JP2003210819A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2003210819A
JP2003210819A JP2002017409A JP2002017409A JP2003210819A JP 2003210819 A JP2003210819 A JP 2003210819A JP 2002017409 A JP2002017409 A JP 2002017409A JP 2002017409 A JP2002017409 A JP 2002017409A JP 2003210819 A JP2003210819 A JP 2003210819A
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JP
Japan
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card
signal
game
unit
lending
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Withdrawn
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JP2002017409A
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English (en)
Inventor
Takaaki Ichihara
高明 市原
Yoji Kawakami
洋二 川上
Naoyuki Okumura
尚之 奥村
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Daiman Co Ltd
Original Assignee
Daiman Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 不具合、故障等により貸し出しスイッチが押
された状態が続いた場合に、遊技者を不快にさせる事態
の発生を防止できる遊技機を提供すること。 【解決手段】 本発明に係るパチンコ機1は、遊技ユニ
ット10と異常判定回路200とカードユニット8から
構成される。異常判定回路200は、遊技ユニット10
の貸し出しスイッチ50から出力される遊技媒体貸し出
し希望信号の状態が所定の時間を越えて継続してON状
態となっているときに異常判定信号を出力する。異常判
定信号が出力されると、カードユニット8で異常が報知
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 遊技店に設置される遊技機
(例えば、パチンコ機)の中には、金額が記憶されたカ
ードを遊技者が予め購入し、遊技者は遊技を行いたい遊
技機に購入したカードを挿入し、カードに記憶された金
額の範囲内で遊技媒体の貸し出しを受けて遊技を行う種
類のものがある。本発明は、カードに記憶されている金
額の範囲内で遊技媒体の貸し出しが行われる遊技機に関
する。特に、遊技者の意図しない遊技媒体の貸し出しを
防止する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】 遊技機の中には、カードユニットと遊
技ユニットを備え、カードユニットに挿入されるカード
を介して遊技媒体の貸し出しが行なわれるものがある。
この種の遊技機では、通常、遊技ユニットに貸し出しス
イッチが配設される。遊技ユニットからカードユニット
に出力される遊技媒体貸し出し希望信号は、貸し出しス
イッチが操作されていないとOFF状態となり、操作さ
れるとON状態となる。カードユニットは、遊技ユニッ
トから出力される遊技媒体貸し出し希望信号の状態を所
定周期毎に検出しており、遊技媒体貸し出し希望信号が
ON状態となっているとカード挿入口に挿入されている
カードの金額を減じると共に遊技ユニットに対して遊技
媒体貸し出し信号を出力する。遊技媒体貸し出し信号が
出力されると遊技ユニットから所定数の遊技媒体が貸し
出され、遊技者は貸し出された遊技媒体を用いて遊技を
行う。このように、カードを介して遊技媒体の貸し出し
が行なわれると、遊技者は遊技媒体の貸し出しを受ける
毎に現金を支払う必要はなく、スイッチ操作のみによっ
て遊技媒体の貸し出しを受けることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】 しかしながら、この
種の遊技機では、貸し出しスイッチが何らかの原因で、
実際には操作されていないのに貸し出しスイッチが操作
されている状態(すなわち、遊技媒体貸し出し希望信号
がON状態)となる場合がある。特に、貸し出しスイッ
チの不具合、故障等が原因のときには、貸し出しスイッ
チが常に操作されている状態となり、遊技媒体貸し出し
希望信号が継続してON状態となる。このような場合、
例えばカードユニットにカードが挿入されていると、カ
ードユニットは遊技媒体貸し出し希望信号の状態を所定
周期毎に検出して遊技媒体貸し出し信号を遊技ユニット
に出力する。このために、遊技者の意図に反して遊技媒
体の貸し出しが次々に行なわれ、遂にはカードの全金額
に相当する遊技媒体が貸し出されてしまうこととなる。
遊技者が遊技を終了したいと思っているときや、遊技を
行う遊技機を変えたいと思っているときには、遊技者と
遊技店側のトラブルの原因となる。また、カードユニッ
トにカードが挿入されていなくてもその後にカードが挿
入されると、カード挿入と同時に遊技媒体の貸し出しが
開始され、上述と同様にカードの全金額分の遊技媒体が
貸し出されてしまう。
【0004】本発明は、不具合、故障等により貸し出し
スイッチが操作された状態が続いた場合に、上述のよう
な遊技者を不快にさせる事態の発生を防止できる技術を
提供する。
【0005】
【課題を解決するための手段、作用及び効果】 上記課
題を解決するために請求項1に記載の遊技機が創作され
た。請求項1に記載の遊技機は、カードユニットと遊技
ユニットから構成される。カードユニットは、金額が記
憶されているカードが挿入されるカード挿入口と、遊技
媒体貸し出し希望信号の状態を所定周期毎に検出し、検
出された遊技媒体貸し出し希望信号がON状態のときに
カード挿入口に挿入されているカードの金額を減じると
共に遊技媒体貸し出し信号を出力する手段とを備える。
遊技ユニットは、操作されている間はON状態となる一
方、操作されていない間はOFF状態となる遊技媒体貸
し出し希望信号を出力する貸し出しスイッチと、カード
ユニットから出力される遊技媒体貸し出し信号が入力す
ると所定数の遊技媒体を遊技者に貸し出す手段とを備え
る。そして、この遊技機には、貸し出しスイッチから出
力される遊技媒体貸し出し希望信号の状態が所定の時間
を越えて継続してON状態となっているときに異常を報
