JP2003207853A - 画像読取装置 - Google Patents

画像読取装置

Info

Publication number
JP2003207853A
JP2003207853A JP2002005068A JP2002005068A JP2003207853A JP 2003207853 A JP2003207853 A JP 2003207853A JP 2002005068 A JP2002005068 A JP 2002005068A JP 2002005068 A JP2002005068 A JP 2002005068A JP 2003207853 A JP2003207853 A JP 2003207853A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
contact glass
suction
image
document
reading
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002005068A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Takei
章 武井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Finetech Nisca Inc
Original Assignee
Nisca Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nisca Corp filed Critical Nisca Corp
Priority to JP2002005068A priority Critical patent/JP2003207853A/ja
Priority to US10/151,289 priority patent/US6874775B2/en
Priority to CN 02120428 priority patent/CN1266922C/zh
Priority to EP02025387A priority patent/EP1313304A3/en
Priority to TW92100463A priority patent/TW591933B/zh
Publication of JP2003207853A publication Critical patent/JP2003207853A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Facsimile Scanning Arrangements (AREA)
  • Facsimiles In General (AREA)
  • Optical Systems Of Projection Type Copiers (AREA)
  • Delivering By Means Of Belts And Rollers (AREA)
  • Holders For Sensitive Materials And Originals (AREA)
  • Exposure Or Original Feeding In Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 設置面積が小さく良好が画像を得ることがで
きる画像読取装置を提供する。 【解決手段】 画像読取装置1は、垂直に配置されたコ
ンタクトガラス300、コンタクトガラス300に沿っ
て回転可能に配設され写真先端を読取基準位置Tまで搬
送する搬送ベルト505、第1吸引ファン503で第1
吸引ダクト532を負圧にして搬送ベルト505に形成
された複数の吸気孔から写真を吸着させる第1吸引部5
31を有している。読取位置で搬送ベルト505に吸着
されコンタクトガラス300に対して所定間隔離間して
保持された写真から、キャリッジ301をコンタクトガ
ラス300に沿って上昇移動させて画像を読み取る。コ
ンタクトガラス300を略垂直に配置したので設置面積
が小さく、写真及びコンタクトガラス300の間隔はニ
ュートンリングが発生しない程大きい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、読取手段を移動さ
せて原稿に記録された画像を読み取る画像読取装置に係
り、特に、原稿を所定の読取位置に吸着しながら搬送す
る搬送手段を備えた画像読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、原稿を吸着しながら搬送する原稿
搬送部を備え、原稿に記録された画像を読み取る画像読
取装置が知られている。図11(A)に示すように、こ
の種の画像読取装置は、箱状のケーシング915の上部
開口を覆うように略水平に固定されたコンタクトガラス
901及びケーシング915内に内包されコンタクトガ
ラス901に沿って移動しながら原稿に記録された画像
を読み取る読取ユニット902を有する画像読取部90
0と、コンタクトガラス901の上方に配設され原稿を
吸着しながら所定の読取位置に搬送する原稿搬送部91
0とを備えている。図11(A)、(B)に示すよう
に、原稿搬送部910は、複数の吸気孔906が形成さ
れローラ911、912、913に巻き掛けられた無端
搬送ベルト903と、この無端搬送ベルト903に原稿
を吸着させるために無端搬送ベルト903の内側(上
側)に吸気孔906の形成方向に沿って矩形状に吸引口
907が形成された吸引ダクト905と、吸引ダクト9
05を介してコンタクトガラス901の反対側に配置さ
れ吸引ダクト905内のエアを吸引する吸引ファン90
4とを有している。
【0003】この画像読取装置では、吸引ファン904
の作動により吸引ダクト905内のエアを吸引すること
で、吸引口907を介して搬送ベルト903に形成され
た吸気孔906で原稿を吸引しつつ、図示しない駆動ユ
ニットでローラ911、912、913を回転させ無端
搬送ベルト903を図11(A)の矢印方向に回転させ
て原稿を読取位置まで搬送し、原稿をコンタクトガラス
901に押圧させた状態で読取ユニット902を移動さ
せて原稿に記録された画像を読み取る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記画
像読取装置では、コンタクトガラスを装置の設置面に対
し略水平に固定していたので、コンタクトガラスはその
面上に載置された原稿の読み取りのために原稿面よりも
大きな適度な広さが必要であり、さらにこのコンタクト
ガラスを固定するケーシングは読取ユニットを移動させ
るためにコンタクトガラスの面積以上の大きさが必要な
ことから、装置全体の設置面積が大きくなり、近時要求
される設置面積の省スペース化が図れない、という問題
がある。
【0005】また、例えば写真のように光沢のある原稿
の場合には、原稿とコンタクトガラスとの間に形成され
る薄い空気層によって、原稿面から反射した光とコンタ
クトガラスを介して反射した光とが干渉することにより
ニュートンリングが発生し、良好な画像が得られない、
という問題がある。
【0006】本発明は上記事案に鑑み、設置面積が小さ
く良好な画像を得ることができる画像読取装置を提供す
ることを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の第1の態様は、読取手段を移動させて原稿
に記録された画像を読み取る画像読取装置において、略
垂直に配置されたコンタクトガラスと、前記コンタクト
ガラスに沿って回転可能に配設され前記原稿を所定の読
取位置に搬送する無端搬送ベルトと、前記無端搬送ベル
トに前記原稿を吸着させる吸引手段と、を備え、前記読
取位置において前記無端搬送ベルトに吸着され前記コン
タクトガラスに対して所定間隔離間して停止・保持され
た原稿から、前記読取手段を前記コンタクトガラスに沿
って上昇または下降移動させて前記画像を読み取ること
を特徴とする。
【0008】本態様の画像読取装置では、コンタクトガ
ラスが略垂直に配置され、無端搬送ベルトがコンタクト
カラスに沿って回転可能に配設されている。原稿は、吸
引手段で無端搬送ベルトに吸着され、無端搬送ベルトに
より所定の読取位置に搬送される。そして、読取位置に
おいて無端搬送ベルトに吸着されコンタクトガラスに対
して所定間隔離間して停止・保持された原稿から、読取
手段をコンタクトガラスに沿って上昇または下降移動さ
せて画像が読み取られる。この所定間隔には、原稿面か
らの反射光とコンタクトガラス面からの反射光とが干渉
する間隔より大きな間隔が設定される。本態様によれ
ば、コンタクトガラスを略垂直に配置し、読取手段をコ
ンタクトガラスに沿って上昇または下降移動させて画像
を読み取るようにしたので、画像読取装置の設置面積を
小さくすることができると共に、原稿は読取位置におい
て無端搬送ベルトに吸着されコンタクトガラスに対して
所定間隔離間しているためニュートンリングの発生を防
止することができるので、良好な画像を得ることができ
る。
【0009】本態様において、読取位置の原稿停止基準
