JP2019043763A - 搬送装置、給送装置、及び、画像形成装置 - Google Patents

搬送装置、給送装置、及び、画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】吸引装置95によって開口部98b1を介して吸引する空気の漏れが生じにくく、搬送ベルト91の摩耗を生じにくくする。【解決手段】穴91aが形成された搬送ベルト91と、開口部98b1が形成されて搬送ベルト91に当接する平面部98bと、開口部98b1を介して空気を吸引する吸引装置95と、平面部98bを囲むように設けられて搬送ベルト91から離れた位置で搬送ベルト91に対向する対向面部98aと、が設けられている。【選択図】図6

Description

この発明は、用紙等のシートを搬送する搬送装置と、それを備えた給送装置と、複写機、プリンタ、ファクシミリ、又は、それらの複合機や印刷機等の画像形成装置と、に関するものである。
従来から、複写機やプリンタや印刷機等の画像形成装置において、用紙等のシートを給送する給送装置として、載置部(載置板)に載置された複数のシートのうち最上方のシートに向けて送風装置(空気吹き付け手段)から空気を吹き付けて、吹き付けられた空気によって浮上した最上方のシートを吸引装置で吸引した状態で、搬送ベルトによって給送方向に搬送するエア吸着方式の搬送装置が設置されたものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
詳しくは、特許文献1等における搬送装置には、複数の穴が形成された搬送ベルト、搬送ベルトに対向する底壁、底壁に形成された開口部(吸引口)、開口部(及び、穴)を介して空気を吸引する吸引装置(吸引ファン)、などが設けられている。
そして、載置部に積載された複数のシートのうち、最上方のシートの端面に送風装置によって空気が吹き付けられながら、浮上した最上方のシートが吸引装置によって吸引されて、最上方のシートが搬送ベルトに吸着される。そして、搬送ベルトに吸着されたシートは、搬送ベルトの走行によって給送方向に搬送される。
一方、特許文献1には、搬送ベルトによって吸着・搬送されるシートを波状に形成して搬送ベルトからの分離性を向上させることなどを目的として、開口部から搬送ベルトに向けて突出するリブを、搬送ベルトの内周面の一部に接触させる技術が開示されている。
従来の搬送装置は、搬送ベルトの内周面が接触する壁面の面積が広くて、搬送ベルトが壁面に擦れることによって搬送ベルトの摩耗が進んでしまっていた。
これに対して、特許文献1では、搬送ベルトの内周面の一部にリブを接触させているため、搬送ベルトの内周面が壁面に接触する面積が狭くなって、搬送ベルトの摩耗が生じにくくなる効果が期待できる。しかし、その場合、搬送ベルトの内周面と壁面との間に隙間ができてしまって、その隙間から吸引装置によって吸引する空気が漏れてしまい、搬送ベルトにシートを充分に吸着することができなくなってしまっていた。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、吸引装置によって開口部を介して吸引する空気の漏れが生じにくく、搬送ベルトの摩耗が生じにくい、搬送装置、給送装置、及び、画像形成装置を提供することにある。
この発明における搬送装置は、穴が形成されて、所定の搬送方向に走行してシートを搬送する搬送ベルトと、開口部が形成されて、前記搬送ベルトに当接する平面部と、前記開口部を介して空気を吸引する吸引装置と、前記平面部を囲むように設けられて、前記搬送ベルトから離れた位置で前記搬送ベルトに対向する対向面部と、を備えたものである。
本発明によれば、吸引装置によって開口部を介して吸引する空気の漏れが生じにくく、搬送ベルトの摩耗が生じにくい、搬送装置、給送装置、及び、画像形成装置を提供することができる。
この発明の実施の形態における画像形成装置を示す全体構成図である。 給送装置を示す構成図である。 給送装置の給送動作を示す図である。 給送装置における搬送装置を示す下面図である。 搬送装置におけるチャンバを示す下面図である。 搬送装置の一部を搬送方向に示す断面図である。 搬送装置の一部を幅方向に示す断面図である。 比較例としての、搬送装置の一部を搬送方向に示す断面図である。
