の構成におけるキャリッジ2の最大移動
範囲を示す模式図である。
【0030】図3〜図5において、記録ヘッド1及びキ
ャリッジ2の記録媒体21との対向面(図示の例では底
面)は平滑化されて平滑部26にされている。この平滑
部26は、概念上では実質上の段差が存在しない平面又
は曲面を意味し、実用上の概念では、キャリッジ2が移
動した時に記録ヘッド1又はキャリッジ2が記録媒体2
1と干渉する場合でも該記録媒体21の端部が引っ掛か
らずに滑るような面を意味する。そして、キャリッジ2
の移動範囲は、前記平滑部26が記録媒体21上から外
れないような範囲に制限されている。すなわち、本実施
例におけるキャリッジ2の最大移動範囲(最大移動幅)
は、図5中に示す記録媒体21の幅「A」と前記平滑部
26の幅「B」とを合計した値、すなわち長さ「A+
B」となる。
【0031】また、記録ヘッド1においては、カラー記
録ヘッドでモノクロテキストを記録していくときのよう
に使用されない吐出口82(又は液路84)があり、こ
のような使用されない吐出口に対しても所定のタイミン
グで予備吐出と呼ばれる回復用の吐出が実行される。こ
の予備吐出は、記録範囲外における吐出動作で行われ
る。本発明を適用したインクジェット記録装置において
は、上記予備吐出動作も上記キャリッジ2の移動範囲内
で行われる。つまり、予備吐出時に記録ヘッド1からの
吐出インクを受け止めるための予備吐出受けの位置も、
上記キャリッジ2(従って記録ヘッド1)の制限された
移動範囲内に選定される。図3〜図5の第1実施例にお
いては、図5中の両側に記載された記録ヘッド1及びキ
ャリッジ2は1ライン(1スキャン)の開始位置と終了
位置を示すものであり、前述の予備吐出受けは、プラテ
ン8上の両側に設けられた2箇所の予備吐出受け24、
25で構成されている。すなわち、図5から明らかなご
とく、ホームポジション側プラテン上予備吐出受け24
とホームポジションの反対側(反ホームポジション側)
に配設された反ホームポジション側プラテン上予備吐出
受け25の両方の予備吐出受けを使用することができ、
これらの予備吐出受け24、25はいずれもキャリッジ
2の移動範囲内に配設されている。
【0032】なお、インクジェット記録装置において
は、記録媒体の搬送機構や保持機構の構成によって、記
録開始時や記録終了時のある一定期間のみ記録媒体のカ
ールが発生しやすくなる場合がある。このような場合に
おいては、記録中の該当期間(例えば記録媒体のカール
が発生しやすい期間)のみ本発明を適用してキャリッジ
の移動範囲を制限するように制御してもよい。例えば、
プラテン8のキャリッジ移動方向両側で記録媒体の左右
端部を押さえるための保持機構(記録媒体の突き当て保
持手段)を有する場合は、どちらか一方(片方)の保持
機構で記録媒体が保持されている場合のみ本発明を適用
し、両方で記録媒体を保持している場合には、記録媒体
のカールが少ないことから、記録ヘッド1(キャリッジ
2)の移動範囲を制限しなくてもよく、移動範囲を制限
しないように構成してもよい。この場合、本発明を適用
する時間が短く、途中で予備吐出を行うことがなけれ
ば、予備吐出受けも必ずしもキャリッジ2の移動範囲内
に設ける必要はない。
【0033】図6は本発明を適用したインクジェット記
録装置の他の実施例(第2実施例)におけるプラテン及
び予備吐出受けとキャリッジとの関係を示す模式的正面
図であり、図7は図6の構成においてプラテン8を外れ
た位置(通常、ホームポジション)に配設されたキャッ
プ17を予備吐出受けとして利用しているときの状態を
例示する模式的部分拡大正面図である。図6及び図7に
おいて、本実施例においては、プラテン8上には、前記
反ホームポジション側プラテン上予備吐出受け25に加
えて、複数の記録媒体(幅寸法が異なる記録媒体)に対
応した複数(2箇所)のプラテン上予備吐出受け27が
設けられている。これらの予備吐出受け27は、各サイ
ズの記録媒体に余白無しで記録するために設けられた余
白無し記録用インク受け部と共用することもできる。
【0034】また、ホームポジション側においては、記
録ヘッド1の保護や吸引回復処理を行うためのキャップ
17が、ホームポジション側予備吐出受けとして兼用さ
