JP2010215350A - 給紙装置、給紙ユニット及び画像形成システム - Google Patents

給紙装置、給紙ユニット及び画像形成システム Download PDF

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Abstract

【課題】モータで駆動される既存のファンを用いて、十分な吸着力を得られるようにした給紙装置を提供する。
【解決手段】給紙装置1Aは、搬送ベルト30で構成される吸着面30aに、用紙Pを吸着する空気の流れを発生させる複数のファン31,32を備える。ファン31,32は、回転駆動される羽根車31a,32aの軸方向に沿ってファン吸込口31d,32dが形成されると共に、羽根車31a,32aの接線方向にファン吹出口31e,32eが形成される多翼ファンで、吸着室34と一方のファン31のファン吸込口31dが吸込風路35で繋がれ、一方のファン31のファン吹出口31eと他方のファン32のファン吸込口32dが連結風路36で繋がれて、複数のファン31,32が直列に配置される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、空気の力で用紙を吸引して、搬送ベルト等で構成される吸着面に吸着させて繰り出す給紙装置に関し、特に、用紙のサイズによらず、十分な吸着力を得られるようにするものである。
複写機等の画像形成装置の給紙装置として、サクション給紙装置と称するエア給紙装置が用いられている。エア給紙装置では、空気が吸引される吸引孔が形成された多孔形状の搬送ベルトを有した吸着搬送部を備え、積載された用紙の側端面に風を吹き当てて浮上させ、浮上した用紙を、搬送ベルトで構成される吸着面で吸着させ、搬送ベルトを回転駆動して搬送する機構が用いられている。
積載された用紙を浮上させ、吸着搬送部に吸着させる際や、吸着搬送部が駆動されて用紙を給紙する際に、用紙のばたつき等によって曲がりや片寄りが発生する虞がある。このような搬送不良を防止するため、用紙の側面をガイドする側面ガイドや用紙の後端をガイドする後端ガイドの用紙規制面を吸着面より上の高さに達するようにして、浮上や搬送が行われるときの用紙端面の位置を規制できるようにした技術が提案されている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
特開2000−198557号公報 特開2004−043186号公報
画像形成装置等に適用される給紙装置では、例えば、例えばA3より大きいサイズからハガキまでのように、非常に多様なサイズの用紙に対応するものがある。用紙の位置を規制する用紙ガイドは、様々なサイズの用紙に対応するため、位置が調整可能になっている。
用紙ガイドの用紙規制面を、吸着搬送部の吸着面より上側に位置させる構成では、用紙ガイドで囲まれた領域の内側に吸着搬送部が入る構成としなければ、位置が調整可能な用紙ガイドと吸着搬送部が接触して干渉することになる。
このため、用紙ガイドの用紙規制面を、吸着搬送部の吸着面より上側に位置させる構成では、最小サイズの用紙をガイドする位置にある用紙ガイドと吸着搬送部が干渉しないようにするため、吸着搬送部は使用が想定される最小サイズの用紙の大きさに合わせる必要がある。例えば、最小サイズの用紙がハガキであれば、吸着搬送部の吸着面は、ハガキより小さいサイズである必要がある。
このような吸着面の面積が小さい吸着搬送部では、例えばA3より大きいサイズの厚紙を搬送するのに十分な搬送力を得るには、非常に強い力で用紙を吸着する機構を備えなければ、用紙を搬送することができない。しかし、真空ポンプ等を使用する構成では、非常に高コストで、大きなスペースが必要となり、装置の低価格化やコンパクト化において非常に不利な要素となる。
本発明は、このような課題を解決するためになされたもので、モータで駆動される既存のファンを用いて、十分な吸着力を得られるようにした給紙装置、この給紙装置を備えた給紙ユニット及び画像形成システムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、複数枚の用紙が積載され、用紙の積載方向に沿って昇降する用紙載置台を有した用紙収納部と、用紙載置台に積載された用紙を吸着する吸着面を有し、吸着面に吸着された用紙を給紙する吸着搬送機構と、吸着面に用紙を吸着する空気の流れを発生させる複数のファンを備え、ファンは、回転駆動される羽根車の軸方向に沿ってファン吸込口が形成されると共に、羽根車の接線方向にファン吹出口が形成される多翼ファンで、一方のファンのファン吸込口と吸着面が風路で繋がれ、一方のファンのファン吹出口と他方のファンのファン吸込口が風路で繋がれて、複数のファンが直列に配置される給紙装置である。
請求項1に記載の給紙装置では、一方のファンのファン吸込口から吸い込まれた空気は、この一方のファンのファン吹出口から吹き出される。一方のファンのファン吹出口から吹き出された空気は、他方のファンのファン吸込口から吸い込まれ、この他方のファンのファン吹出口から吹き出される。
このように、複数のファンを直列に配置することで、ファンによる空気の吸引力で吸着面に用紙を吸着する力は、個々のファンで得られる吸引力を、損失分を考慮して加算した値となる。これにより、サクション給紙の吸着搬送機構の負圧発生源に、既存のファンを直列に用いることで必要な負圧を確保することが可能となり、結果として、高価で大型化な負圧発生源を用いることなく、大サイズから小サイズまで、普通紙から厚紙までの様々は用紙に対応した給紙装置を提供することが可能となる。
