JP2003206429A - ヒートセット型オフ輪印刷インキ組成物 - Google Patents

ヒートセット型オフ輪印刷インキ組成物

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JP2003206429A
JP2003206429A JP2002040789A JP2002040789A JP2003206429A JP 2003206429 A JP2003206429 A JP 2003206429A JP 2002040789 A JP2002040789 A JP 2002040789A JP 2002040789 A JP2002040789 A JP 2002040789A JP 2003206429 A JP2003206429 A JP 2003206429A
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雄一 潟浦
Koji Iwase
孝司 岩瀬
Tomohide Kato
智英 加藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ヒートセット型オフ輪印刷において、従来の
印刷設備をそのまま使用して印刷できる、ノンVOCあ
るいは低VOC型のヒートセット型オフ輪印刷インキ組
成物を提供することにある。 【解決手段】 インキ組成物中に、着色剤を1〜50重
量%、分子内でのロジン骨格の占める割合が40重量%
以上であるロジン変性樹脂を10〜40重量%、桐油お
よび/または桐油由来の脂肪酸エステル化合物を25重
量%以上、ならびに金属石鹸型ドライヤーを金属含有量
として0.01〜1.00重量%、さらに石油系溶剤を
0〜10重量%含有することを特徴とするヒートセット
型オフ輪印刷インキ組成物。さらに、石油系溶剤を実質
的に含有しないヒートセット型オフ輪印刷インキ組成
物。さらに、前記金属石鹸がコバルトの脂肪酸塩である
ことを特徴とするヒートセット型オフ輪印刷インキ組成
物。

Description

【発明の詳細な説明】
【発明の属する技術分野】本発明は、ヒートセット型オ
フ輪印刷インキ組成物に関し、より詳しくは、従来の印
刷システムがそのまま使用できるノンVOCあるいは低
VOCのヒートセット型オフ輪印刷インキ組成物に関す
る。
【従来の技術】ヒートセット型オフ輪印刷インキとして
は、着色剤、バインダー樹脂、低沸点石油系溶剤等で構
成される。印刷における乾燥システムは、印刷機に隣接
される乾燥装置(熱風吹き付け型、直火バーナー型およ
びそれらコンビネーションなどの方式がある)によって
強制的に低沸点石油系溶剤を蒸発させ、印刷媒体(多く
は紙)にバインダー樹脂と着色剤等を短時間で固着させ
ることにより非常に生産性の高い印刷システムを確立し
ている。一方、近年の環境問題意識の高まりから、オフ
セット印刷用インキの溶媒として使用される石油系溶剤
が、大気中へのVOC排出問題等で懸念されており、ヒ
ートセット型オフ輪印刷においても、石油系溶剤を植物
油や植物油由来の脂肪酸モノエステル等に置き換えたイ
ンキが提案されており、米国特許第624870号等が
出願されている。しかし、上記の技術においては、従来
のヒートセット型オフ輪印刷機でそのまま使用しても、
従来のヒートセット型オフ輪印刷インキと同等以上の乾
燥性と紙面品質(光沢性能)及び印刷適性を満足させる
にはまだ不十分であり、既存の印刷システムを使用して
のノンVOCおよび低VOC化は難しいと考えられてい
た。
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記従来技
術の問題点に鑑み、ヒートセット型オフ輪印刷におい
て、従来の印刷設備をそのまま使用して印刷できる、ノ
ンVOCあるいは低VOC型のヒートセット型オフ輪印
刷インキ組成物を提供することにある。
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記の課題
を解決するために鋭意検討した結果、ヒートセット型オ
フ輪印刷インキの乾燥システムとして、従来の溶剤蒸発
による乾燥方式から、酸化重合あるいは酸化重合と蒸発