以下、この発明を実施するための形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
まず、図1にて、画像形成装置1における全体の構成・動作について説明する。
図1において、1は画像形成装置としての複写機、2は原稿Dの画像情報を光学的に読み込む原稿読込部、3は原稿読込部2で読み込んだ画像情報に基いた露光光Lを感光体ドラム5上に照射する露光部、を示す。
また、4は感光体ドラム5上にトナー像(画像)を形成する作像部、8は感光体ドラム5上に形成されたトナー像をシートPに転写して搬送する転写搬送ベルト、10はセットされた原稿Dを原稿読込部2に搬送する原稿搬送部(自動原稿搬送装置)、を示す。
また、12、13は用紙等のシートPが収納された給紙カセット(給送装置)、17は転写ニップに向けてシートPを搬送するレジストローラ(タイミングローラ)、を示す。
また、20はシートP上に担持されたトナー像(未定着画像)を定着する定着装置、21は定着装置20に設置された定着ローラ、22は定着装置20に設置された加圧ローラ、31は装置本体1から排紙されたシートPが積載される排紙トレイ、70は大容量のシートPが収納される給送装置(大容量給送装置)、を示す。
図1を参照して、画像形成装置1における、通常の画像形成時の動作について説明する。
まず、原稿Dは、原稿搬送部10の搬送ローラによって、原稿台から図中の矢印方向に搬送(給送)されて、原稿読込部2上を通過する。このとき、原稿読込部2では、上方を通過する原稿Dの画像情報が光学的に読み取られる。
そして、原稿読込部2で読み取られた光学的な画像情報は、電気信号に変換された後に、露光部3(書込部)に送信される。そして、露光部3からは、その電気信号の画像情報に基づいたレーザ光等の露光光Lが、作像部4の感光体ドラム5上に向けて発せられる。
一方、作像部4において、感光体ドラム5は図1の時計方向に回転しており、所定の作像プロセス(帯電工程、露光工程、現像工程)を経て、感光体ドラム5上に画像情報に対応した画像(トナー像)が形成される。
その後、感光体ドラム5上に形成された画像は、転写ニップ(転写ローラ7が転写搬送ベルト8を介して感光体ドラム5に当接する位置である。)で、レジストローラ17により搬送されたシートP上に転写される。
一方、転写ニップに搬送されるシートPは、次のように動作する。
まず、画像形成装置本体1の複数の給紙カセット12、13のうち、1つの給紙カセットが自動又は手動で選択される(例えば、最上段の給紙カセット12が選択されたものとする。)。そして、給紙カセット12に収納されたシートPの最上方の1枚が、給紙機構52(フィードローラ、ピックアップローラ、バックアップローラ、等で構成されている。)によって給送されて、搬送経路に向けて搬送される。その後、シートPは、複数の搬送ローラが配設された搬送経路を通過して、レジストローラ17の位置に達する。
なお、装置本体1の側方に設置された大容量の給送装置70(大容量給送装置)が選択された場合には、給送装置70の載置部72(図2参照)に積載された複数のシートPのうち最上方のシートPが、搬送装置90の搬送ベルト91(図2参照)によって、搬送ローラ55が設置された搬送経路に向けて給送されて、その後にレジストローラ17の位置に達することになる。
レジストローラ17の位置に達したシートPは、感光体ドラム5上に形成された画像と位置合わせをするためにタイミングを合わせて、転写ニップに向けて搬送される。
そして、転写工程後のシートPは、転写ニップの位置を通過した後に、転写搬送ベルト8によって搬送されて、定着装置20に達する。定着装置20に達したシートPは、定着ローラ21と加圧ローラ22との間に送入されて、定着ローラ21から受ける熱と双方の部材21、22から受ける圧力とによってトナー像が定着される(定着工程である)。トナー像が定着された定着工程後のシートPは、定着ローラ21と加圧ローラ22との間(定着ニップである。)から送出された後に、画像形成装置本体1から排出されて、出力画像として排紙トレイ31上に積載されることになる。
こうして、一連の画像形成プロセスが完了する。
次に、図2、図3等を用いて、本実施の形態において特徴的な搬送装置90が設置された、給送装置70(大容量給送装置)について詳述する。