請求項2に記載の発明は、用紙収納部は、用紙載置台に積載され、吸着搬送機構で吸着されて給紙される用紙をガイドするガイド面が形成され、ガイド面の上端が吸着面より上側に突出する高さを有し、用紙載置台に積載される用紙のサイズに合わせて位置が調整可能な用紙ガイドを備え、吸着搬送機構は、用紙を吸着する空気が吸い込まれる吸引孔が形成され、用紙の搬送方向に沿って回転する多孔形状を有した搬送ベルトを備え、搬送ベルトは、給紙を可能とする最小サイズの用紙をガイドする位置にある用紙ガイドより内側に入る大きさに構成される請求項1に記載の給紙装置である。
請求項2に記載の発明では、用紙載置台に積載された用紙を吸着面に吸着するとき、吸着面に吸着された用紙を給紙するときに、用紙の端面の位置が規制されるので、用紙のばたつき等による曲がりや片寄りの発生を防ぐことができる。
請求項3に記載の発明は、用紙載置台に積載された用紙の側面に向けて空気を吹き出し、用紙載置台に積載された用紙を浮上させる浮上機構と、吸着搬送機構で吸着面に吸着された用紙の給紙方向前側から空気を吹き出し、吸着搬送機構で給紙される用紙を1枚に分離する分離機構とを備えた請求項1または請求項2に記載の給紙装置である。
請求項3に記載の発明では、用紙載置台に積載される用紙に側方から空気が吹き付けられ、用紙を確実に浮上させて吸着面に吸着させることができる。また、吸着面に吸着された用紙の前側から空気が吹き付けられ、複数枚の用紙が吸着面に吸着したときに、用紙の間に空気を通して複数枚の用紙を捌き、吸着面に吸着された最上位の用紙以外を分離することができる。
請求項4に記載の発明は、複数枚の用紙が積載され、用紙の積載方向に沿って昇降する用紙載置台を有した用紙収納部が設けられた単数または複数の用紙トレイと、用紙載置台に積載された用紙を吸着する吸着面を有し、吸着面に吸着された用紙を給紙する吸着搬送機構と、吸着面に用紙を吸着する空気の流れを発生させる複数のファンを備え、ファンは、回転駆動される羽根車の軸方向に沿ってファン吸込口が形成されると共に、羽根車の接線方向にファン吹出口が形成される多翼ファンで、一方のファンのファン吸込口と吸着面が風路で繋がれ、一方のファンのファン吹出口と他方のファンのファン吸込口が風路で繋がれて、複数のファンが直列に配置される給紙ユニットである。
請求項5に記載の発明は、用紙に画像を形成する画像形成装置と、画像形成装置に用紙を給紙する給紙ユニットとを備え、給紙ユニットは、複数枚の用紙が積載され、用紙の積載方向に沿って昇降する用紙載置台を有した用紙収納部が設けられた単数または複数の用紙トレイと、用紙載置台に積載された用紙を吸着する吸着面を有し、吸着面に吸着された用紙を給紙する吸着搬送機構と、吸着面に用紙を吸着する空気の流れを発生させる複数のファンを備え、ファンは、回転駆動される羽根車の軸方向に沿ってファン吸込口が形成されると共に、羽根車の接線方向にファン吹出口が形成される多翼ファンで、一方のファンのファン吸込口と吸着面が風路で繋がれ、一方のファンのファン吹出口と他方のファンのファン吸込口が風路で繋がれて、複数のファンが直列に配置される画像形成システムである。
請求項4に記載の給紙ユニットでは、上述した給紙装置を備えることで、吸引力の大きなファンを用いることなく、小型のファンを用いて、用紙のサイズによらずに、積載された用紙から確実に1枚の用紙を吸着して給紙することができる。請求項5に記載の画像形成システムでは、上述した給紙ユニットを備えることで、様々な用紙を確実に給紙して、画像を形成することができる。
本発明の給紙装置によれば、複数のファンを直列に配置することで、1個のファンで用紙を吸着面に吸着する場合と比較して、大きな力で用紙を吸着でき、用紙のサイズによらず、確実に用紙を給紙することができる。本発明の給紙ユニット及び画像形成システムによれば、上述した給紙装置を備えることで、用紙が給紙されないエラーの発生を防ぐことができる。
本実施の形態の給紙装置の一例を示す給紙装置を給紙方向正面から見た断面図である。 本実施の形態の給紙装置の一例を示す斜視図である。 本実施の形態の給紙装置の一例を示す平面図である。 本実施の形態の給紙装置の一例を示す給紙装置を側方から見た断面図である。 本実施の形態の給紙装置を備えた給紙ユニットの一例を示す構成図である。 本実施の形態の給紙装置を備えた給紙ユニットが接続される画像形成システムの一例を示す構成図である。
以下、図面を参照して本発明の給紙装置、給紙装置を備えた給紙ユニット及び給紙ユニットを備えた画像形成システムの実施の形態について説明する。
<本実施の形態の給紙装置の構成例>
図1は、本実施の形態の給紙装置の一例を示す給紙装置を給紙方向正面から見た断面図、図2は本実施の形態の給紙装置の一例を示す斜視図である。図3は、本実施の形態の給紙装置の一例を示す平面図、図4は、本実施の形態の給紙装置の一例を示す給紙装置を側方から見た断面図である。
本実施の形態の給紙装置1Aは、用紙載置台2に積載された用紙Pを吸着して繰り出す吸着搬送機構3と、用紙載置台2に積載された用紙Pに、側方から浮上エアA1を吹きつける浮上エア送風機構4を備える。また、給紙装置1Aは、吸着搬送機構3で吸着された用紙Pに、矢印Fで示す用紙Pの搬送方向に対する前方から分離エアA2を吹きつける分離エア送風機構5を備える。
