JP2002226754A - オフセット印刷用インキ組成物 - Google Patents

オフセット印刷用インキ組成物

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JP2002226754A JP2001022750A JP2001022750A JP2002226754A JP 2002226754 A JP2002226754 A JP 2002226754A JP 2001022750 A JP2001022750 A JP 2001022750A JP 2001022750 A JP2001022750 A JP 2001022750A JP 2002226754 A JP2002226754 A JP 2002226754A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 良好な環境適合性を維持しつつ、耐一次、二
次ブロッキング適性などの耐ブロッキング適性を向上さ
せ、さらにセット性等オフセット印刷に要求される性能
を満足し得るオフセット印刷用インキ組成物を提供す
る。 【解決手段】 着色剤、バインダー樹脂、溶剤を含有す
るオフセット印刷用インキ組成物において、前記溶剤が
植物油成分と流動パラフィンからなることを特徴とする
オフセット印刷用インキ組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はオフセット印刷用イ
ンキ組成物に関するものであり、より詳しくは、印刷直
後に印刷物を棒積みした際の裏付き(以下、一次ブロッ
キングという)、印刷物を加工する際のブロッキング(以
下、二次ブロッキングという)を起こすことのない耐ブ
ロッキング適性及びセット性に優れたオフセット印刷物
の製造を可能とするオフセット印刷用インキ組成物に関
する。
【0002】
【従来の技術】オフセット印刷インキは、一般的に着色
剤、バインダー樹脂、鉱物油などの石油系溶剤などで構
成されている。そして、さらに印刷諸適性を向上させる
ために、必要に応じて種々の添加剤を使用することが一
般的に行なわれている。
【0003】一方、近年、環境問題における認識が高ま
り、企業の環境問題に対する対応が年々強く求められる
ようになっている。このような環境問題の対応策の一環
として、従来から原材料として使用されてきた揮発性の
鉱物油類の一部または全てを植物油あるいは植物油由来
の脂肪酸のモノエステル等の不揮発性の植物油成分で置
き換え、いわゆるノンVOCあるいは低VOC(ここで
VOCはVolatile Organic Compoundを意味する)とし
たインキが注目を浴びてきており、この技術に関する出
願もなされている(特開平5−112745号公報、特
開平6−93220号公報)。
【0004】しかしながら、前記に示した従来のオフセ
ット印刷用インキ組成物中で植物油あるいは植物油由来
の脂肪酸モノエステル等の不揮発性の植物油成分を多量
に使用しただけでは、セット性の低下、印刷直後に印刷
物を棒積みした際の裏付き(一次ブロッキング)や印刷
物を加工する際のブロッキング(二次ブロッキング)が
生じる等の問題が発生する。これは印刷されたインキか
らの溶剤成分の離脱性が低下し、植物油成分が残留する
ことが原因であり、植物油成分が鉱物油類より高粘度
で、樹脂を溶解する性質が高いことに起因していると考
えられる。さらに、これを解決するために、特開平10
−140070号公報では、ワニス用樹脂として、炭化
水素樹脂とレゾール及び/又はノボラックで変性して得
られるフェノール変性ロジンとを加熱して得られる樹脂
を使用する技術が提案されているが、未だ十分なセット
性、耐一次ブロッキング、耐二次ブロッキング性などの
耐ブロッキング適性が得られないという問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記従来技
術の問題点に鑑み、良好な環境適合性(印刷環境、印刷
物安全性、ノンVOCあるいは低VOC等)を維持しつ
