JP2010031085A - オフセット印刷インキ用樹脂ワニスの製造方法、その製造方法により得られるオフセット印刷インキ用樹脂ワニス、およびオフセット印刷インキ用組成物 - Google Patents

オフセット印刷インキ用樹脂ワニスの製造方法、その製造方法により得られるオフセット印刷インキ用樹脂ワニス、およびオフセット印刷インキ用組成物 Download PDF

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Abstract

【課題】熱エネルギーロスが少なく、かつエステル交換反応による樹脂の低分子量化を抑制し、しかも既存のワニス製造設備の一部を改良するだけで実現可能なワニスの製造方法を提供すること。
【解決手段】(1)固形樹脂を平均粒子径が3mm以下となるように粉砕処理する工程と、(2)80〜200℃の温度下で、該固形樹脂を油性成分中に溶解させる工程とからなる、オフセット印刷インキ用樹脂ワニスの製造方法。
【選択図】なし

Description

本発明は、少ない熱エネルギーで製造を可能にし、かつ印刷適性の優れたオフセット印刷インキ用樹脂ワニスの製造方法、その製造方法により得られるオフセット印刷インキ用樹脂ワニス、およびオフセット印刷インキ用樹脂ワニスを含有するオフセット印刷インキ用組成物に関する。
オフセット印刷は、印刷版上に供給されたインキを、ゴムブランケットなどの中間転写体に転写した後、紙などの被印刷体に印刷することを特徴とした印刷方式である。そして、高精細かつ鮮明な画像の印刷物を短時間で大量に印刷することができることから、商業印刷や新聞印刷等の分野で広く用いられる代表的な印刷方式となっている。この印刷方式で使用されるオフセット印刷インキ用組成物には、主要な樹脂成分としてロジン変性フェノール樹脂、ロジン変性マレイン酸樹脂が広く使用されている。これら樹脂成分の分子量は、種類にもよるが、一般的に数万〜数十万であり、また、その軟化点も150℃程度のものから200℃以上のものまで様々であり、求められるオフセット印刷インキ用組成物の特性に応じて適宜使い分けられるのが一般的である。
オフセット印刷インキ用組成物は、基本的には鉱物油成分および/または動植物油成分からなる油成分と樹脂と顔料とからなるものであるが、これらを一度に混合して製造するのではなく、通常は、まず、樹脂を油成分に溶解させて樹脂ワニス組成物(以下、単に「ワニス」ということもある。)と呼ばれる中間製品を利用するのが一般的である。そして、ワニスに顔料や各種添加剤を配合して、最終的にオフセット印刷インキ用組成物が得られるのである。
ところで、上記のようなインキ用樹脂は、通常、樹脂メーカーによりバルク重合(塊状重合ともいう。)法で合成され、ブロック状もしくはフレーク状の固形樹脂としてインキメーカーに供給される。このような固形樹脂は油成分と混合してもそのままでは溶解しないので、当該樹脂を油成分に投入した後、当該樹脂の軟化点付近以上に加熱して軟らかくしながら撹拌混合し、溶解してワニスとするのが一般的である。こうした工程は「クッキング」と呼ばれる。クッキング工程は、使用する樹脂にもよるが、通常180℃〜250℃程度という高温で行われ、溶解性の低い高分子量の樹脂では、かなり長時間のクッキングを必要とする場合もある。
このようにワニスの製造においては、高温を長時間維持する工程が存在するため、多くの熱エネルギーを要するものである。しかしながら、ワニスの製造が終了した後、貯蔵時もしくは使用時の温度は、常温〜100℃程度である。したがって、クッキング時に投入した熱エネルギーの多くが放冷により大気中に拡散されてしまうことになり、その分の熱エネルギーは無駄にせざるを得ない。