図2、図3を参照して、給送装置70は、所定の搬送方向(図2の矢印方向である。)にシートPを給送するためのものであって、シート収納部71、搬送装置90、送風装置79、などで構成されている。
シート収納部71は、載置部72(底板)、基準フェンス73、規制板80、エンドフェンス74、サイドフェンス75、などで構成されている。
搬送装置90は、2つのローラ部材(駆動ローラ93と従動ローラ92とである。)に張架・支持された搬送ベルト91や、吸引装置95(ベルト吸引装置)などで構成されている。そして、シート収納部71に収容されたシートPが、搬送装置90によって図2、図3(D)の矢印で示す搬送方向(給送方向)に搬送されることになる。
詳しくは、基準フェンス73は、シート収納部71(載置部72)の搬送方向下流側において上方に向けて垂直方向に起立するように形成されている。
載置部72は、基準フェンス73に複数のシートPを当接させた状態で積載可能に形成されている。また、載置部72は、積載されるシートPの枚数に関わらず最上方のシートP1の高さ方向の位置が所定位置(図3に示す位置であって、高さ検知センサによって検知される位置である。)になるように昇降可能に構成されている。すなわち、載置部72は、複数のシートPを積載するためのものであって、積載されたシートPの高さ(積載枚数)に応じて昇降機構によって基準フェンス73に沿って上下方向(図2の白両矢印方向である。)に昇降することになる。載置部72を昇降する昇降機構としては、公知のものを用いることができる。
なお、高さ検知センサの設置位置(高さ方向の位置)は、最上方のシートP1を搬送ベルト91によって吸引搬送できるように、送風装置79による浮上性や吸引装置95による吸引性などから定められている。本実施の形態において、高さ検知センサは、反射型フォトセンサであって、基準フェンス73に形成された光透過部(窓部)を介してシートP(シート収納部71内のシートPである。)に対向可能に設置されている。
図2を参照して、エンドフェンス74は、シートPの搬送方向(図2の左右方向である。)のサイズに応じて、その給送方向の位置(基準フェンス73との間隔である。)を、手動(又は、自動)で可変できるように構成されている。
サイドフェンス75は、シートPの幅方向(搬送方向に直交する方向であって、図2の紙面垂直方向である。)のサイズに応じて、その幅方向の間隔を、手動(又は、自動)で可変できるように構成されている。なお、エンドフェンス74には、後述する送風装置79の送風タイミングに同期させて、載置部72に積載された最上方のシートPに向けて側方から空気を吹き付けて、そのシートPを浮上させる送風機が設けられている。
ユーザーは、把持したシートP(シート束)を基準フェンス73に突き当てるように載置部72上に載置した後に、載置したシートPに突き当たるようにサイドフェンス75とエンドフェンス74とを移動操作して、シート収納部71へのシートP(シート束)のセットが完了することになる。
なお、シート収納部71には、基準フェンス73(基準フェンス)の上部に、規制板80が設置されている。
規制板80は、基準フェンス73から上方に向けて起立するように設置されている。この規制板80は、送風装置79(第1送風ノズル79aから送風された空気)によって浮上された最上方のシートP1以外の下方のシートP2に対して搬送方向の動作を規制するものである。すなわち、規制板80は、搬送ベルト91による吸着・搬送を予定されていない下方のシートP2が、搬送ベルト91による吸着・搬送を予定されている最上方のシートP1とともに、給送(重送)されてしまう不具合を防止するためのものである。具体的に、下方のシートP2が重送されそうになると、そのシートP2が規制板80に干渉して、その搬送方向の動作(給送)が制限されることになる。
送風装置79は、図2、図3に示すように、載置部72(シート収納部71)に対して搬送方向下流側(図2、図3の左方である。)に設置されている。送風装置79は、載置部72に積載された最上方のシートP1に向けて空気を吹き付けて、その最上方のシートP1を浮上させるためのものである(図3(B)を参照できる)。