れている。そのため、本実施例では、キャップ17は本
発明によるキャリッジ移動制限範囲内に配置されている
ことになる。つまり、記録中にキャップ17から成るホ
ームポジション側予備吐出受けで予備吐出する場合に
は、図7に示すように、キャリッジ2(記録ヘッド1)
がキャップ17と対向する位置まで移動した状態(例え
ば最大限移動した状態)でも、該記録ヘッド1及びキャ
リッジ2の記録媒体21との対向面に形成された前記平
滑部26は記録媒体21上から外れないように構成され
ている。換言すれば、図6及び図7の第2実施例におい
ては、図示のようなプラテン8に隣接位置にキャップ1
7が配置されているために、ホームポジション側では別
途予備吐出受けを設けずとも、キャリッジの移動範囲内
で記録媒体21の巻き込みを確実に防ぐとともに予備吐
出動作も行うことが可能になる。
【0035】図8、図9及び図10は、本発明を適用し
たインクジェット記録装置における記録ヘッド(記録手
段)1又はキャリッジ2の記録媒体21との対向面を平
滑化したときの平滑部の各種の状態を例示する模式的縦
断面図である。図8は平滑部26を記録ヘッド1の吐出
口面(フェイス面)81の範囲に限定した場合を示し、
図9は平滑部26を記録ヘッド1の吐出口面81を含む
先端面(図示の例では底面)の全体を平滑化して形成し
た場合を示し、図10は平滑部26を記録ヘッド1の吐
出口面81とキャリッジ2の先端面(図示の例では底
面)との全体を平滑化して形成した場合を示し、本発明
における平滑部26はこのような種々の形態で実施でき
るものである。なお、図8〜図10における両矢印は上
記平滑部26の範囲を示す。
【0036】図11は本発明を適用したインクジェット
記録装置のホームポジション側における各種の予備吐出
受けの配置構成を例示するためのプラテン及びキャリッ
ジの模式的部分正面図である。図11に示すように、本
発明を適用したインクジェット記録装置のホームポジシ
ョン側における予備吐出受けについては、プラテン8上
に設けられた余白無し記録用インク吸収口(インク受け
部)28を利用した予備吐出受けを使用する場合、記録
用プラテン8上に設けられたプラテン上予備吐出受け2
4を使用する場合、プラテン8の隣接位置に設けられた
予備吐出受け29を使用する場合、記録ヘッド1の吐出
口82を覆うためのキャップ17を利用してその中に予
備吐出を行う場合のいずれでも良く、また、これらのい
くつかを適宜組み合わせて実施してもよい。
【0037】図12は、本発明を適用したインクジェッ
ト記録装置の反ホームポジション側(ホームポジション
の反対側)における各種の予備吐出受けの配置構成を例
示するためのプラテン及びキャリッジの模式的部分正面
図である。図12に示すように、本発明を適用したイン
クジェット記録装置の反ホームポジション側における予
備吐出受けについても、プラテン8上に設けられた余白
無し記録用インク吸収口(インク受け部)30を利用し
た予備吐出受けを使用する場合、記録用プラテン8上に
設けられたプラテン上予備吐出受け25を使用する場
合、プラテン8の隣接位置に設けられた反ホームポジシ
ョン側予備吐出受け31を使用する場合のいずれでも良
く、また、これらのいくつかを適宜組み合わせて実施し
てもよい。
【0038】なお、図11にはホームポジション側が示
されており、図12には反ホームポジション側(ホーム
ポジションの反対側)が示されているが、これはホーム
ポジション側及び反ホームポジション側から適宜選定し
た所望数の予備吐出受けを組み合わせて使用してもよ
い。すなわち、本発明は、図11に示したホームポジシ
ョン側の予備吐出受け(キャップ17等の併用も含む)
及び図12に示した反ホームポジション側の予備吐出受
けのそれぞれから、一つもしくは複数個を適宜選定して
キャリッジ2の移動範囲内に配置することで使用できる
ものである。従って、ホームポジション側及び反ホーム
ポジション側に如何なる種類の予備吐出受けを配置する
かあるいは片側のみに配置するかも含め、本発明は、こ
れらの予備吐出受け(キャップ等との兼用も含む)の全
ての組合せ態様で実施できるものであり、全ての組合せ
をその技術的範囲内に含むものである。
