JP2003209123A - 縦型接合型電界効果トランジスタ、及び縦型接合型電界効果トランジスタの製造方法 - Google Patents

縦型接合型電界効果トランジスタ、及び縦型接合型電界効果トランジスタの製造方法

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JP2003209123A
JP2003209123A JP2002005086A JP2002005086A JP2003209123A JP 2003209123 A JP2003209123 A JP 2003209123A JP 2002005086 A JP2002005086 A JP 2002005086A JP 2002005086 A JP2002005086 A JP 2002005086A JP 2003209123 A JP2003209123 A JP 2003209123A
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Makoto Harada
真 原田
Kenichi Hirotsu
研一 弘津
Satoshi Hatsukawa
聡 初川
Takashi Hoshino
孝志 星野
Hiroyuki Matsunami
弘之 松波
Tsunenobu Kimoto
恒暢 木本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ドレイン耐圧を維持しつつオン抵抗を低減で
きる縦型接合型電界効果トランジスタを提供する。 【解決手段】 本発明に係る縦型JFET1は、主面を
有するドレイン半導体部2と、ドリフト半導体領域3
2,33と、チャネル半導体部41と、ゲート半導体部
51,52と、ソース半導体部61とを備える。ドリフ
ト半導体領域32,33は、ドレイン半導体部2の主面
上に設けられ、主面に交差する面に沿って延びるpn接
合を有する。ゲート半導体部51,52は、チャネル半
導体部41の導電率を制御するように設けられる。ソー
ス半導体部61は、チャネル半導体部41上に設けられ
る。ドリフト半導体領域32,33のpn接合は、ソー
ス半導体部61とドレイン半導体部2との間に位置す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、縦型接合型電界効
果トランジスタ、及び縦型接合型電界効果トランジスタ
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ゲート電圧によりソース電極とドレイン
電極間の電流を制御する電庄制御素子として、横型の接
合電界効果トランジスタ(JFET:Junction Field E
ffectTransistor)が使用されている。横型JFET
は、チャネル領域を流れる多数キャリアの量を制御する
ことによりドレイン電流を制御する。この制御は、ゲー
ト領域に形成されたpn接合における空乏層の幅を変化
させて行う。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】発明者は、JFETの
開発に携わっている。発明者は、JFETのドレイン耐
圧を向上するためには、次のような手法があると考えて
いる。その一つは、チャネル部とドレインとの間にドリ
フト領域を設けることであり、別のものは、ドリフト領
域の不純物濃度を低くすることである。
【0004】しかしながら、発明者の検討によれば、こ
れら何れの手法によっても、JFETのオン抵抗は増加
してしまう。すなわち、オン抵抗の増加を抑えることが
可能なJFETが求められている。そこで、本発明の目
的は、ドレイン耐圧を維持しつつオン抵抗を低減できる
縦型接合型電界効果トランジスタ、及び縦型接合型電界
効果トランジスタの製造方法を提供することである。
【0005】この課題を解決するために、発明者らは検
討を行った。その結果、基板に形成されるJFETにお
いて、基板の表面から裏面へ向かう方向に電流を流す構
造のJFET(以下、「縦型JFET」と記す。)の着
想を得た。そして、この縦型JFETの構造において、
オン抵抗を小さくするために検討を続けた結果、次のよ
うな発明をするに至った。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の一側面に係る縦型接合型電界効果トランジ
スタは、主面を有し複数の第1導電型のドレイン半導体
部と、pn半導体部と、複数の凹部と、ゲート半導体部
と、ソース半導体部とを備える。pn半導体部は、ドレ
イン半導体部の主面上に設けられ、第1導電型半導体領
域及び第2導電型半導体領域並びにこれらの半導体領域
により形成され主面に交差する面に沿って延びる複数の
pn接合を有する。複数の凹部は、pn半導体部の複数
のpn接合が、pn半導体部の表面に現れる接合線のう
ちの一つおきの接合線上に設けられている。ゲート半導
体部は、隣接する凹部の間に位置するチャネル半導体領
域の導電率を制御するように各凹部に設けられている。
ソース半導体部は、チャネル半導体領域上に設けられて
いる。チャネル半導体領域は、ドレイン半導体部とソー
ス半導体部との間に位置する。複数のpn接合のうちの
少なくとも一つのpn接合は、ソース半導体部とドレイ
ン半導体部との間に位置する。
【0007】本発明の別の側面に係る縦型接合型電界効
果トランジスタは、主面を有するドレイン半導体部と、
pn半導体部と、ゲート半導体部と、ソース半導体部と
を備える。pn半導体部は、ドレイン半導体部の主面上
に設けられ、複数の第1導電型半導体領域及び第2導電
型半導体領域、これらの半導体領域により形成され主面