給紙装置1Aは、吸着搬送機構3で搬送ベルト30に用紙Pを吸着するための負圧を発生させる複数のファン31,32を備える。給紙装置1Aでは、一方のファン31の吹出口と他方のファン32の吸込口を繋いで、複数のファン31,32を、空気の流れに対して直列に配置することで、小型の負圧発生源で、用紙Pの大きさや重さによらず用紙Pの吸着に必要な吸引力を確保できるようにする。
以下に、本実施の形態の給紙装置1Aの詳細について説明する。給紙装置1Aは、所定枚数の用紙Pが積載された形態で収納可能な空間が形成される用紙収納部20に用紙載置台2を備える。
用紙載置台2は、図示しない昇降機構によって用紙Pの積載方向に沿って昇降する。用紙収納部20は、用紙載置台2に積載される用紙Pの先端位置を規制する先端ガイド21が、用紙載置台2の昇降方向に沿って形成される。
用紙収納部20は、用紙載置台2に積載される用紙Pの側面位置を規制する一対の側面ガイド22を備える。側面ガイド22は用紙ガイドの一例で、用紙載置台2の昇降方向に沿って用紙Pのガイド面22aが形成され、浮上エア送風機構4が組み込まれる。また、対向する一方の側面ガイド22と他方の側面ガイド22は、図3に実線と二点鎖線で示すように、接近及び離間する方向にスライド移動可能に構成され、様々なサイズの用紙Pの幅に合わせて位置が調整可能である。
なお、図3では、側面ガイド22の可動範囲より更に内側で小さいサイズの用紙Pをガイドできるようにするため、サブガイド22bを備えた例を開示している。サブガイド22bは、用紙載置台2の昇降方向に沿って用紙Pのガイド面が形成され、軸22cを支点として回転可能に側面ガイド22に取り付けられる。
サブガイド22bは、軸22cを支点として回転させることで、実線で示すようにガイド面22aより内側に突出するガイド位置と、破線で示すようにガイド面22aから外側に退避する退避位置との間で変位する。すなわち、退避位置にあるサブガイド22bを内側に向けて回転させることで、ガイド面22aより内側に突出するガイド位置に変位し、側面ガイド22の可動範囲より更に内側で用紙Pのガイドを可能とする。また、ガイド位置にあるサブガイド22bを外側に向けて回転させることで、ガイド面22aから外側に退避する退避位置に変位し、用紙Pを側面ガイド22本体でガイド可能とする。
用紙収納部20は、用紙載置台2に積載される用紙Pの後端位置を規制する後端ガイド23を備える。後端ガイド23は用紙ガイドの一例で、用紙載置台2の昇降方向に沿って用紙Pのガイド面23aが形成され、図3に実線と二点鎖線で示すように、先端ガイド21に対して接近及び離間する方向にスライド移動可能に構成されて、様々なサイズの用紙Pの長さに合わせて位置が調整可能である。
側面ガイド22は、ガイド面22aの上端が、搬送ベルト30で構成される吸着面30aより上側に突出する高さを有する。これにより、搬送ベルト30で吸着されて給紙される用紙Pの側面を、側面ガイド22のガイド面22aでガイド可能となる。同様に、後端ガイド23は、ガイド面23aの上端が、吸着面30aより上側に突出する高さを有する。これにより、搬送ベルト30で吸着される用紙Pの後端を、後端ガイド23のガイド面23aでガイド可能となる。
これにより、用紙載置台2に積載された用紙Pを浮上させて吸着搬送機構3で搬送ベルト30に吸着するとき、及び、搬送ベルト30に吸着された用紙Pを給紙するときに、用紙Pの側面と後端の位置が規制されるので、用紙のばたつき等による曲がりや片寄りの発生を防ぐことができる。
吸着搬送機構3は、用紙収納部20の上部に搬送ベルト30を備える。また、吸着搬送機構3は、搬送ベルト30が巻きつけられる駆動ローラ33aと従動ローラ33b,33cを備える。
搬送ベルト30は無端状で、搬送ベルト30を貫通する吸引孔30bが、搬送ベルト30の幅方向に並列され、搬送ベルト30の幅方向に並列される複数の吸引孔30bが、搬送ベルト30の幅方向と直交する長さ方向の全体に形成される多孔形状である。
駆動ローラ33aは、矢印Fで示す用紙Pの搬送方向に対して直交する方向に軸を有し、図示しないモータにより回転駆動される。従動ローラ33b,33cは、駆動ローラ33aの軸と平行な軸を有し、駆動ローラ33aが回転駆動されることによる搬送ベルト30の回転に従動する回転自在な構成である。
吸着搬送機構3では、駆動ローラ33aと従動ローラ33bとの間で、搬送ベルト30が用紙Pの搬送方向に沿って張られる。吸着搬送機構3では、搬送ベルト30の駆動ローラ33aに巻きつけられる後端側は、用紙載置台2に積載された用紙Pの上部に位置し、搬送ベルト30の従動ローラ33bに巻きつけられる先端側は、先端ガイド21より前側に位置する。また、吸着搬送機構3は、2本の搬送ベルト30が、用紙Pの搬送方向に対して左右に並列する。
これにより、駆動ローラ33aが矢印で示す方向に回転駆動されることで搬送ベルト30が回転し、搬送ベルト30の用紙載置台2に面した側が、矢印Fで示す用紙Pの搬送方向に移動する。
本例の吸着搬送機構3では、駆動ローラ33aの円周面における下端位置と従動ローラ33cの円周面における下端位置は、略同一の高さとなるように構成される。これに対して、従動ローラ33bの円周面における下端位置は、従動ローラ33cの下端位置より所定量高い位置となるように構成される。
これにより、搬送ベルト30の用紙載置台2に面した吸着面30aは、駆動ローラ33aと従動ローラ33cとの間では、用紙載置台2に積載された用紙Pの面と略平行となる。これに対して、従動ローラ33cと従動ローラ33bとの間では、用紙Pの搬送方向に沿って上向きに傾斜しており、搬送ベルト30は、従動ローラ33cに巻きつけられた部位では屈曲した形態となる。