詳しくは、送風装置79は、送風ファン、送風ダクト、第1送風ノズル79a(第1送風装置)、第2送風ノズル79b(第2送風装置)、2つの送風ノズル79a、79bをそれぞれ別々に開閉するシャッタ、等で構成されている。そして、送風ファンから取り入れられた空気が送風ダクトを介して第1送風ノズル79aから噴出されて、その空気が最上方のシートP1に向けて吹き付けられることで、空気の正圧によって最上方のシートP1が分離されて上方に浮上することになる。そして、上方では吸引装置95による吸引がおこなわれているため、最上方のシートP1は、搬送ベルト91に向けての吸着が促進されることになる。なお、送風装置79(第1送風ノズル79a)が最上方のシートP1に向けて空気を噴出するタイミングは、吸引装置95による吸引動作が開始されるのと同時のタイミングであるか、それよりも少し早いタイミングであることが好ましい。
ここで、本実施の形態における送風装置79には、載置部72(シート収納部71)に対して搬送方向下流側に設置されて、第1送風ノズル79aによって浮上された最上方のシートP1とその下方のシートP2との間に向けて空気を吹き付けて下方のシートP2を分離させる第2送風装置としての第2送風ノズル79bが設けられている。
具体的に、送風装置79には、第1送風ノズル79aを開閉する第1シャッタと、第2送風ノズル79bを開閉する第2シャッタと、が設置されている。そして、これらのシャッタの開閉動作を制御して、第1送風ノズル79aを開放して第2送風ノズル79bを閉鎖したときには、図3(B)に示すように、送風装置79は最上方のシートP1に向けて空気を吹き付けてシートP1を浮上させるように第1送風装置として機能して、第1送風ノズル79aを閉鎖して第2送風ノズル79bを開放したときには、図3(C)に示すように、送風装置79は最上方のシートP1とその下方のシートP2との間に向けて空気を吹き付けて下方のシートP2を分離させるように第2送風装置として機能することになる。
図2、図3等を参照して、吸引装置95は、載置部72(シート収納部71)に対して上方に設置されている。吸引装置95は、送風装置79(第1送風ノズル79aから送風される空気)によって浮上された最上方のシートP1を吸引するためのものである。換言すると、吸引装置95は、載置部72に積載された複数のシートPの上方において、空気の負圧を生じさせて最上方のシートP1を吸引するものである。
また、搬送ベルト91は、吸引装置95による吸引によって最上方のシートP1が吸着した状態で、そのシートP1を搬送方向に搬送するものである。詳しくは、搬送ベルト91は、シート収納部71の上方の搬送方向最下流側であって、給送装置70の排出口に跨るように設置されている。搬送ベルト91は、2つのローラ部材92、93によって張架・支持されていて、駆動モータによって一方のローラ部材(駆動ローラ93である。)が回転駆動されることにより図2の時計方向に回転(走行)する。搬送ベルト91のベルト表面には、全域にわたって小径の穴91a(図4参照)が複数形成されている。
なお、このような搬送ベルト91や吸引装置95が設置された搬送装置90については、後でさらに詳しく説明する。
以下、図3(A)〜(D)を用いて、本実施の形態における給送装置70の通常時の動作について説明する。
ここでは、図3(A)に示すように、充分な枚数のシートP1、P2が載置部72(シート収納部71)にセットされているものとする。
ユーザーによって画像形成装置1のコピーボタンが押されると、まず、図3(B)に示すように、送風装置79の第1送風ノズル79aから最上方のシートP1に向けて空気を吹き付けられて、その最上方のシートP1が搬送装置90に向けて浮上する。そして、これとほぼ同時に、吸引装置95による吸引が開始されて、図3(C)に示すように、最上方のシートP1が搬送ベルト91に吸着される。なお、図3(B)の状態のとき、下方のシートP2も僅かながら浮上した状態になる。
その後、図3(C)に示すように、送風装置79の第2送風ノズル79bから、最上方のシートP1と下方のシートP2との間に向けて空気を吹き付けられて、その最上方のシートP1から下方のシートP2が分離されて、分離された下方のシートP2が載置部72に向けて落下することになる。
そして、図3(D)に示すように、搬送ベルト91の矢印方向の回転(走行)が開始されて、搬送ベルト91に吸着された状態のシートP1が、搬送ローラ55の位置に向けて搬送(給送)されることになる。このとき、下方のシートP2が重送しそうになっても、下方のシートP2は規制板80に規制されることになるため、不給送(ジャム)や重送などの給送不良が生じないことになる。