となる基準位置をコンタクトガラスの下部に設け、この
基準位置に前記原稿を停止させる停止手段を更に備える
ようにすれば、原稿搬送時に仮に原稿が落下してしまっ
ても、原稿を確実に読取位置に停止させることができ
る。無端搬送ベルトが複数の吸気孔が形成された少なく
とも一つの無端ベルトからなり、吸引手段が、コンタク
トガラス側に少なくとも一つの吸引口が形成された吸引
ダクトと、この吸引ダクト内のエアを吸引する吸引ファ
ンとを有するようにすれば、吸引ファンを作動させるこ
とで、吸引手段により、吸引ダクトの吸引口と無端搬送
ベルトの吸気孔とを介して、原稿を無端搬送ベルトに吸
着させることができる。
【0010】また、上記課題を解決するために、本発明
の第2の態様は、略垂直に配置されたコンタクトガラス
を備え、このコンタクトガラスの一側に原稿停止の基準
となる基準位置を設定し、この基準位置を基準として保
持される原稿からこの原稿に記録された画像を読取手段
で読み取る画像読取装置であって、前記コンタクトガラ
スの他側に位置し原稿を挿入するための第1給紙口と、
この第1給紙口から前記コンタクトガラスに沿って前記
基準位置まで原稿を案内する搬送経路と、この搬送経路
に前記基準位置側から順に前記コンタクトガラスの他側
に向けて配設され原稿を吸引する第1、第2吸引手段
と、前記第1吸引手段と前記第2吸引手段との間から前
記搬送経路に原稿を挿入するための第2給紙口と、前記
第1給紙口または前記第2給紙口から挿入された原稿を
前記第1吸引手段で吸引して前記読取位置に搬送する搬
送ベルトと、を備え、原稿が前記第1給紙口から挿入さ
れた場合は、前記第1、第2吸引手段により前記コンタ
クトガラスに対して所定間隔離間して吸引保持された原
稿から、前記読取手段を前記コンタクトガラスに沿って
上昇または下降移動させて前記画像を読み取り、原稿が
前記第2給紙口から挿入された場合は、前記第1吸引手
段により前記コンタクトガラスに対して所定距離離間し
て吸引保持された原稿から、前記読取手段を前記コンタ
クトガラスに沿って上昇または下降移動させて前記画像
を読み取る、ことを特徴とする。
【0011】本態様の画像読取装置では、コンタクトガ
ラスが略垂直に配置され、このコンタクトガラスの一側
に原稿停止の基準となる基準位置が設定されている。原
稿が第1給紙口から挿入された場合に、原稿は、第1吸
引手段で搬送ベルトに吸引されるとともに第2吸引手段
に吸引されて、搬送経路を搬送ベルトにより基準位置ま
で搬送され、第1、第2吸引手段でコンタクトガラスに
対して所定間隔離間して吸引保持された原稿から、読取
手段をコンタクトガラスに沿って上昇または下降移動さ
せて画像が読み取られる。一方、原稿が第1吸引手段と
第2吸引手段の間の第2給紙口から挿入された場合に、
原稿は、第1吸引手段で搬送ベルトに吸引され、搬送経
路を搬送ベルトにより基準位置まで搬送され、第1吸引
手段でコンタクトガラスに対して所定間隔離間して吸引
保持された原稿から、読取手段をコンタクトガラスに沿
って上昇または下降移動させて画像が読み取られる。本
態様によれば、第1の態様と同様に、コンタクトガラス
を略垂直に配置し、読取手段をコンタクトガラスに沿っ
て上昇または下降移動させて画像を読み取るようにした
ので、画像読取装置の設置面積を小さくすることができ
るとともに、原稿は、基準位置を基準に保持された状態
で、コンタクトガラスに対して所定間隔離間しているた
めニュートンリングの発生を防止することができるの
で、良好な画像を得ることができると共に、第2給紙口
から挿入された原稿は搬送ベルトによる読取位置までの
搬送距離が短くなるので、搬送時間を短縮することがで
きる。
【0012】本態様において、第2給紙口から搬送経路
に原稿を給送する給紙手段を更に備えるようにすれば、
多数枚の原稿を搬送処理する際に処理効率を高めること
ができるので、更に搬送時間を短縮することができる。
また、コンタクトガラスの下部に基準位置を配するとと
もに、この基準位置に原稿を停止させる停止手段を更に
備えるようにすれば、原稿搬送時に仮に原稿が落下して
しまっても、原稿を確実に読取位置に停止させることが
できる。
【0013】また、上記第1、第2の態様において、読
取手段を上昇移動させて画像を読み取るようにすれば、
読取手段を下降移動させて画像を読み取る場合に比べ読
取手段の移動に伴って発生する振動による画像への影響
を低減させることができる。そして、本発明の第3の態
様は、読取手段を移動させて原稿に記録された画像を読
み取る画像読取装置であり、略垂直に配置されたコンタ
クトガラスと、前記コンタクトガラスに沿って回転可能
に配設され前記原稿を所定の読取位置に搬送する無端搬
送ベルトと、前記無端搬送ベルトに前記原稿を吸着させ
る吸引手段と、を備え、前記読取手段を前記コンタクト
ガラスに沿って上昇または下降移動させて前記画像を読
み取る際に、前記吸引手段を作動させるようにすれば、
第1の態様と同様に、コンタクトガラスを略垂直に配置
し、読取手段をコンタクトガラスに沿って上昇または下
降移動させて画像を読み取るようにしたので、画像読取
装置の設置面積を小さくすることができ、画像を読み取
る際に吸引手段を作動し原稿を吸引させることで、ニュ
ートンリングの発生を防止することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明を
写真の画像を読み取る画像読取装置に適用した実施の形
態について説明する。なお、本画像読取装置は、例え
ば、写真取扱店などに設置され、客から持ち込まれたプ
リント写真や店内で焼き付けされた写真の画像を読み取
り、加工編集して、CD−R等の記録媒体に保存するサ
ービス等に供される。
【0015】(構成)図1に示すように、本実施形態の
画像読取装置1は、原稿としての写真の画像を読み取る
画像読取ユニット3と、画像読取ユニット3により読み
取りが行われる所定の読取位置800まで写真を一枚ず
つ搬送する搬送ユニット2とを備えている。
【0016】<画像読取ユニット>画像読取ユニット3
は、略垂直に配置され透明なガラスからなるコンタクト
ガラス300と、コンタクトガラス300の下方に配置
されたシェーディング補正用の白基準板323と、写真
の長さに応じた距離をコンタクトガラス300に沿って
移動しながら写真の画像を読み取るキャリッジ301
(読取手段)と、を有している。
【0017】図3に示すように、コンタクトガラス30
0はフレーム350に取り付けられている。フレーム3
50は、コンタクトガラス300よりもわずかに小さな
長方形状の開口が形成された取り付け面351を有した
断面略コ字状の形状とされている。コンタクトガラス3
00は取り付け面351の開口に配され、端面が左右各
3個ずつ計6個の板状の取り付け部材352と取り付け
面351とに挟まれ、取り付け部材352側からネジ止
めすることでフレーム350に固定されている。フレー
ム350の下端部には、取り付け面351と直交する方
向に延出した矩形状の支持面353が形成されている。
支持面353は、画像読取装置1の底面を構成する下フ
レーム701(図1参照)に固定されている。このた
め、コンタクトガラス300は画像読取装置1の設置面
に対し略垂直に支持(配置)されている。取り付け面3
51の開口最下端部には、コンタクトガラス300と同
様に、白基準板323がネジ止めされている。なお、下
フレーム701の載置面側には、載置面と接触する4つ
の樹脂製脚702が所定距離離れて下フレーム701に
固定されている。
【0018】コンタクトガラス300と白基準板323
とは、後述する排出部60の一部を構成し複数のローラ
602(回転体)を回転可能に支持する断面略R状の回
転体支持部材615を介して垂直方向に略同一平面を構
成している(図1も参照)。回転体支持部材615に
は、複数のローラ602が原稿搬送(排出)方向に連続
して隣接するローラの外周が互いにオーバラップするよ
うに千鳥状に配設されている。
【0019】図1に示すように、キャリッジ301は、
写真に光を照射するキセノンランプなどの光源303
と、写真からの反射光の光路を変更させる複数のミラー
304、305、306、307と、ミラー307から
の反射光を結像させるレンズユニット308と、結像さ
れた反射光をRGB3色でそれぞれ光電変換する3個の
CCDからなるカラーイメージセンサ309と、イメー
ジセンサ309が取り付けられたセンサ基板325とを
有する一体ユニットとして構成されている。
【0020】また、画像読取ユニット3は、上部側に配
置されキャリッジ301をコンタクトガラス300に沿
って上下(垂直)方向に移動させる駆動プーリ319
と、下部側に配置された従動プーリ320と、を有して
おり、駆動プーリ319及び従動プーリ320間にはタ
イミングベルト321が張架されている。図4に示すよ
うに、駆動プーリ319のプーリ軸の反対側には、駆動
プーリ309より大径のプーリ326が嵌着されてい
る。プーリ326には、図示を省略したタイミングベル
トを介して、正逆転可能でキャリッジ301の駆動源と
なるキャリッジモータM3からの回転動力が伝達され
る。
【0021】キャリッジ301は、一対のロッド状ガイ