【0039】また、プラテン8上に複数の予備吐出受け
を設けることが困難な状態のもとで本発明を実施したい
場合には、記録媒体21の位置を規制するための記録媒
体突き当て部側(通常では、ホームポジション寄りに配
置される記録媒体保持機構側)のみに予備吐出受けを配
置することが有効である。最も簡単な方法は、予備吐出
が記録スキャンの直前に行われることから、片方向記録
(一方向記録)にするとともに、ホームポジション側の
予備吐出受けのみを使用することが有効である。また、
本発明の実施(適応)を、記録媒体21の記録品位の良
否、あるいは余白無し記録であるか否かなどを判別し、
それに基づいて決定することも有効である。例えば、イ
ンクの打ち込み量が少なかったり、記録媒体そのものが
カールしにくい場合には本発明を実施せず、カールが発
生しやすい記録媒体を使用する場合、記録品位が低下す
るおそれがある場合、あるいは余白無し記録を行う場合
にのみ本発明を実施(適応)するようにしても良い。
【0040】以上説明した実施例においては、往復移動
するキャリッジ2に搭載された記録手段1から記録媒体
21へインクを吐出して記録を行うインクジェット記録
装置において、前記記録手段及び/又は前記キャリッジ
の前記記録媒体との対向面が平滑化されており、該平滑
部26が記録媒体21上から外れないようにキャリッジ
21の移動範囲(A+B)を制限する制限手段を具備す
るように構成されている。前記平滑部は26は、記録手
段1の吐出口面81のみであっても良く、また、記録手
段の吐出口面81と該記録手段の記録媒体21との対向
面(図示の底面)を含む全面であってもよく、さらに、
記録手段1の吐出口面81とキャリッジ2の記録媒体2
1との対向面から成る全面(図示の全底面)であっても
良い。そして、キャリッジ2の移動範囲は記録媒体21
の幅Aと平滑部26の幅Bの合計値以下となるように設
定されている。
【0041】また、以上説明した実施例においては、記
録手段1を回復させるために予備吐出されるインクを受
ける予備吐出受けがキャリッジ2の移動範囲(A+B)
内に配設されている。この予備吐出受けは、ホームポジ
ション側に配設された受け部(ホームポジション側予備
吐出受け)29であっても良く、ホームポジション側に
配設されたキャップ17を併用した受け部であっても良
く、ホームポジション側のプラテン上に配設された受け
部(ホームポジション側プラテン上予備吐出受け)24
であってもよく、ホームポジション側のプラテン上に配
設された余白無し記録用インク受け部(ホームポジショ
ン側余白無し記録用インク吸収口)28であっても良
く、さらに、これらの任意の数を組み合わせたものであ
っても良い。
【0042】また、前記予備吐出受けは、反ホームポジ
ション側(ホームポジションの反対側)に配設された受
け部(反ホームポジション側予備吐出受け)31であっ
ても良く、ホームポジションの反対側のプラテン上に配
設された受け部(反ホームポジション側プラテン上予備
吐出受け)25であっても良く、ホームポジションの反
対側のプラテン上に配設された余白無し記録用インク受
け部(反ホームポジション側余白無し記録用インク吸収
口)であっても良く、さらに、これらの任意の数を組み
合わせたものであっても良い。また、前述のホームポジ
ション側の予備吐出受け部と前述の反ホームポジション
側の予備吐出受け部とを適宜組み合わせて使用しても良
い。
【0043】さらに、以上説明した実施例においては、
記録媒体21にカールが発生すると判断した場合にキャ
リッジ2の移動範囲を前記(A+B)の範囲内に制限す
るような制御手段が設けられている。この場合、記録媒
体21のカール発生を判断する判断手段としては、記録
媒体の種類、記録画像の品位及び記録媒体の余白の有無
の少なくとも1つから判断する手段が使用されることが
開示されている。また、前述のキャリッジ2の移動範囲
の制限は、記録データに基づいて記録媒体に記録してい
る間(すなわち記録中)に行うような構成も開示されて
いる。
【0044】さらに、プラテン8上のいずれか片側の記
録媒体規制手段(記録媒体の端部を保持する保持機構)
により記録媒体21が突き当て支持されているときに、
キャリッジ2の移動範囲の制限を行うように構成されて