に交差する面に沿って延びる複数のpn接合並びに複数
のpn接合のうちの少なくとも一つのpn接合を含むよ
うに延びる突起部を有する。ゲート半導体部は、突起部
の導電率を制御するように突起部の両側に設けられてい
る。ソース半導体部は、突起部上に設けられている。
【0008】本発明の更なる別の側面に係る縦型接合型
電界効果トランジスタは、ドレイン半導体部と、ドリフ
ト半導体部と、第1のゲート半導体部と、第2のゲート
半導体部と、チャネル半導体部と、ソース半導体部とを
備える。ドレイン半導体部は、その主面に順に設けられ
た第1〜第4の領域を有する第1導電型の半導体部であ
る。ドリフト半導体部は、第1及び第2の領域上に設け
られた第1導電型半導体領域並びに第3及び第4の領域
上に設けられた第2導電型半導体領域を有する。第1の
ゲート半導体部は、第1の領域及びドリフト半導体部上
に設けられている。第2のゲート半導体部は、第4の領
域及びドリフト半導体部上に設けられている。チャネル
半導体部は、第2の領域、第3の領域、及びドリフト半
導体部上にあり、第1のゲート半導体部と第2のゲート
半導体部との間に設けられている。ソース半導体部は、
チャネル半導体部上に設けられている。
【0009】これらの縦型接合型電界効果トランジスタ
では、チャネルの方向は縦方向である。したがって、デ
バイスの総断面積に対するチャネルの断面積の割合を大
きくできる。
【0010】また、これらの縦型接合型電界効果トラン
ジスタでは、チャネル半導体部及びゲート半導体部をド
リフト半導体部上に配置できる。故に、ドリフト半導体
部の厚さにより所望のドレイン耐圧を得ることができ
る。また、チャネル半導体部の下だけでなく、ゲート半
導体部の下に位置するドリフト半導体部にもキャリアが
流れる。
【0011】これらの縦型接合型電界効果トランジスタ
によれば、ドリフト半導体部は、第1導電型半導体領域
と第2導電型半導体領域により構成されている。この様
な構造を有するドリフト半導体部は、高ドレイン電圧が
印加されているときに、ドリフト半導体部の全体が十分
に空乏化されている。したがって、ドリフト半導体部に
おける電界の最大値が低くなる。故に、ドリフト領域の
厚さを薄くできる。このため、オン抵抗が小さくなる。
【0012】チャネル半導体部は、第2の領域及びドリ
フト半導体部上に設けられた第1導電型半導体領域並び
に第3の領域及びドリフト半導体部上に設けられた第2
導電型半導体領域を有する構造としてもよい。また、ソ
ース半導体部は、第1導電型半導体領域上に設けられて
いるものとしてもよい。
【0013】各ゲート半導体部は、所定の方向に延びる
構造であることが好ましい。この様な縦型接合型電界効
果トランジスタは、ゲート半導体部が所定の方向に延び
るので、これらの間隔により閾値を制御できる。
【0014】各ゲート半導体部に位置する第1導電型領
域の幅は、当該縦型接合型電界効果トランジスタがノー
マリオフ特性を示すように決定されていることが好まし
い。この様な縦型接合型電界効果トランジスタによれ
ば、各ゲート半導体部の第1導電型領域の幅は、ビルト
インポテンシャルに対応する空乏層の幅以下の値に対応
するように決定される。したがって、ゲート電圧が印加
されていなくても、チャネル半導体部が空乏化されてい
るので、ノーマリオフ型のトランジスタを実現できる。
【0015】チャネル半導体部は、第1の部分と第2の
部分に分けられている。第1の部分は、第1のゲート半
導体部と第2のゲート半導体部との両方に挟まれてい
る。第2の部分は、第1のゲート半導体部と第2のゲー
ト半導体部とに挟まれることがないように、第1の部分
上に位置する。
【0016】この様な縦型接合型電界効果トランジスタ
によれば、第2の部分を形成することにより、ゲート半
導体部をソース半導体部から離すことができる。これに
より、ゲートとソース間の耐圧が向上される。また、チ
ャネル半導体部とソース半導体部との距離は、縦方向に
とられるので、この距離をとってもトランジスタのチッ
プサイズは、大きくならない。
【0017】pn半導体部の第1導電型半導体領域と第
2導電型半導体領域のドーパント濃度及び幅は、一方の
半導体領域の全体が空乏化したときに、他方の半導体領
域も全体が空乏化しているように決定されていることが
好ましい。
【0018】この様な縦型接合型電界効果トランジスタ
によれば、第1導電型半導体領域と第2導電型半導体領
域とをほぼ同じように空乏化できるので、電界の集中が
緩和される。
【0019】縦型接合型電界効果トランジスタでは、ド
レイン半導体部、pn半導体部、及びチャネル半導体部
は、SiCにより形成されることが好ましい。また、縦
型接合型電界効果トランジスタでは、ゲート半導体部と
チャネル半導体部との接合は、ヘテロ接合であってもよ
い。
【0020】本発明に係る縦型接合型電界効果トランジ
スタの製造方法によれば、(a)第1導電型の基板上
に、該基板の主面と交差する方向に延びる面に沿って第
1導電型の半導体領域と第2導電型の半導体領域とが接
合するように交互に配列された半導体部を形成する工程
と、(b)第1導電型のソース半導体膜を前記半導体部
上に形成する工程と、(c)半導体部が露出するように
前記ソース半導体膜の一部をエッチングして、ソース半
導体部を形成する工程と、(d)第1導電型の半導体領
域と第2導電型の半導体領域との接合を挟むように第2
導電型のゲート半導体部を半導体部中に形成する工程と
を含む。
【0021】この様な縦型接合型電界効果トランジスタ
の製造方法においては、前記半導体部は、複数の半導体
膜を成膜する工程を繰り返して形成されることが好まし
い。