つ、耐一次、二次ブロッキング適性などの耐ブロッキン
グ適性を向上させ、さらにセット性等オフセット印刷に
要求される性能を満足し得るオフセット印刷用インキ組
成物を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決するために鋭意検討した結果、オフセット印刷
用インキ組成物の溶剤として植物油成分とともに揮発性
の低い流動パラフィンを使用することにより前記問題点
が解決できることを見出した。
【0007】すなわち、本発明は、(1)着色剤、バイ
ンダー樹脂、溶剤を含有するオフセット印刷用インキ組
成物において、上記溶剤が植物油成分と流動パラフィン
からなることを特徴とするオフセット印刷用インキ組成
物に関する。
【0008】また本発明は、(2)前記溶剤が、インキ
組成物中20〜60重量%の植物油成分とインキ組成物
中0.5〜20重量%の流動パラフィンからなることを
特徴とする前記(1)記載のオフセット印刷インキ組成
物に関する。
【0009】また本発明は、(3)前記植物油成分の一
部または全てが、植物油由来の脂肪酸のエステルからな
ることを特徴とする前記(1)又は(2)記載のオフセ
ット印刷用インキ組成物に関する。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明のオフセット印刷用
インキ組成物についてさらに詳細に説明する。
【0011】本発明のオフセット印刷用インキ組成物を
得るために使用する着色剤としては、オフセット印刷イ
ンキに一般的に用いられる無色または有色の、無機また
は有機顔料が使用でき、具体的には、二酸化チタン、硫
酸バリウム、炭酸カルシウム、磁性酸化鉄などの無機顔
料、アゾ顔料、レーキ顔料、フタロシアニン顔料、イソ
インドリン顔料、アントラキノン顔料、キナクリドン顔
料などの有機顔料、及びカーボンブラックなどが使用で
きる。着色剤のオフセット印刷用インキ組成物中におけ
る含有量は5〜40重量%程度が適当である。
【0012】本発明のオフセット印刷用インキ組成物を
得るために使用するバインダー樹脂としては、従来から
使用されている樹脂が特に制限なく使用できる。例え
ば、ロジン変性フェノール樹脂、ロジン変性マレイン酸
樹脂、各種アルキッド樹脂、石油樹脂、ロジンエステル
樹脂、ポリエステル樹脂、ギルソナイト及びこれら樹脂
の変性樹脂などから選択される1種または2種以上の樹
脂が使用できる。前記ロジン変性フェノール樹脂やロジ
ン変性マレイン酸樹脂などは、これら樹脂単独で又は組
み合わせて使用でき、さらにこれら樹脂と各種アルキッ
ド樹脂、石油樹脂、ロジンエステル樹脂、ポリエステル
樹脂、ギルソナイト及びこれら樹脂の変性樹脂などから
選択される1種または2種以上の樹脂と組み合わせて使
用できる。また、前記各種アルキッド樹脂や石油樹脂な
どは、ロジン変性フェノール樹脂及び/又はロジン変性
マレイン酸樹脂などと組み合わせて使用できる。バイン
ダー樹脂のオフセット印刷用インキ組成物中における含
有量は特に限定されないが、通常15〜40重量%程度
の範囲が適当である。
【0013】また、上記記載の樹脂を架橋剤またはゲル
化剤を用いて架橋またはゲル化させた樹脂をバインダー
樹脂として使用することが好ましく、その際使用する架
橋剤としては、トリレンジイソシアネート、イソホロン
ジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、
テトラメチルキシリレンジイソシアネート、ポリメチレ
ンポリフェニルポリイソシアネートなどのイソシアネー
ト化合物などが、ゲル化剤としてはトリメチロールプロ
パン−トリス−β−N−アジリジニルプロピオネート、
ペンタエリスリトールプロパン−トリス−β−N−アジ
リジニルプロピオネートなどのアジリジン化合物、グリ
セロールポリグリシジルエーテル、トリメチロールプロ
パンポリグリシジルエーテルなどのエポキシ化合物、エ
チルアセテートアルミニウムジイソポロポキシドなどの