乾燥のコンビネーションによる乾燥方式を取り入れる事
により、従来の印刷生産性を低下させることなく短時間
で印刷物を乾燥でき、さらにノンVOCあるいは低VO
C型オフセット印刷用インキ組成物を使用することによ
り、前記環境における問題点が解決できることを見出し
た。すなわち、インキ組成物中に、着色剤を1〜50重
量%、分子内でのロジン骨格の占める割合が40重量%
以上であるロジン変性樹脂を10〜40重量%、桐油お
よび/または桐油由来の脂肪酸エステル化合物を25重
量%以上、ならびに金属石鹸型ドライヤーを金属含有量
として0.01〜1.00重量%、さらに石油系溶剤を
0〜10重量%含有することを特徴とするヒートセット
型オフ輪印刷インキ組成物に関する。さらに、石油系溶
剤を実質的に含有しないヒートセット型オフ輪印刷イン
キ組成物に関する。さらに、前記金属石鹸がコバルトの
脂肪酸塩であることを特徴とするヒートセット型オフ輪
印刷インキ組成物に関する。
【発明の実施の形態】以下、本発明のヒートセット型オ
フ輪印刷インキ組成物についてさらに詳細に説明する。
本発明のヒートセット型オフ輪印刷インキ組成物を得る
ために使用する着色剤としては、オフセット印刷インキ
に一般的に用いられる無色または有色の、無機または有
機顔料が使用でき、具体的には、二酸化チタン、硫酸バ
リウム、炭酸カルシウム、有機ベントナイト、アエロジ
ル、酸化鉄などの無機顔料、アゾ顔料、レーキ顔料、フ
タロシアニン顔料、イソインドリン顔料、アントラキノ
ン顔料、キナクリドン顔料などの有機顔料、及びカーボ
ンブラックなどが使用できる。着色剤のヒートセット型
オフ輪印刷インキ組成物中における含有量は1〜50重
量%が適当である。本発明のヒートセット型オフ輪印刷
インキ組成物を得るために使用するバインダー樹脂とし
ては、樹脂分子内にロジン骨格を少なくとも40重量%
以上の割合で含有するロジン変性樹脂が使用できる。例
えば、ロジン変性フェノール樹脂、ロジン変性マレイン
酸樹脂、ロジンエステル樹脂などが使用でき、さらにこ
れらのロジン変性樹脂は植物油で変性されていてもよ
い。また、従来の鉱物油を多く含有しているオフセット
印刷インキ組成物において、通常分子内でのロジン骨格
の割合が30〜50重量%のロジン変性樹脂が一般的に
使用されているが特に限定されていない。しかしなが
ら、本発明においてはロジン骨格が40重量%未満のロ
ジン変性樹脂を使用した場合、酸化重合反応が速やかに
進行せずに乾燥性が低下するため、分子内でのロジン骨
格の割合が40重量%以上のロジン変性樹脂が好まし
い。さらに、各種アルキッド樹脂、石油樹脂、桐油変性
アルキッド樹脂、桐油変性ポリエステル樹脂などの植物
油変性樹脂なども併用して使用できる。バインダー樹脂
のヒートセット型オフ輪印刷インキ組成物中における含
有量は特に限定されないが、通常10〜40重量%が適
当である。また、上記の樹脂を架橋させたものをバイン
ダー樹脂として使用してもよく、その際使用する架橋剤
としては、トリメチロールプロパン−トリス−β−N−
アジリジニルプロピオネート、ペンタエリスリトールプ
ロパン−トリス−β−N−アジリジニルプロピオネート
などのアジリジン化合物、トルイレンジイソシアネー
ト、イソホロンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイ
ソシアネート、テトラメチルキシリレンジイソシアネー
ト、ポリメチレンポリフェニルポリイソシアネートなど
のイソシアネート化合物、グリセロールポリグリシジル
エーテル、トリメチロールプロパンポリグリシジルエー
テルなどのエポキシ化合物、エチルアセテートアルミニ
ウムジイソポロポキシドなどのアルミニウムキレートな
どが例示できるが、これらに限定されるものではない。
本発明ではノンVOCまたは低VOC型ヒートセット型
オフ輪印刷インキ組成物を得るための植物油成分とし
て、桐油及び/または桐油由来の脂肪酸エステル化合物
を使用するものであり、これら植物油成分は単独でまた
は2種以上を併用して使用できる。また、本発明におい
ては、インキの乾燥性を向上させるために、前記植物油