【0022】この様な縦型接合型電界効果トランジスタ
の製造方法においては、前記半導体部、前記ソース半導
体部、及び前記ゲート半導体部は、SiCを含むことが
好ましい。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明に係る縦型接合型電界効果トランジスタの好適な実施
の形態について詳細に説明する。尚、以下の説明におい
て、同一又は相当する要素には、同一の符号を付し、重
複する説明は省略する。また、図中のトランジスタの縦
型サイズは、実際のトランジスタのものと必ずしも一致
するものではない。
【0024】(第1の実施の形態)図1は、第1の実施
の形態における縦型JFET1の斜視図である。図1に
示す様に、縦型JFET1は、n+型ドレイン半導体部
2と、ドリフト半導体部3と、チャネル半導体部4と、
+型ゲート半導体部51,52,53と、n+型ソース
半導体部61,62,63と、ドレイン電極7とを有す
る。ドレイン電極7は、n+型ドレイン半導体部2の有
する一対の面の他方(裏面)に設けられている。
【0025】縦型JFET1は、素子の一方の面から他
方の面に向かう方向(以下、「電流方向」と記す。)
に、多数キャリアがチャネル領域を移動する縦型構造を
有する。図1には、座標系が示されている。この座標
は、JFETの電流方向をz軸に合わせるように規定さ
れている。
【0026】n+型ドレイン半導体部2は、対向する一
対の面を有する。また、n+型ドレイン半導体部2は、
ドーパントが添加された基板であることができ、好適な
実施例では、この基板は、SiC(炭化珪素)により形
成されている。SiCに添加されるドーパントとして
は、周期律表第5族元素であるN(窒素)、P(リ
ン)、As(砒素)といったドナー不純物が利用でき
る。
【0027】n+型ドレイン半導体部2は、その主面上
に、y軸方向に順に配置された第1及び第2の領域2
a,2bを有する。第1及び第2の領域2a,2bは、
所定の軸方向(図1のx軸方向)に延びている。第1及
び第2の領域2a,2bには、p型ドリフト半導体領域
31が設けられている。
【0028】また、n+型ドレイン半導体部2は、その
主面上に、y軸方向に順に配列された第1〜第14の領
域2a〜2nを有する。第1〜第14の領域2a〜2n
は、所定の軸方向(図1のx軸方向)に延びている。好
適な実施例では、第8の領域2hと第12の領域2l
は、第4の領域2dと実質的に同一の形状を有してお
り、また、第9の領域2iと第13の領域2mは、第5
の領域2eと実質的に同一の形状を有する。更に、好適
な実施例では、第1〜第14の領域2a〜2nは、矩形
である。
【0029】ドリフト半導体部3は、n+型ドレイン半
導体部2の主面上に設けられている。ドリフト半導体部
3は、p型ドリフト半導体領域31,33,35,37
と、n型ドリフト半導体領域32,34,36とを有す
る。p型ドリフト半導体領域及びn型ドリフト半導体領
域は、ドリフト半導体部3の主面に交差する方向に延び
る基準面に沿って延びている。ドリフト半導体部3で
は、p型ドリフト半導体領域31,33,35,37
は、n型ドリフト半導体領域32,34,36と交互に
配置されている。ドリフト半導体部3は、複数のpn接
合を有しており、これらのpn接合は、上記の基準面に
沿って延びている。図1の左側から番号付けして、奇数
番目のpn接合は、ドレイン半導体部とゲート半導体部
との間、偶数番目のpn接合は、ドレイン半導体部とソ
ース半導体部との間に位置している。詳述すれば、p型
ドリフト半導体領域31とn型ドリフト半導体領域32
とのpn接合は、p+型ゲート半導体部51とn+型ドレ
イン半導体部2との間に位置する。n型ドリフト半導体
領域32とp型ドリフト半導体領域33とのpn接合
は、n+型ソース半導体部61とn+型ドレイン半導体部
2との間に位置する。p型ドリフト半導体領域33とn
型ドリフト半導体領域34とのpn接合は、p+型ゲー
ト半導体部52とn+型ドレイン半導体部2との間に位
置する。n型ドリフト半導体領域34とp型ドリフト半
導体領域35とのpn接合は、n+型ソース半導体部6
2とn+型ドレイン半導体部2との間に位置する。p型
ドリフト半導体領域35とn型ドリフト半導体領域36
とのpn接合は、p+型ゲート半導体部53とn+型ドレ
イン半導体部2との間に位置する。n型ドリフト半導体
領域36とp型ドリフト半導体領域37とのpn接合
は、n+型ソース半導体部63とn+型ドレイン半導体部
2との間に位置する。
【0030】p型ドリフト半導体領域31,33,3
5,37は、所定の軸方向(図1のx軸方向)に延びて
いる。p型ドリフト半導体領域31,33,35,37
は、ドレイン半導体部2の導電型と逆導電型を有する。
p型ドリフト半導体領域31,33,35,37のドー
パント濃度は、n+型ドレイン半導体部2のドーパント
濃度より低い。
【0031】n型ドリフト半導体領域32,34,36
は、所定の軸方向(図1のx軸方向)に延びている。n
型ドリフト半導体領域32,34,36は、ドレイン半
導体部2の導電型と同一の導電型を有する。n型ドリフ
ト半導体領域32,34,36のドーパント濃度は、n
+型ドレイン半導体部2のドーパント濃度より低い。好
適な実施例では、ドリフト半導体部3は、ドーパントが
添加されたSiC(炭化珪素)により形成されている。
【0032】チャネル半導体部41は、p+型ゲート半
導体部51とp+型ゲート半導体部52との間に配置さ
れている。チャネル半導体部41は、n型チャネル半導
体領域41aとp型チャネル半導体領域41bとを有す
る。n型チャネル半導体領域41aは、第4の領域2d