吸着搬送機構3は、搬送ベルト30に用紙Pを吸着する空気が吸い込まれる吸着室34を備える。吸着室34は、用紙載置台2に面した側に位置する搬送ベルト30に対向する下側が開口した空間が、搬送ベルト30の内側に形成される。
吸着搬送機構3は、吸着室34と一方のファン31を繋ぐ吸込風路35と、一方のファン31と他方のファン32を繋ぐ連結風路36と、他方のファン32と用紙収納部20を繋ぐ吹出風路37を備える。
ファン31は、シロッコファンと称される多翼ファンであり、多翼の羽根車31aと、風路を形成するファンケース31bと、羽根車31aを駆動するモータ31cを備える。ファンケース31bは、羽根車31aの軸方向に沿ってファン吸込口31dが形成され、羽根車31aの接線方向にファン吹出口31eが形成される。
ファン32は、本例ではファン31と同じもので構成され、多翼の羽根車32aと、風路を形成するファンケース32bと、羽根車32aを駆動するモータ32cを備える。ファンケース32bは、羽根車32aの軸方向に沿ってファン吸込口32dが形成され、羽根車32aの接線方向にファン吹出口32eが形成される。
ファン31とファン32は、それぞれのファン吸込口31d,32dを上向きとし、かつ、ファン31をファン32の上側として、上下に重ねて配置される。上下に重ねて配置されるファン31とファン32の間には、ファン32のファン吸込口32dの上側に、風路が形成される空間を有する。
吸込風路35は、吸着室34とファン31のファン吸込口31dを繋ぐ所定の形状を有した風路形成部材で構成され、吸着室34とファン31のファン吸込口31dとの間に、外部の空気とは遮蔽されて空気が通る空間が形成される。
連結風路36は、ファン31のファン吹出口31eとファン32のファン吸込口32dを繋ぎ、ファン31において羽根車31aの接線方向に吹き出される空気の流れを、上下に重ねて配置されるファン31とファン32との間に誘導する所定の形状を有した風路形成部材で構成され、ファン31のファン吹出口31eとファン32のファン吸込口32dとの間に、外部の空気とは遮蔽されて空気が通る空間が形成される。
吹出風路37は、ファン32のファン吹出口32eと用紙収納部20に形成された吹出口37aを繋ぐ所定の形状を有した風路形成部材で構成され、ファン32のファン吹出口32eと吹出口37aとの間に、外部の空気とは遮蔽されて空気が通る空間が形成される。
吸着搬送機構3において、ファン31とファン32が駆動されると、吸着室34の空気が吸込風路35を通りファン31のファン吸込口31dから吸い込まれ、ファン31のファン吹出口31eから吹き出される。ファン31のファン吹出口31eから吹き出された空気は、連結風路36を通りファン32のファン吸込口32dから吸い込まれ、ファン32のファン吹出口32eから吹き出される。ファン32のファン吹出口32eから吹き出された空気は、吹出風路37を通り、吹出口37aから用紙収納部20に吹き出される。
このように、吸着搬送機構3において、吸着室34の空気がファン31,32により吸い込まれると、吸着室34が負圧となることで、用紙載置台2に面した側に位置する搬送ベルト30の吸引孔30bから空気が吸い込まれ、用紙載置台2に面した側の搬送ベルト30に用紙Pを吸着する空気の流れが発生する。
これにより、吸引孔30bから吸着室34に空気が吸い込まれる用紙載置台2に面した側の搬送ベルト30で、用紙Pを吸着する吸着面30aが構成される。搬送ベルト30で構成される吸着面30aでは、吸引孔30bと繋がる吸着室34の開口の大きさで規定される範囲が、負荷発生領域30cとなる。負荷発生領域30cは、例えば図3に太線の破線で示すように、給紙を可能とする最小サイズの用紙P1よりも小さい範囲とする。これは、負荷発生領域よりも用紙が小さく、吸着面において吸引孔が塞がれない状態が発生すると、負圧が発生せずに用紙が吸着できない状態となる可能性があるためである。
また、搬送ベルト30により構成される吸着面30aは、側面ガイド22及び後端ガイド23の上端位置より下側にあることで、吸着面30aに吸着される用紙Pが、側面ガイド22と後端ガイド23でガイドされる。一方、側面ガイド22と後端ガイド23は、用紙Pのサイズに応じて移動可能な構成である。このため、給紙を可能とする最小サイズの用紙をガイドする位置にある側面ガイド22及び後端ガイド23と干渉しないように、搬送ベルト30の大きさが決められる。
給紙装置1Aは、吸着搬送機構3で繰り出される用紙Pが搬送される用紙搬送路38を備える。用紙搬送路38は、吸着搬送機構3で吸着されて繰り出される用紙Pの搬送をガイドするガイド部材等を備え、用紙載置台2に面した側の搬送ベルト30と、先端ガイド21の上端との間に、用紙Pが進入する用紙進入口38aが形成される。
給紙装置1Aは、用紙搬送路38に搬送ローラ39a及び搬送ローラ39aに対向する従動ローラ39bを備える。搬送ローラ39aは、図示しないモータにより回転駆動され、吸着搬送機構3で繰り出された用紙Pを従動ローラ39bとの間に挟持して搬送する。
浮上エア送風機構4は浮上機構の一例で、側面ガイド22に空気吹出口として浮上エア吹出口40が形成される。浮上エア送風機構4では、図示しないファンで吸い込まれた空気が、用紙載置台2に積載された用紙Pの側面に向けて、浮上エア吹出口40から浮上エアA1として吹き出される。