さらに、樹脂を溶解する油成分が動植物油(以下、植物油等という。)である場合には、200℃より高い温度でクッキングを行うと、その工程中にロジン変性フェノール樹脂やロジン変性マレイン酸樹脂(これらはポリエステル樹脂の一種)と、植物油等(グリセリンのトリ脂肪酸エステル)との間でエステル交換反応が起こり、樹脂の分子量が低下するという問題も存在する。そして、樹脂の分子量が低下すると、印刷時にインキのミスチング増加や対面セットオフなどが発生し、さらに印刷適性が大幅に低下してしまうので、このようなエステル交換反応の発生を抑制する必要がある。
エステル交換反応を抑制するには、クッキング時に使用する油成分を鉱物油とするか、クッキング時の加熱温度を低下することが効果的である。しかし、近年、環境への配慮が高まり、インキの油成分を鉱物油から植物油等に置き換える研究が進んでおり、上記の鉱物油の使用量の増加はこのような趨勢に逆行するものである。また、クッキングの温度を低下させるには、軟化点の低い樹脂を使用すれば良いことになるが、軟化点の低い樹脂は一般的に分子量も低いので、前記の通り、ミスチングや対面セットオフあるいはインキの印刷適性の低下が起こる。
そこで、このような問題を解決するために、例えば特許文献1には、ワニスを製造する際、第一段階として、高温で樹脂を鉱物油等の印刷インキ用高沸点溶剤に溶解した後に、第二段階として、より低温(80〜180℃)で植物油等に溶解する方法が開示されている。この方法であれば、高温で樹脂を溶解する工程では植物油等を使用しないので、エステル交換反応を抑制することができる。また、高温(200℃以上)でクッキングするのが短時間で済ませられるので、付加する熱エネルギーを低減することも可能である。
また、特許文献2には、印刷インキ用樹脂ワニスの製造方法として、ロジン変性フェノール樹脂を合成するための原料を、油成分(この場合は植物油等が含まれていても良い)中で縮合反応させることにより、直接樹脂ワニスを得る方法が開示されている。この方法は、固形樹脂を溶解する必要がないため、熱エネルギーロスはほとんど発生しない。
特開2005−47950号公報 特開平10−88052号公報
しかし、特許文献1の技術では、樹脂の溶解のために高温が必要であることには変わりなく、最初から低温度で溶解させるよりも多くの熱エネルギーロスが発生するという問題がある。また、特許文献2の技術では、樹脂の反応釜が必要である上に、そこから高粘度の樹脂ワニスを輸送する手段や貯蔵手段を確保するなど、既存の設備で対応することが困難であるという問題がある。
そこで本発明は、上記のような熱エネルギーロスが少なく、かつエステル交換反応による樹脂の低分子量化を抑制し、しかも既存のワニス製造設備の一部を改良するだけで実現可能なワニスの製造方法を提供することを目的とする。
本発明によれば、高分子量の固形樹脂でブロック状やフレーク状を呈するものであっても、これを平均粒子径3mm以下に粉砕してから油成分に投入すると、樹脂の軟化点よりも相当低い温度でも溶解させることが可能になる。さらに、この方法では、簡単な粉砕装置を追加するだけでよく、ワニス製造設備そのものは変更せずに利用できる。
すなわち、本発明は、(1)固形樹脂を平均粒子径が3mm以下となるように粉砕処理する工程と、(2)80〜200℃の温度下で、該固形樹脂を油性成分中に溶解させる工程とからなる、オフセット印刷インキ用樹脂ワニスの製造方法に関する。
また、前記固形樹脂が、軟化点130℃以上のロジン変性フェノール樹脂およびロジン変性マレイン酸樹脂から選ばれる少なくとも1種であることが好ましい。
また、本発明は、上記オフセット印刷インキ用樹脂ワニスの製造方法によって得られるオフセット印刷インキ用樹脂ワニスに関する。
さらに、本発明は、上記オフセット印刷インキ用樹脂ワニスを含有するオフセット印刷インキ用組成物に関する。