ドシャフト333、334とそれぞれ摺動可能な円筒状
の支持部材570、571で両側が支持されている。ガ
イドシャフト333、334の両端は、上下方向に離間
して配設された板状の上側フレーム331、下側フレー
ム332に固定されている。支持部材570、571
は、高分子樹脂が材質とされており、ガイドシャフト3
33、334の外径(直径)よりもわずかに大きな内径
に成形されている。従って、支持部材570、571に
支持されたキャリッジ301は、ガイドシャフト33
3、334の案内により上下方向に摺動可能に構成され
ている。
【0022】図2に示すように、キャリッジモータM3
の正転駆動により、駆動プーリ319、タイミングベル
ト321が時計方向に回転してキャリッジ301が上昇
移動し、キャリッジモータM3の逆転駆動により、駆動
プーリ319、タイミングベルト321が反時計方向に
回転してキャリッジ301が下降移動する。図1に示す
ように、下フレーム701には、キャリッジ301のホ
ームポジションHを検出する透過型センサからなるホー
ムポジションセンサ330が配置されている。キャリッ
ジ301は、このホームポジションHから(上側フレー
ム331で規制される)コンタクトガラス300の上端
近傍(図2に示す点線位置)まで、コンタクトガラス3
00に沿って昇降移動が可能である。また、搬送ユニッ
ト2により搬送されてきた写真の停止基準となる基準位
置Tがコンタクトガラス300の下部に設定されてお
り、この基準位置Tに設けられた後述する停止手段で先
端が当接されて写真は読取位置800で停止される。な
お、この基準位置Tは、キャリッジ301の原稿読取開
始位置としても設定されている。さらに、白基準板32
3の下方近傍がキャリッジ301のホームポジションH
に設定されている。
【0023】<搬送ユニット>図1に示すように、搬送
ユニット2は、コンタクトガラス300の上部に配置さ
れ手差し給紙口10C(第1給紙口)を有する手差し給
紙部10と、後述するように第1搬送経路109と第2
搬送経路507とで構成され手差し給紙口10Cから読
取位置800(基準位置T)までコンタクトガラス30
0に沿って写真(の先端)を案内する搬送経路700
と、搬送経路700に沿って写真を搬送する原稿搬送部
50と、手差し給紙部10と原稿搬送部50との間から
所定長さ以下の写真を搬送経路700に給送する自動給
紙部20と、キャリッジ301で画像が読み取られた写
真を排出する排出部60と、を有している。
【0024】なお、所定長さ以下の写真(以下、Sサイ
ズ写真という。)には、例えば、Eサイズ(88mm×
117mm)、Lサイズ(88mm×127mm)、4
Rサイズ(4インチ×6インチ=101.6mm×15
2.4mm)、ハイビジョンサイズ(88mm×156
mm)、インスタント写真小(86mm×54mm)、
インスタント写真大(86mm×108mm)が該当
し、所定長さ以上の写真(以下、パノラマ写真とい
う。)には、例えば、パノラマ写真(88mm×254
mm)が該当する。
【0025】手差し給紙部10は、回動軸102を中心
に手動で回動させることで開閉可能なカバー101、パ
ノラマ写真を挿入するための手差し給紙口10C、手差
し給紙口10Cにパノラマ写真を案内するガイド部11
0、鈍角状に屈曲した屈曲部を境としてパノラマ写真を
載置(支持)するための手差し給紙トレイ108aとコ
ンタクトガラス300の上部表面から所定間隔離間され
て配置されるガイドフレーム108bとからなるフレー
ム108(図5も参照)、フレーム108と一体に形成
されパノラマ写真を吸引する第2吸引部150、及び、
フレーム108の上端近傍に配置されパノラマ写真の有
無を検出するエンプティセンサ111で構成されてい
る。
【0026】カバー101は、上述したように手動で開
閉可能であり、手差し給紙トレイ108a上にパノラマ
写真が載置されていない不使用時には、このカバー10
1を閉じることで、画像読取装置1内に手差し給紙口1
0Cからほこりなどの異物の混入を防止すると共に、写
真の画像読取時にカバー101を閉じることで、画像読
取装置1内に外光の入射を防止する機能を有している。
【0027】ガイド部110は、断面略三角形状のガイ
ド部材103に従動ローラ104、105、106、1
07が取り付けられて構成されている。これらの従動ロ
ーラ104、105、106、107は、手動でパノラ
マ写真が手差し給紙口10Cから挿入されたときやパノ
ラマ写真が搬送されるときに写真面に接触して回転する
ことで、パノラマ写真とガイド部材103との接触抵抗
を低減させるとともに写真の画像面にキズがつくのを防
止するために配設されている。
【0028】フレーム108は、黒色の樹脂により手差
し給紙トレイ108aとサイドフレーム108bとが一
体成形されている。上述したように、屈曲部より上方の
手差し給紙トレイ108aは搬送経路700に対して屈
曲しており、搬送経路700に手差し給紙口10Cから
異物が直接混入することを防止している。屈曲部より下
方のガイドフレーム108bは、コンタクトガラス30
0の表面と搬送経路700の上部側搬送経路となる第1
搬送経路109を形成するとともに、パノラマ写真を支
持する支持面としての機能も有している。図6に示すよ
うに、ガイドフレーム108bのコンタクトガラス30
0に対向する面上には、パノラマ写真の搬送方向に延設
された複数のリブ130が形成されており、パノラマ写
真はこのリブ130と線接触することで搬送時の接触抵
抗が低減される。また、ガイドフレーム108bの略中
央には矩形状の吸気口125が形成されており、第2吸
引部150によりパノラマ写真の略中央部が吸引され
る。
【0029】図5に示すように、第2吸引部150は、
フレーム108と一体の樹脂で形成された袋状の第2吸
引ダクト120と、第2吸引ダクト120の吸気口12
5の反対側にネジ止めされた第2吸引ファン121とで
構成されている。第2吸引ファン121は、箱状のケー
シング126内にボス122の周囲に複数の羽根123
を取り付けたファン128を有している。ケーシング1
26には、第2吸引ダクト120側に略円形の通気口1
24が形成されており、第2吸引ダクト120の反対側
に吐出口127が形成されている。第2吸引ファン12
1の作動(ファン128の回転)により、吸気口125
から吸引された空気が吐出口127より排気されるた
め、吸気口125を介してパノラマ写真が吸引され、ガ
イドフレーム108b上のリブ130上で支持される。
第2吸引部150の吸引力は、後述する第1吸引部53
1の吸引力よりも弱く設定されている。
【0030】本実施形態では、写真の厚さが約0.3m
mであるのに対し、リブ130の表面からコンタクトガ
ラス300の表面までの間隔は約1mmに設定されてい
る。従って、第2吸引部150で吸引されリブ130に
支持されたパノラマ写真の表面(画像面)からコンタク
トガラス300の表面までは所定間隔(約0.7mm)
離間することになる。
【0031】原稿搬送部50は、ローラ501、50
2、533、504に張架された無端搬送ベルト505
と、搬送ベルト505に包囲され写真を吸引して搬送ベ
ルト505に吸着させる第1吸引部531と、コンタク
トガラスの下部に位置し搬送経路700(第2搬送経路
507)に進退自在に駆動され写真を基準位置T(読取
位置800)で停止させる停止部材508とで構成され
ている。
【0032】搬送ベルト505は、コンタクトガラス3
00の表面とで、上述した第1搬送経路に連続し、搬送
経路700の下部側搬送経路となる第2搬送経路507
を形成している。図6に示すように、搬送ベルト505
は、原稿(写真)搬送方向に並行する2本の黒色の無端
ベルト505a、505bで構成されており、各無端ベ
ルト505a、505bには、吸気用の複数の吸気孔5
50が各2列原稿搬送方向に沿って形成されている。な
お、搬送ベルト505に張力を与えるために、ローラ5
04は、中央部に支点を有するレバー510の一側に支
点を中心として回動可能に固定されており、レバー51
0の他側にはバネにより所定の付勢力が加えられている
(図1参照)。
【0033】図5に示すように、第1吸引部531は、
第1吸引ダクト532と第1吸引ファン503とで構成
されている。第1吸引ダクト532は、黒色の樹脂で形
成された箱状の形状を有している。第1吸引ダクト53
2は、コンタクトガラス300側の一側が後述する梁を
介してローラ533、502の間の搬送ベルト505に
接触するよう配置されており、開放された他側には、中
央に略円形状の通気口556が形成された取付板553
がネジ止めされている。取付板553には図示しないネ
ジで第1吸引ファン503が固定されている。第1吸引
ファン503は、箱状のケーシング557内にボス55
9の周囲に多数の羽根560を取り付けたファン561
を有している。ケーシング557には、図5の紙面奥側
に図示しない吐出口が形成されている。
【0034】図6に示すように、第1吸引ダクト532
のコンタクトガラス300側には、略中央に原稿搬送方
向に沿って伸びる縦長の2つの吸引口552a、552