アルミニウムキレートなどが例示できるが、これらに限
定されるものではない。
【0014】本発明のオフセット印刷用インキ組成物を
得るために使用する溶剤としては、流動パラフィン及び
植物油成分が併用される。
【0015】まず、流動パラフィンについて説明する。
本発明における流動パラフィンとは、潤滑油成分を硫酸
洗浄などによって高度に精製して得られる、主としてノ
ルマルパラフィン、イソパラフィン及び単環シクロパラ
フィンの3成分の混合物からなる鉱物油である。
【0016】この中でも、実質的に紫外線吸収性の不純
物を含有しないレベルまで精製され、使用目的に応じ
て、日本薬局方における流動パラフィンの純度試験、日
本国で定められた食品添加物基準における流動パラフィ
ンの純度試験、及び化粧品原料基準における流動パラフ
ィンの純度試験の少なくとも1つに合格しているもの
が、環境・作業・衛生の面においてより好適である。具
体的には、(株)松村石油研究所製の、モレスコホワイ
トP−40、P−55、P−60、P−70、P−8
0、P−85、P−100、P−120、P−150、
P−200、P−230、P−260、P−300、P
−350P、P−500P等、中央化成(株)製のSタ
イプの流動パラフィンである40−S、55−S、60
−S、70−S、80−S、90−S、100−S、1
20−S、150−S、260−S、350−S等を挙
げることができる。
【0017】なお、これら3つの流動パラフィンの純度
試験及び基準値については、現在、最新のものとして、
第十四改正日本薬局方、第7版食品添加物公定書、及び
厚生省告示第181号に基づく化粧品原料基準に記載さ
れている。
【0018】本発明のオフセット印刷用インキ組成物中
での流動パラフィンの含有量は、0.5〜20重量%で
あるのが好ましく、より好ましくは1〜10重量%であ
る。流動パラフィンの含有量が前記範囲未満ではセット
性、耐一次、二次ブロッキング適性に対し十分な改良効
果が得られず、また前記範囲を超えると光沢などの性能
が不十分であるなどの問題が生じる傾向がある。ただ
し、流動パラフィンの適切な使用量は、使用するバイン
ダー樹脂の種類などにより異なるので、前記範囲内で適
切な使用量を選択することが好ましい。
【0019】本発明のオフセット印刷用インキ組成物を
得るために使用する植物油成分としては、大豆油、アマ
ニ油、桐油などの乾性、半乾性の植物油、ならびに植物
油由来の脂肪酸のエステルが挙げられるが、セット性、
耐ブロッキング適性の点から植物油由来の脂肪酸のエス
テルが好ましい。植物油由来の脂肪酸のエステルとして
は、乾性油または半乾性油由来の脂肪酸のモノエステル
化合物が挙げられる。かかる脂肪酸モノエステルを構成
する脂肪酸は、ステアリン酸、イソステアリン酸、ヒド
ロキシステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレ
ン酸、エレオステアリン酸など炭素数15〜20程度の
炭化水素鎖を有する脂肪酸が例示できる。脂肪酸モノエ
ステルを構成するアルコールの残基としてのアルキル基
としては、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、
ブチル、イソブチル、tert−ブチル、2−エチルヘ
キシルなどの炭素数1〜10程度のアルキル基が例示で
きる。これら脂肪酸モノエステルは、単独でまたは2種
以上を組み合わせて使用できる。植物油成分中における
植物油由来の脂肪酸エステルの含有量は20重量%以上
が好ましい。
【0020】本発明のオフセット印刷用インキ組成物中
における植物油成分の含有量は20〜60重量%である
のが好ましい。植物油成分の含有量が前記範囲未満で
は、耐摩擦性、乾燥性、光沢が十分でない傾向がある。
一方植物油成分の含有量が前記範囲を超えると、セット
性、耐一次、二次ブロッキング適性が十分でない傾向が
ある。
【0021】さらに、本発明のオフセット印刷用インキ
組成物には、顔料分散剤、ドライヤー、乾燥遅延剤、酸
化防止剤、整面助剤、耐摩擦性向上剤、裏移り防止剤、