知する手段が備えられる。請求項1に記載の遊技機で
は、貸し出しスイッチが操作された状態が所定時間続く
と異常が報知される。このために、貸し出しスイッチの
不具合、故障等に素早く対応することができる。なお、
「異常の報知」は、例えば、ランプの点灯等による報
知、音による報知等の種々の形態を採用することができ
る。また、カード挿入口に挿入されているカードを返却
することで異常を報知しても良い。遊技者はカードが突
然返却されるので異常であることを認識することがで
き、さらには、カードの全金額が使用されてしまうとい
った事態を回避できる。なお、カードを返却すると共に
ランプの点灯等を行なうようにしても良い。
【0006】また、上記課題を解決するために、請求項
3に記載の遊技ユニットが創作された。請求項3に記載
の遊技ユニットは、遊技媒体貸し出し希望信号の状態を
所定周期毎に検出し、検出された遊技媒体貸し出し希望
信号がON状態のときに、カード挿入口に挿入されてい
るカードの金額を減じると共に遊技媒体貸し出し信号を
出力するカードユニットに接続され、カードユニットか
ら出力される遊技媒体貸し出し信号が入力すると所定数
の遊技媒体を貸し出して遊技が行われる遊技ユニットで
ある。この遊技ユニットは、操作されている間はON状
態となる一方、操作されていない間はOFF状態となる
遊技媒体貸し出し希望信号を出力する貸し出しスイッチ
と、貸し出しスイッチから出力される遊技媒体貸し出し
希望信号の状態が所定の時間を越えて継続してON状態
となっているときに異常判定信号を出力する手段とを備
える。請求項3に記載の遊技ユニットでは、貸し出しス
イッチが操作された状態が所定時間続くと異常判定信号
が出力される。このように異常判定信号が出力されるよ
うにすると、異常判定信号を監視することで貸し出しス
イッチの不具合、故障等を発見することができ、迅速に
対応できる。例えば、別途設けられた管理装置(例え
ば、遊技店のホールコンピュータ等)によって異常判定
信号を監視するようにしても良い。さらには、遊技ユニ
ット自体が、異常を報知(例えば、ランプの点灯等)で
きるようにしても良い。
【0007】上述の遊技ユニットには、異常判定信号が
出力されると異常を報知する手段がさらに付加されるこ
とが好ましい。このような構成にすると、異常判定信号
が出力されると異常が報知されるので、貸し出しスイッ
チの不具合、故障等が生じたときに迅速に対応すること
ができる。
【0008】また、上述の遊技ユニットには、異常判定
信号が出力されると遊技媒体の貸し出しを停止する手段
がさらに付加されても良い。このような構成にすると、
異常判定信号が出力されると遊技媒体の貸し出しが停止
される。このために、遊技者に次々に遊技媒体が貸し出
され、カードの全金額分の遊技媒体が貸し出されるとい
った事態を回避できる。
【0009】さらには、上述の遊技ユニットには、異常
判定信号が出力されるとカードユニットに対してカード
返却信号を出力する手段がさらに付加されても良い。カ
ード返却信号が出力されることで、カードユニットから
はカードが返却される。このために、カードの全金額分
が使用されてしまうといった事態を回避できる。なお、
この場合には、異常判定信号出力手段から出力される異
常判定信号をカードユニットに対してカード返却信号と
して直接出力するようにしても良いし、別途制御回路を
介して出力されるようにしても良い。
【0010】また、上記課題を解決するために、請求項
7に記載のカードユニットが創作された。請求項7に記
載のカードユニットは、貸し出しスイッチが操作されて
いる間はON状態となり、操作されていない間はOFF
状態となる遊技媒体貸し出し希望信号を出力する一方、
遊技媒体貸し出し信号が入力すると所定数の遊技媒体を
遊技者に貸し出す遊技ユニットに接続され、遊技ユニッ
トから出力される遊技媒体貸し出し希望信号の状態を所
定周期毎に検出し、検出された遊技媒体貸し出し希望信
号がON状態のときに、カード挿入口に挿入されている
カードの金額を減じると共に遊技媒体貸し出し信号を出
力するカードユニットである。このカードユニットは、
遊技ユニットから出力される遊技媒体貸し出し希望信号
の状態が所定の時間を越えて継続してON状態となって
いるときに異常判定信号を出力する手段を備える。請求
項7に記載のカードユニットでは、不具合、故障等によ
り貸し出しスイッチが操作された状態が所定時間続くと
異常判定信号が出力される。このように出力される異常
判定信号を用いると、貸し出しスイッチの不具合、故障
等に迅速に対応できるようになる。
【0011】上述のカードユニットにおいて、異常判定
信号が出力されると異常を報知する手段がさらに付加さ
れることが好ましい。このような構成にすると、異常判
定信号が出力されると異常が報知されるので、貸し出し
スイッチの不具合、故障等が生じたときに迅速に対応す
ることができる。
【0012】また、上述のカードユニットにおいて、異
常判定信号が出力されている間にカード挿入口にカード
が挿入されると異常を報知する手段がさらに付加される
ことが好ましい。このような構成にすると、不具合、故
障等により貸し出しスイッチが操作された状態が続いて
いるときに、カード挿入口にカードが挿入されると異常
が報知される。このために、遊技者は貸し出しスイッチ
の不具合、故障等に迅速に対応することができる。
【0013】上述の異常報知手段は、ランプの点灯等で
異常を報知しても良いし、その他種々の方法で異常を報
知することができる。例えば、カード挿入口に挿入され
ているカードを返却することで異常を報知しても良い。
このような構成では、カードが挿入されている場合には
挿入されているカードが返却され、カードが挿入されて
いない場合にはカードが挿入されると直ちにカードが返
却されるので、遊技者の意図に反して遊技媒体が貸し出
されるといった事態を回避できる。
【0014】また、上記課題を解決するために、請求項
11に記載のインターフェイスが創作された。請求項1
1に記載のインターフェイスは、貸し出しスイッチが操
作されている間はON状態となり、操作されていない間
はOFF状態となる遊技媒体貸し出し希望信号を出力す
る一方、遊技媒体貸し出し信号が入力すると所定数の遊
技媒体を遊技者に貸し出す遊技ユニットと、遊技ユニッ
トから出力される遊技媒体貸し出し希望信号の状態を所
定周期毎に検出し、検出された遊技媒体貸し出し希望信
号がON状態のときに、カード挿入口に挿入されている
カードの金額を減じると共に遊技媒体貸し出し信号を遊
技ユニットに出力するカードユニットと、の両ユニット
間に配されるインターフェースである。このインタフェ
ースは、遊技ユニットから出力される遊技媒体貸し出し
希望信号の状態が所定の時間を越えて継続してON状態
となっているときに、異常判定信号を出力する異常判定
回路を備える。上述のインターフェイスでは、不具合、
故障等により貸し出しスイッチが操作された状態が所定