いる。さらにまた、キャリッジ2の移動範囲を制限する
ために片方向記録(一方向記録)とするような構成も開
示されている。さらに、キャリッジ2の移動範囲を制限
するために予備吐出受けの位置を記録媒体突き当て側
(記録媒体21の端部を位置規制するための保持機構の
側)に限定するようにする構成も開示されている。
【0045】そして、以上説明した実施例の構成によれ
ば、記録媒体21がカールするなどしてキャリッジ2又
は記録手段(記録ヘッド)1の対向面(図示の底面)と
干渉する場合でも、図4に示すように、キャリッジ2が
移動しても記録媒体21の端部とキャリッジ2との衝突
や引きずりを回避でき、キャリッジ2(又は記録ヘッド
1)が記録媒体21に互いに引っ掛かることなく滑るこ
とができ、記録媒体や記録手段の損傷を防止することが
できる。
【0046】なお、以上の実施例では、1個の記録ヘッ
ドを用いるインクジェット記録装置の場合を例に挙げて
説明したが、本発明は、1個または複数個の記録ヘッド
を用いて複数の異なる色の以上を吐出するインクジェッ
ト記録装置、同一色彩で異なる濃度の複数濃度のインク
を用いる階調記録用のインクジェット記録装置、さらに
は、これらを組み合わせたインクジェット記録装置など
の場合にも、同様に適用することができ、同様の効果を
達成しうるものである。
【0047】また、本発明は、記録手段としての記録ヘ
ッドとインク貯留部としてのインクタンクを一体化した
交換可能なインクジェットカートリッジを用いる構成、
記録手段とインク貯留部を別体にし、その間をインク供
給チューブ等で接続する構成など、記録ヘッド等の記録
手段とインクタンク等のインク貯留部の配置構成がどの
ような場合にも同様に適用することができ、同様の効果
が得られるものである。
【0048】なお、以上説明した実施例では、1個の記
録手段としての記録ヘッド1をキャリッジ2に搭載して
記録する場合を例に挙げて説明したが、本発明は、記録
ヘッドの数に関係なく、また、同一吐出口面に複数の吐
出口列を有する記録ヘッドなど、一つの記録ヘッドに設
けられる吐出口列の数にも関係なく同様に適用すること
ができ、さらに、1個または複数個の記録ヘッドを用い
て複数の異なる色で記録するカラーインクジェット記録
装置、同一色彩で異なる濃度の複数濃度で記録する階調
記録用のインクジェット記録装置、あるいは、これらを
組み合わせたインクジェット記録装置などの場合にも、
同様に適用することができ、同様の効果を達成しうるも
のである。
【0049】また、本発明は、記録ヘッドとインクタン
クを一体化した交換可能なインクジェットカートリッジ
を用いる構成、記録ヘッドにインクタンクを着脱可能に
装着する記録手段を用いる構成、あるいは、記録ヘッド
ととインクタンクを別体にし、その間をインク供給路等
で接続する構成など、記録ヘッドとインクタンクの配置
構成がどのような場合にも同様に適用することができ、
同様の効果が得られるものである。さらに、本発明は、
例えば、ピエゾ素子等の電気機械変換体等を用いる記録
ヘッドを使用するものにも適用できるが、中でも、熱エ
ネルギーを利用してインクを吐出する方式の記録ヘッド
を使用するインクジェット記録装置において優れた効果
をもたらすものである。かかる方式によれば、記録の高
密度化、高精細化が達成できるからである。
【0050】
【発明の効果】以上の説明から明らかなごとく、請求項
1の発明によれば、往復移動するキャリッジに搭載され
た記録手段から記録媒体へインクを吐出して記録を行う
インクジェット記録装置において、前記記録手段及び/
又は前記キャリッジの前記記録媒体との対向面が平滑化
されており、該平滑部が記録媒体上から外れないように
キャリッジの移動範囲を制限する制限手段を具備する構
成としたので、記録媒体がカールするなどしてキャリッ
ジ又は記録手段の対向面と干渉する場合でも、記録媒体
の端部とキャリッジとの衝突や引きずりを回避すること
で記録媒体や記録手段の損傷を防止できるインクジェッ
ト記録装置が提供される。
【0051】請求項2〜5の発明によれば、上記請求項
1の構成に加えて、前記平滑部は記録手段の吐出口面の
みである構成、前記平滑部は記録手段の吐出口面と該記
録手段の記録媒体との対向面である構成、前記平滑部は