及びn型ドリフト半導体領域32上に設けられている。
n型チャネル半導体領域41aは、p+型ゲート半導体
部51に隣接している。p型チャネル半導体領域41b
は、第5の領域2e及びp型ドリフト半導体領域33上
に設けられている。p型チャネル半導体領域41bは、
+型ゲート半導体部52に隣接している。
【0033】チャネル半導体部42は、p+型ゲート半
導体部52とp+型ゲート半導体部53との間に配置さ
れている。チャネル半導体部42は、n型チャネル半導
体領域42aとp型チャネル半導体領域42bとを有す
る。n型チャネル半導体領域42aは、第8の領域2h
及びn型ドリフト半導体領域34上に設けられている。
n型チャネル半導体領域42aは、p+型ゲート半導体
部52に隣接している。p型チャネル半導体領域42b
は、第9の領域2i及びp型ドリフト半導体領域35上
に設けられている。p型チャネル半導体領域42bは、
+型ゲート半導体部53に隣接している。
【0034】チャネル半導体部43は、p+型ゲート半
導体部53と隣接して配置されている。チャネル半導体
部43は、n型チャネル半導体領域43aとp型チャネ
ル半導体領域43bとを有する。n型チャネル半導体領
域43aは、第12の領域2l及びn型ドリフト半導体
領域36上に設けられている。n型チャネル半導体領域
43aは、p+型ゲート半導体部53に隣接している。
p型チャネル半導体領域43bは、第13の領域2m及
びp型ドリフト半導体領域37上に設けられている。
【0035】チャネル半導体部41,42,43は、共
に所定の軸方向(図1のx軸方向)に延びる。好適な実
施例では、チャネル半導体部42,43は、チャネル半
導体部41と同一の形状を有する。n型チャネル半導体
領域41a,42a,43aは、ドレイン半導体部2の
導電型と同一の導電型を有する。n型チャネル半導体領
域41a,42a,43aのドーパント濃度は、後述の
+型ゲート半導体部のドーパント濃度より低い。p型
チャネル半導体領域41b,42b,43bは、ドレイ
ン半導体部2の導電型と逆導電型を有する。p型チャネ
ル半導体領域41b,42b,43bのドーパント濃度
は、後述のp+型ゲート半導体部のドーパント濃度より
低い。
【0036】p+型ゲート半導体部51,52,53
は、チャネル半導体部41,42,43と交互に配置さ
れている。p+型ゲート半導体部51,52,53の導
電型は、チャネル半導体部41,42,43の導電型と
反対であるので、p+型ゲート半導体部51,52,5
3とチャネル半導体部41,42,43との界面には、
pn接合が形成される。また、p+型ゲート半導体部5
1,52は、チャネル半導体部41に沿っており、この
チャネル半導体部の導電率を制御している。p+型ゲー
ト半導体部52,53は、チャネル半導体部42に沿っ
て延びており、このチャネル半導体部の導電率を制御し
ている。縦型JFET1では、チャネル半導体部41
は、p+型ゲート半導体部51とp+型ゲート半導体部5
2との間に配置されているので、チャネル半導体部41
を流れるドレイン電流は、p+型ゲート半導体部51及
び52によって制御できる。
【0037】また、p+型ゲート半導体部51,52,
53上には、ゲート電極81,82,83が設けられて
いる。ゲート電極は、コンタクト孔12a〜12cを介
して配線金属膜13aに接続されている。
【0038】好適な実施例では、p+型ゲート半導体部
51,52,53は、ドーパントが添加されたSiC
(炭化珪素)により形成されている。このドーパントと
しては、周期律表第3族元素であるB(硼素)、Al
(アルミニウム)といったアクセプタ不純物が利用でき
る。
【0039】n+型ソース半導体部61は、チャネル半
導体部41上に設けられている。また、n+型ソース半
導体部62は、チャネル半導体部42上に設けられてい
る。n+型ソース半導体部63は、チャネル半導体部4
3上に設けられている。
【0040】n+型ソース半導体部61,62,63
は、n+型ドレイン半導体部2の導電型と同一導電型を
有する。n+型ソース半導体部61,62,63は、チ
ャネル半導体部41,42,43を介して、n型ドリフ
ト半導体領域32,34,36とそれぞれ接続されてい
る。また、n+型ソース半導体部61,62,63上に
は、ソース電極91,92,93が設けられている。ソ
ース電極は、コンタクト孔12d〜12fを介して配線
金属膜13bに接続されている。
【0041】図2(a)は、VG>VTにおける縦型JF
ETのチャネル制御を示す模式図である。図2(a)に
示す様に、閾値電圧VTより高いゲート電圧VGが、ゲー
ト領域51,52に印加されている時には、各ゲート領
域とチャネル領域41との界面近傍に形成される空乏層
(破線内側に示す領域)の幅は狭い。したがって、各ゲ
ート領域間にn型導電型の部分が存在する。その結果、
チャネル領域の抵抗が減り、多数キャリアである電子e
は流れ易くなる。
【0042】一方、図2(b)は、VG<VTにおける縦
型JFETのチャネル制御を示す模式図である。図2
(b)に示す様に、閾値電圧VTより低いゲート電圧VG
が、ゲート領域51,52に印加されている時には、チ
ャネル領域41には、空乏層(破線内側に示す領域)が
形成される。ゲート領域51,52の間隔が、VG<VT
の時に延びる空乏層の幅以下であるので、チャネル領域
がほぼ空乏化されている。その結果、多数キャリアであ
る電子eは流れなくなる。
【0043】図2(a)及び図2(b)を参照して説明
したような縦型JFETにおいては、ゲート領域に印加
する電圧(ゲート電圧)を変化させることにより、一対
のゲート半導体部により空乏層の幅を調節してキャリア