時間続くと異常判定信号が出力される。このように出力
される異常判定信号を用いると、貸し出しスイッチの不
具合、故障等に迅速に対応できるようになる。例えば、
異常判定信号を遊技ユニットやカードユニットに対して
出力するように構成し、遊技ユニットやカードユニット
で異常を報知させること等を行なうことができる。ま
た、遊技ユニットとカードユニットの構成は従来通りで
あるため、既存の遊技ユニットとカードユニットに簡単
に取付けることができる。
【0015】なお、カードユニットから出力される遊技
媒体貸し出し信号が、貸し出される遊技媒体数に対応し
たパルス波として出力される場合は、異常判定回路が、
遊技媒体貸し出し希望信号がON状態のあいだ遊技媒体
貸し出し信号のパルスを計数し、計数したパルスの数が
所定の数を越えると異常判定信号を出力するカウンタ回
路を有していることが好ましい。このような構成では、
遊技媒体貸し出し信号のパルスをカウントすることで、
貸し出しスイッチが継続して操作されている状態(すな
わち、遊技媒体貸し出し希望信号がON状態)となって
いることを検出できる。また、上述の構成と異なり、異
常判定回路がカウンタ回路とクロック回路を備え、カウ
ンタ回路は、遊技媒体貸し出し希望信号がON状態のあ
いだクロック回路から出力されるクロック信号を計数
し、計数したクロック信号の数が所定の数を越えると異
常判定信号を出力するようにしても良い。
【0016】
【発明の実施の形態】 上記各請求項に記載の発明は、
以下に示す形態で好適に実施することができる。 (形態1)請求項1又は2に記載の遊技機は、いわゆる
パチンコ機、スロットマシン等である。 (形態2)請求項3から12のいずれかに記載の遊技ユ
ニットとカードユニットとで、いわゆるパチンコ機、ス
ロットマシン等が構成される。
【0017】
【実施例】(第1実施例) 本発明をパチンコ機に具現
化した第1実施例を図面を参照して説明する。図1は本
実施例に係るパチンコ機の構成を模式的に示した図であ
る。図1に示されるように、パチンコ機1は遊技ユニッ
ト10とカードユニット8と異常判定回路200から構
成される。それぞれのユニット8,10や異常判定回路
200は、複数の回線80(図1では一の回線しか示し
ていない)で相互に接続されており、各種信号のやりと
りが行なわれる。遊技ユニット10では、パチンコ球を
介してパチンコ遊技が行なわれる。カードユニット8
は、遊技カードの管理を統括的に行なう。異常判定回路
200は、遊技ユニット10やカードユニット8からの
信号を取り込み、信号が正常に出力されていない場合に
は異常判定信号を出力する。
【0018】図2には、パチンコ機1の外観が示されて
いる。ここではパチンコ機1の外観を参照して、遊技ユ
ニット10を構成する機器、部材等について説明する。
パチンコ機1の正面中央には、遊技ユニット10の一部
を構成する遊技盤33が配設されている。遊技盤33に
は、その表面に略円形状のレール5が配設されている。
レール5によって囲まれた遊技領域34には、図柄表示
装置32、始動口42、大入賞口28等の各種遊技装置
が配設されている。また、遊技盤33の下方には、発射
装置(図示省略)を起動するためのハンドル22、貸し
球や払出し球の受け皿である上皿47、上皿47でオー
バーフローしたパチンコ球の受け皿である下皿48等が
配設されている。
【0019】遊技領域34には、ハンドル22を操作す
ることで発射装置から発射されたパチンコ球が打ち込ま
れる。パチンコ球が遊技領域内を流下する(釘等によっ
てパチンコ球の進行方向が変化する)ことで各種遊技装
置が作動するようになっている。パチンコ球が始動口4
2に入賞すると、図柄表示装置32で複数の図柄(図示
省略)が回転を開始する。回転した図柄が所定の組合せ
で停止すると大当り遊技状態になる。大当り遊技状態で
は大入賞口28が複数回開口し、パチンコ球が入賞し易
い状態になる。パチンコ球が大入賞口28に入賞する
と、所定数のパチンコ球が払出される。
【0020】上皿47の上方には、貸し出しスイッチ5
0と返却スイッチ52と表示部54が配設されている。
貸し出しスイッチ50は、パチンコ球の貸し出しを希望
する遊技者によって操作される(押される)。貸し出し
スイッチ50は接点開放型のスイッチで、遊技者の押圧
操作により接点が閉じられ、押圧操作されていないと接
点が開放される。したがって、貸し出しスイッチ50か
ら出力される貸し出し希望信号は、貸し出しスイッチ5
0が操作されている間はON状態となり、操作されてい
ない間はOFF状態となる。返却スイッチ52は、遊技
カードの返却を希望する遊技者によって操作される(押
される)。返却スイッチ52も接点開放型のスイッチ
で、返却スイッチ52から出力されるカード返却信号は
遊技者により押圧操作されている間はON状態となり、
操作されていない間はOFF状態となる。表示部54
は、遊技カードの金額(遊技カードが使用された場合は
残額)を表示する。なお、図2には図示していないが、
遊技盤33の裏面には球排出装置やメイン制御部、払出
し制御部等が配設されている(これらは図2では図示省
略したが図4には示されている)。払出し制御部は、カ
ードユニット8やメイン制御部からの指令(信号)に基
づいて球排出装置を制御する。球排出装置は、払出し制
御部からの駆動命令に基づいて所定数のパチンコ球(貸
し球、賞球(払出し球))を上皿47に排出する。メイ
ン制御部は、上述した遊技ユニット10を構成する各種
機器を統括的に管理する。また、メイン制御部は、大入
賞口等にパチンコ球が入賞すると、賞球指令(信号)を
払出し制御部に対して出力する。
【0021】次に、カードユニット8を構成する機器、
部材等について説明する。パチンコ機1の左部にはカー
ド挿入口44が配設されている。カード挿入口44には
遊技カードが挿入される。遊技者は、遊技場に設置され
たカード販売機で遊技カードを購入することができる。
遊技カードには磁気情報(具体的には、金額(遊技カー
ドが使用された場合には残額))が記憶されている。ま
た、カード挿入口44の上方には報知ランプ36が配設
されている。報知ランプ36は、不具合、故障等により
貸し出しスイッチ50が押されっぱなしの状態になった
ときに点灯する。また、カードユニット8の内部には、
読取リーダー、カード挿入検出装置、カード金額減算装
置、カード返却装置、制御部(カードユニット用)が配
設されている(これらは図2では図示省略したが図4に
示されている)。読取リーダーは、カード挿入口44に
挿入された遊技カードに記憶されている磁気情報(金
額)を読取る。カード挿入検出装置は、カード挿入口4
4に遊技カードが挿入されたことを検出する。カード金
額減算装置は、遊技カードに記憶されている磁気情報
(金額)を書き換える。カード返却装置は、挿入されて
いる遊技カードを返却する(カード挿入口44から遊技