非イオン系界面活性剤などの添加剤を適宜使用すること
ができる。
【0022】本発明のオフセット印刷用インキ組成物を
製造するには、従来公知の方法が使用できる。例えば、
ロジン変性フェノール樹脂、アルキッド樹脂、又は石油
樹脂等のバインダー樹脂、亜麻仁油、大豆油、又は脂肪
酸エステル等の植物油成分、及び必要に応じて架橋剤ま
たはゲル化剤を混合して加熱することであらかじめワニ
スを調製する。次いで着色剤、及び必要に応じて、植物
油成分、顔料分散剤を加え、ビーズミルや3本ロールミ
ルなどで練肉分散させることによりオフセット印刷用イ
ンキベースを得る。オフセット印刷用インキ組成物中に
流動パラフィンを0.5〜20重量%となるように、得
られたオフセット印刷用インキベースに添加する。必要
に応じてバインダー樹脂ワニス、ドライヤー等の添加剤
を加え、植物油成分等で所定の粘度に調整しオフセット
印刷用インキ組成物を得る。あるいは、前記製造方法に
おいて、流動パラフィンをワニス製造時及び/又はベー
ス製造時に添加してもよい。
【0023】
【実施例】以下、実施例によって、本発明のオフセット
印刷用インキ組成物をさらに詳細に説明するが、本発明
はその趣旨と適用範囲に逸脱しない限りこれらに限定さ
れるものではない。なお、以下の記述において「部」は
重量部を示す。
【0024】[オフセット印刷用インキワニスの製造] ワニスA コンデンサー、温度計および攪拌機を装着した四つ口フ
ラスコに、重量平均分子量100,000、酸価15m
gKOH/gのロジン変性フェノール樹脂A((株)日立
化成ポリマー製)、大豆油、及び脂肪酸エステルA(Lawt
er Inc.製、大豆油脂肪酸イソブチルエステル、以下同
様)をそれぞれ表1の配合(各成分の配合量は部数で示
す、以下同様)となるように仕込み、200℃に昇温
し、同温度で1時間加熱溶解した後、ゲル化剤としてエ
チルアセテートアルミニウムジイソプロポキシド
((株)川研ファインケミカル製、ALCH)を表1の
配合となるように仕込み、170℃で1時間加熱攪拌
し、ワニスAを得た。
【0025】ワニスB ワニスAの製造において、ロジン変性フェノール樹脂A
を重量平均分子量150,000、酸価15mgKOH
/gのロジン変性フェノール樹脂B((株)日立化成ポリ
マー製)に変えた以外は、ワニスAを得る方法と同様に
してワニスBを得た。
【0026】ワニスC コンデンサー、温度計および攪拌機を装着した四つ口フ
ラスコに、ロジン変性フェノール樹脂A、大豆油、及び
脂肪酸エステルB(Lawter Inc.製、大豆油脂肪酸メチル
エステル、以下同様)をそれぞれ表1の配合となるよう
に仕込み、200℃に昇温し、同温度で1時間加熱溶解
した後、ゲル化剤としてエチルアセテートアルミニウム
ジイソプロポキシド(ALCH)を表1の配合となるよ
うに仕込み、170℃で1時間加熱攪拌し、ワニスCを
得た。
【0027】ワニスD コンデンサー、温度計および攪拌機を装着した四つ口フ
ラスコに、ロジン変性フェノール樹脂A、大豆油、及び
脂肪酸エステルA及び流動パラフィンA((株)松村石
油研究所製、モレスコホワイトP−350P、以下同
様)をそれぞれ表1の配合となるように仕込み、200
℃に昇温し、同温度で1時間加熱溶解した後、ゲル化剤
としてエチルアセテートアルミニウムジイソプロポキシ
ド(ALCH)を表1の配合となるように仕込み、17
0℃で1時間加熱攪拌し、ワニスDを得た。
【0028】ワニスE コンデンサー、温度計および攪拌機を装着した四つ口フ
ラスコに、ロジン変性フェノール樹脂A、大豆油、及び
脂肪酸エステルAをそれぞれ表1の配合となるように仕
込み、200℃に昇温し、同温度で1時間加熱溶解した
後、架橋剤としてジフェニルメタンジイソシアネート
(MDI)を表1の配合となるように仕込み、100℃
で3時間加熱攪拌し、ワニスEを得た。
【0029】ワニスF コンデンサー、温度計および攪拌機を装着した四つ口フ
ラスコに、ロジン変性フェノール樹脂A、大豆油をそれ