記録手段の吐出口面とキャリッジの記録媒体との対向面
である構成、あるいは、前記キャリッジの移動範囲が記
録媒体の幅と前記平滑部の幅の合計値以下である構成と
したので、記録媒体がカールするなどしてキャリッジ又
は記録手段の対向面と干渉する場合でも、効率よく、記
録媒体の端部とキャリッジとの衝突や引きずりを回避す
ることで記録媒体や記録手段の損傷を防止できるインク
ジェット記録装置が提供される。
【0052】請求項6の発明によれば、往復移動するキ
ャリッジに搭載された記録手段から記録媒体へインクを
吐出して記録を行うインクジェット記録装置において、
前記記録手段及び/又は前記キャリッジの前記記録媒体
との対向面が平滑化されており、該平滑部が記録媒体上
から外れないようにキャリッジの移動範囲を制限する制
限手段と、該制限手段によって制限されたキャリッジの
移動範囲内に配設された、記録手段を回復させるために
予備吐出されるインクを受ける予備吐出受けと、を具備
する構成としたので、記録媒体がカールするなどしてキ
ャリッジ又は記録手段の対向面と干渉する場合でも、記
録媒体の端部とキャリッジとの衝突や引きずりを回避す
ることで記録媒体や記録手段の損傷を防止でき、記録手
段の回復のための予備吐出も適正に行うことができるイ
ンクジェット記録装置が提供される。
【0053】請求項7〜13の発明は、上記請求項6の
構成に加えて、前記予備吐出受けはホームポジション側
に配設された受け部である構成、前記予備吐出受けはホ
ームポジション側に配設されたキャップである構成、前
記予備吐出受けはホームポジション側のプラテン上に配
設された受け部である構成、前記予備吐出受けはホーム
ポジション側のプラテン上に配設された余白無し記録用
インク受け部である構成、前記予備吐出受けはホームポ
ジションの反対側に配設された受け部である構成、前記
予備吐出受けはホームポジションの反対側のプラテン上
に配設された受け部である構成、あるいは、前記予備吐
出受けはホームポジションの反対側のプラテン上に配設
された余白無し記録用インク受け部である構成としたの
で、記録媒体がカールするなどしてキャリッジ又は記録
手段の対向面と干渉する場合でも、記録媒体の端部とキ
ャリッジとの衝突や引きずりを回避することで記録媒体
や記録手段の損傷を防止でき、加えて、一層効率よく記
録手段の回復のための予備吐出も適正に行うことができ
るインクジェット記録装置が提供される。
【0054】請求項14の発明によれば、往復移動する
キャリッジに搭載された記録手段から記録媒体へインク
を吐出して記録を行うインクジェット記録装置におい
て、前記記録手段及び/又は前記キャリッジの記録媒体
との対向面が平滑化されており、記録媒体にカールが発
生すると判断する判断手段と、該判断手段が記録媒体に
カールが発生すると判断した場合に前記平滑部が記録媒
体上から外れないようにキャリッジの移動範囲を制限す
る制限手段と、を具備する構成としたので、記録媒体が
カールするなどしてキャリッジ又は記録手段の対向面と
干渉する場合でも、一層効率よく、記録媒体の端部とキ
ャリッジとの衝突や引きずりを回避することで記録媒体
や記録手段の損傷を防止できるインクジェット記録装置
が提供される。
【0055】請求項15の発明によれば、往復移動する
キャリッジに搭載された記録手段から記録媒体へインク
を吐出して記録を行うインクジェット記録装置におい
て、前記記録手段及び/又は前記キャリッジの記録媒体
との対向面が平滑化されており、記録媒体にカールが発
生すると判断する判断手段と、該判断手段が記録媒体に
カールが発生すると判断した場合に前記平滑部が記録媒
体上から外れないようにキャリッジの移動範囲を制限す
る制限手段と、該制限手段によって制限されたキャリッ
ジの移動範囲内に配設された、記録手段を回復させるた
めに予備吐出されるインクを受ける予備吐出受けと、を
具備する構成としたので、記録媒体がカールするなどし
てキャリッジ又は記録手段の対向面と干渉する場合で
も、一層効率よく、記録媒体の端部とキャリッジとの衝
突や引きずりを回避することで記録媒体や記録手段の損
傷を防止でき、かつ、記録手段の回復のための予備吐出
も適正に行うことができるインクジェット記録装置が提