bが形成されており、これらの吸引口552a、552
bを塞ぐように無端ベルト505a、505bがローラ
533、502に巻き掛けられいる。上述したように、
無端ベルト505a、505bには、吸気口552a、
552bに沿って各2列の吸気孔550が形成されてい
る。従って、第1吸引ファン503の作動(ファン56
1の回転)により、写真は、無端ベルト505a、50
5bの吸気孔550、第一吸引ダクト503の吸引口5
52a、552bを介して搬送ベルト505に吸着さ
れ、吸気孔550から吸引された空気は第1吸引ファン
503の図示しない吐出口より排気される。
【0035】第1吸引ダクト532は、吸引口552a
及び552bの両外側に原稿搬送方向に沿って伸びる4
本のリブ551a、551b、551c、551dを有
している。これらのリブは、中央に配された無端ベルト
505a、505bでは支持されない写真の両外側を支
持し、写真を第1吸引ダクト532に線接触させること
により搬送時の写真と第1吸引ダクト532表面との接
触抵抗を低減させ、写真のスキューを防止している。
【0036】また、第1吸引ダクト532は、各吸引口
552a、552bの両端および中央に原稿搬送方向に
伸びる3本の垂直梁580及び垂直梁580とは略90
°の角度をなす各3本の水平梁585を有している。垂
直梁580及び水平梁585は、第1吸引ダクト532
の表面からコンタクトガラス300側に突出し、各無端
ベルト505a、505bを支持している。このため、
各無端ベルト505a、505bと第1吸引ダクト50
3表面との接触面積は減少し、接触抵抗が低減さされ
る。6本の垂直梁580のうち各吸引口552a、55
2bの中央に配置された2本の垂直梁580と6本の水
平梁585とは、吸引による各無端ベルト505a、5
05bの変形を防止し、ひいては写真の変形を防止して
いる。
【0037】図7に示すように、リブ551a〜551
dの第1吸引ダクト532からの高さ(長さ)と、垂直
梁580(水平梁585)の第1吸引ダクト532から
の高さに無端ベルト505a、505bの厚さを加えた
長さとは、同一となるようにそれぞれ設定されている。
これにより、無端ベルト505a、505bに吸着され
る写真の平面性が保たれる。また、搬送ベルト505の
表面からコンタクトガラス300の表面までの間隔、及
び、リブ551a〜551dの表面からコンタクトガラ
ス300の表面までの間隔は、上述した手差し給紙部1
0と同様に、約1mmに設定されている。従って、第1
吸引部531により搬送ベルト505に吸着されリブ5
51a〜551dで支持される写真の表面(画像面)か
らコンタクトガラス300の表面までは所定間隔(約
0.7mm)離間するようになる。また、第1吸引部5
31、第2吸引部150の両方で吸引支持されるパノラ
マ写真も平面性を有した状態で、コンタクトガラス30
0から所定間隔離間されて吸着保持される。
【0038】図6に示すように、ローラ533、502
間の搬送ベルト505の長さは、Sサイズ写真の原稿搬
送方向長さよりも長く、パノラマ写真の原稿搬送方向長
さよりも短く設定されている。換言すれば、第1吸引ダ
クト532は、Sサイズ写真のうち原稿搬送方向におけ
る長さが最大(MAX)のハイビジョンサイズの先端が
停止部材508(ストッパ508a、508b)に当接
した状態で、原稿搬送方向に亘って吸着される長さで、
かつ、パノラマ写真の後端側の一部が吸着される長さと
されている。
【0039】第1吸引ダクト503、無端ベルト505
a、505bは、写真の画像読取時に発生する背景の影
響を防止するために、上述したフレーム108と同色
(または同等の反射率)の黒色とされている。すなわ
ち、これらの部材の背景色を黒色に均一化することで、
搬送ベルトのエッジ部や吸引孔の影の影響を防止すると
ともに、写真が薄い(透光性が比較的高い)原稿のため
に写真の裏に書かれている文字などが透けてしまういわ
ゆる裏映り状態となり写真画像とともに読み取られてし
まう不具合を防止している。また、上述したフレーム1
08を黒色にすることで、パノラマ写真を読み取る場合
に吸気口125のエッジ部、ガイドフレーム108bの
下端側エッジ部、第1吸引ダクト532の上端側エッジ
部などの裏映り状態よる不具合を防止している。
【0040】停止部材508は、二つのストッパ508
a、508bで構成されている。これらのストッパ50
8a、508bは、搬送ベルト508の下側に、搬送経
路700(第2搬送経路507)に対して平行に進退可
能に取り付けられており、搬送されてきた写真の先端を
当接させて基準位置Tを基準として読取位置800に写
真を停止させる(図1参照)。さらにストッパ508
a、508bを搬送ベルト505の外側に設け写真のよ
り外側を当接させることで写真の斜行をより確実に矯正
する。
【0041】図1に示すように、自動給紙部20は、手
動で開閉される給紙トレイカバー200と、複数枚のS
サイズ写真が積載される給紙トレイ202と、給紙トレ
イ202上のSサイズ写真が挿入される繰出し口20C
と、繰出し口20Cから挿入されたSサイズ写真を下流
側に案内するガイド204、205と、ガイド204、
205で形成される給紙経路203に沿ってSサイズ写
真を給送する給紙部21と、給紙トレイ202上のSサ
イズ写真の有無を検出するエンプティセンサ206と、
を備えている。
【0042】給紙トレイ202は、給紙トレイ202を
下方側から押圧するバネ230と、回動軸231とを有
しており、回動軸231を中心に常にバネ230によっ
て押し上げられた状態となっている。
【0043】給紙トレイカバー200は回動軸231を
支点として回動し、給紙トレイカバー200と係合して
回動するレバー232を有している。レバー232は、
回動軸233を中心に回動し、給紙トレイ202に一体
に設けられた係合ピン234と係合可能に構成されてい
る。オペレータにより給紙トレイカバー200が開かれ
たときに、レバー232は押し下げられ、さらにこのレ
バー232で係合ピン234が下側に押し下げられ、給
紙トレイ202は下がり、Sサイズ写真が載置可能な状
態となる。一方、給紙トレイカバー200が閉められた
ときに、レバー232は上昇し係合ピン234とは係合
せず、給紙トレイ202はフリー状態となる。このと
き、給紙トレイ202は、バネ230によって押し上げ
られた状態となり、給紙トレイ202上に載置されたS
サイズ写真の最上面が後述するピックアップローラ25
0に接する状態となる。
【0044】給紙経路203は、給紙トレイ202上に
載置されたSサイズ写真を繰出し口20Cから搬送ベル
ト505とガイドフレーム108bとの間に形成された
自動給紙口Xまで案内する、所定間隔離れて配設された
ガイド204、205で形成されている。ガイド204
より上方に配置されたガイド205は、自動給紙口X
(第2給紙口)近傍で、Sサイズ写真の向きを徐々に偏
向させてコンタクガラス300方向へ給送する従動ロー
ラ210、211、212、213を回転可能に支持す
る断面略R状のローラ支持部材215に連絡している
(図3も参照)。ローラ支持部材215は、回転体支持
部材615と同様に、コンタクトガラス300から所定
距離離間してフレーム350の取り付け面351にネジ
止めされている。これらの従動ローラ210、211、
212、213は、ローラ支持部材215に、隣接する
ローラの外周が互いにオーバラップするように千鳥状に
配設され、Sサイズ写真の表面にキズや汚れが付くこと
を低減している。一方、ガイド204のローラ支持部材
215に対向する位置には、オン・オフによりSサイズ
写真の先端と後端とを検出するタイミングセンサ207
が配置されている。
【0045】給紙部21は、給紙トレイ202上のSサ
イズ写真を繰出すピックアップローラ250、繰出され
たSサイズ写真を下流側に給送する給紙ローラ251
W、給紙ローラ251Wとで繰出されたSサイズ写真を
一枚に分離する分離ローラ252、Sサイズ写真の傾き
(斜行)を修正し下流側に搬送するレジストローラ対2
53、254、Sサイズ写真とガイド205との接触抵
抗を低減させるガイドローラ255とで構成されてお
り、これらのローラはガイド204、205に沿って配
設されている。給紙トレイ202上に載置されたSサイ
ズ写真は、後述する搬送モータM1の駆動力により、給
紙経路203、自動給紙口Xを経て搬送経路700(第
2搬送路507)に挿入される。
【0046】排出部60は、キャリッジ301により画
像の読み取りが終了した写真を載置するための排紙トレ
イ601と、上述したようにコンタクトガラス300の
下方に配された回転体支持部材615と、回転体支持部
材615の下流側に配設され写真を排紙トレイ601に
向けて案内する排紙経路604に沿って搬送する排紙部
61と、写真の後端を検出する排紙センサ613とを備
えている。
【0047】排紙部61は、排紙経路604の一側を形
成する湾曲したガイド603と、このガイド603に沿
って配設された従動ローラ605、606、607と、
プーリ608、609、610に張架され、従動ローラ