成分に桐油及び/または桐油由来の脂肪酸エステル化合
物を本発明のヒートセット型オフ輪印刷インキ組成物中
に25重量%以上となる量で含有する必要がある。この
含有量が25重量%以下では酸化重合反応が速やかに起
こらず、インキの乾燥性が低下するために好ましくな
い。本発明のヒートセット型オフ輪印刷インキ組成物を
得るために必要に応じて使用する石油系溶剤としては、
水と相溶しない沸点160℃以上、好ましくは沸点20
0℃以上のものが好適に使用できる。具体的には、一般
的にオフセット印刷インキ溶剤として利用されている、
n−パラフィン系溶剤、イソパラフィン系溶剤、ナフテ
ン系溶剤、芳香族系溶剤、α−オレフィン系などの石油
系溶剤、軽油、スピンドル油、マシン油、シリンダー
油、テレピン油、ミネラルスピリットなどの鉱物油が例
示でき、これら溶剤は、単独でまたは2種以上を併用し
て使用できる。ヒートセット型オフ輪印刷インキ組成物
中における鉱物油成分の含有量は0〜10重量%が適当
であり、実質的に含有しないというのは、インキ中の溶
剤組成に対して芳香族系溶剤成分が0重量%であり、好
ましいのは鉱物油成分0重量%、つまり含有しない場合
である。また、ドライヤーとして使用できる金属石鹸と
しては、Co−NAPHTHENATE,Co−OCT
ONATE,Mn−NAPHTHENATE,Mn−O
CTONATE,Zr−NAPHTHENATE,Zr
−OCTONATE,Ca−NAPHTHENATE,
Ca−OCTONATE,Fe−NAPHTHENAT
E,Fe−OCTONATE,Cu−NAPHTHEN
ATE,Cu−OCTONATEなどのコバルトの脂肪
酸塩が例示できるが、これらに限定されるものではな
い。また、これらの化合物は、必要に応じて2種以上を
適宜併用して使用してもかまわない。また、上記ドライ
ヤー用金属石鹸を活性化させる2,2‘−ジピリジルや
1,10−フェナントロリン等のアミン系配位子を併用
してもかまわない。さらに、本発明のヒートセット型オ
フ輪印刷インキ組成物には、ゲル化剤、顔料分散剤、ド
ライヤー、乾燥遅延剤、酸化防止剤、整面助剤、耐摩擦
性向上剤、裏移り防止剤、非イオン系界面活性剤などの
添加剤を適宜使用する事ができる。本発明のヒートセッ
ト型オフ輪印刷インキ組成物を製造するには、従来公知
の方法(ドライグラインド法、フラッシング法等)が使
用できる。例えば、ロジン変性フェノール樹脂、必要に
応じてアルキッド樹脂、石油樹脂等の他のバインダー樹
脂、桐油及び/または桐油由来の脂肪酸エステル化合物
等の植物油成分、及び必要に応じて架橋剤またはゲル化
剤とを加熱することであらかじめワニスを調整してお
く。次いで着色剤、及び必要に応じて桐油及び/または
桐油由来の脂肪酸エステル化合物等の植物油成分、顔料
分散剤を加え、ビーズミルや3本ロールミルなどで練肉
分散させることによりヒートセット型オフ輪印刷インキ
用ベースを得る。さらに、ベースインキにドライヤーと
して金属石鹸を金属含有量として0.01〜1.00重
量%添加し、桐油及び/または桐油由来の脂肪酸エステ
ル化合物等が25重量%以上になるように不足分を添加
し、必要に応じてバインダー樹脂ワニス、添加剤を加
え、植物油成分等で所定の粘度に調整し、ヒートセット
型オフ輪印刷インキ組成物を得る方法が挙げられる。こ
のような材料と製造方法から得られた本発明の印刷イン
キは,ヒートセット型オフ輪印刷機を用いて通常の印刷
方式で印刷が可能であり、優れた乾燥性及び印刷品質を
有するものである。
【実施例】以下、実施例によって、本発明のヒートセッ
ト型オフ輪印刷インキ組成物ならびにその製造方法をさ
らに詳細に説明するが、本発明はその趣旨と適用範囲に
逸脱しない限りこれらに限定されるものではない。な
お、以下の記述において「部」は重量部を示す。 <ヒートセット型オフ輪印刷インキ用ワニスの製造> (ワニスA)コンデンサー、温度計及び攪拌機を装着し
た四つ口フラスコに、重量平均分子量100,000、
酸価15mgKOH/gのロジン変性フェノール樹脂A
(日立化成ポリマー製)、大豆油、石油系溶剤(日本石
油製アロマフリーソルベント7号)をそれぞれ表1の配
合(各成分の配合量は部数で示す、以下同様)となるよ