本発明によれば、樹脂の軟化点まで加熱することなく、低い温度でワニスを製造することが可能となる。これにより、従来のワニス製造方法では180〜250℃程度でのクッキングを要していたものが、80〜200℃程度に加熱して混合すれば足りることになり、大幅に熱エネルギーを節約することができる。また、高温で長時間混合されないので、ポリエステルの一種であるロジン変性フェノール樹脂、ロジン変性マレイン酸樹脂と、植物油等(グリセリンのトリ脂肪酸エステル)との間のエステル交換反応が抑制される。これにより、オフセット印刷インキ用組成物の主成分であるロジン変性フェノール樹脂、ロジン変性マレイン酸樹脂の低分子量化が抑制され、樹脂の分子量が低下した場合に生じる、印刷時のインキのミスチング増加や対面セットオフ等の印刷適性が大幅に低下する性能低下を防止することができる。
以下、本発明のオフセット印刷インキ用樹脂ワニスの製造方法をさらに詳しく説明する。
本発明で使用される固形樹脂は、合成樹脂もしくは天然樹脂であって、ブロック状、フレーク状または粒状に加工されたものである。このような樹脂としては、ロジン変性フェノール樹脂、ロジン変性マレイン酸樹脂、アルキッド樹脂、ポリエステル樹脂、石油樹脂、またはギルソナイト樹脂等、印刷インキに使用される樹脂であれば何でも良いが、とりわけ軟化点の高いロジン変性フェノール樹脂やロジン変性マレイン酸樹脂において、熱エネルギー低減効果や、エステル交換反応抑制効果が高くなる。軟化点の低い石油樹脂やギルソナイト樹脂では、これらの効果は小さいと考えられるが、溶解に要する時間が短くなるという効果を得ることができる。
なお、上記樹脂は必要に応じて、ゲル化剤の適量(樹脂に対して15質量%以下程度)を使用し、樹脂を架橋させることができる。このような場合に使用するゲル化剤としては、アルミニウムアルコラート類、アルミニウムキレート化合物等が挙げられ、好ましい具体例としては、アルミニウムトリイソプロポキシド、モノ−sec−ブトキシアルミニウムジイソプロポキシド、アルミニウムトリ−sec−ブトキシド、エチルアセテートアルミニウムジイソプロポキシド、アルミニウムトリスエチルアセトアセテート等が例示できる。
次に本発明で使用される油成分としては、上記樹脂を溶解することができるものであれば、植物油由来のもの、鉱物油由来のものを問わず使用することができ、これらは単独または複数を組み合わせて使用することができる。
植物油由来の油成分としては、植物油そのもの、または植物油を原料とする脂肪酸エステルや重合油が挙げられる。これらは単独で使用することも可能であるし、複数を組み合わせて使用することもできる。
上記植物油としては、アマニ油、桐油、大豆油、菜種油、綿実油、コーン油、パーム油など、乾性油、不乾性油を問わず使用することができるが、印刷後に印刷物を空気酸化によって乾燥させる場合には乾性油や半乾性油が好適に使用される。中でも、アマニ油、桐油、大豆油はオフセット印刷インキ用組成物用として好ましく使用され、さらにその中でも大豆油は一定量使用することによりアメリカ大豆油協会のソイシール認定を受けることができるので特に好ましい。これらは単独で使用することも可能であるし、複数を組み合わせて使用することもできる。
上記植物油を原料とする脂肪酸エステルとしては、乾性油または半乾性油のモノエステル化合物が挙げられる。すなわち、脂肪酸モノエステルを構成する脂肪酸は、ステアリン酸、イソステアリン酸、ヒドロキシステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、エレオステアリン酸など炭素数15〜20程度のアルキル主鎖を有する脂肪酸が例示できる。脂肪酸モノエステルを構成するアルコール由来アルキル基は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、tert−ブチル、2−エチルヘキシルなどの炭素数1〜10程度のアルキル基が例示できる。中でも、得られるオフセット印刷インキ用組成物の乾燥性の点から大豆油変性脂肪酸モノエステルが好ましい。これら脂肪酸モノエステルは、単独でまたは2種以上を併用して使用できる。