605、606、607が当接することで湾曲状態とさ
れ排紙経路604の他側を形成する排紙ベルト612と
を有している。排紙センサ613は、排紙経路604に
向けて従動ローラ606、607の間に配置されてい
る。
【0048】図2に示すように、搬送ユニット2は、駆
動源として正逆転可能な搬送モータM1と図示しないス
トッパモータM2を有している。図示を省略した複数の
ギヤ及びプーリ、ベルトを介して、搬送モータM1の正
転駆動によりピックアップローラ250、給紙ローラ2
51Wが駆動し、逆転駆動によりレジストローラ25
3、搬送ベルト505、排紙ベルト612が駆動する。
詳述すれば、搬送モータM1の正転で、ピックアップロ
ーラ250、給紙ローラ251Wが図2の反時計方向に
回転し、逆転で、レジストローラ253、排紙ベルト6
12(駆動プーリ610)が反時計方向に、搬送ベルト
505(駆動ローラ501)が時計方向に回転する。図
示しないストッパモータM2は、ストッパ508a、5
08bを搬送経路700に対して進退させるように連結
されている。
【0049】また、画像読取装置1は、画像読取ユニッ
ト3内でタイミングベルト321を介してコンタクトガ
ラス300とは反対側の位置に、商用交流電源から上述
した各機構部及び制御部等を駆動/作動可能な直流電源
に変換する図示しない電源部及び画像読取装置1全体の
動作制御を行う図示しない制御部と、画像読取ユニット
3の上部に、オペレータに後述する給紙モードを選択さ
せるためのモードボタン及びオペレータに画像読取装置
1の搬送・読取動作を開始させるためのスタートボタン
が配設された図示しない操作部とを備えている。
【0050】制御部は、イメージセンサ309を制御す
るためのメイン基板と、このメイン基板及び画像読取装
置1の制御処理を行うCPUブロックとを有している。
メイン基板は、イメージセンサ309で読み取った画像
データをA/D変換するコンバータ、ゲートアレイ、ペ
ージメモリ等を有する公知の回路で構成されており、セ
ンサ基板325にフレキシブル基板で接続されている。
CPUブロックは、中央演算処理装置として作動するC
PU、画像読取装置1の制御動作が記憶されたROM、
CPUのワークエリアとして働くRAM、及びこれらを
接続する内部バスで構成されている。CPUブロックに
は外部バスが接続されている。外部バスには、操作部を
制御する操作制御ユニット、各種センサからの信号を制
御するセンサ制御ユニット、各モータに駆動パルスを送
出するモータドライバを制御するドライバ制御ユニッ
ト、第1吸引ファン503及び第2吸引ファン121の
オン・オフを制御するファン制御部及びパーソナルコン
ピュータ等の上位機種へキャリッジ301で読み取った
画像データを出力するための外部インターフェースが接
続されている。また、操作制御ユニットは操作部に、セ
ンサ制御ユニットはセンサ111、206、207、6
13に、ドライバ制御ユニットはモータM1〜M3を駆
動させるドライバに、ファン制御部は第1吸引ファン5
03及び第2吸引ファン121にそれぞれ接続されてい
る。
【0051】(動作)次に、フローチャートを参照し
て、本実施形態の画像読取装置1の動作について制御部
のCPUを主体として説明する。画像読取装置1に電源
が投入されると、写真の画像を読み取るための画像読取
ルーチンが実行される。
【0052】図8に示すように、この画像読取ルーチン
では、まず、ステップS1において、オペレータが操作
部のモードボタンを押下するまで待機する。オペレータ
は、1枚または複数枚のSサイズ写真を自動的に1枚ず
つ画像読取ユニット3へ搬送して読み取る自動給紙モー
ド、パノラマ写真を手差しにより1枚ずつ画像読取ユニ
ット3へ搬送して読み取るパノラマモードのいずれかの
給紙モードが選択可能である。
【0053】次のステップS2では、選択された給紙モ
ードが自動給紙モードか否かを判断し、肯定判断のとき
は、ステップS3において、自動給紙モード処理サブル
ーチンを実行する。
【0054】図9に示すように、自動給紙モード処理サ
ブルーチンでは、ステップS11においてエンプティセ
ンサ206がSサイズ写真を検出するまで待機し、肯定
判断とき、すなわち、オペレータが給紙トレイ202に
Sサイズ写真の読取面を上にしてセンター基準で載置し
給紙トレイカバー200を閉めることで、レバー232
と係合ピン234との係合がはずれ、給紙トレイ202
が回動軸231を中心に回動しながら上昇し、最上部に
載置された写真面がピックアップローラ250に押し当
てられ、エンプティセンサ206がSサイズ写真を検出
すると、次のステップS12において、オペレータが操
作部のスタートボタンを押下したか否かを判断する。否
定判断のときは、ステップS11へ戻り、肯定判断のと
きは、ステップS13で、搬送モータM1を正転駆動さ
せるとともに、第1吸引ファン503を作動させる。
【0055】これにより、ピックアップローラ250が
反時計方向に回転し、最上部に載置されたSサイズ写真
は繰り出し口20Cから給紙経路203に繰り出され
る。Sサイズ写真は、反時計方向に回転する給紙ローラ
251Wと分離ローラ252とによって1枚に分離さ
れ、給紙経路203に沿って下流側に搬送される。ま
た、第1吸引ファン503の作動により、第1吸引ダク
ト502内の吸気が行われる。
【0056】次のステップS14では、搬送モータM1
が予め定められた所定パルス数だけ正転駆動したか否か
を判断し、否定判断のときは搬送モータM1の搬送を続
行させ、肯定判断のときは搬送モータM1の駆動を停止
させる。これにより、Sサイズ写真の先端は停止してい
るレジストローラ対253、254のニップ点に突き当
てられてレジストループを描き、Sサイズ写真の搬送方
向での傾行が取り除かれる。なお、所定パルス数は、こ
のレジストループが形成されるのに十分なパルス数とさ
れている。
【0057】次にステップS15において、搬送モータ
M1を逆転駆動させて搬送ベルト505を時計方向に回
転させるとともに、図示しないストッパモータM2を駆
動させてストッパ508a、508bを第2搬送経路5
07に進出させる。Sサイズ写真は、レジストローラ2
53(レジストローラ254はレジストローラ253に
従動)の回転により自動給紙口Xから搬送経路700
(第2搬送路507)に給送され、その先端がコンタク
トガラス300に当接することで搬送方向が矯正され搬
送ベルト505側に向けられる。搬送ベルト505に到
達した写真は、第1吸引ファン503の作動により搬送
ベルト505に吸着されつつ、その回転によって基準位
置Tに向けて搬送される。
【0058】次のステップS16では、タイミングセン
サ207で検出されたSサイズ写真の先端および後端か
らSサイズ写真のサイズを判別するとともに、Sサイズ
写真の基準位置Tまでの送り量(パルス数)を予めRO
Mに記憶されているテーブルを参照して決定する。ステ
ップS18では、Sサイズ写真の後端がタイミングセン
サ207に検出されてから、ステップS16で決定した
送り量の搬送を行ったか否かを判断し、否定判断のとき
は搬送を続行し、肯定判断のときは搬送モータM1を停
止させる。これにより、搬送ベルト505は回転を停止
し、Sサイズ写真は先端がストッパ508a、508に
当接した状態となり基準位置Tを基準として読取位置8
00に保持される。このとき、Sサイズ写真は、その略
中央部分が停止している搬送ベルト505に原稿搬送方
向に亘って吸着され、上述したように、コンタクトガラ
ス300から所定間隔離間された状態となる。
【0059】次にステップS18で、ストッパモータM
2を逆転駆動させてストッパ508a、508bを第2
搬送経路507から退避させ、ステップS19におい
て、キャリッジモータM3を正転駆動させる。これによ
り、タイミングベルト321が図示時計方向に回転し、
キャリッジ301がホームポジションHから上昇して行
く。キャリッジ301は、上昇しながらシェーディング
補正用の白基準板323を読み取り、続けて基準位置T
からSサイズ写真の長さに応じた距離を上昇移動しなが
ら画像の読み取りを行う。
【0060】ステップS20では、キャリッジ301を
ステップS16で判別したSサイズ写真の長さに応じた
距離を上昇させたか否かを判断し、否定判断のときはス
テップS19での処理を続行し、肯定判断のとき、すな
わち、読み取りが完了すると、キャリッジモータM3の
正転駆動を停止させる。写真から読み取られた画像デー
タはメイン基板のページメモリに記憶される。
【0061】次のステップS21では、キャリッジモー
タM3と搬送モータM1とを逆転駆動させる。キャリッ
ジモータM3の逆転駆動でベルト321が反時計方向に
回転し、キャリッジ301はホームポジションHに向か
って下降を開始する。次にステップS22において、キ
ャリッジ301がホームポジションセンサ330で検出
されたか否かを判断し、否定判断のときはステップS2
1へ戻りキャリッジモータM3及び搬送モータM1の逆
転駆動を続行させ、肯定判断のときは、次のステップS
23でキャリッジモータM3を停止させる。搬送モータ
M1の逆転駆動は続行されており、搬送ベルト505、