分離エア送風機構5は分離機構の一例で、用紙進入口38aから分離エアA2を吹き出す分離エア吹出口50を備える。分離エア送風機構5では、図示しないファンで吸い込まれた空気が、分離エア吹出口50から搬送ベルト30に対して用紙収納部20に向けて斜めに吹き出される。分離エア吹出口50から吹き出された分離エアA2は、用紙載置台2に面した側の搬送ベルト30に沿うような向きとなり、搬送ベルト30に吸着された用紙Pの前方から、用紙Pに対して略水平な向きで吹きつけられる。
<本実施の形態の給紙装置の動作例>
次に、各図を参照して、本実施の形態の給紙装置1Aの動作例について説明する。用紙Pの給紙動作では、用紙載置台2に積載された用紙Pの上面位置が、吸着搬送機構3による吸着可能高さとなるように、図示しない上限検知センサの出力等に基づいて、用紙載置台2の昇降が制御される。
用紙Pの給紙動作では、吸着搬送機構3のファン31及びファン32が駆動されると共に、浮上エア送風機構4と分離エア送風機構5が駆動され、用紙Pの浮上及び吸着動作が行われる。
吸着搬送機構3において、ファン31とファン32が駆動されると、吸着室34の空気が吸込風路35を通りファン31のファン吸込口31dから吸い込まれ、ファン31のファン吹出口31eから吹き出される。ファン31のファン吹出口31eから吹き出された空気は、連結風路36を通りファン32のファン吸込口32dから吸い込まれ、ファン32のファン吹出口32eから吹き出される。ファン32のファン吹出口32eから吹き出された空気は、吹出風路37を通り、吹出口37aから用紙収納部20に吹き出される。
このように、吸着室34の空気がファン31,32により吸い込まれ、吸着室34が負圧となることで、用紙載置台2に面した側に位置して吸着面30aを構成する搬送ベルト30の吸引孔30bから空気が吸い込まれ、搬送ベルト30により構成される吸着面30aに用紙Pを吸着する空気の流れが発生する。
また、浮上エア送風機構4において、浮上エア吹出口40から浮上エアA1が吹き出されると、用紙載置台2に積載された用紙Pの側方から浮上エアA1が吹きつけられる。
これにより、用紙載置台2に積載された用紙Pにおいて、上側に積載される用紙Pが浮上して、最上位の用紙Pが搬送ベルト30に吸着される。搬送ベルト30に2枚以上の用紙Pが吸着された場合、静電気力等で複数枚の用紙Pが貼り付いた状態となっており、搬送ベルト30に吸着される最上位の1枚の用紙は、吸着エアによる吸着力が直接働く。これに対して、最上位の用紙に貼り付いて搬送ベルト30に吸着される2枚目以降の用紙は、吸着エアによる吸着力が直接働かない。
搬送ベルト30に吸着される最上位の1枚の用紙は、吸着エアによる吸着力が直接働くので、搬送ベルト30が従動ローラ33cに巻きつけられた部位に倣って屈曲した形態で、搬送ベルト30に吸着された形態となる。これに対して、最上位の用紙に貼り付いて搬送ベルト30に吸着される2枚目以降の用紙は、従動ローラ33cに巻きつけられた部位の搬送ベルト30の屈曲した形態に倣わず、最上位の1枚の用紙と2枚目以降の用紙が先端面から分離される。
分離エア送風機構5において送風ファン51が駆動され、分離エア吹出口50から吹き出された分離エアA2は、用紙載置台2に面した側の搬送ベルト30に沿うような向きとなり、搬送ベルト30に吸着された用紙Pの前方から、用紙Pに対して略水平な向きで吹きつけられる。
これにより、吸着搬送機構3で2枚以上の用紙Pが吸着された場合、搬送ベルト30に吸着された用紙Pの前方から吹きつけられる分離エアA2により、最上位の1枚の用紙P1と2枚目以降の用紙P2が分離される。
搬送ベルト30に用紙Pが吸着されたことが、図示しない吸着検知センサで検知されると、所定のタイミングで、吸着搬送機構3の駆動ローラ33aを駆動すると共に、搬送ローラ39aを回転駆動して、用紙Pの搬送動作を開始する。
駆動ローラ33aが矢印で示す方向に回転駆動されると、搬送ベルト30が回転し、搬送ベルト30の用紙載置台2に面した側が、矢印Fで示す方向に移動する。これにより、吸着搬送機構3で搬送ベルト30に吸着された用紙Pは、矢印Fで示す搬送方向に繰り出される。なお、用紙Pの搬送動作では、分離エア送風機構5による分離エアA2の吹き出しが継続しているので、分離された2枚目以降の用紙Pを用紙収納部20方向に戻す力が生じている。これにより、1枚目の用紙Pにつられて2枚目の用紙Pが用紙進入口38aへ搬送されることが防止される。
吸着搬送機構3で吸着された用紙Pが搬送ベルト30により繰り出されると、繰り出される用紙Pの先端が、搬送ローラ39aと従動ローラ39bで挟持され、搬送ローラ39aが駆動されることで搬送される。なお、用紙Pの搬送動作では、吸着搬送機構3による用紙Pの吸着動作が継続しており、ファン31,32による吸引力で搬送ベルト30に用紙Pを吸着する力が働いているが、搬送ローラ39aと従動ローラ39の挟持による搬送力の方が吸着力より強く、搬送ベルト30から用紙Pが引き抜かれる。
次に、様々なサイズの用紙Pを搬送ベルト30に吸着して搬送できるようにする条件について説明する。給紙装置1Aでは、図3に一点鎖線で示すようなサイズの小さな用紙P1と、破線で示すようなサイズの大きな用紙P2の何れであっても、搬送ベルト30に吸着して給紙できる能力が求められる。
吸着搬送機構3で搬送ベルト30に吸着した用紙Pを搬送するために必要な、搬送ベルト30と用紙Pとの摩擦係数の最小値が、搬送ベルト30の汚れ等を考慮して0.5程度であったとする。一方、用紙P2として、A3サイズよりも大きい、例えば13インチ×19インチサイズの350g/m紙等では、1枚当たりの重量が56g程度となる。