鉱物油由来の油成分としては、鉱物油そのもの、または石油系溶剤が挙げられる。中でも、オフセット印刷用溶剤として使用されている水と相溶しない沸点160℃以上、好ましくは200℃以上のものが好適に使用できる。具体的には、軽油、スピンドル油、マシン油、シリンダー油、テレピン油、ミネラルスピリットなどの鉱物油;n−パラフィン系溶剤、イソパラフィン系溶剤、ナフテン系溶剤、芳香族系溶剤、α−オレフィン系などの石油系溶剤が例示でき、これらの溶剤は、単独でまたは2種以上を併用して使用できるが、近年の環境問題等から非芳香族系溶剤を使用することが好ましい。
本発明の油成分の添加量は、樹脂の質量に対して100〜180%程度、より好ましくは樹脂の質量に対して120〜150%である。
本発明で使用される樹脂は、油成分と混合される前に予め平均粒子径が3mm以下に「粉砕」されたものである。樹脂メーカーから入手した樹脂も、バルク重合などによって得られた樹脂の塊を数mm〜数cm程度に粉砕もしくは形状加工したものではあるが、本発明でいう「粉砕」とは、これよりもさらに細かく、3mm以下、より好ましくは0.1〜500μm程度にまで粉砕することをいう。具体的には、加熱装置と撹拌装置とを備えた混合槽に油成分を計量投入し、さらに所定量のブロック状、フレーク状またはペレット状の樹脂を粉砕装置により粉末状に粉砕して投入する。粉砕装置は混合槽の上方に設置されるのが便利であるが、混合槽とは別の場所に設置し、搬送手段によって粉末状の樹脂を混合槽まで搬送しても良い。なお、油成分に樹脂を投入する時点に粉砕するのではなく、予め粉砕しておいた樹脂を油成分中に投入しても良いことはいうまでもない。
前記粉砕装置としては、アトライター、カッターミル、ジェットミル等、ブロック状、フレーク状またはペレット状の樹脂を3mm以下、好ましくは0.1〜500μm程度まで乾式粉砕することができるものであれば特に制限されずに使用可能である。
本発明の印刷インキ用樹脂ワニスの製造方法は、上記粉砕された樹脂を油成分に溶解するものである。樹脂を溶解するには、公知の方法を使用することができる。一例として、粉砕された樹脂と油成分との混合物とを撹拌しながら溶解温度まで昇温し、その後一定時間、撹拌しながら溶解温度を維持する方法が挙げられる。
樹脂の溶解温度は、使用する樹脂の軟化点よりも低い温度で、且つクッキング工程中に、樹脂がエステル交換を起こさない温度でよい。具体的な溶解温度としては、特に限定されないが、80〜200℃の温度範囲、好ましくは、80〜150℃の温度範囲、より好ましくは100〜120℃の温度範囲である。
上記溶解温度を維持する時間(以下、単に「溶解時間」という。)は、樹脂が溶解または分散するのに十分な時間であれば特に限定されない。一般に、溶解時間が短いほど樹脂の溶解度は低くなり、長いほど樹脂の溶解度は高くなる。樹脂の溶解度が低いワニスを使用するとセットの早いオフセット印刷インキ用組成物が得られ、溶解度の高いワニスを使用すると機上安定性の良いオフセット印刷インキ用組成物が得られるので、オフセット印刷用インキに必要とされる性能に応じて溶解時間を調整するのが良い。好ましい溶解時間は15分〜2時間であり、さらに好ましくは30分〜1時間である。樹脂が溶解または分散した後、さらに、上記の通り、必要に応じてゲル化剤を投入してゲル化を行うことができる。
上記の通り、本発明のオフセット印刷インキ用樹脂ワニスの製造方法によれば、従来製法のように樹脂の軟化点付近まで加熱する必要がなくなるので、大幅にエネルギーの消費を低減できる。
