JP2011031537A - 記録装置 - Google Patents

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    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
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    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
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Abstract

【課題】インク吸収材への浸透性が良好でないインク(例えば、顔料系インク)を用いる場合であっても、打ち捨てられたインクのインク吸収材への浸透を促すことのできる記録装置を提供する。
【解決手段】記録ヘッド23と対向配置される用紙支持部材25にはフラッシング時にインクを打ち捨てる貫通孔25eが形成され、その下方にはインク吸収材29に形成された貫通孔29aと、その下側にシート材33が設けられている。シート材33は、モーター5により駆動ローラー36が回転駆動されることでスライド可能となっており、これによりシート材33に滞留するインクBが、貫通孔29aの内周により形成されたインク吸収面Gに押し付けられ、半ば強制的に浸透させられる。
【選択図】図2

Description

本発明は、ファクシミリやプリンター等に代表される記録装置に関し、特に記録ヘッドから打ち捨てられたインクを吸収するインク吸収材を備えた記録装置に関する。
以下、ファクシミリやプリンター等に代表される記録装置の中で、特にインクジェットプリンターを例に説明する。インクジェットプリンターには、銀塩写真と同等な出力結果を得る為に記録用紙の四辺に余白無しで記録する所謂縁無し記録が実行可能に構成されたものがある。
この様に縁無し記録を実行可能なインクジェットプリンターでは、記録用紙のエッジからはみだした領域にもインクを吐出する(インクを打ち捨てる)。このため、インクジェット記録ヘッドと対向して設けられ、記録用紙を支持することにより当該記録用紙とインクジェット記録ヘッドとの距離を規定する用紙支持部材には、インクを打ち捨てる領域に凹部が形成される。
この凹部には、打ち捨てられたインクを吸収するインク吸収材が配設され、また凹部の底部には、インク吸収材によって吸収されたインクを下方に排出する排出穴が形成される。これによりインク吸収材に吸収されたインクが、前記排出穴から、下方に配置された廃液トレイに向けて排出される様になっている。
また、縁無し記録に関係なく、インクジェットプリンターにはインクを打ち捨てる打ち捨て領域が確保されることが多い(例えば、フラッシング動作(空吐出)用のインク打ち捨て穴など)。そしてインク打ち捨て領域に打ち捨てられたインクは、上記同様、廃液トレイに向けて排出される。
この廃液トレイの中には、インクを吸収するインク吸収材が配設され、装置を傾けた場合でもインクが廃液トレイから漏出しないよう、インクが廃液トレイ内に保持されるようになっている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−9700号公報
ところで、インクジェット記録ヘッドから吐出するインクには顔料系と染料系のものがあるが、顔料系インクの場合、その性質上インク吸収材への浸透性が好ましくない。このため、場合によってはインク吸収材に浸透しきれず、インク吸収材の表面で固化してしまい、そしてこれが繰り返されることでインクが徐々に堆積していってしまうことになる。
そしてインクの堆積量が増えていくと、やがて用紙支持部材により支持される記録用紙のうら面に到達し、当該うら面が汚損され、記録品質を著しく低下させる虞がある。この様な問題は、記録用紙を支持する用紙支持部材に配設されるインク吸収材のみならず、用紙支持部材の下方に配設されるインク吸収材においても発生する場合がある。
そこで本発明はこの様な状況に鑑みなされたものであり、その目的は、インク吸収材への浸透性が良好でないインク(例えば、顔料系インク)を用いる場合であっても、打ち捨てられたインクのインク吸収材への浸透を促進させ、インクの堆積を防止或いはその堆積速度を抑えることのできる記録装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の第1の態様は、インクを吐出する記録ヘッドと、前記記録ヘッドから打ち捨てられたインクを前記記録ヘッドから直接的に、又は他の部材を介して間接的に受けるシート材と、前記シート材がインクを受けるインク受け面と交差する面を成すとともに前記インク受け面に臨むインク吸収面を備えた、インクを吸収するインク吸収材と、前記シート材を、少なくとも前記インク受け面が前記インク吸収面に近づく方向にスライドさせるシート材移動手段とを備えたことを特徴とする。