カードを排出する)。本実施例では、制御部(カードユ
ニット用)により、上述したカードユニット8を構成す
る各種機器を統括的に管理する。
【0022】図3は、異常判定回路200の構造を示す
と共に、遊技ユニット10とカードユニット8との接続
関係を模式的に示したものである。遊技ユニット10と
カードユニット8の間には異常判定回路200が接続さ
れている。異常判定回路200は一つの基板上に各種電
子素子を実装することで構成され、この基板上には入力
側のコネクタ61と出力側のコネクタ62が設けられて
いる。コネクタ61は回線(ハーネス)80a,80b
を介して遊技ユニット10と接続されている。具体的に
は、回線80aは貸し出しスイッチ50に接続されてお
り、回線80bは返却スイッチ52に接続されている。
コネクタ62は回線(ハーネス)80c〜eを介してカ
ードユニット8に接続されている。異常判定回路200
内には複数の回線(図3では符号66のみ付している)
が張り巡らされており、各種信号が伝達される。回線8
0aは、コネクタ61、コネクタ62、回線80cを介
してカードユニット8に接続されると共に、カウンタ回
路74の一方の入力端子に接続される。カウンタ回路7
4の他方の入力端子にはクロック回路75が接続されて
おり、クロック回路75から出力される信号(クロック
信号)がカウンタ回路74に入力するようになってい
る。カウンタ回路74の出力端子にはORゲート63の
一方の入力端子が接続され、同時にコネクタ62、回線
80eを介してカードユニット8に接続されている。O
Rゲート63の他方の入力端子は、コネクタ61,回線
80bを介して返却スイッチ52に接続されている。O
Rゲート63の出力端子は、コネクタ62、回線80d
を介してカードユニット8に接続されている。上記のよ
うに構成される異常判定回路200の作用を説明する。
貸し出しスイッチ50から出力される貸し出し希望信号
は、回線80a,80c,コネクタ61,コネクタ62
を介してカードユニット8に直接出力され、同時にカウ
ンタ回路74に入力する。カウンタ回路74は、入力す
る貸し出し希望信号がON状態となると、クロック回路
75からのクロック信号をカウントする。このカウント
は、貸し出し希望信号がON状態である間は継続してな
され、貸し出し希望信号がOFF状態となるとリセット
される。カウンタ回路74は、クロック信号のカウント
数が所定数を越えると、回線66を介して信号(異常判
定信号)を出力する。したがって、所定時間(クロック
信号のパルスが所定数カウントされる時間)だけ継続し
て貸し出し希望信号がON状態(すなわち、貸し出しス
イッチ50が操作されている状態)となると、カウンタ
回路74から信号(異常判定信号)が出力されることと
なる。一方、貸し出し希望信号の状態がON状態となっ
てから所定時間を経過する前にOFF状態となると、カ
ウンタ回路74のカウントはリセットされ、出力端子か
らは信号が出力されない。カウンタ回路74から出力さ
れた異常判定信号は、ORゲート63の一方の端子に入
力すると共に、回線80eを介してカードユニット8に
出力される。カード返却信号は、回線80bを介して異
常判定回路200に入力する。異常判定回路200に入
力したカード返却信号は、ORゲート63の一方の入力
端子に入力する。ORゲート63は、入力する2つの信
号のどちらか一方でもON状態となると、出力端子から
出力される信号(カード返却信号)がON状態となる。
したがって、カード返却スイッチ52から出力されるカ
ード返却信号がON状態となるか、カウンタ回路74か
ら出力される異常判定信号がON状態となると、ORゲ
ート63からカードユニット8に出力される信号がON
状態となる。
【0023】なお、カウンタ回路74のカウント数の上
限(異常判定信号が出力されるカウント数)は、予め設
定されている。本実施例では、時間に換算すると約2秒
となるカウント数が設定されている。即ち、貸し出しス
イッチ50が2秒間押され続けると、カウンタ回路74
から異常判定信号が出力されることになる。本実施例で
採用している「2秒」は、遊技者によって貸し出しスイ
ッチ50が操作されてから上皿47に数個の球が排出さ
れるまでの時間である。通常、パチンコ球が排出される
(貸し出される)と遊技者は貸し出しスイッチ50の操
作を止めるものである。従って、通常は遊技者の意思に
よって2秒以上継続して貸し出しスイッチ50が操作さ
れることは皆無であることから、2秒以上継続して操作
された場合は貸し出しスイッチ50に故障、不具合等が
生じているとして異常判定信号を出力するようにしてい
る。なお、カウンタ回路74におけるカウント数の上限
設定(異常判定信号が出力されるカウント数の設定(即
ち、貸し出しスイッチの操作がどれだけの時間継続すれ
ば異常判定信号を出力するようにするかの設定))は、
所定の設定スイッチ等により切り替え可能にしても良
い。このようにすることで、異常判定信号が出力される
時間を前述の「2秒」とは異なる時間に設定できる。
【0024】遊技ユニット10とカードユニット8は回
線80f、回線80g、回線80hにより相互に接続さ
れている。カードユニット8からは、回線80fを介し
て貸し出し信号が出力される。また、カードユニット8
からは、回線80gを介して表示部54にカード金額信
号が出力される。また、遊技ユニット10からは、回線
80hを介して貸し出し完了信号が出力される。これら
の信号がどのように出力されるかは後述する。
【0025】次に、図4を参照して遊技ユニット10と
カードユニット8の制御構成について説明する。図4
は、各ユニット10、8の各制御部とそれに接続される
各種機器を模式的に示したブロック図である。なお、図
4では、遊技ユニット10やカードユニット8を構成す
る機器の一部を図示省略し、本発明を特徴づけるものの
み示している。図4に示すように、遊技ユニット10の
メイン制御部100は、CPU101とROM102と
RAM103と入力ポート104と出力ポート105で
構成されている。CPU101は、ROM102に格納
された制御プログラムに従って、遊技ユニット10を構
成する各種装置を統括的に制御する。ROM102に格
納される制御プログラムには、払出し制御部150に信
号を出力する処理等が含まれる。RAM103はワーク
メモリとして使用されるメイン記憶素子であって、出入
力信号が各種プログラムの実行に応じて格納される。C
PU101、ROM102及びRAM103はバス線1
06によって入力ポート104及び出力ポート105と
相互に接続されている。入力ポート104には、第1種
始動口42や大入賞口28へのパチンコ球の入賞を検出
をする各種センサ(図示省略)が接続される。入力ポー
ト104は、これらのセンサから出力される検出信号を
受信し、受信した検出信号をCPU101等へ出力す
る。出力ポート105には、払出し制御部150が接続