用紙Pを搬送ベルト30に下向きで吸着した状態で搬送するために必要な吸引力は、用紙Pの重量を摩擦係数で除算することで求められ、上述したサイズの大きな用紙P2を搬送ベルト30に下向きで吸着して搬送するには、56g/0.5で最低でも112gf、すなわち、約1.1ニュートン(N)の吸引力があれば良い計算になる。
但し、実際には側面ガイド22との摺動や用紙搬送路38の通紙ガイド等との摺動も考慮して、計算で求められる値の倍以上、すなわち、2.2N以上の吸引力を確保する必要がある。
吸着搬送機構3で吸引力を発生させるファンとしては、コスト、大きさ及び電源等の制約から、シロッコファンと称して市販されている多翼ファンが用いられ、羽根車の直径が100mm程度のシロッコファンの使用が想定される。
一般的に、ファンの性能は、空気が全く流れない状態で発生する最大の圧力差である最大静圧で表される。上述したような大きさのシロッコファンでは、255パスカル(Pa)程度の最大静圧が能力限界となる。1Paは1平方メートル(m)あたりの1Nの力を発生する圧力なので、このファンにより2.2N程度の吸引力を発生させるには、搬送ベルト30において用紙Pが吸着される負圧発生面となる吸着面30aが、約8630平方mm(mm)程度の面積があれば良いことになる。
しかし、搬送ベルト30の吸着面30aは、面積の全てが負圧発生面となる訳ではない。すなわち、搬送ベルト30は、用紙Pと接する面である搬送面が必要であり、用紙Pを搬送するための搬送面と、用紙を吸引するための空気が通る吸引孔30bとが吸着面30aに交互に分散している必要がある。つまり、用紙Pを吸引するための実質の吸着面積は、吸引孔30bの開口面積の合計となる。
吸引孔30bの開口面積を広くすると、搬送ベルト30の搬送機能が損なわれ、搬送ベルト30の搬送面を広くすると、用紙Pの吸着面積が減少するため適度なバランスが必要であり、実質の吸着面積は、吸着面30a全体の約50%程度を確保する程度が限界である。
本実施の形態の給紙装置1Aでは、給紙可能な用紙Pの最小サイズとして、ハガキを想定しており、ハガキの大きさに合わせて搬送ベルト30の吸着面30aの大きさが決められている。ハガキの大きさは、100×148mmであるので、その面積は14800mmである。
搬送ベルト30において、吸着面30a全体の約50%を用紙Pの吸着面積として確保すると考えると、吸着面30aの大きさをハガキに合わせた場合、吸着面積はハガキの面積の50%である7400mmとなる。一方、使用が想定される市販のファンで、上述した大きいサイズの用紙P2、例えば、13インチ×19インチサイズの用紙Pを吸着するために必要な吸着面の面積は、上述したように8630mm程度である。このため、必要な吸引力を得られる吸着面積を確保できない。
これに対し、搬送ベルト30の吸着面30aにおける吸着面積を7400mmとした場合に、2.2N以上の吸引力を確保するためのファンの最大静圧を算出すると、300Pa以上の最大静圧が得られる必要である。実際には、各風路での損出があり、また、ハガキサイズの用紙P1に合わせて配置が可能な側面ガイド22及び後端ガイド23と搬送ベルト30が干渉しないようにするため、搬送ベルト30の吸着面30aはハガキの大きさより小さく設計する必要がある。このため、風路等の損失と、吸着面の大きさを考慮して、2.2N以上の吸引力を確保するためのファンの最大静圧を算出すると、350Pa以上の最大静圧が得られる必要がある。
そこで、本実施の形態の給紙装置1Aでは、所定の最大静圧のファン31とファン32を直列に繋ぐ構成とした。例えば、ファン31とファン32が同一のもので、最大静圧が255Paである場合、一方のファン31のファン吹出口31eと他方のファン32のファン吸込口32dを繋ぐ風路構成とすると、計算上では個々のファンの最大静圧の倍で510Paの最大静圧が得られることになる。但し、実際には風路等での損失があり、同じ最大静圧のファン31とファン32を直列に繋いだ場合の最大静圧を算出すると、個々の最大静圧の1.7倍程度であった。
すなわち、最大静圧が255Paのファン31とファン32を直列に繋ぐと、約434Paの最大静圧が得られることが判った。本実施の形態では、吸着搬送を可能とする用紙の種類に基づき、2.2N以上の吸引力を確保するための最大静圧を算出した結果、350Pa以上の最大静圧を得ることを目標とした。
最大静圧が255Paのファン31とファン32を直列に繋ぐことで得られた最大静圧が433MPaであれば、目標とする最大静圧の350Pa以上を十分にクリアしている。これにより、ハガキから、大きいサイズの用紙P2、例えば、13インチ×19インチサイズで350g/m紙等までの給紙が可能となり、高価なファンや真空ポンプ等を用いることなく、市販されている既存のファンを用いて、大きいサイズの厚紙の給紙が可能となる。また、複数のファンを重ねて配置することで、狭いスペースで複数のファンと風路を配置することができる。
<本実施の形態の給紙ユニットの構成例>
図5は、本実施の形態の給紙装置を備えた給紙ユニットの一例を示す構成図である。給紙ユニット6は、図1〜図4で説明した用紙収納部20を構成する複数の用紙トレイ、本例では3個の用紙トレイ60,61,62が上下方向に備えられる。また、各々の用紙トレイ60,61,62上には、図1等に示す搬送ベルト30等を有した吸着搬送機構3が備えられる。