その後、最上方のシートP1が矢印方向に搬送されて、その後端部が吸引装置95の位置を通過した後に、次のシートP2(新たに最上方のシートとなったものである。)に対して、図3(B)〜(D)の動作が繰り返されることになる。
次に、図4〜図8等を用いて、本実施の形態において特徴的な、搬送装置90について詳述する。
先に図2等を用いて説明したように、搬送装置90には、所定の搬送方向に走行してシートPを搬送する搬送ベルト91や、吸引装置95が設置されている。
図4に示すように、本実施の形態において、搬送装置90には、ゴム材料からなる3つの搬送ベルト91が幅方向(Y方向)に隙間をあけて設置されている。3つの搬送ベルト91は、幅方向の設置位置が異なる以外は、同等に構成されている。また、3つの搬送ベルト91には、それぞれ、複数の穴91aが形成されている。この穴91a(及び、開口部98b1)を介して、吸引装置95によって空気を吸引することで、搬送ベルト91上にシートPを吸着させた状態でシートPを搬送することができる。
吸引装置95は、チャンバ98に形成された開口部98b1を介して空気を吸引するものである。
詳しくは、図5等を参照して、吸引装置95は、吸引ファン96、ダクト97、チャンバ98、等で構成されている。チャンバ98は、搬送ベルト91の内周面に対向するように、搬送ベルト91の内側に設置されている。また、図6、図7をも参照して、チャンバ98は、その底部に形成された開口部98b1が、搬送ベルト91に形成された複数の穴91aを介して、下方の空間に連通するように形成されている。さらに、チャンバ98は、その幅方向一端側に形成された穴部がダクト97を介して吸引ファン96に接続されている。そして、吸引ファン96が稼働することで、搬送ベルト91の側から図4、図7の黒矢印方向に空気が吸引されることになる。
ここで、図5〜図7に示すように、本実施の形態における搬送装置90(チャンバ98)には、下方の壁面98c(搬送ベルト91に対向する側に形成された外壁面である。)に、搬送ベルト91に当接する平面部98bと、搬送ベルト91から離れた位置で搬送ベルト91に対向する対向面部98aと、が設けられている。
そして、平面部98bには、吸引をおこなうための開口部98b1が形成されている。換言すると、平面部98は、開口部98b1の周りを囲んで、搬送ベルト91の側に突出するように形成されている。さらに詳しくは、図5に示すように、平面部98bには、搬送方向(X方向)に伸びるように形成された略矩形状の開口部98b1が、幅方向(搬送方向に直交する方向であって、Y方向である。)又は搬送方向に複数間隔をあけて設けられている。
また、対向面部98aは、平面部98bを囲むように設けられている。
したがって、搬送ベルト91は、平面部98b(接触面部)のみに接触して、対向面部98a(非接触面部)には接触しないことになる。
このように構成することで、図8に示すように、開口部198b1を除く壁面198bのほとんどが搬送ベルト91に当接するように形成されたチャンバ198を用いる場合に比べて、搬送ベルト91が壁面に接触する面積を格段に狭くすることができる。そのため、搬送ベルト91が壁面に擦れることによって摩耗してしまう不具合が生じにくくなる。すなわち、搬送ベルト91の摩耗のスピードが鈍化されて、搬送ベルト91の寿命が長くなる。したがって、ゴム材料で形成された搬送ベルト91から生じる摩耗粉が壁面との摺接面に入り込んでしまい、搬送ベルト91の駆動トルクが上昇してしまうような不具合も生じにくくなる。
また、開口部98b1の周囲に形成された平面部98bは、吸引装置95による吸引により搬送ベルト91に密着することになるため、開口部98b1の周囲から空気が漏れてしまう不具合も生じにくくなる。したがって、搬送ベルト91によってシートPを充分に吸着・搬送することができなくなる不具合も生じにくくなる。
なお、本実施の形態では、図5に示すように、1つの搬送ベルト91に対して、それぞれ4つの開口部98b1を設けて、それらのすべての開口部98b1を囲むように平面部98bを設けたが、一部の開口部98b1のみを囲むように平面部98bを設けた場合であっても、図8のものに比べると、上述したものと同様の効果(空気漏れとベルト摩耗とが軽減される効果である。)が発揮されることになる。
