JP2008150469A - ヒートセット型オフセット印刷インキ組成物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 (A)顔料と、(B)バインダー樹脂と、(C)石油系溶剤と、(D)植物油成分とを含有するヒートセット型オフセット印刷用インキ組成物において、上記植物油成分は、乾性油、半乾性油、これらの脂肪酸エステル及び重合油からなる群より選択される少なくとも1種であり、上記インキ組成物は、更に、(E)金属石鹸型ドライヤーを、ドライヤーに含まれる金属の質量に基づいて0.01〜0.05質量%と、(F)アスコルビン酸の酸エステル化合物を3〜7質量%とを含有せしめる。
【選択図】 なし
Description
色材工学ハンドブック初版 p.1005(社団法人色材協会発行、1989年)
上記ヒートセット型オフセット印刷用インキ組成物は、フェノール系酸化防止剤の含有量が0.08質量%未満のものであることが好ましい。
以下、本発明について詳細に説明する。
上記オフセット印刷用インキ組成物中のバインダー樹脂の含有量は10〜40質量%が適量である。
上記オフセット印刷用インキ組成物中の石油系溶剤の含有量は20質量%以上で、好ましくは40〜53質量%である。
尚、上記石油系溶剤と植物油成分の合計使用量は、上記オフセット印刷用インキ組成物中、30〜60質量%となるように使用することが好ましい。
(2×0.1×55/341)/100×100≒0.032〔質量%〕
となる。
上記の含有量が0.01質量%未満では十分な乾燥速度を得ることができず、0.05質量%を超える量では保存安定性の面で問題が有る。
本発明のオフセット印刷用インキ組成物を製造するには、従来公知の製造方法(ドライグラインド法、フラッシング法等)が使用できる。
例えば、(1)バインダー樹脂、植物油成分及び/又は石油系溶剤、必要に応じてゲル化剤とを加熱することであらかじめ油性印刷インキ用ワニスを調整しておく。次いで、油性印刷インキ用ワニスに、乾燥した顔料、必要に応じて植物油成分、石油系溶剤、顔料分散剤を加え、ビーズミルや3本ロールミル等で練肉分散させることにより油性印刷インキ用ベースを得る。更に、油性印刷インキ用ベースに、金属石鹸型ドライヤー、アスコルビン酸の酸エステル化合物を添加し、必要に応じて油性印刷インキワニス、植物油成分、石油系溶剤、添加剤を加え所定の粘度に調整する方法、(2)バインダー樹脂、植物油成分及び/又は石油系溶剤、必要に応じてゲル化剤とを加熱することであらかじめ油性印刷インキ用ワニスを調整しておく。顔料の水懸濁液(含水ケーキ、又は乾燥顔料に水を加えて水懸濁液としたもの)に油性印刷インキ用ワニスを加えて、フラッシャー(ニーダー)又は脱溶媒する機構を有する攪拌装置等でフラッシングし、フラッシングした組成物中の水の含有量が、好ましくは2質量%以下となるまで、脱水させる。次いで、脱水した組成物に、必要に応じて、油性印刷インキ用ワニス等を加え、ビーズミルや3本ロールミル等で練肉分散させることにより油性印刷インキ用ベースを得る。更に、油性印刷インキ用ベースに、金属石鹸型ドライヤー、アスコルビン酸の酸エステル化合物を添加し、必要に応じて油性印刷インキ用ワニス、植物油成分、石油系溶剤、添加剤を加え所定の粘度に調整する方法が挙げられる。
<ヒートセットオフ輪印刷用インキ用ワニスの製造>
コンデンサー、温度計及び攪拌機を装着した四つ口フラスコに、ロジン変性フェノール樹脂、大豆油、石油系溶剤(新日本石油製アロマフリーソルベント7号)を下記配合となるように仕込み、200℃に昇温した後、同温度で1時間加熱攪拌し、ヒートセットオフ輪印刷用インキ用ワニスを得た。
(配合比率)