用紙トレイ60,61,62は、図面の手前側に設けられる図示しない正面扉を開けて、図の前後方向に引き出し可能に設けられている。なお、用紙トレイの前面を外装板として構成するとともに、外装板に手が掛けられる取手等を備え、取手等を利用して用紙トレイの引き出し及び押し込みを行うように構成することもできる。吸着搬送機構3による用紙Pの給紙方向は、各用紙トレイP220,P221,P222の引き出し方向と直交する方向(図における左側方向)である。
各用紙トレイ60,61,62は、用紙載置台2と、先端ガイド21と、浮上エア吹出口40を有した側面ガイド22と、後端ガイド23と、分離エア送風機構5が備えられる。更に、各用紙トレイ60,61,62の側方である図面の奥側に、図1等に示すファン31,32と、吸着搬送機構3とファン31,32を繋ぐ各風路が備えられる。
用紙トレイ60,61,62に積載された用紙Pは、浮上エア吹出口40から吹き出される浮上エアで浮上させて、吸着搬送機構3で搬送ベルト30に吸着され、分離エア送風機構5で吹き出される分離エア等の作用で1枚に分離される。
搬送ベルト30により用紙トレイ60から繰り出される用紙Pは、搬送ローラ39a及び従動ローラ39bに挟持され、搬送ローラ39aにより搬送されるとともに、ガイド部材の作用で下向きに搬送方向が変えられる。次に、垂直方向の用紙搬送路を構成する搬送ローラ63〜67により下方に搬送され、ガイド部材で図の左側略水平方向にガイドされた後、回転停止状態にある搬送ローラ68に先端を当接して停止される。
搬送ローラ68は、後述する画像形成装置10における画像形成プロセスとのタイミングをとるためのレジストローラとしての機能を果たしている。その後、搬送ローラ68等の回転開始に伴って、用紙Pは画像形成装置内に送り込まれる。用紙トレイ61及び用紙トレイ62からの給紙動作も同様である。
<本実施の形態の画像形成システムの構成例>
図6は、本実施の形態の給紙装置を備えた給紙ユニットが接続される画像形成システムの一例を示す構成図である。画像形成システム7は、上述した給紙ユニット6が画像形成装置10に接続される。画像形成装置10と給紙ユニット6は、連通口69で接続されて、給紙ユニット6から画像形成装置10に用紙が給紙される。
画像形成装置10は、例えばデジタルカラー複写機で、装置本体上部に自動原稿搬送装置11を備えると共に、内部に画像読み取り部12、画像形成部13、ベルトユニット14、給紙部15、定着装置T、反転排紙部16、及び再給紙部17を備える。
自動原稿搬送装置11は、原稿載置トレイ11aにセットされた原稿が、原稿搬送部11bで1枚ずつ送り出されて画像読み取り位置11cへと搬送され、画像読み取り部12で画像読み取りが終わった原稿が原稿排紙トレイ11dに排紙される。
画像読み取り部12によって読み取られた画像情報は、適宜の画像処理を施された後、一旦、制御部のメモリに記憶される。画像読み取り部12によって読み取られ、メモリに記憶された各色の画像情報は、メモリから順次読み出され、各色毎の画像形成部13にそれぞれ電気信号として送信される。
画像形成部13は、色分解画像に応じたトナー像を形成するイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(BK)の4組の画像形成ユニット13Y、13M、13C、13BKを備える。
各々の画像形成ユニット13Y、13M、13C、13BKでは、帯電された感光体13dを、画像信号に基づき露光光学系13eにより露光することで潜像が形成される。感光体13d上に形成された潜像は、現像装置13fにより現像され、ベルトユニット14で中間転写ベルト14aに一次転写される。上述した画像形成プロセスは、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(BK)の各色の画像形成ユニット13Y、13M、13C、13BKで、所定時間毎に順次行われる。
中間転写ベルト14a上に形成されたカラートナー像は、二次転写部14bで用紙Pに2次転写される。カラートナー像が転写された用紙Pは、中間転写ベルト14aから分離されて定着装置Tへ搬送され、加熱及び加圧処理によりカラートナーが溶融され、用紙P上に定着される。定着装置Tによる定着処理後の用紙Pは、装置本体外の排紙トレイ18上に排紙される。
画像形成装置10は、装置本体の下部に3つの用紙トレイ19a,19b,19cを備える。各用紙トレイ19a,19b,19cは、図の手前方向に引き出し可能である。各用紙トレイ19a,19b,19cに、図1〜図4で説明したように、複数のファンを直列に配置した吸着搬送機構3を有した搬送ベルト30と、浮上エア送風機構4と分離エア送風機構5等を備えても良い。
画像形成される用紙Pは、枚数、開始釦、倍率又は画像濃度等を設定することができる操作表示部10A上で選択されたサイズの用紙であり、装置内の用紙トレイ19a,19b,19c、または、給紙ユニット6の用紙トレイ60,61,62から給紙される。
用紙トレイ19a,19b,19cにセットされた用紙Pに画像形成を行う場合は、選択された用紙トレイ19a,19b,19cから、画像形成に対応した適宜のタイミングで、給紙部15を構成する搬送ローラ等により用紙Pが二次転写部14bに搬送される。二次転写部14bの手前にはレジストローラ15aが配置される。選択された用紙トレイ19a,19b,19cから繰り出された用紙Pは、レジストローラ15aの動作により、中間転写ベルト14a上のカラートナー像領域と重畳するタイミングで二次転写部14bに給紙される。