また、本実施の形態では、平面部98bを搬送方向に平行な部分にも幅方向に平行な部分にも設けたが、平面部98bを搬送方向に平行な部分にのみ設けた場合や、平面部98bを幅方向に平行な部分にのみ設けた場合にも、図8のものに比べると、上述したものと同様の効果が発揮されることになる。
また、本実施の形態では、搬送ベルト91に対して対向面部98aが略平行になるように構成したが、搬送ベルト91に対して対向面部98aが平行ではなくて傾斜するように構成することもできる。
また、本実施の形態では、搬送ベルト91に対して平面部98bが略平行になるように構成したが、搬送ベルト91に対して平面部98bが搬送方向や幅方向に僅かに傾斜するように構成することもできる。
ここで、図6を参照して、本実施の形態において、平面部98bは、開口部98b1と対向面部98aとの間の搬送方向の長さM1、M2が、搬送ベルト91の穴91aの外径Hよりも大きくなるように形成されている(M1>H、M2>H)。
このように構成することにより、搬送ベルト91が+X方向に走行しているときに、穴91aが平面部98bにはまり込んでしまい搬送ベルト91が正常に走行しなくなってしまう不具合が抑止される。
また、図6を参照して、本実施の形態において、平面部98bは、搬送方向の上流側の端部(破線で囲んだ部分である。)が、R面状(又はC面状)に形成されている。すなわち、平面部98bの搬送方向上流側の角部が面取りされて、面取り部が形成されている。
このように構成することにより、搬送ベルト91が+X方向に走行しているときに、搬送ベルト91が平面部98bの角部に摺接して削れてしまう不具合が軽減される。
なお、平面部98bの縁部の全域や、開口部98b1の縁部の全域に、面取り部を形成することもできる。
また、図4を参照して、本実施の形態において、搬送ベルト91は、複数の穴91aが幅方向(Y方向)に所定のピッチAで形成されている。
そして、図7を参照して、平面部98bは、開口部98bと対向面部98aとの間の幅方向の長さMが、穴91aのピッチAと穴91aの外径Hとの差(A−H)よりも小さくなるように形成されている(M<A−H)。
このように構成することにより、平面部98bに当接する搬送ベルト91の範囲(穴91a以外の範囲である。)を広く確保することができるため、吸引による搬送ベルト91と平面部98bとの密着性を高めることができる。
以上説明したように、本実施の形態における搬送装置90には、穴91aが形成された搬送ベルト91と、開口部98b1が形成されて搬送ベルト91に当接する平面部98bと、開口部98b1を介して空気を吸引する吸引装置95と、平面部98bを囲むように設けられて搬送ベルト91から離れた位置で搬送ベルト91に対向する対向面部98aと、が設けられている。
これにより、吸引装置95によって開口部98b1を介して吸引する空気の漏れが生じにくく、搬送ベルト91の摩耗を生じにくくすることができる。
なお、本実施の形態では、給送装置70に設置された搬送装置90に対して本発明を適用したが、本発明の適用はこれに限定されることはなく、その他の搬送装置(例えば、搬送ベルトとしての転写搬送ベルト8が設置された搬送装置である。)に対しても当然に本発明を適用することができる。
また、本実施の形態では、モノクロの画像形成装置1に設置される搬送装置90に対して本発明を適用したが、カラーの画像形成装置に設置される搬送装置に対しても当然に本発明を適用することができる。
また、本実施の形態では、電子写真方式の画像形成装置1に設置される搬送装置90に対して本発明を適用したが、本発明の適用はこれに限定されることなく、その他の方式の画像形成装置(例えば、インクジェット方式の画像形成装置や、孔版印刷機などである。)に設置される搬送装置に対しても本発明を適用することができる。
また、本実施の形態では、画像形成装置1における大容量の給送装置70に対して本発明を適用したが、給送装置としての給紙カセット12、13に対してもエア吸着方式のものであれば当然に本発明を適用することができるし、給送装置としての原稿搬送部10(自動原稿搬送装置)に対してもエア吸着方式のものであれば当然に本発明を適用することができる。
また、本実施の形態では、3つの搬送ベルト91が設置された搬送装置90に対して本発明を適用したが、1つ、又は、2つ、又は、4つ以上の搬送ベルトが設置された搬送装置に対しても当然に本発明を適用することができる。