供される。
【0056】請求項16の発明によれば、上記請求項1
4又は15の構成に加えて、前記判断手段は、記録媒体
の種類、記録画像の品位及び記録媒体の余白の有無の少
なくとも1つから判断する手段である構成としたので、
記録媒体がカールするなどしてキャリッジ又は記録手段
の対向面と干渉する場合でも、一層効率よく、記録媒体
の端部とキャリッジとの衝突や引きずりを回避すること
で記録媒体や記録手段の損傷を防止できるインクジェッ
ト記録装置が提供される。
【0057】請求項17〜20の発明によれば、上記請
求項の構成に加えて、記録中に前記キャリッジの移動範
囲の制限を行う構成、プラテン上のいずれか片側の記録
媒体規制手段により記録媒体が突き当て支持されている
ときに、前記キャリッジの移動範囲の制限を行う構成、
前記キャリッジの移動範囲を制限するために片方向記録
とする構成、あるいは、前記キャリッジの移動範囲を制
限するために前記予備吐出受けの位置を記録媒体突き当
て側に限定する構成としたので、記録媒体がカールする
などしてキャリッジ又は記録手段の対向面と干渉する場
合でも、一層効率よく、記録媒体の端部とキャリッジと
の衝突や引きずりを回避することで記録媒体や記録手段
の損傷を防止できるインクジェット記録装置が提供され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用するのに好適なインクジェット記
録装置の概略構成を示す模式的斜視図である。
【図2】図1中の記録手段のインク吐出部の構造を模式
的に示す部分斜視図である。
【図3】本発明を適用したインクジェット記録装置の第
1実施例におけるプラテン及び予備吐出受けとキャリッ
ジとの関係を示す模式的正面図である。
【図4】図3の構成においてプラテン上に案内支持され
た記録媒体の左側端が記録ヘッド及びキャリッジと干渉
する状態を例示する模式的部分拡大正面図である。
【図5】図3の構成におけるキャリッジの最大移動範囲
を示す模式図である。
【図6】本発明を適用したインクジェット記録装置の第
2実施例におけるプラテン及び予備吐出受けとキャリッ
ジとの関係を示す模式的正面図である。
【図7】図6の構成においてプラテンを外れた位置に配
設されたキャップを予備吐出受けとして利用していると
きの状態を例示する模式的部分拡大正面図である。
【図8】本発明を適用したインクジェット記録装置にお
ける記録手段及びキャリッジの記録媒体との対向面に形
成される平滑部が記録手段の吐出口面のみで形成される
状態を例示する模式的縦断面図である。
【図9】本発明を適用したインクジェット記録装置にお
ける記録手段及びキャリッジの記録媒体との対向面に形
成される平滑部が記録手段の吐出口面を含む先端面全体
で形成される状態を例示する模式的縦断面図である。
【図10】本発明を適用したインクジェット記録装置に
おける記録手段及びキャリッジの記録媒体との対向面に
形成される平滑部が記録手段の吐出口面とキャリッジの
先端面とで形成される状態を例示する模式的縦断面図で
ある。
【図11】本発明を適用したインクジェット記録装置の
ホームポジション側における各種の予備吐出受けの配置
構成を例示するためのプラテン及びキャリッジの模式的
部分正面図である。
【図12】本発明を適用したインクジェット記録装置の
反ホームポジション側における各種の予備吐出受けの配
置構成を例示するためのプラテン及びキャリッジの模式
的部分正面図である。
【図13】従来のインクジェット記録装置におけるプラ
テン及び予備吐出受けの配置例を示す模式的平面図であ
る。
【図14】図13中の線14−14から見た模式的正面
図である。
【図15】図14中の紙押さえ板と記録媒体との関係を
拡大して示す部分拡大正面図である。
【図16】記録可能範囲を広げるために上記紙押さえ板
を廃止した従来のインクジェット記録装置におけるプラ
テン及び予備吐出受けの配置例を示す模式的平面図であ
る。
【図17】図16中の線17−17から見た模式的正面
図である。
【図18】プラテン上に案内支持された記録媒体の左側
端が記録ヘッド及びキャリッジと干渉する状態を例示す
る模式的部分拡大正面図である。
【符号の説明】