の流量を制御する。これにより、ドレイン電流を制御す
る。
【0044】(第2の実施の形態)次に、縦型JFET
1の製造方法について説明する。図3(a)〜図3
(c)、図4(a)、図4(b)、図5(a)、図5
(b)、図6(a)、図6(b)、図7は、第2の実施
の形態に係る縦型JFET1の製造工程の説明図であ
る。
【0045】(半導体膜形成工程)まず、n+型SiC
半導体基板を準備する。基板のn型不純物濃度は、この
基板がドレイン半導体部として利用できる程度に高濃度
である。図3(a)に示す様に、n+型ドレイン半導体
部2の表面にSiC膜3をエピタキシャル成長法により
形成する。500V耐圧を想定した場合における好適な
実施例では、SiC膜3の膜厚T1は、2.0μm以上
3.0μm以下である。SiC膜3の導電型は、n+
ドレイン半導体部2の導電型と同一である。また、Si
C膜3のドーパント濃度は、n+型ドレイン半導体部2
のドーパント濃度よりも低い。500V耐圧を想定した
場合の好適な実施例では、SiC膜3のドーパント濃度
は、約2.7×1017cm-3である。後の製造工程にお
いて、このSiC膜3からは、n型半導体層32,3
4,36が形成される。
【0046】(p型半導体領域形成工程)図3(b)を
参照して、p型半導体領域を形成する工程について説明
する。フォトレジスト製の所定形状のマスクM1を用い
て、n型半導体層3上に形成された領域31a,31
c,31e,31gにドーパントA1を選択的にイオン
注入して、所定の深さを有するp型半導体領域311,
331,351,371を形成する。p型半導体領域を
形成した後、マスクM1を除去する。
【0047】(ドリフト半導体部形成工程)図3(c)
を参照して、所望の厚さのドリフト半導体部を形成する
工程について説明する。すなわち、半導体膜形成工程と
p型半導体領域形成工程とを交互に繰り返し、n型半導
体領域とp型半導体領域とをn+型ドレイン半導体部2
上に形成する。その結果、所定の厚さT2(図3(c)
のz軸方向)を有する半導体層3が形成される。
【0048】(ソース領域形成工程)図3(c)に示す
様に、半導体層3の表面に、エピタキシャル成長法によ
り、n+型ソース層のためのSiC膜6を形成する。S
iC膜6の導電型は、n+型ドレイン半導体部2の導電
型と同一である。また、SiC膜6のドーパント濃度
は、半導体層3のドーパント濃度よりも高い。
【0049】(ソース半導体部形成工程)図4(a)を
参照して、ソース半導体部を形成する工程について説明
する。フォトレジストが所定の軸方向(図中x軸方向)
に伸びるストライプ状のパターンを有するマスクM2を
形成する。マスクM2を用いて、n+型ソース層を選択
的にエッチングする。その結果、レジストパターンで覆
われたn+型ソース層の部分がエッチングされずに残
り、n+型ソース半導体部61,62,63となる。ソ
ース半導体部を形成した後、マスクM2を除去する。
【0050】(ゲート半導体部形成工程)図4(b)を
参照して、ゲート半導体部を形成する工程について説明
する。所定のマスクM3を用いて、半導体層3上に形成
された各領域3a,3b,3cにドーパントA2を選択
的にイオン注入して、所定の深さを有するp+型ゲート
半導体部51,52,53を形成する。ドーパント濃度
は、半導体層3のドーパント濃度よりも高い。ゲート半
導体部を形成した後、マスクM3を除去する。
【0051】(熱酸化工程)図5(a)を参照して、縦
型JFET1を熱酸化する工程について説明する。縦型
JFET1に熱酸化処理を施す。熱酸化処理は、高温
(例えば約900℃)でSiCを酸化性雰囲気A3に晒
すと、シリコンが酸素と化学反応してシリコン酸化膜
(SiO2)が形成される。その結果、縦型JFET1
の表面には、酸化膜10が形成される。これにより、各
半導体部の表面が酸化膜により覆われる。
【0052】(開口部形成工程)図5(b)を参照し
て、電極を形成するための開口部を形成する工程につい
て説明する。フォトレジストをマスクにして、酸化膜1
0を選択的にエッチングして、開口部を形成する。開口
部では、p+型ゲート半導体部51,52,53の表面
部分が露出している。露出部分がゲート電極用開口部5
1a〜53aとなる。また、n+型ソース半導体部6
1,62,63の表面部分を露出している。露出部分が
ソース電極用開口部61a〜63aとなる。開口部を形
成した後、マスクを除去する。
【0053】(電極形成工程)図6(a)を参照して、
電極を形成する工程について説明する。縦型JFET1
の表面に、例えばNiといった電極金属膜を堆積する。
次に、フォトレジストに所定の軸方向に伸びるストライ
プ状のパターンを形成する。このマスクを用いて、電極
金属膜を選択的にエッチングする。その結果、レジスト
パターンで覆われた電極金属膜の部分がエッチングされ
ずに残り、ゲート電極81,82,83とソース電極9
1,92,93になる。電極を形成した後、マスクを除
去する。
【0054】(絶縁膜形成工程)図6(b)を参照し
て、絶縁膜を形成する工程について説明する。縦型JF
ET1の表面に、OCD(Oxide Chemical Depositio
n)等により、SiO2といった絶縁膜12を形成する。
絶縁膜12にコンタクト孔12a〜12fを開口する。
これらのコンタクト孔12a〜12fは、ゲート電極8
1,82,83とソース電極91,92,93に到達す
るように設けられている。
【0055】(配線工程)図7を参照して、金属膜を配
線する工程について説明する。配線金属膜は、コンタク
ト孔12a〜12fを通って、ゲート電極81,82,
83とソース電極91,92,93に接触している。ま