本態様によれば、記録ヘッドから打ち捨てられたインクは記録ヘッドから直接的に、又は他の部材を介して間接的に、シート材のインク受け面に付着(落下)するよう構成される。このインク受け面には、インク吸収材により形成された、インク受け面と交差する面を成すインク吸収面(壁面)が臨んでおり、そしてシート材移動手段によってシート材がスライドすることにより、前記インク受け面に滞留したインクが、インク吸収面に押し付けられる。
即ち、この様な構成によってインクが半ば強制的にインク吸収材に浸透させられるので、インク吸収材に対するインクの浸透を促進させることができ、粘度の高いインクであっても良好な浸透性を得ることができる。
本発明の第2の態様は、第1の態様において、前記インク吸収材には厚み方向に貫通する貫通孔が形成されており、前記インク吸収面が、前記貫通孔の内周面により形成されていることを特徴とする。
本態様によれば、インク吸収面が、インク吸収材に形成された貫通孔の内周面により形成されているので、シート材のインク受け面の周囲がインク吸収面で囲われることとなり、シート材をいずれの方向にスライドさせてもインクを吸収させることができ、効率よくインクを吸収させることができる。
本発明の第3の態様は、第1のまたは第2の態様において、前記記録ヘッドと対向配置され、被記録媒体を支持することにより被記録媒体と前記記録ヘッドとの距離を規定する被記録媒体支持部材を備え、前記被記録媒体支持部材には、インクを打ち捨てる凹部、及び当該凹部の底面に形成された、インクを下方へ排出するインク排出孔が形成されており、前記インク吸収材及び前記シート材は、前記被記録媒体支持部材の下方に配置されており、前記シート材の前記インク受け面と前記インク排出孔とが、インクを伝導するインク伝導部材により接続されていることを特徴とする。
本態様によれば、記録ヘッドから吐出されたインクは、被記録媒体支持部材を介して、当該被記録媒体支持部材の下方に配置された上記シート材及び上記インク吸収材により回収される構成において、以下の作用効果が得られる。即ち、被記録媒体支持部材に形成されたインク排出孔と、上記インク受け面(シート材)とがインク伝導部材により接続されているので、上記被記録媒体支持部材から、インクが円滑に上記インク受け面へと導かれる(排出される)。
そしてシート材が移動すると、その移動によってインク伝導部材の下端に滞留するインクが外側に漏出し、そしてインク吸収材(インク吸収面)に移動する。従ってこれにより、インクをインク伝導部材からインク吸収材へと円滑に導くことができる。
本発明の第4の態様は、第1から第3の態様のいずれかにおいて、前記シート材移動手段は、モーターにより前記シート材をスライドさせる構成を備えていることを特徴とする。
本態様によれば、前記シート材移動手段は、モーターにより前記シート材をスライドさせる構成を備えているので、任意の適切なタイミングでシート材をスライドさせることができ、例えば記録動作やフラッシング動作終了後に直ちにシート材をスライドさせることで、インク受け面上に堆積したインクが固化する前に、確実にインク吸収材に吸収させることができる。
本発明の第5の態様は、第1から第3の態様のいずれかにおいて、回動することにより展開状態と収納状態とを取り得る様に設けられ、前記展開状態において記録が行われて排出される被記録媒体を受けるトレイを備え、前記シート材移動手段は、前記トレイの回動動作と連係して前記シート材をスライドさせる構成を備えていることを特徴とする。
本態様によれば、前記シート材移動手段は、上記トレイの回動動作と連係して前記シート材をスライドさせる構成を備えているので、前記シート材移動手段専用の駆動源が不要であり、装置の低コスト化を図ることができる。
本発明の第6の態様は、第1から第3の態様のいずれかにおいて、回動することにより展開状態と収納状態とを取り得る様に設けられ、前記展開状態においてセットされた被記録媒体を背面から支持するサポート部材を備え、前記シート材移動手段は、前記サポート部材の回動動作と連係して前記シート材をスライドさせる構成を備えていることを特徴とする。
本態様によれば、前記シート材移動手段は、上記サポート部材の回動動作と連係して前記シート材をスライドさせる構成を備えているので、前記シート材移動手段専用の駆動源が不要であり、装置の低コスト化を図ることができる。