されている。払出し制御部150は、始動口42等への
パチンコ球の入賞に基づいてメイン制御部100から出
力される賞球信号を受信し、受信した賞球信号に基づい
て球排出装置90を駆動する(具体的には、駆動信号が
出力される)。また、払出し制御部150には、球排出
装置90、回線80f、回線80h等が接続されてい
る。払出し制御部150は、回線80fを介してカード
ユニット8からの貸し出し信号を受信し、受信した貸し
出し信号に基づいて球排出装置90を駆動する。また、
払出し制御部150は、回線80hを介してカードユニ
ット8に対して貸し出し完了信号を出力する。球排出装
置90は、払出し制御部150からの駆動信号に基づい
て作動し、上皿47に所定数のパチンコ球を排出する。
これにより、賞球が払出され、またパチンコ球の貸し出
しが行なわれる。また、遊技ユニット10に配設されて
いる表示部54には回線80gが接続されている。表示
部54は、回線80gを介してカードユニット8からの
カード金額信号を受信し、受信したカード金額信号に基
づいて遊技カードの金額を表示する。
【0026】カードユニット8の制御部300は、CP
U301とROM302とRAM303と入力ポート3
04と出力ポート305で構成されている。CPU30
1は、ROM302に格納された制御プログラムに従っ
て、カードユニット8を構成する各種装置を統括的に制
御する。ROM302に格納される制御プログラムに
は、遊技ユニット10の表示部54へ出力するためのカ
ード金額信号を作成する処理や、各種機器を起動する処
理等が含まれる。RAM303は、ワークメモリとして
使用されるメイン記憶素子であって、出入力信号が各種
プログラムの実行に応じて格納される。CPU301、
ROM302及びRAM303はバス線306によって
入力ポート304及び出力ポート305と相互に接続さ
れている。入力ポート304には、読取リーダー64と
カード挿入検出装置88と回線80c〜80e,80h
が接続されている。読取リーダー64は、遊技カードに
記憶されている金額を読取り、読取った金額を入力ポー
ト304に出力する。カード挿入検出装置88は、遊技
カードが挿入されたことを検出し、検出信号を入力ポー
ト304に出力する。また、入力ポート304は、回線
80c〜80eを介して異常判定回路200からの貸し
出し希望信号、カード返却信号、異常判定信号を受信す
る。また、入力ポート304は、回線80hを介して遊
技ユニット10からの貸し出し完了信号を受信する。出
力ポート305には、カード金額減算装置77とカード
返却装置78と読取リーダー64と報知ランプ36と回
線80f,80gが接続されている。カード金額減算装
置77は、制御部300からの信号に基づいて、遊技カ
ードに記憶されている金額を減算する。カード返却装置
78は、制御部300からの信号に基づいて、挿入され
ている遊技カードを返却する。読取リーダー64は、制
御部300からの読取開始信号に基づいて、遊技カード
の金額を読取る。報知ランプ36は、制御部300から
出力される電力供給のON−OFF信号に基づいて点灯
又は消灯する。また、出力ポート305からは、回線8
0fを介して貸し出し信号が出力される。カードユニッ
ト8では単位貸し出し球数を設定することができ、例え
ば単位貸し出し球数が125球の場合、一回の貸し出し
に出力ポート305から出力される貸し出し信号は、貸
し球25球を1パルスとした連続した5つのパルス信号
である。また、出力ポート305からは、回線80gを
介してカード金額信号が出力される。カード金額信号
は、遊技カードの金額(残額)をデジタル化した信号
(例えば、表示部54が7セグメントLEDの点灯によ
り表示を行なうものの場合には、金額に基づいた点灯箇
所情報を有する信号)である。
【0027】次に、図5と図6を参照して遊技ユニット
10の払出し制御部150やカードユニット8の制御部
300が行なう処理を説明する。まず、図5のフローチ
ャートを参照して、遊技ユニット10の払出し制御部1
50が行なう処理について説明する。払出し制御部15
0は、カードユニット8からの貸し出し信号を受信した
か否かを常時監視している(ステップS2)。貸し出し
信号を受信した場合(ステップS2でYESの場合)
は、パチンコ球の貸し出しを行なう(ステップS4)。
具体的には以下のように行なわれる。前述したようにカ
ードユニット8からは、1回の貸し出し信号として5つ
のパルス信号が連続して出力される。払出し制御部15
0は、1パルスを受信する毎に駆動信号(25球のパチ
ンコ球を排出する(貸し出す)ように指示する信号)を
球排出装置90へ出力する。球排出装置90は、出力さ
れた1つの駆動信号を受信すると、上皿47に25球の
パチンコ球を排出する。また払出し制御部150は、球
排出装置90に駆動信号を出力すると、貸し出し完了信
号をカードユニット8に対して出力する(ステップS
6)。
【0028】次に、図6のフローチャートを参照して、
カードユニット8の制御部300で行なわれる処理につ
いて説明する。制御部300は、遊技カードが挿入され
たか否かを常時監視している(ステップS20)。この
ステップS20の処理は、入力ポート304でカード挿
入検出装置88の検出信号を受信した場合(検出信号の
立ち上がりエッジを検出した場合)にYESとされる。
遊技カードが挿入された場合(ステップS20でYES
の場合)は、読取リーダー64に遊技カードの金額を読
取るように信号を出力する(ステップS22)。このス
テップS22の処理が行なわれると、読取リーダー64
は遊技カードに記憶されている金額を読取り、読取った
金額を入力ポート304に出力する。次に、制御部30
0は、入力ポート304で受信した金額からカード金額
信号を作成し、作成したカード金額信号を遊技ユニット
10の表示部54に出力する(ステップS24)。な
お、入力ポート304で受信した金額がゼロの場合に
は、カード返却装置78を起動して遊技カードを返却す
る。次に、制御部300は、遊技ユニット10(異常判
定回路200)から出力される貸し出し希望信号の状態
がON状態か否かを判定する(ステップS26)。この
ステップS26の処理は、入力ポート304に入力する
貸し出し希望信号の状態を検出し、検出された貸し出し
希望信号がON状態の場合にYESとされる。制御部3
00は、図6のフローチャートに示す処理を繰り返し行
うため、入力ポート304に入力する貸し出し希望信号
の状態は所定の周期毎に検出され、ステップS26の判
定が行われる。貸し出し希望信号がON状態の場合(ス
テップS26でYESの場合)は、遊技カードに記憶さ
れている金額を減じる(ステップS28)。ステップS
28の処理は、カード金額減算装置77に信号(コマン
ド)を出力することで行なわれる。この処理を行なうこ
とで、遊技カードの金額が変更されることになる。ステ