た、n+型ドレイン半導体部2の裏面に接触するように
ドレイン電極7を形成する。配線金属膜の材料として
は、低抵抗、微細加工の容易性、密着性の観点からアル
ミニウム(Al)やAl合金が好適であるが、銅(C
u)、タングステン(W)であってもよく、これらに限
定されない。そして、高温(例えば450℃)の窒素、
アルゴン等の不活性ガス雰囲気中で熱処理することによ
り、半導体と金属間の接触障壁を低くされたオーミック
コンタクトが形成される。
【0056】以上説明した工程により、第1の実施の形
態に示された縦型JFET1が完成した。縦型JFET
1は、p+型ゲート半導体部51,52,53の間にチ
ャネル半導体部41,42,43を有する。この構造に
よれば、チャネルの方向が縦方向である。したがって、
デバイスの総断面積に対するチャネルの断面積の割合を
大きくできる。
【0057】また、ノーマリオフ型のJFETを実現す
るためには、チャネル幅W1〜W2(図中y軸方向)を
ゼロバイアス時の空乏層の幅以下にしなければならな
い。そこで、縦型JFET1では、複数のチャネル半導
体部を形成することにより、チャネル半導体部単位当た
りのチャネル幅を抑えつつ、素子全体としてドレイン電
流を増やす構造とした。この様な構造を採ることによ
り、ノーマリオフ型と低オン抵抗化を両立した縦型JF
ETを実現できる。
【0058】また、本実施の形態では、ドレイン、ソー
ス、ゲートの半導体部をSiCにより形成した。SiC
は、Si(珪素)やGaAs(ガリウム砒素)といった
半導体に比べて以下の点において優位である。すなわ
ち、高融点且つバンドギャップ(禁制帯幅)が大きいの
で、素子の高温動作が容易になる。また、絶縁破壊電界
が大きいので高耐圧化が可能となる。更には、熱伝導率
が高いので大電流・低損失化が容易になるといった利点
がある。
【0059】本実施の形態における縦型JFET1によ
れば、ドリフト半導体部は、導電型の異なる複数の半導
体領域により構成されている。この様な構造を有するド
リフト半導体部は、高ドレイン電圧が印加されていると
きに、ドリフト半導体部の全体が十分に空乏化されてい
る。したがって、ドリフト半導体部における電界の最大
値が低くなる。故に、ドリフト領域の厚さを薄くでき
る。このため、オン抵抗が小さくなる。
【0060】p型ドリフト半導体領域31,33,3
5,37とn型ドリフト半導体領域32,34,36の
ドーパント濃度は、ほぼ同一であることが好ましい。5
00V耐圧を想定した場合における好適な実施例では、
p型半導体領域31,33,35,37及びn型半導体
領域32,34,36のドーパント濃度は、約2.7×
1017cm-3である。また、500V耐圧を想定した場
合における好適な実施例では、p型半導体領域31,3
3,35,37及びn型半導体領域32,34,36の
幅(図中y軸方向)は0.5μm程度である。これによ
り、p型半導体領域の全体が空乏化したときにn型半導
体領域も全体が空乏化する。したがって、電界の集中が
緩和される。
【0061】第2の実施の形態における縦型JFET1
の製造方法によれば、p型ドリフト半導体領域を形成す
る際にドーパントを注入する。SiC中におけるドーパ
ントの拡散係数は、Si中におけるドーパントの拡散係
数に比べて低いので、p型ドリフト半導体領域をSiに
より形成する場合に比べてp型ドリフト半導体領域の幅
W3〜W6(図7中y軸方向)を小さくできる。
【0062】(第3の実施の形態)本実施の形態は、縦
型JFET1のソース半導体部形成工程及びゲート半導
体部形成工程において、第2の実施の形態と異なる製造
方法に関する。すなわち、第2の実施の形態では、イオ
ン注入法によりゲート半導体部を形成したが、本実施の
形態では、以下に示す工程を経てゲート半導体部を形成
する。なお、ソース半導体部形成工程及びゲート半導体
部形成工程以外の工程に関しては、第2の実施の形態と
同様であるので、各構成部分には同一の符合を付しその
説明と図示は省略する。
【0063】(ソース半導体部形成工程)図8(a)を
参照して、ソース半導体部を形成する工程について説明
する。フォトレジストが所定の軸方向(図中x軸方向)
に伸びるストライプ状のパターンを有するマスクM4を
形成する。マスクM4を用いて、n+型ソース層を選択
的にエッチングする。その結果、レジストパターンで覆
われたn+型ソース層の部分がエッチングされずに残
り、n+型ソース半導体部61,62,63となる。本
実施の形態では、ゲート半導体部を形成するための領域
を得るために、第2の実施の形態よりも深くエッチング
する。ソース半導体部を形成した後、マスクM4を除去
する。
【0064】(ゲート半導体部形成工程)図8(b)を
参照して、ゲート半導体部を形成する工程について説明
する。所定のマスクを用いて、n型半導体層3の表面上
の領域3d,3e,3fに、ポリシリコン膜51,5
2,53を形成する。ポリシリコン膜は、化学気相成長
法を用いて、例えば、SiH4(シラン)を熱分解する
ことにより成長される。ポリシリコン膜の導電型は、n
+型ドレイン半導体部2と逆導電型である。また、ポリ
シリコン膜のドーパント濃度は、n型半導体層3のドー
パント濃度よりも高い。
【0065】第3の実施の形態に示した製造方法によれ
ば、チャネル半導体部とゲート半導体部とをヘテロ接合
で形成することができる。
【0066】(第4の実施の形態)ソース半導体部は、
これまでの実施の形態に示された形状に限定されない。
図9(a)は、第1の実施の形態における縦型JFET
1のn+型ソース半導体部の形状を示す部分拡大図であ
る。n+型ソース半導体部61は、図9(a)に示す様