1 記録手段(記録ヘッド) 2 キャリッジ 3 ガイドレール 4 キャリッジモータ 6 タイミングベルト 8 プラテン 10 ピンチローラ 11 排紙ローラ 12 搬送モータ 15 自動給紙装置 16 回復系ユニット 17 キャップ 21 記録媒体(記録用紙等) 24 予備吐出受け(プラテン上予備吐出受け) 25 予備吐出受け(プラテン上予備吐出受け) 26 平滑部 27 予備吐出受け(余白無し記録用インク吸収口) 28 予備吐出受け(余白無し記録用インク吸収口) 29 予備吐出受け 30 予備吐出受け(余白無し記録用インク吸収口) 31 予備吐出受け 81 吐出口面 82 吐出口 83 共通液室 84 液路 85 電気熱変換体(ヒーター)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 今野 裕司 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 前田 哲宏 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 増山 充彦 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 小笠原 隆行 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 田鹿 博司 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2C056 EC11 EC28 FA03 FA10 HA02 JA01 JC23

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 往復移動するキャリッジに搭載された記
    録手段から記録媒体へインクを吐出して記録を行うイン
    クジェット記録装置において、 前記記録手段及び/又は前記キャリッジの前記記録媒体
    との対向面が平滑化されており、該平滑部が記録媒体上
    から外れないようにキャリッジの移動範囲を制限する制
    限手段を具備することを特徴とするインクジェット記録
    装置。
  2. 【請求項2】 前記平滑部は記録手段の吐出口面のみで
    あることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット
    記録装置。
  3. 【請求項3】 前記平滑部は記録手段の吐出口面と該記
    録手段の記録媒体との対向面であることを特徴とする請
    求項1に記載のインクジェット記録装置。
  4. 【請求項4】 前記平滑部は記録手段の吐出口面とキャ
    リッジの記録媒体との対向面であることを特徴とする請
    求項1に記載のインクジェット記録装置。
  5. 【請求項5】 前記キャリッジの移動範囲が記録媒体の
    幅と前記平滑部の幅の合計値以下であることを特徴とす
    る請求項1〜4のいずれかに記載のインクジェット記録
    装置。
  6. 【請求項6】 往復移動するキャリッジに搭載された記
    録手段から記録媒体へインクを吐出して記録を行うイン
    クジェット記録装置において、 前記記録手段及び/又は前記キャリッジの前記記録媒体
    との対向面が平滑化されており、該平滑部が記録媒体上
    から外れないようにキャリッジの移動範囲を制限する制
    限手段と、該制限手段によって制限されたキャリッジの
    移動範囲内に配設された、記録手段を回復させるために
    予備吐出されるインクを受ける予備吐出受けと、を具備
    することを特徴とするインクジェット記録装置。
  7. 【請求項7】 前記予備吐出受けはホームポジション側
    に配設された受け部であることを特徴とする請求項6に
    記載のインクジェット記録装置。
  8. 【請求項8】 前記予備吐出受けはホームポジション側
    に配設されたキャップであることを特徴とする請求項6
    に記載のインクジェット記録装置。
  9. 【請求項9】 前記予備吐出受けはホームポジション側
    のプラテン上に配設された受け部であることを特徴とす
    る請求項6に記載のインクジェット記録装置。