排紙ベルト612はそれぞれ時計方向、反時計方向に回
転し、Sサイズ写真は排紙トレイ601に向けて搬送さ
れている。また、ステップS23では、排紙センサ61
3がSサイズ写真の先端が検出したか否かを判断し、否
定判断のときは搬送モータM1の逆転駆動が続行され、
肯定判断のときは、搬送モータM1の回転速度を減速さ
せる。
【0062】次いでステップS24では、Sサイズ写真
の後端を検出したか否かを判断し、否定判断のときは搬
送モータM1に減速回転速度を維持させ、肯定判断のと
きは、次のステップS25で所定送り量分の逆転駆動を
させた後に搬送モータM1を停止させる。これにより、
Sサイズ写真は排出トレイ601に載置された状態とな
る。次に、ステップS26において、エンプティセンサ
206が次のSサイズ写真を検出したか否かを判断し、
肯定判断のときはステップS13へ戻り次のSサイズ写
真の処理を行い、否定判断のときはステップS27にお
いて、第1吸引ファン503を停止させ、自動給紙モー
ド処理サブルーチン及び画像読取ルーチンを終了する。
【0063】一方、図8のステップS3で、否定判断の
ときは、ステップS4において、図10に示すパノラマ
モード処理サブルーチンを実行する。パノラマモードで
は、オペレータがカバー101を開け、パノラマ写真一
枚の先端を手差し給紙口10C、搬送経路700(第1
搬送経路109)を介して、搬送ベルト505とコンタ
クトガラス300の間に到達するまで(例えば、搬送ベ
ルト505の中心まで)手動で挿入する。これにより、
パノラマ写真は、手差し給紙トレイ108aに載置され
た状態となる。なお、図10において、図9と同一のス
テップには同一の符号を付してその説明を省略し、異な
るステップ及び異なる箇所のみ説明する。
【0064】このパノラマモード処理サブルーチンで
は、まず、ステップS31で、エンプティセンサ111
がパノラマ写真を検出するまで待機し、パノラマ写真を
検出すると、次のステップS32において、第1吸引フ
ァン503及び第2吸引ファン121を作動させる。こ
れにより、それぞれ第1吸引ダクト532、第2吸引ダ
クト120は吸気を開始し、パノラマ写真の先端側が搬
送ベルト505に吸着され、後端側がガイドフレーム1
08bに形成された吸気口125に吸着される。
【0065】次にステップS33において、オペレータ
によりスタートボタンが押下されるまで待機し、スター
トボタンが押下されると、次のステップS34で所定時
間後、搬送モータM1を逆転駆動させるとともに、スト
ッパモータM2を駆動させる。これにより、搬送ベルト
505は時計方向に回転し、ストッパ508a、508
bは搬送経路507(第2搬送路507)に進出する。
そして、第2吸引ファン121の作動によりパノラマ写
真の後端側が吸引され、コンタクトガラス300から上
述した所定間隔離間するとともに、第1吸引ファン50
3によりパノラマ写真の先端側が搬送ベルト505に吸
引されながら、パノラマ写真は搬送ベルト505の回転
により下流側に搬送される。
【0066】次いでステップS35において、エンプテ
ィセンサ111がパノラマ写真の後端を検出したか否か
を判断し、否定判断のときは搬送モータM1及びストッ
パモータM2の駆動を続行し、肯定判断のときは、所定
送り量(パノラマ写真の先端がストッパ508a、50
8bに当接する送り量)分だけさらにパノラマ写真を搬
送した後、搬送モータM1を停止させる。このとき、パ
ノラマ写真は、その先端がストッパ508a、508b
に当接して基準位置Tを基準として読取位置800で停
止しており、先端側は第1吸引ファン503で搬送ベル
ト505に吸着され、後端側は第2吸引ファン121で
ガイドフレーム108bの吸気口125に吸着されて支
持されている。従って、パノラマ写真は、コンタクトガ
ラス300から上述した所定間隔離間した状態で搬送ベ
ルト505及び吸引口125に保持されている。
【0067】次のステップS18〜ステップS24で
は、上述したように、図9に示した自動給紙モード処理
サブルーチンの対応するステップと同様の処理が行われ
る。これらのステップで、自動給紙モード処理サブルー
チンの対応するステップと異なる点は、パノラマ写真の
長さがSサイズ写真の長さより長いために、キャリッジ
301の上昇、下降距離が長くなる点とパノラマ写真の
排出までの処理時間が長くなる点である。
【0068】次にステップS36では、所定時間後に搬
送モータM1、第1吸引ファン503、および第2吸引
ファン121を停止させ、パノラマモード処理サブルー
チン及び画像読取ルーチンを終了する。
【0069】なお、画像読取装置1は、外部インターフ
ェースに接続された上位機器と通信を行い、上位機器か
らの要求によりページメモリに記憶した画像データを送
出する。
【0070】(作用等)次に、本実施形態の画像読取装
置1の作用等について説明する。
【0071】本実施形態の画像読取装置1では、コンタ
クトガラス300を略垂直に配置し、キャリッジ301
をコンタクトガラス300に沿って上昇移動させて写真
の画像を読み取るようにしたので、画像読取装置1の設
置面積を小さくすることができる。特に、基準位置Tか
ら安定して読取を行うためにキャリッジ301の速度が
安定するまでの距離や白基準板323を読み取るための
距離を含めたホームポジションHから基準位置Tまでの
距離L1が必要となり、コンタクトガラス300の上端
までキャリッジ301を移動させるためには、キャリッ
ジ301の幅分の距離L2が必要となるので(図1参
照)、コンタクトガラス300を載置面に水平に配置し
キャリッジ301を横に移動させる従来の画像読取装置
では、コンタクトガラス300の面積に加え、さらに距
離L1、L2分だけケーシングが大きくなり、設置面積
が大きくなる。本画像読取装置1は、コンタクトガラス
300を略垂直に配置するとともに、キャリッジ301
を上下に移動させるようにしたので、距離L1、L2分
の設置面積をさらに小さくすることができる。さらに、
第1吸引部531のみに写真を搬送する搬送ベルト50
5を包囲させ、第2吸引部150には搬送ベルト505
を包囲させない構造を採用したので、搬送ユニット2の
小型化、ひいては画像読取装置1の小型化を図ることが
できる。
【0072】また、ガイドシャフト333、334の外
径と支持部材570、571の内径との差(ガタ)があ
り、キャリッジ301には常に自重による下方向の力が
かかっている。そのためにキャリッジ301の移動時に
上述したガイドシャフト333、334の外径と支持部
材570、571の内径との差(ガタ)分の傾きが左右
で繰り返し起こることで振動が生じ、この振動はキャリ
ッジ301の上昇時よりも下降時の方が大きくなる。画
像読取装置1では、写真を吸引保持しキャリッジ301
を移動させながら写真の読み取りを行う場合に、キャリ
ッジ301を下降させながら読取を行うことは十分に可
能であるが、キャリッジ301を上昇させながら読取を
行うようにしたので(ステップS19)、キャリッジ3
01の移動時に発生する振動による画質への影響をより
低減させることができる。
【0073】さらに、画像読取装置1では、手差し給紙
口10Cから挿入されたパノラマ写真は、第1吸引部5
31と第2吸引部150とに吸引されながら搬送ベルト
505で読取位置800(パノラマ写真の先端がストッ
パ508a、508bに当接する基準位置T)まで搬送
されて停止し、読取位置800で、第1吸引部531で
搬送ベルト505に吸着されるとともに第2吸引部15
0に吸引され、コンタクトガラス300に対して所定間
隔離間して保持される(ステップS34、S35)。一
方、繰出し口20Cから挿入されたSサイズ写真は、第
1吸引部531に吸引されながら搬送ベルト505で読
取位置800(パノラマ写真の先端がストッパ508
a、508bに当接する基準位置T)まで搬送されて停
止し、読取位置800で、第1吸引部531で搬送ベル
ト505に吸着され、コンタクトガラス300に対して
所定間隔離間して保持される(ステップS15〜S1
7)。コンタクトガラス300とパノラマ写真またはS
サイズ写真との間隔は約0.7mmであり、両者間に形
成される空気層はニュートンリングを発生させる干渉間
隔より十分に大きい。画像読取装置1によれば、キャリ
ッジ301で写真を読み取るときに(ステップS1
9)、コンタクトガラス300に対してニュートンリン
グが発生しない十分な間隔を有しているので、良好な画
像を得ることができる。また、画像読取装置1では、搬
送時に、パノラマ写真の後端を第2吸引部150で吸引
してコンタクトガラス300から所定距離離間して搬送
するので、写真後端部が垂れてコンタクトガラス300
に吸着することによる搬送不良(搬送ができなくなった
り、搬送方向に対する斜行や吸着した状態で写真が引き
ずられて発生する画像面のキズ)を防止することができ
るとともに、画像読取時に写真はコンタクトガラス30
0から所定間隔離間して保持されるので、写真がコンタ
クトガラス300に張り付く(吸着される)ことがな
く、排出できないといった排出時の搬送不良やコンタク
トガラスとの摩擦によって写真の画像面にキズが付く、