ップS28の処理を行うと、遊技ユニット10(払出し
制御部150)に対して貸し出し信号を出力する(ステ
ップS30)。さらに、このステップS30の処理で
は、変更されたカード金額信号が遊技ユニット10の表
示部54に対して出力される。なお、ステップS30の
処理を行なうと、制御部300は、貸し出し信号を出力
してから所定時間内に払出し制御部150からの払出し
完了信号を受信したか否か監視し、受信しない場合には
何らかの異常が発生しているとして貸し出し信号の出力
を中断する。貸し出し希望信号がON状態でない場合
(ステップS26でNOの場合)、又はステップS30
の処理を行なった場合はステップS32に進んで、制御
部300は、カード返却信号がON状態か否かを判断す
る。カード返却信号がON状態の場合(ステップS32
でYESの場合)は、カード返却装置78に信号(コマ
ンド)が出力されることで、カード返却装置78が作動
して挿入されていた遊技カードが返却される(ステップ
S34)。カード返却信号がON状態でない場合(ステ
ップS32でNOの場合)、又はステップS34の処理
を行なった場合はステップS36に進んで、制御部30
0は、異常判定信号の状態(異常判定信号がON状態か
否か)を判定する(ステップS36)。異常判定信号が
ON状態の場合(ステップS36でYESの場合)は、
報知ランプ36に電力供給を開始する(ステップS3
8)。このステップS38の処理によって報知ランプ3
6が点灯する。
【0029】上述したように第1実施例に係るパチンコ
機1では、不具合、故障等により貸し出しスイッチ50
が押されっぱなしの状態(貸し出し希望信号がON状態
で所定時間継続される状態)になると、異常判定回路2
00のカウンタ回路74から異常判定信号が出力され
る。出力された異常判定信号はカードユニット8とOR
ゲート63に入力し、カードユニット8は報知ランプ3
6を点灯させる。報知ランプ36が点灯するので、貸し
出しスイッチ50の不具合、故障等にパチンコ店の従業
員が迅速に対応することができる。また、異常判定信号
がORゲート63に入力するとORゲート63の出力が
ON状態となり、返却スイッチ52の操作の有無にかか
わらずカードユニット8に対してカード返却信号が出力
される。このため、遊技カードが返却され、遊技カード
の全金額分のパチンコ球が貸し出されることを防止する
ことができる。なお、第1実施例では、カウンタ回路7
4から異常判定信号が出力されると、カード返却と報知
ランプ36の点灯の双方が行なわれるが、どちらか一方
のみを行なうようにしても良い。例えば、報知ランプ3
6の点灯のみを行なうようにしても良いし、遊技カード
の返却のみを行なうようにしても良い。また、遊技ユニ
ット10に配設されたランプ等を点灯させて、異常を報
知するように構成しても良い。この場合、異常判定回路
200からの異常判定信号が遊技ユニット10に対して
出力されるようにする。
【0030】(第2実施例)次に、第2実施例に係るパ
チンコ機を説明する。以下の説明では、第1実施例と同
一部分についてはその説明を省略し、第1実施例と異な
る部分のみを説明する。図7を参照して、第2実施例の
異常判定回路200の構造について説明する。図7は、
第2実施例に係る遊技ユニット10とカードユニット8
と異常判定回路200の構成を模式的に示したブロック
図である。図7に示されるように、第2実施例では回線
80fが途中2本に分岐しており、カードユニット8か
らの貸し出し信号が異常判定回路200に入力するよう
に構成されている。異常判定回路200に入力した貸し
出し信号は、カウンタ回路74の一方の入力端子(第1
実施例でクロック信号が入力した端子に相当する端子)
に入力する。カウンタ回路74は、一方の入力端子に入
力する貸し出し希望信号の状態がON状態となっている
と、他方の入力端子に入力する貸し出し信号(パルス信
号)の数をカウントする。カウント数が所定数を越える
と、カウンタ回路74の出力端子から出力される信号の
状態がON状態となり異常判定信号が出力される。前述
したように、1回の貸し出しスイッチの操作によって、
カードユニット8からは通常5つの貸し出し信号(パル
ス信号)が連続して出力される。この場合、故障、不具
合等で貸し出しスイッチ50が押された状態が続くと5
つの貸し出し信号が出力された後に、さらに5つの貸し
出し信号が出力されることになる。本実施例では、貸し
出し信号を10個カウントすると異常判定信号が出力さ
れるようにカウンタ回路74を設定している。なお、カ
ウンタ回路74は、貸し出し希望信号がON状態からO
FF状態に変わればカウント数をクリアする。カウンタ
回路74は、貸し出し希望信号が継続してON状態であ
り、かつ、その間に10個の貸し出し信号をカウントし
たときにのみ異常判定信号を出力する。
【0031】第2実施例に係るパチンコ機においては、
貸し出し希望信号がON状態(すなわち、貸し出しスイ
ッチ50が操作された状態)では、カウンタ回路74が
カードユニット8から出力される貸し出し信号の数をカ
ウントし、カウント数が所定数を越えると異常判定信号
を出力する。異常判定信号が出力されると、カードユニ
ット8で報知ランプ36が点灯すると共に、遊技カード
が返却される。したがって、貸し出しスイッチ50の不
具合、故障等により貸し出し希望信号のON状態のまま
維持されると、カードユニット8からの貸し出し信号が
連続して出力される状態となり、この貸し出し信号をカ
ウンタ回路74でカウントすることで異常判定信号が出
力される。このため、パチンコ球の貸し出しが開始され
てから所定数のパチンコ球が貸し出された時点で異常が
報知され、パチンコ店の従業員が貸し出しスイッチ50
の異常に迅速に対応することができ、さらには遊技カー
ドの全金額分が使用されることを防止することができ
る。
【0032】(第3実施例)次に、第3実施例に係るパ
チンコ機1について説明する。以下の説明では、第1、
第2実施例と同一部分についてはその説明を省略し、第
1、第2実施例と異なる部分のみを説明する。図8を参
照して、第3実施例の異常判定回路200の構造につい
て説明する。図8は、第3実施例に係る遊技ユニット1
0とカードユニット8と異常判定回路200の構成を模
式的に示したブロック図である。図8に示されるよう
に、第3実施例に係る異常判定回路200にはORゲー
ト63がない。このために、カウンタ回路74から異常
判定信号が出力されても、カードユニット8に対してカ
ード返却信号が出力されない。また、カードユニット8
は、異常判定信号を受信しても報知ランプ36の点灯を
行なわない。この第3実施例に係るパチンコ機1では、
カードユニット8が異常判定信号を受信しているときに
遊技カードがカード挿入口44に挿入されると、報知ラ
ンプ36が点灯し、さらには遊技カードが返却される。
この動作について、図9のフローチャートを参照して説