本発明に係るインクジェットプリンターの用紙搬送経路を模式的に示す側断面図。 本発明に係るインクジェットプリンターの要部断面図(図1のA−A断面)。 (A)、(B)は図2の部分拡大図であり、インクが移動及び吸収される様子を示す説明図。 (A)、(B)は図3に示す実施形態の変形例であり、インクが移動及び吸収される様子を示す説明図。 図2に示す実施形態の変形例であり、インク吸収材の他の実施形態を示す図。 図2に示す実施形態の変形例であり、シート材移動手段の他の実施形態を示す図。 本発明の他の実施形態に係るインクジェットプリンターの構成を概略的に示す模式図(シート材移動手段の他の実施形態を示す図)。 本発明の他の実施形態に係るインクジェットプリンターの構成を概略的に示す模式図(シート材移動手段の他の実施形態を示す図)。 本発明の他の実施形態に係るインクジェットプリンターの要部断面図。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。図1は本発明に係る記録装置の一実施形態であるインクジェットプリンター1の用紙搬送経路を模式的に示す側断面図、図2はインクジェットプリンター1の要部断面図(図1のA−A断面で切断したもの)、図3(A)、(B)は図2の部分拡大図であり、インクが移動及び吸収される様子を示す説明図である。
図4〜図9は他の実施形態を示す図であり、図4(A)、(B)は図3に示す実施形態の変形例、図5は図2に示す実施形態の変形例であり、インク吸収材の他の実施形態を示す図、図6は図2に示す実施形態の変形例であり、シート材移動手段の他の実施形態を示す図、図7は他の実施形態に係るインクジェットプリンター1’の構成を概略的に示す模式図(シート材移動手段の他の実施形態を示す図)、図8は他の実施形態に係るインクジェットプリンター1’’の構成を概略的に示す模式図(シート材移動手段の他の実施形態を示す図)、図9は他の実施形態に係るインクジェットプリンターの要部断面図である。
尚、図1〜図9ではx−y−z座標を示しており、x座標は用紙幅方向(インクジェット記録ヘッド23の走査方向)、y方向は用紙搬送方向、z方向は装置高さ方向を示している。また、図4〜図9に示す他の実施形態では、図1〜図3に示す第1実施形態と同一の構成要素には同一符号を付してあり、以下ではその説明は省略することとする。
以下では先ず図1及び図2を参照しつつインクジェットインクジェットプリンター1の構成について概説する。インクジェットプリンター1は後部に被記録媒体の一例としての記録用紙(主として単票紙:以下「用紙P」と言う)を傾斜姿勢でセット可能な給送装置2を備えている。
給送装置2は、用紙Pを給送する給送ローラー11と、用紙Pを傾斜姿勢に支持するとともに揺動軸12aを中心に揺動可能なホッパー12と、用紙Pの分離を行うリタードローラー13と、のこれらをベースフレーム10に備えて構成されている。
この給送装置2によって下流側に給送される用紙Pは、図示を省略するモーターによって回転駆動される搬送駆動ローラー15と、当該搬送駆動ローラー15に接して従動回転する搬送従動ローラー16とによりニップされ、搬送駆動ローラー15の回転によってインクジェット記録ヘッド23と対向する位置に送られる。
尚、搬送従動ローラー16は上部案内部材17の下流側端部に自由回転可能に軸支されているが、その回転中心は、搬送駆動ローラー15の回転中心よりやや下流側に設定されている。従って搬送駆動ローラー15と搬送従動ローラー16とにより下流側に送り出される用紙Pは、その進行方向がインクジェット記録ヘッド23のヘッド面と平行ではなく、やや下側、即ち用紙支持部材25に向かう様になっている。これにより、用紙Pの用紙支持部材25からの浮き上がりが防止される。
搬送駆動ローラー15の下流側には、インクジェット記録ヘッド23と、当該インクジェット記録ヘッド23と対向するように用紙支持部材25とが設けられている。
インクジェット記録ヘッド23はキャリッジ22の底部に設けられ、当該キャリッジ22は用紙幅方向に延びるキャリッジガイド軸21にガイドされながら、図示しない駆動モーターによって用紙幅方向に往復動する様に駆動される。尚、キャリッジ22は、複数の色毎に独立したインクカートリッジ(図示せず)を搭載し、このインクカートリッジからインクジェット記録ヘッド23へとインクが供給される様になっている。
用紙支持部材25には、インクジェット記録ヘッド23と対向する面に、図2に示す様に第1リブ25a、第2リブ25b、第3リブ25c、のこれらがこれらの順に上流側から下流側に向かって形成されている。用紙Pは、これらリブによって支持されることにより、インクジェット記録ヘッド23との距離が規定される。
また、用紙Pのエッジ(端部)からはみだした領域にインクを吐出する際にインクを打ち捨てる為の凹部25dが形成されている。用紙Pの端部に余白無く記録を行う所謂縁無し記録を実行する際、用紙端部を凹部25dの上方に位置決めした状態で、用紙端部からはみだした領域にもインクを吐出する。これにより、用紙端部への縁無し記録が行われる。