という不具合を生じない。
【0074】また、画像読取装置1では、繰出し口20
Cから挿入されるSサイズ写真は、手差し給紙口10C
から挿入されるパノラマ写真に対し第1搬送経路109
を介さずに搬送ベルト505により基準位置Tまで搬送
されるので、搬送距離が短くなり、搬送時間を短縮する
ことができる。さらに、画像読取装置1では、繰出し口
20Cから自動給紙口Xを介して搬送経路700(第2
搬送経路507)にSサイズ写真を給送する自動給紙部
20を有しているので、多数枚のSサイズ写真を搬送・
読取処理を行う際の処理効率を高めることができ、一層
搬送時間を短縮することができると共に、使用頻度の低
いパノラマ写真用の手差し給紙トレイ108aに合わせ
て使用頻度の高いSサイズ写真用の給紙トレイ202を
高くする必要がないため、操作性を向上させることがで
きる。
【0075】またさらに、画像読取装置1では、コンタ
クトガラス300の下部に原稿停止基準となる基準位置
Tを配し、この基準位置Tに写真の先端を停止させる停
止部材508を搬送経路700に対して進退可能に配設
したので、停止部材508を進出させることで写真搬送
時に仮に写真が落下してしまっても、写真を確実に基準
位置Tに停止させ画像を読み取ることができると共に、
停止部材508が2つのストッパ508a、508bで
構成されており、ストッパ508a、508bを離間し
て平行して進退可能に配設したので、写真の先端2箇所
が当接することで、写真の搬送方向の斜きを矯正するこ
とができる。
【0076】また、画像読取装置1では、パノラマ写真
の後端側を第2吸引部150で吸引しながら搬送ベルト
505によって基準位置Tまで搬送するが、第2吸引部
150の吸引力を第1吸引部531の吸引力よりも弱く
設定したので、第2吸引部150の吸引力による搬送ベ
ルト505への負荷を低減させることができる。
【0077】さらに、画像読取装置1では、搬送経路7
00に近接配置され略R状に湾曲したローラ支持部材2
15、回転体支持部材615に、複数のローラが写真の
搬送・排出方向に連続して隣接するローラの外周が互い
にオーバラップするように千鳥状に配設したので、写真
面にキズや汚れが付くことを低減させることができる。
また、画像読取装置1では、湾曲した排紙経路604の
写真の画像面に接する側を排紙ベルト612で形成した
ので、写真面にキズや汚れが付くことを低減することが
できると共に、写真に対して搬送力が付与される面積が
増大し、搬送力を落とすことなくニップ力を低減させる
ことができる。
【0078】なお、本実施形態では、原稿に写真を例示
したが、本発明は原稿が写真に限定されるものではな
く、はがきやA4サイズの一般紙等の原稿に記録された
画像を読み取る画像読取装置に適用可能であるが、特に
反射率の高いコーティングされた原稿やフィルム等に特
に効果的である。
【0079】また、本実施形態では、写真の厚さを約
0.3mm、リブ130の表面からコンタクトガラス3
00の表面までの間隔、搬送ベルト505の表面からコ
ンタクトガラス300の表面までの間隔、及び、リブ5
51a〜551dの表面からコンタクトガラス300の
表面までの間隔を約1mmに設定した例を示したが、こ
れらの間隔は、読み取る主要の原稿の厚さに応じて適宜
変更するようにしてもよい。
【0080】更に、本実施形態では、第1吸引部53
1、第2吸引部150に、第1吸引ファン503、第2
吸引ファン121で吸引して第1吸引ダクト532、第
2吸引ダクト120内を負圧にすることで写真を吸引す
る例を示したが、本発明はこれに限らず、例えば、静電
気により原稿を吸引するようにしてもよい。
【0081】また、本実施形態では、読取時にストッパ
508a、508bを搬送経路700から退避させる例
を示したが、進出させた状態のままで写真の画像を読み
取るようにし、読取後に退避させるようにしてもよい。
さらに、本実施形態では、停止部材508をストッパ5
08a、508bに分割して搬送ベルト505の下側に
配置した例を示したが、ストッパ508a、508bを
一体として構成するようにしてよもよい。この場合に
は、搬送ベルト505の位置を避けて両者を連接するよ
うにすればよい。
【0082】さらに、実施形態では、パノラマ写真を手
差し給紙とした例を示したが(ステップS18)、Sサ
イズ写真の場合と同様に、自動給紙とすれば、パノラマ
写真の処理効率も向上させることができる。また、本実
施形態では、原稿停止の基準となる基準位置を読取開始
位置と同じとした例を示したが、本発明はこれに限ら
ず、両者を異ならせるようにしてもよい。
【0083】また、本実施形態では、第2吸引部150
を第1吸引部503の原稿搬送方向上流側に配置した例
を示したが、第2吸引部150は搬送ベルト505によ
るパノラマ写真搬送時に長いパノラマ写真の一方側の吸
引の補助ができればよいので、パノラマ写真の搬送を第
2吸引部150を第1吸引部503の下流側に配置する
ようにしてもよい。
【0084】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
コンタクトガラスを略垂直に配置し、読取手段をコンタ
クトガラスに沿って上昇または下降移動させて画像を読
み取るようにしたので、画像読取装置の設置面積を小さ
くすることができると共に、原稿は読取位置において無
端搬送ベルトに吸着されコンタクトガラスに対して所定
間隔離間しているためニュートンリングの発生を防止す
ることができるので、良好な画像を得ることができる、
という効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用可能な実施形態の画像読取装置の
全体構成を示す側断面図である。
【図2】実施形態の画像読取装置の駆動系を模式的に示
す側断面図である。
【図3】画像読取ユニットのコンタクトガラスの取付状
態を示す外観斜視図である。
【図4】キャリッジの昇降構造を示す外観斜視図であ
る。
【図5】第1吸引部及び第2吸引部の詳細を示す側断面
図である
【図6】図5の6−6線断面から第1吸引部及び第2吸
引部を見たときの正面図である。
【図7】図6の7−7線断面から第1吸引部を見たとき
の断面図である。
【図8】制御部のCPUが実行する画像読取ルーチンを
示すフローチャートである。
【図9】画像読取ルーチンの自動給紙モード処理サブル
ーチンの詳細を示すフローチャートである。
【図10】画像読取ルーチンのパノラマモード処理サブ
ルーチンの詳細を示すフローチャートである。
【図11】従来の画像読取装置の説明図であり、(A)
は断面図、(B)は読取部の底面図である。
【符号の説明】
1 画像読取装置 2 搬送ユニット 3 画像読取ユニット 10C 手差し給紙口(第1給紙口) 20C 繰出し口(第2給紙口) 21 給紙部(給紙手段) 150 第2吸引部(第2吸引手段) 300 コンタクトガラス 301 キャリッジ(読取手段) 503 第1吸引ファン(吸引ファン) 505 無端搬送ベルト(搬送ベルト) 508 停止部材(停止手段) 531 第1吸引部(吸引手段、第1吸引手段) 550 吸気孔 552a、552b 吸引口 532 第1吸引ダクト(吸引ダクト) 700 搬送経路 T 読取位置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 1/10 H04N 1/10 1/107 Fターム(参考) 2H012 CA03 CC14 CC15 CC25 2H108 AA02 CB01 HA01 3F049 BA04 DB04 FC21 FC22 LA01 LB02 5C062 AA01 AB02 AB17 AB32 AB33 AB41 AB42 AC11 AC66 BA01 5C072 AA01 BA01 CA02 DA02 DA04 EA05 FA08 LA15 NA01 NA02 NA04 QA10 RA04 RA15 UA02 VA05

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 読取手段を移動させて原稿に記録された
    画像を読み取る画像読取装置において、 略垂直に配置されたコンタクトガラスと、 前記コンタクトガラスに沿って回転可能に配設され前記
    原稿を所定の読取位置に搬送する無端搬送ベルトと、 前記無端搬送ベルトに前記原稿を吸着させる吸引手段
    と、を備え、 前記読取位置において前記無端搬送ベルトに吸着され前
    記コンタクトガラスに対して所定間隔離間して停止・保
    持された原稿から、前記読取手段を前記コンタクトガラ
    スに沿って上昇または下降移動させて前記画像を読み取
    ることを特徴とする画像読取装置。
  2. 【請求項2】 前記読取位置の原稿停止基準となる基準
    位置を前記コンタクトガラスの下部に設け、この基準位
    置に前記原稿を停止させる停止手段を更に備えたことを
    特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
  3. 【請求項3】 前記無端搬送ベルトは複数の吸気孔が形