また、本発明で得られるオフセット印刷インキ用樹脂ワニスは、高温で樹脂を溶解して製造されたものではないので、従来の製法によるものと比べて、樹脂と植物油等との間のエステル交換反応が抑制されたものとなる。したがって、樹脂の高分子量成分が分解されずにワニス中に残っており、樹脂本来の性能が発現される。具体的には、本発明で得られたオフセット印刷インキ用樹脂ワニスを用いて製造されたオフセット印刷インキ用組成物は、ミスチングが少なく、乳化特性が良好なものとなる。
本発明のオフセット印刷インキ用組成物を製造するには、従来公知の製造方法(ドライグラインド法、フラッシング法等)が使用できる。
例えば、(1)前記オフセット印刷インキ用樹脂ワニスに、乾燥した顔料、必要に応じて植物油成分、石油系溶剤、顔料分散剤を加え、ビーズミルや3本ロールミル等で練肉分散させることにより油性オフセット印刷インキ用ベースとした上で、必要に応じてオフセット印刷インキ用樹脂ワニス、植物油成分、石油系溶剤、添加剤を加え所定の粘度に調整する方法、(2)前記オフセット印刷インキ用樹脂ワニスに、顔料の水懸濁液(含水ケーキ、または乾燥顔料に水を加えて水懸濁液としたもの)を加えて、フラッシャー(ニーダー)または脱溶媒する機構を有する攪拌装置等でフラッシングし、フラッシングした組成物中の水の含有量が、好ましくは2質量%以下となるまで、脱水させる。次いで、脱水した組成物に、必要に応じて、オフセット印刷インキ用樹脂ワニス等を加え、ビーズミルや3本ロールミルなどで練肉分散させることにより油性オフセット印刷インキ用ベースとした上で、必要に応じて油性オフセット印刷インキ用ワニス、植物油成分、石油系溶剤、添加剤を加え所定の粘度に調整する方法が挙げられる。
本発明のオフセット印刷インキ用組成物において使用される添加剤としては、顔料分散剤、整面助剤、耐摩擦性向上剤、裏移り防止剤、酸化防止剤、非イオン系界面活性剤等が挙げられる。これらはインキ組成物に諸適性を付与するために、必要に応じて適宜使用される。
以下、実施例をあげて本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例のみに限定されるものではない。なお、特に断りのない限り、「%」は「質量%」を意味し、「部」は「質量部」を意味する。
<樹脂の粉砕処理>
表1のブロック状のロジン変性フェノール樹脂をブレンダー(ハミルトンビーチ社製、HBB250S)により表1の所定の平均粒子径となるように粉砕処理して、粉末樹脂を得た。
<樹脂ワニス>
(樹脂ワニスのn−ヘキサントレランスの測定方法)
樹脂ワニス5gを100mLビーカーに量り取り、25℃の測定条件において、均一になるようにガラス棒でかき混ぜながらn−ヘキサンを滴下して樹脂ワニス溶液とする。n−ヘキサンは貧溶媒なので、滴下量の増加に伴って樹脂ワニス溶液は徐々に濁り始める。ビーカーの下に置いた新聞記事が読めなくなる程度まで樹脂ワニス溶液が濁った時点を終点とし、終点に至るまでに要したn−ヘキサンの質量をn−ヘキサントレランス(単位:g/5g)とした。
(樹脂ワニス中の樹脂分子量分布の測定)
樹脂ワニス0.050gをテトラヒドロフラン5mLに溶解し、GPC分析(機器:Waters製、カラム:TSKgelG2500HXL、TSKgelGMHXL−LおよびTSKgelGMHXLを直列に接続して使用、いずれも東ソー(株)製)することによって、ポリスチレン換算の分子量分布を得た。
(樹脂ワニスの粘度測定)
樹脂ワニスの粘度(Pa・s)は、E型粘度計(東機産業(株)製、TVE−20H)を使用して測定した。サンプル0.5ccを25℃に保温し、サンプルの粘度に応じて回転数を適宜調整し、測定に供した。結果を表1に示した。
実施例1(樹脂ワニス1)
撹拌機、還流冷却管および温度計を備えたフラスコに、粒径50μmの粉末のロジン変性フェノール樹脂(軟化点165℃)を43部、大豆油6部、日石AF7号ソルベント51部となるように仕込み、内容物の温度が200℃の温度となるように加熱しながら60分間撹拌し樹脂ワニス1を得た。樹脂ワニス1の外観は褐色透明で、樹脂は完全に溶解していた。