尚このとき、また用紙先端からはみだした領域に吐出された(打ち捨てられた)インクは、凹部25dに配設されたインク吸収材26により捕捉される。そして捕捉されたインクは、凹部25dの底部に形成されたインク排出孔25fから下方へ排出される(後述)。
また、用紙支持部材25には、貫通孔25eが形成されている。貫通孔25eは、用紙Pへ記録を行う記録領域の外側に設けられており、インクジェット記録ヘッド23のフラッシング動作時に利用される。このとき打ち捨てられたインクは、矢印fで示すように貫通孔25eの下方に落ち、後述するシート材33により受け止められ、その後に用紙支持部材25の下方に設けられたインク吸収材29によって吸収される(後述)。
インクジェット記録ヘッド23の下流側には、用紙Pの用紙支持部材25からの浮き上がりを防止する自由回転可能な補助ローラー40と、更にその下流側に図示しないモーターにより駆動される排出駆動ローラー41と、これに接して従動回転する排出従動ローラー42とが設けられ、記録の行われた用紙Pが、排出駆動ローラー41の回転によって装置外へ排出される。
以上がインクジェットプリンター1の大略構成であり、以下、用紙支持部材25の下方に配置されたインク吸収材29、及びシート材33について説明する。
インク吸収材29は、インクジェット記録ヘッド23から吐出されたインクを吸収可能な材料により形成されており、例えばスポンジや不織布などにより形成される。
スポンジや不織布は、インクによって冒されにくい(耐インク性が高い)性能を有するものが好ましく、不織布であれば例えばポリエステル系繊維、ポリプロピレン系繊維、ポリエチレン系繊維等種々のものが適用可能である。尚、用紙支持部材25に配設されるインク吸収材26も同様に耐インク性が高いものを有するものが好ましく、インク吸収材29と異なる材料を用いても良いし、同じ材料を用いても良い。
インク吸収材29には、本実施形態においては1つの貫通孔29aと2つの貫通孔29bが形成されている。貫通孔29aは用紙支持部材25に形成されたフラッシング用の貫通孔25eの形成位置に対応して形成されており、貫通孔29bは用紙支持部材25に形成されたインク排出孔25fの形成位置に対応して形成されている。尚、インク吸収材29は本実施形態ではそれ単独で配設されているが、箱形の容器(トレイ)に収容する形態としても構わない。
次に、インク吸収材29の下にはシート材33が設けられている。シート材33は、モーター35により回転駆動される駆動ローラー36と、自由回転可能な従動ローラー38との間に係回される無端シートであり、駆動ローラー36の回転によって図2の矢印S方向にスライド移動可能となっている。尚、符号34はモーター35と駆動ローラー36とを備えて成るシート材移動手段を示し、符号37はシート材33にテンションを付与する、自由回転可能なテンションローラーを示している。
シート材33は、インク吸収材29の底面にほぼ接触するように配設されており(但し図においては便宜上、僅かに間隔を空けて描いている)、そして図3に示すように貫通孔29aの下方に位置するシート材33の上面が、インクを受けるインク受け面33aを構成するようになっている。
図3(A)はインクジェット記録ヘッド23のフラッシング動作により吐出されたインクが堆積した様子を示しており、符号Bは堆積したインクを示している。この状態でシート材33が矢印S方向にスライド動作(往復動作)すると、図3(B)の符号B’で示すように堆積したインクが貫通孔29aの内壁(以下「インク吸収面G」と言う)に押し付けられる。従ってこれにより、堆積したインクが、インク吸収材29に半ば強制的に浸透させられる。
このように、シート材33は打ち捨てられたインクを一旦受け、そしてインク吸収材29(インク吸収面G)に向けて移動させることから、インク吸収性を備えない材料により形成されることが好ましく、例えばポリエステル系フィルムシートなどにより形成することができる。
以上のようにインクジェットプリンター1は、インクジェット記録ヘッド23から打ち捨てられたインクを受けるインク受け面33aを構成するシート材33と、インク受け面33aと交差する面を成すとともにインク受け面33aに臨むインク吸収面Gを備えた、インクを吸収するインク吸収材29と、シート材33を、インク受け面33aがインク吸収面Gに近づく方向に、即ち堆積したインクBがインク吸収面Gに近づく方向に、スライドさせるシート材移動手段34とを備えている。