反転排紙部16は、排紙される用紙Pを反転搬送して排紙する。再給紙部17は、片面に画像形成された用紙を反転搬送し、レジストローラ15aへ用紙を再給紙して、両面印刷を行う。なお、以上はカラー画像を形成する画像形成装置であったが、モノクロ画像を形成する画像形成装置であっても良い。
上述した給紙ユニット6及び画像形成システム7では、上述した給紙装置1Aを備えて、複数のファン31,32を直列に配置して負圧発生源を実現することで、ハガキサイズの用紙に対応した吸着搬送機構で、高価なファンや真空ポンプ等を用いることなく、市販されている既存のファンを用いて、大きいサイズの厚紙の給紙が可能となる。
これにより、大サイズから小サイズまで、また、普通紙から厚紙までの様々は用紙に対応して確実な給紙が可能となり、給紙がされないエラーの発生を防ぐことができる。
本発明は、積載された用紙をエアで浮上させて搬送ベルト等に吸着させる給紙装置を備えた画像形成装置に適用される。
1A・・・給紙装置、10・・・画像形成装置、2・・・用紙載置台、20・・・用紙収納部、21・・・先端ガイド、22・・・側面ガイド、23・・・後端ガイド、3・・・吸着搬送機構、30・・・搬送ベルト、30a・・・吸着面、30b・・・吸引孔、31・・・ファン、31a・・・羽根車、31b・・・ファンケース、31c・・・モータ、31d・・・ファン吸込口、31e・・・ファン吹出口、2・・・ファン、32a・・・羽根車、32b・・・ファンケース、32c・・・モータ、32d・・・ファン吸込口、32e・・・ファン吹出口、34・・・吸着室、35・・・吸込風路、36・・・連結風路、37・・・吹出風路、4・・・浮上エア送風機構、5・・・分離エア送風機構、6・・・給紙ユニット、7・・・画像形成システム

Claims (5)

  1. 複数枚の用紙が積載され、用紙の積載方向に沿って昇降する用紙載置台を有した用紙収納部と、
    前記用紙載置台に積載された用紙を吸着する吸着面を有し、前記吸着面に吸着された用紙を給紙する吸着搬送機構と、
    前記吸着面に用紙を吸着する空気の流れを発生させる複数のファンを備え、
    前記ファンは、回転駆動される羽根車の軸方向に沿ってファン吸込口が形成されると共に、前記羽根車の接線方向にファン吹出口が形成される多翼ファンで、一方の前記ファンの前記ファン吸込口と前記吸着面が風路で繋がれ、一方の前記ファンの前記ファン吹出口と他方の前記ファンの前記ファン吸込口が風路で繋がれて、複数の前記ファンが直列に配置される
    ことを特徴とする給紙装置。
  2. 前記用紙収納部は、前記用紙載置台に積載され、前記吸着搬送機構で吸着されて給紙される用紙をガイドするガイド面が形成され、前記ガイド面の上端が前記吸着面より上側に突出する高さを有し、前記用紙載置台に積載される用紙のサイズに合わせて位置が調整可能な用紙ガイドを備え、
    前記吸着搬送機構は、用紙を吸着する空気が吸い込まれる吸引孔が形成され、用紙の搬送方向に沿って回転する多孔形状を有した搬送ベルトを備え、
    前記搬送ベルトは、給紙を可能とする最小サイズの用紙をガイドする位置にある前記用紙ガイドより内側に入る大きさに構成される
    ことを特徴とする請求項1記載の給紙装置。
  3. 前記用紙載置台に積載された用紙の側面に向けて空気を吹き出し、前記用紙載置台に積載された用紙を浮上させる浮上機構と、
    前記吸着搬送機構で前記吸着面に吸着された用紙の給紙方向前側から空気を吹き出し、前記吸着搬送機構で給紙される用紙を1枚に分離する分離機構とを備えた
    ことを特徴とする請求項1または2記載の給紙装置。
  4. 複数枚の用紙が積載され、用紙の積載方向に沿って昇降する用紙載置台を有した用紙収納部が設けられた単数または複数の用紙トレイと、
    前記用紙載置台に積載された用紙を吸着する吸着面を有し、前記吸着面に吸着された用紙を給紙する吸着搬送機構と、
    前記吸着面に用紙を吸着する空気の流れを発生させる複数のファンを備え、
    前記ファンは、回転駆動される羽根車の軸方向に沿ってファン吸込口が形成されると共に、前記羽根車の接線方向にファン吹出口が形成される多翼ファンで、一方の前記ファンの前記ファン吸込口と前記吸着面が風路で繋がれ、一方の前記ファンの前記ファン吹出口と他方の前記ファンの前記ファン吸込口が風路で繋がれて、複数の前記ファンが直列に配置される
    ことを特徴とする給紙ユニット。
  5. 用紙に画像を形成する画像形成装置と、
    前記画像形成装置に用紙を給紙する給紙ユニットとを備え、
    前記給紙ユニットは、
    複数枚の用紙が積載され、用紙の積載方向に沿って昇降する用紙載置台を有した用紙収納部が設けられた単数または複数の用紙トレイと、
    前記用紙載置台に積載された用紙を吸着する吸着面を有し、前記吸着面に吸着された用紙を給紙する吸着搬送機構と、
    前記吸着面に用紙を吸着する空気の流れを発生させる複数のファンを備え、
    前記ファンは、回転駆動される羽根車の軸方向に沿ってファン吸込口が形成されると共に、前記羽根車の接線方向にファン吹出口が形成される多翼ファンで、一方の前記ファンの前記ファン吸込口と前記吸着面が風路で繋がれ、一方の前記ファンの前記ファン吹出口と他方の前記ファンの前記ファン吸込口が風路で繋がれて、複数の前記ファンが直列に配置される
    ことを特徴とする画像形成システム。
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