に、チャネル半導体領域412a,412b上に配置さ
れている。
【0067】これに対して、図9(b)は、第4の実施
の形態における縦型JFETのn+型ソース半導体部を
示す部分拡大図である。本実施の形態における縦型JF
ETでは、n+型ソース半導体部61は、図9(b)に
示す様に、チャネル半導体領域412a上に配置されて
いる。
【0068】また、これら何れの実施の形態に係る縦型
JFETにおいても、チャネル半導体部は、第1の領域
411a,411bと第2の領域412a,412bと
に分けられる。第1の領域411a,411bは、p+
型ゲート半導体部51とp+型ゲート半導体部52との
両方に挟まれている。第2の領域412a,412b
は、p+型ゲート半導体部51とp+型ゲート半導体部5
2とに挟まれることがないように、第1の領域411
a,411b上に位置している。第2の領域412a,
412bを形成することにより、チャネル領域をn+
ソース半導体部61から離すことができる。これによ
り、ゲートとソース間の耐圧が向上される。また、チャ
ネル半導体部とn+型ソース半導体部61との距離は、
電流方向(図9(a)のz軸方向)にとられるので、距
離をとっても、縦型JFET1のチップサイズは大きく
ならない。
【0069】なお、本発明に係る縦型JFET1及びそ
の製造方法は、上記実施の形態に記載の態様に限定され
るものではなく、他の条件等に応じて種々の変形態様を
とることが可能である。例えば、上記各実施の形態で
は、ドナー不純物を含むn型半導体によりチャネル領域
を形成する例について説明したが、チャネル領域がp型
半導体により形成されたJFETにも本発明を適用可能
である。但し、この場合には、電流方向や印加するゲー
ト電圧の極性が逆になる。
【0070】また、ドリフト半導体部以外の半導体部の
ドーパント濃度や厚さは、縦型JFETをノーマリオフ
型とするか否かやデバイス全体としての電流容量によっ
て定まるものである。したがって、本発明の目的である
高耐圧の縦型JFETを実現する上で直接関わることで
はないが、好適な実施例では、チャネル長(図中x軸方
向)はチャネル幅(図中y軸方向)の15倍以上20倍
以下である。
【0071】
【発明の効果】本発明によれば、ドレイン耐圧を維持し
つつオン抵抗を低減できる縦型接合型電界効果トランジ
スタ、及び縦型接合型電界効果トランジスタの製造方法
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、第1の実施の形態における縦型JFE
Tの斜視図である。
【図2】図2(a)は、VG>VTにおける縦型JFET
のチャネル制御を示す模式図である。図2(b)は、V
G<VTにおける縦型JFETのチャネル制御を示す模式
図である。
【図3】図3(a)は、ドリフト領域形成工程における
縦型JFETの斜視図である。図3(b)は、p型半導
体領域形成工程における縦型JFETの斜視図である。
図3(c)は、ソース領域形成工程における縦型JFE
Tの斜視図である。
【図4】図4(a)は、ソース半導体部形成工程におけ
る縦型JFETの斜視図である。図4(b)は、ゲート
半導体部形成工程における縦型JFETの斜視図であ
る。
【図5】図5(a)は、酸化膜形成工程における縦型J
FETの斜視図である。図5(b)は、電極領域形成工
程における縦型JFETの斜視図である。
【図6】図6(a)は、電極形成工程における縦型JF
ETの斜視図である。図6(b)は、絶縁膜形成工程に
おける縦型JFETの斜視図である。
【図7】図7は、配線工程における縦型JFETの斜視
図である。
【図8】図8(a)は、ゲート領域形成工程における縦
型JFETの斜視図である。図8(b)は、ゲート半導
体部形成工程における縦型JFETの斜視図である。
【図9】図9(a)は、第4の実施の形態に係る縦型J
FETの部分拡大図である。図9(b)は、別の形態を
示す縦型JFETの部分拡大図である。
【符号の説明】
1…縦型JFET、2…n+型ドレイン半導体部、3
1,33,35,37…p型ドリフト半導体領域、3
2,34,36…n型ドリフト半導体領域、41,4
2,43…チャネル半導体部、51,52,53…p+
型ゲート半導体部、61,62,63…n+型ソース半
導体部、7…ドレイン電極、81,82,83…ゲート
電極、91,92,93…ソース電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 弘津 研一 大阪府大阪市此花区島屋一丁目1番3号 住友電気工業株式会社大阪製作所内 (72)発明者 初川 聡 大阪府大阪市此花区島屋一丁目1番3号 住友電気工業株式会社大阪製作所内 (72)発明者 星野 孝志 大阪府大阪市此花区島屋一丁目1番3号 住友電気工業株式会社大阪製作所内 (72)発明者 松波 弘之 京都府八幡市西山足立1−9 (72)発明者 木本 恒暢 京都府京都市伏見区桃山町松平筑前1−39 −605 Fターム(参考) 5F102 FA01 FA02 FB01 GB02 GC08 GD04 GJ02 GL02 GS07 GV07 HC01 HC02 HC07 HC15

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主面を有し第1導電型のドレイン半導体
    部と、 前記ドレイン半導体部の主面上に設けられ、複数の第1
    導電型半導体領域及び第2導電型半導体領域並びにこれ
    らの半導体領域により形成され前記主面に交差する面に
    沿って延びる複数のpn接合を有するpn半導体部と、 前記pn半導体部の複数のpn接合が、前記pn半導体