このため、インクジェット記録ヘッド23から打ち捨てられたインクの、インク吸収材29に対する浸透性を高めることができ、粘度の高いインク、例えば顔料インクであっても良好な浸透性を得ることができる。そしてその結果、堆積したインクが用紙Pの裏面にまで到達することを防止できる。
尚、インク吸収面Gは、図3に示す実施形態ではシート材33(インク受け面33a)に対して直交する面(垂直な面)であるが、図4(A)、(B)において符号G’で示すようにシート材33(インク受け面33a)に対して90°より小さい角度で交差する面で形成することもできる。この様に形成することで、インク吸収面G’の面積を大きくすることができ、シート材33をスライドさせた際のインク吸収効率を高めることができる。
ところで、インク吸収材29に形成された貫通孔29aの内側では、シート材33はインクジェット記録ヘッド23から直接的にインクを受けるが、他の部材を介して間接的に受けても良い。図2において符号30は、インク排出孔25fとシート材33(インク受け面33a)とを接続するインク伝導部材を示しており、インク吸収材29に形成された貫通孔29bの内側では、シート材33はインク伝導部材30を介して間接的にインクを受ける。
インク伝導部材30の下端はシート材33と接しており、シート材33が矢印S方向にスライド動作(往復動作)すると、その動作によってインク伝導部材30の下端に滞留するインクが外側に漏出する。そして、そのインクが貫通孔29bの内壁であるインク吸収面Gに押し付けられ、インク吸収材29に浸透させられる。従ってこれにより、用紙支持部材25に配設されたインク吸収材26から、インク伝導部材30を介してシート材33に導かれたインクが、円滑にインク吸収材29に吸収されることとなる。
尚、シート材33の移動は、図2及び図3の矢印Sで示すように往復方向でも良いし、或いは一定方向であっても良い。またシート材移動手段34によるシート材33の駆動制御も、一定時間を空けて間欠的に行っても良いし、或いは一定時間連続的に行っても良いし、或いは双方を織り交ぜて行っても良い。
図5に示す他の実施形態では、用紙支持部材25の下方に設けられたインク吸収材29’には、用紙支持部材25に形成されたフラッシング動作時に用いる貫通穴25eの下方には、貫通穴29a(図2)が形成されておらず、その側面がインク吸収面Gを構成する。この様な構成の場合には、シート材33は、矢印Sで示すように一定方向に駆動することが好ましい。尚、この様な構成によれば、インク吸収材29’の形状・構造の自由度を高めることができる。
また、シート材33をスライドさせる時期は、例えば用紙Pへの縁無し記録を行った後、速やかに行うことで、インクの固化を防止して円滑にインク吸収材29に吸収させることができる。或いは、貫通孔25eに対してフラッシング動作を行った場合には、その動作後速やかにシート材移動手段34を稼働させることで、同様にインクの固化を防止して円滑にインク吸収材29に吸収させることができる。その他、インクジェットプリンター1の電源オフ時など、種々のタイミングで実行可能である。
以上説明した実施形態は一例であり、更に種々の変形が可能である。例えば、上記実施形態では、シート材33として無端状のシートを用い、駆動ローラー36と従動ローラー38との間に係回していた。
これに対し、図6に示すシート材移動手段34’では、有端状のシート(符号33’で示す)を用い、その一端を駆動ローラー36’の回転中心から離れた位置に固定する。これにより、駆動ローラー36’を一定方向に回転するだけで、シート材33’の一定量での往復動作を容易に実現することができる。
次に、上記実施形態ではシート材移動手段としてモーター35を利用したが、記録装置を構成する可動部材をシート移動手段として利用することもできる。以下、これを図7及び図8を参照しながら説明する。
図7に示すインクジェットプリンター1’は、記録が行われて排出される用紙Pを受ける排紙トレイ43を装置前面に備えている。排紙トレイ43は、回動することで収納状態(図7の実線)と展開状態(図7の破線)とを切り換え可能に構成されており、ユーザーが必要に応じて姿勢切換を行うよう設けられている。
シート材33’は、排紙トレイ43と接続ロッド39にて接続されており、これにより排紙トレイ43の回動動作に応じて、シート材33’がスライド動作する。この様な構成によれば、シート材移動手段として専用の駆動源が必要なく、装置の低コスト化を図ることができる。
同様に、図8に示すインクジェットプリンター1’’は、給送装置にセットされる用紙Pを背面から支持するサポート部材14を装置後方に備えている。サポート部材14は、回動することで収納状態(図8の実線)と使用状態(図8の破線)とを切り換え可能に構成されており、ユーザーが必要に応じて姿勢切換を行うよう設けられている。