うに仕込み、200℃に昇温し、同温度で1時間加熱攪
拌し、ワニスAを得た。 (ワニスB)コンデンサー、温度計及び攪拌機を装着し
た四つ口フラスコに、重量平均分子量100,000、
酸価15mgKOH/gのロジン変性フェノール樹脂
A、大豆油をそれぞれ表1の配合となるように仕込み、
200℃に昇温し、同温度で1時間加熱攪拌し、ワニス
Bを得た。 (ワニスC)コンデンサー、温度計及び攪拌機を装着し
た四つ口フラスコに、重量平均分子量2,100、酸価
0.0mgKOH/gの芳香族系石油樹脂C(日本石油
化学製)、桐油をそれぞれ表1の配合となるように仕込
み、200℃に昇温し、同温度で1時間加熱攪拌し、ワ
ニスCを得た。 (ワニスD)コンデンサー、温度計及び攪拌機を装着し
た四つ口フラスコに、重量平均分子量100,000、
酸価15mgKOH/gのロジン変性フェノール樹脂
A、桐油をそれぞれ表1の配合となるように仕込み、2
00℃に昇温し、同温度で1時間加熱攪拌し、ワニスD
を得た。 (ワニスE)コンデンサー、温度計及び攪拌機を装着し
た四つ口フラスコに、重量平均分子量110,000、
酸価17mgKOH/gのロジン変性フェノール樹脂B
(星光化学製)、桐油、石油系溶剤をそれぞれ表1の配
合となるように仕込み、200℃に昇温し、同温度で1
時間加熱攪拌し、ワニスEを得た。 (ワニスF)コンデンサー、温度計及び攪拌機を装着し
た四つ口フラスコに、重量平均分子量100,000、
酸価15mgKOH/gのロジン変性フェノール樹脂
A、桐油、石油系溶剤をそれぞれ表1の配合となるよう
に仕込み、200℃に昇温し、同温度で1時間加熱攪拌
し、ワニスFを得た。 <オフセット印刷用インキ組成物の製造> (実施例1)ワニスD、カーボンブラック(三菱化学製
MA−7)をそれぞれ表2の配合で混合し、ビーズミ
ル、3本ロールで順次練肉し、ベースインキを得た。次
いで、ベースインキに対して表2の配合量でナフテン酸
コバルトドライヤー(神東塗料製 ノンVOC型,コバ
ルト含有量5%)、乾燥抑制剤としてBHT(ブチル化
ヒドロキシトルエン)の20%溶液、ノンVOC型ワッ
クスコンパウンド(森村バーディッシュ製)、桐油をそ
れぞれ表2の配合量で添加、攪拌し実施例1のヒートセ
ット型オフ輪印刷インキ組成物を得た。 (実施例2)ワニスE、カーボンブラックをそれぞれ表
2の配合で混合し、ビーズミル、3本ロールで順次練肉
し、ベースインキを得た。次いで、ベースインキに対し
て表2の配合量でナフテン酸コバルトドライヤー、乾燥
抑制剤としてBHT(ブチル化ヒドロキシトルエン)の
20%溶液、ノンVOC型ワックスコンパウンド、桐油
をそれぞれ表2の配合量で添加、攪拌し実施例2のヒー
トセット型オフ輪印刷インキ組成物を得た。 (実施例3)ワニスE、油長80%の亜麻仁油変性イソ
フタル酸系アルキッド樹脂D(日立化成ポリマー製)、
カーボンブラックをそれぞれ表2の配合で混合し、ビー
ズミル、3本ロールで順次練肉し、ベースインキを得
た。次いで、ベースインキに対して表2の配合量でナフ
テン酸コバルトドライヤー、乾燥抑制剤としてBHTの
20%溶液、ノンVOC型ワックスコンパウンド、桐油
をそれぞれ表2の配合量で添加、攪拌し実施例3のヒー
トセット型オフ輪印刷インキ組成物を得た。 (実施例4)ワニスF、カーボンブラックをそれぞれ表
2の配合で混合し、ビーズミル、3本ロールで順次練肉
し、ベースインキを得た。次いで、ベースインキに対し
て表2の配合量でナフテン酸コバルトドライヤー、乾燥
抑制剤としてBHTの20%溶液、ノンVOC型ワック
スコンパウンド、桐油をそれぞれ表2の配合量で添加、
攪拌し実施例4のヒートセット型オフ輪印刷インキ組成
物を得た。 (比較例1)ワニスA、カーボンブラックをそれぞれ表
2の配合で混合し、ビーズミル、3本ロールで順次練肉
し、ベースインキを得た。次いで、ベースインキに対し
て表2の配合量で乾燥抑制剤としてBHTの20%溶
液、ノンVOC型ワックスコンパウンド、石油系溶剤を
それぞれ表2の配合量で添加、攪拌し比較例1のヒート
セット型オフ輪印刷インキ組成物を得た。 (比較例2)ワニスB、カーボンブラックをそれぞれ表