そして、それらのような場合であっても、本実施の形態のものと同様の効果を得ることができる。
なお、本発明が本実施の形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、本実施の形態の中で示唆した以外にも、本実施の形態は適宜変更され得ることは明らかである。また、前記構成部材の数、位置、形状等は本実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等にすることができる。
なお、本願明細書等において、「シート」とは、通常の用紙(紙)の他に、コート紙、ラベル紙、OHPシート、金属シート、フィルム、プリプレグ、布、等のシート状の記録媒体のすべてを含むものと定義する。
1 画像形成装置(画像形成装置本体)、
70 給送装置(大容量給送装置)、
72 載置部(底板)、
79 送風装置(第1、第2送風装置)、
90 搬送装置、
91 搬送ベルト、
91a 穴、
92 従動ローラ、
93 駆動ローラ、
95 吸引装置、
96 吸引ファン、
97 ダクト、
98 チャンバ、
98a 対向面部、
98b 平面部、
98b1 開口部、
98c 壁面、
P、P1、P2 シート。
特許第3706277号公報

Claims (8)

  1. 穴が形成されて、所定の搬送方向に走行してシートを搬送する搬送ベルトと、
    開口部が形成されて、前記搬送ベルトに当接する平面部と、
    前記開口部を介して空気を吸引する吸引装置と、
    前記平面部を囲むように設けられて、前記搬送ベルトから離れた位置で前記搬送ベルトに対向する対向面部と、
    を備えたことを特徴とする搬送装置。
  2. 前記平面部は、前記開口部と前記対向面部との間の前記搬送方向の長さが、前記搬送ベルトの前記穴の外径よりも大きくなるように形成されたことを特徴とする請求項1に記載の搬送装置。
  3. 前記平面部は、前記搬送方向の上流側の端部がR面状又はC面状に形成されたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の搬送装置。
  4. 前記搬送ベルトは、複数の前記穴が前記搬送方向に直交する幅方向に所定のピッチで形成され、
    前記平面部は、前記開口部と前記対向面部との間の前記幅方向の長さが、前記ピッチと前記穴の外径との差よりも小さくなるように形成されたことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の搬送装置。
  5. 前記平面部は、前記搬送方向に伸びるように形成された略矩形状の前記開口部が、前記搬送方向に直交する幅方向に複数間隔をあけて設けられたことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の搬送装置。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれかに記載の搬送装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項1〜請求項5のいずれかに記載の搬送装置を備え、
    複数のシートを積載可能に形成されて、上下方向に昇降可能に構成された載置部と、
    前記載置部に対して前記搬送方向の下流側に設置されて、前記載置部に積載された最上方のシートに向けて空気を吹き付けて当該シートを浮上させる第1送風装置と、
    前記載置部に対して前記搬送方向の下流側に設置されて、前記第1送風装置によって浮上された前記最上方のシートとその下方のシートとの間に向けて空気を吹き付けて当該下方のシートを分離させる第2送風装置と、
    前記載置部に対して上方に設置されて、前記第1送風装置によって浮上された前記最上方のシートを吸引する前記吸引装置と、
    前記吸引装置による吸引によって前記最上方のシートが吸着した状態で、当該シートを前記搬送方向に搬送する前記搬送ベルトと、
    を備えたことを特徴とする給送装置。
  8. 請求項7に記載の給送装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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