ぞれ表1の配合となるように仕込み、200℃に昇温
し、同温度で1時間加熱溶解した後、ゲル化剤としてエ
チルアセテートアルミニウムジイソプロポキシド
((株)川研ファインケミカル製、ALCH)を表1の
配合となるように仕込み、170℃で1時間加熱攪拌
し、ワニスFを得た。
【0030】ワニスG コンデンサー、温度計および攪拌機を装着した四つ口フ
ラスコに、ロジン変性フェノール樹脂A、大豆油、及び
脂肪酸エステルAをそれぞれ表1の配合となるように仕
込み、200℃に昇温し、同温度で1時間加熱溶解して
ワニスGを得た。
【0031】
【表1】
【0032】[オフセット印刷用インキ組成物の製造] 実施例1及び2 ワニスA又はワニスB、及びカーボンブラック((株)三
菱化学製、MA−7)をそれぞれ表2の配合(各成分の
配合量は部数で示す、以下同様)で混合し、ビーズミ
ル、3本ロールで順次練肉し、各インキベースを得た。
次いで、各インキベースに対して表2の配合で流動パラ
フィンA、脂肪酸エステルA、ワックスコンパウンド
(シャムロック社製、ポリエチレンワックスコンパウン
ド、以下同様)、ドライヤー(金属石鹸、以下同様)を
添加、攪拌し、実施例1及び2のオフセット印刷用イン
キ組成物を得た。
【0033】実施例3 ワニスC及びカーボンブラックをそれぞれ表2の配合で
混合し、ビーズミル、3本ロールで順次練肉し、インキ
ベースを得た。次いで、インキベースに対して表2の配
合で流動パラフィンA、脂肪酸エステルB、ワックスコ
ンパウンド、ドライヤーを添加、攪拌し、実施例3のオ
フセット印刷用インキ組成物を得た。
【0034】実施例4 ワニスD及びカーボンブラックをそれぞれ表2の配合で
混合し、ビーズミル、3本ロールで順次練肉し、インキ
ベースを得た。次いで、インキベースに対して表2の配
合で脂肪酸エステルA、ワックスコンパウンド、ドライ
ヤーを添加、攪拌し、実施例4のオフセット印刷用イン
キ組成物を得た。
【0035】実施例5 ワニスA及びカーボンブラックをそれぞれ表2の配合で
混合し、ビーズミル、3本ロールで順次練肉し、インキ
ベースを得た。次いで、インキベースに対して表2の配
合で流動パラフィンA、脂肪酸エステルA、ワックスコ
ンパウンド、ドライヤーを添加、攪拌し、実施例5のオ
フセット印刷用インキ組成物を得た。
【0036】実施例6 ワニスA及びカーボンブラックをそれぞれ表2の配合で
混合し、ビーズミル、3本ロールで順次練肉し、インキ
ベースを得た。次いで、インキベースに対して表2の配
合で流動パラフィンB((株)松村石油研究所製、モレ
スコホワイトP−55、以下同様)、脂肪酸エステル
A、ワックスコンパウンド、ドライヤーを添加、攪拌
し、実施例6のオフセット印刷用インキ組成物を得た。
【0037】実施例7 ワニスE及びカーボンブラックをそれぞれ表2の配合で
混合し、ビーズミル、3本ロールで順次練肉し、インキ
ベースを得た。次いで、インキベースに対して表2の配
合で流動パラフィンA、脂肪酸エステルA、ワックスコ
ンパウンド、ドライヤーを添加、攪拌し、実施例7のオ
フセット印刷用インキ組成物を得た。
【0038】実施例8 ワニスF及びカーボンブラックをそれぞれ表2の配合で
混合し、ビーズミル、3本ロールで順次練肉し、インキ
ベースを得た。次いで、インキベースに対して表2の配
合で大豆油、流動パラフィンA、ワックスコンパウン
ド、ドライヤーを添加、攪拌し、実施例8のオフセット
印刷用インキ組成物を得た。
【0039】実施例9 ワニスG及びカーボンブラックをそれぞれ表2の配合で
混合し、ビーズミル、3本ロールで順次練肉し、インキ
ベースを得た。次いで、インキベースに対して表2の配
合で流動パラフィンA、脂肪酸エステルA、ワックスコ
ンパウンド、ドライヤーを添加、攪拌し、実施例9のオ
フセット印刷用インキ組成物を得た。
【0040】実施例10 ワニスA及びカーボンブラックをそれぞれ表2の配合で
混合し、ビーズミル、3本ロールで順次練肉し、インキ
ベースを得た。次いで、インキベースに対して表2の配