明する。
【0033】図9に示すように、カードユニット8の制
御部300は、カード挿入検出装置88からの検出信号
を受信(ステップS50)すると、まず、異常判定信号
を受信しているか否か(すなわち、異常判定信号の状態
がON状態か否か)を判別する(ステップS52)。異
常判定信号を受信している場合(ステップS52でYE
Sの場合)は、報知ランプ36を点灯させ(ステップS
54)、さらには、遊技カードを返却する(ステップS
56)。
【0034】第3実施例に係るパチンコ機では、不具
合、故障等により貸し出しスイッチ50が押されっぱな
しの状態となっているときに遊技カードが挿入される
と、報知ランプ36が点灯し、さらには遊技カードが返
却される。このために、貸し出しスイッチ50の不具
合、故障等に迅速に対応できると共に、遊技カードを挿
入すると突然パチンコ球が貸し出されるといった事態を
回避できる。
【0035】以上、本発明のいくつかの具体例を詳細に
説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を
限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術に
は、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したもの
が含まれる。例えば、貸し出しスイッチの不具合、故障
等によって遊技者に不快感を与えないために、上記の例
と異なる以下の遊技機(例えば、パチンコ機)を採用す
ることができる。その遊技機は、金額が記憶されている
カードが挿入されるカード挿入口と、遊技媒体貸し出し
希望信号の状態を所定周期毎に検出し、検出された遊技
媒体貸し出し希望信号がON状態のときにカード挿入口
に挿入されているカードの金額を減じると共に遊技媒体
貸し出し信号を出力する手段とを備えるカードユニット
と、操作されている間はON状態となる一方、操作され
ていない間はOFF状態となる遊技媒体貸し出し希望信
号を出力する貸し出しスイッチと、カードユニットから
出力される遊技媒体貸し出し信号が入力すると所定数の
遊技媒体を遊技者に貸し出す手段とを備える遊技ユニッ
トと、の両ユニットから構成され、カード挿入口にカー
ドが挿入されたときに貸し出しスイッチから出力される
貸し出し希望信号の状態を検出し、検出された貸し出し
希望信号がON状態となっているときに異常を報知する
手段を備える遊技機である。この遊技機において、カー
ドユニットには、カード挿入口にカードが挿入されると
カード挿入信号を出力する手段が備えられており、前記
異常報知手段は、カードユニットから出力されるカード
挿入信号が入力すると遊技媒体貸し出し希望信号の状態
を検出するようにしても良い。遊技者は、遊技を開始す
るときにまずカードを挿入する。その後、貸し出しスイ
ッチを操作して遊技媒体の貸し出しを受ける。従って、
カードが挿入される時に貸し出しスイッチが操作されて
いることは通常あり得ない。このために、上記の遊技機
では、カードが挿入されるとON状態の遊技媒体貸し出
し希望信号が出力されているか否かが判定され、ON状
態の遊技媒体貸し出し希望信号が出力されている場合に
はランプの点灯やカードの返却等を行なって異常を報知
する。ランプの点灯による異常報知を行なうことで、貸
し出しスイッチの故障、不具合等に遊技場の従業員が迅
速に対応することができる。また、カードが返却される
ようにすると、遊技者の意図に反して遊技媒体が貸し出
されることがない。
【0036】例えば、上記各実施例では、遊技ユニット
10やカードユニット8と独立して異常判定回路200
(異常判定基板)を配設している。しかしながら、異常
判定回路200が遊技ユニット10に組み込まれるよう
にしても良いし、異常判定回路200がカードユニット
8に組み込まれるようにしても良い。また、例えば、異
常判定信号を遊技ユニット10に対して出力するように
構成し、遊技ユニット10は異常判定信号を受信すると
パチンコ球の貸し出しを停止するようにしても良い。こ
のようにすると、遊技者が意図していないパチンコ球の
貸し出しが防止できる。
【0037】また、上記した各実施例では、貸し出し希
望信号が所定時間継続して出力された場合に、異常判定
回路200が異常判定信号を出力するようにしている。
しかしながら、次のようにして貸し出しスイッチ50の
故障、不具合等により遊技者に不快感を与えないように
しても良い。即ち、貸し出しスイッチが操作されたとき
に出力される貸し出し希望信号は、まず異常判定回路に
のみ入力するようにしてカードユニットには入力しない
ようにする。異常判定回路は、貸し出し希望信号の入力
時間が所定時間内(例えば2秒以内)であることを確認
する。異常判定回路は、入力時間が所定時間内であると
きのみカードユニットに対して貸し出し希望信号を出力
する。このような形態にすると、貸し出し希望信号が所
定時間以上継続して出力されるとカードユニットには貸
し出し希望信号が入力されない。このため、故障、不具
合等で貸し出しスイッチが操作された状態が続いた場合
に、遊技者の意図しない貸し出しが行なわれることはな
い。
【0038】また、上述の各実施例では、異常判定信号
を出力するためにカウンタ回路を用いたが、必ずしもカ
ウンタ回路を使用する必要はない。例えば、CPU、R
OM、RAM等から構成される制御回路を用いて、貸し
出しスイッチ50の貸し出し希望信号を監視するように
しても良い。この場合、制御回路にタイマーを設けて、
ON状態の貸し出し希望信号がどれだけの時間出力され
ているかを計測し、計測時間が所定時間を越えると異常
判定信号を出力するようにできる。また、上述した各実
施例は本発明をパチンコ機に適用した例であったが、本
発明はこの他にも、例えば、アレンジボール機(一定数
の鋼球を遊技盤上に射出して所定の当たり状態を成立さ
せるもの)、スロットマシン、雀球遊技機、パチスロ機
等の各種遊技機にも適用することができる。また、本明
細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは
各種の組み合わせによって技術的有用性を発揮するもの
であり、出願時請求項記載の組み合わせに限定されるも
のではない。また、本明細書または図面に例示した技術
は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一
つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つもの
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施例に係るパチンコ機の構成を示す模
式図である。
【図2】 第1実施例に係るパチンコ機の正面図であ
る。
【図3】 第1実施例に係るパチンコ機における各種信
号のやりとりを模式的に示した図である。