  10. 【請求項10】 前記予備吐出受けはホームポジション
    側のプラテン上に配設された余白無し記録用インク受け
    部であることを特徴とする請求項6に記載のインクジェ
    ット記録装置。
  11. 【請求項11】 前記予備吐出受けはホームポジション
    の反対側に配設された受け部であることを特徴とする請
    求項6に記載のインクジェット記録装置。
  12. 【請求項12】 前記予備吐出受けはホームポジション
    の反対側のプラテン上に配設された受け部であることを
    特徴とする請求項6に記載のインクジェット記録装置。
  13. 【請求項13】 前記予備吐出受けはホームポジション
    の反対側のプラテン上に配設された余白無し記録用イン
    ク受け部であることを特徴とする請求項6に記載のイン
    クジェット記録装置。
  14. 【請求項14】 往復移動するキャリッジに搭載された
    記録手段から記録媒体へインクを吐出して記録を行うイ
    ンクジェット記録装置において、 前記記録手段及び/又は前記キャリッジの記録媒体との
    対向面が平滑化されており、記録媒体にカールが発生す
    ると判断する判断手段と、該判断手段が記録媒体にカー
    ルが発生すると判断した場合に前記平滑部が記録媒体上
    から外れないようにキャリッジの移動範囲を制限する制
    限手段と、を具備することを特徴とするインクジェット
    記録装置。
  15. 【請求項15】 往復移動するキャリッジに搭載された
    記録手段から記録媒体へインクを吐出して記録を行うイ
    ンクジェット記録装置において、 前記記録手段及び/又は前記キャリッジの記録媒体との
    対向面が平滑化されており、記録媒体にカールが発生す
    ると判断する判断手段と、該判断手段が記録媒体にカー
    ルが発生すると判断した場合に前記平滑部が記録媒体上
    から外れないようにキャリッジの移動範囲を制限する制
    限手段と、該制限手段によって制限されたキャリッジの
    移動範囲内に配設された、記録手段を回復させるために
    予備吐出されるインクを受ける予備吐出受けと、を具備
    することを特徴とするインクジェット記録装置。
  16. 【請求項16】 前記判断手段は、記録媒体の種類、記
    録画像の品位及び記録媒体の余白の有無の少なくとも1
    つから判断する手段であることを特徴とする請求項14
    又は15に記載のインクジェット記録装置。
  17. 【請求項17】 記録中に前記キャリッジの移動範囲の
    制限を行うことを特徴とする請求項1〜16のいずれか
    に記載のインクジェット記録装置。
  18. 【請求項18】 プラテン上のいずれか片側の記録媒体
    規制手段により記録媒体が突き当て支持されているとき
    に、前記キャリッジの移動範囲の制限を行うことを特徴
    とする請求項1〜17のいずれかに記載のインクジェッ
    ト記録装置。
  19. 【請求項19】 前記キャリッジの移動範囲を制限する
    ために片方向記録とすることを特徴とする請求項1〜1
    8のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  20. 【請求項20】 前記キャリッジの移動範囲を制限する
    ために前記予備吐出受けの位置を記録媒体突き当て側に
    限定することを特徴とする請求項1〜19のいずれかに
    記載のインクジェット記録装置。
  21. 【請求項21】 前記記録手段はインクを吐出するため
    に利用される熱エネルギーを発生する電気熱変換体を備
    えていることを特徴とする請求項1〜20のいずれかに
    記載のインクジェット記録装置。
  22. 【請求項22】 前記記録手段は前記電気熱変換体が
    発生する熱エネルギーによりインクに生じる膜沸騰を利
    用して吐出口よりインクを吐出することを特徴とする請
    求項21に記載のインクジェット記録装置。
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