合で流動パラフィンA、脂肪酸エステルA、ワックスコ
ンパウンド、ドライヤーを添加、攪拌し、実施例10の
オフセット印刷用インキ組成物を得た。
【0041】比較例1〜3 ワニスA、F又はG、及びカーボンブラックをそれぞれ
表2の配合で混合し、ビーズミル、3本ロールで順次練
肉し、各インキベースを得た。次いで、各インキベース
に対して表2の配合で脂肪酸エステルA、ワックスコン
パウンド、ドライヤーを添加、攪拌し、比較例1〜3の
オフセット印刷用インキ組成物を得た。
【0042】
【表2】
【0043】[性能評価試験]実施例1〜10及び比較例
1〜3のオフセット印刷用インキ組成物について、印刷
性能に関し、下記の評価を行った。
【0044】(1)光沢 各オフセット印刷用インキ組成物をRIテスター
((株)明製作所)にてコート紙に展色し、室温で1日
放置した後、60°−60°反射率を光沢計((株)村
上色彩技術研究所製、デジタル光沢計)により測定し
た。
【0045】(2)セット性 各オフセット印刷用インキ組成物をRIテスター
((株)明製作所)にてコート紙に展色した後、自動イ
ンキセット試験機((株)東洋精機製作所製)を用いて上
質紙へのインキの付着度を観察し、インキが付着しなく
なるまでに要する時間(分)を測定した。この時間が短い
方がセット性に優れる。
【0046】(3)耐一次ブロッキング適性 各オフセット印刷用インキ組成物を枚葉オフセット印刷
機にてコート紙(NK−ハイコート 73K、日本加工
紙(株))に印刷し、10000枚を棒積みして室温で
24時間放置したときのブロッキングの度合いを次の基
準に基づいて目視で評価した。この評価に優れる方が耐
一次ブロッキング適性に優れる。 3:ブロッキングが少ないもの 2:ブロッキングが中程度のもの 1:ブロッキングが多いもの
【0047】(4)耐二次ブロッキング適性 各オフセット印刷用インキ組成物を枚葉オフセット印刷
機にてコート紙(NK−ハイコート 73K、日本加工
紙(株))に印刷し、室温で24時間放置したのち、裁断
機にて200枚の印刷物を重ねて裁断したときのブロッ
キングの度合いを次の基準に基づいて目視で評価した。
この評価に優れる方が耐二次ブロッキング適性及び乾燥
性に優れる。 3:ブロッキングが少ないもの 2:ブロッキングが中程度のもの 1:ブロッキングが多いもの
【0048】[評価結果]実施例1〜10、及び比較例1
〜3のオフセット印刷用インキ組成物について、前記評
価を行った結果を表3に示す。
【0049】
【表3】
【0050】
【発明の効果】本発明は、印刷物のセット性、耐一次、
二次ブロッキング適性に優れ、かつ、印刷面の光沢、乾
燥性を損わないオフセット印刷用インキ組成物を提供す
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4J039 AB04 AB06 AB08 AB10 AD14 AD18 AE02 AE06 AF01 BA04 BA13 BA16 BA18 BA30 BA35 BA37 BC02 BC20 BC39 BC60 BE01 BE12 CA07 EA10 EA45 GA02

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 着色剤、バインダー樹脂、溶剤を含有す
    るオフセット印刷用インキ組成物において、前記溶剤が
    植物油成分と流動パラフィンからなることを特徴とする
    オフセット印刷用インキ組成物。
  2. 【請求項2】 前記溶剤が、インキ組成物中20〜60
    重量%の植物油成分とインキ組成物中0.5〜20重量
    %の流動パラフィンからなることを特徴とする請求項1
    記載のオフセット印刷インキ組成物。
  3. 【請求項3】 前記植物油成分の一部または全てが、植
    物油由来の脂肪酸のモノエステルからなることを特徴と
    するオフセット印刷用インキ組成物。
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