【図4】 第1実施例に係るパチンコ機の制御構成を示
すブロック図である
【図5】 遊技ユニットの払出し制御部が行なう処理の
フローチャートである。
【図6】 カードユニットの制御部が行なう処理のフロ
ーチャートである。
【図7】 第2実施例に係るパチンコ機における各種信
号のやりとりを模式的に示した図である。
【図8】 第3実施例に係るパチンコ機における各種信
号のやりとりを模式的に示した図である。
【図9】 カードユニットの制御部が行なう処理のフロ
ーチャートである(第3実施例)。
【符号の説明】
1:パチンコ機 5:レール 8:カードユニット 10:遊技ユニット 22:ハンドル 28:大入賞口 32:図柄表示装置 33:遊技盤 34:遊技領域 36:報知ランプ 42:始動口 44:カード挿入口 47:上皿 48:下皿 50:貸し出しスイッチ 52:返却スイッチ 54:表示部 200:異常判定回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 奥村 尚之 愛知県西春日井郡西春町大字沖村字西ノ川 1番地 株式会社大万内 Fターム(参考) 2C088 BA88 BB27 BC67 BC68

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金額が記憶されているカードが挿入され
    るカード挿入口と、遊技媒体貸し出し希望信号の状態を
    所定周期毎に検出し、検出された遊技媒体貸し出し希望
    信号がON状態のときにカード挿入口に挿入されている
    カードの金額を減じると共に遊技媒体貸し出し信号を出
    力する手段とを備えるカードユニットと、 操作されている間はON状態となる一方、操作されてい
    ない間はOFF状態となる遊技媒体貸し出し希望信号を
    出力する貸し出しスイッチと、カードユニットから出力
    される遊技媒体貸し出し信号が入力すると所定数の遊技
    媒体を遊技者に貸し出す手段とを備える遊技ユニット
    と、 の両ユニットから構成される遊技機であり、 貸し出しスイッチから出力される遊技媒体貸し出し希望
    信号の状態が所定の時間を越えて継続してON状態とな
    っているときに異常を報知する手段を備える遊技機。
  2. 【請求項2】 カード挿入口に挿入されているカードを
    返却することで異常を報知する請求項1に記載の遊技
    機。
  3. 【請求項3】 遊技媒体貸し出し希望信号の状態を所定
    周期毎に検出し、検出された遊技媒体貸し出し希望信号
    がON状態のときに、カード挿入口に挿入されているカ
    ードの金額を減じると共に遊技媒体貸し出し信号を出力
    するカードユニットに接続され、カードユニットから出
    力される遊技媒体貸し出し信号が入力すると所定数の遊
    技媒体を貸し出して遊技が行われる遊技ユニットであ
    り、 操作されている間はON状態となる一方、操作されてい
    ない間はOFF状態となる遊技媒体貸し出し希望信号を
    出力する貸し出しスイッチと、 貸し出しスイッチから出力される遊技媒体貸し出し希望
    信号の状態が所定の時間を越えて継続してON状態とな
    っているときに異常判定信号を出力する手段と、を備え
    る遊技ユニット。
  4. 【請求項4】 異常判定信号が出力されると異常を報知
    する手段がさらに付加された請求項3に記載の遊技ユニ
    ット。
  5. 【請求項5】 異常判定信号が出力されると遊技媒体の
    貸し出しを停止する手段がさらに付加された請求項3又
    は4に記載の遊技ユニット。
  6. 【請求項6】 異常判定信号が出力されるとカードユニ
    ットに対してカード返却信号を出力する手段がさらに付
    加された請求項3から5のいずれかに記載の遊技ユニッ
    ト。
  7. 【請求項7】 貸し出しスイッチが操作されている間は
    ON状態となり、操作されていない間はOFF状態とな
    る遊技媒体貸し出し希望信号を出力する一方、遊技媒体
    貸し出し信号が入力すると所定数の遊技媒体を遊技者に
    貸し出す遊技ユニットに接続され、遊技ユニットから出
    力される遊技媒体貸し出し希望信号の状態を所定周期毎
    に検出し、検出された遊技媒体貸し出し希望信号がON
    状態のときに、カード挿入口に挿入されているカードの
    金額を減じると共に遊技媒体貸し出し信号を出力するカ
    ードユニットであり、 遊技ユニットから出力される遊技媒体貸し出し希望信号
    の状態が所定の時間を越えて継続してON状態となって
    いるときに異常判定信号を出力する手段を備えるカード
    ユニット。
  8. 【請求項8】 異常判定信号が出力されると異常を報知
    する手段がさらに付加された請求項7に記載のカードユ
    ニット。
  9. 【請求項9】 異常判定信号が出力されている間にカー
    ド挿入口にカードが挿入されると異常を報知する手段が
    さらに付加された請求項7に記載のカードユニット。
  10. 【請求項10】 異常報知手段は、カード挿入口に挿入
    されているカードを返却することで異常を報知する請求
    項8又は9に記載のカードユニット。
  11. 【請求項11】 貸し出しスイッチが操作されている間
    はON状態となり、操作されていない間はOFF状態と
    なる遊技媒体貸し出し希望信号を出力する一方、遊技媒
    体貸し出し信号が入力すると所定数の遊技媒体を遊技者
    に貸し出す遊技ユニットと、遊技ユニットから出力され
    る遊技媒体貸し出し希望信号の状態を所定周期毎に検出
    し、検出された遊技媒体貸し出し希望信号がON状態の
    ときに、カード挿入口に挿入されているカードの金額を
    減じると共に遊技媒体貸し出し信号を遊技ユニットに出
    力するカードユニットと、の両ユニット間に配されるイ
    ンターフェースであり、 遊技ユニットから出力される遊技媒体貸し出し希望信号
    の状態が所定の時間を越えて継続してON状態となって
    いるときに、異常判定信号を出力する異常判定回路を備
    えるインターフェイス。
  12. 【請求項12】 カードユニットから出力される遊技媒
    体貸し出し信号は、貸し出される遊技媒体数に対応した
    パルス波として出力され、異常判定回路は、遊技媒体貸
    し出し希望信号がON状態のあいだ遊技媒体貸し出し信
    号のパルスを計数し、計数したパルスの数が所定の数を
    越えると異常判定信号を出力するカウンタ回路を有して
    いる請求項11に記載のインターフェース。
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