シート材33’は、サポート部材14と接続ロッド39にて接続されており、これによりサポート部材14の回動動作に応じて、シート材33’がスライド動作する。この様な構成によれば、図6に示した実施形態と同様に、シート材移動手段として専用の駆動源が必要なく、装置の低コスト化を図ることができる。この他にも、ユーザーの操作によって変位動作或いは姿勢切り換え動作を行う構成要素があれば、これに連係してシート材33’がスライド動作するよう構成することもできる。
また上記実施形態では、シート材33、或いはシート材33’を、用紙支持部材25の下方に配置されるインク吸収材29に対して適用したが、用紙支持部材25に設けられるインク吸収材26に対して適用することもできる。図9において符号25’は用紙支持部材を示しており、この用紙支持部材25’にはフラッシング動作時にインクを打ち捨てる為の貫通孔25e’が形成されており、その内側にインク吸収材26’が配設されている。
インク吸収材26’には貫通孔26aが形成されており、この貫通孔26aの内壁がインク吸収面Gを構成し、シート材33のスライド動作に伴って、堆積したインクBがインク吸収材26’に吸収される。この様に、シート材33は種々の箇所に適用することができる。
1、1’、1’’ インクジェットプリンター、2 給送装置、10 ベースフレーム、11 給送ローラー、12 ホッパー、13 リタードローラー、14 ペーパーサポート、15 搬送駆動ローラー、16 搬送従動ローラー、17 上部案内部材、21 キャリッジガイド軸、22 キャリッジ、23 インクジェット記録ヘッド、25、25’ 用紙支持部材、25a〜25c リブ、25d 凹部、25e 貫通孔、26、26’ インク吸収材、29、29’ インク吸収材、29a、29b 貫通孔、30 インク伝導部材、33、33’ シート材、34、34’ シート材移動手段、35 モーター、36、36’ 駆動ローラー、37 テンションローラー、38 従動ローラー、39 接続ロッド、40 補助ローラー、41 排出駆動ローラー、42 排出従動ローラー、43 排紙トレイ、P 記録用紙

Claims (6)

  1. インクを吐出する記録ヘッドと、
    前記記録ヘッドから打ち捨てられたインクを前記記録ヘッドから直接的に、又は他の部材を介して間接的に受けるシート材と、
    前記シート材がインクを受けるインク受け面と交差する面を成すとともに前記インク受け面に臨むインク吸収面を備えた、インクを吸収するインク吸収材と、
    前記シート材を、少なくとも前記インク受け面が前記インク吸収面に近づく方向にスライドさせるシート材移動手段と、
    を備えたことを特徴とする記録装置。
  2. 請求項1に記載の記録装置において、前記インク吸収材には厚み方向に貫通する貫通孔が形成されており、
    前記インク吸収面が、前記貫通孔の内周面により形成されている、
    ことを特徴とする記録装置。
  3. 請求項1または2に記載の記録装置において、前記記録ヘッドと対向配置され、被記録媒体を支持することにより被記録媒体と前記記録ヘッドとの距離を規定する被記録媒体支持部材を備え、
    前記被記録媒体支持部材には、インクを打ち捨てる凹部、及び当該凹部の底面に形成された、インクを下方へ排出するインク排出孔が形成されており、
    前記インク吸収材及び前記シート材は、前記被記録媒体支持部材の下方に配置されており、
    前記シート材の前記インク受け面と前記インク排出孔とが、インクを伝導するインク伝導部材により接続されている、
    ことを特徴とする記録装置。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の記録装置において、前記シート材移動手段は、モーターにより前記シート材をスライドさせる構成を備えている、
    ことを特徴とする記録装置。
  5. 請求項1から3のいずれか1項に記載の記録装置において、回動することにより展開状態と収納状態とを取り得る様に設けられ、前記展開状態において記録が行われて排出される被記録媒体を受けるトレイを備え、
    前記シート材移動手段は、前記トレイの回動動作と連係して前記シート材をスライドさせる構成を備えている、
    ことを特徴とする記録装置。
  6. 請求項1から3のいずれか1項に記載の記録装置において、回動することにより展開状態と収納状態とを取り得る様に設けられ、前記展開状態においてセットされた被記録媒体を背面から支持するサポート部材を備え、
    前記シート材移動手段は、前記サポート部材の回動動作と連係して前記シート材をスライドさせる構成を備えている、
    ことを特徴とする記録装置。
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