実施例2(樹脂ワニス2)
内容物の温度が170℃になるように加熱撹拌した以外は、樹脂ワニス1の製造方法と同様の手順にて、樹脂ワニス2を得た。樹脂ワニス2の外観は褐色透明で、樹脂は完全に溶解していた。
実施例3(樹脂ワニス3)
内容物の温度が140℃になるように加熱撹拌した以外は、樹脂ワニス1と同様の手順にて、樹脂ワニス3を得た。樹脂ワニス3の外観は褐色透明で、樹脂は完全に溶解していた。
実施例4(樹脂ワニス4)
内容物の温度が100℃になるように加熱撹拌した以外は、樹脂ワニス1と同様の手順にて、樹脂ワニス4を得た。樹脂ワニス4の外観は褐色透明で、樹脂は完全に溶解していた。
実施例5(樹脂ワニス5)
内容物の温度が80℃になるように加熱撹拌した以外は、樹脂ワニス1と同様の手順にて、樹脂ワニス5を得た。樹脂ワニス5の外観は褐色透明で、樹脂は完全に溶解していた。
実施例6(樹脂ワニス6)
撹拌機、還流冷却管および温度計を備えたフラスコに、粒径1mmの粉末のロジン変性フェノール樹脂(軟化点165℃)を43部、大豆油6部、日石AF7号ソルベント51部となるように仕込み、内容物の温度が100℃の温度となるように加熱しながら60分間撹拌し樹脂ワニス6を得た。樹脂ワニス6の外観は褐色透明で、樹脂は完全に溶解していた。
実施例7(樹脂ワニス7)
撹拌機、還流冷却管および温度計を備えたフラスコに、粒径3mmの粉末のロジン変性フェノール樹脂(軟化点165℃)を43部、大豆油6部、日石AF7号ソルベント51部となるように仕込み、内容物の温度が100℃の温度となるように加熱しながら60分間撹拌し樹脂ワニス7を得た。樹脂ワニス7の外観は褐色透明で、樹脂は完全に溶解していた。
実施例8(樹脂ワニス8)
撹拌機、還流冷却管および温度計を備えたフラスコに、粒径50μmの粉末のロジン変性フェノール樹脂(軟化点156℃)を43部、大豆油6部、日石AF7号ソルベント51部となるように仕込み、内容物の温度が100℃の温度となるように加熱しながら60分間撹拌して、樹脂ワニス8を得た。樹脂ワニス8の外観は褐色透明で、樹脂は完全に溶解していた。
比較例1(樹脂ワニス9)
内容物の温度が60℃になるように加熱撹拌した以外は、樹脂ワニス1と同様の手順にて、樹脂ワニス9を得た。樹脂ワニス9の外観は褐色不透明で、樹脂の溶け残りが存在した。
比較例2(樹脂ワニス10)
撹拌機、還流冷却管および温度計を備えたフラスコに、粒径6mmの粉末のロジン変性フェノール樹脂(軟化点165℃)を43部、大豆油6部、日石AF7号ソルベント51部となるように仕込み、内容物の温度が100℃になるように加熱しながら60分間撹拌して、樹脂ワニス10を得た。樹脂ワニス10の外観は褐色透明で、樹脂は完全に溶解していた。
比較例3(樹脂ワニス11)
撹拌機、還流冷却管および温度計を備えたフラスコに、ブロック状のままのロジン変性フェノール樹脂(軟化点165℃)を43部、大豆油6部、日石AF7号ソルベント51部となるように仕込み、内容物の温度が140℃になるように加熱しながら60分間撹拌して、樹脂ワニス11を得た。樹脂ワニス11の外観は褐色不透明で、樹脂の溶け残りが存在した。
比較例4(樹脂ワニス12)
撹拌機、還流冷却管および温度計を備えたフラスコに、ブロック状のままのロジン変性フェノール樹脂(軟化点165℃)を43部、大豆油6部、日石AF7号ソルベント51部となるように仕込み、内容物の温度が250℃になるように加熱しながら60分間撹拌して、樹脂ワニス12を得た。樹脂ワニス12の外観は褐色透明で、樹脂は完全に溶解していた。
インキの作成
外観は褐色透明で、樹脂は完全に溶解している樹脂ワニス1〜8、樹脂ワニス12の各樹脂ワニス68.2部に、フタロシアニン顔料(東洋インキ製造(株)製、リオノールブルーFG−7330K)26.8部と大豆油5部を加え、70℃にて30分間撹拌混合した後、3本ロールミルで分散し、実施例1〜8、比較例4のオフセット印刷用ベースインキ組成物を得た。