ロジン変性フェノール樹脂(KG−1804:荒川化学工業製):50部、大豆油:10部、石油系溶剤:40部 合計100部
<ヒートセットオフ輪印刷用ベースインキ組成物の製造>
カーミン6B(住化カラー製顔料)、製造例1で得られたヒートセットオフ輪用インキ用ワニスを下記配合で混合し、ビーズミル、3本ロールで順次混練した。次いで、大豆油、石油系溶剤を下記配合となるように仕込み、攪拌し、ヒートセットオフ輪印刷用ベースインキ組成物を得た。
(配合比率)
ヒートセットオフ輪印刷用インキ用ワニス:54.6部、顔料:16部、大豆油:1.5部、石油系溶剤:27.9部 合計:100部
<ヒートセットオフ輪印刷用インキ組成物の製造>
ヒートセットオフ輪印刷用ベースインキ組成物に、各種の金属石鹸型ドライヤー及び各種のアスコルビン酸の酸エステルを、得られるヒートセットオフ輪印刷用インキ組成物中に表1の配合%となるように仕込み、攪拌し、実施例1〜5、比較例1〜5のヒートセットオフ輪印刷用インキ組成物を得た。
実施例1〜5、比較例1〜5のヒートセットオフ輪印刷用インキ組成物をメンタム缶(直径約3cm、深さ約1cm)に10g入れて蓋をして、100℃で保管し、表面に皮が張り、ヒートセットオフ輪印刷用インキ組成物が指に付着しなくなったら、皮が張ったと判定した。皮が張るまでの日数を表1に示す。なお、参考までに、表1の皮張り時間については、比較例1の皮張り時間を標準とし、標準と同等又は標準よりも長いものを○で、標準よりも短い物を×でそれぞれ示している。
実施例1〜5、比較例1〜5のヒートセットオフ輪印刷用インキ組成物の0.1ccをコート紙にRI展色機(明製作所製、機械番号RI−2)により展色した後、コンベアー式乾燥装置(旭科学機器製)内を2回通過させる。その後、コート紙の展色面に白紙をのせてRI展色機のゴムローラーと金属ローラーの間に挟み一定の圧力を2分間かけて、白紙にヒートセットオフ輪印刷用インキ組成物が移らなくなったときの紙面温度を乾燥温度として判定した。結果を表1に示す。なお、参考までに、表1の乾燥温度については、比較例1の乾燥温度を標準とし、標準よりも低温で乾燥するものを○で、標準と同等又は標準よりも高い温度で乾燥するものを×でそれぞれ示している。
実施例1〜5、比較例1〜5のヒートセットオフ輪印刷用インキ組成物の0.1ccをコート紙にRI展色機(明製作所製、機械番号RI−2)により展色した後、展色面にスクアレン(皮脂の主成分)を1滴滴下して1分間放置する。その後、滴下したスクアレンをキムワイプ(登録商標)で擦り、塗膜が剥がれるまでに要した擦り回数によって評価した。結果を表1に示す。なお、表1の耐油落ち試験については、比較例1を標準とし、標準と同等程度の回数で剥がれたものを×で、標準よりもインキ塗膜が剥がれにくいものを○でそれぞれ示している。
Claims (2)
- (A)顔料と、(B)バインダー樹脂と、(C)石油系溶剤と、(D)植物油成分とを含有するヒートセット型オフセット印刷用インキ組成物において、
前記植物油成分は、乾性油、半乾性油、これらの脂肪酸エステル及び重合油からなる群より選択される少なくとも1種であり、
前記インキ組成物は、更に、(E)金属石鹸型ドライヤーを、ドライヤー中に含まれる金属の質量に基づいて0.01〜0.05質量%と、(F)アスコルビン酸の酸エステル化合物を3〜7質量%とを含有する
ことを特徴とするヒートセット型オフセット印刷用インキ組成物。 - フェノール系酸化防止剤の含有量が0.08質量%未満のものである請求項1記載のヒートセット型オフセット印刷用インキ組成物。
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