2の配合で混合し、ビーズミル、3本ロールで順次練肉
し、ベースインキを得た。次いで、ベースインキに対し
て表2の配合量で乾燥抑制剤としてBHTの20%溶
液、ノンVOC型ワックスコンパウンド、大豆油をそれ
ぞれ表2の配合量で添加、攪拌し比較例2のヒートセッ
ト型オフ輪印刷インキ組成物を得た。 (比較例3)ワニスC、カーボンブラックをそれぞれ表
2の配合で混合し、ビーズミル、3本ロールで順次練肉
し、ベースインキを得た。次いで、ベースインキに対し
て表2の配合量で乾燥抑制剤としてBHTの20%溶
液、ノンVOC型ワックスコンパウンド、桐油をそれぞ
れ表2の配合量で添加、攪拌し比較例3のヒートセット
型オフ輪印刷インキ組成物を得た。 (比較例4)ワニスC、油長80%の亜麻仁油変性イソ
フタル酸系アルキッド樹脂D、カーボンブラックをそれ
ぞれ表2の配合で混合し、ビーズミル、3本ロールで順
次練肉し、ベースインキを得た。次いで、ベースインキ
に対して表2の配合量で乾燥抑制剤としてBHTの20
%溶液、ノンVOC型ワックスコンパウンド、桐油をそ
れぞれ表2の配合量で添加、攪拌し比較例4のヒートセ
ット型オフ輪印刷インキ組成物を得た。 <性能比較試験>実施例1〜4、比較例1〜4、及び比
較例5として弊社ヒートセット型オフ輪インキ製品であ
るウエブマスターエコピュアメガ墨Mのヒートセット型
オフ輪印刷インキ組成物について、下記印刷性能試験を
行った。 1)オーブンパス回数(乾燥性試験) 各ヒートセット型オフ輪印刷インキ組成物をRIテスタ
ー(明製作所)にてコート紙に展色した後、紙面出口温
度が100℃になるように熱風温度を調整した、ドラム
回転型熱風乾燥装置(旭科学器械製)にその印刷物を通
し、印刷塗膜が完全乾燥するパス回数を評価した。 2)光沢 各ヒートセット型オフ輪印刷インキ組成物をRIテスタ
ーにてコート紙に展色した後、紙面出口温度が100℃
になるように熱風温度を調整した、ドラム回転型熱風乾
燥装置にその印刷物を4回通し、60°−60°反射率
を光沢計(村上色彩技術研究所製 デジタル光沢計)に
て測定した。 3)水巾適性 オフセット印刷機(三菱重工業製 DAIYA3E)に
おいて、印刷品質に支障のない水量で印刷している状態
から、水量ダイヤルを大きく設定すればウォーターマー
クが発生し、逆に小さく設定すれば地汚れが発生する。
このウォーターマークが発生し始めた時のダイヤル値を
上限値とし、地汚れが発生し始めたときのダイヤル値を
下限値とし、この巾を水巾とした。 <評価結果>表3にその評価結果を示す。
【発明の効果】本発明は、環境問題に配慮した実質的に
石油系溶剤を含まないあるいは10重量%以下と極めて
少ない組成を持ちながら、かつ従来のヒートセット型オ
フ輪印刷機でそのまま使用しても、従来のヒートセット
型オフ輪印刷インキと同等以上の乾燥性と紙面品質(光
沢性能)及び印刷適性を提供する、ヒートセット型オフ
輪印刷インキ組成物である。
フロントページの続き Fターム(参考) 4J039 AB04 AB06 AD14 AE02 AF01 BA04 BA38 BC19 BC20 BE01 BE12 CA05 EA03 EA10 EA33 GA02

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インキ組成物中に、着色剤を1〜50重
    量%、分子内でのロジン骨格の占める割合が40重量%
    以上であるロジン変性樹脂を10〜40重量%、桐油お
    よび/または桐油由来の脂肪酸エステル化合物を25重
    量%以上、ならびに金属石鹸型ドライヤーを金属含有量
    として0.01〜1.00重量%、さらに石油系溶剤を
    0〜10重量%含有することを特徴とするヒートセット
    型オフ輪印刷インキ組成物
  2. 【請求項2】 石油系溶剤を実質的に含有しない請求項
    1記載のヒートセット型オフ輪印刷インキ組成物
  3. 【請求項3】 前記金属石鹸がコバルトの脂肪酸塩であ
    ることを特徴とする請求項1記載のヒートセット型オフ
    輪印刷インキ組成物
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