次いで、実施例1〜8、比較例4のオフセット印刷用ベースインキ組成物の各55部に、実施例1〜8、比較例4の各樹脂ワニスの各40部と日石AF7号ソルベント5部を加え撹拌混合し、実施例1〜8、比較例4のオフセット印刷インキ用組成物を得た。
評価方法を以下に示す。
印刷評価
(ミスチング)
東洋精機(株)製のDIGITAL INKOMETER(JIS K5701 4.2.2)に実施例1〜8、比較例4のオフセット印刷インキ用組成物の2.6ccを量り採り、35℃、1200rpmで3分間運転し、その際のミスチング量を、バイブレーションロール下部に敷いた10cm×10cmの用紙上に飛散したインキの量を目視により判断した。ミスチングの試験は、恒温室(温度:25℃、湿度:50%)にて行った。結果を表2に示した。
評価基準
5:用紙の汚れがほとんどないもの
4:用紙の汚れが標準的なものよりもすこし少ないもの
3:用紙の汚れが標準的なもの
2:用紙の汚れが標準的なものよりすこし多いもの
1:用紙の汚れが標準的なものより非常に多いもの
(機上安定性)
東洋精機(株)製のDIGITAL INKOMETER(JIS K5701 4.2.2)に実施例1〜8、比較例4のオフセット印刷インキ用組成物の0.2ccを量り採り、35℃、1200rpmで20分間運転し、0〜20分間の間で連続的に測定し、機上安定性を評価した。機上安定性の試験は、恒温室(温度:25℃、湿度:50%)にて行った。インコメーターに表示された値(タック値)を求め、その結果を表2に示した。
(セット性)
実施例1〜8、比較例4のオフセット印刷インキ用組成物の各0.1ccのインキ量をRI展色機((株)明製作所製、使用ローラー:4分割)を用いて用紙(オーロラコート、斥量73g、二葉紙業(株)製)に展色した。次いで、展色直後の各印刷物をセット試験機器(AUTO INKSETTING TESTER、東洋精機(株)製、測定条件:セット試験間隔時間2分)にセットし、レバーを測定位置に下ろしスタートボタンを押す。あて紙にどこまでインキが付着するか目視で確認した。セット性の試験は、恒温室(温度:25℃、湿度:50%)にて行った。結果を表2に示した。
5:非常に速いもの(22分より速いもの)
4:標準的なものより少し速いもの(24〜26分のもの)
3:標準的なもの(28〜32分のもの)
2:標準的なものより少し遅いもの(34〜36分のもの)
1:非常に遅いもの(38分より遅いもの)
Figure 2010031085
Figure 2010031085

Claims (4)

  1. (1)固形樹脂を平均粒子径が3mm以下となるように粉砕処理する工程と、
    (2)80〜200℃の温度下で、該固形樹脂を油性成分中に溶解させる工程とからなる、
    オフセット印刷インキ用樹脂ワニスの製造方法。
  2. 前記固形樹脂が、軟化点130℃以上のロジン変性フェノール樹脂およびロジン変性マレイン酸樹脂から選ばれる少なくとも1種である請求項1記載のオフセット印刷インキ用樹脂ワニスの製造方法。
  3. 請求項1または2記載のオフセット印刷インキ用樹脂ワニスの製造方法によって得られるオフセット印刷インキ用樹脂ワニス。
  4. 請求項3記載のオフセット印刷インキ用樹脂ワニスを含有するオフセット印刷インキ用組成物。
JP2008192337A 2008-07-25 2008-07-25 オフセット印刷インキ用樹脂ワニスの製造方法、その製造方法により得られるオフセット印刷インキ用樹脂ワニス、およびオフセット印刷インキ用組成物 Active JP5354983B2 (ja)

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