    成された少なくとも一つの無端ベルトからなり、前記吸
    引手段は、前記コンタクトガラス側に少なくとも一つの
    吸引口が形成された吸引ダクトと、この吸引ダクト内の
    エアを吸引する吸引ファンとを有することを特徴とする
    請求項1又は請求項2に記載の画像読取装置。
  4. 【請求項4】 略垂直に配置されたコンタクトガラスを
    備え、このコンタクトガラスの一側に原稿停止の基準と
    なる基準位置を設定し、この基準位置を基準として保持
    される原稿からこの原稿に記録された画像を読取手段で
    読み取る画像読取装置であって、 前記コンタクトガラスの他側に位置し原稿を挿入するた
    めの第1給紙口と、 この第1給紙口から前記コンタクトガラスに沿って前記
    基準位置まで原稿を案内する搬送経路と、 この搬送経路に前記基準位置側から順に前記コンタクト
    ガラスの他側に向けて配設され原稿を吸引する第1、第
    2吸引手段と、 前記第1吸引手段と前記第2吸引手段との間から前記搬
    送経路に原稿を挿入するための第2給紙口と、 前記第1給紙口または前記第2給紙口から挿入された原
    稿を前記第1吸引手段で吸引して前記読取位置に搬送す
    る搬送ベルトと、を備え、 原稿が前記第1給紙口から挿入された場合は、前記第
    1、第2吸引手段により前記コンタクトガラスに対して
    所定間隔離間して吸引保持された原稿から、前記読取手
    段を前記コンタクトガラスに沿って上昇または下降移動
    させて前記画像を読み取り、 原稿が前記第2給紙口から挿入された場合は、前記第1
    吸引手段により前記コンタクトガラスに対して所定距離
    離間して吸引保持された原稿から、前記読取手段を前記
    コンタクトガラスに沿って上昇または下降移動させて前
    記画像を読み取る、ことを特徴とする画像読取装置。
  5. 【請求項5】 前記第2給紙口から前記搬送経路に原稿
    を給送する給紙手段を更に備えたことを特徴とする請求
    項4に記載の画像読取装置。
  6. 【請求項6】 前記コンタクトガラスの下部に前記基準
    位置を配するとともに、この基準位置に前記原稿を停止
    させる停止手段を更に備えたことを特徴とする請求項4
    又は請求項5に記載の画像読取装置。
  7. 【請求項7】 前記読取手段を上昇移動させて前記画像
    を読み取ることを特徴とする請求項1乃至請求項6のい
    ずれか1項に記載の画像読取装置。
  8. 【請求項8】 読取手段を移動させて原稿に記録された
    画像を読み取る画像読取装置において、 略垂直に配置されたコンタクトガラスと、 前記コンタクトガラスに沿って回転可能に配設され前記
    原稿を所定の読取位置に搬送する無端搬送ベルトと、 前記無端搬送ベルトに前記原稿を吸着させる吸引手段
    と、 を備え、 前記読取手段を前記コンタクトガラスに沿って上昇また
    は下降移動させて前記画像を読み取る際に、前記吸引手
    段を作動させるようにしたことを特徴とする画像読取装
    置。
JP2002005068A 2001-05-25 2002-01-11 画像読取装置 Pending JP2003207853A (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002005068A JP2003207853A (ja) 2002-01-11 2002-01-11 画像読取装置
US10/151,289 US6874775B2 (en) 2001-11-16 2002-05-21 Document transfer device and image reading apparatus
CN 02120428 CN1266922C (zh) 2001-05-25 2002-05-24 图像读取装置
EP02025387A EP1313304A3 (en) 2001-11-16 2002-11-14 Image reading apparatus
TW92100463A TW591933B (en) 2002-01-11 2003-01-10 Image-reading device

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002005068A JP2003207853A (ja) 2002-01-11 2002-01-11 画像読取装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003207853A true JP2003207853A (ja) 2003-07-25

Family

ID=27644216

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002005068A Pending JP2003207853A (ja) 2001-05-25 2002-01-11 画像読取装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2003207853A (ja)
TW (1) TW591933B (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006339753A (ja) * 2005-05-31 2006-12-14 Canon Inc 画像読取装置
JP2019043763A (ja) * 2017-09-07 2019-03-22 株式会社リコー 搬送装置、給送装置、及び、画像形成装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006339753A (ja) * 2005-05-31 2006-12-14 Canon Inc 画像読取装置
JP4603935B2 (ja) * 2005-05-31 2010-12-22 キヤノン株式会社 画像読取装置
JP2019043763A (ja) * 2017-09-07 2019-03-22 株式会社リコー 搬送装置、給送装置、及び、画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
TW200302660A (en) 2003-08-01
TW591933B (en) 2004-06-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5545526B2 (ja) 給紙装置及び画像形成装置
US7735825B2 (en) Original feeding device
US7126726B2 (en) Image reading apparatus
JP3662222B2 (ja) 原稿搬送装置および画像読取装置
US7950654B2 (en) Film handling system with elongated film guide
US6874775B2 (en) Document transfer device and image reading apparatus
JP2003207853A (ja) 画像読取装置
JP2008068937A (ja) シート給紙装置および画像形成システム
US7401772B2 (en) Document feeder and image reading apparatus with the same
JP2012232816A (ja) 給紙装置、及びそれを備えた画像形成装置
EP1313304A2 (en) Image reading apparatus
JP3650057B2 (ja) 原稿搬送装置および画像読取装置
JP5581789B2 (ja) 用紙給送装置、給紙装置、画像形成装置、画像形成システム
JP5843621B2 (ja) 給紙装置、及びそれを備えた画像形成装置
JP3932194B2 (ja) シート給送装置
JP4446171B2 (ja) 画像読取装置
JP3590780B2 (ja) 画像読取装置
JP2023119364A (ja) 媒体搬送装置、媒体搬送方法及び制御プログラム
JPH06164834A (ja) 画像読み取り装置
JP4046143B1 (ja) 記録媒体情報読取装置及び画像読取装置
JP2004010299A (ja) 原稿搬送装置および画像読取装置
CA2643541A1 (en) Film handling system
JP2003140404A (ja) 画像読取装置
JP2003060841A (ja) 画像読取装置
JPH09100036A (ja) シート給送装置及び該シート給送装置を備えた画像形成装置及び自動原稿搬送装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040625

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040803

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050111