    部の表面に現れる接合線のうちの一つおきの接合線上に
    設けられた複数の凹部と、 隣接する凹部の間に位置するチャネル半導体領域の導電
    率を制御するように各凹部に設けられたゲート半導体部
    と、 前記チャネル半導体領域上に設けられたソース半導体部
    とを備え、 前記チャネル半導体領域は、前記ドレイン半導体部と前
    記ソース半導体部との間に位置し、 前記複数のpn接合のうちの少なくとも一つのpn接合
    は、前記ソース半導体部と前記ドレイン半導体部との間
    に位置する、縦型接合型電界効果トランジスタ。
  2. 【請求項2】 主面を有するドレイン半導体部と、 前記ドレイン半導体部の主面上に設けられ、複数の第1
    導電型半導体領域及び第2導電型半導体領域、これらの
    半導体領域により形成され前記主面に交差する面に沿っ
    て延びる複数のpn接合並びに前記複数のpn接合のう
    ちの少なくとも一つのpn接合を含むように延びる突起
    部を有するpn半導体部と、 前記突起部の導電率を制御するように前記突起部の両側
    に設けられたゲート半導体部と、 前記突起部上に設けられたソース半導体部とを備える、
    縦型接合型電界効果トランジスタ。
  3. 【請求項3】 その主面に順に設けられた第1〜第4の
    領域を有する第1導電型のドレイン半導体部と、 前記第1及び第2の領域上に設けられた第1導電型半導
    体領域並びに前記第3及び第4の領域上に設けられた第
    2導電型半導体領域を有するドリフト半導体部と、 前記第1の領域及び前記ドリフト半導体部上に設けられ
    た第1のゲート半導体部と、 前記第4の領域及び前記ドリフト半導体部上に設けられ
    た第2のゲート半導体部と、 前記第2の領域、前記第3の領域、及び前記ドリフト半
    導体部上にあり、前記第1のゲート半導体部と前記第2
    のゲート半導体部との間に設けられたチャネル半導体部
    と、 前記チャネル半導体部上に設けられたソース半導体部と
    を備える、縦型接合型電界効果トランジスタ。
  4. 【請求項4】 前記チャネル半導体部は、前記第2の領
    域及び前記ドリフト半導体部上に設けられた第1導電型
    半導体領域並びに前記第3の領域及び前記ドリフト半導
    体部上に設けられた第2導電型半導体領域を有する、請
    求項3に記載の縦型接合型電界効果トランジスタ。
  5. 【請求項5】 前記ソース半導体部は、前記第1導電型
    半導体領域上に設けられている、請求項4に記載の縦型
    接合型電界効果トランジスタ。
  6. 【請求項6】 前記ゲート半導体部は、所定の方向に延
    びる、請求項1〜5の何れか一項に記載の縦型接合型電
    界効果トランジスタ。
  7. 【請求項7】 前記ゲート半導体部の間に位置する第1
    導電型領域の幅は、当該縦型接合型電界効果トランジス
    タがノーマリオフ特性を示すように決定されている、請
    求項1〜6の何れか一項に記載の縦型接合型電界効果ト
    ランジスタ。
  8. 【請求項8】 前記チャネル半導体部は、第1の部分と
    第2の部分に更に分けられ、 前記第1の部分は、前記第1のゲート半導体部と前記第
    2のゲート半導体部との両方に挟まれており、 前記第2の部分は、前記第1のゲート半導体部と前記第
    2のゲート半導体部とに挟まれることがないように、前
    記第1の部分上に位置する、請求項3〜5の何れか一項
    に記載の縦型接合型電界効果トランジスタ。
  9. 【請求項9】 前記第1導電型半導体領域と前記第2導
    電型半導体領域のドーパント濃度及び幅は、一方の半導
    体領域の全体が空乏化したときに、他方の半導体領域も
    全体が空乏化しているように決定されている、請求項1
    〜8の何れか一項に記載の縦型接合型電界効果トランジ
    スタ。
  10. 【請求項10】 前記ドレイン半導体部、及び前記pn
    半導体部は、SiCにより形成される、請求項1〜9の
    何れか一項に記載の縦型接合型電界効果トランジスタ。
  11. 【請求項11】 前記ゲート半導体部と前記チャネル半
    導体部との接合は、ヘテロ接合である、請求項3〜5の
    何れか一項に記載の縦型接合型電界効果トランジスタ。
  12. 【請求項12】 第1導電型の基板上に、該基板の主面
    と交差する方向に延びる面に沿って第1導電型の半導体
    領域と第2導電型の半導体領域とが接合するように交互
    に配列された半導体部を形成する工程と、 第1導電型のソース半導体膜を前記半導体部上に形成す
    る工程と、 前記半導体部が露出するように前記ソース半導体膜の一
    部をエッチングして、ソース半導体部を形成する工程
    と、 前記第1導電型の半導体領域と前記第2導電型の半導体
    領域との接合を挟むように第2導電型のゲート半導体部
    を前記半導体部中に形成する工程とを含む縦型接合型電
    界効果トランジスタの製造方法。
  13. 【請求項13】 前記半導体部は、複数の半導体膜を成
    膜する工程を繰り返して形成される、請求項12に記載
    の縦型接合型電界効果トランジスタの製造方法。
  14. 【請求項14】 前記半導体部、前記ドレイン半導体
    部、及び前記ゲート半導体部は、SiCを含む、請求項
    12又は13に記載の縦型接合型電界効果トランジスタ
    の製造方法。
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